(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
平面視で、前記一対の導電部材は、それぞれ、前記発光素子の前記パッド電極が接合される第1領域と、前記第1領域から延伸し、且つ、前記第1領域よりも幅狭である第2領域と、を有し、
前記一対の導電部材は、前記第1領域どうしがそれぞれ向かい合うように、且つ、前記第2領域どうしがそれぞれ向かい合うように設けられる請求項1に記載の発光装置の製造方法。
前記被覆部材と前記一対の導電部材の前記延出部を前記主発光面に垂直な方向に切断した面が、発光装置の実装面である請求項1〜6のいずれか1項に記載の発光装置の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について適宜図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する発光装置の製造方法及び発光装置は、実施形態の技術的思想を具現化するためのものであって、以下に限定されるものではない。特に、構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定するものではない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。なお、以下に記載される実施形態は、各構成等を適宜組み合わせて適用できる。
【0009】
<実施形態1>
(発光装置の製造方法)
実施形態1に係る発光装置の製造方法では、上面に予め一対の導電部材が設けられた基板を準備する基板準備工程と、同一面上に一対のパッド電極を有する発光素子を準備し、該発光素子の一対のパッド電極がそれぞれ導電部材上に配置されるように、且つ、平面視において、一対の導電部材の一部が、発光素子の一端面側から延出される延出部となるように、発光素子を導電部材上に載置する素子載置工程と、発光素子のパッド電極を有する面と反対側にある主発光面を露出させるように、基板の上面及び発光素子を被覆部材で被覆する被覆部材形成工程と、少なくとも、被覆部材と一対の導電部材の延出部とを、主発光面に垂直な方向に切断することで、個々の発光装置に個片化する個片化工程と、を含む。
以下、各工程について詳細に説明する。
【0010】
(基板準備工程)
図1及び
図2は、本発明の実施形態1に係る発光装置の製造方法において、基板準備工程を示す概略平面図である。基板準備工程では、上面に予め一対の導電部材1が設けられた基板2を準備する。
基板2は、上面に一対以上の導電部材1が形成可能であれば、大きさ、形状は特に限定されない。例えば、一辺が50mm〜200mm程度の矩形状の基板2を用いることができる。また、後に基板2を除去する場合も考慮し、厚み0.1mm〜2.0mm程度の基板2を用いることが好ましい。なお、基板2の上面が平面であると、基板2を除去する場合に基板を剥離しやすくなるので好ましい。また、基板2の上面が凹凸を有していると、基板を除去した場合に、発光装置の実装面の導電部材の表面に凹凸を形成することができ、平面の場合に比べて導電部材の表面積を大きくすることができるので、発光装置と実装基板との接合強度を向上させることができる。基板2の材料としては、Fe、Cu、Al、Cr、Ni又はこれらの2つ以上を組み合わせた合金等が挙げられる。特に熱によって膨張しにくいことから、SUS基板が好ましい。
【0011】
準備する基板2の上面には、一対の導電部材1が所定のパターンで設けられている。実施形態1では、後の素子載置工程で2つの発光素子を載置する場合の導電部材1の形状の一例を示す。
図1に示される一対の導電部材1は、図における上下方向、すなわち導電部材1の配列方向に垂直な方向に延伸するように設けられており、後の素子載置工程において、その延伸方向における両端部にそれぞれ発光素子が載置される。
【0012】
一対の導電部材1は、その延伸方向の端部にそれぞれ第1領域1aを有する。
図1に示される一対の導電部材1は、各導電部材1が延伸方向の両端部に第1領域1aを有しており、二対、計4つの第1領域1aを備えている。第1領域1aは、平面視で、該第1領域1a上に載置される発光素子のパッド電極の大きさの80%〜200%、より好ましくは100%〜150%の大きさで設けられることが好ましい。第1領域1aの形状は、載置される発光素子のパッド電極と同じ形状であることが好ましい。これにより、発光素子を所定の位置に載置しやすくなる。なお、
図1に示される導電部材1の第1領域1aは矩形状に設けられているが、これに限定されない。
【0013】
一対の導電部材1は、第1領域1aから延伸し、且つ、第1領域1aよりも幅狭の第2領域1bを有する。
図1に示される一対の導電部材1の第2領域1bは、各導電部材1の両端部の第1領域1aから、その間に向かって延伸するように設けられており、第1領域1aと同様、二対、計4つ設けられている。一対の導電部材1は、各導電部材1の第1領域1aどうしが向かい合うように、且つ、各導電部材1の第2領域1bどうしが向かい合うように設けられている。
【0014】
導電部材1の延伸方向と垂直な方向において、第2領域1bの幅は、第1領域1aの幅よりも狭く設けられる。例えば、第2領域1bの幅は、第1領域1aの幅の30%〜80%であることが好ましい。これにより、発光素子を所定の位置に載置しやすくなる。第2領域1bの延伸方向の長さは、20μm〜50μmであることが好ましい。これにより、発光素子を所定の位置に載置しやすくなる。
【0015】
図1に示される一対の導電部材1は、第2領域1bからさらに延伸し、且つ、第2領域1bよりも幅広である第3領域1cを有する。第3領域1cは、一対の導電部材1のうち他方の導電部材1に接触しない程度に、幅が広く設けられることが好ましい。第3領域1cは、第1領域1aよりも幅広に設けられていることが好ましい。このように、幅の狭い第2領域1bに接続する幅の広い第3領域1cを設けることで、導電部材の面積を広くすることができるので、放熱性の高い発光装置を製造することができる。また、実装面に露出する導電部材の面積が広くなることで、発光装置と実装基板との実装性を向上させることができる。
【0016】
一対の導電部材1の各導電部材1どうしの離間距離は、少なくとも50μm以上、より好ましくは100μm以上であることが好ましい。導電部材1は発光装置の端子となるため、十分な間隔を空けて設けることで、短絡が発生しにくい信頼性の高い発光装置を製造することができる。
【0017】
以上のような導電部材1は、基板2上に鍍金、印刷、スパッタ、接着等の所望の方法で設けることができる。特にコストの観点から、鍍金で設けることが好ましい。導電部材1の材料としては、Ni、Cu、Au等が挙げられる。特に接合性の観点から、Auを用いることが好ましい。導電部材1は、発光装置の実装性及び放熱性の観点から、厚みが厚く設けられていることが好ましく、例えば10μm〜50μmとすることができる。
以上のような一対の導電部材1を、基板2上に複数対配列することで、被覆部材や切断作業の無駄を少なくして発光装置を製造することができる。各対の導電部材1どうしの間隔は、平面視における発光素子の大きさや形状、切断幅によって適宜調整することができる。
【0018】
なお、基板2の導電部材1上には、
図2に示されるように、発光素子を接合するための導電性接着剤3が設けられることが好ましい。導電性接着剤3としては、半田、導電性ペースト等が挙げられ、特に発光装置を実装基板へ実装する際に再溶融しにくいAu−Sn等の半田を用いることが好ましい。導電性接着剤3は、ディスペンス、印刷、ピン転写、溶射等の公知の方法で導電部材上1設けることができる。導電性接着剤3は、少なくとも発光素子が載置される導電部材1の第1領域1a上に設けることができる。導電性接着剤3は、その上に発光素子が載置しやすいように上面が平坦化されていることが好ましい。
【0019】
(素子載置工程)
図3は、本発明の実施形態1に係る発光装置の製造方法において、素子載置工程を示す概略平面図である。素子載置工程では、同一面上に一対のパッド電極4を有し、その面と反対側に主発光面Qを有する発光素子5を準備し、基板準備工程で準備した基板2の一対の導電部材1上に載置して接合する。
【0020】
より詳細には、発光素子5を、パッド電極4を有する面を下にして、一対のパッド電極4が一対の第1領域1a上に配置されるように、且つ、平面視で発光素子5の一端面側から一対の導電部材1の一部が延出するように、基板2の一対の導電部材1上に載置して加熱等により接合する。第1領域1a上に導電性接着剤が設けられている場合は、導電性接着剤上にパッド電極が配置されるように発光素子を載置して接合する。なお、素子載置工程において、平面視で発光素子5の一端面側から延出する一対の導電部材1を、延出部Pとする。延出部Pは、素子載置工程において、平面視で発光素子5と重なっていない領域であり、発光素子5の一端面側から出ている視認可能な領域のことである。なお、
図3に示される一対の導電部材1において、延出部Pは第3領域1cであるが、これに限らず、第2領域1b、第2領域1b及び第3領域1cが延出部Pであってもよい。
【0021】
図3に示される一対の導電部材1には、前述のように一対の導電部材1において延伸方向の両端部にそれぞれ第1領域1aが設けられており、一方の端部側にある一対の第1領域1a上に、一対のパッド電極4が配置されるように1つの発光素子5が載置されており、他方の端部側にある一対の第1領域1a上に、一対のパッド電極4が配置されるように1つの発光素子5が載置され、一対の導電部材1上に2つの発光素子5が載置されている。なお、
図3に示される発光素子5の平面形状は矩形であるが、矩形に限定されず、円形、楕円形、三角形、六角形等の多角形であってもよい。発光素子5の大きさ及び厚みは、適宜選択することができる。
【0022】
以上のように、基板準備工程において、第1領域1aと、第1領域1aから延伸し、導電部材1の配列方向において第1領域1bよりも幅狭の第2領域1bと、を有する導電部材1が設けられた基板2を準備することで、より確実に第1領域1a上にパッド電極4を接合することができる。詳細には、以上のような構成とすることで、素子載置工程において、第1領域1a上に発光素子5のパッド電極4が配置されるように載置して接合する際、セルフアライメントでパッド電極4が第2領域1b方向に移動することを抑制することができる。特に、実施形態1のように、一対の導電部材1上に複数の発光素子5を接合するような場合に、各発光素子を5一対の導電部材1上で接触しないように接合させることができるので、歩留まりよく発光装置を製造することができる。
【0023】
載置する発光素子5は、少なくとも、発光層を含む半導体層と、正負一対の電極と、該電極に接続し発光素子5の上面に正負一対のパッド電極4と、を有していればよく、当該分野で一般的に用いられている発光ダイオード、レーザ等の発光素子を用いることができる。例えば、窒化物系半導体(In
XAl
YGa
1−X−YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)、GaP、GaAsなどのIII−V族化合物半導体、ZnSe、II−VI族化合物半導体等、種々の半導体を利用することができる。発光素子5は、その他に半導体層を成長させるための透光性の基板を有していてもよい。基板としては、サファイアのような絶縁性基板、SiC、ZnO、Si、GaAs、ダイヤモンド、及び窒化物半導体と格子接合するニオブ酸リチウム、ガリウム酸ネオジム等の酸化物基板が挙げられる。なお、基板はレーザリフトオフ法等を利用して除去されていてもよい。
【0024】
パッド電極4の形状は、平面視で矩形であってもよい。その他、パッド電極4は、平面視で三角形、六角形等の多角形であってもよいし、円形、楕円形であってもよい。パッド電極4の大きさ及び厚みは適宜選択することができるが、例えば、各パッド電極4の大きさは平面視で0.01mm
2〜0.05mm
2とすることができる。パッド電極4の材料としては、例えばAu、Ag、Cu、Pt、Al、Rh、W、Ti、Ni、Pd等の金属を用いることができる。
【0025】
(被覆部材形成工程)
図4は、本発明の実施形態1に係る発光装置の製造方法において、被覆部材形成工程を示す概略平面図である。なお、
図4ではハッチングされた領域が被覆部材の形成領域である。被覆部材形成工程では、発光素子5のパッド電極を有する面と反対側にある主発光面Qを露出させるように、基板2の上面及び発光素子5を被覆部材6で被覆する。
詳述すると、平面視で発光素子5の端面、パッド電極4、発光素子5のパッド電極4が設けられる面、導電部材1、基板2の上面を被覆するように、被覆部材6を形成する。なお、発光素子5の主発光面上まで被覆部材6を設けた後、主発光面が露出するように被覆部材6を切削や研磨等で一部除去することで、被覆部材6を形成してもよい。
【0026】
被覆部材6は、発光素子5の光を遮光可能な部材であると好ましく、例えば母材である樹脂に、光反射性材料を含有させたものを用いることができる。被覆部材6は、射出成形、トランスファ成形、押出成形、印刷、塗布等で形成することができる。
被覆部材6の材料としては、母材として、例えば、樹脂、ガラス又はこれらの2種類以上を含む複合材料等が挙げられる。特に、所望の形状に容易に成形可能な樹脂が好ましい。樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリノルボルネン樹脂、又はこれらの樹脂を2種類以上含むハイブリッド樹脂等が挙げられる。光反射性材料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、二酸化チタン、二酸化ケイ素、二酸化ジルコニウム、チタン酸カリウム、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、ムライト、酸化ニオブ、硫酸バリウム、カーボンブラック、各種希土類酸化物(例えば、酸化イットリウム、酸化ガドリニウム等)が挙げられる。母材には、その他、拡散材や着色剤等を含有させてもよい。
【0027】
なお、被覆部材形成工程の後であって、個片化工程の前に、基板2を除去してもよい。これにより、主発光面Qを露出させる発光装置の前面の反対側にある発光装置の背面からも一対の導電部材1を露出させることができ、発光装置の放熱性や実装基板への実装性を向上させることができる。
また、基板2は除去しなくてもよい。例えば、基板2として絶縁性の耐熱シート等を用い、除去せずに次の個片化工程で被覆部材6とともに切断して発光装置の一部としてもよい。本発明の実施形態1では、被覆部材6及び一対の導電部材1の延出部Pを発光素子5の主発光面Qに垂直に切断した切断面が、発光装置の実装面となるため、発光装置の実装面に端子として露出する延出部Pの、発光装置の前面側から背面側の奥行き方向の幅は、基板2上に設けられた延出部Pの厚みによって規定される。以上のことから、実装面に端子として露出する延出部Pの面積は小さくなりやすい。それに比べて、基板2を除去する場合に発光装置の背面から露出する導電部材1の面積は大きくなる傾向にある。したがって、発光装置を実装基板に実装する際に、発光装置が半田等の接着剤によって背面側に引っ張られて倒れやすくなる可能性がある。このような場合に、基板2を除去せずに発光装置の背面から導電部材1を露出させない構成とすることで、実装基板への実装時に倒れにくい発光装置を製造することができる。
【0028】
(個片化工程)
図5は、本発明の実施形態1に係る発光装置の製造方法において、個片化工程を示す概略平面図である。なお、
図5ではハッチングされた領域が被覆部材の形成領域であり、一点鎖線は切断位置を示す。個片化工程では、少なくとも、被覆部材6と一対の導電部材1の延出部Pとを、主発光面Qに垂直な方向に切断する。実施形態1では、発光素子5間において、被覆部材6と延出部Pである導電部材1の一対の第3領域1cとを、主発光面Qに垂直な方向に、且つ、平面視で発光素子5の長手側の端面に沿うように平行に切断する。これにより、主発光面Qに対して垂直であり、一対の導電部材1(実施形態1では延出部Pである第3領域1c)が露出する発光装置の実装面を形成することができる。このように、第2領域1bに比べて幅の広い第3領域1cを切断して発光装置の実装面から露出させることで、発光装置の放熱性及び実装基板への実装性を向上させることができる。
さらに、
図5に一点鎖線で示されるように、平面視で主発光面Qに対して垂直な方向に、且つ、発光素子5の短手側の端面に沿うように平行に被覆部材6を切断することで、個々の発光装置に個片化することができる。切断は、ダイシング等によって行うことができる。
【0029】
(その他の工程)
以上の工程の他に、例えば、波長変換層形成工程、透光層形成工程、端子保護膜形成工程等を適宜行ってもよい。
【0030】
波長変換層形成工程は、主発光面Qから出射される光を所望の波長に変換する波長変換層を、発光素子5の主発光面Q上に形成する工程である。波長変換層としては、例えば前述の透光性を有する樹脂やガラス等の母材に蛍光体等の波長変換材料を含有したものを用いることができる。波長変換層は、スプレー、印刷、塗布、貼り付け等の所望の方法で形成することができる。
【0031】
透光層形成工程は、発光装置の発光面(具体的には、波長変換層や発光素子の主発光面Q)上に、透光性を有する透光層を形成する工程である。透光層を形成することで、主発光面Qを保護することができる。透光層としては、例えば透光性を有する前述の樹脂やガラス等を用いることができる。また、フィラー等を含有させることで、光の取り出し効率の向上や、タック性を低減させることが可能である。透光層は、例えばスプレー、印刷、塗布、貼り付け等の所望の方法で形成することができる。
なお、波長変換層形成工程、透光層形成工程は、個片化工程前に行うことが好ましい。
【0032】
端子被覆膜形成工程は、個片化工程で露出させた発光装置の実装面の一対の導電部材1(より詳細には一対の導電部材1の延出部P)、すなわち発光装置の端子を保護する端子被覆膜を形成する工程である。端子被覆膜としては、Au、Ag、Ni、Al、Rh、又はこれらの合金などを用いることができる。特に、酸化防止の観点から、Au、Ni、又はこれらの合金を用いることが好ましい。端子被覆膜は、例えば鍍金やスパッタ等によって形成することができる。例えば、実装面の導電部材1の延出部P及び被覆部材6上に、スパッタ等で一体に被覆膜を形成後、実装面の全体にレーザを照射することで、被覆部材6上に形成された被覆膜のみを除去し、端子被覆膜を形成することができる。なお、レーザを照射した面は粗面化されるので、発光装置と実装基板との接合強度を向上させることができる。また、実装面が粗面化されることで、発光装置のタック性を低減させることができる。なお、発光装置の背面やその他の面から露出する導電部材1の表面に端子被覆膜を設けてもよい。
【0033】
以上のように、基板2上に予め一対の導電部材1を設けておき、平面視で一対の導電部材1が発光素子5の一端面側から延出部Pとして延出するように、発光素子5を一対の導電部材1上に載置し、発光素子5の主発光面Qを露出させるように被覆部材6を形成し、平面視で被覆部材6及び一対の延出部Pを切断して個々の発光装置に個片化することで、小型の発光装置を効率的に製造することができる。また、基板上に設ける導電部材1を、第1領域1aと、第1領域1aから延伸し第1領域1aよりも幅狭の第2領域1bと、を有する形状にすることで、素子載置工程において、第1領域1a上に載置された発光素子5のパッド電極4が第1領域1a上でセルフアライメントされるので、発光素子5を導電部材1の所望の位置、すなわち第1領域1aに安定的に接合できる。したがって、歩留まりよく発光装置を製造することができる。特に、製造効率の観点から、一対の導電部材1上に複数の発光素子1を接合させるような場合に、前述のような形状の導電部材1を基板2上に設けておくことで、素子載置工程で発光素子5どうしが接触することを防ぐことができ、歩留まりよく信頼性の高い発光装置を製造することができる。
【0034】
(発光装置)
以下、前述の製造方法によって製造された実施形態1の発光装置100の構成について説明する。
図6Aは、実施形態1に係る発光装置を前面側からみた概略斜視図である。
図6Bは、実施形態1に係る発光装置を背面側からみた概略斜視図である。
図6Cは、実施形態1に係る発光装置を実装面である底面側からみた概略平面図である。
【0035】
発光装置100は、同一面上に一対のパッド電極を有し、パッド電極を有する面と反対側に主発光面Qを有する発光素子5と、一対のパッド電極にそれぞれ接合される一対の導電部材1と、発光素子5及び導電部材1をそれらの一部を露出させるように被覆し、発光装置100の外形を形成する被覆部材6と、を有する。被覆部材6は、
図6Aに示されるように発光素子5の主発光面Qを露出させ、且つ、
図6Cに示されるように主発光面Qに対して垂直な面において一対の導電部材1を露出させる。発光装置100は、主発光面Qに対して垂直な面であって、被覆部材6から一対の導電部材1が露出する面を実装面Rとする側面発光型の発光装置である。
【0036】
図6Bに示されるように、一対の導電部材1は、発光装置100の主発光面Qの反対側であって、実装面Rに垂直な背面Sからも露出している。実施形態1の発光装置100の背面Sに露出する一対の導電部材1は、発光素子5のパッド電極にそれぞれ接合されている第1領域1aと、第1領域1aから発光装置100の実装面R側に延伸し、発光装置100の長手方向における幅が第1領域1aよりも幅狭の第2領域1bと、第2領域1bからさらに実装面R側に延伸し、導電部材1の配列方向(
図6Bでは発光装置の長手方向)における幅が第2領域1bよりも幅広の第3領域1cと、を有する。
【0037】
図6Cに示されるように、実施形態1の発光装置100の実装面Rには、一対の導電部材1の第3領域1cが露出されている。実施形態1では、発光装置100の実装面Rと背面Sに連続的に一対の導電部材1の第3領域1cが露出される。
【0038】
以上のような構成の発光装置100は、実装面Rと背面Sから一対の導電部材1が露出するので、放熱性の高い発光装置とすることができる。また、発光装置100の実装面R側の導電部材1の面積が大きいので、発光装置の放熱性を高めることができる。さらに、発光装置100を実装基板に実装する際、幅の狭い第2領域1bがあることで、半田等の接着剤が導電部材の高い位置、すなわち第1領域1aまで這い上がりにくくなるので、発光装置100が背面S側に転倒することを防ぐことができる。
【0039】
<実施形態2>
実施形態1では、一対の導電部材1が第3領域1cを有する基板2を用いる形態を示したが、第3領域1cを有さない導電部材が設けられた基板を用いてもよい。
図7は、実施形態2に係る素子載置工程を示す概略平面図である。実施形態2では、
図7に示されるように、基板12上の一対の導電部材11が第1領域11aと、第1領域11aから延伸し第1領域11aよりも幅狭の第2領域11bと、を有する。このような構成とすることで、第3領域を有する導電部材と比べて形状が容易であるので、小型で信頼性の高い発光装置を形成できるだけでなく、導電部材を形成しやすく、且つ、材料コストを削減することができる。
なお、実施形態2では、第2領域11bが延出部Pなので、個片化工程において発光素子5間の被覆部材と一対の第2領域11bとを、主発光面Qに対して垂直な方向に切断する。したがって、実施形態2では、個片化された発光装置の実装面は、被覆部材と被覆部材から露出する一対の導電部材11の第2領域11bとで形成される。その他の発光装置の構成及び製造方法については、実施形態1と略同様とすることができるため、詳細な説明は省略する。
【0040】
<実施形態3>
実施形態1では、基板準備工程において、第1領域1a及び第2領域1bを2つずつ有する導電部材1が一対設けられた基板2を準備し、素子載置工程において、一対の導電部材1上に2つの発光素子5を載置する形態を示したが、一対の導電部材上に載置する発光素子の数はこれに限らず、1つであってもよいし、2つ以上であってもよい。
図8は、実施形態3に係る素子載置工程を示す概略平面図である。
図8に示される基板22上には、一対の導電部材21が設けられており、1つの導電部材21は、第1領域21a、第2領域21b、第3領域21cをそれぞれ1つずつ有している。また、
図8に示される一対の導電部材21上には、1つの発光素子5が載置されている。このように、一対の導電部材21上に1つの発光素子5を載置する形態とすれば、一対の導電部材上に複数の発光素子を載置する場合に比べて、発光素子5どうしの間隔を十分確保することができるので、発光素子5の載置が容易である。したがって、小型で信頼性の高い発光装置を容易に形成することができる。
【0041】
<実施形態4>
図9Aは、実施形態4に係る素子載置工程を示す概略平面図である。実施形態4では、より多くの発光装置を製造する場合に効率的な形状の導電部材を有する基板を用いる。
図9Aに示される基板32上には、3つ以上の導電部材31が設けられている。各導電部材31は、離間して設けられており、それぞれ4つの第1領域31a
1、31a
2、31a
3、31a
4及び第2領域31b
1、31b
2、31b
3、31b
4を有する。より詳細には、
図9Aに示される導電部材31は、第3領域31cの幅が、導電部材の配列方向において、実施形態1で示した導電部材の第3領域1cの幅よりも広く設けられている。第1領域31a
1、31a
2、31a
3、31a
4及び第2領域31b
1、31b
2、31b
3、31b
4は、平面視において、第3領域31cから、導電部材31の配列方向に対して垂直な方向に延伸するように設けられており、第3領域31cにおいて、導電部材31の配列方向の端部の近くに設けられている。実施形態4では、隣り合う導電部材31の第1領域上に跨るように発光素子5を載置した後、一対の導電部材31の一部(実施形態4では第3領域31c)は、平面視で発光素子5の長手側の端面側だけでなく、短手側の端面側からも延出している。
【0042】
図9Bは、実施形態4に係る個片化工程を示す概略平面図である。なお、
図9Bではハッチングされた領域が被覆部材の形成領域であり、一点鎖線は切断位置を示す。実施形態4では、個片化工程において、発光素子5が跨って載置される隣り合う導電部材31の延出部P(実施形態4では第3領域31c)と被覆部材6とを、主発光面Qに垂直な方向に、且つ、発光素子5の長手側の端面に平行に切断することで、発光装置の実装面を形成する。さらに、主発光面Qに垂直な方向に、且つ、発光素子5の短手側の端面に平行に切断することで、個々の発光装置に個片化することができる。
【0043】
図10は、実施形態4に係る発光装置200を背面側からみた概略斜視図である。実施形態4に係る製造方法で製造された発光装置200は、導電部材31c(実施形態4では第3領域31c)が、実装面Rと背面Sからだけでなく、実装面Rと背面Sに垂直な発光装置200の2つの側面Tからも露出する。その他の発光装置の構成及び製造方法については、実施形態1と略同様とすることができるため、詳細な説明は省略する。このような発光装置200とすることで、小型で信頼性の高い構成とできるだけでなく、発光装置200の放熱性及び実装基板への実装性をさらに向上させることができる。