【実施例】
【0024】
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
【0025】
製造例1〜7
デュラムセモリナ(レオーネG:日清製粉製)40質量部と国内産小麦品種(ゆめちから)由来の超強力小麦粉60質量部を混合して原料粉とした。この原料粉100質量部に対して水26質量部を混合し、混練して麺生地を調製した。該生地を、製麺機を用いて、−600mmHgの減圧条件下、それぞれ50、70、80、120、160、200、及び210kgf/cm
2の圧力条件で押出製麺し、7種類の生スパゲッティ(太さ1.8mm)を得た。
得られた生スパゲティを、熱湯で5分間茹で、水冷し、茹でスパゲティを製造した。
該茹でスパゲティを180gずつトレイ(160mm×120mm;ポリプロピレン製)に取り分け、半数のトレイには、さらに麺塊上部に市販の缶詰ミートソース(日清フーズ製)100gをのせた。これらを−35℃で急速凍結し、製造例1〜7の冷凍調理済みスパゲティ(それぞれ、ソースなし及びソース付き)を製造した。
【0026】
製造例8〜9
国内産小麦品種由来の超強力小麦粉を外国産小麦品種(Canada Western Extra Strong Wheat)由来の超強力小麦粉又は外国産小麦品種(Western White)由来の薄力粉に変えた以外は、製造例4と同様の手順で、製造例8〜9の冷凍調理済みスパゲッティ(それぞれ、ソースなし及びソース付き)を製造した。
【0027】
試験例1
製造例1〜9の冷凍調理済みスパゲティを、トレイから外してポリプロピレン製の袋に包装し、−18℃で保存した。1週間後、凍結スパゲティを袋から取り出し、電子レンジ(600W)で加熱解凍した。加熱時間はソースなしのものは3分間、ソース付きのものは4分30秒間とした。解凍後のスパゲティの外観及び食感を評価した。ソース付きのものは、加熱後に軽くかき混ぜ、スパゲティとソースの外観と食感を評価した。評価は、10名のパネルにより下記評価基準で行い、平均点を求めた。結果を表1に示す。
【0028】
<スパゲティの外観>
5 麺の表面が非常に滑らかで、つるつるとした食感が得られそうな外観を有している
4 麺の表面がかなり滑らかで、つるつるとした食感が得られそうな外観をやや有して
いる
3 麺の表面が比較的滑らかでざらつきを感じない
2 麺の表面がやや荒れていてざらついている、又は表面がやや溶け出している
1 麺の表面が荒れていてざらついているか、又は表面が溶け出している
<スパゲティの食感>
5 表面の柔らかさと内部の弾力のバランスが極めてよく、非常に良好な食感
4 表面の柔らかさと内部の弾力のバランスがよく、良好な食感
3 表面の柔らかさと内部の弾力のバランスがあり、通常の生パスタと同様の食感
2 表面の柔らかさと内部の弾力のバランスが崩れており、やや不良な食感
1 柔らかすぎるか又は硬すぎ、不良な食感
<スパゲティとソースの外観>
5 麺へのソースののりが均一でかなりよい
4 麺へのソースののりがよい
3 麺へのソースののりが普通
2 麺へのソースののりが悪いかむらがある
1 麺へのソースののりがかなり悪くむらがある
<スパゲティとソースの食感>
5 麺とソースがよく調和して非常に良好な食感
4 麺とソースの調和感があり良好な食感
3 麺とソースそれぞれに味わいがあり、普通の食感
2 麺とソースいずれかの食感が弱く、やや不良な食感
1 麺とソースいずれかの食感が弱すぎ、不良な食感
【0029】
【表1】
【0030】
試験例2
原料粉100質量部に対して水を表2記載の量で添加した以外は、製造例4と同様の手順(押出し圧力120kgf/cm
2)で、製造例10〜16の冷凍調理済みスパゲッティ(それぞれ、ソースなし及びソース付き)を製造した。
【0031】
製造例10〜16の冷凍調理済みスパゲティを用いて、試験例1と同様の手順で解凍後のスパゲティ、又はスパゲティとソースの外観と食感を評価した。結果を表2に示す。なお、表2には製造例4の結果を再掲する。
【0032】
【表2】
【0033】
試験例3
原料粉に加工澱粉(エステル化タピオカ澱粉)を表3記載の量で添加した以外は、製造例4と同様の手順で(小麦粉と加工澱粉の合計量100質量部に対して水26質量部添加、押出し圧力120kgf/cm
2)、製造例17〜24の冷凍調理済みスパゲッティ(それぞれ、ソースなし及びソース付き)を製造した。
【0034】
製造例17〜24の冷凍調理済みスパゲティを用いて、試験例1と同様の手順で解凍後のスパゲティ、又はスパゲティとソースの外観と食感を評価した。結果を表3に示す。なお、表3には製造例4の結果を再掲する。
【0035】
【表3】
【0036】
試験例4
原料粉中のデュラムセモリナと国内産小麦由来超強力小麦粉との比率を表4のように変えた以外は、製造例4と同様の手順で(原料粉100質量部に対して水26質量部添加、押出製麺の圧力120kgf/cm
2)、製造例25〜32の冷凍調理済みスパゲッティ(それぞれ、ソースなし及びソース付き)を製造した。
【0037】
製造例25〜32の冷凍調理済みスパゲティを用いて、試験例1と同様の手順で解凍後のスパゲティ、又はスパゲティとソースの外観と食感を評価した。結果を表4に示す。なお、表4に製造例4の結果を再掲する。
【0038】
【表4】