特許第6555153号(P6555153)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6555153
(24)【登録日】2019年7月19日
(45)【発行日】2019年8月7日
(54)【発明の名称】粉体搬送装置及び粉体定量供給装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20190729BHJP
   B65G 33/22 20060101ALI20190729BHJP
   B65G 33/14 20060101ALI20190729BHJP
   B65G 33/26 20060101ALI20190729BHJP
【FI】
   G03G15/08 347
   B65G33/22
   B65G33/14
   B65G33/26
【請求項の数】11
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-34906(P2016-34906)
(22)【出願日】2016年2月25日
(65)【公開番号】特開2017-151334(P2017-151334A)
(43)【公開日】2017年8月31日
【審査請求日】2018年3月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183303
【氏名又は名称】住友金属鉱山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】槙 孝一郎
【審査官】 中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭61−173417(JP,U)
【文献】 特開2005−320075(JP,A)
【文献】 特開2011−64827(JP,A)
【文献】 特開2012−181477(JP,A)
【文献】 特開2001−125351(JP,A)
【文献】 特開2003−280343(JP,A)
【文献】 特開2016−175764(JP,A)
【文献】 特開2011−144038(JP,A)
【文献】 特開2010−25987(JP,A)
【文献】 米国特許第5289955(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G33/00−33/38
G03G15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸と前記回転軸の外周面に設けられた螺旋状の回転羽根とを有する回転体によって粉体を水平方向に搬送する粉体搬送装置であって、
前記粉体が供給される供給口と前記粉体を排出する排出口とを有し、前記回転羽根の外周と略同一の内周面を有して前記回転体を収納する収納容器と、
前記収納容器の内部における前記供給口と前記排出口との間に設けられた遮蔽部材と
を有し、
前記遮蔽部材は、円筒部と、前記円筒部の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部とを有し、前記回転軸に連動して回転し、
前記複数の第1の板状部の各々は、前記円筒部の径方向及び軸方向に延びる板状の部材であり、
前記第1の板状部の先端に、前記回転軸の回転方向における前方側に延びる第2の板状部が設けられている、
粉体搬送装置。
【請求項2】
回転軸と前記回転軸の外周面に設けられた螺旋状の回転羽根とを有する回転体によって粉体を水平方向に搬送する粉体搬送装置であって、
前記粉体が供給される供給口と前記粉体を排出する排出口とを有し、前記回転羽根の外周と略同一の内周面を有して前記回転体を収納する収納容器と、
前記収納容器の内部における前記供給口と前記排出口との間に設けられた遮蔽部材と
を有し、
前記遮蔽部材は、円筒部と、前記円筒部の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部とを有し、前記回転軸に連動して回転し、
前記複数の第1の板状部の各々は、前記円筒部の径方向及び軸方向に延びる板状の部材であり、
前記第1の板状部の先端に、前記回転軸の回転方向における後方側に延びる第3の板状部が設けられている、
粉体搬送装置。
【請求項3】
回転軸と前記回転軸の外周面に設けられた螺旋状の回転羽根とを有する回転体によって粉体を水平方向に搬送する粉体搬送装置であって、
前記粉体が供給される供給口と前記粉体を排出する排出口とを有し、前記回転羽根の外周と略同一の内周面を有して前記回転体を収納する収納容器と、
前記収納容器の内部における前記供給口と前記排出口との間に設けられた遮蔽部材と
を有し、
前記遮蔽部材は、円筒部と、前記円筒部の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部とを有し、前記回転軸に連動して回転し、
前記複数の第1の板状部の各々は、前記円筒部の径方向及び軸方向に延びる板状の部材であり、
前記第1の板状部の先端に、前記回転軸の回転方向における前方側に延びる第2の板状部及び前記回転軸の回転方向における後方側に延びる第3の板状部が設けられている、
粉体搬送装置。
【請求項4】
回転軸と前記回転軸の外周面に設けられた螺旋状の回転羽根とを有する回転体によって粉体を水平方向に搬送する粉体搬送装置であって、
前記粉体が供給される供給口と前記粉体を排出する排出口とを有し、前記回転羽根の外周と略同一の内周面を有して前記回転体を収納する収納容器と、
前記収納容器の内部における前記供給口と前記排出口との間に設けられた遮蔽部材と
を有し、
前記遮蔽部材は、前記回転軸の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部を有し、前記回転軸に連動して回転し、
前記複数の第1の板状部の各々は、前記回転軸の径方向及び軸方向に延びる板状の部材であり、
前記第1の板状部の先端に、前記回転軸の回転方向における前方側に延びる第2の板状部が設けられている、
粉体搬送装置。
【請求項5】
回転軸と前記回転軸の外周面に設けられた螺旋状の回転羽根とを有する回転体によって粉体を水平方向に搬送する粉体搬送装置であって、
前記粉体が供給される供給口と前記粉体を排出する排出口とを有し、前記回転羽根の外周と略同一の内周面を有して前記回転体を収納する収納容器と、
前記収納容器の内部における前記供給口と前記排出口との間に設けられた遮蔽部材と
を有し、
前記遮蔽部材は、前記回転軸の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部を有し、前記回転軸に連動して回転し、
前記複数の第1の板状部の各々は、前記回転軸の径方向及び軸方向に延びる板状の部材であり、
前記第1の板状部の先端に、前記回転軸の回転方向における後方側に延びる第3の板状部が設けられている、
粉体搬送装置。
【請求項6】
回転軸と前記回転軸の外周面に設けられた螺旋状の回転羽根とを有する回転体によって粉体を水平方向に搬送する粉体搬送装置であって、
前記粉体が供給される供給口と前記粉体を排出する排出口とを有し、前記回転羽根の外周と略同一の内周面を有して前記回転体を収納する収納容器と、
前記収納容器の内部における前記供給口と前記排出口との間に設けられた遮蔽部材と
を有し、
前記遮蔽部材は、前記回転軸の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部を有し、前記回転軸に連動して回転し、
前記複数の第1の板状部の各々は、前記回転軸の径方向及び軸方向に延びる板状の部材であり、
前記第1の板状部の先端に、前記回転軸の回転方向における前方側に延びる第2の板状部及び前記回転軸の回転方向における後方側に延びる第3の板状部が設けられている、
粉体搬送装置。
【請求項7】
前記円筒部の内径は、前記回転軸の外径と同一又は僅かに大きく、
前記遮蔽部材は、前記回転軸に着脱可能に取り付けられている、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の粉体搬送装置。
【請求項8】
前記遮蔽部材は、前記排出口が設けられている位置の近傍に設けられている、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の粉体搬送装置。
【請求項9】
前記複数の第1の板状部は、前記回転軸の周方向に沿って等間隔で配置されている、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の粉体搬送装置。
【請求項10】
前記回転軸の軸方向からの平面視において、前記遮蔽部材の外径は、前記回転羽根の外径と同一又は略同一である、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の粉体搬送装置。
【請求項11】
前記粉体を貯留する貯留槽と、
前記貯留槽に接続され、前記貯留槽から排出された前記粉体を搬送する請求項1乃至10のいずれか一項に記載の粉体搬送装置と
を備える粉体定量供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体搬送装置及び粉体定量供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
粉体を搬送する方法として、スクリューコンベアを用いる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。粉体は水等の流体とは異なり、安息角をもって降り積もる性質があるため、必ずしも一様に均質に流れるものではない。このため、スクリューコンベアを用いて粉体を搬送する場合、その内部で粉体が詰まることや、所望の量よりも過剰に粉体が搬送されることがある。
【0003】
そこで従来、粉体に空気を吹き込むことで流動性を高めて流体として取り扱う方法、スクリューコンベアと直列にロッカーバルブ等の定量化装置を設ける方法等によって、搬送量を制御しながら粉体を定量搬送する方法が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−45233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記方法を用いる場合には、大掛りな設備改良が必要となる。また、上記方法を用いた場合であっても、粉体の性状や種類によっては、スクリューとスクリューを収納するケーシングとの隙間から粉体が急激に流れ出し、搬送量がバラツクという問題が解消されなかった。
【0006】
そこで、本発明では、大掛りな設備改良を必要とすることなく、搬送量のバラツキを低減させ、定量搬送が可能なスクリューコンベアを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の一態様としては、回転軸と前記回転軸の外周面に設けられた螺旋状の回転羽根とを有する回転体によって粉体を水平方向に搬送する粉体搬送装置であって、前記粉体が供給される供給口と前記粉体を排出する排出口とを有し、前記回転羽根の外周と略同一の内周面を有して前記回転体を収納する収納容器と、前記収納容器の内部における前記供給口と前記排出口との間に設けられた遮蔽部材とを有し、前記遮蔽部材は、円筒部と、前記円筒部の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部とを有し、前記回転軸に連動して回転し、前記複数の第1の板状部の各々は、前記円筒部の径方向及び軸方向に延びる板状の部材であり、前記第1の板状部の先端に、前記回転軸の回転方向における前方側に延びる第2の板状部が設けられている、粉体搬送装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、大掛りな設備改良を必要とすることなく、搬送量のバラツキを低減し、定量搬送が可能なスクリューコンベアを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る粉体定量供給装置の概略図である。
図2】第1実施形態に係るスクリューコンベアの概略図である。
図3】第1実施形態に係るアダプタの概略図である。
図4】第1実施形態に係るスクリューコンベアの作用・効果を説明する図である。
図5】第2実施形態に係るアダプタの概略図である。
図6】第3実施形態に係るアダプタの概略図である。
図7】第4実施形態に係るアダプタの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
【0011】
(粉体定量供給装置)
本実施形態に係る粉体定量供給装置について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る粉体定量供給装置の概略図である。
【0012】
図1に示すように、粉体定量供給装置1は、ホッパー10と、スクリューコンベア20とを備える。粉体定量供給装置1は、ホッパー10に貯留された粉体Pをスクリューコンベア20により搬送することで、スクリューコンベア20の排出口22から図示しない下流側の装置に粉体Pを定量的に供給する装置である。ここで、定量的に供給するとは、単位時間当たりの供給量が一定量となるように供給することを意味する。
【0013】
ホッパー10は、粉体Pを貯留する貯留槽の一例である。ホッパー10は、漏斗状の形態を有し、その内部に粉体Pを貯留可能である。ホッパー10の上方には、例えば図示しない供給コンベアが配置されており、供給コンベアにより搬送されてきた粉体Pがホッパー10の上端の投入口11からホッパー10内に投入される。ホッパー10に投入された粉体Pは、ホッパー10の下端の排出口12からスクリューコンベア20に排出される。
【0014】
なお、本実施形態では、貯留槽としてホッパー10を用いているが、本発明はこの点において限定されるものではない。貯留槽としては、粉体Pを一時的に貯留して下端から排出可能な容器であればよく、例えばサイロ、バンカー、タンク、ビンであってもよい。
【0015】
スクリューコンベア20は、ホッパー10に貯留されている粉体Pを定量的に供給する粉体搬送装置の一例である。スクリューコンベア20は、ホッパー10の下部に設けられており、スクリューコンベア20の上端の供給口21は、ホッパー10の下端の排出口12に接続されている。スクリューコンベア20は、ホッパー10の排出口12から排出された粉体Pを収容すると共に、スクリューを回転させることにより、排出口22から粉体Pを定量的に下流側の装置に供給する。
【0016】
なお、粉体Pとしては、粉体状の原料であれば特に限定されるものではない。
【0017】
(粉体搬送装置)
次に、粉体搬送装置の一例としてのスクリューコンベアについて詳細に説明する。
【0018】
[第1実施形態]
第1実施形態に係るスクリューコンベアについて、図2から図4を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係るスクリューコンベアの概略図である。図3は、第1実施形態に係るアダプタの概略図である。図4は、第1実施形態に係るスクリューコンベアの作用・効果を説明する図である。なお、図3(a)はアダプタの概略斜視図を示し、図3(b)はアダプタの概略平面図を示している。また、図4は、図2におけるスクリューコンベア20の下流側の部分の拡大図である。
【0019】
図2に示すように、スクリューコンベア20は、ケーシング23と、スクリュー24と、アダプタ25とを有する。
【0020】
ケーシング23は、スクリュー24を収納する収納容器の一例である。ケーシング23は、粉体Pが漏れ出すことがないように両側の端面231が閉鎖された円筒形状を有する。ケーシング23の一方の端部には、上方に開口し、ケーシング23の内部と連通した供給口21が形成されている。ケーシング23の他方の端部には、下方に開口し、ケーシング23の内部と連通した排出口22が形成されている。
【0021】
スクリュー24は、粉体Pを搬送する回転体の一例である。スクリュー24は、回転軸241と、回転羽根242とを有する。回転軸241は、その端部がケーシング23の端面231に回転自在に支持され、図示しない駆動装置と接続されている。回転羽根242は、回転軸241の外周面に接合され、その外周がケーシング23の内周面と略同一となるように形成されている螺旋状の部材である。この回転羽根242により、ケーシング23の内部の空間が等分に区分され、各々の空間に粉体Pが充填される。
【0022】
係る構成により、スクリュー24は、図示しない駆動装置により与えられた回転駆動力により回転軸241を中心として回転することで、粉体Pを供給口21から排出口22に搬送する。このとき、スクリュー24の回転数が一定であれば、図示しない下流側の装置に粉体Pを定量的に供給することが可能である。
【0023】
アダプタ25は、ケーシング23の内部における供給口21と排出口22との間に設けられ、回転軸241に連動して回転する遮蔽部材の一例である。アダプタ25は、図3(a)及び(b)に示すように、円筒部251と、第1の板状部252とを有する。
【0024】
円筒部251は、回転軸241の外径と同一又は回転軸241の外径よりも僅かに大きい内径を有し、回転軸241に着脱可能に取り付けられている。円筒部251の外周面には、複数の第1の板状部252が設けられている。
【0025】
複数の第1の板状部252の各々は、円筒部251の外周面からケーシング23の内周面に向かって放射状に延びる板状の部材である。すなわち、複数の第1の板状部252は、円筒部251の径方向及び軸方向に延びるように、円筒部251の外周面に設けられている。
【0026】
複数の第1の板状部252は、円筒部251の周方向に沿って等間隔で配置されていることが好ましい。これにより、アダプタ25の回転位置がどの位置であっても、粉体Pがアダプタ25から受ける抵抗を同一とすることができる。
【0027】
複数の第1の板状部252の数は、搬送する粉体Pの性状や種類に基づいて決定することが好ましい。また、複数の第1の板状部252の各々は、円筒部251と一体的に構成されていてもよく、円筒部251と別体に形成された後に溶接等で接合されることにより形成されていてもよい。なお、図3(a)及び(b)では、16個の第1の板状部252の各々が円筒部251と一体的に構成されているアダプタ25を示している。
【0028】
アダプタ25が設けられる位置としては、供給口21と排出口22との間であれば特に限定されないが、排出口22が設けられている位置の近傍であることが好ましい。これにより、スクリュー24の大部分を移動してきた粉体Pがアダプタ25に到着する前にその運動エネルギーを十分に減少させ、粉体Pの流動化の抑制を安定化できる。一方、アダプタ25を供給口21の近傍に設ける場合には、粉体Pの流動化が発生した際の高い圧力によりアダプタ25を通過した粉体Pがそのまま排出口22に流れる場合がある。
【0029】
アダプタ25の外径は、回転軸241の軸方向からの平面視において、スクリュー24の外径と同一又は略同一であることが好ましい。これにより、スクリュー24の回転羽根242とケーシング23との間の粉体Pの挙動に影響されることなく延長することができる。ここで、アダプタ25の外径とは、図3(b)に示すように、円筒部251の中心から第1の板状部252の先端までの長さRの2倍の長さを意味する。また、スクリュー24の外径とは、図2に示すように、スクリュー24の中心から回転羽根242の先端までの長さrの2倍の長さを意味する。
【0030】
以上に説明したように、第1実施形態に係るスクリューコンベア20は、ケーシング23の内部における供給口21と排出口22との間に設けられたアダプタ25を有する。また、アダプタ25は、円筒部251と、円筒部251の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部252とを有し、回転軸241に連動して回転する。
【0031】
このため、粉体Pの流動化が生じた場合、図4に示すように、粉体Pがアダプタ25の第1の板状部252の表面に対して斜めから侵入する。このため、粉体Pは、第1の板状部252と衝突した後、排出口22から排出される。結果として、粉体Pがアダプタ25から受ける抵抗が大きくなるため、粉体Pの流動化を抑制することができる。
【0032】
また、粉体Pの流動化が生じていない場合、粉体Pはスクリュー24の回転によって回転軸241に沿って供給口21から排出口22に搬送される。このとき、粉体Pは供給口21と排出口22との間に設けられたアダプタ25の第1の板状部252の表面と平行な方向に沿ってアダプタ25に侵入する。このため、粉体Pの搬送方向に対するアダプタ25の断面が小さいため、粉体Pがアダプタ25から受ける抵抗が小さくなる。結果として、粉体Pの流動化が生じていない場合には、粉体Pはアダプタ25によりほとんど遮蔽されることなく搬送される。このため、粉体Pは、アダプタ25によって詰まることがないか、詰まったとしても僅かである。
【0033】
また、第1実施形態に係るスクリューコンベア20は、アダプタ25が回転軸241に連動して回転する。このため、同一の駆動装置を用いて回転羽根242及びアダプタ25を回転させることができる。結果として、大掛りな設備改良を必要とすることがなく、既存設備への導入も容易である。
【0034】
また、第1実施形態に係るスクリューコンベア20のアダプタ25は、円筒部251と、円筒部251の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部252とを有する簡単な構造である。このため、スクリュー24を交換する、又は既存のスクリュー24にアダプタ25を取り付けるといった方法により実現することができる。結果として、大掛りな設備改良を必要とすることがなく、既存設備への導入も容易である。
【0035】
なお、第1実施形態では、回転軸241に着脱可能に取り付けられているアダプタ25を有するスクリューコンベア20について説明したが、本発明はこの点において限定されるものではない。例えば、アダプタ25は、回転軸241と一体的に形成されていてもよい。この場合、アダプタ25としては、円筒部251を有することなく、第1の板状部252が回転軸241の外周面から放射状に延びる形態とすることもできる。
【0036】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係るスクリューコンベアについて、図5を参照しながら説明する。図5は、第2実施形態に係るアダプタの概略図である。
【0037】
第2実施形態に係るスクリューコンベア20は、第1実施形態と同様に、ケーシング23と、スクリュー24と、アダプタ25aとを有する。スクリューコンベア20は、駆動装置を作動させることによりスクリュー24を回転させ、このスクリュー24の回転によって、供給口21から供給された粉体Pを排出口22に搬送し、排出口22から下流側の装置に定量的に供給する。
【0038】
ここで、第2実施形態に係るスクリューコンベア20が第1実施形態と異なる点は、図5(a)及び(b)に示すように、アダプタ25aの第1の板状部252の先端に、円筒部251(回転軸241)の回転方向における前方側に延びる第2の板状部253が設けられていることにある。なお、その他の構成については、第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0039】
アダプタ25aの第1の板状部252の先端には、回転軸241の回転方向(図5(a)の矢印方向)における前方側に延びる第2の板状部253が設けられている。
【0040】
第2の板状部253は、第1の板状部252と一体的に構成されていてもよく、第1の板状部252と別体に構成されていてもよい。第1の板状部252と一体的に構成されている場合、例えば第1の板状部252を回転軸241の回転方向における前方側に折り曲げることにより形成される。第1の板状部252と別体に構成されている場合、例えば第1の板状部252と別体に形成された後に溶接等で接合されることにより形成される。
【0041】
以上に説明したように、第2実施形態に係るスクリューコンベア20は、第1実施形態と同様、ケーシング23の内部における供給口21と排出口22との間に設けられたアダプタ25aを有する。また、アダプタ25aは、円筒部251と、円筒部251の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部252とを有し、回転軸241に連動して回転する。このため、第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0042】
特に、第2実施形態では、アダプタ25aの第1の板状部252の先端に、回転軸241の回転方向における前方側に延びる第2の板状部253が設けられている。このため、例えばケーシング23の内周面とアダプタ25aとの間の隙間に粉体Pが固着した場合であっても、第2の板状部253によって固着した粉体Pを削り取ることができる。結果として、ケーシング23の内周面とアダプタ25aとの間の隙間に粉体Pが詰まるのを抑制することができ、アダプタ25aが破損することを抑制することができる。
【0043】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係るスクリューコンベアについて、図6を参照しながら説明する。図6は、第3実施形態に係るアダプタの概略図である。
【0044】
第3実施形態に係るスクリューコンベア20は、第1実施形態と同様に、ケーシング23と、スクリュー24と、アダプタ25bとを有する。スクリューコンベア20は、駆動装置を作動させることによりスクリュー24を回転させ、このスクリュー24の回転によって、供給口21から供給された粉体Pを排出口22に搬送し、排出口22から下流側の装置に定量的に供給する。
【0045】
ここで、第3実施形態に係るスクリューコンベアが第1実施形態と異なる点は、図6(a)及び(b)に示すように、アダプタ25bの第1の板状部252の先端に、円筒部251(回転軸241)の回転方向における後方側に延びる第3の板状部254が設けられていることにある。なお、その他の構成については、第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0046】
アダプタ25bの第1の板状部252の先端には、回転軸241の回転方向(図6(a)の矢印方向)における後方側に延びる第3の板状部254が設けられている。
【0047】
第3の板状部254は、第1の板状部252と一体的に構成されていてもよく、第1の板状部252と別体に構成されていてもよい。第1の板状部252と一体的に構成されている場合、例えば第1の板状部252を回転軸241の回転方向における後方側に折り曲げることにより形成される。第1の板状部252と別体に構成されている場合、例えば第1の板状部252と別体に形成された後に溶接等で接合されることにより形成される。
【0048】
以上に説明したように、第3実施形態に係るスクリューコンベア20は、第1実施形態と同様、ケーシング23の内部における供給口21と排出口22との間に設けられたアダプタ25bを有する。また、アダプタ25bは、円筒部251と、円筒部251の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部252とを有し、回転軸241に連動して回転する。このため、第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0049】
特に、第3実施形態では、アダプタ25bの第1の板状部252の先端に、回転軸241の回転方向における後方側に延びる第3の板状部254が設けられている。このため、第1の板状部252が粉体Pをしばらく保持し、最下段位置で次の回転羽根242が押し掃く量が減少し、詰まろうとする粉体Pの量を減少させることができる。また、粉体Pを少し上方に持ち上げるため、粉体Pが下方へ滑り落ちる際に勢いがあり、アダプタ25b内で粉体Pが圧縮されて固まるおそれがある場合であっても、粉体Pが下方へ滑り落ちる際のエネルギーによって、粉体Pを飛散させることができる。
【0050】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係るスクリューコンベアについて、図7を参照しながら説明する。図7は、第4実施形態に係るアダプタの概略図である。
【0051】
第4実施形態に係るスクリューコンベア20は、第1実施形態と同様に、ケーシング23と、スクリュー24と、アダプタ25cとを有する。スクリューコンベア20は、駆動装置を作動させることによりスクリュー24を回転させ、このスクリュー24の回転によって、供給口21から供給された粉体Pを排出口22に搬送し、排出口22から下流側の装置に定量的に供給する。
【0052】
ここで、第4実施形態に係るスクリューコンベアが第1実施形態と異なる点は、図7(a)及び(b)に示すように、アダプタ25cの第1の板状部252の先端に、第2の板状部253及び第3の板状部254が設けられていることにある。なお、その他の構成については、第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0053】
アダプタ25cの第1の板状部252の先端には、円筒部251(回転軸241)の回転方向(図7(a)の矢印方向)における前方側に延びる第2の板状部253が設けられている。また、アダプタ25cの第1の板状部252の先端には、回転軸241の回転方向における後方側に延びる第3の板状部254が設けられている。
【0054】
第2の板状部253及び第3の板状部254は、各々、第1の板状部252と一体的に構成されていてもよく、第1の板状部252と別体に形成された後に溶接等で接合されることにより形成されていてもよい。また、第2の板状部253及び第3の板状部254は、一体的に構成された一つの板状部であってもよい。
【0055】
以上に説明したように、第4実施形態に係るスクリューコンベア20は、第1実施形態と同様、ケーシング23の内部における供給口21と排出口22との間に設けられたアダプタ25cを有する。また、アダプタ25cは、円筒部251と、円筒部251の外周面から放射状に延びる複数の第1の板状部252とを有し、回転軸241に連動して回転する。このため、第1実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0056】
特に、第4実施形態では、アダプタ25cの第1の板状部252の先端に、回転軸241の回転方向における前方側に延びる第2の板状部253及び後方側に延びる第3の板状部254が設けられている。このため、第2実施形態及び第3の実施形態と同様の作用・効果を奏することができる。
【0057】
以上、粉体搬送装置及び粉体定量供給装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
【符号の説明】
【0058】
1 粉体定量供給装置
10 ホッパー
20 スクリューコンベア
21 供給口
22 排出口
23 ケーシング
24 スクリュー
241 回転軸
242 回転羽根
25 アダプタ
251 円筒部
252 第1の板状部
253 第2の板状部
254 第3の板状部
P 粉体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7