(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持した被加工物を砥石工具で加工する加工手段と、各構成要素を制御する制御手段と、を備える加工装置であって、
該砥石工具の固有情報を記憶し、かつ該固有情報が無線により読み出されるとともに無線により書き込まれるICタグを備える砥石ケースを収容する砥石ケース収容部と、
該砥石ケース収容部に収容されることで所定の位置に位置付けられた該砥石ケースの該ICタグと対向する位置に配設され、該ICタグに記憶される該固有情報を無線により読み書きする読み書き手段と、を有し、
該読み書き手段は、
該固有情報のうち読み取り専用の情報と変更可能な情報とを読み出し、
該変更可能な情報を該ICタグに適宜書き込むことを特徴とする加工装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、砥石工具は、完全に使い終わる前に、異なる種類の砥石工具と交換する場合がある。これは、被加工物の種類に応じて、砥粒サイズやボンド種類、砥石のサイズを変更するためである。その後、再度装置に砥石工具を装着する際に、残された刃先出し量等の情報を装置に記憶する。通常、同じ装置に再度取り付ける場合、それらの情報は装置で記憶しておけばよいが、異なる装置に装着する場合もあるため、オペレータが砥石工具を取り外す前に、交換前の刃先出し量や加工長等の加工履歴情報を砥石ケース等に書き込んでいた。このため、オペレータにとって余分な工数を必要としていた。また、書き間違いによる固有情報の記憶間違いやそれを起因とした加工不良を発生させる恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、砥石工具の使用により変動する固有情報を間違いなく記憶することができる加工装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持した被加工物を砥石工具で加工する加工手段と、各構成要素を制御する制御手段と、を備える加工装置であって、該砥石工具の固有情報を記憶
し、かつ該固有情報が無線により読み出されるとともに無線により書き込まれるICタグを備える砥石ケースを収容する砥石ケース収容部と、該砥石ケース収容部に収容されることで所定の位置に位置付けられた該砥石ケースの該ICタグと対向する位置に配設され、該ICタグに記憶される該固有情報を
無線により読み書きする読み書き手段と、を有し、該読み書き手段は、
該固有情報
のうち読み取り専用の情報と変更可能な情報とを読み出し、該変更可能な情報を該ICタグに適宜書き込むことを特徴とする。
【0007】
また、上記加工装置において、該砥石工具は、切削ブレードであり、該固有情報は、ブレードの刃先だし量、ブレードの厚さ、砥粒サイズ、ボンド材の種類及び切削加工した加工履歴情報を含むことが好ましい。
【0008】
また、上記加工装置において、該砥石工具は、研削砥石であり、該固有情報は、研削砥石の付き出し量、砥石の厚さ、砥粒サイズ、ボンド材の種類及び研削加工した加工履歴情報を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の加工装置によれば、砥石工具の使用により変動する固有情報を砥石ケースのICタグに適宜書き込むことにより、砥石工具を次回使用する際に、当該砥石工具の固有情報を間違いなく加工装置に記憶することができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0012】
〔実施形態〕
実施形態に係る加工装置について説明する。
図1は、加工装置の構成例を示す斜視図である。
図2は、ウェーハの支持例を示す斜視図である。
図3は、ウェーハの加工例を示す正面図である。
図4は、砥石ケース及び読み書き手段の配設例を示す要部断面図である。
図5は、砥石ケースの構成例を示す正面図である。
図6は、固有情報を示すテーブルである。
【0013】
加工装置1は、
図1に示すように、チャックテーブル10と、加工手段20と、タッチパネル30と、砥石ケース収容部40と、読み書き手段50と、制御手段60とを備えている。加工装置1は、装置本体2が外装カバー3により覆われている。
【0014】
チャックテーブル10は、円板状に形成され、保持面11を備えている。チャックテーブル10は、図示しない回転手段により保持面11の中心に直交する回転軸で回転される。保持面11は、チャックテーブル10の鉛直方向の上端面であり、水平面に対して平坦に形成されている。保持面11は、例えばポーラスセラミック等で構成されており、図示しない真空吸引源の負圧により、被加工物Wを吸引保持する。
【0015】
ここで、被加工物Wは、シリコンやガリウムヒ素等の基板に半導体デバイスが形成されたり、サファイアやSiC等の基板に光デバイスが形成されたりしたものであり、半導体ウェーハや光デバイスウェーハ、無機材料基板、延性樹脂材料基板、セラミック基板やガラス板等、各種加工材料である。被加工物Wの表面WSには、
図2に示すように、互いに交差する分割予定ラインLによって格子状に区画された各領域にデバイスDが形成されている。被加工物Wは、ダイシングテープTを介して環状フレームFに支持されている。
【0016】
加工手段20は、チャックテーブル10に保持された被加工物Wを加工するものである。加工手段20は、一対の切削ブレード21と、スピンドル22と、ハウジング23とを備えている。切削ブレード21は、砥石工具であり、極薄の円板状かつ環状に形成された切削砥石である。スピンドル22は、その先端に切削ブレード21を着脱可能に装着する。ハウジング23は、図示しないモータ等の駆動源を有しており、回転軸周りに回転自在にスピンドル22を支持する。加工手段20は、
図3に示すように、スピンドル22を高速回転させて切削ブレード21により、チャックテーブル10に保持された被加工物Wを分割予定ラインLに沿って切削する。ここで、切削ブレード21の刃先出し量は、被加工物Wを切削可能な長さに設定されている。例えば、切削ブレード21の刃先出し量は、被加工物Wを切削する切り込み方向の加工長Qよりも長い長さP(P>Q)に設定されている。
【0017】
タッチパネル30は、装置本体2の正面に配設され、切削加工などに関する情報を表示するものである。例えば、タッチパネル30は、オペレータの操作により、加工条件を設定するための画面を表示する。
【0018】
砥石ケース収容部40は、切削ブレード21を格納するための砥石ケース4を収容するものであり、加工装置1の外装カバー3に配設されている。例えば、砥石ケース収容部40は、タッチパネル30の下方に2個配設されている。オペレータは、切削ブレード21を砥石ケース4から取り出し、空の砥石ケース4を砥石ケース収容部40に収容する。砥石ケース収容部40には、読み書き手段50が対応付けられている。
【0019】
読み書き手段50は、後述する砥石ケース4に配設されたICタグ5の情報を読み出したり、ICタグ5に情報を書き込んだりするものである。読み書き手段50は、
図4に示すように、外装カバー3の内側であって、砥石ケース収容部40に収容された砥石ケース4のICタグ5に対向する位置に配設されている。読み書き手段50とICタグ5とは、近距離無線通信を行うことにより情報の送受信を行う。近距離無線通信は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)方式を用いる。
【0020】
ICタグ5には、切削ブレード21の固有情報が記憶されている。ICタグ5は、
図5に示すように、砥石ケース4に配設されている。砥石ケース4は、切削ブレード21を格納するものであり、切削ブレード21を格納するブレード格納部4aと、ブレード格納部4aに開閉自在に設けられ、ブレード格納部4aの開口部を覆う蓋部4bと、ブレード格納部4aと蓋部4bとを開閉自在に連結するヒンジ部4cと、蓋部4bを開閉するための開閉爪4dとを備えている。ICタグ5は、ブレード格納部4aに配設されている。砥石ケース4は、蓋部4bが閉じられた状態で、ICタグ5を鉛直方向下方かつ外装カバー3側に向けて砥石ケース収容部40に収容される。これにより、砥石ケース4が砥石ケース収容部40に収容された状態で、砥石ケース4に配設されたICタグ5と読み書き手段50とが対向するようになる。
【0021】
砥石ケース4が砥石ケース収容部40に収容されると、読み書き手段50は、ICタグ5から切削ブレード21の固有情報を読み出す。切削ブレード21の固有情報は、
図6に示すように、例えば、ブレードの刃先出し量、ブレードの厚さ、砥粒サイズ、ボンド材の種類、加工長、加工本数等の情報であり、これらの情報を少なくとも1つ含む。加工長及び加工本数は、加工履歴情報である。加工長は、切削ブレード21により分割予定ラインLに沿って被加工物Wを切削加工した距離であり、加工本数は、切削ブレード21により切削加工した被加工物Wの本数である。ブレードの厚さ、砥粒サイズ及びボンド材の種類は、製品の出荷時に記憶され、読み取り専用で変更ができない情報である。また、刃先出し量、加工長、加工本数は、読み取り及び変更が可能な情報である。刃先出し量は、製品の出荷時に初期値、すなわち未使用状態の刃先出し量が記憶されている。切削ブレード21が使用されることにより消耗するので、刃先出し量は、切削ブレード21の消耗により変更される。固有情報には、識別用の種別IDが設定されている。読み書き手段50は、ICタグ5から読み出した固有情報を制御手段60に出力する。また、読み書き手段50は、制御手段60から出力された固有情報をICタグ5に書き込む。なお、ICタグ5は、数キロバイト程度の容量を有しているので、固有情報を記憶するには十分である。
【0022】
制御手段60は、加工装置1の各構成要素を制御するものである。例えば、制御手段60は、加工手段20を制御して被加工物Wを切削加工する。また、制御手段60は、読み書き手段50から出力された固有情報が入力され、入力された固有情報に基づいて加工手段20などを制御する。また、制御手段60は、切削ブレード21の消耗により変化する刃先出し量などの固有情報を読み書き手段50に出力する。
【0023】
次に、加工装置の動作例について説明する。
図7は、加工装置の動作例を示すフローチャートである。先ず、読み書き手段50は、砥石ケース4が砥石ケース収容部40に収容されたか否かを判定する(ステップS1)。例えば、砥石ケース4が砥石ケース収容部40に収容された場合(ステップS1;YES)、読み書き手段50は、ICタグ5から出力された固有情報を読み出す(ステップS2)。例えば、砥石ケース4が砥石ケース収容部40に収容され、砥石ケース4のICタグ5が読み書き手段50に対向すると、ICタグ5は、読み書き手段50から電波又は磁気を受信して電力を発生させ、当該電力により制御回路やメモリ等を駆動させる。例えば、ICタグ5は、メモリから切削ブレード21の固有情報を読み出し、読み出した固有情報を電波などにより読み書き手段50に送信する。読み書き手段50は、ICタグ5から出力された固有情報を受信する。
【0024】
次に、制御手段60は、切削ブレード21の固有情報を図示しない記憶部に記憶する(ステップS3)。例えば、制御手段60は、読み書き手段50から切削ブレード21の固有情報が入力され、入力された固有情報を記憶部に記憶する。記憶部には、切削ブレード21の固有情報として、ブレードの刃先出し量、ブレードの厚さ、砥粒サイズ、ボンド材の種類、加工長、加工本数等が記憶される。
【0025】
次に、制御手段60は、切削加工が開始されたか否かを判定する(ステップS4)。例えば、制御手段60は、オペレータによりタッチパネル30が操作されて、所定の加工条件が入力され、切削加工が開始されたと判定すると(ステップS4;YES)、切削加工を行う(ステップS5)。例えば、制御手段60は、記憶部に記憶された切削ブレード21の固有情報に基づいて切削加工を行う。例えば、制御手段60は、加工手段20を制御し、ブレードの刃先出し量に基づいて切削ブレード21の鉛直方向の下端の位置を調整する。
【0026】
制御手段60は、被加工物Wを切削加工する過程で、記憶部に記憶された切削ブレード21の固有情報を変更する。例えば、制御手段60は、被加工物Wを1本加工する度に、固有情報の加工本数に「1」を加算する。また、制御手段60は、被加工物Wの分割予定ラインLを1本切削加工する度に、分割予定ラインLの長さ、すなわち切削ブレード21が移動した距離を固有情報の加工長に加算する。また、制御手段60は、切削ブレード21が消耗し、切削ブレード21の鉛直方向の下端の位置が変更される度に、固有情報の刃先出し量を変更する。
【0027】
次に、制御手段60は、切削ブレード21が交換されるか否かを判定する(ステップS6)。例えば、制御手段60は、オペレータがタッチパネル30を操作してブレード交換モードに設定した場合、切削ブレード21が交換されると判定する(ステップS6;YES)。制御手段60は、切削ブレード21が交換されると判定すると、ICタグ5に切削ブレード21の固有情報を書き込むように制御する(ステップS7)。例えば、制御手段60は、記憶部に記憶された切削ブレード21の固有情報を読み書き手段50に出力する。読み書き手段50は、制御手段60から出力された切削ブレード21の固有情報をICタグ5に書き込む。例えば、読み書き手段50は、変更が可能な情報である加工長、加工本数、刃先出し量などをICタグ5に書き込む。オペレータは、切削ブレード21をスピンドル22から取り外し、砥石ケース収容部40から砥石ケース4を取り出して、切削ブレード21を砥石ケース4に格納する。切削ブレード21が格納された砥石ケース4のICタグ5には、上述のステップS7で変更された切削ブレード21の固有情報が記憶されている。次回、切削ブレード21を使用する際に、砥石ケース4を砥石ケース収容部40に収容すると、上述のステップS7で変更された切削ブレード21の固有情報が読み書き手段50により読み出され、当該固有情報に基づいて切削加工が実施される。
【0028】
次に、制御手段60は、切削加工が終了したか否かを判定する(ステップS8)。例えば、制御手段60は、予定されていた本数の被加工物Wの切削加工が終了すると、切削加工が終了したと判定し(ステップS8;YES)、読み書き手段50を制御し、ICタグ5に切削ブレード21の固有情報を書き込み(ステップS9)、切削加工処理を終了させる。また、制御手段60は、予定されていた本数の被加工物Wの切削加工が終了していない場合、切削加工が終了していないと判定し(ステップS8;NO)、上述のステップS6に戻って、切削ブレード21が交換されたか否かを判定する。
【0029】
また、上述のステップS1において、砥石ケース4が砥石ケース収容部40に収容されていない場合(ステップS1;NO)、読み書き手段50は、砥石ケース4が砥石ケース収容部40に収容されるまで待機する。また、上述のステップS4において、制御手段60は、切削加工が開始されないと判定すると(ステップS4;NO)、切削加工が開始されるまで待機する。また、上述のステップS6において、制御手段60は、切削ブレード21が交換されないと判定すると(ステップS6;NO)、ICタグ5に切削ブレード21の固有情報を書き込む処理(ステップS7)をスキップする。
【0030】
以上のように、実施形態に係る加工装置1によれば、切削ブレード21の使用により変動する固有情報を砥石ケース4のICタグ5に適宜書き込むことにより、切削ブレード21を次回使用する際に、当該切削ブレード21の固有情報を間違いなく加工装置1に記憶することができる。例えば、切削ブレード21を複数の加工装置1で使用しても、切削ブレード21の最新の固有情報が常に砥石ケース4のICタグ5に書き込まれているので、加工装置1は、切削ブレード21の刃先出し量の記憶ミス等により、誤った加工を行うことがない。
【0031】
また、ICタグ5が砥石ケース4に配設されているので、切削ブレード21にICタグ5を配設する場合と比較して、ICタグ5にかかる負担が少ない。例えば、切削ブレード21にICタグ5が配設された場合、切削ブレード21は高速回転したり加工による振動や水の飛散等があったりするので、ICタグ5が故障して固有情報が読み出せなくなる可能性がある。
【0032】
また、砥石ケース収容部40に収容された砥石ケース4のICタグ5と対向する位置に読み書き手段50が配設されているので、ICタグ5にリーダーをかざすなどの読み取り作業を不要にすることができる。
【0033】
また、切削ブレード21は、刃先を保護する目的のため、基本的に砥石ケース4に格納されて保管されるので、切削ブレード21とICタグ5との対応付けは容易である。
【0034】
〔変形例〕
次に、実施形態の変形例について説明する。ICタグ5に固有情報を書き込むタイミングは、切削ブレード21の交換時又は切削加工が終了した時である例について説明したが、これに限定されない。例えば、定期的にICタグ5に固有情報を書き込むようにしてもよいし、加工本数が加算された時など加工履歴情報に変更があった場合にICタグ5に固有情報を書き込むようにしてもよい。
【0035】
また、制御手段60は、切削加工時に切削ブレード21の固有情報を取得できない場合、タッチパネル30にエラーを表示してオペレータにエラーを報知してもよい。例えば、砥石ケース収容部40に砥石ケース4が収容されたか否かを検出する光学センサを備え、制御手段60は、砥石ケース収容部40に砥石ケース4が収容されたことを示す信号が光学センサから入力されない場合、砥石ケース4が砥石ケース収容部40に収容されていないと判定し、その旨をタッチパネル30に表示する。また、制御手段60は、砥石ケース収容部40に砥石ケース4が収容されたことを示す信号が光学センサから入力され、かつ、読み書き手段50から固有情報が入力されない場合、オペレータが砥石ケース4を砥石ケース収容部40に収容する向きを間違え、ICタグ5と読み書き手段50とが無線通信できないと判定し、その旨をタッチパネル30に表示する。
【0036】
また、砥石工具は、切削ブレード21である例について説明したが、これに限定されない。例えば、砥石工具は、研削砥石であってもよい。この場合、研削砥石を格納する砥石ケースにICタグを配設する。ICタグには、研削砥石の固有情報が記憶される。研削砥石の固有情報は、例えば、研削砥石の付き出し量、砥石の厚さ、砥粒サイズ、ボンド材の種類、研削加工した加工履歴情報等の情報であり、これらの情報を少なくとも1つ含む。研削砥石の砥石ケースは、研削装置に配設された砥石ケース収容部に収容される。読み書き手段は、砥石ケース収容部に収容された砥石ケースのICタグに対向する位置に配設されている。砥石ケースが砥石ケース収容部に収容されると、読み書き手段は、ICタグから研削砥石の固有情報を読み出す。研削装置は、読み書き手段により読み出された研削砥石の固有情報に基づいて研削加工を行う。また、研削装置は、研削加工する過程で、読み書き手段を制御し、研削砥石の固有情報をICタグに記憶して変更する。このように、砥石工具は、研削砥石であってもよい。研削砥石も、刃先を保護する必要があるので、基本的に砥石ケースに入れて保管されるので、研削砥石とICタグとの対応付けは容易である。