(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ヘキシルグリセリルエーテル及びシクロヘキシルグリセリルエーテルから選択される1種又は2種である(A)成分、1,2−プロパンジオール及び1,3−プロパンジオールから選択される1種又は2種である(B)成分、並びにクエン酸、乳酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、フィチン酸、ペンテト酸、エチドロン酸、酒石酸及びこれらの塩、及びグルコノラクトンからなる群から選択される1種又は2種以上である(C)成分を含有し、(A)成分1質量部に対して、(B)成分が1〜30質量部、(C)成分が0.05〜10質量部である、皮膚用化粧料組成物。
ヘキシルグリセリルエーテル及びシクロヘキシルグリセリルエーテルから選択される1種又は2種である(A)成分、1,2−プロパンジオール及び1,3−プロパンジオールから選択される1種又は2種である(B)成分、並びにクエン酸、乳酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、フィチン酸、ペンテト酸、エチドロン酸、酒石酸及びこれらの塩、並びにグルコノラクトンからなる群から選択される1種又は2種以上である(C)成分を皮膚用化粧料に添加することを含む、前記皮膚用化粧料における(A)成分の抗菌効果を増強する方法であって、(A)成分1質量部に対して、(B)成分が1〜30質量部、(C)成分が0.05〜10質量部で添加される、該方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明に使用する(A)成分は、下記の式(1)で表されるヘキシルグリセリルエーテルと、下記の式(2)で表されるシクロヘキシルグリセリルエーテルであり、どちらか一方のみを使用しても、2つの成分を混合して使用してもよい。
【0011】
これらの化合物を製造する方法としては、公知の方法であればいずれの方法を用いてもよく、例えば、ヘキサノールとグリセリンを脱水縮合反応させる方法、ヘキシルクロライドやヘキシルブロマイドとグリセリンを脱塩酸や脱臭化水素反応させる方法、ヘキサノールと1−クロロ−2,3−プロパンジオールを脱塩酸反応させる方法、ヘキサノールとエピクロルヒドリンを反応させた後、得られたヘキシルグリシジルエーテルを加水分解する方法、ヘキサノールとグリシドールを反応させる方法、ヘキサノールとアリルクロライドを脱塩酸反応させた後に過酸化水素等で酸化させ、得られたヘキシルグリシジルエーテルを加水分解する方法等が挙げられる。また、グリセリンを使用する反応においては、グリセリンを低級脂肪酸で部分的にエステル化したものを使用して上記の反応を行い、反応終了後にケン化して脂肪酸を除去する方法や、グリセリンの部分ケタール化物を使用して上記の反応を行い、反応終了後にケタールをはずす方法を行えば、純度の高いものが得られる。これらの中でも、安価で、工業的に製造しやすいことから、ヘキサノールとエピクロルヒドリンを反応させた後、得られたヘキシルグリシジルエーテルを加水分解する方法で製造するのが好ましい。なお、シクロヘキシルグリセリルエーテルを製造するには、原料のヘキサノールをシクロヘキサノールに代えて上記と同じ方法で製造すればよい。
【0012】
へキシルグリセリルエーテルとシクロヘキシルグリセリルエーテルは、共に炭素数6の炭化水素基にグリセリンをエーテル結合で結合させたものだが、炭素数5以下の炭化水素基にグリセリンをエーテル結合で結合させた化合物では良好な抗菌効果が得られない。一方、炭素数7以上の炭化水素基にグリセリンをエーテル結合で結合させた化合物では肌に対する刺激性が強くなる場合がある。
【0013】
本発明に使用する(B)成分は、1,2−プロパンジオール(プロピレングリコール)及び1,3−プロパンジオールであり、どちらか一方のみを使用しても、2つの成分を同時に使用してもよい。トリプロピレングリコールやポリプロピレングリコールを使用すると良好な抗菌効果が得られない。また、1,2−プロパンジオール及び1,3−プロパンジオールは、他の多価アルコールよりも刺激が少なく、安全性及び化粧品としての使用感に優れ、これら二つの化合物の構造による性能差はほとんどない。但し、入手が容易であり、汎用的に使用されることから、1,2−プロパンジオールを使用することが好ましい。
【0014】
本発明に使用する(C)成分は、クエン酸、乳酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、フィチン酸、ペンテト酸、エチドロン酸、酒石酸及びこれらの塩、並びにグルコノラクトンであり、これらの群の1種を使用しても2種以上を同時に使用してもよい。酸の形態を持つ(C)成分は、酸の形態のまま使用しても、完全中和あるいは部分中和して塩の形態で使用してもよく、塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0015】
上記の(C)成分は、ヒドロキシカルボン酸類とリン酸類に大別されるが、大別された構造による性能差はほとんどない。これらの中でも汎用的に使用される、クエン酸、エチドロン酸、フィチン酸及びこれらの塩が好ましく、クエン酸、エチドロン酸及びこれらの塩がより好ましく、クエン酸及びこの塩が最も好ましい。
【0016】
本発明の皮膚用化粧料組成物は、上記の(A)成分、(B)成分及び(C)成分を含有するものであり、各成分が複数の成分からなる場合(例えば、(A)成分がヘキシルグリセリルエーテル及びシクロヘキシルグリセリルエーテルからなる場合)はその合計量がそれぞれの成分量となる。
【0017】
(A)成分は抗菌効果を有することが知られているが、(B)成分及び(C)成分を含有させると(A)成分単独より抗菌効果が著しく向上する。ゆえに、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含有する組成物は、抗菌剤として有効に働く。当該抗菌剤は、皮膚への刺激性が少なく、使用感にも優れることから、これまでにない抗菌剤と言え、様々な用途で使用可能であるが、これら性能が最も求められる化粧料用途で使用することが好ましい。なお(B)成分あるいは(C)成分のどちらか一方が配合されないと、抗菌効果の向上は期待できない。
【0018】
各成分の比は特に規定されないが、抗菌効果が良好なことから(A)成分1質量部に対して(B)成分が1〜30質量部、(C)成分が0.05〜10質量部が好ましく、(A)成分1質量部に対して(B)成分が2〜20質量部、(C)成分が0.1〜5質量部がより好ましい。なお、上記配合比は、本発明の皮膚用化粧料用抗菌剤における各成分の配合比、及び、皮膚用化粧料における(A)成分の抗菌効果を増強する方法における各成分の配合比にも適用される。
【0019】
また、本発明の皮膚用化粧料組成物中の(A)〜(C)成分の量については特に規定されないが、皮膚用化粧料組成物全量に対して、(A)成分が0.01〜3質量%になるように配合することが好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。0.01質量%未満になると高い抗菌効果が得られない場合があり、3質量%を超えると皮膚に対する刺激性が高くなる場合や、添加料に見合った効果が得られない場合がある。(B)成分及び(C)成分の配合量については、(A)成分の配合量に対し、上記の好ましい配合比に対応する量を配合することが好ましい。
【0020】
本発明の皮膚用化粧料用抗菌剤の皮膚用化粧料への添加に際して、(A)〜(C)成分を、各成分ごとに添加することもよく、また、予め(A)〜(C)成分を混合した組成物の形態で添加してもよい。
【0021】
本発明の皮膚用化粧料用抗菌剤が上述のように予め混合物の状態である場合は、(A)〜(C)成分に加えて、水、アルコールなどの溶剤や界面活性剤等の添加剤を伴った状態の組成物であってもよい。この場合、取扱いが容易であることから、当該皮膚用化粧料用抗菌剤の固形分が30〜90質量%になるよう調整することが好ましく、固形分が40〜70質量%になるよう調整することが好ましい。なお、(A)成分、(B)成分及び(C)成分は前述した皮膚用化粧料抗菌剤における各成分の配合比の範囲内で配合することが好ましい。
【0022】
本発明の皮膚用化粧料組成物は、(A)成分の種類によって性能に差が出る場合がある。一般的に(A)成分がヘキシルグリセリルエーテルの場合、シクロへキシルグリセリルエーテルと比較して抗菌効果が高くなる傾向にある。一方、(A)成分がシクロへキシルグリセリルエーテルの場合、へキシルグリセリルエーテルと比べて人の皮膚に対する刺激性が弱くなる傾向にある。(A)成分の種類や配合量については化粧料の種類や、高めたい効果によって適宜選択すればよい。
【0023】
本発明の皮膚用化粧料組成物は、上記の必須成分に加え、本発明の効果を阻害しない範囲内で、化粧料に使用されるその他の成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール(本発明の(B)成分は除く)、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤等の1種又は2種以上を必要に応じて適宜配合することができる。なお、下記の記載において「POE」は「ポリオキシエチレン」を表し、「POP」は「ポリオキシプロピレン」を表す。
【0024】
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
【0025】
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0026】
ロウとしては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
【0027】
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール油脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
【0028】
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
【0029】
エステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
【0030】
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
【0031】
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0032】
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N'−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE−アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
【0033】
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル;POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0034】
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
【0035】
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン、ジェランガム等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0036】
水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等);ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
【0037】
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
【0038】
多価アルコールとしては、例えば、3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,5,6−ヘキサンテトラオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0039】
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
【0040】
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
【0041】
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
【0042】
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
【0043】
ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
【0044】
その他の配合可能成分としては、例えば、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
【0045】
本発明の皮膚用化粧料組成物は、人間の皮膚に塗布するものであればいずれの化粧料に用いてもよく、例えば、クリーム、洗顔クリーム、洗顔フォーム、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージクリーム、モイスチュアクリーム、日焼け止めクリーム、ハンドクリーム、口紅、液状ファンデーション、化粧水、化粧液、乳液等が挙げられる。
【実施例】
【0046】
以下本発明を実施例により、具体的に説明する。尚、以下の実施例等において%は特に記載が無い限り質量基準である。
<試験化粧料の作成>
化粧水(処方1)及びクリーム(処方2)を下記の処方及び表1、2の配合に従って試験化粧水及び試験クリームを得た。得られた試験化粧水及び試験クリームを使って「皮膚刺激性試験」を実施した。また、得られた試験化粧水及び試験クリームの菌数が10
6cfu/gとなるように、下記の細菌3種及び真菌2種をそれぞれの試験化粧水及び試験クリームに1種ずつ添加し、均一になるまで混合した後「防腐性試験」を実施した。なお評価に用いた5種類の菌株は以下の通りである。
【0047】
(細菌類)
Escherichia coli ATCC 8739
Pseudomonas aeruginosa NBRC13275
Staphylococcus aureus ATCC 6538
(真菌類)
Candida Albicans ATCC 10231
Aspergillus brasiliensis ATCC 16404
【0048】
(処方1:化粧水)
ポリエチレングリコール(重量平気分子量1500) 2.0%
グリセリン 1.0%
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(30EO) 1.5%
(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー 0.8%
キサンタンガム 1.0%
水酸化ナトリウム 適量(pH 6.0に調整)
(A)、(B)、(C)成分等 表に示す配合量
水 残部
【0049】
(処方2:クリーム)
ジメチルポリシロキサン 8.0%
トリエチルヘキサノイン 10.0%
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー 0.2%
モノステアリン酸POE(20)ソルビタン 3.0%
グリセリン 2.0%
水酸化ナトリウム 適量(pH 6.0に調整)
(A)、(B)、(C)成分等 表に示す配合量
水 残部
【0050】
以下に示す成分を表1、2に記載した配合比で組み合わせ、上記の化粧料の配合表に従って試験化粧料を作成した。なお、表中の数字は化粧料全体に対する配合量(質量%)である。
<試験に使用した成分>
A−1:ヘキシルグリセリルエーテル
A−2:シクロヘキシルグリセリルエーテル
A−3:2−エチルヘキシルグリセリルエーテル
A−4:ペンチルグリセリルエーテル
B−1:1,2−プロパンジオール
B−2:トリプロピレングリコール
B−3:ポリプロピレングリコール(重量平均分子量400)
C−1:クエン酸
C−2:乳酸
C−3:ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸
C−4:ヒドロキシエチルイミノ二酢酸
C−5:ジヒドロキシエチルグリシン
C−6:グルコン酸
C−7:グルコノラクトン
C−8:フィチン酸
C−9:ペンテト酸
C−10:エチドロン酸
C−11:酒石酸
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
上記の配合により調整した化粧水とクリームを使用して皮膚刺激性試験と防腐性試験を行った。試験方法は以下の通りである。
<皮膚刺激性試験>
女性モニター20人に、洗顔後、顔面に試験化粧料の化粧水を塗布して、下記の基準で、使用感を評価した。スコアの平均を取り、以下の基準でランク分けした。結果を表3、4に記す。
【0054】
(スコア基準)
1:まったく刺激を感じない
2:微妙に何か刺激らしいものを感じる
3:軽い刺激感を感じる
4:強い刺激感を感じる
5:頬の上に置いておけないぐらいの刺激感を感じる
(ランク分け)
A:スコア平均が2.0未満
B:スコア平均が2.0以上3.0未満
C:スコア平均が3.0以上
【0055】
<防腐性試験>
得られた試験化粧料の化粧水及びクリームに、菌数が10
6cfu/gとなるように下記の細菌3種及び真菌2種をそれぞれの試験化粧水及び試験クリームに1種ずつ添加し、均一になるまで混合した後「防腐性試験」を実施した。なお評価に用いた5種類の菌株は以下の通りである。
(細菌類)
Escherichia coli ATCC 8739
Pseudomonas aeruginosa NBRC13275
Staphylococcus aureus ATCC 6538
(真菌類)
Candida Albicans ATCC 10231
Aspergillus brasiliensis ATCC 16404
【0056】
菌を添加した化粧水及びクリームを、日本薬局方収載の保存効力試験法に準じて操作した。具体的には、菌を添加した化粧水及びクリームを25℃の恒温槽に保存し、2週間及び4週間経過後の菌数の変化を調べ、以下の評価基準に従って防腐効力の判定を行った。結果を表3,4に記す。
【0057】
(評価基準)
細菌:2週間後の菌数が添加時の菌数(10
6cfu/g)の0.1%以下であり、4週間後の菌数が2週間後と同数以下
真菌:2週間後の菌数が添加時の菌数(10
6cfu/g)と同数以下であり、4週間後の菌数が2週間後と同数以下
表中の記号 +:基準を満たさない −:基準を満たす
【0058】
<試験結果>
以下に試験結果を記す。なお実施例及び比較例の数字は、上記の表1、2の配合の数字に対応しており、例えば、実施例1は配合1を添加した化粧水及びクリームであり、比較例1は比較配合1を添加した化粧水及びクリームである。
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】