(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1又は2に記載の化合物を用いた樹脂、樹脂添加剤、オイル、フィルター、接着剤、粘着剤、油脂、インキ、医薬品、化粧品、洗剤、建築材料、包装材、液晶材料、有機EL材料、有機半導体材料、電子材料、表示素子、電子デバイス、通信機器、自動車部品、航空機部品、機械部品、農薬及び食品並びにそれらを使用した製品。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願発明は一般式(I)で表される逆分散性化合物を提供し、併せて当該化合物を含有する重合性組成物、当該化合物を用いた樹脂、樹脂添加剤、オイル、フィルター、接着剤、粘着剤、油脂、インキ、医薬品、化粧品、洗剤、建築材料、包装材、液晶材料、有機EL材料、有機半導体材料、電子材料、表示素子、電子デバイス、通信機器、自動車部品、航空機部品、機械部品、農薬及び食品並びにそれらを使用した製品、重合性液晶組成物、当該重合性液晶組成物を重合させることにより得られる重合体及び当該重合体を用いた光学異方体を提供する。
【0011】
位相差フィルムに対する入射光の波長λを横軸に取りその複屈折率Δnを縦軸にプロットしたグラフにおいて、波長λが短くなるほど複屈折率Δnが小さくなる場合、そのフィルムは「逆波長分散性」又は「逆分散性」であると当業者間で一般的に呼ばれている。本発明において、逆分散性を示す位相差フィルムを構成する化合物を逆分散性化合物と呼ぶ。
<<R
1、R
2、R
3、R
4>>
一般式(I)において、R
1、R
2、R
3及びR
4は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から80の炭化水素基を表すが、当該基は置換基を有していても良く、任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良い。また、R
1、R
2、R
3及びR
4は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から20の炭化水素基を表すのが好ましく、当該基は置換基を有していても良く、任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良い。より具体的には、R
1、R
2、R
3及びR
4は各々独立して、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、シアノ基、ニトロ基、イソシアノ基、チオイソシアノ基、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−C=C−、又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表し(当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い。)、若しくは、重合性基を含む基が好ましい。
【0012】
一般式(I)において、R
1、R
2、R
3及びR
4は、存在するR
1、存在するR
2、R
3及びR
4のうち少なくとも1つが重合性基を含む基であることが好ましい。
【0013】
前記重合性基を含む基は、一般式(I−R)
【0014】
【化2】
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【0015】
(式中、P
1は重合性基を表し、S
1はスペーサー基又は単結合を表すが、S
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、X
1は−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、X
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、P
1−(S
1−X
1)
k−には−O−O−結合を含まない。)、kは0から10の整数を表す。)で表される基が好ましい。
【0016】
一般式(I−R)において、P
1は重合性基を表すが、下記の式(P−1)から式(P−20)
【0017】
【化3】
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【0018】
から選ばれる基を表すことが好ましく、これらの重合性基はラジカル重合、ラジカル付加重合、カチオン重合及びアニオン重合により重合する。特に重合方法として紫外線重合を行う場合には、式(P−1)、式(P−2)、式(P−3)、式(P−4)、式(P−5)、式(P−7)、式(P−11)、式(P−13)、式(P−15)又は式(P−18)が好ましく、式(P−1)、式(P−2)、式(P−7)、式(P−11)又は式(P−13)がより好ましく、式(P−1)、式(P−2)又は式(P−3)がさらに好ましく、式(P−1)又は式(P−2)が特に好ましい。
【0019】
一般式(I−R)において、S
1はスペーサー基又は単結合を表すが、S
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良い。また、スペーサー基としては、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−又は−C≡C−に置き換えられても良い炭素原子数1から20のアルキレン基を表すことが好ましい。S
1は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−に置き換えられても良い炭素原子数1から10のアルキレン基又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して炭素原子数1から10のアルキレン基又は単結合を表すことがさらに好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く各々独立して炭素原子数1から8のアルキレン基を表すことが特に好ましい。
【0020】
一般式(I−R)において、X
1は−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、X
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良い(ただし、P
1−(S
1−X
1)
k−には−O−O−結合を含まない。)。また、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−O−、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがより好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して−O−、−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
【0021】
一般式(I−R)において、kは、0から10の整数を表すが、0から5の整数を表すことが好ましく、0から2の整数を表すことがより好ましく、1を表すことが特に好ましい。
【0022】
一般式(I)のR
1、R
2、R
3及びR
4において、重合性基を含む基以外の基を表す場合、R
5(式中、R
5は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0023】
R
5で表される基としては、液晶性、逆分散性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−によって置換されても良く、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことがより好ましく、水素原子、フッ素原子、塩素原子又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−によって置換されても良く、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良い炭素原子数1から10の直鎖状アルキル基を表すことがさらに好ましく、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−によって置換されても良い炭素原子数1から10の直鎖状アルキル基を表すことがさらにより好ましく、炭素原子数1から5の直鎖状アルキル基を表すことが特に好ましい。
<<置換基L>>
一般式(I)で表される化合物は、無置換であるか、置換基Lにより置換されていても良い。置換基Lはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、若しくは、LはP
L−(S
L−X
L)
kL−で表される基を表しても良く、ここでP
Lは重合性基を表し、S
Lはスペーサー基又は単結合を表すが、S
Lが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、X
Lは−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、X
Lが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良いが、(ただし、P
L−(S
L−X
L)
kL−には−O−O−結合を含まない。)、kLは0から10の整数を表すが、kLは1が好ましく、化合物内にLが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良い。また、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、置換基Lはフッ素原子、塩素原子、ニトロ基、シアノ基、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−によって置換されても良く、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良い、炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことが好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、フッ素原子、塩素原子、ニトロ基、シアノ基、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−によって置換されても良い、炭素原子数1から12の直鎖状アルキル基を表すことがより好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、フッ素原子、シアノ基、メチル基又はメトキシ基を表すことが特に好ましい。
<<W
1、W
2>>
一般式(I)において、W
1及びW
2は各々独立して単結合又は2個から100個のπ電子を有する共役系を含む基を表す。原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点からW
1及びW
2は、単結合若しくは任意の炭素原子がヘテロ原子に置換されていても良い2個から80個のπ電子を有する炭素基又は炭化水素基と、単結合若しくは無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、任意の炭素原子がヘテロ原子に置換されていても良い炭素原子数5から80の芳香族及び/又は非芳香族の炭化水素環とを含む基であることが好ましい。
【0024】
一般式(I)において、W
1が下記一般式(I−W1)、W
2が下記一般式(I−W2)
【0025】
【化4】
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【0026】
式中、V
1、V
2、V
3及びV
4は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、
B
1、B
2及びB
3は各々独立して単結合又は置換されていても良い炭素原子数5から80の芳香族及び/又は非芳香族の炭化水素環を表すが、当該炭素環又は炭化水素環の任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良く、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良いが、B
3が単結合を表す場合は水素原子又は置換基Lで表される基が結合し、n4及びn5は、0から10までの整数を表す基がより好ましい。
【0027】
式中、V
1、V
2、V
3及びV
4はそれぞれ独立して、下記の式(V−1)から式(V−15)
【0028】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0029】
(式中、Y
1は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、若しくは1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良いが、Y
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、若しくはY
1はP
Y−(S
Y−X
Y)
j−で表される基を表しても良く、P
Yは重合性基を表すが、上記の式(P−1)から式(P−20)から選ばれる基を表すことが好ましく、これらの重合性基はラジカル重合、ラジカル付加重合、カチオン重合及びアニオン重合により重合する。特に重合方法として紫外線重合を行う場合には、式(P−1)、式(P−2)、式(P−3)、式(P−4)、式(P−5)、式(P−7)、式(P−11)、式(P−13)、式(P−15)又は式(P−18)が好ましく、式(P−1)、式(P−2)、式(P−7)、式(P−11)又は式(P−13)がより好ましく、式(P−1)、式(P−2)又は式(P−3)がさらに好ましく、式(P−1)又は式(P−2)が特に好ましく、S
Yはスペーサー基又は単結合を表すが、複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良い。液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−に置き換えられても良い炭素原子数1から20のアルキレン基を表すことが好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、に置き換えられても良い炭素原子数1から20の直鎖状アルキレン基を表すことがより好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−に置き換えられても良い炭素原子数1から12の直鎖状アルキレン基を表すことがさらに好ましい。液晶性及び溶媒への溶解性の観点から、S
Yは1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−に置き換えられても良い炭素原子数1から12の直鎖状アルキレン基を表すことが特に好ましい。X
Yは−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、X
Yが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良い(ただし、P
Y−(S
Y−X
Y)
j−には−O−O−結合を含まない。)。原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、X
Yは複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−O−、−COO−、−OCO−又は単結合を表すことがより好ましく、単結合を表すことが特に好ましい。jは0から10の整数を表すが、液晶性、原料の入手容易さの観点から、1から3の整数を表すことが好ましい。フィルムにした場合の硬化収縮の観点から、1を表すことが特に好ましい。
【0030】
前記の式(V−1)から式(V−15)において、P
Y−(S
Y−X
Y)
j−で表される基がN原子と結合する場合には、N原子と直接結合する基は、合成の容易さの観点から、−CH
2−であることが好ましい。
【0031】
前記の式(V−1)から式(V−15)において、P
Y−(S
Y−X
Y)
j−で表される基は、位相差及び逆波長分散性の経時的安定性及び紫外光を長時間照射した場合の剥離の観点から、下記の式(PY−1)、式(PY−2)又は式(PY−3)
【0032】
【化6】
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【0033】
(式中、jaは2から20の整数を表し、jbは1から6の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましい。式(PY−1)において、jaは液晶性の観点から、2から12の整数を表すことがより好ましく、2から8の整数を表すことが特に好ましい。式(PY−2)及び式(PY−3)において、jbは液晶性の観点から、1から3の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことが特に好ましい。
【0034】
前記の式(V−1)から式(V−15)において、Y
1がP
Y−(S
Y−X
Y)
j−で表される基以外の基を表す場合、Y
1は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良いが、Y
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良い基を表すことが好ましい。この場合、液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、Y
1は複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、基中の任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良く、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことがより好ましく、Y
1は複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、基中の任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良く、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状アルキル基を表すことがさらに好ましく、Y
1は複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−によって置換されても良い炭素原子数1から10の直鎖状アルキル基を表すことが特に好ましい。さらに、各種溶剤への溶解性、及び、各種基材(または配向膜)への密着性の観点から、Y
1はH
3C−(O−(CH
2)
j1)
j2−で表される基(式中、j1は2から10の整数を表し、j2は1から10の整数を表すが、j1は2から6の整数であることが好ましく、j2は1から4の整数であることが好ましく、j1は2又は3であることがより好ましく、j2は1から3の整数であることがより好ましく、j1は2であることが特に好ましく、j2は2又は3であることが特に好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−から選ばれる基であることが好ましい。但し、上記式(I−W1)、式(I−W2)において存在するM
1−V
1、V
1−B
1、B
1−V
2、V
2−M
2、M
2−V
3、V
3−B
2、B
2−V
4及びV
4−B
3のうち少なくとも1つが共役系を形成する。
【0035】
V
1、V
2、V
3及びV
4は逆分散性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して、上記式(V−1)から式(V−15)で表される基、単結合、二重結合、−O−、−S−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−から選ばれる基であることがより好ましく、上記式(V−1)から式(V−15)で表される基、単結合、二重結合、−S−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−CH
2CH
2−から選ばれる基であることがさらに好ましく、上記式(V−1)から式(V−15)で表される基、単結合、二重結合、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CH
2CH
2−から選ばれる基であることがさらにより好ましく、上記式(V−1)から式(V−15)で表される基、単結合、二重結合から選ばれる基であることが特に好ましい。但し、上記式(I−W1)、式(I−W2)において存在するM
1−V
1、V
1−B
1、B
1−V
2、V
2−M
2、M
2−V
3、V
3−B
2、B
2−V
4及びV
4−B
3のうち少なくとも1つが共役系を形成する。
【0036】
原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、Y
1が炭素原子に結合する場合、Y
1は水素原子、フッ素原子、塩素原子、ニトロ基、シアノ基、若しくは1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−によって置換されても良く、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良い、炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことが好ましく、水素原子、フッ素原子、塩素原子、ニトロ基、シアノ基、又は、炭素原子数1から12の直鎖状アルキル基を表すことがより好ましく、水素原子、フッ素原子、シアノ基、又は、炭素原子数1から8の直鎖状アルキル基を表すことがさらに好ましく、水素原子を表すことが特に好ましい。また、Y
1が窒素原子に結合する場合はY
1は水素原子、若しくは1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−によって置換されても良く、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良い、炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことが好ましく、水素原子、若しくは炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことがより好ましく、水素原子、若しくは炭素原子数1から8の直鎖状アルキル基を表すことがさらに好ましく、水素原子を表すことが特に好ましい。
【0037】
式中、存在するB
1、存在するB
2及びB
3が各々独立して、下記の式(B−1)から式(B−21)
【0038】
【化7】
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【0039】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。ここで、任意の位置に結合手を有して良くとは、例えば、B
1は2価の基であることから、任意の位置に結合手を2つ有することを意図する(以下、本発明において、任意の位置に結合手を有して良くとは同様な意味を示す。)。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良いが、B
3が単結合を表す場合は水素原子又は置換基Lで表される基が結合する。)又は単結合を表すことが好ましい。
【0040】
原料の入手容易さ、合成の容易さ及び逆分散性の観点から、B
1、B
2及びB
3が各々独立して、式(B−3)、式(B−4)、式(B−5)、式(B−6)、式(B−7)、式(B−8)、式(B−10)、式(B−11)、式(B−12)、式(B−13)、式(B−17)、式(B−18)、式(B−19)、式(B−20)、式(B−21)又は単結合から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0041】
式(B−3)で表される基としては下記の式(B−3−1)から式(B−3−7)
【0042】
【化8】
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【0043】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、式(B−3−2)、式(B−3−4)、式(B−3−5)、式(B−3−6)、式(B−3−7)から選ばれる基を表すことがより好ましい。
【0044】
式(B−4)で表される基としては下記の式(B−4−1)から式(B−4−8)
【0045】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0046】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良い。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、式(B−4−1)で表される基を表すことがより好ましい。
【0047】
式(B−5)で表される基としては下記の式(B−5−1)から式(B−5−6)
【0048】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0049】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0050】
式(B−6)で表される基としては下記の式(B−6−1)から式(B−6−9)
【0051】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0052】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0053】
式(B−7)で表される基としては下記の式(B−7−1)から式(B−7−12)
【0054】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0055】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、式(B−7−8)、式(B−7−9)、式(B−7−10)、式(B−7−11)、式(B−7−12)から選ばれる基を表すことがより好ましく、式(B−7−11)で表される基を表すことがさらに好ましい。
【0056】
式(B−8)で表される基としては下記の式(B−8−1)から式(B−8−8)
【0057】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0058】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、式(B−8−2)、式(B−8−3)、式(B−8−4)、式(B−8−6)、式(B−8−7)、式(B−8−8)から選ばれる基を表すことがより好ましい。
【0059】
式(B−10)で表される基としては下記の式(B−10−1)から式(B−10−19)
【0060】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0061】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0062】
式(B−11)で表される基としては下記の式(B−11−1)から式(B−11−7)
【0063】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0064】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、式(B−11−1)、式(B−11−2)、式(B−11−7)から選ばれる基を表すことがより好ましい。
【0065】
式(B−12)で表される基としては下記の式(B−12−1)から式(B−12−4)
【0066】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、式(B−12−1)、式(B−12−4)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0068】
式(B−13)で表される基としては下記の式(B−13−1)から式(B−13−10)
【0069】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0070】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0071】
式(B−17)で表される基としては下記の式(B−17−1)から式(B−17−18)
【0072】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0073】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0074】
式(B−18)で表される基としては下記の式(B−18−1)から式(B−18−4)
【0075】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0077】
式(B−19)で表される基としては下記の式(B−19−1)から式(B−19−16)
【0078】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0079】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0080】
式(B−20)で表される基としては下記の式(B−20−1)から式(B−20−12)
【0081】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0082】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0083】
式(B−21)で表される基としては下記の式(B−21−1)から式(B−21−13)
【0084】
【化22】
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【0085】
(式中、環構造には、任意の位置に結合手を有して良く、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。<<M
1、M
2>>
一般式(I)において、M
1及びM
2は各々独立して、メソゲン基を含む基を表す。
【0086】
より具体的には、M
1が下記の式(I−M1)、M
2が下記の式(I−M2)
【0087】
【化23】
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【0088】
(式中、A
1、A
2、A
3及びA
4は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
1、A
2、A
3及び/又はA
4が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、Z
1、Z
2、Z
3及びZ
4は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
1、Z
2、Z
3及び/又はZ
4が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、T
1は置換されていても良い3価の基を表し、T
2は前記n2が0の場合置換されていても良い3価の基を表し、n2が1の場合置換されていても良い4価の基を表し、m1、m2、m3及びm4は各々独立して0から5の整数を表す。)で表される基が好ましい。
【0089】
A
1、A
2、A
3及びA
4は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基を表すことが好ましく、各々独立して下記の式(A−1)から式(A−11)
【0090】
【化24】
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【0091】
から選ばれる基を表すことがより好ましく、各々独立して式(A−1)から式(A−8)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、各々独立して式(A−1)から式(A−4)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
【0092】
Z
1、Z
2、Z
3及びZ
4は化合物の液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して単結合、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CH
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−C≡C−又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
【0093】
m1、m2、m3及びm4は各々独立して0から5の整数を表すが、液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、m1、m2、m3及びm4は各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、1から3の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことが特に好ましい。m1+m2及びm3+m4は各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、2、3又は4を表すことが特に好ましい。
【0094】
上記式(I−M1)、上記式(I−M2)において、T
1及びT
2は、各々独立して下記の式(T−1)から式(T−22)
【0095】
【化25】
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【0096】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k1は1から20の整数を表す。)から選ばれる基が好ましい。
<<n1、n2、n3>>
n1及びn2は各々独立して0又は1を表すが、n1が0である場合後述するW
1に連結する当該基は水素原子を表し、n2が0である場合後述するM
2に連結する当該基は水素原子を表す。
n3は1から1000までの整数を表すが、n3は1から10までの整数を表すことが好ましく、n3は1から5までの整数を表すことがより好ましく、n3は1から3までの整数を表すことがさらに好ましく、n3は1又は2を表すことが特に好ましい。
【0097】
n1、n2、n3は各々上記の数を表すが、
A:<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>か、
B:<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>か、
C:<n1が0を表しn2及びn3が1を表す>か、
D:<n1及びn2が0を表しn3が2から1000を表す>場合が、逆分散性を良好に示すため特に好ましい。
以下に、特に好ましい形態である上記A:〜D:の形態に分けて、各基について説明する。
<<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>>化合物
<W
1−A11>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の表面硬度、紫外線照射後における外観を重視する場合、一般式(I)において、W
1が下記の式(I−W11)
【0098】
【化26】
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【0099】
(式中、V
1及び存在するV
2は、各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、存在するB
1及びB
11は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0100】
【化27】
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【0101】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n41は0から5の整数を表す。)で表される基が好ましい。
【0102】
V
1及びV
2は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−が好ましく、上記式(V−5)、式(V−6)、式(V−8)、式(V−9)、式(V−10)、単結合、二重結合から選ばれる基がより好ましく、単結合が特に好ましい。
【0103】
B
1及びB
11は各々独立して、上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−8)、式(B−13)、式(B−16)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−8)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−3−1)、式(B−3−2)、式(B−3−5)、式(B−3−7)、式(B−4−1)、式(B−8−4)、式(B−8−7)、式(B−13−7)、式(B−13−8)、単結合から選択される基が具体的に好ましく、式(B−3−7)、式(B−4−1)、式(B−8−4)から選択される基が具体的に好ましい。
【0104】
n41は0、1又は2を表すことがより好ましく、0又は1を表すことがさらに好ましく、1を表すことがさらにより好ましい。
<W
1−A12>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、重合性組成物の保存安定性、フィルム状の重合物を作製した際の配向ムラ、紫外線照射後における配向欠陥を重視する場合、一般式(I)において、W
1が下記の式(I−W12)
【0105】
【化28】
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【0106】
(式中、V
1及び存在するV
2は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、V
21が−NR
0−、−CR
0=、=CR
0−、−N=又は=N−(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)を表し、存在するB
1及びB
11は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0107】
【化29】
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【0108】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n41は0から5の整数を表す。)で表される基が好ましい。V
21は−NR
0−、−N=又は=N−(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)から選ばれる基を表すことがより好ましく、−NH−を表すことがさらに好ましい。
【0109】
V
1及び存在するV
2は各々独立して、上記式(V−1)から式(V−15)(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−で表される基がより好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−5)、式(V−6)、式(V−8)、式(V−9)、単結合、−S−、−CH
2CH
2−がさらに好ましく、式(V−5)、単結合がさらにより好ましい。
【0110】
B
1及びB
11は各々独立して、上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−6)、式(B−7)、式(B−8)、式(B−10)、式(B−11)、式(B−21)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−8)、式(B−21)から選択される基が好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−3−2)、式(B−3−5)、式(B−3−7)、式(B−4−1)、式(B−4−2)、式(B−4−3)、式(B−4−4)、式(B−4−5)、式(B−6−7)、式(B−7−8)、式(B−7−11)、式(B−7−12)、式(B−8−3)、式(B−8−4)、式(B−10−11)、式(B−10−16)、式(B−11−6)、式(B−21−12)から選択される基が好ましく、式(B−3−7)、式(B−4−1)、式(B−4−2)、式(B−4−3)、式(B−8−4)、式(B−21−12)から選択される基がより好ましい。
【0111】
n41は0、1又は2を表すことがより好ましく、0又は1を表すことがさらに好ましい。
<W
1−A13>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の膜厚均一性、密着性を重視する場合、一般式(I)において、W
1が下記の式(I−W13)
【0112】
【化30】
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【0113】
(式中、V
1及び存在するV
2は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、V
21が−CR
0=CR
0−、−C≡C−、−CR
0=N−、−N=CR
0−、−NR
0−CR
0=、=CR
0−NR
0−、−NR
0−N=、=N−NR
0−、−N=N−又は=N−N=(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)を表し、存在するB
1及びB
11は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0114】
【化31】
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【0115】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n41は0から5の整数を表す。)で表される基が好ましい。V
21は−CR
0=CR
0−、−C≡C−、−CR
0=N−、−N=CR
0−、−NR
0−CR
0=、=CR
0−NR
0−、−N=N−又は=N−N=(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)から選ばれる基を表すことがより好ましく、−CH=CH−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、−CH=CH−、−CH=N−、−N=CH−から選ばれる基を表すことがさらにより好ましい。V
1及びV
2は各々独立して、上記式(V−1)から式(V−15)(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−で表される基がより好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−3)、式(V−4)、式(V−5)、式(V−10)、−CH
2CH
2−、単結合がさらに好ましく、式(V−1)、式(V−2)、式(V−3)、式(V−4)、単結合がさらにより好ましい。B
1及びB
11は各々独立して、上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−5)、式(B−6)、式(B−7)、式(B−8)、式(B−10)、式(B−11)、式(B−12)、式(B−13)、式(B−17)、式(B−18)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−7)、式(B−8)、式(B−10)、式(B−12)、式(B−13)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−3−2)、式(B−3−5)、式(B−4−1)、式(B−7−11)、式(B−8−7)、式(B−10−11)、式(B−12−3)、式(B−12−4)、式(B−13−6)、単結合から選ばれる基が好ましく、式(B−3−2)、式(B−3−5)、式(B−4−1)、式(B−7−11)、式(B−8−7)、式(B−12−4)、単結合から選ばれる基がより好ましく、
式(B−3−2)、式(B−4−1)、式(B−8−7)、式(B−12−4)、単結合から選ばれる基がさらに好ましい。
【0116】
n41は0、1又は2を表すことがより好ましく、0又は1を表すことがさらに好ましく、1を表すことがさらにより好ましい。
<W
1−A14>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、重合性組成物に添加した際の保存安定性、フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ値、紫外線照射後における配向欠陥を重視する場合、一般式(I)において、W
1が下記の式(I−W14)
【0117】
【化32】
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【0118】
(式中、V
1及び存在するV
2は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、V
21が−CR
0=CR
0−、−C≡C−、−CR
0=N−、−N=CR
0−、−NR
0−CR
0=、=CR
0−NR
0−、−NR
0−N=、=N−NR
0−、−N=N−又は=N−N=を表し、V
22が−NR
0−、−CR
0=、=CR
0−、−N=又は=N−(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)を表し、存在するB
1及びB
11は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0119】
【化33】
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【0120】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n41は0から5の整数を表す。)で表される基が好ましい。V
21は−CR
0=N−、−N=CR
0−、−NR
0−CR
0=、=CR
0−NR
0−、−NR
0−N=、=N−NR
0−、=N−N=(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)から選ばれる基を表すことがより好ましく、−CH=N−、−N=CH−、−NH−CH=、=CH−NH−、−NH−N=、=N−NH−、=N−N=から選ばれる基を表すことがさらに好ましい。V
22は−NR
0−、−N=又は=N−(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)から選ばれる基を表すことがより好ましく、−NH−、−N=又は=N−から選ばれる基を表すことがさらに好ましい。V
1及び存在するV
2は各々独立して、上記式(V−1)から式(V−15)(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−で表される基がより好ましく、上記式(V−5)、式(V−6)、式(V−8)、式(V−9)、単結合、−CH
2CH
2−がさらに好ましく、単結合がさらにより好ましい。存在するB
1及びB
11は各々独立して、上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−7)、式(B−8)、式(B−10)、式(B−11)、式(B−12)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−4)、式(B−7)、式(B−8)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−3−1)、式(B−3−2)、式(B−3−5)、式(B−3−7)、式(B−4−1)、式(B−4−3)、式(B−4−6)、式(B−7−11)、式(B−8−4)、式(B−8−7)、式(B−10−11)、式(B−11−1)、式(B−12−4)、単結合から選ばれる基が好ましく、式(B−4−1)、式(B−7−11)、式(B−8−7)、単結合から選ばれる基がより好ましい。
【0121】
n41は0、1又は2を表すことがより好ましく、0又は1を表すことがさらに好ましく、0を表すことがさらにより好ましい。
<W
1−A15>
なお、前記<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ値、膜厚均一性を重視する場合、一般式(I)において、W
1が下記の式(I−W18)
【0122】
【化34】
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【0123】
(式中、V
1及び存在するV
2は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、V
21、V
22、V
23及びV
24は−CR
0=CR
0−、−C≡C−、−CR
0=N−、−N=CR
0−、−NR
0−CR
0=、=CR
0−NR
0−、−NR
0−N=、=N−NR
0−、−N=N−、=N−N=、−NR
0−、−CR
0=、=CR
0−、−N=又は=N−(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)を表し、存在するB
1及びB
11は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0124】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0125】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n41は0から5の整数を表す。)で表される基が好ましい。V
21、V
22、V
23及びV
24は−CR
0=CR
0−、−C≡C−、−CR
0=N−、−N=CR
0−、−NR
0−CR
0=、=CR
0−NR
0−、−NR
0−N=、=N−NR
0−、−NR
0−、−CR
0=、=CR
0−、−N=又は=N−(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)を表すことが好ましく、−CR
0=CR
0−、−C≡C−、−CR
0=N−、−N=CR
0−、−NR
0−N=、=N−NR
0−、−NR
0−、−CR
0=、=CR
0−(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)を表すことがより好ましく、−CR
0=N−、−N=CR
0−(式中、R
0は各々独立して水素原子又は炭素原子数1から8のアルキル基を表す。)を表すことがさらに好ましく、−CH=N−、−N=CH−を表すことがさらにより好ましい。V
1及び存在するV
2は各々独立して、上記式(V−1)から式(V−15)(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−で表される基がより好ましく、上記式(V−6)、単結合、−CH
2CH
2−がさらに好ましく、上記式(V−6)、単結合から選ばれる基がさらにより好ましい。存在するB
1及びB
11は各々独立して、上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−7)、式(B−8)、式(B−10)、式(B−11)、式(B−12)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−4)、式(B−8)、式(B−12)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−3−2)、式(B−3−5)、式(B−4−1)、式(B−7−11)、式(B−8−7)、式(B−10−11)、式(B−11−1)、式(B−12−4)、単結合から選ばれる基が好ましく、式(B−4−1)、式(B−8−7)、式(B−12−4)、単結合から選ばれる基がより好ましく、式(B−4−1)、単結合から選ばれる基がさらに好ましい。
【0126】
n41は0、1又は2を表すことがより好ましく、0又は1を表すことがさらに好ましく、1を表すことがさらにより好ましい。
<M
2−A1>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、重合性組成物に添加した際の保存安定性、フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ値、膜厚均一性、配向ムラ、表面硬度を重視する場合、一般式(I)において、M
2が下記の式(I−M21)
【0127】
【化36】
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【0128】
(式中、存在するA
31及び存在するA
41は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
31及び/又はA
41が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、存在するZ
31及び存在するZ
41は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
31及び/又はZ
41が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、m31及びm41は各々独立して0から5の整数を表す。)を表し、T
21が下記の式(T2−1)から式(T2−10)
【0129】
【化37】
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【0130】
から選ばれる基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、m31+m41が1から6を表す基が好ましい。
【0131】
A
31及びA
41は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基を表すことが好ましく、各々独立して下記の式(A−A1−1)から式(A−A1−11)
【0132】
【化38】
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【0133】
から選ばれる基を表すことがより好ましく、各々独立して式(A−A1−1)から式(A−A1−8)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、各々独立して式(A−A1−1)から式(A−A1−4)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
【0134】
Z
31及びZ
41は化合物の液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して単結合、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CH
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−C≡C−又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
【0135】
m31及びm41は液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、1から3の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことが特に好ましい。m31+m41は各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、2、3又は4を表すことが特に好ましい。
【0136】
T
21は、上記式(T2−1)から式(T2−6)で表される基がより好ましく、上記式(T2−1)又は式(T2−2)で表される基ががさらに好ましい。
【0137】
なお、M
2が上記の式(I−M21)で表される基である場合、W
1は<W
1−A11>〜<W
1−A15>から選択される基を用いることが好ましく、<W
1−A11>、<W
1−A12>、<W
1−A14>を用いることがより好ましい。
<M
2−A2>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の、紫外線照射後における外観、配向欠陥を重視する場合、一般式(I)において、M
2が下記の式(I−M22)
【0138】
【化39】
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【0139】
(式中、存在するA
32及び存在するA
42は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
32及び/又はA
42が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、存在するZ
32及び存在するZ
42は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
32及び/又はZ
42が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、T
22は置換されていても良い3価の基を表し、m32及びm42は各々独立して0から5の整数を表す。)を表し、式(I−M22)において、T
22が下記の式(T2−11)から式(T2−27)
【0140】
【化40】
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【0141】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−28)から式(T2−31)
【0142】
【化41】
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【0143】
(式中、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−32)
【0144】
【化42】
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【0145】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、少なくとも1つの−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられるが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−33)、又は式(T2−34)
【0146】
【化43】
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【0147】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、少なくとも1つの−CH=は各々独立して−N=に置き換えられる。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)から選ばれる基を表し、m32+m42が1から6の整数を表す基が好ましい。
【0148】
また、M
2が下記の式(I−M222)
【0149】
【化44】
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【0150】
(式中、A
322及びA
422は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
322及び/又はA
422が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、Z
322及びZ
422は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
322及び/又はZ
422が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、T
222は置換されていても良い3価の基を表す。)を表し、式(I−M222)において、T
222が下記の式(T2−35)から式(T2−41)
【0151】
【化45】
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【0152】
(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)から選ばれる基を表し、m322及びm422は各々独立して1又は2を表すことが好ましい。
【0153】
A
322及びA
422は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基を表すことが好ましく、各々独立して下記の式(A−A2−1)から式(A−A2−11)
【0154】
【化46】
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【0155】
から選ばれる基を表すことがより好ましく、各々独立して式(A−A2−1)から式(A−A2−8)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、各々独立して式(A−A2−1)から式(A−A2−4)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
【0156】
Z
322及びZ
422は化合物の液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して単結合、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CH
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−C≡C−又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
【0157】
T
222は、上記式(T2−36)、式(T2−38)、(T2−39)、(T2−40)、(T2−41)、で表される基がより好ましい。
<W
1−A2>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の、紫外線照射後における外観、配向欠陥を重視する場合、一般式(I)において、W
1が下記の式(I−W19)
【0158】
【化47】
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【0159】
(式中、V
1及びV
2は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、B
1は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0160】
【化48】
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【0161】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n4は0から5の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0162】
V
1及びV
2は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−を表すことが好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−5)、式(V−6)、式(V−7)、式(V−8)、式(V−9)、式(V−12)、式(V−13)、−COO−、−OCO−から選ばれる基がより好ましく、上記式(V−5)、式(V−6)、式(V−7)、式(V−8)、式(V−9)、式(V−12)、式(V−13)、−COO−、−OCO−から選ばれる基がさらに好ましい。
【0163】
B
1は各々独立して、上記式(B−4)、式(B−8)、式(B−11)、式(B−12)、単結合から選択される基が好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−4−1)、式(B−8−7)、式(B−11−1)、式(B−12−4)、単結合から選択される基が好ましく、式(B−4−1)、式(B−8−7)、式(B−12−4)、単結合から選択される基がより好ましい。
【0164】
n4は0から8を表すことが好ましく、0から6を表すことがさらに好ましい。
【0165】
また、T
222が上記の式(T2−35)又は式(T2−36)から選ばれる基を表す場合、式(I−W19)においてB
1は単結合を表し、n4が1から6を表し、V
1及びV
2が単結合以外の基を表すことが好ましい。
<M
2−A3>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、重合性組成物に添加した際の保存安定性、フィルム状の重合物を作製した際の膜厚均一性、紫外線照射後における配向欠陥を重視する場合、一般式(I)において、M
2が下記の式(I−M23)
【0166】
【化49】
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【0167】
(式中、存在するA
33及び存在するA
43は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
33及び/又はA
43が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、存在するZ
33及び存在するZ
43は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
33及び/又はZ
43が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、T
23は置換されていても良い3価の基を表し、m33及びm43は各々独立して0から5の整数を表す。)を表し、式(I−M23)において、T
23が置換されていても良い炭素原子数1から80の非環状基を表すが、当該非環状基の任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良く、m33+m43が1から6の整数を表す基が好ましい。
【0168】
また、M
2が下記の式(I−M232)
【0169】
【化50】
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【0170】
(式中、存在するA
332及び存在するA
432は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
332及び/又はA
432が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、存在するZ
332及び存在するZ
432は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
332及び/又はZ
432が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、T
232は置換されていても良い3価の基を表し、m332及びm432は各々独立して0から5の整数を表す。)を表し、式(I−M232)において、T
232が式(T−22)
【0171】
【化51】
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【0172】
で表される基(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k1は1から20の整数を表す。)を表し、m332+m432が1から6の整数を表すことがより好ましい。
【0173】
A
332及びA
432は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基を表すことが好ましく、各々独立して下記の式(A−A2−1)から式(A−A2−11)
【0174】
【化52】
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【0175】
から選ばれる基を表すことがより好ましく、各々独立して式(A−A3−1)から式(A−A3−8)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、各々独立して式(A−A3−1)から式(A−A3−4)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
【0176】
Z
332及びZ
432は化合物の液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して単結合、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CH
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−C≡C−又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
【0177】
m332及びm432は液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、1から3の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことが特に好ましい。m31+m41は各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、2、3又は4を表すことが特に好ましい。
【0178】
T
232は、下記式(T−22−1)又は式(T−22−2)
【0179】
【化53】
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【0180】
(式中、任意の−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k131からk134は0から20の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましく、上記式(T−22−1)を表すことがより好ましく、上記式(T−22−1)においてk131及びk132が1を表すことが特に好ましい。
<W
1−A3>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、重合性組成物に添加した際の保存安定性、フィルム状の重合物を作製した際の膜厚均一性、紫外線照射後における配向欠陥を重視する場合、一般式(I)において、W
1が下記の式(I−W20)
【0181】
【化54】
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【0182】
(式中、V
1及び存在するV
2は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、存在するB
1は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0183】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n4は0から5の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0185】
V
1及びV
2は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−を表すことが好ましく、上記式(V−5)、式(V−6)、式(V−8)、式(V−9)、式(V−10)、単結合から選ばれる基がより好ましく、上記式(V−5)、式(V−6)、式(V−8)、式(V−9)から選ばれる基がさらに好ましい。また、合成の容易さの観点からV
2で表される基のうちT
232に直接結合する基は式(V−6)で表される基以外の基であることが好ましい。
【0186】
B
1は各々独立して、上記式(B−4)、式(B−8)、式(B−11)、単結合から選択される基が好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−4−1)、式(B−8−7)、式(B−11−1)、単結合から選択される基が好ましく、式(B−4−1)、単結合から選択される基がより好ましい。
<R
3及びR
4>
<n1及びn2が0を表しn3が1を表す>化合物においては、上記に示すM
2、W
1を適宜選択することが好ましく、R
3及びR
4は、以下の基を用いることが好ましい。
【0188】
【化56】
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【0189】
(式中、P
1は重合性基を表し、S
1はスペーサー基又は単結合を表すが、S
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、X
1は−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、X
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、P
1−(S
1−X
1)
k−には−O−O−結合を含まない。)、kは0から10の整数を表す。)で表される基を表し、R
4が上記式(I−R)で表される基及びR
5(式中、R
5は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、R
3及びR
4のいずれも、上記式(I−R)で表される基が特に好ましく、この場合、P
1、S
1、X
1及びkは、それぞれ上記<<R
1、R
2、R
3、R
4>>の部分に示した好ましい基及び数値が適応される。
<<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>>化合物
<W
1−B11>
<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の配向ムラ及び表面硬度を重視する場合、一般式(I)において、W
1が、下記の式(I−W15)
【0190】
【化57】
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【0191】
(式中、Y
Bは水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良いが、Y
Bが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、若しくはY
BはP−(S−X)
j−で表される基を表しても良く、Pは重合性基を表し、Sはスペーサー基又は単結合を表すが、Sが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、Xは−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Xが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、P−(S−X)
j−には−O−O−結合を含まない。)、jは0から10の整数を表し、B
11は式(B−1)から式(B−21)
【0192】
【化58】
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【0193】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)又は単結合から選ばれる基を表し、n41は0から5の整数を表す。)で表される基であることが好ましい。また、Y
Bは水素原子、フッ素原子、塩素原子、ニトロ基、シアノ基、又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が−O−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことがより好ましく、水素原子又はメチル基を表すことがさらに好ましく、水素原子を表すことがさらにより好ましく、B
11は各々独立して、上記式(B−4)、式(B−11)から選択される基が好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−4−1)、式(B−11−1)から選択される基が具体的に好ましく、n41は0、1又は2を表すことがより好ましく、0又は1を表すことがさらに好ましく、0を表すことがさらにより好ましい。
<W
1−B2>
<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の表面硬度及び密着性を重視する場合、一般式(I)において、W
1が、下記の式(I−W21)
【0194】
【化59】
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【0195】
(式中、V
1及びV
2は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、B
1は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0196】
【化60】
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【0197】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n4は0から5の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0198】
V
1及びV
2は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−を表すことが好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−5)、式(V−6)、式(V−7)、式(V−8)、式(V−9)、単結合、−COO−、−OCO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH
2CH
2−から選ばれる基がより好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−5)、式(V−7)、単結合、−COO−、−OCO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH
2CH
2−から選ばれる基がさらに好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、−COO−、−OCO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH
2CH
2−から選ばれる基がさらにより好ましい。
【0199】
B
1は各々独立して、上記式(B−4)、式(B−20)、単結合から選択される基が好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−4−1)、式(B−20−2)、単結合から選択される基が具体的に好ましい。
<W
1−B3>
<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の密着性、紫外線照射後における外観を重視する場合、一般式(I)において、W
1が、下記の式(I−W22)
【0200】
【化61】
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【0201】
(式中、V
1及びV
2は各々独立して単結合又は2価の連結基を表し、B
1は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0202】
【化62】
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【0203】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表し、n4は0から5の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0204】
V
1及びV
2は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−を表すことが好ましく、上記式(V−6)、式(V−7)、式(V−8)、式(V−9)、式(V−10)、単結合、−COO−、−OCO−、−CS−NH−、−NH−CS−を表すことがより好ましく、
上記式(V−8)、式(V−9)、−COO−、−OCO−を表すことがさらに好ましい。
【0205】
B
1は各々独立して、上記式(B−4)、式(B−11)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−4)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−4−1)、式(B−11−1)、単結合から選択される基が好ましく、式(B−4−1)、単結合から選択される基がより好ましい。
<M
1−B、M
2−B>
<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>化合物は、化合物の構造上フィルム状の重合物を作製した際の配向ムラ、表面硬度又は密着性が良好であるので、一般式(I)において、M
1が下記の式(I−M14)、M
2が下記の式(I−M24)
【0206】
【化63】
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【0207】
(式中、A
14、A
24、A
34及びA
44は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
14、A
24、A
34及び/又はA
44が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、Z
14、Z
24、Z
34及びZ
44は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
14、Z
24、Z
34及び/又はZ
44が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、m14、m24、m34及びm44は各々独立して1から5の整数を表す。)で表され、
上記式(I−M14)、上記式(I−M24)において、T
14及びT
24は、各々独立して下記の式(T−1)から式(T−22)
【0208】
【化64】
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【0209】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k1は1から20の整数を表す。)から選ばれる基が好ましい。また、T
14及びT
24が各々独立して式(T−1)から式(T−22)から選ばれる1つの基を表すことが好ましく、T
14及びT
24が同一の基を表すことがさらに好ましい。
【0210】
A
14、A
24、A
34及びA
44は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基を表すことが好ましく、各々独立して下記の式(A−A2−1)から式(A−A2−11)
【0211】
【化65】
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【0212】
から選ばれる基を表すことがより好ましく、各々独立して式(A−A3−1)から式(A−A3−8)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、各々独立して式(A−A3−1)から式(A−A3−4)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
【0213】
Z
14、Z
24、Z
34及びZ
44は化合物の液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して単結合、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CH
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−C≡C−又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
【0214】
m14、m24、m34及びm44は液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、1から3の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことが特に好ましい。m14+m24及びm34+m44は各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、2、3又は4を表すことがより好ましい。
<M
1−B11、M
2−B11>
フィルム状の重合物を作製した際の配向ムラ及び表面硬度を重視する場合、上記式(I−M14)中T
14は上記のものを表し、上記式(I−M24)中T
24が下記の式(T2−1)から式(T2−10)
【0215】
【化66】
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【0216】
から選ばれる基を表すことが好ましいが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。
【0217】
また、T
24は、上記式(T2−1)から式(T2−6)で表される基がより好ましく、上記式(T2−1)又は式(T2−2)で表される基ががさらに好ましい。さらに、T
14が下記の式(T1−1)から式(T1−10)
【0218】
【化67】
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【0219】
から選ばれる基を表し、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、T
24が上記の式(T2−1)から式(T2−10)から選ばれる基を表し、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い場合がより好ましく、T
14が上記の式(T1−1)から式(T1−6)から選ばれる基を表し、T
24が上記の式(T2−1)から式(T2−6)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、T
14が上記の式(T1−1)又は式(T1−2)から選ばれる基を表し、T
24が上記の式(T2−1)又は式(T2−2)から選ばれる基を表すことがさらにより好ましい。
<M
1−B2>
また、フィルム状の重合物を作製した際の表面硬度、密着性を重視する場合、上記式(I−M14)中T
14は上記<M
1−B、M
2−B>に記載のものを表し、上記式(I−M24)中T
24が下記の式(T2−11)から式(T2−27)
【0220】
【化68】
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【0221】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−28)から式(T2−31)
【0222】
【化69】
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【0223】
(式中、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−32)
【0224】
【化70】
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【0225】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、少なくとも1つの−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられるが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−33)、又は式(T2−34)
【0226】
【化71】
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【0227】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、少なくとも1つの−CH=は各々独立して−N=に置き換えられる。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)から選ばれる基を表し、m34+m44が1から6の整数を表す基が好ましく、
さらに、上記式(I−M24)中T
24が下記の式(T2−35)から式(T2−41)
【0228】
【化72】
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【0229】
(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。さらに、上記式(I−M14)中T
14が下記の式(T1−11)から式(T1−27)
【0230】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T1−28)から式(T1−31)
【0232】
【化74】
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【0233】
(式中、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T1−32)
【0234】
【化75】
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【0235】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、少なくとも1つの−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられるが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T1−33)、又は式(T1−34)
【0236】
【化76】
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【0237】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、少なくとも1つの−CH=は各々独立して−N=に置き換えられる。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)から選ばれる基を表し、上記式(I−M24)中T
24が上記の式(T2−11)から式(T2−41)から選ばれる基を表す場合がより好ましい。さらに、上記式(I−M14)中T
14が下記の式(T1−35)から式(T1−41)
【0238】
【化77】
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【0239】
(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)から選ばれる基を表し、上記式(I−M24)中T
24が上記の式(T2−35)から式(T2−41)から選ばれる基を表す場合がさらに好ましい。また、T
14が式(T1−40)又は式(T1−41)から選ばれる基を表し、T
24が式(T2−40)又は式(T2−41)から選ばれる基を表す場合、上記の式(I−W21)において、V
1及びV
2は式(V−6)で表される基以外の基を表すことが好ましい。
<M
1−B3>
さらに、フィルム状の重合物を作製した際の密着性、紫外線照射後における外観を重視する場合、上記式(I−M14)中T
14は上記のものを表し、T
24が置換されていても良い炭素原子数1から80の非環状基を表すことが好ましく、当該非環状基の任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良い。
【0241】
【化78】
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【0242】
で表される基(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k1は1から20の整数を表す。)
を表すことが好ましく、下記式(T−22−1)又は式(T−22−2)
【0243】
【化79】
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【0244】
(式中、任意の−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k131からk134は0から20の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましく、上記式(T−22−1)を表すことがより好ましく、上記式(T−22−1)においてk131及びk132が1を表すことがさらに好ましい。また、式(T−22−1)において、k131が0を表しk132が1を表すか、k131が1を表しk132が0を表す場合、上記の式(I−W22)において、T
14及びT
24に直接結合するV
2で表される基は式(V−6)、単結合以外の基を表すことが好ましい。さらに、T
14及びT
24の両方が、上記式(T−22)で表される基を表すことが好ましく、T
14及びT
24の両方が、式(T−22−1)又は式(T−22−2)で表される基を表すことがより好ましく、式(T−22−1)を表すことがさらに好ましい。
<R
1、R
2、R
3、R
4>
一方、前記<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>化合物は、化合物の構造上フィルム状の重合物を作製した際の配向ムラ、表面硬度又は密着性が良好であるので、一般式(I)において、上記に示すM
1、M
2、W
1を適宜選択することが好ましく、R
1〜R
4は、以下の基を用いることが好ましい。
【0246】
【化80】
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【0247】
(式中、Pは重合性基を表し、Sはスペーサー基又は単結合を表すが、Sが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、Xは−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Xが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、P−(S−X)
k−には−O−O−結合を含まない。)、kは0から10の整数を表す。)で表される基を表し、R
1及びR
4が上記式(I−R)で表される基及びR
5(式中、R
5は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。、
また、<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の配向ムラ、表面硬度を重視する場合、一般式(I)において、R
2及びR
3が上記式(I−R)で表される基を表し、R
1及びR
4が上記R
5で表される基を表すことが好ましく、この場合、P、S、X、k及びR
5は、それぞれ上記<<R
1、R
2、R
3、R
4>>の部分に示した好ましい基及び数値が適応される。
【0248】
さらに、<n1が1を表しn2が0を表しn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の表面硬度、密着性を重視する場合、若しくはフィルム状の重合物を作製した際の密着性、紫外線照射後の外観を重視する場合、R
1、R
2、R
3、R
4のいずれも、上記式(I−R)で表される基が特に好ましく、この場合、P、S、X及びkは、それぞれ上記<<R
1、R
2、R
3、R
4>>の部分に示した好ましい基及び数値が適応される。
<<n1が0を表しn2及びn3が1を表す>>化合物
<M
2−C>
さらに、前記<n1が0を表しn2及びn3が1を表す>化合物は、化合物の構造上フィルム状の重合物を作製した際の膜厚均一性、表面硬度及び/又は紫外線照射後における配向欠陥が良好であるので、一般式(I)において、M
2が下記の式(I−M2C)
【0249】
【化81】
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【0250】
(式中、存在するA
3C及び存在するA
4Cは各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
3C及び/又はA
4Cが複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、Z
3C及びZ
4Cは各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
3C及び/又はZ
4Cが複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、m3C及びm4Cは各々独立して0から5の整数を表す。)を表し、式(I−M2C)において、T
2Cは下記の式(T−1)から式(T−22)
【0251】
【化82】
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【0252】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k1は1から20の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましく、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い基を表すことが好ましい。
【0253】
A
3C及びA
4Cは原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基を表すことが好ましく、各々独立して下記の式(A−C−1)から式(A−C−11)
【0254】
【化83】
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【0255】
から選ばれる基を表すことがより好ましく、各々独立して式(A−C−1)から式(A−C−8)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、各々独立して式(A−C−1)から式(A−C−4)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
【0256】
Z
3C及びZ
4Cは化合物の液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して単結合、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CH
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−C≡C−又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
【0257】
m3C及びm4Cは液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、1から3の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことが特に好ましい。m3C+m4Cは各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、2、3又は4を表すことがより好ましい。
<M
2−C11、M
2−C12>
フィルム状の重合物を作製した際の膜厚均一性を重視する場合、上記の式(I−M2C)中T
2Cは下記の式(T2−C−1)から式(T2−C−12)
【0258】
【化84】
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【0259】
から選ばれる基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い基が好ましい。
【0260】
また、T
2Cは、上記式(T2−C−1)から式(T2−C−4)で表される基がより好ましく、上記式(T2−C−1)又は式(T2−C−4)で表される基ががさらに好ましい。
<M
2−C2>
また、組成物の保存安定性、フィルム状の重合物を作製し紫外線照射後の配向欠陥を重視する場合、上記の式(I−M2C)中T
2Cは下記の式(T2−C−13)から式(T2−C−42)
【0261】
【化85】
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【0262】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、上記式(T2−C−13)、式(T2−C−22)、式(T2−C−27)、式(T2−C−28)、式(T2−C−29)、式(T2−C−36)、式(T2−C−37)、式(T2−C−38)、式(T2−C−39)、式(T2−C−41)から選ばれる基を表すことがより好ましく、上記式(T2−C−13)、式(T2−C−27)、式(T2−C−29)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、上記式(T2−C−13)を表すことがさらにより好ましい。
<M
2−C3>
また、フィルム状の重合物を作製した際の表面硬度、紫外線照射後の配向欠陥を重視する場合、上記の式(I−M2C)中T
2Cは置換されていても良い炭素原子数1から80の非環状基を表すことが好ましく、当該非環状基の任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良い。
【0264】
【化86】
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【0265】
で表される基(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k1は1から20の整数を表す。)を表すことが好ましく、下記式(T−22−3)
【0266】
【化87】
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【0267】
(式中、任意の−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k141、k142は0から20の整数を表す。)から選ばれる基を表すことがより好ましく、上記式(T−22−3)においてk141及びk42が1から10の整数を表すことがさらに好ましく、上記式(T−22−3)においてk141及びk42が1から4の整数を表すことがさらにより好ましく、上記式(T−22−3)においてk141及びk42が1を表すことが特に好ましい。
<W
1−M
2−W
2−C1>
<n1が0を表しn2及びn3が1を表す>化合物は、化合物の構造上フィルム状の重合物を作製した際の膜厚均一性が高く、表面硬度が高く及び/又は紫外線照射後における配向欠陥が生じにくいので、一般式(I)において、M
2は、上記<M
2−C11、M
2−C12>に示された基を用いることが好ましいが、W
1−M
2−W
2で表される基(但し、当該M
2は任意の位置においてR
3及びR
4と連結する。)が下記の式(I−W16−1)又は式(I−W16−2)
【0268】
【化88】
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【0269】
(式中、Y
C1及びY
C4は各々独立して置換されていても良い炭素原子数1から80の芳香族及び/又は非芳香族の炭素環又は複素環を含む基を表すが、当該炭素環又は複素環の任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良く(但し、酸素原子同士が直接結合することは無い。)、Y
C2及びY
C3は各々独立して水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、若しくは、Y
C2及びY
C3は少なくとも1つの芳香族基を有する、炭素原子数5から30の基を表しても良いが、当該基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、Y
Cは水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良いが、Y
Cが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、若しくはY
CはP−(S−X)
j−で表される基を表しても良く、Pは重合性基を表し、Sはスペーサー基又は単結合を表すが、Sが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、Xは−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Xが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、P−(S−X)
j−には−O−O−結合を含まない。)、jは0から10の整数を表し、Y
C1及びY
C2は一緒になって環構造を形成しても良く、Y
C3及びY
C4は一緒になって環構造を形成しても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0270】
上記式(I−W16−1)及び式(I−W16−2)中Y
Cは液晶性及び合成の容易さの観点から、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良く、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−によって置換されても良い炭素原子数1から12の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことが好ましく、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良い炭素原子数1から12の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことがより好ましく、炭素原子数1から12の直鎖状アルキル基を表すことが特に好ましい。
【0271】
式(I−W16−1)及び式(I−W16−2)中Y
C1及びY
C4は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0272】
【化89】
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【0273】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)で表される基が好ましい。Y
C1及びY
C4は各々独立して、上記式(B−8)、式(B−12)から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−8−1)、式(B−12−1)から選択される基が好ましい。
【0274】
上記式(I−W16−1)及び式(I−W16−2)中Y
C2及びY
C3は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良く、任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い、炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表す場合、各々独立して水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−CO−、−COO−、−OCO−によって置換されても良く、任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い、炭素原子数1から12の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことが好ましく、各々独立して水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−CO−、−COO−、−OCO−によって置換されても良い、炭素原子数1から12の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことがより好ましく、各々独立して水素原子、又は、炭素原子数1から8の直鎖状アルキル基を表すことがさらに好ましく、水素原子を表すことがさらにより好ましい。また、Y
C2及びY
C3は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い、少なくとも1つの芳香族基を有する炭素原子数5から30の基を表す場合、Y
C2及びY
C3は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0275】
【化90】
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【0276】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)で表される基が好ましく、Y
C2及びY
C3は各々独立して、上記式(B−8)、式(B−12)から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−8−1)、式(B−12−1)から選択される基が好ましい。
【0277】
また、上記式(I−W16−1)及び式(I−W16−2)中Y
C1及びY
C2若しくはY
C3及びY
C4が一緒になって環構造を形成する場合、下記の式(Y−C−1)から式(Y−C−29)
【0278】
【化91】
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【0279】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0280】
(式中、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、上記式(Y−C−26)で表される基がより好ましい。
<W
1−M
2−W
2−C2>
<n1が0を表しn2及びn3が1を表す>化合物において、組成物の保存安定性、フィルム状の重合物を作製し紫外線照射した際の配向欠陥を重視する場合、W
1及びW
2で表される基としては、上記<<W
1、W
2>>に記載の一般式(I−W1)、及び一般式(I−W2)うち、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。
【0281】
上記一般式(I−W1)、及び一般式(I−W2)中、V
1、V
2、V
3及びV
4は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−を表すことが好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−3)、式(V−4)、式(V−5)、式(V−6)、式(V−7)、式(V−11)、単結合、二重結合を表すことがより好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−3)、式(V−4)、式(V−5)、単結合を表すことがさらに好ましく、単結合を表すことがさらにより好ましい。
【0282】
上記一般式(I−W1)、及び一般式(I−W2)中、B
1、B
2及びB
3は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0283】
【化93】
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【0284】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表すことが好ましい。上記式(B−4)、式(B−8)、式(B−11)、式(B−12)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−4)、式(B−8)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−4−1)、式(B−8−6)、式(B−8−7)、式(B−11−1)、式(B−11−2)、式(B−12−1)、式(B−12−2)、単結合から選択される基が好ましく、式(B−4−1)、式(B−8−6)、式(B−8−7)、単結合から選択される基がより好ましく、式(B−4−1)、単結合から選択される基がさらに好ましい。
<W
1−M
2−W
2−C3>
<n1が0を表しn2及びn3が1を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際の表面硬度、紫外線照射した際の配向欠陥を重視する場合、W
1及びW
2で表される基としては、上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。
【0285】
V
1、V
2、V
3及びV
4は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−を表すことが好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−6)、式(V−8)、式(V−9)、式(V−10)、単結合、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−CH
2CH
2−を表すことがより好ましく、上記式(V−6)、式(V−8)、式(V−9)、−CH
2−、−COO−、−OCO−を表すことがさらに好ましく、上記式(V−8)、式(V−9)を表すことがさらにより好ましい。
【0286】
B
1、B
2及びB
3は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0287】
【化94】
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【0288】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表すことが好ましい。上記式(B−3)、式(B−4)、式(B−7)、式(B−11)、式(B−12)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−4)、式(B−12)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−3−2)、式(B−4−1)、式(B−7−9)、式(B−7−11)、式(B−11−1)、式(B−12−4)、単結合から選択される基が好ましく、式(B−4−1)、式(B−12−4)、単結合から選択される基がより好ましく、式(B−4−1)、単結合から選択される基がさらに好ましい。
<R
3、R
4>
<n1が0を表しn2及びn3が1を表す>化合物においては、上記に示すM
2、W
1、W
2を適宜選択することが好ましく、R
3〜R
4は、それぞれ以下の基を用いることが好ましい。
【0290】
【化95】
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【0291】
(式中、Pは重合性基を表し、Sはスペーサー基又は単結合を表すが、Sが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、Xは−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Xが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、P−(S−X)
k−には−O−O−結合を含まない。)、kは0から10の整数を表す。)で表される基を表し、R
4が上記式(I−R)で表される基及びR
5(式中、R
5は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、R
3及びR
4のいずれも、上記式(I−R)で表される基が特に好ましく、この場合、P、S、X及びkは、それぞれ上記<<R
1、R
2、R
3、R
4>>の部分に示した好ましい基及び数値が適応される。
<<n1及びn2が0を表しn3が2から1000を表す>>化合物
<W
1−D1>
<n1及びn2が0を表しn3が2を表す>化合物は、化合物の構造上フィルム状の重合物を作製した際の膜厚均一性又は密着性が良好であるので、一般式(I)において、W
1が下記の式(I−W17−1)又は式(I−W17−2)
【0292】
【化96】
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【0293】
(式中、Y
D1は置換されていても良い炭素原子数1から80の芳香族及び/又は非芳香族の炭素環又は複素環を含む基を表すが、当該炭素環又は複素環の任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良く(但し、酸素原子同士が直接結合することは無い。)、Y
D2は水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、若しくは、Y
D2は少なくとも1つの芳香族基を有する、炭素原子数2から30の基を表しても良いが、当該基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、Y
Dは水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良いく、が、Y
Dが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、若しくはY
D2はP−(S−X)
j−で表される基を表しても良く、Pは重合性基を表し、Sはスペーサー基又は単結合を表すが、Sが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、Xは−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Xが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、P−(S−X)
j−には−O−O−結合を含まない。)、jは0から10の整数を表、Y
D1及びY
D2は一緒になって環構造を形成しても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0294】
また、Y
Dは液晶性及び合成の容易さの観点から、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良く、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−又は−OCO−によって置換されても良い炭素原子数1から12の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことが好ましく、任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良い炭素原子数1から12の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことがより好ましく、炭素原子数1から12の直鎖状アルキル基を表すことが特に好ましい。
【0295】
さらに、Y
D1は以下の式(B−1)から式(B−21)
【0296】
【化97】
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【0297】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)で表される基が好ましい。Y
D1は上記式(B−3)、式(B−8)、式(B−11)、式(B−12)から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−3−5)、式(B−8−7)、式(B−11−1)、式(B−12−1)から選択される基が好ましく、式(B−8−7)、式(B−12−1)から選択される基がより好ましく、式(B−8−7)で表される基がさらに好ましい。
【0298】
Y
D2は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良く、任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い、炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表す場合、各々独立して水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−CO−、−COO−、−OCO−によって置換されても良く、任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い、炭素原子数1から12の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことが好ましく、各々独立して水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−CO−、−COO−、−OCO−によって置換されても良い、炭素原子数1から12の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すことがより好ましく、各々独立して水素原子、又は、炭素原子数1から8の直鎖状アルキル基を表すことがさらに好ましく、水素原子を表すことがさらにより好ましい。また、Y
D2は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い、少なくとも1つの芳香族基を有する炭素原子数5から30の基を表す場合、Y
D2は、式(B−1)から式(B−21)
【0299】
【化98】
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【0300】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)で表される基が好ましく、Y
D2は上記式(B−3)、式(B−8)、式(B−11)、式(B−12)から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−3−5)、式(B−8−7)、式(B−11−1)、式(B−12−1)から選択される基が好ましく、式(B−8−7)、式(B−12−1)から選択される基がより好ましく、式(B−8−7)で表される基がさらに好ましい。
【0301】
また、Y
D1及びY
D2が一緒になって環構造を形成する場合、下記の式(Y−D−1)から式(Y−D−29)
【0302】
【化99】
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【0303】
【化100】
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【0304】
(式中、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、上記式(Y−D−26)で表される基がより好ましい。
<W
1−D2>
<n1及びn2が0を表しn3が2を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ、密着性を重視する場合、W
1で表される基としては、上記<<W
1、W
2>>に記載の一般式(I−W1)のうち、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。
【0305】
上記一般式(I−W1)中、V
1及びV
2は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−を表すことが好ましく、上記式(V−1)、式(V−2)、式(V−3)、式(V−4)、式(V−5)、式(V−6)、式(V−7)、式(V−8)、式(V−9)、単結合、−COO−、−OCO−を表すことがより好ましく、上記式(V−5)、式(V−8)、式(V−9)、単結合を表すことがさらに好ましく、単結合を表すことがさらにより好ましい。
【0306】
上記一般式(I−W1)中、B
1は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0307】
【化101】
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【0308】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表すことが好ましい。上記式(B−4)、式(B−8)、式(B−11)、式(B−12)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−8)、式(B−12)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−4−1)、式(B−8−2)、式(B−8−7)、式(B−11−1)、式(B−12−1)、式(B−12−4)、単結合から選択される基が好ましく、式(B−8−2)、式(B−12−4)、単結合から選択される基がより好ましく、式(B−8−2)で表される基がさらに好ましい。
<W
1−D3>
<n1及びn2が0を表しn3が2を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ、表面硬度を重視する場合、W
1及びW
2で表される基としては、上記<<W
1、W
2>>に記載の一般式(I−W1)のうち、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。
【0309】
上記一般式(I−W1)中、V
1及びV
2は各々独立して、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(V−1)から式(V−15)で表される基(式中、Y
1を有する場合、Y
1は上記<<W
1、W
2>>に記載の原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から選択される基が好ましい。)、単結合、二重結合、−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−CH
2−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CS−NH−、−NH−CS−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH
2CH
2−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−を表すことが好ましく、上記式(V−5)、式(V−6)、式(V−7)、式(V−8)、式(V−9)、式(V−10)、単結合、−COO−、−OCO−、−CS−NH−、−NH−CS−を表すことがより好ましく、上記式(V−6)、式(V−8)、式(V−9)、−COO−、−OCO−を表すことがさらに好ましい。
【0310】
上記一般式(I−W1)中、B
1は各々独立して、式(B−1)から式(B−21)
【0311】
【化102】
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【0312】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い。)、単結合から選ばれる基を表すことが好ましい。上記式(B−4)、式(B−8)、式(B−11)、単結合から選択される基が好ましく、上記式(B−4)、単結合から選択される基がより好ましく、より具体的には、上記<<W
1、W
2>>に記載した式(B−4−1)、式(B−8−6)、式(B−8−7)、式(B−11−1)、単結合から選択される基が好ましく、式(B−4−1)、単結合から選択される基がより好ましい。
<−(M
2)
2−>
<n1及びn2が0を表しn3が2を表す>化合物は、化合物の構造上フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ値、膜厚均一性又は密着性が良好であるので、一般式(I)において、−(M
2)
2−が下記の一般式(I−M3)
【0313】
【化103】
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【0314】
(式中、存在する、A
5、A
6、A
7及びA
8は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良く、A
5、A
6、A
7及び/又はA
8が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、存在する、Z
5、Z
6、Z
7及びZ
8は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
5、Z
6、Z
7及び/又はZ
8が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良く、X
1及びX
2は−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、X
2が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、S
1は単結合、若しくは、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−又は−C≡C−に置き換えられても良い炭素原子数1から20の直鎖又は分岐アルキレン基を表すが、S
1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、X
1−S
1、S
1−X
2には−O−O−結合を含まない。)、kDは0から8の整数を表し、m5、m6、m7及びm8は各々独立して0から5の整数を表すが、m5、m6、m7及びm8の合計は0から6を表し、T
3及びT
4は各々独立して下記の式(T−1)から式(T−22)
【0315】
【化104】
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【0316】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、kDは1から20の整数を表す。)から選ばれる基を表す。)で表される基が好ましい。また、T
3及びT
4の両方が式(T−1)から式(T−22)から選ばれる1つの基を表すことが好ましく、T
3及びT
4が同一の基を表すことがより好ましい。
【0317】
また、A
5、A
6、A
7及びA
8は原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ナフタレン−2,6−ジイル基を表すことが好ましく、各々独立して下記の式(A−D−1)から式(A−D−11)
【0318】
【化105】
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【0319】
から選ばれる基を表すことがより好ましく、各々独立して式(A−D−1)から式(A−D−8)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、各々独立して式(A−D−1)から式(A−D−4)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
【0320】
また、Z
5、Z
6、Z
7及びZ
8は化合物の液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して単結合、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CH
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−C≡C−又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
【0321】
また、m5、m6、m7及びm8は液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、1から3の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことが特に好ましい。m5、m6、m7及びm8の合計は各々独立して2から4の整数を表すことが好ましい。
【0322】
また、S
1は各々独立して1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−又は−C≡C−に置き換えられても良い炭素原子数1から20の直鎖アルキレン基を表すことが好ましく、各々独立して1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−に置き換えられても良い炭素原子数1から12の直鎖アルキレン基を表すことがより好ましく、各々独立して炭素原子数1から6の直鎖アルキレン基を表すことがさらに好ましい。
【0323】
また、X
1及びX
2は−O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−又は単結合を表すことが好ましく、−O−、−COO−、−OCO−又は単結合を表すことがより好ましい。
【0324】
また、kDは0から4の整数を表すことが好ましく、0から2の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことがさらに好ましく、1を表すことがさらにより好ましい。
<−(M
2)
2−D1>
<n1及びn2が0を表しn3が2を表す>化合物において、組成物の保存安定性、フィルム状の重合物を作製した際の密着性、紫外線照射後の外観を重視する場合若しくはフィルム状の重合物を作製した際の膜厚均一性、配向ムラを重視する場合、上記一般式(I−M3)中、T
3及びT
4は、各々独立して、式(T2−1)から式(T2−10)
【0325】
【化106】
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【0326】
から選ばれる基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の置換基Lによって置換されても良い基を表すことが好ましく、上記式(T2−1)、式(T2−2)で表される基がより好ましい。また、T
3及びT
4の両方が式(T2−1)から式(T2−10)から選ばれる1つの基を表すことが好ましく、T
3及びT
4が同一の基を表すことがより好ましい。
<−(M
2)
2−D2>
<n1及びn2が0を表しn3が2を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ、密着性を重視する場合、上記一般式(I−M3)中、T
3は、各々独立して、下記の式(T2−11)から式(T2−27)
【0327】
【化107】
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【0328】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−28)から式(T2−31)
【0329】
【化108】
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【0330】
(式中、任意の−CH=は各々独立して−N=に置き換えられても良く、−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−32)
【0331】
【化109】
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【0332】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、少なくとも1つの−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられるが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)、下記の式(T2−33)、又は式(T2−34)
【0333】
【化110】
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【0334】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、少なくとも1つの−CH=は各々独立して−N=に置き換えられる。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良い。)から選ばれる基を表し、
上記一般式(I−M3)中、T
4は上記式(T2−1)から式(T2−10)又は式(T2−11)から式(T2−34)から選ばれる基を表すことが好ましい。
【0335】
また、T
3は、下記の式(T2−35)から式(T2−41)
【0336】
【化111】
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【0337】
(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)から選ばれる基を表すことがより好ましく、上記式(T2−36)、式(T2−40)、式(T2−41)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、上記式(T2−36)を表すことがさらにより好ましい。また、T
3及びT
4の両方が上記式(T2−35)から式(T2−41)から選ばれる基を表すことが好ましく、上記式(T2−36)、式(T2−40)、式(T2−41)から選ばれる基を表すことがさらに好ましく、上記式(T2−36)を表すことがさらにより好ましい。
<−(M
2)
2−D3>
<n1及びn2が0を表しn3が2を表す>化合物において、フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ、表面硬度を重視する場合、T
3は置換されていても良い炭素原子数1から80の非環状基を表すことが好ましく、当該非環状基の任意の炭素原子はヘテロ原子に置換されていても良い。
【0338】
さらに、上記一般式(I−M3)中、T
3が下記の式(T−22)
【0339】
【化112】
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【0340】
(式中、任意の位置に結合手を有して良く、任意の−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k1は1から20の整数を表す。)を表すことが好ましく、下記式(T−22−1)又は式(T−22−2)
【0341】
【化113】
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【0342】
(式中、任意の−CH
2−は各々独立して−O−、−S−、−NR
0−(式中、R
0は水素原子又は炭素原子数1から20のアルキル基を表す。)、−CS−又は−CO−に置き換えられても良いが、−O−O−結合を含まない。また、これらの基は無置換又は1つ以上のLによって置換されても良く、k131からk134は0から20の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが好ましく、上記式(T−22−1)を表すことがより好ましく、上記式(T−22−1)においてk131及びk132が1を表すことがさらに好ましい。また、T
3及びT
4の両方が上記の式(T−22)で表される基を表すことが好ましく、式(T−22−1)又は式(T−22−2)から選ばれる基を表すことがより好ましく、式(T−22−1)を表すことがさらに好ましい。
<R
3、R
4>
<n1及びn2が0を表しn3が2を表す>化合物においては、上記に示すM
2、W
1を適宜選択することが好ましく、R
3〜R
4は、それぞれ以下の基を用いることが好ましい。
R
3が式(I−R)
【0343】
【化114】
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【0344】
(式中、Pは重合性基を表し、Sはスペーサー基又は単結合を表すが、Sが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、Xは−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Xが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く(ただし、P−(S−X)
k−には−O−O−結合を含まない。)、kは0から10の整数を表す。)で表される基を表し、R
4が上記式(I−R)で表される基及びR
5(式中、R
5は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基又は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い。)から選ばれる基を表すことが好ましく、R
3及びR
4のいずれも、上記式(I−R)で表される基が特に好ましく、この場合、P、S、X及びkは、それぞれ上記<<R
1、R
2、R
3、R
4>>の部分に示した好ましい基及び数値が適応される。
【0345】
<n1及びn2が0を表しn3が2から1000を表す>化合物において、n3が3から1000を表す化合物は化合物の構造上フィルム状の重合物を作製した際のヘイズ、紫外線照射後の外観、配向欠陥が良好であるので、一般式(I)において、W
1が上記<W
1−D1>、<W
1−D2>、<W
1−D3>の部分に示した好ましい基及び数値が適応される。また、一般式(I)において、−(M
2)
n3−が上記<−(M
2)
2−D1>、<−(M
2)
2−D2>、<−(M
2)
2−D3>の部分に示した好ましい基及び数値が適応される。
【0346】
一般式(I)で表される化合物として、逆分散性、溶媒への溶解性、合成の容易さ、原料の入手容易さ、液晶性、フィルムにした場合の硬化収縮、そりの少なさを重視する場合には、下記の一般式(I−z1)
【0347】
【化115】
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【0348】
(式中、P
z1は重合性基を表すが、前記の式(P−1)から式(P−20)から選ばれる基を表すことが好ましく、これらの重合性基はラジカル重合、ラジカル付加重合、カチオン重合及びアニオン重合により重合する。特に重合方法として紫外線重合を行う場合には、式(P−1)、式(P−2)、式(P−3)、式(P−4)、式(P−5)、式(P−7)、式(P−11)、式(P−13)、式(P−15)又は式(P−18)が好ましく、式(P−1)、式(P−2)、式(P−7)、式(P−11)又は式(P−13)がより好ましく、式(P−1)、式(P−2)又は式(P−3)がさらに好ましく、式(P−1)又は式(P−2)が特に好ましく、S
z1はスペーサー基又は単結合を表すが、S
z1が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−に置き換えられても良い炭素原子数1から20のアルキレン基又は単結合を表すことが好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−、−OCO−O−に置き換えられても良い炭素原子数1から20の直鎖状アルキレン基又は単結合を表すことがより好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−に置き換えられても良い炭素原子数1から12の直鎖状アルキレン基を表すことがさらに好ましく、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−に置き換えられても良い炭素原子数1から12の直鎖状アルキレン基を表すことがさらにより好ましく、炭素原子数1から12の直鎖状アルキレン基を表すことが特に好ましい。X
z1は−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Xが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良い(ただし、P
z1−(S
z1−X
z1)
kz−には−O−O−結合を含まない。)。原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、X
z1は複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−O−、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがより好ましく、複数存在する場合は各々同一であっても異なっていても良く、各々独立して−O−、−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。A
z1及びA
z2は各々独立して1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基、デカヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上の前記Lによって置換されても良く、A
z1及び/又はA
z2が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良い。A
z1及びA
z2の好ましい構造としては、前記のA
1、A
2、A
3及びA
4の場合と同じである。Z
z1及びZ
z2は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−OCO−NH−、−NH−COO−、−NH−CO−NH−、−NH−O−、−O−NH−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−CH=N−N=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すが、Z
z1及び/又はZ
z2が複数現れる場合は各々同一であっても異なっていても良い。Z
z1及びZ
z2は化合物の液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から、各々独立して単結合、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CH
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表すことが好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−CH=CH−、−C≡C−又は単結合を表すことがより好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−CH
2CH
2−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−又は単結合を表すことがさらに好ましく、各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−又は単結合を表すことが特に好ましい。
M
zは下記の式(M−z−1)から式(M−z−8)
【0349】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
から選ばれる基を表すが、これらの基は無置換であるか又は1つ以上のL
Mzによって置換されても良く、L
Mzはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良いが、L
Mzが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良い。M
zは原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から各々独立して無置換であるか又は1つ以上のL
Mzによって置換されても良い式(M−z−1)又は式(M−z−2)若しくは無置換の式(M−z−3)から式(M−z−6)から選ばれる基を表すことが好ましく、無置換又は1つ以上のL
Mzによって置換されても良い式(M−z−1)又は式(M−z−2)から選ばれる基を表すことがより好ましく、無置換の式(M−z−1)又は式(M−z−2)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
R
z1は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、シアノ基、ニトロ基、イソシアノ基、チオイソシアノ基、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良い。R
z1は液晶性及び合成の容易さの観点から水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、若しくは、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−によって置換されても良い炭素原子数1から12の直鎖又は分岐アルキル基を表すことが好ましく、水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、若しくは、炭素原子数1から12の直鎖アルキル基又は直鎖アルコキシ基を表すことがより好ましく、水素原子、炭素原子数1から12の直鎖アルキル基又は直鎖アルコキシ基を表すことがよりさらに好ましく、炭素原子数1から12の直鎖アルキル基又は直鎖アルコキシ基を表すことが特に好ましい。
G
zは下記の式(G−z−1)又は式(G−z−2)
【0351】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
(式中、R
z2は水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、
W
z1は少なくとも1つの芳香族基を有する、炭素原子数2から30の基を表すが、当該基は無置換であるか又は1つ以上のL
Wzによって置換されても良く、L
Wzはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、ニトロ基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基、ヒドロキシル基、メルカプト基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、トリメチルシリル基、ジメチルシリル基、チオイソシアノ基、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良いが、L
Wzが複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、
W
z2は水素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、若しくは、W
z2は少なくとも1つの芳香族基を有する、炭素原子数2から30の基を表しても良いが、当該基は無置換であるか又は1つ以上の置換基L
Wzによって置換されても良く、また、W
z1及びW
z2は一緒になって環構造を形成しても良い。)から選ばれる基を表し、
kzは0から8の整数を表す。液晶性、原料の入手容易さ及び合成の容易さの観点から0から4の整数を表すことが好ましく、0から2の整数を表すことがより好ましく、0又は1を表すことがさらに好ましく、1を表すことが特に好ましい。mz1及びmz2は各々独立して0から5の整数を表すが、mz1+mz2は1から5の整数を表す。液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、mz1及びmz2は各々独立して1から4の整数を表すことが好ましく、1から3の整数を表すことがより好ましく、1又は2を表すことが特に好ましい。mz1+mz2は1から4の整数を表すことが好ましく、2又は3を表すことが特に好ましい。)で表される化合物であることが好ましく、下記の一般式(I−z1−A)から一般式(I−z1−D)
【0353】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
(式中、P
z1、S
z1、X
z1、kz、M
z、G
z及びR
z1は一般式(I−z1)と同じ意味を表し、A
z11及びA
z12は各々独立して一般式(I−z1)におけるA
z1と同じ意味を表し、Z
z11及びZ
z12は各々独立して一般式(I−z1)におけるZ
z1と同じ意味を表し、A
z21及びA
z22は各々独立して一般式(I−z1)におけるA
z2と同じ意味を表し、Z
z21及びZ
z22は各々独立して一般式(I−z1)におけるZ
z2と同じ意味を表す。)から選ばれる化合物を表すことがより好ましい。屈折率異方性及び逆分散性のバランスの観点から、一般式(I−z1−A)及び一般式(I−z1−B)においてA
z11は無置換若しくは置換基Lによって置換されていても良い1,4−フェニレン基を表すことがさらに好ましく、一般式(I−z1−C)及び一般式(I−z1−D)においてA
z11は無置換若しくは置換基Lによって置換されていても良い1,4−フェニレン基を表し、A
z12は無置換若しくは置換基Lによって置換されていても良い1,4−シクロヘキシレン基を表すことがさらに好ましい。また、一般式(I−z1−A)から一般式(I−z1−D)においてA
z21は無置換若しくは置換基Lによって置換されていても良い1,4−フェニレン基又は1,4−シクロヘキシレン基を表し、A
z22は無置換若しくは置換基Lによって置換されていても良い1,4−シクロヘキシレン基を表すことがさらに好ましい。一般式(I−z1−A)から一般式(I−z1−D)において、液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、一般式(I−z1−A)から一般式(I−z1−C)で表される化合物がより好ましく、一般式(I−z1−A)又は一般式(I−z1−C)で表される化合物が特に好ましい。ネマチック相から等方相への転移温度T
NIがより高いことが求められる場合には、一般式(I−z1−C)で表される化合物が特に好ましい。
【0355】
一般式(I−z1)で表される化合物として、逆分散性、溶媒への溶解性、合成の容易さ、原料の入手容易さ、液晶性の観点から、さらにより具体的には、下記の一般式(I−z1−A−1)から一般式(I−z1−D−2)
【0356】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0357】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
(式中、P
z1、S
z1、X
z1、kz、L、R
z2、W
z1、W
z2及びR
z1は一般式(I−z1)と同じ意味を表し、sは0から4の整数を表し、tは0から3の整数を表し、A
z211は一般式(I−z1)におけるA
z2と同じ意味を表し、Z
z111及びZ
z121は各々独立して一般式(I−z1)におけるZ
z1と同じ意味を表す。各々の基の好ましい構造は一般式(I−z1)と同様である。)から選ばれる化合物を表すことがさらにより好ましい。一般式(I−z1−A−1)から一般式(I−z1−D−2)において、液晶性、合成の容易さ及び保存安定性の観点から、一般式(I−z1−A−1)から一般式(I−z1−C−2)で表される化合物がより好ましく、一般式(I−z1−A−1)、一般式(I−z1−A−2)、一般式(I−z1−C−1)又は一般式(I−z1−C−2)で表される化合物が特に好ましい。短波長側の逆波長分散性が求められる場合には一般式(I−z1−A−1)又は一般式(I−z1−C−1)で表される化合物が特に好ましい。逆波長分散性と屈折率異方性のバランスが求められる場合には一般式(I−z1−A−2)又は一般式(I−z1−C−2)で表される化合物が特に好ましい。ネマチック相から等方相への転移温度T
NIがより高いことが求められる場合には、一般式(I−z1−C−1)又は一般式(I−z1−C−2)で表される化合物が特に好ましい。長波長側の逆波長分散性が求められる場合には一般式(I−z1−C−1)で表される化合物が特に好ましい。
【0359】
さらに、W
z1は下記の式(W−a−1)から式(W−a−6)
【0360】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
(式中、rは0から5の整数を表し、sは0から4の整数を表し、tは0から3の整数を表す。)から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
【0362】
また、R
z2は水素原子又は無置換であるか又は1つ以上Fで置換された炭素原子数1〜6のアルキル基であることがより好ましく、水素原子であることが特に好ましい。
【0363】
また、逆分散性及び液晶性を重視する場合には、W
z2は水素原子であることが好ましい。
【0364】
有機溶媒に溶解させ長期間保存した場合の変質の起こりにくさ、組成物に添加し長期間保存した場合の変質の起こりにくさ又はフィルムにした場合の位相差の安定性を重視する場合には、W
z2は基中の任意の水素原子がフッ素原子に置換されても良く、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−CO−、−COO−、−OCO−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基、若しくは、−(X
z4−S
z4)
kz−P
z4で表される基(式中、P
z4はP
z1と同じ意味を表し、S
z4はS
z1と同じ意味を表し、X
z4はX
z1と同じ意味を表す。)を表すことが好ましい。前記の基のうち、W
z2は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−によって置換されても良い炭素原子数1から12の直鎖状アルキル基、若しくは、−(X
z4−S
z4)
kz−P
z4で表される基を表すことがさらにより好ましい。より具体的には合成の容易さの観点から、W
z2は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基、若しくは、−(X
z4−S
z4)
kz−P
z4で表される基を表すことがより好ましく、W
z2は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−によって置換されても良い炭素原子数1から12の直鎖状アルキル基、若しくは、−(X
z4−S
z4)
kz−P
z4で表される基を表すことがさらに好ましい。
【0365】
逆分散性、高い屈折率異方性、組成物に添加した場合の高い液晶性のバランス、有機溶媒に溶解させ長期間保存した場合の変質の起こりにくさ、組成物に添加し長期間保存した場合の変質の起こりにくさ又はフィルムにした場合の位相差の安定性を重視する場合には、下記の一般式(1−z2)
【0366】
【化122】
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【0367】
(式中、kz、M
z及びG
zは一般式(I−z1)と同じ意味を表し、P
z2及びP
z3は各々独立して一般式(I−z1)におけるP
z1と同じ意味を表し、S
z2及びS
z3は各々独立して一般式(I−z1)におけるS
z1と同じ意味を表し、X
z2及びX
z3は各々独立して一般式(I−z1)におけるX
z1と同じ意味を表し、A
z3及びA
z4は各々独立して一般式(I−z1)におけるA
z1及びA
z2と同じ意味を表し、Z
z3及びZ
z4は各々独立して一般式(I−z1)におけるZ
z1及びZ
z2と同じ意味を表し、mz3及びmz4は各々独立して0から5の整数を表すが、mz3+mz4は1から5の整数を表す。)で表される化合物が好ましく、逆分散性、高い屈折率異方性、組成物に添加した場合の高い液晶性のバランスを重視する場合には、下記の一般式(I−z2−A)及び一般式(I−z2−B)
【0368】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
(式中、P
z2、P
z3、S
z2、S
z3、M
z、G
zは一般式(I−z2)と同じ意味を表し、A
z31、A
z42、A
z33及びA
z43は各々独立して1,4−フェニレン基を表すが、当該基は無置換であるか又は1つ以上の置換基L
z11によって置換されても良く、L
z11はフッ素原子、塩素原子、又は、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−CO−、−COO−又は−OCO−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表すが、当該アルキル基中の任意の水素原子はフッ素原子に置換されても良く、化合物内にL
z11が複数存在する場合それらは同一であっても異なっていても良く、A
z32及びA
z41は1,4−シクロへキシレン基を表し、Z
z31及びZ
z42は各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−又は単結合を表し、Z
z32、Z
z41、Z
z33及びZ
z43は各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−又は−OCO−を表すが、Z
z32及びZ
z41のうち少なくとも一方並びにZ
z33及びZ
z43のうち少なくとも一方は−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−CH
2CH
2−又は−CH
2CH
2−OCO−から選ばれる基を表す。)であることが好ましい。
【0370】
逆分散性、高い屈折率異方性、組成物に添加した場合の高い液晶性のバランス、有機溶媒に溶解させ長期間保存した場合の変質の起こりにくさ、組成物に添加し長期間保存した場合の変質の起こりにくさ又はフィルムにした場合の位相差の安定性を重視する場合には、下記の一般式(I−z2−A−1)
【0371】
【化124】
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【0372】
(式中、P
z2、P
z3、S
z2、S
z3、X
z2、X
z3、M
z、R
z2及びW
z1は一般式(I−z1)と同じ意味を表し、A
z311及びA
z421は各々独立して1,4−フェニレン基を表すが、当該基は無置換であるか又は1つ以上の置換基L
z11によって置換されても良く、A
z321及びA
z411は1,4−シクロへキシレン基を表し、Z
z311及びZ
z421は各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−又は−OCO−を表し、Z
z321及びZ
z411は各々独立して−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−又は−OCO−を表すが、Z
z321及びZ
z411のうち少なくとも一方は−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−CH
2CH
2−又は−CH
2CH
2−OCO−から選ばれる基を表すことが特に好ましい。
W
z21は1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基、若しくは、−(X
z4−S
z4)
kz−P
z4で表される基から選ばれる基を表す。)で表される化合物が好ましい。W
z1の好ましい構造は、前記と同様である。
【0373】
一般式(I)で表される化合物として具体的には、下記の式で表される化合物が好ましい。
【0374】
【化125】
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【0424】
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【0426】
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【0427】
【化178】
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【0428】
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【0429】
【化180】
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【0430】
【化181】
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【0431】
【化182】
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【0432】
【化183】
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【0433】
【化184】
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【0434】
【化185】
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【0435】
【化186】
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【0436】
【化187】
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【0437】
【化188】
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【0438】
【化189】
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【0439】
【化190】
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【0440】
【化191】
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【0441】
【化192】
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【0442】
【化193】
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【0443】
【化194】
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【0444】
【化195】
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【0445】
【化196】
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【0446】
【化197】
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【0447】
本願発明の化合物は、ネマチック液晶組成物、スメクチック液晶組成物、キラルスメクチック液晶組成物及びコレステリック液晶組成物に使用することが好ましい。本願発明の反応性化合物を用いる液晶組成物において本願発明以外の化合物を添加しても構わない。
【0448】
本願発明の重合性化合物と混合して使用される他の重合性化合物としては、具体的には一般式(X−11)
【0449】
【化198】
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【0451】
【化199】
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【0452】
(式中、P
11、P
12及びP
13は各々独立して重合性基を表し、S
11、S
12及びS
13は各々独立して単結合又は炭素原子数1〜20個のアルキレン基を表すが、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−は−O−、−COO−、−OCO−、−OCOO−に置き換えられても良く、X
11、X
12及びX
13は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表し、Z
11及びZ
12は各々独立して−O−、−S−、−OCH
2−、−CH
2O−、−COO−、−OCO−、−CO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−SCH
2−、−CH
2S−、−CF
2O−、−OCF
2−、−CF
2S−、−SCF
2−、−CH
2CH
2−、−CH
2CF
2−、−CF
2CH
2−、−CF
2CF
2−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−COO−CH
2CH
2−、−OCO−CH
2CH
2−、−CH
2CH
2−COO−、−CH
2CH
2−OCO−、−COO−CH
2−、−OCO−CH
2−、−CH
2−COO−、−CH
2−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−、−C≡C−又は単結合を表し、A
11、A
12、A
13及びA
14は各々独立して、1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基、ナフタレン−2,6−ジイル基、ナフタレン−1,4−ジイル基、テトラヒドロナフタレン−2,6−ジイル基又は1,3−ジオキサン−2,5−ジイル基を表すが、A
11、A
12、A
13及びA
14は各々独立して無置換であるか又はアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン化アルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基又はニトロ基に置換されていても良く、R
11は水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ペンタフルオロスルフラニル基、シアノ基、ニトロ基、イソシアノ基、チオイソシアノ基、若しくは、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−によって置換されても良い炭素原子数1から20の直鎖又は分岐アルキル基を表し、m11及びm12は0、1、2又は3を表すが、m11及び/又はm12が2又は3を表す場合、2個あるいは3個存在するA
11、A
13、Z
11及び/又はZ
12は同一であっても異なっていても良い。)で表される化合物が好ましく、P
11、P
12及びP
13がアクリル基又はメタクリル基である場合が特に好ましい。一般式(X−11)で表される化合物として具体的には、一般式(X−11a)
【0453】
【化200】
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【0454】
(式中、W
11及びW
12は各々独立して水素原子又はメチル基を表し、S
14及びS
15は各々独立して炭素原子数2から18のアルキレン基、X
14及びX
15は各々独立して−O−、−COO−、−OCO−又は単結合を表し、Z
13及びZ
14は各々独立して−COO−又は−OCO−を表し、A
15、A
16及びA
17は各々独立して無置換若しくはフッ素原子、塩素原子、炭素原子数1から4の直鎖状又は分岐状アルキル基、炭素原子数1から4の直鎖状又は分岐状アルコキシ基によって置換されていても良い1,4−フェニレン基を表す。)で表される化合物が好ましく、下記式(X−11a−1)から式(X−11a−4)
【0455】
【化201】
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【0456】
(式中、W
11、W
12、S
14及びS
15は一般式(X−11a)と同様の意味を表す。)で表される化合物が特に好ましい。上記式(X−11a−1)から式(X−11a−4)において、S
14及びS
15が各々独立して炭素原子数2から8のアルキレン基である化合物が特に好ましい。
【0457】
この他、好ましい2官能重合性化合物としては下記一般式(X−11b−1)から式(X−11b−3)
【0458】
【化202】
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【0459】
(式中、W
13及びW
14は各々独立して水素原子又はメチル基を表し、S
16及びS
17は各々独立して炭素原子数2から18のアルキレン基を表す。)で表される化合物が挙げられる。上記式(X−11b−1)から式(X−11b−3)において、S
16及びS
17が各々独立して炭素原子数2から8のアルキレン基である化合物が特に好ましい。
【0460】
また、一般式(X−12)で表される化合物として具体的には、下記一般式(X−12−1)から式(X−12−7)
【0461】
【化203】
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【0462】
(式中、P
14は重合性基を表し、S
18は単結合又は炭素原子数1から20個のアルキレン基を表すが、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−は−O−、−COO−、−OCO−、−O−CO−O−に置き換えられても良く、X
16は単結合、−O−、−COO−、又は−OCO−を表し、Z
15は単結合、−COO−又は−OCO−を表し、L
11はフッ素原子、塩素原子、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−COO−、−OCO−に置き換えられても良い炭素原子数1から10の直鎖状又は分岐状アルキル基を表し、s11は0から4の整数を表し、R
12は水素原子、フッ素原子、塩素原子、シアノ基、ニトロ基、1個の−CH
2−又は隣接していない2個以上の−CH
2−が各々独立して−O−、−S−、−CO−、−COO−、−OCO−、−CO−S−、−S−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−、−CH=CH−COO−、−CH=CH−OCO−、−COO−CH=CH−、−OCO−CH=CH−、−CH=CH−、−CF=CF−又は−C≡C−に置き換えられても良い炭素原子数1から20の直鎖状又は分岐状アルキル基を表す。)で表される化合物が挙げられる。
【0463】
本願発明の化合物を含有する重合性液晶組成物には、当該組成物の液晶性を大きく損なわない程度に、液晶性を示さない重合性化合物を添加することも可能である。具体的には、この技術分野で高分子形成性モノマーあるいは高分子形成性オリゴマーとして認識される化合物であれば特に制限なく使用可能である。具体例として例えば「光硬化技術データブック、材料編(モノマー,オリゴマー,光重合開始剤)」(市村國宏、加藤清視監修、テクノネット社)記載のものが挙げられる。
【0464】
また、本願発明の化合物は光重合開始剤を使用しなくても重合させることが可能であるが、目的により光重合開始剤を添加しても構わない。その場合は光重合開始剤の濃度は、本願発明の化合物に対し0.1質量%から15質量%が好ましく、0.2質量%から10質量%がより好ましく、0.4質量%から8質量%がさらに好ましい。光重合開始剤としては、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンジルケタール類、アシルフォスフィンオキサイド類等が挙げられる。光重合開始剤の具体例としては2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリノプロパン−1−オン(IRGACURE 907)、安息香酸[1−[4−(フェニルチオ)ベンゾイル]ヘプチリデン]アミノ(IRGACURE OXE 01)等が挙げられる。熱重合開始剤としては、アゾ化合物、過酸化物等が挙げられる。熱重合開始剤の具体例としては2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)等が挙げられる。また、1種類の重合開始剤を用いても良く、2種類以上の重合開始剤を併用して用いても良い。
【0465】
また、本発明の液晶組成物には、その保存安定性を向上させるために、安定剤を添加することもできる。使用できる安定剤としては、例えば、ヒドロキノン類、ヒドロキノンモノアルキルエーテル類、第三ブチルカテコール類、ピロガロール類、チオフェノール類、ニトロ化合物類、β−ナフチルアミン類、β−ナフトール類、ニトロソ化合物等が挙げられる。安定剤を使用する場合の添加量は、組成物に対して0.005質量%から1質量%の範囲が好ましく、0.02質量%から0.8質量%がより好ましく、0.03質量%から0.5質量%がさらに好ましい。また、1種類の安定剤を用いても良く、2種類以上の安定剤を併用して用いても良い。安定剤としては、具体的には式(X−13−1)から式(X−13−40)
【0466】
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0468】
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0469】
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0470】
【化208】
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【0471】
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0473】
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0474】
(式中、nは0から20の整数を表す。)で表される化合物が好ましい。
【0475】
また、本願発明の化合物を含有する重合性液晶組成物をフィルム類、光学素子類、機能性顔料類、医薬品類、化粧品類、コーティング剤類、合成樹脂類等の用途に利用する場合には、その目的に応じて金属、金属錯体、染料、顔料、色素、蛍光材料、燐光材料、界面活性剤、レベリング剤、チキソ剤、ゲル化剤、多糖類、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、抗酸化剤、イオン交換樹脂、酸化チタン等の金属酸化物等を添加することもできる。
【0476】
本願発明の化合物を含有する重合性液晶組成物を重合することにより得られるポリマーは種々の用途に利用できる。例えば、本願発明の化合物を含有する重合性液晶組成物を、配向させずに重合することにより得られるポリマーは、光散乱板、偏光解消板、モアレ縞防止板として利用可能である。また、配向させた後に重合することにより得られるポリマーは、光学異方性を有しており有用である。このような光学異方体は、例えば、本願発明の化合物を含有する重合性液晶組成物を、布等でラビング処理した基板、有機薄膜を形成した基板又はSiO
2を斜方蒸着した配向膜を有する基板に担持させるか、基板間に挟持させた後、当該重合性液晶組成物を重合することによって製造することができる。
【0477】
重合性液晶組成物を基板上に担持させる際の方法としては、スピンコーティング、ダイコーティング、エクストルージョンコーティング、ロールコーティング、ワイヤーバーコーティング、グラビアコーティング、スプレーコーティング、ディッピング、プリント法等を挙げることができる。またコーティングの際、重合性液晶組成物に有機溶媒を添加しても良い。有機溶媒としては、炭化水素系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エステル系溶媒、非プロトン性溶媒等を使用することができるが、例えば炭化水素系溶媒としてはトルエン又はヘキサンを、ハロゲン化炭化水素系溶媒としては塩化メチレンを、エーテル系溶媒としてはテトラヒドロフラン、アセトキシ−2−エトキシエタン又はプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを、アルコール系溶媒としてはメタノール、エタノール又はイソプロパノールを、ケトン系溶媒としてはアセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、γ−ブチルラクトン又はN−メチルピロリジノン類を、エステル系溶媒としては酢酸エチル又はセロソルブを、非プロトン性溶媒としてはジメチルホルムアミド又はアセトニトリルを挙げることができる。これらは単独でも、組み合わせて用いても良く、その蒸気圧と重合性液晶組成物の溶解性を考慮し、適宜選択すれば良い。添加した有機溶媒を揮発させる方法としては、自然乾燥、加熱乾燥、減圧乾燥、減圧加熱乾燥を用いることができる。重合性液晶材料の塗布性をさらに向上させるためには、基板上にポリイミド薄膜等の中間層を設けることや、重合性液晶材料にレベリング剤を添加する事も有効である。基板上にポリイミド薄膜等の中間層を設ける方法は、重合性液晶材料を重合することにより得られるポリマーと基板との密着性を向上させるために有効である。
【0478】
上記以外の配向処理としては、液晶材料の流動配向の利用、電場又は磁場の利用を挙げることができる。これらの配向手段は単独で用いても、また組み合わせて用いても良い。さらに、ラビングに代わる配向処理方法として、光配向法を用いることもできる。基板の形状としては、平板の他に、曲面を構成部分として有していても良い。基板を構成する材料は、有機材料、無機材料を問わずに用いることができる。基板の材料となる有機材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリアリレート、ポリスルホン、トリアセチルセルロース、セルロース、ポリエーテルエーテルケトン等が挙げられ、また、無機材料としては、例えば、シリコン、ガラス、方解石等が挙げられる。
【0479】
本願発明の化合物を含有する重合性液晶組成物を重合させる際、迅速に重合が進行することが望ましいため、紫外線又は電子線等の活性エネルギー線を照射することにより重合させる方法が好ましい。紫外線を使用する場合、偏光光源を用いても良く、非偏光光源を用いても良い。また、液晶組成物を2枚の基板間に挟持させて状態で重合を行う場合、少なくとも照射面側の基板は活性エネルギー線に対して適当な透明性を有していなければならない。また、光照射時にマスクを用いて特定の部分のみを重合させた後、電場や磁場又は温度等の条件を変化させることにより、未重合部分の配向状態を変化させて、さらに活性エネルギー線を照射して重合させるという手段を用いても良い。また、照射時の温度は、本発明の重合性液晶組成物の液晶状態が保持される温度範囲内であることが好ましい。特に、光重合によって光学異方体を製造しようとする場合には、意図しない熱重合の誘起を避ける意味からも可能な限り室温に近い温度、即ち、典型的には25℃での温度で重合させることが好ましい。活性エネルギー線の強度は、0.1mW/cm
2〜2W/cm
2が好ましい。強度が0.1mW/cm
2以下の場合、光重合を完了させるのに多大な時間が必要になり生産性が悪化してしまい、2W/cm
2以上の場合、重合性液晶化合物又は重合性液晶組成物が劣化してしまう危険がある。
【0480】
重合によって得られた当該光学異方体は、初期の特性変化を軽減し、安定的な特性発現を図ることを目的として熱処理を施すこともできる。熱処理の温度は50〜250℃の範囲であることが好ましく、熱処理時間は30秒〜12時間の範囲であることが好ましい。
【0481】
このような方法によって製造される当該光学異方体は、基板から剥離して単体で用いても、剥離せずに用いても良い。また、得られた光学異方体を積層しても、他の基板に貼り合わせて用いてもよい。
【実施例】
【0482】
以下、実施例を挙げて本発明を更に記述するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例及び比較例の組成物における「%」は『質量%』を意味する。
(実施例1)式(A11−1)で表される化合物の製造
【0483】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
反応容器に式(A11−1−1)で表される化合物、水及び塩酸を加えた。氷冷しながら亜硝酸ナトリウム水溶液を加え、撹拌した。アジ化ナトリウムを少量ずつ加え、室温で撹拌した。通常の後処理を行い、式(A11−1−2)で表される化合物を得た。
【0485】
反応容器に式(A11−1−2)で表される化合物、式(A11−1−3)で表される化合物、水、tert−ブチルアルコールを加えた。アスコルビン酸ナトリウム水溶液、硫酸銅(II)・5水和物を加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A11−1−4)で表される化合物を得た。
【0486】
反応容器に式(A11−1−4)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。三臭化ホウ素を加え撹拌した後、通常の後処理を行い、式(A11−1−5)で表される化合物を得た。
【0487】
特開2010−100541号公報記載の方法によって式(A11−1−6)で表される化合物を得た。反応容器に式(A11−1−5)で表される化合物、式(A11−1−6)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A11−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):859[M
++1]
(実施例2)式(A11−2)で表される化合物の製造
【0488】
【化213】
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【0489】
不活性雰囲気の反応容器に式(A11−2−1)で表される化合物、式(A11−2−2)で表される化合物、炭酸カリウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、テトラヒドロフラン、水を加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A11−2−3)で表される化合物を得た。
【0490】
不活性雰囲気の反応容器に式(A11−2−3)で表される化合物、反応容器に式(A11−2−4)で表される化合物、酢酸パラジウム(II)、(1,1’−ビフェニル−2−イル)ジシクロヘキシルホスフィン、炭酸ナトリウム、N,N−ジメチルアセトアミドを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A11−2−5)で表される化合物を得た。
【0491】
反応容器に式(A11−2−5)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。三臭化ホウ素を加え撹拌した後、通常の後処理を行い、式(A11−2−6)で表される化合物を得た。
【0492】
反応容器に式(A11−2−6)で表される化合物、式(A11−2−7)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A11−2)で表される化合物を得た。
MS(m/z):794[M
++1]
(実施例3)式(A12−1)で表される化合物の製造
【0493】
【化214】
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【0494】
反応容器に式(A12−1−1)で表される化合物、式(A12−1−2)で表される化合物、水を加えた。加熱撹拌した後、重曹水でクエンチした。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A12−1−3)で表される化合物を得た。
【0495】
反応容器に式(A12−1−3)で表される化合物、式(A12−1−4)で表される化合物を加えマイクロ波照射を行いながら加熱した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A12−1−5)で表される化合物を得た。
【0496】
反応容器に式(A12−1−5)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。三臭化ホウ素を加え撹拌した後、通常の後処理を行い、式(A12−1−6)で表される化合物を得た。
【0497】
反応容器に式(A12−1−6)で表される化合物、式(A12−1−7)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A12−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):918[M
++1]
(実施例4)式(A13−2)で表される化合物の製造
【0498】
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
【0499】
不活性雰囲気の反応容器に式(A13−2−1)で表される化合物、トリメチルシリルアセチレン、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ヨウ化銅(I)、トリエチルアミン、N,N−ジメチルホルムアミドを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A13−2−2)で表される化合物を得た。
【0500】
反応容器に式(A13−2−2)で表される化合物、炭酸カリウム、メタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A13−2−3)で表される化合物を得た。
【0501】
反応容器に式(A13−2−3)で表される化合物、式(A13−2−4)で表される化合物、ヒドラジン一水和物、エタノールを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A13−2−5)で表される化合物を得た。
【0502】
反応容器に式(A13−2−5)で表される化合物、テトラヒドロフラン、塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A13−2−6)で表される化合物を得た。
【0503】
反応容器に式(A13−2−6)で表される化合物、式(A13−2−7)で表される化合物、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A13−2−8)で表される化合物を得た。
【0504】
反応容器に式(A13−2−8)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。三臭化ホウ素を加え撹拌した後、通常の後処理を行い、式(A13−2−9)で表される化合物を得た。
【0505】
WO2011/068138A1号公報記載の方法によって式(A13−2−10)で表される化合物を得た。反応容器に式(A13−2−9)で表される化合物、式(A13−2−10)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A13−2)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1192[M
++1]
(実施例5)式(A14−1)で表される化合物の製造
【0506】
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
反応容器に式(A14−1−1)で表される化合物、酢酸、濃塩酸を加えた。氷冷しながら亜硝酸ナトリウム水溶液を加え撹拌した。塩化スズ(II)二水和物を濃塩酸に溶解させた溶液を滴下し撹拌した。通常の後処理を行い、式(A14−1−2)で表される化合物を得た。
【0508】
反応容器に式(A14−1−2)で表される化合物、式(A14−1−3)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A14−1−4)で表される化合物を得た。
【0509】
反応容器に式(A14−1−4)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。三臭化ホウ素を加え撹拌した後、通常の後処理を行い、式(A14−1−5)で表される化合物を得た。
【0510】
反応容器に式(A14−1−5)で表される化合物、式(A14−1−6)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A14−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):834[M
++1]
(実施例6)式(A14−2)で表される化合物の製造
【0511】
【化217】
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【0512】
反応容器に式(A14−2−1)で表される化合物、濃硫酸、水を加えた。氷冷しながら亜硝酸ナトリウム水溶液を加えた。氷冷しながら式(A14−2−2)で表される化合物のピリジン溶液を滴下し撹拌した。通常の後処理を行った後、再結晶により精製を行い、式(A14−2−3)で表される化合物を得た。
【0513】
反応容器に式(A14−2−3)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。三臭化ホウ素を加え撹拌した後、通常の後処理を行い、式(A14−2−4)で表される化合物を得た。
【0514】
特開2010−100541号公報記載の方法によって式(A14−2−5)で表される化合物を得た。反応容器に式(A14−2−4)で表される化合物、式(A14−2−5)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A14−2)で表される化合物を得た。
MS(m/z):847[M
++1]
(実施例7)式(A141−1)で表される化合物の製造
【0515】
【化218】
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【0516】
反応容器に式(A−141−1−1)で表される化合物5.00g、塩化マグネシウム3.27g、パラホルムアルデヒド2.06g、トリエチルアミン20mL、アセトニトリル80mLを加えた。60℃で撹拌しながら適宜パラホルムアルデヒドを追加した。酢酸エチルで希釈し塩酸及び食塩水で洗浄した。カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A−141−1−2)で表される化合物5.36gを得た。
【0517】
反応容器に式(A−141−1−2)で表される化合物2.00g、式(A−141−1−3)で表される化合物2.37g、N,N−ジメチルアミノピリジン0.05g、ジクロロメタン30mLを加えた。ジイソプロピルカルボジイミド1.23gを滴下し室温で撹拌した。析出物を濾過した後、濾液をカラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A−141−1−4)で表される化合物3.17gを得た。
【0518】
反応容器に式(A−141−1−4)で表される化合物2.00g、式(A−141−1−5)で表される化合物0.63g、(±)−10−カンファースルホン酸0.05g、テトラヒドロフラン10mL、エタノール10mLを加えた。撹拌した後、溶媒を留去しメタノールで分散洗浄した。カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A−141−1)で表される化合物1.80gを得た。
転移温度(昇温5℃/分):C 105 N 150 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.93(t,3H),1.10(q,2H),1.25(m,2H),1.37(m,3H),1.46−1.59(m,6H),1.74(quin,2H),1.81−1.98(m,6H),2.56(m,1H),4.03(t,2H),4.19(t,2H),5.83(dd,1H),6.13(dd,1H),6.41(dd,1H),6.87(d,2H),7.08(t,1H),7.12(d,1H),7.20(t,1H),7.28(dd,1H),7.45(dd,1H),7.58(d,1H),7.84(s,1H),8.06(m,3H)ppm.
MS(m/z):668[M
++1]
(実施例8)式(A141−2)で表される化合物の製造
【0519】
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
前期と同様の方法によって、式(A141−2)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 79 N 137 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.01(t,3H),1.48(m,4H),1.69−1.79(m,6H),2.67(t,2H),3.95(m,2H),4.18(t,2H),5.83(dd,1H),6.13(dd,1H),6.41(dd,1H),6.83(m,2H),7.03−7.68(m,10H),7.97−8.30(m,4H)ppm.
MS(m/z):662[M
++1]
(実施例9)式(A141−3)で表される化合物の製造
【0521】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0522】
前期と同様の方法によって、式(A141−3)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 156 N 173 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.02(t,3H),1.40−1.92(m,12H),4.00(br,2H),4.09(t,2H),4.18(t,2H),5.82(dd,1H),6.13(dd,1H),6.41(dd,1H),6.64−6.13(m,14H),8.19(d,2H)ppm.
MS(m/z):736[M
++1]
(実施例10)式(A141−4)で表される化合物の製造
【0523】
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【0524】
前期と同様の方法によって、式(A141−4)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 79 N 112 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.96(t,3H),1.43−1.78(m,8H),1.87(quin,2H),2.60(t,2H),4.08(t,2H),4.20(t,2H),5.83(dd,1H),6.13(dd,1H),6.42(dd,1H),7.01(d,2H),7.09(t,1H),7.17−7.29(m,7H),7.37(d,1H),7.60(d,1H),7.91(s,2H),8.21(d,2H)ppm.
MS(m/z):662[M
++1]
(実施例11)式(A141−5)で表される化合物の製造
【0525】
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
【0526】
前期と同様の方法によって、式(A141−5)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 178 N 180 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.44−1.60(m,4H),1.74(quin,2H),1.86(quin,2H),3.89(s,3H),4.07(t,2H),4.20(t,2H),5.83(dd,1H),6.14(dd,1H),6.42(dd,1H),6.99(m,3H),7.09(t,1H),7.13(d,1H),7.19(t,1H),7.27(d,2H),7.44(d,1H),7.54(d,1H),7.60(d,1H),8.03(s,1H),8.17(d,4H)ppm.
MS(m/z):694[M
++1]
(実施例12)式(A141−6)で表される化合物の製造
【0527】
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
前期と同様の方法によって、式(A141−6)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 62 N 95 poly
1H NMR(CDCl
3)δ 0.89(t,3H),1.33(m,4H),1.43−1.57(m,2H),1.61(quin,2H),1.73(quin,2H),1.85(quin,2H),2.59(t,2H),2.97(m,4H),4.03(t,2H),4.19(m,2H),5.83(dd,1H),6.13(dd,1H),6.41(dd,1H),6.87(d,2H),7.04−7.29(m,8H),7.44(d,1H),7.58(d,1H),7.85(s,1H),8.05(m,3H)ppm.
MS(m/z):718[M
++1]
(実施例13)式(A141−7)で表される化合物の製造
【0529】
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
【0530】
前期と同様の方法によって、式(A141−7)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 147 N 153 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.93(t,3H),1.37(m,4H),1.46−1.59(m,4H),1.63−1.78(m,4H),1.86(quin,2H),2.68(t,2H),4.07(t,2H),4.19(t,2H),5.84(dd,1H),6.14(dd,1H),6.42(dd,1H),7.00(d,2H),7.09(t,1H),7.12(d,1H),7.19(t,1H),7.23−7.33(m,3H),7.45(d,1H),7.61(d,1H),7.80(d,1H),8.07(s,1H),8.14−8.23(m,4H)ppm.
MS(m/z):734[M
++1]
(実施例14)式(A141−8)で表される化合物の製造
【0531】
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
前期と同様の方法によって、式(A141−8)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 169 N 178 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.43(t,3H),1.47−1.60(m,4H),1.75(quin,2H),1.87(m,2H),3.99(q,2H),4.08(t,2H),4.20(t,2H),5.83(dd,1H),6.14(dd,1H),6.42(dd,1H),6.85(d,2H),7.01(d,2H),7.08(t,1H),7.14(t,1H),7.20(t,3H),7.25(dd,1H),7.35(d,1H),7.60(d,1H),7.90(d,1H),7.94(s,1H)8.21(d,2H)ppm.
MS(m/z):664[M
++1]
(実施例15)式(A141−9)で表される化合物の製造
【0533】
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
前期と同様の方法によって、式(A141−9)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 98 N 157 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.94(t,3H),1.31−1.76(m,12H),2.66(t,2H),3.89(t,2H),4.12(t,2H),5.80(dd,1H),6.13(dd,1H),6.41(dd,1H),6.50−8.20(m,16H)ppm.
MS(m/z):700[M
++1]
(実施例16)式(A141−10)で表される化合物の製造
【0535】
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
前期と同様の方法によって、式(A141−10)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 164 I
1H NMR(DMSO−d
6)δ 0.94(t,3H),1.65(q,2H),2.15(t,2H),2.63(t,2H),4.22(t,2H),4.30(t,2H),5.96(d,1H),6.20(q,1H),6.36(d,1H),7.10(t,1H),7.18(d,2H),7.28(t,1H),7.35(d,2H),7.52(d,2H),7.63(d,2H),7.23(t,2H),8.15(t,3H),8.25(s,1H)ppm.
MS(m/z):620[M
++1]
(実施例17)式(A141−11)で表される化合物の製造
【0537】
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
前期と同様の方法によって、式(A141−11)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 155 N 158 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.02(t,3H),1.73(q,3H),1.86(m,4H),2.68(t,2H),3.96(m,2H),4.24(m,2H),5.85(d,1H),6.14(dd,1H),6.43(d,1H),6.80(m,2H),7.08−7.33(m,5H),7.44(m,1H),7.59(m,4H),8.01(m,2H),8.23(m,2H)ppm.
MS(m/z):634[M
++1]
(実施例18)式(A141−12)で表される化合物の製造
【0539】
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
前期と同様の方法によって、式(A141−12)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 154 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.95(tt,3H),1.63(m,2H),2.24(quin,2H),2.59(m,2H),4.19(t,2H),4.41(t,2H),5.85(dd,1H),6.14(dd,1H),6.43(dd,1H),7.02(d,2H),7.09−7.28(m,8H),7.37(d,1H),7.60(d,1H),7.91(m,2H),8.22(d,2H)ppm.
MS(m/z):620[M
++1]
(実施例19)式(A141−13)で表される化合物の製造
【0541】
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
前期と同様の方法によって、式(A141−13)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 146 N 149 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.95(t,3H),1.63(m,2H),1.93(m,4H),2.58(t,2H),4.12(t,2H),4.28(t,2H),5.85(dd,1H),6.14(dd,1H),6.43(dd,1H),7.01(d,2H),7.07−7.29(m,8H),7.36(d,1H),7.60(d,1H),7.91(m,2H),8.21(d,2H)ppm.
MS(m/z):634[M
++1]
(実施例20)式(A141−14)で表される化合物の製造
【0543】
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
前期と同様の方法によって、式(A141−14)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温、降温5℃/分):C 128 (N 80) I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.07(m,2H),1.20−1.50(m,11H),1.66(quin,2H),1.78(quin,2H),1.89(m,4H),2.51(tt,1H),2.73(t,2H),2.91(t,2H),3.95(t,2H),4.14(t,2H),5.81(dd,1H),6.12(dd,1H),6.39(dd,1H),6.85(d,2H),6.93(d,1H),7.09(d,2H),7.14(t,1H),7.21(dd,1H),7.33(t,1H),7.54(d,1H),7.58(s,1H),7.66(d,1H),7.80(d,1H)ppm.
MS(m/z):696[M
++1]
(実施例21)式(A141−15)で表される化合物の製造
【0545】
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
【0546】
前期と同様の方法によって、式(A141−15)で表される化合物を製造した。
MS(m/z):794[M
++1]
(実施例22)式(A141−16)で表される化合物の製造
【0547】
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
前期と同様の方法によって、式(A141−16)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 117 N 220 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.07(q,2H),1.24−2.06(m,27H),2.35(m,2H),2.55(t,1H),3.95(t,2H),4.18(t,2H),5.83(dd,1H),6.13(dd,1H),6.42(dd,1H),6.88(d,2H),6.98(m,3H),7.19−7.26(m,2H),7.35(m,1H),7.51(m,1H),7.68(m,1H),7.89(m,1H),8.08(m,1H)ppm.
MS(m/z):794[M
++1]
(実施例23)式(A141−17)で表される化合物の製造
【0549】
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
前期と同様の方法によって、式(A141−17)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 90 S 156 N
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.09(m,2H),1.31(m,13H),1.48(m,6H),1.74(t,3H),1.81(t,3H),1.93(m,6H),2.54(t,1H),2.72(t,1H),3.94(t,2H),4.18(t,2H),5.81(d,1H),6.13(q,1H),6.41(d,1H),6.41(d,1H),6.88(d,2H),6.96(d,2H),7.20(t,1H),7.26(d,1H),7.45(d,1H),7.57(d,1H),7.84(s,1H),8.07(d,3H)ppm.
MS(m/z):822[M
++1]
(実施例24)式(A141−18)で表される化合物の製造
【0551】
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
【0552】
前期と同様の方法によって、式(A141−18)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 64−77 N >220 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.07(q,2H),1.23(m,2H),1.37(m,3H),1.48−1.60(m,6H),1.74(quin,2H),1.83−1.90(m,4H),1.97(d,2H),2.56(tt,1H),4.07(t,2H),4.19(t,2H),5.83(dd,1H),6.13(dd,1H),6.42(dd,1H),7.00(d,2H),7.11(q,1H),7.12(d,1H),7.19−7.31(m,4H),7.46(d,1H),7.61(d,1H),7.85(d,1H),8.09(s,1H),8.17(m,4H)ppm.
MS(m/z):788[M
++1]
(実施例25)式(A141−19)で表される化合物の製造
【0553】
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
前期と同様の方法によって、式(A141−19)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 190 N 260 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.89(t,1H),1.05(t,2H),1.31(q,2H),1.50(m,6H),1.74,(m,15H),2.54(t,1H),4.03(t,2H),4.19(t,2H),5.81(d,1H),6.13(q,1H),6.41(d,1H),6.43(d,1H),7.09(d,2H),7.11(d,2H),7.20(t,1H),7.26(d,1H),7.45(d,1H),7.57(d,1H),7.84(s,1H),8.07(d,3H)ppm.
MS(m/z):750[M
++1]
(実施例26)式(A141−20)で表される化合物の製造
【0555】
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
前期と同様の方法によって、式(A141−20)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 75−108 N 180 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.94(t,3H),1.10(m,2H),1.25(m,2H),1.29−1.57(m,11H),1.80−2.08(m,6H),2.30(m,2H),2.54(m,1H),3.67−3.78(m,6H),3.85(t,2H),4.11(t,2H),4.32(t,2H),5.84(dd,1H),6.15(dd,1H),6.40(dd,1H),6.82−7.00(m,4H),7.08−7.60(m,4H),7.65−8.10(m,3H)、8.40(s,1H)、11.6(s,1H)ppm.
LCMS:826[M+1]
(実施例27)式(A141−21)で表される化合物の製造
【0557】
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
前期と同様の方法によって、式(A141−21)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 89−123 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.05(t,3H),1.70(m,2H),2.70(t,2H),3.58−3.73(m,6H),3.75(t,2H),4.02(t,2H),4.27(t,2H),5.84(dd,1H),6.12(dd,1H),6.42(dd,1H),6.65(d,2H),7.00(d,2H),7.15−7.45(m,5H),7.51−7.70(m,5H),7.78(dd,1H),8.17(s,1H),11.7(s,1H)ppm.
LCMS:694[M+1]
(実施例28)式(A141−22)で表される化合物の製造
【0559】
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
前期と同様の方法によって、式(A141−22)で表される化合物を製造した。
転移温度:C ? N 150 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.40−1.82(m,24H),2.04−2.20(m,8H),2.35−2.49(m,4H),3.02(t,2H),3.92(t,2H),3.95(t,2H),4.17(t,2H),4.18(t,2H),4.36(t,2H),5.82(dd,1H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.13(dd,1H),6.40(dd,1H),6.40(dd,1H),6.82−6.90(m,6H),6.97−7.04(m,3H),7.17(m,1H),7.26(m,1H),7.35(t,1H),7.49(d,1H),7.69(d,1H),7.93(s,1H),8.07(s,1H)ppm.
(実施例29)式(A141−23)で表される化合物の製造
【0561】
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
前期と同様の方法によって、式(A141−23)で表される化合物を製造した。
転移温度:C 145 N 207 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.47−1.87(m,16H),3.17(t,2H),4.05(t,2H),4.06(t,2H),4.18(t,2H),4.19(t,2H),4.62(t,2H),5.82(dd,1H),5.82(dd,1H),6.13(dd,1H),6.13(dd,1H),6.41(dd,1H),6.41(dd,1H),6.96(m,4H),7.09(m,1H),7.19−7.38(m,7H),7.45(d,1H),7.61(d,1H),7.96(m,1H),8.05−8.18(m,7H),8.22(d,2H)ppm.
(実施例30)式(A141−24)で表される化合物の製造
【0563】
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
前期と同様の方法によって、式(A141−24)で表される化合物を製造した。
転移温度:S 60 I
1H NMR(CDCl
3)δ:1.40−1.60(p,8H),1.6(br,1H),1.65−1.80(p,4H),1.80−1.97(p,4H),3.15(t,2H),4.01(t,2H),4.17(t,2H),4.31(t,2H),4.40(t,2H),4.57(t,2H),5.81−5.85(d+d,2H),6.08−6.18(m,2H),6.37−6.46(d+d,2H),6.87(d,2H),6.96(d,2H),7.12−7.18(m,2H),7.34(d,1H),7.48(d,1H),7.58(d,1H),7.99−8.02(s+d,5H),8.12(d,2H)ppm.
LC−MS:m/z 862.60[M+]
(実施例31)式(A141−25)で表される化合物の製造
【0565】
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
前期と同様の方法によって、式(A141−25)で表される化合物を製造した。
転移温度:C 118 I
1H NMR(CDCl
3)δ 2.11(quin,2H),2.22(quin,2H),3.15(t,2H),4.01(t,2H),4.14(t,2H),4.31(t,2H),4.40(t,2H),4.57(t,2H),5.83(m,2H),6.13(m,2H),6.41(m,2H),6.88(m,4H),7.09(m,1H),7.16−7.23(m,2H),7.34(m,1H),7.45(m,1H),7.55(m,1H),7.97−8.09(m,6H)ppm.
(実施例32)式(A141−26)で表される化合物の製造
【0567】
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
前期と同様の方法によって、式(A141−26)で表される化合物を製造した。
転移温度:C 61−67 (N 40) I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.42−1.82(m,16H),2.83−3.09(m,8H),3.97(m,4H),4.17(m,4H),5.84(d,2H),6.15(dd,2H),6.43(d,2H),6.86−6.92(m,4H),7.04(m,2H),7.15−7.23(m,5H),7.36(t,1H),7.42(s,1H),7.57(d,1H),7.68(m,2H)ppm.
(実施例33)式(A141−27)で表される化合物の製造
【0569】
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
前期と同様の方法によって、式(A141−27)で表される化合物を製造した。
転移温度:C 106 S 196 N 203 I
1H NMR(CDCl
3)δ:1.41−1.61(p,8H),1.65−1.80(p,4H),1.7(br,1H),1.80−1.97(p,4H),4.02(t,2H),4.17(t,2H),5.82(d,2H),6.10−6.18(dd,2H),6.39−6.44(s+d,3H),6.93(dd,4H),7.09(t,2H),7.23(s,1H),7.30(d,1H),7.43(d,1H),7.50−7.58(p,4H),7.75−7.89(p,3H),8.10(s,1H)ppm.
LC−MS:m/z 885.61[M+]
(実施例34)式(A141−28)で表される化合物の製造
【0571】
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
前期と同様の方法によって、式(A141−28)で表される化合物を製造した。
転移温度:C 141 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.41−1.50(m,8H),1.64−1.81(m,8H),3.88(t,2H),3.91(t,2H),4.16(m,6H),4.26−4.35(m,6H),5.81(dd,1H),5.81(dd,1H),6.12(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.40(dd,1H),6.79−6.98(m,10H),7.13(t,1H),7.32(t,1H),7.58(m,2H),7.65(d,1H),8.22(s,1H)ppm.
(実施例35)式(A141−29)で表される化合物の製造
【0573】
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
前期と同様の方法によって、式(A141−29)で表される化合物を製造した。
相転移温度(昇温過程):C 180 N >220 I
1H NMR (CDCl
3):1.42−1.60(m,8H), 1.68−1.91(m,8H),3.95(m,2H),4.07(t,2H),4.16−4.22(m,4H),5.83(dd,2H),6.09−6.18(m,2H),6.42(dd,2H),6.82(br,2H),7.00(d,2H),7.09(br,1H),7.21(br,1H),7.33(m,3H),7.45(br,1H),7.62(m,2H),7.70(d,2H),8.02(br,2H),8.19(d,3H),8.25(br,1H)ppm.
(実施例36)式(A141−30)で表される化合物の製造
【0575】
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
前期と同様の方法によって、式(A141−30)で表される化合物を製造した。
相転移温度(昇温過程):C 107 N 217 I
1H NMR (CDCl
3):1.52(m,8H),1.74(quin,4H),1.86(quin,4H),4.07(td,4H),4.20(td,4H),5.84(d,2H),6.14(dd,2H),6.42(d,2H),6.99(d,4H),7.11(t,1H),7.21−7.40(m,8H),7.62(d,1H),7.93(m,2H),8.19(dd,4H)ppm.
(実施例37)式(A141−31)で表される化合物の製造
【0577】
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
前期と同様の方法によって、式(A141−31)で表される化合物を製造した。
相転移温度(昇温過程):C 60−80 N 206 I
1H NMR (CDCl
3):1.44−1.60(m,9H),1.66−1.90(m,13H),2.07(m,2H),2.29(m,2H),2.68(m,1H),4.03(td,4H),4.19(td,4H),5.07(m,1H),5.84(dt,2H),6.13(dd,2H),6.42(dd,2H),6.86(d,2H),6.93(d,2H),7.06−7.22(m,3H),7.30(dd,1H),7.45(d,1H),7.63(d,1H),7.90(s,1H),8.04(m,4H),8.11(s,1H)ppm.
(実施例38)式(A141−32)で表される化合物の製造
【0579】
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
【0580】
前期と同様の方法によって、式(A141−32)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温速度5℃/分)C 155 N >220 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.12(q,2H),1.26(q,2H),1.50(q,2H),1.67(qd,2H),1.91−2.27(m,14H),2.43(t,1H),2.56(tt,2H),3.77(d,2H),3.88(d,2H),4.09(t,4H),4.40(t,4H),5.88(d,2H),6.17(ddd,2H),6.45(d,2H),6.85(d,1H),6.92(m,5H),7.02(d,4H),7.19(t,1H),7.37(t,1H),7.59(m,2H),7.71(d,1H),8.44(s,1H)ppm.
(実施例39)式(A141−33)で表される化合物の製造
【0581】
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
【0582】
前期と同様の方法によって、式(A141−33)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温速度5℃/分)C 90−110 N 182−187 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.07(q,2H),1.24(q,2H),1.47−1.90(m,24H),2.09(m,4H),2.22(d,2H),2.39(t,1H),2.53(t,1H),3.74(d,2H),3.85(d,2H),3.94(td,4H),4.17(td,4H),5.82(d,2H),6.13(dd,2H),6.40(d,2H),6.80−6.99(m,6H),6.98(d,4H),7.16(t,1H),7.33(t,1H),7.55(m,2H),7.67(d,1H),8.40(s,1H)ppm.
(実施例40)式(A142−1)で表される化合物の製造
【0583】
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
【0584】
前期と同様の方法によって、式(A142−1)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温、降温5℃/分):C 128 (N 80) I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.00(t,3H),1.47−1.60(m,4H),1.73(m,4H),1.87(quin,2H),2.67(t,2H),3.55(s,3H),4.08(t,2H),4.20(t,2H),5.84(dd,1H),6.14(dd,1H),6.42(dd,1H),7.02(d,2H),7.13(t,1H),7.25−7.33(m,6H),7.39(d,1H),7.62(dd,2H),7.69(s,1H),7.93(d,1H),8.22(d,2H)ppm.
MS(m/z):696[M
++1]
(実施例41)式(A142−2)で表される化合物の製造
【0585】
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
【0586】
前期と同様の方法によって、式(A142−2)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 117−122 N 146 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.91(m,6H),1.10(q,2H),1.23−1.56(m,18H),1.68−1.81(m,9H),1.94(t,4H),2.32(m,4H),2.56−2.70(m,3H),3.94(t,2H),4.18(t,2H),4.29(t,2H),5.82(dd,1H),6.13(dd,1H),6.40(dd,1H),6.89(d,2H),6.99(m,3H),7.16(t,1H),7.23(dd,1H),7.34(t,1H),7.66−7.72(m,3H),7.90(d,1H)ppm.
MS(m/z):878[M
++1]
(実施例42)式(A142−3)で表される化合物の製造
【0587】
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
前期と同様の方法によって、式(A142−3)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 147−156 N 173 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.11(q,2H),1.25(m,2H),1.37−1.55(m,9H),1.71(m,6H),1.78(m,2H),1.94(m,4H),2.33(m,4H),2.56(m,2H),2.70(m,1H),3.72(s,3H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),5.82(dd,1H),6.13(dd,1H),6.40(dd,1H),6.88(d,2H),6.98(m,3H),7.17(t,1H),7.24(dd,1H),7.35(t,1H),7.66−7.72(m,3H),7.88(d,1H)ppm.
MS(m/z):808[M
++1]
(実施例43)式(A142−4)で表される化合物の製造
【0589】
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0590】
前期と同様の方法によって、式(A142−4)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 106 N 125 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.05−1.83(m,22H),1.93(t,5H),2.33(m,4H),2.55(m,2H),2.71(m、1H),3.30(s,3H),3.62(m,2H),3.85(t,2H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),4.48(t,2H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.88(d,2H),6.99(m,3H),7.17(t,1H),7.23(dd,1H),7.34(t,1H),7.66(d,1H),7.71(d,1H),7.89(d,1H),8.02(s,1H)ppm.
(実施例44)式(A142−5)で表される化合物の製造
【0591】
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0592】
前期と同様の方法によって、式(A142−5)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 131 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.88−0.94(m,6H),1.10(m,2H),1.22−1.52(m,13H),1.72(m,6H),1.94(t,4H),2.32(m,4H),2.53−2.62(m,3H),3.69−3.77(m,6H),3.86(t,2H),4.12(t,2H),4.27−4.34(m,4H),5.83(dd,1H),6.16(dd,1H),6.43(dd,1H),6.91(d,2H),6.97−7.02(m,3H),7.16(t,1H),7.23(dd,1H),7.33(t,1H),6.66−7.72(m,3H),7.90(d,1H)ppm.
LCMS:910[M+1]
(実施例45)式(A142−6)で表される化合物の製造
【0593】
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
前期と同様の方法によって、式(A142−6)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分、降温5℃/分):C 101−105(N 82)I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.08−1.91(m,26H),2.06(d,2H),2.24(d,2H),2.51(m,2H),3.30(s,3H),3.51(dd,2H),3.67(dd,2H),3.87(quin,4H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),4.54(t,2H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.86(m,3H),6.97(m,2H),7.16(m,2H),7.32(t,1H),7.65(d,1H),7.70(d,1H),7.82(d,1H),8.36(s,1H)ppm.
(実施例46)式(A142−7)で表される化合物の製造
【0595】
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0596】
前期と同様の方法によって、式(A142−7)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 67−100 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.00(t,3H),1.28(m,2H),1.45−1.81(m,12H),1.97(br,1H),2.13(m,2H),2.26(m,2H),2.57(tt,1H),2.65(t,2H),3.27(s,3H),3.37(m,2H),3.50(m,2H),3.70(t,2H),3.95(q,4H),4.17(t,2H),4.33(t,2H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.87(d,2H),6.98(m,3H),7.15(t,1H),7.25(m,5H),7.32(t,1H),7.64(m,2H),7.69(d,1H),7.91(s,1H)ppm.
(実施例47)式(A142−8)で表される化合物の製造
【0597】
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0598】
前期と同様の方法によって、式(A142−8)で表される化合物を製造した。
1H NMR(CDCl
3)δ 0.92(t,3H),1.05−1.83(m,32H),1.93(t,5H),2.33(m,4H),2.55(m,2H),2.71(m、1H),3.30(s,3H),3.62(m,2H),3.85(t,2H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),4.48(t,2H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.40(dd,1H),6.88(d,2H),6.99(m,3H),7.17(t,1H),7.23(dd,1H),7.34(t,1H),7.66(d,1H),7.71(d,1H),7.89(d,1H),8.02(s,1H)ppm.
LCMS:978[M+1]
(実施例48)式(A142−9)で表される化合物の製造
【0599】
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
前期と同様の方法によって、式(A142−9)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 90 S 218 N 265 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.88(m,6H),1.01−1.19(m,8H),1.32−1.45(m,6H),1.71−1.76(m,6H),1.88−1.99(m,3H),2.17(m,12H),2.31(m,4H),2.53(m,2H),2.67(m,1H),3.70−3.76(m,6H),3.85(t,2H),4.11(t,2H),4.31(m,4H),5.82(d,2H),6.15(q,2H),6.43(d,2H),6.92(m,5H),7.14−7.26(m,2H),7.33(t,1H),7.68(m,3H),7.88(s,1H)ppm.
(実施例49)式(A142−10)で表される化合物の製造
【0601】
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
前期と同様の方法によって、式(A142−10)で表される化合物を製造した。
転移温度:C 113−123 (N 113) I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.40−1.82(m,24H),2.09−2.17(m,4H),2.33(m,5H),2.47(m,1H),2.61(m,1H),2.71(m,1H),3.03(t,2H),3.74(s,3H),3.93(t,2H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),4.17(t,2H),4.37(t,2H),5.82(m,2H),6.12(m,2H),6.40(m,2H),6.83−6.90(m,6H),6.98(d,2H),7.04(d,1H),7.16(t,1H),7.25(m,1H),7.34(t,1H),7.66−7.71(m,3H),7.91(d,1H)ppm.
(実施例50)式(A142−11)で表される化合物の製造
【0603】
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
【0604】
前期と同様の方法によって、式(A142−11)で表される化合物を製造した。
転移温度:C 134−139 (N 102) I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.89(t,3H),1.32−1.56(m,18H),1.70−1.81(m,14H),2.09−2.17(m,4H),2.33(m,5H),2.46(m,1H),2.59(m,1H),2.69(m,1H),3.03(t,2H),3.93(t,2H),3.94(t,2H),4.17(t,2H),4.17(t,2H),4.30(t,2H),4.37(t,2H),5.81(dd,1H),5.82(dd,1H),6.12(dd,1H),6.13(dd,1H),6.40(dd,1H),6.40(dd,1H),6.83−6.89(m,6H),6.98(d,2H),7.05(d,1H),7.15(t,1H),7.24(dd,1H),7.33(t,1H),7.68(dd,2H),7.71(s,1H),7.93(d,1H)ppm.
(実施例51)式(A142−12)で表される化合物の製造
【0605】
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0606】
前期と同様の方法によって、式(A142−12)で表される化合物を製造した。
転移温度:C 60−65 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.78(t,3H),1.11−1.18(m,6H),1.42−1.59(m,10H),1.68−1.77(m,6H),1.86(quin,2H),3.17(t,2H),3.86(t,2H),4.06(t,2H),4.15−4.21(m,6H),4.58(t,2H),5.82(dd,1H),5.82(dd,1H),6.13(dd,1H),6.13(dd,1H),6.40(dd,1H),6.40(dd,1H),6.84(d,2H),7.00(d,2H),7.14(t,1H),7.18(d,1H),7.29−7.35(m,2H),7.63(m,2H),7.76(s,1H),8.00−8.04(m,3H),8.18(d,2H)ppm.
(実施例52)式(A142−13)で表される化合物の製造
【0607】
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
前期と同様の方法によって、式(A142−13)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 77 S 90 N 109 I
1H NMR(CDCl
3)δ 0.89(t,3H),1.20−1.35(m,10H),1.61−1.69(m,6H),1.78(m,2H),1.90(m,2H),2.07(t,4H),2.23(d,4H),2,50(m,2H),3.69−3.76(m,12H),3.83−3.87(m,8H),4.11(t,4H),4.32(t,6H),5.82(d,2H),6.15(q,2H),6.42(d,2H),6.83−6.98(m,10H),7.13(t,1H),7.32(t,1H),7.53(t,1H),7.66(t,2H),8.13(s,1H)ppm.
(実施例53)式(A142−14)で表される化合物の製造
【0609】
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
前期と同様の方法によって、式(A142−14)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 85 N 128 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.22−1.28(m,4H),1.44−1.47(m,8H),1.60−1.82(m,12H),1.90(m,2H),2.07(t,4H),2.24(d,4H),2.53(m,2H),3.30(s,3H),3.50(t,2H),3.66(t,2H),3.85−3.89(m,6H),3.93(t,4H),4.17(t,4H),4.53(t,2H),5.82(d,2H),6.13(q,2H),6.40(d,2H),6.83−6.90(m,6H),6.95−6.98(m,4H),7.14(t,1H),7.32(t,1H),7.52(t,1H),7.67(t,2H),8.33(s,1H)ppm.
(実施例54)式(A142−15)で表される化合物の製造
【0611】
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
前期と同様の方法によって、式(A142−15)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温5℃/分):C 89−95 N 145 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.24(m,4H),1.65(m,4H),1.91(m,2H),2.05−2.25(m,12H),2.55(m,2H),3.30(s,3H),3.51(m,2H),3.67(m,2H),3.84−3.89(m,6H),4.05(t,4H),4.36(t,4H),4.54(t,2H),5.84(dd,2H),6.13(dd,2H),6.41(dd,2H),6.84−6.89(m,6H),6.97−7.00(m,4H),7.14(t,1H),7.33(t,1H),7.52(d,1H),7.67(dd,2H),8.34(s,1H)ppm.
(実施例55)式(A143−1)で表される化合物の製造
【0613】
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
【0614】
前期と同様の方法によって、式(A143−1)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温速度5℃/分)C 71 N 115 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.19−1.29(m,4H),1.41−1.82(m,22H),1.91(m,2H),2.08(m,4H),2.24(m,4H),2.53(m,2H),3.62(m,3H),3.67(m,2H),3.84−3.90(m,5H),3.94(t,4H),4.15−4.19(m,6H),4.53(t,2H),5.76(dd,1H),5.82(dd,2H),6.08(dd,1H),6.12(dd,2H),6.37(dd,1H),6.40(dd,2H),6.84−6.90(m,6H),6.95−6.98(m,4H),7.14(t,1H),7.32(t,1H),7.53(d,1H),7.65(d,1H),7.69(d,1H),8.34(s,1H)ppm.
LCMS:1244[M+1]
(実施例56)式(A143−2)で表される化合物の製造
【0615】
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
【0616】
前期と同様の方法によって、式(A143−2)で表される化合物を製造した。
転移温度(昇温速度5℃/分)C 122 N 142 I
1H NMR(CDCl
3)δ 1.24(m,4H),1.48(m,8H),1.60−1.83(m,12H),1.93(m,2H),2.08(t,4H),2.23(m,4H),2.54(m,2H),3.86(dd,4H),3.94(t,4H),4.17(t,4H),4.53(t,2H),4.65(t,2H),5.78(dd,1H),5.82(dd,2H),6.08(dd,1H),6.12(dd,2H),6.39(dd,1H),6.40(dd,2H),6.88(m,6H),6.97(dd,4H),7.16(t,1H),7.34(t,1H),7.54(d,1H),7.66(d,1H),7.70(d,1H),8.36(s,1H)ppm.
LCMS:1156[M+1]
(実施例57)式(A144−1)で表される化合物の製造
【0617】
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
前期と同様の方法によって、式(A144−1)で表される化合物を製造した。
相転移温度(昇温過程):C 113 N 171 I
1H NMR (CDCl
3):1.48−1.59(m,8H),1.74(m,4H),1.85(m,4H), 4.07(q,4H),4.19(td,4H),5.84(d,2H),6.14(ddd,2H),6.42(dt,2H),7.00(q,4H),7.30(m,4H),7.39−7.46(m,5H),7.51(d,1H),7.61(dd,2H),7.85(d,1H),6.17(d,2H),8.22−8.25(m,3H),8.39(d,1H),8.57(s,1H)ppm.
(実施例58)式(A15−1)で表される化合物の製造
【0619】
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
反応容器に式(A15−1−1)で表される化合物、式(A15−1−2)で表される化合物、炭酸カリウム、エタノール、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A15−1−3)で表される化合物を得た。
【0621】
反応容器に式(A15−1−4)で表される化合物、式(A15−1−5)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A15−1−6)で表される化合物を得た。
【0622】
反応容器に式(A15−1−6)で表される化合物、式(A15−1−3)で表される化合物、ヒドラジン一水和物、エタノールを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A15−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):853[M
++1]
(実施例59)式(A2−3)で表される化合物の製造
【0623】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
反応容器に式(A2−3−1)で表される化合物、式(A2−3−1)で表される化合物、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A2−3−3)で表される化合物を得た。
【0625】
反応容器に式(A2−3−3)で表される化合物、式(A2−3−4)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A2−3)で表される化合物を得た。
MS(m/z):908[M
++1]
(実施例60)式(A2−5)で表される化合物の製造
【0626】
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
【0627】
反応容器に式(A2−5−1)で表される化合物、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム、ジクロロメタンを加えた。3,4−ジヒドロ−2H−ピランを滴下した後、撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A2−5−2)で表される化合物を得た。
【0628】
Journal of the American Chemical Society誌、135巻、34号、12576−12579頁記載の方法と同様にして、式(A2−5−4)で表される化合物を得た。
【0629】
反応容器に式(A2−5−4)で表される化合物、テトラヒドロフラン、メタノール、濃塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A2−5−5)で表される化合物を得た。
【0630】
WO2012/144331A1号公報の実施例9記載の方法と同様にして、式(A2−5−6)で表される化合物を得た。反応容器に式(A2−5−5)で表される化合物、式(A2−5−6)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A2−5−7)で表される化合物を得た。
【0631】
反応容器に式(A2−5−8)で表される化合物、酢酸、濃塩酸を加えた。氷冷しながら亜硝酸ナトリウム水溶液を滴下し撹拌した。氷冷しながら塩化スズ(II)の濃塩酸溶液を滴下し撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A2−5−9)で表される化合物を得た。
【0632】
反応容器に式(A2−5−9)で表される化合物、式(A2−5−7)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(A2−5)で表される化合物を得た。
MS(m/z):790[M
++1]
(実施例61)式(A3−1)で表される化合物の製造
【0633】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
【0634】
Journal of Medicinal Chemistry誌、54巻、23号、8085−8098頁に記載の方法によって式(A3−1−1)で表される化合物を得た。WO2011/068138A1号公報記載の方法によって式(A3−1−2)で表される化合物を得た。反応容器に式(A3−1−1)で表される化合物、式(A3−1−2)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A3−1−3)で表される化合物を得た。
【0635】
反応容器に式(A3−1−3)で表される化合物、テトラヒドロフラン、メタノール、濃塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A3−1−4)で表される化合物を得た。
【0636】
反応容器に式(A3−1−4)で表される化合物、式(A3−1−5)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(A3−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1097[M
++1]
(実施例62)式(B11−1)で表される化合物の製造
【0637】
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
【0638】
反応容器に式(B11−1−1)で表される化合物、パラホルムアルデヒド、塩化マグネシウム、トリエチルアミン、アセトニトリルを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(B11−1−2)で表される化合物を得た。
【0639】
反応容器に式(B11−1−2)で表される化合物、式(B11−1−3)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B11−1−4)で表される化合物を得た。
【0640】
反応容器に式(B11−1−4)で表される化合物、ヒドラジン一水和物、エタノールを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B11−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1037[M
++1]
(実施例63)式(B11−8)で表される化合物の製造
【0641】
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
反応容器に式(B11−8−1)で表される化合物、式(B11−8−2)で表される化合物、炭酸カリウム、エタノール、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B11−8−3)で表される化合物を得た。
【0643】
反応容器に式(B11−8−3)で表される化合物、式(B11−8−4)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B11−8−5)で表される化合物を得た。
【0644】
Oriental Journal of Chemistry誌、27巻、2号、517−522頁に記載の方法によって、式(B11−8−6)で表される化合物を得た。反応容器に式(B11−8−5)で表される化合物、式(B11−8−6)で表される化合物、エタノールを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B11−8)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1247[M
++1]
(実施例64)式(B2−2)で表される化合物の製造
【0645】
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0646】
WO2002/047762A1号公報に記載の方法によって式(B2−2−1)で表される化合物を得た。反応容器に式(B2−2−1)で表される化合物、トリエチルアミン、ジクロロメタン、コハク酸クロリドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B2−2−2)で表される化合物を得た。
【0647】
反応容器に式(B2−2−2)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。−78℃に冷却しながら三臭化ホウ素を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B2−2−3)で表される化合物を得た。
【0648】
反応容器に式(B2−2−3)で表される化合物、式(B2−2−4)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B2−2)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1543[M
++1]
(実施例65)式(B2−6)で表される化合物の製造
【0649】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
【0650】
反応容器に式(B2−6−1)で表される化合物、1,6−ヘキサンジオール、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(B2−6−2)で表される化合物を得た。
【0651】
Journal of Chemical Crystallography誌、27巻、9号、515−526頁に記載の方法によって式(B2−6−3)で表される化合物を得た。反応容器に式(B2−6−3)で表される化合物、N−メチルピロリジノン、式(B2−6−2)で表される化合物を加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B2−6−4)で表される化合物を得た。
【0652】
反応容器に式(B2−6−4)で表される化合物、式(B2−6−5)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B2−6)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1713[M
++1]
(実施例66)式(B2−13)で表される化合物の製造
【0653】
【化277】
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【0654】
反応容器に式(B2−13−1)で表される化合物、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム、ジクロロメタンを加えた。3,4−ジヒドロ−2H−ピランを滴下した後、撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(B2−13−2)で表される化合物を得た。
【0655】
Journal of the American Chemical Society誌、135巻、34号、12576−12579頁記載の方法と同様にして、式(B2−13−4)で表される化合物を得た。
【0656】
反応容器に式(B2−13−4)で表される化合物、テトラヒドロフラン、メタノール、濃塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(B2−13−5)で表される化合物を得た。
【0657】
WO2012/144331A1号公報の実施例9記載の方法と同様にして、式(B2−13−6)で表される化合物を得た。反応容器に式(B2−13−5)で表される化合物、式(B2−13−6)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B2−13−7)で表される化合物を得た。
【0658】
反応容器に式(B2−13−8)で表される化合物、ヒドラジン一水和物、エタノールを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B2−13−9)で表される化合物を得た。
【0659】
反応容器に式(B2−13−9)で表される化合物、式(B2−13−7)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(B2−13)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1367[M
++1]
(実施例67)式(B3−1)で表される化合物の製造
【0660】
【化278】
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【0661】
Journal of Medicinal Chemistry誌、54巻、23号、8085−8098頁に記載の方法によって式(B3−1−1)で表される化合物を得た。反応容器に式(B3−1−1)で表される化合物、式(B3−1−2)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(B3−1−3)で表される化合物を得た。
【0662】
反応容器に式(B3−1−3)で表される化合物、テトラヒドロフラン、メタノール、濃塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(B3−1−4)で表される化合物を得た。
【0663】
Acta Chimica Slovenica誌、49巻、3号、605−611頁に記載の方法によって式(B3−1−5)で表される化合物を得た。反応容器に式(B3−1−4)で表される化合物、式(B3−1−5)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(B3−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1541[M
++1]
(実施例68)式(C11−2)で表される化合物の製造
【0664】
【化279】
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【0665】
Tetrahedron Letters誌、54巻、26号、3419−3423頁に記載の方法によって、式(C11−2−1)で表される化合物を得た。反応容器に式(C11−2−1)で表される化合物、式(C11−2−2)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C11−2−3)で表される化合物を得た。
【0666】
反応容器に式(C11−2−3)で表される化合物、式(C11−2−4)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C11−2)で表される化合物を得た。
MS(m/z):925[M
++1]
(実施例69)式(C12−1)で表される化合物の製造
【0667】
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【0668】
不活性雰囲気の反応容器に式(C12−1−1)で表される化合物、式(C12−1−2)で表される化合物、ヨウ化銅(I)、トリエチルアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C12−1−3)で表される化合物を得た。
【0669】
反応容器に式(C12−1−3)で表される化合物、テトラヒドロフラン、5%パラジウム炭素を加え水素雰囲気中撹拌した。触媒を除去した後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C12−1−4)で表される化合物を得た。
【0670】
反応容器に式(C12−1−4)で表される化合物、ヘキサメチレンテトラミン、トリフルオロ酢酸を加え加熱撹拌した。反応液を4N塩酸に注ぎ、析出した固体を濾過した。カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C12−1−5)で表される化合物を得た。
【0671】
反応容器に式(C12−1−5)で表される化合物、式(C12−1−6)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C12−1−7)で表される化合物を得た。
【0672】
反応容器に式(C12−1−7)で表される化合物、式(C12−1−8)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C12−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):893[M
++1]
(実施例70)式(C2−1)で表される化合物の製造
【0673】
【化281】
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【0674】
反応容器に式(C2−1−1)で表される化合物、オキサリルクロリド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、クロロホルムを加え撹拌した。溶媒を留去することにより式(C2−1−2)で表される化合物を得た。
【0675】
Journal of Organic Chemistry誌、72巻、8号、2897−2905頁に記載の方法によって、式(C2−1−3)で表される化合物を得た。反応容器に式(C2−1−2)で表される化合物、式(C2−1−3)で表される化合物、トリエチルアミン、クロロホルムを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C2−1−4)で表される化合物を得た。
【0676】
反応容器に式(C2−1−4)で表される化合物、ローソン試薬、トルエンを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C2−1−5)で表される化合物を得た。
【0677】
反応容器に式(C2−1−5)で表される化合物、水酸化ナトリウム水溶液を加えた。フェリシアン化カリウム水溶液を加え撹拌した。固体を濾過し洗浄することにより、式(C2−1−6)で表される化合物を得た。
【0678】
反応容器に式(C2−1−6)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。氷冷しながら三臭化ホウ素を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C2−1−7)で表される化合物を得た。
【0679】
特開2010−126651号公報記載の方法によって式(C2−1−8)で表される化合物を得た。反応容器に式(C2−1−8)で表される化合物、式(C2−1−9)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−1−10)で表される化合物を得た。
【0680】
反応容器に式(C2−1−10)で表される化合物、メタノール、水酸化ナトリウム水溶液を加え加熱撹拌した。中和し通常の後処理を行った後、再結晶により精製を行い、式(C2−1−11)で表される化合物を得た。
【0681】
反応容器に式(C2−1−11)で表される化合物、式(C2−1−12)で表される化合物、トリフェニルホスフィン、テトラヒドロフランを加えた。氷冷しながらアゾジカルボン酸ジイソプロピルを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−1−13)で表される化合物を得た。
【0682】
反応容器に式(C2−1−13)で表される化合物、テトラヒドロフラン、メタノール、濃塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C2−1−14)で表される化合物を得た。
【0683】
反応容器に式(C2−1−7)で表される化合物、式(C2−1−14)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C2−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1267[M
++1]
(実施例71)式(C2−4)で表される化合物の製造
【0684】
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】
反応容器に1,3−ジチアン、テトラヒドロフランを加えた。−78℃に冷却しブチルリチウム/ヘキサン溶液を滴下した。−25℃で撹拌した後、式(C2−4−1)で表される化合物のテトラヒドロフラン溶液を滴下し、さらに室温で撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−4−2)で表される化合物を得た。
【0686】
反応容器に式(C2−4−2)で表される化合物、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、水、塩化水銀(II)、炭酸カルシウムを加え加熱撹拌した。析出物を除去した後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−4−3)で表される化合物を得た。
【0687】
反応容器に式(C2−4−4)で表される化合物、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム、ジクロロメタンを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−4−5)で表される化合物
反応容器に式(C2−4−5)で表される化合物、式(C2−4−6)で表される化合物、炭酸セシウム、ジメチルスルホキシドを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−4−7)で表される化合物を得た。
【0688】
反応容器に式(C2−4−7)で表される化合物、メタノール、水酸化ナトリウム水溶液を加え加熱撹拌した。中和し通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−4−8)で表される化合物を得た。
【0689】
反応容器に式(C2−4−8)で表される化合物、式(C2−4−3)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−4−9)で表される化合物を得た。
【0690】
反応容器に式(C2−4−9)で表される化合物、テトラヒドロフラン、メタノール、濃塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−4−10)で表される化合物を得た。
【0691】
反応容器に式(C2−4−10)で表される化合物、3−エチル−3−オキセタンメタノール、トリフェニルホスフィン、テトラヒドロフランを加えた。氷冷しながらアゾジカルボン酸ジイソプロピルを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C2−4−11)で表される化合物を得た。
【0692】
反応容器に式(C2−4−11)で表される化合物、式(C2−4−12)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C2−4)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1163[M
++1]
(実施例72)式(C2−16)で表される化合物の製造
【0693】
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【0694】
反応容器に式(C2−16−1)で表される化合物、式(C2−16−2)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C2−16−3)で表される化合物を得た。
【0695】
反応容器に式(C2−16−3)で表される化合物、式(C2−16−4)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C2−16)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1083[M
++1]
(実施例73)式(C3−1)で表される化合物の製造
【0696】
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
【0697】
反応容器に式(C3−1−1)で表される化合物、式(C3−1−2)で表される化合物、ヒドラジン一水和物、エタノールを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(C3−1−3)で表される化合物を得た。
【0698】
WO2009/080147A1号公報に記載の方法によって式(C3−1−4)で表される化合物を得た。反応容器に式(C3−1−3)で表される化合物、式(C3−1−4)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C3−1−5)で表される化合物を得た。
【0699】
反応容器に式(C3−1−5)で表される化合物、テトラヒドロフラン、メタノール、濃塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C3−1−6)で表される化合物を得た。
【0700】
WO2011/068138A1号公報記載の方法によって式(C3−1−7)で表される化合物を得た。反応容器に式(C3−1−6)で表される化合物、式(C3−1−7)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(C3−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1489[M
++1]
(実施例74)式(D11−1)で表される化合物の製造
【0701】
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【0702】
不活性雰囲気の反応容器に式(D11−1−1)で表される化合物、ヨウ化銅(I)、トリエチルアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加えた。加熱しながらアセチレンを導入した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D11−1−2)で表される化合物を得た。
【0703】
反応容器に式(D11−1−2)で表される化合物、テトラヒドロフラン、5%パラジウム炭素を加えた。水素雰囲気中撹拌した後、触媒を除去した。カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D11−1−3)で表される化合物を得た。
【0704】
反応容器に式(D11−1−3)で表される化合物、塩化マグネシウム、トリエチルアミン、アセトニトリル、パラホルムアルデヒドを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D11−1−4)で表される化合物を得た。
【0705】
反応容器に式(D11−1−4)で表される化合物、式(D11−1−5)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D11−1−6)で表される化合物を得た。
【0706】
反応容器に式(D11−1−6)で表される化合物、式(D11−1−7)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D11−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1113[M
++1]
(実施例75)式(D12−1)で表される化合物の製造
【0707】
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
不活性雰囲気の反応容器に式(D12−1−1)で表される化合物、ヨウ化銅(I)、トリエチルアミン、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を加えた。加熱しながらアセチレンを導入した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D12−1−2)で表される化合物を得た。
【0709】
反応容器に式(D12−1−2)で表される化合物、テトラヒドロフラン、5%パラジウム炭素を加えた。水素雰囲気中撹拌した後、触媒を除去した。カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D12−1−3)で表される化合物を得た。
【0710】
反応容器に式(D12−1−3)で表される化合物、塩化マグネシウム、トリエチルアミン、アセトニトリル、パラホルムアルデヒドを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D12−1−4)で表される化合物を得た。
【0711】
反応容器に式(D12−1−4)で表される化合物、1−ペンタノール、トリフェニルホスフィン、テトラヒドロフランを加えた。氷冷しながらアゾジカルボン酸ジイソプロピルを滴下し撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D12−1−5)で表される化合物を得た。
【0712】
反応容器に式(D12−1−5)で表される化合物、式(D12−1−6)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D12−1−7)で表される化合物を得た。
【0713】
反応容器に式(D12−1−7)で表される化合物、式(D12−1−8)で表される化合物、(±)−10−カンファースルホン酸、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D12−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):909[M
++1]
(実施例76)式(D2−1)で表される化合物の製造
【0714】
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【0715】
反応容器に式(D2−1−1)で表される化合物、N,N−ジメチルアセトアミドを加えた。氷冷しながら水酸化ナトリウムを加え撹拌した。式(D2−1−2)で表される化合物を加え加熱撹拌した。別の反応容器にオルトリン酸、トルエンを加え加熱撹拌しながら、前記反応液を加え、さらに加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D2−1−3)で表される化合物を得た。
【0716】
反応容器に式(D2−1−3)で表される化合物、N,N−ジメチルホルムアミド、オキシ塩化リンを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D2−1−4)で表される化合物を得た。
【0717】
反応容器に式(D2−1−4)で表される化合物、アミド硫酸、水を加えた。亜塩素酸ナトリウム水溶液を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D2−1−5)で表される化合物を得た。
【0718】
反応容器に式(D2−1−5)で表される化合物、式(D2−1−6)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D2−1−7)で表される化合物を得た。
【0719】
反応容器に式(D2−1−7)で表される化合物、ローソン試薬、トルエンを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D2−1−8)で表される化合物を得た。
【0720】
反応容器に式(D2−1−8)で表される化合物、水酸化ナトリウム水溶液を加えた。フェリシアン化カリウム水溶液を加え加熱撹拌した。析出物を濾過し分散洗浄することにより、式(D2−1−9)で表される化合物を得た。
【0721】
反応容器に式(D2−1−9)で表される化合物、ジクロロメタンを加えた。三臭化ホウ素を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D2−1−10)で表される化合物を得た。
【0722】
反応容器に式(D2−1−10)で表される化合物、式(D2−1−11)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D2−1−12)で表される化合物を得た。
【0723】
反応容器に式(D2−1−12)で表される化合物、1,6−ヘキサンジオール、トリフェニルホスフィン、テトラヒドロフランを加えた。氷冷しながらアゾジカルボン酸ジイソプロピルを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D2−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1253[M
++1]
(実施例77)式(D3−1)で表される混合物の製造
【0724】
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【0725】
反応容器に式(D3−1−1)で表される化合物、式(D3−1−2)で表される化合物、ヒドラジン一水和物、エタノールを加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィー及び再結晶により精製を行い、式(D3−1−3)で表される化合物を得た。
【0726】
Journal of the American Chemical Society誌、103号、9巻、2427−2428頁に記載の方法と同様にして式(D3−1−4)で表される化合物と式(D3−1−5)で表される化合物を反応させ式(D3−1−6)で表される化合物を得た。
【0727】
反応容器に式(D3−1−6)で表される化合物、式(D3−1−7)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D3−1−8)で表される化合物を得た。
【0728】
反応容器に式(D3−1−8)で表される化合物、式(D3−1−3)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D3−1−9)で表される化合物を得た。
【0729】
反応容器に式(D3−1−9)で表される化合物、テトラヒドロフランを加えた。0℃で0.5N塩酸を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D3−1−10)で表される化合物を得た。
【0730】
WO2011/068138A1号公報記載の方法によって式(D3−1−11)で表される化合物を得た。反応容器に式(D3−1−10)で表される化合物、式(D3−1−11)で表される化合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D3−1)で表される化合物を得た。
MS(m/z):1447[M
++1]
(実施例78)式(D4−2)で表される混合物の製造
【0731】
【化289】
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【0732】
不活性雰囲気の反応容器に式(D4−2−1)で表される化合物、アクリル酸tert−ブチル、炭酸カリウム、N,N−ジメチルアセトアミド、酢酸パラジウム(II)を加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D4−2−2)で表される化合物を得た。
【0733】
反応容器に式(D4−2−2)で表される化合物、5%パラジウム炭素、テトラヒドロフランを加えた。水素雰囲気中撹拌した後、触媒を除去した。カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D4−2−3)で表される化合物を得た。
【0734】
反応容器に式(D4−2−3)で表される化合物、ジクロロメタン、ギ酸を加え加熱撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D4−2−4)で表される化合物を得た。
【0735】
反応容器に式(D4−2−4)で表される化合物、ジクロロメタン、塩化オキサリル、ピリジンを加え撹拌した。溶媒を留去することにより、式(D4−2−5)で表される化合物を得た。
【0736】
反応容器に式(D4−2−6)で表される化合物、ヒドラジン一水和物、エタノール、テトラヒドロフランを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、再結晶により精製を行い、式(D4−2−7)で表される化合物を得た。
【0737】
反応容器に式(D4−2−7)で表される化合物、式(D4−2−8)で表される化合物、テトラヒドロフラン、エタノールを加え撹拌した。溶媒を留去し再結晶により精製を行い、式(D4−2−9)で表される化合物を得た。
【0738】
反応容器に式(D4−2−9)で表される化合物、テトラヒドロフラン、トリエチルアミンを加えた。式(D4−2−5)で表される化合物のテトラヒドロフラン溶液を加え撹拌した。通常の後処理を行った後、分散洗浄することにより、式(D4−2−10)で表される混合物を得た。
【0739】
特開2010−126651号公報記載の方法によって式(D4−2−11)で表される化合物を得た。反応容器に式(D4−2−11)で表される化合物、式(D4−2−12)で表される化合物、トリフェニルホスフィン、テトラヒドロフランを加えた。氷冷しながらアゾジカルボン酸ジイソプロピルを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D4−2−13)で表される化合物を得た。
【0740】
反応容器に式(D4−2−13)で表される化合物、テトラヒドロフラン、メタノール、濃艶さを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、カラムクロマトグラフィーにより精製を行い、式(D4−2−14)で表される化合物を得た。
【0741】
反応容器に式(D4−2−14)で表される化合物、式(D4−2−10)で表される混合物、N,N−ジメチルアミノピリジン、ジクロロメタンを加えた。ジイソプロピルカルボジイミドを加え撹拌した。通常の後処理を行った後、分散洗浄を行い、式(D4−2)で表される混合物を得た。
Mw=271,000、Mn=114,000、Mw/Mn=2.4
上記実施例1から実施例78と同様に、公知の方法を用いて、式(A11−1)から式(D4−4)で表される化合物を製造した。
(実施例79〜345)
本願発明の上記式(A11−1)から式(D4−4)で表される化合物を評価対象の化合物とした。
【0742】
保存安定性を評価するために、評価対象の化合物の安定保存濃度を測定した。安定保存濃度は、母体液晶に評価対象となる化合物を5%から25%まで5%刻みで添加した組成物を各々調製し、調製した組成物を18.8℃で10週間放置した後に、結晶の析出が起こらない当該化合物の最大添加濃度と定義する。最大添加濃度が大きい化合物は安定保存濃度が大きく、長期間の保存によっても結晶の析出が発生しないことを意味する。
【0743】
安定保存濃度を測定するために、特表2002−539182号公報記載の化合物(X−1):30%、特開2007−119415号公報記載の化合物(X−2):30%及び特開2003−183226号公報記載の化合物(X−3):40%からなる液晶組成物を母体液晶(X)とした。評価結果を表1に示す。
【0744】
【化290】
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【0745】
【表1】
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【0746】
【表2】
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【0747】
【表3】
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【0748】
【表4】
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【0749】
【表5】
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【0750】
【表6】
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【0751】
【表7】
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【0752】
【表8】
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【0753】
【表9】
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【0754】
【表10】
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【0755】
【表11】
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【0756】
【表12】
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【0757】
【表13】
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【0758】
【表14】
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【0759】
【表15】
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【0760】
【表16】
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【0761】
【表17】
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【0762】
【表18】
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【0763】
【表19】
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【0764】
表より、実施例79から実施例345の本願発明の化合物はいずれも結晶の析出の起こらない最大添加濃度が高いことから、高い保存安定性を示すことがわかる。
(実施例346〜612)
配向膜用ポリイミド溶液を厚さ0.7mmのガラス基材にスピンコート法を用いて塗布し、100℃で10分乾燥した後、200℃で60分焼成することにより塗膜を得た。得られた塗膜をラビング処理した。ラビング処理は、市販のラビング装置を用いて行った。
【0765】
母体液晶(X)に評価対象となる化合物を25%添加することにより調製した組成物各々に対し、光重合開始剤Irgacure907(BASF社製)を1%、4−メトキシフェノールを0.1%及びクロロホルムを80%添加し塗布液を調製した。この塗布液をラビングしたガラス基材にスピンコート法により塗布した。80℃で1分間乾燥させた後、さらに120℃で1分間乾燥した。その後、高圧水銀ランプを用いて、紫外線を40mW/cm
2の強度で25秒間照射することにより、評価対象のフィルムを作製した。評価対象となる化合物を含有するフィルムを各20枚ずつ作製した。フィルム実施例番号と評価対象の化合物の対応を下表に示す。
【0766】
【表20】
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【0767】
【表21】
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【0768】
【表22】
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【0769】
【表23】
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【0770】
【表24】
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【0771】
【表25】
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【0772】
【表26】
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【0773】
【表27】
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【0774】
【表28】
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【0775】
【表29】
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【0776】
【表30】
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【0777】
【表31】
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【0778】
【表32】
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【0779】
【表33】
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【0780】
【表34】
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【0781】
【表35】
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【0782】
【表36】
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【0783】
【表37】
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【0784】
【表38】
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【0785】
作製した20枚のフィルムのうち10枚を使用し、ヘイズ、膜厚均一性、配向ムラ、表面硬度及び密着性について各々評価した。評価結果を下表に示す。
〈ヘイズ〉
ヘイズ値は下記式
ヘイズ(%)=Td/Tt×100
(式中、Tdは拡散透過率、Ttは全光線透過率を表す。)で表され、測定にはヘイズ測定装置(日本電色工業株式会社製NHD2000)を用い、作製した10枚の各フィルム上の5カ所において測定を行い、その平均値をとった。
〈膜厚均一性〉
最大膜厚と最小膜厚との差を平均膜厚で除した値(%)を算出した。測定には光干渉膜厚計(大塚電子株式会社製FE−3000)を用い、作製した10枚の各フィルム上の25カ所において測定を行った。
〈配向ムラ〉
偏光顕微鏡観察によって配向ムラの程度を評価した。作製した10枚の各フィルムにおいて観察された配向欠陥の個数を合計した。
〈表面硬度〉
作製した10枚の各フィルム上の5カ所において鉛筆硬度評価(JIS K5400)を行った。
〈密着性〉
作製した10枚の各フィルムについて、碁盤目テープ試験(JIS K5400)による評価を行った。作製した10枚の各フィルムにおいて剥がれの生じた目の数の平均値(%)を評価した。
【0786】
【表39】
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【0787】
【表40】
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【0788】
【表41】
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【0789】
【表42】
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【0790】
【表43】
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【0791】
【表44】
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【0792】
【表45】
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【0793】
【表46】
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【0794】
【表47】
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【0795】
【表48】
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【0796】
【表49】
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【0797】
【表50】
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【0798】
【表51】
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【0799】
【表52】
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【0800】
【表53】
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【0801】
【表54】
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【0802】
【表55】
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【0803】
【表56】
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【0804】
【表57】
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【0805】
表より、本願発明のフィルムはヘイズ値が小さく、膜厚均一性が高く、配向ムラが少なく、表面硬度が高く、密着性が高いことがわかる。
【0806】
次に、作製した20枚のフィルムのうち残りの10枚の各フィルムに対し、キセノンランプ照射テスト機(アトラス社製サンテストXLS)を用い、50mW/cm
2、25℃で100Jの光照射を行った。得られた各フィルムについて、目視による変色・剥離等の外観、顕微鏡観察による配向欠陥を各々評価した。評価結果を下表に示す。
〈外観〉
作製した10枚の各フィルムにおいて、目視で変色及び剥離がなければA+、変色がわずかに見られるが剥離がなければA−、変色がわずかに見られ、剥離が全体の0.2%以下であればB+、変色がわずかに見られ、剥離が全体の0.3%から1.0%であればB−、変色がわずかに見られ、剥離が全体の1.1%から2.0%であればC+、変色がわずかに見られ、剥離が全体の2.1%以上であればC−、変色がやや強く見られればDとした。
〈配向欠陥〉
作製した10枚の各フィルムにおいて、偏光顕微鏡観察で生じた配向欠陥の数の合計を評価した。
【0807】
【表58】
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【0808】
【表59】
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【0809】
【表60】
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【0810】
【表61】
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【0811】
【表62】
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【0812】
【表63】
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【0813】
【表64】
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【0814】
【表65】
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【0815】
【表66】
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【0816】
【表67】
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【0817】
【表68】
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【0818】
【表69】
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【0819】
【表70】
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【0820】
【表71】
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【0821】
【表72】
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【0822】
【表73】
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【0823】
【表74】
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【0824】
【表75】
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【0825】
【表76】
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【0826】
表より、本願発明の化合物は光照射後の外観が良好であり、配向欠陥が少ないことがわかる。
【0827】
以上の結果から、本願発明の化合物は重合性組成物を構成した場合に保存安定性が高く、本願発明の化合物を含有する組成物を用いた光学異方体は、ヘイズ値が小さく、膜厚均一性が高く、配向ムラが少なく、表面硬度が高く、密着性が高く、紫外線照射後においても外観が良好であり、配向欠陥の発生が少ないことがわかる。従って、本願発明の化合物は、重合性組成物の構成部材として有用である。また、本願発明の化合物を含有する重合性液晶組成物を用いた光学異方体は光学フィルム等の用途に有用である。