(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6572495
(24)【登録日】2019年8月23日
(45)【発行日】2019年9月11日
(54)【発明の名称】高密度有機ブリッジデバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
H01L 23/12 20060101AFI20190902BHJP
H01L 23/32 20060101ALI20190902BHJP
【FI】
H01L23/12 F
H01L23/32 D
【請求項の数】13
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-241109(P2015-241109)
(22)【出願日】2015年12月10日
(62)【分割の表示】特願2013-252669(P2013-252669)の分割
【原出願日】2013年12月6日
(65)【公開番号】特開2016-105484(P2016-105484A)
(43)【公開日】2016年6月9日
【審査請求日】2016年2月15日
【審判番号】不服2018-4373(P2018-4373/J1)
【審判請求日】2018年4月2日
(31)【優先権主張番号】13/722,203
(32)【優先日】2012年12月20日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2013/044440
(32)【優先日】2013年6月6日
(33)【優先権主張国】WO
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ロイ、ミヒル ケー
(72)【発明者】
【氏名】ロッツ、ステファニー エム
(72)【発明者】
【氏名】ジェン、ウェイ−ルン ケイン
【合議体】
【審判長】
國分 直樹
【審判官】
須原 宏光
【審判官】
酒井 朋広
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭49−89157(JP,A)
【文献】
特開2004−111415(JP,A)
【文献】
特表2011−515842(JP,A)
【文献】
特開平8−124967(JP,A)
【文献】
特開2009−290144(JP,A)
【文献】
特開2009−231635(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 23/12
H01L 23/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
約40μmの第1配線幅および約40μmの第1配線間隔を有する設計規則の第1セットを使用して形成されている有機ポリマー基板と、
前記基板の凹部に埋め込まれ、前記凹部に接着されている有機ポリマーブリッジであって、前記有機ポリマーブリッジの少なくとも一部について、約3μmの第2配線幅および約3μmの第2配線間隔を有する設計規則の第2セットを使用して形成されている、有機ポリマーブリッジと、
前記有機ポリマーブリッジの第1ロケーションに配置された第1接続構造、および、前記有機ポリマーブリッジの第2ロケーションに配置された第2接続構造と、
前記第1接続構造と前記第2接続構造とを接続する、前記有機ポリマーブリッジに埋め込まれた導電経路と、を備え、
前記有機ポリマーブリッジの全厚みは、約15μmから約20μmである、
マイクロエレクトロニクスパッケージ。
【請求項2】
前記有機ポリマー基板および前記有機ポリマーブリッジは、同じ有機ポリマーから形成されている、請求項1に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
【請求項3】
前記有機ポリマー基板および前記有機ポリマーブリッジは、異なる有機ポリマーから形成されている、請求項1に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
【請求項4】
前記有機ポリマーブリッジは、前記有機ポリマーブリッジの一部について、設計規則の前記第2セットを使用して形成されており、前記有機ポリマーブリッジは、前記有機ポリマーブリッジの他の一部について、約10μmの第3配線幅および約10μmの第3配線間隔を有する設計規則の第3セットを使用して形成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
【請求項5】
複数のダイを接続する有機ブリッジであって、
前記有機ブリッジは、
複数の金属配線層と、
金属パッド層と、
各金属配線層と、前記金属パッド層との間に交互に配置された複数の有機ポリマー誘電体層と、を備え、
前記複数の金属配線層の少なくとも一部は、約3μmの第1配線幅および約3μmの第1配線間隔を有する設計規則の第1セットに従って形成されており、
全ての層を合わせた厚みが、約15μmであり、
実質的にシリコンで形成された層を備えない、有機ブリッジ。
【請求項6】
前記複数の金属配線層の第1の一部は、前記第1セットに従って形成されており
前記複数の金属配線層の第2の一部は、約10μmの第2配線幅および約10μmの第2配線間隔を有する設計規則の第2セットに従って形成されている、請求項5に記載の有機ブリッジ。
【請求項7】
前記金属パッド層は、複数の接続構造を有する、請求項5又は6に記載の有機ブリッジ。
【請求項8】
前記複数の接続構造のうちの第1の接続構造は、第1ダイを接続し、
前記複数の接続構造のうちの第2の接続構造は、第2ダイを接続する、請求項7に記載の有機ブリッジ。
【請求項9】
約40μmの第1配線幅および約40μmの第1配線間隔を有する設計規則の第1セットを使用して形成された有機ポリマーパッケージ基板と、
有機ポリマーブリッジであって、前記有機ポリマーブリッジの少なくとも一部について、約3μmの第2配線幅および約3μmの第2配線間隔を有する設計規則の第2セットを使用して形成されている有機ポリマーブリッジと、
を備えるマイクロエレクトロニクスパッケージであって、
前記有機ポリマーブリッジは、
金属パッド層と、
金属配線層と、
交互に配置された複数の誘電体層と、を有し、
前記有機ポリマーブリッジは、前記有機ポリマーパッケージ基板の凹部に埋め込まれ、前記凹部に接着されており、
前記有機ポリマーブリッジは、約15μmから約20μmの厚みを有し、
前記金属配線層は、前記複数の誘電体層の間に埋め込まれている、マイクロエレクトロニクスパッケージ。
【請求項10】
前記有機ポリマーブリッジは、前記有機ポリマーブリッジの一部について前記第2セットを使用して形成されており、前記有機ポリマーブリッジは、前記有機ポリマーブリッジの他の一部について、約10μmの第3配線幅および約10μmの第3配線間隔を有する設計規則の第3セットを使用して形成されている、請求項9に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
【請求項11】
複数の金属配線層と、
金属パッド層と、
各金属配線層と、前記金属パッド層との間に交互に配置された複数の有機ポリマー誘電体層と、を有し、
前記複数の金属配線層の少なくとも一部が、約3μmの第1配線幅および約3μmの第1配線間隔を有する設計規則の第1セットに従って形成されており、
実質的にシリコンで形成された層を備えない有機ブリッジを準備する段階と、
凹部が形成された有機パッケージ基板を準備する段階と、
前記有機ブリッジを、前記有機パッケージ基板の前記凹部に接合する段階と、を備え、
前記有機ブリッジの全ての層を合わせた厚みは、約15μmから約20μmである、
方法。
【請求項12】
前記金属パッド層は、複数の接続構造を有し、
前記方法は更に、
前記複数の接続構造のうちの一部分に第1ダイを接合する段階と、
前記複数の接続構造のうちの他の部分に第2ダイを接合する段階とを備え、
前記第1ダイを接合する段階および前記第2ダイを接合する段階は、熱圧着ボンディングにより行われる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記有機ブリッジは、前記有機パッケージ基板の単層の層内に接合される、請求項11又は12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、集積回路(IC)ダイ、マルチチップパッケージおよびこれらに関連する方法に関する。より詳細には、実施形態は、高密度接続構造を有するダイを相互接続するために、有機パッケージ基板の有機ブリッジを使用することに関する。
【0002】
[優先権情報]
本願は、2012年12月20日出願の米国出願13/722,203号の優先権を主張するものであり、上記出願の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
性能を向上させるべく、プロセッシングユニットパッケージ内に複数のダイを横並べにまたはマルチチップモジュール(MCM)形式で集積する、プロセッシングユニット製品が増えている。従来のMCM形式では、複数のチップダイが、基板内の接続部を介して相互接続されている。入出力(IO)容量を大きくする一つの方法として、ダイ間に局所的に非常に高密度に配線を有する埋め込みIOブリッジダイを使用して、ダイを接続することが挙げられる。高密度の金属構造をシリコン基板にパターニングするのは、従来技術の方法である。この技術により、非常に精細で、サイズが一貫したバックエンド金属配線が可能となり、多数のIO接続を提供することができる。しかしながら、有機パッケージとシリコンブリッジとでは、熱膨張係数(CTE)が大きく異なり、複数の材料間での剥離およびクラックにつながる。また、シリコンブリッジが基板に設けられた後に、MCMの製造に複数の工程が行われ、この製造工程自体が、剥離およびクラックにつながる可能性がある。更に、ローカルIOを増やすべく、シリコンから形成された外付けブリッジを埋め込むことにより、シリコンブリッジを非常に薄くすることができるが、基板にシリコンブリッジを埋め込むのは難しい。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】ある実施形態に係る、一般的なマイクロエレクトロニクスの工程を示した図である。
【0005】
【
図2】ある実施形態に係る、マイクロエレクトロニクスパッケージの平面図である。
【0006】
【
図3】ある実施形態に係る、基板内に配置された有機ブリッジの断面図である。
【0007】
【
図4】ある実施形態に係る、有機ブリッジを生成する工程を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の詳細な説明および添付の図面には、当業者が実施可能な程度に詳細に実施形態が例示されている。その他の実施形態では、構造的な、論理的な、電子的な変更、工程の変更およびその他の変更を組み込んでもよい。ある実施形態の部分および特徴は、その他の実施形態の対応するものに含まれてもよいし、置き換えられてもよい。添付の特許請求の範囲に記載する実施形態は、これら特許請求の範囲の全ての均等物を含む。
【0009】
図1は、ある実施形態に係る、一般的なマイクロエレクトロニクスの工程を示した図である。図に示すように、参照番号100で示される工程は、基板製造工程102、ブリッジ製造工程104およびこれらのアセンブリ工程108から構成されており、これらの工程により、マルチチップパッケージ110のようなマイクロエレクトロニクスパッケージ/デバイスが製造される。
【0010】
点線で示されているダイ製造工程106は、ダイを、アセンブリ工程108で基板上およびブリッジで組み立てることができ、または、後で別個の工程で組み立てることができることを意味している。ダイ製造工程106は、最終製品に組み込まれる所望のダイを製造できる任意の工程であってよい。本開示では重要でないことから、ダイ製造工程106について詳細に説明はしない。
【0011】
基板製造工程102は、例えば、マルチチップパッケージで使用してもよい好適なパッケージ基板を製造する任意の工程を含んでよい。別の基板製造工程102により、特定のパッケージ基板に特に有効となるように工程を調整してもよい。つまり、パッケージ基板および基板製造工程102は、パッケージ基板(およびブリッジの配置)に応じて調整可能であり、ブリッジ自体に依存するものではない。つまり、より安価な工程、生産性の高い工程、大量生産が可能な工程、並びに、導電体上およびパッケージ基板内に余裕のある配置を可能とする工程、これら工程の組み合わせとしてもよく、または、その他の特定の基準または基準の組み合わせを可能としてもよい。典型的なパッケージ基板は、エポキシのような有機ポリマーから形成される。パッケージ基板は、シリカ、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の様々な材料を有機ポリマーに添加した材料で形成されてもよく、それにより、所望のガラス転移温度またはその他の所望の特性のような特定の特性を達成してもよい。
【0012】
基板製造工程102によって製造されたパッケージ基板は、様々な層、および、配線および接点のような構成を含んでもよい。一例として、基板は、約40μmの配線幅および約40μmの配線間隔の設計規則を使用して形成される。同様に、積層される層が存在する場合には、これらの層の厚みを、有機ブリッジを形成するのにブリッジ製造工程104で使用される層の厚みよりも、大きくすることができる。
【0013】
ブリッジ製造工程104は、パッケージ基板に配置するのに好適な高密度接続ブリッジを製造する工程を含んでよい。この工程の一例について、
図4を参照して以下に説明する。ブリッジは、基板がなく、エポキシのような有機ポリマー(例えば、数層の積層体のみ、または、ルーティング層およびパッド層を含む1つの積層体)から形成されてもよい。一実施形態では、ブリッジ製造工程104で形成される有機ブリッジの厚みは、約30μm未満である。別の実施形態では、ブリッジ製造工程104で形成される有機ブリッジは、約15μmの厚みを有する。
【0014】
基板を有さないブリッジの実施形態において、ブリッジが、アセンブリ工程108の一部としてパッケージ基板に配置される場合には、ブリッジは、パッケージ基板において下部で、層の外形に共形となる。これにより、クラック、欠けまたは剥離のような材料間の問題の発生を最小にすることができる。ブリッジが薄く形成されることにより、工程および/またはパッケージのz高さ要求を満たすのが容易になる。基板なしで製造される実施形態では、ブリッジ製造工程104は、低コストの再利用可能ガラスキャリアを使用することができる。
【0015】
有機ブリッジを形成するブリッジ製造工程104で使用される有機ポリマーは、基板の有機ポリマーと同じであってもよいし、異なっていてもよい。これら材料が共に有機であることから、(例えば、シリコンで形成されたブリッジと比べて)界面接着性が良い。また、これら材料が共に有機であることから、クラック、欠け、剥離、および、異種材料を使用することで発生するその他の問題の発生を、最小にすることができる。
【0016】
ブリッジ製造工程104は、高密度IO接続を支持するべく、ブリッジに、小型の高密度配置を形成するように設計されてもよい。一実施形態では、有機ブリッジ製造工程104は、約3μm以下の配線幅および約3μm以下の配線間隔の設計規則を使用して製造される。別の実施形態では、有機ブリッジ製造工程104は、一部の領域または一部の層では、約3μm未満の配線幅および配線間隔を使用し、ブリッジの別の領域および層ではこれよりも大きな配線幅および配線間隔を使用する(例えば、約10μmの配線幅および約10μmの配線間隔)。
【0017】
図2は、ある実施形態に係る、マイクロエレクトロニクスパッケージの平面図である。パッケージ200は、パッケージ基板212、および、パッケージ基板212に組み込まれた有機ブリッジ214を有する。パッケージ基板212は、エポキシのような有機ポリマーを含んでもよい。有機ブリッジ214も、エポキシのような有機ポリマーを含んでもよい。有機ブリッジ214の有機ポリマーは、パッケージ基板212の有機ポリマーと同じであってもよいし、異なっていてもよい。
【0018】
有機ブリッジ214は、ロケーション220に配置された接続構造216、および、ロケーション222に配置された接続構造218を有する。接続構造216および接続構造218は、複数の接点、例えば、208で示されるような接点を含んでよい。接続構造216および218内の様々な接点が、導電経路によって接続される。
図2には、導電経路の例が、210として示されている。様々な接点間の接続は、有機ブリッジ214によって接続されるダイに適切なようになっている。点線で示されているロケーション220および221は、有機ブリッジ214によって接続されたダイが配置される予定の場所である。
【0019】
有機ブリッジ214上の接続構造216および218は、典型的には、有機ブリッジ214の一端に向かって配置される。したがって、ロケーション220および222は、有機ブリッジ214の端部に向かう場所となる。しかしながら、接続構造216および218の位置は、有機ブリッジ214で接続されるダイによって決まる。
【0020】
マイクロエレクトロニクスパッケージ200は、複数の有機ブリッジ214を備えてもよく、複数のダイを接続するべく、それぞれが複数の接続構造216および218を有する。
図2では、更なる有機ブリッジが202で例示されており、接続構造が204で例示されており、ダイを配置する位置が、点線206で示されている。これら有機ブリッジ202は、有機ブリッジ214と同様なものであってよい。接続構造204は、接続構造216および/または接続構造218と同様であってよい。
【0021】
図3は、ある実施形態に係る、基板内に配置された有機ブリッジ202の断面図である。参照番号300で示されているアセンブリは、基板302および有機ブリッジ304を備えてもよい。基板302は、
図1の基板製造工程102で形成された基板のような、パッケージ基板302であってもよく、エポキシのような有機ポリマーで形成されてもよい。
【0022】
基板302は、ダイ318および319を基板302に接続する、接点306を有する。接点306およびこれに連結された導電経路(図示せず)は、基板302の適切な設計規則に従ってもよい。一実施形態において、基板302の設計規則では、組み込み有機ブリッジ304の設計規則よりも大きな寸法(例えば、接点306の寸法)を可能とする。一例では、基板302は、約40μmの配線幅および約40μmの配線間隔の設計規則を使用して形成される。同様に、積層される層が存在する場合には、これらの層の厚みを、有機ブリッジ304を形成するのに使用される層の厚みよりも、大きくすることができる。
【0023】
基板302は、有機ブリッジ304を受容する凹部を有する。基板302の誘電体層およびその他の層の厚み、ならびに、有機ブリッジ304の厚みに応じて、凹部を、最も外側の層または複数の外側の層にまで延在させる。このような凹部を、例えば、レーザスクライビングによって、基板302内に形成することができる。
【0024】
有機ブリッジ304は、エポキシのような有機ポリマーで形成されてもよい。有機ブリッジ304の有機ポリマーは、基板302の有機ポリマーと同じであってもよいし、異なっていてもよい。有機ブリッジ304の様々な層の一部が、様々なパターンで示されているが、これは、図面上で周りの要素と区別して見えるようにするためである。
【0025】
有機ブリッジ304は、基板302の凹部内に配置されて、有機ポリマーを使用して、有機ブリッジ304が凹部に接着される。有機ポリマーは、色素結合フィルム、エポキシ、または、有機ブリッジ304を基板302に十分接着できるその他の種類の有機ポリマーであってもよい。
図3では、有機ブリッジ304を基板302へ接合する様子が、参照番号308で示されている。基板302および有機ブリッジ304は共に、有機ポリマーを含むので、欠け、クラックおよび剥離のような2つの異種の材料の界面で活性するような問題を最小にするような態様で、層308は、有機ブリッジ304を基板302に接合できる。
【0026】
有機ブリッジ304は、
図3では、層310、312、314および316として表されている。層310は、有機ブリッジ304の金属層であり、ブリッジ304の一部分とみなしてもよい。層314は、誘電体層312に埋め込まれた金属配線層である。誘電体層312は、エポキシのような有機ポリマーであり、交互に配置された(interleaved)複数の誘電体層312を表している。層316は、パッド層であり、例えば、接続構造204を有機ブリッジ304の一部として形成可能な場所である。一実施形態では、有機ブリッジ304の設計規則は、約3μmの配線幅および約3μmの配線間隔を含む。別の実施形態では、有機ブリッジ304の設計規則は、一部の領域または一部の層では、約3μm未満の配線幅および配線間隔を使用し、ブリッジの別の領域および層ではこれよりも大きな配線幅および配線間隔を使用する(例えば、約10μmの配線幅および約10μmの配線間隔)。
【0027】
有機ブリッジ304のある実施形態では、基板302を有さない。このような実施形態では、配線層314およびパッド層316、並びに、場合によっては更なる金属層が全て、誘電体層312でインターリーブされるが、基板302は使用されない。基板302を有さないということは、このような実施形態の有機ブリッジ304は、シリコンを実質的に含む層を有さないということを意味する。このような実施形態では、"基板"層は、金属またはエポキシのような有機ポリマーで形成される。有機ポリマーは、シリカ、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等の様々な様々な添加物、または、有機ポリマーの所望の特性を変更するその他の添加物を含んでもよい。
【0028】
一実施形態では、有機ブリッジ304は、基板302を有さず、約15μmの厚みを有する。別の実施形態では、有機ブリッジ304は、基板302を有さず、約20μm未満の厚みを有する。別の実施形態では、有機ブリッジ304は、基板302を有さず、約30μm未満の厚みを有する。有機ブリッジ304は基板302を有さないので、有機ブリッジ304が配置される凹部の外形に一致する傾向がある。このような実施形態では、基板302がないこと、および、有機ブリッジ304が薄いことにより、基板302の表面層の半田マスクキャビティに有機ブリッジ304を組み込むことが可能になり、超ファインピッチダイを直接、熱圧着ボンディングにより接続することが可能となる。
【0029】
図4は、ある実施形態に係る、有機ブリッジ304を生成する工程を示した図である。このような工程は、例えば、
図1のブリッジ製造工程104で使用することができる。
図4において、400として総称されているのは、スピンオングラス(SoG)技術である。SoGは、他の技術と比較して、精細なトレースおよび間隔を提供することができることから、例として取り上げている。しかしながら、その他の工程を使用することもできる。
【0030】
段階402では、シリコンまたはガラスで形成されたキャリアウエハを取得する。搬送されてくるキャリアウエハは、最終的な有機ブリッジ304の一部を構成することはないため、安価で再利用可能なウエハを使用することができる。
【0031】
段階404では、リリース層および下側誘電体(SoG)層が堆積される。上記したように、誘電体層312は、エポキシのような有機ポリマーを含む。
【0032】
段階406では、シード層堆積は、例えば、スパッタリングにより行われる。ドライフィルムレジスト(DFR)およびシード層のパターニングも行われる。
【0033】
段階408では、DFR剥離と共にめっき工程が行われ、次の誘電体層312がSoG技術を使用して塗布される。
【0034】
段階410では、シード層堆積と共に、例えば、スパッタリングによりビアの形成が行われる。DFR塗布およびパターニングが実行される。
【0035】
段階412では、最終的な半田レジスト(SR)層の形成およびパターニングによって、全ての金属層が接続される。
【0036】
段階414では、得られたアセンブリをキャリアウエハから取り外して、ブリッジのダイシング(例えば、アセンブリから、個々の有機ブリッジ304へと分離)が行われる。
【0037】
一般的に、
図1から3を参照して説明されたような有機ブリッジ304は、数層の厚みを有し、例えば、配線層314、パッド層316、信号層のグランド層および基準層、および、これらの間を埋める誘電体層312のみを含む。このような場合、2層構造の有機ブリッジ304の厚みは、約15μmである。しかしながら、所望すれば、段階408および/または段階410で例示した工程を好適に繰り返して、3層構造または4層構造mの、厚みが約20μmから約30μmの有機ブリッジ304を実現できる。
【0038】
上記の詳細な説明では、詳細な説明の一部を構成する添付の図面の参照を含む。図面には、例示として、本開示を実行可能な特定の実施形態が示されている。これらの実施形態は、"例"とも称される。このような例には、図示したまたは説明した要素に加えて、別の要素を含んでもよい。しかしながら、本発明者は、図示されたまたは上記で説明された要素のみが提供される例についても考慮している。更に、本発明者は、特定の例に関して(または1以上の側面に関して)または図示されたまたは説明されたその他の例(または1以上の側面)に関して、図示されたまたは説明された要素の組み合わせまたは置換(または、これらの側面の1以上)を使用した例についても考慮している。
【0039】
本明細書では、"a"または"an"という言葉は、特許明細書で一般的なように、その他の事例または"少なくとも1つ"または"1以上"という言葉の使用とは関係なく、1つのまたは2つ以上のという意味を含むことを意図して使用している。本明細書では、"または(or)"という言葉は、非排他的な"または"として使用されており、例えば、"AまたはB"という言葉は、そうでないと明示されない限り、"AであるがBではない"、"BであるがAではない"、および、"AおよびB"を意味している。本明細書では、"含む(including)"および"in which"は、英語の"comprising"および"wherein"と等価に使用されている。また、添付の特許請求の範囲において、"含む(including)"および"備える(comprising)"という言葉は、制約がない言葉として使用されており、すなわち、このような言葉の後に列挙される要素に加えて、その他の要素を含むシステム、デバイス、物品、成分、処方またはプロセスであっても、特許請求の範囲に含まれると考えられる。更に、添付の特許請求の範囲で使用されている"第1の"、"第2の"および"第3の"等の言葉は、単なる名称に過ぎず、対象物に数値的要件を付与するものではない。
【0040】
上記の説明は、例示を目的としており、制限することを意図していない。例えば、上記の例(またはその1以上の側面)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。当業者であれば、上記の説明を読むことにより、その他の実施形態を使用することができるであろう。要約は、米国特許規則37CFRの1.72(b)章に従って、読者が、本開示の技術的特質を簡単に掴めるように記載している。したがって、要約は、特許請求の範囲の範囲および意味を解釈または制限するものではない。また、上記の詳細な説明では、様々な特徴をグループ化して、本開示のために単純化している場合がある。この点についても、特許請求されていないが開示されている特徴が、任意の請求項に必要不可欠であると解釈されるべきでない。むしろ、発明の特徴は、開示された特定の実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴にあると考えられる。したがって、添付の特許請求の範囲の記載についても詳細な説明に含まれ、請求項はそれ自体で別個の実施形態として成立していると考えられ、このような実施形態を様々な組み合わせまたは置換で互いに組み合わせることが考えられる。本発明の特徴の範囲は、添付の特許請求の範囲および当該特許請求の範囲の均等物を参照して、決められるべきである。
[項目1]
有機ポリマー基板と、
前記基板に埋め込まれた有機ポリマーブリッジと、
前記有機ポリマーブリッジの第1ロケーションに配置された第1接続構造、および、前記有機ポリマーブリッジの第2ロケーションに配置された第2接続構造と、
前記有機ポリマーブリッジにおいて、前記第1接続構造と前記第2接続構造とを接続する導電経路と、を備えるマイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目2]
前記有機ポリマー基板は、凹部を有し、
前記有機ポリマーブリッジは、有機ポリマーを使用して前記凹部に埋め込まれている、項目1に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目3]
前記有機ポリマー基板および前記有機ポリマーブリッジは、同じ有機ポリマーから形成されている、項目2に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目4]
前記有機ポリマー基板および前記有機ポリマーブリッジは、異なる有機ポリマーから形成されている、項目2に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目5]
前記有機ポリマー基板は、第1配線幅および第1配線間隔を有する設計規則の第1セットを使用して形成され、
前記有機ポリマーブリッジは、第2配線幅および第2配線間隔を有する設計規則の第2セットを使用して形成される、項目1から4の何れか一項に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目6]
前記第1配線幅は、前記第2配線幅より大きく、
前記第1配線間隔は、前記第2配線間隔よりも大きい、項目5に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目7]
前記有機ポリマーブリッジの全厚みは、約20μm未満である、項目1から6の何れか一項に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目8]
複数のダイを接続する有機ブリッジであって、
前記有機ブリッジは、
金属配線層と、
金属パッド層と、
交互に配置された複数の有機ポリマー誘電体層と、を備え、
実質的にシリコンで形成された層を備えない、有機ブリッジ。
[項目9]
全ての層を合わせた厚みが、約30μm未満である項目8に記載の有機ブリッジ。
[項目10]
全ての層を合わせた厚みが、約15μmである項目8に記載の有機ブリッジ。
[項目11]
前記金属パッド層は、複数の接続構造を有する、項目8から10の何れか一項に記載の有機ブリッジ。
[項目12]
前記複数の接続構造のうちの第1の接続構造は、第1ダイを接続し、
前記複数の接続構造のうちの第2の接続構造は、第2ダイを接続する、項目11に記載の有機ブリッジ。
[項目13]
更なる金属層と、
更なる交互に配置された有機ポリマー誘電体層と、を更に備える項目8から12の何れか一項に記載の有機ブリッジ。
[項目14]
有機ポリマーパッケージ基板と、
有機ポリマーブリッジと、を備えるマイクロエレクトロニクスパッケージであって、
前記有機ポリマーブリッジは、
金属パッド層と、
金属配線層と、
交互に配置された複数の有機ポリマー誘電体層と、を有し、
前記有機ポリマーブリッジは、前記有機ポリマーパッケージ基板に埋め込まれている、マイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目15]
前記有機ポリマーブリッジは、約15μmから約20μmの厚みを有する、項目14に記載のマイクロエレクトロニクスパッケージ。
[項目16]
金属配線層と、
金属パッド層と、
交互に配置された複数の有機ポリマー誘電体層と、を有する
有機ブリッジを準備する段階と、
凹部が形成された有機パッケージ基板を準備する段階と、
有機ポリマーを使用して、前記有機ブリッジを、前記有機パッケージの前記凹部に接合する段階と、を備える方法。
[項目17]
前記有機ブリッジの全ての層を合わせた厚みは、約15μm未満である、項目16に記載の方法。
[項目18]
前記有機ブリッジの全ての層を合わせた厚みは、約20μm未満である、項目16に記載の方法。
[項目19]
前記金属パッド層は、複数の接続構造を有し、
前記方法は更に、
前記複数の接続構造のうちの第1接続構造に第1ダイを接合する段階と、
前記複数の接続構造のうちの第2接続構造に第2ダイを接合する段階とを備え、
前記第1ダイを接合する段階および前記第2ダイを接合する段階は、熱圧着ボンディングにより行われる、項目16から18の何れか一項に記載の方法。
[項目20]
前記有機ブリッジは、前記有機パッケージ基板の単層の層内に接合される、項目16から19の何れか一項に記載の方法。