【実施例】
【0349】
例示
以下の実施例に示すように、特定の例示的実施形態では、化合物を以下の基本手順に従って調製する。この基本的方法は本発明の特定の化合物の合成を示すが、以下の基本的方法および当業者に公知の他の方法は、本明細書で説明するすべての化合物ならびにこれらの化合物のそれぞれの下位の部類および種に適用できることを理解されよう。
【0350】
以下の実施例において利用される化合物番号は、上に記載される化合物番号に対応する。
【0351】
以下の例示的な実施例において、他に記載されない限り、反応を、18℃〜25℃の範囲の室温または周囲温度で行った。有機溶液を、無水硫酸マグネシウムまたは硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして溶媒のエバポレーションを、ロータリーエバポレーターを使用して減圧下で行った。一般に、反応の経過をTLCまたはLCMSにより追跡したので、反応時間は代表的なものである。収率は、説明のみのために与えられるのであり、必ずしも、丹念なプロセス開発により得られ得るものである必要はない。
1HNMRデータは、テトラメチルシラン(TMS)または残留溶媒に対するパーツパーミリオン(ppm)で与えられる、主要な特徴的プロトンについてのδ値である。
1HNMRスペクトルを、400MHzで決定した。溶媒の比を、体積:体積(v/v)に換算して与える。質量分析(MS)データを、LCMSシステムで生成した。ここでHPLC成分は一般に、AgilentまたはShimadzu LCMS−2020 Instrumentのいずれかを含み、そしてSepax BR−C18(4.6x50mm,3um)カラムなどで、酸性溶出液で(例えば、0%〜95%の水Iアセトニトリル(0.1%のギ酸またはトリフルオロ酢酸を含む)の勾配を使用して)溶出して実行した。クロマトグラムは、エレクトロスプレー(ESI)ポジティブ、ネガティブ、および/またはUVであった。m/zについてのLCMS値を全体的に一般的に与え、親質量を示すイオンのみを報告する。他に記載されない限り、示される値は、陽イオンモードについて、(M+H)+または(M+1)
+である。分取HPLCを、C18逆相シリカで、極性が次第に低下する混合物(例えば、水と、1%のトリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルとの、極性が次第に低下する混合物)を溶出液として使用して、実施した。エナンチオ富化された中間体および最終化合物を「abs」により表し、そしてラセミ体アナログを「rac」により表す。エナンチオ富化された生成物および中間体を、キラルHPLCによって、CHIRALPAK AD−H(6×150mm,5um)カラムなどを使用して特徴付けた。これらは一般に、95:5以上のエナンチオマー比を有した。他に特定されない限り、出発物質は、市販で入手したか、または公知の方法に従って合成した。
TFA;トリフルオロ酢酸
THF;テトラヒドロフラン;
DMF;N,N−ジメチルホルムアミド
EtOAc;酢酸エチル
DCM;ジクロロメタン
DMSO;ジメチルスルホキシド
DIPEA;N,N−ジイソプロピルエチルアミン
TBAF;テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド
DMAP;4−ジメチルアミノピリジン
NMO;N−メチルモルホリンN−オキシド
TBDPSCl:tert−ブチル(クロロ)ジフェニルシラン
NMP;N−メチル−2−ピロリドン
Ms;メシル,メタンスルホニル
SFC;超臨界流体クロマトグラフィー
er;エナンチオマー比
h:時間
min:分
aq:水性
sat:飽和
PBS;リン酸緩衝化生理食塩水
DTT;ジチオトレイトール
ATP;アデノシン三リン酸。
【0352】
実施例1:共通の中間体6の合成
【化112】
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工程1:中間体1
【化113】
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【0353】
機械撹拌子を備え付けた1Lの3つ口フラスコに、ウラシル(45.0g,401mmol)およびパラホルムアルデヒド(14.5g,483mmol)を入れた。水酸化カリウムの溶液(0.5M,600mL,0.30mol)を一度に添加した。得られた混合物を55℃で一晩撹拌した。この混合物を氷水浴中で冷却し、そしてそのpHを12NのHClで6に調整した。生じた沈殿物を濾過により集め、そして乾燥させて、表題化合物(46.0g)を白色固体として得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ 4.12 (d, 2H), 4.78 (t, 1H), 7.24 (s, 1H), 10.64 (s, 1H), 10.98 (s, 1H)。
工程2:中間体2
【化114】
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【0354】
機械撹拌子を備え付けた500mLの3つ口フラスコに、中間体1(25.0g,176mmol)、トルエン(30mL)、およびオキシ塩化リン(125mL)を入れた。DIPEA(130mL)を10分間かけて滴下により添加した。得られた混合物を一晩加熱還流した。この溶液を濃縮し、そして得られた残渣を、冷却した(0℃)1.5MのHClにゆっくりと注ぎ、そしてEtOAcで抽出した。その有機相を水、飽和水性NaHCO
3、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物(32.0g)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 4.64 (s, 2H), 8.66 (s, 1H)。
工程3:中間体3
【化115】
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【0355】
機械撹拌子を備え付けた500mLの3つ口フラスコに、中間体2(32.0g,111mmol)、アセトン(150mL)、NaI(26.5g,177mmol)を入れた。この混合物を周囲温度で15分間撹拌し、次いで30分間加熱還流した。この混合物を周囲温度まで冷却し、そして濾過して、生じた固体を除去した。その濾液を濃縮して、46.0gの表題化合物を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 4.39 (s, 2H), 8.60 (s, 1H)。
工程4:中間体4
【化116】
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【0356】
中間体3(15.0g,47.9mmol)、3,5−ジメトキシアニリン(8.80g,57.4mmol)、およびK
2CO
3(14.4g,104mmol)のアセトン(150mL)中の混合物を周囲温度で一晩撹拌した。この溶液を氷水浴中で冷却し、そして濾過して、生じた固体を除去した。その濾液を濃縮し、そしてその残渣をEtOH(100mL)で摩砕し、次いで0℃で30分間撹拌した。その沈殿物を濾過により集め、そして乾燥させて、9.40gの表題化合物を得た。MS m/z:314.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.73 (s, 6H), 4.22 (br s, 1H), 4.40 (s, 2H), 5.74 (d, 2H), 5.94 (t, 1H), 8.53 (s, 1H)。
工程5:中間体5
【化117】
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【0357】
中間体4(9.40g,29.9mmol)、DIPEA(9.60g,74.3mmol)、およびMeNH
2HCl(2.40g,35.8mmol)のジオキサン(150mL)中の溶液を密封チューブ内60℃で一晩撹拌した。この溶液を周囲温度まで冷却した。DIPEA(9.60g,74.3mmol)を添加し、その後、ジオキサン(60mL)中のトリホスゲン(9.30g,31.3mmol)をゆっくりと添加した。この溶液を周囲温度で1時間撹拌し、その後、これを70℃で3時間加熱した。この溶液を濃縮し、水を添加し、そしてこの混合物を周囲温度で30分間撹拌した。生じた固体を濾過により集め、次いでMeOH/H
2O(135mL/15mL)に溶解させ、そして10分間加熱還流し、その後、この溶液を氷水浴中で冷却し、そして生じた固体を濾過により集め、冷MeOH/H
2O(v/v:18/2)で洗浄し、そして乾燥させて、表題化合物(5.80g)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。MS m/z:335.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.46 (s, 3H), 3.79 (s, 6H), 4.74 (s, 2H), 6.41 (t, 1H), 6.46 (d, 2H), 8.12 (s, 1H)。
工程6:共通の中間体6
【化118】
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【0358】
中間体5(5.50g,16.4mmol)のDCM(150mL)中の溶液を0℃まで冷却し、そしてDCM(20mL)中のSO
2Cl
2(4.70g,34.8mmol)を滴下により添加した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌し、その後、これを飽和水性NaHCO
3に注ぎ、そしてその有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、6.00gの表題化合物を得た。MS m/z:403.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.47 (s, 3H), 3.95 (s, 6H), 4.65 (s, 2H), 6.62 (s, 1H), 8.12 (s, 1H)。
実施例2:共通の中間体8の合成
【化119】
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工程1:中間体2
【化120】
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【0359】
中間体2を、文献の手順に従って、中間体1から調製した(EP2112150 A1,2009)。
工程2:中間体3
【化121】
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【0360】
中間体2(2.10g,11.0mmol)の、140mLの1,4−ジオキサン中の懸濁物に、3−ニトロベンジルアミン塩酸塩(2.49g,13.2mmol)およびトリエチルアミン(5.22mL,37.5mmol)を添加した。この混合物を95℃で24時間撹拌した。さらなる3−ニトロベンジルアミン塩酸塩(208mg,1.10mmol)およびトリエチルアミン(3.08mL,22.1mmol)を添加し、そしてこの反応物を100℃で17時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーに供した(ヘプタン中50%〜100%のEtOAcの勾配で溶出)。次いで、得られた残渣をEtOAcで摩砕して、2.05gの表題化合物を得た。MS m/z:307.0 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:8.18 (1H, s), 7.85 (1H, s), 7.74 (1H, d), 7.59 (2H, m), 5.11 (1H, t), 4.66 (2H, d), 4.35 (2H, d), 2.28 (3H, s)。
工程3:中間体4
【化122】
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【0361】
中間体3(2.10g,6.69mmol)の、140mLのDCM中の溶液に、酸化マンガン(8.02g,53.5mmol)を添加し、そしてこの混合物を周囲温度で17時間撹拌した。この反応混合物をセライトで濾過し、DCMで洗浄し、そしてその濾液を減圧下で濃縮して、1.85gの表題化合物を得、これを精製せずに直接使用した。MS m/z:305.1 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:9.75 (1H, s), 9.08 (1H, br s), 8.38 (1H, s), 8.20 (1H, s), 8.15 (1H, d), 7.66 (1H, d), 7.52 (1H, t), 4.87 (2H, d), 2.48 (3H, s)。
工程4:中間体5
【化123】
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【0362】
中間体4(500mg,1.64mmol)の、9mLのDCM中の溶液に、3,5−ジメトキシアニリン(229mg,1.49mmol)および酢酸(94.1μL,1.64mmol)をアルゴン下で添加した。この混合物を周囲温度で15分間撹拌し、その後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2×238mg,2.24mmol)を、間に15分間の間隔を開けて2回に分けて添加した。この反応物を周囲温度で17時間撹拌し、過剰なトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(476mg,2.24mmol)を添加し、そしてこの混合物をさらに6時間撹拌した。この反応を10mLの1MのNaOHでクエンチし(これは、気体の激しい発生を引き起こした)、その後、この混合物を15分間撹拌した。その水層をDCMで抽出し(3回)、そして合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーに供し(ヘプタン中50%のEtOAcで溶出)、これにより、591mgの表題化合物を得た。MS m/z:442.1 (M+H)
+。
工程5:中間体6
【化124】
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【0363】
中間体5(591mg,1.34mmol)の、6mLの2−MeTHF中の溶液に、トリホスゲン(437mg,1.47mmol)を添加し、その後、トリエチルアミン(578μL,4.15mmol)をアルゴン下でゆっくりと添加した。この混合物を周囲温度で1時間、次いで70℃で1.5時間撹拌した。この反応を飽和水性NaHCO
3/H
2O(12mL)の1:1の混合物でクエンチし、そして生じた固体を濾過により除去し、そしてEtOAcで洗浄した。その濾液の層を分離し、そしてその水性物質をEtOAc、その後、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を、シリカゲルでの乾式フラッシュクロマトグラフィーに供した(ヘプタン中50%〜70%のEtOAcの勾配で溶出)。次いで、得られた残渣をEt
2Oで摩砕して、398mgの表題化合物を得た。MS m/z:468.0 (ES+, M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:8.34 (1H, s), 8.11 (2H, m), 7.80 (1H, d), 7.47 (1H, t), 6.47 (2H, d), 6.40 (1H, t), 5.38 (2H, s), 4.73 (2H, s), 3.77 (6H, s), 2.52 (3H, s)。
工程6:中間体7
【化125】
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【0364】
中間体6(396mg,0.847mmol)の、7mLのMeCNおよび15mLのDCM中の冷(0℃)溶液に、塩化スルフリル(137μL,1.69mmol)を添加した。この反応物を0℃で15分間撹拌した。この反応を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、そしてその水性物質をDCMで抽出した(2回)。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、452mgの表題生成物を得、これを精製せずに直接使用した。MS m/z:536.0 (H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:8.32 (1H, s), 8.09 (2H, m), 7.78 (1H, d), 7.46 (1H, t), 6.61 (1H, s), 5.38 (2H, s), 4.65 (2H, s), 3.94 (6H, s), 2.49 (3H, s)。
工程7:中間体8
【化126】
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【0365】
中間体7(451mg,0.841mmol)の、10mLのDCM中の溶液に、mCPBA(228mg,0.925mmol)を添加した。この反応物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで6mLの飽和水性NaHCO
3および4mLの2Mのチオ硫酸ナトリウムでクエンチした。この混合物を15分間撹拌し、次いでH
2Oで希釈し、そしてその水性物質をDCMで抽出した(3回)。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮して、468mgの表題生成物を得、これを精製せずに直接使用した。MS m/z:552.0 M+H
+)。
実施例3:I−1の合成
【化127】
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工程1:中間体2
【化128】
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【0366】
実施例2から得た中間体8(150mg,0.27mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)中の溶液に、ベンゼン−1,2−ジアミン(88.1mg,0.82mmol)およびp−トルエンスルホン酸(23.4mg,0.14mmol)を添加した。この混合物を窒素下100℃で一晩加熱した。この混合物を周囲温度まで冷却し、水を添加し、そして得られた懸濁物を濾過して、145mgの表題化合物を得た。MS m/z:596.3 (M+H)
+。
工程2:中間体3
【化129】
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【0367】
中間体2(145mg,0.24mmol)のTHF(15mL)中の溶液に、トリエチルアミン(98.0mg,0.97mmol)および(Boc)
2O(106mg,0.48mmol)を添加した。この反応混合物を一晩加熱還流した。この混合物を周囲温度まで冷却し、水を添加し、そしてその水層をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(65%のEtOAc/ヘキサン)に供して、121mgの表題化合物を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6):δ 1.44 (s, 9H), 3.97 (s, 6H), 4.62 (s, 2H), 5.16 (s, 2H), 6.96−7.11 (m, 3H), 7.39 (d, 1H), 7.47−7.57 (m, 3H), 8.04−8.07 (m, 2H), 8.16 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.58 (s, 1H)。
工程3:中間体4
【化130】
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【0368】
中間体3(112mg,0.16mmol)の、エタノール(8mL)および水(4mL)中の溶液に、鉄粉(54.0mg,0.96mmol)およびNH
4Cl(52mg,0.96mmol)を添加した。この混合物を1.5時間加熱還流した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、濾過し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣に水を添加し、そしてその水層をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮して、104.4mgの表題化合物を得、これを精製せずに次の工程で直接使用した。MS m/z:666.4[M+H]
+。
工程4:中間体5
【化131】
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【0369】
中間体4(98.6mg,0.15mmol)、プロピオン酸(16.4mg,0.22mmol)およびHATU(113mg,0.30mmol)のDMF(6mL)中の混合物を0℃まで冷却した。DIPEA(57.3mg,0.44mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。水を添加し、そして得られた混合物をEtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(3%のMeOH/DCM)に供して、74mgの表題化合物を得た。MS m/z:722.4[M+H]
+。
工程5:中間体6
【化132】
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【0370】
中間体5(74.0mg,0.10mmol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(2mL)を添加し、そしてこの溶液を周囲温度で30分間撹拌した。その溶媒を除去し、そしてその残渣に水を添加し、これをEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮して、79mgの表題化合物を得、これを精製せずに使用した。MS m/z:622.4[M+H]
+。
工程6:I−1
【化133】
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【0371】
中間体6(79.0mg,0.13mmol)およびDIPEA(33.0mg,0.25mmol)のTHF(3mL)中の冷(0℃)溶液に、塩化アクリロイル(13.8mg,0.15mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌した。この反応を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、そしてEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和水性NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(5%のMeOH/DCM)に供して、34.3mgの表題化合物にした。MS m/z:676.4[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ 1.08 (t, 3H), 2.29 (q, 2H), 3.96 (s, 6H), 4.60 (s, 2H), 5.06 (s, 2H), 5.68−5.83 (m, 1H), 6.26 (dd, 1H), 6.40−6.56 (m, 1H), 6.83 (d, 1H), 6.95−7.09 (m, 3H), 7.16 (t, 1H), 7.37−7.48 (m, 1H), 7.50−7.53 (m, 3H), 8.14 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 9.70 (s, 1H), 9.74 (s, 1H)。
実施例4:I−2の合成
【化134】
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工程1:中間体2
【化135】
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【0372】
中間体1(実施例2に記載されるように、工程2においてメチルアミンを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用して調製した(106mg,0.25mmol))、ベンゼン−1,2−ジアミン(80mg,0.74mmol)、およびp−TsOH(21.2mg,0.12mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)中の混合物を窒素下で16時間加熱還流した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を飽和水性NaHCO
3、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH/DCM)で精製して、表題化合物(69.3mg)を得た。MS m/z:475.3 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ 3.23 (s, 3H), 3.97 (s, 6H), 4.50 (s, 2H), 4.81 (s, 2H), 6.57 (t, 1H), 6.70−6.79 (m, 1H), 6.83−6.94 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 7.35 (d, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.45 (s, 1H)。
工程2:I−2
【化136】
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【0373】
中間体2(69.1mg,0.15mmol)およびDIPEA(37.4mg,0.29mmol)のTHF(10mL)中の冷(0℃)溶液に、塩化アクリロイル(15.8mg,0.17mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌した。この反応を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、そしてEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和水性NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH/DCM)により精製して、I−2(23.3mg)を得た。MS m/z:529.3 (M+H)
+。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6):δ 3.22 (s, 3H), 3.96 (s, 6H), 4.52 (s, 2H), 5.77 (dd, 2.0 Hz, 1H), 6.27 (dd, 2.0 Hz, 1H), 6.47−6.54 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 7.108−7.13 (m, 1H), 7.17−7.22 (m, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 8.09 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 9.76 (s, 1H)。
実施例5:I−3の合成
【化137】
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工程1:中間体2
【化138】
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【0374】
中間体1(実施例1に記載されるように、工程4においてベンジルアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した(54.0mg,0.11mmol))の混合物に、1,4−ジオキサン(2mL)中のベンゼン−1,2−ジアミン(24.0mg,0.22mmol)および1滴のTFAを添加した。この反応混合物を密封チューブ内で16時間加熱還流し、その後、これを周囲温度まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を飽和水性NaHCO
3、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(100%のEtOAcで溶出)で精製して、表題化合物(34.5mg)を得た。MS m/z:551.0 (M+H)
+。
工程2:I−3
【化139】
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【0375】
中間体2(14.0mg,0.025mmol)のTHF(1mL)中の冷(0℃)溶液に、塩化アクリロイル(1.9uL,0.023mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌し、その後、これを逆相HPLC(水中0%〜90%のMeCNの勾配で溶出)により精製した。合わせた画分を飽和水性NaHCO
3と一緒に撹拌し、DCMで抽出し、そしてその有機層を濃縮して、10.6mgの表題化合物を得た。MS m/z:605.2 (M+H)
+。
実施例6:I−4の合成
【化140】
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【0376】
表題化合物を、実施例3に概説されるように、工程1において3−アミノベンジルカルバミン酸tert−ブチルをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:690.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:8.07 (1H, s), 7.63 (1H, s), 7.45 (1H, s), 7.32 (2H, m), 7.23 (2H, m), 7.00 (2H, m), 6.90 (1H, s), 6.26 (2H, m), 5.66 (1H, m), 5.28 (2H, s), 4.68 (2H, s), 4.33 (2H, s), 3.96 (6H, s), 2.34 (2H, q), 1.89 (3H, t)。
実施例7:I−5の合成
【化141】
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工程1:中間体2
【化142】
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【0377】
実施例1から得た中間体5(30.1mg,0.09mmol)およびベンゼン−1,2−ジアミン(19.5mg,0.18mmol)の1,4−ジオキサン(1mL)中の混合物に、1滴のTFAを添加した。この反応混合物を密封チューブ内で16時間加熱還流し、その後、これを周囲温度まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を飽和水性NaHCO
3、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(100%のEtOAcで溶出)で精製して、表題化合物(16.7mg)を得た。MS m/z:551.0 (M+H)
+。
工程2:I−5
【化143】
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【0378】
中間体2(14.0mg,0.034mmol)のTHF(1mL)中の冷(0℃)溶液に、塩化アクリロイル(2.8uL,0.034mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌した。その後、これを逆相HPLC(0.1%のTFAを含む水中0%〜90%のMeCNの勾配で溶出)により精製した。合わせた画分を濃縮し、飽和水性NaHCO
3と一緒に撹拌し、DCMで抽出し、そしてその有機層を濃縮して、14.6mgの表題化合物を得た。MS m/z:407.2 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ 3.23 (s, 3H), 3.75 (s, 6H), 4.72 (s, 2H), 5.79 (dd, 1H), 6.28 (dd, 1H), 6.56−6.45 (m, 2H), 6.60 (s, 2H), 7.25−7.27 (m, 2H), 7.59 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 8.09 (s, 1H), 9.41 (br s, 1H), 9.88 (s, 1H)。
実施例8:I−6の合成
【化144】
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【0379】
化合物I−6を、実施例5に記載されるように、工程1において(2−アミノ−4−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバミン酸tert−ブチルをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:673.1 (M+H)
+。
実施例9:I−7,(ラセミ体)の合成
【化145】
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工程1:中間体2
【化146】
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【0380】
実施例2から得た中間体8(150mg,0.27mmol)のジオキサン(15mL)中の溶液に、trans−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(62mg,0.54mmol)および触媒量のp−トルエンスルホン酸を添加した。得られた混合物を16時間加熱還流した。この反応混合物をEtOAcと飽和水性NaHCO
3との間で分配した。その有機層を分離し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そしてエバポレートにより乾固させた。この粗製物質をprep−TLC(クロロメタン中6.6%のメタノール)により精製して、表題化合物(150mg)を得た。MS m/z:602.3 (M+H)
+。
工程2:中間体3
【化147】
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【0381】
中間体2(150mg,0.25mmol)のDCM(15mL)中の溶液に、トリエチルアミン(50mg,0.49mmol)およびジ炭酸ジ−tert−ブチル(65mg,0.29mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で2時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、1NのHCl、飽和水性NaHCO
3で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させて、表題化合物(130mg)を得た。MS m/z:702.3 (M+H)
+。
工程3:中間体4
【化148】
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【0382】
中間体3(130mg,0.180mmol)の、エタノール(15mL)および飽和水性NH
4Cl(2mL)中の懸濁物に、Fe粉(83.0mg,1.48mmol)を添加し、そして得られた混合物を2時間加熱還流し、その後、これをDCM(60mL)で希釈し、その有機相を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させて、表題生成物(120mg)を得た。
工程4:中間体5
【化149】
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【0383】
中間体4(110mg,0.16mmol)、プロピオン酸(18.0mg,0.24mmol)およびHATU(124mg,0.33mmol)をDMF(10mL)に溶解させた。この反応混合物をN
2下で0℃まで冷却し、そしてDIPEA(63mg,0.49mmol)をゆっくりと添加し、そしてこの混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させた。その残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中4%のMeOH)により精製して、表題生成物(80mg)を得た。MS m/z:728.4 (M+H)
+。
工程5:I−7
【化150】
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【0384】
中間体5(80.0mg,0.11mmol)をDCM(2mL)に溶解させ、その後、TFA(5mL)を添加した。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌し、その後、これを濃縮した。その残渣をDCMに溶解させ、そしてpH=7が達成されるまでDIPEAを添加した。この溶液を0℃まで冷却し、塩化アクリロイル(15.0mg,0.17mmol)を添加し、そしてこの混合物を0℃で10分間撹拌した。この反応を、飽和水性NaHCO
3の添加によりクエンチし、EtOAcで抽出し、そしてその有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣をprep−TLC(DCM中4%のMeOH)により精製して、表題化合物(20mg,26%,2工程)を得た。MS m/z:682.4 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ:1.02−1.11 (t, 3H), 1.16−1.30 (m, 3H), 1.49−1.70 (m, 3H), 1.76−1.94 (m, 2H), 2.28 (q, 2H), 3.66−3.75 (m, 1H), 3.96 (s, 6H), 4.50 (s, 2H), 5.11 (s, 2H), 5.46−5.54 (m, 1H), 6.01 (d, 1H), 6.03−6.15 (m, 1H), 6.61− 6.70 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.94 (d, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.34−7.43 (m, 1H), 7.57−7.65 (m, 1H), 7.96 (s, 1H), 9.76 (s, 1H)。
実施例10:I−8,(ラセミ体)の合成
【化151】
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工程1:中間体2
【化152】
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【0385】
実施例2から得た中間体8(150mg,0.27mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)中の溶液に、cis−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(93.0mg,0.82mmol)およびp−TSA(23.4mg,0.14mmol)を添加した。この反応混合物を100℃で16時間加熱した。水を添加し、そして得られた混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(164mg)を得、これをさらに精製せずに使用した。MS m/z:602.3[M+1]
+。
工程2:中間体3
【化153】
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【0386】
中間体2(164mg,0.27mmol)のDCM(6mL)中の溶液に、トリエチルアミン(82.6mg,0.82mmol)およびジ炭酸ジ−tert−ブチル(89.0mg,0.41mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてその粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH/DCM)に供して、表題化合物(159mg)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6):δ 1.34 (s, 9H), 1.42−1.52 (m, 2H), 1.56−1.77 (m, 2H), 3.25 (d, 2H), 3.48−3.64 (m, 1H), 3.75−3.91 (m, 1H), 3.97 (s, 6H), 4.55 (s, 2H), 5.25 (s, 2H), 6.31−6.47 (m, 1H), 6.54−6.64 (m, 1H), 7.01 (s, 1H), 7.62 (t, 1H), 7.76 (d, 1H), 8.02 (s, 1H), 8.07−8.18 (m, 2H)。
工程3:中間体4
【化154】
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【0387】
中間体3(153mg,0.22mmol)の、EtOH(10mL)および水(5mL)中の溶液に、Fe粉(72.0mg,1.31mmol)およびNH
4Cl(70.0mg,1.31mmol)を添加した。この混合物を2時間加熱還流した。この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を減圧中で濃縮した。その残渣に水を添加し、そしてこの水溶液をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(96.7mg)を得、これを精製せずに使用した。MS m/z:672.4 (M+H)
+。
工程4:中間体5
【化155】
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【0388】
中間体4(96.7mg,0.14mmol)のDMF(6mL)中の溶液に、プロピオン酸(16.0mg,0.22mmol)およびHATU(109.5mg,0.29mmol)を添加した。この混合物を0℃まで冷却し、そしてDIPEA(55.7mg,0.43mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。水を添加し、そしてこの混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH/DCM)に供して、表題化合物(98.0mg)を得た。MS m/z:728.5 (M+H)
+。
工程5:中間体6
【化156】
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【0389】
中間体5(98.0mg,0.13mmol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(2mL)を添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で30分間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、水を添加し、そして得られた混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和水性NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(88.3mg)を得、これをさらに精製せずに使用した。MS m/z:628.4 (M+H)
+。
工程6:I−8
【化157】
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【0390】
中間体6(88.3mg,0.14mmol)およびDIPEA(36.1mg,0.28mmol)の、4mLのTHF中の冷(0℃)溶液に、塩化アクリロイル(15.3mg,0.17mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌した。この混合物を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、そしてEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和水性NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH/DCM)に供して、表題化合物(55.9mg)を得た。MS m/z:682.3 (M+H)
+。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6):δ 1.07 (t, 3H), 1.22−1.83 (m, 8H), 2.28 (q, 2H), 3.96 (s, 6H), 4.13 (br, 1H), 4.51 (s, 2H), 5.04−5.14 (m, 2H), 5.55 (dd, 2.4 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 6.05 (dd, 1H), 6.22−6.41 (m, 1H), 6.60 (br s, 1H), 6.91−7.05 (m, 2H), 7.18 (t, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.98 (s, 1H), 9.73 (s, 1H)。
実施例11:I−9の合成
【化158】
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【0391】
表題化合物を、実施例17(下記)に記載されるように、工程2において1−(2−メトキシエチル)ピペラジンをN−エチルピペリジンの代わりに使用し、そして実施例2において中間体6について記載されたような方法で調製した中間体(これを、実施例2に記載されるように、mCPBAを使用して酸化した)を使用して調製した。MS m/z:750.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.97 (1H, s), 7.63 (1H, s), 7.40 (2H, d), 7.33 (2H, m), 7.16 (1H, t), 6.87 (2H, m), 6.57 (2H, s), 6.45 (1H, dd), 6.39 (1H, m), 5.75 (1H, dd), 5.13 (2H, s), 4.75 (2H, s), 3.77 (6H, s), 3.76 (1H, m), 3.43 (3H, s), 2.36 (2H, q), 1.62 (3H, t)。
実施例12:I−10の合成
【化159】
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【0392】
化合物I−10を、実施例5に記載されるように、工程1において(2−アミノ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)カルバミン酸tert−ブチルをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:673.1 (M+H
+)。
実施例13:I−11の合成
【化160】
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【0393】
化合物I−11を、実施例5に記載されるように、工程1において4,5−ジクロロベンゼン−1,2−ジアミンをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:673.1 (M+H
+)。
実施例14:I−12の合成
【化161】
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【0394】
化合物I−12を、実施例5に記載されるように、工程1において(3−フルオロフェニル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:623.3 (M+H
+)。
実施例15:I−13の合成
【化162】
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【0395】
表題化合物を、実施例17(下記)に概説されるように、工程2において2−メトキシ−N−メチルエタンアミンをN−エチルピペリジンの代わりに使用し、そして工程4において、実施例1から得られた中間体5の誘導体(工程5においてベンジルアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した)を中間体4の代わりに使用して調製した。MS m/z:624.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:7.92 (1H, s), 7.29 (1H, d), 7.21 (6H, m), 6.78 (1H, dd), 6.55 (2H, s), 6.46 (1H, s), 6.41 (2H, m), 5.77 (1H, dd), 5.15 (2H, s), 4.51 (2H, s), 3.78 (6H, s), 3.60 (2H, t), 3.54 (2H, t), 3.06 (3H, t)。
実施例16:I−14の合成
【化163】
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【0396】
化合物I−14を、実施例17に記載されるように、工程2において2−メトキシ−1−エタノールをN−エチルピペリジンの代わりに使用し、そして工程4において、実施例1から得られた中間体5の誘導体(工程5においてベンジルアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した)を中間体4の代わりに使用して調製した。MS m/z:611.3 (M+H
+)。
実施例17:I−15の合成
【化164】
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【化165】
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工程1:中間体2
【化166】
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【0397】
中間体1(2.34g,15.0mmol)のDMF(50mL)中の溶液に、(Boc)
2O(6.60g,30.3mmol)およびDMAP(600mg,4.9mmol)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌した。減圧下でDMFを除去した後に、その生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより単離した。MS m/z:357.2 (M+H
+)。
工程2
【化167】
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【0398】
中間体2(300mg,084mmol)およびN−エチルピペリジン(0.30mL,2.19mmol)をDMF(3.0mL)中で混合した。この混合物を110℃で3.0時間加熱した。次いで、この反応物を減圧中で濃縮し、そしてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、330mgの表題化合物を得た。MS m/z:351.3 (M+H)
+。
工程3:中間体3
【化168】
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【0399】
工程2から得た生成物をMeOH(10mL)に溶解させ、そして10wt%のPd/C(100mg)を添加した。この反応混合物をH
2バルーン下周囲温度で4.5時間撹拌した。この反応混合物をセライトのショートプラグで濾過し、そして減圧中で濃縮して、275mgの表題化合物を得、これを精製せずに使用した。MS m/z:292.1 (M+H
+)。
工程4:中間体5
【化169】
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【0400】
中間体3(200mg,0.68mmol)、中間体6(実施例1から得られた)(150mg,0.37mmol)、およびTFA(5.0μL)を1,4−ジオキサン(2.0mL)に溶解させ、そしてこの反応混合物を110℃で16時間加熱した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、110mgの表題化合物を得た。MS m/z:619.8 (M+H)
+。
工程4:I−15
【化170】
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【0401】
中間体5を周囲温度で20%のTFA/DCMに溶解させ、そして3.5時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、得られた残渣をDCMに溶解させ、そしてシリカ担持カーボネートで処理し、そしてこの混合物を濾過した。その濾液を濃縮し、次いでTHF(2.0mL)に溶解させ、そして−10℃まで冷却し、その後、塩化アクリロイル(7.0μL,0.086mmol)を添加した。10分後、この反応物を濃縮し、そしてprep−HPLCにより精製した。MS m/z:573.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:8.67 (1H, s), 7.78 (1H, s), 7.67 (1H, s), 7.48 (1H, d), 6.67 (1H, dd), 6.40 (5H, m), 5.74 (1H, dd), 4.63 (2H, s), 3.77 (6H, s), 3.66 (4H, m), 3.41 (2H, m), 3.33 (3H, s), 3.14 (2H, m), 2.89 (2H, m), 1.39 (3H, t)。
実施例18:I−16の合成
【化171】
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【0402】
化合物I−16を、実施例5に記載されるように、出発物質を調製するために(4−メトキシフェニル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:635.4 (M+H
+)。
実施例19:I−17の合成
【化172】
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【0403】
表題化合物を、実施例17に記載されるように、工程2においてモルホリンをN−エチルピペリジンの代わりに使用し、そして工程4において、実施例1から得られた中間体5を中間体6の代わりに使用して調製した。MS m/z:546.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.87 (1H, s), 7.40 (1H, d), 7.25 (1H, s), 6.98 (1H, dd), 6.54 (2H, s), 6.46 (1H, m), 6.35 (1H, dd), 5.80 (1H, dd), 4.71 (2H, s), 3.84 (4H, t), 3.77 (6H, s), 3.38 (3H, s), 3.21 (4H, t)。
実施例20:I−18(ラセミ体)の合成
【化173】
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【0404】
化合物I−18を、実施例21に記載されるように、工程1においてmCPBAをSO
2Cl
2の代わりに使用して調製した(mCPBA酸化は、実施例2の工程7に記載されている)。MS m/z:476.4 (M+H
+)。
実施例21:I−19,(ラセミ体)の合成
【化174】
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工程1:中間体2
【化175】
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【0405】
中間体1(実施例2に記載されるように、工程2においてメチルアミンを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した)(250mg,0.72mmol)の、MeCN(2mL)およびDCM(4mL)中の氷冷溶液に、塩化スルフリル(0.12mL,1.44mmol)を添加した。この反応物を0℃で15分間撹拌した。この反応を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、そしてその水層をDCM(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(2%のMeOH/DCM)により精製して、192mgの表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ 2.96 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 4.03 (s, 6H), 4.81 (s, 2H), 7.08 (s, 1H), 8.64 (s, 1H)。
工程2:中間体3
【化176】
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【0406】
中間体2(60.0mg,0.14mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中の溶液に、cis−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(47.7mg,0.42mmol)およびp−TSA(12.0mg,0.07mmol)を添加した。この反応物を105℃で一晩加熱した。この混合物を周囲温度まで冷却し、水を添加し、そして得られた混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和水性NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(10%のMeOH/DCM)により精製して、73.9mgの表題化合物を得た。MS m/z:481.3 (M+1)
+。
工程3:I−19
【化177】
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【0407】
中間体3(73.9mg,0.15mmol)およびDIPEA(39.7mg,0.31mmol)のTHF(3mL)中の氷冷溶液に、塩化アクリロイル(16.7mg,0.18mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌した。この反応を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、そしてEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和水性NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH/DCM)により精製して、40.7mgの表題化合物を得た。MS m/z:535.3 (M+1)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ1.35−1.84 (m, 8H), 3.96 (s, 6H), 4.11−4.29 (m, 2H), 4.44 (s, 2H), 5.50−5.75 (m, 1H), 5.99−6.25 (m, 1H), 6.23−6.47 (m, 1H), 6.52−6.86 (m, 1H), 6.97−7.18 (m, 1H), 7.66−7.90 (m, 1H), 7.96−8.14 (m, 1H)。
実施例22:I−20の合成
【化178】
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【0408】
表題化合物を、実施例17に記載されるように、工程2において1−(2−メトキシエチル)ピペラジンをN−エチルピペリジンの代わりに使用し、そして工程4において中間体5(実施例1から得られた)を中間体6の代わりに使用して調製した。MS m/z:603.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.94 (1H, s), 7.50 (1H, d), 7.40 (1H, d), 7.00 (1H, dd), 6.54 (2H, s), 6.44 (2H, m), 6.39 (1H, m), 5.80 (1H, dd), 4.71 (2H, s), 3.79 (6H, s), 3.44 (5H, m), 3.31 (3H, s)。
実施例23:I−21の合成
【化179】
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【0409】
表題化合物を、実施例17に記載されるように、工程2において2−メトキシ−N−メチルエタンアミンをN−エチルピペリジンの代わりに使用し、そして工程4において中間体5(実施例1から得られた)を中間体6の代わりに使用して調製した。MS m/z:548.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.86 (1H, s), 7.39 (1H, d), 7.15 (1H, s), 6.85 (1H, dd), 6.53 (2H, m), 6.46 (1H, m), 6.35 (1H, m), 5.79 (1H, dd), 4.70 (2H, s), 3.77 (6H, s), 3.59 (2H, s), 3.38 (3H, s), 3.06 (3H, s)。
実施例24:I−22(ラセミ体)の合成
【化180】
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【0410】
化合物I−22を、実施例21に記載されるように、工程2においてtrans−シクロヘキサン−1,2−ジアミンをcis−シクロヘキサン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:535.3 (M+H
+)。
実施例25:I−23の合成
【化181】
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工程1:中間体2
【化182】
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【0411】
中間体1(750mg,3.93mmol)のシクロプロパンアミン(5mL)中の溶液を周囲温度で一晩撹拌し、その後、この溶液を濃縮し、EtOAcで摩砕し、そして濾過して、700mgの表題化合物を得た。MS m/z:212.1 (M+H)
+。
工程2:中間体3
【化183】
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【0412】
中間体2(700mg,3.32mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、酸化マンガン(2.30g,26.4mmol)を添加し、そしてこの混合物を周囲温度で3時間撹拌した。この反応混合物をセライトで濾過し、そしてDCMで洗浄し、そしてその濾液を濃縮して、550mgの表題化合物を得た。MS m/z:210.2 (M+H)
+。
工程3:中間体4
【化184】
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【0413】
中間体3(550mg,2.63mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、3,5−ジメトキシアニリン(480mg,3.14mmol)および酢酸(0.13g,2.17mmol)を窒素下で添加した。この混合物を周囲温度で15分間撹拌し、その後、NaBH(OAc)
3(0.55g×2,5.19mmol)を、15分間の間隔で2回に分けて添加した。この反応物を周囲温度で17時間撹拌し、その後、これを1MのNaOHでクエンチし、そして15分間撹拌した。その水層をDCM(50mL×3)で抽出し、そして合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中10%のEtOAc)に供して、0.83gの表題化合物を得た。MS m/z:347.2 (M+H)
+。
工程4:中間体5
【化185】
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【0414】
中間体4(830mg,2.41mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、トリホスゲン(890mg,3.57mmol)を添加し、その後、トリエチルアミン(1.20g,11.9mmol)を窒素下で添加した。この混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで3時間還流した。この反応を、飽和水性NaHCO
3/H
2Oの1:1の混合物(20mL)でクエンチし、そしてEtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。その粗製生成物をヘキサンで洗浄して、500mgの表題化合物を得た。MS m/z:373.3 (M+H)
+。
工程5:中間体6
【化185A】
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【0415】
中間体5(150mg,0.40mmol)の、MeCN(6mL)およびDCM(12mL)中の氷冷溶液に、塩化スルフリル(108mg,0.80mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌した。この反応を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、そしてその水性物質をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。この粗製物質をprep−TLC(DCM中5%のMeOH)により精製して、60mgの表題化合物を得た。MS m/z:457.2 (M+H)
+。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6):δ 0.62−0.70 (m, 2H), 1.09−1.00 (m, 2H), 2.73−2.83 (m, 1H), 2.91 (s, 3H), 3.97 (s, 6H), 4.60−4.69 (m, 2H), 7.01 (s, 1H), 8.62 (s, 1H)。
工程6:中間体7
【化186】
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【0416】
中間体6(60mg,0.13mmol)のジオキサン(10mL)中の溶液に、ベンゼン−1,2−ジアミン(43mg,0.39mmol)および触媒量のp−TSA(2mg)を添加した。得られた混合物を一晩加熱還流した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、EtOAcで希釈し、飽和水性NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。この粗製生成物をprep−TLC(DCM中2%のMeOH)により精製して、30mgの表題化合物を得た。MS m/z:501.3 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ 0.62 (d, 2H), 0.95 (d, 2H), 2.60 (dd, 1H), 3.95 (s, 6H), 4.39 (s, 2H), 4.83 (s, 2H), 6.47−6.63 (m, 1H), 6.73 (dd, 1H), 6.82−6.86 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.51 (d, 1H), 8.39 (s, 1H)。
工程7:I−23
【化187】
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【0417】
中間体7(30mg,0.06mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、DIPEA(15mg,0.12mmol)を添加し、そして−78℃まで冷却した。この反応混合物に、塩化アクリロイル(6.5mg,0.07mmol)を添加した。この反応混合物を−78℃で10分間撹拌した。その後、これを飽和水NaHCO
3溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、そして濃縮した。この粗製物質をprep−TLC(DCM中3%〜4%のMeOH)により精製して、20mgの表題化合物を得た。MS m/z:555.3 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 0.55−0.67 (m, 2H), 0.96 (q, 2H), 2.61−2.64 (m, 1H), 3.95 (s, 6H), 4.41 (s, 2H), 5.78 (dd, 1H), 6.28 (dd, 1H), 6.52 (dd, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.06−7.12 (m, 1H), 7.17−7.24 (m, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.98 (d, 1H), 8.11 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 9.83 (s, 1H)。
実施例26:I−24の合成
【化188】
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【0418】
化合物I−24を、実施例25に記載されるように、工程2において(4−クロロ−3−メトキシフェニル)メタンアミンをシクロプロパンアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:669.4 (M+H
+)。
実施例27:I−25の合成
【化189】
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【0419】
化合物I−25を、実施例25に記載されるように、工程2において(4−フルオロフェニル)メタンアミンをシクロプロパンアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:623.3 (M+H
+)。
実施例28:I−26の合成
【化190】
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【0420】
化合物I−26を、実施例3からの種々の工程に記載されるように、ただし、以下の順序:工程1、工程6、工程3で調製した。MS m/z:620.4 (M+H
+)。
実施例29:I−27の合成
【化191】
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工程:中間体2
【化192】
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【0421】
中間体1(466mg,2.15mmol)のDMF(6.0mL)中の溶液に、(Boc)
2O(515mg,2.36mmol)およびDMAP(20mg)を添加した。この反応物を周囲温度で16時間撹拌した。DMFを減圧下で除去し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、480mgの表題化合物を得た。MS m/z:317.1 (M+H
+)。
工程2 中間体4
【化193】
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【0422】
中間体2(90mg,0.28mmol)、中間体3(120mg,0.58mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(22.0mg,0.03mmol)を、1,4−ジオキサン(5mL)および2Mの水性Na
2CO
3(1.2mL)中で合わせた。この混合物を110℃で30分間加熱した。この反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーに供して、47mgの表題化合物を得た。MS m/z:319.2 (M+H
+)。
工程3 中間体4
【化194】
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【0423】
中間体4(47.0mg,0.15mmol)をMeOH(5mL)に溶解させ、これに、10wt%のPd/C(20mg)を添加した。この反応混合物をH
2バルーン下周囲温度で3.5時間撹拌した。この反応物をセライトのショートプラグで濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(定量的)を得、これを直接使用した。MS m/z:288.1 (M+H
+)。
I−27
【化195】
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【0424】
表題化合物を、実施例5に概説されるように、実施例1から得られた共通の中間体5を使用して調製した。MS m/z:541.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.92 (1H, s), 7.31 (2H, m), 7.18 (2H, m), 6.92 (1H, m), 6.86 (1H, s), 6.53 (2H, m), 6.46 (1H, dd), 5.44 (1H, dd), 5.01 (2H, s), 4.89 (6H, s), 4.64 (1H, m), 4.57 (1H, s), 3.93 (3H, s), 3.87 (2H, m), 3.29 (1H, m)。
実施例30:I−28の合成
【化196】
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【0425】
化合物I−28を、実施例5に記載されるように調製した。その出発物質を、(3−メトキシフェニル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:654.5 (M+H
+)。
実施例31:I−29の合成
【化197】
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工程1:中間体2
【化198】
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【0426】
中間体1(3.0g,21.3mmol)のメタンアミン(エタノール溶液,30mL)中の溶液を周囲温度で2時間撹拌し、その後、揮発性物質を減圧下でエバポレートした。その残渣にNaHCO
3の水溶液(50mL)を添加し、そしてこの混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、3.53gの表題化合物を得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) :δ 3.03 (d, 3H), 6.63−6.67 (m, 1H), 6.84 (d, 1H), 7.43−7.48 (m, 1H), 7.99 (br s, 1H), 8.17 (dd, 1H)。
工程2:中間体3
【化199】
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【0427】
中間体3(500mg,3.29mmol)およびDIPEA(900mg,7.0mmol)のDMF(5mL)中の溶液に、塩化アクリロイル(acrylol chloride)(1.92g,21.4mmol)を添加した。この反応物を周囲温度で2.5時間撹拌した。この混合物をEtOAcと水との間で分配した。その有機層を分離し、そして水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そしてその粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中6%のMeOHで溶出)に供して、583mgの表題化合物を得た。MS m/z:207.2 (M+1)
+。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) :δ 3.32 (s, 3H), 5.53 (d, 1H), 5.82−5.89 (m, 1H), 6.37 (d,1H), 7.37 (d, 1H), 7.56 (t, 1H), 7.67−7.71 (m, 1H), 8.01 (d, 1H)。
工程3:中間体4
【化200】
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【0428】
中間体3(200mg,0.97mmol)およびFe(272mg,4.85mmol)の、水性NH
4Cl(3mL)およびEtOH(6mL)中の混合物を80℃で1時間撹拌した。固体を濾過により除去し、そしてその濾液を濃縮した。その残渣を水で希釈し、そしてEtOAc(20mL×3)で抽出し、その有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOHで溶出)により精製して、105mgの表題化合物を得た。MS m/z:177.2 (M+1)
+。
1H NMR (400MHz,CDCl
3) :δ 3.26 (s, 3H), 3.76 (br, 2H), 5.52 (dd, 1H), 6.07 (dd, 1H), 6.39 (dd, 1H), 6.74−6.80 (m, 1H), 6.99 (dd, 1H), 7.14−7.18 (m, 1H),7.26 (s, 1H)。
工程4:I−29
【化201】
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【0429】
実施例1から得られた中間体6(100mg,0.24mmol)、中間体4(44mg,0.24mmol)、Cs
2CO
3(162mg,0.48mmol)、Pd
2(dba)
3(21.4mg,0.038mmol)、およびXantphos(43.0mg,0.076mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中の混合物を、N
2下95℃で5時間撹拌した。揮発性物質を減圧下でエバポレートした。その残渣をEtOAcと水との間で分配し、そしてその有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中50%のEtOAcで溶出)に供して、29.8mgmgの表題化合物を得た。MS m/z:543.3 (M+1)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6):δ 3.15 (s, 3H), 3.25 (s, 3H), 4.00 (s, 6H), 4.52 (s, 2H), 5.34−5.57 (m, 1H), 5.88−6.16 (m, 2H), 7.00 (s, 1H), 7.17−7.23 (m, 2H), 7.34−7.43 (m, 1H), 7.87 (d, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.76 (s, 1H)。
実施例32:I−30の合成
【化202】
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【0430】
化合物I−30を、実施例17に記載されるように、中間体5(実施例1から得られた)を中間体6の代わりに使用して調製した。MS m/z:573.5 (M+H
+)。
実施例33:I−31の合成
【化203】
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工程1:中間体2
【化204】
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【0431】
中間体1(2.34g,15.0mmol)のDMF(50mL)中の溶液に、(Boc)
2O(6.60g,30.3mmol)およびDMAP(600mg,4.9mmol)を添加した。この反応物を周囲温度で一晩撹拌した。DMFを減圧下で除去し、そして表題化合物をシリカゲルクロマトグラフィーにより単離した。MS m/z:257.2 (M+H
+)。
工程2:中間体3
【化205】
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【0432】
中間体2(660mg,2.57mmol)とピペリジン(0.65mL,6.60mmol)とをDMF(6.0mL)中で合わせた。この反応混合物を110℃で3時間加熱した。この反応物を減圧中で濃縮し、そしてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、660mgの表題化合物を得た。MS m/z:322.3 (M+H
+)。
工程3:中間体4
【化206】
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【0433】
中間体3(660mg,2.06mmol)をMeOH(10mL)に溶解させ、これに、10wt%のPd/C(100mg)を添加した。この反応物をH
2バルーン下で4.5時間撹拌した。この反応物をセライトのショートプラグで濾過し、そして減圧中で濃縮した。精製せずに、この粗製生成物(quant.)を次の工程に直接使用した。MS m/z:292.1 (M+H)
+。
I−31
【化207】
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【0434】
表題化合物を、中間体4および中間体5(実施例1から得られた)から、実施例5に記載されるような手順を使用して調製した。MS m/z:544.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:8.65 (1H, s), 8.24 (1H, s), 7.71 (1H, m), 7.44 (1H, m), 6.41 (5H, m), 5.79 (1H, dd), 4.65 (2H, s), 3.77 (6H, s), 3.39 (4H, m), 3.34 (3H, s), 2.00 (4H, m), 1.67 (2H, m)。
実施例34:I−32の合成
【化208】
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【0435】
化合物I−32を、実施例25に記載されるように、工程1においてアリルアミンをシクロプロパンアミンの代わりに使用し、そして工程5においてmCPBAをSO
2Cl
2の代わりに使用して調製した(mCPBA酸化は、実施例2の工程7に記載されている)。MS m/z:487.1 (M+H
+)。
実施例35:I−33の合成
【化209】
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【0436】
化合物I−33を、実施例25に記載されるように、工程1において3−アミノプロパン−1,2−ジオールをシクロプロパンアミンの代わりに使用し、そして工程5においてmCPBAをSO
2Cl
2の代わりに使用して調製した(mCPBA酸化は、実施例2の工程7に記載されている)。MS m/z:521.2 (M+H
+)。
実施例36:I−34の合成
【化210】
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【0437】
化合物I−34を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてシクロプロパンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:487.3 (M+H
+)。
実施例37:I−35(ラセミ体)の合成
【化211】
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【0438】
化合物I−35を、実施例21に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2においてピリジン−3−イルメタンアミンを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:612.3 (M+H
+)。
実施例38:I−36の合成
【化212】
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【0439】
化合物I−36を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2において3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した。MS m/z:630.3 (M+H
+)。
実施例39:I−37の合成
【化213】
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【0440】
化合物I−37を、実施例5に記載されるように、工程1において(2−アミノフェニル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルを1,2−ベンゼンジアミンの代わりに使用して調製した。BOC脱保護を、工程2の前に(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:619.4 (M+H
+)。
実施例40:I−38の合成
【化214】
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【0441】
化合物I−38を、実施例53に記載されるように、工程1においてアニリンをシクロプロパンアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:401.3 (M+H
+)。
実施例41:I−39(ラセミ体)の合成
【化215】
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【0442】
化合物I−39を、実施例21に記載されるように、工程1においてmCPBAをSO
2Cl
2の代わりに使用して(mCPBA酸化は、実施例2の工程7に記載されている)、そして工程2において(cis−2−アミノシクロヘキシル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルをcis−シクロヘキサン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。BOC脱保護を、工程3の前に(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:481.5 (M+H
+)。
実施例42:I−40の合成
【化216】
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【0443】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2において4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:544.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:8.02 (1H, s), 7.76 (1H, d), 7.55 (1H, d), 7.36 (2H, m), 6.53 (2H, s), 6.46 (1H, m), 6.36 (1H, dd), 5.80 (1H, dd), 4.73 (2H, s), 3.82 (2H, d), 3.77 (6H, s), 3.30 (2H, s), 2.81 (2H, t), 1.92 (1H, m), 1.68 (2H, m), 1.30 (2H, q)。
実施例43:I−41の合成
【化217】
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【0444】
化合物I−41を、実施例7に記載されるように、工程1において(2−アミノ−5−メチルフェニル)カルバミン酸tert−ブチルを1,2−ベンゼンジアミンの代わりに使用して調製した。BOC脱保護を、工程2の前に(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:475.4 (M+H
+)。
実施例44:I−42の合成
【化218】
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【0445】
化合物I−42を、実施例7に記載されるように、工程1において(2−アミノ−5−トリフルオロメチルフェニル)カルバミン酸tert−ブチルを1,2−ベンゼンジアミンの代わりに使用して調製した。BOC脱保護を、工程2の前に(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:529.4 (M+H
+)。
実施例45:I−43の合成
【化219】
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【0446】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2において3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:530.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:7.87 (1H, s), 7.68 (1H, m), 7.43 (1H, m), 7.24 (1H, m), 7.18 (2H, m), 6.32 (4H, m), 5.68 (1H, dd), 4.85 (1H, m), 4.52 (2H, s), 4.13 (1H, m), 3.70 (6H, s), 3.30 (3H, m), 2.39 (2H, m), 1.72 (2H, m), 1.88 (2H, m)。
実施例46:I−44の合成
【化220】
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【0447】
表題化合物を、実施例5に概説されるように調製した。中間体1を、実施例1に記載されるように、工程5においてピリジン−3−イルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:538.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:8.62 (2H, m), 8.23 (1H, d), 8.05 (1H, s), 7.78 (1H, m), 7.65 (1H, dd), 7.48 (1H, dd), 7.31 (2H, m), 6.55 (2H, s), 6.46 (1H, s), 6.36 (2H, m), 5.77 (1H, dd), 5.22 (2H, dd), 4.75 (2H, s), 3.77 (6H, s)。
実施例47:I−45(ラセミ体)の合成
【化221】
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【0448】
化合物I−45を、実施例10に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2において3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した。MS m/z:636.3 (M+H
+)。
実施例48:I−46(ラセミ体)
【化222】
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【0449】
表題化合物を、実施例21に記載されるように、工程1においてmCPBAをSO
2Cl
2の代わりに使用して調製した(mCPBA酸化は、実施例2の工程7に記載されている)。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2において3−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:536.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.98 (1H, s), 6.51 (2H, s), 6.46 (1H, s), 6.17 (2H, m), 5.62 (1H, dd), 5.03 (1H, m), 4.62 (2H, m), 4.28 (1H, m), 3.93 (1H, m), 3.77 (6H, s), 3.40 (2H, m), 2.94 (1H, m), 2.59 (1H, m), 2.10 (2H, m), 1.96 (2H, m), 1.77 (6H, m), 1.54 (2H, m)。
実施例49:I−47,(ラセミ体)
【化223】
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【0450】
表題化合物を、実施例21に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2において2−アミノアセトニトリルを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:560.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:8.07 (1H, s), 6.92 (1H, s), 6.33 (1H, m), 6.18 (1H, dd), 5.63 (1H, dd), 5.01 (2H, s), 4.61 (2H, s), 4.48 (2H, m), 3.97 (6H, s), 1.79 (6H, m), 1.55 (2H, m)。
実施例50:I−48,
【化224】
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【0451】
表題化合物を、実施例4に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2において2−アミノアセトニトリルを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した。MS m/z:486.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:8.06 (1H, s), 7.76 (1H, d), 7.51 (1H, d), 7.32 (2H, m), 6.56 (2H, s), 6.47 (3H, m), 5.79 (1H, dd), 4.7 (2H, s), 4.72 (2H, s), 3.77 (6H,s)。
実施例51:I−49の合成
【化225】
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【0452】
化合物I−49を、実施例7に記載されるように、工程1において(2−アミノ−5−メチルフェニル)カルバミン酸tert−ブチルを1,2−ベンゼンジアミンの代わりに使用して調製した。BOC脱保護を、工程2の前に(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:475.4 (M+H
+)。
実施例52:I−50の合成
【化226】
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【0453】
化合物I−50を、実施例7に記載されるように、工程1において(2−アミノ−5−トリフルオロメチルフェニル)カルバミン酸tert−ブチルを1,2−ベンゼンジアミンの代わりに使用して調製した。BOC脱保護を、工程2の前に(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:529.4 (M+H
+)。
実施例53:I−51
【化227】
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工程1:中間体1
【化228】
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【0454】
2,4−ジクロロ−5−(ヨードメチル)ピリミジン(1.70g,5.88mmol)の、MeCN(5mL)およびトルエン(15mL)中の溶液に、水性NaOH(1.5mL 5.88mmol)、MeCN(6mL)/トルエン(6mL)中のシクロプロパンアミン(580mg,5.88mmol)を添加した。この混合物を0℃で4時間撹拌した。この混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中30%のEtOAcで溶出)により精製して、540mgの表題化合物を得た。MS m/z:218.2 (M+1)
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) :δ 0.40−0.54 (m, 4H), 2.13−2.18 (m, 1H), 3.97 (s, 2H), 8.62 (s, 1H)。
工程2:中間体2
【化229】
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【0455】
中間体1(540mg,2.55mmol)のメタンアミン(エタノール溶液,10mL)中の溶液を0℃で1時間撹拌した。揮発性物質を減圧下でエバポレートした。その残渣をEtOAcと水との間で分配し、そしてその有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOHで溶出)により精製して、350mgの表題化合物を得た。MS m/z:213.3 (M+1)
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) :δ 0.29〜0.33 (m, 2H), 0.45−0.50 (m, 2H), 2.08−2.13 (m, 1H), 2.98 (d, 3H), 3.74 (s, 2H), 7.17 (br, 1H), 7.75 (s, 1H)。
工程3:中間体3
【化230】
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【0456】
中間体2(100mg,0.47mmol)、トリホスゲン(83mg,0.28mmol)、TEA(95mg,0.94mmol)のTHF(3mL)中の混合物を80℃で16時間撹拌した。この混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中2%のMeOHで溶出)により精製して、60mgの表題化合物を得た。MS m/z:239.3 (M+1)
+。
工程4:中間体4
【化231】
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【0457】
中間体3(60mg,0.25mmol)、ベンゼン−1,2−ジアミン(32.7mg,0.30mmol)、Cs
2CO
3(164mg,0.50mmol)、Pd
2(dba)
3(21.7mg,0.038mmol)およびXantphos(43.7mg,0.076mmol)の1,4−ジオキサン(2mL)中の混合物をN
2雰囲気下90℃で16時間撹拌した。揮発性物質を減圧下でエバポレートした。その残渣を水で希釈し、そしてEtOAc(20mL×3)で抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOHで溶出)により精製して、39mgの表題化合物を得た。MS m/z:311.3 (M+1)
+。
工程5:I−51
【化232】
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【0458】
中間体4(39mg,0.13mmol)およびDIPEA(38.7mg,0.3mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、−78℃で塩化アクリロイル(13.6g,0.15mmol)を添加した。この反応混合物を−78℃で20分間撹拌した。水を添加し、そしてこの混合物をEtOAc(20mL×3)で抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOHで溶出)により精製して、9.3mgの表題化合物を得た。MS m/z:365.4 (M+1)
+。
1H NMR (400MHz, CDCl
3):δ 0.63−0.71 (m, 2H), 0.88 (q, 2H), 2.62−2.69 (m, 1H), 3.30 (s, 3H), 4.25 (s, 2H), 5.71 (d, 1H), 6.21 (dd, 1H), 6.38 (d, 1H), 7.18−7.22 (m, 2H), 7.28 (br s, 1H), 7.50 (br, 1H), 7.89 (s, 1H), 8.38 (br s, 1H)。
実施例54:I−52の合成
【化233】
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【0459】
化合物I−52を、実施例53に記載されるように、工程1においてシクロヘキサンアミンをシクロプロパンアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:407.4 (M+H
+)。
実施例55:I−53の合成
【化234】
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【0460】
化合物I−53を、実施例21に記載されるように、工程2において(cis−2−アミノシクロヘキシル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルをcis−シクロヘキサン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。BOC脱保護を、工程3の前に(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:549.5 (M+H
+)。
実施例56:I−54の合成
【化235】
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【0461】
化合物I−54を、実施例17に記載されるように、(2−アミノ−5−(1−エチルピペリジン−4−イル)フェニル)カルバミン酸tert−ブチルを中間体3の代わりに使用して調製した。MS m/z:572.6 (M+H
+)。
実施例57:I−55の合成
【化236】
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【0462】
化合物I−55を、実施例17に記載されるように、(5−(4−アセチルピペラジン−1−イル)−2−アミノフェニル)カルバミン酸tert−ブチルを中間体3の代わりに使用して調製した。MS m/z:587.5 (M+H
+)。
実施例58:I−56の合成
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
【0463】
化合物I−56を、実施例17に記載されるように、(2−アミノ−5−(1−エチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)フェニル)カルバミン酸tert−ブチルを中間体3の代わりに使用して調製した。MS m/z:570.6 (M+H
+)。
実施例59:I−57の合成
【化238】
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【0464】
化合物I−57を、実施例25に記載されるように、工程1においてブタ−3−エン−1−アミンをシクロプロパンアミンの代わりに使用し、そして工程5においてmCPBAをSO
2Cl
2の代わりに使用して調製した(mCPBA酸化は、実施例2の工程7に記載されている)。MS m/z:501.1 (M+H
+)。
実施例60:I−58の合成
【化239】
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【0465】
化合物I−58を、実施例25に記載されるように、工程1において4−アミノブタン−1,2−ジオールをシクロプロパンアミンの代わりに使用し、そして工程5においてmCPBAをSO
2Cl
2の代わりに使用して調製した(mCPBA酸化は、実施例2の工程7に記載されている)。MS m/z:535.1 (M+H
+)。
実施例61:I−59
【化240】
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【0466】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において2−メトキシエタンアミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した。MS m/z:505.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.97 (1H, s), 7.67 (1H, m), 7.56 (1H, m), 7.34 (2H, m), 6.53 (2H, s), 6.46 (2H, m), 6.39 (1H, m), 5.80 (1H, dd), 4.70 (2H, s), 4.20 (2H, t), 3.77 (6H, s), 3.57 (2H, t), 3.25 (3H, s)。
実施例62:I−60の合成
【化241】
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【0467】
化合物I−60を、実施例25に記載されるように、工程1において4−(アミノメチル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをシクロプロパンアミンの代わりに使用し、そして工程5においてmCPBAをSO
2Cl
2の代わりに使用して調製した(mCPBA酸化は、実施例2の工程7に記載されている)。MS m/z:644.7 (M+H
+)。
実施例63:I−61,(ラセミ体)
【化242】
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【0468】
表題化合物を、実施例116に概説されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において2−メトキシエタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:579.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.97 (1H, s), 6.91 (1H, s), 6.34 (1H, m), 6.17 (1H, dd), 5.63 (1H, d), 4.59 (2H, m), 4.48 (1H, br s), 4.37 (1H, br s), 4.29 (2H, m), 3.97 (6H, s), 3.48(2H, s), 3.35 (3H, s), 1.76 (6H, m)。
実施例64:I−62の合成
【化243】
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【0469】
化合物I−62を、実施例17に記載されるように、工程2においてピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルをN−エチルピペリジンの代わりに使用して調製した。MS m/z:713.5 (M+H
+)。
実施例65:I−63(ラセミ体)の合成
【化244】
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【0470】
化合物I−63を、実施例21に記載されるように調製した。中間体1を、実施例2に記載されるように、工程2においてベンジルアミンを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:611.4 (M+H
+)。
実施例66:I−64の合成
【化245】
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【0471】
化合物I−64を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてチアゾール−4−イルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:544.4 (M+H
+)。
実施例67:I−65
【化246】
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工程1:中間体2
【化247】
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【0472】
実施例1から得られた中間体6(100mg,0.25mmol)、2−ニトロフェノール(51.7mg,0.37mmol)、Cs
2CO
3(162mg,0.50mmol)のNMP(5mL)中の混合物を100℃で16時間加熱した。この混合物を周囲温度まで冷却した。水を添加し、そして得られた混合物をEtOAc(35mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(4%のEtOAc/DCM)により精製して、52.5mgの表題化合物を得た。
工程2:中間体3
【化248】
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【0473】
中間体2(52.5mg,0.10mmol)、Fe(34.5mg,0.62mmol)、NH
4Cl(33.3mg,0.62mmol)の、エタノール(4mL)およびH
2O(2mL)中の混合物を2時間加熱還流した。この混合物を周囲温度まで冷却し、そして濾過した。その濾液を減圧中で濃縮し、水を添加し、そして得られた混合物をEtOAc(35mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH/DCM)により精製して、7.1mgの表題化合物を得た。MS m/z:476.3 (M+1)
+。
工程3:I−65
【化249】
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【0474】
中間体3(7.10mg,0.02mmol)およびDIPEA(3.9mg,0.03mmol)のTHF(4mL)中の冷(0℃)溶液に、塩化アクリロイル(1.6mg,0.02mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌し、その後、これを飽和NaHCO
3でクエンチし、そしてEtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中4%のEtOAc)により精製して、3.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:530.4 (M+1)
+。
1H NMR (400MHz, CDCl
3):δ 3.45 (s, 3H), 3.94 (s, 6H), 4.57 (s, 2H), 6.08 (d, 1H), 6.41 (dd, 1H), 6.61 (s, 1H), 6.67 (d, 1H), 7.05−7.11 (m, 1H), 7.20 (d, 1H), 7.27−7.30 (m, 1H), 7.97 (s, 1H), 8.38 (d, 1H)。
実施例68:I−66
【化250】
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【0475】
表題化合物(40mg)を、実施例84に記載されるように、工程3において(1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルを(1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに使用して調製した。MS m/z:611.1 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:7.96 (1H, d), 7.71 (1H, d), 7.28 (4H, m), 7.2 (1H, m), 7.0 (1H, s), 6.3 (1H, dd), 6.05 (1H, dd), 5.55 (1H, dd), 5.12 (1H, br s), 4.5 (2H, s), 3.96 (6H, s), 1.2−1.8 (8H, m)。
実施例69:I−67
【化251】
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工程1:中間体2
【化252】
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【0476】
実施例1から得られた中間体5(150mg,0.45mmol)、ベンゼン−1,2−ジアミン(48.5mg,0.45mmol)、Cs
2CO
3(292mg,0.90mmol)、Pd
2(dba)
3(41.0mg,0.045mmol)およびxantphos(51.8mg,0.09mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)中の混合物を窒素雰囲気下90℃で5時間撹拌した。この混合物を周囲温度まで冷却した。水を添加し、そして得られた混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH/DCM)により精製して、88.5mgの表題化合物を得た。MS m/z:407.4 (M+1)
+。
工程2:I−67
【化253】
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【0477】
中間体2(88.2mg,0.22mmol)およびEt
3N(87.8mg,0.87mmol)のTHF(6mL)中の冷(0℃)溶液に、2−クロロエタンスルホニルクロリド(35.4mg,0.22mmol)を添加した。この反応物を40℃で6時間加熱した。水を添加し、そして得られた混合物をEtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(3%のMeOH/DCM)により精製して、8.8mgの表題化合物を得た。MS m/z:497.4 (M+1)
+。
1H NMR (400MHz, CDCl
3):δ 3.40 (s, 3H), 3.79 (s, 6H), 4.64 (s, 2H), 5.86 (d, 1H), 6.14 (d, 1H), 6.39 (s, 1H), 6.48 (d, 2H), 6.55 (dd, 9.6 Hz, 1H), 7.17− 7.27 (m, 3H), 7.46−7.52 (m, 2H), 7.95 (s, 1H), 8.12 (s, 1H)。
実施例70:I−68(ラセミ体)の合成
【化254】
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【0478】
化合物I−68を、実施例21に記載されるように、実施例25から得られた中間体6を中間体2の代わりに使用して調製した。MS m/z:561.5 (M+H
+)。
実施例71:I−69(ラセミ体)の合成
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
化合物I−69を、実施例21に記載されるように、実施例116から得られた中間体1を中間体2の代わりに使用して調製した。MS m/z:618.4 (M+H
+)。
実施例72:I−70(ラセミ体)の合成
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
【0480】
化合物I−70を、実施例21に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2においてシクロブチルアミンを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:575.3 (M+H
+)。
実施例73:I−71(ラセミ体)の合成
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0481】
化合物I−71を、実施例10に記載されるように、工程1において7−クロロ−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,4−ジメチル−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを中間体8の代わりに使用し(実施例2に記載されるように、1−(2,4−ジクロロピリミジン−5−イル)エタノンを中間体2の代わりに使用し、工程2においてメチルアミンを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した)、そして工程2〜5を省略して調製した。MS m/z:481.5 (M+H
+)。
実施例74:I−72(ラセミ体)の合成
【化258】
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【0482】
化合物I−72を、実施例4に記載されるように、工程1において7−クロロ−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−1,4−ジメチル−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを中間体1の代わりに使用して(実施例2に記載されるように、1−(2,4−ジクロロピリミジン−5−イル)エタノンを中間体2の代わりに使用し、工程2においてメチルアミンを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した)調製した。MS m/z:475.5 (M+H
+)。
実施例75:I−73(ラセミ体)の合成
【化259】
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【0483】
化合物I−73を、実施例21に記載されるように調製した。その出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2においてアンモニアを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:521.2 (M+H
+)。
実施例76:I−74
【化260】
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【0484】
表題化合物を、実施例29に記載されるように、実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用して調製した。MS m/z:609.0 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:8.01 (1H, s), 7.95 (2H, m), 7.84 (1H, s), 7.52 (1H, dd), 7.44 (1H, dd), 6.88 (1H, s), 6.47 (1H, dd), 6.38 (1H, dd), 5.80 (1H, dd), 4.60 (2H, s), 3.95 (6H, s), 3.91 (3H, s), 3.35 (3H, s)。
実施例77:I−75の合成
【化261】
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【0485】
化合物I−75を、実施例102に記載されるように、工程5においてメチルアミンをシクロプロパンアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:495.3 (M+H
+)。
実施例78:I−76(ラセミ体)の合成
【化262】
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【0486】
化合物I−76を、実施例21に記載されるように調製した。出発物質を、実施例2に記載されるように、工程2においてメチルアミンを3−ニトロベンジルアミンの代わりに使用し、工程4において2−クロロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程6を省略して調製した。MS m/z:501.3 (M+H
+)。
実施例79;I−77
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
表題化合物を、実施例29に記載されるように、工程1において5−ブロモ−2−ニトロアニリンを中間体1の代わりに使用して調製した。MS m/z:541.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:8.00 (1H, s), 7.95 (1H, s), 7.84 (1H, s), 7.77 (1H, s), 7.64 (1H, d), 7.53 (1H, m), 6.54 (2H, s), 6.46 (1H, m), 6.41 (1H, m), 5.83 (1H, dd), 4.71 (2H, s), 3.93 (3H, s), 3.78 (6H, s), 3.36 (3H, s)。
実施例80:I−78
【化264】
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【0488】
表題化合物を、実施例29に概説されるように、工程2において2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾールを中間体3の代わりに使用して調製した。MS m/z:544.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:9.94 (1H, s), 8.91 (1H, s), 8.52 (1H, s), 8.12 (1H, s), 7.89 (1H, d), 7.74 (1H, d), 7.68 (1H, dd), 6.54 (3H, m), 6.41 (1H, m), 6.27 (1H, dd), 5.79 (1H, dd), 4.69 (2H, s), 3.72 (6H, s), 3.26 (3H, s)。
実施例81:I−79の合成
【化265】
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【0489】
化合物I−79を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において1−メチルピペリジン−4−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:468.3 (M+H
+)。
実施例82:I−80の合成
【化266】
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【0490】
化合物I−80を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において1−エチルピペリジン−4−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:558.4 (M+H
+)。
実施例83:I−81の合成
【化267】
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【0491】
化合物I−81を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護を(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:530.3 (M+H
+)。
実施例84:I−82の合成
【化268】
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工程1:中間体2
【化269】
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【0492】
表題化合物を、実施例1に記載されるように、工程5においてベンジルアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。
工程2:中間体3
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0493】
表題化合物を、文献(Chemistry & Biology 2010,17,285−295)に記載されるように調製した。中間体2(150mg,0.31mmol)およびHOBT(78mg,0.51mmoL)を4mLのDMFに溶解させ、そして90分間撹拌した。アンモニア(3.8mL,ジオキサン中0.5N,1.9mmoL)を添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そしてその反応混合物を水、ブラインおよびクロロホルムで分配した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてその溶媒を減圧下で除去して、300mgの表題化合物を得、これをそのまま次の反応で使用した。MS m/z:578.2 (M+H
+)。
工程3:中間体4
【化271】
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【0494】
中間体3(300mg,0.52mmol)、((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(214mg,1mmoL)およびDIPEA(170uL,1.56mmoL)の、4mLのDMF中の溶液を70℃で4時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そして水、ブラインおよびEtOAcで分配した。その有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてその溶媒を減圧下。その粗製生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜75%のEtOAcの勾配で溶出)に供し、これにより、57mgの表題化合物を得た。MS m/z:657.2 (M+H
+)。
工程4:中間体5
【化272】
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【0495】
中間体4(57mg,0.087mmol)の、5mLのDCM中の溶液に、500uLのHCl(ジオキサン中4N)を添加し、そしてこの反応物を周囲温度で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、これにより、77mgの表題化合物を得た。MS m/z:557.2 (M+H
+)。
工程5:I−82
【化273】
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【0496】
中間体5(77mg,0.13mmoL)およびアクリル酸(9ul,0.13mmoL)の、500uLのDMF中の溶液に、DIPEA(114uL,0.65mmoL)およびHATU(49mg,0.13mmoL)を添加した。この反応物を周囲温度で15分間撹拌し、次いで、フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜70%のアセトンの勾配で溶出)により直接精製し、これにより、16mgの表題化合物を得た。MS m/z:611.1 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:7.96 (1H, d), 7.72 (1H, d), 7.28 (4H, m), 7.2 (1H, m), 7.0 (1H, s), 6.31 (1H, dd), 6.05 (1H, dd), 5.55 (1H, dd), 5.12 (2H, br s), 4.5 (2H, s), 3.96 (6H, s), 1.2−1.8 (8H, m)。
実施例85:I−83の合成
【化274】
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工程1:中間体2
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
【0497】
表題化合物を、中間体1から、文献の手順(WO 01/29042;PCT/EP00/10088)に従って調製した。
工程2:中間体3
【化276】
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【0498】
中間体2(53mg,0.14mmol)およびフェニレンジアミン(74mg,0.69mmoL)を、ニートでマイクロ波中120℃で30分間加熱した。その粗製生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜80%のEtOAcの勾配で溶出)に供して、30mgの表題化合物を得た。MS m/z:415.1 (M+H
+)。
工程3:I−83
【化277】
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【0499】
中間体3(30mg,0.072mmoL)の、500uLのTHF中の冷(−10℃)溶液に、塩化アクリロイル(6.1μL,0.076mmoL)を添加した。この反応物を−10℃で5分間撹拌し、次いでDIPEA(14uL,0.079mmoL)で処理し、そしてさらに5分間撹拌した。この反応混合物を水とブラインとの間で分配し、そしてその有機層を分離し、そしてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%のEtOAcの勾配で溶出)を使用して精製し、これにより、25mgの表題化合物を得た。MS m/z:469.1 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:8.68 (1H, s), 8.12 (1H, s), 7.8 (1H, d), 7.64 (2H, d), 7.58 (1H, d), 7.48 (1H, t), 7.2 (1H, t), 7.12 (1H, t), 6.5 (1H, dd), 6.3 (1H, dd), 5.79 (1H, dd), 4.57 (2H, s), 3.25 (3H, s)。
実施例86:I−84の合成
【化278】
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【0500】
化合物I−84を、実施例31に記載されるように、工程2において2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾールを中間体3の代わりに使用して調製した。MS m/z:544.4 (M+H
+)。
実施例87:I−85の合成
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
【0501】
化合物I−85を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において4−アミノピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護を(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:598.2 (M+H
+)。
実施例88:I−86の合成
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
化合物I−86を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてチアゾール−4−イルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:612.3 (M+H
+)。
実施例89:I−87の合成
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
【0503】
化合物I−87を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において4−(アミノメチル)ピリジン−2−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:553.4 (M+H
+)。
実施例90:I−88の合成
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
化合物I−88を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてオキセタン−3−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:503.4 (M+H
+)。
実施例91:I−89(ラセミ体)の合成
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
【0505】
化合物I−89を、実施例21に記載されるように調製した。N−(3−((7−クロロ−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−1(2H)−イル)メチル)フェニル)メタンスルホンアミドを、中間体2の代わりに使用し、そしてこれを、実施例1に記載されるように、工程5においてN−(3−(アミノメチル)フェニル)メタンスルホンアミドをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:704.3 (M+H
+)。
実施例92:I−90の合成
【化284】
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【0506】
化合物I−90を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において3−(アミノメチル)ベンゾニトリルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:562.5 (M+H
+)。
実施例93:I−91
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
【0507】
表題化合物を、実施例5に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてチアゾール−2−イルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:612.0 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ:8.07 (1H, s), 7.11 (1H, d), 7.51 (3H, m), 7.23 (2H, m), 6.90 (1H, s), 6.45 (1H, dd), 6.34 (1H, dd), 5.79 (1H, dd), 5.50 (2H, s), 4.67 (2H, s), 3.96 (6H, s)。
実施例94:I−92
【化286】
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【0508】
表題化合物を、実施例116に概説されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてチアゾール−2−イルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:618.2 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:8.00 (1H, s), 7.70 (1H, d), 7.52 (1H, d), 6.92 (1H, s), 6.32 (1H, dd), 6.16 (1H, d), 5.62 (1H, dd), 5.56 (2H, br), 4.65 (2H, s), 3.97 (6H, s), 1.69 (6H, br), 1.51 (2H, br)。
実施例95:I−93の合成
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
化合物I−93を、実施例116に記載されるように、工程2において((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)カルバメートを((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバメートの代わりに使用して調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてチアゾール−2−イルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:618.1 (M+H
+)。
実施例96:I−94の合成
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
【0510】
化合物I−94を、実施例116に記載されるように、工程2において((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)カルバメートを((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバメートの代わりに使用して調製した。その出発物質は、実施例1から得られた中間体6であった。MS m/z:535.1 (M+H
+)。
実施例97:I−95の合成
【化289】
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工程1:中間体2
【化290】
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【0511】
表題化合物(645mg,MS m/z:570.0(M+H
+))を、中間体6(実施例1)から、工程2において実施例84に記載されるように、6−CF
3−HOBTをHOBTの代わりに使用して調製した。
工程2:中間体3
【化291】
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【0512】
表題化合物(440mg,MS m/z:581.2(M+H
+)を、中間体2から、実施例84の工程3に記載されるように調製した。
工程3:中間体4
【化292】
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【0513】
中間体3(440mg,0.76mmoL)の、10mLのDCM中の溶液に、10mLのHCl(ジオキサン中4N)を添加し、そしてこの反応物を周囲温度で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして得られた固体をその後の反応で直接使用した。
工程4:I−95
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
【0514】
表題化合物(190mg)を、実施例84の工程5に記載されるように調製した。MS m/z:535.1 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:7.96 (1H, s), 7.77 (1H, d), 6.98 (1H, s), 6.7 (1H, br s), 6.32 (1H, br s), 6.04 (1H, d), 5.55 (1H, dd), 4.44 (2H, s), 4.14 (2H, m), 3.97 (6H, s), 3.22 (3H, s), 1.37−1.76 (8H, m)。
実施例98:I−96の合成
【化294】
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【0515】
化合物I−96を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において2−アミノ酢酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:561.5 (M+H
+)。
実施例99:I−97の合成
【化295】
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【0516】
化合物I−97を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において3−(アミノメチル)ベンズアミドをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:580.4 (M+H
+)。
実施例100:I−98の合成
【化296】
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【0517】
化合物I−98を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてシクロプロピルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:501.5 (M+H
+)。
実施例101:I−99の合成
【化297】
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【0518】
化合物I−99を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において2,2−ジフルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:511.6 (M+H
+)。
実施例102:I−100
【化298】
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工程1:中間体2
【化299】
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【0519】
125mLの密封チューブ内で、3,5−ジメトキシアニリン(2.00g,13.1mmol)をトルエン(50mL,469mmol)に添加した。無水酢酸(1.36mL,14.4mmol)をゆっくりと添加すると、沈殿物が形成された。この反応物を45℃で30分間加熱し、次いで、この反応物を室温で一晩撹拌した。翌日、この反応物をヘキサンで希釈し、そして濾過し、さらなるヘキサンですすぎ、そして減圧下で乾燥させて、2.5gの表題化合物を得た。MS m/z:196.2 (M+H)
+。
工程2:中間体3
【化300】
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【0520】
250mLの丸底フラスコに、DCM(75mL)中のN−(3,5−ジメトキシフェニル)アセトアミド(3.20g,16.4mmol)を添加した。この反応混合物を0℃まで冷却した。25mLのDCM中のN−クロロスクシンイミド(2.30g,17.2mmol)をゆっくりと添加し、そしてこの混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この反応物を濃縮し、そしてヘキサン−EtOAcの1−1の混合物に溶解させた。生じた沈殿物を濾過し、その濾液を濃縮し、1:1のヘキサン−EtOAcに溶解させ、そして固体を濾過して、2番目の収穫物の固体を得た。集めた沈殿物を合わせ、そしてシリカゲル(ヘキサン中25%のEtOAcで溶出)で精製して、1.50gの表題化合物を得た。MS m/z:230.2 (M+H)
+。
工程3:中間体4
【化301】
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【0521】
125mLの密封フラスコに、EtOH(50mL,856mmol)中の中間体3(1.90g,8.27mmol)を添加し、その後、10mLの水中の水酸化カリウム(2.32g,41.4mmol)を添加した。この反応物を95℃で16時間撹拌し、その後、これを冷却し、そして濃縮した。得られた油状物を水とEtOAcとの間で分配し、その有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、1.00gの表題化合物を得た。MS m/z:188.1 (M+H)
+。
工程4:中間体5の合成
【化302】
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【0522】
密封容器内に、DMA(5mL,53.3mmol)中の中間体4(1.50g,8.00mmol)を添加し、その後、DIPEA(820μl,8.80mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で10分間撹拌し、そして実施例1から得られた2,4−ジクロロ−5−(ヨードメチル)ピリミジン(2.31g,8.00mmol)を添加した。この反応混合物を60℃で7.5時間撹拌し、次いで周囲温度で16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてトルエンと一緒に数回共沸した。EtOAcを添加し、そしてその有機層をブラインで洗浄した(3回)。その有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中5%〜25%のEtOAcで溶出)により精製して、1.75gの表題化合物を得た。MS m/z:348.2 (M+H)
+。
工程5:中間体6の合成
【化303】
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【0523】
中間体5(1.50g,4.30mmol)を1,4−ジオキサン(20mL)に溶解させた。シクロプロピルメタンアミン(612mg,8.61mmol)およびDIPEA(1.54mL,8.61mmol)を添加した。この溶液を35℃で3時間撹拌した。水(20mL)を添加し、そしてその有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルを通すクロマトグラフィー(DCMで溶出)で分離して、1.17gの表題化合物を得た。MS m/z:383.4 (M+H)
+。
工程6:中間体7
【化304】
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【0524】
中間体6(1.16g,3.03mmol)をDCM(15mL)に溶解させた。トリホスゲン(873mg,3.33mmol)を一度に添加した。この黄色溶液は部分的に曇り、次いで溶液に戻った。この混合物を周囲温度で30分間撹拌した。トリエチルアミン(2.11mL,15.13mmol)を添加し、そして得られた懸濁物を周囲温度で18時間撹拌した。クロロホルメート中間体の形成が観察された([M+H]+=445m/z)。この懸濁物を耐圧容器に移し、そして50℃でさらに48時間撹拌した。この混合物を冷却し、そしてその有機相を水(20mL)および飽和水性重炭酸ナトリウム(20mL)で洗浄した。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルを通すクロマトグラフィー(DCM中0%〜5%のEtOAc)で分離して、1.04gの表題化合物を得た。MS m/z:409.4 (M+H)
+。
工程7:中間体8
【化305】
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【0525】
中間体7を1,4−ジオキサン(3mL)に溶解させ、そしてベンゼン−1,2−ジアミン(52.85mg,489μmol)およびTFA(244μmol)を添加した。この溶液を95℃で20時間撹拌した。この溶液をEtOAcで希釈し、そして飽和水性重炭酸ナトリウム(5mL)およびブライン(5mL)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルを通すクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOH)により分離して、100mgの表題化合物を得た。MS m/z:481.5 (M+H)
+。
工程8:I−100
【化306】
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【0526】
中間体8(98.0mg,204μmol)をDCM(2mL)に溶解させた。Et
3N(56.8μl,408μmol)を添加し、その後、塩化アクリロイル(19.9μl,245μmol)を添加した。この溶液を周囲温度で30分間撹拌し、次いでMeOHを添加し、そしてこの反応混合物を減圧下で濃縮した。その残渣を逆相クロマトグラフィー(MeOH、次いでメタノール中1NのNH
3で予め溶出した)によりクロマトグラフィーで分離した。シリカゲルを通してのその後のクロマトグラフィー(DCM中20%〜30%のEtOAc)により、21.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:535.6 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.84 (s, 1H), 8.56 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.74 (dd, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.19 (td, 1H), 7.12 (td, 1H), 6.76 (dd, 2H), 6.52 (dd, 1H), 6.28 (dd, 1H), 5.78 (dd, 1H), 4.78−4.67 (m, 1H), 4.47 (d, 1H), 4.14−3.93 (m, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.79 (m, 5H), 1.17 (m, 1H), 1.01−0.69 (m, 1H), 0.48 − 0.10 (m, 4H)。
実施例103:I−101
【化307】
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工程1:中間体2
【化308】
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【0527】
実施例102から得られた中間体7(100mg,244μmol)をcis シクロヘキサン−1,2−ジアミン(69.75mg,610.85μmol)と合わせ、そして1,4−ジオキサン(3mL)に溶解させた。この溶液を95℃で20時間撹拌した。この溶液を周囲温度まで冷却し、そして減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルを通すクロマトグラフィー(DCM中MeOH中3%の1NのNH
3)で分離して、90mgの表題化合物を得た。MS m/z:487.5 (M+H)
+。
工程2:I−101
【化309】
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【0528】
中間体2(90mg,185μmol)をDCM(2mL)に溶解させた。トリエチルアミン(51.5μl,370μmol)を添加し、その後、塩化アクリロイル(18.0μl,222μmol)を添加した。この溶液を周囲温度で30分間撹拌し、その後、これをMeOHでクエンチし、そして減圧下で濃縮した。その残渣を、逆相HPLC、次いでシリカゲルでクロマトグラフィーにより分離して、表題化合物を得た。MS m/z:541.6 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.95 (s, 1H), 7.74 (d, 1H), 6.78 (t, 1H),), 6.73 (d, 1H), 6.60 (br s, 1H), 6.34 (dd, 2H), 6.04 (dd, 1H), 5.56 (dd, 1H), 4.64 (d, 1H), 4.41 (d, 1H), 4.22 (br s, 1H), 4.05 (br s, 1H), 3.90−3.80 (3, 7H), 1.84−1.03 (m, 10H), 0.92−0.73 (m, 1H), 0.61−0.3(m, 4H)。
実施例104:I−102の合成
【化310】
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【0529】
化合物I−102を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において2−フルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:493.6 (M+H
+)。
実施例105:I−103の合成
【化311】
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【0530】
化合物I−103を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において2,2−ジフルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:579.5 (M+H
+)。
実施例106:I−104の合成
【化312】
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【0531】
化合物I−104を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において2,2−ジフルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程4において2−クロロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:545.5 (M+H
+)。
実施例107:I−105(ラセミ体)の合成
【化313】
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【0532】
化合物I−105を、実施例21に記載されるように調製した。7−クロロ−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを、中間体2の代わりに使用し、そしてこれを、実施例1に記載されるように、工程5において2,2−ジフルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:585.5 (M+H
+)。
実施例108:I−106(ラセミ体)の合成
【化314】
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【0533】
化合物I−106を、実施例21に記載されるように調製した。7−クロロ−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを、中間体2の代わりに使用し、そしてこれを、実施例1に記載されるように、工程5において2−フルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:567.5 (M+H
+)。
実施例109:I−107(ラセミ体)の合成
【化315】
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【0534】
化合物I−107を、実施例21に記載されるように調製した。7−クロロ−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを、中間体2の代わりに使用し、そしてこれを、実施例1に記載されるように、工程5において2,2−ジフルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程4において2−クロロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:551.6 (M+H
+)。
実施例110:I−108の合成
【化316】
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工程1:中間体1
【化317】
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【0535】
125mLの密封チューブに、トルエン(50mL)中の3,5−ジメトキシアニリン(2.00g,13.1mmol)を添加した。無水酢酸(1.36mL,14.4mmol)を添加すると、沈殿物が形成し始めた。この反応物を45℃で30分間加熱し、次いで周囲温度まで冷却し、そして16時間撹拌した。この反応混合物をヘキサンで希釈し、そして濾過した。この固体をさらなるヘキサンですすぎ、そしてその濾液を減圧下で乾燥させて、2.50gの表題化合物を得た。MS m/z:196.2 (M+H)
+。
工程2:中間体2
【化318】
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【0536】
125mLの丸底フラスコに、セレクトフルオル(5.99g,16.9mmol)およびMeCN(40mL)を添加し、そして0℃まで冷却した。10mLのMeCN中の中間体1(3.00g,15.4mmol)を0℃で添加し、そしてこの反応物を撹拌し、そして16時間かけて周囲温度まで温めた。この反応物を濃縮し、EtOAcおよびH
2Oを添加し、そしてその有機層を分離し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲル(DCM−EtOAcで溶出)で精製した。2回目の精製(DCM中4%のMeOHで溶出)により、800mgの表題化合物を得た。LC. MS m/z:214.2 (M+H)
+。
工程3:中間体3
【化319】
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【0537】
125mLの丸底に、EtOH(9.6mL)中の中間体2(700mg,3.28mmol)および4mLのH
2O中の水酸化カリウム(918mg,16.4mmol)を添加し、そしてこの反応系を密封し、そして90℃で20時間加熱した。この反応混合物を濃縮し、H
2OおよびEtOAcを添加し、そしてその有機層を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。生じた固体をシリカゲル(ヘキサン中40%のEtOAcで溶出)で精製して、450mgの表題化合物を得た。LC. MS m/z:172.1 (M+H)
+。
工程4:中間体4
【化320】
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【0538】
密封容器に、中間体3(2.38g,13.9mmol)、DMA(20mL)およびDIPEA(27.8mmol,2.59mL)を添加した。この反応混合物を周囲温度で15分間撹拌し、その後、2,4−ジクロロ−5−(ヨードメチル)ピリミジン(4.02g,13.9mmol)を添加した。この反応混合物を50℃で16時間加熱し、その後、これを周囲温度まで冷却し、次いで飽和水性NH
4Cl(40mL)とEtOAc(40mL)との間で分配した。その有機相を集め、そしてその水相をEtOAc(40mL)でさらに1回抽出した。その有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、そして濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中30%のEtOAcで溶出)による精製により、4.07gの表題化合物を得た。MS m/z:332.2 (M+H)
+。
工程5:中間体5
【化321】
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【0539】
中間体4(1.00g,3.00mmol)のジオキサン(10mL)中の溶液に、DIPEA(0.70mL,7.53mmol)およびTHF中2Mのメチルアミン(4.52mL,9.03mmol)を添加した。この反応混合物を50℃で16時間加熱した。さらなるメチルアミン(9.03mmol,4.52mL)を添加し、そしてこの反応混合物を50℃でさらに16時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そしてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中50%のEtOAcで溶出)により精製して、570mgの表題化合物を得た。MS m/z:327.3 (M+H)
+。
工程6:中間体6
【化322】
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【0540】
中間体5(570mg,1.74mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、周囲温度でトリホスゲン(1.92mmol,569mg)を添加した。この混合物を周囲温度で30分間撹拌し、その後、Et
3N(0.74mL,5.23mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で5時間撹拌した。H
2O(5mL)をこの反応混合物にゆっくりと添加し、その後、10のpHが達成されるまで飽和水性NaH
2CO
3(20mL)を添加した。
【0541】
この反応混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、そしてMgSO
4で乾燥させ、そして溶媒を減圧下で除去した。得られた残渣をEt
2Oで摩砕し、そしてその固体を濾過して、490mgの表題化合物を得た。その濾液を濃縮して、さらに100mgの表題化合物を得、これをシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中10%のEtOAcで溶出)により精製して、さらに20mgの表題化合物を得た。MS m/z:353.3 (M+H)
+。
工程7:中間体7
【化323】
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【0542】
中間体6(250mg,0.71mmol)の1,4−ジオキサン(5mL)中の溶液に、周囲温度で1,2−フェニルジアミン(230mg,2.3mmol)を添加し、その後、2滴のTFAを添加した。この反応混合物を95℃で16時間加熱し、その後、これを周囲温度まで冷却し、そして飽和水性NH
4Cl(10mL)とEtOAc(20mL)との間で分配した。その有機相をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中20%のEtOAcで溶出)により精製して、163mgの表題化合物を得た。MS m/z:425.5 (M+H)
+。
工程8:I−108
【化324】
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【0543】
中間体7(163mg,0.38mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、Et
3N(0.05mL,0.38mmol)を添加した。この混合物を0℃まで冷却し、そして塩化アクリロイル(34.8mg,0.38mmol)を滴下により添加した。この反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで30分間かけて周囲温度まで温めた。この反応混合物を飽和水性NH
4Cl(10mL)とEtOAc(20mL)との間で分配した。その有機相をMgSO4で乾燥させ、濃縮し、そしてその残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DMC中60%のEtOAcで溶出)により精製して、32mgの表題化合物を得た。MS m/z:479.5 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 3.4 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 3.90 (s, 3H), 4.6 (s, 2H), 5.75 (d, 1H), 6.2 (m, 1H), 6.4 (m, 2H), 6.55 (d, 1H), 7.25 (m, 3H), 7.5 (s, 1H), 7.8 (s, 1H), 7.9 (s, 1H), 8.4 (s, 1H)。
実施例111:I−109の合成
【化325】
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【0544】
化合物I−109を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてシクロプロピルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程4において2−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:519.6 (M+H
+)。
実施例112:I−110の合成
【化326】
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【0545】
化合物I−110を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において2−フルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程4において2−クロロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:527.5 (M+H
+)。
実施例113:I−111(ラセミ体)の合成
【化327】
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【0546】
化合物I−111を、実施例21に記載されるように調製した。7−クロロ−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−(2−フルオロエチル)−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを、中間体2の代わりに使用し、そしてこれを、実施例1に記載されるように、工程5において2−フルオロプロパン−1−アミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程4において2−クロロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:533.5 (M+H
+)。
実施例114:I−112(ラセミ体)の合成
【化328】
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【0547】
化合物I−112を、実施例21に記載されるように、工程2においてcis−シクロペンタン−1,2−ジアミンをcis−シクロヘキサン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:521.3 (M+H
+)。
実施例115:I−113(ラセミ体)の合成
【化329】
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【0548】
化合物I−113を、実施例21に記載されるように、工程2においてcis−シクロヘキサ−4−エン−1,2−ジアミンをcis−シクロヘキサン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:533.4 (M+H
+)。
実施例116:I−114の合成
【化330】
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工程1:中間体2
【化331】
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【0549】
表題化合物を、中間体1から、文献の手順(WO 2009;PCT/US2009/002401)に従って調製した。中間体1を、実施例1に概説されるように、工程5においてチアゾール−4−イルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。中間体1(540mg,1.11mmoL)、HOBT(340mg,2.23mmoL)およびNMP(735uL,6.68mmoL)を12mLのジオキサンに入れ;100℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして水を添加して沈殿を引き起こし、得られた固体を濾過により除去し、そしてその濾液を濃縮して、672mgの表題化合物を得、これを次の反応で直接使用した。MS m/z:585.0 (M+H
+)。
工程2:中間体3
【化332】
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【0550】
中間体2(672mg,1.15mmoL)、((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチル(492mg,2.3mmoL)、およびNMP(400uL,3.67mmoL)の、12mLのDMF/1.2mLのNMP中の溶液を100℃で16時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そしてその粗製生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%のEtOAcの勾配で溶出)に供し、これにより、650mgの表題化合物を得た。MS m/z:664.1 (M+H
+)。
工程3:中間体4
【化333】
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【0551】
中間体3(650mg,0.98mmoL)の、10mLのDCM中の溶液に、10mLのHCl(ジオキサン中4N)を添加し、そしてこの反応物を周囲温度で2時間撹拌した。その溶媒を減圧下で除去して、表題化合物を得た。MS m/z:564.0 (M+H
+)。
工程4:I−114
【化334】
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【0552】
中間体4(552mg,0.98mmoL)の、3mLのDMF中の溶液を氷水/メタノール浴中で冷却し、そしてアクリル酸(62ul,0.98mmoL)を添加した。この混合物に、DIPEA(1mL,5.9mmoL)を添加し、次いでHATU(345mg,0.98mmoL)を添加した。この反応物を周囲温度で15分間撹拌し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%のアセトンの勾配で溶出)により直接精製し、これにより、515mgの表題化合物を得た。MS m/z:618.0 (M+H
+)。
実施例117:I−115の合成
【化335】
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工程1:中間体1
【化336】
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【0553】
1000mLの丸底フラスコに、セレクトフルオル(13.5g,38.2mmol)およびMeCN(400mL)を添加した。この懸濁物を0℃まで冷却し、そして最小量のMeCN中の3,5−ジメトキシ安息香酸メチル(5.00g,25.5mmol)を10分間かけてゆっくりと添加した。この反応混合物を撹拌し、そして2日間かけて室温まで温め、その後、炭酸ナトリウムの飽和水溶液を添加し、そしてこの反応混合物を15分間撹拌し、そしてMeCNを減圧下で除去した。水およびEtOAcを添加し、そしてその有機層をNaClの飽和水溶液で洗浄した(3回)。その有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮により乾燥させ、そしてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー:(DCM中30%から50%のヘキサンで溶出)により精製して、1.0gの表題化合物を得た。MS m/z:233.3 (M+H
+)。
工程2:中間体2の合成
【化337】
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【0554】
125mLの密封チューブに、EtOH(25mL)中のメチル中間体1(1.00g,4.31mmol)およびKOH(507mg,9.04mmol)を添加した。この反応混合物を90℃で20時間加熱した。、次いで冷却し、そして濃縮した。水を添加し、そして得られた溶液をpH<3が達成されるまで1NのHClで処理した。白色沈殿物が形成され、これを濾過して水ですすいだ。この固体をEtOAcに溶解させ、MgSO4で乾燥させ、そしてその有機濾液を濃縮して、600mgの表題化合物を得た。MS m/z:219.2 (M+H
+)。
工程3:中間体3
【化338】
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【0555】
125mLの丸底チューブに、トルエン(5mL)中の中間体2(0.62g,2.84mmol)、ジフェニルホスホロアジデート(diphenyl phosphorazidate)(647μl,2.98mmol)、Et
3N(416μl,2.98mmol)および2−メチルプロパン−2−オール(299μl,3.13mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を密封し、そして70℃で2時間加熱した。この反応混合物を冷却し、そしてトルエンを減圧下で除去した。EtOAcを添加し、そしてその有機相を飽和水性Na
2CO
3(2回)および飽和水性NaCl(2回)で順番に洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥させ、濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲル(100%のDCMで溶出)で精製して、500mgの表題化合物を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d6):δ 8.81 (s, 1H), 6.89 (t, 1H), 3.32 (s, 6H), 1.42 (s, 9H)。
工程4:中間体4
【化339】
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【0556】
125mLの丸底フラスコに、中間体3(500mg,1.73mmol)、ジオキサン中4NのHCl(8.64mL,34.6mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で5時間撹拌し、その後、これを濃縮して、表題化合物のHCl塩を得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO−d6):δ 6.17 (s, 2H), 3.77 (s, 6H)。
工程5:中間体5
【化340】
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【0557】
125mLのチューブに、DMA(4mL)中の中間体4(360mg,1.60mmol)、2,4−ジクロロ−5−(ヨードメチル)ピリミジン(461mg,1.60mmol)およびDIPEA(848μl,4.79mmol)を添加した。このチューブを密封し、そしてこの反応混合物を65℃まで、撹拌しながら4時間加熱し、その後、これを冷却し、濃縮し、そしてトルエンと一緒に数回共エバポレートした。残留油状物をEtOAcに溶解させ、そして固体を濾過により除去した。その濾液を濃縮し、DCMに溶解させ、そしてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサンで溶出)により精製して、350mgの表題化合物を得た。MS m/z:350.3 (M+H
+)。
工程6:中間体6
【化341】
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【0558】
中間体5(128mg,365.56μmol)および2,2−ジフルオロエタンアミン(59.3mg,731μmol)を1,4−ジオキサンに溶解させた。DIPEA(131μl,731μmol)を添加し、そしてこの溶液を45℃で5時間、次いで40℃で2日間撹拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中30%のEtOAc)により精製して、105mgの表題化合物を得た。MS m/z:395.4 (M+H
+)。
工程7:中間体7
【化342】
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【0559】
中間体6(103mg,261μmol)をDCM(2mL)に溶解させ、そしてトリホスゲン(85.2mg,287μmol)を添加した。この溶液を周囲温度で1時間撹拌した。Et
3N(182μl,1.30mmol)を添加し、そしてこの溶液をさらに1時間撹拌した。LCMSは、中間体6の消失および塩化カルバミン酸中間体の形成を示した。この反応混合物を50℃で72時間加熱し、その後、これを周囲温度まで冷却し、そして水(2mL)を添加し、その後、飽和水性重炭酸ナトリウム(3mL)を添加した。この混合物を周囲温度で30分間撹拌し、次いでDCMで抽出し、そしてその有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCMで溶出)により精製して、80mgの表題化合物を得た。MS m/z:421.4 (M+H
+)。
工程8:中間体8
【化343】
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【0560】
中間体7(32.0mg,76.1μmol)を1,4−ジオキサン(0.5mL)に溶解させ、そしてcis−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(21.7mg,190μmol)を添加した。この溶液を密封チューブ内90℃で18時間撹拌し、その後、これを減圧下で濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中10%のMeOHで溶出)により精製して、33mgの表題化合物を得た。MS m/z:499.6 (M+H
+)。
工程9:I−115
【化344】
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【0561】
中間体8(30mg,60.2μmol)をDCMに溶解させた。この溶液を0℃まで冷却し、そしてEt
3N(16.8μl,120μmol)を添加し、その後、塩化アクリロイル(4.87μl,60.2μmol)を添加した。この懸濁物を0℃で45分間撹拌した。メタノールを添加し、そして得られた溶液を減圧下で濃縮した。その残渣をシリカゲルを通すクロマトグラフィー(DCM中60%のEtOAcで溶出)で分離して、20mgの表題化合物を得た。MS m/z:553.6 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.01 (s, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.07 (t, 1H), 7.00−6.60 (m, 1H), 6.48−6.11 (m, 2H), 6.03 (dd, 1H), 5.54 (dd, 1H), 4.57 (s, 2H), 4.37 (m, 2H), 4.18 (m, 2H), 4.09 (s, 6H), 1.86−1.24 (m, 8H)。
実施例118:I−116の合成
【化345】
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工程1:中間体2
【化346】
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【0562】
実施例117から得られた中間体7を1,4−ジオキサン(0.5mL)に溶解させ、そしてベンゼン−1,2−ジアミン(16.5mg,152μmol)および2滴のTFAを添加した。この容器を密封し、そしてこの溶液を90℃で18時間撹拌し、その後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM中60%のEtOAc)により精製して、21.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:493.5 (M+H
+)。
工程2:I−116
【化347】
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【0563】
中間体2(20.0mg,40.6μmol)をDCMに溶解させ、そしてこの溶液を0℃まで冷却した。Et
3N(11.3μl,81.2μmol)を添加し、その後、塩化アクリロイル(3.21μl,40.6μmol)を添加した。この懸濁物を0℃で1.5時間撹拌し、その後、メタノールを添加し、そしてこの混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのクロマトグラフィー(DCM中30%のEtOAc)により精製して、11.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:547.6 (M+H
+)。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.82 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.72 (dd, 1H), 7.65−7.53 (m, 1H), 7.25−7.01 (m, 3H), 6.51 (dd, 1H), 6.40−6.04 (m, 2H), 5.78 (dd, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.32 (m, 2H), 3.90 (s, 6H)。
実施例119;I−117の合成
【化348】
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工程1:中間体2
【化349】
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【0564】
10mLのチューブに、tert−ブタノール(6ml,62.7mmol)中の実施例1から得られた中間体6(140mg,347μmol)、炭酸カリウム(240mg,1.73mmol)、Brett Phos(16.2mg,17.3μmol)、1−メチル−1H−ピラゾール−3,4−ジアミン二塩酸塩(64.2mg,347μmol)を添加し、そしてこの反応混合物を密封し、そして窒素でパージした。この混合物を110℃で8時間加熱し、その後、これを周囲温度まで冷却し、そして水を添加した。得られた沈殿物を濾過により集めた。そしてその濾液をDCMで抽出した。その有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮した。合わせた固体をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCM)により精製して、48.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:479.4 (M+H)
+。
1HNMRは、単一の異性体と一致したが、2D NMR相間は、いずれの異性体が形成されたかを確認しなかった。物質を、N−メチルピラゾールアミンの推定された低下した求電子性に基づいて、中間体2の位置化学的帰属に帰属し、そして物質を次の工程に持ち越した。
工程2:I−117
【化350】
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【0565】
中間体2(48.0mg,100μmol)をDCM(1ml)に溶解させた。この懸濁物を0℃まで冷却した。Et
3N(27.9μl,200μmol)を添加し、その後、塩化アクリロイル(7.92μl,100μmol)を添加した。得られた懸濁物を0℃で90分間撹拌した。メタノールを添加し、そしてこの混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc中30%のDCM)により精製して、30.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:533.5 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.74 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.10 (d, 2H), 7.01 (s, 1H), 6.53 (m, 1H), 6.36 (m, 1H), 5.82 (dd, 1H), 4.53 (s, 2H), 3.98 (s, 6H), 3.81 (s, 3H)。
実施例120:I−119
【化351】
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【0566】
表題化合物を、実施例116に概説されるように、工程2において((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルを((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに使用して調製した。MS m/z:618.0 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:9.01 (1H, d), 8.0 (1H, s), 7.69 (1H, d), 6.99 (1H, s), 6.3 (1H, dd), 6.05 (1H, dd), 5.55 (1H, dd), 5.26 (2H, bs), 4.52 (2H, s), 3.96 (6H, s), 3.3 (4H, m), 2.16 (4H, m), 1.9 (4H, m)。
実施例121:I−120の合成
【化352】
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【0567】
化合物I−120を、実施例53に記載されるように、エチルアミンを工程1においてシクロプロパンアミンの代わりに使用し、そして工程2においてメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:367.3 (M+H
+)。
実施例122:I−121の合成
【化353】
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【0568】
化合物I−121を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において(1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:527.5 (M+H
+)。
実施例123;I−122の合成
【化354】
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工程1、中間体2
【化355】
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【0569】
DMF(2.0mL)中の中間体1(57.0mg,0.034mmol)およびPMB−NH
2(0.13mL,1.01mmol)を110℃で4時間加熱した。DMFを減圧中で除去し、そして得られた残渣をDCM(5mL)に溶解させ、その後、AcOH(0.1mL)およびN−エチルピペラジン(0.10mL,7.90mmol)を添加した。1時間後、NaHB(OAc)
3(100mg,0.47mmol)を添加し、そしてこの反応物を16時間撹拌した。EtOAcを添加し、そしてその有機相を飽和水性NaHCO
3およびブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより、80mgの表題化合物を得た。MS m/z:385.2 (M+H
+)。
工程2:中間体3
【化356】
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【0570】
中間体2(80.0mg,0.21mmol)をDCM中20%(v/v)のTFAで周囲温度で処理し、そしてこの反応混合物を30分間撹拌した。この反応混合物を減圧中で濃縮し、そして得られた残渣をシリカ担持カーボネートで処理し、濾過し、そして濃縮して、定量的収率の表題化合物を得、これをさらに精製せずに使用した。MS m/z:265.2 (M+H
+)。
工程3、中間体4
【化357】
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【0571】
中間体3(56.0mg,0.21mmol)のDMF(4.0mL)中の溶液に、(Boc)
2O(100mg,0.46mmol)およびDMAP(10.0mg,0.08mmol)を添加した。この反応物を周囲温度で一晩撹拌した。DMFを減圧下で除去し、その生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより単離した(98.0mg)。MS m/z:465.3 (M+H
+)。
工程4、中間体5
【化358】
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【0572】
中間体4(98.0mg,0.21mmol)のMeOH(5mL)中の溶液に、0℃でNiCl
2−6H
2OおよびNaBH
4を添加した。30分後、この反応を水の添加によりクエンチし、セライトで濾過し、そして濃縮して、62.0mgの表題化合物を得、これをさらに精製せずに使用した。MS m/z:335.3 (M+H
+)。
工程5:I−122
【化359】
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【0573】
表題化合物を、実施例5に記載されるように、実施例1から得られた中間体5を使用して調製した。MS m/z:587.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:8.00 (1H, s), 7.79 (1H, d), 7.64 (1H, s), 7.55 (1H, d), 7.29 (1H, dd), 6.53 (2H, s), 6.45 (2H, m), 5.81 (1H, dd), 4.71 (2H, s), 3.78 (6H, s), 3.77 (2H, s), 3.35 (3H, s), 3.35 (4H, d) 3.30 (4H, d) 3.19 (2H, q), 1.32 (3H, t)。
実施例124:I−123の合成
【化360】
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【0574】
化合物I−123を、実施例128に記載されるように、工程2においてコハク酸をN−ビオチニル−NH−(PEG)2−COOHの代わりに使用して調製した。MS m/z:713.5 (M+H
+)。
実施例125:I−124の合成
【化361】
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【0575】
化合物I−124を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において4−(アミノメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護工程を(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:595.4 (M+H
+)。
実施例126:I−125の合成
【化362】
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【0576】
化合物I−125を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてアンモニア(amonia)をメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:447.4 (M+H
+)。
実施例127:I−126の合成
【化363】
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工程1:中間体2
【化364】
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【0577】
中間体1(2.00g,28.53mmol)の、50mLのアセトン/H
2O(4:1)中の溶液に、NMO(10g,50%水溶液,42.7mmol)およびK
2OsO
4・2H
2O(210mg,0.57mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。Na
2SO
3(8.0g)を添加し、そして得られた混合物を10分間撹拌した。この反応混合物をエバポレートにより乾固させ、そしてその残渣をEtOAcに溶解させた。得られた懸濁物を濾過し、そしてその濾液をエバポレートにより乾固させて、2.50gの表題化合物を得た。
工程2:中間体3
【化365】
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【0578】
中間体2(2.50g,24.0mmol)およびEt
3N(12.2g,121mmol)のDCM(50mL)中の氷冷溶液に、メタンスルホニルクロリド(13.8g,121mmol)を添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌した。飽和水性Na
2CO
3溶液を添加し、そしてこの反応混合物をDCMと水との間で分配した。その有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そしてエバポレートした。その粗製固体をエタノールで再結晶して、4.83gの表題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.15 (s, 6H), 3.98−4.02 (m, 2H), 4.14−4.19 (m, 2H), 5.18−5.21 (m, 2H)。
工程3:中間体4
【化366】
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【0579】
中間体3(4.83g,18.6mmol)のDMF(50mL)中の溶液に、15−クラウン−5(0.40g,1.82mmol)およびNaN
3(6.03g,92.8mmol)を添加した。この混合物をN
2下100℃で一晩加熱した。この反応溶液をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させて、2.60gの表題化合物を得た。
工程4:中間体5
【化367】
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【0580】
中間体4(2.60g,16.9mmol)のMeOH(15mL)中の溶液に、Pd/C(10%,w/w,0.78g)を添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮して、1.45gの表題化合物を得、これをさらに精製せずに使用した。
工程5:中間体6
【化368】
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【0581】
中間体5(0.90g,8.81mmol)および実施例1から得られた中間体6(1.42g,0.40 eq)のNMP(10mL)中の溶液に、DIPEA(2.30g,17.8mmol)を添加した。この反応混合物を窒素下100℃で16時間加熱した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、水を添加し、そしてその水層をEtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(無水Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOH)による精製により、162mgの表題化合物を得た。MS m/z:469.4 (M+H)
+。
工程9:I−126
【化369】
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【0582】
中間体6(162mg,0.35mmol)およびEt
3N(37.5mg,0.41mmol)のDCM(10mL)中の氷冷溶液に、塩化アクリロイル(41.9mg,0.41mmol)を添加した。この混合物を0℃で10分間撹拌した。この反応混合物を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、そして得られた混合物をEtOAcで抽出した。その有機相を乾燥させ、濃縮し、そしてその残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中3%のMeOH)により精製して、112mgの表題化合物を得た。MS m/z:523.4 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ:3.39 (s, 3H), 3.71−3.81 (m, 2H), 3.94 (s, 6H), 4.17−4.21 (m, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.73−4.79 (m, 2H), 5.62−5.65 (m, 2H), 6.02−6.07 (m, 1H), 6.26 (d, 1H), 6.32 (br, 1H), 6.60 (s, 1H), 7.84 (s, 1H)。
実施例128:I−127の合成
【化370】
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【0583】
I−62(30.0mg,0.042mmol)の、2mLのDCM中の溶液に、200uLのTFAを添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして得られた固体を300ulのDMFに溶解させた。この溶液に、N−ビオチニル−NH−(PEG)
2−COOH.DIPEA(35mg,0.049mmol)、HOBT(7mg,0.046mmol)、EDC(9mg,0.046mmol)およびNMM(30uL,0.28mmol)を添加し、そしてこの混合物を周囲温度で16時間撹拌した。この粗製生成物を逆相分取HPLC(0.1%の水性TFAを含むH
2O中10%〜90%のMeCNの勾配で溶出)により精製し、これにより、22mgの表題化合物を得た。MS m/z:1155.3 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:9.73 (1H, s), 8.05 (1H, s), 7.77 (2H, m), 7.47 (1H, d), 7.3 (1H, s), 7.0 (1H, s), 6.86 (1H, dd), 6.5 (1H, dd), 6.45 (1H, br s), 6.25 (1H, dd), 5.77 (1H, dd), 4.51 (2H, s), 4.3 (1H, m), 4.1−3.0 (31H, m), 2.8 (1H, dd), 2.34 (3H, m), 2.08 (5H, tt), 1.73 (3H, m), 1.6 (6H, m), 1.5−1.2 (8H, m)。
実施例129:I−128の合成
【化371】
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工程1:中間体2
【化372】
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【0584】
表題化合物を、中間体1から、文献の手順(WO 01/19825;PCT/US00/17037;WO 2008/051820;PCT/US2007/081899)に従って調製した。
工程2:中間体3
【化373】
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【0585】
中間体2(200mg,1.04mmol)およびモノ−BOCフェニレンジアミン(450mg,2.07mmol)の、9mLの1:2 THF/IPA中の溶液を100℃で1時間加熱した。その溶媒を減圧下で除去し、そしてこの反応混合物を水とEtOAcとの間で分配した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮した。その粗製生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜50%のEtOAcの勾配で溶出)に供し、これにより、150mgの表題化合物を得た。MS m/z:361.1 (M+H
+)。
工程3:中間体4
【化374】
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【0586】
中間体3(250mg,0.69mmol)の、6mLのジオキサン中の溶液に、ヒドロ亜硫酸ナトリウムの溶液(12mLの水中1.5g,8.68mmol)および500ulの濃水酸化アンモニウムを添加した。固体が形成され、これを、溶液が達成されるまで超音波処理した。この溶液を濃縮し、そしてブラインおよびEtOAcで分配した。その有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去して、260mgの表題化合物を得た。MS m/z:331.1 (M+H
+)。
工程4:中間体5
【化375】
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【0587】
中間体4(260mg,0.79mmol)および2−(3,5−ジメトキシフェニル)−2−オキソ酢酸エチル(220mg,0.94mmol)の、400ulの酢酸を含む10mLのEtOH中の溶液を16時間還流した。固体が形成され、これを濾過して、150mgの表題化合物を得た。MS m/z:505.2 (M+H
+)。
工程6:I−128
【化376】
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【0588】
中間体5(150mg,0.3mmol)の、10mLのDCM中の溶液に、2mLのTFAを添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして冷(0℃)飽和NaHCO
3とEtOAcとで分配した。形成した固体を濾過して、122mgの遊離アミン中間体を得た。MS m/z:405.2 (M+H
+)。次いで、この固体を5mLのTHFおよび500uLのDMFに懸濁させ、そしてこの溶液を氷水/メタノール浴中で冷却した。塩化アクリロイル(20μL,0.23mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を−10℃で5分間撹拌し、その後、これをDIPEA(50uL,0.276mmol)で処理し、そして周囲温度で30分間撹拌した。その溶媒の体積を減少させ、そしてその粗製生成物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜75%のEtOAcの勾配で溶出)に供した。表題化合物を逆相分取HPLC(0.1%の水性TFAを含むH
2O中10%〜90%のアセトニトリルの勾配で溶出)により精製し、これにより、10mgの表題化合物を得た。MS m/z:459.0 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ:9.87 (1H, s), 9.43 (1H, s), 8.87 (1H, s), 7.81 (1H, d), 7.649 (1H, d), 7.408 (2H, d), 7.25 (2H, m), 6.64 (1H, dd), 6.5 (1H, dd), 6.3 (1H, dd), 5.78 (1H, dd), 3.8 (6H, s), 3.50 (3H, s)。
実施例130:I−129(ラセミ体)の合成
【化377】
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【0589】
化合物I−129を、実施例21に記載されるように調製した。7−クロロ−1−(シクロプロピルメチル)−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを、中間体2の代わりに使用し、そしてこれを、実施例1に記載されるように、工程5においてシクロプロピルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:575.5 (M+H
+)。
実施例131:I−130の合成
【化378】
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【0590】
化合物I−130を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5においてシクロプロピルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:569.5 (M+H
+)。
実施例132:I−131の合成
【化379】
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【0591】
化合物I−131を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:497.5 (M+H
+)。
実施例133:I−132の合成
【化380】
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工程1:中間体3
【化381】
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【0592】
実施例1から得られた中間体4(380mg,1.21mmol)、中間体2(US 7713994に記載されるように調製した)(251mg,1.81mmol)およびDIPEA(642μl,3.63mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)中で合わせた。この反応容器を密封し、そして50℃で16時間加熱し、その後、これを濃縮し、そして得られた残渣をDCMに溶解させた。固体を濾過し、そしてその濾液をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(EtOAc中1%〜5%のMeOHで溶出)により精製して、20%の位置異性体不純物を含む160mgの表題化合物を得、これをさらに精製せずに持ち越した。MS m/z:416.4 (M+H
+)。
工程4:中間体4
【化382】
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【0593】
中間体3(160mg,385μmol)およびトリホスゲン(120mg,404μmol)をTHF(5mL)中で合わせ、そして30分間撹拌した。Et
3N(154μl,1.15mmol)を添加し、そしてこの反応物を50℃で16時間加熱し、その後、これを周囲温度まで冷却し、そして得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(MeOH/DCMで溶出)により精製して、60mgの表題化合物を得た。MS m/z:442.4 (M+H
+)。
工程5:中間体5
【化383】
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【0594】
中間体4(56mg,127μmol)を、MeCN(0.3mL)およびDCM(0.3mL)に溶解させた。この溶液を0℃まで冷却し、そして二塩化スルフリル(20.6μl,254μmol)を添加した。この混合物を0℃で2時間撹拌した。水を添加し、その後、飽和水性重炭酸ナトリウムを添加し、そしてこの混合物を周囲温度でさらに20分間撹拌した。この反応混合物をDCMで抽出し、そして合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮し、そしてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーでの分離(DCM中30%のEtOAcで溶出)により精製して、16mgの表題化合物を得た。MS m/z:510 (M+H
+)。
工程6:中間体6
【化384】
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【0595】
中間体5(16.0mg,31.3μmol)を1,4−ジオキサン(0.5mL)に懸濁させ、そして(cis)−シクロヘキサン−1,2−ジアミン(7.15mg,62.3μmol)およびEt
3N(13.1μl,94.0μmol)を添加した。得られた懸濁物を95℃で6時間撹拌し、その後、この反応混合物を減圧下で濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中15%のMeOHで溶出)により精製して、15.0mgの表題化合物を得た。
工程7:I−132
【化385】
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【0596】
中間体6(15.0mg,25.5μmol)をDCM(0.25mL)に懸濁させ、そしてEt
3N(7.11μl,51.0μmol)を添加した。この混合物を0℃まで冷却し、そして塩化アクリロイル(1.60μl,25.5μmol)を添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次いでMeOH(3mL)を添加した。この溶液を減圧下で濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中10%のMeOH)により精製して、5mgの表題化合物を得た。MS m/z:642.6 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.01 (m, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.74 (m, 1H), 6.40 − 6.23 (m, 1H), 6.17 − 5.98 (m, 3H), 5.54 (dt, 1H), 4.91 (s, 2H), 4.53 (s, 2H), 3.96 (s, 5H), 4.01 (m, 1H), 3.36 (s, 6H), 1.87 − 1.11 (m, 8H)。
実施例134:I−133の合成
【化386】
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【0597】
化合物I−133を、実施例21に記載されるように調製した。1−((2−アミノピリジン−4−イル)メチル)−7−クロロ−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを、中間体2の代わりに使用し、そしてこれを、実施例1に記載されるように、工程5において4−(アミノメチル)ピリジン−2−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:627.5 (M+H
+)。
実施例135:I−134の合成
【化387】
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【0598】
化合物I−134を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において(2−メチルチアゾール−4−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:626.4 (M+H
+)。
実施例136:I−135の合成
【化388】
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【0599】
化合物I−135を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において4−(アミノメチル)ピリジン−2−アミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:621.4 (M+H
+)。
実施例137:I−136の合成
【化389】
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【0600】
化合物I−136を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:609.4 (M+H
+)。
実施例138:I−137の合成
【化390】
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【0601】
化合物I−137を、実施例21に記載されるように調製した。7−クロロ−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシフェニル)−1−((2−メチルチアゾール−4−イル)メチル)−3,4−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを、中間体2の代わりに使用し、そしてこれを、実施例1に記載されるように、工程5において(2−メチルチアゾール−4−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:632.5 (M+H
+)。
実施例139:I−138(ラセミ体)の合成
【化391】
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【0602】
化合物I−138を、実施例21に記載されるように、工程2においてcis−1−メチルピロリジン−3,4−ジアミンをcis−シクロヘキサン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:536.4 (M+H
+)。
実施例140:I−139(ラセミ体)の合成
【化392】
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【0603】
化合物I−139を、実施例21に記載されるように、工程2においてcis−1−(3,4−ジアミノピロリジン−1−イル)エタノンをcis−シクロヘキサン−1,2−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:564.5 (M+H
+)。
実施例141:I−140の合成
【化393】
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【0604】
表題化合物(2mg)を、実施例84に記載されるように、工程3において((3R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバメートの代わりに使用し、そして実施例1から得られた中間体6の誘導体(工程5においてベンジルアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した)で出発して調製した。MS m/z:537.2 (M+H
+)。
実施例142:I−141の合成
【化394】
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【0605】
化合物I−141を、実施例29に記載されるように、工程2において1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを中間体3の代わりに使用し、そして工程4において共通の実施例1から得られた中間体6を使用して調製した。MS m/z:609.4 (M+H
+)。
実施例143:I−142の合成
【化395】
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工程1:I−142
【化396】
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【0606】
実施例4から得られた中間体2(43.0mg,90.5μmol)をDCM(1mL)に懸濁させ、そしてEt
3N(37.8μl,272μmol)を添加した。この懸濁物を0℃まで冷却し、塩化メタクリロイル(9.81μl,99.5μmol)を添加した。この反応混合物を0℃で45分間撹拌し、メタノールを0℃で添加し、そしてこの反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(DCM中5%のEtOAc)により精製して、3.4mgの表題化合物を得た。MS m/z:543.5 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.49 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.74 (dd, 1H), 7.50 (dd, 1H), 7.17 (ddd, 2H), 7.00 (s, 1H), 5.80 (m, 1H), 5.52 (t, 1H), 4.52 (s, 2H), 3.96 (s, 6H), 3.22 (s, 3H), 1.94 (s, 3H)。
実施例144:I−143
【化397】
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【0607】
表題化合物を、実施例84に記載されるように、工程2から出発して調製した。中間体2を、実施例117に記載されるように、工程6において中間体7のメチルアミンを2,2−ジフルオロエタンアミンの代わりに用いて調製した。MS m/z:503.1 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ:7.94 (1H, s), 6.96 (1H, t), 6.29 (1H, br), 6.19 (1H, dd), 5.64 (1H, dd), 4.65 (2H, s), 4.44 (2H, br), 3.92 (6H, s), 3.42 (3H, s), 1.78 (6H, br), 1.56 (2H, br)。
実施例145:I−144の合成
【化398】
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【0608】
化合物I−144を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において(5−(アミノメチル)−2−フルオロフェニル)カルバミン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護工程を(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:638.5 (M+H
+)。
実施例146:I−145の合成
【化399】
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【0609】
化合物I−145を、実施例17に記載されるように、4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−2−ニトロアニリン(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,18(18),4997−5001;2008)を中間体1の代わりに使用し、そして工程2を省略して調製した。MS m/z:611.4 (M+H
+)。
実施例147:I−146の合成
【化400】
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【0610】
化合物I−146を、実施例17に記載されるように、4−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)−2−ニトロアニリン(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,18(18))を中間体1の代わりに使用し、実施例1から得られた中間体5を使用し、そして工程2を省略して調製した。MS m/z:543.5 (M+H
+)。
実施例148:I−147の合成
【化401】
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【0611】
化合物I−147を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:615.5 (M+H
+)。
実施例149:I−148の合成
【化402】
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【0612】
化合物I−148を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:605.6 (M+H
+)。
実施例150:I−149の合成
【化403】
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【0613】
化合物I−149を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:522.6 (M+H
+)。
実施例151:I−150の合成
【化404】
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【0614】
化合物I−150を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、(2−アミノ−5−((1−メチルピペリジン−4−イル)カルバモイル)フェニル)カルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:669.5 (M+H
+)。
実施例152:I−151の合成
【化405】
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【0615】
化合物I−151を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、(2−アミノ−5−((1−メチルピペリジン−3−イル)カルバモイル)フェニル)カルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。MS m/z:601.5 (M+H
+)。
実施例153:I−152の合成
【化406】
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【0616】
化合物I−152を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において4−(アミノメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:601.4 (M+H
+)。
実施例154:I−153の合成
【化407】
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【0617】
化合物I−154を、実施例17に記載されるように、4−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−2−ニトロアニリン(PCT Int.Appl.,2007066201,2007年6月14日に記載されるように調製した)を中間体1の代わりに使用し、そして工程2を省略して調製した。MS m/z:611.4 (M+H
+)。
実施例155:I−154(ラセミ体)の合成
【化408】
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【0618】
化合物I−155を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、cis−1−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピロリジン−3,4−ジアミンを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:547.1 (M+H
+)。
実施例156:I−155
【化409】
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中間体7
【化410】
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【0619】
表題化合物を、文献(J.Med.Chem.2005,48,4628−4653)に従って、上記スキームに概説されるように調製した。
【化411】
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【0620】
表題化合物を、中間体7から、実施例7の工程2に概説されるように調製した。MS m/z:443.1 (M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6): δ .9.92 (1H, br s), 9.51 (1H, br s), 8.99 (1H, s), 8.15 (2H, br s), 7.76−7.67 (2H, m), 7.26−7.26 (2H, m), 6.64−6.62 (4H, m), 6.62 (1H, dd), 6.28 (1H, dd), 5.78 (1H, dd)。
実施例157:I−156の合成
【化412】
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【0621】
化合物I−156を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において3−(アミノメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:601.4 (M+H
+)。
実施例158:I−157の合成
【化413】
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【0622】
化合物I−157を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において5−(アミノメチル)−1H−ピラゾール−1−カルボン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:595.4 (M+H
+)。
実施例159:I−158の合成
【化414】
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【0623】
化合物I−158を、実施例17に記載されるように、4−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−2−ニトロアニリン(PCT Int.Appl.,2007066201,2007年6月14日に記載されるように調製した)を中間体1の代わりに使用し、実施例1から得られた中間体5を中間体6の代わりに使用し、そして工程2を省略して調製した。MS m/z:543.5 (M+H
+)。
実施例160:I−159(ラセミ体)の合成
【化415】
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【0624】
化合物I−159を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、cis−3,4−ジアミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:622.5 (M+H
+)。
実施例161:I−160(ラセミ体)の合成
【化416】
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【0625】
化合物I−160を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、(2−((cis)−3,4−ジアミノピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:579.5 (M+H
+)。
実施例162:I−161(ラセミ体)の合成
【化417】
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【0626】
化合物I−161を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、1−((cis)−3,4−ジアミノピロリジン−1−イル)−2−ヒドロキシエタノンを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:580.4 (M+H
+)。
実施例163:I−162の合成
【化418】
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【0627】
化合物I−162を、実施例116に記載されるように、工程2において((1S,2R)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチルを((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルの代わりに使用し、そして実施例1から得られた中間体6で出発して調製した。MS m/z:521.1 (M+H
+)。
実施例164:I−163の合成
【化419】
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【0628】
化合物I−163を、実施例7に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において5−(アミノメチル)−1H−イミダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:595.4 (M+H
+)。
実施例165:I−164の合成
【化420】
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【0629】
化合物I−164を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、((cis)−3,4−ジアミノピロリジン−1−イル)(1−メチルピペリジン−4−イル)メタノンを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:647.5 (M+H
+)。
実施例166:I−165の合成
【化421】
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【化422】
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【0630】
実施例178から得られた中間体10(86.0mg,0.13mmoL)の、2mLのDCM中の溶液に、200uLのHCl(ジオキサン中4N)を添加し、そしてこの反応物を室温で30分間撹拌した。その溶媒を減圧下で除去して、そのアミン塩酸塩を得た。MS m/z:553.2 (M+H
+)。塩およびアクリル酸(10uL,0.13mmoL)の、500uLのDMF中の溶液を、氷水/メタノール浴中で冷却した。この混合物に、DIEA(130uL,0.74mmol)、次いでHATU(55mg,0.13mmol)を添加した。この反応物を室温で15分間撹拌し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜70%のアセトンの勾配で溶出)により直接精製し、これにより、36mgの表題化合物を得た。MS m/z:607.1 (M+H
+)。
実施例167:I−166(ラセミ体)の合成
【化423】
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【0631】
化合物I−166を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において((cis)−3,4−ジアミノピロリジン−1−イル)(1−メチルピペリジン−2−イル)メタノンを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:647.5 (M+H
+)。
実施例168:I−167(ラセミ体)の合成
【化424】
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【0632】
化合物I−167を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、((cis)−3,4−ジアミノピロリジン−1−イル)(1−メチルピペリジン−3−イル)メタノンを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:647.5 (M+H
+)。
実施例169:I−168の合成
【化425】
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【0633】
実施例166から得られたI−165(34.0mg,0.06mmoL)の、500ulずつのIPA、THF、および水中の溶液に、LiOH一水和物(7.50mg,0.18mmoL)を添加し、そしてこの反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。その溶媒を減圧下で除去し、そして得られた残渣を2滴の3NのHClで処理して、沈殿を引き起こした。その沈殿物を濾過し、そして乾燥させて、14.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:579.2 (M+H
+)。
実施例170:I−169の合成
【化426】
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【0634】
化合物I−169を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において3−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)アニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:505.5 (M+H
+)。
実施例171:I−170(ラセミ体)の合成
【化427】
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【0635】
化合物I−170を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、(cis)−1−(ピリジン−2−イル)ピロリジン−3,4−ジアミンを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:559.4 (M+H
+)。
実施例172:I−171の合成
【化428】
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【0636】
化合物I−171を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において5−(アミノメチル)−1H−イミダゾール−1−カルボン酸tert−ブチルをメチルアミンの代わりに使用して調製した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:601.4 (M+H
+)。
実施例173:I−172(ラセミ体)の合成
【化429】
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【0637】
化合物I−172を、実施例174に記載されるように、工程4を省略して調製した。MS m/z:463.2 (M+H
+)。
実施例174:I−173の合成
【化430】
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工程1〜2:中間体2
【化431】
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【0638】
中間体1(WO 2009153313)(102mg,0.37mmol)およびcis−1,2−ジアミノシクロヘキサン(0.20mL,1.67mmol)のジオキサン(2.0mL)中の混合物を110℃で16時間加熱した。この反応混合物を周囲温度まで冷却し、濃縮乾固させ、DCM(20mL)に溶解させ、そして周囲温度で(Boc)
2O(1.20g)で処理し、次いで一晩撹拌した。次いで、この粗製反応物を濃縮し、そしてシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(0%〜100%のEtOAc/ヘキサン)に供して、50mgの表題化合物を得た。MS:452.2[M+H]
+。
工程3:中間体3
【化432】
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【0639】
中間体2(50.0mg,0.110mmol)および2−(3,5−ジメトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(60.0mg,0.22mmol)、およびPd(dppf)Cl
2(10.0mg,0.014mmol)を、ジオキサン(3mL)および2.0Mの水性Na
2CO
3(0.7mL)中で合わせた。この混合物をマイクロ波反応器内120℃で30分間加熱した。この反応混合物をEtOAcで希釈し、飽和水性NaHCO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、48mgの表題化合物を得た。MS m/z:509.4 (M+H
+)。
工程4〜5:中間体4
【化433】
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【0640】
中間体3(40.0mg,0.079mmol)を、DCM(2mL)およびMeCN(2mL)に溶解させた。0℃で、SO
2Cl
2(13μL,0.16mmol)を添加し、そしてその反応物を0℃で2.5時間維持した。溶媒を除去した後に、この粗製混合物を20%のTFA/DCM(4.0mL)で室温で30分間処理した。全ての揮発性物質を蒸発させた後に、その残渣をDCMに溶解させ、そしてシリカ担持カーボネートで処理して、その塩基性アミンを遊離させた。濾過および濃縮後、定量的な量の生成物が得られ、この粗製物質をそのまま次の工程で使用した。MS m/z:477.4 (M+H
+)。
工程6:I−173
【化434】
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【0641】
中間体4(40mg,0.088mmol)をTHF(3.0mL)に溶解させ、そして−10℃まで冷却した。塩化アクリロイル(7.2μL,0.088mmol)を添加し、そしてこの反応混合物を−10℃で10分間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、そして得られた残渣をDMSOに溶解させ、そしてprep−HPLCにより精製した。MS m/z:531.2 (M+H
+)。1H NMR (400 MHz, CD3OD):9.25 (1H, s), 8.15 (1H, s), 7.77 (1H, s), 6.91 (1H, s), 6.36 (1H, dd), 6.16 (1H, dd), 5.62 (1H, dd), 4.56 (2H, m), 3.97 (6H, s), 3.95 (3H, s), 1.86 (6H, m), 1.60 (2H, m)。
実施例175:I−174(ラセミ体)の合成
【化435】
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【0642】
化合物I−174を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、((trans)−4−アミノ−6−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。最後のBOC脱保護工程を、実施例3の工程5に記載されるように実施した。MS m/z:550.4 (M+H
+)。
実施例176:I−175の合成
【化436】
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【0643】
表題化合物を、実施例102に概説されるように調製した。ここでそのクロロピリミジン環状尿素中間体(実施例102の中間体7に相当)を、実施例102に記載されるように、2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを中間体4の代わりに使用し、工程5においてメチルアミンをシクロプロピルメタンアミンの代わりに使用し、そして工程7において((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルを1,2−ベンゼンジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:519.4 (M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.81 (s, 1H), 6.63 (d, 1H), 6.23 (ddd, 1H), 6.03 (ddd, 1H), 5.59 (ddd, 1H), 4.52 (d, 2H), 4.41 (s, 1H), 4.17 (d, 1H), 3.92 (d, 6H), 3.38 (s, 3H), 2.00 − 1.00 (m, 9H)。
実施例177:I−176の合成
【化437】
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【0644】
化合物I−176を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において4−メトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:437.4 (M+H
+)。
実施例178:I−177の合成
【化438】
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【化439】
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工程1:中間体10
【化440】
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【0645】
表題化合物を、文献に従って、上記スキームに概説されるように調製した。中間体8(US 2005/0020645 A1;Bioorganic & Medicinal Chemistry,2009,17,1193−1206)(45.0mg,0.16mmoL)、中間体9(実施例116に記載されるような様式で、実施例1から得られた中間体6を使用して調製した)(45mg,0.08mmoL)、NMM(26uL,0.24mmoL)の、1mLのジオキサンおよび100uLのNMP中の溶液を、100℃で16時間加熱した。その溶媒を減圧下で除去し、そして得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%のEtOAcの勾配で溶出)により精製し、これにより、40mgの表題化合物を得た。MS m/z:653.2 (M+H
+)。
工程2:中間体11
【化441】
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【0646】
中間体10(100mg,0.15mmoL)の、1mLのTHFおよび500uLの水中の溶液に、LiOH一水和物(20.0mg,0.46mmoL)を添加し、そしてこの反応物を60℃で2時間撹拌した。その溶媒を減圧下で除去し、そして得られた残渣を5滴の3NのHClで処理して、沈殿を引き起こした。その沈殿物を濾過し、そして乾燥させ、これにより、50mgの表題化合物を得た。MS m/z:625.1 (M+H
+)。
工程3:中間体12
【化442】
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【0647】
中間体11(50mg,0.08mmoL)の、500uLのTHF中の溶液に、HATU(30.0mg,0.08mmoL)、NMM(26uL,0.24mmoL)および過剰なエチルアミン(THF中2M,5mL)を添加した。この反応混合物を周囲温度で5日間撹拌した。その溶媒を減圧下で除去し、そして得られた残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100%のアセトンの勾配で溶出)により精製し、これにより、25.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:652.2 (M+H
+)。
工程4および5:I−177
【化443】
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【0648】
中間体12(25mg,0.04mmoL)の、5mLのDCM中の溶液に、1mLのHCl(ジオキサン中4N)を添加し、そしてこの反応物を周囲温度で30分間撹拌した。その溶媒を減圧下で除去して、中間体12のアミン塩酸塩を得た。MS m/z:552.2(M+H
+)。これを500uLのDMFに溶解させ、そしてアクリル酸(2.4ul,0.04mmoL)を添加した。この反応混合物を氷水/メタノール浴中で冷却し、そしてDIPEA(40uL,0.21mmoL)を添加し、その後、HATU(14.0mg,0.04mmol)を添加した。この反応混合物を周囲温度で15分間撹拌し、次いで分取HPLC(10%〜90%の、0.1%TFAを含む水およびMeCNの勾配で溶出)により精製し、これにより、7.0mgの表題化合物を得た。MS m/z:606.2 (M+H
+)。
実施例180:I−179の合成
【化444】
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【0649】
表題化合物を、実施例3に記載されるように調製した。工程1において、3−アミノベンジルカルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、そして工程2のBoc保護を省略した。MS m/z:690.2 (M+H
+)。
実施例181:I−180の合成
【化445】
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【0650】
表題化合物を、実施例3に記載されるように調製した。工程1において、3−アミノベンジルカルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。BOC脱保護を、工程2の前に(実施例3の工程5に記載されるように)実施した。MS m/z:690.1 (M+H
+)。
実施例182:I−181の合成
【化446】
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【0651】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、3−アミノベンジルカルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。BOC脱保護を、工程2の前に実施した(Boc脱保護は、実施例3の工程5に記載されている)。MS m/z:543.3 (M+H
+)。
実施例183:I−182(ラセミ体)の合成
【化447】
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【0652】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、4,5−ジメトキシシクロヘキサン−cis−1,2−ジアミンを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:595.5 (M+H
+)。
実施例184:I−183(ラセミ体)の合成
【化448】
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【0653】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、cis−1−(ピリダジン−3−イル)ピロリジン−3,4−ジアミンを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:600.4 (M+H
+)。
実施例185:I−184(ラセミ体)の合成
【化449】
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【0654】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:519.4 (M+H
+)。
実施例186:I−185およびI−186のキラル分離
【化450】
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【0655】
I−126のキラル分離(Chiralpak IA, 250mm×4.6mm ID,5ミクロン,0.4mL/min,EtOH中30%のヘプタン)は、Rt=23分および31分の2つのエナンチオマーを与えた。これらを、それぞれI−186およびI−185の絶対立体配置に帰属した(>98% ee)。絶対立体配置を、酵素および細胞効力に基づいて、I−94およびI−95に対する類似性により帰属した。
【0656】
I−185,:MS m/z:523.5 (M+H
+),[α]
D = −20 (C = 1.00 mg/mL, CH
2Cl
2, 23℃),
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ:3.39 (s, 3H), 3.71−3.81 (m, 2H), 3.94 (s, 6H), 4.17−4.21 (m, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.73−4.79 (m, 2H), 5.62−5.65 (m, 2H), 6.02−6.07 (m, 1H), 6.26 (d, 1H), 6.32 (br, 1H), 6.60 (s, 1H), 7.84 (s, 1H)。
【0657】
I−186:MS m/z:523.5 (M+H
+),[α]
D = +38 (C = 1.00 mg/mL, CH
2Cl
2, 23℃),
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ:3.39 (s, 3H), 3.71−3.81 (m, 2H), 3.94 (s, 6H), 4.17−4.21 (m, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.73−4.79 (m, 2H), 5.62−5.65 (m, 2H), 6.02−6.07 (m, 1H), 6.26 (d, 1H), 6.32 (br, 1H), 6.60 (s, 1H), 7.84 (s, 1H)。
【0658】
I−186の絶対立体配置を、以下のスキームに従うエナンチオ選択的合成によって、確認した。N−((3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イル)アクリルアミドを、文献(JACS,1995,117,5897−5898)に従って、実施例226に記載されるように、そして実施例127においてcis−テトラヒドロフラン−3,4−ジアミンの代わりに使用して調製した。
I−186の立体化学の証明およびエナンチオ選択的合成
【化451】
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【0659】
中間体7(上記スキーム)を、実施例226に記載される手順に従って合成した。中間体7を使用して、実施例127から得られた中間体6とカップリングさせ、その後、Boc脱保護およびアクリルアミド形成を、実施例127に記載される手順を使用して行うことにより、I−186を作製した。I−186:MS m/z:523.5 (M+H
+),
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ:3.39 (s, 3H), 3.71−3.81 (m, 2H), 3.94 (s, 6H), 4.17−4.21 (m, 2H), 4.52 (s, 2H), 4.73−4.79 (m, 2H), 5.65 (dd, 1H), 6.02−6.07 (m, 1H), 6.26 (d, 1H), 6.32 (br, 1H), 6.60 (s, 1H), 7.84 (s, 1H)。
実施例187:合成
【0660】
本明細書中に記載される技術を使用して、以下の化合物を調製し得る。ラセミ体またはジアステレオマー混合物として調製される化合物について、単一の異性体は、キラル出発物質を使用すること、またはキラルクロマトグラフィーを行うことのいずれかによって、光学的に純粋な形態で調製され得る。
化合物I−187
【化452】
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【0661】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−オールを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
化合物I−188
【化453】
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【0662】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−オールを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、工程5においてベンジルアミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
化合物I−189
【化454】
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【0663】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−オールを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、工程5においてシクロプロパンアミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
化合物I−190
【化455】
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【0664】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程5において3−(アミノメチル)ベンゼンスルホンアミドをメチルアミンの代わりに使用して調製する。
化合物I−191
【化456】
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【0665】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1においてtert−ブチル tert−ブチル (2−アミノ−5−(4−エチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)カルバメートをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用し、そして実施例3の工程5に記載されるような最後のBOC脱保護工程を追加して調製する。
化合物I−193
【化457】
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【0666】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1において((cis)−5−アミノ−2−オキソピペリジン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチルをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用し、そして実施例3の工程5に記載されるような最後のBOC脱保護工程を追加して調製する。
化合物I−194
【化458】
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【0667】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1において((cis)−4−アミノ−6−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用し、そして実施例3の工程5に記載されるような最後のBOC脱保護工程を追加して調製する。
化合物I−195
【化459】
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【0668】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1において((trans)−5−アミノ−2−オキソピペリジン−4−イル)カルバミン酸tert−ブチルをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用し、そして実施例3の工程5に記載されるような最後のBOC脱保護工程を追加して調製する。
実施例188:I−196の合成
【化460】
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【0669】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1において((trans)−4−アミノ−6−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用し、そして実施例3の工程5に記載されるような最後のBOC脱保護工程を追加して調製した。MS m/z:550.4 (M+H
+)。
実施例189:合成
【0670】
本明細書中に記載される技術を使用して、以下の化合物を調製し得る。ラセミ体またはジアステレオマー混合物として調製される化合物について、単一の異性体は、キラル出発物質を使用すること、またはキラルクロマトグラフィーを行うことのいずれかによって、光学的に純粋な形態で調製され得る。
化合物I−197
【化461】
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【0671】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製する。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程4において3,5−ジメトキシ−2,6−ジメチルアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
化合物I−198
【化462】
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【0672】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程4において2,6−ジフルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:491.5 (M+H
+)。
化合物I−199
【化463】
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【0673】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において2,6−ジメチル−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
化合物I−200
【化464】
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【0674】
表題化合物を、実施例127に記載されるように、2,5−ジヒドロチオフェンを中間体2の代わりに使用し、そして硫黄の酸化を文献(JOC,2010,75,4629−4631)に記載されるように実施して調製した。MS m/z:571.4 (M+H
+)。
化合物I−201
【化465】
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【0675】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1においてcis)−1−(ピリミジン−4−イル)ピロリジン−3,4−ジアミンをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、そして実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用して調製した。(MS m/z:600.5 (M+H
+)。
実施例190:I−202の合成
【化466】
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【0676】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1において(cis)−1−(ピリジン−2−イル)ピロリジン−3,4−ジアミンをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、そして実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用して調製した。MS m/z:599.4 (M+H
+)。
実施例191:合成
【0677】
本明細書中に記載される技術を使用して、以下の化合物を調製し得る。ラセミ体またはジアステレオマー混合物として調製される化合物について、単一の異性体は、キラル出発物質を使用すること、またはキラルクロマトグラフィーを行うことのいずれかによって、光学的に純粋な形態で調製され得る。
化合物I−203
【化467】
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【0678】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1において(cis)−1−(1H−ピラゾール−3−イル)ピロリジン−3,4−ジアミンをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、そして実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用して調製する。
実施例192:I−204の合成
【化468】
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【0679】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1において(cis)−1−(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)ピロリジン−3,4−ジアミンをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、そして実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用して調製した。MS m/z:602.5 (M+H
+)。
実施例193:I−205の合成
【化469】
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【0680】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程4において3,5−ジエトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:551.5 (M+H
+)。
実施例194:I−206の合成
【化470】
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【0681】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程4において2−クロロ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:507.4 (M+H
+)。
実施例195:I−207の合成
【化471】
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【0682】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程4において3,4,5−トリメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:485.5 (M+H
+)。
実施例196:I−208の合成
【化472】
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【0683】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程4において3,4,5−トリメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:553.4 (M+H
+)。
実施例197:I−209の合成
【化473】
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【0684】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程4において4−メトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:425.4 (M+H
+)。
実施例198:I−210の合成
【化474】
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【0685】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程5においてチアゾール−4−イルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:606.4 (M+H
+)。
実施例199:I−212の合成
【化475】
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【0686】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程5においてシクロプロピルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:563.4 (M+H
+)。
実施例200:I−213の合成
【化476】
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【0687】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程5において(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:603.5 (M+H
+)。
実施例201:I−214の合成
【化477】
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【0688】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程5において(1H−ピラゾール−4−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製する。MS m/z:589.5 (M+H
+)。
実施例202:I−215の合成
【化478】
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【0689】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程5において(1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製する。MS m/z:603.5 (M+H
+)。
実施例203:I−216の合成
【化479】
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【0690】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程5において(1H−ピラゾール−3−イル)メタンアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製する。MS m/z:589.5 (M+H
+)。
実施例204:I−217の合成
【化480】
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【0691】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製した。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程5においてエチルアミンをメチルアミンの代わりに使用して調製する。MS m/z:537.4 (M+H
+)。
実施例205:I−218の合成
【化481】
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【0692】
表題化合物を、実施例127に記載されるように、(実施例31の工程1に記載されるような)メチル化工程を工程5の前に用いて調製した。MS m/z:537.5 (M+H
+)。
実施例206:I−219の合成
【化482】
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【0693】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において3,5−ジエトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:563.5 (M+H
+)。
実施例207:I−220の合成
【化483】
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【0694】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において3,4,5 トリメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:497.5 (M+H
+)。
実施例208:合成
【0695】
本明細書中に記載される技術を使用して、以下の化合物を調製し得る。ラセミ体またはジアステレオマー混合物として調製される化合物について、単一の異性体は、キラル出発物質を使用すること、またはキラルクロマトグラフィーを行うことのいずれかによって、光学的に純粋な形態で調製され得る。
化合物I−221
【化484】
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【0696】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において3,4,5 トリメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:565.5 (M+H
+)。
実施例209:I−222の合成
【化485】
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【0697】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において4−メトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:437.5 (M+H
+)。
実施例210:I−223の合成
【化486】
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【0698】
表題化合物を、実施例224に記載されるように、工程1において((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルをcis−テトラヒドロフラン−3,4−ジアミンの代わりに使用して調製した。MS m/z:532.5 (M+H
+)。
1HNMR (400 MHz, CDCl3):1.50−1.78 (m , 8H), 3.68 (s, 3H), 3.95 (s, 6H), 4.30 (br, 1H), 4.53 (br, 1H), 5.61 (d, 1H), 5.99−6.05 (m, 1H), 6.26 (d, 1H), 6.63 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 8.44 (s, 1H)。
実施例211:合成
【0699】
本明細書中に記載される技術を使用して、以下の化合物を調製し得る。ラセミ体またはジアステレオマー混合物として調製される化合物について、単一の異性体は、キラル出発物質を使用すること、またはキラルクロマトグラフィーを行うことのいずれかによって、光学的に純粋な形態で調製され得る。
化合物I−224
【化487】
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【0700】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において3,5−ビス(トリフルオロメトキシ)アニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製する。
化合物I−225
【化488】
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【0701】
表題化合物を、実施例127に記載されるように調製する。クロロ環状尿素誘導体を、実施例1に記載されるように、工程4において3,5−ビス(トリフルオロメトキシ)アニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製する。
化合物I−226
【化489】
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【0702】
表題化合物を、実施例7に記載されるように、工程1において3,4−ジアミノシクロブタ−3−エン−1,2−ジオンをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用し、そして実施例1から得られた中間体6を中間体5の代わりに使用して調製する。
化合物I−227
【化490】
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【0703】
表題化合物を、実施例7に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において2−ブロモ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、工程5においてシクロプロピルメタンアミンをメチルアミンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
実施例212:I−228の合成
【化491】
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【0704】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製した。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において2−ブロモ−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製した。MS m/z:563.4 (M+H
+)。
実施例213:合成
【0705】
本明細書中に記載される技術を使用して、以下の化合物を調製し得る。ラセミ体またはジアステレオマー混合物として調製される化合物について、単一の異性体は、キラル出発物質を使用すること、またはキラルクロマトグラフィーを行うことのいずれかによって、光学的に純粋な形態で調製され得る。
化合物I−229
【化492】
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【0706】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において2,4,6−トリフルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
化合物363 I−230
【化493】
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【0707】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において2−シクロプロピル−6−フルオロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
化合物I−231
【化494】
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【0708】
表題化合物を、実施例116に記載されるように調製する。出発物質を、実施例1に記載されるように、工程4において2−シクロプロピル−6−クロロ−3,5−ジメトキシアニリンを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用し、そして工程7を省略して調製する。
実施例214:I−118の合成
【化495】
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【0709】
化合物I−118を、実施例116に記載されるように、工程4においてプロピオン酸をアクリル酸の代わりに使用して調製した。MS m/z:602.2 (M+H
+)。
実施例215:I−232の合成
【化496】
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【0710】
化合物I−232を、実施例3に記載されるように調製した。工程1において、(3−アミノフェニル)カルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。MS m/z:676.4 (M+H
+)。
実施例216:I−233の合成
【化497】
[この文献は図面を表示できません]
【0711】
化合物I−233を、実施例3に記載されるように調製した。工程1において、(4−アミノフェニル)カルバミン酸tert−ブチルを、ベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。MS m/z:676.3 (M+H
+)。
実施例217:I−234の合成
【化498】
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【0712】
化合物I−234を、実施例3に記載されるように調製した。工程6において、塩化プロピオニルを、塩化アクリロイルの代わりに使用した。MS m/z:678.2 (M+H
+)。
実施例218:I−235の合成
【化499】
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【0713】
化合物I−235を、実施例7に記載されるように調製した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。工程2において、塩化プロピオニルを塩化アクリロイルの代わりに使用した。MS m/z:531.0 (M+H
+)。
実施例219:I−236の合成
【化500】
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【0714】
化合物I−236を、実施例5に記載されるように調製した。工程2において、塩化プロピオニルを塩化アクリロイルの代わりに使用した。MS m/z:607.1 (M+H
+)。
実施例220:I−237の合成
【化501】
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【0715】
化合物I−237を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、アニリンをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。MS m/z:392.3 (M+H
+)。
実施例221:I−238の合成
【化502】
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【0716】
化合物I−238を、実施例7に記載されるように調製した。工程1において、アニリンをベンゼン−1,2−ジアミンの代わりに使用した。実施例1から得られた中間体6を、中間体5の代わりに使用した。MS m/z:460.1 (M+H
+)。
実施例222:I−239の合成
【化503】
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【0717】
中間体I−186(3.80mg,0.007mmoL)の、500uLのTHF中の溶液に、触媒量の10%のPd/Cを添加した。1atmのH
2をバルーンを介して導入し、そしてこの反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。この反応混合物を、セライトのパッドで濾過し、そしてその溶媒を減圧下で除去して、3.7mgの表題化合物を得た。MS m/z:525.2 (M+H
+)。
実施例223:共通の中間体8の合成
【化504】
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工程1:中間体2
【化505】
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【0718】
中間体1(1.35g,6.88mmol)のEtOH中の混合物に、conc.H
2SO
4(4滴)を添加した。この反応混合物を85℃で16時間加熱し、その後、これを周囲温度まで冷却し、そして濃縮した。得られた残渣を水(20mL)で希釈し、そしてDCM(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物(2.85g,100%)を黄色固体として得た。
工程2:中間体4
【化506】
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【0719】
EtOH中のメチルアミン(33%,17.5mL,140mmol)を、中間体3(10.0g,43.1mmol)の、120mLのジクロロメタン中の溶液に、0℃でゆっくりと添加した。この溶液を30分間撹拌した。水(150ml)を添加し、そして得られた混合物を分離し、その有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、そして濃縮して、表題化合物(9.77g,100%)を白色固体として得た。
工程3:中間体5
【化507】
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【0720】
LAH(2.45g,64.6mmol)の無水THF(30mL)中の混合物に、0℃で、中間体4(9.77g,43.0mmol)の無水THF(45mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を周囲温度で15分間撹拌した。水(18mL)を滴下により注意深く添加した。この混合物を30分間撹拌した。水性NaOH溶液(15%,8.5mL)を滴下により添加し、その後、水(26mL)を添加した。得られた懸濁物を周囲温度で17時間撹拌し、その後、この反応混合物を濾過し、そしてその後、THF(100mL×2)で洗浄した。合わせた濾液と洗浄液とを濃縮し、そして得られた残渣を酢酸エチル/ヘキサン(v/v:2:1,200mL)に懸濁させた。固体を濾過により集めて、表題化合物を黄色固体として得た(4.23g,53%)。
工程4:中間体6
【化508】
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【0721】
化合物5(4.23g,23.2mmol)をジクロロメタン(1L)に溶解させ、そして撹拌しながら二酸化マンガン(18.0g,207mmol)で処理した。得られた懸濁物を24時間撹拌し、次いでセライトで濾過し、ジクロロメタン(100mL)で洗浄し、そして合わせた有機層を濃縮して、表題化合物(3.00g,75%)を得た。
工程5:中間体7
【化509】
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【0722】
中間体2(1.29g,5.75mmol)、中間体6(1.00g,5.46mmol)およびK
2CO
3(1.50g,10.9mmol)の、DMF(100mL)中の混合物を110℃で4時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、水に注ぎ、濾過し、そしてその固体を乾燥させて、表題化合物(1.20g,63%)を白色固体として得た。
工程6:中間体8
【化510】
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【0723】
中間体7(1.33g,3.88mmol)の、DCM(15mL)およびNMP(5mL)中の溶液に、SO
2Cl
2(2.10g,15.6mmol)を滴下により0℃で添加した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、これを濃縮し、水で希釈し、EtOAc(25mL×4)で抽出し、そして合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。その有機層を濃縮して、表題化合物(1.50g,87%)を白色固体として得た。得られた固体を酢酸エチルで再結晶して、またはシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を白色固体として得た(1.20g,70%)。
実施例224:I−211の合成
【化511】
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工程1:中間体1
【化512】
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【0724】
実施例223から得られた共通の中間体8(300mg,0.68mmol)、cis−テトラヒドロフラン−3,4−ジアミン(204mg,2.0mmol)、およびDIPEA(387mg,3.0mmol)の、NMP(5mL)中の混合物を80℃で3時間加熱した。この混合物を周囲温度まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして得られた残渣をシリカでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(137mg,44%)を得た。MS m/z:466.3 (M+H
+)。
工程2:I−211
【化513】
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【0725】
中間体1(3.50g,7.5mmol)、DIPEA(1.94g,15mmol)の、無水DCM(100mL)中の溶液に、0℃で塩化アクリロイル(680mg,7.50mmol)の無水DCM(5mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を10分間撹拌し、その後、DCMとH
2Oとの間で分配した。その有機相を分離し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そしてその粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.90g,74%)を得た。MS m/z:520.4 (M+H
+)。
1HNMR (400Hz, CDCl
3):3.68−3.85 (m, 5H), 3.95 (s, 6H), 4.16−4.24 (m, 2H), 4.87 (br, 2H), 5.62 (d, 1H), 6.02−6.08 (m, 1H), 6.24−6.39 (m, 3H), 6.63 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
実施例225:I−240およびI−241を得るためのI−211のキラル分離
【化514】
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【0726】
I−211のキラルSFC分離(ChiralCel OD−3,150×4.6mm,5ミクロン,2.4mL/min,CO
2中0.05%のDEAを含む40%のMeOH)は、Rt=3.46分および4.89分を有する2つのエナンチオマーを与えた。これらを、それぞれI−240およびI−241の絶対立体配置に帰属した(>98% ee)。絶対立体配置を、酵素および細胞効力に基づいて、I−94およびI−95に対する類似性により帰属した。
【0727】
I−241:MS m/z:520.4 (M+H
+),[α]
D = +75 (C = 4.00 mg/mL, CH
2Cl
2, 23℃),
1HNMR (400Hz, CDCl
3):3.68−3.85 (m, 5H), 3.95 (s, 6H), 4.16−4.24 (m, 2H), 4.87 (br, 2H), 5.62 (d, 1H), 6.02−6.08 (m, 1H), 6.24−6.39 (m, 3H), 6.63 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
【0728】
I−240:MS m/z:520.4 (M+H
+),[α]
D = −65 (C = 4.00 mg/mL, CH
2Cl
2, 23℃),
1HNMR (400Hz, CDCl
3):3.68−3.85 (m, 5H), 3.95 (s, 6H), 4.16−4.24 (m, 2H), 4.87 (br, 2H), 5.62 (d, 1H), 6.02−6.08 (m, 1H), 6.24−6.39 (m, 3H), 6.63 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
【0729】
I−241の絶対立体配置を、以下のスキームに従うエナンチオ選択的合成によって、確認した。N−((3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イル)アクリルアミドを、文献(JACS,1995,117,5897−5898)に従って、実施例226に記載されるように調製し、そして実施例224において、cis−テトラヒドロフラン−3,4−ジアミンの代わりに使用した。
実施例226:I−241の立体化学の証明およびエナンチオ選択的合成
【化515】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:中間体2、((3R,4S)−4−アジドテトラヒドロフラン−3−イルオキシ)トリメチルシラン
【0730】
撹拌棒を備え付けたフラスコに、(R,R)−Salen触媒(600mg,0.02 equiv,Sigma Aldrich,カタログ531944,CAS# 164931−83−3)を入れ、そしてN
2でフラッシュした。シクロペンテンオキシド(4.30g,50.0mmol)およびTMSN
3(6.00g,1.05 equiv)を周囲温度で順番に添加した。この反応混合物を12時間撹拌し、この時点で、過剰なTMSN
3を減圧下で除去し、そしてその残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%のEtOAc/ヘキサンで溶出)により精製して、表題化合物を黄色油状物として得た(7.80g,78%,91% ee,JACS,1995,117,5897−5898)。
1HNMR (CDCl
3, 400MHz):δ 0.00 (s, 9H), 3.46−3.49 (m, 1H), 3.64−3.69 (m, 2H), 3.83 (dd, 1H), 3.89 (dd, , 1H), 4.08−4.11 (m, 1H)。
工程2:中間体3、(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−オール
【0731】
((3R,4S)−4−アジドテトラヒドロフラン−3−イルオキシ)トリメチルシラン(7.80g,38.8mmol)のMeOH(100mL)中の溶液に、TFA(10.0mg,0.002 equiv)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。得られた溶液をPd/C(1.90g,25wt%)で処理し、そしてH
2雰囲気下周囲温度で40時間撹拌した。この反応溶液をセライトで濾過し、そしてそのフィルターケーキをMeOHで洗浄した。合わせた有機物を減圧下で濃縮して、表題化合物(3.10g)を得た。
1HNMR (CDCl
3, 400MHz):δ 3.38−3.40 (m, 2H), 3.54 (m, 2H), 3.68−3.72 (m, 2H), 3.75 (dd, 1H), 3.83 (dd, 1H), 4.00−4.03 (m, 1H)。
工程3:中間体4、(3S,4R)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル
【0732】
(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−オール(1.00g,9.71mmol)のTHF(30mL)中の溶液に、(Boc)
2O(2.70g,1.30 equiv)を添加した。この混合物を周囲温度で一晩撹拌した。この反応溶液を減圧下で濃縮した。その残渣をEtOAcと水との間で分配し、その有機層を水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮した。その粗製生成物をカラムクロマトグラフィー(5%のEtOAc/ヘキサンで溶出)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(1.20g,61%)。
1HNMR (CDCl
3, 400MHz):δ 1.45 (s, 9H), 3.11 (s, 1H), 3.60−3.63 (m, 1H), 3.68−3.71 (1H), 3.95 (s, br, 1H), 4.04−4.11 (m, 2H), 4.28−4.30 (m, 1H), 4.74 (s, br, 1H)。
工程4:中間体5、(3R,4S)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロフラン−3−イルメタンスルホネート
【0733】
(3S,4R)−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(1.20g,5.91mmol)およびTEA(0.89g,1.50 eq)のDCM(40mL)中の溶液に、メタンスルホニルクロリド(0.88g,1.30 eq)を窒素雰囲気下0℃で数回に分けて添加した。この混合物をゆっくりと室温まで温め、そして1時間撹拌した。得られた溶液を水、1NのHCl、および飽和水性重炭酸ナトリウムで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧下で濃縮して、表題化合物(1.60g,96%)を得た。
1HNMR (CDCl
3, 400MHz):δ 1.45 (s, 9H), 3.21 (s, 3H), 3.70−3.73 (m, 1H), 3.97−3.99 (m, 1H), 4.05−4.07 (m, 1H), 4.17−4.19 (m, 2H), 4.76 (s, 1H), 5.05 (d, 1H)。
工程5、中間体6、(3R,4S)−4−アジドテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル:
【0734】
メタンスルホン酸(3R,4S)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)テトラヒドロフラン−3−イル(1.60g,5.70mmol)のNMP(10mL)中の溶液に、NaN
3(0.92g,2.50 eq)を添加した。この混合物を95℃で5時間撹拌した。得られた溶液を水でクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。その有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、表題化合物(620mg,48%)を得た。
1HNMR (CDCl
3, 400MHz):δ 1.47 (s, 9H), 3.45 (t, 1H), 3.87−3.89 (m, 1H), 4.02−4.07 (m, 2H), 4.21 (s, br, 1H), 4.36−4.44 (m, 1H), 4.85 (s, br, 1H)。
工程6:中間体7、(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イル カルバミン酸tert−ブチル
【0735】
(3R,4S)−4−アジドテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(620mg,2.72mmol)のメタノール(15ml)中の溶液に、Pd/C(10%,170mg)を添加した。この混合物を周囲温度水素下で一晩水素化し(3atm)、その後、この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮して、表題化合物(350mg,63%,91% ee)を得た。
1HNMR (CDCl
3, 400MHz):δ 1.26 (s, br, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.68 (s, br, 1H), 3.47−3.49 (m, 1H), 3.57−3.59 (m, 2H), 3.98−4.06 (m, 2H), 4.10 (d, 1H), 5.24 (s, br, 1H)。
【0736】
中間体7を使用して、実施例224から得られた中間体8とカップリングさせ、その後、実施例224に記載される手順を使用するBoc脱保護およびアクリルアミド形成を行うことによって、I−241を作製した。I−241:MS m/z:520.4 (M+H
+),
1HNMR (400 MHz, CDCl
3):3.68−3.85 (m, 5H), 3.95 (s, 6H), 4.16−4.24 (m, 2H), 4.87 (br, 2H), 5.62 (d, 1H), 6.02−6.08 (m, 1H), 6.24−6.39 (m, 3H), 6.63 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
実施例227:I−242の合成
【化516】
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工程1:中間体1
【化517】
[この文献は図面を表示できません]
【0737】
4−メトキシ−2−ニトロアニリン(170mg,1.02mmol)の無水NMP(5mL)中の溶液に、NaH(60%,42.0mg,1.02mmol)を添加した。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、その後、これを100℃で0.5時間加熱し、その後、実施例223から得られた共通の中間体8(300mg,0.68mmol)を添加した。この反応混合物を100℃で一晩撹拌し、その後、これを室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、そして水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そしてその粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(200mg,55%)を得た。MS m/z:532.4 (M+H
+)。
工程2:中間体2
【化518】
[この文献は図面を表示できません]
【0738】
中間体1(200mg,0.38mmol)、Fe(130mg,2.26mmol)、およびNH
4Cl(130mg,2.43mmol)の、H
2O(6mL)を含むEtOH(10mL)中の混合物を1時間加熱還流した。生じた固体を濾過により除去し、そしてその濾液をDCMで抽出した。その有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そしてその粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(180mg,95%)を得た。MS m/z:502.4 (M+H
+)。
工程3:I−242
【化519】
[この文献は図面を表示できません]
【0739】
中間体2(180mg,0.36mmol)およびDIPEA(70mg,0.54mmol)の無水DCM(5ml)中の溶液に、0℃で、塩化アクリロイル(40mg,0.43mmol)の無水DCM(1mL)中の溶液を滴下により添加した。10分後、この反応混合物をDCM/H
2Oの間で分配し、そしてその有機相を分離し、ブラインで洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。得られた固体をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(60.0mg,30%)を得た。MS m/z:556.4 (M+H
+)。
1HNMR (400Hz, DMSO−d6):δ 3.48 (s, 3H), 3.78 (s, 3H), 3.96 (q, 6H), 5.74 (d, 1H), 6.27 (dd, 1H), 6.53 (q, 1H), 6.82 (dd, 1H), 6.99 (s, 1H), 7.40 (br, 1H), 7.58 (br, 1H), 7.76 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 9.15 (s, 1H), 9.68 (br, 1H)。
実施例228:I−243の合成
【化520】
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【0740】
表題化合物を、実施例227に記載されるように、工程1において4−メチル−2−ニトロアニリンを4−メトキシ−2−ニトロアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:540.5 (M+H
+)。
実施例229:I−244の合成
【化521】
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【0741】
表題化合物を、実施例227に記載されるように、工程1において2−ニトロアニリンを4−メトキシ−2−ニトロアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:526.4 (M+H
+)。
実施例230:I−245の合成
【化522】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
表題化合物を、実施例227に記載されるように、工程1において4−フルオロ−2−ニトロアニリンを4−メトキシ−2−ニトロアニリンの代わりに使用して調製した。MS m/z:544.4 (M+H
+)。
実施例231:I−246の合成
【化523】
[この文献は図面を表示できません]
【0743】
表題化合物を、実施例127に記載されるように、工程5において、4−クロロ−3−(7−クロロ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−3(4H)−イル)−N−(3−(2−シアノプロパン−2−イル)フェニル)ベンズアミドを中間体6の代わりに使用して(これを、実施例1に記載されるように、工程4において3−アミノ−4−クロロ−N−(3−(2−シアノプロパン−2−イル)フェニル)ベンズアミドを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した)調製した。MS m/z:615.6 (M+H
+)。
実施例232:I−247の合成
【化524】
[この文献は図面を表示できません]
【0744】
表題化合物を、実施例127に記載されるように、工程5において、N−(3−(tert−ブチル)フェニル)−4−クロロ−3−(7−クロロ−1−メチル−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミド[4,5−d]ピリミジン−3(4H)−イル)ベンズアミドを中間体6の代わりに使用して(これを、実施例1に記載されるように、工程4において3−アミノ−N−(3−(tert−ブチル)フェニル)−4−クロロベンズアミドを3,5−ジメトキシアニリンの代わりに使用して調製した)調製した。MS m/z:604.6 (M+H
+)。
実施例233:共通の中間体2
【化525】
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工程1:中間体1
【0745】
KOH(1.30g,23.6mmol)を、実施例223から得られた共通の中間体8(3.50g,7.88mmol)のTHF/H
2O(50/50mL)中の混合物に、0℃で数回に分けて添加した。得られた混合物を室温で4時間撹拌し、その後、これを濃縮し、そしてそのpHを2に調整した。得られた沈殿物を濾過により集め、そして乾燥させて、表題化合物(2.50g,83%)を白色固体として得た。LCMS:382.3[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 3.46 (s, 3H), 3.96 (s , 6H), 6.99 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 12.43 (s, 1H)。
工程2:共通の中間体2
【0746】
POCl
3(10.0mL)を、中間体1(2.50g,6.56mmol)のCH
3CN(80mL)中の混合物に添加した。この混合物を90℃で6時間撹拌し、その後、これを濃縮し、そして水に溶解させた。その沈殿物を濾過し、そして乾燥させて(Na
2SO
4)、表題化合物(2.50g,95%)を白色固体として得た。LCMS:400.3[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 3.65 (s, 3H), 3.98 (s , 6H), 7.04 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 9.08 (s, 1H)。
実施例234:I−248
【化526】
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工程1:中間体2
【化527】
[この文献は図面を表示できません]
【0747】
1−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(2.0g,20.6mmol)、3−ブロモプロパ−1−エン(5.25g,43.4mmol)の乾燥THF(50mL)中の溶液に、NaH(60%,1.73g,43.3mmol)を数回に分けて室温で添加した。この混合物を60℃で16時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、そして冷却しながら水を滴下により添加することによって注意深くクエンチした。この反応混合物を濃縮し、そしてEtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。この粗製生成物を、ヘキサン中50%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(2.07g,54%)を黄色油状物として得た。
工程2:中間体3
【化528】
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【0748】
中間体2(1.00g,5.65mmol)のトルエン(50mL)中の溶液に、Grubbs第2世代触媒(50mg,43.3mmol)を添加した。この混合物を窒素雰囲気下95℃で16時間撹拌し、その後、これを室温まで冷却し、そして濃縮した。得られた残渣を、ヘキサン中50%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(130mg,15%)を黄色油状物として得た。LCMS:150.2[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.61−3.64 (m, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.77−3.82 (m, 2H), 5.26−5.29 (m, 2H), 5.46 (d, 1H), 7.15(d, 1H)。
工程3:中間体4
【化529】
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【0749】
中間体3(130mg,0.87mmol)およびK
2O
sO
4 2H
2O(38.0mg,0.10mmol)のTHF(50mL)中の溶液に、50%のNMO(306mg,1.31mmol)を添加した。この混合物を室温で4時間撹拌した。Na
2SO
3(200mg)を添加し、そしてこの反応混合物をさらに30分間撹拌した。この混合物を濃縮し、そして得られた残渣を、DCM中5%のMeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(90mg,60%)を無色油状物として得た。LCMS:184.2[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.27−3.30 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 3.47−3.51 (m, 2H), 4.28 (m, 2H), 5.41 (d, 1H), 7.09 (d, 1H)。
工程4:中間体5
【化530】
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【0750】
中間体4(456mg,2.49mmol)およびEt
3N(754mg,7.47mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、MsCl(115mg,7.43mmol)を滴下により0℃で添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌した。この混合物をH
2O(25mL)でクエンチし、そしてDCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物(103g)を薄黄色固体として得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS:340.2[M+1]
+。
工程5:中間体6
【化531】
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【0751】
中間体5(103mg,3.03mmol)、NaN
3(601mg,9.25mmol)、および15−クラウン−5(102mg,0.46mmol)をNMP(4mL)中で合わせ、そして得られた混合物を85℃で一晩撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物(905mg)を薄黄色油状物として得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS:234.2[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.38−3.42 (m, 2H), 3.58−3.62 (m, 2H), 3.70 (s, 3H), 4.13−4.17 (m, 2H), 5.41 (d, 1H), 7.10 (d, 1H)。
工程6:中間体7
【化532】
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【0752】
中間体6(905mg,3.88mmol)のMeOH(50mL)中の溶液に、10%のPd/C(200mg)を添加した。得られた懸濁物を減圧下で脱気し、そしてH
2でパージした。この混合物を水素雰囲気下室温で16時間撹拌した。この懸濁物をセライトのパッドで濾過し、そしてMeOHで洗浄した。合わせた濾液を濃縮乾固させて、表題化合物(682mg,97%)を薄黄色油状物として得た。MS:182.2[M+1。
工程7:中間体8
【化533】
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【0753】
中間体7(100mg,0.55mmol)、実施例233から得られた共通の中間体2(148mg,0.37mmol)、およびDIPEA(142mg,1.10mmol)のNMP(10mL)中の混合物を脱気し、そしてN
2でパージした。得られた反応混合物を100℃で1時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして氷水に注いだ。生じた固体を濾過し、水で洗浄し、そして乾燥させて、粗製生成物を得、これを、DCM中5%のMeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(170mg,84%)を黄色固体として得た。LCMS:545.6[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.27−3.35 (m, 2H), 3.63−3.67 (m, 1H), 3.73 (br, 3H), 3.75 (s, 3H), 3.77−3.81 (m, 2H), 3.95 (s, 6H), 4.67−4.68 (m, 1H), 5.49 (d, 1H), 6.63 (s, 1H), 7.14 (d, 1H), 7.42 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
工程8:I−248
【化534】
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【0754】
中間体8(190mg,0.35mmol)およびDIPEA(90.0mg,0.70mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、塩化アクリロイル(31.6mg,0.35mmol)を滴下により0℃で添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌した。この混合物を水でクエンチし、そしてDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、DCM中5%のMeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(90.0mg,43%)をオフホワイトの固体として得た。MS:599.5[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.38−3.46 (m, 2H), 3.71−3.76 (m, 7H), 3.81−3.85 (m, 1H), 3.95 (s, 6H), 4.91−4.93 (m, 2H), 5.51 (d, 1H), 5.63 (d, 1H), 6.03−6.10 (m, 1H), 6.28 (d, 1H), 6.35 (br, 1H), 6.63 (s, 1H), 7.17 (d, 1H), 7.40 (s, 1H), 8.45 (s, 1H)。
実施例235:I−252
【化535】
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工程1:中間体1
【化536】
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【0755】
実施例233から得られた共通の中間体2(200mg,0.45mmol)、cis−3,4−ジアミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(180mg,0.90mmol)およびDIPEA(116.mg,0.90mmol)のNMP(4mL)中の混合物をN
2下80℃で1時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そしてエバポレートして、表題化合物(270mg,91%)を黄色固体として得た。
工程2:中間体2
【化537】
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【0756】
アクリロイル化を、上記スキームに従って、先に記載されたように行って、表題化合物を得た。
工程3:中間体3
【化538】
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【0757】
Boc脱保護を、上記スキームに従って、先に記載されたように行って、表題化合物を得た。
工程3:中間体4
【化539】
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【0758】
中間体3(207mg,0.40mmol)の1,4−ジオキサン(8mL)中の溶液に、2−クロロピリジン(37.0mg,0.36mmol)、BINAP(46.0mg,0.08mmol)、Pd
2(dba)
3(37.0mg,0.04mmol)およびCs
2CO
3(260mg,0.80mg)を添加し、そしてこの混合物をN
2下95℃で一晩撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、そしてDCMと水との間で分配した。その有機相を分離し、sat.NaHCO
3で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そしてシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOHで溶出)に供して、表題化合物(35.0mg,15%)を得た。LCMS:596.1[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.53 (dd, 1H), 3.61 (dd, 1H), 3.71 (s, 3H), 3.95 (s, 6H), 3.96−4.07 (m, 2 H), 4.95 (s, 2H), 5.66 (d, 1H), 6.06 (dd, 1H), 6.30 (d, 1H), 6.41 (d, 1H), 6.61−6.67 (m, 2H), 7.41 (s, 1H), 7.48 (t, 1H), 8.18 (d, 1H), 8.46 (s, 1H)。
実施例236:I−253
【化540】
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工程1:中間体2
【0759】
実施例223から得られた共通の中間体8(96.0mg,0.22mmol)および((1S,2R)−2−アミノシクロペンチル)カルバミン酸tert−ブチル(200mg,1.00nmol)を1,4−ジオキサン(2.0mL)中110℃で20時間加熱した。この反応混合物を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(0%〜100%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、表題化合物(120mg,97%)を得た。LCMS m/z:564.2[M+H]
+。
【化541】
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工程2:中間体3
【0760】
中間体2(120mg)を4.0MのHCl/ジオキサンに室温で溶解させ、そして2時間撹拌し、その後、この反応混合物をエバポレートにより乾固させ、そして得られた残渣をさらに精製せずに次の工程で使用した。
【化542】
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工程3:I−253
【0761】
中間体3(23.0mg,0.046mmol)のDCM(2.0mL)中の溶液に、DIPEA(100uL)および3−クロロプロパン−1−スルホニルクロリド(8uL,0.066mmol)を添加した。この反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで濃縮し、そしてprep−HPLCにより精製して、表題化合物を得た。LCMS:554.2[M+H]
+。
実施例237:I−255
【化543】
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工程1:中間体2
【化544】
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【0762】
中間体1を、実施例223に記載されるように、工程6において3当量のSO
2Cl
2を使用して調製した。中間体1(139mg,0.37mmol)、(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(これを、実施例226に記載されるように調製した)(112mg,0.55mmol)およびDIPEA(95.0mg,0.74mmol)をNMP(6mL)に溶解させ、そして80℃で1時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10%のMeOH)により精製して、表題化合物(90.0mg,49%)を得た。LCMS:498.6[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):1.38 (s, 9H), 2.00−2.04 (m, 1H), 2.36−2.40 (m, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.95 (s, 6H), 3.83 (s, 6H), 4.23−4.27 (m, 1H), 4.51 (br, 1H), 4.76−4.81 (m, 1H), 4.90 (d, 1H), 6.48 (t, 1H), 6.82 (d, 2H), 7.63 (s, 1H), 8.49 (s, 1H)。
工程2:中間体3
【化545】
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【0763】
中間体2(70.0mg,0.14mmol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(4mL)を添加した。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮して、表題化合物を黄色固体として得た。LCMS:398.4[M+1]
+。
工程3:I−255
【化546】
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【0764】
中間体2およびDIPEA(39.0mg,0.30mmol)の乾燥DCM(6mL)中の溶液に、塩化アクリロイル(14.0mg,0.15mmol)の乾燥DCM(1mL)中の溶液を滴下により−78℃で添加した。この反応物を10分間撹拌し、その後、これをDCMとH
2Oとの間で分配した。その有機相を分離し、ブラインで洗浄し、そしてNa
2SO
4で乾燥させた。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(50.0mg,74%)を得た。LCMS:452.4[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):3.72 (s, 3H), 3.75−3.79 (m, 8H), 4.18−4.21 (m, 1H), 4.25−4.29 (m, 1H), 4.83−4.88 (m, 2H), 5.63 (dd, 1H), 5.86 (br, 1H), 5.98−6.05 (m, 2H), 6.26 (dd, 1H), 6.49 (t, 1H), 6.81(d, 2H), 7.62 (s, 1H), 8.49 (s, 1H)。
実施例238:I−256
【化547】
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工程1:中間体2
【化548】
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【0765】
中間体1(120mg,0.207mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、m−CPBA(89.0mg,0.517mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で5時間撹拌し、その後、これを濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOH)により精製して、表題化合物(40.0mg,31%)を白色固体として得た。LCMS:614.5[M+1]
+。
工程2:中間体3
【化549】
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【0766】
中間体2(40.0mg,0.065mmol)のDCM(4mL)中の溶液に、TFA(4mL)を25℃で添加し、そしてこの混合物を25℃で4時間撹拌した。この混合物を濃縮して、表題化合物を黄色油状物として得、これをさらに精製せずに使用した。
工程3:I−256
【化550】
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【0767】
中間体3(33.5mg,0.065mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、−20℃で塩化アクリロイル(6.48mg,0.072mmol)を添加した。この混合物を−20℃で30分間撹拌し、その後、これを水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOH)により精製して、表題化合物(13.5mg,36%)を白色固体として得た。LCMS:568.5[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 3.42−3.59 (m, 1H), 3.65 (s, 3H), 3.67−3.77 (m, 3H), 3.96 (s, 6H), 5.00−5.09 (m, 3H), 5.60−5.62 (m, 1H), 6.09−6.23 (m, 3H), 6.97(s, 1H), 7.75 (s, 1H), 8.72 (s, 1H)。
実施例239:I−257
【化551】
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工程1:中間体1
【化552】
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【0768】
実施例233から得られた共通の中間体2(100mg,0.28mmol)、4,5−ジフルオロベンゼン−1,2−ジアミン(48.0mg,0.34mmol)、Pd
2(dba)
3(50.0mg,0.05mmol)、Davephos(43.0mg,0.11mmol)およびNa
2CO
3(206mg,1.95mmol)のtert−アミルアルコール(4mL)中の混合物を窒素雰囲気下100℃で3時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして水(25mL)で希釈した。得られた混合物をDCMで抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1%〜2%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物(25mg,18%)を得た。LCMS:508.4[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 10.88 (s, 1H), 9.28 (d, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.58 (s, 1H), 6.66 (s, 1H), 3.96 (s, 6H), 3.84 (s, 3H)。
工程2:I−257
【化553】
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【0769】
塩化アクリロイル(5.30mg,0.06mmol)を、中間体1(30.0mg,0.05mmol)、DIPEA(14.2mg,0.05mmol)のDCM(10mL)中の混合物に0℃で添加し、そして得られた混合物を0℃で10分間撹拌した。この反応を水でクエンチし、そしてその水性混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(12.1mg,42%)。LCMS:562.5[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.53 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.83 (t, 1H), 7.68−7.62 (m, 1H), 7.48 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 6.48 (d, 1H), 6.27 (q, 1H), 5.81 (d, 1H), 3.95 (s, 6H), 3.69 (s, 3H)。
実施例240:I−258
【化554】
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工程1:中間体1
【化555】
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【0770】
2−ニトロ−5−(トリフルオロメチル)アニリン(100mg,0.23mmol)のNMP(10mL)中の溶液に、NaH(5.40mg,0.23mmol)を25℃で滴下により添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。実施例223から得られた共通の中間体8(100mg,0.23mmol)を添加し、そして得られた混合物を100℃で1時間撹拌した。この反応を水でクエンチし、EtOAcで抽出し、そして合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(100mg,78%)を黄色固体として得た。
工程2:中間体2
【化556】
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【0771】
中間体1(100mg,0.17mmol)、Fe(59.0mg,1.05mmol)、およびNH
4Cl(57.0mg,1.05mmol)のEtOH(10mL)/水(10mL)中の混合物を1時間還流した。その固体を濾過により除去し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣をEtOAcで抽出し、そして合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。その残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物(10.0mg,11%)を黄色固体として得た。LCMS:540.5[M+H]
+。
工程3:I−258
【化557】
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【0772】
中間体2(10.0mg,0.02mmol)、DIPEA(4.70mg,0.04mmoL)のTHF(10mL)中の混合物を25℃で撹拌した。塩化アクリロイル(2.00mg,0.02mmol)を0℃で添加し、そして得られた混合物を0℃で10分間撹拌した。この反応を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。その残渣を、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物を黄色固体として得た(4.60mg,42%)。LCMS:594.5[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD):δ 8.65 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.40 (d, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.45−6.31 (m, 2H), 5.73 (d, 1H), 3.86 (s, 6H), 3.56 (s, 3H)。
実施例241:I−259
【化558】
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工程1:中間体1
【化559】
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【0773】
実施例233から得られた共通の中間体2(50.0mg,0.13mmol)、2−フルオロ−6−ニトロアニリン(23.5mg,0.15mmol)、Pd
2(dba)
3(24.0mg,0.026mmol)、Davephos(20.0mg,0.052mmol)、およびNa
2CO
3(96.0mg,0.91mmol)のtert−アミルアルコール(2mL)中の混合物をN
2雰囲気下100℃で4時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そしてDCMと水との間で分配した。その有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をprep−TLCにより精製して、表題化合物(20.0mg,31%)を得た。LCMS:520.4[M+1]
+。
工程2:中間体2
【化560】
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【0774】
中間体1(20.0mg,0.038mmol)、Fe(13.0mg,1.40mmol)およびNH
4Cl(80.0mg,1.40mmol)のEtOH/H
2O(10/10ml)中の混合物を80℃まで加熱し、そして4時間撹拌した。その懸濁物を濾過し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣をprep−TLCにより精製して、生成物(10.0mg,53%)を黄色固体として得た。LCMS:490.4[M+1]
+。
工程3:I−259
【化561】
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【0775】
中間体2のアクリロイル化を、先の実施例に記載されるように行って、表題化合物を得た。LCMS:544.5[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD):δ 3.45 (s, 3H), 3.86 (s, 6H), 5.64−5.67 (m, 1H), 6.24−6.29 (m, 1H), 6.33−6.40 (m, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.98−7.03 (m, 1H), 7.22−7.27 (m, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.60 (s, 1H), 8.58 (s, 1H)。
実施例242:I−265
【化562】
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工程1:中間体1
【化563】
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【0776】
4−クロロ−3−メチル安息香酸メチル(4.00g,24.0mmol)、n−ブロモスクシンイミド(NBS,4.30g,24.0mmol)および過酸化ベンゾイル(BPO,0.58g,2.40mmol)のCCl
4(50mL)中の混合物を4時間還流した。この混合物を室温まで冷却し、濾過し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中2%〜5%のEtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(2.70g,43%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.12 (d, 1H), 7.92 (dd, Hz, 1H), 7.47 (d, 1H), 4.61 (s, 2H), 3.93 (s, 3H)。
工程2:中間体2
【化564】
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【0777】
中間体1(1.00g,3.80mmol)、TMSCN(0.56g,5.69mmol)およびK
2CO
3(786mg,5.69mmol)のCH
3CN(50mL)中の混合物を16時間還流した。この混合物を室温まで冷却し、濾過し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%〜10%のEtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(590mg,75%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 8.18 (d, 1H), 7.99 (dd, 1H), 7.52 (d, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.88 (s, 2H)。
工程3:中間体3
【化565】
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【0778】
中間体2(920mg,4.41mmol)のMeOH(10mL)中の溶液に、H
2SO
4(4mL)を25℃で添加した。この混合物を60℃で16時間撹拌した。この混合物を飽和水性Na
2CO
3でpH8まで塩基性にし、そしてDCMで抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た(910mg,86%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 7.97 (d, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.90 (dd, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.72 (s, 3H)。
工程4:中間体4
【化566】
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【0779】
中間体3(270mg,1.11mmol)および4−(メチルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルバルデヒド(204mg,1.11mmol)のDMF(10mL)中の溶液に、K
2CO
3(307mg,2.22mmol)を25℃で添加した。この混合物を110℃で4時間撹拌し、その後、水を添加し、そして沈殿物を濾過により集めて、表題化合物(320mg,77%)を得た。LCMS:376.3[M+H]
+。
工程5:中間体5
【化567】
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【0780】
中間体4(320mg,0.85mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、5MのNaOH(5mL)を添加した。この混合物を室温で4時間撹拌し、その後、これを1MのHClでpH=6まで塩基性にし、そしてその固体を濾過により集めて、表題化合物(150mg,49%)を得た。
工程6:中間体6
【化568】
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【0781】
中間体5(180mg,0.50mmol)、HATU(87.0mg,0.23mmol)および3−tert−ブチルアニリン(67.4mg,0.45mmol)のDMF(20mL)中の溶液に、DIPEA(117mg,0.90mmol)を室温で滴下により添加した。この混合物を40℃で4時間撹拌し、その後、これをEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5%〜10%のEtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(100mg,41%)を黄色粉末として得た。LCMS:493.5[M+1]
+。
工程7:中間体7
【化569】
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【0782】
中間体6(100mg,0.20mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、m−CPBA(87mg,0.51mmol)を0℃で添加した。この混合物を室温で16時間撹拌した。この混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、その粗製生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物(80mg,75%)を黄色粉末として得た。
工程8:中間体8
【化570】
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【0783】
中間体7(80.0mg,0.15mmol)、(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(実施例226に記載されるように調製した)(61.0mg,0.30mmol)およびDIPEA(39.0mg,0.30mmol)のNMP中の溶液を脱気し、そしてN
2でパージした。この混合物を80℃で1時間撹拌し、その後、これをEtOAcとH
2Oとの間で分配した。その有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、そして得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物(30.0mg,31%)を得た。LCMS:647.7[M+1]
+。
工程9:I−265
【化571】
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【0784】
中間体8(30.0mg,0.05mmol)の、DCM(2mL)およびTFA(2mL)中の溶液を25℃で1時間撹拌した。この混合物を濃縮し、そしてそのpHを、DIPEAで7より高く調整した。この混合物に、塩化アクリロイル(4.20mg,0.05mmol)を0℃で添加した。この反応混合物をさらに10分間撹拌し、その後、これを飽和水性NaHCO
3(25mL)でクエンチし、そしてDCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中5%〜10%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物(7.50mg,25%)を黄色固体として得た。LCMS:601.6[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 9.81 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.85 (d, 2H), 7.61−7.55 (m, 3H), 7.50 (d, 1H), 7.30 (t, 1H), 7.20 (d, 1H), 6.62 (s, 1H), 6.26 (d, 1H), 6.14 (q, 1H), 5.67 (d, 1H), 5.04−4.96 (m, 1H), 4.91−4.88 (m, 1H), 4.24−4.17 (m, 2H), 3.96−3.93 (m, 1H), 3.88−3.83 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 1.32 (s, 9H)。
実施例243:I−269
【化572】
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工程1:中間体1
【化573】
[この文献は図面を表示できません]
【0785】
5−フルオロ−2−ニトロアニリン(2.00g,12.8mmol)、1−エチルピペラジン(1.60g,14.1mmol)およびK
2CO
3(2.65g,119.2mmol)のDMSO(50mL)中の混合物を100℃で12時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配し、その有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルに通して(DCM:MeOH=30:1)精製して、表題化合物を黄色固体として得た(1.40g,44%)。
工程2:中間体2
【化574】
[この文献は図面を表示できません]
【0786】
塩化アクリロイル(867mg,9.6mmol)を、中間体1(400mg,1.60mmol)およびDIPEA(2.06g,16.0mmol)のNMP(10mL)中の混合物に滴下により添加した。この反応混合物を30℃で12時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、中間体2を黄色油状物として得た(400mg,粗製)。LCMS:305.4[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 1.03 (t, 3H), 2.36 (q, 2H), 3.47−3.49 (m, 4H), 3.41−3.44 (m, 4H), 5.84−5.87 (m, 1H), 6.27−6.31 (m, 1H), 6.50−6.56 (m, 1H), 6.84 (dd, 1H), 7.75 (d, 1H), 8.01 (d, 1H), 10.65 (s, 1H)。
工程3:中間体3
【化575】
[この文献は図面を表示できません]
【0787】
先の工程から得られた中間体2、Fe(1.16g,20.7mmol)およびNH
4Cl(1.12g,20.7mmol)をEtOH/H
2O(20mL/10mL)に溶解させ、そして75℃で2時間撹拌し、その後、この反応混合物を冷却し、濾過し、そしてその沈殿物をMeOHで洗浄した。その濾液を減圧中で濃縮し、次いでEtOAcとaq.NaHCO
3との間で分配した。その有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH:NH
4OH=400:8:4)により精製して、表題化合物を黄色固体として得た(200mg,22%)。LCMS:275.4[M+1]
+。
工程4:I−269
【化576】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
中間体3(200mg,0.73mmol)、実施例233から得られた共通の中間体2(290mg,0.73mmol)およびp−トルエンスルホン酸(62.0mg,0.36mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中の混合物をN
2下100℃で12時間撹拌した。この反応混合物をEtOAcとaq.NaHCO
3との間で分配し、そしてその有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣を逆相prep−HPLCにより精製して、表題化合物を黄色固体として得た(29.2mg,6%)。LCMS:638.6[M+1]
+。
1H NMR (400MHz, CDCl
3):δ 1.43 (t, 3H), 3.12−3.15 (m, 2H), 3.24−3.33 (m, 4H), 3.63 (s, 3H), 3.70−3.73 (m, 2H), 3.91−3.98 (m, 8H), 5.79 (dd, 1H), 6.37−6.52 (m, 2H), 6.91 (s, 1H), 7.02 (dd, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.68−7.70 (m, 2H), 8.70 (s, 1H)。
実施例244:I−274
【化577】
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工程1:中間体1
【化578】
[この文献は図面を表示できません]
【0789】
3,5−ジメトキシ安息香酸メチル(2.00g,10.2mmol)のCH
3CN(20mL)中の溶液に、ジテトラフルオロホウ酸1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン(セレクトフルオル
TM,5.40g,15.2mmol)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌し、その後、これを水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル:10/1)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(800mg,38%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.81 (s, 3H), 3.87 (s, 3H), 3.93 (s, 3H), 6.70 (dd, 1H), 6.91 (dd, 1H)。
工程2:中間体2
【化579】
[この文献は図面を表示できません]
【0790】
中間体1(800mg,3.70mmol)のTHF(10mL)中の氷冷溶液に、LiAlH
4(0.30g,7.90mmol)を数回に分けて添加した。この反応物を室温で30分間撹拌し、次いで水をこの混合物にゆっくりと添加し、そして生じた固体を濾過により除去した。その濾液を減圧中で濃縮して、表題化合物を油状物として得(610mg,87.9%)、これを次の工程で直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.79 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.88 (s, 1H), 4.74 (d, 2H), 6.45−6.49 (m, 1H), 6.49−6.55 (m, 1H)。
工程3:中間体3
【化580】
[この文献は図面を表示できません]
【0791】
中間体2(610mg,3.30mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、PBr
3(1.06g,3.90mmol)を0℃で添加した。この反応物を室温で4時間撹拌した。飽和水性NaHCO
3をこの反応混合物に添加し、そしてこれを水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル:10/1)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(640mg,79%)。
工程4:中間体4
【化581】
[この文献は図面を表示できません]
【0792】
中間体3(640mg,2.60mmol)のDCM(15mL)中の溶液に、TMSCN(510mg,5.1mmol)およびK
2CO
3(709mg,5.10mmol)を添加した。この反応物を60℃で一晩撹拌し、その後、この反応混合物を水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。その粗製生成物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル:10/1)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(454mg,90%)。
工程5:中間体5
【化582】
[この文献は図面を表示できません]
【0793】
中間体4(454mg,2.30mmol)のEtOH(4mL)中の溶液に、濃H
2SO
4(1mL)を添加した。この反応物を90℃で4時間撹拌した。この反応混合物を水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(400mg,59%)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
工程6:中間体6
【化583】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
中間体5(400mg,1.65mmol)のDMF(10mL)中の溶液に、4−(メチルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルバルデヒド(302.6mg.1.65mmol)およびK
2CO
3(456mg,3.3mmol)を添加した。この反応物を110℃で4時間撹拌した。この反応混合物を水で希釈し、そしてその沈殿物を濾過により集めて、表題化合物(500mg,84%)を白色固体として得た。LCMS:362.4[M+1]
+。
【0795】
工程7:中間体7
【化584】
[この文献は図面を表示できません]
【0796】
中間体6(500mg,1.38mmol)のDCM(10mL)中の溶液に、m−CPBA(594mg.3.45mmol)を添加した。この反応物を室温で一晩撹拌し、その後、これを濾過し、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH:40/1)により精製して、表題化合物を薄黄色固体として得た(210mg,30%)。LCMS:394.3[M+1]
+。
工程8:中間体8
【化585】
[この文献は図面を表示できません]
【0797】
中間体7(50.0mg,0.13mmol)のNMP(5mL)中の溶液に、(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(38.5mg.0.19mmol)およびDIPEA(33.0mg,0.26mmol)を添加した。この反応物を100℃で1時間撹拌し、その後、これを室温まで冷却し、水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。この粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH:20/1)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(60.0mg,92%)。LCMS:516.6[M+1]
+。
工程9:中間体9
【化586】
[この文献は図面を表示できません]
【0798】
中間体8(60.0mg,0.11mmol)のDCM(3mL)中の溶液に、TFA(3mL)を添加した。この反応混合物を周囲温度で30分間撹拌し、その後、その溶媒を減圧中でエバポレートして、表題化合物(52.0mg)を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用した。
工程10:I−274
【化587】
[この文献は図面を表示できません]
【0799】
中間体9(52.0mg,0.11mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、DIPEA(28.4mL,0.22mmol)および塩化アクリロイル(9.00mg,0.10mmol)を0℃で添加した。この反応物を、撹拌しながら30分間で室温まで温めた。この反応混合物を水で希釈し、そしてDCMで抽出した。その有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH:20/1)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(7.10mg,12%)。LCMS:470.5[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.71 (s, 3H), 3.75−3.78 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.81−3.85 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 4.17−4.22 (m, 1H), 4.24−4.31 (m, 1H), 4.81−4.90 (m, 2H), 5.65 (dd, 1H), 5.80−5.89 (m, 1H), 6.04 (d, 2H), 6.26 (dd, 1H), 6.56 (dd, 2H), 7.62 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
実施例245:I−276
【化588】
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工程1:中間体1
【化589】
[この文献は図面を表示できません]
【0800】
4−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)−2−ニトロアニリン(30.0mg,0.14mmol)のNMP(5mL)中の溶液に、NaH(11.3mg,0.47mmol)を25℃で添加した。この混合物を25℃で0.5時間撹拌した。実施例233から得られた共通の中間体2(50.0mg,0.11mmol)を添加し、そして得られた混合物を100℃で1時間撹拌した。この反応を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(47.0mg,73%)を黄色固体として得た。LCMS:584.4[M+H]
+。
工程2:中間体2
【化590】
[この文献は図面を表示できません]
【0801】
中間体1(47.0mg,0.08mmol)、Fe(27.0mg,0.48mol)、およびNH
4Cl(26.0mg,0.48mol)をEtOH(10mL)/水(10mL)に溶解させ、そして1時間還流した。その固体を濾過により除去し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣をEtOAcに溶解させ、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物(30.0mg,68%)を黄色固体として得た。
工程3:I−276
【化591】
[この文献は図面を表示できません]
【0802】
中間体2(30.0mg,0.05mmol)およびDIPEA(14.0mg,0.10mmoL)のDCM(10mL)中の溶液を25℃で撹拌した。塩化アクリロイル(5.00mg,0.05mmol)を0℃で添加し、そして得られた混合物を0℃で10分間撹拌した。この反応を水でクエンチし、そしてEtOAcで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中2%〜5%のMeOHで溶出)により精製して、表題化合物を黄色固体として得た(3.60mg,12%)。LCMS:608.6[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 10.01 (s, 1H), 9.63 (s, 1H), 8.85 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.00 (s, 1H), 6.60−6.52 (m, 1H), 6.32 (d, 1H), 5.81 (d, 1H), 4.23 (s, 3H), 3.96 (s, 6H), 3.56 (s, 3H)。
実施例246、I−278
【化592】
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工程1:中間体1
【化593】
[この文献は図面を表示できません]
【0803】
6−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(500mg,3.26mmol)およびPt/C(250mg)のMeOH(12mL)中の混合物を水素雰囲気下室温で4時間撹拌した。この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮して、黄色固体(300mg,収率75%)を得た。LCMS:124.3[M+1]
+。
工程2:中間体2
【化594】
[この文献は図面を表示できません]
【0804】
中間体1(56.0mg,0.45mmol)、実施例233から得られた共通の中間体2(150mg,0.38mmol)およびp−TSA(10.0mg,0.06mmol)の1,4−ジオキサン(12mL)中の混合物を100℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後に、この混合物を濃縮し、そして得られた残渣をDCMに溶解させ、sat.aq.NaHCO
3およびブラインで洗浄し、濃縮し、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中10%のMeOH)により精製して、表題化合物を黄色固体として得た(32.0mg,収率17%)。LCMS:487.4[M+1]
+。
工程3:I−278
【化595】
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【0805】
中間体2(32.0mg,0.07mmol)およびDIPEA(17.0mg,0.131mmol)のDCM(6mL)中の冷(0℃)溶液に、塩化アクリロイル(6.00mg,0.07mmol)を添加した。この反応物を0℃で10分間撹拌し、その後、これを水の添加によりクエンチし、そしてDCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中1%のMeOH)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(20.0mg,56%)。LCMS:541.5[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 2.55 (s, 3H), 3.71 (s, 3H), 3.97 (s, 6H), 5.92 (d, 1H), 6.49−6.54 (m, 1H), 6.59−6.67 (m, 2H), 7.19 (br, 1H), 7.46 (s, 1H), 8.50 (br, 1H), 8.57 (s, 1H), 9.50 (br, 1H)。
実施例247:I−279
【化596】
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工程1:中間体1
【化597】
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【0806】
6−(2−フルオロ−3,5−ジメトキシフェニル)−8−メチル−2−(メチルスルホニル)ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン(実施例244に記載されるように調製した)(160mg,0.40mmol)のDCM(10mL)中の氷冷溶液に、SO
2Cl
2(55.0mg,0.38mmol)を添加し、そしてこの反応物を0℃で30分間撹拌した。sat.NaHCO
3を添加し、そしてその有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(162mg,94%)を得た。
工程2:中間体2
【化598】
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【0807】
中間体1(180mg,0.42mmol)、(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(実施例226に記載されるように調製した)(97.0mg,0.48mmol)、DIPEA(10.mg,0.80mmol)のNMP(5mL)中の混合物をN
2下85℃で3時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOHで溶出)に供して、表題化合物(90.0mg,40%)を黄色固体として得た。LCMS:550.5[M+1]
+。
工程3:I−279
【化599】
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【0808】
アクリロイル化を先に記載されたように行って、表題化合物(34%)を得た。キラルHPLCは、アトロプ異性体の1:1の混合物を示し、これらを、MG II分取SFCクロマトグラフィーによって、ChiralCel OD−Hカラムを使用して、エタノール(0.1%NH
3・H
2O)中60%のCO
2の移動相および50mL/分の流量を用いて分離した。純粋な画分を単離し、そして室温で静置すると、混合物に平衡化したので、I−279をアトロプ異性体の混合物として与えた。LCMS:504.5[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.71 (s, 3H), 3.76 (dd, 1H), 3.83 (dd, 1H), 3.92 (d, 6H), 4.19 (dd, 1H),4.22−4.30 (m, 1H), 4.86 (s, 2H), 5.63 (d, 1H), 6.03 (dd, 1H), 6.26 (d, 2H), 6.66 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
実施例248:I−281
【化600】
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工程1:中間体1
【化601】
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【0809】
3,5−ジメトキシ安息香酸メチル(500mg,2.55mmol)のCH
3CN(25mL)中の溶液に、ジテトラフルオロホウ酸1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン(セレクトフルオル
TM,1.80g,5.10mmol)を少量ずつ添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を水に注ぎ、EtOAcで抽出し、乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させた。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中20%のEtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(240mg,49%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.89 (s, 6H), 3.96 (s, 3H), 6.73 (t, 1H)。
工程2:中間体2
【化602】
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【0810】
中間体1(240mg,1.03mmol)のTHF中の氷冷溶液に、LAH(60.0mg,1.58mmol)を添加し、そしてこの混合物を0℃で30分間撹拌した。EtOAcおよび水を添加し、そして得られた混合物をEtOAcで抽出し、乾燥させ、そして減圧中でエバポレートした。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中30%のEtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(100mg,43%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 1.93 (t, 1H), 3.88 (s, 6H), 4.80 (d, 2H), 6.62 (t, 1H)。
工程3:中間体3
【化603】
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【0811】
中間体2(670mg,3.28mmol)およびEt
3N(660mg,6.0mmol)のDCM(20mL)中の氷冷溶液に、MsCl(83.0g,310mmol)を0℃でゆっくりと添加し、そしてこの混合物を0℃で0.5時間撹拌した。この混合物を氷水でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させて、表題化合物(920mg,99%)を得た。
工程4:中間体4
【化604】
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【0812】
中間体3(0.92g,3.28mmol)およびTMSCN(650mg,6.57mmol)のCH
3CN(15mL)中の溶液に、K
2CO
3(0.97g,6.57mmol)を添加した。この混合物をN
2下80℃で一晩撹拌した。この混合物を飽和水性NaHCO
3でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させて、表題化合物を褐色油状物として得、これは静置すると固化した(0.60g,85%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.74 (s, 2H), 3.89 (s, 6H), 6.65 (t, 1H)。
工程5:中間体5
【化605】
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【0813】
中間体4(600mg,2.82mmol)のEtOH(8mL)中の溶液に、H
2SO
4(4mL)をゆっくりと添加し、そしてこの混合物を16時間加熱還流した。この混合物を飽和水性Na
2CO
3でクエンチし、そのpHを7より高く調整した。その水層を酢酸エチルで抽出し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させて、表題化合物(600mg,82%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 1.26 (t, 3H), 3.71 (t, 2H), 3.89 (s, 6H), 4.18 (q, 2H), 6.59 (t, 1H)。
工程6:中間体6
【化606】
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【0814】
4−(メチルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルバルデヒド(349mg,1.92mmol)のDMF(10mL)中の溶液に、中間体5(500mg,1.92mmol)およびK
2CO
3(530mg,3.84mmol)を添加し、そしてこの混合物を100℃で20時間撹拌した。この反応混合物を室温まで冷却し、そして水に注いだ。生じた固体を濾過し、水で洗浄し、そしてエタノールから再結晶して、表題化合物を黄色固体として得た(250mg,34%)。LCMS:380.2[M+1]
+。
工程7:中間体7
【化607】
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【0815】
中間体6(210mg,0.55mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、m−CPBA(146mg,0.85mmol)を一度に添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。この混合物をDCMで希釈し、sat.Na
2SO
3およびsat.NaHCO
3で洗浄した。その有機層を分離し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物(210mg,97%)を薄黄色固体として得た。LCMS:396.2[M+1]
+。
工程8:中間体8
【化608】
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【0816】
中間体7(100mg,0.25mmol)、((3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(実施例226に記載されるように調製した)(77.0mg,0.38mmol)、DIPEA(10.0mg,0.80mmol)のNMP(3mL)中の混合物をN
2下85℃で1.5時間加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、そして無水Na
2SO
4で乾燥させた。得られた残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(DCM中5%のMeOHで溶出)に供して、表題生成物(106mg,79%)を黄色固体として得た。LCMS:534.5[M+1]
+。
工程9:I−281
【化609】
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【0817】
アクリロイル化を、上記スキームに従って、先に記載されたように行って、表題化合物(54.0mg,69%)を得た。LCMS:488.5[M+1]
+。
【0818】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.71 (s, 3H), 3.75−3.80 (m, 1H),3.83 (dd, 1H), 3.89 (s, 6H), 4.16−4.22 (m, 1H), 4.24−4.31 (m, 1H), 4.82−4.90 (m, 2H), 5.64 (d, 1H), 6.02 (dd, 2H), 6.27 (d, 1H),6.69 (t, 1H), 7.59 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
実施例249:I−286
【化610】
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工程1:中間体1
【化611】
[この文献は図面を表示できません]
【0819】
化合物シクロペンタ−3−エノール(1.5g,17.9mmol)の、10mLのDMF中の溶液を0℃まで冷却し、そしてこの混合物に、TBDPSCl(7.35g,26.8mmol)、イミダゾール(3.6g,53.6mmol)およびDMAP(0.2g,1.8mmol)をN
2下で添加した。この混合物をN
2下28℃で一晩撹拌し、その後、これを飽和水性NaHCO
3の添加によりクエンチし、EtOAcで抽出し、乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させた。(5.0g,87%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ1.08 (s, 9H), 2.32−2.51 (m, 4H), 4.54−4.59 (m, 1H) 5.62 (s, 2H), 7.35−7.46 (m, 6H), 7.68 (dd, 4H)。
工程2:中間体5
【化612】
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【0820】
中間体1を、上記スキームに従って、実施例226に記載されるプロトコルを使用して、中間体5に転換した。
工程6:中間体6
【化613】
[この文献は図面を表示できません]
【0821】
中間体5(233mg,0.57mmol)、実施例233から得られた共通の中間体2(200mg,0.57mmol)、およびDIPEA(125mg,1.00mmol)のNMP(6mL)中の混合物を80℃で1時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして得られた残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(60.0mg,15%)を得た。LCMS:818.7[M+1]
+。
工程7:中間体7
【化614】
[この文献は図面を表示できません]
【0822】
中間体6(500mg,0.69mmol)の、20mLのDCM中の溶液に、(Boc)
2O(304mg,1.38mmol)を添加し、そしてこの混合物を30℃で2時間撹拌した。この混合物を、NaHSO
4(10%)、sat.NaCl(sat.aq)およびsat.NaHCO
3(sat.aq)でクエンチし、DCMで抽出し、乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物(400mg,71%)を得た。LCMS:818.6[M+H]
+。
工程8:中間体8
【化615】
[この文献は図面を表示できません]
【0823】
中間体7(300mg,0.37mmol)の、8mLのTHF中の溶液に、TBAF(311mg,0.73mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出し、乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させて、表題化合物を得た。(160mg,74%)。LCMS:580.5[M+H]
+。
工程9:中間体9
【化616】
[この文献は図面を表示できません]
【0824】
中間体8(160mg,0.27mmol)の、6mLのDCM中の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(234mg,0.54mmol)を添加し、そしてこの混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をsat.NaHCO
3(sat.aq)でクエンチし、DCMで抽出し、乾燥させ、そしてエバポレートにより乾固させた。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製して、表題化合物を得た。(120mg,76%)。LCMS:578.5[M+H]
+。
工程10:中間体10
【化617】
[この文献は図面を表示できません]
【0825】
中間体9(50.0mg,0.087mmol)のDCM(2mL)中の溶液に、TFA(2mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧中で除去して、生成物をTFA塩として得た。
工程11:I−286
【化618】
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【0826】
中間体10のアクリロイル化を、上記スキームに従って、先に記載されたように行って、表題化合物を得た。LCMS:532.5[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ2.47−2.61 (m, 2H), 2.80 (s, 2H), 3.63 (d, 3H), 3.95 (d, 6H), 4.81−4.99 (m, 2H), 5.63 (s, 1H), 6.09 (dd, 1H), 6.28 (dd, 1H), 6.63 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 8.48 (s, 1H)。
実施例250:I−288
【化619】
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工程1:中間体2
【化620】
[この文献は図面を表示できません]
【0827】
実施例249から得られた中間体1(60.0mg,0.10mmol)の、10mLのDCM中の溶液を0℃まで冷却し、そしてジメチルアミノ硫黄トリフルオリド(DAST)(8mL)を滴下により添加した。この混合物を0℃で0.5時間撹拌した。この混合物をsat.NaHCO
3でクエンチし、DCMで抽出し、乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=30:1)により精製して、表題化合物(40mg,67%)を得た。LCMS:600.5[M+H]
+。
工程2:I−288
【化621】
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【0828】
I−288を、中間体2から、先に記載されたように調製した。LCMS:554.5(M+H)
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 2.28−2.41 (m, 2H), 2.65−2.79 (m, 2H),3.68 (s, 3H), 3.95 (s, 6H), 4.74−4.90 (m, 2H),5.64 (dd, 1H), 6.02 (dd, 2H),6.26 (dd, 1H), 6.63 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 8.47 (s, 1H)。
実施例251:I−290
【化622】
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工程1:中間体1
【化623】
[この文献は図面を表示できません]
【0829】
(9.0g,42mmol)の無水THF(50mL)中の溶液に、LiAlH
4(3.2g,84mmol)を0℃で数回に分けて添加し、その後、この混合物を室温で1時間撹拌した。Na
2SO
4−10H
2Oをこの混合物に添加し、その後、濾過した。その濾液を濃縮して、表題化合物を黄色固体として得た(7.55g)。LCMS:172.3[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 1.38 (dd, 3H), 2.52 (s, 3H), 4.34 (q, 2H), 5.62−5.49 (m, 1H), 8.70 (s, 1H)。
工程2:中間体2
【化624】
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【0830】
中間体1(7.5g,44mmol)およびMnO
2(55g,630mmol)のDCM(60mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製して、表題化合物を薄黄色固体として得た(3.85g,52%)。LCMS:170.2[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 2.55 (s, 3H), 8.42 (s, 1H), 9.78 (s, 1H)。
工程3:中間体3
【化625】
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【0831】
中間体2(500mg,3.0mmol)、2−(3,5−ジメトキシフェニル)酢酸エチル(1.0g,4.5mmol)、およびK
2CO
3(1.3g,9.4mmol)のDMF(20mL)中の混合物を110℃で一晩加熱した。この混合物を水で希釈し、そして得られた懸濁物を濾過した。その沈殿物を水で洗浄し、そして乾燥させて、表題化合物(830mg)を白色固体として得た。LCMS:330.3[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 2.59 (s, 3H), 3.79 (s, 6H), 6.55 (t, 1H), 6.89 (d, 2H), 8.14 (s, 1H), 8.89 (s, 1H),12.55 (s, 1H)。
工程4:中間体4
【化626】
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【0832】
中間体3(500mg,1.5mmol)のNMP(10mL)中の溶液に、SO
2Cl
2(620mg,4.6mmol)を−10℃で滴下により添加し、そして得られた混合物を1時間撹拌した。この混合物を水で希釈し、その沈殿物を濾過により集め、そして乾燥させて、表題化合物をオフホワイトの固体として得た(770mg,100%)。LCMS:430.3[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.45−3.35 (m, 3H), 3.95 (t, 6H), 6.68 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 9.48 (s, 1H)。
工程5:中間体5
【化627】
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【0833】
中間体4(200mg,0.47mmol)、DIPEA(91mg,0.71mmol)および実施例226から得られた(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(110mg,0.55mmol)をNMP(10mL)に溶解させ、そしてN
2雰囲気下85℃で3時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(5%のMeOH/DCM)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(214mg,85%)。LCMS:552.5[M+1]
+。
工程6:中間体6
【化628】
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【0834】
TFA(4ml)を、中間体5(214mg)のDCM(8mL)中の溶液に添加し、そしてこの混合物を室温で0.5時間撹拌した。TFAを減圧中で除去し、その残渣をDCM(20mL)で希釈し、sat.重炭酸ナトリウムで洗浄し、乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物を薄黄色固体として得た(170mg)。LCMS:452.4[M+1]
+。
工程7:I−290
【化629】
[この文献は図面を表示できません]
【0835】
中間体6のアクリロイル化を先に記載されたように行って、表題化合物(50mg,55%)を白色固体として得た。LCMS:506.4[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 3.72−3.92 (m, 2H), 3.98 (d, 8H), 4.83−4.96 (m, 2H), 5.46−5.54 (m, 1H), 5.71−5.81 (m, 1H), 6.07−6.16 (m, 1H), 6.65 (s, 1H), 7.06−7.11 (m, 1H), 7.60 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.85−8.77 (m, 1H)。
実施例252:I−292、I−293
【化630】
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工程1〜10:中間体10
【化631】
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【0836】
中間体10を、上記スキームに従って、I−248について記載されたように調製した。LCMS:585.2[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6):δ 3.28−3.31 (m, 1H), 3.39−3.43 (m, 1H), 3.53−3.56 (m, 1H), 3.59 (s, 3H), 3.66−3.70 (m, 1H), 3.96 (s, 6H), 4.70−4.84 (m, 2H), 5.49−5.59 (m, 2H), 5.98−6.08 (m, 1H), 6.18−6.25 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.85 (d, 1H), 8.26 (d, 1H), 8.65 (s, 1H), 11.73 (br, 1H)。
工程11:I−292、I−293
【化632】
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【0837】
中間体10を分取SFCクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を98%より高いer(ChiralCel OJ−Hカラム,250×30mmI.D,移動相MEOH(0.1% NH
3・H
2O)中60%のCO
2,流量=50ml/分,38℃)で得た。絶対立体配置を、酵素および細胞効力に基づいて、I−94/I−95およびI−240/I−241に対する類似性により帰属した。
実施例253:I−294
【化633】
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工程1:中間体1
【化634】
[この文献は図面を表示できません]
【0838】
窒素雰囲気下で、250mlの3つ口フラスコ内で、1−ブロモ−3,5−ジメトキシベンゼン(3.5g)をDMFに溶解させ、そして−20℃まで冷却した。その反応温度を5℃未満に維持しながら、POCl
3(4.8g)を添加漏斗により滴下により添加した。次いで、この反応混合物を90℃まで温め、そして一晩撹拌した。この混合物を氷水に注ぎ、EtOAcで抽出し、NaHCO
3で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣(5.0g,0.02mol)を次の工程で直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 3.88 (d, 6H), 6.44 (d, 1H), 6.79 (d, 1H), 10.32 (s, 1H)。
工程2:中間体2
【化635】
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【0839】
中間体2(5.0g,0.021mol)のエチレングリコール(10mL)中の溶液に、KOH(3.5g,6.3mmol)およびN
2H
4・H
2O(2.1g,42mmol)を添加した。この反応物を3時間加熱還流し、次いで室温まで冷却し、水で希釈し、そしてEtOAcで抽出した。その有機層をNaHCO
3で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして減圧中で濃縮した。得られた残渣を次の工程で直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 2.22 (s, 3H), 378 (d, 6H), 6.38 (d, 1H), 6.70 (d, 1H)。
工程3:中間体3
【化636】
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【0840】
中間体3の合成の手順は、中間体1についてと同じであった。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 2.28 (s, 3H), 3.92 (d, 6H), 6.43 (s, 1H), 10.38 (s, 1H)。
工程4:中間体4
【化637】
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【0841】
中間体4の合成の手順は、中間体2についてと同じであった。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 2.27 (s, 6H), 3.82 (d, 6H), 6.43 (s, 1H)。
工程5:中間体5
【化638】
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【0842】
中間体4(1.0g,4.1mmol)のTHF(5mL)中の溶液に、n−ブチルリチウム(2mL,ヘキサン中2.5M,4.9mmol)のTHF(10mL)中の溶液を−78℃で滴下により添加した。30分後、トリメチルボレート(0.9g,8.2mol)を添加し、そしてこの混合物を室温で一晩温めた。この混合物を10%のHClに注ぎ、そしてEtOAcで抽出した。その有機層を飽和ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、そして濃縮して、表題化合物を褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 0.07 (s, 1H), 2.27 (s, 6H), 3.82 (s, 6H), 6.43 (s, 1H)。
工程6:中間体6
【化639】
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【0843】
カルバミン酸((3R,4S)−4−((6−ブロモ−8−メチル−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)テトラヒドロフラン−3−イル)(150mg,0.34mmol)のトルエン/H
2O(5mL/0.5mL)中の溶液に、中間体5(200mg,0.68mmol)、Pd(PPh
3)
4(39mg,0.03mmol)、およびNa
2CO
3(73mg,0.7mmol)を添加した。得られた混合物を95℃で一晩撹拌した。この混合物をEtOAcで希釈し、水およびブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50%のEtOAcで溶出)により精製して、表題化合物(80mg,45%)を得た。LCMS:526.3[M+1]
+。
工程7:I−294
【化640】
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【0844】
中間体6(80mg,0.15mmol)のDCM(5mL)中の溶液に、TFA(5mL)を添加し、そしてこの混合物を室温で30分間撹拌した。揮発性物質を蒸発させて、表題化合物をTFA塩として得、これをDCM(10mL)に溶解させた。pH>7になるまでDIPEAを添加し、この混合物を0℃まで冷却し、そして塩化アクリロイル(14mg,0.15mmol)のDCM(1mL)中の溶液を滴下により添加した。この反応混合物を10分間撹拌し、その後、これをDCMと水との間で分配した。その有機相を分離し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そして得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(24mg,34%)を得た。LCMS:480.3[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 1.90 (d, 6H), 3.73 (s, 3H), 3.87 (d, 7H), 3.96 (dd, 1H), 4.18−4.24 (m, 2H), 4.92 (s, 1H), 5.02 (d, 1H), 5.66 (d, 1H), 6.15 (d, 1H), 6.26 (d, 1H), 6.52 (s, 1H), 6.79−6.81 (dd,1H), 7.27 (s, 1H), 8.20 (s, 1H)。
実施例254:I−296
【化641】
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工程1:中間体1
【化642】
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【0845】
4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸エチル(5.0g,21mmol)およびプロパン−2−アミン(2.5g,43mmol)のNMP(15mL)中の混合物を60℃で一晩撹拌した。この混合物を水で希釈し、そして得られた懸濁物を濾過し、乾燥させ、濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中12.5%の酢酸エチル)により精製して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た(4.9g,98%)。LCMS:256.3[M+1]
+。
工程2:中間体2
【化643】
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【0846】
中間体1(4.9g,19mmol)の無水THF(50mL)中の溶液に、LiAlH
4(1.4g,39mmol)を数回に分けて0℃で添加した。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いでNa
2SO
4−10H
2Oを滴下により添加した。この反応混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た(4.23g,100%)。LCMS:214.3[M+1]
+。
工程3:中間体3
【化644】
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【0847】
中間体2(4.2g,19mml)およびMnO
2(18g,210mmol)のDCM(50mL)中の混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を濾過し、そしてその濾液を濃縮し、そしてシリカゲルクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)により精製して、表題化合物を褐色固体として得た(3.0g,75%)。LCMS:212.2[M+1]
+。
工程4:中間体4
【化645】
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【0848】
2−(3,5−ジメトキシフェニル)酢酸エチル(59mg,2.6mmol)、KF/Al
2O
3(1.7g,12mmol)および中間体3(500mg,2.4mmol)のNMP(20ml)中の混合物を室温で0.5時間撹拌した。この混合物をブラインに添加し、EtOAcで抽出し、(Na
2SO
4)で乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物を油状物として得た。LCMS:312.4[M+1]
+。
工程5:中間体5
【化646】
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【0849】
中間体4(880mg,2.4mmol)のDCM(30mL)中の溶液に、SO
2Cl
2(640mg,4.7mmol)を滴下により−10℃で添加した。得られた混合物を1時間撹拌し、その後、これを飽和NaHCO
3でクエンチし、そしてDCMで抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、乾燥させ、そして減圧中で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た(860mg,79%)。LCMS:456.1[M+1]
+。
工程6:中間体6
【化647】
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【0850】
中間体5(200mg,0.44mmol)、DIPEA(85mg,0.66mmol)および実施例226から得られた(3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イルカルバミン酸tert−ブチル(107mg,0.53mmol)をNMP(10mL)中で合わせ、そしてN
2雰囲気下85℃で2時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、そしてその有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(1%のMeOH/DCM)により精製して、表題化合物を白色固体として得た(190mg,73%)。LCMS:594.2[M+1]
+。
工程7:中間体7
【化648】
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【0851】
中間体6のBoc脱保護を先に記載されたように行って、表題化合物(170mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 2.05 (s, 3H), 3.62 −3.66 (m, 1H), 3.68 −3.77 (m, 2H), 3.94 (s, 6H), 4.12 (q, 3H), 4.23−4.31 (m, 1H), 4.46−4.55 (m, 1H) ,5.80 (s, 1H), 6.61 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 8.44 (s, 1H)。
工程8:I−296
【化649】
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【0852】
中間体7のアクリロイル化を先に記載されたように行って、表題化合物(40mg,46%)を白色固体として得た。LCMS:548.3[M+1]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ 1.61 (d, 6H), 3.86 (s, 3H), 3.94 (s, 6H) ,4.23 (dd, 2H), 4.78−4.93 (m, 2H), 5.66 (dd, 1H), 5.74 (d, 1H), 6.12 (d, 1H), 6.29 (dd, 2H), 6.62 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 8.42 (s, 1H)。
実施例255:I−307
【化650】
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工程1:中間体2
【化651】
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【0853】
実施例251から得られた中間体1(654mg,1.99mmol)、(R)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(832mg,2.98mmol)、およびK
2CO
3(550mg,3.98mmol)のNMP(20mL)中の混合物を80℃で3時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、そして無水Na
2SO
4で乾燥させた。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=120:1)により精製して、表題生成物(1.0g,99%)を白色固体として得た。LCMS:513.3[M+1]
+。
工程2:中間体3
【化652】
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【0854】
中間体2(1.00g,1.95mmol)およびTFA(8mL)のDCM(16mL)中の混合物を室温で1時間撹拌した。この溶液のpHを9に調整し、DCMで希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH:NH
4OH=300:10:4)により精製して、表題化合物(600mg,75%)を黄色固体として得た。LCMS:413.3[M+1]
+。
工程3:中間体4
【化653】
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【0855】
Ac
2O(178mg,1.75mmol)を、中間体3(600mg,1.46mmol)およびEt
3N(220mg,2.18mmol)のDCM(20mL)中の混合物に0℃で滴下により添加した。この混合物を0.5時間撹拌し、その後、これを1N・HCl、水性NaHCO
3およびブラインで洗浄した。その有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、表題化合物(600mg,91%)を黄色油状物として得た。LCMS:455.3[M+1]
+。
工程4:中間体5
【化654】
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【0856】
中間体4(200mg,0.44mmol)のDCM(20mL)中の溶液に、SO
2Cl
2(148mg,1.1mmol)を0℃で滴下により添加し、次いでこの混合物を0℃で30分間撹拌し、水性NaHCO
3でクエンチし、ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、そして濃縮して、表題生成物(270mg)を黄色油状物として得、これを次の工程で直接使用した。LCMS:677.3[M+1]
+。
工程5:中間体6
【化655】
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【0857】
中間体5(270mg,0.48mmol)、((3R,4S)−4−アミノテトラヒドロフラン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(127mg,0.63mmol)、DIPEA(186mg,1.44mmol)のNMP(10mL)中の混合物を80℃で3時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、そしてEtOAcと水との間で分配した。その有機相を分離し、水、ブラインで洗浄し、そして無水Na
2SO
4で乾燥させた。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=40:1)により精製して、表題生成物(200mg,61%)を白色固体として得た。
工程6:中間体7
【化656】
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【0858】
中間体6(100mg,0.15mmol)およびTFA(2mL)のDCM(4mL)中の混合物を室温で0.5時間撹拌した。この反応溶液を濃縮し、そして得られた残渣を次の工程で直接使用した(100%の収率を仮定)。LCMS:577.2[M+1]
+。
工程7:I−307
【化657】
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【0859】
中間体7およびDIPEA(194mg,1.5mmol)の乾燥DCM(20mL)中の溶液に、塩化アクリロイル(13mg,0.15mmol)の乾燥DCM(2mL)中の溶液を氷ブライン浴中で滴下により添加した。この反応混合物を10分間撹拌し、その後、これをDCMとH
2Oとの間で分配した。その有機相を分離し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、そしてその粗製生成物をprep−HPLCにより精製して、表題化合物(20mg)を白色固体として得た。LCMS[M+1]
+:631.2。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD):δ 1.86−2.06 (m, 5H), 2.94−3.00 (m, 1H), 3.32−3.33 (m, 2H), 3.39−3.98 (m, 10H), 4.13−4.24 (m, 2H), 4.47−4.64 (m, 2H), 4.80−4.85 (m, 1H), 4.94−4.97 (m, 1H), 5.54−5.60 (m, 1H), 6.08−6.16 (m, 2H), 6.90 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 8.63 (s, 1H)。
実施例256:さらなる化合物
【0860】
表7および表8において以下に提示する化合物を、先の実施例に記載されるように合成および特徴付けした。
【表7-1】
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【表7-2】
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【表7-3】
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【表7-4】
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【表7-5】
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【表7-6】
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【表7-7】
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【表7-8】
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【表7-9】
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【表8-1】
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【表8-2】
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【表8-3】
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実施例257:タンパク質質量修飾アッセイ
【0861】
FGFR4インタクトタンパク質(SignalChem(表9の方法a)またはInvitrogen(表9の方法b)のいずれかから)および本発明の化合物(タンパク質に対して10倍過剰の化合物)を60分間インキュベートした。インキュベーション後、これらのサンプルの5μLのアリコートを、15μLの0.2% TFAで希釈し、その後、マイクロC4 ZipTipプロトコルを使用して脱塩処理し、これを、シナピン酸(0.1%のTFA:アセトニトリル 50:50,v/v中10mg/mL)を吸着マトリックスとして使用して、MALDI標的に直接添加した。コントロールサンプル中のFGFR4の質量中心の質量を、本発明の化合物と一緒にインキュベートしたFGFR4の質量中心の質量と比較した。処理されていないFGFR4と比較した、処理されたFGFR4の質量中心の質量のシフトを、本発明の化合物の分子量で割った。この計算は、1時間のインキュベーション後の修飾タンパク質の百分率を与える。このアッセイは、FGFR4標的が試験化合物に共有結合するか否か(すなわち、このタンパク質の質量が修飾されるか否か)を確認する。
【0862】
例えば、FGFR4のI−1での質量修飾を評価するために、インタクトなFGFR4(Invitrogen,カタログ番号:P3054)を、単独でと、I−1(タンパク質に対して10倍過剰のI−1)と一緒にとで、インキュベートした。60分後、これらのタンパク質サンプルを、上記のように希釈および調製した。このタンパク質の質量中心の質量(m/z:42761.7;
図1のパネルAに示される)を、処理したタンパク質の質量中心の質量(m/z:43350.2;
図1のパネルBに示される)と比較した。589Da(87%)の質量中心の質量シフトは、FGFR4のI−1による完全な修飾を示した。他の化合物もまた、この様式で試験した。これらの実験の結果を表9に示す。
【0863】
表9、表10、および表11は、種々のFGFRアッセイにおける、本発明の選択された化合物の活性を示す。表9、表10、および表11における化合物番号は、上記化合物番号に対応する。
【0864】
「A」で表される活性を有する化合物は、100nM以下のEC
50/IC
50/GI
50を与えた;「B」で表される活性を有する化合物は、101nM〜500nMのEC
50/IC
50/GI
50を与えた;「C」で表される活性を有する化合物は、501nM〜999nMのEC
50/IC
50/GI
50を与えた;「D」で表される活性を有する化合物は、1000nM以上のEC
50/IC
50/GI
50を与えた。
【0865】
「E」で表される活性を有する化合物は、70%以上の質量修飾を与えた;「F」で表される活性を有する化合物は、31%〜69%の質量修飾を与えた;「G」で表される活性を有する化合物は、30%以下の質量修飾を与えた。
【表9-1】
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【表9-2】
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実施例257:FGFR4酵素に対する効力評価のためのOmniaアッセイプロトコル:
【0866】
表10の方法aに対応するFGFR4−WT(PR4380CまたはP3054)、(Invitrogen,Carlsbad,CA製)の10倍ストック溶液を、以下に記載されるように調製した。あるいは、表10の方法bに対応するFGFR4−WT(F01−11G)、(SignalChem,Richmond,BC製)の10倍ストック溶液を、以下に記載されるように調製した。1.4倍ATP(AS001A)および5倍Tyr−Sox結合ペプチド基質(KNZ3101)の溶液を、20mMのTris(pH7.5)、5mMのMgCl
2、1mMのEGTA、5mMのβ−グリセロホスフェート、5%のグリセロール(10倍ストック,KB002A)および0.2mMのDTT(DS001A)を含む1倍キナーゼ反応バッファ中で調製した。5μLのFGFR4を、0.5μLの体積の100% DMSOを含むCorning(#3574)の384ウェルの、白色非結合表面マイクロタイタープレート(Corning,NY)にピペットで入れた。連続希釈した化合物を、Tecan EVO100で調製した。10μlのTyr−Sox FGFR4基質の2回目の添加物を各ウェルに添加し、そして35μLの1.4倍ATPの添加によって、キナーゼ反応を開始させた。これらの反応を、240分間にわたって71秒ごとに、λ
ex360/λ
em485で、BioTek(Winooski,VT)製のSynergyプレートリーダーで監視した。各アッセイの終了において、各ウェルから得られた進行曲線を、線形反応速度論について試験し、そして統計学(R
2,95%信頼区間,絶対平方和(absolute sum of squares))に当てはめた。各反応からの初期速度(0分〜60分)を、時間(秒)に対する相対蛍光単位のプロットの傾斜から決定し、次いで阻害剤濃度に対してプロットして、IC
50を、log[阻害剤]対応答から推定した(GraphPad Software(San Diego,CA)製のGraphPad PrismのVariable Slopeモデル)。
方法:
a)[FGFR4−WT]=10nM、[ATP]=300uM、[Y10−Sox]=10uM(ATP K
Mapp約300uM)、
b)[FGFR4−WT]=2.5nM、[ATP]=250uM、[Y10−Sox]=10uM(ATP K
Mapp約250uM)、
tools.invitrogen.com/content/sfs/manuals/omnia_kinase_assay_man.pdf。
【0867】
これらの実験の、IC
50として報告される結果は、本発明の化合物がFGFR酵素活性を阻害する能力を示す。これらの結果を表10に示す。
【表10-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表10-7】
[この文献は図面を表示できません]
実施例258:FGFR4シグナル伝達
【0868】
細胞の準備:MDA−MB−453(乳癌)細胞およびHuh7(肝細胞癌)細胞を使用した。Huh7細胞を、10%のFBS(Invitrogen)および1%のペニシリン−ストレプトマイシン(P/S,Lonza,Walkersville,MD)を補充したDMEM(Invitrogen,Carlsbad,CA)中で増殖させた。MDA−MB−453細胞を、10%のFBSおよび1%のP/Sを補充した完全RPMI 1640(Invitrogen)中で増殖させた。全ての細胞を、単層培養物として、37℃で、加湿5% CO
2インキュベーター内で維持して成長させた。
【0869】
MSDアッセイおよびELISAアッセイのために、総FGFR4抗体をR&D Systems(Minneapolis,MN)から入手し、そして1:500で使用した。免疫ブロッティング(ウェスタンブロッティング)アッセイのために、総FGFR4抗体をSanta Cruz(Santa Cruz,CA)から入手し、そして1:1000で使用した。Phospho−FGFR抗体をCell Signaling(Danvers,MA)またはR&D Systemsから入手し、そして1:1000で使用した。Cell Signaling製のphopho−FGFR抗体を免疫ブロッティングのために使用し、一方で、R&D製のphopho−FGFR抗体をMSDアッセイおよびELISAアッセイのために使用した。二次抗体を、1:10,000で使用した。ヤギ抗マウスIgG IRDye 800CW抗体をLiCor Biosciences(Lincoln,NE)から入手し、そしてヤギ抗ウサギIgG Alexa Fluor 680をInvitrogenから入手した。抗ウサギSulfoタグ抗体および抗ストレプトアビジンSulfoタグ抗体をMeso Scale Discovery(Gaithersburg,MD)から入手し、そしてそれぞれ、1:1000および1:5000で使用した。
免疫ブロッティング(ウェスタンブロッティング,WB)−方法A(MDA−MB−453についてのみ)
【0870】
MDA−MB−453細胞シグナル伝達のために、細胞を96ウェルのポリ−D−リジンプレート(BD Bioscience,San Jose,CA)内で90%コンフルエンスまで増殖させ、次いで低血清(0.1%のFBS)培地中で16〜18時間インキュベートした。次いで、これらの細胞を、低血清(0.1%のFBS)培地中5μM、1.25μM、0.31μM、0.078μM、0.020μMまたは0.005μMの試験化合物で1時間処理した。処理後、これらの細胞を冷PBS(Invitrogen)で洗浄し、そして完全プロテアーゼ阻害剤(Roche,Indianapolis,IN)およびPhosphoSTOP(Roche)ホスファターゼ阻害剤を補充した32μLの冷細胞抽出バッファ(Invitrogen)内で3回の凍結/解凍によって即座に溶解した。
【0871】
MDA−MB−453タンパク質濃度を、BCAアッセイ(Pierce,Rockford,IL)により決定した。各溶解物の50〜100μgのサンプルを、4〜12%の勾配(SDS−PAGE(Invitrogen))により分離し、ニトロセルロース膜(Biorad,Hercules,CA)に移し、そして特異的抗体でプローブした。phospho−タンパク質シグナルを、Odyssey赤外画像化(Li−Cor Biosciences)を使用して定量した。
【0872】
phospho−FGFRシグナル伝達を評価するために、これらのブロットを抗Phospho−FGFR(Y653/Y654)および総抗FGFR抗体でプローブした。phospho−FGFRシグナルを、各サンプルについて、総FGFR発現に対して標準化した。これらの結果をDMSOコントロールの%として示す。標準化したデータをS字曲線分析プログラム(Graph Pad Prismバージョン5)を使用して可変Hill傾斜に当てはめて、EC
50値を決定した。その結果を表11において、「シグナル伝達EC
50(nM)」との表題の欄の下に与える。
メソスケールアッセイ(MSD)−方法B(MDA−MB−453とHuh7との両方について)
【0873】
MDA−MB−453細胞およびHuh7細胞を、96ウェルのポリ−D−リジンプレート(BD Bioscience,San Jose,CA)内で90%コンフルエンスまで増殖させた。次いで、これらの細胞を低血清(0.1%のFBS)培地中で16〜18時間インキュベートし、次いで低血清(0.1%のFBS)培地中5μM、1.67μM、0.56μM、0.185μM、0.068μM、0.021μMまたは0.007μMの試験化合物で1時間処理した。処理後、これらの細胞を冷PBS(Invitrogen)で洗浄し、そして完全プロテアーゼ阻害剤(Roche)およびPhosphoSTOP(Roche)ホスファターゼ阻害剤を補充した32μLの冷細胞抽出バッファ(Invitrogen)内で3回の凍結/解凍によって即座に溶解した。
【0874】
MSDプレート(Meso Scale Discovery)を総FGFR−4抗体で4℃で一晩コーティングした。溶解物(25μL)をこのMSDプレートに4℃で一晩添加した。MSDシグナルを、phospho−FGFR抗体(R&D Systems)および抗ウサギsulfoタグ抗体(Meso Scale)と一緒に室温で2時間インキュベートすることによって得た。これらの結果をDMSOコントロールの%として示す。これらのデータをS字曲線分析プログラム(Graph Pad Prismバージョン5)を使用して可変Hill傾斜に当てはめて、EC
50値を決定した。その結果を表11において、「シグナル伝達EC
50(nM)」との表題の欄の下に与える。
ELISA−−方法C(MDA−MB−453についてのみ)
【0875】
MDA−MB−453細胞を、96ウェルのポリ−D−リジンプレート(BD Bioscience,San Jose,CA)内で90%コンフルエンスまで増殖させた。次いで、これらの細胞を低血清(0.1%のFBS)培地中で16〜18時間インキュベートした。次いで、これらのMDA−MB−453細胞を低血清(0.1%のFBS)培地中5μM、1.67μM、0.56μM、0.185μM、0.068μM、0.021μMまたは0.007μMの試験化合物で1時間処理した。処理後、これらのMDA−MB−453細胞を冷PBS(Invitrogen)で洗浄し、そして完全プロテアーゼ阻害剤(Roche)およびPhosphoSTOP(Roche)ホスファターゼ阻害剤を補充した32μLの冷細胞抽出バッファ(Invitrogen)内で3回の凍結/解凍によって即座に溶解した。
【0876】
Nunc−イムノプレート(96ウェル;Sigma,St.Louis,MO)を総FGFR−4抗体で4℃で一晩コーティングした。溶解物(25μL)をこのプレートに室温で2時間添加した。phospho−FGFR検出抗体(100μL)を1ウェルあたり室温で2時間添加し、その後、ヤギ抗ウサギHRP抗体(100μL)を45分間添加した。これらの結果をDMSOコントロールの%として示す。これらのデータをS字曲線分析プログラム(Graph Pad Prismバージョン5)を使用して可変Hill傾斜に当てはめて、EC
50値を決定した。
【0877】
これらの実験の結果は、本発明の化合物が、細胞におけるFGFR4のリンシグナル伝達を阻害する能力を示す。これらの結果を、表11において、「シグナル伝達EC
50(nM)」との表題の欄の下に示す。MDA−MB−453細胞の結果は、ヘッダ「pFGFR4(MDA)」の下であり、そしてHuh7の結果は、ヘッダ「pFGFR4(Huh)」の下である。
実施例259:細胞増殖
【0878】
MDA−MB−453細胞およびHuh7細胞を、5%のFBSおよび1%のP/Sを補充した適切な増殖培地中で、96ウェルの組織培養プレート(Corning)内で、表11に示されるようにプレートした。MDA−MB−453細胞とHuh7細胞との両方について、出発密度は、1ウェルあたり5000個の細胞であった。これらの細胞を4時間沈降させ、次いで、5μM、1.25μM、0.31μM、0.078μM、0.020μMまたは0.005μMの試験化合物で、MDA−MB−453細胞については96時間、そしてHuh7細胞については120時間処理した。細胞生存性を、CellTiter Glo(Promega,Madison,WI)により決定し、そしてそれらの結果を、標準曲線を使用して細胞数に転換した。増殖阻害(GI
50)値を、Graph Pad Prismにより決定した。
【0879】
これらの実験の結果は、化合物が、FGFR依存細胞系統において細胞増殖を阻害する能力を示し、これらの結果を、表11において、「細胞増殖GI
50(nM)」との表題の欄に示す。MDA−MB−453細胞の結果は、ヘッダ「MDA」の下であり、そしてHuh7細胞の結果は、ヘッダ「Huh」の下である。
実施例260:標的占有率アッセイ
【0880】
遊離FGFR4タンパク質を評価する目的で、ビオチン化共有結合プローブを利用した。実施例235の方法Bに記載されるように、MDA−MB−453細胞を試験化合物で処理し、洗浄し、そして溶解した。各溶解物(25μL)を96ウェルプレートに添加し、そして2μMのビオチン化共有結合プローブ(I−127)を添加した。この反応物を室温で2時間インキュベートした。これらのサンプルとプローブとの混合物を、FGFR4でコーティングしたMSDプレートに室温で2時間移した。MSDシグナルを、抗ストレプトアビジンSulfoタグ(Meso Scale)抗体を用いて、室温で1時間得た。これらの結果をDMSOコントロールの%として示す。標準化したデータをS字曲線分析プログラム(Graph Pad Prismバージョン5)を使用して可変Hill傾斜に当てはめて、EC
50値を決定した。
【0881】
これらの実験の結果は、遊離FGFR4タンパク質の量を評価することによって、本発明の化合物が、MDA−MB−453細胞において、FGFR4を共有結合により修飾する能力を示す。化合物がFGFR4を完全に(100%)共有結合により修飾する場合、ビオチン化プローブによる共有結合修飾、ならびにその後のストレプトアビジンへの結合および検出のために、遊離FGFR4は利用可能ではないはずである。結果を、表11において、「FGFR4占有率EC
50(nM)」との表題の欄に示す。
【表11-1】
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【表11-2】
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【表11-3】
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【表11-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表11-5】
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【表11-6】
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実施例261:ウォッシュアウト実験
【0882】
MDA−MB−453細胞を、10%のFBSおよび1%のP/Sを補充した適切な増殖培地中で、90%コンフルエンスまで、12ウェルまたは96ウェルのいずれかの組織培養プレートでプレートした。これらの細胞を4時間沈降させ、次いで低血清(0.1%のFBS)培地中で一晩維持した。
【0883】
翌朝、その培地を除去し、そしてこれらの細胞を、低血清培地中1000〜2000nMの試験化合物で1時間処理した。PBS(Invitrogen)を用いて、これらの細胞から試験化合物を完全に洗い落とした(3回)。1セットの細胞を0時間の時点として、上記のように即座に溶解させた。残りの細胞を、適切な完全増殖培地(10〜20%のFBS)と一緒に1時間、2時間、4時間、8時間、16時間(特定の状況において)および24時間インキュベートした。DMSO(0.5%)コントロールを、全ての時点で集めた。
【0884】
代表的なデータを、
図2および
図3に示す。
図2のデータは、代表的な化合物であるI−69が、細胞が洗浄された後のリン酸化FGFR4(pFGFR4)の検出によって評価される、FGFR4の自己リン酸化の長期の阻害を提供する。
図2のグラフは、pFGFR4の阻害が、試験された細胞におけるFGFR4の再合成速度(T1/2約4〜8時間)と矛盾しないことを示す。
図3のデータは、共有結合により修飾する(不可逆的)化合物I−1と、その対応する非共有結合修飾する(可逆的)アナログであるI−234との作用の持続時間を比較する。FGFR4を共有結合により修飾するI−1は、細胞におけるFGFR4の再合成速度と矛盾しない作用の長期の持続時間を有し、一方で、I−234は、洗浄後に作用の長期の持続時間を示さない。
【0885】
本発明の多数の実施形態が本明細書中に記載されたが、その基本的な実施例は、本発明の化合物および方法を利用する、他の実施形態を提供するように変更され得ることが明らかである。従って、本発明の範囲は、例として与えられた具体的な実施例によってよりもむしろ、添付の特許請求の範囲によって規定されるべきであることが、理解される。