【実施例】
【0167】
実施例
合成中間体
中間体 1: 3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
【化21】
【0168】
ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル (2.50 g; 11.61 mmol; 1.00 eq.)をDCM (25.00 ml; 10.00 V)中に溶解させ、そして3-ピリジン-2-イル-メチルアミン (1.26 g; 11.61 mmol; 1.00 eq.)及びトリエチルアミン (4.52 ml; 34.84 mmol; 3.00 eq.)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、そしてそれに2,4,6-トリプロピル-[1,3,5,2,4,6]トリオキサトリホスフィナン2,4,6-トリオキシド (5.54 g; 17.42 mmol; 1.50 eq.)を添加した。反応混合物を12時間、室温にて撹拌し、その後、氷水でクエンチした。有機層を減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル (3.40 g; 10.91 mmol; 93.9 %; 褐色ガム)を提供した。
1H NMR (CDCl
3) δ 8.55 (d, J = 4.56 Hz, 1H), 7.71 (t, J = 7.60 Hz, 1H), 7.30-7.23 (m, 2H), 7.03-7.01 (m, 1H), 4.59 (d, J = 4.76 Hz, 2H), 3.64-3.50 (m, 3H), 3.37-3.33 (m, 1H), 3.00-2.98 (m, 1H), 2.17-2.12 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
【0169】
中間体 2: ピロリジン-3-カルボン酸(ピリジン-2-イルメチル)-アミドヒドロクロリド
【化22】
N-保護アミド3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル (中間体 1, 3.40 g; 10.91 mmol; 1.00 eq.)を4M HCl ジオキサン (10.00 ml; 40.00 mmol; 3.67 eq.)とともに0℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、ジクロロメタン-ジエチルエーテルを用いた再結晶化により精製し、ピロリジン-3-カルボン酸(ピリジン-2-イルメチル)-アミドヒドロクロリド (2.60 g; 10.54 mmol; 96.6 %; オフホワイト色固形分)を提供した。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 9.29 (br s, 1H), 9.07-9.04 (m, 2H), 8.69 (d, J = 4.32 Hz, 1H), 8.21 (t, J = 7.88 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 7.32 Hz, 2H), 4.55 (d, J = 5.68 Hz, 2H), 3.37-3.34 (m, 1H), 3.28-3.14 (m, 4H), 2.23-2.14 (m, 1H), 2.02-1.94 (m, 1H)。
【0170】
中間体 3: 3-フルオロ-3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル
【化23】
3-フルオロ-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸1-tert-ブチルエステル (エナミン, 0.10 g; 0.41 mmol; 1.00 eq.)をDCM (2.00 ml; 20.00 V)中に溶解し、それに3-ピリジン-2-イル-メチルアミン (0.04 g; 0.41 mmol; 1.00 eq.)及びトリエチルアミン (0.16 ml; 1.22 mmol; 3.00 eq.)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、そして2,4,6-トリプロピル-[1,3,5,2,4,6]トリオキサトリホスフィナン2,4,6-トリオキシド (0.39 g; 0.61 mmol; 1.50 eq.)を添加した。反応混合物を12時間、室温にて撹拌し、そして氷水でクエンチした。有機層を減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供し、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、3-フルオロ-3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル (0.13 g; 0.40 mmol; 97.6 %; オフホワイト色ガム)を提供した。
1H NMR (CDCl
3) δ 8.59 (d, J = 4.72 Hz, 1H), 7.92 (br s, 1H), 7.79-7.75 (m, 1H), 7.35-7.29 (m, 2H), 4.65 (d, J = 4.68 Hz, 2H), 4.14-3.66 (m, 3H), 3.58-3.51 (m, 1H), 2.60-2.47 (m, 1H), 2.29-2.18 (m, 1H), 1.48 (s, 9H)。
【0171】
中間体 4: 3-フルオロ-ピロリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミドジヒドロクロリド
【化24】
3-フルオロ-3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(中間体 3, 130.00 mg; 0.39 mmol; 1.00 eq.)をジオキサン中4M HCl (1.00 ml; 4.00 mmol; 10.15 eq.)とともに0℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そしてジクロロメタン-ジエチルエーテルを用いた再結晶化により精製し、3-フルオロ-ピロリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミドジヒドロクロリド (90.00 mg; 0.30 mmol; 76.4 %; オフホワイト色固形分)を提供した。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 10.02 (br s, 2H), 9.37 (br s, 1H), 8.74-8.73 (m, 1H), 8.30 (t, J = 7.72 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 7.68 Hz, 2H), 4.73-4.62 (m, 2H), 3.75-3.56 (m, 2H), 3.54-3.29 (m, 3H), 2.50-2.36 (m, 2H)。
【0172】
中間体 5: 3-メチル-3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
【化25】
3-メチル-ピロリジン-1,3-ジカルボン酸 1-tert-ブチルエステル (エナミン, 2.50 g; 10.58 mmol; 1.00 eq.)をDCM (25.00 ml; 10.00 V)中に溶解し、そして3-ピリジン-2-イル-メチルアミン (1.17 g; 10.58 mmol; 1.00 eq.)及びトリエチルアミン (4.12 ml; 31.73 mmol; 3.00 eq.)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、そして2,4,6-トリプロピル-[1,3,5,2,4,6]トリオキサトリホスフィナン2,4,6-トリオキシド (10.10 g; 15.87 mmol; 1.50 eq.)を添加した。反応混合物を12時間、室温にて撹拌し、その後、氷水でクエンチした。有機層を減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供し、それをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、3-メチル-3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル (3.30 g; 10.27 mmol; 97.1 %; オフホワイト色ガム)を提供した。
1H NMR (CDCl
3) δ8.53 (d, J = 4.56 Hz, 1H), 7.70-7.60 (m, 1H), 7.26-7.22 (m, 2H), 4.56 (d, J = 4.64 Hz, 2H), 3.73 (d, J = 10.96 Hz, 1H), 3.53-3.43 (m, 2H), 3.36-3.24 (m, 1H), 2.36-2.29 (m, 1H), 1.83-1.80 (m, 1H), 1.46 (s, 9H), 1.39 (s, 3H)。
【0173】
中間体 6: メチル-ピロリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミドジヒドロクロリド
【化26】
N-保護アミド3-メチル-3-[(ピリジン-2-イルメチル)-カルバモイル]-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル (中間体 5, 3.40 g; 10.54 mmol; 1.00 eq.)をジオキサン中4M HCl (15.00 ml; 60.00 mmol; 5.69 eq.)とともに0℃にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そしてジクロロメタン- ジエチルエーテルを用いた再結晶化により精製し、3-メチル-ピロリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミドジヒドロクロリド (3.00 g; 10.49 mmol; 99.6 %)を提供した。
1H NMR (DMSO-d
6) δ 9.60 (br s, 1H), 9.29 (br s, 1H), 9.03 (t, J = 5.48 Hz, 1H), 8.75 (d, J = 4.96 Hz, 1H), 8.36 (t, J = 7.52 Hz, 1H), 7.80-7.76 (m, 2H), 4.61 (d, J = 5.60 Hz, 2H), 3.60-3.56 (m, 1H), 3.28-3.23 (m, 1H), 3.15-3.09 (m, 1H), 2.99-2.93 (m, 1H), 2.37-2.30 (m, 1H), 1.90-1.83 (m, 1H), 1.40 (s, 3H)。
【0174】
中間体 7: 3-ヒドロキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
【化27】
3-ホルミル-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル (3 g, 15.0 mmol)をメタノール (50 mL)中に吸収させ、そして水素化ホウ素ナトリウム(0.8 g, 22.5 mmol)を室温にて小分けして添加し、そして1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル20%)により精製し、題記の化合物を提供した(66%, 2 g, 無色液体)。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 4.63-4.64 (m, 1H), 3.20-3.37 (m, 4H), 2.92-3.18 (m, 2H), 2.19-2.50 (m, 1H), 1.50-1.98 (m, 2H), 1.38 (s, 9H)。
【0175】
中間体 8: 3-メタンスルホニルオキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
【化28】
3-ヒドロキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル (中間体 7, 1.5 g, 7.95 mmol)を乾燥DCM (20 mL)中にDIPEA (3.9 mL, 22.3 mmol)とともに吸収させ、そして塩化メシル(0.63 mL, 0.82 mmol)をそれに滴下して加え、そして2時間、室温にて撹拌した。有機層を重炭酸ナトリウムの10%水溶液で洗浄し、次いで、水及び塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮し、題記の化合物を提供した (72%, 1.6 g, 褐色オイル)。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 4.15-4.17 (m, 1H), 3.00-3.25 (m, 5H), 2.49-2.50 (m, 1H), 1.59-1.90 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 0.97 (s, 3H)。
【0176】
中間体 9: 1-ピロリジン-3-イルメチル-1H-イミダゾールヒドロクロリド
【化29】
イミダゾール (0.58 g, 8.60 mmol)を乾燥DMF (5 mL)中に吸収させ、これに60% 水素化ナトリウム (0.2 g, 8.58 mmol)を0℃にて添加し、そして同温度で1時間撹拌した。3-メタンスルホニルオキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル (中間体 8, 0.8 g, 2.86 mmol)を添加し、そして反応物を60℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そして減圧下に濃縮した。氷を得られた固形分に添加し、DCMで抽出しそして有機層を減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供し、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル55%)により精製した。無色オイルをジオキサン中4M HClで処理し、そして1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、題記の化合物を得た。LCMS: 152.0 (M+1), Rt. 1.32 min, 97.6 % (max), 96.5 % (220 nm)。
【0177】
中間体 10: 3-イソブチルスルファニル-安息香酸メチルエステル
【化30】
3-メルカプト-安息香酸メチルエステル(0.35 g, 2.08 mmol)を乾燥DMF中に乾燥炭酸カリウム (0.57 g, 4.16 mmol)及びヨウ化イソブチル (0.38 g, 2.08 mmol)とともに吸収させ、そして混合物を130℃でマイクロ波下に3時間加熱した。反応混合物をろ過し、そして減圧下に濃縮し、題記の化合物を提供した(64%, 0.3 g, 無色液体)。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.80-7.80 (m, 1H), 7.71-7.74 (m, 1H), 7.58-7.60 (m, 1H), 7.43-7.47 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.90 (d, J = 6.76 Hz, 2H), 1.77-1.80 (m, 1H), 0.98 (d, J = 6.64 Hz, 6H)。
【0178】
中間体 11: (3-イソブチルスルファニル-フェニル)-メタノール
【化31】
3-イソブチルスルファニル-安息香酸メチルエステル(中間体, 10, 1 g, 4.46 mmol)を乾燥THF (15 mL)中に溶解し、これに、水素化ホウ素リチウムのTHF中の2M溶液(3.3 mL, 6.69 mmol)を添加した。反応混合物を15時間、室温にて撹拌し、その後、氷及び酢酸エチルを添加した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供した。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル10%)による精製により、所望の生成物を提供した(80%, 0.7 g、無色液体)。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.07-7.26 (m, 4H), 5.20 (t, J = 5.80 Hz, 1H), 4.45 (d, J = 5.80 Hz, 2H), 2.83 (d, J = 6.80 Hz, 2H), 1.74-1.81 (m, 1H), 0.97 (d, J = 6.64 Hz, 6H)。
【0179】
中間体 12: 1-クロロメチル-3-イソブチルスルファニル-ベンゼン
【化32】
(3-イソブチルスルファニル-フェニル)-メタノール (中間体 11, 0.7 g, 3.57 mmol)を乾燥DCM (10 mL)中に吸収させ、そして過剰量の塩化チオニル(6 mL)をそれに室温にて滴下して加えた。反応混合物を5時間加熱還流し、室温に冷却し、そして氷及び酢酸エチルで処理した。有機層を10%重炭酸ナトリウム水溶液、水及び塩水で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下に濃縮し、所望の生成物を提供した(30%, 0.23 g, 無色液体)。
1H NMR: (DMSO-d
6): δ 7.20-7.37 (m, 4H), 4.72 (s, 2H), 2.85-2.87 (m, 2H), 1.75-1.82 (m, 1H), 0.97 (d, J = 6.64 Hz, 6H)。
【0180】
中間体 13: 3-(2-メチル-プロパン-1-スルホニル)-安息香酸メチルエステル
【化33】
3-イソブチルスルファニル-安息香酸メチルエステル(0.3 g, 1.33 mmol)を乾燥DCM (10 mL)中に吸収させ、そして0℃に冷却した。これに、m-CPBA (0.46 g, 2.67 mmol)を小分けして添加し、そして反応物を室温にて12時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム、水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供した。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル30%)による精製により、所望の生成物を提供した(90%, 0.3 g, 無色液体)。
1H NMR: (DMSO-d
6): δ 8.37-8.38 (m, 1H), 8.26-8.29 (m, 1H), 8.17-8.20 (m, 1H), 7.80-7.84 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.29 (d, J = 6.48 Hz, 2H), 1.98-2.05 (m, 1H), 0.96 (d, J = 6.72 Hz, 6H)。
【0181】
中間体 14: [3-(2-メチル-プロパン-1-スルホニル)-フェニル]-メタノール
【化34】
中間体 11〜中間体 13に関して記載されるように、中間体 14を合成した。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.85 (s, 1H), 7.58-7.77 (m, 3H), 5.45 (t, J = 5.72 Hz, 1H), 4.60 (d, J = 7.76 Hz, 2H), 3.18 (d, J = 6.44 Hz, 2H), 1.98-2.01 (m, 1H), 0.96 (d, J = 6.72 Hz, 6H)。
【0182】
中間体 15: 1-クロロメチル-3-(2-メチル-プロパン-1-スルホニル)-ベンゼン
【化35】
中間体 12に関して記載される手順に従って、出発材料として中間体 14を用いて中間体 15を合成した。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.98 (s, 1H), 7.86-7.88 (m, 1H), 7.65-7.81 (m, 2H), 4.89 (s, 2H), 3.22 (d, J = 6.44 Hz, 2H), 1.99-2.02 (m, 1H), 0.96 (d, J = 6.72 Hz, 6H)。
【0183】
中間体 16: 1-ピロリジン-3-イルメチル-1H-[1,2,3]トリアゾールヒドロクロリド
【化36】
中間体 9に関して記載されるように、出発材料として中間体 8及びトリアゾールを用いて、中間体 16を合成した。LCMS: 153.2 (M+1), Rt. 0.45 min, 86.6 % (max), 65 % (220 nm)。
【0184】
中間体 20: 2-(ピロリジン-3-イルメトキシメチル)-ピリジンヒドロクロリド
【化37】
中間体9に関して記載された手順に従って、中間体 8及び3-ヒドロキシメチル-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを用いて、中間体20を合成した。 LCMS 193.3 (M+1), Rt. 2.19 min, 93.5 % (max)。
【0185】
中間体 21: ピリジン-2-カルボン酸 (ピロリジン-3-イルメチル)-アミドヒドロクロリド
【化38】
T3P (酢酸エチル中50 wt. %溶液; 5.15 mL; 16.2 mmol)を、3-アミノメチル-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル (1.8 g, 8.94 mmol)、ピリジン-2-カルボン酸 (1 g; 8.13 mmol)及びEt
3N (3.4 mL, 24.3 mmol)の溶液に添加した。反応混合物を室温にて2時間撹拌し、次いで、水を添加した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供した。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル15%)による精製により、保護された生成物を提供した。生成物をジオキサン中の4M HClにより処理し、そして室温にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、所望の生成物を白色固形分として提供した。LCMS: 206.2 (M+1), Rt. 1.05 min, 94.1 % (max), 97.6 % (254 nm)。
【0186】
中間体 22: 3-イソブトキシ-ベンズアルデヒド
【化39】
3-ヒドロキシベンズアルデヒド (25 g, 0.20 mol)を乾燥DMF (200 mL)中に乾燥炭酸カリウム (84.8 g, 0.60 mol)とともに吸収させ、これにヨウ化イソブチル (55.3 g, 0.30 mol)を添加し、そして100℃にて12時間加熱した。反応混合物をセライトを通してろ過し、そして得られたろ液を減圧下に濃縮し、粗製オイルを提供した。カラムクロマトグラフィーによる精製により、所望の生成物を生じた(53%, 19 g, 無色オイル)。
1H NMR: (DMSO-d
6): δ 9.96 (s, 1H), 7.47-7.52 (m, 2H), 7.40 (d, J = 1.48 Hz, 1H), 7.25-7.28 (m, 1H), 3.80 (d, J = 6.52 Hz, 2H), 1.99-2.05 (m, 1H), 0.98 (d, J = 6.68 Hz, 6H)。
【0187】
中間体 23: 1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-オール
【化40】
例1に記載のとおりの手順を用いて、中間体 22 (5.1 g, 28.7 mmol)及び3-ヒドロキシピロリジン(2.5 g, 29.0 mmol)を用いて中間体 23を合成し、題記の化合物を無色液体として提供した (69%, 5 g, 無色液体)。LCMS: 250.2 (M+1), Rt. 3.03 min, 76.1 % (max)。
【0188】
中間体 24: メタンスルホン酸 1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-イルエステル
【化41】
中間体 8に関して記載されるとおりの手順を用いて、中間体 23 (5.0 g, 20.0 mmol)及び塩化メシル(2.5 mL, 31.0 mmol)を用いることにより、中間体 24を合成し、題記の化合物を無色液体として提供した(60%, 4.2 g)。 LCMS: 3.47 (M+1), Rt. 3.47 min, 82.2 % (max)。
【0189】
中間体 25: 1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボニトリル
【化42】
メタンスルホン酸 1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-イルエステル(中間体 24, 4.2 g, 12.84 mmol)を乾燥DMSO (10 mL)中に溶解し、KCN (1.7 g, 25.68)を添加し、そして反応混合物を80℃にて4時間加熱した。得られた黄色混合物を冷却し、そして塩水(4 mL)及び水(4.5 mL)を添加した。混合物をジエチルエーテル (50 mL X 3)で抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下に濃縮した。得られた残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ジエチルエーテル/イソヘキサン) (50/50)により精製し、題記の化合物を無色オイルとして提供した(82%, 2.7 g)。LCMS: 259.0 (M+1), Rt. 3.41 min, 90.6 % (max), 89.4 (220 nm)。
【0190】
中間体 26: N-ヒドロキシ-1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボキサミジン
【化43】
1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボニトリル (中間体 25, 2.7 g, 10.42 mmol)及びヒドロキシルアミン (2.1 mLの50 % w/v 水溶液、31.27 mmol)のEtOH (25 mL)中の溶液を加熱還流した。2時間後に、反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮し、題記の化合物を無色液体として提供した(79%. 2.4g)。 LCMS: 292.3 (M+1), Rt. 2.82 min, 92.8 % (max), 91.1 (220 nm)。
【0191】
中間体 27: 3-アジド-1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン
【化44】
アジ化ナトリウム (1.98 g, 30.58 mmol)を、メタンスルホン酸 1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-イルエステル(中間体 24, 5 g, 15.3 mmol)の乾燥ジメチルホルムアミド (25mL)中の溶液に添加し、そして得られた懸濁液を65℃で8時間加熱した。室温への冷却の後に、反応混合物を水で希釈しそしてジエチルエーテル中に抽出した。有機相を水、その後、塩水でさらに2回洗浄した。有機抽出物を乾燥し(MgS0
4)、ろ過しそして真空中で蒸発させて、オイルを提供した。これをシリカ上のフラッシュクロマトグラフィーにより、ジエチルエーテル/シクロヘキサン(20: 80〜40: 60)を用いて溶離することにより精製し、題記の化合物をオイルとして提供した(73%, 3.1 g, 無色液体)。 LCMS: 275.1 (M+1), Rt. 3.58 min, 91.7 % (max)。
【0192】
中間体 28: 1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル
【化45】
中間体 23に関して記載されるとおりの手順を用いて、3-イソブトキシ-ベンズアルデヒド (中間体 22, 3 g, 16.9 mmol)及びピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル(2 g, 15.3 mmol)を用いて中間体28を合成し、題記の化合物を無色液体として提供した(42%, 1.8 g)。 LCMS: 292.2 (M+1), Rt. 3.58 min, 95.9 % (max)。
【0193】
中間体 29: 1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸ヒドラジド
【化46】
1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル(中間体 28, 0.8 g, 2.74 mmol)をエタノール(20 mL)中に吸収させ、そしてヒドラジン水和物(5 mL)をそれに添加した。反応混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、そして減圧下に濃縮し、粗製オイルを提供した。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル25%)による精製により、題記の化合物を無色オイルとして提供した(75%, 0.6 g)。 LCMS: 292.3 (M+1), Rt. 2.77 min, 88.0 % (max), 87.8 (220 nm)。
【0194】
中間体 30: 酢酸 2-{N'-[1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボニル]-ヒドラジノ}-2-オキソ-エチルエステル
【化47】
1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸ヒドラジド (中間体 29, 2 g, 6.87 mmol)を乾燥DCM (25 mL)中にN-メチルモルホリン (1.14 mL ,7.56)とともに吸収させ、それにアセトキシアセチルクロリド(1.4 mL, 10.3 mmol)を0℃で添加し、そして反応混合物を室温にて2時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、その後、塩水で洗浄し、そして有機相を乾燥硫酸ナトリウム上で乾燥し、そしてカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル15%)により精製し、題記の化合物を無色オイルとして提供した(53$, 1.4 g)。 LCMS: 392.3 (M+1), Rt. 2.99 min, 71.7 % (max)。
【0195】
中間体 31: 酢酸 5-[1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-イル]-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチルエステル
【化48】
酢酸 2-{N'-[1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボニル]-ヒドラジノ}-2-オキソ-エチルエステル(中間体 30, 0.5 g, 1.27 mmol)を乾燥DCM (10 mL)中に吸収させ、そしてトリエチルアミン (0.53 mL, 3.8 mmol)をそれに添加した。反応混合物を0℃に冷却し、そして2-クロロ-1,3-ジメチルイミダゾリニウムクロリド (0.32 g, 1.91 mmol)をそれに添加し、そして12時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供し、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル 酢酸エチル35 %)により精製し、題記の化合物を無色オイルとして提供した(63%, 0.3 g)。 LCMS: 374.2 (M+1), Rt. 3.26 min, 46.6 % (max)。
【0196】
中間体 32: メチル 1-(3-フェノキシベンジル)ピロリジン-3-カルボキシレート
【化49】
エチルピロリジン-3-カルボキシレート (1 当量) の溶液に、3-フェノキシ-ベンズアルデヒド (1当量)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムをジクロロエタン (50ml)中で混合し、そして混合物を65℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、減圧下に濃縮し、そして酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水(20 ml)及び塩水溶液で洗浄し、その後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で蒸発させた。粗製残留物をカラムクロマトグラフィーにより、石油エーテル-酢酸エチルを溶離剤として用いて精製し、純粋なエステルを提供した(75%, 淡褐色ガム)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.48 (t, J = 7.96 Hz, 1H), 7.42-7.38 (m, 2H), 7.29 (d, J = 7.64 Hz, 1H), 7.21-7.15 (m, 2H), 7.11-7.08 (m, 1H), 7.06-7.06 (m, 2H), 4.40 (d, J = 1.72 Hz, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.60 (br s, 2H), 3.43 (br s, 3H), 2.44 (br s, 1H), 2.33-2.31 (m, 1H)。
【0197】
中間体 33: メチル 1-(3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ベンジル)ピロリジン-3-カルボキシレート
【化50】
中間体 33を、中間体32に記載されるようにして、エチルピロリジン-3-カルボキシレート及び3-トリフルオロメトキシベンズアルデヒドから合成した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.33-7.29 (m, 1H), 7.05-7.03 (m, 2H), 6.96-6.94 (m, 1H), 4.60-4.51 (m, 2H), 3.76-3.66 (m, 5H), 3.14-3.10 (m, 1H), 2.94-2.89 (m, 1H), 2.85-2.81 (m, 1H), 2.75-2.67 (m, 2H), 2.16-2.10 (m, 2H)。
【0198】
中間体 34: 1-(3-フェノキシベンジル)ピロリジン-3-カルボン酸
【化51】
メチル1-(3-フェノキシベンジル)ピロリジン-3-カルボキシレート (中間体 32)のTHF (16 mL)及び水(4 mL)中の溶液に、水酸化リチウム (0.43g, 0.010mol)を添加し、そして室温で12時間撹拌した。反応の完了時に、反応混合物を濃縮し、水を添加し、そして1.5 N HClにより酸性化し、淡褐色ガムを得た(80%)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.42-7.38 (m, 3H), 7.21-7.19 (m, 1H), 7.17-7.15 (m, 1H), 7.13-7.11 (m, 1H), 7.03-7.01 (m, 2H), 6.98-6.96 (m, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.37-3.03 (m, 4H), 2.89 (s, 2H), 2.11-2.01 (m, 2H)。
【0199】
中間体 35: 1-(3-(2,2,2-トリフルオロエトキシ)ベンジル)ピロリジン-3-カルボン酸
【化52】
中間体 35を、中間体 34 に関して記載されるようにして、中間体 33から合成した。
1H NMR (400 MHz,DMSO-d
6): δ 7.26-7.22 (m, 1H), 6.96-6.94 (m, 2H), 6.92-6.89 (m, 1H), 4.75-4.69 (m, 2H), 3.58 (s, 2H), 2.72-2.62 (m, 2H), 2.55-2.46 (m, 1H), 2.39-2.37 (m, 1H), 1.95-1.91 (m, 1H), 1.87-1.84 (m, 1H), 1.77 (s, 2H)。
【0200】
中間体 36: 3-メチル-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル
【化53】
3-メチル-3-ピロリジンカルボン酸 (1 g, 7.75 mmol)のメタノール (15 mL)中の溶液に、トリメチルシリルクロリド (4 mL)を添加し、そして反応混合物を室温にて窒素下に12時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル35%)から精製し、題記の化合物をオフホワイト色固形分として提供した(88%, 1g)。
1H NMR : 400 MHz, DMSO-d
6: δ 9.56 (s, 1H), 3.66 (s, 3H), 3.45 (d, J = 41.52 Hz, 1H), 3.23-3.30 (m, 1H), 3.12-3.19 (m, 1H), 3.00 (d, J = 11.88 Hz, 1H), 2.23-2.30 (m, 1H), 1.80-1.87 (m, 1H), 1.32 (s, 3H)。 LCMS: 144.0 (M+H), Rt. 1.3 min, 96.7 % (max)。
【0201】
中間体 37: 3-メチル-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル
【化54】
3-メチル-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル(中間体 36, 0.7 g, 4.89 mmol)の乾燥メタノール (10 mL)中の溶液に、3-フェノキシベンズアルデヒド (0.96 g, 4.89 mmol)及び触媒量の酢酸 (0.5 mL)を添加した。その後、反応混合物を30分間撹拌し、0℃に冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.62 g, 9.79 mmol)を添加し、そして室温で窒素下に12時間撹拌した。メタノールを減圧下に完全に蒸発させ、カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル15%)により精製し、題記の化合物を無色液体として提供した(51%, 0.8g)。 LCMS: 326.3 (M+H), Rt. 3.6 min, 92.3 % (max)。
【0202】
中間体 38: 3-メチル-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸
【化55】
3-メチル-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸 メチルエステル(中間体 37, 0.8 g, 2.46 mmol)のメタノール (4 mL)/THF(4 mL)及び水(2 mL)中の溶液に、水酸化リチウム (0.32 g, 7.38 mmol)を0℃にて添加した。反応混合物を室温にて3時間撹拌し、そしてメタノール/THFを減圧下に完全に蒸発させた。得られた溶液を希塩酸により酸性化し、題記の化合物をオフホワイト色固形分として提供し、それをろ過により回収した(65%, 0.5 g)。 LCMS: 312.3. (M+H), Rt. 3.3 min, 86.1 % (max)。
【0203】
中間体 39: 3-メチル-1-(3-フェノキシ-ベンゾイル)-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル
【化56】
3-フェノキシ安息香酸 (0.15 g, 0.70 mmol)及び3-メチル-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル(0.1 g, 0.70 mmol)の乾燥ジクロロメタン (10 mL)中の溶液に、トリエチルアミン (0.29 mL , 2.1 mmol)を添加した。反応物を0℃に冷却し、そしてT
3P (0.66 mL, 2.1 mmol)を滴下して加えた。反応物を5時間撹拌した。反応の完了後(TLCにより証明)、有機層を水により洗浄し、そしてカラムクロマトグラフィーにより精製し、題記の化合物を無色液体として提供した(87%, 0.2 g)。 LCMS: 340.0 (M+H), Rt. 4.6 min, 99.5 % (max), 99.5 % (254 nm)。
【0204】
中間体 40: 3-メチル-1-(3-フェノキシ-ベンゾイル)-ピロリジン-3-カルボン酸
【化57】
3-メチル-1-(3-フェノキシ-ベンゾイル)-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル(中間体 39, 0.2 g, 0.58 mmol)のメタノール (4 mL)/THF(4 mL)及び水(2 mL)中の溶液に、水酸化リチウム (0.077 g, 1.76 mmol)を0℃にて添加した。その後、反応物を3時間撹拌した。反応の完了後(TLCにより証明)、メタノール/THFを完全に蒸発させ、そして希塩酸により酸性化し、題記の化合物をオフホワイト色固形分として提供した(73%, 0.14 g)。
1H NMR : 400 MHz, DMSO-d
6: δ 12.56 (s, 1H), 7.41-7.47 (m, 3H), 7.26-7.39 (m, 1H), 7.18-7.24 (m, 1H), 7.04-7.15 (m, 4H), 3.18-3.84 (m, 1H), 3.48-3.52 (m, 2H), 3.21 (d, J = 10.56 Hz, 1H), 1.90 (s, 1H), 1.79 (t, J = 20.76 Hz, 1H), 1.19 (s, 3H). LCMS: 326.3 (M+H), Rt. 3.9 min, 98.9 % (max), 99.4 % (254 nm)。
【0205】
中間体 41: 3-メチル-1-(3-トリフルオロメトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸 メチルエステル
【化58】
3-トリフルオロフェノキシベンズアルデヒド (015g, 0.78 mmol)の乾燥メタノール (10 mL)中の溶液に、3-メチル-ピロリジン-3-カルボン酸 メチルエステル(0.11g, 0.78 mmol)及び触媒量の酢酸 (0.5 mL)を添加した。反応混合物を30分間撹拌し、0℃に冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.097g, 1.7mmol)を添加し、そして窒素下に室温にて一晩撹拌した。反応の完了後(TLCにより証明)、メタノールを完全に蒸発させ、そしてカラムクロマトグラフィーにより精製し、題記の化合物を無色液体として提供した(48%, 0.12 g)。 LCMS: 318.2 (M+H), Rt. 3.4 min, 33.3 % (max)。
【0206】
中間体 42: 3-メチル-1-(3-トリフルオロメトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸
【化59】
3-メチル-1-(3-トリフルオロメトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3 カルボン酸メチルエステル(中間体 41, 0.12 g, 0.37 mmol)のメタノール(4 mL)/THF(4 mL)及び水(2 mL)中の溶液に、水酸化リチウム (0.048 g, 1.13 mmol)を0℃にて添加した。反応物を3時間撹拌した。反応の完了後(TLCにより証明)、メタノール/THFを完全に蒸発させ、そして希塩酸により酸性化し、題記の化合物を淡褐色固形分として提供した(90%, 0.1 g)。LCMS: 304.3 (M+H), Rt. 2.9 min, 97.3 % (max),
1H NMR: 400 MHz, DMSO-d6: δ 7.61 (m, J = 6.80, 3H), 7.42 (s, 1H), 4.26 (s, 2H), 3.33 (s, 2H), 3.11 (s, 2H), 1.90 (s, 2H), 1.34 (s, 3H)。
【0207】
中間体 43: 3-シアノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル
【化60】
3-オキソ-ピロリジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステル (6 g, 32.4 mmol)のH
2O/エーテル(85 mL/60 mL)中の溶液に、重硫酸ナトリウム(5.06 g, 48.6 mmol)を0℃にて添加し、15分間撹拌し、そしてシアン化カリウム(3.16 g, 48.6 mmol)を添加し、そして室温にて一晩撹拌した。反応混合物をEtOAcにより希釈し、そして水で4回洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして真空下に濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH::0〜3%)により精製し、題記の化合物を提供した(52%, 3.6 g)。LCMS: 13.0(M+H), Rt. 3.2 min, 99.2% (max)。
【0208】
中間体 44: 3-ヒドロキシ-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル
【化61】
3-シアノ-3-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル (中間体 43, 1g, 4.72mmol)を10 mLのMeOH中に溶解し、HClの水溶液(1.5 N, 5 mL)を添加した。混合物を5時間加熱還流した。混合物を減圧下に濃縮し、水を除去した。得られた半固形分を3 x 20 mLのメタノール:トルエン(1:1)から濃縮し、残留水を除去した。混合物を12 mLのメタノール及び0.4 mLの塩化アセチル中に溶解し、そして18時間撹拌した。溶液を2 x 10 mLのメタノール及び10 mLのメタノール:酢酸エチル(1:1)から濃縮し、1.2 gの琥珀色オイルを提供した。その材料をさらに精製することなく使用した。LCMS: 146.0(M+H), Rt. 0.5 min, 79.7% (max)。
【0209】
中間体 45: 3-ヒドロキシ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル
【化62】
1-クロロメチル-3-フェノキシ-ベンゼン (中間体 47, 1.4 g, 6.42 mmol)をDMF (15 mL)中に溶解した。反応混合物に、無水炭酸カリウム (6.12 g, 19.26 mmol)及び3-ヒドロキシ-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル (中間体 44, 1.1 g, 7.7 mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、セライトを通してろ過し、そしてろ液を減圧下に濃縮した。得られた残留物に、水を添加し、そして酢酸エチルにより抽出した。有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー (DCM/MeOH:0〜5%)により精製により、所望の生成物を提供した(69%収率)。 LCMS: 328.3(M+H), Rt. 3.2 min, 70.2% (max)。
【0210】
中間体 46: (3-フェノキシ-フェニル)-メタノール
【化63】
3-フェノキシ-ベンズアルデヒド (5 g, 25.22 mmol)を乾燥メタノール (60 mL)中に溶解し、0℃に冷却し、そして水素化ホウ素ナトリウム(1.14 g, 30.26 mmol)を小分けして添加した。反応混合物を室温にて1.5時間撹拌し、その後、減圧下に濃縮した。得られた残留物を塩化アンモニウム飽和溶液で処理し、酢酸エチルにより抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮し、所望の生成物を提供した(99%, 5 g)。LCMS: 183.0 (M+H), Rt. 5.4 min, 93.1% (max)。
【0211】
中間体 47: 1-クロロメチル-3-フェノキシ-ベンゼン
【化64】
(3-フェノキシ-フェニル)-メタノール (中間体 46, 5 g, 25 mmol)をDCM (50 mL)中に溶解し、0℃に冷却し、そして塩化チオニル(4 ml, 50 mmol)を滴下して加え、次いで、DMFの液滴を添加した。反応混合物を室温にて12時間撹拌し、そして減圧下に濃縮し、溶媒を除去した。得られた残留物に、氷を添加し、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィーにより精製した(95%, 5.2 g)。 NMR: 400 MHz, DMSO-d
6: δ 7.36-7.43 (m, 3H), 7.13-7.20 (m, 2H), 6.95-7.07 (m, 4H), 4.73 (s, 2H)。
【0212】
中間体 48: 1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-2-オン
【化65】
水素化ナトリウム (0.97 g, 24.2 mmol)を100 mL シングルネック丸底フラスコ中に窒素下に吸収させ、0℃に冷却し、そしてDMF (15 mL)を添加した。Δ-ベレロラクタム(1.6 g, 16.1 mmol)及び1-クロロメチル-3-フェノキシ-ベンゼン (中間体 47, 4.58 g, 21 mmol)を滴下して加えた。反応混合物を室温にて2時間撹拌し、氷を添加し、その後、減圧下に濃縮した。得られた残留物を水で処理し、そして酢酸エチルにより抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH: 0〜5%)により精製し、所望の生成物を提供した(62%, 2.85 g)。LCMS: 282.3(M+H), Rt. 4.5 min, 92.3% (max)。
【0213】
中間体 49: 2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-3-カルボン酸エチルエステル
【化66】
1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-2-オン (中間体 48, 2.83 g, 10.07 mmol)をTHF (30 mL)中で吸収させ、-78℃に冷却し、そしてリチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(20 mL, 20.14 mmol)の1M THF溶液を滴下して加えた。反応混合物を1時間撹拌し、次いで、クロロギ酸エチル(0.96ml,10.07mmol)を-78℃で滴下して加えた。 反応混合物を室温にて1時間撹拌し、次いで、氷及び酢酸エチルを添加した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下に濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜3% DCM/MeOH)による精製により、所望の生成物を提供した(80%, 2.86 g)。 LCMS: 354.3(M+H), Rt. 4.9 min, 89.2% (max)。
【0214】
中間体 50: 3-メチル-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-3-カルボン酸エチルエステル
【化67】
2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-3-カルボン酸エチルエステル(中間体 49, 1.4 g, 3.96 mmol)をTHF (15 mL)中に吸収させ、-78℃に冷却し、その後、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液 (THF中1M) (4.75 mL, 4.75 mmol)を滴下して加え、次いで、ヨウ化メチル (0.8 ml, 11.89 mmol)を添加した。反応混合物を室温にて12時間撹拌し、その後、氷を処理し、次いで、酢酸エチルにより抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮し、そしてフラッシュカラムクロマトグラフィー (0〜3% DCM/MeOH) により精製し、生成物を提供した(97%, 1.4 g)。 LCMS: 368.3(M+H), Rt. 5.2 min, 90.9% (max)。
【0215】
中間体 51: 3-メチル-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-3-カルボン酸
【化68】
3-メチル-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-3-カルボン酸エチルエステル(中間体 50, 1.4 g, 3.81 mmol)をテトラヒドロフラン (14 mL)、メタノール(6mL)及び水(2mL)の混合物中に吸収させた。これに、水酸化リチウム一水和物(0.489 g, 11.44 mmol)を添加し、そして室温にて3時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そして水(20 mL)を添加した。水性相をpH 6までHCl水溶液(1.5N)で酸性化し、そしてDCMで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮し、固形分を提供した(93%, 1.2 g)。 LCMS: 296.2(M+H), Rt. 4.5 min, 94.3% (max)。
【0216】
中間体 52: 1-(3-フェノキシ-シクロヘキサ-2,4-ジエニルメチル)-ピロリジン-2-オン
【化69】
水素化ナトリウム (0.4 g, 17.5 mmol)の2 mLの無水DMF中の溶液に、DMF (1 mL)中の2-ピロリジノン(1 g, 11.7 mmol)を滴下して0℃にて添加し、そして同温度で10分間撹拌した。その後、1-ブロモメチル-3-フェノキシベンゼン (2.8 g, 16.6 mmol)をゆっくりと添加し、そして12時間撹拌した。反応混合物を氷でクエンチし、そして得られた固形分をろ過により回収し、題記の化合物を無色オイルとして提供した(51%, 1.6 g)。LCMS: 268.0 (M+H), Rt. 4.3 min, 94.1 % (max), 94.9 (254 nm)。
【0217】
中間体 53: 2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸エチルエステル
【化70】
1-(3-フェノキシ-シクロヘキサ-2,4-ジエチルメチル)-ピロリジン-2-オン(中間体 52, 4 g, 14.9 mmol)を、無水テトラヒドロフラン (30 ml)中に吸収させ、そして-78℃に冷却した。リチウムビス(トリエチルシリル)アミド (16 ml, 16.39 mmol) (THF中1M)を上記の溶液に滴下して加え、そして同温度で1時間撹拌した。クロロ酢酸エチル(1.6 g, 14.9 mmol)を滴下して加え、そして2時間撹拌した。反応混合物を氷でクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を水で、その後、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供し、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル20%)により精製し、題記の化合物を無色オイルとして得た (62%, 3.1 g)。LCMS: 340.0 (M+H), Rt. 4.8 min, 90.7 % (max)。
【0218】
中間体 54及び55: 3-ヒドロキシ-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸エチルエステル及び3-クロロ-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸エチルエステル
【化71】
2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸エチルエステル (中間体 53, 1.5 g, 4.4 mmol)を2-プロパノール(10 mL)及び塩化セリウム七水和物(0.6 g, 1.7 mmol)中に室温にて吸収させた。酸素ガスを溶液を通して1時間バブリングし、その後、反応混合物を酸素雰囲気下に12時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル30%)により精製し、2つの題記の化合物を得た(中間体 54, 78%, 610 mg 及び中間体 55, 51%, 520 mg)。 LCMS: (中間体 55) 374.0 (M+H), Rt. 5.17 min, 94.5 % (max)。 LCMS: (中間体 54) 356.3 (M+H), Rt. 4.32 min, 77.35 % (max)。
【0219】
中間体 56: 3-ヒドロキシ-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸
【化72】
3-ヒドロキシ-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸エチルエステル (中間体 54, 0.3 g, 0.84 mmol)を10mlのテトラヒドロフラン中に吸収させ、そして水酸化ナトリウムの10%水溶液(5ml)をそれに添加し、そして室温にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そして得られた残留物をHCl (1.5N)の水溶液によりpH 3へと酸性化した。形成された固形分をろ過により回収し、所望に生成物をガム状固形分として提供した(55%, 150 mg)。 LCMS: 328.2 (M+H), Rt. 3.8 min, 82.8 % (max)。
【0220】
中間体 57: 3-クロロ-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸
【化73】
3-クロロ-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸エチルエステル (中間体 55, 0.5 g, 1.34 mmol)を10 mLのテトラヒドロフラン中に吸収させ、そして水酸化ナトリウムの10%水溶液(5 mL)をそれに添加し、そして室温にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そしてHClの水溶液 (1.5N)でpH 3へと酸性化した。形成された固形分をろ過により回収し、題記の化合物をガム状固形分として提供した(28%, 130 mg)。 NMR: 400 MHz, DMSO-d
6: δ 13.91 (s, 1H), 6.87-7.40 (m, 9H), 4.38-4.51 (m, 2H), 3.30-3.38 (m, 2H), 2.48-2.50 (m, 1H), 2.31-2.41 (m, 1H)。
【0221】
中間体 58: 3-(2-メチル-プロパン-1-スルフィニル)-安息香酸メチルエステル
【化74】
3-イソブチルスルファニル-安息香酸メチルエステル(0.8 g, 3.57 mmol)を乾燥DCM (10 mL)中に吸収させ、これに酸化クロム (IV) (0.53 g, 5.35 mmol)を添加し、そして室温にて12時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そして得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル15%)により精製した (58%, 0.5 g, 無色液体)。
1H NMR: 400 MHz, DMSO-d
6: δ 7.92-8.23 (m, 3H), 7.70-7.74 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 2.68-2.80 (m, 2H), 2.06-2.09 (m, 1H), 0.97-1.10 (m, 6H)。
【0222】
中間体 59: [3-(2-メチル-プロパン-1-スルフィニル)-フェニル]-メタノール
【化75】
中間体 59を中間体 11に関して記載されるとおりの手順を用いて中間体 58から合成した(48%, 0.2 g, 無色液体)。 LCMS: 213.0 (M+1), Rt. 2.48 min, 88.9 % (max), 87.5 % (220 nm)。
【0223】
中間体 60: 3-(2-メチル-プロパン-1-スルフィニル)-ベンズアルデヒド
【化76】
[3-(2-メチル-プロパン-1-スルフィニル)-フェニル]-メタノール (中間体 59, 0.2 g, 0.70 mmol)を乾燥DCM (10 mL)中に吸収させ、これにデスマーチンペルヨージナン(0.45 g, 1.06 mmol)を加え、そして室温にて12時間撹拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウムの10%水溶液で洗浄し、次いで、水及び塩水で洗浄し、有機層を乾燥硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル15%)により精製し、題記の生成物をオイルとして提供した(68%, 0.1 g)。LCMS: 211.0 (M+1), Rt. 2.85 min, 80.4 % (max), 95.1 % (254 nm)。
【0224】
中間体 61: 3-メチル-1-(2-フェニル-オキサゾール-4-イルメチル)-ピロリジン-3-カルボン酸
【化77】
中間体 61を中間体 37に関して記載されるとおりの手順を用いて、中間体 36及び2-フェニル-オキサゾール-4-カルボアルデヒド(エナミン)から合成した。
1H NMR (DMSO-d
6) d: 7.56 - 7.25 (m, 3H), 7.21 - 6.73 (m, 5H), 3.83 - 3.49 (m, 2H), 3.15 - 2.93 (m, 1H), 2.81 - 2.29 (m, 5H), 2.19 - 1.94 (m, 1H)。
【0225】
中間体 62: 4-(3-フェノキシ-ベンジル)-モルホリン-2-カルボン酸エチルエステル
【化78】
モルホリン-2-カルボン酸エチルエステル (300.00 mg; 1.88 mmol; 1.00 eq.)及び3-フェノキシ-ベンズアルデヒド (0.37 g; 1.88 mmol; 1.00 eq.)のDCM (5.00 ml; 78.30 mmol; 41.55 eq.)中の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.48 g; 2.26 mmol; 1.20 eq.)を添加した。反応混合物を40℃に2時間加熱し、その後、飽和重炭酸ナトリウムで処理した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下に濃縮し、無色オイルを提供した。
1H NMR (CDCl
3) δ: 7.40 - 7.26 (m, 3H), 7.16 - 7.00 (m, 5H), 6.96 - 6.88 (m, 1H), 4.30 - 4.19 (m, 3H), 4.04 (dt, J = 11.1, 3.6 Hz, 1H), 3.76 - 3.65 (m, 1H), 3.53 (q, J = 9.0 Hz, 2H), 3.04 - 2.88 (m, 1H), 2.66 - 2.55 (m, 1H), 2.43 - 2.26 (m, 2H), 1.30 (t, J = 7.5 Hz, 3H)。
【0226】
中間体 63: 4-(3-フェノキシ-ベンジル)-モルホリン-2-カルボン酸
【化79】
4-(3-フェノキシ-ベンジル)-モルホリン-2-カルボン酸エチルエステル (中間体 63, 230.00 mg; 0.61 mmol; 1.00 eq.)を、KOH (68.03 mg; 1.21 mmol; 2.00 eq.)のMeOH (10.00 ml; 246.57 mmol; 406.66 eq.)中の溶液中において、室温にて2時間撹拌した。反応物をDCM中で混合物を希釈することによりクエンチし、そして5mLの HCl (5N)を添加した。有機層を分離させ、そして水性層をDCM により2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして減圧下に濃縮し、所望の生成物を提供した。
1H NMR (CDCl
3) δ: 7.40 - 7.26 (m, 3H), 7.16 - 7.00 (m, 5H), 6.96 - 6.88 (m, 1H), 4.30 - 4.19 (m, 3H), 4.04 (dt, J = 11.1, 3.6 Hz, 1H), 3.76 - 3.65 (m, 1H), 3.04 - 2.88 (m, 1H), 2.66 - 2.55 (m, 1H), 2.43 - 2.26 (m, 2H)。
【0227】
中間体 64: 3-メチル-1-(2-フェニル-チアゾール-5-イルメチル)-ピロリジン-3-カルボン酸
【化80】
中間体 64を中間体 61に関して記載されるとおりの手順を用いて、中間体 36及び2-フェニル-チアゾール-5-カルボアルデヒドから合成した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ: 12.25 (br s, 1H), 7.99 - 7.84 (m, 2H), 7.74 (s, 1H), 7.56 - 7.40 (m, 3H), 3.85 (s, 2H), 2.94 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 2.63 (dt, J = 13.9, 7.3 Hz, 2H), 2.39 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 2.28 (ddd, J = 13.3, 7.9, 5.8 Hz, 1H), 1.56 (ddd, J = 13.5, 8.0, 6.3 Hz, 1H), 1.25 (s, 3H)。
【0228】
中間体 65: 3-(ピロリジン-1-スルホニル)-安息香酸メチルエステル
【化81】
3-(1-ピロリジニルスルホニル)ベンゼンカルボン酸 (500 mg; 1.96 mmol; 1.00 eq.)の無水ジクロロメタン (9 ml)及びメタノール (3 ml)中の溶液に、(トリメチルシリル)ジアゾメタンの溶液(1.47 ml; 2.94 mmol; 1.50 eq.; ヘキサン中2M)を滴下して加え、そして黄色溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル10-40%)により精製し、所望の生成物を白色固形分として提供した(510 mg, 94%)。
1H NMR: (DMSO-d
6): δ 8.25 (ddt, J = 5.2, 3.3, 1.6 Hz, 2H), 8.09 (ddd, J = 7.8, 1.7, 1.3 Hz, 1H), 7.81 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.16 (ddd, J = 6.8, 4.4, 2.7 Hz, 4H), 1.72-1.61 (m, 4H)。 LCMS: 270 (M+1), Rt. 4.60 min.。 HPLC: 97.3 % (254 nm), Rt. 3.82 min.。
【0229】
中間体 66: [3-(ピロリジン-1-スルホニル)-フェニル]-メタノール
【化82】
3-(ピロリジン-1-スルホニル)-安息香酸メチルエステル(中間体 65; 500 mg; 1.86 mmol; 1.00 eq.)の無水THF (25 ml)中に溶液を0℃に冷却した。水素化リチウムアルミニウムの溶液(1.02 ml; 2.04 mmol; 1.10 eq.; THF中2M)を滴下して加え、そして無色溶液を0℃で2時間撹拌した。無色溶液を50 mLの氷上に注ぎ、そして固形分塩化アンモニウムにより中和した。曇った白色エマルジョンを酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル20〜80%)により精製し、所望の生成物を白色固形分として提供した(385 mg, 86%)。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.75 (s, 1H), 7.66 (dt, J = 7.3, 1.7 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.32 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 5.41 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.60 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.13 (ddd, J = 6.8, 4.4, 2.7 Hz, 4H), 1.70-1.59 (m, 4H)。 LCMS: 242 (M+1), Rt. 2.86 min.。 HPLC: 100 % (254 nm), Rt. 2.71 min.。
【0230】
中間体 67: 3-(ピロリジン-1-スルホニル)-ベンズアルデヒド
【化83】
[3-(ピロリジン-1-スルホニル)-フェニル]-メタノール (中間体 66; 380 mg; 1.57 mmol; 1.00 eq.)及び酸化マンガン (iv) (2.74 g; 31.50 mmol; 20.00 eq.)の無水DCM (15 ml)中の溶液を室温で4時間撹拌した。黒色懸濁液をセライト上でろ過し、そしてDCMでリンスした。ろ液を減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル10〜60%)により精製し、所望の生成物を白色固形分として提供した(349 mg, 93%)。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 10.13 (s, 1H), 8.29 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 8.20 (dt, J = 7.6, 1.3 Hz, 1H), 8.15-8.09 (m, 1H), 7.86 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 3.24-3.13 (m, 4H), 1.73-1.59 (m, 4H)。 LCMS: 240 (M+1), Rt. 3.38 min.。 HPLC: 100 % (254 nm), Rt. 3.29 min.。
【0231】
中間体 68: 1-[3-(ピロリジン-1-スルホニル)-ベンジル]-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル
【化84】
ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステルヒドロクロリド (215 mg; 1.30 mmol; 1.00 eq.)、3-(ピロリジン-1-スルホニル)-ベンズアルデヒド (中間体 67; 342 mg; 1.43 mmol; 1.10 eq.)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(386 mg; 1.82 mmol; 1.40 eq.)の無水1,2-ジクロロエタン (5 ml)中の溶液を65℃で3時間加熱した。褐色曇り溶液を酢酸エチルで希釈し、炭酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、そして有機相を減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル20〜100%)により精製し、所望の生成物を無色オイルとして提供した(202 mg, 44%)。
1H NMR (DMSO-d
6): δ 7.72 (s, 1H), 7.68 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.59-7.53 (m, 1H), 3.69 (dd, J = 35.5, 13.5 Hz, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.13 (t, J = 6.7 Hz, 4H), 3.04 (ddd, J = 14.3, 9.7, 6.5 Hz, 1H), 2.71-2.60 (m, 2H), 2.57-2.51 (m, 2H), 2.07-1.89 (m, 2H), 1.70-1.55 (m, 4H)。 LCMS: 353 (M+1), Rt. 2.31 min.。 HPLC: 99.3 % (254 nm), Rt. 2.44 min.。
【0232】
例1
1-(3-p-トリルオキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミド (1)
【化85】
ピロリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミドヒドロクロリド (中間体 2, 75.00 mg; 0.30 mmol; 1.00 eq.)、MeOH (1.13 ml; 15.00 V)及びトリエチルアミン (0.04 ml; 0.33 mmol; 1.10 eq.)を、酢酸(0.04 g; 0.61 mmol; 2.00 eq.)中に溶解し、そしてTHF (1.13 ml; 15.00 V)及び3-p-トリルオキシ-ベンズアルデヒド (81.52 mg; 0.36 mmol; 1.20 eq.)を添加した。反応混合物を室温にて2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(30.17 mg; 0.46 mmol; 1.50 eq.)を添加し、そして反応混合物を室温にて12時間撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残留物をジクロロメタン中に溶解し、水(2 x 3 mL)で洗浄し、その後、飽和塩水溶液で洗浄した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に蒸発させ、粗製生成物を提供した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより最初に精製し、出発材料を除去し、その後、DSC-SCXカラムにより、最終化合物1-(3-p-トリルオキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミドを提供した(38.00 mg; 0.09 mmol; 29.6 %; オフホワイト色固形分)。
1H NMR (DMSO-d
6) δ8.47 (d, J = 4.28 Hz, 1H), 8.39 (t, J = 5.84 Hz, 1H), 7.75-7.71 (m, 1H), 7.30-7.17 (m, 4H), 7.04 (d, J = 7.72 Hz, 1H), 6.91-6.89 (m, 3H), 6.83-6.80 (m, 1H), 4.32 (d, J = 5.96 Hz, 2H), 3.53 (s, 2H), 2.95-2.85 (m, 1H), 2.80-2.70 (m, 1H), 2.65-2.55 (m, 3H), 2.48-2.41 (m, 3H), 2.28 (s, 3H)。
【0233】
下記の化合物を表中に示した出発材料から例1に記載のように合成した。
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【0234】
例2
1-(3-イソブチルスルファニル-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボン酸ピリジン-2-イルメチルエステル(46)
【化86】
1-クロロメチル-3-イソブチルスルファニル-ベンゼン (中間体 12, 0.23 g, 1.09 mmol)を乾燥DMF (10 mL)及び炭酸カリウム (0.45 g, 3017 mmol)中に吸収させ、そしてピロリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミドヒドロクロリド (中間体 1, 0.31 g, 1.31 mmol)を添加し、そして反応混合物を室温にて12時間撹拌した。反応混合物をセライトを通してろ過し、そして減圧下に濃縮して、粗製生成物を提供し、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル20%)により精製した。収率: 15 % (65 mg, 無色液体);
1H NMR: 400 MHz, (DMSO-d
6): δ 8.40-8.48 (m, 2H), 7.71-7.75 (m, 1H), 7.08-7.25 (m, 6H), 4.33 (d, J = 5.88 Hz, 2H), 3.53 (s, 2H), 2.39-2.95 (m, 7H), 1.73-1.96 (m, 3H), 0.96 (d, J = 6.64 Hz, 6H)。
【0235】
下記の化合物を例2中の手順に従って、表中に示される出発材料から合成した。
【表14】
【0236】
例3
2-{3-[1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-イル]-[1,2,4]オキサジアゾール-5-イル}-ピリジン(48)
【化87】
N-ヒドロキシ-1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-カルボキサミジン (中間体 26, 0.2 g, 0.69 mmol)を乾燥THF (3 mL)中に吸収させ、これに、ピコリン酸(0.1 g, 0.83 mmol)、トリエチルアミン (0.29 mL, 2.07 mmol)及びT3Pの酢酸エチル中の50%溶液(0.64 mL, 1.03 mmol)を添加した。反応混合物を10時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却し、そして重炭酸ナトリウムの10%水溶液で処理し、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、そして無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、粗製材料を得て、それをカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル20 %)により精製し、題記の化合物を無色ガム状固形分として提供した(12%, 33 mg)。
1H NMR: (DMSO-d
6): δ 8.80 (s, 1H), 8.22 (d, J = 7.88 Hz, 1H), 8.07-8.09 (m, 1H), 7.68-7.71 (m, 1H), 7.20 (t, J = 8.00 Hz, 1H), 6.87 (t, J = 7.16 Hz, 2H), 6.68-6.78 (m, 1H), 3.55-3.70 (m, 5H), 1.95-2.94 (m, 7H), 0.94 (d, J = 6.72 Hz, 6H)。 LCMS: 379.2 (M+1), Rt. 3.82 min, 91.7 % (max), 99.1 % (254 nm)。
【0237】
下記の実施例を例3に関して記載される手順に従って、表中に示した出発材料から合成した。
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【0238】
例4
2-{1-[1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-イル]-1H-[1,2,3]トリアゾール-4-イル}-ピリジン (60)
【化88】
3-アジド-1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン (中間体 27, 0.4 g, 1.46 mmol) を溶媒の混合物: t-ブタノール(4 mL)及び水(1 mL)中に吸収させた。これに、硫酸銅五水和物(0.01 g, 0.07 mmol)、アスコルビン酸ナトリウム(0.03 g, 0.17 mmol)及び2-エチニル-ピリジン (0.15 g, 1.46 mmol)を添加し、そして室温にて15時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そして題記の化合物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル20%)による精製により、所望の生成物を提供した(4%, 20 mg, 無色液体)。
1H NMR: (DMSO-d
6): δ 8.62 (s, 1H), 8.58-8.59 (m, 1H), 8.02 (d, J = 7.92 Hz, 1H), 7.86-7.91 (m, 1H), 7.32-7.35 (m, 1H), 7.18-7.22 (m, 1H), 6.77-6.88 (m, 3H), 5.28 (s, 1H), 3.59-3.70 (m, 4H), 2.81-3.00 (m, 3H), 2.17-2.50 (m, 3H), 1.90-1.97 (m, 1H), 0.91 (d, J = 6.72 Hz, 6H)。LCMS: (方法 B) 378.3 (M+1), Rt. 6.54 min, 90.3 % (max), 85.0 % (220 nm)。
【0239】
下記の実施例を例4に記載の手順に従って、表に示した出発材料から合成した。
【表19】
【0240】
例5
{5-[1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-イル]-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イル}-メタノール (64)
【化89】
酢酸 5-[1-(3-イソブトキシ-ベンジル)-ピロリジン-3-イル]-[1,3,4]オキサジアゾール-2-イルメチルエステル(中間体 31, 0.1 g, 0.27 mmol)をメタノール (3 mL)及び水(1 mL)中に吸収させ、これに炭酸カリウム (0.05 g, 0.40 mmol)を添加し、そして室温にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、そして得られた粗製物質を酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、そして硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮し、粗製生成物を提供した。カラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル35%)により精製し、題記の化合物を無色オイルとして提供した(45%, 40 mg)。
1H NMR: (DMSO-d
6): δ 7.17-7.21 (m, 1H), 6.84-6.86 (m, 2H), 6.77-6.80 (m, 1H), 5.83 (t, J = 6.20 Hz, 1H), 4.58 (d, J = 6.20 Hz, 2H), 3.53-3.70 (m, 5H), 2.86-2.90 (m, 1H), 2.69-2.73 (m, 1H), 2.58-2.62 (m, 2H), 2.21-2.25 (m, 1H), 1.95-2.08 (m, 2H), 0.96 (d, J = 6.72 Hz, 6H)。 LCMS: 332.3 (M+1), Rt. 3.04 min, 93.9 % (max), 93.9 % (220 nm)。
【0241】
例6
下記の化合物を下記の一般手順の1つに従って、下記の表に示される出発材料から合成した。
【化90】
【0242】
スターバーを有する10 mlマイクロ波バイアルに、アミン (0.270 g, 1.5当量)及びDABAL-Me3 (0.540 mg, 1.2 当量)を添加した。試薬をTHF (4 ml)中に懸濁させ、マイクロ波反応器中で130℃で20分間操作した。反応混合物を室温に冷却し、それに、適切な中間体 (0.500g. 1当量)を添加した。反応混合物をマイクロ波反応器で130℃で20分間照射した。室温に冷却させた後に、反応混合物を2M HClの添加によりクエンチした。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水(20 ml)及び塩水溶液で洗浄し、その後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に蒸発させた。粗製物残留物を石油エーテル-酢酸エチルを溶離剤として用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、純粋なアミドを得た。
【0243】
10 mLのジクロロメタン中のアミン (1 当量)の溶液を中間体 34又は35 (1.2 当量)及びEt
3N (3 当量)と混合した。T3P (3 当量)を反応混合物に0℃にて添加した。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタン (20 mL)で希釈し、そして10% NaHCO3溶液(1 x 20 mL)、水(1 x 20 mL)、次いで、塩水溶液(1x 20mL)で洗浄し、その後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過しそして蒸発させた。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、アミド製品を得た。
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【表32】
【0244】
例7
3-メチル-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-3-カルボン酸 (ピリジン-2-イルメチル)-アミド (110)
【化91】
3-メチル-2-オキソ-1-(3-フェノキシ-ベンジル)-ピペリジン-3-カルボン酸 (中間体 51, 0.1 g, 0.29 mmol)を無水ジクロロメタン (5 mL)中に2-アミノメチル ピリジン (0.045 mL, 0.44 mmol)及びトリエチルアミン (0.16 mL, 1.17 mmol)とともに吸収させた。反応混合物を0℃に冷却させ、そしてプロパンホスホン酸無水物(T3P) (0.28 g, 0.88 mmol)を滴下して加えた。反応混合物を周囲温度で3時間撹拌した。有機相を水 (2X20 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に濃縮し、粗製物質を得て、それをカラムクロマトグラフィーにより精製し、題記の化合物をオフホワイト色ガムとして提供した(63%, 80 mg)。 LCMS: 430.3(M+H), Rt. 3.8 min, 97.8% (max), 97.6% (220nm)。 NMR: 400 MHz, DMSO-d
6: δ 8.46-8.48 (m, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.71-7.72 (m, 1H), 7.35-7.39 (m, 2H), 7.27-7.31 (m, 1H), 7.21-7.24 (m, 2H), 7.13-7.15 (m, 1H), 6.97-7.02 (m, 3H), 6.85-6.88 (m, 2H), 0.00 (s, 2H), 0.00 (d, J = 5.72 Hz, 2H), 3.19-3.22 (m, 2H), 2.29-2.34 (m, 1H), 1.65-1.70 (m, 2H), 1.54-1.60 (m, 1H), 1.35 (s, 3H)。
【0245】
例8
1-[3-(ピロリジン-1-スルホニル)-ベンジル]-ピロリジン-3-カルボン酸 (4,6-ジメチル-ピリジン-2-イルメチル)-アミドヒドロクロリド (111)
【化92】
ビス (トリメチルアルミニウム)-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンアダクト(65.5 mg; 0.26 mmol; 1.50 eq.)及び (4,6-ジメチルピリジン-2-イル)メタンアミン (34.5 μl; 0.26 mmol; 1.50 eq.)の無水THF (2.00 ml)中の溶液をマイクロ波機器中で130℃で20分間照射した。1-[3-(ピロリジン-1-スルホニル)-ベンジル]-ピロリジン-3-カルボン酸メチルエステル(中間体 68; 60.00 mg; 0.17 mmol; 1.00 eq.)の無水THF (0.5 ml)中の溶液を反応混合物に添加し、そして紫色の溶液をマイクロ波機器中で130℃にて40分間照射した。この反応混合物にメタノール (0.5 ml)を添加し、さらに10分間室温にて撹拌し、そして減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 0〜10%)により精製した。純粋画分を減圧下に濃縮し、メタノール (2 ml)中に溶解し、1N 塩酸水溶液(168 μl)及び水を添加し、そして凍結乾燥して、題記の化合物を黄色ガラス状固形分として提供した(74 mg, 87%)。
1H NMR (MeOD-d
4) δ8.08 (s, 1H), 7.96 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.89 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.74 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 4.75-4.46 (m, 4H), 3.81-3.34 (m, 5H), 3.27 (ddd, J = 6.8, 4.3, 2.7 Hz, 4H), 2.74 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 2.32 (ddd, J = 86.5, 22.6, 14.0 Hz, 2H), 1.76 (t, J = 6.6 Hz, 4H)。 LCMS: 457 (M+1), Rt. 1.97 min. 。HPLC: 98.8 % (254 nm), Rt. 2.26 min.。
【0246】
例9
化合物プレート調製
上記及びプロジェクトプロトコールに記載のとおりの最終アッセイ濃度の300×で、2μLのDMSO中の化合物/ウエルでアッセイレディープレート(Assay Ready Plate)として、供給された化合物を送付した。すべてのアッセイプレートは80℃フリーザー中に保管する。
【0247】
アッセイの日に、198μlの外部溶液を適切なアッセイプレートに添加し、徹底的に混合した。これに1:100希釈を行った。イオンワークス(IonWorks)中で細胞に添加するときに、さらに1:3希釈が起こり、総計で1:300希釈となった。
【0248】
各アッセイプレート上で、少なくとも8つのウエルをビヒクルコントロール(0.3%DMSO)、少なくとも8つのウエルを試験される細胞株に特異的な各ポジティブコントロールのために取っておいた。ポジティブコントロールは3倍希釈を用いた8点用量応答で試験し、各試験でIC
50値を決定した。ポジティブコントロール化合物は下記に示す通りである。
【0249】
【表33】
【0250】
電気生理学的記録溶液
電流を記録するための溶液は下記のとおりであった。
【表34】
【0251】
アオンフォテリシン(Amphotericin) Bを用いて、内部記録溶液中で200μg/mlの最終濃度で細胞内部に電気的アクセスを得た。
【0252】
実験プロトコール及びデータ分析
Nav2パルスプロトコール
-120mVの保持電圧にから0mV2.5秒間ステップさせ(パルス1)、次いで、5ミリ秒のパルス間間隔を開けて、-120mVの保持電圧から0mVに20ミリ秒間ステップさせること(パルス2)によりNav電流を生じさせた。イオンワークスクアトロ(IonWorks Quattro)で電圧プロトコールを適用し(Pre)、化合物を添加し、300秒間インキュベートし、電圧プロトコールを最終時間で適用した(Post)。
【0253】
【表35】
【0254】
【表36】
【0255】
Nav データ分析
測定されるパラメータは第一パルス及び第二パルスから0mVへのステッピング時に発生される最大内向電流であった。すべてのデータをシール品質、シールドロップ及び電流振幅に関してフィルタリングした。ピーク電流振幅(Peak)は化合物添加の前(Pre)及び後(Post)で計算し、そしてブロックの量をPost化合物電流振幅をPre化合物電流振幅で除算することにより評価した。これらの手順を第一パルス及び第二パルスに対して行った。
データは以下のとおりに解釈される。
【表37】
【表38】
【表39】
【表40】
【表41】
【0256】
例10
医薬製剤
(A)注射バイアル:
100gの本発明に係る活性成分及び5gのリン酸水素二ナトリウムの、3Lの2回蒸留水中の溶液を、2Nの塩酸を用いてpH6.5に調整し、無菌ろ過し、注射バイアル中に移し、無菌条件下で凍結乾燥し、無菌条件下にシールする。各々の注射バイアルは5mgの活性成分を含む。
【0257】
(B)座剤:
20gの本発明に係る活性成分を100gの大豆レシチン及び1400gのココアバターとともに溶融した混合物を、モールド中に注ぎ入れ、冷却させる。各々の座剤は20mgの活性成分を含む。
【0258】
(C)溶液:
1gの本発明に係る活性成分、9.38gのNaH
2PO
4・2H
2O、28.48gのNa
2HPO
4・12H
2O及び0.1gの塩化ベンザルコニウムから、940mlの2回蒸留水中にて溶液を調製する。pHを6.8に調整し、溶液を1Lにし、放射線により滅菌する。この溶液を点眼剤の形態で使用することができる。
【0259】
(D)軟膏:
500mgの本発明に係る活性成分を、99.5gのワセリンと無菌条件下で混合する。
【0260】
(E)錠剤:
1kgの本発明に係る活性成分、4kgのラクトース、1.2kgのバレイショデンプン、0.2kgのタルク及び0.1kgのステアリン酸マグネシウムの混合物を、各錠剤が10mgの活性成分を含むようにして、慣用の様式でプレスして錠剤を提供する。
【0261】
(F)コート化錠剤:
錠剤を例Eと同様にしてプレスし、次いで、慣用の様式でスクロース、バレイショデンプン、タルク、トラガカント及び染料のコーティングでコート化する。
【0262】
(G)カプセル:
2kgの本発明に係る活性成分を、硬質ゼラチンカプセル中に慣用の様式で導入し、各々のカプセルが20mgの活性成分を含むようにする。
【0263】
(H)アンプル:
1kgの本発明に係る活性成分を60Lの2回蒸留水中の溶液を無菌ろ過し、アンプル中に移し、無菌条件下で凍結乾燥し、無菌条件下でシールをする。各々のアンプルは10mgの活性成分を含む。
【0264】
(I)吸入スプレイ:
14gの本発明に係る活性成分を10Lの等張性NaCl溶液中に溶解し、そして溶液を、ポンプ機構を有する市販のスプレイ容器中に移す。溶液は口又は鼻の中にスプレイされうる。1回のスプレイショット(約0.1 ml)は約0.14 mgの投与量に対応する。
【0265】
本発明の実施形態の幾つかを本明細書中に記載しているが、基本的な例を変更して、本発明の化合物及び方法を使用する他の実施形態を提供することができることは明らかであろう。それゆえ、本発明の範囲は例示として示された特定の実施形態でなく、添付の特許請求の範囲により規定されるべきであることは理解されるであろう。