(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の導体チャネルのそれぞれは前記電気的絶縁層を貫いて延在し、前記複数の導電性キャップのそれぞれは複数の非リセス型導体チャネルのそれぞれの上に選択的に堆積したキャップである、
請求項9から13のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書に説明されるように、3次元回路デバイス又は積層型回路デバイスは、導体チャネル上に選択的に成長した導電性チャネルキャップを含む。チャネルキャップは、余分な材料を堆積させた後にそれを研磨して取り除くことを防ぐために、選択的堆積又は他のプロセスによって形成され得る。従って、チャネルキャップは研磨アーチファクトを残すことなく形成され得る。導体チャネルは、ゲートによって作動する多階層の回路要素からなるデッキを貫いて延在する。ゲートは、ソースへの接続を介して導体チャネルの電位によって作動する。導体チャネル上のチャネルキャップは、導体チャネルをビット線又は他の信号線に、及び/又は複数の回路要素からなる別のデッキに電気的に接続し得る。
【0019】
現在知られる最良の方法と比べて、チャネルキャップ材料の選択的堆積は回路加工を簡略化し得る。この加工はプロセス工程の数を低減し得、これによりコストと時間を低減する。更に、少なくとも1つの研磨プロセスを排除することで、この加工は加工アーチファクトの少なくとも1つの原因を排除し得る。より具体的には、本明細書で説明される選択的なチャネルキャップ加工は、研磨によるスクラッチ、及び、回路デバイスをキャップする分離層のシンニング又は減少を低減又は排除し得る。研磨によってもたらされ得る別のアーチファクトは表面汚染であり、これは本明細書に説明されることに従って低減又は排除される。表面汚染とは、研磨プロセスに起因して分離層及び/又はチャネルキャップにもたらされる汚染物質(他の材料)を意味し得る。研磨アーチファクトの排除への言及は、複数のチャンネルコンタクトを分離する特定の従来のCMP工程で発生し得るアーチファクトをまさに意味し得ることが理解されるであろう。本明細書で説明されるように、チャネルキャップはチャンネルコンタクトであり、これは選択的に形成される。1つの実施形態において、チャネルキャップは分離されて形成されるので、複数のチャンネルコンタクトを分離するために研磨を実行する必要はない。従って、1つ又は複数のCMP工程が排除されるが、回路デバイスの加工は、複数のチャネルキャップコンタクトを形成及び/又は分離するプロセス以外のプロセスに依然として他のCMP工程を用い得る。
【0020】
1つの実施形態において、加工はチャネルキャップの必要な厚さに対して制御され得る。薄いコンタクト層で十分な用途の場合、加工は、露出したチャネル上にチャネルキャップ材料を単に選択的に堆積し得る。1つの実施形態において、より厚いコンタクト層が必要な場合、加工は、分離層及び/又は導体チャネルに複数の開口部をエッチングする、又は別の方法でリセスし得る。次に加工は、より厚い層のためのリセスを充填し得るチャネルキャップ材料を選択的に堆積させる。リセス加工プロセスは、任意の必要な量のリセス及び対応するチャネルキャップの厚さに対して制御され得る。より深いリセスは、必要な厚さを形成するチャネルキャップ堆積に更なる加工時間を必要とし得ることが理解されるであろう。
【0021】
1つの実施形態において、多階層内又は多階層のデッキ内の回路要素は、NANDメモリセルである。従って、回路デバイスは3次元(3D)メモリデバイスであり得る。1つの実施形態において、選択的なチャネルキャップ堆積は、デッキ間コンタクトの形成を可能にする。従って、回路要素又はメモリ素子は、現在の加工寸法及び化学的性質が別の方法で可能となるより多くの階層を用いて形成され得るが、互いに隣接して積層された多階層からなる複数の異なるデッキを個別に加工する。隣接した複数のデッキは、本明細書に説明される任意の実施形態に従って選択的に形成されたチャネルキャップによって接続され得る。
【0022】
以下の説明は複数の添付図面を参照する。これらの図面は、要素又はコンポーネントを必ずしも縮尺通りに提示するものではないことが理解されるであろう。いくつかの要素は、説明及び解説の目的のために意図的に誇張して描かれている。特定の複数の例が、複数のデッキの縦型積層、つまり1つのデッキを他のデッキの上に積層したものを意味することもまた理解されよう。1つの実施形態において、回路は横方向に構成され得る。従って、隣接して積層された複数のデッキは、横型及び/又は縦型の積層を意味し得る。
【0023】
図1A〜
図1Bは、選択的に形成されたチャネルキャップを有する積層型回路の実施形態のブロック図である。
図1Aはリセスを有する回路102を示し、チャネルキャップはリセスに選択的に形成される。
図1Bは、チャネルキャップが非リセス型チャネルに選択的に形成される回路104を示す。
【0024】
回路102は電子回路の断面を表し、多くのそのような回路は通常、半導体ウェハに同時に加工されることが理解されるであろう。基板110は基板又は半導体プラットフォームを表し、その上に電子回路が加工される。基板110は通常、加工するためのウェハの一部である。加工は、基板110の上又はその中にソース導体112を形成する(例えば、堆積させる)。ソース導体112は、回路102の回路要素122の回路動作を作動させ得る又は制御し得る。ソース導体112は高導電性(低抵抗率)材料を含み、そのような金属材料又は他の材料は多数の高移動度キャリアを有する。1つの実施形態において、ソース112は多層構造である。機能回路の全ての回路要素が回路102に示されているわけではないことが理解されるであろう。
【0025】
絶縁体114(要素114−A及び114−B)が、ソース112と多階層の回路要素122(要素122−A及び122−B)との間にバリアを提供し得る。加工は、互いに隣接した多層のデバイスを繰り返し加工することなどによって、複数の階層内に複数の回路要素122を形成する。通常、複数の機能回路要素は、複数の回路要素の各階層間の絶縁体層によって分離される。チャネル124は、複数の回路要素122の共通導体を表し、ソース112まで回路要素122の全高/全長に延在する。従って、チャネル124は、ソース112から回路要素122に電気的接続性を提供する。
【0026】
1つの実施形態において、加工は絶縁体126(要素126−A及び126−B)を複数の回路要素122の上に形成し、複数の回路要素122と回路102上に加工され得る更なる要素との間に分離層を提供する。そのような更なる要素は、多階層の回路要素、信号線、及び/又は他の要素からなる1つ又は複数の更なるデッキを含み得る。加工は、チャネル124の端部にチャネルキャップ132を形成し、回路102上に加工される要素へのチャネル124の電気的接続性を可能にするので、ソース112への更なる要素(不図示)の電気的接続性を可能にする。絶縁体126は、チャネルキャップ132を取り囲む単一の絶縁体層であり得ることが理解されるであろう。同様に、チャネル124は複数の回路要素122によって取り囲まれ得る。従って、「A」要素及び「B」要素の名称は、示される断面の単に例示目的に過ぎず、ある断面から見た回路の異なる側面を示す。
【0027】
1つの実施形態において、チャネルキャップ132用のリセスの深さは、様々な用途に合わせて制御され得る。1つの実施形態において、加工は回路104に示されるように、チャネルキャップ用のいかなるリセス加工も実行しない。回路104は回路102と類似のコンポーネントを用いてラベル付けされており、上記説明は回路104の参照されたコンポーネントに同様に当てはまる。チャネルキャップ134は、円形に又は絶縁体126の平面を越えて延在するように示されている。従って、チャネルキャップ134は、チャネルキャップの円形の特徴を指して、「ボタン型」キャップ又は「マッシュルーム型」キャップと呼ばれ得る。
【0028】
チャネルキャップ132及び134は、高導電性の金属材料を含む。1つの実施形態において、この材料は金属であり、限定されないが、タングステン(W)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、又は他の金属であり得る。1つの実施形態において、この材料は金属シリサイドを含み、限定されないが、タングステンシリサイド(WSix)、チタンシリサイド(TiSix)、コバルトシリサイド(CoSix)、又は他の金属シリサイドであり得る。1つの実施形態において、この材料は金属酸化物を含み、限定されないがチタン酸化物(TiOx)、コバルト酸化物(CoOx)、亜鉛酸化物(ZnOx)、ジルコニウム酸化物(ZrOx)、ハフニウム酸化物(HfOx)、又は他の金属酸化物であり得る。金属、金属窒化物、及び金属酸化物のそれぞれは、チャネル124上に選択的に成長し得る。1つの実施形態において、チャネル124は高ドープのポリシリコンを含み、これにより、既知の技術(シリコン上に選択的に金属成長する技術)を用いて選択的に材料を成長する能力を提供する。
【0029】
WSix又はTiOx(及び本明細書に用いられる他のもの)などの化学式表示は、特定の化学式ではなく化合物の包括的な表示であることが理解されるであろう。各表示は、1番目の元素として金属又は金属原子を意味し、2番目の元素が後に続いている。化学式表示の末尾にある「x」は、化合物が1つ又は複数の2番目の原子と組み合わせた1つ又は複数の1番目の原子を含むことを示す。様々な化合物の各原子の正確な数は、実装及び/又は加工技術によって変わり得るので、本明細書では特定されない。
【0030】
図2は積層型回路の一実施形態のブロック図であり、選択的に形成されたチャネルキャップが複数の回路要素のデッキ間に停止層を提供する。回路200は、複数の回路要素からなる複数のデッキを用いる電子回路デバイスの一部を表し、
図1A及び
図1Bの102又は104に従った回路であり得る。全ての回路要素を単一の3D積層体に加工し、全ての回路要素を作動させるチャネルを形成しようと試みる代わりに、加工は複数の回路要素からなる複数のデッキを用いて層状に回路200を形成する。
【0031】
基板210は基板又は半導体プラットフォームを表し、その上に電子回路が加工される。回路200は電子回路の断面を表し、表されているものは単に個々の回路デバイスのほんの一部であり得、複数の同じ回路デバイスが並行して加工され得ることが理解されるであろう。加工はソース導体212を基板210上に形成(例えば堆積)する。ソース212は電荷担体のソースを複数の導電性チャネルに提供し、それらの導電性チャネルが複数の回路要素を作動させる電位を供給することを可能にする。
【0032】
絶縁体214(要素214−A及び214−B)は、ソース212と第1のデッキ(デッキ220)との間にバリアを提供し得る。デッキ220は、回路要素222(要素222−A及び222−B)を含む。加工は、デッキ220内の複数の階層に複数の回路要素222を形成する。従って、回路200は、デッキ220内で互いに隣接して積層された複数の回路要素222を含む。デッキ220は、回路200の形状及び用いられる加工技術の能力に応じて、少数の回路要素222から30個を超える回路要素(例えば、36個又は38個のメモリセル)までをどこにでも含み得る。チャネル224は、ソース212までデッキ220の全高/全長に延在し、ソース212から複数の回路要素222に電気的接続性を提供する。
【0033】
加工は、回路200の分離層である絶縁体226(要素226−A及び226−B)をデッキ220上に形成する。加工はまた、停止層230として機能する導電性チャネルキャップを形成する。停止層230は、デッキ240のチャネル244の電気的接続性をデッキ220のチャネル224に、従ってソース212に提供する。
【0034】
1つの実施形態において、加工は、回路200の第2のデッキとしてデッキ240をデッキ220に隣接して形成する。デッキ240は回路要素242(要素242−A及び242−B)を含む。多階層の回路要素222及び242は、段階的に又は層状に加工され得ることが理解されるであろう。従って、必要な階層の数は、いくつの層の加工が実行されるかを決定し得る。1つの実施形態において、回路要素222及び242は、それぞれのデッキ内の複数の回路要素の複数の階層として、それぞれ縦に積層される。1つの実施形態において、複数の回路要素242を形成する加工は、複数の回路要素222を形成する加工と同じであるが、いくつかのデッキ加工工程によって分離される異なるデッキにおいて実行される。
【0035】
1つの実施形態において、停止層230に用いられる金属材料、及び/又は停止層230を形成するエッチングの深さは、良好な導電性を相互接続チャネル244からチャネル224に提供し、チャネル244を形成するエッチングプロセスの決定的な停止ポイントを可能にし得る。具体的に示されていないが、チャネル244はまた、その上に選択的に成長したチャネルキャップを有し得る。1つの実施形態において、加工は、停止層230によって表されるチャネルキャップとチャネル244上のチャネルキャップとを選択的に成長させるために異なるプロセスを用いる。例えば、加工は、チャネル224上のリセスに選択的に成長した層として停止層230を形成し、その後、チャネル244を構成するポリ又は他の材料上に選択的に成長したキャップとしてチャネル244上にチャネルキャップを形成し得る。停止層230は、チャネルとチャネルキャップの導電材料との間にオーミック接触を提供する。1つの実施形態において、チャネルキャップのタイプ(例えば、リセス型及び非リセス型)は、停止層230及びチャネル244上のチャネルキャップに対して逆になり得る。加工は、チャネル内に相互接続として、及び/又は導電性チャネルにアクセスするコンタクトとしてチャネルキャップを形成する。チャネルキャップを選択的に成長させることで、加工は複数のコンタクトを分離するCMP又は他の加工を必要としない。その代り、複数のチャネルキャップが単に選択的形成プロセスによってコンタクトとして用意される。従って、チャネルキャップの形成は回路200に研磨アーチファクトをもたらさない。
【0036】
回路200は、2つのデッキ、つまりデッキ220及びデッキ240を明示的に示す。複数の異なるデッキの複数の要素の分離、並びにチャネル224及びチャネル244の高導電性、そして選択的に成長した停止層230は、任意の数のデッキが回路に積層されることを理論的に可能にすることが理解されるであろう。従って、回路200の回路要素の総数は、面積が従来可能にしていたものに対して、積層に基づき2倍、3倍、又はそれより多くなり得る。停止層の選択的成長を用いることで、より商業的に実現可能な大量生産用のプロセスが提供され得る。
【0037】
図3は積層型メモリ回路の一実施形態のブロック図であり、選択的に形成されたチャネルキャップが、チャネルとビット線との間のコンタクトを提供する。回路300は、複数の回路要素からなる複数のデッキを用いる電子回路デバイスの一部を表し、
図1A及び
図1Bの102又は104に従った回路であり得る。回路300は、
図2の回路200を参照して示され説明されたものと類似の要素を含むことが認められるであろう。回路200のコンポーネント210、212、224、226、及び230の解説は、回路300のコンポーネント310、312、324、326、及び330のそれぞれに等しくうまく当てはまる。1つの実施形態において。回路300の複数の回路要素はメモリ素子322(要素322−A及び322−B)である。複数のメモリ素子322は、積層型回路に構成される複数のメモリセルの複数の階層を表す。回路300の3D構成は、より高密度のメモリセルを可能にする。
【0038】
1つの実施形態において、回路300の停止層330はビット線340のコンタクトを提供する。ビット線340は、停止層330を介してチャネル324を充電することで複数のメモリ素子322を充電し得る。従って、回路200の停止層230は、デッキ220上に加工されるデッキ240のチャネル244にチャネル224を接続し、回路300の停止層330はチャネル324をビット線340に接続する。ビット線として明確にラベル付けされているが、ビット線340はチャネル324に接続され得る任意の信号線を表し得ることが理解されるであろう。回路300は、多くのメモリ素子322を複数の異なるチャネルと並列して含み得ることが理解されるであろう。各チャネルは異なる信号線に接続され得る、又は複数のチャネルが同じ信号線に接続され得る。1つの実施形態において、回路300はビット線340と停止層330との間にセレクトゲートを含む。
【0039】
図4A〜
図4Gは、選択的に形成されたチャネルキャップを有する積層型回路の複数の状態の実施形態のブロック図である。例示の目的のために、
図4A〜
図4Gは3次元積層型のメモリデバイスを示し、各デッキは多階層のメモリセルを有している。具体的には、
図4A〜
図4Gの例は、複数の縦型階層のメモリセルを有する縦に積層されたメモリデバイスの例示的な実施形態を提供する。
図4A〜
図4Gに示される回路状態は、本明細書に説明されるチャネルキャップを有する回路102、104、200、又は300などの積層型回路の任意の実施形態に当てはまり得る。1つの実施形態において、加工は、多階層のメモリセルからなる別のデッキを形成済みのデッキに隣接して縦に生成する。1つの実施形態において、「横型」の態様であるが、半導体基板又はウェハから出るように積層されるデバイス用に加工が行われ得る。従って、1つの実施形態において、「縦型」の積層とは、複数のデバイスが動作するために加工される及び/又は配置される半導体基板から出るように、又はそこから上方に離れるように複数の回路要素を延在させる任意の加工を意味し得る。そのような加工は、複数のデバイスが接続される半導体基板の平面の面積を低減させることを可能にするとともに、半導体基板から出るように積層されたデバイスの数を増大させる。
【0040】
図4Aは、多階層442がソース420の上に加工される回路状態402を示す。1つの実施形態において、酸化物422が、ソース420の金属材料とSGSポリ430のドープしたポリ材料との間の分離を提供する。SGSポリ430は、階層積層体440の複数のメモリセルを作動させるのに用いられ得るセレクトゲートを表す。1つの実施形態において、酸化物422は、金属酸化物などの特定の化合物を含み、ソース420への導電性チャネルのエッチング及びコンタクトを制御する。1つの実施形態において、階層積層体440は、1つの階層442を別の階層から分離する階層間絶縁体として酸化物を含む。積層体440は、任意の数の階層442を含み得る。1つの実施形態において、酸化物422は階層間絶縁体として用いられる酸化物と同じ材料である。1つの実施形態において、酸化物422は階層間絶縁体として用いられる酸化物と異なる材料である。簡略化の目的のために、基板は回路状態402に示されていないが、ソース420は基板の中又はその上に加工されると理解されるであろう。
【0041】
図4Bは、加工が中空チャネル導体を形成する回路状態404を示す。1つの実施形態において、加工は、パンチエッチングを形成し、ピラーを洗浄し、ピラーの基部及び側面に沿って導体材料を堆積させることで、メモリ素子の多階層積層体を貫くチャネル450を形成する。1つの実施形態において、チャネル450は単一の導電材料(ポリなど)を含むが、代替的に、チャネル内部の酸化物又は絶縁体を取り囲む、基部及び側面上のポリ又は金属材料であり得る。示されるように、チャネル450は中実チャネルである。チャネル450は、多階層積層体の一端からソース420まで延在し、ソース420にオーミック接触を提供する。
【0042】
回路状態404は、セル444として多階層積層体をより具体的にラベル付けしている。1つの実施形態において、各セル444はセルを作動させる浮遊ゲート446を含む。ゲート446はチャネル450に接続し、チャネル450がゲート446を作動させて複数のセル444へのアクセスを提供する充電を行うことを可能にする。窒化物460は回路キャップ層を表し、これにより、複数のメモリセルの多階層積層体は、回路を完成する他の加工から保護される。1つの実施形態において、窒化物460は複数のメモリセルの多階層積層体と、示される多階層積層体に隣接して縦に加工される複数のメモリセルの別の積層体又は別のデッキとの間の絶縁体又は絶縁層である。概して、窒化物460は非金属窒化物である。窒化物460の物理組成は、キャップ窒化物層のどこにも材料を成長させることなく、チャネルの端部においてチャネルキャップの成長を可能にする材料であり得る。
【0043】
図4Cは、加工がリセス工程を用いてチャネルキャップ又は導電性キャップを形成する回路状態406を示す。加工は、まずエッチング又は別のプロセスによってリセスを形成し、次にキャップ452用の材料でリセスを充填する。キャップ452は、選択的堆積のプロセス、又は回路のある領域に材料を成長又は堆積させるが別の領域には成長又は堆積させないようにできる他の選択的な工程によって選択的に成長する。チャネル450のリセス加工は、窒化物460又は他キャップ又は絶縁体層と異なる1つのタイプの材料(チャネル450の材料)の露出を引き起こす。加工は、キャップ452を形成する金属材料を形成するとともに、窒化物460上にいかなる金属材料も形成しない化学物質の組み合わせ技術及び制御された温度環境を用いる。窒化物はチャネル450と異なる物理的特性を有し、これにより、キャップ452を選択的に金属成長させることが可能になる。キャップ452は、窒化物460とほぼ同じ厚さを有するように示されるが、キャップ452は窒化物460と同じ厚さに、又はそれより薄く、またはそれより厚くなり得ることが理解されるであろう。キャップ452の厚さは、回路用に意図された実装に基づいてキャップ452を選択的に形成するのに用いられる加工に依存する。重要なことに、キャップ452の形成はキャップ452用に意図された領域(すなわち、チャネル450の端部)の外側に材料を堆積させず、余分な材料を除去するために研磨又は他の加工をする必要はなくてよい。研磨を欠くことで、キャップ452を形成する間に、加工アーチファクトがもたらされるのを防止し得る。具体的には、研磨アーチファクトが排除され得る。
【0044】
図4Dは、
図4Cの回路状態406の代替になり得る回路状態408を示す。より具体的には、回路状態408は、加工がリセス工程を用いてチャネルキャップ又は導電性キャップを形成する状態を示すが、中空チャネルを用いる実装も示す。回路状態406と同様に、加工はまずエッチング又は別のプロセスによってリセスを形成し、次にキャップ452用の材料でリセスを充填する。キャップ452は、選択的堆積のプロセス、又は回路のある領域に材料を成長又は堆積させるが別の領域には成長又は堆積させないようにできる他の選択的な工程によって選択的に成長する。チャネル456は中空チャネル導体を表す。中空チャネルの場合、加工は、ポリなどの材料をピラーの側壁に堆積させ、ピラーを酸化物又は他の絶縁体で充填する。次に加工はポリ材料でピラーをキャップする。キャップ452は、チャネル456上の追加のキャップであり、回路状態406を参照して説明されていることに従って選択的に成長する。
【0045】
図4Eは、
図4Dの回路状態408及び
図4Cの回路状態406の代替になり得る回路状態410を示す。より具体的には、回路状態410は、キャップ452の選択的成長の前に、加工が側壁に中空チャネル成長を形成する状態を示す。回路状態410の場合、加工がリセス工程及び中空チャネル456を用いてチャネルキャップ又は導電性キャップを形成する。回路状態406及び408と同様に、加工はまずエッチング又は別のプロセスによってリセスを形成し、次にキャップ452用の材料でリセスを充填する。しかし、キャップ452を選択的に成長する前に、加工は中空チャネルの側壁材料の延長をリセスにおいて選択的に成長させ得る。チャネル456は、回路状態406を参照して説明されていることに従って選択的に成長したキャップ452を有する中空チャネル導体を表す。
【0046】
図4Fは、チャネルをリセス加工することなく、加工がチャネルキャップ又は導電性キャップを形成する回路状態412を示す。回路状態408が回路状態406の代替になることが理解されるであろう。加工は、複数の階層の同じ積層体の異なるチャネルに異なるタイプのチャネルキャップを用いるよう構成され得るが、通常、積層体上の全てのチャネルキャップは同じタイプ(リセス型又は非リセス型)である。1つの実施形態において、加工は、リセス加工することなく、チャネル450の端部にキャップ454を形成する。チャネル450は中実チャネルである。キャップ452について上記に論じられていることに類似して、キャップ454の形成は選択的であり、チャネル450の端部にキャップを形成するよう制御され得、キャップ454用に意図された領域(すなわち、チャネル450の端部)の外側に材料を堆積させない。従って、キャップ454を形成した後に、余分な材料を除去するために研磨する又は他の加工をする必要はなくてよい。研磨を欠くことで、キャップ454を形成する間に加工アーチファクトがもたらされるのを防止し得る。具体的には、研磨アーチファクトが排除され得る。
【0047】
図4Gは、
図4Fの回路状態412の代替になり得る回路状態414を示す。より具体的には、回路状態414は、加工がリセス工程を用いずにチャネルキャップ又は導電性キャップを形成する状態を示すが、中空チャネルを用いる実装を示す。加工は中空チャネルとしてチャネル456を形成する。中空チャネルの場合、加工は、ポリなどの材料をピラーの側壁に堆積させ、ピラーを酸化物又は他の絶縁体で充填する。次に加工はポリ材料でピラーをキャップする。キャップ454は、チャネル456上の追加のキャップであり、回路状態412を参照して説明されていることに従って選択的に成長する。
【0048】
図5Aは、チャネル上にチャネルキャップ用のリセスを有する積層型回路の一実施形態の斜視ブロック図である。回路502は、説明された任意の実施形態による、リセスしたチャネルキャップを有する積層型回路の1つの例であり得る。例えば、回路502は、回路102、200、300、又は
図4A〜
図4Dに示された回路のうちの1つの例であり得る。回路502は、積層型回路の一実施形態の断面斜視図を示す。
【0049】
基板510は、回路502が加工される半導体基板(シリコン基板など)を表す。ソース520は、電荷担体をチャネル560に供給する導電層を表す。絶縁体530は、ソース520をセレクトゲート540から分離する層を表す。セレクトゲート540は、デッキ550の複数の回路要素552を作動させる際に制御を提供し得る導電材料の層を表す。デッキ550は、複数の階層の回路要素552を表し、酸化物又は他の絶縁体層によって分離される複数の回路要素の交互の層として形成され得る。チャネル560は、デッキ550の一端から延在し、ソース520とオーミック接触を形成する。
【0050】
分離層570は、多階層上に加工される他の回路コンポーネントからデッキ550を分離する窒化物層又は他の層を表す。リセス562は、チャネル560を露出させるために分離層に形成されたリセスを表す。1つの実施形態において、その構造は示されるように円筒状である。円形の形状が一般的であるが、他の形状が用いられてよいことが理解されるであろう。1つの実施形態において、リセス562は、分離層570を貫いて酸化物層に又はそうでなければデッキ550に延在し、チャネル560を露出させる。リセス562の深さは制御され得、例えば、示されているものより浅くなり得る。
【0051】
図5Bは、チャネルキャップをリセスに選択的に成長させた積層型回路の一実施形態の斜視ブロック図である。回路504は、チャネルキャップ572を加工した後の回路502を表す。キャップ572は、選択的金属層形成によって形成される。1つの実施形態において、加工は、チャネル560及びリセス562を形成するのに用いられるポリピラーリセスプロセスの後に、キャップ572を形成する。選択的金属層形成は、半導体加工フローを簡略化するとともにコストを低減し得る。1つの実施形態において、チャネル560は回路内にまばらに分布しているとみなされ、これにより、あるチャンネルから別のチャネルに金属が短絡するリスクを低減させ得る。チャネル560のより高密度の分布において、短絡を防止するために、キャップ572を形成する加工は、より慎重に制御される必要があり得る。
【0052】
1つの実施形態において、キャップ572は金属で作られる。1つの実施形態において、キャップ572は金属酸化物で作られる。1つの実施形態において、キャップ572は金属シリサイドで作られる。1つの実施形態において、2つ以上の要素がリセスに選択的に成長する。1つの実施形態において、キャップ572は多層の材料であり得る。例えば、キャップ572はポリピラーの上の酸化物キャップであり得、複数の要素からなる次のデッキ(不図示)において、キャップ572がピラーをエッチングするための又はチャネルをエッチングするための停止層として役割を果たすことを可能にする。そのような一実装において、キャップ572は、ピラーエッチングの後に選択的に除去され得る。どんな材料がキャップ572に用いられても、キャップは、回路を研磨する必要なくリセスを充填するために選択的に成長し得る。
【0053】
図6Aは、チャネルキャップに非リセス型チャネルを用いる積層型回路の一実施形態の斜視ブロック図である。回路602は、説明された任意の実施形態による、非リセス型チャネルキャップを有する積層型回路の1つの例であり得る。例えば、回路602は、回路104、200、300、又は
図4A〜
図4Dに示された回路のうちの1つの例であり得る。回路602は、積層型回路の一実施形態の断面斜視図を示す。
【0054】
基板610は、回路602が加工される半導体基板(シリコン基板など)を表す。ソース620は、電荷担体をチャネル660に供給する導電層を表す。絶縁体630は、ソース620をセレクトゲート640から分離する層を表す。セレクトゲート640は、デッキ650の複数の回路要素652を作動させる際に制御を提供し得る導電材料の層を表す。デッキ650は、複数の階層の回路要素652を表し、酸化物又は他の絶縁体層によって分離される複数の回路要素の交互の層として形成され得る。チャネル660は、デッキ650の一端から延在し、ソース620とオーミック接触を形成する。
【0055】
分離層670は、多階層上に加工される他の回路コンポーネントからデッキ650を分離する窒化物層又は他の層を表す。1つの実施形態において、加工は、分離層670に複数の領域を露出させ、ピラーをエッチングし、ピラーを導体で充填することで、チャネル660を形成する。従って、チャネル660が、ソース620からデッキ650及び分離層670を貫いて延在するように形成され得る。従って、1つの実施形態において、回路602は露出した複数のチャネル端662を含む。1つの実施形態において、この構造は示されるように円筒状である。円形の形状が一般的であるが、他の形状が用いられてよいことが理解されるであろう。露出したチャネル端662は分離層670と異なる材料であり、これにより、チャネルキャップ導体の選択的成長を可能にし得る。
【0056】
図6Bは、リセスを用いずにチャネルキャップをチャネル導体上に選択的に成長した積層型回路の一実施形態の斜視ブロック図である。回路604は、チャネルキャップ672を加工した後の回路602を表す。キャップ672は、選択的金属層形成によって、露出したチャネル端662上に形成される。1つの実施形態において、加工は、チャネル660の端部を露出させるのに用いられるポリピラーCMPプロセスの後に、キャップ672を形成する。選択的金属層形成は、半導体加工フローを簡略化するとともにコストを低減し得る。1つの実施形態において、チャネル660は回路内にまばらに分布しているとみなされ、これにより、あるチャンネルから別のチャネルに金属が短絡するリスクを低減させ得る。チャネル660のより高密度の分布において、短絡を防止するために、キャップ672を形成する加工は、より慎重に制御される必要があり得る。
【0057】
1つの実施形態において、キャップ672は金属で作られる。1つの実施形態において、キャップ672は金属酸化物で作られる。1つの実施形態において、キャップ672は金属シリサイドで作られる。1つの実施形態において、2つ以上の要素がリセスに選択的に成長する。1つの実施形態において、キャップ672は多層の材料であり得る。例えば、キャップ672はポリピラーの上の酸化物キャップであり得、複数の要素からなる次のデッキ(不図示)において、キャップ672がピラーをエッチングするための又はチャネルをエッチングするための停止層として役割を果たすことを可能にする。複数の要素からなる別のデッキに用いられる材料及びプロセスに応じて、非リセス型キャップ672は、エッチング停止層として十分に厚くなくてよいことが理解されるであろう。キャップ672がエッチング停止層として機能し得る実装において、キャップ672は、ピラーエッチングの後に選択的に除去され得る。どんな材料がキャップ672に用いられても、キャップは、回路を研磨する必要なくリセスを充填するために選択的に成長し得る。
【0058】
図7は、選択的に形成されたチャネルキャップを有する積層型回路を形成するためのプロセスの一実施形態のフロー図である。選択的に形成されたチャネルキャップは、積層型回路のチャネル端へのコンタクトを分離するのに前もって必要とされたいくつかの加工工程の必要性を回避し得る。プロセス700は、
図4A〜
図4Bの回路及び回路状態を形成するプロセスの1つの例であり得る。プロセス700は、製造業者の加工装置によって実行され得る。製造業者は加工装置を構成し、一連の加工ステップ又は工程を半導体ウェハに実行して電子回路を形成する。加工装置は、あらゆるタイプの材料加工工程(堆積、CMP、エッチング、イオン注入、アニール、その他)を実行する複数のツールを含み得る。そのような加工装置は、加工を実行するコンピュータ装置並びに機械的ツール及び電気的ツールを含む。加工装置は、1つ又は複数の加工工程制御装置によって制御され、これには、加工を制御するハードウェアロジック及び/又はソフトウェア/ファームウェアロジックが含まれ得る。装置は、いくつかの工程を特定の順序で実行するようプログラムされ得る、又は構成され得る。全体として、装置及び加工又は構成は加工システムと呼ばれ得る。プロセス700の目的のために、複数の工程が「加工」によって実行されると説明される。「加工」は、製造業者及び製造業者によって用いられる加工システムを間接的に意味する。
【0059】
加工は、シリコンウェハなどの半導体基板上にソース領域を形成する(702)。電子回路はソース上に製造される。ソースは、複数の回路要素に電気的活動を生み出すよう作動し得る導体である。1つの実施形態において、加工は、バッファ酸化物又は他の絶縁体をソース上に堆積させる(704)。加工は、ソース上に加工される複数の回路要素の複数の階層用のセレクトゲートを形成する(706)。1つの実施形態において、セレクトゲートは、デッキの中の全ての積層型回路要素用のゲートである。
【0060】
加工は、複数の回路要素の複数の階層からなるデッキを形成する(708)。1つの実施形態において、加工は、酸化物又は別の階層間絶縁体によって分離される複数のセル又は他の複数の回路要素からなる複数の層又は階層を堆積させる。複数の回路要素からなる複数の階層は互いに隣接して積層され、材料が選択的に堆積し除去されてメモリセルなどの必要な複数の回路要素を形成し得る複数のサイクルの工程において加工され得る。加工はまた、ハードマスク絶縁体として窒化物材料などの絶縁体をデッキ上に堆積させ得る。1つの実施形態において、加工はパンチエッチングを実行してチャネル用のピラーを形成し、ピラーは複数の回路要素のデッキが加工されるソース導体の層を露出させる(710)。
【0061】
1つの実施形態において、加工は分離層及びチャネルを洗浄する(712)。例えば、加工は、チャネルキャップの選択的成長を可能にするクリーンな表面を有するために、複数の工程(研磨を含む)を分離層及びチャネルの端部に実行し得る。1つの実施形態において、回路は、チャネルキャップの選択的形成の前に行われる複数の工程から、研磨アーチファクトを含む複数の加工アーチファクトを受け取ることになる。そのような一実装においても、回路は、チャネルキャップの形成から複数の加工アーチファクトを受け取ることはない。なぜなら、チャネルキャップは選択的に成長又は堆積し、洗浄プロセスを必要としないからである。
【0062】
1つの実施形態において、加工は、リセスを形成し、その中にチャネルキャップを選択的に形成するよう構成され得る。1つの実施形態において、加工は、最初にリセスを形成することなくチャネルキャップを選択的に形成し、簡単にチャネルの端部にチャネルキャップを形成するよう構成され得る。これらのプロセスは概して異なるが、説明の簡略化のためにプロセス700では一緒に示されている。1つの実施形態において、加工は、用いるチャネルキャップの厚さを決定する(714)。加工は特定の厚さのチャネルキャップを作成するよう構成され得るので、この決定は特定のチャネルキャップを形成するプロセスフローに従うことになり得ることが理解されるであろう。
【0063】
チャネルキャップの必要な厚さに応じて、加工はリセスを形成し得る。加工がチャネルにリセスを形成する場合(716の「はい」の分岐)、加工はチャネルを必要な深さ又は設定された深さまでリセスする(718)。加工がリセスを形成しない場合(716の「いいえ」の分岐)、加工はリセスを形成しない。1つの実施形態において、リセスがある場合もリセスがない場合も、加工は、導電性キャップ材料層をチャネルの端部に選択的堆積を用いて堆積させる(720)。チャネルキャップの必要な厚さは、回路に実行される追加の加工に関連し得る(例えば、隣接するデッキのエッチングの選択性であり、これにより、より厚い又はより薄い停止層を必要とし得る)。チャネルキャップを形成した後に、加工は回路加工を終了し得る(722)。回路加工の終了は、複数の回路要素の追加のデッキを形成すること、信号線を加工すること、又は他の加工を含み得る。
【0064】
図8は、選択的に形成されたチャネルキャップを有する積層型回路が実装され得るコンピューティングシステムの一実施形態のブロック図である。システム800は、本明細書に説明される任意の実施形態によるコンピューティングデバイスを表し、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、サーバ、ゲーム又はエンタテインメント制御システム、スキャナ、コピー機、プリンタ、ルーティング又はスイッチングデバイス、あるいは他の電子デバイスであり得る。システム800は、システム800の命令の処理、オペレーション管理、及び実行を提供するプロセッサ820を含む。プロセッサ820は、システム800に処理を提供する任意のタイプのマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、処理コア、又は他の処理ハードウェアを含み得る。プロセッサ820はシステム800のオペレーション全体を制御し、1つ又は複数のプログラマブル汎用又は専用マイクロプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、プログラマブルコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)など、又はそのようなデバイスの組み合わせであり得る、又はこれらを含み得る。
【0065】
メモリサブシステム830はシステム800のメインメモリを表し、プロセッサ820によって実行されるコード、又はルーチンを実行する際に用いられるデータ値の一時的ストレージを提供する。メモリサブシステム830は、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、1つ又は複数の様々なランダムアクセスメモリ(RAM)、又は他のメモリデバイス、あるいはそのようなデバイスの組み合わせなど、1つ又は複数のメモリデバイスを含み得る。メモリサブシステム830は、とりわけ、オペレーティングシステム(OS)836を格納してホストし、システム800において命令を実行するためのソフトウェアプラットフォームを提供する。更に、他の命令838がメモリサブシステム830に格納されてそこから実行され、システム800のロジック及び処理を提供する。OS836及び命令838はプロセッサ820によって実行される。メモリサブシステム830は、データ、命令、プログラム、又は他の項目を格納するメモリデバイス832を含む。1つの実施形態において、メモリサブシステムはメモリコントローラ834を含み、これは、コマンドを生成して、そのコマンドをメモリデバイス832に発行するメモリコントローラである。メモリコントローラ834はプロセッサ820の物理的な一部であり得ることが理解されるであろう。
【0066】
プロセッサ820及びメモリサブシステム830は、バス/バスシステム810に結合される。バス810は、適切なブリッジ、アダプタ、及び/又はコントローラによって接続された、任意の1つ又は複数の別個の物理的バス、通信回線/インタフェース、及び/又はポイントツーポイント接続を表す抽象概念である。従って、バス810は、例えば、システムバス、ペリフェラル・コンポーネント・インタコネクト(PCI)バス、ハイパートランスポート、又は業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、スモール・コンピュータ・システム・インタフェース(SCSI)バス、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)規格1394バス(一般に「ファイヤワイヤ」と呼ばれる)のうち1つ又は複数を含み得る。バス810のバスはまた、ネットワークインタフェース850のインタフェースに対応し得る。
【0067】
システム800はまた、バス810に結合された1つ又は複数の入力/出力(I/O)インタフェース840、ネットワークインタフェース850、1つ又は複数の内蔵大容量ストレージデバイス860、及び周辺インタフェース870を含む。I/Oインタフェース840は1つ又は複数のインタフェースコンポーネントを含み得、それを通じて、ユーザはシステム800とやり取りする(例えば、ビデオ、オーディオ、及び/又は英数字インタフェース)。1つの実施形態において、I/Oインタフェース840は、ユーザに出力を提供する高精細度(HD)ディスプレイを含み得る。高精細度とは、約100PPI(インチ当たりの画素数)又はそれより大きい画素密度を有するディスプレイを意味し得、フルHD(例えば1080p)、レティナディスプレイ、4K(超高精細度又はUHD)、又はその他などのフォーマットを含み得る。高精細度はまた、画素ディスプレイと同等な画質を有する投影型ディスプレイ(例えば、ヘッドマウントディスプレイ)を意味し得る。ネットワークインタフェース850は、1つ又は複数のネットワークを介して、リモートデバイス(例えば、サーバ、他のコンピューティングデバイス)と通信する能力をシステム800に提供する。ネットワークインタフェース850は、イーサネット(登録商標)アダプタ、無線相互接続コンポーネント、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、あるいは他の有線規格又は無線規格に基づくインタフェース又はプロプライエタリインタフェースを含み得る。
【0068】
ストレージ860は、1つ又は複数の磁気、ソリッドステート、又は光ベースのディスクあるいはこれらの組み合わせなど、不揮発性の態様に大容量のデータを格納する任意の従来の媒体であり得る、又はこれを含み得る。ストレージ860は、コード又は命令及びデータ862を永続的な状態で保持する(すなわち、システム800への電力が遮断されても値が保持される)。ストレージ860は一般的に「メモリ」であるとみなされ得るが、メモリ830はプロセッサ820に命令を提供する実行メモリ又はオペレーティングメモリである。ストレージ860は不揮発性であるが、メモリ830は揮発性メモリ(すなわち、システム800への電力が遮断されると、データの値又は状態が不定となる)を含み得る。
【0069】
周辺インタフェース870は、具体的に上述されていない任意のハードウェアインタフェースを含み得る。周辺機器とは概して、システム800に従属的に接続するデバイスを意味する。従属的な接続とは、システム800がソフトウェアプラットフォーム及び/又はハードウェアプラットフォームを提供する接続であり、そのプラットフォーム上でオペレーションが実行され、ユーザはそのプラットフォームを用いてやり取りする。
【0070】
1つの実施形態において、メモリサブシステム830のメモリデバイス832、及び/又はシステム800の他のコンポーネントは、選択的に形成されたチャネルキャップを有する積層型回路として形成される回路を含む。チャネルキャップの選択的形成によって、回路は余分なチャネルキャップ材料を回路の分離層から除去することに関連した加工アーチファクトを除外する。むしろ、チャネルキャップはチャネルの端部に選択的に成長し、余分なチャネルキャップ材料の形成を低減するので、余分なチャネルキャップ材料を除去するための研磨は必要とされない。
【0071】
図9は、選択的に形成されたチャネルキャップを有する積層型回路が実装され得るモバイルデバイスの一実施形態のブロック図である。デバイス900は、コンピューティングタブレット、携帯電話又はスマートフォン、無線対応の電子書籍リーダ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、又は他のモバイルデバイスなどのモバイルコンピューティングデバイスを表す。複数のコンポーネントのいくつかが概して示されており、そのようなデバイスの全てのコンポーネントがデバイス900に示されているわけではないことが理解されるであろう。
【0072】
デバイス900は、デバイス900の主な処理オペレーションを実行するプロセッサ910を含む。プロセッサ910は、マイクロプロセッサ、アプリケーションプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラマブルロジックデバイス、又は他の処理手段など、1つ又は複数の物理デバイスを含み得る。プロセッサ910によって実行される処理オペレーションは、アプリケーション及び/又はデバイス機能が実行されるオペレーティングプラットフォーム又はオペレーティングシステムの実行を含む。処理オペレーションは、ヒューマンユーザ又は他のデバイスとのI/O(入力/出力)に関連したオペレーション、電力管理に関連したオペレーション、及び/又はデバイス900を別のデバイスに接続することに関連したオペレーションを含む。処理オペレーションはまた、オーディオI/O及び/又はディスプレイI/Oに関連したオペレーションを含み得る。
【0073】
1つの実施形態において、デバイス900はオーディオサブシステム920を含み、これは、オーディオ機能をコンピューティングデバイスに提供することに関連したハードウェア(例えば、オーディオハードウェア及びオーディオ回路)コンポーネント及びソフトウェア(例えば、ドライバ、コーデック)コンポーネントを表す。オーディオ機能は、スピーカ出力及び/又はヘッドフォン出力、並びにマイク入力を含み得る。そのような機能用の複数のデバイスは、デバイス900に統合され得る、又はデバイス900に接続され得る。1つの実施形態において、ユーザは、プロセッサ910によって受信され処理されるオーディオコマンドを提供することで、デバイス900とやり取りする。
【0074】
ディスプレイサブシステム930は、ユーザがコンピューティングデバイスとやり取りする視覚表示及び/又は触知表示を提供するハードウェア(例えば、ディスプレイデバイス)コンポーネント及びソフトウェア(例えば、ドライバ)コンポーネントを表す。ディスプレイサブシステム930はディスプレイインタフェース932を含み、これは、ユーザに表示を提供するのに用いられる特定のスクリーン又はハードウェアデバイスを含む。1つの実施形態において、ディスプレイインタフェース932は、表示に関連した少なくともいくつかの処理を実行するためにプロセッサ910から分離したロジックを含む。1つの実施形態において、ディスプレイサブシステム930は、出力及び入力の両方をユーザに提供するタッチスクリーンデバイスを含む。1つの実施形態において、ディスプレイサブシステム930は、ユーザに出力を提供する高精細度(HD)ディスプレイを含む。高精細度とは、約100PPI(インチ当たりの画素数)又はそれより大きい画素密度を有するディスプレイを意味し得、フルHD(例えば1080p)、レティナディスプレイ、4K(超高精細度又はUHD)、又はその他などのフォーマットを含み得る。高精細度はまた、画素ディスプレイと同等な画質を有する投影型ディスプレイ(例えば、ヘッドマウントディスプレイ)を意味し得る。
【0075】
I/Oコントローラ940は、ユーザとのインタラクションに関連するハードウェアデバイス及びソフトウェアコンポーネントを表す。I/Oコントローラ940は、オーディオサブシステム920及び/又はディスプレイサブシステム930の一部であるハードウェアを管理するよう動作し得る。更に、I/Oコントローラ940は、デバイス900に接続する追加のデバイスの接続ポイントを示し、それを通じてユーザはシステムとやり取りし得る。例えば、デバイス900に取り付けられ得るデバイスは、マイクデバイス、スピーカ又はステレオシステム、ビデオシステム又は他のディスプレイデバイス、キーボード又はキーパッドデバイス、あるいはカードリーダ又は他のデバイスなどの特定のアプリケーションとともに用いるための他のI/Oデバイスを含み得る。
【0076】
上述したように、I/Oコントローラ940は、オーディオサブシステム920及び/又はディスプレイサブシステム930とやり取りし得る。例えば、マイク又は他のオーディオデバイスを通じた入力は、デバイス900の1つ又は複数のアプリケーション又は機能に入力又はコマンドを提供し得る。更に、オーディオ出力がディスプレイ出力の代わりに、又はそれに加えて提供され得る。別の例において、ディスプレイサブシステムがタッチスクリーンを含む場合、ディスプレイデバイスはまた、I/Oコントローラ940によって少なくとも部分的に管理され得る入力デバイスとして役割を果たす。I/Oコントローラ940によって管理されるI/O機能を提供する追加のボタン又はスイッチもまたデバイス900に存在し得る。
【0077】
1つの実施形態において、I/Oコントローラ940は、加速度計、カメラ、光センサ又は他の環境センサ、ジャイロスコープ、全地球測位システム(GPS)、又はデバイス900に含まれ得る他のハードウェアなどのデバイスを管理する。入力は直接のユーザインタラクションの一部であり得、更に環境入力をシステムに提供してそのオペレーションに影響を及ぼし得る(ノイズのフィルタリング、輝度検出に対するディスプレイの調整、カメラ用のフラッシュの適用、又は他の機能など)。1つの実施形態において、デバイス900はバッテリ電力の使用量、バッテリの充電、及び省電力動作に関連した機能を管理する電力管理950を含む。
【0078】
メモリサブシステム960は、デバイス900に情報を格納するためのメモリデバイス962を含む。メモリサブシステム960は、不揮発性(メモリデバイスへの電力が遮断されても状態は変化しない)メモリデバイス、及び/又は揮発性(メモリデバイスへの電力が遮断されると状態が不定になる)メモリデバイスを含み得る。メモリ960は、アプリケーションデータ、ユーザデータ、音楽、写真、ドキュメント、又は他のデータ、並びにシステム900のアプリケーション及び機能の実行に関連したシステムデータを(長期であっても一時的であっても)格納し得る。1つの実施形態において、メモリサブシステム960はメモリコントローラ964(これはまた、システム900の制御の一部とみなされ得、可能性としてプロセッサ910の一部とみなされ得る)を含む。メモリコントローラ964は、コマンドを生成して、そのコマンドをメモリデバイス962に発行するスケジューラを含む。
【0079】
接続970は、デバイス900が外部デバイスと通信することを可能にするハードウェアデバイス(例えば、無線及び/又は有線コネクタ、並びに通信ハードウェア)、及びソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。外部デバイスとは、他のコンピューティングデバイス、無線アクセスポイント又は基地局などの別個のデバイス、及びヘッドセット、プリンタ、又は他のデバイスなどの周辺機器であり得る。
【0080】
接続970は、複数の異なるタイプの接続を含み得る。一般化すると、デバイス900は、セルラー方式接続972及び無線接続974とともに示される。セルラー方式接続972は概して、無線キャリアによって提供されるセルラー方式ネットワーク接続を意味し、例えば、GSM(登録商標)(移動体通信用グローバルシステム)あるいはその変形規格又は派生規格、CDMA(符号分割多重アクセス)あるいはその変形規格又は派生規格、TDM(時分割多重化)あるいはその変形規格又は派生規格、LTE(ロングタームエボリューションであり、「4G」とも呼ばれる)、又は他のセルラー方式サービス規格などを介して提供される。無線接続974は、セルラー方式ではない無線接続を意味し、パーソナルエリアネットワーク(Bluetooth(登録商標)など)、ローカルエリアネットワーク(WiFi(登録商標)など)、及び/又はワイドエリアネットワーク(WiMAXなど)、又は他の無線通信を含み得る。無線通信は、変調された電磁放射を用いることによって、非固体媒体を通じてデータを転送することを意味する。有線通信は、固体通信媒体を通じて行われる。
【0081】
周辺接続980は、周辺接続を構成するハードウェアインタフェース及びコネクタ、並びにソフトウェアコンポーネント(例えば、ドライバ、プロトコルスタック)を含む。デバイス900は、他のコンピューティングデバイスに対する周辺デバイスである場合(「外へ(to)」982)と、デバイス900に接続される周辺デバイスを有する場合(「外から(from)」984)の両方になり得ることが理解されるであろう。デバイス900は一般に、デバイス900のコンテンツを管理(例えば、ダウンロード及び/又はアップロード、変更、同期)するなどの目的のために、他のコンピューティングデバイスに接続する「ドッキング」コネクタを有する。更に、ドッキングコネクタは、デバイス900がいくつかの周辺機器に接続することを可能にし得、これらの周辺機器は、デバイス900が、例えばオーディオビジュアルシステム又は他のシステムへのコンテンツ出力を制御することを可能にする。
【0082】
プロプライエタリドッキングコネクタ、又は他のプロプライエタリ接続ハードウェアに加えて、デバイス900は、一般ベース又は標準ベースのコネクタを介して周辺接続980を構成し得る。一般的タイプは、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)コネクタ(これは、複数の異なるハードウェアインタフェースのいずれかを含み得る)、MiniDisplayPort(MDP)、高精細度マルチメディアインタフェース(HDMI(登録商標))、ファイヤワイヤ含むDisplayPort、又は他のタイプを含み得る。
【0083】
1つの実施形態において、メモリサブシステム960のメモリデバイス962、及び/又はシステム900の他のコンポーネントは、選択的に形成されたチャネルキャップを有する積層型回路として形成される回路を含む。チャネルキャップの選択的形成によって、回路は余分なチャネルキャップ材料を回路の分離層から除去することに関連した加工アーチファクトを除外する。むしろ、チャネルキャップはチャネルの端部に選択的に成長し、余分なチャネルキャップ材料の形成を低減するので、余分なチャネルキャップ材料を除去するための研磨は必要とされない。
【0084】
1つの態様において、3次元回路を用いた回路デバイスは、半導体基板のソース導体の層と、互いに隣接して積層された多階層の回路要素であって、各階層はゲートによって作動する回路要素を含む、多階層の回路要素と、多階層の回路要素を貫いて延在する少なくとも1つの導体チャネルであって、導体チャネルは複数の回路要素の複数のゲートをソース導体に電気的に結合する、少なくとも1つの導体チャネルと、各導体チャネル上の導電性キャップであって、導電性キャップの層は導体チャネルとオーミック接触を形成し、各導電性キャップは分離層の複数の開口部の各導体チャネル上に形成され、導電性キャップは研磨アーチファクトを有さない、導電性キャップとを備える。
【0085】
1つの実施形態において、導電性キャップは選択的に堆積した金属材料の層を有する。1つの実施形態において、導電性キャップは金属酸化物の層を有する。1つの実施形態において、導電性キャップは金属シリサイドの層を有する。1つの実施形態において、分離層は非金属窒化物の層を有する。1つの実施形態において、導電性キャップは、導体チャネル上のリセスに選択的に堆積した層を有する。1つの実施形態において、導体チャネルは分離層を貫いて延在し、導電性キャップは、導体チャネル上に選択的に堆積した円形キャップである。1つの実施形態において、分離層はさらに、研磨アーチファクトを有さない。1つの実施形態において、導電性キャップを介して、導体チャネルにオーミックに接触するビット線をさらに有する。1つの実施形態において、多階層の回路要素、導体チャネル、及び導電性キャップはそれぞれ、第1のデッキの第1の多階層の回路要素、第1の導体チャネル、及び第1の導電性キャップであり、さらに、第2の多階層の回路要素、第2の導体チャネル、及び第2の導電性キャップを含む第2のデッキを有し、第1の導電性キャップは第1のデッキと第2のデッキとの間の停止層であり、第2のデッキの第2の導体チャネルと第1のデッキの第1の導体チャネルとを相互接続する。
【0086】
1つの態様において、メモリデバイスを有する電子デバイスは、データを格納する3次元積層型のメモリデバイスと、メモリデバイスからアクセスされるデータに基づいて表示を生成するために結合されたタッチスクリーンディスプレイとを含み、メモリデバイスは、半導体基板上のソース導体の層と、互いに隣接して積層された多階層のメモリセルであって、それぞれの階層はゲートによって作動するメモリセルを含む、多階層のメモリセルと、多階層のメモリセルを貫いて延在する少なくとも1つの導体チャネルであって、導体チャネルは複数のメモリセルの複数のゲートをソース導体に電気的に結合する、少なくとも1つの導体チャネルと、各導体チャネル上の導電性キャップであって、導電性キャップの層は導体チャネルとオーミック接触を形成し、各導電性キャップは分離層の複数の開口部の各導体チャネル上に形成され、導電性キャップ及び分離層は研磨アーチファクトを有さない、導電性キャップとを含む。
【0087】
1つの実施形態において、導電性キャップは選択的に堆積した金属材料を有する。1つの実施形態において、導電性キャップは選択的に堆積した金属酸化物を有する。1つの実施形態において、導電性キャップは選択的に堆積した金属シリサイドを有する。1つの実施形態において、分離層は非金属窒化物の層を有する。1つの実施形態において、導電性キャップは、導体チャネル上のリセスに選択的に堆積した層を有する。1つの実施形態において、導体チャネルは分離層を貫いて延在し、導電性キャップは導体チャネル上に選択的に堆積した円形キャップである。1つの実施形態において、導体チャネルは分離層を貫いて延在し、導電性キャップは非リセス型導体チャネル上に選択的に堆積したキャップである。1つの実施形態において、分離層はさらに、研磨アーチファクトを有さない。1つの実施形態において、多階層のメモリセル、導体チャネル、及び導電性キャップはそれぞれ、第1のデッキの第1の多階層のメモリセル、第1の導体チャネル、及び第1の導電性キャップであり、さらに、第2の多階層のメモリセル、第2の導体チャネル、及び第2の導電性キャップを含む第2のデッキを有し、第1の導電性キャップは第1のデッキと第2のデッキとの間の停止層であり、第2のデッキの第2の導体チャネルと第1のデッキの第1の導体チャネルとを相互接続する。1つの実施形態において、導電性キャップを介して、導体チャネルにオーミックに接触するビット線をさらに有する。
【0088】
1つの態様において、3次元回路を形成するための方法は、半導体基板上にソース導体の層を形成する段階と、互いに隣接して積層された多階層の回路要素からなるデッキを形成する段階であって、それぞれの階層は、ゲートによって作動する回路要素を含む、段階と、デッキを貫いて延在する少なくとも1つの導体チャネルを形成する段階であって、導体チャネルは回路要素のゲートをソース導体に電気的に結合する、段階と、導電性キャップを各導体チャネル上に堆積させる段階であって、導電性キャップの層は導体チャネルとオーミック接触を形成し、各導電性キャップは、導電性キャップ及び分離層に研磨アーチファクトを生成することなく、分離層の複数の開口部内の各導体チャネル上に形成される、段階とを含む。
【0089】
1つの実施形態において、導電性キャップを形成する段階は、金属を選択的に堆積させる段階を有する。1つの実施形態において、導電性キャップを形成する段階は、金属酸化物を選択的に堆積させる段階を有する。1つの実施形態において、導電性キャップを形成する段階は、金属シリサイドを選択的に堆積させる段階を有する。1つの実施形態において、導電性キャップを堆積させる段階は、導体チャネル上のエッチングされたリセスに導電材料を選択的に堆積させる段階を有する。1つの実施形態において、導体チャネルは分離層を貫いて延在し、導電性キャップを堆積させる段階は、導体チャネル上にマッシュルーム型キャップを選択的に堆積させる段階を有する。1つの実施形態において、導電性キャップを介して導体チャネルにオーミックに接触するビット線を形成する段階をさらに備える。1つの実施形態において、多階層の回路要素、導体チャネル、及び導電性キャップはそれぞれ、第1のデッキの第1の多階層の回路要素、第1の導体チャネル、及び第1の導電性キャップであり、さらに、第2の多階層の回路要素を形成する段階、第2の導体チャネルを形成する段階、及び第2の導電性キャップを堆積させる段階を含む第2のデッキを形成する段階を備え、第1の導電性キャップは第1のデッキと第2のデッキとの間の停止層であり、第2のデッキの第2の導体チャネルと第1のデッキの第1の導体チャネルとを相互接続する。1つの実施形態において、導電性キャップを介して、導体チャネルにオーミックに接触するビット線を形成する段階をさらに備える。
【0090】
1つの態様において、製造物品はコンテンツを格納させたコンピュータ可読記憶媒体を備え、これは実行されると、半導体基板上にソース導体の層を形成する段階と、互いに隣接して積層された多階層の回路要素からなるデッキを形成する段階であって、それぞれの階層はゲートによって作動する回路要素を含む、段階と、デッキを貫いて延在する少なくとも1つの導体チャネルを形成する段階であって、導体チャネルは回路要素のゲートをソース導体に電気的に結合する、段階と、導電性キャップを各導体チャネル上に堆積させる段階であって、導電性キャップの層は導体チャネルとオーミック接触を形成し、各導電性キャップは、導電性キャップ及び分離層に研磨アーチファクトを生成することなく、分離層の複数の開口部内の各導体チャネル上に形成される、段階とを含む3次元回路を形成するためのオペレーションを実行する。
【0091】
1つの実施形態において、導電性キャップを形成するためのコンテンツは、金属を選択的に堆積させるためのコンテンツを有する。1つの実施形態において、導電性キャップを形成するためのコンテンツは、金属酸化物を選択的に堆積させるためのコンテンツを有する。1つの実施形態において、導電性キャップを形成するためのコンテンツは、金属シリサイドを選択的に堆積させるためのコンテンツを有する。1つの実施形態において、導電性キャップを堆積させるためのコンテンツは、導体チャネル上のエッチングされたリセスに導電材料を選択的に堆積させるためのコンテンツを有する。1つの実施形態において、導体チャネルは分離層を貫いて延在し、導電性キャップを堆積させるためのコンテンツは、導体チャネル上にマッシュルーム型のキャップを選択的に堆積させるためのコンテンツを有する。1つの実施形態において、導電性キャップを介して導体チャネルにオーミックに接触するビット線を形成するためのコンテンツをさらに有する。1つの実施形態において、多階層の回路要素、導体チャネル、及び導電性キャップはそれぞれ、第1のデッキの第1の多階層の回路要素、第1の導体チャネル、及び第1の導電性キャップであり、さらに、第2の多階層の回路要素を形成すること、第2の導体チャネルを形成すること、及び第2の導電性キャップを堆積させることを含む第2のデッキを形成するためのコンテンツを有し、第1の導電性キャップは第1のデッキと第2のデッキとの間の停止層であり、第2のデッキの第2の導体チャネルと第1のデッキの第1の導体チャネルとを相互接続する。1つの実施形態において、導電性キャップを介して導体チャネルにオーミックに接触するビット線を形成するためのコンテンツをさらに有する。
【0092】
1つの態様において、3次元回路を形成するための装置は、半導体基板上にソース導体の層を形成するための手段と、互いに隣接して積層された多階層の回路要素からなるデッキを形成するための手段であって、それぞれの階層は、ゲートによって作動する回路要素を含む、手段と、デッキを貫いて延在する少なくとも1つの導体チャネルを形成するための手段であって、導体チャネルは回路要素のゲートをソース導体に電気的に結合する、手段と、導電性キャップを各導体チャネル上に堆積させるための手段であって、導電性キャップの層は導体チャネルとオーミック接触を形成し、各導電性キャップは、導電性キャップ及び分離層に研磨アーチファクトを生成することなく、分離層の複数の開口部内の各導体チャネル上に形成される、手段とを含む。
【0093】
1つの実施形態において、導電性キャップを形成するための手段は、金属を選択的に堆積させるための手段を有する。1つの実施形態において、導電性キャップを形成するための手段は、金属酸化物を選択的に堆積させるための手段を有する。1つの実施形態において、導電性キャップを形成するための手段は、金属シリサイドを選択的に堆積させるための手段を有する。1つの実施形態において、導電性キャップを堆積させるための手段は、導体チャネル上のエッチングされたリセスに導電材料を選択的に堆積させるための手段を有する。1つの実施形態において、導体チャネルは分離層を貫いて延在し、導電性キャップを堆積させるための手段は、導体チャネル上にマッシュルーム型キャップを選択的に堆積させるための手段を有する。1つの実施形態において、導電性キャップを介して導体チャネルにオーミックに接触するビット線を形成するための手段をさらに有する。1つの実施形態において、多階層の回路要素、導体チャネル、及び導電性キャップはそれぞれ、第1のデッキの第1の多階層の回路要素、第1の導体チャネル、及び第1の導電性キャップであり、さらに、第2の多階層の回路要素を形成すること、第2の導体チャネルを形成すること、及び第2の導電性キャップを堆積させることを含む第2のデッキを形成するための手段を有し、第1の導電性キャップは第1のデッキと第2のデッキとの間の停止層であり、第2のデッキの第2の導体チャネルと第1のデッキの第1の導体チャネルとを相互接続する。1つの実施形態において、導電性キャップを介して導体チャネルにオーミックに接触するビット線を形成するための手段をさらに有する。
【0094】
本明細書に示されるフロー図は、一連の様々なプロセス動作の例を提供する。フロー図は、ソフトウェア又はファームウェアルーチンによって実行されるオペレーション、及び物理的オペレーションを示し得る。1つの実施形態において、フロー図は、ハードウェア及び/又はソフトウェアで実装され得る有限ステートマシン(FSM)の状態を示し得る。動作の順序は、特定のシーケンス又は順序で示されるが、別段の定めがない限り変更され得る。従って、示される複数の実施形態は例としてのみ理解されるべきであり、プロセスは異なる順序で実行され得、いくつかの動作は並列に実行され得る。更に、1つ又は複数の動作は様々な実施形態において省略され得るので、全ての動作があらゆる実施形態において必要とされるわけではない。他のプロセスフローも可能である。
【0095】
様々なオペレーション又は機能が本明細書に説明される範囲内において、それらは、ソフトウェアコード、命令、構成、及び/又はデータとして説明され得る、又は定義され得る。コンテンツは、直接実行可能なファイル(「オブジェクト」形式、又は「実行」形式)、ソースコード、又は差分コード(「デルタ」コード、又は「パッチ」コード)であり得る。本明細書に説明される複数の実施形態のソフトウェアコンテンツは、コンテンツが格納された製造物品によって、又は通信インタフェースを介してデータを送信する通信インタフェースを動作させる方法によって提供され得る。機械可読記憶媒体は、説明された機能又はオペレーションを機械に実行させ得、機械(例えば、コンピューティングデバイス、電子システムなど)によってアクセス可能な形式で情報を格納する任意の機構、例えば、書き込み可能/書き込み不可能な媒体(例えば、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイスなど)などを含む。通信インタフェースは、別のデバイスと通信するために、ハードワイヤード、無線、光などの媒体のいずれかとインタフェース接続する任意の機構、例えば、メモリバスインタフェース、プロセッサバスインタフェース、インターネット接続、ディスクコントローラなどを含む。通信インタフェースは、設定パラメータを提供することで、及び/又は通信インタフェースを準備する信号を送信することで、ソフトウェアコンテンツを記述するデータ信号を提供するよう構成され得る。通信インタフェースは、通信インタフェースに送信される1つ又は複数のコマンド又は信号を介してアクセスされ得る。
【0096】
本明細書に説明される様々なコンポーネントは、説明されるオペレーション又は機能を実行するための手段であり得る。本明細書に説明される各コンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、又はこれらの組み合わせを含む。これらのコンポーネントは、ソフトウェアモジュール、ハードウェアモジュール、専用ハードウェア(例えば、特定用途向けハードウェア、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)など)、組み込みコントローラ、ハードワイヤード回路などとして実装され得る。
【0097】
本明細書に説明されることに加え、開示された本発明の複数の実施形態及び実装に対して、それらの範囲を逸脱することなく様々な変形がなされ得る。従って、本明細書の複数の説明図及び例は、限定的な意味ではなく例示として解釈されるべきである。本発明の範囲は、以下に続く特許請求の範囲を参照することによってのみ判断されるべきである。