特許第6596435号(P6596435)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 東京エレクトロン株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000002
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000003
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000004
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000005
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000006
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000007
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000008
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000009
  • 特許6596435-シャワーヘッド及び成膜装置 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6596435
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】シャワーヘッド及び成膜装置
(51)【国際特許分類】
   C23C 16/455 20060101AFI20191010BHJP
   H01L 21/205 20060101ALI20191010BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20191010BHJP
【FI】
   C23C16/455
   H01L21/205
   H01L21/302 101G
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-548820(P2016-548820)
(86)(22)【出願日】2015年8月31日
(86)【国際出願番号】JP2015074703
(87)【国際公開番号】WO2016043033
(87)【国際公開日】20160324
【審査請求日】2018年5月30日
(31)【優先権主張番号】特願2014-188689(P2014-188689)
(32)【優先日】2014年9月17日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100122507
【弁理士】
【氏名又は名称】柏岡 潤二
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 洋二
【審査官】 末松 佳記
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−291385(JP,A)
【文献】 特開2013−194263(JP,A)
【文献】 特開2014−057047(JP,A)
【文献】 特開2000−212752(JP,A)
【文献】 特開2004−277772(JP,A)
【文献】 特開2008−208462(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 16/00−16/56
H01L 21/205
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
成膜装置用のシャワーヘッドであって、
厚さ方向に沿って延びる複数のガス噴射孔が形成されたガス噴射プレートと、
共通の流路から前記複数のガス噴射孔の少なくとも幾つかにガスを導くための複数の流路であり、前記共通の流路に接続される一端及び他端を有する、該複数の流路を提供するガス供給部と、を備え、
前記複数の流路のうちの任意の二つの流路であり、一方の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第1の直線距離が、他方の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第2の直線距離よりも短い、該二つの流路は、前記一方の流路の長さと前記第1の直線距離との差異が、前記他方の流路の長さと前記第2の直線距離との差異よりも大きい関係を有し、
前記ガス供給部は、前記複数の流路を提供する複数の配管を有し、該複数の配管は、可撓性を有する、シャワーヘッド。
【請求項2】
前記ガス供給部は、前記複数の流路のうち少なくとも1つの流路の他端を、前記複数のガス噴射孔のうち少なくとも幾つかのガス噴射孔に接続する分岐流路を更に提供する、請求項1に記載のシャワーヘッド。
【請求項3】
成膜装置用のシャワーヘッドであって、
厚さ方向に沿って延びる複数のガス噴射孔が形成されたガス噴射プレートと、
共通の流路から前記複数のガス噴射孔の少なくとも幾つかにガスを導くための複数の流路であり、前記共通の流路に接続される一端及び他端を有する、該複数の流路を提供するガス供給部と、を備え、
前記複数の流路のうちの任意の二つの流路であり、一方の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第1の直線距離が、他方の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第2の直線距離よりも短い、該二つの流路は、前記一方の流路の長さと前記第1の直線距離との差異が、前記他方の流路の長さと前記第2の直線距離との差異よりも大きい関係を有し、
前記ガス供給部は、別の共通の流路から前記複数のガス噴射孔の少なくとも幾つかにガスを導くための複数の別の流路であり、前記別の共通の流路に接続される一端及び他端を有する、該複数の別の流路を更に提供し、
前記複数の別の流路のうちの任意の二つの別の流路であり、一方の別の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第3の直線距離が、他方の別の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第4の直線距離よりも短い、該二つの別の流路は、前記一方の別の流路の長さと前記第3の直線距離との差異が、前記他方の別の流路の長さと前記第4の直線距離との差異よりも大きい関係を有する、シャワーヘッド。
【請求項4】
前記ガス供給部は、前記複数の流路のうち少なくとも1つの流路の他端を、前記複数のガス噴射孔のうち少なくとも幾つかのガス噴射孔に接続する分岐流路を更に提供する、請求項3に記載のシャワーヘッド。
【請求項5】
前記ガス供給部は、複数の空洞が形成されたブロック状の部材を有し、該複数の空洞が前記複数の流路を構成する、請求項3又は4に記載のシャワーヘッド。
【請求項6】
前記ブロック状の部材は、3Dプリンタを用いて形成されている、請求項に記載のシャワーヘッド。
【請求項7】
前記複数のガス噴射孔は、前記ガス噴射プレートの厚さ方向に直交する第1の方向、及び、前記厚さ方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向に沿って配列されており、
前記複数の流路の他端、及び、前記複数の別の流路の他端は、前記第1の方向及び前記第2の方向のそれぞれにおいて、前記複数のガス噴射孔に交互に接続されている、請求項3〜6の何れか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項8】
前記ガス噴射プレートは、円盤形状を有しており、
前記複数のガス噴射孔は、前記厚さ方向から見て、前記ガス噴射プレートの周方向及び径方向に沿って配列されており、
前記複数の流路の他端、及び、前記複数の別の流路の他端は、前記周方向及び前記径方向のそれぞれにおいて、前記複数のガス噴射孔に交互に接続されている、請求項3〜6の何れか一項に記載のシャワーヘッド。
【請求項9】
請求項1〜8の何れか一項に記載のシャワーヘッドを備える、成膜装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、シャワーヘッド及び成膜装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスや液晶表示デバイスといった電子デバイスの製造においては、CVD法(Chemical Vapor Deposition)やALD法(Atomic Layer Deposition)といった成膜法を用いて被処理体上に薄膜を形成することがある。これらの成膜法では、被処理体の面内において均一な薄膜を形成することが求められる。被処理体の面内で均一な薄膜を形成するために、成膜用のガスを被処理体にシャワー状に吐出するシャワーヘッドを備えた成膜装置が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1〜4には、シャワーヘッドを備える成膜装置が記載されている。特許文献1〜4の成膜装置は、処理容器、載置台、及びシャワーヘッドを備えている。処理容器は、その内側に被処理体を処理する処理空間を画成している。載置台は、処理容器内に設けられており、被処理体を載置する。シャワーヘッドは、載置台の上方に設けられており、載置台上に載置された被処理体に向けて成膜用のガスを供給する。
【0004】
また、特許文献1〜4に記載のシャワーヘッドの内部には、ガス拡散室が形成されている。このガス拡散室は、その内部でガス源から供給される成膜用のガスを拡散する。このガス拡散室には、処理空間に向けて開口する複数のガス噴射孔が連通している。これらのシャワーヘッドは、ガス源から供給されたガスをガス拡散室内で拡散させ、拡散させた処理ガスをガス噴射孔を介して被処理体に向けて噴射する。しかし、ガス拡散室を内部に有するシャワーヘッドでは、ガス種を切り替える際にガスがガス拡散室内に滞留し、シャワーヘッド内の処理ガスを適切に排出(パージ)できないことがある。その結果、異なる種類のガスが混合し、被処理体にパーティクルが形成される恐れがある。
【0005】
特許文献5には、シャワーヘッド内のガスを適切に排出することを可能とするシャワーヘッドが記載されている。このシャワーヘッドは、その一端が複数のガス噴射孔に個別に接続される複数の細管を備えている。複数の細管の他端は、ガス供給通路に接続されている。この特許文献5に記載のシャワーヘッドは、内部にガスが淀む空間を形成しないようにすることで、短時間でシャワーヘッド内のガスの置換を可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2013/015281号
【特許文献2】特表2009−524244号公報
【特許文献3】特開2007−27490号公報
【特許文献4】特開2008−297597号公報
【特許文献5】特開2004−277772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献5のシャワーヘッドでは、複数のガス噴射孔から吐出されるガスの流量は、ガス噴射孔の形成位置によって異なる。吐出されるガスの流量がガス噴射孔の形成位置によって異なる場合には、被処理体の面内の位置によって成膜される膜の厚さが異なってしまい、成膜の面内均一性が悪化する。
【0008】
したがって、本技術分野では、複数のガス噴射孔から吐出するガスの流量の差異を低減することが要請されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一側面においては、成膜装置用のシャワーヘッドが提供される。このシャワーヘッドは、厚さ方向に沿って延びる複数のガス噴射孔が形成されたガス噴射プレートと、共通の流路から複数のガス噴射孔の少なくとも幾つかにガスを導くための複数の流路であり、共通の流路に接続される一端及び他端を有する、該複数の流路を提供するガス供給部と、を備える。複数の流路のうちの任意の二つの流路であり、一方の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第1の直線距離が、他方の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第2の直線距離よりも短い、該二つの流路は、一方の流路の長さと第1の直線距離との差異が、他方の流路の長さと第2の直線距離との差異よりも大きい関係を有する。
【0010】
一側面に係るシャワーヘッドでは、任意の二つの流路のうち一方の流路の他端は、共通の流路の接続位置に対して第1の直線距離で離間している。他方の流路の他端は、共通の流路の接続位置に対して第2の直線距離で離間している。このような構成を有するシャワーヘッドにおいて、一方の流路及び他方の流路が、それぞれの一端と他端との間で直線的に設けられていると、各流路の長さに差異が生じるので、二つの流路のコンダクタンスに差異が生じる。これに対し、一側面に係るシャワーヘッドでは、一方の流路の長さと第1の直線距離との差異が、他方の流路の長さと第2の直線距離との差異よりも大きい関係を有するので、一方の流路と他方の流路との間の長さの差異が小さくなる。このため、各流路のコンダクタンスの差異が小さくなり、その結果、複数のガス噴射孔から吐出するガスの流量の差異を低減することができる。
【0011】
一形態では、ガス供給部は、複数の流路のうち少なくとも1つの流路の他端を、複数のガス噴射孔のうち少なくとも幾つかのガス噴射孔に接続する分岐流路を更に提供してもよい。このような構成によれば、前記複数の流路の数を減らすことができるので、シャワーヘッドを小型化することができる。
【0012】
一形態では、ガス供給部は、複数の流路を提供する複数の配管を有し、該複数の配管は、可撓性を有していてもよい。また、一形態では、ガス供給部は、複数の空洞が形成されたブロック状の部材を有し、該複数の空洞が複数の流路を構成していてもよい。ブロック状の部材に形成された複数の空洞が複数の流路を構成するようにした場合には、シャワーヘッドの部品数を減らすことができる。また、一形態では、ブロック状の部材は、3Dプリンタを用いて形成されていてもよい。これにより、複雑な形状を有するブロック状の部材を形成することが可能になる。
【0013】
一形態では、ガス供給部は、別の共通の流路から複数のガス噴射孔の少なくとも幾つかにガスを導くための複数の別の流路であり、別の共通の流路に接続される一端及び他端を有する、該複数の別の流路を更に提供し、複数の別の流路のうちの任意の二つの別の流路であり、一方の別の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第3の直線距離が、他方の別の流路の一端の配置位置と他端の配置位置との第4の直線距離よりも短い、該二つの別の流路は、一方の別の流路の長さと第3の直線距離との差異が、他方の別の流路の長さと第4の直線距離との差異よりも大きい関係を有していてもよい。本形態によれば、共通の流路から供給されるガスと別の共通の流路から供給されるガスが混合することを確実に防止することができる。
【0014】
一形態では、複数のガス噴射孔は、ガス噴射プレートの厚さ方向に直交する第1の方向、及び、厚さ方向及び第1の方向に直交する第2の方向に沿って配列されており、複数の流路の他端、及び、複数の別の流路の他端は、第1の方向及び第2の方向のそれぞれにおいて、複数のガス噴射孔に交互に接続されていてもよい。本形態によれば、複数の流路の他端、及び、複数の別の流路の他端が、第1の方向及び第2の方向のそれぞれにおいて、複数のガス噴射孔に交互に接続されているので、共通の流路からのガス、及び、別の共通の流路からのガスをガス噴射プレートの下方に向けて均一に噴射することが可能となる。また、一形態では、ガス噴射プレートは、円盤形状を有しており、複数のガス噴射孔は、厚さ方向から見て、ガス噴射プレートの周方向及び径方向に沿って配列されており、複数の流路の他端、及び、複数の別の流路の他端は、周方向及び径方向のそれぞれにおいて、複数のガス噴射孔に交互に接続されていてもよい。
【0015】
本発明の別の一側面に係る成膜装置は、上述したシャワーヘッドを備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一側面及び実施形態によれば、複数のガス噴射孔から吐出するガスの流量の差異を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態に係る成膜装置の構成を示す概略断面図である。
図2】一実施形態に係るシャワーヘッドを示す概略断面図である。
図3】ガス噴射プレートの斜視図である。
図4図2の複数の配管のうち任意の二つの配管を抜き出して示した概略断面図である。
図5】(a)は貯留部に供給されるガスの流量を示すタイムチャートであり、(b)は第1のガス噴射孔及び第2のガス噴射孔から噴射されるガスのタイミングを示す図である。
図6】別の実施形態に係るシャワーヘッドを示す概略断面図である。
図7】更に別の実施形態に係るシャワーヘッドを示す概略断面図である。
図8】更に別の実施形態に係るシャワーヘッドを示す概略断面図である。
図9】更に別の実施形態に係るシャワーヘッドを示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととし、同一又は相当の部分に対する重複した説明は省略する。
【0019】
まず、一実施形態に係る成膜装置について説明する。図1は、一実施形態の成膜装置を概略的に示す図である。図1には、成膜装置10の断面構造が概略的に示されている。成膜装置10は、ALD法を用いて被処理体上に薄膜を形成する装置である。
【0020】
成膜装置10、略円筒状の処理容器12を備えている。処理容器12は、側壁12a、底壁12b、及び上壁12cを含んでおり、その内部に処理空間Sを画成している。側壁12aは、円筒形状を有しており、軸線Z方向に沿って延在している。底壁12b及び上壁12cは、それぞれ側壁12aの下端側及び上端側に設けられている。処理容器12は、例えば、アルミニウムから構成されている。
【0021】
処理容器12の底壁12bには排気孔12dを有する排気管24が設けられている。排気管24は、排気装置26に接続されている。排気装置26は、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有している。排気装置26により、処理容器12内の処理空間Sを所望の真空度まで減圧することができる。また、処理容器12内の側壁12aには、被処理体Wの搬入出口12gが設けられており、この搬入出口12gには、当該搬入出口12gを開閉するゲートバルブ28が設けられている。
【0022】
処理容器12内には、載置台14が配置されている。載置台14は、略円盤形状を有しており、その中心軸線が軸線Zと一致するように設けられている。載置台14上には、被処理体Wが載置される。載置台14は、Z軸回りに回転可能に支持軸18に軸支されている。支持軸18は、載置台14の下方においてZ軸方向に延在している。支持軸18の下端には、駆動機構20が接続されている。駆動機構20は、後述する制御部Cntから制御信号を受信し、制御信号に応じた回転速度で支持軸18を軸回りに回転させる。
【0023】
また、載置台14の内部には、ヒータ16が設けられている。このヒータ16は、ヒータ電源22に接続されており、ヒータ電源22から供給される電力により熱を発生して、被処理体Wを加熱する。
【0024】
処理容器12の上部には、シャワーヘッド30が設けられている。以下、図1と共に、図2、3を参照してシャワーヘッド30について説明する。図2は、一実施形態のシャワーヘッドを概略的に示す断面図である。一実施形態のシャワーヘッドは、ガス源から供給されたガスを被処理体Wに向けてシャワー状に噴射する。シャワーヘッド30は、ガス噴射プレート32、複数の配管36及び貯留部38を含んでいる。
【0025】
ガス噴射プレート32は、その中心軸線が軸線Zと一致するように設けられており、処理空間Sを介して載置台14と対面するように配置されている。図3は、ガス噴射プレート32の一例を示す斜視図である。ガス噴射プレート32は、略円盤形状を有しており、その全面に厚さ方向に沿って延びる複数のガス噴射孔34が形成されている。複数のガス噴射孔34は、ガス噴射プレート32の面内において互いに直交するX方向(第1の方向)及びY方向(第2の方向)に沿って2次元状に配列されている。すなわち、複数のガス噴射孔34は、ガス噴射プレート32の厚さ方向に直交するX方向、及び、厚さ方向及びX方向に直交するY方向に沿って配列されている。
【0026】
貯留部38は、処理容器12の上壁12cに設けられている。貯留部38は、例えば両端が閉蓋された管体であり、その内部にガスを拡散させるための空間を画成している。貯留部38には、貯留部38の内部空間に連通するように、ガス供給路39a、39b、39cの一端が接続されている。ガス供給路39aの他端は、流量制御器M1及びバルブV1を介してガスソースGS1に接続されている。ガス供給路39bの他端は、流量制御器M2及びバルブV2を介してガスソースGS2に接続されている。ガス供給路39cの他端は、流量制御器M3及びバルブV3を介してガスソースGS3に接続されている。
【0027】
ガスソースGS1、GS2、GS3は、それぞれ薄膜形成用の原料ガス、薄膜改質用の改質ガス、パージガスのガス源である。パージガスは、シャワーヘッド30内に残留するガスを外部に排出するためのガスであり、例えば水素ガスや窒素ガスである。バルブV1、V2、V3は、それぞれガスソースGS1、GS2、GS3からのガスの供給及び供給停止を切り替える。流量制御器M1、M2、M3は、例えば、マスフローコントローラであり、それぞれガスソースGS1、GS2、GS3からのガスの流量を調整する。貯留部38は、ガスソースGS1、GS2、GS3から供給されるガスをその内部空間で拡散し、拡散したガスを複数の配管36の各々に分配する共通の流路として機能する。
【0028】
複数の配管36は、一端E1及び他端E2を有している。複数の配管36の一端E1は、貯留部38の内部空間に連通するように貯留部38に接続されている。複数の配管36の他端E2は、ガス噴射プレート32の複数のガス噴射孔34にそれぞれ接続されている。複数の配管36は、可撓性を有する配管であり、例えばテフロン(登録商標)から構成されている。また、複数の配管36は、屈曲成形したステンレス製の管であってもよい。なお、複数の配管36は、略同一の内径を有し得る。これら複数の配管36は、ガスソースGS1〜GS3から貯留部38に導入されたガスを複数のガス噴射孔34のそれぞれに個別に導くための複数の流路を提供する。複数の配管36は、貯留部38から複数のガス噴射孔34にガスを導くためのガス供給部として機能する。
【0029】
複数の配管36の各々は、ガス噴射プレート32と貯留部38との間で屈曲した状態で配置されている。すなわち、複数の配管36の各々は、その一端E1と他端E2との間の直線距離よりも長い管路長を有している。以下、複数の配管36のうちの任意の二つの配管に着目して、複数の配管36同士の関係性について説明する。
【0030】
図4は、図2に示すシャワーヘッド30の複数の配管36のうち、任意の二つの配管である第1の配管36a及び第2の配管36bを抜き出して図示した概略断面図である。第1の配管36aは、一端E1が貯留部38に接続され、他端E2がガス噴射孔34aに接続されている。第2の配管36bは、一端E1が貯留部38に接続され、他端E2がガス噴射孔34bに接続されている。ガス噴射孔34aは、ガス噴射孔34bよりも貯留部38に近い位置に形成されている。すなわち、第1の配管36aの一端E1の配置位置と第1の配管36aの他端E2の配置位置との第1の直線距離LD1は、第2の配管36bの一端E1の配置位置と第2の配管36bの他端E2の配置位置との第2の直線距離LD2よりも小さい関係を有している。つまり、第1の直線距離LD1と第2の直線距離LD2とは互いに異なっている。
【0031】
第1の配管36a及び第2の配管36bは、それぞれ第1の直線距離LD1、及び、第2の直線距離LD2よりも長い長さを有している。貯留部38とガス噴射孔34aとを結ぶ仮想的な直線、すなわち第1の配管36aの一端E1の配置位置と他端E2の配置位置とを結ぶ仮想的な直線を直線SL1とすると、第1の配管36aは、貯留部38の接続位置から直線SL1から離れる方向に延び、その途中位置で折り返して直線SL1に近づく方向に延びてガス噴射孔34aに接続する。同様に、貯留部38とガス噴射孔34bとを結ぶ仮想的な直線、すなわち第2の配管36bの一端E1の配置位置と他端E2の配置位置とを結ぶ仮想的な直線を直線SL2とすると、第2の配管36bは、貯留部38の接続位置から直線SL2から離れる方向に延び、その途中位置で折り返して直線SL2に近づく方向に延びてガス噴射孔34bに接続する。
【0032】
ここで、第1の配管36aの長さ、すなわち第1の配管36aが提供する流路の長さと第1の直線距離LD1との差異は、第2の配管36bの長さ、すなわち第2の配管36bが提供する流路の長さと第2の直線距離LD2との差異よりも大きい関係を有する。すなわち、貯留部38とガス噴射孔34との間の直線距離と、対応する流路の長さとの差異を流路の余長とすると、第1の配管36aが提供する流路の余長は、第2の配管36bが提供する流路の余長はよりも大きい。かかる関係性を有することにより、第1の配管36aが提供する流路と第2の配管36bが提供する流路との間の長さの差異を低減することができるので、各流路のコンダクタンスの差異を小さくすることができる。その結果、複数のガス噴射孔34から吐出されるガスの流量の差異を低減することが可能となる。一実施形態では、複数の配管36は、互いに同じ長さを有していてもよい。
【0033】
図1に戻り、一実施形態においては、成膜装置10は、制御部Cntを更に備え得る。この制御部Cntは、プロセッサ、記憶部、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、成膜装置10の各部を制御する。具体的に、制御部Cntは、バルブV1〜V3、流量制御器M1〜M3、ヒータ電源22、及び排気装置26に接続されている。
【0034】
制御部Cntは、入力されたレシピに基づくプログラムに従って動作し、制御信号を送出する。制御部Cntからの制御信号により、ガスソースから供給されるガスの選択及び流量、ヒータ電源22の電力供給、排気装置26の排気を制御することが可能である。
【0035】
次に、一実施形態の成膜装置の動作と共に、この成膜装置の作用効果について説明する。図5(a)は、ガスソースGS1、GS2、GS3から貯留部38に供給されるガスの流量を示すタイムチャートである。被処理体W上に薄膜を形成する場合には、まず時刻t1においてガスソースGS1から貯留部38に原料ガスが供給される。貯留部38に供給された原料ガスは、複数の配管36及び複数のガス噴射孔34を介して被処理体Wに向けて吐出される。被処理体Wに向けて吐出された原料ガスは、ヒータ16によって生じた熱により分解され、原料ガスに由来する薄膜を被処理体上に形成する。
【0036】
次いで、時刻t2において、原料ガスの供給が停止されると共に、ガスソースGS3からパージガスが貯留部38に供給される。貯留部38に供給されたパージガスは、貯留部38及び複数の配管36内に残留する原料ガスを複数のガス噴射孔34を介して処理空間Sに押し出す。処理空間Sに押し出された原料ガスは、排気孔12dを介して成膜装置10の外部に排出される。次いで、時刻t3においては、パージガスの供給が停止されると共に、改質ガスが貯留部38に供給される。貯留部38に供給された改質ガスは、複数の配管36及び複数のガス噴射孔34を介して被処理体Wに向けて吐出される。吐出された改質ガスは、被処理体W上に形成された薄膜を改質する。次いで、時刻t4においては、改質ガスの供給が停止されると共に、ガスソースGS3からパージガスが貯留部38に供給される。貯留部38に供給されたパージガスは、貯留部38及び複数の配管36内に残留する改質ガスを複数のガス噴射孔34を介して処理空間Sに押し出す。処理空間Sに押し出された改質ガスは、排気孔12dを介して成膜装置10の外部に排出される。その後、時刻t1〜t4で行われた動作と同様の動作を繰り返すことによって被処理体上に所望の膜厚の薄膜が形成される。
【0037】
図5(b)は、複数のガス噴射孔34のうち、任意の二つのガス噴射孔である第1のガス噴射孔及び第2のガス噴射孔から噴射されるガスのタイミングを示している。一実施形態のシャワーヘッドにおいては、複数の配管36によって提供される複数の流路のコンダクタンスの差異が低減されている。これにより、図5(b)に示すように、第1のガス噴射孔及び第2のガス噴射孔においてガスの噴射の時間的差異が低減される。よって、処理空間Sに供給される各種ガスの切り替えのタイミングを、複数のガス噴射孔34において略等しくすることが可能となる。
【0038】
ガスの噴射に時間的な差異がある場合には、相対的に噴射が遅いガス噴射孔から噴射されたガスが他のガス噴射孔を介してシャワーヘッド内に逆流することで、原料ガスと改質ガスとが混合する恐れがある。原料ガス及び改質ガスが混合すると、被処理体にパーティクルが形成される原因となる。これに対し、シャワーヘッド30によれば、第1のガス噴射孔及び第2のガス噴射孔においてガスの噴射の時間的差異が低減されるので、原料ガス及び改質ガスの切り替えを行う場合に、何れの流路においても略同時にガスの置換が行われる。その結果、すべてのガス噴射孔において同時にガスの供給及び供給の停止を切り替えることが可能となり、原料ガスと改質ガスとが混合することを防止することができる。また、シャワーヘッド30によれば、複数の配管36のコンダクタンスの差異が低減されているので、貯留部38に供給されたガスを複数の配管36に均等に分配することが可能となる。したがって、複数のガス噴射孔34から噴射されるガスの流量の差異を低減することができ、その結果、被処理体Wの面内均一性の悪化を抑制することができる。
【0039】
次に、別の実施形態に係るシャワーヘッドについて説明する。
【0040】
図6は、別の実施形態に係るシャワーヘッドを概略的に示す断面図である。図6に示すシャワーヘッド30Aは、複数の配管がその途中位置で分岐している点において、シャワーヘッド30と異なっている。シャワーヘッド30Aは、複数の配管36に代えて、複数の配管40を有している。複数の配管40の一端E1は貯留部38に接続されており、その他端E2は、分岐管40aに接続されている。分岐管40aは、幾つかの分岐端を有し、各分岐端が幾つかのガス噴射孔に接続されている。すなわち、分岐管40aは、複数の配管40の他端E2を少なくとも幾つかのガス噴射孔34に接続する分岐流路を提供している。
【0041】
このシャワーヘッド30Aにおいても、複数の配管40のうち任意の二つの配管は、複数の配管36のうち任意の二つの配管と同様の関係性を有している。このため、このシャワーヘッド30Aにおいても、複数の配管40が提供する複数の流路同士のコンダクタンスの差異を低減することができるので、シャワーヘッド30と同様の効果を得ることができる。更に、シャワーヘッド30Aによれば、複数の配管40の数を減らすことができるので、シャワーヘッドを小型化することが可能となる。なお、図6に示す例では、分岐管40aが2つの分岐端を有し、各分岐端が2つのガス噴射孔34に接続しているが、分岐管40aが3つ以上の分岐端を有し、各分岐端が3つ以上のガス噴射孔34に接続してもよい。また、複数の配管40のうち少なくとも一つの配管の他端E2に分岐管40aが接続されていればよい。
【0042】
更に、別の実施形態について説明する。図7は、更に別の実施形態に係るシャワーヘッドを概略的に示す断面図である。図7に示すシャワーヘッド30Bは、複数の配管36に代えて、ガス噴射プレート32と貯留部38との間にブロック体42を備えている点においてシャワーヘッド30と異なっている。ブロック体42は、例えば円柱形状を有しており、樹脂や金属といった材料により一体的に構成されたブロック状の部材である。
【0043】
ブロック体42の内部には、その上面から下面までを屈曲した経路を経て貫通する小径の空洞44が複数形成されている。これら複数の空洞44は、その一端E1が貯留部38内に連通しており、他端E2が複数のガス噴射孔34にそれぞれ連通している。これらの複数の空洞44は、貯留部38と複数のガス噴射孔34とを個別に接続する複数の流路を構成している。また、複数の空洞44は、上述の複数の配管36が提供する流路と同様の経路を通るようにブロック体42に形成されている。このような複数の空洞44が形成されたブロック体42は、例えば3Dプリンタを用いて作製することが可能である。このシャワーヘッド30Bによれば、シャワーヘッド30と同様の効果を得ることができる。更に、複数の空洞44が複数の流路を構成するようにすることにより、シャワーヘッドの部品数を減らすことができる。その結果、シャワーヘッドを小型化することができる。
【0044】
更に、別の実施形態について説明する。図8は、更に別の実施形態に係るシャワーヘッドを概略的に示す断面図である。図8に示すシャワーヘッド30Cは、シャワーヘッド30Bと同様に、ガス噴射プレート32と貯留部38との間にブロック体50を備えている。しかし、シャワーヘッド30Cのブロック体50は、その内部に形成される空洞の形状がシャワーヘッド30Bのブロック体42に形成される空洞の形状とは異なっている。シャワーヘッド30Cのブロック体50の内部には、複数の空洞52が形成されている。また、ブロック体50の内部には、複数のガス拡散室52aが形成されている。複数の空洞52の一端E1は、貯留部38内に接続している。複数の空洞52の他端E2は複数のガス拡散室52aに個別に接続している。
【0045】
ガス拡散室52aは、幾つかの分岐空洞52bを介して幾つかのガス噴射孔34に連通している。このシャワーヘッド30Cにおいても、複数の空洞52が提供する複数の流路同士の長さの差異を低減することができるので、シャワーヘッド30と同様の効果を得ることができる更に、シャワーヘッド30Cは、ブロック体50の内部に複数のガス拡散室52aを備えているので、各々のガス拡散室の容積を小さくすることができる。その結果、シャワーヘッドの内部に単一のガス拡散室を形成する場合と比べ、ガス拡散室内におけるガスの淀みを抑制することができる。なお、図8に示す例では、ガス拡散室52aが2つのガス噴射孔34と連通しているが、ガス拡散室52aが3つ以上のガス噴射孔34と連通していてもよい。
【0046】
更に、別の実施形態について説明する。図9は、更に別の実施形態に係るシャワーヘッドを概略的に示す断面図である。図9に示すシャワーヘッド30Dは、2つの貯留部を備え、これら2つの貯留部と複数のガス噴射孔との間を個別の複数の流路が接続している点で、図2に示すシャワーヘッド30と異なる。シャワーヘッド30Dは、貯留部38に代えて、第1の貯留部(貯留部)60及び第2の貯留部(別の貯留部)62を備えている。第1の貯留部60には、ガス供給路39a、39cが接続されており、ガスソースGS1、GS3から原料ガス及びパージガスが供給され得る。第2の貯留部62には、ガス供給路39b、39cが接続されており、ガスソースGS2、GS3から改質ガス及びパージガスが供給され得る。
【0047】
シャワーヘッド30Dは、複数の配管64及び複数の配管66を備えている。複数の配管64の一端E1は、第1の貯留部60に接続されている。複数の配管64の他端E2は、ガス噴射プレート32にX方向及びY方向に沿った位置に形成された複数のガス噴射孔34のうち、X方向及びY方向に沿って1つおきの位置に形成された幾つかのガス噴射孔34cに接続されている。複数の配管66の一端E1は、第2の貯留部62に接続されている。複数の配管66の他端E2は、複数のガス噴射孔34のうち、複数の配管64の他端E2が接続されていない1つおきの位置に形成された幾つかのガス噴射孔34dに接続されている。すなわち、配管64の他端E2及び配管66の他端E2は、X方向及びY方向のそれぞれにおいて、複数のガス噴射孔34に交互に接続されている。複数の配管64は、個別の複数の流路を提供している。複数の配管66は、個別の複数の別の流路を提供している。
【0048】
なお、複数の配管64のうちの任意の二つの配管、及び、複数の配管66のうちの任意の二つの配管は、複数の配管36のうちの任意の二つの配管と同様の関係性を有している。すなわち、複数の配管64のうちの任意の二つの配管64であり、一方の配管64の一端E1の配置位置と他端E2の配置位置との第1の直線距離が、他方の配管64の一端E1の配置位置と他端E2の配置位置との第2の直線距離よりも短い、該二つの配管64は、一方の配管64の長さと第1の直線距離との差異が、他方の配管64の長さと第2の直線距離との差異よりも大きい関係を有している。また、複数の配管66のうちの任意の二つの別の配管66であり、一方の配管66の一端E1の配置位置と他端E2の配置位置との第3の直線距離が、他方の配管66の一端E1の配置位置と他端E2の配置位置との第4の直線距離よりも短い、該二つの配管66は、一方の配管66の長さと第3の直線距離との差異が、他方の配管66の長さと第4の直線距離との差異よりも大きい関係を有している。言い換えれば、第1の貯留部60に相対的に近いガス噴射孔34cに接続する一方の配管は、第1の貯留部60に相対的に遠いガス噴射孔34cに接続する他方の配管よりも大きな余長を有している。また、第2の貯留部62に相対的に近いガス噴射孔34dに接続する一方の配管は、第2の貯留部62に相対的に遠いガス噴射孔34dに接続する他方の配管よりも大きな余長を有している。このシャワーヘッド30Dによっても、シャワーヘッド30と同様の効果を得ることができる。また、シャワーヘッド30Dでは、原料ガス供給用の流路と改質ガス供給用の流路とが分離しているので、原料ガス及び改質ガスが混合することを確実に防止することができる。
【0049】
以上、種々の実施形態について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく種々の変形態様を構成可能である。例えば、上述した成膜装置10は、熱ALD装置であったが、一実施形態のシャワーヘッド30、30A、30B、30C、30Dは任意の成膜装置に採用され得る。例えば、シャワーヘッド30、30A、30B、30C、30Dは、プラズマALD装置、熱CVD装置、プラズマCVD装置、プラズマエッチング装置、プラズマALE(Atomic Layer Etching)装置に採用されてもよい。
【0050】
また、上述した種々の実施形態は、矛盾のない範囲で組み合わせることができる。例えば、図9に示すシャワーヘッド30Dが、複数の配管64の他端E2を幾つかのガス噴射孔34cに接続する分岐管、及び、複数の配管66の他端E2を幾つかのガス噴射孔34dに接続する分岐管を備えるようにしてもよい。また、また、シャワーヘッド30Dが、複数の空洞が形成されたブロック状の部材を有し、これらの複数の空洞が複数の流路を構成してもよい。
【0051】
また、図9に示す実施形態では、複数のガス噴射孔34はX方向及びY方向に沿って配列されていたが、複数のガス噴射孔34は、ガス噴射プレートの厚さ方向から見て、当該ガス噴射プレートの周方向及び径方向に沿って配列されていてもよい。この場合には、配管64の他端E2及び配管66の他端E2は、ガス噴射プレートの周方向及び径方向のそれぞれにおいて、複数のガス噴射孔34に交互に接続される構成にしてもよい。
【符号の説明】
【0052】
10…成膜装置、12…処理容器、14…載置台、16…ヒータ、30,30A,30B,30C,30D…シャワーヘッド、32…ガス噴射プレート、34…ガス噴射孔、36,40,64,66…配管、38…貯留部、42,50…ブロック体、44,52…空洞、60…第1の貯留部、62…第2の貯留部、LD1…第1の直線距離、LD2…第2の直線距離、S…処理空間、W…被処理体、Z…軸線。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9