(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記防着板と前記保持部とが前記被処理基板を挟持して保持する際に、前記防着板と前記保持部とを互いに離間および近接させる駆動装置が、前記チャンバの外側に設けられる、
請求項1に記載の成膜装置。
前記支持部材が、前記被処理基板の少なくとも周縁端面部に接する基板支持部を有し、前記基板支持部が、前記被処理基板の表面に沿った方向で前記周縁端面部の法線方向に移動可能とされるとともに、前記被処理基板の中心に向けて付勢する、
請求項5または請求項6に記載の成膜装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば、特許文献2に記載されるように、複数種類の成膜処理を連続して行うなど成膜量の多い処理を行うことがある。この場合、成膜室内の可動部分であるクランプ機構に付着物が堆積し、付着物の量が増大し、この付着物が成膜欠陥の原因となるパーティクル発生源となる。このため、クランプ機構を設けないようにしたいという要求があった。
【0007】
ところが、クランプ機構を設けない場合、パーティクル発生は低減可能であるものの、成膜処理における基板アライメントの正確性を充分に維持できないという問題が生じてくる。
【0008】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.成膜量が増大した場合でも、パーティクル発生を低減可能とすること。
2.成膜処理における基板アライメントの正確性を維持可能とすること。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る成膜装置は、被処理基板に成膜する成膜装置であって、真空排気可能なチャンバ内に配置され、成膜材料を供給する供給装置と、成膜時に前記被処理基板を保持する保持装置と、を備える。前記保持装置は、前記保持装置における前記成膜材料が付着する領域を覆う防着板と、前記被処理基板を保持する保持部と、前記防着板と前記保持部とが前記被処理基板を挟持して保持する際に前記被処理基板の位置を設定する位置設定部とを有する。
前記保持装置において、前記位置設定部が、互いに反対の位置にある前記被処理基板の縁部のそれぞれに当接する位置に設けられている。前記位置設定部が前記被処理基板の周縁端面部に当接するローラを有する。
本発明の一態様に係る成膜装置においては、前記防着板と前記保持部とが前記被処理基板を挟持して保持する際に、前記防着板と前記保持部とを互いに離間および近接させる駆動装置が、前記チャンバの外側に設けられてもよい。
本発明の一態様に係る成膜装置においては、前記ローラが前記防着板に設けられてもよい。
本発明の一態様に係る成膜装置においては、前記ローラが前記保持部に設けられてもよい。
本発明の一態様に係る成膜装置においては、前記保持装置が前記被処理基板の周縁端面部に当接する支持部材を有してもよい。
本発明の一態様に係る成膜装置においては、前記支持部材が前記防着板に設けられてもよい。
本発明の一態様に係る成膜装置においては、前記支持部材が、前記被処理基板の少なくとも周縁端面部に接する基板支持部を有し、前記基板支持部が、前記被処理基板の表面に沿った方向で前記周縁端面部の法線方向に移動可能とされるとともに、前記被処理基板の中心に向けて付勢してもよい。
本発明の一態様に係る成膜装置においては、前記保持部は、前記被処理基板の裏面に向けて突出する複数の支持凸部を備え、前記被処理基板の前記裏面が前記複数の支持凸部によって支持された際に、前記ローラは、前記被処理基板の前記周縁端面部に当接してもよい。
【0010】
本発明の一態様に係る成膜装置は、被処理基板に成膜する成膜装置であって、真空排気可能なチャンバ内に配置され、成膜材料を供給する供給装置と、成膜時に前記被処理基板を保持する保持装置と、を備える。前記保持装置は、前記保持装置における前記成膜材料が付着する領域を覆う防着板と、前記被処理基板を保持する保持部と、前記防着板と前記保持部とが前記被処理基板を挟持して保持する際に前記被処理基板の位置を設定する位置設定部とを有する。前記位置設定部が前記被処理基板の周縁端面部に当接するローラを有する。これにより、防着板と保持部とが被処理基板を挟持する際に、防着板と保持部とが互いに近接する動作により、被処理基板の周縁端面部がローラに当接して、防着板に対して所定の位置になるように位置決めされる。これにより、防着板と保持部とが互いに近接する動作のみで、回転するローラによって周縁端面部が当接した被処理基板を破損することなく位置決めが行われる。従って、正確に位置決めした状態の被処理基板に成膜処理を行うことが可能となる。
【0011】
本発明の一態様に係る成膜装置において、前記保持装置において、前記位置設定部が、互いに反対の位置にある前記被処理基板の縁部のそれぞれに当接する位置に設けられる。これにより、互いに反対の位置にある被処理基板の縁部の各々に位置設定部が当接して、被処理基板を防着板に対して所定の位置となるように位置決めすることができる。なお、本発明の一態様に係る成膜装置においては、互いに交差する被処理基板の辺に位置する縁部の各々に位置設定部が当接するように、複数の位置設定部が保持装置に設けられていることが好ましい。この場合、被処理基板の面内方向における複数方向にて、被処理基板の位置決めを行うことができる。
【0012】
本発明の一態様に係る成膜装置は、前記防着板と前記保持部とが前記被処理基板を挟持して保持する際に、前記防着板と前記保持部とを互いに離間および近接させる駆動装置が、前記チャンバの外側に設けられる。これにより、被処理空間となるチャンバ内にパーティクル発生源となる駆動源等を配置することがないので、被処理空間における汚染の発生を防止するとともに、チャンバ容積を削減することが可能となる。
【0013】
また、本発明の一態様に係る成膜装置において、前記ローラが前記防着板に設けられる。これにより、防着板と保持部とが被処理基板を挟持する際に互いに近接する動作により、防着板におけるローラの配置位置に対応した場所に被処理基板を正確に位置設定することができる。
【0014】
また、本発明の一態様に係る成膜装置において、前記ローラが前記保持部に設けられる。これにより、防着板と保持部とが被処理基板を挟持する際に互いに近接する動作により、保持部におけるローラの配置位置に対応した場所に被処理基板を位置設定して、保持部に対応して設定される防着板に対する被処理基板の位置設定を行うことができる。
【0015】
また、前記保持装置が前記被処理基板の周縁端面部に当接する支持部材を有する。これにより、被処理基板の周縁端面部に支持部材が接触することよって被処理基板を支持する場合にも、被処理基板の縁部において破損等の発生を防止することができる。
【0016】
また、前記支持部材が前記防着板に設けられる。これにより、防着板における支持部材の配置位置に対応した場所で被処理基板を支持することができる。さらに、成膜処理中において防着板に対する被処理基板の位置が変動しないように被処理基板を支持することが可能となる。
【0017】
本発明の一態様に係る成膜装置においては、前記支持部材が、前記被処理基板の少なくとも周縁端面部に接する基板支持部を有し、前記基板支持部が、前記被処理基板の表面に沿った方向で前記周縁端面部の法線方向に移動可能とされるとともに、前記被処理基板の中心に向けて付勢する。これにより、被処理基板縁部における割れ・欠けの発生を防止することができる。なお、被処理基板の中心に向けて付勢するとは、基板支持部に印加される被処理基板の荷重を支持可能な方向を意味している。
【発明の効果】
【0018】
本発明の態様によれば、成膜量が増大した場合でも、パーティクル発生を低減可能とするとともに、成膜処理における基板アライメントの正確性を維持可能とすることができるという効果を奏することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の第1実施形態に係る成膜装置を、図面に基づいて説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本実施形態に係る成膜装置を示す模式平面図である。
図2は、本実施形態に係る成膜装置のロード・アンロード室を示す模式側面図である。
図3は、本実施形態に係る成膜装置の成膜室を示す模式側面図である。
図4は、本実施形態に係る成膜装置の保持装置を示す斜視図である。図において、符号1は、成膜装置である。
【0021】
本実施形態に係る成膜装置1(スパッタ装置)は、例えば、液晶ディスプレイの製造工程においてガラス等からなる被処理基板(ガラス基板、基板)上にTFT(Thin Film Transistor)を形成する場合など、ガラスや樹脂からなる被処理基板に対して、真空環境下で加熱処理、成膜処理、エッチング処理等を行うインターバック式あるいはインライン式の真空処理装置とされる。
【0022】
成膜装置1は、
図1、
図2に示すように、略矩形のガラスからなるガラス基板11(被処理基板)を搬入/搬出するロード・アンロード室2と、ガラス基板11上に、例えば、ZnO系やIn
2O
3系の透明導電膜等の被膜をスパッタリング法により形成する耐圧の成膜室4(チャンバ)と、成膜室4とロード・アンロード室2(チャンバ)との間に位置する搬送室3(チャンバ)と、を備えている。本実施形態に係る成膜装置1としては、
図2に示すように、スパッタダウン式のスパッタ装置が採用されているが、サイドスパッタ式のスパッタ装置、スパッタアップ式のスパッタ装置を採用することもできる。
【0023】
なお、図示していないが、成膜装置1において、複数の成膜室4(チャンバ)と複数のロード・アンロード室2(チャンバ)を設けることも可能である。この場合、複数のチャンバが搬送室3の周囲を取り囲むように形成されていることもできる。こうしたチャンバは、例えば、互いに隣接して形成された2つのロード・アンロード室(チャンバ)と、複数の処理室(チャンバ)とから構成されていればよい。例えば、2つのロード・アンロード室のうち、一方のロード・アンロード室は、外部から真空処理装置(成膜装置1)に向けてガラス基板11を搬入するロード室、他方のロード・アンロード室は、成膜装置1から外部にガラス基板11を搬出するアンロード室とすることもできる。
【0024】
こうしたそれぞれのチャンバ2、4と搬送室3との間、およびロード・アンロード室2(チャンバ)と外部との間には、それぞれ仕切りバルブが形成されていればよい。
【0025】
ロード・アンロード室2の内部には、
図2に示すように、成膜装置1の外部から搬入されたガラス基板11の載置位置を設定してアライメント可能な位置決め部材2aが配置されている。
ロード・アンロード室2には、また、このロード・アンロード室2内を粗真空引きするロータリーポンプ等の粗引き排気装置2b(低真空排気装置)が設けられる。
【0026】
搬送室3の内部には、
図1に示すように、搬送装置3a(搬送ロボット)が配置されている。
搬送装置3aは、回転軸と、この回転軸に取り付けられたロボットアームと、ロボットアームの一端に形成されたロボットハンドと、ロボットハンドを上下動させる上下動装置とを有している。ロボットアームは、互いに屈曲可能な第一、第二の能動アームと、第一、第二の従動アームとから構成されている。搬送装置3aは、被搬送物であるガラス基板11を、チャンバ2、4の各々と、搬送室3との間で移動させることができる。
【0027】
成膜室4の内部には、
図3に示すように、成膜中にガラス基板11を保持する保持装置10が設けられている。保持装置10はガラス基板11を加熱するためのヒータを備えていてもよい。また、成膜室4には、ヒータと対向する位置に立設され、成膜材料を供給する供給装置として機能するバッキングプレート6(カソード電極、スパッタカソード)と、バッキングプレート6に負電位のスパッタ電圧を印加する電源7と、この成膜室4内にガスを導入するガス導入部8と、成膜室4の内部を高真空引きするターボ分子ポンプ等の高真空排気装置9と、が設けられている。ガラス基板11と略平行に対面するバッキングプレート6の前面側にはターゲットが固定される。
【0028】
成膜室4の外側には、保持装置10を構成する防着板15と保持部13とを互いに離間および近接させる駆動装置30が設けられている。
図3に示す例では、駆動装置30は、防着板15に接続されており、防着板15と保持部13との間の相対的な距離が駆動装置30によって制御される。駆動装置30は、防着板15に接続されずに、保持部13に接続されてもよい。また、駆動装置30は、防着板15及び保持部13の両方に接続されてもよい。
【0029】
図5は、本実施形態における保持装置の位置設定部の付近の構造を示す断面図である。
図6は、本実施形態における保持装置の基板ガイドを示す断面図である。
図5は、
図4におけるV−V線に沿う断面図であり、防着板と保持部との間にガラス基板が挟持された状態を示す図である。
図6は、
図4におけるVI−VI線に沿う断面図であり、防着板と保持部との間にガラス基板が挟持された状態を示す図である。
保持装置10は、
図3〜
図5に示すように、ガラス基板11の裏面11Lを保持する保持部13と、ガラス基板11の縁部11Eおよび保持装置10における成膜材料が付着する領域Rを覆う防着板15と、防着板15と保持部13とがガラス基板11を挟持して保持する際にガラス基板11の位置を設定するローラ16(位置設定部)と、ガラス基板11の周縁端面部11bに当接してガラス基板11を支持する基板ガイド100(支持部材)と、を備える。
【0030】
保持部13は、ガラス基板11の成膜処理時に、ガラス基板11の周縁部(縁部11E)を被処理面11a(表面)の裏面11Lから支持する構造を有し、ガラス基板11の外形輪郭よりもやや大きい枠体形状を有する。枠状の保持部13の内側には、図示しないヒータが配置されている。ヒータは、保持部13に支持されたガラス基板11を裏面11Lから加熱可能である。
【0031】
保持部13は、ガラス基板11の裏面11Lに当接してガラス基板11を支持する複数の支持凸部19を備える。複数の支持凸部19は、保持部13の表面(防着板15に対向する面)からガラス基板11の裏面11L(支持側)に向けて突出している。複数の支持凸部19は、ガラス基板11の外形輪郭の形状に対応するように配置される。
支持凸部19は、後述するローラ16と同様に、スパッタ等の処理に対して耐熱性および耐真空性を有するとともに、ガラス基板11を支持可能な強度を有する樹脂で形成されている。このような樹脂としては、例えば、べスペル(デュポン社製、登録商標)等のポリイミド樹脂が挙げられる。
【0032】
保持部13に設けられている複数のローラ16の各々は、保持部13の枠を形成する直線部13X(第1直線部、辺)又は直線部13Y(第2直線部、辺)の延在方向と平行な軸線を有する。ローラ16の各々は、この軸線を中心として回転可能である。具体的には、
図4、
図5に示すように、各ローラ16の回転曲面16Fの接線TL(軸線に対して直交しかつ保持部13に平行な接線)が保持部13の中央に向かって延びるように、複数のローラ16が保持部13の直線部13X、13Y上に配置される。これにより、複数のローラ16は、保持部13によって保持されるガラス基板11の周縁端面部11bと平行な軸線により回転可能な状態で、ローラ16の回転曲面16Fがガラス基板11の周縁端面部11bに当接可能となる。
【0033】
また、複数のローラ16の各々は、矩形の保持部13における直線部13X、13Yが交差する(繋がる)部分である角部Cの付近の位置(角部Cの両側)に設けられることができる。これにより、保持部13において、互いに対向する二組の直線部(辺)、即ち、2つの直線部13X及び2つの直線部13Yのそれぞれにローラ16が位置する。なお、保持部13における複数のローラ16の配置および複数のローラ16の数は、ガラス基板11の外形輪郭の形状、大きさ、処理時におけるガラス基板11の支持状態などによって、適宜設定することができる。
【0034】
具体的には、保持部13の隣り合う二辺が繋がる角部Cの両側に、即ち、直線部13X、13Yが繋がる角部Cに隣接する位置に、2つ又は4つのローラ16を配置することができる。即ち、保持部13を構成する4つの角部領域においては、合計で、8〜16個のローラ16を配置することができる。また、ローラ16は、保持部13の直線部13X、13Yが延在する方向において、支持凸部19の両側の位置に配置することができる。
【0035】
ローラ16は、
図4、
図5に示すように、ローラ16の回転曲面16Fがガラス基板11の周縁端面部11bに当接して、保持部13に対するガラス基板11の面内方向の支持位置を設定する。また、ローラ16の回転軸線16aが、支持状態とされたガラス基板11の表面11aを延長した平面11Vaと裏面11Lを延長した平面11VLとの間に位置するようにして、ローラ16および支持凸部19の位置が設定される。つまり、ローラ16の回転軸線16aの位置は、支持状態とされたガラス基板11の厚み方向において、支持凸部19の先端19Tからガラス基板11の厚み寸法の半分程度の距離で離れた位置にある。
【0036】
ローラ16の径方向の寸法(直径)は、ガラス基板11の厚み寸法よりも大きければよいが、例えば、ローラ16の直径が、ガラス基板11の厚み寸法の3倍以上とされることができる。
【0037】
ローラ16は、スパッタ等の処理に対して耐熱性および耐真空性を有するとともに、ガラス基板11を支持可能な強度を有する樹脂で形成されている。このような樹脂としては、例えば、べスペル(デュポン社製、登録商標)等のポリイミド樹脂が挙げられる。
【0038】
防着板15は、
図4、
図5に示すように、保持部13に対向して、この保持部13とともにガラス基板11を挟持して保持する。防着板15は、保持装置10における成膜材料が付着してほしくない領域Rと、保持部13に支持されたガラス基板11周縁の非成膜領域(縁部11E)とを覆うための矩形枠状に形成される。このように、防着板15は、保持装置10の外周部分からガラス基板11の外周部分までの部分を覆うように設けられており、防着板15は、バッキングプレート6のターゲットから叩き出された粒子がガラス基板11以外に付着する領域を覆うように設けられている。
【0039】
防着板15の中央部には、
図4、
図5に示すように、成膜材料がガラス基板11の被処理面11a(表面)に到達するように防着板15の厚さ方向に貫通する開口部15aが形成されている。この開口部15aの縁部(内端)には、傾斜部15bが形成されている。傾斜部15bは、ガラス基板11の外側から中心に向かう方向において、傾斜部15bの厚さが減少するような傾斜面を有する。つまり、開口部15aは、防着板15の表面側から裏面側に向かう方向において、開口部15aの開口面積が縮小するように形成されており、これにより、開口部15aの内周面には傾斜部15bが形成される。
【0040】
防着板15の裏面側15L(裏面)には、
図5に示すように、ローラ16の形状に対応した凹部15cが形成されている。ガラス基板11を支持した状態で、ローラ16の防着板15に対向する面が、この凹部15c内に位置することで、ローラ16が防着板15に接触しないように構成されている。
【0041】
防着板15は、
図4に示すように、保持部13に対して並行状態に設けられるとともに、防着板15と保持部13とを互いに離間および近接させて、防着板15と保持部13が離間する距離が可変となるように設けられている。この際、防着板15と保持部13とは、互いに並行状態を維持しながら、
図4に矢印Bで示す方向に離間距離が変化する。
【0042】
保持装置10は、防着板15と保持部13とが離間する距離を変化するように駆動可能であり、防着板15と保持部13とでガラス基板11を挟持して保持・解放することができる。
【0043】
本実施形態に係る保持装置10においては、上述したように、防着板15を駆動する駆動装置30が設けられる。この防着板15を駆動する駆動装置30は、成膜室4(チャンバ)の外側位置に設けられる。例えば、防着板15と保持部13との法線方向に延在する駆動ピン(駆動装置)などにより、保持部13と防着板15との距離は設定可能である。この駆動ピンは、成膜室4(チャンバ)の外側に配置された駆動モータ等の駆動装置30により進退する構成とされることができる。駆動ピン、駆動装置30は、チャンバ4の密閉を維持した状態で防着板15を駆動可能とすることができる。
【0044】
防着板15は、例えば、保持部13に対して着脱可能に構成されたチタニウムやセラミック等からなる矩形板状とされることができる。
【0045】
防着板15の着脱構造としては、例えば、防着板15の裏面側15L(ガラス基板11に近い面)に、枠状の防着板15の法線方向に沿って伸びる着脱バーを設けることができる。着脱バーは、連結部材を介して、保持装置10の防着板15の移動を規制する位置規制部材に接続されていればよい。着脱バーは、防着板15の法線方向に沿って設けられた円柱形状の部材とされ、位置規制部材に設けられた収容部に受け入れられる。
【0046】
これにより、搬送室3の搬送装置3a(搬送ロボット)を用いて、防着板15をチャンバ2、3、4の外側に取り出すことができる。また、ロード・アンロード室2から搬送した新たな防着板15を、搬送装置3a(搬送ロボット)を用いて、取り付けることが可能となる。
【0047】
また、防着板15の裏面側15Lには、開口部15aの周縁に位置する複数の基板ガイド100(支持部材)が設けられる。
【0048】
基板ガイド100は、
図6に示すように、ベース110と、基板支持部120と、コイルバネ140(付勢部材)とを有する。
ベース110および基板支持部120は、スパッタ等の処理に対して耐熱性および耐真空性を有するとともに、ガラス基板11を支持可能な強度を有する樹脂で形成されている。このような樹脂としては、例えば、べスペル(デュポン社製、登録商標)等のポリイミド樹脂が挙げられる。
【0049】
ベース110は、防着板15の裏面側15Lに取り付けられて、ガラス基板11に当接する基板支持部120を収納している。
基板支持部120は、支持平面部121がベース110の中央からガラス基板11の周縁端面部11bの法線方向に突出するようにベース110に収納される。基板支持部120の支持平面部121は、保持装置10に保持されたガラス基板11の周縁端面部11bと略平行に接触する。基板支持部120は、ガラス基板11の表面11a及び裏面11Lに沿った面内方向、すなわち、周縁端面部11bの法線方向に移動可能としてベース110に取り付けられている。
【0050】
基板支持部120は、ベース110に収納された状態で、ベース110に対してコイルバネ140により、ガラス基板11の周縁端面部11bの法線方向、つまり、防着板15の開口部15aの法線方向に沿って付勢されている。
【0051】
ベース110は、
図6に示すように、略直方体の形状を有する。ベース110の内部には、基板支持部120が収納される内部空間111が形成されている。
ベース110の内部空間111は、開口111a、111bを有する。開口111aは、防着板15の裏面側15Lに取り付けられる背面110aにおいて開口している。開口111bは、防着板15の開口部15aの内側に開口している。ベース110の背面110aには、背面110aの延在方向に沿って延長するように形成された板状の当接部112が立設されている。
【0052】
ベース110の内部空間111は、背面視において、略矩形の断面を有する。この断面は、背面110aにて内部空間111のほぼ全体が開口する略矩形の断面である。ベース110における
図6の上下方向において、内部空間111は、背面110aにおける内部空間111の寸法の約半分よりも小さい寸法を有するように形成されている。
【0053】
ベース110の内部空間111は、開口111aを介して、
図6の紙面に対する鉛直方向における当接部112の両端を残すように開口する。換言すると、ベース110は、開口111aを囲むように当接部112に接続されている。
図6の右側におけるベース110の表面には、上溝113が形成されている。
図6の紙面に対する鉛直方向において、上溝113の幅寸法は、内部空間111の寸法と等しい。上溝113は、
図6における上下方向に延在するようにベース110に形成されている。
【0054】
内部空間111において、
図6の下側に位置するベース110の面は、移動位置規制摺動面116である。移動位置規制摺動面116は、基板支持部120に当接して、基板支持部120の移動位置を規制する。
図6の紙面に対する鉛直方向において、略同一平面上に位置する2つの移動位置規制摺動面116が形成される。
ベース110の内部空間111には、
図6の左右方向に伸縮軸線を有するコイルバネ140が収納される。ベース110は、当接部112をのぞき、基板支持部120の支持平面部121より載置されたガラス基板11から離間した輪郭形状を有する。
【0055】
当接部112は、背面110a側から見て、略矩形の輪郭形状とされ、基板ガイド100に載置されたガラス基板11が防着板15の裏面側15Lに直接当接しない大きさとされている。具体的には、当接部112は、ベース110の背面110aにおける端部から
図6の右方向に向けて立設され、ベース110の
図6の紙面に対する鉛直方向の寸法と等しい幅を有する。
【0056】
基板支持部120は、支持平面部121と収納部122とを有する。
図6の右側に位置する支持平面部121の面にガラス基板11が載置された際に、支持平面部121は、周縁端面部11bに当接する。収納部122は、
図6の左端側において内部空間111に収納される。
【0057】
収納部122は、ベース110の背面110a側に位置するとともに内部空間111に沿って
図6の左右方向に延在している。収納部122の厚み寸法は、内部空間111の
図6の上下方向の寸法と等しい。また、開口111aの上端側となる支持平面部121は、載置部123を有する。載置部123は、上溝113に沿って
図6の下側に向けて延在するとともに、ベース110の
図6の上下方向の全長を覆うように形成されている。収納部122と載置部123とは、
図6に示すように、断面L字状の形状を有する。
【0058】
収納部122は、
図6に示すように、平面視において内部空間111とほぼ等しい断面形状を有する。収納部122において、
図6の紙面に対する鉛直方向における収納部122の両端側には、ベース110の位置規制面に対応して当接可能な位置規制面が形成されている。収納部122においては、
図6の紙面に対する鉛直方向に、略同一平面上に位置する2つの位置規制面が形成される。
【0059】
収納部122には、コイルバネ140を収納する収納凹部124が
図6の左右方向に延在して設けられる。
【0060】
図6に示す収納部122の下側面には、ベース110の移動位置規制摺動面116に対して摺動可能な移動位置規制摺動面が形成されている。この移動位置規制摺動面は、
図6の左右方向に延在する平面である。なお、
図6において、収納部122の移動位置規制摺動面は、収納凹部124に重なっているため図示されていない。
収納部122の移動位置規制摺動面と移動位置規制摺動面116とが摺動することで、基板支持部120のベース110に対する移動方向が
図6の左右方向に規制可能とされている。
【0061】
背面110aに近くに位置する載置部123の部位は、
図6の上下方向に平行な平面である支持平面部121である。
図6における支持平面部121の下側には、傾斜面123aが形成されている。傾斜面123aは、支持平面部121に接続されており、支持平面部121と傾斜面123aとの接続点から
図6の下方に向けて左側に傾斜している。傾斜面123aは、支持平面部121から
図6の下側端部に向けた方向において、防着板15の開口部15aの外側に向かって傾斜するように形成されている。つまり、傾斜面123aは、防着板15から保持部13に向けた方向において、かつ、保持部13に載置されたガラス基板11の表面11aの面内方向において、支持平面部121から次第に離間するように設けられている。
【0062】
ガラス基板11が基板ガイド100に当接した際には、移動位置規制摺動面116および収納部122の移動位置規制摺動面によって、
図6の左右方向における基板支持部120の移動方向が規制された状態で、基板支持部120に印加された荷重によってコイルバネ140は圧縮されてコイル長が縮小し、
図6に矢印Dで示すように、基板支持部120は、
図6の左方向に移動する。
この基板支持部120の移動により、基板支持部120に印加された荷重に起因するガラス基板11の周縁端面部11bに対する反力、および、ガラス基板11の周縁端面部11bへの衝撃を緩和することができる。
【0063】
基板ガイド100の当接部112と支持凸部19は、ガラス基板11を挟持して保持可能なように、互いに対向する位置に配置されている。支持凸部19は、基板ガイド100の当接部112の中心位置に対応するように配置される。
なお、支持凸部19は、基板ガイド100の設けられていない位置となる保持部13にも配置されることができる。特に、ローラ16の両サイドとなる位置に支持凸部19を配置することが好ましい。
【0064】
また、基板ガイド100の支持平面部121は、防着板15の法線方向において、ローラ16の外周とほぼ同じ位置に配置されることができる。
【0065】
さらに、基板ガイド100の支持平面部121は、防着板15の法線方向において、ローラ16の外周よりも防着板15の開口部15aのやや外側位置に配置されることができる。この場合、基板ガイド100の傾斜面123aの傾斜方向における所定位置が、防着板15の法線方向において、ローラ16の外周とほぼ同じ位置に配置されることができる。
【0066】
次に、本実施形態に係る成膜装置1において、保持装置10によってガラス基板11が保持された状態でのガラス基板11に対する成膜について説明する。
【0067】
まず、成膜室4内で行われる成膜工程について説明する。
【0068】
ガス導入部8から成膜室4にスパッタガスと反応ガスとを供給し、外部の電源7からバッキングプレート6(カソード電極)にスパッタ電圧を印加する。成膜室4内でプラズマにより励起されたスパッタガスのイオンが、バッキングプレート6のターゲットに衝突して成膜材料の粒子を飛び出させる。そして、飛び出した粒子と反応ガスとが結合した後、粒子がガラス基板11に付着することにより、ガラス基板11の表面に所定の膜が形成される。本実施形態のように、インターバック式反応性スパッタ装置(成膜装置1)でも、保持装置10を駆動することで、保持されたガラス基板11がバッキングプレート6に対して相対移動するように構成してもよい。
【0069】
次に、ガラス基板11の成膜前の工程について、特に、成膜装置1内に搬入されたガラス基板11がアライメントされる工程について説明する。
【0070】
成膜装置1の外部から内部に搬入されたガラス基板11は、まず、ロード・アンロード室2内の位置決め部材2aに載置される。このとき、ガラス基板11は、位置決め部材2a上で所定位置にアライメントされる。
【0071】
次に、ロード・アンロード室2の位置決め部材2aに載置されたガラス基板11が搬送装置3a(搬送ロボット)のロボットハンドで支持され、ロード・アンロード室2から取り出される。そして、ガラス基板11は、搬送室3を経由して成膜室4に向けて搬送される。
【0072】
成膜室4では、
図3に示すように、保持装置10は、駆動装置30によって防着板15が保持部13から離間した状態(準備位置)となっている。
この状態で、成膜室4に到達したガラス基板11が、搬送装置3a(搬送ロボット)によって保持装置10の保持部13上に載置される。
【0073】
まず、搬送装置3a(搬送ロボット)によって防着板15および保持部13と略並行状態に支持されたガラス基板11は、
図4に矢印Aで示すように、保持部13に水平な方向に沿って、互いに離間した保持部13と防着板15との間に挿入される。その後、ガラス基板11は、
図4に破線で示された位置に到達する。
このとき、保持部13の面上におけるガラス基板11のX方向及びY方向における位置(面内位置)は、位置決め部材2aおよび搬送装置3a(搬送ロボット)の移動によって規定された状態として設定される。しかしながら、この状態では、X方向及びY方向の位置において数ミリ程度のずれが生じている可能性がある。
【0074】
次いで、ガラス基板11は、搬送装置3a(搬送ロボット)のロボットハンドが保持部13に近接することで、
図4に矢印Bで示すように、複数の支持凸部19にガラス基板11の周縁部(縁部11E)の裏面11Lが当接する位置まで、ガラス基板11が下降される。
このとき、ガラス基板11の移動にともなって、ガラス基板11の周縁端面部11bが、近接するローラ16に当接する。ガラス基板11の周縁端面部11bが当接したローラ16は、移動するガラス基板11の動きによって回転し、ガラス基板11のX方向及びY方向における位置をアライメントする。
【0075】
上述したように複数のローラ16は、保持部13の直線部13X、13Y上に設けられている。従って、保持部13上にガラス基板11が載置されると、矩形のガラス基板11の外形輪郭のそれぞれの辺の両端位置、つまり、矩形のガラス基板11の角部に近い位置に複数のローラ16が配置されている。このため、互いに対向する直線部に設けられたローラ16の間に配置されたガラス基板11の位置を正確に規定することができる。つまり、互いに対向する2つの直線部13Xに設けられたローラ16の間に配置されたガラス基板11の位置を正確に規定することができる。また、互いに対向する2つの直線部13Yに設けられたローラ16の間に配置されたガラス基板11の位置を正確に規定することができる。
同時に、互いに直交する直線部13X、13Yに設けられたローラ16によって、X方向及びY方向におけるガラス基板11の位置を正確に規定することができる。
【0076】
これにより、保持部13上に載置されたガラス基板11は、複数の支持凸部19および複数のローラ16のみに当接した状態で、保持部13上に正確に位置決めされた状態となる。
【0077】
次いで、駆動装置30により、
図6に矢印Gで示すように、防着板15が保持部13に向けて下降して近接する。
このとき、ガラス基板11の周縁端面部11bが、近接する基板ガイド100の基板支持部120に設けられた傾斜面123aおよび支持平面部121に当接する。支持平面部121に周縁端面部11bが当接したガラス基板11は、防着板15に対して、成膜処理中に必要な位置に保持される。
傾斜面123aは、支持平面部121から開口部15aが拡大する方向に向けて傾斜するように形成されている。このため、
図6に矢印Dで示すように、傾斜面123aに当接した周縁端面部11bは、支持平面部121へ向けてガイドされて、ガラス基板11の最終位置設定が行われる。
【0078】
防着板15の下降は、ガラス基板11の表面11aが当接部112に当接した位置で終了する。
防着板15の移動が停止することにより、
図5に示すように、当接部112と支持凸部19とでガラス基板11の表面11a及び裏面11Lが挟持される。この状態で、ガラス基板11が成膜処理位置に配置され、保持装置10に保持され、アライメントが終了する。
【0079】
その後、成膜処理位置に配置されて保持装置10に保持されたガラス基板11は、ガラス基板11の表面11aとバッキングプレート6の表面とが略平行な状態で保持され、上述した成膜工程が行われる。
【0080】
なお、ガラス基板11がアライメントされた状態において、防着板15が保持部13に最も近接した位置となった際には、
図5に示すように、防着板15に対向するローラ16の部分は、防着板15の凹部15c内に位置した状態となり、ローラ16が防着板15と接触することがない。
【0081】
成膜処理が終了したガラス基板11は、駆動装置30によって上昇された防着板15と保持部13との間から、搬送装置3a(搬送ロボット)によって、
図6の矢印Aと逆方向に取り出され、搬送室3を介して最終的にロード・アンロード室2から外部に搬出される。なお、他のチャンバにおいて、その他の処理を行うことも可能である。
【0082】
本実施形態に係る成膜装置1によれば、
図7に示すようなクランプKを用いることなくガラス基板11のアライメントを正確に行うことができる。なお、クランプKは、
図7に破線で示すように、回動動作によってガラス基板11のアライメントを行う部材である。この場合、クランプKを備えた構造に起因して成膜空間である処理室4内に可動部材を配置することにより、パーティクル発生による不具合が生じる恐れがある。
これに対し、成膜装置1においては、クランプKを備えた構造に起因するパーティクル発生の不具合をほぼなくすことが可能となる。
図7において、このクランプKは、基板Wの外周部分を挟持して載置部52上に基板Wを保持する部材である。
【0083】
また、成膜処理後に余計な成膜材料が付着した防着板150を処理室4から取り外して基板Wを交換する際に、クランプKを有する構造では、処理室4の密閉を破り大気解放する必要があった。
これに対し、本実施形態に係る保持装置10では、搬送装置3a(搬送ロボット)によって処理後の防着板15を取り出すことが可能となり、処理室4を大気解放する必要がない。
【0084】
また、本実施形態に係る成膜装置1によれば、
図5に示すように、回転可能なローラ16がガラス基板11の周縁端面部11bに当接することによって、ガラス基板11のアライメントを行うことができる。このため、ガラス基板11の周縁端面部11bに、不必要な衝撃・荷重を印加することがない。これにより、ガラス基板11における割れ、欠けの発生を極めて低減することが可能となる。
【0085】
同時に、ガラス基板11が付勢された状態でガラス基板11を移動可能な基板支持部120を有する基板ガイド100によって、ガラス基板11の周縁端面部11bを保持することができる。このため、ガラス基板11の周縁端面部11bに、不必要な衝撃・荷重を印加することがない。これにより、ガラス基板11における割れ、欠けの発生を極めて低減することが可能となる。
【0086】
しかも、基板ガイド100にガラス基板11が当接するときには、すでに、ガラス基板11はローラ16によってアライメントされた状態である。このため、傾斜面123aを設けていれば、アライメントにおけるガラス基板11における割れ、欠けの発生がほとんどない状態とすることができる。
【0087】
また、本実施形態に係る成膜装置1によれば、
図7に示すようなクランプKを設けていないので、ガラス基板11の被処理面11aと、防着板15の開口部15aとの距離を短縮して、防着板15とガラス基板11との隙間を減少させることが可能となる。
【0088】
同時に、本実施形態に係る成膜装置1によれば、
図7に示すようなクランプKを設けていないので、アライメント時に、ガラス基板11の被処理面11aと接触する面積を減少して、被処理面11aにおいて傷などが発生する可能性をほぼ皆無にすることができる。
【0089】
以下、本発明の第2実施形態に係る成膜装置を、図面に基づいて説明する。
図8は、本実施形態に係る成膜装置の保持装置を示す斜視図であり、第2実施形態は、ローラ配置に関する点で、上述した第1実施形態と異なる。
図8において、第1実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明は省略または簡略化する。
【0090】
本実施形態に係る保持装置10においては、
図8に示すように、ローラ16が、基板ガイド100と同様に、防着板15に配置される。
【0091】
本実施形態に係る保持装置10においては、
図8に示すように、ローラ16と基板ガイド100とが、隣接して防着板15の角部Cの付近に配置されることができる。
【0092】
本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
なお、この場合、ローラ16と基板ガイド100との配置および設置数も第1実施形態と同様にすることができる。
【0093】
本発明の好ましい実施形態を説明し、上記で説明してきたが、これらは本発明の例示的なものであり、限定するものとして考慮されるべきではないことを理解すべきである。追加、省略、置換、およびその他の変更は、本発明の範囲から逸脱することなく行うことができる。従って、本発明は、前述の説明によって限定されていると見なされるべきではなく、請求の範囲によって制限されている。