(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0006】
−第1の実施の形態−
図1は、第1の実施の形態による撮像装置の一例であるデジタルカメラ1の要部構成を例示するブロック図である。デジタルカメラ1は、撮影光学系10と、制御部11と、撮像部12と、操作部13と、液晶モニタ15と、バッファメモリ16とを有する。また、デジタルカメラ1には、メモリカード17が装着されている。
【0007】
撮影光学系10は、複数のレンズにより構成され、撮像部12の撮像面に被写体像を結像させる。なお、
図1においては、図示の都合上、撮影光学系10を1枚のレンズで代表して表す。
【0008】
制御部11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路から構成され、不図示のROMに格納された制御プログラムを実行することにより、デジタルカメラ1の各種の制御を行う。また、制御部11は、読出し制御部111と、画像生成部115とを機能として備える。読出し制御部111は、後述する第1撮像素子31からの信号(すなわち光電変換信号)の読出しと、後述する第2撮像素子32からの信号(すなわち光電変換信号)の読出しとを制御する。画像生成部115は、読出し制御部111により読出された第1撮像素子31や第2撮像素子32からの光電変換信号を用いて種々の画像処理を施すことにより画像データを生成する。以下、画像生成部115は、第1生成部113と第2生成部114とを機能として有するものとして説明を行う。第1生成部113は、第1撮像素子31から読み出された光電変換信号を用いて、種々の画像処理を施すことにより画像データを生成する。第2生成部114は、第2撮像素子32から読み出された光電変換信号を用いて、種々の画像処理を施すことにより画像データを生成する。これらの各機能部は、上記の制御プログラムによりソフトウェア的に実装される。なお、これらの各機能部を電子回路により構成することも可能である。
【0009】
撮影光学系10によって撮像部12上に結像された被写体像は、撮像部12によって光電変換される。撮像部12からの出力信号は、不図示のA/D変換部でデジタル画像信号に変換され、バッファメモリ16に格納される。バッファメモリ16に格納されたデジタル画像信号は、各種の画像処理が行われた後、液晶モニタ15に表示されたり、メモリカード17に格納されたりする。メモリカード17は、不揮発性のフラッシュメモリ等により構成され、デジタルカメラ1に対して着脱可能である。操作部13は、レリーズボタンやモード切替ボタンや電源ボタン等の各種の操作ボタンから構成され、撮影者により操作される。操作部13は、撮影者による上記の各操作ボタンの操作に応じた操作信号を制御部11へ出力する。
【0010】
<撮像部12の説明>
図2(a)は、撮像部12の断面の一部と撮影光学系10との関係を例示する図であり、
図2(b)は、
図2(a)に示す撮像部12の断面の一部を拡大して例示する図である。撮像部12は、半導体基板上に形成された第2撮像素子32と、有機光電膜310を用いた第1撮像素子31と、マイクロレンズMLとを有する。第1撮像素子31と第2撮像素子32とは、同一光路上に積層配置されている。第1撮像素子31の入射光側、即ち第2撮像素子32とは反対側には、複数のマイクロレンズMLが二次元状に配置されたマイクロレンズアレイが平坦化膜を挟んで積層される。第1撮像素子31は、撮影光学系10の射出瞳と共役関係を有するように、マイクロレンズMLに対して配置される。第1撮像素子31は、所定の色成分(詳しくは後述する)の光を吸収(光電変換)する有機光電膜310で構成される。
【0011】
図3は撮像部12の概要を例示する斜視図である。なお、
図3は、撮像部12の一部を例示する図であり、図示の都合上、マイクロレンズアレイと第1撮像素子31とを光路に沿った方向に沿って離れた状態で示す。第1撮像素子31は、二次元状に配置された複数の第1画素P1を有し、第1画素P1とマイクロレンズMLとは、それぞれ対応する位置、すなわち同一光路上に設けられる。第2撮像素子32は、Si等により構成されるフォトダイオード(半導体素子)である。第2撮像素子32は、二次元状に配置された複数の第2画素P2を有し、第2画素P2とマイクロレンズMLとは、それぞれ対応する位置、すなわち同一光路上に設けられる。したがって、
図2においても示すように、各マイクロレンズMLのそれぞれについて、第1撮像素子31の第1画素P1と第2撮像素子32の第2画素P2とが同一光路上に設けられる。これにより、マイクロレンズMLを透過した光は、同一光路上に配置された第1撮像素子31の第1画素P1で一部が吸収される。第1画素P1で吸収されなかった光は、第1撮像素子31を透過して、第1画素P1と同一光路上に配置された第2撮像素子32の第2画素P2に入射し、第2撮像素子32で光電変換される。
【0012】
図2に示すように、それぞれの第1画素P1において、複数の第1電極311は有機光電膜310の入射光側、即ちマイクロレンズML側に配置され、複数の第2電極312は有機光電膜310の出射光側、即ち第2撮像素子32側に配置される。即ち、第1電極311と第2電極312とが有機光電膜310を挟んで配置されることにより第1撮像素子31が構成される。第1電極311と第2電極312とは透明電極である。第1電極311と第2電極312とは互いに異なる方向に沿って延在する。本実施の形態では、第1電極311と第2電極312とは互いに直交する。なお、第1電極311および第2電極312の詳細については、説明を後述する。
【0013】
本実施の形態では、詳細を後述するように、1つの第1電極311と、1つの第2電極312と、これら1つの第1電極311および第2電極312に挟まれる有機光電膜310とが、1つの受光部400を構成する。1つの第1画素P1は、複数の第1電極311と複数の第2電極312とを有するので、1つの第1画素P1において複数の受光部400が二次元状に配置される。これにより、各第1画素P1において、撮影光学系10の射出瞳の異なる部分領域Q1、Q2を通過した光束を、マイクロレンズMLを介して複数の受光部400で受光することができる(
図2(a)、
図4(a)参照)。たとえば、撮影光学系10の部分領域Q1(
図2(a))を通過した光束を、受光部400a(
図4(a))で受光し、撮影光学系10の部分領域Q2(
図2(a))を通過した光束を、受光部400b(
図4(a))で受光する。
【0014】
なお、1つのマイクロレンズMLに対して1つの第2画素P2が設けられるものに限定されず、複数の第2画素P2が設けられても良い。たとえば、
図2(c)の撮像部12の断面の一部を拡大して示す図のように、各第2画素P2は、第1撮像素子31の各受光部400に対応する位置、すなわち被写体光の光路上に沿って設けられれば良い。なお、第2画素P2が第1撮像素子31の受光部400に対応する位置に配置されるものに限定されず、複数の第2画素P2のそれぞれが所定個数の受光部400を透過した光を受光するように配置されても良い。
【0015】
本実施の形態では、詳細を後述するように、第1画素P1の複数の受光部400のうち光電変換信号を出力する受光部400を指定することにより、ボケの修復や特定位置にピントが合った画像の生成等のリフォーカス処理に必要となる視差情報を得ることができる。即ち、公知のコーデッドアパーチャを撮影光学系の射出瞳位置に挿入することにより得られる画像データを、第1電極311と第2電極312とを指定し光電変換信号を出力する受光部400を電気的に指定することにより取得できる。
【0016】
撮像部12に入射した被写体光は、第1撮像素子31の透明な第1電極311を透過して有機光電膜310にて光電変換される。すなわち、第1画素P1に含まれる全ての受光部400は、被写体からの入射光を受光して光電変換を行う。第1画素P1の受光部400のうち、後述するようにして指定された第1電極311と指定された第2電極312とに挟まれた受光部400にて光電変換されて生成された光電変換信号は、配線層を介して信号出力端から出力される。第1撮像素子31で光電変換されなかった光は、第1撮像素子31を透過して第2撮像素子32に入射する。第2撮像素子32は、半導体基板の表面側に入射した光をフォトダイオードにて光電変換し、半導体基板の表面側に形成された配線層を介して光電変換信号を出力する。
【0017】
なお、第1撮像素子31で光電変換される色成分と、第2撮像素子32で光電変換される色成分とが、補色の関係となるようにすることができる。たとえば、Mg(マジェンタ)の光を光電変換する第1画素P1は、Mgの補色であるG(グリーン)の光を透過して、第2画素P2がGの光を光電変換する。Ye(イエロー)の光を光電変換する第1画素P1は、Yeの補色であるB(ブルー)の光を透過して、第2画素P2がBの光を光電変換する。Cy(シアン)の光を光電変換する第1画素P1は、Cyの補色であるR(レッド)を透過して、第2画素P2がRの光を光電変換する。
【0018】
この場合、奇数行の第1画素P1としてMgとYeの光を光電変換する第1画素P1を交互に配置し、偶数行の第1画素P1としてCyとMgの光を光電変換する第1画素P1を交互に配置する。これにより、撮像部12では、有機光電膜310で構成される第1撮像素子31が第2撮像素子32に対してカラーフィルターの役割を果たし、第2撮像素子32から第1撮像素子31の補色画像が得られる。したがって、撮像部12では、第1撮像素子31からはCy、Mg、Yeの3色からなるCMY画像を取得することができ、第2撮像素子32からはR、G、Bの3色からなるRGB画像を取得することができる。
なお、第1撮像素子31は有機光電膜310を有するものに限定されず、所定の色成分の光を吸収し、他の色成分の光を透過させる特性を有する材料を用いて構成されても良い。
【0019】
図4は、1つの第1画素P1が有する第1電極311と第2電極312とを模式的に示す平面図である。また、以下の説明では、
図4における紙面の左右方向を「行方向」、紙面の上下方向を「列方向」と呼ぶ。
図4(a)に示すように、第1画素P1において、列方向に延在する複数の第1電極311a〜311hが、行方向に沿って配置される。行方向に延在する複数の第2電極312a〜312hが、列方向に沿って配置される。なお、第1電極311が行方向に延在し、第2電極312が列方向に延在しても良い。また、
図4に示す1つの第1画素P1について設けられる第1電極311および第2電極312の個数は一例であり、
図4に示す個数よりも多くても良いし、少なくても良い。
【0020】
複数の第1電極311のうち少なくとも1つの第1電極311が、読出し制御部111からの電極指定信号に従って指定され、電圧が印加される。複数の第2電極312のうち少なくとも1つの第2電極312が、読出し制御部111からの電極指定信号に従って指定され、受光部400で生成された光電変換信号が読み出される。すなわち、有機光電膜310のうち、電圧が供給された第1電極311と、指定された第2電極312とによって挟まれる一部の領域で光電変換された光電変換信号が、第2電極312から出力される。読出し制御部111は、電圧が印加された第1電極311と、第2電極312とに挟まれた受光部400が生成した信号を出力する出力部として機能する。
【0021】
受光部400は、上述したように、1つの第1電極311と、1つの第2電極312と、これら1つの第1電極311および第2電極312に挟まれる有機光電膜310とにより構成される。換言すると、受光部400の一方の面に第1電極311が設けられ、受光部400の他方の面に第2電極312が設けられる。したがって、複数の第1画素P1は、受光部400の一方の面に設けられた複数の第1電極311と、受光部400の他方の面に設けられた複数の第2電極312とを備える。
【0022】
なお、
図4(a)においては、第1電極311を、列方向に同一の部材で同一の幅で配置させた。また、第2電極312を、行方向に同一で同一の幅で配置させた。しかしこの例に限定されるものではなく、例えば、
図4(b)に示すように、列方向に配置された複数の受光部400に設けられた複数の第1電極311を、第1電極311とは異なる部材、異なる幅で接続しても良い。同様に、
図4(c)に示すように、行方向に配置された複数の第2電極312を、第2電極312とは異なる部材、異なる幅で接続しても良い。
【0023】
また、
図4(a)に示す例では、第1電極311a〜311hの行方向の長さ(幅)が互いに等しい場合を示しているが、この例に限定されるものではなく、第1電極311a〜311hのうち行方向の長さ(幅)が異なるものが含まれていても良い。換言すると、第1電極311のうち少なくとも1つの第1電極311が他の第1電極311に対して幅が異なっていても良いし、全ての第1電極311が互いに異なる幅を有していても良い。同様に、第2電極312a〜312hのうち列方向の長さ(幅)が異なるものが含まれていても良い。
また、各第1画素P1ごとに有機光電膜310を設けても良いし、各受光部400ごとに有機光電膜310を設けても良い。第1撮像素子31で光電変換される色成分と、第2撮像素子32で光電変換される色成分とが、補色の関係となるようにしない場合には、全ての第1画素P1に同一部材からなる有機光電膜310を設けても良い。
【0024】
図5は、撮像部12における1つの第1画素P1および第2画素P2の回路構成を例示する図である。第2画素P2は、フォトダイオードPDと、転送トランジスタTxと、リセットトランジスタR2と、出力トランジスタSF2と、選択トランジスタSEL2とを有する。フォトダイオードPDは、入射光の光量に応じた電荷を蓄積する。転送トランジスタTxは、フォトダイオードPDに蓄積された電荷を出力トランジスタSF2側の浮遊拡散領域(FD部)に転送する。出力トランジスタSF2は選択トランジスタSEL2を介して電流源PW2とソースホロワを構成し、FD部に蓄積された電荷に応じた電気信号を出力信号OUT2として垂直信号線VLINE2に出力する。なお、リセットトランジスタR2は、FD部の電荷を電源電圧Vccにリセットする。
【0025】
また、第1画素P1は、有機光電膜310と、リセットトランジスタR1と、出力トランジスタSF1と、選択トランジスタSEL1と、指定スイッチSW11〜SW1nと、指定スイッチSW21〜SW2nとを有する(nは2以上の自然数)。指定スイッチSW11〜SW1nは、それぞれ第1電極311a〜311hに応じて設けられ、読出し制御部111からの電極指定信号に従って1つがONする。指定スイッチSW21〜SW2nは、それぞれ第2電極312a〜312hに応じて設けられ、読出し制御部111からの電極指定信号に従って1つがONする。有機光電膜310は、非透過光を光量に応じた電気信号に変換し、選択トランジスタSEL1を介して電流源PW1とソースホロワを構成する出力トランジスタSF1を介して出力信号OUT1として垂直信号線VLINE1に出力する。なお、リセットトランジスタR1は、有機光電膜310の出力信号をリファレンス電圧Vrefにリセットする。また、有機光電膜310の動作用として高電圧Vpcが与えられている。各トランジスタはMOSFETで構成される。
なお、電源電圧Vccとリファレンス電圧Vrefとは同一であってもよい。すなわち、リセットトランジスタR1および出力トランジスタSF1を同じ電圧で動作させても良い。
【0026】
第2撮像素子32に係る回路の動作について説明する。まず、選択信号φSEL2が“High”になると、選択トランジスタSEL2がオンする。次に、リセット信号φR2が“High”になると、FD部で電源電圧Vccにリセットされ、出力信号OUT2もリセットレベルになる。そして、リセット信号φR2が“Low”になった後、転送信号φTxが“High”になり、フォトダイオードPDに蓄積された電荷がFD部に転送され、電荷量に応じた出力信号OUT2が垂直信号線VLINE2から出力される。垂直信号線VLINE2に読み出された各第2画素P2の出力信号OUT2は、不図示の水平出力回路に行毎に一時的に保持された後、撮像部12から出力される。このようにして、撮像部12の第2撮像素子32の各第2画素P2から信号が読み出される。
【0027】
第1撮像素子31に係る回路の動作について説明する。まず、選択信号φSEL1が“High”になると、選択トランジスタSEL1がオンする。次にリセット信号φR1が“High”になり、出力信号OUT1もリセットレベルになる。そして、リセット信号φR1が“Low”になった直後から有機光電膜310の電荷蓄積が開始され、電荷量に応じて出力信号OUT1が変化する。そして、出力信号OUT1が不図示の水平出力回路に行毎に一時的に保持された後、撮像部12から出力される。このようにして、撮像部12の第1撮像素子31の各第1画素P1から信号が読み出される。
以上のような回路構成を有することにより、撮像部12の第1撮像素子31からは、上述したように、任意の部分領域に含まれる受光部400から光電変換信号を出力させることができる。
【0028】
図6を参照して、指定される第1電極311と第2電極312とにより、光電変換信号が出力される受光部400について説明する。例えば、
図5(a)に示す回路によって、第1電極311aと第2電極312aとが指定されると、受光部4011が選択され、受光部4011で光電変換された光電変換信号が出力される。また、第1電極311aと第2電極312aおよび312dとが指定されると、受光部4011および4014が選択され、受光部4011および4012で光電変換された光電変換信号が出力される。
【0029】
本実施の形態では、指定する第1電極311と第2電極312との組み合わせに応じて、ボケの修復や特定位置にピントが合った画像の生成等のリフォーカス処理に必要となる視差情報を得ることができる。即ち、公知のコーデッドアパーチャを撮影光学系の射出瞳位置に挿入することにより得られる画像データを、第1電極311と第2電極312とを指定し光電変換信号を出力する受光部400を電気的に指定することにより取得できる。たとえば、
図6(b)に示すような、公知のコーデッドアパーチャ500として撮影光学系10の射出瞳の位置に挿抜される二次元状のコード開口を通過した光に対応する光電変換信号を第1電極311と第2電極312とによって再現することができる。なお、
図6(b)におけるコーデッドアパーチャ500では、斜線を付した領域501が遮光部、斜線を付していない領域502が透光部である。
図6(b)に示すコーデッドアパーチャ500を第1撮像素子31上で再現するために、
図6(c)に示すように、第1撮像素子31上において、領域502に相当する受光部400で光電変換された光電変換信号が出力されるように、第1電極311および第2電極312が指定され、第1電極311に電圧が印加される。なお、
図6(c)においては、図示の都合上、領域502に相当する受光部4012、4017、4023、4024、4027、4037、4041、4043、4044、4052、4053、4054、4062、4063、4065、4067、4071、4074、4075および4077に斜線を付して示す。この場合、次のようにして第1電極311および第2電極312が指定されて、第1電極311に電圧が印加されることによって、受光部400から光電変換信号が出力される。
【0030】
まず、第2電極312aに対して第1電極311bおよび311gが指定され、全受光部400で光電変換により生成された光電変換信号のうち、受光部4012および4017で光電変換された光電変換信号が出力される。続いて、第2電極312bに対して第1電極311c、311dおよび311gが指定され電圧が印加されて、受光部4023、4024および4027で光電変換された光電変換信号が出力される。以後、行方向の第2電極312が順次指定されるごとに、領域502に対応する位置に応じた列方向の第1電極311が指定されて電圧が印加され、受光部400で光電変換された光電変換信号が出力される。換言すると、第2電極312が順次指定されるごとに、第1電極311のそれぞれに対する指定(すなわち電圧の印加)または非指定(すなわち電圧の非印加)が行われることにより、領域502に対応する組み合わせが設定される。そして、指定され電圧が印加された第1電極311と、指定された第2電極312とを有する受光部400から光電変換信号が出力される。これにより、各第1画素P1において、指定する第1電極311と第2電極312との組み合わせに応じて、第1撮像素子31の任意の受光部400に入射した光に対応する光電変換信号を出力させることができる。
【0031】
上述したように、第1撮像素子31は、マイクロレンズMLに対して撮影光学系10の射出瞳と共役の関係を有するので、指定する第1電極311と第2電極312との組み合わせに応じて第1撮像素子31の各第1画素P1から出力される光電変換信号は、射出瞳位置における視差情報を含む。即ち、射出瞳位置にコード開口の異なる複数種のコーデッドアパーチャを挿入するごとに得られる光電変換信号と同等の視差情報を含む光電変換信号を、コーデッドアパーチャを挿抜することなく、第1電極311と第2電極312との組み合わせを種々異ならせることによって得ることができる。
なお、上述したように、第1撮像素子31の各第1画素P1において受光されない光は透過される。従って、第1電極311や第2電極312が指定されているか否かに関わらず、有機光電膜310で吸収されず、光電変換されなかった光は、有機光電膜310を透過して第2撮像素子32に入射する。
【0032】
上述した処理は撮影動作の際に、読出し制御部111が、第1撮像素子31の一部の部分領域に含まれる受光部400から光電変換信号が出力されるように第1電極311および第2電極312の組み合わせを設定することにより行われる。第1電極311および第2電極312の組み合わせを異ならせ、異なる組み合わせ毎に生成される画像データを合成することにより、被写体空間において深さ方向に異なる位置から入射する点像を、第1撮像素子31の受光面上で結像させた場合と同等の作用を得る。
【0033】
この場合、
図6(b)に示すようなコーデッドアパーチャ500に相当するような第1電極311と第2電極312との組み合わせに関する情報(以後、パターン情報と呼ぶ)が予め所定の記憶領域に記憶されている。パターン情報は、複数のコード開口の形状に応じて複数種が用意されている。読出し制御部111は、撮影動作の開始の際に、複数のパターン情報の中から読み出した1つのパターン情報に従って、第1電極311と第2電極312との組み合わせを設定し、電極指定信号を出力する。例えば、パターン情報が
図6(b)に対応する場合には、読出し制御部111は、
図6(c)にて斜線を付して示した受光部400から光電変換信号が出力されるように電極指定信号を出力する。従って、第1撮像素子31の各第1画素P1について、
図6(b)の領域502に対応する領域に含まれる受光部400に入射した光に応じた光電変換信号が得られる。第1生成部113は、この光電変換信号を用いて、撮影光学系10における所定の結像面での像の画像データを生成する。
【0034】
以後、同様にして、読出し制御部111は、異なるパターン情報ごとに第1電極311と第2電極312との組み合わせを設定して、第1撮像素子31から光電変換信号を読み出させる。第1生成部113は、異なる第1電極311と第2電極312との組み合わせに応じて光電変換信号が出力されるごとに画像データを生成することにより、撮影光学系10における異なる結像面ごとの像の画像データを生成する。第1生成部113は、生成した異なる結像面ごとの像の画像データを合成することにより、リフォーカス処理が可能な画像データを生成し、メモリカード17等の記憶媒体に記憶させる。
【0035】
撮影動作時には、各第1画素P1において有機光電膜310の全領域を透過した光が第2撮像素子32の全領域に入射する。撮影動作の際には、第2撮像素子32は各第2画素P2の全領域に入射した光に応じた光電変換信号を生成する。すなわち第2撮像素子32は、撮影光学系10によって投射された被写体像を撮像する。第2生成部114は生成された光電変換信号に対して画像処理を施して画像データを生成する。すなわち、第2生成部114は、第2撮像素子32からの信号に基づいて、撮影光学系10における一つの結像面を有する画像データを生成する。第2生成部114は、第2撮像素子32からの光電変換信号から生成した画像データをメモリカード17等の記憶媒体に記憶させる。
【0036】
なお、第1生成部113が第1撮像素子31からの光電変換信号を用いて画像データを生成するものに限定されず、第1撮像素子31および第2撮像素子32からの光電変換信号を用いて画像データを生成しても良い。この場合、第1生成部113は、上記と同様にして第1撮像素子31からの光電変換信号を用いて画像データを生成する。さらに、第1生成部113は、第2生成部114によって第2撮像素子32からの光電変換信号を用いて生成された画像データから、第1撮像素子31からの光電変換信号を用いて生成した画像データを差し引いて、新たな画像データを生成する。この結果、例えば
図6(b)に示すパターン情報に対応する画像データが第1撮像素子31からの光電変換信号を用いて生成された場合、遮光部501と透過部502とが入れ替わった逆パターンのコード開口に対応する画像データを生成することができる。
【0037】
図7に示すフローチャートを用いて、第1撮像素子31からの光電変換信号を用いて異なる複数の結像面ごとの画像データを取得する処理について説明する。
図7のフローチャートに示す各処理は、制御部11が実行する制御プログラムに含まれる。撮影者により所定の焦点検出操作(例えばレリーズボタンを全押しする操作等)が行われると、制御部11は、
図7に示す処理を開始する。
【0038】
ステップS11では、パターン情報を読み出して、第1電極311と第2電極312との組み合わせを設定してステップS12へ進む。リフォーカスのために撮像を行う場合には、複数の組み合わせを設定する。ステップS12では、設定した組み合わせに応じて、第1電極311と第2電極312とへ電極指定信号を出力してステップS13へ進む。ステップS13では、指定された第1電極311と第2電極312との組み合わせに従って第1撮像素子31から光電変換信号を読み出させ、読み出された光電変換信号を用いて画像データを生成してステップS14へ進む。ステップS14では、リフォーカスのために撮像する場合は、第1電極311および第2電極312の全ての組み合わせが実行されたか否かを判定する。全ての組み合わせが実行された場合には、ステップS14が肯定判定されてステップS15へ進む。全ての組み合わせが実行されていない場合には、ステップS14が否定判定されてステップS11へ戻る。なお、リフォーカスのために必要な画像データの個数は、ユーザによって設定可能に構成されていても良く、全てのパターン情報に対して画像データが生成されなくても良い。ステップS15では、生成された画像データを合成して、記録媒体(不図示)に記録して処理を終了する。
【0039】
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)第1撮像素子31は、マイクロレンズMLごとに配置された複数の受光部400を有する。受光部400は、受光した光束を光電変換する有機光電膜310と、有機光電膜310の一方の面に設けられた第1電極311と、有機光電膜310の他方の面に設けられた第2電極312とを有する。第1電極311は、マイクロレンズMLごとに列方向に複数配置され、第2電極312は、マイクロレンズMLごとに行方向に複数配置される。したがって、撮影光学系10の所定の結像面における像の画像データを生成するために第1撮像素子31の部分領域から光電変換信号を得る目的のために、コーデッドアパーチャを挿抜する必要が無くなり、利便性を向上させることができる。
【0040】
(2)読出し制御部111は、第1撮像素子31に対して、複数の第1電極311のうちの少なくとも1つの第1電極311と、複数の第2電極312のうちの少なくとも1つの第2電極312とからなる組み合わせを設定し、組み合わせに対応する領域に含まれる受光部400から光電変換信号を出力させる。読出し制御部111は、異なる複数の組み合わせを設定するごとに、組み合わせに対応する領域に含まれる受光部400から光電変換信号を出力させ、第1生成部113は、組み合わせごとに読み出された光電変換信号を用いて、撮影光学系10の複数の異なる結像面ごとにおける画像データを生成する。したがって、第1電極311と第2電極312との組み合わせを複数設定し、設定した組み合わせごとに画像データを生成することにより、複数種のコーデッドアパーチャの挿抜を繰り返した場合と同様に撮影光学系10の異なる結像面ごとにおける画像データを生成できるので、利便性が向上する。さらに、複数種のコーデッドアパーチャの挿抜を繰り返す際に要する時間を短縮できるので、特に動きのある被写体を撮影する場合であっても、大きく位置等がずれた画像データが生成されることを防ぐことができる。
【0041】
(3)マイクロレンズMLごとに配置され、第1撮像素子31を透過した光束を受光して光電変換信号を出力する第2撮像素子32を備え、第2生成部114は、第2撮像素子32からの光電変換信号を用いて画像データを生成する。したがって、第1撮像素子31を用いて、撮影光学系10の異なる結像面ごとにおける像の画像データを生成しながら、第2撮像素子32を用いて、通常の撮影動作を行うことができる。さらに、第1生成部113は、第2生成部114によって生成された画像データから、第1撮像素子31からの光電変換信号を用いて生成した画像データを差し引いて、新たな画像データを生成することができる。これにより、1フレームの撮影で、異なる2つの結像面ごとの画像データを生成することができるので、撮影時間の短縮に寄与する。
【0042】
(4)複数の画素P1は、入射光を受光する受光部400の一方の面に設けられた複数の第1電極311と、受光部400の他方の面に設けられた複数の第2電極312とを有する。読出し制御部111は、電圧が印加された第1電極311と、第2電極312とに挟まれた受光部400が入射光を受光して生成した信号を出力する。読出し制御部111により第1電極311と第2電極312とに対して印加する電圧が制御されることで、第1撮像素子31は、ある結像面における像の画像データを生成するための信号を生成することが可能になる。これにより、リフォーカス処理のための画像データを生成する目的のために、コーデッドアパーチャを挿抜する必要が無くなり、利便性を向上させることができる。
【0043】
(5)デジタルカメラ1は、第1撮像素子31と、第1撮像素子31を透過した光を受光する第2撮像素子32と、第1撮像素子31からの信号に基づいて複数の異なる結像面の画像データを生成する画像生成部115とを備える。画像生成部115は、第2撮像素子32からの信号に基づいて1つの結像面を有する画像データを生成する。これにより、第1撮像素子31を用いてリフォーカス処理が可能となる異なる結像面の画像データを生成しながら、第2撮像素子32を用いて通常の撮影動作を行うことができる。
【0044】
−第2の実施の形態−
図面を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、第1撮像素子31および第2撮像素子32から読み出された光電変換信号を用いて焦点検出処理を可能に構成されている。
図8のブロック図に示すように、デジタルカメラ1の制御部11は、焦点検出部112を機能として備える。焦点検出部112は、第1撮像素子31および第2撮像素子32から読み出された光電変換信号に基づいて、周知の瞳分割位相差方式による焦点検出処理を行い、撮影光学系10の焦点状態を調節する。
【0045】
以下、第2の実施の形態において、焦点検出処理を行う場合の処理について説明する。制御部11の読出し制御部111は、第1撮像素子31の複数の第1電極311と複数の第2電極312との中から指定する第1電極311と第2電極312との組み合わせを設定する。
図9に、焦点検出処理を行う場合に、第1撮像素子31の各第1画素P1において、光電変換信号が出力される領域と、第1電極311および第2電極312の組み合わせとを模式的に示す。
図9(a)は、第1撮像素子31のうち、光電変換信号が出力される第1画素P1の部分領域r1を模式的に示す図である。図示のように、一例として、読出し制御部111は、第1撮像素子31の第1画素P1のうち右側の半分の領域を部分領域r1とするために、第1電極311と第2電極312との組み合わせを設定する。この場合、
図9(b)に示すように、読出し制御部111は、第1電極311e〜311hと、第2電極312a〜312hとを指定する。従って、第1撮像素子31のうち第1電極311e〜311hと、第2電極312a〜312hとの組み合わせに応じた領域、即ち部分領域r1に含まれる受光部400から光電変換信号が出力される。換言すると、第1撮像素子31の各第1画素P1について右側の半分の部分領域r1に入射した光に応じた光電変換信号が出力される。第1生成部113は、第1撮像素子31から出力された上記の光電変換信号から第1画像データを生成する。
【0046】
読出し制御部111は、第2撮像素子32から光電変換信号を出力させる。この場合、第1画素P1の全領域を透過した光が第2撮像素子32の第2画素P2の全領域に入射する。これにより、第2撮像素子32については各第2画素P2において全領域に入射した光に応じた光電変換信号が出力される。第2生成部114は、第2撮像素子32の各第2画素P2からの光電変換信号を用いて第2画像データを生成する。制御部11の焦点検出部112は、第1生成部113で生成された第1画像データと、第2生成部114で生成された第2画像データとを用いて、各画素Pについて左側の半分の領域に入射した光に応じた画像データを生成する。この場合、一例として、焦点検出部112は、第2撮像素子32から出力された光電変換信号に基づく第2画像データから第1撮像素子31から出力された光電変換信号に基づく第1画像データを差し引く。即ち、焦点検出部112は、第2画素P2の全領域に対応する第2画像データから、第1画素P1の右側の半分の領域に対応する第1画像データを減じることにより、第1画素P1の左側の半分の領域、即ち
図9(a)の領域r2に対応する第3画像データを生成する。
【0047】
上述したように、第1撮像素子31は、マイクロレンズMLに対して撮影光学系10と共役の関係を有するので、第1画像データと第3画像データとは異なる射出瞳を通過した光に対応する信号となる。焦点検出部112は、第1画像データを第1の焦点検出データとして用い、生成した第3画像データを第2の焦点検出データとして用いることにより、瞳分割位相差方式による焦点検出処理を実行し、撮影光学系10の焦点調節状態を示すデフォーカス量を算出する。なお、瞳分割位相差方式による焦点検出処理については周知技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0048】
図10に示すフローチャートを用いて、制御部11により実行される焦点検出処理について説明する。
図10のフローチャートに示す各処理は、制御部11が実行する制御プログラムに含まれる。撮影者により所定の焦点検出操作(例えばレリーズボタンを半押しする操作等)が行われると、制御部11は、
図10に示す焦点検出処理を開始する。
【0049】
ステップS1では、各第1画素P1の右側の半分の領域を部分領域r1とするために、第1電極311と第2電極312との組み合わせを決定してステップS2へ進む。ステップS2では、撮像部12に被写体像を撮像させる、すなわち第1撮像素子31および第2撮像素子32から光電変換信号を出力させてステップS3へ進む。このとき、第1撮像素子31に対しては、ステップS1で指定された第1電極311および第2電極312に対して電極指定信号を出力することによって、第1撮像素子31の各第1画素P1の部分領域r1に含まれる受光部400から光電変換信号を出力させる。第1生成部113は第1撮像素子31の各第1画素P1からの光電変換信号を用いて第1画像データを生成し、第2生成部114は第2撮像素子32の各第2画素P2からの光電変換信号を用いて第2画像データを生成する。
【0050】
ステップS3においては、第2画像データと第1画像データとを用いて、第3画像データを生成してステップS4へ進む。ステップS4では、第1画像データと第3画像データとを用いて、瞳分割位相差方式によりデフォーカス量を算出し、算出したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動部(不図示)を制御して、撮影光学系10のフォーカスレンズを合焦位置へ移動させてステップS5へ進む。ステップS5では、焦点検出処理の終了が指示されたか否かを判定する。焦点検出処理の終了が指示された場合にはステップS5を肯定判定して、制御部11は焦点検出処理を終了する。焦点検出処理の終了が指示されていない場合には、ステップS5を否定判定して、制御部11は、ステップS1へ戻る。
【0051】
なお、以上の説明では、第1撮像素子31の各第1画素P1の右側を部分領域r1としたが、この例に限定されない。部分領域r1の位置は、例えば、第1撮像素子31の各第1画素P1の左側であっても良いし、上部であっても良いし、下部であっても良い。
なお、第2の実施の形態においても、撮影動作の際には、第1の実施の形態の場合と同様にして、第1電極311および第2電極312とを指定することにより、撮影光学系10における異なる結像面ごとの像の画像データを生成する。
【0052】
以上で説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態により得られる作用効果に加えて、次の作用効果が得られる。
焦点検出部112は、読出し制御部111によって設定された組み合わせで読み出された第1撮像素子31からの光電変換信号に基づく第1画像データを第2撮像素子32から出力された光電変換信号に基づく第2画像データから差し引いて生成した第3画像データと、第1画像データとを用いて、撮影光学系10の焦点調節状態を検出する。したがって、焦点検出用の画素を設けることなく、瞳分割式位相差方式による焦点調節が可能となる一対の焦点検出データを得ることができる。
【0053】
次のような変形も本発明の範囲内であり、変形例の一つ、もしくは複数を上述の実施形態と組み合わせることも可能である。
(1)第1電極311と第2電極312とがそれぞれ直交するように設けられるものに限定されない。例えば、
図11に示すように、列方向に延在し行方向に沿って配置された第1電極311に対して、第2電極312が斜め方向に交差するものでも良い。
【0054】
(2)デジタルカメラ1の撮像部12が第1撮像素子31と第2撮像素子32とを有するものに代えて、第1撮像素子31のみを有しても良い。この場合も、読出し制御部111は、第1電極311および第2電極312の組み合わせを制御して、第1撮像素子31の各第1画素P1の部分領域に含まれる受光部400に入射した光を光電変換させて光電変換信号を出力させることができる。例えば、焦点検出処理を行う場合には、読出し制御部111は、
図9(a)、(b)に示すように第1撮像素子31の各第1画素P1の右側の半分の領域r1から光電変換信号が出力されるように、第1電極311および第2電極312を指定する。第1生成部113は、この光電変換信号から第1画像データを生成する。次フレームの画像を取得する際に、読出し制御部111は、第1撮像素子31の各第1画素P1の左側の半分の領域r2から光電変換信号が出力されるように第1電極311および第2電極312を指定する。第1生成部113は、この光電変換信号を用いて第2画像データを生成する。そして、焦点検出部112は、この第1画像データと第2画像データとを用いて、瞳分割位相差方式により焦点検出処理を実行し、撮影光学系10の焦点調節状態を示すデフォーカス量を算出することができる。
また、リフォーカスのために距離情報を得る場合についても、読出し制御部111は、第1電極311と第2電極312との組み合わせを制御することにより、被写体空間において深さ方向に異なる位置から入射する点像を第1撮像素子31の受光面上で結像させることができる。
【0055】
(3)上述の第1および第2実施の形態および変形例で説明した撮像装置は、スマートフォン、タブレット、PCに内蔵のカメラ、車載カメラ、無人航空機(ドローン、ラジコン機等)に搭載される電子カメラ等に適用されてもよい。
【0056】
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
【0057】
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2016年第2731号(2016年1月8日出願)