【実施例】
【0078】
以下、実施例および比較例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
例えば、本実施例では、電極材料自体の挙動をデータに反映させるため、負極に金属Liを用いたが、炭素材料、Li合金、Li
4Ti
5O
12等の負極材料を用いてもかまわない。また電解液とセパレータの代わりに固体電解質を用いても良い。
【0079】
[実施例1]
「電極材料の作製」
水2L(リットル)に、6molの水酸化リチウム(LiOH)、2molの硫酸鉄(II)(FeSO
4)、2molのリン酸(H
3PO
4)を、全体量が4Lになるように混合し、均一なスラリー状の混合物を調製した。
次いで、この混合物を容量8Lの耐圧密閉容器に収容し、150℃にて1時間、水熱合成を行った。
次いで、得られた沈殿物を水洗し、ケーキ状の電極活物質を得た。
次いで、この電極活物質150g(固形分換算)と、有機化合物としてラクトース6gとを水200gに溶解したラクトース水溶液と、媒体粒子として直径0.1mmのジルコニアボール500gとをボールミルに投入し、スラリー中の電極活物質粒子の粒度分布のD90/D10が20となるように、ボールミルの回転速度、撹拌時間を調整し、分散処理を行った。
次いで、得られたスラリーを180℃の大気雰囲気中に噴霧し、乾燥して、平均粒子径が25μmの乾燥物を得た。
次いで、得られた乾燥物を790℃の窒素雰囲気下にて1時間、焼成し、平均二次粒子径が25μmのLiFePO
4の凝集体を得た。この凝集体を第一の電極活物質とした。
また、第二の電極活物質としては、平均二次粒子径100μmのニッケルコバルトマンガン酸リチウム(LiNi
1/3Co
1/3Mn
1/3O
2 )を用いた。
この第一の電極活物質と第二の電極活物質とを、質量比で第一の電極活物質が10%、第二の電極活物質が90%となるように混合した混合体を電極材料とした。
【0080】
「電極の作製」
上記の電極材料と、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)と、導電助剤としてアセチレンブラック(AB)とを、質量比が90:5:5となるように混合し、さらに溶媒としてN−メチル−2−ピロリジノン(NMP)を加えて流動性を付与し、スラリーを調製した。
次いで、このスラリーを厚さ15μmのアルミニウム(Al)箔上に塗布し、乾燥した。
その後、600kgf/cm
2の圧力にて加圧し、実施例1のリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
【0081】
「電極の評価」
この電極の熱拡散率、定圧比熱および電極密度をそれぞれ周期加熱法、DSC法、アルキメデス法により測定し、下記式(1)により熱伝導率を算出した。熱拡散率、定圧比熱、電極密度および電極熱伝導率を表1に示す。λ=α×Cp×ρ×100・・・(1)
λ:熱伝導率[W/(m・K)]
α:熱拡散率[cm
2/sec]
Cp:定圧比熱[J/(g・K)]
ρ:電極密度[g/cm
3]
【0082】
「リチウムイオン二次電池の作製」
このリチウムイオン二次電池用電極に対向するように、対極として天然黒鉛負極を配置し、これらリチウムイオン二次電池用電極と対極の間に多孔質ポリプロピレンからなるセパレータを配置し、電池用部材とした。
一方、炭酸エチレンと炭酸ジエチルとを1:1(質量比)にて混合し、さらに1mol/LのLiPF
6を加えて、リチウムイオン伝導性を有する電解質溶液を調製した。
次いで、上記の電池用部材を上記の電解質溶液に浸漬し、実施例1のリチウムイオン二次電池を作製した。
【0083】
「リチウムイオン二次電池の評価」
このリチウムイオン二次電池のサイクル特性を評価した。
サイクル特性の評価方法は下記の通りである。
上記のリチウムイオン二次電池の充放電試験を、カットオフ電圧2V−4.5V、充放電レート1Cの定電流(1時間充電の後、1時間放電)を1サイクルとして、45℃にて、500サイクル実施した。また、500サイクル後の放電量を、初期放電量を100とした際の100分率で表した値を「45℃、500サイクル後容量維持率」と定めた。
なお、リチウムイオン二次電池の初回充電を定電流(1C)−定電圧(4.5V、電流値0.01C相当に到達した時点で充電終了)で行い、初回充電時に負極のSEI(Solid Electrolyte Interface)形成でリチウムイオンが消費された分を減じた、2回目の放電量を初期放電量と定めた。結果を表1に示す。
【0084】
[実施例2]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が20%、第二の電極活物質が80%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、実施例2のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0085】
[実施例3]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が30%、第二の電極活物質が70%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例3の材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、実施例3のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0086】
[実施例4]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が40%、第二の電極活物質が60%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例4の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、実施例4のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0087】
[実施例5]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が50%、第二の電極活物質が50%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例5の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、実施例5のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0088】
[実施例6]
第二の電極活物質として、平均二次粒子径157μmのマンガン酸リチウム(LiMn
2O
4)を用い、第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が50%、第二の電極活物質が50%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例6の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、実施例6のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0089】
[実施例7]
第二の電極活物質として、平均二次粒子径56μmのニッケルコバルトアルミニウム酸リチウム(LiNi
0.8Co
0.15Al
0.05O
2)を用い、第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が50%、第二の電極活物質が50%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、実施例7の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、実施例7のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0090】
[実施例8]
「電極材料の作製」
水2L(リットル)に、6molの水酸化リチウム(LiOH)、0.6molの硫酸鉄(II)(FeSO
4)、1.4molの硫酸マンガン(MnSO
4)、2molのリン酸(H
3PO
4)を、全体量が4Lになるように混合し、均一なスラリー状の混合物を調製した。
次いで、この混合物を容量8Lの耐圧密閉容器に収容し、170℃にて1時間、水熱合成を行った。
次いで、得られた沈殿物を水洗し、ケーキ状の電極活物質を得た。
次いで、この電極活物質150g(固形分換算)と、有機化合物としてラクトース6gとを水200gに溶解したラクトース水溶液と、媒体粒子として直径0.1mmのジルコニアボール500gとをボールミルに投入し、スラリー中の電極活物質粒子の粒度分布のD90/D10が40となるように、ボールミルの回転速度、撹拌時間を調整し、分散処理を行った。
次いで、得られたスラリーを180℃の大気雰囲気中に噴霧し、乾燥して、平均粒径が5μmの乾燥物を得た。
次いで、得られた乾燥物を790℃の窒素雰囲気下にて1時間、焼成し、平均二次粒子径が5μmのLiFe
0.3Mn
0.7O
4の凝集体を得た。この凝集体を第一の電極活物質とした。
また、第二の電極活物質としては、平均二次粒子径100μmのニッケルコバルトマンガン酸リチウム(LiNi
1/3Co
1/3Mn
1/3O
2 )を用いた。
この第一の電極活物質と第二の電極活物質とを、質量比で第一の電極活物質が10%、第二の電極活物質が90%となるように混合した混合体を電極材料とした。
【0091】
「電極の作製」
上記の電極材料と、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)と、導電助剤としてアセチレンブラック(AB)とを、質量比が90:5:5となるように混合し、さらに溶媒としてN−メチル−2−ピロリジノン(NMP)を加えて流動性を付与し、スラリーを調製した。
次いで、このスラリーを厚さ15μmのアルミニウム(Al)箔上に塗布し、乾燥した。
その後、600kgf/cm
2の圧力にて加圧し、実施例8のリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
【0092】
「電極の評価」
実施例1と同様にして、この電極の電極熱伝導率を算出した。熱拡散率、定圧比熱、電極密度および電極熱伝導率を表1に示す。
【0093】
「リチウムイオン二次電池の作製」
このリチウムイオン二次電池用電極を用いて、実施例1と同様にして、実施例8のリチウムイオン二次電池を作製した。
【0094】
「リチウムイオン二次電池の評価」
このリチウムイオン二次電池のサイクル特性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0095】
[実施例9]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が20%、第二の電極活物質が80%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例8と同様にして、実施例9の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例8と同様にして、実施例9のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0096】
[実施例10]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が30%、第二の電極活物質が70%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例8と同様にして、実施例10の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例8と同様にして、実施例10のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0097】
[実施例11]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が40%、第二の電極活物質が60%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例8と同様にして、実施例11の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例8と同様にして、実施例11のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0098】
[実施例12]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が50%、第二の電極活物質が50%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例8と同様にして、実施例12の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例8と同様にして、実施例12のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0099】
[実施例13]
第二の電極活物質として、平均二次粒子径157μmのマンガン酸リチウム(LiMn
2O
4)を用い、第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が50%、第二の電極活物質が50%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例8と同様にして、実施例13の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例8と同様にして、実施例13のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0100】
[実施例14]
第二の電極活物質として、平均二次粒子径56μmのニッケルコバルトアルミニウム酸リチウム(LiNi
0.8Co
0.15Al
0.05O
2 )を用い、第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が50%、第二の電極活物質が50%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例8と同様にして、実施例14の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例8と同様にして、実施例14のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例8と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0101】
[実施例15]
「電極材料の作製」
水2L(リットル)に、6molの水酸化リチウム(LiOH)、2molの硫酸鉄(II)(FeSO
4)、2molのリン酸(H
3PO
4)を、全体量が4Lになるように混合し、均一なスラリー状の混合物を調製した。
次いで、この混合物を容量8Lの耐圧密閉容器に収容し、150℃にて1時間、水熱合成を行った。
次いで、得られた沈殿物を水洗し、ケーキ状の電極活物質を得た。
次いで、この電極活物質150g(固形分換算)と、有機化合物としてラクトース6gとを水200gに溶解したラクトース水溶液と、媒体粒子として直径0.1mmのジルコニアボール500gとをボールミルに投入し、スラリー中の電極活物質粒子の粒度分布のD90/D10が20となるように、ボールミルの回転速度、撹拌時間を調整し、分散処理を行った。
次いで、得られたスラリーを180℃の大気雰囲気中に噴霧し、乾燥して、平均粒径が44μmの乾燥物を得た。
次いで、得られた乾燥物を790℃の窒素雰囲気下にて1時間、焼成し、平均二次粒子径が44μmのLiFePO
4凝集体を得た。この凝集体を第一の電極活物質とした。
また、第二の電極活物質としては、平均二次粒子径200μmのニッケルコバルトマンガン酸リチウム(LiNi
1/3Co
1/3Mn
1/3O
2)を用いた。
この第一の電極活物質と第二の電極活物質とを、質量比で第一の電極活物質が50%、第二の電極活物質が50%となるように混合した混合体を電極材料とした。
【0102】
「電極の作製」
上記の電極材料と、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)と、導電助剤としてアセチレンブラック(AB)とを、質量比が90:5:5となるように混合し、さらに溶媒としてN−メチル−2−ピロリジノン(NMP)を加えて流動性を付与し、スラリーを調製した。
次いで、このスラリーを厚さ15μmのアルミニウム(Al)箔上に塗布し、乾燥した。
その後、600kgf/cm
2の圧力にて加圧し、実施例15のリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
【0103】
「電極の評価」
実施例1と同様にして、この電極の電極熱伝導率を算出した。熱拡散率、定圧比熱、電極密度および電極熱伝導率を表1に示す。
【0104】
「リチウムイオン二次電池の作製」
このリチウムイオン二次電池用電極を用いて、実施例1と同様にして、実施例15のリチウムイオン二次電池を作製した。
【0105】
「リチウムイオン二次電池の評価」
このリチウムイオン二次電池のサイクル特性を、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0106】
[実施例16]
第一の電極活物質の平均二次粒子径を35μmとしたこと以外は実施例15と同様にして、実施例16の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例15と同様にして、実施例16のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0107】
[実施例17]
第一の電極活物質の平均二次粒子径を20μmとしたこと以外は実施例15と同様にして、実施例17の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例15と同様にして、実施例17のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0108】
[実施例18]
第一の電極活物質の平均二次粒子径を2.2μm、第二の電極活物質の平均二次粒子径を10μmとしたこと以外は実施例15と同様にして、実施例18の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例15と同様にして、実施例18のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0109】
[実施例19]
第一の電極活物質の平均二次粒子径を0.8μm、第二の電極活物質の平均二次粒子径を10μmとしたこと以外は実施例15と同様にして、実施例19の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例15と同様にして、実施例19のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0110】
[実施例20]
第一の電極活物質の平均二次粒子径を0.1μm、第二の電極活物質の平均二次粒子径を10μmとしたこと以外は実施例15と同様にして、実施例20の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例15と同様にして、実施例20のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0111】
[実施例21]
第一の電極活物質の平均二次粒子径を10μm、第二の電極活物質の平均二次粒子径を150μmとしたこと以外は実施例15と同様にして、実施例21の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例15と同様にして、実施例21のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0112】
[実施例22]
第一の電極活物質の平均二次粒子径を8μm、第二の電極活物質の平均二次粒子径を50μmとしたこと以外は実施例15と同様にして、実施例22の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例15と同様にして評価した。果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例15と同様にして、実施例22のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例15と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0113】
[比較例1]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が100%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、比較例1の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、比較例1のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0114】
[比較例2]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が0%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、比較例2の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、比較例2のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0115】
[比較例3]
第一の電極活物質と第二の電極活物質との質量比を、第一の電極活物質が90%、第二の電極活物質が10%となるように混合した混合体を電極材料としたこと以外は実施例1と同様にして、比較例3の電極材料およびリチウムイオン二次電池用電極を作製した。
また、得られた電極を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
さらに、得られた電極を用いて、実施例1と同様にして、比較例3のリチウムイオン二次電池を作製した。
得られたリチウムイオン二次電池を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に示す。
【0116】
【表1】
【0117】
表1の結果から、実施例1〜実施例22の電極は、電極熱伝導率が0.9W/(m・K)以上であり、電極密度が2.0g/cm
3以上であるリチウムイオン二次電池用電極の局所的な温度上昇を速やかに解消できる電極が得られることが分かった。
一方、比較例1〜比較例3の電極は、電極熱伝導率が0.85W/(m・K)以下であり、電極密度が2.0g/cm
3以上であるリチウムイオン二次電池用電極の局所的な温度上昇を速やかに解消できる電極が得られないことが分かった。