特許第6618322号(P6618322)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6618322計測システム用の3次元ワークスキャンパスをプログラミングする方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6618322
(24)【登録日】2019年11月22日
(45)【発行日】2019年12月11日
(54)【発明の名称】計測システム用の3次元ワークスキャンパスをプログラミングする方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/4093 20060101AFI20191202BHJP
   G01B 11/02 20060101ALI20191202BHJP
【FI】
   G05B19/4093 H
   G01B11/02 H
   G01B11/02 Z
【請求項の数】20
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2015-200532(P2015-200532)
(22)【出願日】2015年10月8日
(65)【公開番号】特開2016-81528(P2016-81528A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2018年9月7日
(31)【優先権主張番号】14/511,100
(32)【優先日】2014年10月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000137694
【氏名又は名称】株式会社ミツトヨ
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】ロバート カーミル ブリル
【審査官】 貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−31368(JP,A)
【文献】 特開2010−201582(JP,A)
【文献】 米国特許第6181422(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/18 − 19/416
G05B 19/42 − 19/46
G01B 11/00 − 11/30
G01C 3/00 − 3/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計測システムにおいて相対的に狭いZ高さ測定範囲に亘って相対的に高精度の表面Z高さ測定値を提供する第1のタイプのZ高さ検知システムの3次元(3D)ワークスキャンパスをプログラミングする方法であって、前記計測システムは、3D運動制御システムと、前記第1のタイプのZ高さ検知システムと、前記計測システムにおいて相対的に広いZ高さ測定範囲に亘って相対的に低精度の表面Z高さ測定値を提供する第2のタイプのZ高さ検知システムとを含み、前記方法は、
前記計測システムのステージ上に、前記相対的に狭いZ高さ測定範囲を超える範囲に亘って表面Z高さを含む代表ワークを置くステップと、
前記代表ワークに対し、開始XY座標において開始し、終了XY座標において終了する少なくとも第1のワークスキャンパスセグメントを定義するステップと、
前記第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応する暫定のXY座標における暫定の表面Z高さ実測値を求めるために、前記3D運動制御システム及び前記第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させるステップと、
前記第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、前記第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるための精密3Dスキャンパスを決定するステップであって、前記精密3Dスキャンパスは、前記対応する暫定のXY座標において求められた前記暫定の表面Z高さ実測値に基づいている、前記ステップと、
前記代表ワーク又は前記代表ワークと同様のワークに対して、前記第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、前記第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、前記精密3Dスキャンパスを使用するステップA)、及び、前記代表ワークと同様のワークに対して、前記第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、前記第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、前記精密3Dスキャンパスを使用する検査プログラムに、前記精密3Dスキャンパスを記憶するステップB)の少なくとも一方を行うステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記精密3Dスキャンパスは、前記対応する暫定のXY座標において求められた前記暫定の表面Z高さ実測値によって示された前記代表ワークの表面が前記第1のタイプのZ高さ検知システムの前記相対的に狭いZ高さ測定範囲の+又は−25%以内に位置するように、前記相対的に狭いZ高さ測定範囲の中央を位置付ける3Dスキャンパス座標を含むように決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記精密3Dスキャンパスは、前記対応する暫定のXY座標において求められた前記暫定の表面Z高さ実測値によって示された前記代表ワークの表面が前記第1のタイプのZ高さ検知システムの前記相対的に狭いZ高さ測定範囲の+又は−5%以内に位置するように、前記相対的に狭いZ高さ測定範囲の中央を、公称上、位置付ける3Dスキャンパス座標を含むように決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のタイプのZ高さ検知システムは、クロマティックレンジセンサを含み、前記相対的に狭いZ高さ測定範囲は、前記クロマティックレンジセンサの規定された測定範囲である、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記相対的に狭いZ高さ測定範囲は、最大で1.0ミリメートルである、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記相対的に狭いZ高さ測定範囲は、最大で500マイクロメートルである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記計測システムは、カメラと対物レンズとを含む撮像システムを含み、前記第2のタイプのZ高さ検知システムは、前記対物レンズを通過する光路を使用して表面Z高さを検知するように構成される、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のタイプのZ高さ検知システムは、前記撮像システムを、前記撮像システムの視野におけるワーク表面の焦点高さに合焦させるように動作可能であるオートフォーカスシステムを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記暫定の表面Z高さ実測値は、焦点高さを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記オートフォーカスシステムは、波面曲率センサ、ナイフエッジセンサ、ピンホールセンサ、及び、前記カメラからの画像を評価する画像コントラスト評価部のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
対応する暫定XY座標における暫定の表面Z高さ実測値を求めるために、前記3D運動制御システム及び前記第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させるステップは、前記開始XY座標と前記終了XY座標との間で連続的な中断されないXY運動を使用して、前記第1のワークスキャンパスセグメントに略沿ってスキャンするステップを含む、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記計測システムは、前記計測システムの学習モード動作中に、前記精密3Dスキャンパスを定義するために使用可能な高精度スキャンユーザインターフェースを含む、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記高精度スキャンユーザインターフェースは、前記第1のタイプのZ高さ検知システムが前記精密3Dスキャンパスに沿って移動された時に得られた暫定のZ高さ測定結果を検証するための機能を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記高精度スキャンユーザインターフェースは、
前記第1のタイプのZ高さ検知システムを使用して、前記精密3DスキャンパスのZ座標を向上させるために使用可能な機能と、
前記暫定のZ高さ測定結果を得るために使用された前記精密3Dスキャンパスを編集又は承認するために使用可能な機能と、
を含む、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記計測システムは、暫定の表面Z高さ実測値を求めるために前記3D運動制御システム及び前記第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させるステップと、前記第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるための精密3Dスキャンパスを決定するステップとを自動的に行う学習モード動作を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記高精度スキャンユーザインターフェースは、暫定の表面Z高さ実測値を求めるために前記3D運動制御システム及び前記第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させるステップと、前記第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるための精密3Dスキャンパスを決定するステップとを自動的に行うことを開始するように、ユーザによって操作可能な要素を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記計測システムは、暫定の表面Z高さ実測値を求めるために前記3D運動制御システム及び前記第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させるステップと、前記第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるための精密3Dスキャンパスを決定するステップとを自動的に行うことを開始するように、ユーザによって操作可能な要素を含む、請求項1から16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記計測システムの学習モード動作中に、前記代表ワークの表面が、前記精密3Dスキャンパスに沿った前記第1のタイプのZ高さ検知システムの範囲内であることを検証するステップを更に含む、請求項1から17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記計測システムの学習モード動作中に、前記第1のタイプのZ高さ検知システムを使用して前記精密3Dスキャンパスを向上させるステップを更に含む、請求項1から18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記ステップA)は、前記計測システムのランモード動作中にプログラム制御下で行われる、請求項1から19のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、マシンビジョン検査システムと補助精密表面センサとを含む計測システムに関し、より具体的には、当該システムを操作し、プログラミングする方法に関する。
【背景技術】
【0002】
精密マシンビジョン検査システム(又は略して「ビジョンシステム」)を使用して、検査対象物の精密寸法測定値を得たり、様々な他の対象物特性を検査したりすることができる。このようなシステムは、コンピュータ、カメラ及び光学システム、並びに、カメラが検査されるワークの形状構成をスキャンできるように複数の方向に移動可能な精密ステージを含んでよい。市販されている1つの例示的な先行技術システムは、イリノイ州オーロラにあるミツトヨ・アメリカ・コーポレーション(MAC)から入手可能であるPCベースのビジョンシステムのQUICK VISION(登録商標)シリーズ及びQVPAK(登録商標)ソフトウェアである。ビジョンシステムのQUICK VISIONシリーズ及びQVPAKソフトウェアの機能及び操作は、例えば2003年1月に出版されたQVPAK 3D CNC Vision Measuring Machine User’s Guide及び1996年9月に出版されたQVPAK 3D CNC Vision Measuring Machine Operation Guideに大まかに説明されている。これらのガイドは、それぞれ、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。例えばこの製品のシリーズは、ワークの画像を、様々な倍率で提供するために顕微鏡型光学システムを使用し、任意の単一のビデオ画像の境界を超えてワーク表面を横断するためにステージを必要に応じて移動することができる。単一のビデオ画像は、通常、当該システムの所望の倍率、測定分解能及び物理的サイズ制限を考慮すると、観察又は検査されるワークの一部しか含まない。
【0003】
マシンビジョン検査システムは、通常、自動ビデオ検査を利用する。特許文献1は、このような自動ビデオ検査の様々な側面について教示し、また、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。当該特許文献1において教示されるように、自動ビデオ検査計測器具は、通常、ユーザが、特定のワーク構成毎に、自動検査イベントシーケンスを定義できるようにするプログラミング機能を有する。これは、例えばテキストベースのプログラミングによって、又は、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を用いてユーザによって行われる一連の検査操作に対応する一連のマシン制御命令を記憶することによって検査イベントシーケンスを徐々に「学習する」記録モードを介して、若しくは、これらの方法の組み合わせを介して実現される。このような記録モードは、しばしば、「学習モード」又は「トレーニングモード」と呼ばれる。「学習モード」において、検査イベントシーケンスが定義されると、当該シーケンスは、次に、「ランモード」中に、ワークの画像を自動的に取得する(また、追加的に解析又は検査する)ために使用される。
【0004】
特定の検査イベントシーケンスを含むマシン制御命令(即ち、各画像を取得する方法及び取得された各画像を解析/検査する方法)は、通常、特定のワーク構成に固有の「パートプログラム」又は「ワークプログラム」として記憶される。例えばパートプログラムは、カメラを、ワークに対して、どの照明レベルで、どの倍率レベル等で、どのように位置付けるかといった各画像の取得方法を定義する。更に、パートプログラムは、例えばエッジ/境界検出ビデオツールといった1つ以上のビデオツールを使用して、取得画像を解析/検査する方法を定義する。
【0005】
ビデオツール(又は略して「ツール」)及び他のGUI機能は、検査及び/又はマシン制御操作を実現するために、手動でセットアップされてもよい。ビデオツールセットアップパラメータ及び操作も、自動検査プログラム、即ち、「パートプログラム」を作成するために学習モード中に記録される。これらのプログラムは、様々なビデオツールによって行われた測定/解析操作を組み込むことになる。ビデオツールは、例えばエッジ/境界検出ツール、自動焦点ツール、形状又はパターンマッチングツール、寸法測定ツール等を含む。このようなツールは、上記されたビジョンシステムのQUICK VISIONシリーズ及び関連したQVPAKソフトウェアといった様々な市販のマシンビジョン検査システムにごく普通に使用されている。
【0006】
代表的なマシンビジョン検査システムは、表面高さ、即ち、光学システムの光軸方向において、高精度(例えばミクロン又はサブミクロン精度)の測定機能を提供しない。しかし、そのような高精度測定機能は、高精度距離検知計測に色収差技術が利用されるクロマティックレンジセンサ(CRS)といった補助センサによって提供される。このようなセンサの動作原理は、例えばG. Molesini及びS. Quercioliによる「Pseudocolor Effects of Longitudinal Chromatic Aberration」(ジャーナル・オブ・オプティクス(パリ)、1986年、第17巻、第6号、279〜282頁)に大まかに説明されている。
【0007】
一般的に言えば、このようなシステムでは、軸方向の色収差を有する光学要素を使用して、表面の軸方向距離、即ち、高さが、どの波長が当該表面において最も良好に合焦されるのかを決定するように、小さいアパーチャから出てくる広帯域光源を合焦させる。表面から反射すると、光は、ピンホール及び/又は光ファイバの端といった当該小さいアパーチャ上に再合焦され、表面上で良好に合焦された波長のみが、アパーチャ上に良好に合焦される。他の波長はうまく合焦されず、あまり多くのパワーをアパーチャ内へと結合させない。分光計が、アパーチャを通り戻った各波長の信号レベルを測定する。波長強度ピークは、実際上、表面の距離、即ち、高さを示す。このような補助CRSセンサは、マシンビジョン検査システムの主光路に沿って取り付けられるか、又は、主光路の幾つかのコンポーネントを共有するように部分的に一体化されてもよい。このような構成に適したCRSシステムの例は、例えば特許文献2及び特許文献3に開示されている。これらの特許は、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第6542180号明細書
【特許文献2】米国特許第8587789号明細書
【特許文献3】米国特許第7477401号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
このような高精度CRSセンサを典型的なマシンビジョン検査システムと一体化することに伴う1つの課題は、比較的熟練していない(CRSセンサを理解していない)ユーザが、一体型システムにおいてマシンビジョンコンポーネント及びCRSセンサの両方を使用して検査を行う信頼性の高いパートプログラムを容易に作成できるように、そのようなCRSセンサの関連の操作及びプログラミングを単純化することと、それらをロバストにすることである。更なる課題は、比較的熟練していないユーザが、そのようなパートプログラムにおいて、高いスループットを達成できるようにすることである。このような課題に対する解決策が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、計測システムにおいて相対的に狭いZ高さ測定範囲に亘って相対的に高精度の表面Z高さ測定値を提供する第1のタイプのZ高さ検知システムの3次元(3D)ワークスキャンパスをプログラミングする方法であって、計測システムは、3D運動制御システムと、第1のタイプのZ高さ検知システムと、計測システムにおいて相対的に広いZ高さ測定範囲に亘って相対的に低精度の表面Z高さ測定値を提供する第2のタイプのZ高さ検知システムとを含み、当該方法は、計測システムのステージ上に、相対的に狭いZ高さ測定範囲を超える範囲に亘って表面Z高さを含む代表ワークを置くステップと、代表ワークに対し、開始XY座標において開始し、終了XY座標において終了する少なくとも第1のワークスキャンパスセグメントを定義するステップと、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応する暫定のXY座標における暫定の表面Z高さ実測値を求めるために、運動制御システム及び第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させるステップと、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるための精密3Dスキャンパスを決定するステップであって、精密3Dスキャンパスは、対応する暫定のXY座標における決定された暫定の表面Z高さ実測値に基づいている、ステップと、代表ワーク又は代表ワークと同様のワークについて、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、精密3Dスキャンパスを使用するステップA)、及び、代表ワークと同様のワークについて、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、精密3Dスキャンパスを使用する検査プログラムに、精密3Dスキャンパスを記憶するステップB)の少なくとも一方を行うステップとを含む方法によって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、汎用精密マシンビジョン検査システムの様々な典型的なコンポーネントを示す図である。
図2図2は、本発明による様々な実施形態において使用可能なモジュール及び機能を含む、図1のシステムと同様のマシンビジョン検査システムの制御システム部及びビジョンコンポーネント部のブロック図である。
図3図3は、精密Z高さセンサとして使用可能な例示的なクロマティック共焦点センサのブロック図である。
図4図4は、ワーク表面を横切るスキャンパスセグメントの表現を含む計測システムの例示的なユーザインターフェースの図である。
図5A図5Aは、ワークスキャン動作中に使用可能な2つのタイプのZ高さ検知システムの測定範囲に関連する寸法関係を示す、ワークを横切るスキャンパスセグメントに沿った表面形状の概略図である。
図5B図5Bは、ワークスキャン動作中に使用可能な2つのタイプのZ高さ検知システムの測定範囲に関連する寸法関係を示す、ワークを横切るスキャンパスセグメントに沿った表面形状の概略図である。
図5C図5Cは、ワークスキャン動作中に使用可能な2つのタイプのZ高さ検知システムの測定範囲に関連する寸法関係を示す、ワークを横切るスキャンパスセグメントに沿った表面形状の概略図である。
図6A図6Aは、マシンビジョン検査システムの学習モード動作中に、高精度Z高さ検知システム用のワークスキャンパスセグメントに沿った検査動作を定義するために使用可能なユーザインターフェースの一実施形態の図である。
図6B図6Bは、マシンビジョン検査システムの学習モード動作中に、高精度Z高さ検知システム用のワークスキャンパスセグメントに沿った検査動作を定義するために使用可能なユーザインターフェースの一実施形態の図である。
図6C図6Cは、マシンビジョン検査システムの学習モード動作中に、高精度Z高さ検知システム用のワークスキャンパスセグメントに沿った検査動作を定義するために使用可能なユーザインターフェースの一実施形態の図である。
図6D図6Dは、マシンビジョン検査システムの学習モード動作中に、高精度Z高さ検知システム用のワークスキャンパスセグメントに沿った検査動作を定義するために使用可能なユーザインターフェースの一実施形態の図である。
図7A図7Aは、図6A乃至図6Dのスキャンパスセグメントに沿った精密3Dスキャンパスを決定するために、暫定の表面Z高さ実測値を求め、当該精密3Dスキャンパスに沿って高精度Z高さ検知システムを動作させた結果を検証するために使用可能なユーザインターフェースの一実施形態の図である。
図7B図7Bは、図6A乃至図6Dのスキャンパスセグメントに沿った精密3Dスキャンパスを決定するために、暫定の表面Z高さ実測値を求め、当該精密3Dスキャンパスに沿って高精度Z高さ検知システムを動作させた結果を検証するために使用可能なユーザインターフェースの一実施形態の図である。
図8A図8Aは、計測システムにおける相対的に狭いZ高さ測定範囲に亘って、相対的に高精度の表面Z高さ測定値を提供する第1のタイプのZ高さ検知システム用の3Dワークスキャンパスを決定し、使用する方法を示すフロー図である。当該計測システムは、相対的に広いZ高さ測定範囲に亘って、相対的に低精度の表面Z高さ測定値を提供する第2のタイプのZ高さ検知システムも含む。
図8B図8Bは、計測システムにおける相対的に狭いZ高さ測定範囲に亘って、相対的に高精度の表面Z高さ測定値を提供する第1のタイプのZ高さ検知システム用の3Dワークスキャンパスを決定し、使用する方法を示すフロー図である。当該計測システムは、相対的に広いZ高さ測定範囲に亘って、相対的に低精度の表面Z高さ測定値を提供する第2のタイプのZ高さ検知システムも含む。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本明細書に説明される方法に従って使用可能な1つの例示的なマシンビジョン検査システム(MVIS)10のブロック図である。MVIS10は、制御コンピュータシステム14とデータ及び制御信号を交換するように動作可能に接続されるビジョン測定マシン12を含む。制御コンピュータシステム14は更に、モニタ又はディスプレイ16、プリンタ18、ジョイスティック22、キーボード24及びマウス26とデータ及び制御信号を交換するように動作可能に接続される。モニタ又はディスプレイ16は、本明細書に開示される様々な動作を含むMVIS10の動作を制御及び/又はプログラミングするのに適したユーザインターフェースを表示する。
【0013】
ビジョン測定マシン12は、可動ワークステージ32と光学撮像システム34とを含む。MVIS10は、概して、上記されたビジョンシステムのQUICK VISIONシリーズ及びQVPAKソフトウェア、及び、同様の市販されている最新式精密マシンビジョン検査システムに相当する。MVIS10は更に、本願の譲受人に譲渡された米国特許第7,454,053号、第7,324,682号、第8,111,905号及び第8,111,938号にも説明されている。これらの特許は、それぞれ、参照することにより、本明細書に組み込まれる。
【0014】
図2は、図1のMVIS10と同様のMVIS100の制御システム部120及びビジョンコンポーネント部200のブロック図である。制御システム部120は、ビジョンコンポーネント部200を制御するために使用され、本発明による様々な実施形態において使用可能な機能を含む。ビジョンコンポーネント部200は、光学アセンブリ部205と、光源220、230、240と、トラッキングオートフォーカス(TAF)部1000の一部又は全部(代わりに、制御システム部120内に部分的にあってもよい)と、中心に透明部212を有するワークステージ210とを含む。ビジョンコンポーネント部200は更に、一実施形態では、精密Z高さセンサ光学部300A(又は300A’)と精密Z高さセンサ電子部300Bとを含む精密Z高さセンサ300を含んでもよい。図示される実施形態では、精密Z高さセンサ光学部300Aと対物レンズ250とは互いからオフセットされている。これは、本明細書に開示される発明を実施するための必須要件ではない。しかし、これは、精密Z高さセンサが、マシンビジョン検査システムのオプショナルな又はアドオンのアクセサリである場合に典型的な例であり、本明細書に開示される発明及び教示内容は、そのような場合に特に有利である。ワークステージ210は、ワーク20が置かれるステージの表面と略平行である平面内にあるX軸及びY軸に沿って制御可能に移動可能である。光学アセンブリ部205は、カメラシステム260と交換可能な対物レンズ250とを含み、また、レンズ286及び288を有するターレットレンズアセンブリ280を含んでもよい。ターレットレンズアセンブリに代えて、固定若しくは手動で交換可能な倍率変更レンズ又はズームレンズ構成等が含まれてもよい。光学アセンブリ部205は、制御可能なモータ294を使用することによって、X軸及びY軸に略直交するZ軸に沿って制御可能に移動可能である。
【0015】
撮像されるべきワーク20、又は、複数のワーク20を保持するトレイ若しくは固定具は、ワークステージ210上に置かれる。ワークステージ210は、交換可能な対物レンズ250がワーク(又は複数のワーク)20上の場所間で移動するように、光学アセンブリ部205に対して移動する。ステージ光源220、同軸光源230及び表面光源240のうちの1つ以上が、それぞれ、ワーク20を照らすように、光源光222、232、242を放射しうる。光源230は、ミラー290を含む経路に沿って光232を放射しうる。光源光は、ワーク光255として反射又は透過され、当該ワーク光255は、カメラシステム260に向けて、交換可能な対物レンズ250及びターレットレンズアセンブリ280を通過する。カメラシステム260によって捕捉された画像は、制御システム部120への信号ライン262上に出力される。光源220、230、240は、それぞれ、信号ライン又はバス221、231、241を介して、制御システム部120に接続されうる。画像の倍率を変更するために、制御システム部120は、信号ライン又はバス281を介して、軸284に沿ってターレットレンズアセンブリ280を回転させてターレットレンズを選択する。
【0016】
TAF部1000は、ワーク20を照らすために、ハーフミラーに向けて、また、対物レンズ250を介して合焦光251を放射しうる。合焦光は、反射して、対物レンズ250内を戻り、TAF部1000における焦点検出器に戻る。焦点検出器は、信号及び/若しくは制御ライン又はバス上に、制御システム部120への測定及び/又は焦点補正信号を出力する。様々な実施形態において、TAF部1000は、ナイフエッジ焦点技術、大きい測定範囲を提供するクロマティック共焦点技術、又は、シャック−ハルトマン(Shack-Hartmann)型波面検知技術等といった様々な既知の焦点センサ技術のうちの何れかに基づいていてよい。シャック−ハルトマン型波面検知技術は、「System and Method for Controlling a Tracking Autofocus (TAF) Sensor in a Machine Vision Inspection System」なる名称の同時係属米国特許出願第14/052,579号に説明されている。この出願は、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0017】
様々な例示的な実施形態において、光学アセンブリ部205は、制御可能なモータ294を使用して垂直Z軸方向に移動可能であり、制御可能なモータ294は、カメラシステム260によって捕捉される画像の焦点を変更するために、Z軸に沿って光学アセンブリ部205を移動させるようにアクチュエータを駆動する。「Z軸」との用語は、本明細書において使用されるように、光学アセンブリ部205によって取得される画像を合焦させるために使用される軸を指す。制御可能なモータ294は、使用される場合には、信号ライン296を介して、入力/出力インターフェース130に接続される。
【0018】
一実施形態において、TAF部1000がアクティブである場合は、制御システム部120は、その測定及び/又は焦点補正信号に反応して、TAF部1000が最良焦点位置に対応する測定及び/又は焦点補正信号を出力するまで、TAF信号に基づいてZ軸を移動させる又はサーボ制御する。幾つかの実施形態では、マシンビジョン検査システム100は、この最良焦点位置が、カメラシステム260の最良焦点位置に一致するように調節及び/又は較正される。更に、このような位置及び/又は測定情報は、以下により詳細に説明される原理にしたがって、精密Z高さセンサ300の測定範囲内(例えば測定範囲の略中央)にワーク20の表面を位置付けるように使用されてもよい。
【0019】
図2に示されるように、様々な実施形態において、制御システム部120は、コントローラ125と、電源部128と、入力/出力インターフェース130と、メモリ140と、ワークプログラム(パートプログラム)ジェネレータ及びエクスキュータ170と、レコーダ/トランスレータ155と、学習モードエクスキュータ156と、ランモードエクスキュータ157と、編集部160と、ノードマネジャ190と、TAF部1000’と、スキャン部180とを含み、スキャン部180は、3Dスキャンパス部185を含む精密3Dスキャン部182を含んでもよい。これらのコンポーネントのそれぞれだけでなく、以下に説明される追加のコンポーネントは、1つ以上のデータ/制御バス及び/若しくはアプリケーションプログラミングインターフェースによって、又は、様々な要素間の直接的な接続によって、相互に接続されうる。
【0020】
当業者には明らかであるように、TAF部1000(及び/又は1000’)及び/又は精密Z高さセンサ300に関する様々な動作は、ハードウェア構成、ソフトウェア構成、又は、ハードウェア及びソフトウェア構成の組み合わせによって実施されうるので、TAF部1000及び/又は精密Z高さセンサ300の様々なハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネント並びに機能は、各実施態様に応じて、MVIS100のビジョンコンポーネント部200と制御システム部120との間で適切に配置される。
【0021】
ワークプログラム(パートプログラム)ジェネレータ及びエクスキュータ170と、レコーダトランスレータ155と、学習モードエクスキュータ156と、ランモードエクスキュータ157と、編集部160と、ノードマネジャ190と、TAF部1000’と、スキャン部180とは、コントローラ125に関連付けられているマシン全体コントローラブロックMCの一部とみなされてもよい。ワークプログラムジェネレータ及びエクスキュータ170は、パートプログラム(又は「ワークプログラム」)の作成及び実行を担う。ワークプログラムジェネレータ及びエクスキュータ170の動作に基づいて、ユーザは、ワークプログラミング言語を使用して命令をコード化するか、及び/又は、所望の画像取得トレーニングシーケンスを提供するようにMVIS100を(例えば学習モードエクスキュータ156によって制御される)学習モードで動作させることによって命令を生成することによって、ワーク20用のパートプログラムを作成するようにMVIS100を使用する。例えばトレーニングシーケンスは、ワークの形状構成を視野(FOV)内に置くこと、光レベルを設定すること、フォーカシング又はオートフォーカシング、画像を取得すること、及び、(例えばビデオツールを使用して)画像に適用される検査トレーニングシーケンスを提供することを含む。学習モードは、「学習済み」動作シーケンスが記録され、対応するパートプログラムステップ(即ち、命令)に変換されるように動作する。これらのパートプログラムステップは、当該パートプログラムが(例えばランモードエクスキュータ157によって制御される)ランモードで実行されると、MVIS100に、当該パートプログラムを作成する際に使用されたワークに一致する1つ以上のワークを自動的に検査するように、トレーニングされた画像取得及び検査動作を再現させる。
【0022】
レコーダトランスレータ155は、マシン動作をパートプログラムコードに変換するために使用される。つまり、ユーザが(例えば現在の表面高さに対応するZ高さを手動で変更するといった)ある行為を行うと、基本命令が生成され、この基本命令は、パートプログラムを形成するようにマシン可読言語に変換され、更に、逆変換が行われてもよい。レコーダトランスレータ155は更に、GUIにおける編集可能な命令表現と、それらの対応するコード命令との間で変換を行ってもよい。編集部160は、パートプログラムの編集に関連する様々な動作及びユーザインターフェース機能を提供し、アクティブにする。この様々な動作及びユーザインターフェース機能には、編集機能のための動作を制御することと、編集機能のためのユーザインターフェース機能を提供することとが含まれうる。一実施形態では、ノードマネジャ190は、パートプログラムにおけるノード及びGUIにおけるそれらの対応する命令表現に割り当てられたノード番号の管理を担う。ノードマネジャ190によって管理されるノード番号は、例えばTAF部動作及びスキャン部動作を含むパートプログラム命令表現を、例えば以下に説明される様々な実施形態に従って、所定の順番に配列させるために使用される。
【0023】
TAF部1000’は、TAF GUI要素135において捕捉される動作及びユーザインターフェース機能といった、MVIS100のTAF機能に関連する様々な動作及びユーザインターフェース機能を提供し、アクティブにする。スキャン部180は、スキャンGUI要素137において捕捉される動作及びユーザインターフェース機能といった、スキャン機能に関連する様々な動作及びユーザインターフェース機能を提供し、アクティブにする。この様々な動作及びユーザインターフェース機能には、本明細書において開示されるように、精密Z高さスキャン機能及び精密3Dスキャンパス機能が含まれうる。
【0024】
入力/出力インターフェース130は、撮像制御インターフェース131と、運動制御インターフェース/システム132と、照明制御インターフェース133と、レンズ制御インターフェース134と、TAF GUI要素135と、スキャンGUI要素137とを含む。TAF GUI要素135は、TAF動作を制御及びプログラミングするためのGUIの提供を担う。スキャンGUI要素137は、以下により詳細に説明されるように、(例えば精密3Dスキャン部182及び3Dパス部185を含むスキャン部180を使用して実施されうる)スキャン動作を制御及びプログラミングするためのGUIの提供を担う。運動制御インターフェース/システム132は、位置制御要素132aと、速度/加速度制御要素132bとを含んでもよいが、これらの要素は統合され及び/又は区別されなくてもよい。
【0025】
メモリ140は、画像ファイルメモリ部141と、1つ以上のパートプログラム等を含みうるワークプログラムメモリ部142と、ビデオツール部143とを含む。ビデオツール部143は、ビデオツール部143aと、対応するビデオツールのそれぞれに対し、GUI、画像処理動作等を決定する他のビデオツール部(図示せず)とを含む。多くの既知のビデオツールが、上記された市販のマシンビジョン検査システムに含まれている。ビデオツール部143は更に、様々なビデオツールにおいて使用可能な様々な関心領域(ROI)を定義する動作をサポートする関心領域(ROI)ジェネレータ143xも含む。
【0026】
通常、メモリ部140は、取得された画像が所望の特性を有するようにワーク20の画像を取得するようにビジョンシステムコンポーネント部200を動作させるのに使用可能なデータを記憶する。メモリ部140は更に、検査結果データと、取得された画像に手動又は自動的に(例えばビデオツールによって部分的に実施される)様々な検査及び測定動作を行い、入力/出力インターフェース130を介して結果を出力するために使用可能なデータとを記憶してもよい。メモリ部140は更に、入力/出力インターフェース130を介して操作可能なユーザインターフェースを定義するデータを含んでもよい。
【0027】
図2に概略的に示されるように、TAF部1000及び精密Z高さセンサ300からの信号ラインを含む様々な信号ライン又はバスが、入力/出力インターフェース130に接続されうる。1つ以上のディスプレイデバイス136(例えば図1のディスプレイ16)及び1つ以上の入力デバイス138(例えば図1のジョイスティック22、キーボード24及びマウス26)も、入力/出力インターフェース130に接続される。ディスプレイデバイス136及び入力デバイス138を使用してユーザインターフェースが表示される。当該ユーザインターフェースは、検査動作を行う、並びに/又は、パートプログラムを作成及び/若しくは変更する、カメラシステム260によって捕捉された画像を見る、及び/若しくは、ビジョンシステムコンポーネント部200を直接的に制御するために使用可能な様々なユーザインターフェース機能を含んでよい。
【0028】
様々な例示的な実施形態において、ユーザが、ワーク20用のパートプログラムを作成する場合、ユーザは、ワークプログラミング言語を使用するコーディングによって、及び/又は、所望の画像取得トレーニングシーケンスを提供するようにMVIS100を学習モードで動作させることによって命令を生成することによって、パートプログラム命令を生成する。例えばトレーニングシーケンスは、ワークの形状構成を視野(FOV)内に置くこと、光レベルを設定すること、フォーカシング又はオートフォーカシング、画像を取得すること、及び、(例えばビデオツールを使用して)画像に適用される解析トレーニングシーケンスを提供することを含む。学習モードは、シーケンスが、捕捉又は記録され、対応するパートプログラムステップ(即ち、命令)に変換されるように動作する。これらのパートプログラムステップは、当該パートプログラムが実行されると、マシンビジョン検査システムに、当該パートプログラムを作成する際に使用されたワークに一致する1つ以上のワークを自動的に検査するために、トレーニングされた画像取得及び解析動作を再現させる。関連の編集機構及び機能は更に、「Machine Vision System Program Editing Environment Including Real Time Context Generation Features」なる名称の米国特許出願公開第2013/0123945号、「Machine Vision System Program Editing Environment Including Synchronized User Interface Features」なる名称の米国特許出願公開第2013/0125044号、及び、「System and Method Utilizing an Editing Initialization Block in a Part Program Editing Environment in a Machine Vision System」なる名称の米国特許出願公開第2013/0120567号に説明されている。これらの特許出願公開はそれぞれ、参照することにより、本明細書に組み込まれる。
【0029】
図3は、時にクロマティックレンジセンサ(CRS)とも呼ばれ、本明細書に開示される原理に従って使用可能である精密Z高さセンサの一実施形態である例示的なクロマティック共焦点センサ300のブロック図である。CRS300は、本願の譲受人に譲渡された米国特許第7,990,552号、第7,876,456号及び第8,194,251号に説明されているセンサと幾つかの類似点を有する。これらの特許のそれぞれは、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。市販されているクロマティックレンジセンサを、図2に概略的に示したようなマシンビジョンシステムと併せて使用することは、知られており、ここでは、CRSは、マシンビジョンシステムにおいて精密Z高さセンサの使用をプログラミングすることに伴い生じる問題を理解するための有用な背景情報を提供するために、概略のみを説明する。図3に示されるように、クロマティック共焦点センサ300は、光学ペン320と、入力/出力光ファイバを含む光ファイバケーブル312によって接続される電子部360とを含む。光学ペン320は、図2に示される光学部300Aの一実施形態を提供し、電子部360は、図2に示される電子部300Bの一実施形態を提供してよい。
【0030】
簡潔に述べるに、電子部360は、ファイバカプラ361と、波長検出器362と、光源364と、信号プロセッサ366と、メモリ部368とを含む。様々な実施形態において、波長検出器362は、分散素子(例えばグレーティング)が光ファイバケーブル312を通る反射光を受け取り、結果として得られるスペクトル強度プロファイルを、検知及び解析のために検出器アレイ363に送信する分光計又はスペクトルグラフ装置を含む。光学ペン320は、光ファイバコネクタ307と、ハウジング330と、軸方向に分散させる光学要素350とを含む。軸方向に分散させる光学要素350は、CRSシステムについて知られているように、光学ペン320の光軸OAに沿って配置され、ファイバアパーチャ395からの広帯域のソース光を受け取り、それを、ワーク表面390に向けて、軸方向の波長分散を有する合焦測定ビームMBとして出力し、ワーク表面390から反射された光を受け取り、軸方向の波長分散を有する当該反射された光を、ファイバアパーチャ395に近接して合焦させる。軸方向の波長分散によって、1つの波長のみが、光学ペン320からワーク表面390までの測定距離に一致する前側合焦距離FFを有する。光学ペン320は、ワーク表面390において最も良好に合焦される波長が、ファイバアパーチャ395においても最も良好に合焦される反射光の波長であるように構成される。最も良好に合焦された波長が、主としてファイバアパーチャ395を通過し、光ファイバケーブル312のコア内へと入る。組み込まれた参考文献においてより詳細に説明されているように、光ファイバケーブル312は、反射信号光を波長検出器362に送る。波長検出器362は、ワーク表面390への測定距離に一致する、最大強度を有する波長を決定するために使用される。光学ペン320は、システムにおいて検知される最小波長と最大波長とに関連付けられる最小範囲距離R1MINと最大範囲距離R1MAXとによって境界付けられる測定範囲R1を有する。一般的に言えば、多くのこのようなCRSシステムでは、分解能及び/又は精度は、測定範囲とほぼ固定の比率となる。一般的に言えば、より良い分解能及び/又は精度を達成するためには、システムの開口数が増加されるが、これは、測定範囲R1を減少させる。ミクロン又はサブミクロンレベルの分解能又は精度を提供する高精度CRSシステムでは、測定範囲R1は、大抵の場合、1mm若しくは500μmと小さく、又は、更に小さくてもよい。一部の半導体IC等は、このようなCRSシステムを使用して好都合に検査される。というのは、それらの表面は、略平らであり、この測定範囲内に完全に入るからである。しかし、特別なIC検査機器とは対照的に、多くの汎用精密マシンビジョン検査システムは、はるかに大きい範囲(例えば数十又は数百ミリメートル)に亘って変化する表面を有する他のタイプのワークの測定するようにデザインされている。先行技術の「複合」システムは、(例えば表面仕上げ測定等のために)高精度CRSシステムを使用してこのような変化する表面を迅速にスキャンできるパートプログラムを作成する使い勝手が良い又は実用的な手段とはなっていない。したがって、CRSシステムと同様の精密Z高さ検知システムは、マシンビジョン検査システムとの組み合わせにおいて、広く使用されてはいない。以下に開示される原理及び機能は、この欠陥を解決するために、使用されうる。
【0031】
図4は、計測システムのステージ上の代表ワーク415の一部を含む計測システムの視野ウィンドウ402を含む例示的なユーザインターフェース、即ち、GUI400の図を示す。ユーザインターフェース400は更に、選択バー420、440といった様々な測定及び/又は操作選択バーと、リアルタイムX−Y−Z(位置)座標ウィンドウ430と、照明制御ウィンドウ450と、スキャンツールウィンドウ460とを含む。代表ワーク415は、図5A乃至図5Cにより詳細に示されるように、クロマティック共焦点センサ300といった高精度Z高さセンサのZ高さ測定範囲を超える範囲に亘る表面Z高さを含む。ユーザによって、ラインツールセレクタ461がスキャンツールウィンドウ460から選択されて、ワークスキャンパスセグメント410に沿ったZ高さ測定のセットを決定するラインスキャン動作を定義するための動作が開始されてよい。ワークスキャンパスセグメント410は、ラインツールセレクタ461の選択に反応して、ディスプレイに現れる。視野ウィンドウ402に示されるように、XY座標(XB,YB)で開始し、XY座標(XE,YE)において終了するワークスキャンパスセグメント410が、代表ワークについて定義される。開始及び終了座標は、ワークスキャンパスセグメント410(又はその個々の端点)をディスプレイ上でドラッグアンドドロップすることによって図で定義されても、及び/又は、以下に更に説明されるように、ユーザインターフェース機能に数値を入力することによって定義されてもよい。図4に示される例では、ラインツールのスキャン方向は、スキャン方向矢印410’によって示されるように、ワークスキャンパスセグメント410に沿った+X方向に定義される。
【0032】
図5A乃至図5Cは、ワークスキャン動作中の2つのタイプのZ高さ検知システムの測定範囲に関連する寸法関係を含む、図4に示される代表ワーク415の表面形状断面411の概略図である。断面411は、ワークスキャンパスセグメント410に沿ったものである。
【0033】
図5Aは、精度が劣るタイプのZ高さ検知システム(例えば図2を参照して上で説明されたTAFシステム)の測定範囲R2を示す。測定範囲R2は、Z値R2MIN及びR2MAXによって、Z方向において境界付けられている。例示的な実施形態では、精度が劣るタイプのZ高さ検知システムは、MVIS100といったマシンビジョン検査システムに組み込まれたトラッキングオートフォーカスシステム又はポインツフロムフォーカス(points from focus)システムであってよい。幾つかの実施形態では、マシンビジョン検査システムの運動制御システムが、精度が劣るタイプのZ高さ検知システムからの誤差信号又は測定値に反応して、Z軸をサーボ制御するようにデザインされている場合、測定範囲R2は、マシンビジョン検査システムのZ範囲全体を含むとよい。いずれにせよ、図示される例では、代表ワーク415の表面は、ワークスキャンセグメント410に沿って、完全に範囲R2内である。これは、マシンビジョン検査システムにある様々なタイプの「精度が劣る」Z高さ検知システムについて典型的及び/又は望ましい。ある場合では、このような「精度が劣る」システムは、数ミクロン、又は、数十ミクロンのオーダーの精度を提供しうる。
【0034】
更に、参照のために、図5Aは更に、代表ワーク415の部分に対応し、Z高さ測定を行うには問題がありうる問題領域PA1〜PA5も示す。このような問題領域は、表面の形状構成の端部、又は、はんだボール等において生じ得る。問題領域PA1〜PA5は、Z高さにおける急勾配の推移部を含み、これは、誤差の可能性の高い測定又はZ高さ測定の失敗を引き起こしうる。例えば使用されるZ高さ検知システムのタイプに応じて、このような誤差のある測定及び/又は測定の失敗は、不十分な反射信号光、不十分な横方向分解能若しくは選択性、及び/又は、問題領域を横切るスキャン速度に比べて不十分なZ軸検知応答時間等を起因とする。様々な応用において、相対的に高精度なタイプのZ高さ検知システムを使用して、ワークスキャンセグメント410に沿ってZ高さを測定することがより有利な場合がある。これは、より良好な測定精度を提供し、更に、上記された問題領域における問題の一部を軽減又は排除することができる。しかし、これも、以下に説明されるように、追加の問題をもたらすことがある。
【0035】
図5Bは、相対的に高精度なタイプのZ高さ検知システム(例えば図2を参照して上で説明された精密Z高さセンサ300)の範囲R1を示す。範囲R1は、Z値R1MIN及びR1MAXによって、Z方向において境界付けられている。幾つかの実施形態では、相対的に高精度なタイプのZ高さ検知システムは、図3を参照して説明されたクロマティック共焦点センサ300といったクロマティックレンジセンサであってもよい。図5Bに示されるように、範囲R1は、スキャン中に、相対的に高精度なタイプのZ高さ検知システムのZ高さ位置を、何回か調節することなく、ワークスキャンセグメント410に沿ってすべてのZ高さ測定を含めるには、小さ過ぎる。Z高さ位置を調節できなければ、測定が失敗するか及び/又は衝突がもたらされうる。したがって、スキャンを行うためには、Z高さ位置調節が必要である。しかし、比較的熟練していないユーザが、様々な部分に対するこのような全センサ高さ調節を、マシンビジョン検査システムにおいて、信頼度が高く、迅速にかつ正確にプログラムすることは可能とはなっていない。様々な部品(例えばボールグリッドアレイ、回路基板、ギア等)について、Z高さ位置調節を実現する信頼できるスループットの高いプログラムを作成するためのプログラミング及びデバッギングは、適切な特殊技能を持つプログラマであっても、幾つかの理由から、ひどく時間がかかる。例えばボールグリッドアレイ又は回路基板をスキャンするために何回も高さ調節が必要となることに加えて、精密タイプのZ高さセンサは、通常、マシンビジョン検査システムの補助装置であり、その運動/サーボシステムと一体にされていない。したがって、精密Z高さセンサからの信号に基づいて全体調節をプログラミングすることは、行うことが困難であるか、及び/又は、スループットを制限してしまう。更に、ユーザは、問題領域PA1〜PA5の付近では、精密Z高さセンサに起こりうる誤差のタイプを理解できない場合があり、これにより、予想外のプログラム及び/又は測定失敗がもたらされる。或いは、精度が劣るZ高さセンサシステムに基づいて全体のZ高さをサーボ制御することも、上記されたような問題を示すことがあり、また更には、特に問題領域PA1〜PA5の付近における相対的に低精度のZ高さセンサシステムと相対的に高精度なZ高さセンサシステムとの間の予期せぬ相互作用(例えば測定サンプル時のZ方向の動き等)によって予想外の誤差がもたらされる。比較的熟練していないユーザがこれらの問題を解決し、精密タイプのZ高さセンサを使用してZ高さスキャンを迅速にプログラムできるようにする様々な自動動作及び/又は関連のユーザインターフェース機能が以下に開示される。
【0036】
図5Bと同様に、図5Cは、相対的に高精度なタイプのZ高さ検知システム(例えば図2を参照して上で説明された精密Z高さセンサ300)の範囲R1を示す。範囲R1は、Z値R1MIN及びR1MAXによって、Z方向において境界付けられている。図5Cは更に、スキャンセグメント410に沿ったZ高さ位置調節ゾーンOHZ1〜OHZ11(総称的にOHZi)も示し、各ゾーンOHZiにおいて、(断面411によって示される)公称表面形状を測定範囲R1内に留めるように、精密Z高さセンサのZ高さ位置が調節される。公称表面形状は、精度が劣るZ高さセンサを使用して決定され、各ゾーンOHZiのZ高さ位置設定が、以下に説明されるように、それに応じて決定される。この特定の実施形態では、スキャン方向における各ゾーンの始まりにおいて、Z高さ位置は、ワーク表面が、公称上、範囲R1の中央にあるように設定される。当該Z高さ位置は、スキャン方向において、当該ゾーン内で、ワーク表面が測定範囲の調節限界のうちの1つ、即ち、ADJMIN又はADJMAXに到達するまで、保持される。スキャン方向におけるその点において、Z高さ位置は、スキャン方向における「新しい」次のゾーンの始まりに対して調節される。スキャン方向において精密Z高さセンサの全体の公称Z高さ設定を確立するこの手順は、測定範囲限界R1MIN及びR1MAXのそれぞれに対する測定範囲「安全バッファ」(例えば図示される例では、範囲R1の約25%)を確立する。更に、スキャンセグメントに沿ってこのようなZ高さ位置パスを使用する場合、各ゾーンにおいて、スキャンは、精密Z高さセンサのサンプルレートが可能な速さである限り安全に、迅速にかつ信頼度が高く(また、潜在的な精密Z高さ測定誤差に関係なく)、スキャン方向において進むことができる。測定は、ゾーン間のZ高さ位置調節の間にしか(必要に応じて)中断されない。更に、幾つかの実施形態では、スキャンセグメントに沿ってZ高さ位置パスが確立されると、スキャンの運動制御は、「開ループ」形式で(例えばサーボ制御及び関連付けられる予期せぬ変動及び誤差なく)行われ、これにより、プログラム実行中に、予測可能な高スループットスキャン速度とロバスト性とが提供される。当然ながら、スキャンパスセグメント410の先に確立されたXY座標と(例えば上記されたように)スキャン方向における様々な場所において使用される全体の公称Z高さ設定とを組み合わせることによって、スキャンパスセグメント上で精密表面Z高さ測定を行うために、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させる精密3次元(3D)スキャンパスが提供される。精密3Dスキャンパスは、対応するXY座標における暫定の表面Z高さ実測値に基づいている。
【0037】
当然ながら、上記された手順の詳細は、例示に過ぎず、限定ではない。例えば調節限界を広げると、スキャンラインに沿ったZ高さ位置調節(又はゾーン)の数は少なくなり、スループットが良くなるが、測定範囲R1を不注意に超えるリスクが増加する。反対に、調節限界を狭めると、スキャンラインに沿ったZ高さ位置調節の数は多くなり、測定範囲R1を不注意に超えるリスクは減少する。可能な限り調整限界を互いに近づけていくと、精密3Dスキャンパスは、理想的には、スキャンセグメントに沿う表面形状を再現する輪郭に近づき、Zオフセットが、公称上、表面形状を、範囲RIの所望の部分(例えば範囲R1の中央)に位置付ける。精密Z高さセンサが、サンプル時のZ方向の動きが結果としてもたらされる測定値に大きくは影響を及ぼさないような十分なサンプルレートを有し、運動制御Z高さ位置が、対応する精密Z高さセンサ測定値と適切に同期され組み合わされるのであれば、このような実施態様は、スループット又は精度を大幅に減少させる必要はなく、幾つかの応用では、むしろ好ましい場合がある。
【0038】
より一般的には、本明細書に開示される原理に従って構成される様々な実施形態では、計測システムは、3D運動制御システム(例えば運動制御インターフェース/システム132)と、第1のタイプのZ高さ検知システム(例えばクロマティック共焦点センサ300)と、広いZ高さ測定範囲に亘って精度が劣る表面Z高さ測定値を提供する第2のタイプのZ高さ検知システム(例えばトラッキングオートフォーカス(TAF)又はポインツフロムフォーカス(PFF)システム)とを含む。運動制御システムと第2のタイプのZ高さ検知システムとは、(例えば図7Aにおいて以下に示されるように)第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応する暫定のXY座標における暫定の表面Z高さ実測値を求めるように操作される。(例えば図5C及び/又は図7Aに示されるように)精密3Dスキャンパスが、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために決定され、当該精密3Dスキャンパスは、対応する暫定のXY座標において決定された暫定の表面Z高さ実測値に基づいている。次に、動作A)又はB)のうちの少なくとも一方が行われる。
A)代表ワーク又は代表ワークと同様のワークについて、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、精密3Dスキャンパスを使用する、及び、
B)代表ワークと同様のワークについて、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、精密3Dスキャンパスを使用する検査プログラムに、当該精密3Dスキャンパスを記憶する。
【0039】
上記動作A)は、第1のタイプのZ高さ検知システムが、ワークの一部を横切って第2のタイプに「すぐに」追随する動作を含んでよく、精密3Dスキャンパスは、リアルタイムで決定され、第1のタイプのZ高さ検知システムがワークの当該一部を横断する際に、当該第1のタイプのZ高さ検知システムのために使用されてよい。幾つかの実施形態では、精密3Dスキャンパスは、対応する暫定のXY座標において決定された暫定の表面Z高さ実測値によって示された代表ワーク表面が第1のタイプのZ高さ検知システムの相対的に狭いZ高さ測定範囲の+又は−25%以内に位置するように、相対的に狭いZ高さ測定範囲の中央を位置付ける3Dスキャンパス座標を含むように決定されてもよい。幾つかの実施形態では、精密3Dスキャンパスは、対応する暫定のXY座標において決定された暫定の表面Z高さ実測値によって示された代表ワーク表面が、第1のタイプのZ高さ検知システムの相対的に狭いZ高さ測定範囲の+又は−5%以内に位置するように、相対的に狭いZ高さ測定範囲の中央を、公称上、位置付ける3Dスキャンパス座標を含むように決定されてもよい。幾つかの実施形態では、相対的に狭いZ高さ測定範囲は、最大で1.0ミリメートルである。幾つかの実施形態では、相対的に狭いZ高さ測定範囲は、最大で500マイクロメートルである。
【0040】
幾つかの実施形態では、計測システムは、カメラ(例えばカメラシステム260)と、対物レンズ(例えば交換可能な対物レンズ250)とを含む撮像システムを含み、第2のタイプのZ高さ検知システムは、例えば本願の譲受人に譲渡された米国特許第8,587,772号に開示されるように、対物レンズを通過する光路を使用して表面Z高さを検知するように構成される。当該特許は、参照することにより、本明細書に組み込まれる。幾つかの実施形態では、第2のタイプのZ高さ検知システムは、撮像システムを、その視野におけるワーク表面の焦点高さに合焦させるように動作可能であるオートフォーカスシステムを含む。幾つかの実施形態では、暫定の表面Z高さ実測値は、焦点高さを含む。幾つかの実施形態では、オートフォーカスシステムは、波面曲率センサ、ナイフエッジセンサ、ピンホールセンサ、及び、カメラからの画像を評価する画像コントラスト評価部のうちの少なくとも1つを含む。例示的なセンサは、米国特許第4,336,997号、第4,950,878号、第6,184,974号、第7,301,133号、第7,723,657号及び第7,728,961号に説明されている。これらの特許は、参照することにより、本明細書に組み込まれる。幾つかの実施形態では、対応する暫定のXY座標において暫定の表面Z高さ実測値を求めるために、運動制御システム及び第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させることは、開始XY座標と終了XY座標との間で連続的な中断されないXY運動を使用して、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿ってスキャンすることを含む。連続的で中断されないXY運動を使用するスキャンを含む動作は、本願の譲受人に譲渡された米国特許出願公開第2013/0120553A1号を参照して理解されうる。当該特許出願は、参照することにより、本明細書に組み込まれる。
【0041】
幾つかの実施形態では、計測システムは、(例えば図6A乃至図6Dに関連して以下に説明されるように)暫定の表面Z高さ実測値を求めるために運動制御システム及び第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させるステップと、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるための精密3Dスキャンパスを決定するステップとを自動的に行うことを開始するように、ユーザによって操作可能な要素を含む。
【0042】
幾つかの実施形態では、計測システムは、当該計測システムの学習モード動作中に、ワークの表面が、精密3Dスキャンパスに沿った第1のタイプのZ高さ検知システムの範囲内であることを検証するように構成される。
【0043】
幾つかの実施形態では、計測システムは、(例えば図7Bに関連して説明されるように)当該計測システムの学習モード動作中に、第1のタイプのZ高さ検知システムを使用して精密3Dスキャンパスを向上させるように構成される。
【0044】
図6A乃至図6Dは、計測システムの学習モード動作中に、精密3Dスキャンパスを定義するために使用可能な高精度スキャンユーザインターフェース機能を含むラインツールダイアログボックス600の様々なタブ及び機能を示す図である。一実施形態では、以下に説明されるユーザインターフェース機能と同様のユーザインターフェース機能が、ラインツールセレクタ461の選択に反応して、図4に示されるユーザインターフェース400上に表示される。
【0045】
図6Aは、「トラッキングオートフォーカス(TAF)」セレクタ620Aと「ポインツフロムフォーカス(PFF)」セレクタ620Bとを含む「標準」、即ち、精度が劣るZ高さセンサセレクタと、「CRS」セレクタ620Cを含む「高精度」センサセレクタとを含む「センサ」タブ610を示す。様々なセレクタは、MVIS内にある特定のセンサに応じて自動的に表示される。選択されたセンサ(例えばCRS)が、ラインツールのスキャン動作を行うために使用される。「センサ」タブ610は、(例えばマシン座標系と選択されたセンサの場所との間の)「オフセット」座標621、センサの「サンプルレート」622及びセンサの「Z範囲」623を含むパラメータ入力又は定義機能を含む。「測定誤差の取扱い」セレクタ624は、どのように個々の測定失敗(例えば無効又は測定不可能な測定点)が取り扱われるべきか、即ち、読んで字の通りの「欠落点は無視」モード624A、「失敗フラグ」モード624B又は「停止」モード624Cをユーザが定義できるようにするラジオボタンを含む。
【0046】
図6Bは、ワークスキャンパスセグメントが開始し終了する場所のX、Y及び(任意選択的に)Z座標を定義するための「スキャン開始セグメント」入力部630Aと「スキャン終了セグメント」入力部630Bとを含む「ロケーション」タブ630を示す。パスセグメント終了座標は、X、Y及びZ表示ボックスにおいて明白に定義されても、ΔX、ΔY及びΔZ表示ボックスにおいて開始座標に対して定義されてもよい。任意の又はすべての表示された値は、最初は、図4に示されるスキャンセグメント410のインジケータのユーザによるセットアップに基づいて、当該セットアップ中に使用されたZ高さも含めて、自動的に入力されてもよい。ユーザがある値を編集すると、関連付けられる値が自動的に調節されてもよい。更に、各Z座標表示は、各自の「現在の設定を使用」セレクタ631A又は631Bを含み、これらは、それぞれ、(例えばスキャンセグメント410の開始又は終了時における集束状態に基づいて)ユーザによって制御されるMVISの現在のZ座標に基づいてZ座標を設定するように使用されてもよい。これらの値は、以下に説明されるように、暫定の表面高さ実測データを決定するために、測定表面を、最初に、(例えば図5Aに示されるような)相対的に低精度のZ高さ検知システムの測定範囲内に設定するために使用されてもよい。
【0047】
図6Cは、利用可能なセンサに対応するインジケータ641A、641B及び641Cを含む「スキャンパラメータ」タブ640を示す。「センサ」タブ610において選択されたセンサに対応する「高精度」インジケータ641Cが示される。その関連の動作パラメータ定義要素が自動的に表示されている。例えば「スキャンにおける最小測定点」入力部642は、ユーザが、スキャンセグメントに沿った測定点の所望最小数を定義できるようにする。「スキャンにおける最大間隔」入力部643は、ユーザが、スキャンセグメントに沿った点間の所望の最大間隔を定義できるようにする。「公称スキャン速度」入力部644は、ユーザが、スキャンセグメントに沿った運動に使用される公称スキャン速度(例えばmm/sの単位)を定義できるようにする。これらの入力部は、最初は、デフォルト値が入力されても、先に定義された又は編集されたパラメータに依存する値が入力されてもよい。当然ながら、ユーザは、これらの値を編集してよい。
【0048】
様々な実施形態において任意選択的である「Zトラッキングを使用」セレクタ645は、センサによるスキャン中の「自動」適応型Z高さ位置調節をユーザがトグル(ON/OFF選択)することができるようにするものであり、この「自動」適応型Z高さ位置調節では、センサによるZ高さ測定値をモニタリングして、例えば、直近に測定された表面Z高さをセンサ測定範囲の中央に常に位置付けるように、運動制御システムを用いてZ高さ位置を調節することによって、リアルタイムでセンサのZ高さ位置を調節する。幾つかの実施形態では、これは、本明細書に開示される原理に従って決定される所定の精密3Dスキャンパスの代わりに又は当該所定の精密3Dスキャンパスと組み合わせて使用される。ユーザは、(例えば図7A及び図7Bに示されるように)関連のユーザインターフェース機能をアクティブにし、所定の精密3Dスキャンパスを作成するために、「所定の3D公称パスを使用」セレクタ646を選択し、本明細書に開示されている原理に従って関連のパートプログラム命令を記録してよい。「固定」モードセレクタ646Aは、学習モード中に決定された精密3Dスキャンパスを、ランモード中に当該精密3Dスキャンパスをその形状を調節することなく使用するように、パートプログラムに記録させる。対照的に、「ランタイム時にパスを更新」モードセレクタ646Bが選択されると、ランモード中に実際のワークに基づいて、精密3DスキャンパスのZ座標を決定するために、本明細書に説明され、請求項に記載される特定の動作を自動的に繰り返すプログラム命令が生成される。つまり、ランモードプログラム実行中に、運動制御システムと「精度が劣る」タイプのZ高さ検知システムが、ワークスキャンパスセグメントに沿って位置付けられる対応する暫定のXY座標における暫定の表面Z高さ実測値を求めるように操作され、精密3Dスキャンパスは、これらのランタイムの暫定の表面Z高さ実測値に基づいて再決定又は編集される。この手順は、予測不可能な形状構成、固定物(fixturing)及び/又はサグを有するワークに好ましく、また、多くの応用において、Zトラッキングを使用するよりもスループットが高くなることがある。
【0049】
図6Dは、ラインツール610Aの「フィルタ/データ」タブ650を示す。「フィルタ/データ」タブ650は、「タイプ」セレクタ651と「データ処理」セレクタ652とを含む。「タイプ」セレクタ651は、ユーザが、例えば測定平均化、低域通過フィルタ又は高域通過フィルタ等である任意選択的なデータフィルタを選択できるようにする。「データ処理」セレクタ652は、ユーザが、必要に応じて、様々な測定データ後処理又は解析機能(例えば表面内挿又は曲線適合等)を選択できるようにする。
【0050】
図7A及び図7Bは、図6A乃至図6Dのスキャンパスセグメントに沿った精密3Dスキャンパスを決定し、当該精密3Dスキャンパスに沿って高精度Z高さ検知システムを動作させた結果を検証するために、学習モード中に使用可能である高精度スキャンユーザインターフェース機能を含む3Dパス学習及びテストダイアログボックス700のタブ及び機能を示す図である。幾つかの実施形態では、ダイアログボックス700は、ユーザが、図6Cに示される「所定の3D公称パスを使用」セレクタ646を選択すると、出現するように構成される。
【0051】
図7Aは、パスZ高さ表現ウィンドウ710Aと、「実行」セレクタ720Aと、「測定範囲安全バッファ」定義要素730Aと、「パス平滑化」セレクタ740Aと、「欠落点を内挿」セレクタ745Aと、点変更ウィンドウ750Aとを含む「3Dパス学習」タブ700Aを示す。ユーザが、「実行」セレクタ720Aを選択すると、計測システムは、上記されたようにおおよそ定義された高精度スキャンパラメータに基づいて、スキャンセグメントに沿った公称3Dスキャンパスを自動的に決定する。一般的に言えば、計測システムは、ワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応する暫定のXY座標における暫定の表面Z高さ実測値を求めるために、運動制御システムと相対的に低精度のタイプのZ高さ検知システムとを動作させるステップを自動的に行ってよい。精密3Dスキャンパスが、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために決定されうる。当該精密3Dスキャンパスは、対応する暫定のXY座標において決定された暫定の表面Z高さ実測値に基づいている。決定された精密3Dスキャンパスの形状は、好適には、ライン(又は「センサ範囲の表示」モードセレクタ712Aが選択される場合は、図5Cを参照して上で説明されたものと同様に、破線で示される関連付けられるセンサ範囲限界)を含む例えば適切な3Dスキャンパス表現760Aとして表現されて、パスZ高さ表現ウィンドウ710Aに表示される。図7Aに示される実施形態では、実際の測定値も、対応する推定表面(例えば暫定の実測値と合うように実線として)と共に、パスZ高さ表現ウィンドウ710Aにおいて、対応する決定された精密3Dスキャンパスの上に重ねられて(例えば点線で)表示されてもよい。このような表示は、ユーザが、現在の測定値セットに基づくことに伴う潜在的な望ましさ及び/又はリスク、並びに、結果として得られる精密3Dスキャンパスを評価するのに役立つ。表現ウィンドウ710Aは、欠けている領域や、問題のあるデータを示しうる。例えば欠落点インジケータ761は、図5A乃至図5Cに示される問題領域PA1に対応する領域において、有効な測定が行われなかったことを示す。ユーザは、暫定の実測データは、信頼度が低い又は不十分であると判断し、当該データを補間するのに十分な知識を有すると感じる場合、「編集」セレクタ713Aを選択しうる。これに反応して、点変更ウィンドウ750Aが出現しうる。ユーザは、「点を追加」セレクタ751をクリックして、表現ウィンドウ710A内に「測定」点を追加するように位置付けられかつクリックされうるカーソルを生成する。「点を選択」セレクタ752は、クリックされると、表現ウィンドウ710A内の測定点を選択するように位置付けられ、操作されうるカーソルを生成する。次に、「選択された点を外す」セレクタ753がクリックされて、現在選択されている点が外される。図5Cにおける要素ADJMIN及びADJMAXを参照して説明されたように、「安全バッファ」を増加したり減少したりすることは、スキャンセグメントに沿った精密Z高さセンサのZ高さ位置調節の数を多くしたり少なくしたりし、及び/又は、結果として表面に細かく又は粗く追随することになる。公称3Dスキャンパスに雑音が多く見える場合には、当該公称3Dスキャンパスを滑らかとするために、「パス平滑化」セレクタ740A及び/又は「欠落点を内挿」セレクタ745Aが選択されうる。決定された精密3Dスキャンパスは、ユーザによる評価のために、上記の編集行為のいずれかに反応して、リアルタイムで、自動的に再決定され、表示されてもよい。必要に応じて、GUIに、「取消」ボタンが追加されていてもよい。ユーザが、ユーザインターフェースにおいて反映されているように表示された精密3Dスキャンパスに満足すると、精密3Dスキャンパスを、学習モード中に使用された代表ワークと同様のワークについて、ワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、精密タイプのZ高さ検知システムを移動させるために、当該精密3Dスキャンパスを使用する検査プログラム内に記憶するために、「現在のパスを承認」セレクタ711Aを選択してよい。ユーザは更に、以下に説明されるように、代表学習モードワークについて、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、当該精密3Dスキャンパスを使用することによって、学習モード中の現在の又は承認された精密3Dスキャンパスをテスト及び/又は変更してもよい。
【0052】
図7Bは、表面測定表示ウィンドウ710Bと、「決定」セレクタ720Bと、「異常値を除去」セレクタ725Bと、「表面点平滑化」セレクタ735Bと、「欠落点を内挿」セレクタ745Bとを含む「3Dパステスト」タブ700Bを示す。表面表現ウィンドウ710Bは、「現在のパス及び処理を承認」セレクタ711Bと、「精密スキャンデータを使用してパスを向上」セレクタ713Bとを含む。
【0053】
ユーザが、「実行」セレクタ720Bを選択すると、計測システムは、「相対的に高精度な」タイプのZ高さセンサ(例えばクロマティックレンジセンサ300)を現在の公称3Dスキャンパスに沿って自動的に移動させ、(例えば上記された)定義されたスキャンパラメータを使用して、スキャンセグメントに沿って定義された速度において測定する。表面形状の暫定の測定結果760Bは、表面測定表示ウィンドウ710B内に表示されることが好適である。実際の測定値は、必要に応じて、表面の公称CAD形状及び/又は公差制限上に重ねられて表示されうる。この表示は、ユーザが、現在の精密3Dスキャンパスに基づくことに伴う潜在的な望ましさ及び/又はリスクを評価するのに役立つ。ユーザは、表面測定データが、(例えば図7Aを参照して説明されたように)精度が劣るタイプのセンサを使用して得られたものに比べて、向上されている又はより完全であることを観察しうる。その場合、ユーザは、「精密スキャンデータを使用してパスを向上」セレクタ713Bを選択することによって、実際の「精密タイプ」のセンサデータに基づいて精密3Dスキャンパスを再決定又は「向上」させることを選択してもよい。これは、上で説明したものと同様の自動化された精密3Dスキャンパス決定/再決定を開始するが、ただし、当該決定/再決定は、検証テスト中に得られた「精密タイプ」のセンサデータからの測定データに基づいている。このために、ユーザは、必要に応じて、「異常値を除去」セレクタ725B、及び/又は、(例えば移動平均又は曲線適合アルゴリズムを実施するために)「表面点平滑化」セレクタ740A、及び/又は、「欠落点を内挿」セレクタ745B等を使用して、雑音の多いデータを程よく向上させる。結果として得られる処理された測定点及び決定された精密3Dスキャンパスは、ユーザによる評価のために、上記の行為のいずれかに反応して、リアルタイムで、(例えばそれぞれウィンドウ710B及び710Aにおいて)自動的に再決定され、表示されてもよい。ユーザが、結果に満足すると、精密3Dスキャンパスを、検査プログラム内に記憶する(又は先に承認されたパスを上書きする)ために、「現在のパスを承認」セレクタ711A、又は、「現在のパス及び処理を承認」セレクタ711Bを選択してよい。当然ながら、ユーザは、「実行」セレクタ720Bを使用して暫定の測定結果760Bを再検証しても、及び/又は、必要に応じて、上記された操作の何れかを繰り返してもよい。
【0054】
図8A及び図8Bは、計測システムの3次元(3D)ワークスキャンパスをプログラミングする方法を示すフロー図800を示す。
【0055】
ステップ810において、3D運動制御システムと、第1のタイプのZ高さ検知システムと、第2のタイプのZ高さ検知システムとを含み、第1のタイプのZ高さ検知システムは、第2のタイプのZ高さ検知システムにおけるよりも相対的に狭いZ高さ測定範囲に亘って相対的に高精度な表面Z高さ測定値を提供する計測システムが提供される。
【0056】
ステップ820において、代表ワークが、計測システムのステージ上に置かれる。代表ワークは、相対的に狭いZ高さ測定範囲を超える範囲に亘って表面Z高さを含む。
【0057】
ステップ830において、開始XY座標において開始し、終了XY座標において終了する少なくとも第1のワークスキャンパスセグメントが、代表ワークについて定義される。
【0058】
ステップ840において、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応する暫定のXY座標において暫定の表面Z高さ実測値を求めるために、運動制御システム及び第2のタイプのZ高さ検知システムを動作させる。処理は、ステップAに続く。
【0059】
図8Bに示されるように、処理は、ステップAからステップ850へと続けられる。ステップ850において、第1のワークスキャンパスに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるための精密3Dスキャンパスが決定される。精密3Dスキャンパスは、対応する暫定のXY座標において決定された暫定の表面Z高さ実測値に基づいている。ステップ860において、動作A)又は動作B)の少なくとも一方が行われる。
A)代表ワーク又は代表ワークと同様のワークについて、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、精密3Dスキャンパスを使用する、及び、
B)代表ワークと同様のワークについて、第1のワークスキャンパスセグメントに略沿って位置付けられる対応するXY座標において、精密表面Z高さ測定を行うように、第1のタイプのZ高さ検知システムを移動させるために、精密3Dスキャンパスを使用する検査プログラム内に精密3Dスキャンパスを記憶する。
【0060】
上記された様々な実施形態は、更なる実施形態を提供するために、部分的に又は全体的に組み合わされてもよい。本明細書において言及された米国特許及び米国特許出願はすべて、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。実施形態の態様は、更に別の実施形態を提供するために、様々な特許及び出願の概念を使用するために、必要に応じて変更されてもよい。
【0061】
これらの及び他の変更は、上記の詳細な説明を鑑みて、実施形態になされてもよい。一般に、以下の請求項において、使用される用語は、請求項を、本明細書及び請求項に開示される特定の実施形態に限定すると解釈されるべきではなく、むしろ、請求項が権利を有する等価物の全範囲に亘るあらゆる可能な実施形態を含むと解釈されるべきである。
【0062】
上記された様々な実施形態は、更なる実施形態を提供するために、組み合わされてもよい。本明細書において言及された及び/又は出願データシートに列挙された米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願及び非特許出版物はすべて、参照することにより、その全体が本明細書に組み込まれる。実施形態の態様は、更に別の実施形態を提供するために、様々な特許、出願及び出版物の概念を使用するために、必要に応じて変更されてもよい。
【0063】
これらの及び他の変更は、上記の詳細な説明を鑑みて、実施形態になされてもよい。一般に、以下の請求項において、使用される用語は、請求項を、本明細書及び請求項に開示される特定の実施形態に限定すると解釈されるべきではなく、むしろ、請求項が権利を有する等価物の全範囲に亘るあらゆる可能な実施形態を含むと解釈されるべきである。したがって、請求項は、本開示によって限定されるものではない。

図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図8A
図8B