特許第6619298号(P6619298)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6619298
(24)【登録日】2019年11月22日
(45)【発行日】2019年12月11日
(54)【発明の名称】支援システムおよび支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20191202BHJP
【FI】
   G06Q10/06 302
【請求項の数】4
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-118770(P2016-118770)
(22)【出願日】2016年6月15日
(65)【公開番号】特開2017-224139(P2017-224139A)
(43)【公開日】2017年12月21日
【審査請求日】2018年6月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮尾 浩
【審査官】 牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−226682(JP,A)
【文献】 特開2013−120579(JP,A)
【文献】 特開2014−081813(JP,A)
【文献】 特開2012−043103(JP,A)
【文献】 特開平07−254024(JP,A)
【文献】 特開平9−101987(JP,A)
【文献】 特開2009−276904(JP,A)
【文献】 特開2007−193581(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
担当者が作業を実施する端末と、サーバとを有する支援システムであって、
前記端末は、実施された作業と該作業の作業時間と該作業により作成された成果物の作成量とを前記サーバに通知する通知部を備え、
前記サーバは、前記端末で作成される成果物の完成に要する作成量の総量と完成日の目標値とを含む計画情報を記憶する記憶部と、
前記端末から通知された前記作成量と前記目標値の単位より細かい時間単位の前記作業時間とを用いて前記作業ごとの作業能率を算出し、各作業の作業能率と前記計画情報に含まれる各作業の作成量の総量とを用いて、完成日の予測値を算出するとともに、前記担当者が行う全作業に対する前記成果物を作成する作業の割合を実施状況として算出する算出部と、
前記予測値が前記目標値より遅い場合に、前記計画情報の管理者に対する通報に前記実施状況を付加して出力する通報部と、を備える、
ことを特徴とする支援システム。
【請求項2】
前記サーバの前記記憶部は、さらに、前記成果物と前記担当者と該担当者の作業を支援できる支援者とを対応付けした支援情報を記憶し、
前記通報部は、さらに、前記担当者に対応する支援者に対して前記通報を出力することを特徴とする請求項1に記載の支援システム。
【請求項3】
前記端末の前記通知部は、前記作業が所定の時間以上中断されるごとに集計した作業時間を通知し、
前記サーバの前記算出部は、さらに、通知された作業時間の分布を求め、
前記通報部は、該分布を前記通報に付加して出力することを特徴とする請求項1または2に記載の支援システム。
【請求項4】
担当者が作業を実施する端末と、サーバとを有する支援システムで実行される支援方法であって、
前記端末における、実施された作業と該作業の作業時間と該作業により作成された成果物の作成量とを前記サーバに通知する通知工程と、
前記サーバにおける、前記端末で作成される成果物の完成に要する作成量の総量と完成日の目標値とを含む計画情報を記憶する記憶部を参照し、前記端末から通知された前記作成量と前記目標値の単位より細かい時間単位の前記作業時間とを用いて前記作業ごとの作業能率を算出し、各作業の作業能率と前記計画情報に含まれる各作業の作成量の総量とを用いて、完成日の予測値を算出するとともに、前記担当者が行う全作業に対する前記成果物を作成する作業の割合を実施状況として算出する工程と、
前記予測値が前記目標値より遅い場合に、前記計画情報の管理者に対する通報に前記実施状況を付加して出力する通報工程と、
を含んだことを特徴とする支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支援システムおよび支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、PCを使って共同作業を実施する場合に、各担当者が各自の実績を管理サーバに登録することにより、管理者が進捗を管理したり、作業に精通しているスキル者が遅れている担当者を見つけて支援したりしていた(非特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「Redmine.JP」、[online]、2016年5月、ファーエンドテクノロジー株式会社、[2016年5月10日検索]、インターネット<URL:http://redmine.jp/overview/>
【非特許文献2】「WBSガントチャート for JIRA(進捗管理ツール)」、[online]、2016年5月、リックソフト株式会社、[2016年5月10日検索]、インターネット<URL:https://www.ricksoft.jp/atlassian/wbs-ganttchart/#cl>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術によれば、例えば各担当者の作業が何%完了したかといった作業状況や、遅れている理由や発生している問題等の進捗に関する補足説明を記述した文章を、各担当者が手作業により入力していた。そのため、担当者に依って進捗に関する情報の的確さが異なり、管理者やスキル者は、作業状況や問題の原因等を正しく把握するために、別途担当者にヒアリングを行わなければならかった。その結果、適切な対応が遅れてしまう場合があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、担当者に負担をかけることなく担当者の作業の進捗を迅速かつ的確に把握することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る支援システムは、担当者が作業を実施する端末と、サーバとを有する支援システムであって、前記端末は、実施された作業と該作業の作業時間と該作業により作成された成果物の作成量とを前記サーバに通知する通知部を備え、前記サーバは、前記端末で作成される成果物の完成に要する作成量の総量と完成日の目標値とを含む計画情報を記憶する記憶部と、前記端末から通知された前記作成量と前記作業時間とを用いて作業能率を算出し、該作業能率と前記計画情報に含まれる前記作成量の総量とを用いて、完成日の予測値を算出する算出部と、前記予測値が前記目標値より遅い場合に、前記計画情報の管理者に対する通報を出力する通報部と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、担当者に負担をかけることなく担当者の作業の進捗を迅速かつ的確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る支援システムの概略構成を示す模式図である。
図2図2は、担当者端末の概略構成を示す模式図である。
図3図3は、作業状況を説明するための説明図である。
図4図4は、管理サーバの概略構成を示す模式図である。
図5図5は、計画情報のデータ構成を例示する図である。
図6図6は、支援情報のデータ構成を例示する図である。
図7図7は、実績情報のデータ構成を例示する図である。
図8図8は、支援処理手順を示すシーケンス図である。
図9図9は、支援プログラムを実行するコンピュータを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
【0010】
[支援システムの構成]
図1は、本実施形態に係る支援システム1の概略構成を例示する図である。図1に例示するように、支援システム1は、担当者端末10と管理サーバ20と管理者/スキル者端末30とが、LAN(Local Area Network)やインターネットなどの電気通信回線を介して接続されて構成される。担当者端末10および管理者/スキル者端末30は、それぞれ複数台が接続されてもよい。
【0011】
担当者端末10では、担当者が作業を実施して成果物を作成する。そして、支援システム1は、後述する支援処理を実行する。すなわち、担当者端末10は、本発明の端末として、自動的に担当者の作業状況を管理サーバ20に通知する。また、管理サーバ20は、本発明のサーバとして、管理者が管理する作業の計画情報と、担当者端末10から通知される作業状況とを用いて、成果物の完成日を予測する。また、管理サーバ20は、予測される完成日が計画より遅い場合に、管理者や作業に精通したスキル者が使用する管理者/スキル者端末30に通知する。これにより、通知を受けた管理者やスキル者が、計画より遅れている担当者に適切に対応することができるようになる。
【0012】
[担当者端末の構成]
図2は、担当者端末10の概略構成を示す模式図である。担当者端末10は、パソコン等の汎用コンピュータで実現され、図2に示すように、入力部11、出力部12、通信制御部13、記憶部14、および制御部15を備える。
【0013】
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスを用いて実現され、操作者による入力操作に対応して、制御部15に対して処理開始などの各種指示情報を入力する。出力部12は、液晶ディスプレイなどの表示装置、プリンター等の印刷装置等によって実現される。
【0014】
通信制御部13は、NIC(Network Interface Card)等で実現され、LANやインターネットなどの電気通信回線を介した管理サーバ20等の外部の装置と制御部15との通信を制御する。
【0015】
記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。なお、記憶部14は、通信制御部13を介して制御部15と通信する構成でもよい。
【0016】
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現され、メモリに記憶された処理プログラムを実行する。これにより、制御部15は、図2に例示するように、通知部15aとして機能する。
【0017】
通知部15aは、実施された作業と該作業の作業時間と該作業により作成された成果物の作成量とを管理サーバ20に通知する。また、通知部15aは、作業が所定の時間以上中断されるごとに集計した作業時間を通知する。また、通知部15aは、担当者が担当する成果物を作成する作業以外の作業についての作業時間を通知する。
【0018】
具体的に、通知部15aは、例えば、自端末10で担当者により実施された作業の開始と所定の時間以上の中断とを検知して、実施された作業の作業状況を集計する。ここで集計される作業状況は、成果物で識別される作業と、作業を実施した時間を意味する作業時間とを含む。さらに、通知部15aは、後述する計画情報に規定されたこの担当者が担当する成果物の作成の作業以外の作業についても、作業状況を集計して通知する。
【0019】
また、成果物の作成量は、例えば、成果物であるドキュメントの作成頁数や作成行数等で表され、作業の終了を検知した際等に集計される。そして、通知部15aは、集計した作業状況と成果物の作成量とを通信制御部13を介して管理サーバ20に送信する。
【0020】
図3は、担当者端末10で実施され集計された作業の作業状況を説明するための説明図である。図3には、例えば、成果物を設計書2とする作業が、中断をはさんで60分、30分、20分、10分、10分、合計130分、実施されたことが示されている。また、図3には、同様に、成果物をMailとする作業が、10分、20分、5分、5分、合計40分、実施され、成果物を仕様書2とする作業が、中断をはさんで30分、10分、合計40分、実施されたことが示されている。
【0021】
なお、担当者端末10において作業時間の合計の集計は必須ではない。また、管理サーバ20に通知する作業状況の形式は特に限定されないが、例えば、後述するように、作業と作業時間とをタグで囲んだ形式で送信する。
【0022】
[管理サーバの構成]
図4は、管理サーバ20の概略構成を示す模式図である。管理サーバ20は、ワークステーションやパソコン等の汎用コンピュータで実現され、図4に示すように、入力部21、出力部22、通信制御部23、記憶部24、および制御部25を備える。
【0023】
入力部21は、キーボードやマウス等の入力デバイスを用いて実現され、操作者による入力操作に対応して、制御部25に対して処理開始などの各種指示情報を入力する。出力部22は、液晶ディスプレイなどの表示装置、プリンター等の印刷装置等によって実現される。
【0024】
通信制御部23は、NIC等で実現され、LANやインターネットなどの電気通信回線を介した担当者端末10や管理者/スキル者端末30等の外部の装置と制御部25との通信を制御する。
【0025】
記憶部24は、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、計画情報24a、支援情報24b、および実績情報24cが記憶される。なお、記憶部24は、通信制御部23を介して制御部25と通信する構成でもよい。
【0026】
計画情報24aは、担当者端末10で作成される成果物の完成に要する作成量の総量と完成日の目標値とを含む。図5は、計画情報24aのデータ構成を例示する図である。図5に例示するように、計画情報24aには、担当者、成果物、総作成量(完成)、および完成日が含まれる。ここで、担当者は、担当者端末10を識別する情報で表される。成果物とは、担当者が作成する成果物を意味する。総作成量(完成)とは、成果物の完成に要する作成量の総量を意味する。完成日とは、完成日の目標値すなわち完成日の目標である日付を意味する。
【0027】
図5には、例えば、担当者Bが成果物として18頁の設計書2の作成を担当する計画と、その完成日の目標値がA月C日であることが示されている。なお、計画情報24aは、管理者により作成され予め記憶部24に格納される。
【0028】
支援情報24bは、成果物と担当者とこの担当者の作業を支援できる支援者とを対応付けした情報である。図6は、支援情報24bのデータ構成を例示する図である。図6に例示するように、支援情報24bには、成果物、担当者およびサポート者が含まれる。ここで、成果物および担当者は、計画情報24aの成果物とその担当者を意味する。また、サポート者とは、対応する成果物の作成に精通し、担当者の作業を支援できる支援者を意味する。図6には、例えば、担当者Bが担当する設計書2の作成の作業を、スキル者Bが支援可能であることが示されている。
【0029】
実績情報24cは、担当者端末10から通知された作業状況と成果物の作成量とを担当者端末10ごとに蓄積して生成された情報である。図7は、実績情報24cのデータ構成を例示する図である。図7に例示するように、実績情報24cは、各担当者端末10について、日付、成果物、作成量、および作業状況を含む。ここで、日付は、担当者端末10で作業が実施された日を意味する。成果物とは、担当者端末10に対応する担当者が担当する計画情報24aの成果物を意味する。作成量および作業状況は、担当者端末10から通知された成果物の作成量および作業状況(図3参照)を表す。
【0030】
なお、本実施形態においては、作業状況は、図7に例示するように、作業を識別するタグと作業時間を示すタグとで囲まれた形式で記述されている。例えば、図7には、各作業の作業時間は、タグ<Time>とタグ</Time>とで囲んで示されている。さらに、設計書2を作成する作業の作業時間は、タグ<Time>とタグ</Time>とで囲んで示された作業時間を、タグ<Work:設計書2>とタグ</Work>とで囲んで示されている。すなわち、図7には、例えば設計書2を作成する作業の作業時間が、中断をはさんで60分、30分、20分、10分、10分であることが例示されている。
【0031】
また、図7には、担当者Bが担当する成果物として計画情報24aに規定される設計書2の作成の作業以外の作業として、Mailを作成する作業および仕様書2を作成する作業が実施され、作業状況としてそれぞれの作業時間が通知されたことが示されている。
【0032】
制御部25は、CPU等を用いて実現され、メモリに記憶された処理プログラムを実行する。これにより、制御部25は、図4に例示するように、算出部25aおよび通報部25bとして機能する。
【0033】
算出部25aは、担当者端末10から通知された作成量と作業時間とを用いて作業能率を算出し、該作業能率と計画情報24aに含まれる作成量の総量とを用いて、完成日の予測値を算出する。
【0034】
具体的に、算出部25aは、まず、担当者端末10から通知された作成量と作業時間とを用いて、作業時間と作成量との関係を表す作業能率を算出する。例えば、図7に示す例において、成果物を設計書2とする作業のX月Y日における作業能率は、設計書2を作成する作業の作業時間の合計130分(≒2.2時間)で作成量5頁を除算することにより算出される。この例では、作業能率は1時間当たり2.3頁と算出される。
【0035】
次に、算出部25aは、計画情報24aの作成量の総量を、算出した作業能率で除算することにより、成果物の完成までに要する残りの日数が算出される。これにより、完成日の予測値が求められる。例えば、図5に例示した計画情報24aおよび図7に示した例において、担当者Bが担当する設計書2の作成量の総量は18頁であることから、残りの13頁の作成に5.7時間を要することが算出される。これにより、完成日の予測値が算出される。
【0036】
なお、算出部25aは、作業が所定の時間以上中断されるごとに集計された作業時間を用いて、作業時間の分布を求めることができる。例えば、作業時間を2時間以上、1時間以上2時間未満、30分以上1時間未満、15分以上30分未満、および15分未満の5つの区分に分類し、各区分の回数(度数)を集計する。図7に示した例において、担当者Bによる設計書2を作成する作業のX月Y日における作業時間(60分、30分、20分、10分、10分)の分布は、2時間以上が0回、1時間以上2時間未満が1回、30分以上1時間未満が1回、15分以上30分未満が1回、15分未満が2回と集計される。
【0037】
また、算出部25aは、担当者が担当する成果物を作成する作業以外の作業についての作業時間を用いて、全作業における成果物を作成する作業の実施状況を分析することができる。例えば、図7に示した例において、担当者Bが担当する設計書2を作成する作業以外に、Mailを作成する作業と、仕様書2を作成する作業とが実施されている。ここで、設計書2を作成する作業の作業時間が合計130分、Mailを作成する作業の作業時間が合計40分、仕様書2を作成する作業の作業時間が合計40分である。この場合に、全作業における設計書2を作成する作業の実施状況として、例えば、全作業時間に対する設計書2を作成する作業の作業時間の比率を意味する実施率を算出する。図7に示す例において、実施率は62%(=130分/(130分+40分+40分))と算出される。
【0038】
また、上記の例では、算出部25aは、日毎の作業状況を用いて作業能率、作業時間の分布、または作業の実施状況を算出しているが、週毎に作業状況を集計して、同様に週毎の作業能率、作業時間の分布、または作業の実施状況を算出してもよい。
【0039】
通報部25bは、完成日の予測値が目標値より遅い場合に、計画情報24aの管理者に対する通報を出力する。通報部25bは、さらに、支援情報24bの対応する支援者に通報を出力する。
【0040】
具体的に、通報部25bは、計画情報24aを参照して完成日の目標の日付を抽出し、算出部25aが予測した完成日がそれより遅い場合に、その旨の通報を管理者が使用する管理者/スキル者端末30に対して出力する。これにより、計画情報24aの管理者が、担当者が担当する成果物を作成する作業が遅れていることを把握できる。
【0041】
さらに、通報部25bは、支援情報24bを参照してこの担当者端末10に対応するスキル者を特定し、特定したスキル者が使用する管理者/スキル者端末30に対して、同様の通報を出力する。これにより、担当者の作業を支援可能なスキル者が、担当者の作業が遅れていることを把握して、適切に対応することができる。
【0042】
また、通報部25bは、上記の通報に、算出部25aが算出した作業時間の分布を付加して出力してもよい。これにより、管理者やスキル者が担当者の作業時間の分布を把握して、より適切に対応することができる。
【0043】
また、通報部25bは、上記の通報に、算出部25aが分析した全作業における担当者が担当する成果物を作成する作業の実施状況を付加して出力してもよい。これにより、管理者やスキル者が担当者の作業の実施状況を把握して、より適切に対応することが可能となる。
【0044】
[支援処理]
次に、図8を参照して、本実施形態に係る支援システム1による支援処理について説明する。図8は、支援処理手順を示すシーケンス図である。図8のシーケンス図は、例えば、担当者端末10に処理の開始を指示する操作入力があったタイミングで開始される。
【0045】
担当者端末10では、成果物を作成する作業が実施される(ステップS1)。その際、通知部15aが、この担当者端末10において実施された作業と作業時間と成果物の作成量とを集計し、管理サーバ20に送信する(ステップS2)。
【0046】
管理サーバ20では、算出部25aが、通知された作業の作業時間と作成量とを用いて作業能率を算出する。また、算出部25aが、算出した作業能率と計画情報24aの成果物の作成量の総量とを用いて、成果物の完成日を予測する(ステップS3)。
【0047】
また、通報部25bが、計画情報24aを参照して完成日の目標値を抽出し、予測された完成日が目標を超過する場合に、管理者/スキル者端末30に対する通報を出力する(ステップS4)。これにより、一連の支援処理が終了する。
【0048】
なお、通報部25bは、支援情報24bを参照し、担当者に対応するスキル者を特定して、このスキル者の管理者/スキル者端末30に対しても通報を出力する。また、通報部25bは、通報に算出部25aが算出した作業時間の分布を付加する。また、通報部25bは、通報に算出部25aが分析した全作業における担当者が担当する成果物を作成する作業の実施状況を付加する。
【0049】
以上、説明したように、本実施形態の支援システム1において、担当者が作業を実施する担当者端末10では、通知部15aが、実施された作業と該作業の作業時間と該作業により作成された成果物の作成量とを管理サーバ20に通知する。管理サーバ20では、記憶部24が担当者端末10で作成される成果物の完成に要する作成量の総量と完成日の目標値とを含む計画情報24aを記憶する。また、算出部25aが、担当者端末10から通知された作成量と作業時間とを用いて作業能率を算出し、該作業能率と計画情報24aに含まれる作成量の総量とを用いて、完成日の予測値を算出する。また、通報部25bが、予測値が目標値より遅い場合に、計画情報24aの管理者に対する通報を出力する。
【0050】
これにより、管理者が、担当者が担当する成果物を作成する作業が遅れていることを把握できる。このように、担当者に負担をかけることなく担当者の作業の進捗を迅速かつ的確に把握することができるので、管理者が適切に対応することができる。
【0051】
また、通報部25bは、さらに、支援情報24bの担当者に対応する支援者に通報を出力する。これにより、担当者の作業を支援可能なスキル者が、担当者の作業が遅れていることを把握して、適切に対応することができる。
【0052】
また、通報部25bは、上記の通報に、算出部25aが算出した作業時間の分布を付加して出力してもよい。これにより、管理者やスキル者が担当者の作業時間の分布を把握して、より適切に対応することができる。
【0053】
また、通報部25bは、上記の通報に、算出部25aが分析した全作業における担当者が担当する成果物を作成する作業の実施状況を付加して出力してもよい。これにより、管理者やスキル者が担当者の作業の実施状況を把握して、より適切に対応することが可能となる。
【0054】
[プログラム]
上記実施形態に係る支援システム1が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。一実施形態として、支援システム1を構成する担当者端末10および管理サーバ20は、パッケージソフトウェアやオンラインソフトウェアとして上記の支援処理を実行する支援プログラムを所望のコンピュータにインストールさせることによって実装できる。例えば、上記の支援プログラムを情報処理装置に実行させることにより、情報処理装置を支援システム1の担当者端末10および管理サーバ20として機能させることができる。ここで言う情報処理装置には、デスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータが含まれる。また、その他にも、情報処理装置にはスマートフォン、携帯電話機やPHS(Personal Handyphone System)などの移動体通信端末、さらには、PDA(Personal Digital Assistants)などのスレート端末などがその範疇に含まれる。また、管理サーバ20は、アウトソーシングによって上記の支援処理に関するサービスを提供するクラウドとして実装することとしてもかまわない。以下に、支援システム1の担当者端末10および管理サーバ20と同様の機能を実現する支援プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
【0055】
図9に示すように、支援プログラムを実行するコンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
【0056】
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1031に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1041に接続される。ディスクドライブ1041には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1051およびキーボード1052が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1061が接続される。
【0057】
ここで、図9に示すように、ハードディスクドライブ1031は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各テーブルは、例えばハードディスクドライブ1031やメモリ1010に記憶される。
【0058】
また、支援プログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュール1093として、ハードディスクドライブ1031に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明した支援システム1の担当者端末10および管理サーバ20が実行する各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1031に記憶される。
【0059】
また、支援プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータ1094として、例えば、ハードディスクドライブ1031に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1031に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
【0060】
なお、支援プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1031に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1041等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、支援プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LANやWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0061】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
1 支援システム
10 担当者端末
11 入力部
12 出力部
13 通信制御部
14 記憶部
15 制御部
15a 通知部
20 管理サーバ
21 入力部
22 出力部
23 通信制御部
24 記憶部
24a 計画情報
24b 支援情報
24c 実績情報
25 制御部
25a 算出部
25b 通報部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9