特許第6626409号(P6626409)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6626409
(24)【登録日】2019年12月6日
(45)【発行日】2019年12月25日
(54)【発明の名称】公衆電話機および通話通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04M 17/00 20060101AFI20191216BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20191216BHJP
   H04W 4/029 20180101ALI20191216BHJP
【FI】
   H04M17/00 A
   H04M1/00 R
   H04W4/029
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-111030(P2016-111030)
(22)【出願日】2016年6月2日
(65)【公開番号】特開2017-216661(P2017-216661A)
(43)【公開日】2017年12月7日
【審査請求日】2018年6月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100129230
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 理恵
(72)【発明者】
【氏名】河合 智弘
(72)【発明者】
【氏名】関 安宏
(72)【発明者】
【氏名】守屋 洋
(72)【発明者】
【氏名】篠田 貴彦
【審査官】 田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−274055(JP,A)
【文献】 特開平07−143232(JP,A)
【文献】 特開2000−101756(JP,A)
【文献】 特開2001−298483(JP,A)
【文献】 特開2002−125072(JP,A)
【文献】 特開2001−211114(JP,A)
【文献】 特開平08−079832(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 17/00−17/02
H04M 3/38− 3/58
H04M 1/00
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意のユーザが用いる公衆電話機であって、
通話網に接続する回線制御装置と、
通信網に接続する通信制御装置と、
前記ユーザが利用する通信端末と無線で接続するアクセスポイント提供装置と、
前記回線制御装置を用いて、前記ユーザの通話を制御する通話制御手段と、
前記アクセスポイント提供装置と前記通信制御装置を用いて、前記通信端末と前記通信網との接続を制御する通信制御手段と、
前記公衆電話機の位置情報を、前記通信端末に提供する位置情報提供手段
を備え
前記通信制御手段は、料金が投入されると、前記通信端末を認証して無線通信を提供し、ユーザが投入した料金分の接続時間が終了すると、接続を切断することを特徴とする公衆電話機。
【請求項2】
前記通信網を介してアプリケーションサーバに接続し、前記アプリケーションサーバから、前記公衆電話機の周辺地域に関する周辺データを取得して、表示装置に表示する周辺情報提供手段
をさらに備え
前記周辺データは、避難所情報を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の公衆電話機。
【請求項3】
前記周辺情報提供手段はさらに、前記周辺データを前記通信端末に提供する
ことを特徴とする請求項2に記載の公衆電話機。
【請求項4】
前記通信端末に給電する給電装置と、
前記通信端末への給電を制御する給電制御手段
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の公衆電話機。
【請求項5】
任意のユーザが用いる公衆電話機と、前記ユーザが利用する通信端末を備える通話通信システムであって、
前記公衆電話機は、
通話網に接続する回線制御装置と、
通信網に接続する通信制御装置と、
前記通信端末と無線で接続するアクセスポイント提供装置と、
前記回線制御装置を用いて、前記ユーザの通話を制御する通話制御手段と、
前記アクセスポイント提供装置と前記通信制御装置を用いて、前記通信端末と前記通信網との接続を制御する通信制御手段と、
前記公衆電話機の位置情報を、前記通信端末に提供する位置情報提供手段
を備え、
前記位置情報提供手段は、GPSに基づいた信号を出力する送信機を介して、前記通信端末に前記信号を受信させ、
前記通信端末は、
複数のGPS衛星からの信号を受信するとともに、前記公衆電話機からの前記GPSに基づいた信号を受信するGPS受信機と、
前記GPS受信機を用いて、前記複数のGPS衛星のそれぞれからの距離と、前記公衆電話機からの距離を算出して、当該通信端末の位置を特定する位置特定手段
を備える
ことを特徴とする通話通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、任意のユーザが用いる公衆電話機および通話通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今の通信ネットワークの発達に伴い、スマートフォンなどの情報機器を使って、容易に情報を収集したり、通話したりすることが可能になっている。その一方で、スマートフォンを所有していない人や、スマートフォンのバッテリーの電力が全て放電された場合、情報や通話ができず、情報途絶の状態になってしまう場合がある。
【0003】
一方、公衆電話機については、近年利用が減少しており、既に構築されている公衆電話機設備の再利用が求められる。例えば、公衆電話機においてエンタテインメント情報を提供する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−136243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の方法においては、予めデータベースに保持されたデータを提供するに過ぎず、スマートフォンの代わりとなるような情報を提供できるものではない。例えば、特許文献1に記載の方法において、新たな情報を提供するためには、データベースが保有するデータを入れ替える必要があり、情報の陳腐化が生じる場合があり、スマートフォンで取得できる情報と大きな差異が生じる場合がある。
【0006】
従って本発明の目的は、ユーザに最新の情報を提供可能な公衆電話機および通話通信システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の特徴は、任意のユーザが用いる公衆電話機に関する。本発明の第1の特徴に係る公衆電話機は、通話網に接続する回線制御装置と、通信網に接続する通信制御装置と、ユーザが利用する通信端末と無線で接続するアクセスポイント提供装置と、回線制御装置を用いて、ユーザの通話を制御する通話制御手段と、アクセスポイント提供装置と通信制御装置を用いて、通信端末と通信網との接続を制御する通信制御手段を備える。
【0008】
ここで、公衆電話機の位置情報を、通信端末に提供する位置情報提供手段をさらに備えても良い。
【0009】
通信網を介してアプリケーションサーバに接続し、アプリケーションサーバから、公衆電話機の周辺地域に関する周辺データを取得して、表示装置に表示する周辺情報提供手段をさらに備えても良い。周辺情報提供手段はさらに、周辺データを通信端末に提供しても良い。
【0010】
通信端末に給電する給電装置と、通信端末への給電を制御する給電制御手段をさらに備えても良い。
【0011】
本発明の第2の特徴は、通信端末に関する。第2の特徴に係る通信端末は、複数のGPS衛星からの信号を受信するとともに、公衆電話機からの信号を受信するGPS受信機と、GPS受信機を用いて、複数のGPS衛星のそれぞれからの距離と、公衆電話機からの距離を算出して、当該通信端末の位置を特定する位置特定手段を備える。
【0012】
本発明の第3の特徴は、通信プログラムに関する。第3の特徴に係る通信プログラムは、複数のGPS衛星からの信号を受信するとともに、公衆電話機からの信号を受信するGPS受信機とを備えるコンピュータを、GPS受信機を用いて、複数のGPS衛星のそれぞれからの距離と、公衆電話機からの距離を算出して、当該コンピュータの位置を特定する位置特定手段として機能させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザに最新の情報を提供可能な公衆電話機および通話通信システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態に係る通話通信システムのシステム構成を説明する図である。
図2】本発明の実施の形態に係る公衆電話機のハードウエア構成と機能ブロックを説明する図である。
図3】本発明の実施の形態に係る通信端末のハードウエア構成と機能ブロックを説明する図である。
図4】本発明の実施の形態に係る公衆電話機や通信端末が表示する周辺情報の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。
【0016】
(通話通信システム)
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る通話通信システム9を説明する。通話通信システム9は、公衆電話機1、交換機4、アプリケーションサーバ5、および通信端末6を備える。図1に示す通話通信システム9は、3台の公衆電話機1、2台の通信端末6、1台の交換機4および1台のアプリケーションサーバ5を備えるが、これらの数は問わない。
【0017】
通信端末6は、ユーザが利用するスマートフォンやタブレットなどである。通信端末6は、Wi−Fi等の規格に従って、公衆電話機1と無線で接続する。
【0018】
公衆電話機1は、任意のユーザによって用いられる。公衆電話機1は、回線交換による通話網2を介して交換機4に接続するとともに、パケット交換による通信網3を介して、アプリケーションサーバ5に接続する。通話網2および通信網3は、物理的には共通する光ファイバーネットワークであって、通話網2としてIP電話を実現し、通信網3として高速通信を実現しても良い。公衆電話機1は、通話網2を介して交換機4に接続することにより、公衆電話機1のユーザに、通話を提供する。
【0019】
また公衆電話機1は、通信端末6に無線通信を提供するための、アクセスポイントとして機能する。公衆電話機1は、通信網3を介してアプリケーションサーバ5に接続することにより、ユーザの通信端末6に、アプリケーションサーバ5から提供される情報を提供したり、アプリケーションサーバ5に通信端末6を接続させたりする。
【0020】
(公衆電話機)
公衆電話機1は、図2に示すように、送受話器11、入力装置12、表示装置13、記憶装置14、料金投入部15、回線制御装置16、通信制御装置17、アクセスポイント提供装置18、給電装置19および処理制御装置30を備える。
【0021】
送受話器11は、ユーザが通話する際に、送話および受話するためのインタフェースである。送受話器11は、処理制御装置30による制御に従って動作する。
【0022】
入力装置12は、ユーザの指示を処理制御装置30に入力するための装置である。入力装置12は、ダイヤルボタン等であって、ユーザが通話する際に、通話先を入力したり、公衆電話機1から取得したい情報等をユーザが指定したりするために、用いられる。
【0023】
表示装置13は、処理制御装置30の処理結果を表示するための装置である。表示装置13は、ユーザが入力した通話先を表示したり、ユーザが指定した情報を表示したりするために用いられる。
【0024】
入力装置12と表示装置13とは、例えば、タッチパネル等により一体に形成されても良い。
【0025】
記憶装置14は、処理制御装置30による処理が参照したり出力したりするデータを記憶する。記憶装置14は、ROMやRAM等のメモリであっても良いし、ハードディスクやSSDなどであっても良い。
【0026】
料金投入部15は、ユーザが公衆電話機1を利用するために投入した硬貨やテレフォンカード等を受けて、処理制御装置30に投入金額等を入力したり、利用が終了した際に、釣銭やテレフォンカード等を返却したりする。ここで、釣銭を返却する際は、料金投入部15とは異なる返却口に返却されても良い。また料金投入部15は、電子マネーの読み取り装置であっても良い。
【0027】
回線制御装置16は、通話網2に接続し、公衆電話機1が交換機4に接続し、ユーザによる通話を実現するためのインタフェースである。通信制御装置17は、通信網3に接続し、公衆電話機1がアプリケーションサーバ5に接続し、ユーザ等による通信を実現するためのインタフェースである。
【0028】
アクセスポイント提供装置18は、ユーザが利用する通信端末6と無線で接続し、通信端末6と公衆電話機1が無線で通信するためのインタフェースである。アクセスポイント提供装置18は、通信制御装置17と連携して、通信端末6とアプリケーションサーバ5との接続を支援する。
【0029】
給電装置19は、通信端末6に給電する装置である。給電装置19は、充電のためのケーブルと接続し、公衆電話機1が有する電力を、充電ケーブルを介して、通信端末6に供給する。給電装置19は、公衆電話機1が取得した電力を蓄積するバッテリー(図示せず)を備えても良い。なお、図2には示さないが、公衆電話機1は、電力を得るための電源ケーブル等を備え、電力の供給を受ける。
【0030】
公衆電話機1はスピーカー(図示せず)を備え、表示装置13に表示するべき案内やデータを、音声で出力しても良い。
【0031】
処理制御装置30は、通話制御手段31、通信制御手段32、位置情報提供手段33、周辺情報提供手段34および給電制御手段35を備える。
【0032】
通話制御手段31は、回線制御装置16を用いて、ユーザの通話を制御する。通話制御手段31は、ユーザが送受話器11を上げ、料金を投入し、通話先の電話番号を入力すると、回線制御装置16および通話網2を介して、通話先の電話番号を交換機4に入力して、通話先と通話させる。ユーザが送受話器11を戻すと、通話制御手段31は、通話が終了したことを交換機4に通知し、ユーザが投入した料金を精算する。
【0033】
通信制御手段32は、アクセスポイント提供装置18と通信制御装置17を用いて、通信端末6と通信網3との接続を制御する。通信制御手段32は、さらに、通信端末6と通信網3との接続に限らず、公衆電話機1の表示装置13等にアプリケーションサーバ5から取得したデータを表示するなど、公衆電話機1と通信網3との接続も制御する。
【0034】
通信制御手段32は、所定の料金の投入を確認後、通信網3との接続サービスを提供するように制御しても良い。例えば、3分あたり10円等の料金が料金投入部15から投入されたことが確認されると、通信制御手段32は、通信網3と接続して、アプリケーションサーバ5等とデータの送受信を開始し、表示装置13にデータを表示する。
【0035】
また通信制御手段32は、3分あたり10円等の料金が料金投入部15から投入されたことが確認されると、アクセスポイント提供装置18を動作させ、通信端末6に無線通信を提供しても良い。この際、公衆電話機1等に記載されたパスワード等を、通信端末6に入力させて、通信制御手段32は、通信端末6を認証しても良い。また通信制御手段32は、3分あたり10円等の料金が料金投入部15から投入されたことが確認されると、公衆電話機1の表示装置13に、SSIDや、ワンタイムパスワード等を表示して、通信端末6を認証しても良い。
【0036】
10円を投入してから3分が経過するなど、ユーザが投入した料金分の接続時間が終了すると、通信制御手段32は、通信網3との接続や、通信端末6との接続を切断しても良い。
【0037】
位置情報提供手段33は、公衆電話機1や通信端末6の位置情報を、通信端末6に提供する。位置情報提供手段33が公衆電話機1の位置情報を提供する方法はいくつか考えられる。例えば、位置情報提供手段33は、公衆電話機1の緯度経度などの位置情報や、公衆電話機1の位置が設定された地図データを、通信端末6に入力しても良い。また位置情報提供手段33は、GPSに基づいた信号を出力する送信機(図示せず)を介して、通信端末6に信号を受信させ、通信端末6が複数の公衆電話機1や衛星(図示せず)から取得した信号に基づいて、通信端末6に、通信端末6の位置を算出させても良い。
【0038】
周辺情報提供手段34は、公衆電話機1の位置や、周辺の情報を記載した地図データを、表示装置13に表示したり、通信端末6に通知したりする。周辺情報提供手段34は、通信網3を介してアプリケーションサーバ5に接続し、アプリケーションサーバ5等から、公衆電話機1の周辺地域に関する周辺データを取得して、表示装置13に表示しても良い。周辺データは、例えば、図4に示すように、公衆電話機1の近辺の避難所情報などの固定的な情報に限らず、渋滞情報や工事中情報など、時々刻々と変化する情報を含む。周辺データは、お勧め店舗やスポット紹介などの地域に関連する情報を含んでも良い。周辺情報提供手段34はさらに、このような周辺データを通信端末6に提供する。
【0039】
位置情報提供手段33や周辺情報提供手段34は、所定のアプリケーションを動作させる通信端末6に、プッシュ通知等により、位置情報や周辺情報を提供しても良いし、通信端末6からのリクエストに従って、位置情報や周辺情報を提供しても良い。このとき位置情報提供手段33や周辺情報提供手段34は、通信端末6の位置を取得して、公衆電話機1から所定の距離内に位置する通信端末6に対して、位置情報や周辺情報を提供しても良い。
【0040】
給電制御手段35は、通信端末6への給電を制御する。ユーザが通信端末6を給電装置19に接続すると、給電制御手段35は、通信端末6への給電を開始する。ここで給電制御手段35は、さらに、ユーザが料金投入部15に料金を投入したことを契機に、通信端末6への給電を開始しても良い。通信端末6と給電装置19とが切断されたり、ユーザが投入した料金分の給電が完了したりすると、給電制御手段35は、通信端末6への給電を終了する。
【0041】
(通信端末)
通信端末6は、記憶装置60、処理制御装置70、通信制御装置81、入力装置82、表示装置83、バッテリー84およびGPS受信機85を備える。通信端末6は、スマートフォン、タブレット等の一般的なコンピュータであって、所定の機能を実現するための通信プログラムがインストールされることにより、図3に示す各手段を実装する。
【0042】
通信制御装置81は、公衆電話機1と無線で通信するためのインタフェースである。通信制御装置81は、例えば、Wi−Fi等の規格に従って、アクセスポイントである公衆電話機1に接続する。さらに通信制御装置81は、公衆電話機1および通信網3を介して、アプリケーションサーバ5に接続して、所望のデータを送受信する。
【0043】
通信端末6の通信制御装置81は、少なくとも公衆電話機1との通信を実現できればよく、いわゆるキャリアによるモバイルネットワークへの通信をサポートしていなくとも良い。
【0044】
入力装置82は、ユーザの指示を、処理制御装置70に入力するための装置である。入力装置82は、公衆電話機1との接続を指示したり、アプリケーションサーバ5に接続するための指示を入力したりするために用いられる。
【0045】
表示装置83は、処理制御装置70の処理結果を表示するための装置である。表示装置83は、ユーザの指示を入力するための画面、および位置データ61や周辺データ62を表示したり、アプリケーションサーバ5から取得したデータを表示したりするために用いられる。
【0046】
バッテリー84は、通信端末6が、電源に接続しなくとも駆動可能な電力を蓄積する装置である。バッテリー84は、通信端末6の駆動時に電力を供給するとともに、電源または公衆電話機1の給電装置19に接続した際には、電源または給電装置19から電力を充電する。
【0047】
GPS受信機85は、複数のGPS衛星(図示せず)からの信号を受信するとともに、公衆電話機1からの信号を受信する。GPS受信機85から取得した信号は、後述の位置特定手段72によって処理され、通信端末6の位置を特定するために用いられる。
【0048】
記憶装置60は、位置データ61および周辺データ62を備える。
【0049】
位置データ61は、公衆電話機1から取得したデータであって、通信端末6や公衆電話機1の位置を特定可能なデータである。位置データ61は例えば、公衆電話機1や通信端末6の緯度経度などの位置情報や、公衆電話機1の位置が設定された地図情報などのデータである。また位置データ61は、複数の公衆電話機1や衛星(図示せず)から取得した信号に基づいて、通信端末6の位置を特定するためのデータであっても良い。
【0050】
周辺データ62は、公衆電話機1から取得したデータであって、例えば、公衆電話機1の近辺の避難所情報などの固定的な情報に限らず、渋滞情報や工事中情報など、時々刻々と変化する情報を含む。周辺データ62は、お勧め店舗やスポット紹介などの地域に関連する情報を含んでも良い。
【0051】
処理制御装置70は、無線通信手段71、位置特定手段72、周辺情報処理手段73および充電制御手段74を備える。
【0052】
無線通信手段71は、通信制御装置81を介して、公衆電話機1やアプリケーションサーバ5と無線で接続する。無線通信手段71は、公衆電話機1やアプリケーションサーバ5とデータを送受信して、処理する。無線通信手段71は、公衆電話機1にデータをリクエストしてデータを受信たり、公衆電話機1がプッシュ通信したデータを受信したりする。
【0053】
位置特定手段72は、公衆電話機1等から取得したデータに基づいて、公衆電話機1や通信端末6の位置を特定する。位置特定手段72は、公衆電話機1から、公衆電話機1の位置が設定された地図情報などの位置データ61を取得して、公衆電話機1の位置を特定したり、通信端末6の位置を推定したりすることが可能になる。また位置特定手段72は、公衆電話機1から地図情報を受信すると、受信した地図における通信端末6の位置に、通信端末6を示す指示子等を付加して、表示しても良い。
【0054】
また位置特定手段72は、GPS受信機85を用いて、複数のGPS衛星のそれぞれからの距離と、公衆電話機1からの距離を算出して、当該通信端末6の位置を特定しても良い。具体的には位置特定手段72は、GPS受信機85で、複数のGPS衛星と、少なくとも一つの公衆電話機1から信号を受信して、GPS衛星および公衆電話機1のそれぞれからの距離を算出する。さらに位置特定手段72は、GPS衛星および公衆電話機1のそれぞれからの距離を満たす通信端末6の位置を特定する。また位置特定手段72は、公衆電話機1からの距離のみならず、方向も特定しても良い。
【0055】
位置特定手段72は、GPS衛星のみならず、公衆電話機1からの信号も利用して通信端末6の位置を特定することができるので、通常のGPSと比べて、より高精度に位置を特定することができる。
【0056】
周辺情報処理手段73は、公衆電話機1から周辺データ62を取得して記憶装置60に記憶するとともに、例えば図4に示すような周辺データ62を、表示装置83に表示する。
【0057】
充電制御手段74は、通信端末6が、公衆電話機1の給電装置19に接続した後に、公衆電話機1から給電装置19への充電を制御する。
【0058】
ここで、無線通信手段71、位置特定手段72、周辺情報処理手段73および充電制御手段74は、サービスを享受するために料金の支払いが必要な場合、料金の支払いを確認後、処理を開始するように制御されても良い。例えば、ユーザが、公衆電話機1の料金投入部15に所定の料金を投入し、公衆電話機1からその旨の通知を受けた場合に、無線通信手段71、位置特定手段72、周辺情報処理手段73および充電制御手段74は、処理を開始するように制御される。
【0059】
図4を参照して、通信端末6の表示装置83に表示される地図の一例を説明する。表示装置83は、地図データを表示するとともに、公衆電話機1および通信端末6のそれぞれの位置に、指示子(アイコン)を表示する。さらに表示装置83は、避難所やおすすめ観光スポットの位置、渋滞が発生している位置や、工事中の位置を示す位置にも、指示子を表示する。これにより、通信端末6のユーザが周辺地域に慣れていなくとも、公衆電話機1から周辺情報を取得することができる。
【0060】
なお、本発明の実施の形態において、各サービスが3分あたり10円で享受できる例を説明したが、これに限られない。サービスの種類によって、料金を個別に設定しても良い。また公衆電話機1は、通信端末6が有するSIMなどの情報を読み取って通信端末6のキャリアを判定し、通信端末6の属するキャリア等によって、無料または有料にするなど、条件によって、適宜料金を設定しても良い。
【0061】
このような本発明の実施の形態に係るシステムによれば、各地に点在する公衆電話機をアクセスポイントとしての機能を持たせるとともに、通信網3に接続することにより、更にWi−Fiスポットを提供することができる。またモバイルネットワークに接続しない端末を、通信網3に接続させて、情報を取得させることができる。
【0062】
さらに、公衆電話機1の表示装置13および通信端末6の表示装置83が、広告を表示することにより、ユーザは料金を投入することなく、サービスを享受できても良い。また、公衆電話機1は、スピーカー(図示せず)や送受話器11を介して、音声で、広告を提供しても良い。
【0063】
また、既存の公衆電話機1は、既に電源設備に接続されていることから、給電装置19を備えることにより、外出先でのスマートフォンの電源切れに対応することが可能となる。
【0064】
本発明の実施の形態に係る公衆電話機1は、通信網3への接続や給電設備を有することにより、各種サービスを集約して提供することができるので、各ユーザは、公衆電話機1にたどり着けば、種々の情報を得たり、充電したりすることができる。公衆電話機1は、各ユーザが有する通信端末6の機能を補完し、通信端末6をさらに充実して使用できるよう支援することができる。
【0065】
また各地に点在する公衆電話機1に各種サービスを提供させることにより、既存の公衆電話機の認知度を有効活用して、ユーザに適切にサービスをすることができる。特に公衆電話機1は、所定料金を支払うことによって、誰でも利用可能な機器であることが周知されている。従ってこのような公衆電話機1がWi−Fiサービスを提供することにより、特別の契約がなくとも、Wi−Fi接続可能であると認識されやすく、ユーザに最新の情報を提供することが可能になる。
【0066】
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなる。
【0067】
本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【符号の説明】
【0068】
1 公衆電話機
2 通話網
3 通信網
4 交換機
5 アプリケーションサーバ
6 通信端末
9 通話通信システム
11 送受話器
12,82 入力装置
13,83 表示装置
14,60 記憶装置
15 料金投入部
16 回線制御装置
17,81 通信制御装置
18 アクセスポイント提供装置
19 給電装置
30,70 処理制御装置
31 通話制御手段
32 通信制御手段
33 位置情報提供手段
34 周辺情報提供手段
35 給電制御手段
61 位置データ
62 周辺データ
71 無線通信手段
72 位置特定手段
73 周辺情報処理手段
74 充電制御手段
84 バッテリー
85 GPS受信機
図1
図2
図3
図4