特許第6632104号(P6632104)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 公立大学法人大阪の特許一覧 ▶ みのりラボ株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社CHASQUIの特許一覧

特許6632104農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム
<>
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000002
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000003
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000004
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000005
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000006
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000007
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000008
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000009
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000010
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000011
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000012
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000013
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000014
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000015
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000016
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000017
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000018
  • 特許6632104-農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム 図000019
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6632104
(24)【登録日】2019年12月20日
(45)【発行日】2020年1月15日
(54)【発明の名称】農作物生産管理システム、サーバ、情報処理方法、端末、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/02 20120101AFI20200106BHJP
   G06Q 10/06 20120101ALI20200106BHJP
【FI】
   G06Q50/02
   G06Q10/06 302
【請求項の数】9
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2019-143294(P2019-143294)
(22)【出願日】2019年8月2日
【審査請求日】2019年8月5日
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)農林水産省、平成30年度(補正予算)研究委託事業「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」(大規模施設園芸の生産性を飛躍的に向上させるスマート技術体系の実装)に係る委託研究、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519135633
【氏名又は名称】公立大学法人大阪
(73)【特許権者】
【識別番号】516077699
【氏名又は名称】みのりラボ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】519006023
【氏名又は名称】株式会社CHASQUI
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】大山 克己
(72)【発明者】
【氏名】藤岡 潤
【審査官】 青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−149931(JP,A)
【文献】 特開2018−097741(JP,A)
【文献】 特開2019−079086(JP,A)
【文献】 特開2013−254356(JP,A)
【文献】 特開2006−285773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G16H 10/00 − 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末とサーバとを備える農作物生産管理システムであって、
前記端末は、対象となる作業日に予定される作業を割り当てられた担当者を表す画像を第1のエリアに表示しつつ、作業割り当ての候補者を示す画像を第2のエリアに表示し、
前記サーバは、前記候補者毎の作業遂行能力に基づいて前記第2のエリアの候補者を順位付けして前記順位に基づいて前記第2のエリアの候補者を表す画像を前記第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行し、前記自動割当処理に従って前記端末における前記第2のエリアの前記候補者を表す画像を前記第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示する、
農作物生産管理システム。
【請求項2】
前記作業遂行能力は、前記候補者毎の作業スピード、前記候補者毎の累積作業時間、または前記候補者毎の作業スピードに応じて割り当てた数値と前記候補者毎の累積作業時間に応じて割り当てた数値との演算値である、
請求項1に記載の農作物生産管理システム。
【請求項3】
前記サーバは、前記候補者毎の作業遂行能力を記憶し、前記候補者毎の実際の作業に要した時間を取得し、前記候補者毎の作業遂行能力を任意のタイミングで更新する、
請求項1または2に記載の農作物生産管理システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記入力操作を受け付けて前記自動割当処理を実行すると、前記第1のエリアに表示される予定の1または複数の担当者によって到達可能な程度について設定した最大値および最小値の範囲内に収まるように、前記順位の最も高い順位から順に前記第2のエリアの候補者を選択し、前記順位の最も高い順位から順に選択された前記候補者毎の作業スピードに基づいて、前記第1のエリアに表示される予定の1または複数の担当者によって到達可能な程度を計算して計算結果を取得し、前記計算結果に基づいて、選択された前記第2のエリアの候補者を表す画像を前記第1のエリアに自動的に移動させる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の農作物生産管理システム。
【請求項5】
前記サーバは、前記自動割当操作による処理が完了した後、前記端末に対する前記第2のエリアの候補者を表す画像を前記第1のエリアに移動させるドラッグアンドドロップ操作が行われた場合、前記端末における前記第2のエリアの前記候補者を表す画像を前記第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示し、
前記サーバは、前記自動割当操作による処理が完了した後、前記端末に対する前記第1のエリアに作業を割り当てられた担当者を表す画像を前記第2のエリアに移動させるドラッグアンドドロップ操作が行われた場合、前記端末における前記第1のエリアに作業を割り当てられた担当者を表す画像を前記第2のエリアの候補者として表示し、
前記サーバは、前記候補者毎の作業スピードに基づいて、予定されている作業全体の、前記第1のエリアに表示されている1または複数の担当者によって到達可能な程度を計算し直す、
請求項1から4のいずれか1項に記載の農作物生産管理システム。
【請求項6】
端末と通信するための通信インターフェイスと、
プロセッサとを備え、前記プロセッサは、
前記通信インターフェイスを介して、前記端末に、作業を割り当てられた担当者を第1のエリアに表示させつつ、作業割り当ての候補者を第2のエリアに表示させ、
前記通信インターフェイスを介して、前記端末に対する前記候補者毎の作業遂行能力に基づいて前記第2のエリアの候補者を順位付けして前記順位に基づいて前記第2のエリアの候補者を前記第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行し、
前記通信インターフェイスを介して、前記端末に、前記自動割当処理に従って前記第2のエリアの候補者を前記第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示させる、
サーバ。
【請求項7】
サーバにおける情報処理方法であって、
通信インターフェイスを介して、端末に、作業を割り当てられた担当者を第1のエリアに表示させつつ、作業割り当ての候補者を第2のエリアに表示させるステップと、
前記通信インターフェイスを介して、前記端末に対する前記候補者毎の作業遂行能力に基づいて前記第2のエリアの候補者を順位付けして前記順位に基づいて前記第2のエリアの候補者を前記第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行するステップと、
前記通信インターフェイスを介して、前記端末に、前記自動割当処理に従って前記第2のエリアの候補者を前記第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示させるステップと、
を備える情報処理方法。
【請求項8】
ディスプレイと、
操作部と、
前記ディスプレイに、作業に割り当てられた担当者を第1のエリアに表示させつつ、作業割り当ての候補者を第2のエリアに表示させ、前記操作部を介して前記候補者毎の作業遂行能力に基づいて前記第2のエリアの候補者を順位付けして前記順位に基づいて前記第2のエリアの候補者を前記第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行し、前記ディスプレイに、前記自動割当処理に従って前記第2のエリアの候補者を前記第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示させるためのプロセッサと、
を備える端末。
【請求項9】
ディスプレイと、操作部と、プロセッサとを備える端末のためのプログラムであって、
前記ディスプレイに、作業に割り当てられた担当者を第1のエリアに表示させつつ、作業割り当ての候補者を第2のエリアに表示させるステップと、
前記操作部を介して前記候補者毎の作業遂行能力に基づいて前記第2のエリアの候補者を順位付けして前記順位に基づいて前記第2のエリアの候補者を前記第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行するステップと、
前記ディスプレイに前記自動割当処理に従って前記第2のエリアの候補者を前記第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示させるステップと、
を前記プロセッサに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農作業の管理のための農作物生産管理システムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
農作業と農作業期間とを関係付ける作業計画を圃場毎に設定する作業計画設定手段と、前記作業計画を記憶する作業計画記憶手段と、前記農作業の完了又は未完了を圃場毎に記憶する作業実績記憶手段と、前記作業計画に対する進捗状況の演算を行う演算手段と、前記進捗状況を表示する進捗表示手段とを備え、前記演算手段は、同一の農作業を行う圃場を前記作業計画記憶手段から抽出し、抽出した圃場群の中で農作業が完了している圃場の完了割合を演算し、前記進捗表示手段は、前記圃場の完了割合を進捗状況として表示することを特徴とする農業支援システムが過去に開示されている(例えば、特開2015−049871号公報等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−049871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、農作物生産管理システムでは、農作業を誰が行うかを決めるために人員の割り当て操作を行う必要がある。特許文献1に開示される発明では、人員名のチェックボックスをチェックすることで人員の割り当て操作が行われている。しかし、選定人員が多い場合、このような人員の割り当て操作を行うと時間がかかるだけでなく、人員の割り当て操作を行う者が毎回の人員の割り当て操作に煩わしさを感じる場合がある。
【0005】
本発明の目的は、農作業に関する人員の割り当てを従来よりも迅速化および容易化し、作業目的に応じて最適に行うための農作物生産管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1局面に係る農作物生産管理システムは、端末およびサーバを備える。端末は、対象となる作業日に予定される作業を割り当てられた担当者を表す画像を第1のエリアに表示しつつ、作業割り当ての候補者を示す画像を第2のエリアに表示する。サーバは、候補者毎の作業遂行能力に基づいて第2のエリアの候補者を順位付けして順位に基づいて第2のエリアの候補者を表す画像を第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行する。そして、サーバは、自動割当処理に従って端末における第2のエリアの候補者を表す画像を第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示する。
【0007】
この農作物生産管理システムでは、入力操作が行われると、農作業に関する人員の割り当て処理が自動的に行われる。このため、この農作物生産管理システムでは、農作業者に関する人員が多い場合であっても農作業に関する人員の割り当てを迅速に行うことができる。また、この農作物生産管理システムでは、作業候補者名のチェックボックスをチェックして作業を割り当てる煩わしい操作をする必要がないので、農作業に関する人員の割り当てを容易に行うことができる。さらに、この農作物生産管理システムでは、作業候補者の作業遂行能力に基づいて農作業に関する人員の割り当て処理を自動的に行うので、農作業に関する人員の自動割り当てを作業目的に応じて最適に行うことができる。
【0008】
本発明の第2局面に係る農作物生産管理システムは、第1局面に係る農作物生産管理システムであって、作業遂行能力は、候補者毎の作業スピード、候補者毎の累積作業時間、または候補者毎の作業スピードに応じて割り当てた数値と候補者毎の累積作業時間に応じて割り当てた数値との演算値である。
【0009】
この農作物生産管理システムでは、「作業候補者毎の作業スピード」、「作業候補者毎の累積作業時間」、または「作業候補者毎の作業スピードに応じて割り当てた数値と作業候補者毎の累積作業時間に応じて割り当てた数値との演算値」に基づいて農作業に関する人員の割り当てを自動的に行う。このため、この農作物生産管理システムでは、農作業の進捗状況や農作業の種類などに応じた農作業に関する人員の割り当てを自動的に行うことができる。例えば、農作業が計画よりも遅れている場合、「作業候補者毎の作業スピード」の速い順に農作業に関する人員の割り当てを自動的に行うことで、作業スピードが速い作業候補者に作業が自動的に割り当てられて農作業の効率化を図ることができる。また、農作業者のノウハウが必要である場合、「作業候補者毎の累積作業時間」の長い順に農作業に関する人員の割り当てを自動的に行うことで、経験豊かな作業候補者に作業を自動的に割り当てることができる。また、経験が少ない農作業者に経験を積ませる必要がある場合、「作業候補者毎の累積作業時間」の短い順に農作業に関する人員の割り当てを自動的に行うことで、経験が少ない作業候補者に作業を自動的に割り当てることができる。さらに、「作業候補者毎の作業スピードに応じて割り当てた数値と作業候補者毎の累積作業時間に応じて割り当てた数値との演算値」に基づいて農作業に関する人員の割り当てを自動的に行うことで、作業候補者毎の作業スピードおよび作業候補者毎の累積作業時間の両方の作業遂行能力に基づいて作業候補者に作業を自動的に割り当てることができる。
【0010】
本発明の第3局面に係る農作物生産管理システムは、第1局面または第2局面に係る農作物生産管理システムであって、サーバは、候補者毎の作業遂行能力を記憶し、候補者毎の実際の作業に要した時間を取得し、候補者毎の作業遂行能力を任意のタイミングで更新する。
【0011】
このため、この農作物生産管理システムでは、作業候補者毎の作業遂行能力を更新することで作業候補者毎の最新の作業遂行能力に基づいて、農作業に関する人員の割り当てを自動的に行うことができる。
【0012】
本発明の第4局面に係る農作物生産管理システムは、第1局面から第3局面のいずれか1局面に係る農作物生産管理システムであって、サーバは、入力操作を受け付けて自動割当処理を実行すると、第1のエリアに表示される予定の1または複数の担当者によって到達可能な程度について設定した最大値および最小値の範囲内に収まるように、順位の最も高い順位から順に第2のエリアの候補者を選択する。サーバは、順位の最も高い順位から順に選択された候補者毎の作業スピードに基づいて、第1のエリアに表示される予定の1または複数の担当者によって到達可能な程度を計算して計算結果を取得する。サーバは、計算結果に基づいて、選択された第2のエリアの候補者を表す画像を第1のエリアに自動的に移動させる。
【0013】
この農作物生産管理システムでは、設定された到達可能な程度の最大値および最小値の範囲内に収まるように農作業に関する人員の割り当て処理が自動的に行われる。また、作業遂行能力が最も高い作業候補者から順に選択され、選択された作業候補者の作業スピードなどに基づいて到達可能な程度が計算され、計算された到達可能な程度の値に基づいて農作業に関する人員の割り当て処理が自動的に行われる。このため、この農作物生産管理システムでは、農作業管理者が設定した到達可能な程度の範囲内で作業候補者に作業を自動的に割り当てることができる。
【0014】
本発明の第5局面に係る農作物生産管理システムは、第1局面から第4局面のいずれか1局面に係る農作物生産管理システムであって、サーバは、自動割当処理が完了した後、端末に対する第2のエリアの候補者を表す画像を第1のエリアに移動させるドラッグアンドドロップ操作が行われた場合、端末における第2のエリアの候補者を表す画像を第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示する。サーバは、自動割当処理が完了した後、端末に対する第1のエリアに作業を割り当てられた担当者を表す画像を第2のエリアに移動させるドラッグアンドドロップ操作が行われた場合、端末における第1のエリアに作業を割り当てられた担当者を表す画像を第2のエリアの候補者として表示する。サーバは、候補者毎の作業スピードに基づいて、予定されている作業全体の、第1のエリアに表示されている1または複数の担当者によって到達可能な程度を計算し直す。
【0015】
この農作物生産管理システムでは、農作業に関する人員の割り当て処理が自動的に行われた後、作業候補者に作業を追加で割り当てるためのドラッグアンドドロップ操作を行うことができる。このため、この農作物生産管理システムでは、例えば、経験が浅い農作業者に経験を積ませるために累積作業時間が長い経験豊かな農作業者と共同で作業を行わせたい場合、経験が浅い農作業者を後から追加して作業を割り当てることができる。また、この農作物生産管理システムでは、農作業に関する人員の割り当て処理が自動的に行われた後、作業を割り当てられた担当者を作業候補者に戻すためのドラッグアンドドロップ操作を行うことができる。このため、この農作物生産管理システムでは、例えば、作業を割り当てられた担当者の体調が好ましくない場合や作業を割り当てられた担当者が農場内の他の区画で作業をするなどの作業をキャンセルする必要が生じた場合、作業の割り当てをキャンセルすることができる。
【0016】
本発明の第6局面に係るサーバは、通信インターフェイスとプロセッサとを備える。通信インターフェイスは、端末と通信する。プロセッサは、通信インターフェイスを介して、端末に、作業を割り当てられた担当者を第1のエリアに表示させつつ、作業割り当ての候補者を第2のエリアに表示させ、通信インターフェイスを介して、端末に対する候補者毎の作業遂行能力に基づいて第2のエリアの候補者を順位付けして順位に基づいて第2のエリアの候補者を第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行し、通信インターフェイスを介して、端末に、自動割当処理に従って第2のエリアの候補者を第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示させる。
【0017】
本発明の第7局面に係る情報処理方法は、サーバにおける情報処理方法であって、第1ステップ、第2ステップおよび第3ステップを備える。第1ステップでは、通信インターフェイスを介して、端末に、作業を割り当てられた担当者が第1のエリアに表示させられつつ、作業割り当ての候補者が第2のエリアに表示させられる。第2ステップでは、通信インターフェイスを介して、端末に対する候補者毎の作業遂行能力に基づいて第2のエリアの候補者が順位付けされ順位に基づいて第2のエリアの候補者を第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作が受け付けられて自動割当処理が実行される。第3ステップでは、通信インターフェイスを介して、端末に、自動割当処理に従って第2のエリアの候補者が第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示させられる。
【0018】
本発明の第8局面に係る端末は、ディスプレイ、操作部およびプロセッサを備える。プロセッサは、ディスプレイに、作業に割り当てられた担当者を第1のエリアに表示させつつ、作業割り当ての候補者を第2のエリアに表示させ、操作部を介して候補者毎の作業遂行能力に基づいて第2のエリアの候補者を順位付けして順位に基づいて第2のエリアの候補者を第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行し、ディスプレイに、自動割当操作に従って第2のエリアの候補者を第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示させる。
【0019】
本発明の第9局面に係るプログラムは、ディスプレイ、操作部およびプロセッサを備える端末のためのプログラムであって、第1ステップ、第2ステップおよび第3ステップをプロセッサに実行させる。第1ステップでは、プロセッサは、ディスプレイに、作業に割り当てられた担当者を第1のエリアに表示させつつ、作業割り当ての候補者を第2のエリアに表示させる。第2ステップでは、プロセッサは、操作部を介して候補者毎の作業遂行能力に基づいて第2のエリアの候補者を順位付けして順位に基づいて第2のエリアの候補者を第1のエリアに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行する。第3ステップでは、プロセッサは、ディスプレイに自動割当処理に従って第2のエリアの候補者を第1のエリアに作業を割り当てられた担当者として表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係る農作物生産管理システム1の全体構成を示すイメージ図である。
図2】本発明の実施形態に係るサーバ100の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係る作業マスタデータ121を示すイメージ図である。
図4】本発明の実施形態に係る作業実績データ122を示すイメージ図である。
図5】本発明の実施形態に係るシフト希望データ123を示すイメージ図である。
図6】本発明の実施形態に係る区画データ124を示すイメージ図である。
図7】本発明の実施形態に係る割り当てデータ125を示すイメージ図である。
図8】本発明の実施形態に係る端末300の構成を示すブロック図である。
図9】本発明の実施形態に係る農作業に関する計画立案の全体的な処理の流れを示すフローチャートである。
図10】本発明の実施形態に係るシフト希望シートのイメージ図である。
図11】本発明の実施形態に係る農作業の短期計画作成の処理の流れを示すフローチャートである。
図12図11に示すステップS420の処理の流れを示すフローチャートである。
図13図11に示すステップS440の処理の流れを示すフローチャートである。
図14図11に示すステップS460の処理の流れを示すフローチャートである。
図15図11に示すステップS480の処理の流れを示すフローチャートである。
図16】本発明の実施形態に係る端末300の自動人員配置による画面推移を示すイメージ図である。
図17】本発明の実施形態に係る端末300のドラッグアンドドロップによる画面推移を示すイメージ図である。
図18】本発明の実施形態に係る農作物生産管理システム1の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0022】
<農作物生産管理システムの全体構成>
農作物生産管理システム1は、図1に示されるように、主たる装置として、農作業の管理のためのサービスを提供するためのサーバ100、検知器200、端末300などから構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0023】
1.サーバ
サーバ100は、インターネットに接続され、農作業の管理のためのサービスを提供する。サーバ100は、図2に示されるように、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、操作部140と、通信インターフェイス160とを含む。
【0024】
(1)CPU
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。例えば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、図11の処理などを実現する。
【0025】
(2)メモリ
メモリ120は、各種のRAM、各種のROMなどによって実現され、サーバ100に内包されているものであってもよいし、サーバ100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、サーバ100からアクセス可能な他の装置の記録媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行される人員配置プログラムを含む種々のプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、作業マスタデータ121、作業実績データ122、シフト希望データ123、区画データ124、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0026】
図3に示されるように、本発明の実施形態において、作業マスタデータ121は、作業名、平均的な作業スピード、例えば通常のレベルの作業者が1時間に完了できるレーンの数、などの対応関係を農作業毎に格納する。
【0027】
作業実績データ122は、図4に示されるように本発明の実施形態において、作業者としての従業員、作業日、作業の種類、作業の時間、作業のスピード、例えば作業者が実際に1時間で作業が完了できたレーンの数、などの対応関係を格納する。
【0028】
シフト希望データ123は、図5に示されるように本発明の実施形態において、作業者としての従業員、日付、作業に参加することが可能な時間帯、作業に参加する時間などの対応関係を格納する。
【0029】
区画データ124は、図6に示されるように本発明の実施形態において、区画名、区画に含まれるエリアの広さ、例えばレーンの数、などの対応関係を区画毎に格納する。
【0030】
割り当てデータ125は、図7に示されるように本発明の実施形態において、既に作業を割り当てられている作業者や時間帯などの対応関係を日付毎や区画毎や作業毎に格納する。
【0031】
(3)操作部
操作部140は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
【0032】
(4)通信インターフェイス
通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介して、端末300などの他の装置にCPU110からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、キャリア網、ルータ400などを介して端末300などの他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
【0033】
<サーバ100による情報処理>
次に、本発明の実施形態に係るサーバ100における情報処理について説明する。図11を参照して、サーバ100のCPU110は、メモリ120に格納されている人員配置プログラムに従って、通信インターフェイス160を介して端末300とデータをやり取りしながら以下の処理を実行する。
【0034】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して端末300から、作業予定日を受け付ける(ステップS401)。例えば、農場の管理者などは、端末300を利用して、作業予定日を選択する。
【0035】
CPU110は、シフト希望データ123を参照して、作業予定日に出勤することを希望する作業者(以下、「出勤希望者」という)が作業を希望する時間帯および出勤希望者の作業時間を読み出す(ステップS402)。
【0036】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して端末300から、作業予定日の作業の種類の指定などを受け付ける(ステップS403)。例えば、農場の管理者などは、端末300を利用して、複数の作業から「葉かき」を選択する。
【0037】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して端末300から、作業を完了するまでに必要な作業必要量の入力を受け付ける(ステップS404)。例えば、農場の管理者などは、端末300に100レーンを登録する。
【0038】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して端末300から、目標とする人員充足率(以下、「目標人員充足率」という)の最大値および最小値の入力を受け付ける(ステップS405)。より詳細には、CPU110は、シフト希望データ123を参照して、図16(A)→(B)に示されるように出勤希望者をエリア332Aに表示して、作業予定日に出勤することを希望しない作業者をエリア332Bに表示して、自動人員配置を受け付けるための自動人員配置ボタン332Cを表示するための画面データを作成する。また、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、マウスポインタ335で自動人員配置ボタン332Cをクリックする端末300からの操作を受け付けることによって、自動人員配置の方法などを選択するための自動人員配置ウィンドウ336の画面データを作成する。そして、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、端末300からの目標人員充足率の最大値および最小値の入力を受け付ける。
【0039】
CPU110は、通信インターフェイス160を介して端末300から、出勤希望者に作業を割り当てる自動人員配置の命令を受け付ける(ステップS406)。より詳細には、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、図16(B)に示されるようにマウスポインタ335で自動人員配置の方法を示すボタン336Dのいずれか1つをクリックする端末300からの操作を受け付ける。そして、CPU110は、クリックされたボタンに応じてステップS420、ステップS440、ステップS460およびステップS480のどの処理を実行するかを判断する。
【0040】
−ステップS420における処理−
図16(B)で示されるように「作業スピード順」が選択された場合(CPU110がS420の処理を実行する場合)、CPU110は、作業実績データ122を参照して、図12に示されるように出勤希望者の過去n日間分(例えば、過去1週間分)の作業スピードの平均値を計算する(ステップS421)。なお、CPU110は、作業実績データ122に過去の作業スピードが蓄積されていない場合、作業マスタデータ121から標準的な作業スピードを取得してもよい。
【0041】
CPU110は、出勤希望者の作業スピードが速い順に出勤希望者を順位付けして、作業スピードが速い順に出勤希望者を並べたリストを作成する(ステップS422)。
【0042】
CPU110は、m(m=1,2,3,・・・)の値を1に初期化する(ステップS423)。
【0043】
CPU110は、作成したリストに基づいて、順位の最も高い順位から順に出勤希望者をm人選択する(ステップS424)。より詳細には、CPU110は、ステップS424における処理が1回目である場合、順位が1番高い出勤希望者を選択し、選択した1人の出勤希望者に作業を割り当てる。そして、CPU110は、ステップS428(後述)にてYESである場合、2回目のステップS424における処理を実行する。このとき、CPU110は、順位が1番高い出勤希望者および順位が2番目に高い出勤希望者を選択し、選択した2人の出勤希望者に作業を割り当てることになる。つまり、ステップS424における処理がm回目の場合、CPU110は、順位が1〜m番目に高いm人の出勤希望者を選択し、選択したm人の出勤希望者に作業を割り当てることになる。
【0044】
CPU110は、人員充足率を計算する(ステップS425)。まず、CPU110は、選択された出勤希望者の作業可能量を計算する。本発明の実施形態において、CPU110は、(作業スピード)×(作業時間)=(作業可能量)を計算する。そして、本発明の実施形態において、CPU110は、(選択された出勤希望者全員分の作業可能量)÷(作業必要量)=(人員充足率)を計算する。
【0045】
CPU110は、ステップS425で計算した人員充足率がステップS405で受け付けた目標人員充足率の最大値より小さい場合(ステップS426にてNOである場合)、ステップS428の処理を実行する。
【0046】
CPU110は、ステップS425で計算した人員充足率がステップS405で受け付けた目標人員充足率の最大値より大きい場合(ステップS426にてYESである場合)、ステップS427の処理を実行する。
【0047】
ステップS427において、CPU110は、ステップS425で計算した人員充足率がステップS405で受け付けた目標人員充足率の最大値より小さくなるように、選択された出勤希望者の作業時間を削減する。
【0048】
CPU110は、ステップS425で計算した人員充足率がステップS405で受け付けた目標人員充足率の最小値より大きい場合(ステップS428にてNOである場合)、ステップS420における処理を終了し、図11に示されるようにステップS407の処理を実行する。
【0049】
CPU110は、ステップS425で計算した人員充足率がステップS405で受け付けた目標人員充足率の最小値より小さい場合(ステップS428にてYESである場合)、「m」の値を「m+1」の値に更新(ステップS429)した後にステップS424からの処理を繰り返す。
【0050】
−ステップS440における処理−
図16(B)で示されるように「累積作業時間順」が選択された場合(CPU110がS440の処理を実行する場合)、CPU110は、作業実績データ122を参照して、図13に示されるように出勤希望者の過去n日間分(例えば、過去1週間分)の作業スピードの平均値を計算する(ステップS441)。なお、CPU110は、作業実績データ122に過去の作業スピードが蓄積されていない場合、作業マスタデータ121から標準的な作業スピードを取得してもよい。
【0051】
CPU110は、作業実績データ122を参照して、出勤希望者の累積作業時間を計算する(ステップS442)。
【0052】
CPU110は、出勤希望者の累積作業時間が長い順に出勤希望者を順位付けして、累積作業時間が長い順に出勤希望者を並べたリストを作成する(ステップS443)。
【0053】
CPU110は、ステップS444〜S450の処理を実行する。なお、ここで、ステップS444〜S450の処理は、上述したステップS423〜S429の処理と同一である。
【0054】
−ステップS460における処理−
図16(B)で示されるように「作業スピード+累積作業時間順」が選択された場合(CPU110がS460の処理を実行する場合)、CPU110は、作業実績データ122を参照して、図14に示されるように出勤希望者の過去n日間分(例えば、過去1週間分)の作業スピードの平均値を計算し、作業スピードが速い順に出勤希望者を順位付けして、その順位を点数とする(ステップS461)。つまり、本発明の実施形態において、CPU110は、作業スピードが速い順に順位付けをして、作業スピードがX(1,2,3,・・・)位であれば出勤希望者にX点をつける。なお、CPU110は、作業実績データ122に過去の作業スピードが蓄積されていない場合、作業マスタデータ121から標準的な作業スピードを取得してもよい。
【0055】
CPU110は、作業実績データ122を参照して、出勤希望者の累積作業時間を計算し、累積作業時間が長い順に出勤希望者を順位付けして、その順位を点数とする(ステップS462)。つまり、本発明の実施形態において、CPU110は、累積作業時間が長い順に順位付けをして、累積作業時間がY(1,2,3,・・・)位であれば出勤希望者にY点をつける。
【0056】
CPU110は、ステップS461における処理で得た点数とステップS462における処理で得た点数とを加算する(ステップS463)。本発明の実施形態において、CPU110は、上述したXとYとを加算する。
【0057】
CPU110は、ステップS463において演算した加算値が小さい順に出勤希望者を順位付けして、加算値が小さい順に出勤希望者を並べたリストを作成する(ステップS464)。本発明の実施形態において、CPU110は、上述したXとYの加算値が小さい順に出勤希望者を順位付けして、加算値が小さい順に出勤希望者を並べたリストを作成する。
【0058】
CPU110は、ステップS465〜S471の処理を実行する。なお、ここで、ステップS465〜S471の処理は、上述したステップS423〜S429の処理と同一である。
【0059】
−ステップS480における処理−
図16(B)で示されるように「無作為」が選択された場合(CPU110がS480の処理を実行する場合)、CPU110は、作業実績データ122を参照して、図15に示されるように出勤希望者の過去n日間分(例えば、過去1週間分)の作業スピードの平均値を計算する(ステップS481)。なお、CPU110は、作業実績データ122に過去の作業スピードが蓄積されていない場合、作業マスタデータ121から標準的な作業スピードを取得してもよい。
【0060】
CPU110は、乱数を発生させて無作為に出勤希望者を順位付けして、順位が高い順に出勤希望者を並べたリストを作成する(ステップS482)。
【0061】
CPU110は、ステップS483〜S489の処理を実行する。なお、ここで、ステップS483〜S489の処理は、上述したステップS423〜S429の処理と同一である。
【0062】
図11に戻って、CPU110は、選択された自動人員配置の方法の処理結果を表示するための画面データを作成する(ステップS407)。より詳細には、CPU110は、図16(C)に示されるように、選択された自動人員配置の方法により作業が割り当てられた出勤希望者をエリア331A、331Bに表示するための画面データを作成する。また、CPU110は、人員充足率を示すバー333A、333Bに作業が割り当てられた出勤希望者による人員充足率を表示するための画面データを作成する。
【0063】
最後に、CPU110は、ステップS407の処理結果に対して通信インターフェイス160を介した端末300からの農場の管理者などの承認を受け付けた場合(ステップS408においてYESである場合)、今回の処理を終了する。また、CPU110は、ステップS407の処理結果に対して通信インターフェイス160を介した端末300からの農場の管理者などの拒否を受け付けた場合(ステップS408においてNOである場合)、ステップS406からの処理を繰り返す。
【0064】
これらの処理のほかにも、図11に示されていないが、CPU110は、ステップS407の処理結果に対して通信インターフェイス160を介した端末300からの農場の管理者などの承認を受け付けた場合(ステップS408においてYESである場合)、処理を終了する前に通信インターフェイス160を介して端末300からの作業者の追加命令および作業の割り当てのキャンセル命令を受け付けることができる。より詳細には、CPU110は、通信インターフェイス160を介して端末300からのドラッグアンドドロップ操作を受け付ける。そして、CPU110は、図17(A)→(B)→(C)に示されるように農場の管理者などが端末300を用いて選択した出勤希望者をエリア332A、332Bからエリア331A、331Bに表示し直して作業を割り当て、人員充足率を示すバー333A、333Bを更新する。また、CPU110は、図17(C)→(B)→(A)に示されるように農場の管理者などが端末300を用いて選択した作業を割り当てられた出勤希望者をエリア331A、331Bからエリア332A、332Bに表示し直して作業の割り当てをキャンセルし、人員充足率を示すバー333A、333Bを更新する。
【0065】
また、図16および図17に示されるように、CPU110は、割り当てデータ125を参照することによって、端末300の前日ボタン334Aや前々日ボタン334Bに応じて対象の日付の前日や前々日の作業に割り当てられている1または複数の出勤希望者を読み出して、当該情報を端末300に提供する。
【0066】
2.検出器
検知器200は、農場の作物レーンの端や農作業エリアの端などに設置されるものである。例えば、検知器200は、単なるQRコード(登録商標)であって、作業者のスマートフォン500が読み取って当該情報をサーバ100にアップロードすることによって作業者が所定の量の作業を開始または終了したことを検知するためのものである。あるいは、検知器200は、農場の作物レーンの端や農作業エリアの端などに設置され、所定の作業が開始または終了した農作業者を検知したり識別したりする。例えば、検知器200は、作業服などに取り付けられるRFIDを検知する近距離無線通信機であったり、作業者のスマートフォン500の画面のQRコード(登録商標)を読み取るための画像センサであったり、作業者の顔を検知するための画像センサであってもよい。ただし、作業者の作業スピードは、検知器200によって作業の開始または終了を検知する方法に限らず、管理者などが直接的に作業者の作業スピードに関する情報を端末300に入力するものであってもよい。
【0067】
3.端末
端末300は、農作業や農場の管理者などに使用され、農作業の予定を作成したり確認したりするためのものである。本発明の実施形態においては、端末300は、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォンなどによって実現される。また、端末300は、ルータ400やインターネットやキャリア網などを介して、サーバ100が提供する各種のサービスを利用可能である。端末300は、図8に示されるように、主たる構成要素として、CPU310、メモリ320、ディスプレイ330、操作部340、通信インターフェイス360、スピーカ370などを含む。
【0068】
(1)CPU
CPU310は、メモリ320あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、端末300の各部を制御する。
【0069】
(2)メモリ
メモリ320は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ320は、CPU310によって実行されるプログラムや、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部340を介して入力されたデータなどを記憶する。
【0070】
(3)ディスプレイ
ディスプレイ330は、CPU310からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。例えば、CPU310は、通信インターフェイス360を介してサーバ100から受信したテキストや画像などに基づいて、図16および図17に示されるような農作業に関する人員の割り当て操作のための各種情報をディスプレイ330に表示する。
【0071】
(4)操作部
操作部340は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU310に入力する。なお、ディスプレイ330および操作部340は、タッチパネルを構成してもよい。
【0072】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス360は、無線LAN通信あるいは有線LANなどの通信モジュールによって実現される。通信インターフェイス360は、有線通信あるいは無線通信によってサーバ100などの他の装置との間でデータを送受信する。例えば、図11のサーバ100の処理に合わせて、CPU310は、操作部340を介したクリック命令、ドラッグアンドドロップ命令、その他の各種の入力情報を、通信インターフェイス360を介してサーバ100に送信したり、通信インターフェイス360を介してサーバ100から受信したデータに基づいてディスプレイ330に図16および図17に示されるような画面を表示したりする。
【0073】
(6)スピーカ
スピーカ370は、CPU310からの信号に基づいて、音声を出力する。
【0074】
<本発明の実施形態に係る農作物生産管理システム1の動作概要>
ここでは、図9を参照して、本発明の実施形態に係る農作物生産管理システム1の全体的な動作概要について説明する。まず、農場の管理者などが、サーバ100から提供される農作業管理サービスを利用しながら、自身の端末300を用いて自身の農場に関する数か月から1年程度の単位の長期計画を策定する(ステップS100)。
【0075】
そして、入力された長期計画に基づいて、サーバ100から提供される農作業管理サービスを利用しながら、農場の管理者などが、端末300を用いて、1から数週間単位の中期計画を策定する(ステップS200)。
【0076】
そして、端末300は、農場の作業者毎に入力されたシフトの希望に基づいてシフト予定データを作成する(ステップS300)。ここでは、農場の管理者などが、端末300を用いて、農場の作業者毎の、作業への参加が可能な日時に関する情報や作業への参加が不可能な日時に関する情報などをサーバ100にアップロードする。例えば、作業者は、図3に示すようなシフト希望シートに、作業の参加を希望する日時を書き込んでもよい。この場合、農場の管理者などが、端末300や他のスキャナーなどを用いて当該シフト希望シートを読み込んで、端末300またはサーバ100で画像解析をすることによって、作業者毎のシフトの希望をサーバ100に自動的に蓄積させる。
【0077】
そして、農場の管理者などは、中期計画や各作業者のシフトの希望に基づいて、サーバ100から提供される農作業管理サービスを利用しながら、自身の端末300を用いて1から数日単位の短期計画を策定する(ステップS400)。本発明の実施形態においては、短期計画は、毎時間帯に行うべき作業を特定したり、毎時間帯に参加する作業者を割り当てたりするものである。なお、短期計画の策定については、後述する。
【0078】
その後、実際の作業の結果がサーバ100にアップロードされる(ステップS500)。本発明の実施形態において、作業者毎の所定量の作業に実際にかかった時間などが、作業の種類毎に検知器200などを利用して計測され、自動的にサーバ100にアップロードされる。そして、サーバ100は、アップロードされた実際の作業の結果をもとに作業実績データ122などを更新する。なお、サーバ100は、実際の作業の結果がアップロードされた直後に作業実績データ122を更新してもよいし、図16に示されるように農場の管理者などがマウスポインタ335を利用して自動人員配置ボタン332Cをクリックした際に作業実績データ122を更新してもよい。また、サーバ100は、作業者毎の所定量の作業に実際にかかった時間などを作業の種類毎に限らず、天候毎、時間帯毎、気温毎などに蓄積してもよい。
【0079】
その他、病害虫に関する記録や、収穫や出荷、売上の記録などがサーバ100にアップロードされる(ステップS600、S700)。なお、ステップS500、S600およびS700おいて、これまでの入力データはまとめてサーバ100にアップロードされてもよいし、ステップ毎に入力データがアップロードされてもよいし、1つのデータを入力するたびに当該データがサーバ100にアップロードされて当該データを反映したWebページを端末300が表示し直してもよい。
【0080】
その後、サーバ100および端末300において、中期計画の期間が経過するたびに(ステップS800にてYESである場合)、短期計画の策定の処理が繰り返される(ステップS400)。ステップS400において、サーバ100は、上述した図11に示される一連の処理を実行する。
【0081】
そして、農場の管理者などからの終了操作(ステップS900にてYESである場合)を受け付けると今回の作業は終了し、農場の管理者などからの次の中期計画策定のための命令(ステップS900にてNOである場合)を受け付けるとステップS200またはステップS300からの処理が繰り返される。
【0082】
特に、本発明の実施形態において、端末300は、短期計画の策定のために、図16および図17に示すような画面を表示する。まず、図16(A)および図17(A)に示すように、端末300は、出勤希望者を表示するエリア332Aと、作業予定日に出勤することを希望していない作業者を表示するエリア332Bとを表示する。なお、端末300は、マウスポインタ335でクリック可能な自動人員配置ボタン332Cをエリア332A内に表示する。また、端末300は、農場内の場所を表す区画の種類、作業の種類および作業を担当する予定の人員を区画毎に示すエリア331A、331Bを表示する。なお、端末300は、エリア331A、331Bに表示の人員が作業を実行した場合の対象となる作業日における作業の人員充足率を示すバー333A、333Bを表示する。ここで、エリア332A、332Bは、第2のエリアに相当し、エリア331A、331Bは、第1のエリアに相当する。また、エリア332Aに表示されている作業者は、作業の割り当ての候補者に相当し、エリア331A、331Bに表示されている作業者は、作業を割り当てられた担当者に相当する。
【0083】
そして、図16(A)→(B)に示すように、農場の管理者などが上記の画面を見ながらマウスポインタ335を利用して自動人員配置ボタン332Cをクリックすることによって、自動人員配置ウィンドウ336が端末300に表示される。なお、端末300は、目標人員充足率の最大値および最小値の入力を受け付けるエリア336A、336B、目標人員充足率の範囲を示すバー336Cおよび自動人員配置の方法を示すボタン336Dを自動人員配置ウィンドウ336内に表示する。自動人員配置の方法を示すボタン336Dは、4つのボタンからなる。自動人員配置の方法として、「出勤希望者毎の作業スピードに基づく方法」、「出勤希望者毎の累積作業時間に基づく方法」、「出勤希望者毎の作業スピードに応じて割り当てた数値と出勤希望者毎の累積作業時間に応じて割り当てた数値との演算値に基づく方法」、「出勤希望者から無作為に選択する方法」の4種類からいずれか1つを選択することができる。
【0084】
次に、農場の管理者などは、キーボードなどの入力装置を用いてエリア336A、336Bに目標人員充足率の最大値および最小値を入力するか、マウスポインタ335を利用して目標人員充足率の範囲を示すバー336Cを調整する。前者の場合、農場の管理者などが入力した数値に基づいて、目標人員充足率の範囲を示すバー336Cが自動的に調整される。後者の場合、目標人員充足率の範囲を示すバー336Cの調整範囲に基づいて、エリア336A、336Bに自動的に数値が入力される。
【0085】
次に、図16(B)→(C)に示すように、農場の管理者などは、マウスポインタ335を利用して自動人員配置の方法を示すボタン336Dから任意のボタンを1つ選択してクリックする。こうすることで、サーバ100は、選択された自動人員配置の方法に基づいて、上述した図12図15に示される各処理を実行し、エリア332Aに属する出勤希望者をエリア331Aに自動的に移動させる。そして、移動した出勤希望者に作業が割り当てられる。また、端末300またはサーバ100は、作業割り当てられた出勤希望者の作業遂行レベルに応じて人員充足率を計算し、人員充足率を示すバー333Aを更新する。
【0086】
また、図17(A)→(C)に示すように、農場の管理者などは、自動人員配置が行われた後に、マウスポインタ335を利用して、エリア332Aに属する出勤希望者をエリア331Aにドラッグアンドドロップすることによって出勤希望者に作業を割り当てることもできる。そして、端末300またはサーバ100は、新たに作業を割り当てた作業者の作業遂行レベルに応じて人員充足率を計算し直し、人員充足率を示すバー333Aを更新する。
【0087】
逆に、図17(C)→(A)に示すように、農場の管理者などは、自動人員配置が行われた後に、マウスポインタ335を利用して、エリア331Aの作業者をエリア332Aにドラッグアンドドロップすることによって作業の割り当てをキャンセルすることもできる。そして、端末300またはサーバ100は、作業に割り当てられた残りの作業者の作業遂行レベルに応じて人員充足率を計算し直し、人員充足率を示すバー333Aを更新する。
【0088】
なお、本発明の実施形態においては、農場の管理者などは、上記の画面を見ながら、マウスポインタ335を利用して、エリア332Bの作業者をエリア331Aにドラッグアンドドロップすることも可能である。この場合、出勤を希望していない作業者に一時的に作業が割り当てられていることが分かるように、端末300またはサーバは、エリア331Aに置かれている作業を望まない作業者のアイコンの色や形状を、出勤を希望している作業者のそれらと異ならせることが好ましい。
【0089】
また、本発明の実施形態においては、図16(A)および図17(A)に示すように、前日ボタン334Aや、前々日ボタン334Bが表示されてもよい。そして、農場の管理者などが前日ボタン334Aを押すと、端末300が、サーバ100に対象の日付の前日の作業に割り当てられている作業者を問い合わせることによって、エリア331A,331Bに前日の作業に割り当てられている作業者が自動的に割り当てられる。同様に、農場の管理者などが前々日ボタン334Bを押すと、端末300が、サーバ100に対象の日付の前々日の作業に割り当てられている作業者を問い合わせることによって、エリア331A,331Bに前々日の作業に割り当てられている作業者が自動的に割り当てられる。これらの場合も、作業を望まない作業者のアイコンの色や形状を、出勤を希望している作業者のそれらと異ならせることが好ましい。農場の管理者などは、この状態からマウスポインタ335を利用して、エリア332A、332Bから新たに作業者をエリア331A、331Bに追加したり、エリア331A、331Bから作業者を外したりすることができる。
【0090】
以上の通り、本発明の実施形態に係る農作物生産管理システム1は、全体として、図18の機能ブロック図に示すように、入力装置300A、長期計画作成部100A、中期計画作成部100B、短期計画作成部100C、シフト予定作成部100D、作業スピード計算部100E、作業記録入力部100F、病害虫入力部100G、収出荷・売上記録入力部100H、記憶部120A、画面生成部100K、表示装置300Bなどを有する。
【0091】
そして、入力装置300Aは、例えば、検知器200や端末300の操作部340などによって実現される。表示装置300Bは、例えば、端末300のディスプレイ330などによって実現される。記憶部120Aは、例えば、サーバ100のメモリ120などによって実現される。長期計画作成部100Aは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現され、図9のステップS100などに対応する。中期計画作成部100Bは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現され、図9のステップS200などに対応する。短期計画作成部100Cは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現され、図9のステップS400などに対応する。シフト予定作成部100Dは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現され、図9のステップS300などに対応する。作業スピード計算部100Eは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現される。作業記録入力部100Fは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現され、図9のステップS500などに対応する。病害虫入力部100Gは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現され、図9のステップS600などに対応する。収出荷・売上記録入力部100Hは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現され、図9のステップS700などに対応する。画面生成部100Kは、例えば、サーバ100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって実現され、端末300に提供するための、図16および図17に示すようなWebページを作成する。
【0092】
<本発明の実施形態に係る農作物生産管理システム1の特徴>
このように、本発明の実施形態に係る農作物生産管理システム1では、農場の管理者などは、出勤希望者に作業を自動的に割り当てる処理を行うことができる。このため、本発明の実施形態に係る農作物生産管理システムでは、農場の管理者などは、出勤希望者に作業を迅速に割り当てることができる。また、本発明の実施形態に係る農作物生産管理システムでは、出勤希望者に作業を割り当てる際に煩わしい操作をする必要がない。このため、農場の管理者などは、出勤希望者に作業を容易に割り当てることができる。さらに、本発明の実施形態に係る農作物生産管理システムでは、出勤希望者毎の作業スピードや累積作業時間などに基づいて自動人員配置が行われる。このため、農場の管理者などは、農作業の進捗状況や農作業の種類などに応じて、出勤希望者に作業を割り当てることができる。
【0093】
また、本発明の実施形態に係る農作物生産管理システム1では、自動人員配置が行われた後に、ドラッグアンドドロップで出勤希望者に作業を割り当てたり、作業者を作業から外したりできる。このため、本発明の実施形態に係る農作物生産管理システムでは、農場の管理者などは、例えば、「出勤希望者毎の累積作業時間に基づく方法」で自動人員配置が行われた後に、経験が浅い農作業者に経験を積ませるために累積作業時間が長い経験豊かな農作業者と共同で作業を行わせることができる。また、農場の管理者などは、作業をキャンセルする必要が生じた作業者をドラッグアンドドロップで作業から外すことができる。
【0094】
<変形例>
(A)
先の実施形態に係る農作物生産管理システム1では、サーバ100のCPU110は、ステップS401、ステップS402、ステップS403、ステップS404の順に処理を行っていた。しかし、CPU110は、ステップS401からステップS404までの処理を順不同に行ってもよい。
【0095】
(B)
先の実施形態に係る農作物生産管理システム1では、サーバ100のCPU110は、「作業スピード+累積作業時間順」が選択された場合(CPU110がS460の処理を実行する場合)、出勤希望者の作業スピードが速い順に出勤希望者を順位付けして、その順位を点数としていた。しかし、CPU110は、出勤希望者の属する作業スピードの範囲に応じて、出勤希望者に点数(例えば、作業スピードが26〜30であれば1点、作業スピードが21〜25であれば2点など)をつけてもよい。また、CPU110は、作業スピードの順位を2乗したものを点数(例えば、作業スピードが2位であれば4点)としてもよい。
【0096】
(C)
先の実施形態に係る農作物生産管理システム1では、サーバ100のCPU110は、「作業スピード+累積作業時間順」が選択された場合(CPU110がS460の処理を実行する場合)、出勤希望者の累積作業時間が長い順に出勤希望者を順位付けして、その順位を点数としていた。しかし、CPU110は、出勤希望者の属する累積作業時間の範囲に応じて、出勤希望者に点数(例えば、累積作業時間が951〜1000であれば1点、累積作業時間が901〜950であれば2点など)をつけてもよい。また、CPU110は、累積作業時間の順位を2乗したものを点数(例えば、累積作業時間が2位であれば4点)としてもよい。
【0097】
(D)
先の実施形態に係る農作物生産管理システム1では、サーバ100のCPU110は、「作業スピード+累積作業時間順」が選択された場合(CPU110がS460の処理を実行する場合)、ステップS463において、ステップS461における処理で得た点数とステップS462における処理で得た点数とを加算していた。しかし、CPU110は、ステップS461における処理で得た点数とステップS462における処理で得た点数とを乗算してもよい。かかる場合、CPU110は、ステップS464において、乗算値が小さい順に出勤希望者を並べたリストを作成する。
【0098】
(E)
先の実施形態に係る農作物生産管理システム1では、サーバ100のCPU110は、「作業スピード+累積作業時間順」が選択された場合(CPU110がS460の処理を実行する場合)、ステップS464において、ステップS461における処理で得た点数とステップS462における処理で得た点数との加算値が小さい順に出勤希望者を並べたリストを作成していた。しかし、CPU110は、加算値が大きい順に出勤希望者を並べたリストを作成してもよい。かかる場合、作業遂行能力が低い出勤希望者から順に作業が割り当てられる。このため、農場の管理者などは、作業遂行能力が低い出勤希望者に経験を積ませることができる。また、変形例(D)に記載の内容が適用された場合、CPU110は、乗算値が大きい順に出勤希望者を並べたリストを作成してもよい。
【0099】
(F)
先の実施形態に係る農作物生産管理システム1では、農場の管理者などがマウスポインタ335を利用して自動人員配置ボタン332Cをクリックすることによって、自動人員配置ウィンドウ336が端末300に表示されていた。また、農場の管理者などがマウスポインタ335を利用して自動人員配置の方法を示すボタン336Dから任意のボタンを1つ選択してクリックすることによって、選択された自動人員配置の方法に基づいて、図12図15に示される各処理が実行されていた。しかし、「ボタンにカーソルを合わせてキーボードのエンターキーを押す方法」、「音声認識による方法」または「端末300がタッチパネルを構成する場合、タッチパネルを操作する方法」が用いられて、配置ウィンドウ336が端末300に表示されてもよいし、図12図15に示される各処理が実行されてもよい。
【0100】
(G)
先の実施形態に係る農作物生産管理システム1のサーバ100や端末300などの各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。例えば、図18に示される長期計画作成部100A、中期計画作成部100B、短期計画作成部100Cと、シフト予定作成部100D、作業スピード計算部100E、作業記録入力部100F、病害虫入力部100G、収出荷・売上記録入力部100H、画面生成部100Kが、端末300や他の装置によって実現されてもよい。
【0101】
あるいは、短期計画作成部100Cの一部、例えば、図11に示される処理の一部または全部が、端末300のCPU310が、メモリ320のプログラムを実行することによって実現されてもよい。この場合は、図11に示される処理の一部または全部を実行するためのプログラムを、端末300がインターネットなどを介してダウンロード可能であることが好ましい。
【0102】
(H)
先の実施形態に係る農作物生産管理システム1やプログラムなどは、農作業に関する人員の割り当て操作を自動化して従来よりも迅速化および容易化するためのものであったが、上記の技術は、他の人員の割り当て操作にも適用することができる。例えば、工場の人員配置や、飲食業やテーマパークなどのアルバイト人員の配置など、他の分野や他の目的のための人員の割り当て操作にも利用することができる。
【0103】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0104】
1 :農作物生産管理システム
100 :サーバ
100A :長期計画作成部
100B :中期計画作成部
100C :短期計画作成部
100D :シフト予定作成部
100E :作業スピード計算部
100F :作業記録入力部
100G :病害虫入力部
100H :売上記録入力部
100K :画面生成部
110 :CPU
120 :メモリ
120A :記憶部
121 :作業マスタデータ
122 :作業実績データ
123 :シフト希望データ
124 :区画データ
125 :割り当てデータ
140 :操作部
160 :通信インターフェイス
200 :検知器
300 :端末
300A :入力装置
300B :表示装置
310 :CPU
320 :メモリ
330 :ディスプレイ
331A :エリア(第1エリア)
331B :エリア(第1エリア)
332A :エリア(第2エリア)
332B :エリア(第2エリア)
332C :自動人員配置ボタン
333A :人員充足率を示すバー
333B :人員充足率を示すバー
334A :前日ボタン
334B :前々日ボタン
335 :マウスポインタ
336 :自動人員配置ウィンドウ
336A :目標人員充足率の最大値
336B :目標人員充足率の最小値
336C :目標人員充足率の範囲を示すバー
336D :自動人員配置の方法を示すボタン
340 :操作部
360 :通信インターフェイス
370 :スピーカ
400 :ルータ
500 :スマートフォン
【要約】
【課題】農作業に関する人員の割り当てを従来よりも迅速化および容易化し、作業目的に応じて最適に行うための農作物生産管理システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る農作物生産管理システムは、端末300およびサーバ100を備える。端末300は、対象作業日に予定される作業を割り当てられた担当者を表す画像を第1のエリア331Aに表示し、作業割り当ての候補者を示す画像を第2のエリア332Aに表示する。サーバ100は、作業遂行能力に基づき第2のエリア332Aの候補者を順位付けして順位に基づいて第2のエリア332Aの候補者を表す画像を第1のエリア331Aに自動的に移動させるための入力操作を受け付けて自動割当処理を実行し、自動割当処理に従って端末300における第2のエリア332Aの候補者を表す画像を第1のエリア331Aに作業を割り当てられた担当者として表示する。
【選択図】図16
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18