(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2チャンバユニットの前記複数の領域それぞれが、前記第1チャンバユニットと流体が通るように連結されるように、前記第1隔壁には、複数のホールが形成されることを特徴とする請求項1に記載の自転車フレーム。
前記第3チャンバユニットは、前記第3チャンバユニットの長手方向に沿って延長された少なくとも1つのリブを含み、前記少なくとも1つのリブにより、前記第3チャンバユニットは、複数の領域に区画されることを特徴とする請求項5に記載の自転車フレーム。
前記第3チャンバユニットの前記複数の領域それぞれが、前記第1チャンバユニットと流体が通るように連結されるように、前記第2隔壁には、複数のホールが形成されることを特徴とする請求項8に記載の自転車フレーム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、効率的な自転車フレーム、及びそれを具備した電気自転車を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、複数のフレームユニットが結合された自転車フレームにおいて、前記フレームユニットのうち少なくともいずれか1つのフレームユニットは、中空型チャンバ;及び前記中空型チャンバを、第1チャンバユニットと、第2チャンバユニットとに分割する第1隔壁;を含み、前記第1チャンバユニットは、一側に位置する開口、及び前記開口を介して挿入された電池パックを収納する収納空間を具備し、前記第2チャンバユニットは、前記第2チャンバユニットの内部と、前記自転車フレーム外部とを流体が通るように連結するホールを具備する自転車フレームを開示する。
【0006】
本実施形態において、前記フレームユニットは、互いに対向する第1外側壁及び第2外側壁;並びに前記第1外側壁及び第2外側壁を連結して互いに対向する第3外側壁及び第4外側壁;を含み、前記中空型チャンバは、前記第1外側壁ないし前記第4外側壁で取り囲まれる。
【0007】
本実施形態において、前記第2チャンバユニットは、前記第2チャンバユニットの長手方向に沿って延長された少なくとも1つのリブを含み、前記少なくとも1つのリブにより、前記第2チャンバユニットは、複数の領域に区画される。
本実施形態において、前記第2チャンバユニットの前記複数の領域には、前記自転車フレームの外部と流体が通るように連結されるホールがそれぞれ形成されてもよい。
【0008】
本実施形態において、前記第2チャンバユニットの前記複数の領域それぞれが、前記第1チャンバユニットと流体が通るように連結するために、前記第1隔壁には、複数のホールが形成されてもよい。
本実施形態において、前記少なくともいずれか1つのフレームユニットは、前記第1チャンバユニットを中間に介在させるが、前記第2チャンバユニットの反対側に位置する第3チャンバユニットを形成するように、前記中空型チャンバを分割する第2隔壁をさらに具備することができる。
【0009】
本実施形態において、前記第2隔壁は、前記第1隔壁と実質的に平行に位置し、前記第1隔壁と対向する。
本実施形態において、前記開口が形成された前記第1チャンバユニットの一側壁は、前記第1隔壁及び前記第2隔壁と実質的に垂直になるように配置される。
【0010】
本実施形態において、前記第3チャンバユニットは、前記第3チャンバユニットの長手方向に沿って延長された少なくとも1つのリブを含み、前記少なくとも1つのリブにより、前記第3チャンバユニットは、複数の領域に区画される。
本実施形態において、前記第3チャンバユニットの前記複数の領域それぞれが、前記第1チャンバユニットと流体が通るように連結されるようにするために、前記第2隔壁には、複数のホールが形成されてもよい。
【0011】
本実施形態において、前記第3チャンバユニットは、前記複数の領域それぞれと、前記自転車フレームの外部を流体が通るように連結するホールを含んでもよい。
本発明の他の実施形態において、前輪及び後輪;前記後輪を駆動させる駆動部;電池パックと電気的に連結され、前記電池パックの電気エネルギーを運動エネルギーに変換し、前記前輪、前記後輪及び前記駆動部のうち少なくともいずれか一つを駆動させる電動部;並びに複数のフレームユニットが結合されたフレーム;を含み、前記複数のフレームユニットのうち少なくともいずれか1つのフレームユニットは、一側に形成された開口、及び前記開口を介して挿入される電池パックの収納空間を具備する第1チャンバユニット;並びに前記第1チャンバユニットの一側に位置する第2チャンバユニット;を具備し、前記第2チャンバユニットの外側壁は、前記第2チャンバユニットの内部と、前記少なくともいずれか1つのフレームユニットの外部とを流体が通るように連結するホールが形成される電気自転車を開示する。
【0012】
本実施形態において、前記開口は、地面(ground)に対して遠くなる方向を向かって位置し、前記第2チャンバユニットは、前記地面と隣接するように位置する。
本実施形態において、前記第1チャンバユニットが中間に置かれるように、前記第2チャンバユニットの反対側に位置する第3チャンバユニットをさらに具備することができる。
【0013】
本実施形態において、前記第1チャンバユニットと前記2チャンバユニットは、第1隔壁を中間に置いて互いに隣接するように配置され、前記第2チャンバユニットは、前記第2チャンバユニットの長手方向に沿って延長された少なくとも1つのリブを含んでもよい。
本実施形態において、前記少なくとも1つのリブにより、前記第2チャンバユニットは、複数の領域に区画され、前記第2チャンバユニットは、前記複数の領域それぞれに対応し、前記複数の領域それぞれを外部と流体が通るように連結するホールを含んでもよい。
【0014】
本実施形態において、前記第1チャンバユニットと前記第3チャンバユニットは、第2隔壁を中間に置いて互いに隣接するように配置され、前記第3チャンバユニットは、前記第3チャンバユニットの長手方向に沿って延長された少なくとも1つのリブを含んでもよい。
【0015】
本実施形態において、前記少なくとも1つのリブにより、前記第3チャンバユニットは、複数の領域に区画され、前記第1チャンバユニット及び前記第3チャンバユニットの前記複数の領域が流体が通るように連結されるようにするために、前記第2隔壁には、複数のホールが形成されてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の実施形態によれば、電池パックが収納される空間を提供し、電池パックで発生する熱を放熱させることができ、湿気から電池パックを保護することができ、十分な剛性を有する自転車フレーム、及びそれを具備した電気自転車を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は多様な変換を加えることができ、さまざまな実施形態を有することができるが、特定実施形態を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明する。本発明の効果、特徴、及びそれらを達成する方法は、図面と共に詳細に説明する実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、多様な形態に具現されるのである。
【0019】
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明するが、図面を参照して説明するとき、同一であるか、あるいは対応する構成要素は、同一図面符号を付し、それに係わる重複説明は省略する。
以下の実施形態において、第1、第2のような用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的に使用される。
【0020】
以下の実施形態において、単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。
以下の実施形態において、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴、または構成要素が存在するということを意味するものであり、一つ以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性をあらかじめ排除するものではない。
【0021】
以下の実施形態において、膜、領域、構成要素などの部分が、他の部分の上または上部にあるとするとき、他の部分のすぐ上にある場合だけではなく、その中間に、他の膜、領域、構成要素などが介在されている場合も含む。
【0022】
図面では、説明の便宜のために、構成要素がその大きさが誇張または縮小されていることもある。例えば、図面で示された各構成の大きさ及び厚みは、説明の便宜のために任意に示されており、本発明は、必ずしも図示されたところに限定されるものではない。
ある実施形態が異なって具現可能な場合、特定の工程順序が、説明される順序と異なって遂行されもする。例えば、連続して説明される2つの工程が、実質的に同時に遂行されもし、説明される順序と反対の順序でも進められる。
【0023】
以下の実施形態において、膜、領域、構成要素などが連結されているとするとき、膜、領域、構成要素が直接的に連結された場合だけではなく、膜、領域、構成要素の間に、他の膜、領域、構成要素が介在して間接的に連結された場合も含む。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態による電気自転車を示した斜視図である。
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による電気自転車は、フレーム10、前輪21、後輪22、操向部30、駆動部40、サドル50及び電動部60を含んでもよい。前輪21と後輪22は、フレーム10に対して、回転自在に支持されている。
【0025】
駆動部40は、ペダル41、チェーンホイール42、チェーン43及び従動ホイール45を含んでもよい。ペダル41は、クランクアーム44によって、チェーンホイール42と連結される。1対のペダル41は、チェーンホイール42を中心に対称になるように位置し、搭乗者が1対のペダル41を踏んでチェーンホイール42を回転させれば、チェーン43によって、従動ホイール45が回転する。従動ホイール45は、後輪22と連結されているので、後輪22が回転する。
【0026】
電動部60は、モータ(図示せず)とギアボックス(図示せず)とを含んでもよい。一実施形態において、モータは、電池パックBPから電源を印加されて回転する。モータが回転すれば、モータと連結された駆動部40のチェーンホイール42が回転する。チェーンホイール42の回転によって、チェーン43によって従動ホイール45が回転するので、後輪22が回転する。
【0027】
以上では、電動部60による駆動力が、駆動部40に提供されると説明したが、本発明は、それに限定されるものではない。他の実施形態において、電動部60による駆動力は、前輪21、後輪22及び駆動部40のうち少なくともいずれか一つに提供される。
【0028】
一実施形態において、電気自転車は、搭乗者の選択によって、駆動部40または電動部60のうちいずれか一つによって移動する。例えば、搭乗者が、手動モードを選択すれば、駆動部40の動作によって、電気自転車が移動し、自動モードを選択すれば、電動部60の動作によって電気自転車が移動する。また、電動アシスト自転車も他の実施形態に含まれる。
【0029】
フレーム10は、複数のフレームユニット11,12,13が結合されながら形成される。一実施形態において、フレーム10は、
図1に図示されているように、第1フレームユニット11、第2フレームユニット12及び第3フレームユニット13から形成された構造を有することができる。フレーム10には、搭乗者が座るサドル50が設けられる。
【0030】
複数のフレームユニット11,12,13のうちいずれか1つである第1フレームユニット11に、電池パックBPが収納される。電池パックBPは、第1フレームユニット11の上部に形成された開口を介して、第1フレームユニット11の内部に収納される。
【0031】
図1は、電池パックBPが、第1フレームユニット11に収納される場合を図示しているが、本発明は、それに限定されるものではない。他の実施形態として、電池パックBPは、第2フレームユニット12または第3フレームユニット13にも収納される。
【0032】
以下では、
図2ないし
図5を参照し、電池パックBPが収納されるフレームユニットについて説明する。
図2は、本発明の一実施形態による電池パックを収納するフレームユニットの一部を抜粋して示した斜視図であり、
図3は、
図2のフレームユニットを他の角度から見た斜視図である。
【0033】
図2及び
図3を参照すれば、電池パックBPを収納するフレームユニット(以下、フレームユニット100とする)は、内部が空間である中空型チャンバ(hollow chamber)100Aであり、互いに対向する第1外側壁101及び第2外側壁102、並びに第1外側壁101及び第2外側壁102を連結して互いに対向する第3外側壁103及び第4外側壁104で取り囲まれたほぼ四角柱状でもある。第1外側壁101、第2外側壁102、第3外側壁及び第4外側壁104それぞれは、平面に形成されるか、あるいは曲面を含むように形成される。中空型チャンバ100Aの内部は、第1隔壁105によって、第1チャンバユニット110と、第2チャンバユニット120とに分離される。
【0034】
第1チャンバユニット110は、電池パックBPを収納する収納空間ASを具備し、一側壁に形成された開口OPを含む。開口OPは、地面の反対方向、すなわち、電気自転車1の上方に向かって露出される。開口OPを介して、電池パックBPが、第1チャンバユニット110の内部に収納されたり外部に分離されたりする。図示されていないが、第1チャンバユニット110は、開口OPを介して収納された電池パックBPの位置を固定させる固定構造を含んでもよい。
【0035】
第2チャンバユニット120は、第1チャンバユニット110の一側に位置する。一実施形態において、第2チャンバユニット120は、開口OPが形成された第1チャンバユニット110の一外側壁(例えば、第1外側壁101)の反対側に位置する。例えば、開口OPが地面の反対方向、すなわち、電気自転車1の上方に向かって露出する場合、第2チャンバユニット120は、地面に向かって、すなわち、電気自転車1の下方に向かって位置する。
【0036】
第2チャンバユニット120は、第2チャンバユニット120の長手方向に沿って延長された少なくとも1つのリブ121を内部に含んでもよい。一実施形態において、リブ121は、第2チャンバユニット120の長手方向に沿って延長され、第2外側壁102と第1隔壁105とを連結し、第2チャンバユニット120は、剛性を維持することができ、第2チャンバユニット120の内部は、複数の領域120aないし120dに区画される。
【0037】
第2チャンバユニット120は、第1チャンバユニット110に比べ、小さい内部空間(または、体積)を有するように形成される。第2チャンバユニット120は、第1チャンバユニット110に電池パックBPが収納されるとき、電池パックBPの放熱を助けるヒートシンクとしての機能を果たすことができる。
【0038】
第2チャンバユニット120は、ホール102aを含んでもよい。ホール102aは、第2チャンバユニット120の外側壁、例えば、開口OPが形成された第1外側壁101の反対側に具備された第2外側壁102に形成される。ホール102aを介して、第2チャンバユニット120の内部は、外部と流体が通るように連結される。
【0039】
第2チャンバユニット120は、ヒートシンクとして、第1隔壁105に直接接触した電池パックBPの熱を奪うことができ、第2チャンバユニット120で奪った熱は、第2チャンバユニット120自体を介して、または/及びホール102aを介して流入する空気を介して放熱される。
【0040】
一実施形態において、第2チャンバユニット120の内部が、リブ121によって複数の領域120aないし120dに区画される場合、ホール102aは、複数の領域120aないし120dを同時に外部と流体が通るように連結するか、領域120a,120b,120c,120dごとに個別的に形成され、それぞれの領域120a,120b,120c,120dを外部と流体が通るように連結することができる。以下、ホール102aについても、
図4A、
図4B及び
図5を参照して説明する。
【0041】
図4Aは、
図2のフレームユニットの下部面図であり、
図4Bは、
図4AのIV
b−IV
b線に沿って切り取った断面図である。
図4A及び
図4Bを参照すれば、ホール102aは、複数の領域120aないし120dが同時に外部と流体が通るように連結されるように形成される。例えば、複数のリブ121により、第2チャンバユニット120の内部が、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dに区画された場合、ホール102aを介して、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dがいずれも外部と流体が通るように連結される。
【0042】
一実施形態において、リブ121によって、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dが空間的に完全に分離された場合、ホール102aが、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dのうち一部領域だけ外部と流体が通るように連結するならば、他の領域の内部にある空気は、閉じ込められた状態で、空気の流れが形成されない。
【0043】
しかし、本実施形態のように、ホール102aが、リブ121によって区画された複数の領域120aないし120dを同時に外部と流体が通るように連結する場合、各領域120a,120b,120c,120dにおいて、空気の流入が可能であるので、放熱効率を上昇させることができる。
【0044】
図5は、本発明の他の実施形態による電池パックを収納するフレームユニットの下部斜視図である。
図5を参照すれば、本実施形態の電池パックを収納するフレームユニット(以下、フレームユニット100’とする)は、先に
図2ないし
図4Bを参照して説明したフレームユニット100と実質的に同一であるので、同一符号についての説明は、前述の内容に代え、以下ではホール102bを中心に説明する。
【0045】
図5を参照すれば、ホール102bは、リブ121によって区画された第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び領域別120dの別に形成される。言い換えれば、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dごとに、少なくとも1つのホール102bが形成される。
図5では、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dそれぞれに対応し、2個のホール102bが形成された場合を図示しているが、各領域別に形成されるホール102bの個数は可変的である。
【0046】
一実施形態において、リブ121によって、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dが空間的に完全に分離されている場合、ホール102bが、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dのうち一部領域だけ露出させ、外部と流体が通るように連結するならば、ホール102bを介して露出されていない他の領域の内部にある空気は、閉じこめられた状態であり、空気の流れが形成されない。
【0047】
しかし、本実施形態のように、ホール102bが、第1領域120a、第2領域120b、第3領域120c及び第4領域120dごとに形成され、ホール102bを介してそれぞれの領域が外部と流体が通るように連結されるので、各領域120a,120b,120c,120dの別に空気の流れが形成され、放熱効率を上昇させることができる。
【0048】
ホール102bは、不規則的に配置される。例えば、第1領域120aと対応する位置に形成されたホール102bは、第2領域120bと対応する位置に形成されたホール102bと異なるパターンを有するように形成される。さらに具体的には、第1領域120aと対応する位置に形成されたホール102bは、第2領域120bと対応する位置に形成されたホール102bと異なる位置に形成される。
【0049】
以上では、
図4A、
図4B及び
図5を参照し、第2チャンバユニット120に、ホール102a,102bが形成された場合について説明したが、本発明は、それらに限定されるものではない。
本発明の他の実施形態において、図示されていないが、第1隔壁105には、ホールが形成される。従って、リブ121によって区画された複数の領域120aないし120dそれぞれは、第1チャンバユニット110と流体が通るように連結される。第1隔壁105に形成されたホールは、第2チャンバユニット120に形成されたホール102a,102bと対応する位置に形成される。
【0050】
図6は、本発明の他の実施形態による電気自転車を示した斜視図である。
図6を参照すれば、電池パックBPは、電気自転車2のフレーム10を構成する複数のフレームユニット11,12,13のうちいずれか1つである第2フレームユニット12に、電池パックBPが収納される。電池パックBPは、第2フレームユニット12の側面に形成された開口を介して、第2フレームユニット12の内部に収納される。
【0051】
図6は、電池パックBPが、第2フレームユニット12に収納される場合を図示しているが、本発明は、それに限定されるものではない。他の実施形態として、電池パックBPは、第1フレームユニット11または第3フレームユニット13にも収納される。
【0052】
以下では、
図7ないし
図12を参照し、電池パックBPが収納されるフレームユニットについて説明する。
図7は、本発明の他の実施形態による電池パックを収納するフレームユニットの一部を抜粋して示した斜視図であり、
図8Aは、
図7のVIII
a−VIII
a線に沿って切り取った断面図であり、
図8Bは、
図7のVIII
b−VIII
b線に沿って切り取った断面図である。
【0053】
図7ないし
図8Bを参照すれば、電池パックBPを収納するフレームユニット(以下、フレームユニット200とする)は、内部が空間である中空型チャンバ200Aであり、互いに対向する第1外側壁201及び第2外側壁202、並びに第1外側壁201及び第2外側壁202を連結して互いに対向する第3外側壁203及び第4外側壁204で取り囲まれたほぼ四角柱状でもある。第1外側壁201、第2外側壁201、第3外側壁203及び第4外側壁204それぞれは、平面に形成されるか、あるいは曲面を含むように形成される。中空型チャンバ200Aの内部は、第1隔壁205及び第2隔壁206によって第1チャンバユニット210、第1チャンバユニット210を中間に介在させたまま両側に位置する第3チャンバユニット220及び第2チャンバユニット230に分離する。
【0054】
第1チャンバユニット210は、電池パックBPを収納する収納空間ASを具備し、一側壁に形成された開口OPを含む。開口OPは、地面と実質的に平行な方向、すなわち、電気自転車2のサイド方向に向かって露出される。開口OPを介して、電池パックBPが、第1チャンバユニット210の内部に収納されたり外部に分離されたりする。図示されていないが、第1チャンバユニット210は、開口OPを介して収納された電池パックBPの位置を固定させる固定構造を含んでもよい。
【0055】
第2チャンバユニット220及び第3チャンバユニット230は、第1チャンバユニット210の両側に位置する。一実施形態において、第2チャンバユニット220及び第3チャンバユニット230は、開口OPが形成された第1チャンバユニット210の一外側壁(例えば、第1外側壁201に対して実質的に折り曲げられた位置に置くこともできる。例えば、開口OPが地面と平行な方向、すなわち、電気自転車2のサイド方向に向かって露出される場合、第3チャンバユニット220は、地面から遠くなる方向、すなわち、電気自転車2の上方に向かって位置し、第2チャンバユニット230は、地面に向かう方向、すなわち、電気自転車2の下方に向かって位置する。
【0056】
第3チャンバユニット220は、第3チャンバユニット220の長手方向に沿って延長された少なくとも1つのリブ221を内部に含み、第2チャンバユニット230は、第2チャンバユニット230の長手方向に沿って延長された少なくとも1つのリブ231を内部に含んでもよい。
【0057】
一実施形態において、リブ221は、第3チャンバユニット220の長手方向に沿って延長され、第3外側壁203と第1隔壁205とを連結し、第3チャンバユニット220は、剛性を維持させることができる。リブ221によって、第3チャンバユニット220の内部は、複数の領域220aないし220dに区画される。
【0058】
リブ231は、第2チャンバユニット230の長手方向に沿って延長され、第4外側壁204と第2隔壁206とを連結し、第2チャンバユニット230の剛性を維持させることができる。リブ231によって、第2チャンバユニット230の内部は、複数の領域230aないし230cに区画される。
【0059】
第3チャンバユニット220は、第1チャンバユニット210の一側に配置され、フレームユニット200の全体剛性を増大させることができる。第3チャンバユニット220は、第1チャンバユニット210に比べ、小さい内部空間(または、体積)を有するように形成される。
【0060】
一実施形態において、第3チャンバユニット220の上部側壁、例えば、第3外側面203は、ホールや開口が形成されない側壁であり、地面に向かって落ちる雨水や雪の侵透を防止することができる。
第2チャンバユニット230は、第1チャンバユニット210の他側に配置され、第3チャンバユニット220のように、フレームユニット200の全体剛性を増大させることができる。第2チャンバユニット230は、第1チャンバユニット210に比べ、小さい内部空間(または、体積)を有するように形成される。
【0061】
第2チャンバユニット230及び第3チャンバユニット220は、第1チャンバユニット210に電池パックBPが収納されるとき、電池パックBPの放熱を助けるヒートシンクとしての機能を遂行することができる。特に、第2チャンバユニット230は、外部との熱交換を介して、放熱効率を向上させることができる。
【0062】
一実施形態において、第2チャンバユニット230は、ヒートシンクとして、第2隔壁206に直接接触した電池パックBPの熱を奪うことができ、第2チャンバユニット230で奪った熱は、第2チャンバユニット230自体を介して、または/及びホール204aを介して流入する空気を介して放熱される。
【0063】
一実施形態において、第2チャンバユニット230の内部がリブ231によって複数の領域230aないし230cに区画される場合、ホール204aは、複数の領域230aないし230cを、同時に外部と流体が通るように連結することができる。
【0064】
図9は、
図7のフレームユニットの下部面図である。
図9を参照すれば、ホール204aは、複数の領域230aないし230cが、同時に外部と流体が通るように連結されるように形成される。例えば、複数のリブ231によって、第2チャンバユニット230の内部が、第1領域230a、第2領域230b及び第3領域230cに区画された場合、ホール204aを介して、第1領域230a、第2領域230b及び第3領域230cがいずれも外部と流体が通るように連結される。
【0065】
一実施形態において、リブ231によって、第1領域230a、第2領域230b及び第3領域230cが空間的に完全に分離された場合、ホール204aが、第1領域230a、第2領域230b及び第3領域230cのうち一部領域だけ外部と流体が通るように連結するならば、他の領域の内部にある空気は、閉じこめられた状態であり、空気の流れが形成されない。
【0066】
しかし、本実施形態のように、ホール204aが、リブ231によって区画された複数の領域230aないし230cを、同時に外部と流体が通るように連結する場合、各領域230a,230b,230cで、空気の流入が可能であるので、放熱効率を上昇させることができる。
【0067】
第1隔壁205及び第2隔壁206それぞれは、ホール205a,206aを含んでもよい。ホール205a,206aによって、第1チャンバユニット210がそれぞれ第3チャンバユニット220及び第2チャンバユニット230と空間的に連結される。
【0068】
第1隔壁205及び第2隔壁206それぞれに形成されたホール205a,206aは、第2チャンバユニット230の外側壁、例えば、第4側壁204に形成されたホール204aと対応する位置に、同一パターンに形成される。一実施形態において、1つのホール加工装置(図示せず)を使用してパンチングすることにより、第2チャンバユニット230の外側壁に具備されたホール204a、及び第1隔壁205及び第2隔壁206に具備されたホール205a,206aを同時に形成することができる。
【0069】
図10は、本発明のさらに他の実施形態による電池パックを収納するフレームユニットの一部を抜粋して示した斜視図であり、
図11Aは、
図10のXI
a−XI
a線に沿って切り取った断面図であり、
図11Bは、
図10のXI
b−XI
b線に沿って切り取った断面図であり、
図12は、
図10のフレームユニットの下部面図である。
【0070】
図10ないし
図12を参照すれば、電池パックを収納するフレームユニット(以下、フレームユニット200’とする)は、下部に形成されたホール204bを除き、先に
図7ないし
図9を参照して説明したフレームユニット200と実質的に同一である。以下では、差異を中心に説明し、同一構成要素については、前述の内容に代える。
【0071】
図10ないし
図12を参照すれば、フレームユニット200’は、内部が空間である中空型チャンバ200Aであり、互いに対向する第1外側壁201及び第2外側壁202、並びに第1外側壁201及び第2外側壁202を連結して互いに対向する第3外側壁203及び第4外側壁204で取り囲まれたほぼ四角柱状でもある。第3チャンバユニット220及び第2チャンバユニット230は、それぞれリブ221,231を具備し、第1チャンバユニット210を中間に介在させたまま両側に位置することにより、フレームユニット200の全体剛性を増大させることができる。
【0072】
第2チャンバユニット230及び第3チャンバユニット220は、第1チャンバユニット210に電池パックBPが収納されるとき、電池パックBPの放熱を助けるヒートシンクとしての機能を遂行することができる。特に、第2チャンバユニット230は、第2チャンバユニット230自体を介して、または/及びホール204bを介して流入する空気を介して、電池パックBPで発生する熱を放熱させることができる。
【0073】
一実施形態において、第2チャンバユニット230の内部が、リブ231によって複数の領域230aないし230cに区画される場合、ホール204bは、複数の領域230aないし230cごとに形成され、それぞれの領域230a,230b,230cを外部と流体が通るように連結することができる。言い換えれば、第1領域230a、第2領域230b及び第3領域230cごとに少なくとも1つのホール204bが形成されるのである。
【0074】
リブ121によって、第1領域230a、第2領域230b及び第3領域230cが空間的に完全に分離された場合、ホール204bが、第1領域230a、第2領域230b及び第3領域230cのうち一部領域だけ露出させ、外部と流体が通るように連結するならば、ホール204aを介して外部と連結されていない他の領域の内部にある空気は、閉じこめられた状態であり、空気の流れが形成されない。
【0075】
しかし、本実施形態のように、ホール204bが、第1領域230a、第2領域230b及び第3領域230cごとに形成され、ホール204bを介して、それぞれの領域230a,230b,230cが外部と流体が通るように連結されるので、各領域230a,230b,230cの別に空気の流れが形成され、放熱効率を上昇させることができる。
【0076】
ホール204bは、不規則的に配置される。例えば、第1領域230aと対応する位置に形成されたホール204bは、第2領域230bと対応する位置に形成されたホール204bと異なるパターンを有するように形成される。さらに具体的には、第1領域230aと対応する位置に形成されたホール204bは、第2領域230bと対応する位置に形成されたホール204bと異なる位置に形成される。
【0077】
第1隔壁205及び第2隔壁206それぞれは、ホール205b,206bを含み、第1隔壁205及び第2隔壁206それぞれに形成されたホール205b,206bは、第2チャンバユニット230の外側壁、例えば、第4側壁204に形成されたホール204bと対応する位置に、同一パターンに形成される。
【0078】
本発明の他の実施形態であり、図示されていないが、第3チャンバユニット220の外側壁は、複数のホールを含んでもよい。例えば、リブ221によって、第3チャンバユニット220が複数の領域に区画される場合、それぞれの領域と対応する位置に少なくとも1つのホールが形成される。その場合、1つのホール加工装置(図示せず)を使用してパンチングすることにより、第3チャンバユニット220の外側壁に具備されたホール204a、及び第1隔壁205及び第2隔壁206に具備されたホール205a,206a、及び第2チャンバユニット230の外側壁に形成されたホールを同時に形成することができる。
【0079】
前述のような実施形態による自転車フレーム、及びそれを具備した電気自転車の場合、電池パックBPの放熱を効率的に行うことができる。
また、該自転車は、その使用目的上、野外で使用される。天気条件によって、湿度が高かったり、雨天であったりするとき、自転車が動作されたり放置されたりする。かような場合、電池パックとフレームとの間に湿気が満ちれば、電池パックBPに悪影響を及ぼす。しかし、本発明の実施形態によれば、電池パックBPが収納される第1チャンバユニット110,210と隣接するように、少なくとも1つのチャンバユニットがさらに配置されることにより、湿気が電池パックBPに直接影響を及ぼすことを防止したり最小化したりすることが可能である。
【0080】
このように本発明は、図面に図示された一実施形態を参照して説明したが、それらは例示的なものに過ぎず、当該分野で当業者であるならば、それらから多様な変形及び実施形態の変形が可能であるという点を理解するであろう。従って、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決まらなければならないのである。