特許第6646859号(P6646859)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社日阪製作所の特許一覧 ▶ 千代田化工建設株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6646859-熱電発電装置及び熱電発電方法 図000002
  • 特許6646859-熱電発電装置及び熱電発電方法 図000003
  • 特許6646859-熱電発電装置及び熱電発電方法 図000004
  • 特許6646859-熱電発電装置及び熱電発電方法 図000005
  • 特許6646859-熱電発電装置及び熱電発電方法 図000006
  • 特許6646859-熱電発電装置及び熱電発電方法 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6646859
(24)【登録日】2020年1月16日
(45)【発行日】2020年2月14日
(54)【発明の名称】熱電発電装置及び熱電発電方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 35/30 20060101AFI20200203BHJP
   H02N 11/00 20060101ALI20200203BHJP
【FI】
   H01L35/30
   H02N11/00 A
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-542760(P2017-542760)
(86)(22)【出願日】2016年10月3日
(86)【国際出願番号】JP2016004456
(87)【国際公開番号】WO2017056514
(87)【国際公開日】20170406
【審査請求日】2018年2月6日
(31)【優先権主張番号】特願2015-195986(P2015-195986)
(32)【優先日】2015年10月1日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000152480
【氏名又は名称】株式会社日阪製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】000003285
【氏名又は名称】千代田化工建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】湯川 典昭
(72)【発明者】
【氏名】加納 久詞
(72)【発明者】
【氏名】光安 利夫
(72)【発明者】
【氏名】宮本 豊
(72)【発明者】
【氏名】中村 伸二
(72)【発明者】
【氏名】飯島 孝治
(72)【発明者】
【氏名】松下 稔
(72)【発明者】
【氏名】柳原 正宗
(72)【発明者】
【氏名】松田 一夫
(72)【発明者】
【氏名】松本 忠士
(72)【発明者】
【氏名】平井 寿英
(72)【発明者】
【氏名】田中 智史
【審査官】 田邊 顕人
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2007/026432(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0213449(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0174099(US,A1)
【文献】 特開2012−080761(JP,A)
【文献】 特開2006−049872(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/075571(WO,A1)
【文献】 米国特許第05584183(US,A)
【文献】 特開2009−081970(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 35/30
H02N 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの熱電素子を含む熱電モジュールと、前記熱電モジュールを挟む第1プレート及び第2プレートとを含むユニットが複数積層され、
前記第1プレートの前記熱電素子側と相反する側の面と、前記第2プレートの前記熱電モジュール側と相反する側の面との間には、前記第1プレート及び前記第2プレートに当接すると共に、前記第1プレート及び前記第2プレートと共に流路を形成するスペーサが設けられ、
前記流路は、前記ユニットの積層方向において複数形成され、前記ユニットの積層方向において高温流体及び低温流体が交互に供給され、
前記熱電モジュールは、前記第1プレート及び前記第2プレートの一方に接着され、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方に貼り付けられた金属膜に接触していることを特徴とする熱電発電装置。
【請求項2】
熱電モジュールと、前記熱電モジュールを挟む第1プレート及び第2プレートとを含むユニットが複数積層され、
前記熱電モジュールは、2枚のプレートと、2枚の前記プレートの間に配置された複数の熱電素子と、前記熱電素子を互いに接続する複数の電極と、前記熱電素子、前記電極及び前記プレートの間に介装された絶縁材とを有し、
前記第1プレートの前記熱電素子側と相反する側の面と、前記第2プレートの前記熱電モジュール側と相反する側の面との間には、前記第1プレート及び前記第2プレートに当接すると共に、前記第1プレート及び前記第2プレートと共に流路を形成するスペーサが設けられ、
前記流路は、前記ユニットの積層方向において複数形成され、前記ユニットの積層方向において高温流体及び低温流体が交互に供給され、
前記熱電モジュールのそれぞれは、前記第1プレート及び前記第2プレートの一方の表面に熱伝導性グリースによって接着され、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方の表面に着脱可能に接触していることを特徴とする熱電発電装置。
【請求項3】
前記熱電モジュールは、前記第1プレート及び前記第2プレートの一方に接着され、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方に貼り付けられた金属膜に接触していることを特徴とする請求項2に記載の熱電発電装置。
【請求項4】
前記金属膜は、熱伝導性グリースによって前記第1プレート及び前記第2プレートの他方に貼り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の熱電発電装置。
【請求項5】
前記スペーサは、前記第1プレート及び前記第2プレートによって挟持されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つの項に記載の熱電発電装置。
【請求項6】
前記スペーサは、前記第1プレート及び前記第2プレートの一方に結合されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つの項に記載の熱電発電装置。
【請求項7】
前記スペーサは、複数の凹凸を形成するように折曲された金属板であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の熱電発電装置。
【請求項8】
前記第1プレート及び前記第2プレートの前記熱電モジュールと対向する部分は平面に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つの項に記載の熱電発電装置。
【請求項9】
請求項1〜請求項8のいずれか1つの項に記載の熱電発電装置を用いた熱電発電方法であって、
前記スペーサにより形成された複数の前記流路に、相対的に高温の流体である高温流体及び相対的に低温の流体である低温流体を前記ユニットの積層方向において交互に供給することを特徴とする熱電発電方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給される高温流体及び低温流体の温度差を利用して熱電素子により発電する熱電発電装置及び熱電発電方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ゼーベック効果によって熱エネルギーを電気エネルギーに変換する熱電素子を利用して発電システムを構成したものがある(例えば、特許文献1)。特許文献1では、熱伝導性を有する一対のプレートによって熱電素子を挟み込んでプレート状熱発電ユニットを形成し、プレート状熱発電ユニットを複数積層して、隣り合うプレート状熱発電ユニットの間に高温流体が流れる高温流体通路及び低温流体が流れる低温流体通路を形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−81970号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の熱電素子からなる熱電モジュールを挟むプレートは、熱電モジュールとの熱交換を促進するために、熱電モジュールとの接触面積が大きいことが好ましい。そのため、通常平板状に形成される熱電モジュールに対応してプレートは平面状であることが好ましい。しかしながら、プレートを平面状にすると、プレートの剛性が低下するため、高温流体及び低温流体の圧力によってプレートが変形し、熱電モジュールに圧力が加わって熱電モジュールが破損するという問題がある。また、プレートの表面が平面状であると、高温流体及び低温流体の乱流が促進されず、プレートの表面に高温流体及び低温流体が均一に供給されなくなると共に、高温流体及び低温流体とプレートとの間の熱交換効率が低下するという問題がある。
【0005】
本発明は、以上の背景を鑑み、熱電発電装置において、プレートを熱電モジュールに対応した形状にすると共に、プレートの剛性を増加させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る熱電発電装置(1)は、少なくとも1つの熱電素子(15A、15B)を含む熱電モジュール(5)と、前記熱電モジュールを挟む第1プレート(2)及び第2プレート(3)とを含むユニット(7)が複数積層され、前記第1プレートの前記熱電素子側と相反する側の面(2A)と、前記第2プレートの前記熱電モジュール側と相反する側の面(3B)との間には、前記第1プレート及び前記第2プレートに当接すると共に、前記第1プレート及び前記第2プレートと共に流路(51、52)を形成するスペーサ(32)が設けられ、前記流路は、前記ユニットの積層方向において複数形成され、前記ユニットの積層方向において高温流体及び低温流体が交互に供給されることを特徴とする。
【0007】
この態様によれば、第1及び第2プレートは、第1及び第2プレート間に配置されたスペーサによって支持されるため、剛性が増加し、変形が生じ難くなる。また、スペーサによって第1及び第2プレートの剛性が増加するため、第1及び第2プレートの薄肉化や平面化が可能になり、高温流体及び低温流体と熱電モジュールとの熱交換効率を更に向上させることができる。
【0008】
上記の態様において、前記スペーサは、前記第1プレート及び前記第2プレートの一方に結合されているとよい。
【0009】
この態様によれば、スペーサが結合されたプレートは、剛性が一層向上する。
【0010】
上記の態様において、前記スペーサは、複数の凹凸(33A、33B)を形成するように折曲された金属板(33)であるとよい。
【0011】
この態様によれば、スペーサを簡素な構成で形成することができる。
【0012】
上記の態様において、前記熱電モジュールは、前記第1プレート及び前記第2プレートの一方に接着され、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方に接触しているとよい。
【0013】
この態様によれば、熱電発電装置のメンテナンス時等に、第1プレート及び第2プレートの他方と熱電モジュールとを容易に分解することができ、熱電モジュールの破損が防止される。
【0014】
上記の態様において、前記熱電モジュールは、前記第1プレート及び前記第2プレートの一方に接着され、前記第1プレート及び前記第2プレートの他方に貼り付けられた金属膜(25)に接触しているとよい。
【0015】
この態様によれば、金属膜が変形することによって、金属膜と熱電モジュールとの密着性が向上し、プレートと熱電モジュールとの熱交換効率が向上する。
【0016】
上記の態様において、前記金属膜は、熱伝導性グリース(21)によって前記第1プレート及び前記第2プレートの他方に貼り付けられているとよい。
【0017】
この態様によれば、熱伝導性グリースによって、金属膜と熱電モジュールとの密着性が一層向上する。また、金属膜とプレートとの密着性が向上する。
【0018】
上記の態様において、前記第1プレート及び前記第2プレートの前記熱電モジュールと対向する部分(2G、3G)は平面に形成されているとよい。
【0019】
この態様によれば、第1及び第2プレートと平板状の熱電モジュールとの接触面積を増加させて、第1及び第2プレートと熱電モジュールとの熱交換を促進することができる。これにより、熱電モジュールの両端部に生じる温度差が増加し、熱電モジュールの発電効率が向上する。
【0020】
また、本発明の他の側面は、上記の熱電発電装置を用いた熱電発電方法であって、前記スペーサにより形成された複数の流路に、相対的に高温の流体である高温流体及び相対的に低温の流体である低温流体を前記ユニットの積層方向において交互に供給することを特徴とする。
【0021】
この態様によれば、高効率な熱電発電が実現される。
【発明の効果】
【0022】
以上の態様によれば、熱電発電装置において、プレートを熱電モジュールに対応した形状にすると共に、プレートの剛性を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】実施形態に係る熱電発電装置の分解斜視図
図2】熱電発電装置の1つのユニットを第1プレート側から見た分解斜視図
図3】熱電発電装置の1つのユニットを第2プレート側から見た分解斜視図
図4】熱電モジュールの断面図
図5】第1プレートの第1面を拡大して示す斜視図
図6】熱電発電装置の断面図
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面を参照して、本発明に係る熱電発電装置の実施形態について説明する。図1に示すように、熱電発電装置1は、複数枚のプレート2、3と、所定のプレート2、3間に介装される熱電モジュール5とを有する。複数枚のプレート2、3及び熱電モジュール5は、第1プレート2及び第2プレート3と、第1プレート2及び第2プレート3の間に介装される熱電モジュール5とによって、繰り返しの最小単位となるユニット7を構成している。
【0025】
1つのユニット7を構成する第1プレート2及び第2プレート3は、それぞれ金属板から形成され、互いに等しい略長方形の外形を有する。本実施形態では、第1プレート2及び第2プレート3は、上下に長い略長方形に形成されている。第1プレート2及び第2プレート3は、主面が前後を向くように配置され、前面2A、3A及び後面2B、3Bを有する。第1プレート2及び第2プレート3は、第1プレート2の後面2Bが第2プレート3の前面3Aと対向するように、前後方向に互いに積層されている。
【0026】
図2及び図3に示すように、第1プレート2及び第2プレート3は、略長方形の外形の4つの隅部に、厚み方向に貫通する第1孔2C、3C、第2孔2D、3D、第3孔2E、3E、及び第4孔2F、3Fを有する。第1及び第2プレート2、3の第1孔2C、3Cは互いに対向し、同様に第2孔2D、3D、第3孔2E、3E、及び第4孔2F、3Fも互いに対向している。前方を向いた状態を基準として、各プレート2、3において、第1孔2C、3Cは右上隅部、第2孔2D、3Dは左上隅部、第3孔2E、3Eは左下隅部、第4孔2F、3Fは右下隅部に形成されている。各孔は、例えば円形に形成されているとよい。
【0027】
第1プレート2の中央部2Gの後面2B、及び第2プレート3の中央部3Gの前面3Aは、平滑な平面に形成されている。詳細には、中央部2G、3Gは、各プレート2、3の上下方向における中央部2G、3Gであって、各プレート2、3の左右の側縁部2K、3Kを除く部分をいう。各プレート2、3の第1孔2C、3C及び第2孔2D、3Dの周囲を含む上端部2H、3Hと、第3孔2E、3E及び第4孔2F、3Fの周囲を含む下端部2J、3Jと、中央部2G、3Gの左右両側を上下に延びる左右の側縁部2K、3Kとは、エンボス加工がなされ、表面及び裏面は複数のビード11(凹凸)が形成されている。このビード11は、第1プレート2及び第2プレート3の曲げ剛性を高める効果を奏する。また、後述するが、第1プレート2の表面及び第2プレート3の裏面に沿って流れる流体の剥離及び振動を誘起し、乱れを促進する効果を奏する。
【0028】
第2プレート3の表面の中央部3Gには、複数の熱電モジュール5が配置されている。熱電モジュール5は、複数の熱電素子15A、15Bを平面状に配置したものであり、一方の面と他方の面との間に温度差が生じることによって、電力を発生するものである。熱電モジュール5は、例えば図4に示すように、2枚のプレート13A、13Bと、2枚のプレート13A、13Bの間に配置された複数の熱電素子15A、15Bを有する。熱電素子15A、15Bは、ゼーベック効果によって熱エネルギーを電気エネルギーに変換する素子であり、複数のp型半導体15Aと複数のn型半導体15Bとを含む。複数の熱電素子15A、15Bは、2枚のプレート13A、13Bの間において各プレート13A、13Bに沿うように平面状に配置される。熱電素子15Aの一方のプレート13A側に配置される端部は、隣り合う熱電素子15Bの一方のプレート13A側に配置される端部と電極16によって接続され、熱電素子15Aの他方のプレート13B側に配置される端部は、他の隣り合う熱電素子15Bの他方のプレート13B側に配置される端部と電極16によって接続されている。熱電素子15A、15B及び電極16と各プレート13A、13Bとの間には絶縁材17が介装されている。これにより、複数の熱電素子15A、15Bは、一連の電気回路を形成する。各熱電素子15A、15Bの接続方法は、直列や並列等、任意に選択することができる。本実施形態では、1つの熱電モジュール5に含まれる複数の熱電素子15A、15Bは、互いに直列となるように接続され、電気回路の両端を形成する電極16には、リード線18が接続されている(図6参照)。
【0029】
熱電モジュール5を構成する2枚のプレート13A、13Bの縁部は、リード線18を引き出す部分を除いて、互いに結合されている。熱電モジュール5は、各プレート13A、13Bが主面をなす扁平な直方体、すなわち平板状に形成される。熱電モジュール5は、主面が前後を向くように第2プレート3の前面3A側に配置される。熱電モジュール5の前後の主面は、平滑な平面に形成されている。
【0030】
図6に示すように、第2プレート3の前面3Aの中央部3Gと、熱電モジュール5との間にはシムプレート20が介装されている。シムプレート20は、熱電モジュール5のプレート13Aの前面が第1プレート2の後面2B、又は後面2Bに結合された部材に当接可能なように、第1プレート2の後面2B及び第2プレート3の前面3Aの距離に応じて厚みが調整されている。シムプレート20は、銅やアルミニウム等の熱伝導率が高い金属板から形成され、前面及び後面が平滑な平面に形成されている。シムプレート20と第2プレート3の前面3Aの中央部3Gとの間、シムプレート20と熱電モジュール5の後面との間には、熱伝導性グリース21が介装されている。熱伝導性グリース21は、シリコーングリース等に銅やアルミニウム、酸化マグネシウム等の熱伝導率が高い金属や金属酸化物の粒子を分散させた公知の熱伝導性グリースであってよい。熱伝導性グリース21は、第2プレート3の前面3Aの中央部3Gとシムプレート20との隙間、シムプレート20と熱電モジュール5との隙間を埋め、第2プレート3と熱電モジュール5との熱伝導性を向上させる。
【0031】
熱伝導性グリース21の粘性によって、第2プレート3の前面3Aの中央部3Gに対してシムプレート20が保持され、シムプレート20の前面に複数の熱電モジュール5が保持されている。複数の熱電モジュール5のリード線18は、直列や並列等、任意に接続されている。
【0032】
図3及び図6に示すように、第1プレート2の後面2Bの中央部2Gには、熱伝導性グリース21によって金属膜25が保持されている。金属膜25は、銅やアルミニウム等から形成されている。金属膜25は、複数の熱電モジュール5の前面2A、3Aのそれぞれに対応するように、複数枚に分割されていてもよく、複数の熱電モジュール5の各前面(プレート13A)の全てに対応するように1枚に形成されていてもよい。金属膜25は、各熱電モジュール5の前面の全領域と当接可能な大きさに形成され、熱伝導性グリース21と熱電モジュール5との接触を阻止するように配置されていることが好ましい。
【0033】
図1及び図2に示すように、第1プレート2の後面2Bと第2プレート3の前面3Aとの間には、第1ガスケット30が介装される。第1ガスケット30は、第1及び第2プレート2、3の中央部2G、3Gを囲む枠部と、第1孔2C、3Cの周囲を囲む枠部と、第2孔2D、3Dの周囲を囲む枠部と、第3孔2E、3Eの周囲を囲む枠部と、第4孔2F、3Fの周囲を囲む枠部とを有する。第1プレート2の後面2B及び第2プレート3の前面3Aは、第1ガスケット30と当接する部分が平面状に形成されている。中央部2G、3Gを囲む枠部において、他の枠部と一部を共有しない部分、すなわち外部と区画する部分には、熱電モジュール5から延びるリード線18を引き出すための引き出し部が形成されている。引き出し部は、例えば第1ガスケット30の厚みを薄くすることによって形成されている。
【0034】
第1ガスケット30を介装して第1プレート2及び第2プレート3が互いに組み付けられた組付状態では、第1プレート2の後面2Bと第2プレート3の前面3Aとの空間は、中央部2G、3Gを含む空間と、第1孔2C、3Cを含む空間と、第2孔2D、3Dを含む空間と、第3孔2E、3Eを含む空間と、第4孔2F、3Fを含む空間とに区画され、密封される。なお、他の実施形態では、中央部2G、3Gを含む空間は、外部に対して開放されていてもよい。組付状態では、各熱電モジュール5の前面が第1プレート2の後面2Bに設けられた金属膜25に面接触している。
【0035】
図2に示すように、第1プレート2の前面2Aの中央部2Gには、スペーサ32が設けられている。スペーサ32は、複数のユニット7が前後に積層されたときに、第1プレート2の前面2Aの中央部2G及び第2プレート3の後面3Bの中央部3Gに複数箇所で当接し、第1プレート2の前面2A及び第2プレート3の後面3B間の距離を維持すると共に、第1プレート2及び第2プレート3の中央部2G、3Gを支持して第1プレート2及び第2プレート3の中央部2G、3Gに剛性を付与する。
【0036】
図5に示すように、本実施形態では、スペーサ32は、凹部33A及び凸部33Bを有するように屈曲成形された複数の帯状の金属板33を有する。金属板33は、左右に延在し、前方に突出する凸部33B及び後方に凹んだ凹部33Aが左右方向に等間隔、かつ交互に配置されている。各金属板33は、上下において互いに隣り合うものが、上下に間隔をおくように配置されている。また、上下において隣り合う各金属板33は、1つの凸部33Bの左右幅の半分だけ、互いに左右にオフセットして配置されている。これにより、凸部33B及び凹部33Aによって形成される各通路(空間)が上下方向において整合しなくなり(左右にずれ)、各通路を流れる流体の乱流化が一層促進される。なお、他の実施形態では、上下において隣り合う各金属板33は、1つの凸部33Bの左右幅だけ、互いに左右にオフセットして配置されていてもよい。各金属板33は、凹部33Aの底部を構成する部分が第1プレート2の前面2Aに面接触し、第1プレート2の前面2Aに溶接されている。各金属板33の各凸部33Bの先端面は、第1プレート2の前面2Aと平行な1つの仮想面上に配置されている。これにより、各ユニット7が前後に積層されたときに各凸部33Bの先端面は、第2プレート3の後面2B、3Bの中央部2G、3Gに面接触することができる。
【0037】
図1に示すように、第2プレート3の後面3Bと第1プレート2の前面2Aとの間には、第2ガスケット35又は第3ガスケット36が介装される。第2ガスケット35は、第1及び第2プレート2、3の中央部2G、3G、第1孔2C、3Cの周囲、及び第3孔2E、3Eの周囲を一体に囲む枠部と、第2孔2D、3Dの周囲を囲む枠部と、第4孔2F、3Fの周囲を囲む枠部とを有する。第3ガスケット36は、第1及び第2プレート2、3の中央部2G、3G、第4孔2F、3Fの周囲、及び第3孔2E、3Eの周囲を一体に囲む枠部と、第1孔2C、3Cの周囲を囲む枠部と、第3孔2E、3Eの周囲を囲む枠部とを有する。複数のユニット7が積層された状態で、前後に複数形成される第2プレート3の後面3Bと第1プレート2の前面2Aとの間には、第2ガスケット35及び第3ガスケット36が交互に配置される。すなわち、第1プレート2、第1ガスケット30、第2プレート3、第2ガスケット35、第1プレート2、第1ガスケット30、第2プレート3、第3ガスケット36が繰り返すように配置される。
【0038】
第2ガスケット35を介装して第1プレート2及び第2プレート3が互いに組み付けられた組付状態では、第2プレート3の後面3Bと第1プレート2の前面2Aとの空間は、中央部2G、3G、第1孔2C、3C、及び第3孔2E、3Eを含む空間と、第2孔2D、3Dを含む空間と、第4孔2F、3Fを含む空間とに区画され、それぞれが密封される。また、第3ガスケット36を介装して第1プレート2及び第2プレート3が互いに組み付けられた組付状態では、第2プレート3の後面3Bと第1プレート2の前面2Aとの空間は、中央部2G、3G、第2孔2D、3D、及び第4孔2F、3Fを含む空間と、第1孔2C、3Cを含む空間と、第3孔2E、3Eを含む空間とに区画され、それぞれが密封される。それぞれの組付状態では、スペーサ32の凸部33Bの先端面が第2プレート3の後面3Bの中央部2G、3Gに面接触している。
【0039】
前後に積層された複数のユニット7の前側には前端プレート41が配置され、後側には後端プレート42が配置されている。前端プレート41は、第1プレート2同様の構成を有する。具体的には、前端プレート41は、第1〜第4孔2C〜2Fに対応する第1〜第4孔41C〜41Fを有し、前面にスペーサ32を有する。後端プレート42は、第1〜第4孔2C〜2Fを有さない点を除いて、第1プレート2と同様の構成を有し、前面にスペーサ32を含む。前端プレート41の前側には前アウタプレート44が配置され、後端プレート42の後側には後アウタプレート45が配置されている。
【0040】
前アウタプレート44は、前端プレート41の第1孔41Cと対向する部分に高温流体入口孔44C、第2孔41Dと対向する部分に低温流体出口孔44D、第3孔41Eと対向する部分に高温流体出口孔44E、第4孔41Fと対向する部分に低温流体入口孔44Fを有する。高温流体入口孔44C、低温流体出口孔44D、高温流体出口孔44E、及び低温流体入口孔44Fは、前アウタプレート44を厚み方向に貫通する。高温流体入口孔44Cは高温流体源に接続され、高温流体出口孔44Eは高温流体排出部に接続され、低温流体入口孔44Fは低温流体源に接続され、低温流体出口孔44Dは低温流体排出部に接続される。
【0041】
前アウタプレート44の後面と前端プレート41の前面との間には、第1ガスケット30が介装されている。前端プレート41の後面と最も前側に配置されたユニット7の第1プレート2の前面2Aとの間には第2ガスケット35が介装されている。最も後側に配置されたユニット7の第2プレート3の後面3Bと後端プレート42の前面との間には第3ガスケット36が介装されている。
【0042】
前アウタプレート44と後アウタプレート45とは前後に延びる複数のタイロッド(図示省略)によって結合され、前端プレート41、複数枚のユニット7、後端プレート42、及び各ガスケット30、35、36は、前アウタプレート44及び後アウタプレート45によって前後方向から挟持されている。
【0043】
前アウタプレート44の後面、第1ガスケット30、及び前端プレート41の前面は、高温流体入口孔44Cと第1孔41Cとを接続する通路、低温流体出口孔44Dと第2孔41Dとを接続する通路、高温流体出口孔44Eと第3孔41Eとを接続する通路、低温流体入口孔44Fと第4孔41Fとを接続する通路を形成する。
【0044】
第1プレート2の後面2B、第1ガスケット30、及び第2プレート3の前面3Aは、各プレート2、3の各第1孔2C、3Cを接続する通路、各第2孔2D、3Dを接続する通路、各第3孔2E、3Eを接続する通路、各第4孔2F、3Fを接続する通路を形成すると共に、熱電モジュール5が配置された中央部2G、3Gを各通路から隔離する。
【0045】
第2プレート3の後面3B(又は前端プレート41の後面)、第2ガスケット35、及び第1プレート2の前面3Aは、各プレート2、3(41)の各第1孔2C、3C(41C)、中央部2G、3G、及び各第3孔2E、3E(41E)を互いに接続する高温流体通路51を形成する。高温流体通路51は、第1孔2C、3C(41C)から第3孔2E、3E(41E)に向けて中央部2G、3Gを上方から下方に対角線状に傾斜して流れる流路である(図1及び図6中の白抜き矢印参照)。高温流体通路51は、中央部2G、3Gにおいて、上端部2H、3H及び下端部2J、3Jよりも左右幅が大きく形成されている。
【0046】
第2プレート3の後面3B、第3ガスケット36、及び第1プレート2の前面3A(又は後端プレート42の前面)は、各プレート2、3(42)の各第2孔2D、3D(42D)、中央部2G、3G、及び各第4孔2F、3F(42F)を互いに接続する低温流体通路52を形成する。低温流体通路52は、第4孔2F、3F(42F)から第2孔2D、3D(42D)に向けて中央部2G、3Gを下方から上方に対角線状に傾斜して流れる流路である(図1及び図6中の黒色矢印参照)。低温流体通路52は、中央部2G、3Gにおいて、上端部2H、3H及び下端部2J、3Jよりも左右幅が大きく形成されている。
【0047】
以上の構成により、高温流体入口孔44Cに供給される高温流体は、各第1孔2C、3C、41C、各高温流体通路51、各第3孔2E、3E、41Eを順に通過して高温流体出口孔44Eから排出される。一方、低温流体入口孔44Fに供給される低温流体は、各第4孔41F、2F、3F、各低温流体通路52、各第2孔3D、2D、41Dを順に通過して低温流体出口孔44Dから排出される。これにより、熱電モジュール5を挟む一対のプレート2、3の前面2A及び後面3Bには高温流体及び低温流体が対向流となって流れ、熱電モジュール5の前面及び後面に温度差が生じる。
【0048】
以上のように構成した実施形態の熱電発電装置1は、第1プレート2及び第2プレート3の熱電モジュール5と対向した中央部2G、3Gが平滑な平面に形成されるため、金属膜25を介した第1プレート2と熱電モジュール5との接触面積、及びシムプレート20を介して第2プレート3と熱電モジュール5との接触面積を増加させて、第1プレート2及び第2プレート3と熱電モジュール5との熱交換を促進することができる。これにより、熱電モジュール5の前面及び後面に生じる温度差が増加し、熱電モジュール5の発電効率が向上する。第1及び第2プレート3、4は、第1及び第2プレート3、4間に配置されたスペーサによって支持されるため、剛性が増加し、変形が生じ難くなる。また、スペーサによって第1及び第2プレートの剛性が増加するため、第1及び第2プレートの薄肉化が可能になり、高温流体及び低温流体と熱電モジュールとの熱交換効率を更に向上させることができる。
【0049】
スペーサ32は、第1プレート2に結合されているため、第1プレート2の剛性が一層向上する。また、スペーサ32が第1プレート2に結合されているため、熱電発電装置1の組み立てが容易になる。
【0050】
スペーサ32は、高温流体通路51及び低温流体通路52内を横断し、高温流体通路51及び低温流体通路52を断続的に複数の通路に区画するため、高温流体通路51及び低温流体通路52内を流れる高温流体及び低温流体の乱流化を促進することができる。これにより、高温流体通路51及び低温流体通路52内を流れる高温流体及び低温流体の均一化が促進される。また、高温流体及び低温流体は、スペーサ32によって、第1プレート2の前面2A及び第2プレート3の後面3Bからの剥離が促進され、乱流化が促進される。これらによって、高温流体及び低温流体と第1及び第2プレート2、3との熱交換が促進される。
【0051】
仮に熱電モジュール5の両面を熱伝導性グリース21等の粘着剤によって第1プレート2及び第2プレート3に密着させた場合、第1プレート2及び第2プレート3を開くときに、粘着剤によって負荷が加わり、熱電モジュール5が破損する虞がある。本実施形態では、熱電モジュール5の後面のみを熱伝導性グリース21によって第2プレート3に設けられたシムプレート20に密着させ、熱電モジュール5の前面を第1プレート2の後面2Bに設けられた金属膜25に接触させたため、メンテナンス時等に第1プレート2の後面2B及び第2プレート3の前面3Aを開くときに、熱電モジュール5に負荷が加わらず、破損が防止される。
【0052】
金属膜25は、熱伝導性グリース21によって第1プレート2の後面2Bに貼り付けられている。そのため、金属膜25は熱伝導性グリース21と共に変形して熱電モジュール5の前面に追従することができ、熱電モジュール5との密着性が向上する。
【0053】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記の実施形態では、スペーサ32が第1プレート2の前面2Aに結合された例を示したが、スペーサ32は第1プレート2の前面2Aに代えて第2プレート3の後面3Bに結合されてもよい。また、スペーサ32は第1プレート2の前面2Aと、第2プレート3の後面3Bとの両方に結合されてもよい。また、第1プレート2の前面2Aに第1のスペーサ32を結合すると共に、第2プレート3の後面3Bに第2のスペーサ32を結合し、第1のスペーサ32及び第2のスペーサ32が互いに当接するようにしてもよい。また、スペーサ32は、第1プレート2及び第2プレート3のいずれにも結合せず、第1プレート2の前面2A及び第2プレート3の後面3B間に挟持されていてもよい。
【0054】
また、本実施形態では、スペーサ32を互いに独立した複数の金属板33から形成したが、金属板33は、上下に延在する連結部材等によって互いに連結されていてもよい。また、エンボス加工等により凹凸が形成された一枚の板を、第1プレート2に結合してもよい。
【0055】
他の実施形態では、スペーサ32は、第1プレート2及び第2プレート3のいずれにも溶接又は接着されず、第1プレート2及び第2プレート3に挟持されてもよい。スペーサ32は、第1プレート2及び第2プレート3間の空間を、互いに連続した複数の通路(空間)に区画する。スペーサ32は、1つの部材から形成されてもよく、複数の部材から形成されてもよい。スペーサ32を構成する各部材は、例えば板状部材であり、エンボス加工等によって形成された凹凸や、貫通孔を複数有するとよい。スペーサ32は、例えば第1プレート2及び第2プレート3に形成された突起に係止されることによって、第1プレート2及び第2プレート3に対する位置決めがなされるとよい。また、スペーサ32は、第1プレート2又は第2プレート3の第1孔2C、3C、第2孔2D、3D、第3孔2E、3E、及び第4孔2F、3Fのいずれかの縁部に係止される係止部を有し、係止部が第1〜第4孔2C〜2F、3C〜3Fのいずれかに係止されることによって、第1プレート2及び第2プレート3に対して位置決めがなされてもよい。
【0056】
また、スペーサ32は、第1プレート2及び第2プレート3間に介装される第2ガスケット35又は第3ガスケット36に一体に形成されていてもよい。この場合、スペーサ32は、ガスケット35、36と同じ材料から形成されてもよく、ガスケット35、36と異なる材料から形成され、結合されていてもよい。
【0057】
シムプレート20は、熱電モジュール5の厚み、及び第1プレート2の後面2B及び第2プレートの前面3A間の距離に応じて省略してもよい。この場合には、熱伝導性グリース21によって熱電モジュール5の後面を第2プレート3の前面3Aに保持させるとよい。
【0058】
上記の実施形態では、図6に示すようにリード線18によって複数の熱電モジュール5を接続したが、回路が形成されたプリント基板上に複数の熱電モジュール5を配置し、前記回路を介して熱電モジュール5を接続してもよい。プリント基板は、熱伝導性グリース21によってシムプレート20又は第2プレート3に直接に保持されるとよい。プリント基板は、厚みが薄いフレキシブルプリント基板であることが好ましい。
【0059】
上記の実施形態では、高温流体通路51及び低温流体通路52の流れ方向が上下に対して傾斜するようにしたが、他の実施形態では、高温流体通路51及び低温流体通路52の流れ方向が上下と平行であってもよい。この場合、高温流体入口孔44Cを前アウタプレート44の左上隅部に配置して第2孔2D、3Dに接続し、高温流体出口孔44Eを前アウタプレート44の左下隅部に配置して第3孔2E、3Eに接続し、低温流体入口孔44Fを前アウタプレート44の右下隅部に配置して第4孔2F、3Fに接続し、低温流体出口孔44Dを前アウタプレート44の右上隅部に配置して第1孔2C、3Cに接続する。また、第2ガスケット35が、第1及び第2プレート2、3の中央部2G、3G、第1孔2C、3Cの周囲、及び第4孔2F、3Fの周囲を一体に囲む枠部と、第2孔2D、3Dの周囲を囲む枠部と、第3孔2E、3Eの周囲を囲む枠部とを有する。第3ガスケット36が、第1及び第2プレート2、3の中央部2G、3G、第2孔2D、3Dの周囲、及び第3孔2E、3Eの周囲を一体に囲む枠部と、第1孔2C、3Cの周囲を囲む枠部と、第4孔2F、3Fの周囲を囲む枠部とを有する。
【0060】
図4に示した熱電モジュール5の構成は、一例であり、他の公知の様々な構成を適用することができる。
【0061】
上記の実施形態では、第1プレート2及び第2プレート3等を略長方形の外形に形成したが、形状は任意に選択することができ、例えば円形等の外形に形成してもよい。
【符号の説明】
【0062】
1 :熱電発電装置
2 :第1プレート
2A :前面
2B :後面
2G :中央部
3 :第2プレート
3A :前面
3B :後面
3G :中央部
3H :上端部
3J :下端部
5 :熱電モジュール
7 :ユニット
11 :ビード
15A、15B :熱電素子
20 :シムプレート
21 :熱伝導性グリース
25 :金属膜
30 :第1ガスケット
32 :スペーサ
33 :金属板
33A :凹部
33B :凸部
35 :第2ガスケット
36 :第3ガスケット
51 :高温流体通路
52 :低温流体通路
図1
図2
図3
図4
図5
図6