【実施例】
【0015】
本発明の実施例について
図1A、
図1B、
図2及び
図3を用いて以下説明する。
【0016】
図1Aと
図1Bは、本発明の実施例に係る真空処理装置の一例であるプラズマ処理装置の構成の概略を模式的に示す縦断面図である。
図1Aは、プラズマ処理装置の正面図を、
図1Bは側面図を示している。
【0017】
図1Aや
図1Bに示すプラズマ処理装置は、大きく分けて真空容器100と、その上方に配置され真空容器100内部に供給されるガスを励起してプラズマを生成するための電界または磁界を形成する励振部と、真空容器100の底面に連結されてその下方に配置され真空容器100内を所定の高い真空度にするためのターボ分子ポンプ106等の排気部とを備えている。
【0018】
真空容器100上方の励振部には、真空容器100内の空間に供給される磁界を形成する複数巻きのソレノイドコイル101とこれと磁気的に結合されたヨークと、真空容器100に導入される電界を形成するための高周波の電力が供給される円板形状を有したアンテナ103が配置されている。アンテナ103には、高周波の電力を形成する高周波電源105が、整合器104を介して接続されている。
【0019】
本実施例において、真空容器100はプラズマ処理装置の底部を構成して内部に電源とその制御装置が配置されたベッド部120の上方に配置されている。装置架台107は、ベッド部120の平坦で使用者がその上に載ることが可能な上面の上方に配置された複数本の柱状の部材であり、真空容器100はその底面がこれらの上端に接続されて位置が固定されている。
【0020】
さらに、MFC本体やその内部を流れるガスの流用を検定するMFC流量検定器とが内部に配置された箱状の容器であるMFCボックス112も、ベッド部120の上に載せられて装置架台107に接続されて位置が固定されている。MFCボックス112には複数のMFCが配置され、これらのMFCは真空容器100内に配置されプラズマが形成されて内部に配置されたウエハが処理される処理室にプラズマを形成するために供給される処理ガスが内部を通流する処理ガス供給配管113及びMFCの動作の検定に使用したガスが内部を通流して排気されるMFC検定ガス排気配管111が接続されている。
【0021】
排気部を構成する排気ポンプの1つであるターボ分子ポンプ106は、ベッド部上方の真空容器100の底面下方の空間に配置され、その入口が真空容器100の底面に排気用の経路を介してこれと連結されている。真空容器100の底面には図示しないに内部の空間の排気用の開口が配置され、当該開口とターボ分子ポンプ106の入口とは排気経路を挟んで連通されて、当該開口を通って処理室から排出された処理ガスやプラズマや処理に伴って形成された反応生成物の粒子がターボ分子ポンプ106の入口に流入するように構成されている。
【0022】
ターボ分子ポンプ106の排気口は排気配管109と連結され内部同士が連通するように接続され、排気配管109にはMFC検定ガス排気配管111のガスの排出側の端部が接続され、排気配管109とMFCとが連通可能に構成されている。さらに、排気配管109の排気の流れ方向下流側の端部はロータリーポンプ等の粗引きポンプ110が接続されている。また、本実施例の排気配管109上には内部の圧力を検知する圧力計108が備えられている。
【0023】
圧力計108は図示しない制御装置と電気信号を通信可能に接続されている。圧力計108からの圧力を示す検知信号は制御装置に向けて送信され、制御装置において排気配管109内で可燃性ガス等の危険なガスが混ざり合わないように常に排気されていることが判定され検出される。
【0024】
制御装置は、圧力計108から受信した信号から排気配管109内の圧力が設定した許容範囲を超えたことが検出されると、プラズマ処理装置の複数の箇所の配置された複数のガス用の配管を開閉するための図示しないバルブを閉じるようにこれらに指令信号を発信して処理ガスの真空容器100内部への供給を強制的に停止させる。そして、このことにより排気配管109の内部での処理ガスが混合されることを抑制するインターロックを作動させる機能を備えている。
【0025】
真空容器100は円筒形状を有したアルミやステンレス等の金属製の容器であって、その内部に円筒形を有した空間であってプラズマが形成され処理対象のウエハが処理される処理室を備えている。処理室内のプラズマが形成される空間の下方にはウエハがその上面に載せられる円筒形を有した試料台102が配置され、実質的に円形を有した当該上面とアンテナ103の円形の下面とは対向して配置されている。
【0026】
アンテナ103の下面の下方には、処理室の天井面の中央部を構成してアルミナあるいはシリコンまたはその化合物等の誘電体製の図示しない円板が配置されている。また、当該円板の中央部には処理ガス供給配管113(
図1B)を通りMFCにより流量または速度が処理に適した範囲内の値に調節されて供給された処理用のガスが通って処理室内に導入される複数の導入孔が配置されている。
【0027】
また、試料台102は図上処理室の底面に接続されて配置されているが、本実施例はこのような構成に限定される必要はなく、試料台102と処理室の底面との間に空間が形成されるように試料台102が処理室内の上下方向について中間の位置に保持される構成を備えても良い。この場合には、処理室内のガスやプラズマ、反応生成物等の粒子が排出される円形の排気用の開口の中心の軸と、円筒形を有した試料台102および円板状のアンテナ103の中心の軸とを合致させるか、合致していると見做せる程度に近似した位置となるように配置され、試料台102の上方のプラズマや処理ガス、反応生成物の粒子が試料台102の周囲を通って底面中央の排気用の開口に流入するように構成する。これにより、試料台102の上面及び周囲において、ガスや粒子の流れの速度や流量の分布の周方向のバラつきが抑制される。
【0028】
このようなプラズマ処理装置において、真空容器100の側壁に連結された図示しない別の真空容器であってその内部の空間で処理対象のウエハが搬送される真空搬送容器内部の当該搬送用の空間である減圧された真空搬送室内を図示しないロボットアーム等の搬送装置のアーム先端部に載せられて、真空容器100内の処理室と真空搬送室との間を連通する通路であるゲート内を通り処理室内搬送されたウエハは、試料台102の実質的に円形を有した上面に載置される。ゲートが図示しないバルブにより気密に閉塞された後当該上面を構成する誘電体製の膜または板の内部に配置された膜状の電極に供給された直流電力により形成された電荷による静電気力を用いてウエハが当該誘電体製の膜上に吸着されて保持され、その後、MFCボックス112内に配置された少なくとも1つのMFCにより流量または速度を適切に調節された処理ガスが処理ガス供給配管113を通流して、アンテナ103とその下方の誘電体製の円板との間の隙間に供給され、当該円板中央部下面に配置された導入孔を通り真空容器100内に均等に供給される。
【0029】
試料台102上面下方の処理室の排気用の開口から排出されターボ分子ポンプ106の入り口に流入するガス等の粒子の排気の流量または速度は、図示しないバルブによる当該開口の流路の面積の増減の調節により調節される。処理室へ供給される処理用ガスの流量または速度と排気用の開口からのガスの排出の流量または速度とのバランスにより、処理室内の圧力がウエハの処理に適した範囲内の値に調節される。この状態で、ソレノイドコイル101に供給された直流電力によって形成された磁界と高周波電源105から出力されて整合器104を介して導体製のアンテナ103に供給された高周波電力によって生成された高周波の電界が処理室内に供給され、これらの相互作用により処理ガスの原子または分子が励起されてウエハ上方の処理室内の空間にプラズマが形成される。
【0030】
この状態で、試料台102内に配置された図示しない円板または円筒形を有した金属製の部材に、図示しない高周波電源105と異なる周波数の高周波電力を出力する電源から電力が供給され、ウエハ上方にプラズマの電位との電位差に応じたバイアス電位が形成されて、ウエハの表面に予め配置されたマスク層と処理対象の膜層とを含む複数の膜層により構成された膜構造の処理対象の膜層の処理が実施される。なお、ウエハの処理中にはウエハと試料台102上面の誘電体膜との間の隙間にHe等の熱伝達性を有するガスが供給されて、試料台102とウエハとの間の熱伝達を促進してウエハの温度が処理に適した所定の許容範囲になるように調節される。
【0031】
ウエハの処理の終点が図示しない終点判定装置からの出力を受信した制御装置により検出されると、バイアス電位の形成が停止されるとともにプラズマの形成が停止されてウエハの処理が停止される。その後、処理済みのウエハは、静電気力による吸着が解除されて、ゲートを閉じていたバルブが開放されて処理室内にアームを伸長させて先端を進入させたロボットアームの当該先端に受け渡されて当該アームの収縮によって処理室外に搬出される。別の未処理のウエハが在る場合には、上記と同様に処理室内に搬入されて処理が実施される。
【0032】
所定の枚数のウエハ各々について上記のようなウエハの処理を実施した後に、制御装置からの指令信号に基づいて、プラズマ処理装置はウエハの処理を一時的に休止して保守、点検の動作を実施する。このような動作として、例えば、処理室を含む真空容器100内部を大気圧かこれと見做せる程度に近似した圧力まで増大させた後、内部を開放して試料台102等の処理室内の部材の表面の清掃や部品の交換を実施する。
【0033】
このような保守、点検の動作の一部として、本実施例では、MFCの流量の検定が実施される。本実施例に係るプラズマ処理装置が実施するMFCの流量を検定する動作について、
図2及び
図3を用いて説明する。
【0034】
図2は、
図1Aや
図1Bに示すプラズマ処理装置におけるMFCの配管構成の概略を模式的に示す図である。
図3は、
図2に示すMFC流量検定器200の構成の概略を模式的に示す図面である。
【0035】
本実施例では、
図2に示すように、MFCボックス112内には、真空容器100の処理室内に処理用ガスとして供給される複数種類のガスの各々に対応して、MFC 201を備えた複数本のガス配管が配置されている。これら各々のガス配管は、各々のガスが貯留された貯留部等のガス源(ガス供給元)202に連結されるとともにガスの流れ方向についてMFCの下流側の箇所で合流して1本の処理用ガス配管に纏められている。
【0036】
合流して1本に纏められた配管は処理ガス供給配管113に接続される。ガス源202からの各々の種類のガスはガス配管を通流してこのガス配管上のMFC201により、処理に適した流量または速度に調節された後、合流して所定の組成にされた処理用ガスとして処理ガス供給配管113内を通して処理室に供給される。
【0037】
また、各々のガス配管は、MFCボックス112内の複数のMFC201の下流側において処理ガス用の合流部とは異なる箇所の別の合流部において合流して1本に纏められている。この別の合流部で纏められた配管は、MFCボックス112内においてMFCの流量を検定するためのMFC流量検定器200に接続されている。
【0038】
MFC流量検定器200はガスの流れ方向下流側においてMFC検定ガス排気配管111に接続されており、別の合流部を介して流れるMFCからのガスは流量の検定に使用された後にMFC検定ガス排気配管111を通してプラズマ処理装置外部へ或いはこれが設置されたクリーンルーム等の建屋の外部に排気される。
【0039】
図3に示すように、MFC流量検定器200は、容器の内部に、ガスの流れ方向上流側で別の合流部からのガス配管に連結され下流側でMFC検定ガス排気配管111に連結された流量検定チャンバー301と、この流量検定チャンバー301に接続され流量検定時に圧力を測定する流量検定用圧力計302とを備えている。さらに、同容器内部には、流量検定チャンバー301のガスの流れ方向上下流側において別の合流部からのガス配管及びMFC検定ガス排気配管111との間のガス配管上には、それぞれ一次側バルブ300および二次側バルブ303が備えられている。
【0040】
このようなMFC流量検定器200を用いてMFC201の流量の検定がされる場合には、まず制御装置からの指令信号に基づいて、MFC流量検定器200内に備えられている流量検定器一次側バルブ300、流量検定器二次側バルブ303の2つのバルブが開にされる。次に、この状態で流量を検定したいMFC201に、これ対応する1つの種類の処理用ガスを所定の流量で流すように指令信号が発信される。
【0041】
当該1つの種類の処理用ガスは、流量検定チャンバー301内の圧力が予め設定された測定開始圧力P0以下で安定したことがMFC流量検定器200の流量検定用圧力計302からの出力が用いられて制御装置において検出されるまで、MFC201を通して流されてMFC検定ガス排気配管111から排気され続ける。流量検定チャンバー301内の圧力の安定は、圧力値の変動が予め定められた期間の間に所定の許容される範囲内であるか否かが流量検定用圧力計302により検知された結果の出力から制御装置により検出されて判定される。
【0042】
検定の対象に係る処理ガスのMFC流量検定器200の流量検定チャンバー301内の圧力が測定開始圧力P0以下で安定したことが検出されると、制御装置からの指令信号に応じて、当該処理ガスが流されたままでMFC流量検定器200内の流量検定器二次側バルブ303のみが閉塞され流量検定チャンバーからの処理用ガスの排出が停止される。このため、流量検定チャンバー301内には当該処理ガスが溜められることになり当該チャンバー内の圧力が上昇する。
【0043】
この際の圧力の変化は測定開始圧力P0から流量検定用圧力計302からの出力により検出され、この出力を受信した制御装置では、流量検定チャンバー301内での圧力の変化と時間の変化との関係を用いて、MFC201の流量が算出される。制御装置は、このような算出を行なうための図示していない演算器と算出に用いられる手順とアルゴリズムが記載されたソフトウエアが記憶された記憶装置とを備えている。
【0044】
MFC201の流量が算出された後、制御装置はMFC流量検定器200内の流量検定器二次側バルブ303を開放する指令信号を発信し、検定に使用した処理ガスがMFC検定ガス排気配管111を介して排気される。その後、さらに別の流量にてMFC流量検定を実施する場合は、MFC201流量が変更されて上記と同様の動作が繰り返される。
【0045】
本実施例において、流量検定チャンバー301内の圧力が測定開始圧力P0以下で安定するのを待つ理由は、流量検定チャンバー301内に処理ガスを流し始めた直後はバルブ動作等の影響で処理ガスの供給圧力が不安定となり、この状態では正確な流量検定ができないためである。そのため、まずは処理ガスの供給圧力が測定開始圧力P0以下で安定するのを待つこととしている。なお、測定開始圧力P0からの圧力上昇値が大きい方が、より良い検定精度が得られるため、処理ガスの供給圧力と装置の排気能力を考慮して、測定開始圧力P0は極力低く設定した方が良い。
【0046】
前述したMFC201の流量検定においては、流量検定チャンバー301内の処理ガスを排気する際に、流量検定チャンバー301内に溜まっていた処理ガスが一気にMFC検定ガス排気配管111に流れ込む虞がある。この場合には、圧力計108(
図2)が設定圧力を超えた圧力を検知してしまい、インターロックが作動してMFC201の流量検定が中断されてしまう。このことを抑制するため、本実施例ではMFC検定ガス排気配管111の排気配管109に接続される箇所は、当該排気配管109上の内側を流れるガスの流れ方向について圧力計108よりも下流側であって粗引きポンプ110の入口により近い位置にされている。
【0047】
なお、MFC検定ガス排気配管111の接続位置Aと圧力計108との間のガス配管上の距離L1は、当該距離L1の排気配管109内部の容積が流量検定チャンバー301の容積より大きくなるような値とすることが望ましい。MFC201の検定中には、流量検定チャンバー301にその内部の容積分の処理ガスが封入されている。この流量検定チャンバー301の容積以上の容積がMFC検定ガス排気配管111の接続位置Aと圧力計108との間の排気配管109を含む配管の内部にあれば、圧力計108に処理ガスが流れ込むことを抑制できる。
【0048】
また、MFC検定ガス排気配管111の接続位置Aは下流の粗引きポンプ110により近い方が、MFC201の流量検定の際に処理ガスが排気ポンプ110にて排気されやすくなる。これにより、圧力計108によってMFC検定ガス排気配管111内の圧力が所定の許容される上限を超えたことが検知されることが抑制されMFC201の流量検定が中断されることが低減される。このため、プラズマ処理装置の保守、点検の作業の時間が低減され装置全体としての処理の効率が向上する。
【0049】
一方で、
図2に示すMFC検定ガス排気配管111の長さL2(a)+L2(b)+L2(c)+L2(d)(以下、L2とする)或いはMFC検定ガス排気配管111と排気配管109との接続部Aから粗引きポンプ110入口までの長さL3(a)+L3(b)(同L3)が必要以上に大き過ぎる場合には、MFC検定ガス排気配管111から接続部Aを流れるガスの圧力損失も必要以上に大きくなってしまう。MFC検定ガス排気配管111の圧力損失が大き過ぎる場合には、上記したMFC201の流量検定を開始後に流量検定チャンバー301内の圧力が測定開始圧力P0以下になり安定するまで処理ガスを流し続ける工程において、処理ガスが排気ポンプ110によって十分に排気されず、この結果流量検定チャンバー301の圧力が測定開始圧力P0以下にならないため流量検定ができない、もしくは流量検定チャンバー301内の圧力が安定しない状態が長期間継続してしまう。この様な状態でMFC201の流量検定を実施すると、検定により検出された結果としての流量と実際のものとのズレが許容される範囲を超えて大きくなって検定精度が悪くなってしまう、或いはその検定の結果の再現性も損なわれてしまうという問題が生じる。
【0050】
そこで本実施例においてMFC検定ガス排気配管111の長さL2は、MFC流量検定器200から排気配管109との接続部AまでのMFC検定ガス排気配管111及び接続部Aから粗引き気ポンプ110までの排気配管109の箇所、即ちMFC流量検定器200から粗引きポンプ110の入り口までのMFC201流量検定に用いられるガスの排気の経路における当該ガスの圧力損失の合計が、測定開始圧力P0よりも小さくなるようにされている。
【0051】
つまり、MFC流量検定器200から排気配管109との接続部AまでのMFC検定ガス排気配管111の長さL2及び当該接続部Aから粗引きポンプ110の入口までの排気配管109の長さL3との和L2+L3または接続部Aの位置を、特に、排気配管109の流れ方向の軸に垂直な面上の方向についての径はMFC検定ガス排気配管111の径よりも十分に大きいものが一般的であってこのような場合に排気配管109長さL3での圧力損失はMFC検定ガス排気配管111の長さL2での圧力損失に対して影響が無視できる程度のものである場合には長さL2を、適切に選択して実現することにより、当該長さL2+L3あるいはL2に対応する配管の部分における排気の圧力損失の大きさを検定のための測定を開始する圧力P0と真空ポンプ110入口の圧力値との差、或いは粗引きポンプ110入口圧力が圧力P0と比べ無視出来る程度に小さい場合には圧力値P0よりも小さくされている。
【0052】
このような構成により、上記実施例では、流量検定チャンバー301の内部の圧力を安定させ、あるいはより短い時間で安定にすることができ、検定の精度を高く実現することができる。また、このような検定の再現性が向上し、このことによりMFCによって処理室への供給が調節される処理ガスの流量の精度が向上され、均一且つ再現性の高い処理を実施できるプラズマ処理装置またはその検定の方法が実現される。
【0053】
以上、本実施例によれば、真空容器内に処理ガスを供給するためのMFCの流量検定が確実に実施され、均一で再現性の高い処理が可能な真空処理装置を提供することができる。
【0054】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある構成の一部を他の構成に置き換えることも可能であり、また、ある構成に他の構成を加えることも可能である。