特許第6670576号(P6670576)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6670576均一なRF電力供給のための導電性ガスケットを含むESCアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6670576
(24)【登録日】2020年3月4日
(45)【発行日】2020年3月25日
(54)【発明の名称】均一なRF電力供給のための導電性ガスケットを含むESCアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20200316BHJP
   H01L 21/205 20060101ALI20200316BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20200316BHJP
【FI】
   H01L21/68 R
   H01L21/205
   H01L21/302 101G
【請求項の数】21
【外国語出願】
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-200638(P2015-200638)
(22)【出願日】2015年10月9日
(65)【公開番号】特開2016-122829(P2016-122829A)
(43)【公開日】2016年7月7日
【審査請求日】2018年10月5日
(31)【優先権主張番号】14/517,095
(32)【優先日】2014年10月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】特許業務法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・キンボール
(72)【発明者】
【氏名】キース・ギャフ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー・マチュシキン
(72)【発明者】
【氏名】ジーガン・チェン
(72)【発明者】
【氏名】キース・コメンダント
【審査官】 宮久保 博幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−130826(JP,A)
【文献】 特開2011−119654(JP,A)
【文献】 特開2008−042117(JP,A)
【文献】 特開2002−231798(JP,A)
【文献】 特表2016−503234(JP,A)
【文献】 特表2015−517225(JP,A)
【文献】 特開2011−151336(JP,A)
【文献】 特開2005−033181(JP,A)
【文献】 米国特許第06188563(US,B1)
【文献】 特表2011−525040(JP,A)
【文献】 特表2007−511900(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
H01L 21/205
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板を処理するための処理装置であって、
前記半導体基板が中で処理される処理チャンバと、
前記処理チャンバと流体連絡し、前記処理チャンバ内にプロセスガスを供給するように適合されたプロセスガス源と、
前記処理チャンバ内で前記プロセスガスをプラズマ状態に励起するように適合されたRFエネルギー源と、
前記半導体基板の前記処理中にプロセスガスおよび副生成物を前記処理チャンバから排気するように適合された真空源と、
静電チャックアセンブリと、を備え、
前記静電チャックアセンブリが、
静電クランプ(ESC)電極、および前記ESC電極の下にある少なくとも1つのRF電極を含むセラミック材料層であって、前記少なくとも1つのRF電極および前記ESC電極が、前記セラミック材料層内に埋め込まれたセラミック材料層と、
温度制御式のRF駆動型ベースプレートと、
前記セラミック材料層と前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートとの間に配設された接合層であって、前記接合層が、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートを前記セラミック材料層に接合する接合層と、
前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面に沿って、前記接合層を通って延びる少なくとも1つの環状導電性ガスケットであって、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面を前記RF電極に電気的に結合し、
前記セラミック材料層が、前記半導体基板の前記処理中に前記半導体基板を静電クランプするように適合された支持面を含む、処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、共に前記接合層に延びる
外側環状導電性ガスケットと、
内側環状導電性ガスケットと、を備え、
前記内側環状導電性ガスケットが、前記外側環状導電性ガスケットの半径方向内側に配設される、処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記セラミック材料層が、その円周に沿って延びるステップ部分を含む、処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記セラミック材料層が、複数の垂直な導電性ビアを含み、
前記垂直な導電性ビアが、前記少なくとも1つのRF電極を前記少なくとも1つの環状導電性ガスケット、または前記セラミック材料層内の環状電気接点に電気的に接続する、処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、螺旋ガスケットである、処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の処理装置であって、
(a)前記静電チャックアセンブリが、前記半導体基板の下面に伝熱ガスを送給する前記支持面にある少なくとも1つの出口と、前記少なくとも1つのガス経路に所定の圧力で伝熱ガスを供給するように動作可能な伝熱ガス源に接続された前記セラミック材料層内の少なくとも1つのガス経路とをさらに備える、
(b)前記接合層が、エラストマー材料によって形成される、
(c)前記静電チャックアセンブリが、リフトピンをさらに備え、前記リフトピンが、前記静電チャックアセンブリの前記支持面上に前記半導体基板を下降させ、前記静電チャックアセンブリの前記支持面から前記半導体基板を上昇させるように動作可能である、
(d)前記ESC電極が、単極または双極ESC電極である、
(e)前記セラミック材料層が、個別に制御可能な加熱器区域を形成するように動作可能な複数の個別に制御される加熱器を含む、
(f)前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、セグメント化されたガスケットを備える
(g)前記ESC電極が、導電性材料のパターンを含む、
(h)前記少なくとも1つのRF電極が、導電性材料のパターンを含む、
(i)前記セラミック材料層の下面が、少なくとも1つの円周方向に延びるチャネルを含み、
(j)前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットそれぞれの上部が、前記少なくとも1つの円周方向に延びるチャネルのそれぞれのチャネル内に配設され、
(k)前記セラミック材料層の前記下面が、外周縁ステップを含み、
(l)前記外周縁ステップが、前記セラミック材料層の前記下面の外周縁の周りに延び、
(m)前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットの環状導電性ガスケットの上部が、前記外周縁ステップ内に配設される、処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の処理装置であって、さらに、
前記処理装置によって行われるプロセスを制御するように構成された制御システムと、
前記処理装置の制御のためのプログラム命令を備える非一時的なコンピュータ機械可読媒体と、を備える、処理装置。
【請求項8】
請求項1に記載の処理装置であって、
前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートが、誘電体絶縁材料の上層および誘電体絶縁材料の外層を含み、
前記誘電体絶縁材料が、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面に配設され、前記半導体基板と前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートとの間のアークを減少するように適合され、
誘電体絶縁材料の前記外層が、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの外面に配設され、前記半導体基板と前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートとの間のアークを減少するように適合され、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットに接触する前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面の領域が、前記誘電体絶縁材料を含まない、処理装置。
【請求項9】
請求項1に記載の処理装置において半導体基板を処理するための方法であって、
前記静電チャックアセンブリの前記支持面上に前記半導体基板を支持することと、
前記プロセスガスを前記プロセスガス源から前記処理チャンバ内に供給することと、
前記処理チャンバ内で前記プロセスガスをプラズマ状態に励起することと、
前記処理チャンバ内で前記半導体基板を処理することと
を含む方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記処理が、前記半導体基板をプラズマエッチングすること、または前記半導体基板上で堆積プロセスを行うことを含む、方法。
【請求項11】
半導体基板を処理するための静電チャックアセンブリであって、
セラミック材料と、前記セラミック材料内に埋め込まれた少なくとも1つの無線周波数(RF)電極とを備える第1の層と、
温度制御式のRF駆動型ベースプレートと、
前記第1の層と前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートとの間に配設された接合層と、
前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面に沿って、前記接合層を通って延びる少なくとも1つの環状導電性ガスケットであって、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面を前記少なくとも1つのRF電極に電気的に結合し、
RF電力が、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートから前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットを通って前記少なくとも1つのRF電極に流れる、静電チャックアセンブリ。
【請求項12】
請求項11に記載の静電チャックアセンブリであって、
前記第1の層が、静電クランプ(ESC)電極を含み、
前記ESC電極が、前記半導体基板を前記第1の層の上面に静電クランプするように構成され、
前記少なくとも1つのRF電極が、前記第1の層内に埋め込まれた前記ESC電極の下方に配設され、
前記接合層が、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートを前記第1の層に接合し、
前記第1の層が、前記半導体基板の前記処理中に前記半導体基板を静電クランプするように適合された支持面を含む、静電チャックアセンブリ。
【請求項13】
請求項12に記載の静電チャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、共に前記接合層に延びる外側環状導電性ガスケットと、内側環状導電性ガスケットと、を備え、
前記内側環状導電性ガスケットが、前記外側環状導電性ガスケットの半径方向内側に配設される、静電チャックアセンブリ。
【請求項14】
請求項12に記載の静電チャックアセンブリであって、
前記第1の層が、前記第1の層の円周に沿って延びるステップ部分を含む、静電チャックアセンブリ。
【請求項15】
請求項12に記載の静電チャックアセンブリであって、
前記第1の層が、複数の垂直な導電性ビアを含み、
前記垂直な導電性ビアが、前記少なくとも1つのRF電極を前記少なくとも1つの環状導電性ガスケット、または前記第1の層内の環状電気接点に電気的に接続する、静電チャックアセンブリ。
【請求項16】
請求項12に記載の静電チャックアセンブリであって、Oリングをさらに備え、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが前記第1の層の外径よりも小さく、前記第1の層の前記外径ひく10mmよりも大きいか等しい外径を有する導電性材料のバンドによって形成され、保護Oリングが、前記導電性材料のバンドを取り囲み、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、導電性エポキシ接着剤または導電性シリコーン接着剤から形成され、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートを前記第1の層に接合する、静電チャックアセンブリ。
【請求項17】
請求項12に記載の静電チャックアセンブリであって、
(a)前記静電チャックアセンブリが、前記半導体基板の下面に伝熱ガスを送給する前記支持面にある少なくとも1つの出口と、前記少なくとも1つのガス経路に所定の圧力で伝熱ガスを供給するように動作可能な伝熱ガス源に接続された前記第1の層内の少なくとも1つのガス経路とをさらに備える、
(b)前記接合層が、エラストマー材料によって形成される、
(c)前記静電チャックアセンブリが、リフトピンをさらに備え、前記リフトピンが、前記静電チャックアセンブリの前記支持面上に前記半導体基板を下降させる、および前記静電チャックアセンブリの前記支持面から前記半導体基板を上昇させるように動作可能である、
(d)前記ESC電極が、単極または双極ESC電極である、
(e)前記第1の層が、個別に制御可能な区域を加熱するように動作可能な複数の個別に制御される加熱器を含む、
(f)前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、セグメント化されたガスケットを備える、
(g)前記ESC電極が、導電性材料のパターンを含む、
(h)前記少なくとも1つのRF電極が、導電性材料のパターンを含む、
(i)前記第1の層の下面が、少なくとも1つの円周方向に延びるチャネルを含み、
(j)前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットそれぞれの上部が、前記少なくとも1つの円周方向に延びるチャネルのそれぞれのチャネル内に配設される、
(k)前記第1の層の前記下面が、外周縁ステップを含み、
(l)前記外周縁ステップが、前記第1の層の前記下面の外周縁の周りに延びる、
(m)前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットの環状導電性ガスケットの上部が、前記外周縁ステップ内に配設される、静電チャックアセンブリ。
【請求項18】
請求項12に記載の静電チャックアセンブリであって、
前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートが、誘電体絶縁材料の上層および誘電体絶縁材料の外層を含み、
前記誘電体絶縁材料が、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面に配設され、前記半導体基板と前記温度制御式RF駆動型ベースプレートとの間のアークを減少するように適合され、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットに接触する前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面の領域が、前記誘電体絶縁材料を含まない、
前記誘電体絶縁材料の外層が、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの外面に配設され、前記半導体基板と前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートとの間のアークを減少するように適合された、静電チャックアセンブリ。
【請求項19】
請求項12に記載の静電チャックアセンブリを形成する方法であって、
前記ESC電極および前記少なくとも1つのRF電極を未焼成セラミック材料層の間に配置することによって、前記ESC電極および前記少なくとも1つのRF電極を有する前記第1の層を形成することと、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが接合層を通って電気的に延び、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面を前記少なくとも1つのRF電極に電気的に結合するように、前記接合層を介して温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面に前記第1の層を接合することと、を含む方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、さらに、
焼成前に前記未焼成セラミック材料層に穴を開けることと、
前記開けられた穴に金属ペーストを充填して、前記少なくとも1つのRF電極を前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットに電気的に接続するように適合された複数の垂直な導電性ビアを形成することと、
前記垂直な導電性ビアの端部に環状電気接点を形成し、前記複数の垂直な導電性ビアおよび前記環状電気接点が、前記少なくとも1つのRF電極を前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットに電気的に接続するように適合されること、を含む、方法。
【請求項21】
請求項19に記載の方法であって、
前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面および外面に誘電体絶縁層をコーティングすることをさらに含み、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面の領域が、前記環状導電性ガスケットに電気的に接続するように適合され、コーティングされない、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電チャックアセンブリ設計の改良、および静電チャックアセンブリのRF電極にRFエネルギーを均一に供給する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プラズマエッチングチャンバ、プラズマ物理気相成長チャンバ、化学気相成長チャンバ、プラズマ化学気相成長チャンバ、および原子相堆積チャンバなどの真空チャンバ内で基板処理中に基板をクランプするために、様々なチャッキング構成が開発されている。1つの課題は、静電チャックのセラミック材料層内に埋め込まれた電極にRF電力を均一に供給することである。したがって、改良された静電チャック設計、および静電チャック内部に埋め込まれたRF電極にRF電力を供給する方法が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書では、基板を処理するための基板処理装置が開示される。半導体基板処理装置は、半導体基板が中で処理される処理チャンバと、処理チャンバと流体連絡し、プロセスガスを処理チャンバ内に供給するように適合されたプロセスガス源と、処理チャンバ内でプロセスガスを励起してプラズマ状態にするように適合されたRFエネルギー源とを備える。真空源が、処理のプロセスガスおよび副生成物を処理チャンバから排気するように適合される。処理チャンバが、上側静電クランプ(ESC)電極と少なくとも1つのRF電極とを含むセラミック材料層を備える静電チャックアセンブリを含む。静電チャックアセンブリはまた、温度制御式のRF駆動型ベースプレートと、温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面に沿って延びる少なくとも1つの環状導電性ガスケットとを含む。少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、温度制御式のRF駆動型ベースプレートをセラミック材料層に接合する接合層を通ってまたはその周囲に延び、温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面を少なくとも1つのRF電極に電気的に結合する。セラミック材料層が、基板処理中に基板を静電クランプするように適合された支持面を含む。
【0004】
さらに、本明細書では、上側静電チャックアセンブリを形成する方法が開示される。方法は、静電クランプ(ESC)電極および少なくとも1つのRF電極を間に挟んで未焼成セラミック材料層を配置し、未焼成セラミック材料層を焼成して、セラミック材料層を形成することによって、上側ESC電極および少なくとも1つのRF電極が中に埋め込まれたセラミック材料層を形成するステップを含む。セラミック材料層が、温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面に接合され、少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、接合層を通って延び、RF駆動型ベースプレートを少なくとも1つのRF電極に電気的に結合する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本明細書で開示される実施形態によるESCアセンブリの概略図である。
【0006】
図2】本明細書で開示される実施形態によるESCアセンブリの概略図である。
【0007】
図3】本明細書で開示される実施形態によるESCアセンブリの概略図である。
【0008】
図4】本明細書で開示される実施形態によるESCアセンブリの概略図である。
【0009】
図5】本明細書で開示される実施形態によるESCアセンブリの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書では、温度制御式のRF駆動型ベースプレートから少なくとも1つの環状導電性ガスケットを通して少なくとも1つのRF電極にRF電力が均一に供給される、半導体基板(基板)処理装置の静電チャック(ESC)アセンブリの実施形態を開示する。半導体基板処理装置は、好ましくは、半導体基板が中で処理される半導体基板処理チャンバ(すなわち真空チャンバ)と、処理チャンバと流体連絡し、プロセスガスを処理チャンバ内に供給するように適合されたプロセスガス源と、処理チャンバから処理のプロセスガスおよび副生成物を排気するように適合された真空源とを含む。処理装置は、好ましくは、プラズマ処理装置であり、これはさらに、処理チャンバ内に供給されたプロセスガスを処理チャンバ内で励起してプラズマ状態にするように適合されたRFエネルギー源を含む。また、半導体基板処理装置は、好ましくは、処理装置によって行われるプロセスを制御するように構成された制御システムと、処理装置の制御のためのプログラム命令を備える非一時的なコンピュータ機械可読媒体とを含む。処理チャンバは、半導体基板処理装置のプラズマエッチングチャンバ、化学気相成長チャンバ、プラズマ化学気相成長チャンバ、原子層堆積チャンバ、プラズマ原子層堆積装置などでよい(それらすべてを本明細書では真空チャンバと呼ぶ)。以下の説明では、本発明の実施形態を完全に理解できるように、いくつかの特定の詳細を記載する。しかし、本発明の実施形態をこれらの特定の詳細のいくつかまたはすべてを伴わずに実施することができることが当業者には明らかであろう。なお、よく知られているプロセス操作は、本明細書で開示される本発明の実施形態を不要に曖昧にしないように、詳細には説明していない。さらに、本明細書で使用する際、数値に関して使用されるときの語「約」は、±10%を表す。
【0011】
静電チャックアセンブリ(本明細書で使用する際には「ESCアセンブリ」)は、基板をクランプするために一般に使用され(例えばジョンセン−ラーベック(Johnsen Rahbek)効果またはクーロン効果)、半導体製造プロセス中に基板(すなわち半導体基板)の熱制御を提供する。ESCアセンブリは、電圧(DCまたはAC)がESCアセンブリ内の1つまたは複数の静電クランプ(ESC)電極に印加されるときに、その支持面上に基板を保持するためにクランプ力を提供し、ここで、ESC電極は、単極または双極ESC電極でよい。印加された電圧の除去後、基板を支持面から取り外すことができる。ESCアセンブリは、好ましくはリフトピンを含み、リフトピンは、基板が処理される前に、ESCアセンブリの支持基板上に基板を下降させる、また、基板が処理された後にESCアセンブリの支持面から基板を上昇させるように動作可能である。基板を下降および上昇させるように動作可能なリフトピンを含むESCアセンブリの例示的実施形態は、本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第6,567,258号で見ることができ、その特許の全体を参照により本明細書に組み込む。
【0012】
基板は、ESCアセンブリの支持面上にクランプされるが、基板とESC支持面との間の小さな空間/ギャップは、好ましくは、ヘリウムを充填され(通常は、1〜100Torrの間の圧力で)、基板とESCとの単なる物理的接触に比べて改良された伝熱効率を提供する。
【0013】
図1は、静電チャック(ESC)アセンブリ40を示し、これは、制御システム24に結合され、制御システム24は、ESCアセンブリ40によって行われるプロセスを制御するように動作可能であり、そのようなプロセスは、例えば、中に含まれるリフトピン(図示せず)の上昇および下降、ならびに、ESCアセンブリ40のセラミック材料層10の支持面(例えばメサパターン)30上に支持された半導体基板の温度制御である。支持面30の少なくとも1つの出口(すなわち、ガス開口)70は、支持面30上に支持された半導体基板の下面に伝熱ガスを送給することができる。セラミック材料層10内の少なくとも1つのガス経路71は、伝熱ガス源72に接続され、伝熱ガス源72は、少なくとも1つのガス経路71に所望の圧力で伝熱ガスを供給するように動作可能であり、それにより、少なくとも1つの出口70を通して、セラミック材料層10の支持面30上に支持された基板の裏面に伝熱ガスを送給することができる。
【0014】
セラミック材料層10は、その支持面30上に半導体基板をクランプするように動作可能なESC電極11と、ESC電極11の下にある少なくとも1つのRF電極12とを含むことができる。好ましくは、ESC電極11および少なくとも1つのRF電極12は、平坦または実質的に平坦であり、ESC電極11および少なくとも1つのRF電極12は、支持面30の上面に平行である。ESC電極と、ESC電極11の下方の少なくとも1つのRF電極とを含むESCアセンブリの例示的実施形態は、本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許第6,483,690号で見ることができ、その特許の全体を参照により本明細書に組み込む。
【0015】
上側ESC電極11は、導電性材料のパターンを含むことができ、双極または単極ESC電極でよい。一実施形態では、支持面30は、その外周縁に、0.5〜10mmの外側環状縁部シールを有することができ、それにより、クランプされた基板は、基板裏面の圧力と半導体基板処理装置の真空チャンバ内の圧力との間で最大約100Torrの圧力差を維持することが可能である。一実施形態では、支持面30の外側環状縁部シールは、約0.5mm未満でよい。したがって、基板の裏面に供給される伝熱ガスの圧力を維持することができ、それにより、ESCアセンブリ40と基板の間の熱伝導率を高める。さらに、支持面30は、複数のメサを含むメサパターンを含むことができ、それにより、基板と支持面30との間の接触面積を減少させることができる。
【0016】
温度制御式のRF駆動型ベースプレート20は、流路21を中に含むことができ、それにより、RF駆動型ベースプレート20の温度は、温度制御される流体を、流路21を通して循環させる温度制御ユニット22にRF駆動型ベースプレート20を接続することによって制御することができる。また、温度制御ユニット22は、RF駆動型ベースプレート20にわたって温度を均一に制御するために、流路21を通して循環される温度制御される流体の温度を制御することができ、または流路21を複数の区域に配置して、各区域内の温度を個別に制御することができる。
【0017】
ESCアセンブリ40のセラミック材料層10は、接合層80によって、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20上に接合される。接合層80は、好ましくは、エラストマー材料である。セラミック材料層10とRF駆動型ベースプレート20との間に接合層80を形成するために、接合層80を形成するエラストマー接合材料は、RF駆動型ベースプレート20に液状で塗布し、インサイチュで硬化させることができ、または代替として、接合層80を形成するエラストマー接合材料は、予備硬化または部分硬化された材料シートでよい。セラミック材料層10とRF駆動型ベースプレート20との間の接合層80の熱抵抗は、支持面30上に支持された基板内への約10W/cm2の熱束で、セラミック材料層10とRF駆動型ベースプレート20との間の温度差が2℃〜150℃になり得るように選択することができる。さらに、個別に制御される加熱器90をセラミック材料層10に埋め込み、個別に制御可能な加熱器区域を形成して、ESCアセンブリ40の支持面30の空間的および時間的温度、ならびに支持面30上に支持された半導体基板の空間的および時間的温度を個別に制御および調整することができる。
【0018】
温度制御式のRF駆動型ベースプレート20は、RF駆動型ベースプレート20にRF電力を供給するように動作可能なRFエネルギー源60に電気的に結合することができる。RFエネルギーは、RF駆動型ベースプレート20から、セラミック材料層10内に含まれる少なくとも1つのRF電極12に伝達され、ここで、各RF電極12は、好ましくは導電性材料のパターンによって形成される。RF電極12は、円板状または環状でよい。
【0019】
セラミック材料層に含まれるRF駆動型ベースプレートとRF電極との間でRF電力が容量結合されるESCアセンブリでは、RF駆動型ベースプレートとRF電極との間にRF電圧差が存在する。RF駆動型ベースプレートとRF電極とのRF電圧差は、セラミック材料層上に支持された基板とRF駆動型ベースプレートとのRF電圧差を高めることがあり、ここで、基板とRF駆動型ベースプレートとのRF電圧差は、それらの間にアークを生じさせ、それによりESCアセンブリを損壊することがある。RF駆動型ベースプレートとRF電極との直接の電気的接続を提供することは、RF駆動型ベースプレートとRF電極をほぼ同じ電圧にし、これは、セラミック材料層上に支持された基板とRF駆動型ベースプレートとの間でのアークの可能性を減少させることができる。しかし、温度制御式のRF駆動型ベースプレートからただ1点で、または1対の小面積電気接点でRF電極がRF電力を供給されるESCアセンブリでは、RF電極に不均一なRF電力が供給されることがあり、それにより、半導体基板の上面の上方で不均一なプラズマが生成される。さらに、RF電極とRF駆動型ベースプレートとの間で離散的な電気接続が形成されるとき、電気接続点で不均一な加熱が生じることがあり、これは、基板処理中の均一性を低下させることがある。さらに、離散的な電気接続は、それぞれの接続点で、ESCアセンブリを損壊させることがある許容可能な公差よりも高い温度まで加熱を生じることがある。
【0020】
したがって、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25によって、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20から少なくとも1つのRF電極12にRF電力を均一に供給することができ、ガスケット25は、接合層80を通って延び、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20の上面23aを、ESCアセンブリ40のセラミック材料層10内に埋め込まれたRF電極12に電気的に結合する。本明細書で使用する際、「環状」は、連続的または不連続のリングを表す。少なくとも1つの環状導電性ガスケット25は、好ましくは連続的なリングであり、RF駆動型ベースプレート20の外周付近で、RF駆動型ベースプレート20の上面23aの外側部分に沿って延びて、RF駆動型ベースプレート20から少なくとも1つのRF電極12にRF電力を均一に供給し、それにより、RF電力の方位角不均一性を減少させることができる。一実施形態では、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25は、リング形状の螺旋ガスケットでよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25は、中空体、または代替として中実体を有することができる。一実施形態では、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25はセグメント化することができる。少なくとも1つの環状導電性ガスケット25がセグメント化される場合、好ましくは、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25の一部分が除去されて、環状導電性ガスケット25の除去部分84は、環状導電性ガスケット25に沿って対称的に離して配置され、それにより、RF電力がRF駆動型ベースプレート20からRF電極12に均一に供給され、さらに、環状導電性ガスケット25は、その円周に沿って不均一な加熱(すなわち非対称の加熱)を生じない。さらに、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25が、除去部分84を含む(すなわちセグメント化される)場合、好ましくは、環状導電性ガスケット25の体積の約90%未満が除去され、それにより、残りの環状導電性ガスケット25の体積は、許容できる公差を超えて加熱されないように十分に大きく、それと同時に、環状導電性ガスケット25は、RF駆動型ベースプレート20からRF電極12にRF電力を均一に供給する。除去部分84は、ESCアセンブリ40に含まれる他の機能のための空間を提供するように環状導電性ガスケット25から除去することができる。例えば、少なくとも1つのガス経路71内でのガスの通過を妨げないように、環状導電性ガスケット25のいくつかの部分を除去することができる。
【0021】
セラミック材料層10の下面は、好ましくは、少なくとも1つの円周方向に延びるチャネル88を含み、ここで、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25それぞれの上部は、少なくとも1つのチャネル88のそれぞれのチャネル88内に配設される。代替実施形態では(図5参照)、セラミック材料層10の下面は、セラミック材料層10の下面の外周縁の周りに延びる外周縁ステップ118を含むことができ、ここで、環状導電性ガスケット25の上部は、外周縁ステップ118内に配設される。
【0022】
好ましくは、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20は、その上面23aに誘電体絶縁材料9aの上層を含み、この上層は、セラミック材料層10の支持面30上に支持された半導体基板とRF駆動型ベースプレート20との間のアークを減少させるように適合される。また、RF駆動型ベースプレート20は、外面23bに誘電体絶縁材料9bの外層を含むこともでき、この外層は、セラミック材料層10の支持面30上に支持された半導体基板とRF駆動型ベースプレート20との間のアークを減少させるように適合される。誘電体絶縁材料9a、9bは、RF駆動型ベースプレート20の上面23aおよび/または外面23bを陽極酸化処理することによって、またはRF駆動型ベースプレート20の上面23aおよび/または外面23b上に誘電体絶縁材料のコーティングを溶射することによって形成することができる。例えば、上面23aおよび/または外面23b上に、Al23の熱溶射コーティングを溶射することができる。好ましくは、環状導電性ガスケット25に接触するRF駆動型ベースプレート20の上面23aの領域は、誘電体絶縁材料9aを含まない。
【0023】
一実施形態では、図2に示されるように、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25が、外側環状導電性ガスケット25aと、外側環状導電性ガスケット25aの半径方向内側に配設された内側環状導電性ガスケット25bとを含むことができ、ここで、外側および内側環状導電性ガスケット25a、25bは、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20の上面23aをRF電極12に電気的に結合する。さらなる実施形態では、1つまたは複数の中間環状導電性ガスケットを、外側環状導電性ガスケット25aと内側環状導電性ガスケット25bとの間に配設することができる。例えば、図3に示されるように、中間環状導電性ガスケット25cを、外側環状導電性ガスケット25aと内側環状導電性ガスケット25bの間に配設することができ、ここで、外側、内側、および中間環状導電性ガスケット25a、25b、25cは、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20の上面23aをRF電極12に電気的に結合する。複数の環状導電性ガスケットを使用することによって、RF駆動型ベースプレート20からRF電極12にRF電力を均一に供給することができる。さらに、複数の環状導電性ガスケットを使用することによって、ESCアセンブリ40の不均一な加熱を減少させることができる。
【0024】
一実施形態では、図4に示されるように、ESCアセンブリ40のセラミック材料層10は、その上面の外周縁の周りに下側ステップ15を含むことができる。好ましくは、少なくとも1つのRF電極12が、ESC電極11の下方の内側RF電極12aと、下側ステップ15の下にある外側環状RF電極26とを備える。内側RF電極12aは、第1の環状導電性ガスケット25を介してRF駆動型ベースプレート20の上面23に電気的に結合することができる。外側環状RF電極26は、第2の外側環状導電性ガスケット27を介してRF駆動型ベースプレート20の上面23aに電気的に結合することができる。一実施形態では、複数の垂直な導電性ビア31が、外側環状RF電極26を内側RF電極12aに電気的に結合する。さらなる実施形態では、複数の垂直な導電性ビアが、外側環状RF電極26を外側環状導電性ガスケット27に電気的に接続することができ、ここで、垂直な導電性ビアと外側環状RF電極26との間に任意選択の環状電気接点を形成することができる。さらに、ガス経路などESCアセンブリ40に含まれる他の機能を妨害しないように、(例えば、セグメント化された外側環状導電性ガスケット27を形成するために)外側環状導電性ガスケット27のいくつかの部分を除去することができる。
【0025】
一実施形態では、セラミック材料層10内に含まれる、導電性材料の垂直なラインとして形成される複数の垂直な導電性ビア31は、少なくとも1つのRF電極12を少なくとも1つの環状導電性ガスケット25に電気的に接続することができる。好ましくは、少なくとも100個の垂直な導電性ビアが、RF電極12を環状導電性ガスケットに電気的に接続する。より好ましくは、少なくとも100個、少なくとも200個、少なくとも500個、または少なくとも1000個の垂直な導電性ビア31が、各環状導電性ガスケット25を少なくとも1つのRF電極12に電気的に接続する。例えば、一実施形態では、環状形態に配置された最大約1000個以上の垂直な導電性ビア31が、各環状導電性ガスケットをRF電極に電気的に接続することができる。100個よりも多い、好ましくは200個よりも多い垂直な導電性ビア31を使用することによって、小さな面積を有する離散的な電気接続に関連付けられる加熱の問題を減少または回避することができる。複数の垂直な導電性ビア31は環状に配置されて、その下に配設された環状導電性ガスケット25の形状に対応する。一実施形態では、セラミック材料層10は、複数の垂直な導電性ビア31の下に配設された環状導電性ガスケット電気接点32を含むことができ、ここで、垂直な導電性ビア31は、RF電極25を環状導電性ガスケット電気接点32に電気的に接続し、環状導電性ガスケット電気接点32は、環状導電性ガスケット25と電気的に通信する。好ましくは、環状導電性ガスケット電気接点32は、環状導電性ガスケット25の形状に対応するように形作られる。環状導電性ガスケット電気接点32は、複数の垂直な導電性ビア31と環状導電性ガスケット25とのより良い電気接続を提供する平坦面を形成することができる。
【0026】
セラミック材料層10の下面は、好ましくは、少なくとも1つのチャネル88を含み、ここで、少なくとも1つの導電性ガスケット25それぞれの上部は、それぞれのチャネル88内に配設される。好ましくは、各チャネル88は、少なくとも1つのRF電極12の下面、複数の垂直な導電性ビア31の下面、または環状導電性ガスケット電気接点32の下面がチャネル内で露出されるように構成され、それにより、少なくとも1つの導電性ガスケット25とのそれぞれの電気接続を形成することができる。
【0027】
一実施形態では、少なくとも1つの環状導電性ガスケット25は、円形断面(図4参照)または方形断面を有する導電性材料のバンドでよい。一実施形態では、少なくとも1つの導電性ガスケット25は、別個に形成し、次いでESCアセンブリ40の構成中にESCアセンブリ40内に設置することができる。この実施形態では、少なくとも1つの導電性ガスケット25は、例えば導電性螺旋ガスケットまたは導電性Oリングでよく、これは、セラミック材料層10とRF駆動型ベースプレート20との間に配設され、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20の上面をセラミック材料層10内に含まれる少なくとも1つのRF電極12に電気的に結合する。代替として、少なくとも1つの導電性ガスケット25は、ESCアセンブリ40の構成中に形成することができ、ここで、少なくとも1つのRFガスケット25は、導電性エポキシまたは導電性接着剤でよく、セラミック材料層10とRF駆動型ベースプレート20との間の接合層80を取り囲む溝に塗布される。導電性エポキシまたは導電性接着剤は、インサイチュで硬化されて、導電性ガスケット25(例えば導電性材料のバンド)を形成し、ここで、導電性ガスケット25は、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20の上面をセラミック材料層10に含まれる少なくとも1つのRF電極12に結合する。
【0028】
例えば、図5に示されるように、環状導電性ガスケット25を形成する導電性材料のバンドは、方形断面を有し、接合層80の周囲に延び、環状導電性ガスケット25の外周縁は、セラミック材料層10の外周縁の半径方向内側に約10mmの範囲内に、位置される(すなわち、環状導電性ガスケット25の外径は、セラミック材料層10の外径よりも約10mm以下、小さいことがある)。一実施形態では、保護Oリング78、例えばエラストマーOリングまたはTeflon(DuPont社によって製造されているPTFE−ポリテトラフルオロエチレン)カプセル化エラストマーOリングが、環状導電性ガスケット25を取り囲むことができ、半導体基板処理中に環状導電性ガスケット25をプラズマおよび/または反応性ガスから保護する。一実施形態では、保護Oリング78は、方形または略方形の断面を有することができ、ここで、保護Oリング78は、方形または略方形の断面の最長寸法に沿った凸形表面を含むことができる。保護Oリング(すなわち縁部シール)の例示的実施形態は、本願と同じ譲受人に譲渡された米国特許出願第2013/0340942号で見ることができ、その特許文献の全体を参照により本明細書に組み込む。
【0029】
環状導電性ガスケット25を形成する導電性材料のバンドは、RF駆動型ベースプレート20をセラミック材料層10に接合し、温度制御式のRF駆動型ベースプレート20の上面をRF電極12に電気的に結合することができる。この実施形態では、環状導電性ガスケット25を形成する材料は、導電性エポキシ接着剤または導電性シリコーン接着剤でよく、これは、RF駆動型ベースプレート20とセラミック材料層10との間の接合層80を取り囲む溝内でインサイチュで硬化される。一実施形態では、導電性エポキシ接着剤または導電性シリコーン接着剤は、例えば銀フィラーなどの導電性フィラーを含むことができる。さらなる実施形態では、複数の垂直な導電性ビア(図示せず)が、RF電極12を環状導電性ガスケット25を形成する導電性材料のバンドに電気的に接続することができる。この実施形態では、任意選択で、外周縁ステップ118をセラミック材料層10の下面に設けなくてもよい。
【0030】
ESCアセンブリを形成するために、本明細書で開示される実施形態によれば、上側静電クランプ(ESC)電極および少なくとも1つのRF電極を間に挟んで未焼成セラミック材料層を配置することによって、上側ESC電極および少なくとも1つのRF電極が中に埋め込まれたセラミック材料層が形成される。上側ESC電極および少なくとも1つのRF電極を間に含む未焼成セラミック材料層は、セラミック材料層を形成するために焼成される。セラミック材料層は、温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面に接合され、少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、RF駆動型ベースプレートをRF電極に電気的に結合する。一実施形態では、上側ESC電極および少なくとも1つのRF電極はそれぞれ、未焼成セラミック材料のそれぞれの層上に金属ペーストをスクリーン印刷することによって形成することができる。
【0031】
一実施形態では、焼成前に、配置された未焼成セラミック材料層に穴を開けることができる。穴には金属ペーストを充填することができ、RF駆動型ベースプレートとセラミック材料層との間に含まれる少なくとも1つの環状導電性ガスケットに少なくとも1つのRF電極を電気的に接続するように適合された複数の垂直な導電性ビアを形成する。さらに、複数の垂直な導電性ビアの下端部に環状導電性ガスケット電気接点を形成することができ、ここで、垂直な導電性ビアおよび環状導電性ガスケット電気接点は、少なくとも1つのRF電極を少なくとも1つの環状導電性ガスケットに電気的に接続するように適合される。一実施形態では、RF駆動型ベースプレートの上面および/または外面には、それぞれの表面を陽極酸化処理することによって、またはAl23でそれぞれの表面を熱溶射コーティングすることによって、誘電体絶縁層をコーティングすることができ、ここで、環状導電性ガスケットに電気的に接続するように適合されたRF駆動型ベースプレートの上面の領域はコーティングされない。
【0032】
プラズマ処理などの処理操作中、プロセスガス源からのプロセスガスが処理チャンバ(すなわち真空チャンバ)内に供給され、プロセスガスは、RFエネルギーを処理チャンバ内に供給することによってプラズマ状態にされ、それにより、次いで、プラズマエッチングまたはプラズマ堆積プロセスによって基板を処理することができる。真空源は、チャンバからプロセスガスおよびプロセス副生成物を排気する。真空チャンバ内で半導体基板を処理している間、RF電力は、RF駆動型ベースプレートから環状導電性ガスケットを通してRF電極および/または外側環状RF電極に均一に供給される。
【0033】
本発明を、その特定の実施形態を参照して詳細に述べてきたが、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく様々な変更および修正を施すことができ、均等物を採用することもできることが当業者には明らかであろう。
本発明は、たとえば、以下のような態様で実現することもできる。
適用例1:
半導体基板を処理するための半導体基板処理装置であって、
半導体基板が中で処理される処理チャンバと、
前記処理チャンバと流体連絡し、前記処理チャンバ内にプロセスガスを供給するように適合されたプロセスガス源と、
前記処理チャンバ内で前記プロセスガスをプラズマ状態に励起するように適合されたRFエネルギー源と、
前記処理のプロセスガスおよび副生成物を前記処理チャンバから排気するように適合された真空源と、
静電チャックアセンブリと、を備え、
前記静電チャックアセンブリが、
静電クランプ(ESC)電極、および前記ESC電極の下にある少なくとも1つのRF電極を含むセラミック材料層と、
温度制御式のRF駆動型ベースプレートと、
前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面に沿って延びる少なくとも1つの環状導電性ガスケットと、を備え、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートを前記セラミック材料層に接合する接合層を通ってまたはその周囲に延び、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面を前記RF電極に電気的に結合し、
前記セラミック材料層が、半導体基板処理中に半導体基板を静電クランプするように適合された支持面を含む、半導体基板処理装置。
適用例2:
適用例1の処理装置であって、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、
外側環状導電性ガスケットと、
前記外側環状導電性ガスケットの半径方向内側に配設された内側環状導電性ガスケットと、を備える、または、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、
外側環状導電性ガスケットと、
前記外側環状導電性ガスケットの半径方向内側に配設された内側環状導電性ガスケットと、
前記外側環状導電性ガスケットと前記内側環状導電性ガスケットとの間に配設された1つまたは複数の中間環状導電性ガスケットと、を備える、処理装置。
適用例3:
適用例1の処理装置であって、
(a)前記セラミック材料層が、その上面の外周縁の周りに下側ステップを含む、
(b)前記セラミック材料層が、その上面の外周縁の周りに下側ステップを含み、前記少なくとも1つのRF電極が、前記ESC電極の下方の内側RF電極と、前記下側ステップの下にある外側環状RF電極とを備え、前記内側RF電極が、第1の環状導電性ガスケットを介して前記RF駆動型ベースプレートの前記上面に電気的に結合され、前記外側環状RF電極が、第2の外側環状導電性ガスケットを介して前記RF駆動型ベースプレートの前記上面に電気的に結合される、または
(c)前記セラミック材料層が、その上面の外周縁の周りに下側ステップを含み、前記少なくとも1つのRF電極が、前記ESC電極の下方の内側RF電極と、前記下側ステップの下にある外側環状RF電極とを備え、前記内側RF電極が、第1の環状導電性ガスケットと複数の垂直な導電性ビアとを介して前記RF駆動型ベースプレートの前記上面に電気的に結合され、前記外側環状RF電極が、第2の外側環状導電性ガスケットを介して前記RF駆動型ベースプレートの前記上面に電気的に結合され、複数の垂直な導電性ビアが、前記外側環状RF電極を前記内側RF電極に電気的に結合する、処理装置。
適用例4:
適用例1の処理装置であって、
(a)前記セラミック材料層が、複数の垂直な導電性ビアを含み、前記垂直な導電性ビアが、前記少なくとも1つのRF電極を前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットに電気的に接続し、前記複数の垂直な導電性ビアが、少なくとも100個、少なくとも200個、少なくとも500個、または少なくとも1000個の垂直な導電性ビアを含む、または
(b)前記セラミック材料層が、複数の垂直な導電性ビアを含み、前記垂直な導電性ビアが、前記少なくとも1つのRF電極を前記セラミック材料層の環状導電性ガスケット電気接点に電気的に接続し、前記電気接点が、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットと電気的に連絡し、前記複数の垂直な導電性ビアが、少なくとも100個、少なくとも200個、少なくとも500個、または少なくとも1000個の垂直な導電性ビアを含む、処理装置。
適用例5:
適用例1の処理装置であって、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、
(a)円形または方形断面を有する、
(b)螺旋ガスケットである、
(c)前記セラミック材料層の外径に等しい外径を有する導電性材料のバンドによって形成される、
(d)前記セラミック材料層の外径よりも約10mm小さい外径を有する導電性材料のバンドによって形成され、保護Oリングが、前記導電性材料のバンドを取り囲む、および/または
(e)導電性エポキシ接着剤または導電性シリコーン接着剤から形成され、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、前記RF駆動型ベースプレートを前記セラミック材料層に接合する、処理装置。
適用例6:
適用例1の処理装置であって、
(a)前記静電チャックアセンブリが、前記半導体基板の下面に伝熱ガスを送給する前記支持面にある少なくとも1つの出口と、前記少なくとも1つのガス経路に所望の圧力で伝熱ガスを供給するように動作可能な伝熱ガス源に接続された前記セラミック材料層内の少なくとも1つのガス経路とをさらに備える、
(b)前記接合層が、エラストマー材料によって形成される、
(c)前記静電チャックアセンブリが、リフトピンをさらに備え、前記リフトピンが、前記静電チャックアセンブリの前記支持面上に前記半導体基板を下降させ、前記静電チャックアセンブリの前記支持面から前記半導体基板を上昇させるように動作可能である、
(d)前記ESC電極が、単極または双極ESC電極である、
(e)前記セラミック材料層が、個別に制御可能な加熱器区域を形成するように動作可能な複数の個別に制御される加熱器を含む、
(f)前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、セグメント化されたガスケットを備える
(g)前記ESC電極が、導電性材料のパターンを含む、
(h)前記少なくとも1つのRF電極が、導電性材料のパターンを含む、
(i)前記セラミック材料層の下面が、少なくとも1つの円周方向に延びるチャネルを含み、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットそれぞれの上部が、前記少なくとも1つのチャネルのそれぞれのチャネル内に配設される、および/または
(j)前記セラミック材料層の下面が、その外周縁の周りに延びる外周縁ステップを含み、環状導電性ガスケットの上部が、前記外周縁ステップ内に配設される、処理装置。
適用例7:
適用例1の処理装置であって、さらに、
前記処理装置によって行われるプロセスを制御するように構成された制御システムと、
前記処理装置の制御のためのプログラム命令を備える非一時的なコンピュータ機械可読媒体と、を備える、処理装置。
適用例8:
適用例1の処理装置であって、
前記RF駆動型ベースプレートが、
前記セラミック材料層の前記支持面上に支持された半導体基板と前記RF駆動型ベースプレートとの間のアークを減少させるように適合された誘電体絶縁材料の上層を、上面上に含む、および/または、
前記セラミック材料層の前記支持面上に支持された半導体基板と前記RF駆動型ベースプレートとの間のアークを減少するように適合された誘電体絶縁材料の外層を、外面上に含む、処理装置。
適用例9:
半導体基板処理装置の半導体基板処理チャンバで有用な静電チャックアセンブリであって、
静電クランプ(ESC)電極、および前記ESC電極の下方の少なくとも1つのRF電極を含むセラミック材料層と、
温度制御式のRF駆動型ベースプレートと、
前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面に沿って延びる少なくとも1つの環状導電性ガスケットであって、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートを前記セラミック材料層に接合する接合層を通ってまたはその周囲に延び、前記温度制御式のRF駆動型ベースプレートの前記上面を前記少なくとも1つのRF電極に電気的に結合する少なくとも1つの環状導電性ガスケットと、を備え、
前記セラミック材料層が、半導体基板処理中に半導体基板を静電クランプするように適合された支持面を含む、静電チャックアセンブリ。
適用例10:
適用例9の静電チャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、外側環状導電性ガスケットと、前記外側環状導電性ガスケットの半径方向内側に配設された内側環状導電性ガスケットと、を備える、または、
前記環状導電性ガスケットが、外側環状導電性ガスケットと、前記外側環状導電性ガスケットの半径方向内側に配設された内側環状導電性ガスケットと、前記外側環状導電性ガスケットと前記内側環状導電性ガスケットとの間に配設された1つまたは複数の中間環状導電性ガスケットと、を備える、静電チャックアセンブリ。
適用例11:
適用例9の静電チャックアセンブリであって、
(a)前記セラミック材料層が、その上面の外周縁の周りに下側ステップを含む、
(b)前記セラミック材料層が、その上面の外周縁の周りに下側ステップを含み、前記少なくとも1つのRF電極が、前記ESC電極の下方の内側RF電極と、前記下側ステップの下にある外側環状RF電極とを備え、前記内側RF電極が、第1の環状導電性ガスケットを介して前記RF駆動型ベースプレートの前記上面に電気的に結合され、前記外側環状RF電極が、第2の外側環状導電性ガスケットを介して前記RF駆動型ベースプレートの前記上面に電気的に結合される、または
(c)前記セラミック材料層が、その上面の外周縁の周りに下側ステップを含み、前記少なくとも1つのRF電極が、前記ESC電極の下方の内側RF電極と、前記下側ステップの下にある外側環状RF電極とを備え、前記内側RF電極が、第1の環状導電性ガスケットと複数の垂直な導電性ビアとを介して前記RF駆動型ベースプレートの前記上面に電気的に結合され、前記外側環状RF電極が、第2の外側環状導電性ガスケットを介して前記RF駆動型ベースプレートの前記上面に電気的に結合され、複数の垂直な導電性ビアが、前記外側環状RF電極を前記内側RF電極に電気的に結合する、静電チャックアセンブリ。
適用例12:
適用例9の静電チャックアセンブリであって、
(a)前記セラミック材料層が、複数の垂直な導電性ビアを含み、前記垂直な導電性ビアが、前記少なくとも1つのRF電極を前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットに電気的に接続し、前記複数の垂直な導電性ビアが、少なくとも100個、少なくとも200個、少なくとも500個、または少なくとも1000個の垂直な導電性ビアを含む、または
(b)前記セラミック材料層が、複数の垂直な導電性ビアを含み、前記垂直な導電性ビアが、前記少なくとも1つのRF電極を前記セラミック材料層の環状導電性ガスケット電気接点に電気的に接続し、前記電気接点が、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットと電気的に連絡し、前記複数の垂直な導電性ビアが、少なくとも100個、少なくとも200個、少なくとも500個、または少なくとも1000個の垂直な導電性ビアを含む、静電チャックアセンブリ。
適用例13:
適用例9の静電チャックアセンブリであって、
前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、
(a)円形または方形断面を有する、
(b)螺旋ガスケットである、
(c)前記セラミック材料層の外径に等しい外径を有する導電性材料のバンドによって形成される、
(d)前記セラミック材料層の外径よりも約10mm小さい外径を有する導電性材料のバンドによって形成され、保護Oリングが、前記導電性材料のバンドを取り囲む、および/または
(e)導電性エポキシ接着剤または導電性シリコーン接着剤から形成され、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、前記RF駆動型ベースプレートを前記セラミック材料層に接合する、静電チャックアセンブリ。
適用例14:
適用例9の静電チャックアセンブリであって、
(a)前記静電チャックアセンブリが、前記半導体基板の下面に伝熱ガスを送給する前記支持面にある少なくとも1つの出口と、前記少なくとも1つのガス経路に所望の圧力で伝熱ガスを供給するように動作可能な伝熱ガス源に接続された前記セラミック材料層内の少なくとも1つのガス経路とをさらに備える、
(b)前記接合層が、エラストマー材料によって形成される、
(c)前記静電チャックアセンブリが、リフトピンをさらに備え、前記リフトピンが、前記静電チャックアセンブリの前記支持面上に前記半導体基板を下降させる、および前記静電チャックアセンブリの前記支持面から前記半導体基板を上昇させるように動作可能である、
(d)前記ESC電極が、単極または双極ESC電極である、
(e)前記セラミック材料層が、個別に制御可能な加熱器区域を形成するように動作可能な複数の個別に制御される加熱器を含む、
(f)前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットが、セグメント化されたガスケットを備える、
(g)前記ESC電極が、導電性材料のパターンを含む、
(h)前記少なくとも1つのRF電極が、導電性材料のパターンを含む、および/または
(i)前記セラミック材料層の下面が、少なくとも1つの円周方向に延びるチャネルを含み、前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットそれぞれの上部が、前記少なくとも1つのチャネルのそれぞれのチャネル内に配設される、および/または
(j)前記セラミック材料層の下面が、その外周縁の周りに延びる外周縁ステップを含み、環状導電性ガスケットの上部が、前記外周縁ステップ内に配設される、静電チャックアセンブリ。
適用例15:
適用例9の静電チャックアセンブリであって、
前記RF駆動型ベースプレートが、
前記セラミック材料層の前記支持面上に支持された半導体基板と前記RF駆動型ベースプレートとの間のアークを減少するように適合された誘電体絶縁材料の上層を上面上に含み、および/または
前記セラミック材料層の前記支持面上に支持された半導体基板と前記RF駆動型ベースプレートとの間のアークを減少するように適合された誘電体絶縁材料の外層を外面上に含む、静電チャックアセンブリ。
適用例16:
適用例1の半導体基板処理装置において半導体基板を処理するための方法であって、
前記静電チャックアセンブリの前記支持面上に半導体基板を支持することと、
前記プロセスガスを前記プロセスガス源から前記処理チャンバ内に供給することと、
前記処理チャンバ内で前記プロセスガスをプラズマ状態に励起することと、
前記処理チャンバ内で前記半導体基板を処理することであって、前記RF駆動型ベースアセンブリから前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットを通して前記少なくとも1つのRF電極に、RF電力が均一に供給される、処理と
を含む方法。
適用例17:
適用例16の方法であって、
前記処理が、前記半導体基板をプラズマエッチングすること、または前記半導体基板上で堆積プロセスを行うことを含む、方法。
適用例18:
静電チャックアセンブリを形成する方法であって、
静電クランプ(ESC)電極および少なくとも1つのRF電極を間に挟んで未焼成セラミック材料層を配置し、前記未焼成セラミック材料層を焼成して、セラミック材料層を形成することによって、前記上側ESC電極および前記少なくとも1つのRF電極が中に埋め込まれた前記セラミック材料層を形成することと、
少なくとも1つの環状導電性ガスケットが接合層を通って電気的に延び、前記RF駆動型ベースプレートの上面を前記少なくとも1つのRF電極に電気的に結合するように、温度制御式のRF駆動型ベースプレートの上面に前記セラミック材料層を接合することと、を含む方法。
適用例19:
適用例18の方法であって、
焼成前に前記未焼成セラミック材料層に穴を開けて、前記開けられた穴に金属ペーストを充填して、前記少なくとも1つのRF電極を前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットに電気的に接続するように適合された複数の垂直な導電性ビアを形成すること;または、
焼成前に前記未焼成セラミック材料層に穴を開けて、前記開けられた穴に金属ペーストを充填して、複数の垂直な導電性ビアを形成し、前記垂直な導電性ビアの端部に環状電気接点を形成し、前記垂直な導電性ビアおよび前記環状電気接点が、前記少なくとも1つのRF電極を前記少なくとも1つの環状導電性ガスケットに電気的に接続するように適合されること、を含む、方法。
適用例20:
適用例18の方法であって、
前記RF駆動型ベースプレートの上面および/または外面に誘電体絶縁層をコーティングすることを含み、前記環状導電性ガスケットに電気的に接続するように適合された前記RF駆動型ベースプレートの前記上面の領域がコーティングされない、方法。
図1
図2
図3
図4
図5