(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る測定装置10の利用の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る測定装置10の利用場面を示す図である。
図1に示すように、測定装置10と撮像装置30とは、通信可能に接続される。撮像装置30は、所定の基準パターンSTD1を撮像する。撮像装置30は、撮像した基準パターンSTD1の映像信号を、測定装置10に出力する。
【0011】
測定装置10は、撮像装置30から取得した映像信号の特徴量(ビデオコード)を測定する装置である。具体的には、測定装置10は、波形モニタやベクトルスコープである。映像信号の特徴量とは、映像信号の波形やベクトルである。つまり、測定装置10は、撮像装置30が撮像した基準パターンSTD1の映像信号の波形やベクトルを測定し、測定結果を表示する。ユーザは、測定結果を観察し、撮像装置30のトーンカーブ調整や色校正を行う。
【0012】
基準パターンSTD1は、複数の異なる色を並べた画像である。
図1では、異なる色は、異なるハッチングにより表している。各色の領域は、概ね同じ大きさの矩形である。また、各色の領域は、等間隔で設けられる。各色は、間隔を空けずに並べられてもよい。また、各色の領域は、予め定められた方向に沿って並べられる。
図1に示す例では、各色の領域は、水平方向(H軸方向)と垂直方向(V軸方向)とに並べられている。この場合、撮像装置30は、後述する測定装置10の表示部13に基準パターンSTD1が表示される際に、表示部13の矩形の表示面の横方向(h軸方向、
図5)と、縦方向(v軸方向、
図5)とが概ね一致するように基準パターンSTD1を撮像する。基準パターンSTD1に含まれる色の種類、色の数、色の並べる順序は、任意であってよい。以下では一例として、基準パターンSTD1は、水平方向に6列、垂直方向に4行の色を含むパターンである場合について説明する。基準パターンSTD1は、表示装置に表示される画像であってもよいし、紙等の物理媒体に印刷された画像であってよい。
以上が、測定装置10の利用方法の概要についての説明である。
【0013】
次に、測定装置10の構成について説明する。
図2は、測定装置10の構成を示す図である。
測定装置10は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、記憶部14と、制御部15と、を備える。
通信部11は、通信用インターフェースを備え、撮像装置30と通信する。
入力部12は、機械式ボタン、ホイールキー、マウス、タッチセンサ等の各種入力装置を備え、ユーザによる指示を受け付ける。
表示部13は、液晶ディスプレイパネル、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイパネル、CRT(Cathode Ray Tube)等の表示装置を備え、映像信号が示す画像や映像信号の特徴量の解析結果を表示する。本実施形態では、一例として、表示部 13が矩形の表示面を備える場合について説明する。
【0014】
記憶部14は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。また、記憶部14は、HDD(Hard Disc Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等を備えてもよい。記憶部14は、制御部15の処理に用いられる各種データや制御部15の処理結果を記憶する。
【0015】
制御部15は、画像取得部151と、ラインセレクタ処理部152と、第1測定部153と、領域特定部154と、第2測定部155と、表示制御部156と、を備える。これら制御部15の各構成は、例えばLSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアの集積回路として実現される。
【0016】
画像取得部151は、通信部11を介して、撮像装置30が出力する映像信号を取得する。画像取得部151は、取得した映像信号を第1測定部と、第2測定部と、表示制御部156と、に出力する。
ラインセレクタ処理部152は、入力部12へのユーザの操作を介して、ラインの指定を受け付ける。ここで、ラインとは、h軸方向又はv軸方向に平行な直線である。ラインセレクタ処理部152は、複数のラインの指定を受け付けてよい。ラインセレクタ処理部152は、指定されたラインの情報(以下、ライン情報と称する。)を第1測定部153と、領域特定部154と、に出力する。
【0017】
第1測定部153は、ラインセレクタ処理部152からライン情報を取得する。また、第1測定部153は、画像取得部151から映像信号を取得する。第1測定部153は、ライン情報が示すラインにおいて、映像信号の特徴量を測定する。具体的には、第1測定部153は、ラインの各画素の映像信号について、特徴量を測定する。第1測定部153は、特徴量の測定結果を表示制御部156に出力する。以下では、第1測定部153による測定結果をライン測定結果と称する。
【0018】
領域特定部154は、ラインセレクタ処理部152からライン位置情報を取得する。ここで、領域特定部154は、h軸に平行な2つのラインと、v軸に平行な2つのラインとに関する4つのライン位置情報を取得する。領域特定部154は、取得したライン位置情報が示すラインによって囲まれる矩形領域を特定する。以下では、この矩形領域を第1領域と称する。
【0019】
また、領域特定部154は、入力部12へのユーザの操作を介して、基準パターンSTD1の配列の指定を受け付ける。配列の指定は、例えば、m行n列(m、nは、1以上の整数)について、行数mと列数nとの値を指定する形式で行われる。例えば、基準パターンSTD1を構成する色が一色のみの場合には、行数1(m=1)、列数1(n=1)が指定される。
図1に示す例では、基準パターンSTD1は、4行6列の配列を有する。従って、この場合には、領域特定部154は、ユーザから4行6列である旨の入力を受け付ける。領域特定部154は、第1領域を、4行6列に分割する。以下では、分割された領域を第2領域と称する。第2領域は、第1領域を分割して得られる領域であるため、第1領域に含まれる領域である。領域特定部154は、第2領域のそれぞれに、識別情報を割当てる。
【0020】
また、領域特定部154は、入力部12へのユーザの操作を介して、第2領域の縮小率の指定を受け付ける。縮小率は、0〜100%までの数値により表される。領域特定部154は、指定された縮小率で第2領域を縮小した領域を特定する。例えば、領域特定部154は、第2領域と同じ中心を有し、指定された縮小率の面積比で第2領域を縮小して得られる領域を特定する。以下では、縮小された領域を第3領域と称する。第3領域は、第2領域を縮小して得られる領域であるため、第2領域に含まれる領域である。
領域特定部154は、特定した第1領域と、第2領域と、第3領域との情報を、第2測定部155を出力する。
【0021】
第2測定部155は、領域特定部154から第1領域と、第2領域と、第3領域との情報を取得する。また、第2測定部155は、画像取得部151から映像信号を取得する。第2測定部155は、第3領域において、映像信号の特徴量を測定する。具体的には、第2測定部155は、第3領域に含まれる各画素の映像信号について、特徴量を測定する。第2測定部155は、特徴量を統計処理してもよい。例えば、第2測定部155は、各画素に対応する映像信号について特徴量の平均値や中央値を算出してもよい。この場合、第2測定部155は、第3領域内に含まれる各画素の画素値の平均値や中央値を算出する。平均値や中央値といった統計量を測定結果として用いることにより、映像信号にノイズが含まれ、特徴量が変動する場合であっても、特徴量の変動を吸収し、安定した測定結果を取得することができる。測定する特徴量の種類は、例えば、ユーザにより指定可能である。第2測定部155は、特徴量の測定結果を表示制御部156に出力する。以下では、第2測定部155による測定結果を領域測定結果と称する。
【0022】
表示制御部156は、画像取得部151から映像信号を取得する。表示制御部156は、取得した映像信号が示す画像を表示部13に表示する。
また、表示制御部156は、例えば、ユーザにより指定されたラインと、第1領域と、第2領域と、第3領域と、を表示部13に表示する。ライン、第1領域、第2領域、第3領域は、映像信号が示す画像に重畳して表示されてもよい。
また、表示制御部156は、第1測定部153からライン測定結果を取得する。表示制御部156は、ライン測定結果を表示部13に表示する。
また、表示制御部156は、第2測定部155から領域測定結果を取得する。表示制御部156は、領域測定結果を表示部13に表示する。
以上が、測定装置10の構成についての説明である。
【0023】
次に、測定装置10の動作について説明する。
ここでは、ライン測定処理と、領域測定処理とついて説明する。ライン測定処理とは、ラインにおける映像信号の特徴量を測定する処理である。領域測定処理とは、領域における映像信号の特徴量を測定する処理である。
【0024】
まず、ライン測定処理について説明する。
図3は、測定装置10によるライン測定処理の流れを示す図である。
(ステップS11)画像取得部151は、通信部11を介して、撮像装置30から映像信号を取得する。画像取得部151は、取得した映像信号を第1測定部153に出力する。その後、制御部15は、ステップS12に処理を進める。
(ステップS12)ラインセレクタ処理部152は、入力部12を介して、ラインの指定を受け付ける。ラインセレクタ処理部152は、ライン情報を第1測定部153に出力する。その後、制御部15は、ステップS13に処理を進める。
【0025】
(ステップS13)第1測定部153は、ラインにおける映像信号の特徴量を測定する。第1測定部153は、ライン測定結果を表示制御部156に出力する。その後、制御部15は、ステップS14に処理を進める。
(ステップS14)表示制御部156は、ライン測定結果を表示部13に表示する。その後、制御部15は、
図3に示す処理を終了する。
以上が、ライン測定処理の流れについての説明である。
【0026】
次に、領域測定処理について説明する。
図4は、測定装置10による領域測定処理の流れを示す図である。
(ステップS21)画像取得部151は、通信部11を介して、撮像装置30から映像信号を取得する。画像取得部151は、取得した映像信号を第1測定部153に出力する。その後、制御部15は、ステップS22に処理を進める。
(ステップS22)ラインセレクタ処理部152は、入力部12を介して、ラインの指定を受け付ける。ここで、ラインセレクタ処理部152は、h軸方向に平行な2本のラインと、v軸方向に平行な2本のラインとの指定を受け付ける。ラインセレクタ処理部152は、ライン情報を第2測定部155に出力する。その後、制御部15は、ステップS23に処理を進める。
【0027】
(ステップS23)領域特定部154は、入力部12を介して、基準パターンSTD1の配列の指定を受け付ける。その後、制御部15は、ステップS24に処理を進める。
(ステップS24)領域特定部154は、入力部12を介して、縮小率の指定を受け付ける。その後、制御部15は、ステップS25に処理を進める。
【0028】
(ステップS25)領域特定部154は、ラインと、配列と、縮小率とに基づいて、領域を特定する。領域特定部154は、特定した領域に識別情報を割当て、特定した領域の情報と領域の識別情報とを第2測定部155に出力する。その後、制御部15は、ステップS26に処理を進める。
【0029】
ここで、ステップS25の処理内容について、具体例を用いて説明する。
図5は、測定装置10による領域の特定を説明するための図である。
図5に示す例において、表示部13には、撮像装置30が撮像した基準パターンSTD1が表示されている。また、表示部13には、4本のラインVL1、VL2、HL1、HL2が表示されている。ラインVL1、VL2は、v軸方向に平行なラインである。ラインHL1、HL2は、h軸方向に平行なラインである。4本のラインVL1、VL2、HL1、HL2の位置は、ユーザにより指定される。
【0030】
また、
図5に示す例において、表示部13には、4本のラインVL1、VL2、HL1、HL2に囲まれた領域(第1領域)を分割する分割線DV1〜DV5、DH1〜DH3が表示されている。この例では、ユーザにより配列が4行6列である旨がユーザにより指定されている。従って、v軸方向に平行な5本の分割線DV1〜DV5と、h軸方向に平行な3本の分割線DH1〜DH3とが設定され、第1領域が分割されている。これにより、分割領域(第2領域)の各々は、基準パターンSTD1の各色の領域に対応する。
【0031】
また、
図5に示す例において、表示部13には、第2領域を縮小した第3領域の範囲を示す枠EAが表示されている。これにより、第3領域は、基準パターンSTD1の各色の領域の中心付近に対応する。従って、例えば、h軸方向とH軸方向とが少しずれている場合や、基準パターンSTD1の各色の領域に枠が設けられている場合等、第2領域内に複数の色が含まれてしまう場合であっても、第3領域の色を単一にすることができる。従って、例えば特徴量の平均値を算出する場合等において、精度を向上させることができる。
また、
図5に示す例において、表示部13には、各領域の識別情報として、数字Nが表示されている。
【0032】
(ステップS26)第2測定部155は、領域における映像信号の特徴量を測定する。第2測定部155は、領域測定結果を表示制御部156に出力する。その後、制御部15は、ステップS27に処理を進める。
(ステップS27)表示制御部156は、領域測定結果を表示部13に表示する。その後、制御部15は、
図4に示す処理を終了する。
【0033】
ここで、ステップS27の処理により表示される領域測定結果について、具体例を用いて説明する。
図6は、測定装置10による解析結果の表示例を示す図である。
ここでは、一例として、特徴量として色度を測定した場合について説明する。
図6に示すグラフGは、xy色度図である。グラフGに示す領域Rは、
図5に示す第3領域DAの色度の測定結果を表す。領域Rのハッチングは、色を表している。
図5に示す例では、領域Rの中心に向かう程、測定対象の領域の本来の色度に近い色度となる。ここでは、一例として、領域Rの外縁部のハッチングを破線化することにより、領域Rの外縁部では、測定対象の領域の本来の色度から徐々に離れていくことを表現している。測定対象の領域は、単一の色で構成されるため、理想的には1点にプロットされる。しかしながら、映像信号にはノイズが含まれるため、色度にばらつきが出て領域が広がっている。
【0034】
領域R内に示す数字Nは、
図5に示す数字Nに対応する。これにより、ユーザは、測定結果に示される領域Rが、撮像された画像内のうちのどの第3領域に対応しているのかを、直観的に把握することができる。なお、色度図は、u’v’色度図であってもよい。また、測定結果の表示態様は、測定する特徴量に応じて、任意に変更されてよい。
以上が、領域測定処理の流れについての説明である。
【0035】
以上説明したように、本実施形態に係る測定装置10は、第1方向(例えば、h軸方向、v軸方向)に沿って等間隔に並べられた複数の色の基準(例えば、基準パターンSTD1)を含む画像の画像信号(映像信号)を、撮像装置30から取得する画像取得部151と、画像において、第1方向に沿った直線(例えば、ラインVL1、VL2、HL1、HL2)を選択可能なラインセレクタ処理部152と、ラインセレクタ処理部152が選択した直線における画像の画像信号の特徴量(例えば、波形、ベクトル)を測定する第1測定部153と、ラインセレクタ処理部152が選択した直線に基づいて、画像の領域(例えば、第1領域、第2領域、第3領域)を特定する領域特定部154と、領域特定部154が特定した領域における画像の画像信号の特徴量を測定する第2測定部155と、を備える。
【0036】
これにより、測定装置10は、波形モニタやベクトルスコープという撮像装置30に直接接続される装置でありながら、領域を指定した特徴量の測定を行うことができる。つまり、測定装置10は、パーソナルコンピュータ等、別の装置に映像信号を取り込ませて処理する必要がない。また、ラインセレクタ機能という波形モニタやベクトルスコープに従来から備えられている機能を用いているため、構成の変更を最小限に留めながら、領域を指定した特徴量の測定を行うことができる。従って、測定装置10は、映像信号の解析を容易にすることができる。
【0037】
また、ラインセレクタ処理部152は、第1方向に沿った第1直線と第2直線と、第1方向に直交する第2方向に沿った第3直線と第4直線とを選択し、領域特定部154は、第1直線と第2直線と第3直線と第4直線とに囲まれた第1領域を特定する。
これにより、ユーザは、4つのラインを指定するだけで、特徴量の測定を行う領域を指定することができる。従って、測定装置10は、映像信号の解析を容易にすることができる。
【0038】
領域特定部154は、第1領域を分割して複数の第2領域を特定する。
これにより、ユーザは、複数の色の基準の1つ1つを指定しなくても、各色の領域を指定することができる。従って、測定装置10は、映像信号の解析を容易にすることができる。
【0039】
領域特定部154は、第2領域に含まれ、第2領域に比して小さい第3領域を特定する。
これにより、測定装置10は、測定を行う領域に含まれる色を、1つの色に絞り込むことができる。従って、測定装置10は、特徴量の測定精度を向上させ、映像信号の解析を容易にすることができる。
【0040】
第2測定部155は、領域特定部154が特定した複数の領域各々の識別情報と、当該複数の領域各々の画像信号の特徴量とを対応付けて表示する。
これにより、ユーザは、測定対象の領域と、測定結果との対応関係を容易に把握することができる。従って、測定装置10は、映像信号の解析を容易にすることができる。
【0041】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。また、例えば、上述の実施形態において説明した各構成は、特定の機能を発揮するのに不要である場合には、省略することができる。
【0042】
また、上述した実施形態では、一例として、基準パターンが、縦方向と横方向に、複数の色を並べたパターンSTD1である場合について説明したが、基準パターンは、これには限られない。例えば、基準パターンは、
図7に示すパターンSTD2のようにグレイスケールであってもよい。また、基準パターンの各色の領域は、矩形でなく、円形等であってもよい。
また、上述した実施形態では、一例として、領域測定処理では、第3領域について測定を行う場合について説明したが、これには限られない。領域測定処理では、第1領域や第2領域について、特徴量を測定してもよい。
【0043】
また、上述の測定装置10の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより測定装置10としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0044】
また、上述した測定装置10の機能の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。