(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ベース電極に第1バイアス電圧が供給され、エミッタ電極が外部端子に接続されたNPN型第1バイポーラトランジスタと、ベース電極に第2バイアス電圧が供給され、コレクタ電極が前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極に接続され、前記第2バイアス電圧が供給されたベース電極よりも低電位の第1固定電位にエミッタ電極が接続されたNPN型第2バイポーラトランジスタとを含む増幅回路と、
アノードが前記第1固定電位に接続され、カソードが前記第1バイポーラトランジスタのベース電極に接続され、前記第1バイポーラトランジスタのベース電極と前記第1固定電位との間に逆バイアスになるように接続された第1ダイオードと、
アノードが前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極に接続され、カソードが前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極よりも高電位の第2固定電位に接続され、前記第2固定電位と前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極との間に逆バイアスになるように接続された第2ダイオードとを有し、
前記増幅回路は、
前記第1バイポーラトランジスタと、
前記第2バイポーラトランジスタと、
前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2固定電位との間に接続された負荷とを含み、前記外部端子から入力された信号を増幅して前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極から取り出す回路である
ことを特徴とするESD保護回路。
ベース電極に第1バイアス電圧が供給され、エミッタ電極が外部端子に接続されたNPN型第1バイポーラトランジスタと、ベース電極に第2バイアス電圧が供給され、コレクタ電極が前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極に接続され、前記第2バイアス電圧が供給されたベース電極よりも低電位の第1固定電位にエミッタ電極が接続されたNPN型第2バイポーラトランジスタとを含む増幅回路と、
アノードが前記第1固定電位に接続され、カソードが前記第2バイポーラトランジスタのベース電極に接続され、前記第2バイポーラトランジスタのベース電極と前記第1固定電位との間に逆バイアスになるように接続された第1ダイオードと、
アノードが前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極に接続され、カソードが前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極よりも高電位の第2固定電位に接続され、前記第2固定電位と前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極との間に逆バイアスになるように接続された第2ダイオードとを有し、
前記増幅回路は、
前記第1バイポーラトランジスタと、
前記第2バイポーラトランジスタと、
前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2固定電位との間に接続された負荷とを含み、前記外部端子から入力された信号を増幅して前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極から取り出す回路である
ことを特徴とするESD保護回路。
ベース電極が外部端子に接続されたNPN型第1バイポーラトランジスタと、ベース電極にバイアス電圧が供給され、コレクタ電極が前記第1バイポーラトランジスタのベース電極に接続され、前記バイアス電圧が供給されたベース電極よりも低電位の第1固定電位にエミッタ電極が接続されたNPN型第2バイポーラトランジスタとを含む増幅回路と、
アノードが前記第1固定電位に接続され、カソードが前記第2バイポーラトランジスタのベース電極に接続され、前記第2バイポーラトランジスタのベース電極と前記第1固定電位との間に逆バイアスになるように接続された第1ダイオードと、
アノードが前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極に接続され、カソードが前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極よりも高電位の第2固定電位に接続され、前記第2固定電位と前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極との間に逆バイアスになるように接続された第2ダイオードとを有し、
前記増幅回路は、
前記第1バイポーラトランジスタと、
前記第2バイポーラトランジスタと、
前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2固定電位との間に接続された第1負荷と、
前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極と前記第1固定電位との間に接続された第2負荷とを含み、前記外部端子から入力された信号を増幅して前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極から取り出す回路である
ことを特徴とするESD保護回路。
ベース電極が外部端子に接続されたNPN型第1バイポーラトランジスタと、ベース電極にバイアス電圧が供給され、エミッタ電極が前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極に接続されたNPN型第2バイポーラトランジスタとを含む増幅回路と、
アノードが前記第2バイポーラトランジスタのベース電極よりも低電位の第1固定電位に接続され、カソードが前記第2バイポーラトランジスタのベース電極に接続され、前記第2バイポーラトランジスタのベース電極と前記第1固定電位との間に逆バイアスになるように接続された第1ダイオードと、
アノードが前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極に接続され、カソードが前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極よりも高電位の第2固定電位に接続され、前記第2固定電位と前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極との間に逆バイアスになるように接続された第2ダイオードとを有し、
前記増幅回路は、
前記第1バイポーラトランジスタと、
前記第2バイポーラトランジスタと、
前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2固定電位との間に接続された第1負荷と、
前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極と前記第1固定電位との間に接続された第2負荷とを含み、前記外部端子から入力された信号を増幅して前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極から取り出す回路である
ことを特徴とするESD保護回路。
ベース電極が外部端子に接続されたPNP型第1バイポーラトランジスタと、ベース電極にバイアス電圧が供給され、エミッタ電極が前記第1バイポーラトランジスタのコレクタ電極に接続されたPNP型第2バイポーラトランジスタとを含む増幅回路と、
アノードが前記第2バイポーラトランジスタのベース電極に接続され、カソードが前記第2バイポーラトランジスタのベース電極よりも高電位の第1固定電位に接続され、前記第1固定電位と前記第2バイポーラトランジスタのベース電極との間に逆バイアスになるように接続された第1ダイオードと、
アノードが前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極よりも低電位の第2固定電位に接続され、カソードが前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極に接続され、前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2固定電位との間に逆バイアスになるように接続された第2ダイオードとを有し、
前記増幅回路は、
前記第1バイポーラトランジスタと、
前記第2バイポーラトランジスタと、
前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極と前記第2固定電位との間に接続された第1負荷と、
前記第1バイポーラトランジスタのエミッタ電極と前記第1固定電位との間に接続された第2負荷とを含み、前記外部端子から入力された信号を増幅して前記第2バイポーラトランジスタのコレクタ電極から取り出す回路である
ことを特徴とするESD保護回路。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
【0016】
≪実施の形態1≫
図1は、実施の形態1に係るESD保護回路を備えた集積回路の構成を示す図である。
図1に示される集積回路101は、例えば、光通信システムや無線通信システム等の受信装置に搭載される受信増幅器の一部を構成する回路である。
【0017】
ここで、受信増幅器とは、例えば、光通信システムの受信装置おいて、伝送路(光ファイバ)から送られた光信号をフォトダイオード(PD)によって光−電流変換した電流信号を、後段の回路(例えば、アナログ・デジタル変換器およびデジタルシグナルプロセッサ等)が動作可能な電圧振幅まで線形増幅するものである。
【0018】
集積回路101は、例えば、公知のHBT(Heterojunction Bipolar Transistor)製造プロセスによって一つの半導体基板上に形成されている。具体的に、集積回路101は、複数の外部端子と、内部回路としての増幅回路21と、ESD保護回路11とを有している。
図1には、集積回路101が有する外部端子の一例として、代表的に、電源端子VCC,VEE、および入力端子PINが図示されている。
【0019】
電源端子VCC、VEEは、内部回路(増幅回路21)を駆動するための電源を外部から供給するための端子である。
【0020】
電源端子VCCには、第1固定電位としての電圧VCCが供給され、電源端子VEEには、第2固定電位としての電圧VEEが供給される。ここで、VCC>VEEである。
以下、集積回路101内部において、電源端子VCCが接続される信号ラインを電源ラインVCCと称し、電源端子VEEが接続される信号ラインを電源ラインVEEと称する。
【0021】
入力端子PINは、増幅対象の信号が供給される端子である。
【0022】
増幅回路21は、例えば、上記受信増幅器における初段の増幅回路を構成している。
具体的に、増幅回路21は、エミッタ接地型の増幅回路であり、増幅用トランジスタとしてのNPN型のバイポーラトランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と称する。)Q1と、トランジスタQ1の負荷として抵抗R1、R2とを含む。
【0023】
トランジスタQ1のベース電極は、入力端子PINに接続される。抵抗R1は、トランジスタQ1のコレクタ電極と電源ラインVCCとの間に接続される。抵抗R2は、トランジスタQ1のエミッタ電極と電源ラインVEEとの間に接続される。
【0024】
増幅回路21によれば、入力端子PINに入力された信号が増幅され、トランジスタQ1のコレクタ電極から出力される。
【0025】
ESD保護回路11は、ESDによる増幅回路21の誤動作と、ESDによる回路素子の破壊を防止するための回路である。ESD保護回路11は、ESD保護用のダイオードD1,D2と、増幅回路21を構成するトランジスタQ1とから構成されている。
【0026】
ダイオードD1は、トランジスタQ1のエミッタ電極と電源ラインVCCとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1のアノードがトランジスタQ1のエミッタ電極に接続され、ダイオードD1のカソードが電源ラインVCCに接続されている。
【0027】
すなわち、ダイオードD1のPN接合の向きはトランジスタQ1内部のPN接合の向きと同一にされる。具体的には、トランジスタQ1内部のPN接合とダイオードD1のPN接合とが、入力端子PINから電源ラインVCCに至る電流経路に対して互いに順方向となるように直列に接続される。より具体的には、入力端子PINから、トランジスタQ1のベース電極(P電極)、トランジスタQ1のエミッタ電極(N電極)、ダイオードD1のアノード(P電極)、ダイオードD1のカソード(N電極)の順に電源ラインVCCに至る電流経路が形成されるように、トランジスタQ1のエミッタ電極と電源ラインVCCとの間にダイオードD1が配置される。
【0028】
ダイオードD2は、トランジスタQ1のベース電極と電源ラインVEEとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD2のアノードが電源ラインVEEに接続され、ダイオードD2のカソードがトランジスタQ1のベース電極に接続されている。
【0029】
図2は、実施の形態1に係るESD保護回路11の動作を説明するための図である。
例えば、入力端子PINに負(−)の大電圧(<<VEE)が印加された場合には、参照符号201に示されるように、電源端子VEEから、ダイオードD2を経由して入力端子PINに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路21)が保護される。
【0030】
一方、入力端子PINに正(+)の大電圧(>>VCC)が印加された場合には、参照符号202に示されるように、入力端子PINから、トランジスタQ1のベース−エミッタ間のPN接合およびダイオードD1を経由して電源端子VCCに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路21)が保護される。
【0031】
図3は、実施の形態1に係るESD保護回路11を接続したエミッタ接地型の増幅回路21の利得の周波数特性を示す図である。
【0032】
同図において、縦軸は利得(Gain)を表し、横軸は周波数(frequency)を表している。また、
図1において、参照符号301は、実施の形態1に係るESD保護回路11を接続した増幅回路21の利得の周波数特性のシミュレーション結果であり、参照符号302は、
図15に示した従来のESD保護回路91を接続した増幅回路92の利得の周波数特性のシミュレーション結果である。
【0033】
図3から理解されるように、実施の形態1に係るESD保護回路11を接続した増幅回路21は、従来のESD保護回路91を接続した増幅回路92に比べて、広帯域となっている。この理由は以下である。
【0034】
実施の形態1に係るESD保護回路11は、入力端子PINから電源端子VCC側に電荷を逃がすためのESD保護用のダイオードD1を、入力端子PINに直接接続するのではなく、増幅回路21を構成するトランジスタQ1のベース−エミッタ間のPN接合を介して入力端子PINに接続した構成であるので、従来のESD保護回路91に比べて、入力端子PINに付加される容量負荷が小さくなる。その結果、増幅回路21は、従来の増幅回路92に比べて広帯域となる。
【0035】
なお、ダイオードD1がトランジスタQ1のエミッタ電極に接続されるため、トランジスタQ1のエミッタ電極に付加される容量負荷は大きくなるが、増幅回路21は、入力端子PINからトランジスタQ1のベース電極に供給された信号を増幅してトランジスタQ1のコレクタ電極から取り出す回路であるため、トランジスタQ1のエミッタ電極の容量負荷が増加しても、増幅回路21の帯域に悪影響を及ぼすことはない。
【0036】
以上、本発明に係るESD保護回路によれば、一つのESD保護用のダイオードを、増幅回路の外部端子に直接接続するのではなく、上記増幅回路を構成するバイポーラトランジスタの上記外部端子が接続された電極との間でPN接合を形成する上記バイポーラトランジスタの他の一つの電極に接続することにより、従来構成のESD保護回路に比べて、ESD保護回路を接続することによる増幅回路の外部端子の容量負荷を減らすことができる。
【0037】
具体的には、
図1に示すESD保護回路11のように、ESD保護用のダイオードD1を、ESDの保護対象である増幅回路21を構成するトランジスタQ1のベース−エミッタ間のPN接合を介して入力端子PINに接続することにより、従来よりも増幅回路21の入力段の容量負荷を減らすことができる。これにより、増幅回路21の広帯域化が可能となる。
【0038】
以上の実施の形態では、ESD保護回路11を、NPN型のバイポーラトランジスタから成るエミッタ接地型の増幅回路に適用する場合を例示したが、これに限られず、PNP型のバイポーラトランジスタから成るエミッタ接地型の増幅回路に対しても同様に適用することができる。以下、図を用いて詳細に説明する。
【0039】
図4は、実施の形態1に係るESD保護回路を備えた集積回路の別の構成を示す図である。
同図に示される集積回路101Aは、NPN型のバイポーラトランジスタQ1を用いたエミッタ接地型の増幅回路21の代わりにPNP型のバイポーラトランジスタQ1Aを用いたエミッタ接地型の増幅回路21Aを有し、ESD保護回路11の代わりにESD保護回路11Aを有する。
【0040】
ESD保護回路11Aにおいて、ダイオードD2Aは、トランジスタQ1Aのベース電極と電源ラインVCCとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1のアノードがトランジスタ
Q1Aのベース電極に接続され、ダイオードD1のカソードが電源ラインVCCに接続されている。
【0041】
また、ESD保護回路11Aにおいて、ダイオードD1Aは、トランジスタQ1Aのエミッタ電極と電源ラインVEEとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1Aのアノードが電源ラインVEEに接続され、ダイオードD1AのカソードがトランジスタQ1Aのエミッタ電極に接続されている。
【0042】
図4に示したESD保護回路11Aによれば、
図1に示したESD保護回路11と同様に、NPN型のバイポーラトランジスタから成る増幅回路の入力端子PINの容量負荷を減らすことができるので、従来に比べて上記増幅回路の広帯域化が可能となる。
【0043】
≪実施の形態2≫
図5は、実施の形態2に係るESD保護回路を備えた集積回路の構成を示す図である。
同図に示されるESD保護回路12は、ESD保護用のダイオードD3を更に備える点において実施の形態1に係るESD保護回路11と相違する一方、その他の点においては、実施の形態1に係るESD保護回路11と同様である。
【0044】
なお、実施の形態2に係るESD保護回路12を備えた集積回路102において、実施の形態1に係るESD保護回路11を備えた集積回路101と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0045】
図5に示すように、ESD保護回路12は、ESD保護用のダイオードD1,D2と、増幅回路21を構成するトランジスタQ1とに加えて、入力端子PINと電源ラインVCCとの間に接続されたESD保護用のダイオードD3を備える。
【0046】
ダイオードD3のアノードは、入力端子PINに接続され、ダイオードD3のカソードは、電源ラインVCCに接続されている。
【0047】
図6は、実施の形態2に係るESD保護回路12の動作を説明するための図である。
例えば、入力端子PINに負(−)の大電圧(<<VEE)が印加された場合には、実施の形態1に係るESD保護回路11と同様に、参照符号201に示される経路で電流が流れることにより、内部回路(増幅回路21)が保護される。
【0048】
一方、入力端子PINに正(+)の大電圧(>>VCC)が印加された場合には、実施の形態1に係るESD保護回路11と同様に、参照符号202に示される経路で電流が流れることに加えて、参照符号203に示されるように、入力端子PINからダイオードD3を経由して電源端子VCCに電流が流れ込む。
このように、入力端子PINに正の大電圧が印加された場合には、参照符号202の経路と参照符号203の経路で電流が流れることにより、内部回路(増幅回路21)が保護される。
【0049】
以上、実施の形態2に係るESD保護回路12によれば、入力端子PINと電源ラインVCCとの間にESD保護用のダイオードD3が更に接続されているので、入力端子PINに正の大電圧が印加された場合におけるESD耐性を更に高めることができる。このESD保護回路は、トランジスタQ1のベース−エミッタ間のPN接合に必要なESD許容電流を流すことができない場合に、特に有効である。
【0050】
なお、実施の形態2に係るESD保護回路12では、ダイオードD3が追加されることにより、実施の形態1に係るESD保護回路11に比べて入力端子PINの容量負荷が増加してしまう。しかしながら、上述したように、ESD保護回路12は2つの電流経路202,203によってESD許容電流を確保する構造であるため、追加されたダイオードD3は、従来のESD保護回路91におけるダイオードDaに比べて電流能力は小さくてもよい。
【0051】
すなわち、ESD保護回路12では、ダイオードD3のサイズ(PN接合の面積)を従来のESD保護回路91におけるダイオードDaよりも小さくすることができるので、入力端子PINに付加される容量負荷は、従来のESD保護回路91よりも小さくなり、従来に比べて増幅回路21の広帯域化が可能となる。
【0052】
≪実施の形態3≫
図7は、実施の形態3に係るESD保護回路を備えた集積回路の構成を示す図である。
同図に示されるESD保護回路13は、ESD保護対象の増幅回路がコレクタ接地型の増幅回路である点において、実施の形態1に係るESD保護回路11と相違する。
【0053】
なお、実施の形態3に係るESD保護回路13を備えた集積回路103において、実施の形態1に係るESD保護回路11を備えた集積回路101と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0054】
図7に示すように、増幅回路22は、コレクタ接地型の増幅回路(エミッタフォロア回路)である。具体的に、増幅回路22は、増幅用トランジスタとしてのトランジスタQ1と、トランジスタQ1の負荷として抵抗R1および電流源I0とを含む。
【0055】
トランジスタQ1のベース電極は入力端子PINに接続される。抵抗R1は、トランジスタQ1のコレクタ電極と電源ラインVCCとの間に接続される。電流源IOは、トランジスタQ1のエミッタ電極と電源ラインVEEとの間に接続される。
【0056】
上記の増幅回路
22によれば、入力端子PINに入力された信号が増幅され、トランジスタQ1のエミッタ電極から出力される。
【0057】
ESD保護回路13は、ESD保護用のダイオードD1,D2と、増幅回路22を構成するトランジスタQ1とから構成されている。
【0058】
ダイオードD1は、トランジスタQ1のコレクタ電極と電源ラインVCCとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1のアノードがトランジスタQ1のコレクタ電極に接続され、ダイオードD1のカソードが電源ラインVCCに接続されている。なお、ダイオードD2の接続先は、ESD保護回路11と同様である。
【0059】
集積回路103において、例えば、入力端子PINに負(−)の大電圧(<<VEE)が印加された場合には、電源端子VEEから、ダイオードD2を経由して入力端子PINに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路22)が保護される。
【0060】
一方、入力端子PINに正(+)の大電圧(>>VCC)が印加された場合には、入力端子PINから、トランジスタQ1のベース−コレクタ間のPN接合およびダイオードD1を経由して電源端子VCCに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路22)が保護される。
【0061】
以上、実施の形態3に係るESD保護回路13によれば、ESD保護用のダイオードD1を、ESDの保護対象である増幅回路22を構成するトランジスタQ1のベース−コレクタ間のPN接合を介して入力端子PINに接続しているので、実施の形態1に係るESD保護回路11と同様に、ESD保護回路13を接続することによる増幅回路22の入力端子PINの容量負荷を減らすことができ、増幅回路22の広帯域化が可能となる。
【0062】
なお、ダイオードD1がトランジスタQ1のコレクタ電極に接続されるため、トランジスタQ1のコレクタ電極に付加される容量負荷が大きくなるが、増幅回路22は、入力端子PINからトランジスタQ1のベース電極に供給された信号を増幅してトランジスタQ1のエミッタ電極から取り出すエミッタフォロア回路であるため、トランジスタQ1のコレクタ電極側の容量負荷が増加しても、増幅回路22の帯域に悪影響を及ぼすことはない。
【0063】
≪実施の形態4≫
図8は、実施の形態4に係るESD保護回路を備えた集積回路の構成を示す図である。
同図に示されるESD保護回路14による保護対象の増幅回路がベース接地型の増幅回路である点において、実施の形態1に係るESD保護回路11と相違する。
【0064】
なお、実施の形態4に係るESD保護回路14を備えた集積回路104において、実施の形態1に係るESD保護回路11を備えた集積回路101と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0065】
図8に示すように、増幅回路23は、ベース接地型の増幅回路である。具体的に、増幅回路23は、増幅用トランジスタとしてのトランジスタQ1と、トランジスタQ1の負荷として抵抗R1およびNPN型のトランジスタQ2とを含む。
【0066】
トランジスタQ1のエミッタ電極は、入力端子PINに接続される。トランジスタQ1のベース電極には、バイアス電圧Vb1が供給される。トランジスタQ2のエミッタ電極は、電源ラインVEEに接続され、トランジスタQ2のコレクタ電極は、トランジスタQ1のエミッタ電極および入力端子PINに接続される。トランジスタQ2のベース電極には、バイアス電圧Vb2が供給される。ここで、例えば、Vb2<Vb1である。抵抗R1は、トランジスタQ1のコレクタ電極と電源ラインVCCとの間に接続される。
【0067】
上記の増幅回路23によれば、入力端子PINに入力された信号が増幅され、トランジスタQ1のコレクタ電極から出力される。
【0068】
ESD保護回路14は、ESD保護用のダイオードD1,D2と、増幅回路23を構成するトランジスタQ1とから構成されている。
【0069】
ダイオードD1は、トランジスタQ1のベース電極と電源ラインVEEとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1のアノードが電源ラインVEEに接続され、ダイオードD1のカソードがトランジスタQ1のベース電極に接続されている。
【0070】
ダイオードD2は、トランジスタQ1のエミッタ電極と電源ラインVCCとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD2のアノードがトランジスタQ1のエミッタ電極および入力端子PINに接続され、ダイオードD2のカソードが電源ラインVCCに接続されている。
【0071】
集積回路104において、例えば、入力端子PINに正(+)の大電圧(>>VCC)が印加された場合には、入力端子PINからダイオードD2を経由して電源端子VCCに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路23)が保護される。
【0072】
一方、入力端子PINに負(−)の大電圧(<<VEE)が印加された場合には、電源端子VEEから、ダイオードD1と、トランジスタQ1のベース−エミッタ間のPN接合とを経由して入力端子PINに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路23)が保護される。
【0073】
以上、実施の形態4に係るESD保護回路14によれば、ESD保護用のダイオードD1を、ESDの保護対象である増幅回路23を構成するトランジスタQ1のベース−エミッタ間のPN接合を介して入力端子PINに接続しているので、実施の形態1に係るESD保護回路11と同様に、ESD保護回路を接続することによる増幅回路23の入力端子PINの容量負荷を減らすことができ、増幅回路23の広帯域化が可能となる。
【0074】
なお、ダイオードD1がトランジスタQ1のベース電極に接続されるため、トランジスタQ1のベース電極に付加される容量負荷が大きくなるが、増幅回路23は、入力端子PINからトランジスタQ1のエミッタ電極に供給された信号を増幅してトランジスタQ1のコレクタ電極から取り出す回路であるため、トランジスタQ1のベース電極側の容量負荷が増加しても、増幅回路23の帯域に悪影響を及ぼすことはない。
【0075】
≪実施の形態5≫
図9は、実施の形態5に係るESD保護回路を備えた集積回路の構成を示す図である。
同図に示されるESD保護回路15は、ESD保護用のダイオード
D1がトランジスタQ2のベース電極に接続される点において実施の形態4に係るESD保護回路14と相違する一方、その他の点は実施の形態4に係るESD保護回路と同様である。
【0076】
なお、実施の形態5に係るESD保護回路15を備えた集積回路105において、実施の形態4に係るESD保護回路14を備えた集積回路104と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0077】
ESD保護回路15は、ESD保護用のダイオードD1,D2と、増幅回路23を構成するトランジスタQ2とから構成されている。
【0078】
図9に示すように、ダイオードD1は、トランジスタQ2のベース電極と電源ラインVEEとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1のアノードが電源ラインVEEに接続され、ダイオードD1のカソードがトランジスタQ2のベース電極に接続されている。なお、ダイオードD2の接続先は、実施の形態4に係るESD保護回路14と同様である。
【0079】
集積回路105において、例えば、入力端子PINに正(+)の大電圧(>>VCC)が印加された場合には、入力端子PINからダイオードD2を経由して電源端子VCCに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路23)が保護される。
【0080】
一方、入力端子PINに負(−)の大電圧(<<VEE)が印加された場合には、電源端子VEEから、ダイオードD1と、トランジスタQ2のベース−コレクタ間のPN接合とを経由して入力端子PINに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路23)が保護される。
【0081】
以上、実施の形態5に係るESD保護回路15によれば、ESD保護用のダイオードD1を、ESDの保護対象である増幅回路23を構成するトランジスタQ2のベース−コレクタ間のPN接合を介して入力端子PINに接続しているので、実施の形態1に係るESD保護回路14と同様に、ESD保護回路を接続することによる増幅回路23の入力端子PINの容量負荷を減らすことができ、増幅回路23をより広帯域にすることができる。
【0082】
≪実施の形態6≫
図10は、実施の形態6に係るESD保護回路を備えた集積回路の構成を示す図である。
同図に示されるESD保護回路16は、ESD保護対象の増幅回路が増幅用トランジスタのDCバイアス調整用のトランジスタを備える増幅回路である点において、実施の形態1に係るESD保護回路11と相違する。
【0083】
なお、実施の形態6に係るESD保護回路16を備えた集積回路106において、実施の形態1に係るESD保護回路11を備えた集積回路101と同様の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0084】
図10に示すように、増幅回路24は、増幅回路21の回路素子に加えて、DCバイアス調整用のNPN型のトランジスタQ2を更に備える。
【0085】
トランジスタQ2のエミッタ電極が電源ラインVEEに接続され、トランジスタQ2のコレクタ電極はトランジスタQ1のベース電極および入力端子PINに接続される。トランジスタQ2のベース電極には、バイアス電圧Vb2が供給される。
【0086】
上記の増幅回路24によれば、入力端子PINに入力された入力信号に応じてトランジスタQ2から電源ラインVEEに電流がバイパスされるため、入力信号に応じたトランジスタQ1のベース電位の上昇に伴ってダイナミックレンジが制限されることを防ぐことができる(特許文献1参照)。
【0087】
ESD保護回路16は、ESD保護用のダイオードD1,D2と、増幅回路24を構成するトランジスタQ1,Q2とから構成されている。
【0088】
ダイオードD1は、トランジスタQ2のベース電極と電源ラインVEEとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1のアノードが電源ラインVEEに接続され、ダイオードD1のカソードがトランジスタQ2のベース電極に接続されている。
【0089】
ダイオードD2は、トランジスタQ1のエミッタ電極と電源ラインVCCとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD2のアノードがトランジスタQ1のエミッタ電極に接続され、ダイオードD2のカソードが電源ラインVCCに接続されている。
【0090】
図11は、実施の形態6に係るESD保護回路の動作を説明するための図である。
集積回路106において、例えば、入力端子PINに負(−)の大電圧(<<VEE)が印加された場合には、参照符号301に示されるように、電源端子VEEから、ダイオードD1と、トランジスタQ2のベース−コレクタ間のPN接合とを経由して、入力端子PINに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路24)が保護される。
【0091】
一方、入力端子PINに正(+)の大電圧(>>VCC)が印加された場合には、参照符号302に示すように、入力端子PINから、トランジスタQ1のベース−エミッタ間のPN接合とダイオードD2とを経由して、電源端子VCCに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路24)が保護される。
【0092】
以上、実施の形態6に係るESD保護回路16によれば、増幅用のトランジスタQ1のDCバイアスを調整するためのトランジスタQ2を備える増幅回路24に対して、一方のダイオードD2をトランジスタQ1のベース−エミッタ間のPN接合を介して入力端子PINに接続し、且つ、他方のダイオードD1をトランジスタQ2のベース−コレクタ間のPN接合を介して入力端子PINに接続しているので、実施の形態1に係るESD保護回路11と同様に、ESD保護回路を接続することによる増幅回路24の入力端子PINの容量負荷を減らすことができ、増幅回路24の広帯域化が可能となる。
【0093】
≪実施の形態7≫
図12は、実施の形態7に係るESD保護回路を備えた集積回路の構成を示す図である。
同図に示されるESD保護回路17は、ESD保護対象の増幅回路の出力端子に接続される点において、実施の形態1に係るESD保護回路11と相違する。
【0094】
なお、
図12には、集積回路107の外部端子として、電源端子VCC、VEEと出力端子POUTが代表的に図示されている。
【0095】
増幅回路31は、例えば、上記受信増幅器における最終断の増幅回路を構成している。具体的に、増幅回路31は、エミッタ接地型の増幅回路であり、増幅用トランジスタとしてのNPN型のトランジスタQ4と、トランジスタQ4の負荷としてNPN型のトランジスタQ3、および抵抗R3、R4とを含む。
【0096】
トランジスタQ4のベース電極には、増幅対象の信号が入力される。トランジスタQ4のエミッタ電極は、抵抗R4を介して電源ラインVEEに接続される。トランジスタQ4のコレクタ電極はトランジスタQ3のエミッタ電極に接続される。
【0097】
トランジスタQ3のベース電極にはバイアス電圧Vb3が供給される。トランジスタQ3のコレクタ電極は、出力端子POUTに接続されるとともに、抵抗R3を介して電源ラインVCCに接続される。
【0098】
増幅回路31によれば、トランジスタQ4のベース電極に入力された信号が増幅され、トランジスタQ3のコレクタ電極から出力される。
【0099】
ESD保護回路17は、ESDによる増幅回路31の誤動作と回路素子の破壊を防止するための回路である。ESD保護回路17は、ESD保護用のダイオードD1,D2と、増幅回路31を構成するトランジスタQ3とから構成されている。
【0100】
ダイオードD1は、トランジスタQ3のベース電極と電源ラインVEEとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1のアノードが電源ラインVEEに接続され、ダイオードD1のカソードがトランジスタQ3のベース電極に接続されている。
【0101】
ダイオードD2は、トランジスタQ3のコレクタ電極と電源ラインVCCとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD2のアノードがトランジスタQ1のコレクタ電極および出力端子POUTに接続され、ダイオードD2のカソードが電源ラインVCCに接続されている。
【0102】
図13は、実施の形態7に係るESD保護回路17の動作を説明するための図である。
例えば、出力端子POUTに負(−)の大電圧(<<VEE)が印加された場合には、参照符号401に示されるように、電源端子VEEから、ダイオードD1と、トランジスタQ3のベース−コレクタ間のPN接合とを経由して、出力端子POUTに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路31)が保護される。
【0103】
一方、出力端子POUTに正(+)の大電圧(>>VCC)が印加された場合には、参照符号402に示されるように、出力端子POUTから、ダイオードD2を経由して電源端子VCCに電流が流れ込むことにより、内部回路(増幅回路31)が保護される。
【0104】
以上、実施の形態7に係るESD保護回路17によれば、一方のESD保護用のダイオードD1を、出力段の増幅回路31を構成するトランジスタQ3のベース−コレクタ間のPN接合を介して入力端子PINに接続しているので、実施の形態1に係るESD保護回路11と同様に、ESD保護回路を接続することによる増幅回路31の出力端子POUTの容量負荷を減らすことができ、増幅回路31の広帯域化が可能となる。
【0105】
なお、ダイオードD1がトランジスタQ3のベース電極に接続されるため、トランジスタQ3のベース電極に付加される容量負荷が大きくなるが、増幅回路31は、トランジスタQ4のベース電極に供給された信号を増幅してトランジスタQ3のコレクタ電極から取り出す回路であるため、トランジスタQ3のベース電極の容量負荷が増加しても、増幅回路31の帯域に悪影響を及ぼすことはない。
【0106】
以上の実施の形態では、ESD保護回路17を、NPN型のバイポーラトランジスタから成る増幅回路31に適用する場合を例示したが、これに限られず、PNP型のバイポーラトランジスタから成る増幅回路に対しても同様に適用することができる。以下、図を用いて詳細に説明する。
【0107】
図14は、実施の形態7に係るESD保護回路を備えた集積回路の別の構成を示す図である。同図に示される集積回路107Aは、NPN型のバイポーラトランジスタQ3、Q4を用いたエミッタ接地型の増幅回路31の代わりにPNP型のバイポーラトランジスタQ3A,Q4Aを用いたエミッタ接地型の増幅回路31Aを有し、ESD保護回路17の代わりにESD保護回路17Aを有する。
【0108】
ESD保護回路17Aにおいて、ダイオードD1Aは、トランジスタQ3Aのベース電極と電源ラインVCCとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD1AのアノードがトランジスタQ3Aのベース電極に接続され、ダイオードD1Aのカソードが電源ラインVCCに接続されている。
【0109】
また、ESD保護回路17Aにおいて、ダイオードD2Aは、トランジスタQ3Aのコレクタ電極と電源ラインVEEとの間に接続されている。具体的には、ダイオードD2Aのアノードが電源ラインVEEに接続され、ダイオードD2AのカソードがトランジスタQ3Aのコレクタ電極および出力端子POUTに接続されている。
【0110】
図14に示したESD保護回路17Aによれば、
図12に示したESD保護回路17と同様に、PNP型のバイポーラトランジスタから成る増幅回路31Aの出力端子POUTの容量負荷を減らすことができるので、従来に比べて上記増幅回路の広帯域化が可能となる。
【0111】
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【0112】
例えば、実施の形態2乃至6では、本発明に係るESD保護回路をNPN型のトランジスタから構成される増幅回路に適用する場合を一例として説明したが、実施の形態1および7において示したように、上記増幅回路がPNP型のトランジスタから構成される場合にも、本発明に係るESD保護回路を適用することができる。
【0113】
具体的には、実施の形態2乃至6において、例えば、VCC<VEEとし、トランジスタQ1,Q2をPNP型のバイポーラトランジスタに置き換え、各ESD保護回路を構成するダイオードD1,D2,D3の接続の向きを逆にすることにより、PNP型のトランジスタから構成される増幅回路に対しても同様に、入力端子PINに付加される容量負荷を低減することができる。
【0114】
また、上記実施の形態において、本発明に係るESD保護回路を、光通信システムや無線通信システムに用いられる受信増幅器内の増幅回路に適用する場合を例示したが、これに限られない。例えば、半導体基板に形成されたバイポーラトランジスタの何れかの電極が外部端子に接続される構成の集積回路であれば、上記と同様に、ESD保護用のダイオードを、上記バイポーラトランジスタのPN接合を介して外部端子に接続することにより、上記外部端子に付加される容量負荷を低減することができる。