(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
<測定装置の構成>
図1及び
図2を参照しながら、本発明の一の実施形態に係る測定装置1の構成について説明する。
【0015】
図1は、一の実施形態に係る測定装置1の外観構成を示す斜視図である。
図2は、筐体31を外した状態の三次元測定機30と、支持機構20とを示す斜視図である。
図1に示すように、測定装置1は、基部10と、支持機構20と、三次元測定機30と、制御装置40とを有する。
【0016】
測定装置1は、支持機構20によって軸物ワークWを支持した状態で、三次元測定機30によって軸物ワークWを測定する装置である。測定装置1は、軸物ワークWを測定する際に、軸物ワークWを回転させずに三次元測定機30のプローブ351を移動させながら測定する。
【0017】
基部10は、支持機構20及び三次元測定機30を支持する。基部10は、測定装置1が床面に載置された際に上面が水平になるように、設置されている。基部10の上部には、円柱状の回転テーブル12が設けられている。
【0018】
回転テーブル12は、不図示の回転駆動部によって駆動され、鉛直方向(Z軸方向)の回転軸を中心に回転する。本実施形態では、回転テーブル12は、軸物ワークWを支持機構20に対して着脱する着脱位置(
図1及び
図2に示す位置)と、軸物ワークWを三次元測定機30によって測定する測定位置(
図3に示す位置)との間で回転する。
【0019】
図3は、回転テーブル12が測定位置に位置する際の測定装置1を示す斜視図である。なお、
図3でも、説明の便宜上、筐体31を外した状態の三次元測定機30を示している。
図1と
図3を対比すると分かるように、回転テーブル12の着脱位置は、回転テーブル12上の支柱部26が三次元測定機30側に位置する位置であり、回転テーブル12の測定位置は、支柱部26が三次元測定機30から離れた位置である。回転テーブル12の測定位置は、例えば、着脱位置から180度回転した位置である。
【0020】
図1に戻り、支持機構20は、軸物ワークWの軸方向の両端側を支持する。本実施形態では、支持機構20は、軸物ワークWを縦向きの状態(軸物ワークWの軸方向が鉛直方向に平行である状態)で支持する。軸物ワークWは、ここでは、自動車のエンジンのクランクシャフトやカムシャフトである。なお、支持機構20の詳細については、後述する。
【0021】
三次元測定機30は、回転テーブル12が測定位置(
図3)に位置する際に、支持機構20によって支持された軸物ワークWの形状等を測定する。三次元測定機30は、縦向きに支持された軸物ワークWの側方(軸物ワークWの軸方向と直交する方向)に配置されている。三次元測定機30は、軸物ワークWの側方から軸物ワークWにプローブ351をアプローチし、軸物ワークWの形状を測定する横型三次元測定機である。三次元測定機30は、
図2に示すように、X軸駆動部32と、Y軸駆動部33と、Z軸駆動部34と、プローブヘッド35とを有する。
【0022】
X軸駆動部32は、プローブヘッド35をX軸方向に移動させ、Y軸駆動部33は、プローブヘッド35をY軸方向に移動させ、Z軸駆動部34は、プローブヘッド35をZ軸方向に移動させる。X軸駆動部32、Y軸駆動部33及びZ軸駆動部34は、例えば送りねじ機構によって構成されている。また、X軸駆動部32、Y軸駆動部33及びZ軸駆動部34は、筐体31(
図1)内に設けられている。
【0023】
プローブヘッド35は、Y軸駆動部33のスライダに設けられている。プローブヘッド35は、X軸駆動部32、Y軸駆動部33及びZ軸駆動部34によって、互いに直交する3軸方向(X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向)に移動する。プローブヘッド35の先端には、プローブ351が着脱可能に装着されている。
【0024】
プローブ351は、移動しながら軸物ワークWを測定する。プローブ351は、ここでは軸物ワークWに接触して測定を行う接触式プローブである。測定装置1は、様々な形状のプローブ351を有しており、軸物ワークWの測定部位に応じてプローブ351を交換できるようになっている。また、プローブ351の先端は、プローブヘッド35によって、自由に動かせる構成になっていてもよい。
【0025】
図1に戻り、制御装置40は、測定装置1の動作全体を制御する。制御装置40は、記憶部と制御部とを有する。
記憶部は、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。記憶部は、制御部が実行するためのプログラムや各種データを記憶する。
制御部は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部は、記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、測定装置1の動作を制御する。例えば、制御部は、回転テーブル12の回転やプローブヘッド35の移動を制御する。
【0026】
<支持機構20の詳細構成>
図2及び
図3を参照しながら、軸物ワークWを支持する支持機構20の詳細構成について説明する。支持機構20は、下側支持部22と、上側支持部23と、Z方向粗動機構25と、支柱部26とを有する。本実施形態では、上側支持部23が一端側支持部に該当し、下側支持部22が他端側支持部に該当する。
【0027】
下側支持部22は、軸物ワークWの軸方向の他端側(具体的には、下端部)を支持する。下側支持部22は、回転テーブル12上の回転中心に設けられており、回転テーブル12と一体的に回転する。このため、下側支持部22に支持された軸物ワークWも、回転テーブル12と一体的に回転する。下側支持部22は、下側支持体221と、下側チャック222とを有する。
【0028】
下側支持体221は、軸物ワークWの下端面に形成された凹部に接触して、軸物ワークWの下側を支持する。下側支持体221は、ここでは真球であり、下側支持体221の中心は、回転テーブル12の回転軸上に位置する。下側支持体221には、シャフトが連結されている。
【0029】
下側チャック222は、棒状の部材であり、回転テーブル12上に設けられている。下側チャック222の中央には穴が設けられ、下側支持体221のシャフトが穴に着脱可能に差し込まれている。これにより、軸物ワークWに応じて、下側支持体221を交換することができる。
【0030】
上側支持部23は、軸物ワークWの軸方向の一端側(具体的には、上端部)を支持する。上側支持部23は、後述するように上側支持部23を構成する押込み部233がZ方向粗動機構25に固定されているため、下側支持部22とは異なり、回転テーブル12が回転する際に回転しないようになっている。上側支持部23は、上側支持体231と、上側チャック232と、押込み部233とを有する。
【0031】
上側支持体231は、軸物ワークWの上端面に形成された凹部に接触して、軸物ワークWの上側を支持する。上側支持体231は、ここでは真球である。上側支持体231には、シャフトが連結されている。
【0032】
上側チャック232は、棒状の部材であり、押込み部233のスライダに固定されている。上側チャック232の中央には穴が設けられ、上側支持体231のシャフトが穴に着脱可能に差し込まれている。
【0033】
押込み部233は、軸物ワークWの上端を下方に向けて押し込む。これにより、軸物ワークWの支持状態が維持される。押込み部233は、Z方向粗動機構25のZスライダ252に固定されている。
【0034】
Z方向粗動機構25は、押込み部233をZ方向に移動させるための機構である。これにより、押込み部233を軸物ワークWの真上まで移動させることが可能となる。Z方向粗動機構25は、Zコラム251と、Zスライダ252とを有する。
【0035】
Zコラム251は、縦向きに支持される軸物ワークWと平行となるように、基部10に支持されている。Zスライダ252は、Zコラム251に沿ってZ方向にスライド移動可能に設けられている。
【0036】
支柱部26は、回転テーブル12に設けられている。支柱部26は、鉛直方向に沿って設けられているブロック体である。支柱部26の一端側は、回転テーブル12に固定されている。このため、支柱部26は、回転テーブル12と共に、回転テーブル12の着脱位置(
図2)と測定位置(
図3)との間で回転する。支柱部26には、軸物ワークWを測定する前にプローブ351をキャリブレーションするための基準球263(
図3)が設けられている。
【0037】
本実施形態において、支柱部26は、下側支持部22及び上側支持部23に支持された軸物ワークWを回転テーブル12に対して位置決めする位置決め部材が交換可能に装着される装着部の機能を有する。具体的には、支柱部26には、
図4及び
図5に示すように、第1位置決め部材60又は第2位置決め部材70が交換可能に装着される。第1位置決め部材60と第2位置決め部材70は、それぞれ形状が異なる軸物ワークW(具体的には、軸物ワークW1又は軸物ワークW2)を回転テーブル12に対して位置決めする。
【0038】
図4は、第1位置決め部材60が軸物ワークW1を位置決めしている状態を示す図である。
図5は、第2位置決め部材70が軸物ワークW2を位置決めしている状態を示す図である。なお、
図4及び
図5では、説明の便宜上、支持機構20の上側支持部23を省略している。以下では、第1軸物ワークである軸物ワークW1が自動車エンジンのクランクシャフトであり、第2軸物ワークである軸物ワークW2がカムシャフトであるものとして説明する。
【0039】
軸物ワークW1を支持機構20で支持する場合には、
図4に示すように第1位置決め部材60が支柱部26に装着される。そして、第1位置決め部材60は、軸物ワークW1に接触して軸物ワークW1を回転テーブル12に対して位置決めする。これにより、回転テーブル12が着脱位置と測定位置との間で回転する際に、軸物ワークW1の回転テーブル12に対する相対位置(位相)が変わることを防止できる。
【0040】
また、軸物ワークW2を支持機構20で支持する場合には、
図5に示すように第2位置決め部材70が支柱部26に装着される。そして、第2位置決め部材70は、軸物ワークW2を接触して軸物ワークW2を回転テーブル12に対して位置決めする。これにより、回転テーブル12の回転中に、軸物ワークW2の回転テーブル12に対する相対位置(位相)が変わることを防止できる。
【0041】
<第1位置決め部材及び第2位置決め部材の詳細構成>
図6及び
図7を参照しながら、支柱部26に交換可能に装着される第1位置決め部材60の詳細構成について説明する。
【0042】
図6は、第1位置決め部材60が支柱部26に装着された状態を示す図である。
図7は、第1位置決め部材60が支柱部26から取り外された状態を示す図である。第1位置決め部材60は、基部61と、突起軸62と、アーム部63と、把持部64a、64bと、操作部65、66とを有する。
【0043】
基部61は、板状の部材であり、
図6に示すように第1位置決め部材60が支柱部26に装着された際に支柱部26の装着面260に密接するようになっている。基部61は、支柱部26の装着面260に密接する密接部61aと、密接部61aの幅方向の一方の側面側に延設されて密接部61aよりも小さい面積の延設部61bとから成る略T字状となっている。また、密接部61aの裏面には、第1位置決め部材60の装着の際に、支柱部26の装着面260に設けられたガイドピン261に案内されるガイド穴が設けられている。
【0044】
突起軸62は、基部61の延設部61bから突出した軸部である。突起軸62は、延設部61bの面上に設けられている。また、突起軸62は、延設部61bの中央よりも下側に配置されている。
【0045】
アーム部63は、突起軸62と共に軸物ワークW1であるクランクシャフトのクランクアームを挟持する、挟持部63aを有する(
図4参照)。アーム部63は、基部61を構成する密接部61aの面上に設けられた取付け部61cに取り付けられている。取付け部61cは、密接部61aの幅方向の他端側に設けられており、所定の厚みを有する板状部材となっている。そして、アーム部63は、挟持部63aが突起軸62に対して近づく方向及び離れる方向に回動可能となるように、取付け部61cの側面に取り付けられている。
これにより、軸物ワークW1を回転テーブル12に対して位置決めできる。また、クランクアームの幅が装着された軸物ワークW1毎に異なっていても、幅に応じてアーム部63を回動することで軸物ワークW1を挟持できる。
【0046】
把持部64a、64bは、基部61の幅方向の両側面にそれぞれ、異なる高さで設けられている。把持部64a、64bは、作業者(測定者)が第1位置決め部材60を支柱部26に対して装着又は取り外す際に、作業者の両手によって把持される部分である。すなわち、作業者は、一方の手で把持部64aを把持し、他方の手で把持部64bを把持する。なお、本実施形態では、一対の把持部64a、64bが設けられているが、これに限定されず、把持部は一つであってもよい。
【0047】
操作部65、66は、作業者が第1位置決め部材60を支柱部26に対して着脱するために操作する軸状の部材である。操作部65、66は、作業者が把持部64a、64bを把持した状態で、指で操作可能な位置に設けられている。具体的には、操作部65、66は、基部61の中央側に、鉛直方向に並ぶように設けられている。これにより、作業者は、第1位置決め部材60を持つ動作と、操作する動作とを同時に行えるので、第1位置決め部材60を支柱部26に着脱する際の作業性が向上する。また、二つの操作部65、66を同時に操作することも可能となる。
【0048】
操作部65、66は、
図7に示すように、嵌合軸65a、66aと、押ボタン65b、66bとを有する。
嵌合軸65a、66aは、基部61の背面側から突出した軸部である。嵌合軸65a、66aは、第1位置決め部材60が支柱部26に装着される際に、支柱部26の装着面260に鉛直方向に並ぶように設けられた2つの穴部262(
図7)とそれぞれ嵌合する。なお、嵌合軸65a、66aには、穴部262に嵌合している状態で基部61と支柱部26とをクランプ(固定)するクランプ部が設けられている。これにより、支柱部26に装着された第1位置決め部材60が、誤って外れることを防止できる。
【0049】
また、嵌合軸65a、66aは、穴部262とそれぞれ嵌合することで、第1位置決め部材60の支柱部26に対する位置決めを行う機能も有する。これにより、第1位置決め部材60を支柱部26に固定させる際に、自動的に位置決めも行われることになる。上記のように、操作部65、66が、第1位置決め部材60を支柱部26に固定させる機能に加えて、第1位置決め部材60を支柱部26の所定の位置に位置決めする機能も有することで、部品の削減が可能となる。
【0050】
押ボタン65b、66bは、第1位置決め部材60を支柱部26に着脱する際に作業者によって押される。具体的には、作業者は、押ボタン65b、66bを押しながら嵌合軸65aを穴部262に嵌合させた後に、押ボタン65b、66bを離すことで、基部61が支柱部26にクランプされる。
【0051】
また、作業者は、基部61が支柱部26にクランプされている場合には、押ボタン65b、66bを再度押しながら第1位置決め部材60を移動させることで、第1位置決め部材60を支柱部26から取り外すことができる。このように、第1位置決め部材60を支柱部26に装着する際に押ボタン65b、66bを押す操作は、第1位置決め部材60を支柱部26から外す際に押ボタン65b、66bを押す操作と同じ操作であるため、操作部65、66の操作性が向上する。
【0052】
次に、
図8及び
図9を参照しながら、支柱部26に交換可能に装着される第2位置決め部材70の詳細構成について説明する。
図8は、第2位置決め部材70が支柱部26に装着された状態を示す図である。
図9は、第2位置決め部材70が支柱部26から取り外された状態を示す図である。第2位置決め部材70は、基部71と、突き当て部72と、把持部74a、74bと、操作部75、76とを有する。
【0053】
基部71は、板状の部材である。基部71は、第1位置決め部材60の基部61とは異なる形状を成している。基部71は、
図8に示すように第2位置決め部材70が支柱部26に装着された際に支柱部26の装着面260に密接する。なお、基部71には、第2位置決め部材70の装着の際に、支柱部26のガイドピン261に案内されるガイド穴が設けられている。
【0054】
突き当て部72は、軸物ワークW2であるカムシャフトW2の基準部位に当たる部分である。これにより、軸物ワークW2を回転テーブル12に対して位置決めできる。突き当て部72は、基部71の上部に連結されている。これにより、突き当て部72は、軸物ワークW2の軸方向の中央に当たることになる。
【0055】
把持部74a、74bは、第1位置決め部材60の把持部64a、64bと同様に、作業者が第2位置決め部材70を支柱部26に対して装着又は取り外す際に、作業者の両手によって把持される部分である。
【0056】
操作部75、76は、第1位置決め部材60の操作部65、66と同様に、作業者が第2位置決め部材70を支柱部26に対して着脱するために操作する軸状の部材である。操作部75、76は、作業者が把持部74a、74bを両手で把持した状態で、両手の指で操作可能である。操作部75、76は、嵌合軸75aと、押ボタン75b、76bとを有する。嵌合軸75a及び押ボタン75b、76bの構成は、それぞれ第1位置決め部材60の嵌合軸65a及び押ボタン65b、66bの構成と同一なので、詳細な説明は省略する。
【0057】
<第1位置決め部材と第2位置決め部材の交換作業の流れ>
第1位置決め部材60と第2位置決め部材70の交換作業について説明する。ここでは、第1位置決め部材60を支柱部26から取り外して、第2位置決め部材70を支柱部26に装着するまでの作業の流れを説明する。
【0058】
まず、作業者は、軸物ワークW1の測定後に、
図6に示すように支柱部26に装着されている第1位置決め部材60を取り外す。具体的には、作業者は、第1位置決め部材60の把持部64a、64bを両手で把持した状態で、両手の指でそれぞれ押ボタン65b、66bを押しながら、第1位置決め部材60を手前に移動させる。これにより、
図7に示すように、第1位置決め部材60が支柱部26から取り外される。
【0059】
次に、作業者は、第2位置決め部材70を支柱部26に装着する。具体的には、作業者は、第2位置決め部材70の把持部74a、74bを両手で把持しながら、支柱部26に近づける。そして、作業者は、把持部74a、74bを両手で把持した状態で、両手の指でそれぞれ押ボタン75b、76bを押しながら、嵌合軸65aを穴部262に嵌合させる。その後、作業者は押ボタン75b、76bから指を離すことで、第2位置決め部材70が支柱部26にクランプされる。これにより、第2位置決め部材70が支柱部26に装着される。
【0060】
なお、第2位置決め部材70を支柱部26から取り外して、第1位置決め部材60を支柱部26に装着する際の作業の流れも、同様である。
【0061】
<本実施形態における効果>
上述した測定装置1においては、軸物ワークW1(例えばクランクシャフト)を回転テーブル12に対して位置決めする第1位置決め部材60と、軸物ワークW2(例えばカムシャフト)を回転テーブル12に対して位置決めする第2位置決め部材70とが、支柱部26に交換可能に装着されている。
これにより、第1位置決め部材60と第2位置決め部材70を交換するだけで、2種類の軸物ワークW1、W2をそれぞれ支持機構20に支持することができるので、一つの測定装置1で軸物ワークW1、W2を測定することができる。例えば、軸物ワークW1を測定する製造ラインにおいて測定装置1が故障等した場合に、軸物ワークW2を測定していた測定装置1によって軸物ワークW1を測定できるので、生産性が向上する。
【0062】
なお、上記では、支柱部26が予め回転テーブル12に固定されており、第1位置決め部材60及び第2位置決め部材70が支柱部26に交換可能に装着されることとしたが、これに限定されない。例えば、第1位置決め部材60と第2位置決め部材70が、それぞれ別々に支柱部26と一体となっており、支柱部26と共に回転テーブル12に交換可能に装着されることとしてもよい。
【0063】
また、上記では、2つの軸物ワークW(軸物ワークW1、W2)に対応する2つの位置決め部材(第1位置決め部材60及び第2位置決め部材70)が、支柱部26に交換可能に装着されることとしたが、これに限定されない。例えば、3つ以上の位置決め部材が支柱部26に交換可能に装着されることとしてもよい。
【0064】
また、上記では、支持機構20が軸物ワークWを縦向きに支持することとしたが、これに限定されない。例えば、支持機構20は、軸物ワークWを横向きに支持することとしてもよい。
【0065】
また、上記では、プローブ351が、軸物ワークWに接触して測定を行う接触式プローブであることとしたが、これに限定されない。例えば、プローブ351は、軸物ワークWに接触せずに測定を行う非接触式プローブであることとしてもよい。
【0066】
また、上記では、軸物ワークWが、自動車エンジン用のクランクシャフトやカムシャフトであることとしたが、これに限定されず、他の軸物であることとしてもよい。
【0067】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。