(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記像視野(8)が配置された像平面(9)との0°とは異なる角度を含み、前記物体視野(4)が配置された物体平面(5)を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の投影光学ユニット。
前記4つのかすめ入射のためのミラー(M2,M3,M5,M6)は、それぞれ、前記結像光(3)の前記ビーム経路に互いに直接に前後して対(ペア)をなす方式(M2,M3;M5,M6)で配置されることを特徴とする請求項4に記載の投影光学ユニット。
45°よりも小さい前記結像光(3)の入射角を有する法線入射のための少なくとも2つのミラー(M1,M4,M7,M8;M3からM6;M4からM7;M2,M5,M8,M9;M1,M7,M8;M5,M10,M11)を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の投影光学ユニット。
45°よりも小さい前記結像光(3)の入射角を有する法線入射のための4つのミラー(M1,M4,M7,M8;M3からM6;M4からM7)を含むことを特徴とする請求項6に記載の投影光学ユニット。
9%よりも高い投影光学ユニット(7;20;21;22;23;24;25;26;27;28;29;30)の全てのミラー(M1からM8;M1からM6;M1からM7;M1からM9,M1からM11)の反射率の積として得られる投影光学ユニット(7;20;21)の全体反射率を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の投影光学ユニット。
前記物体視野(4)は、1よりも大きいxyアスペクト比を有し、投影光学ユニットの前記異なる結像スケールは、このアスペクト比のこれらの2つの物体視野寸法の方向(x,y)に存在することを特徴とする請求項10に記載の投影光学ユニット。
より短い物体視野寸法(y)に沿ったその広がりがより長い物体視野寸法(x)に沿ったものよりも小さい絞り縁部を有する絞り(18)を含むことを特徴とする請求項11から請求項18のいずれか1項に記載の投影光学ユニット。
【発明を実施するための形態】
【0053】
マイクロリソグラフィ投影露光装置1は、照明光又は結像光3のための光源2を含む。光源2は、例えば、5nmと30nmの間、特に5nmと15nmの間の波長領域の光を生成するEUV光源である。特に、光源2は、13.5nmの波長を有する光源、又は6.9nmの波長を有する光源とすることができる。他のEUV波長も可能である。一般的に、投影露光装置1内で案内される照明光3に対して、あらゆる望ましい波長、例えば、可視波長、又は他にマイクロリソグラフィにおいて用途を見出すことができ(例えば、DUV、真空紫外)、適切なレーザ光源及び/又はLED光源が利用可能な他の波長(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm、129nm、109nm)も可能である。照明光3のビーム経路を
図1に非常に概略的に描示している。
【0054】
照明光学ユニット6は、照明光3を光源2から物体平面5の物体視野4に案内するように機能する。物体視野4は、投影光学ユニット又は結像光学ユニット7を用いて、定められた縮小スケールで像平面9の像視野8に結像される。
【0055】
投影露光装置1及び投影光学ユニット7の様々な実施形態の説明を簡略化するために、図面内に直交xyz座標系を指定し、この座標系から、図内に描示す構成要素の間のそれぞれの位置関係が明らかになる。
図1では、x方向は、作図面と垂直に、その中に入り込むように延びている。y方向は左に、z方向は上方に延びている。
【0056】
物体視野4及び像視野8は矩形である。これに代えて、物体視野4及び像視野8を曲げ又は曲率を有するように、すなわち、特に部分環の形態で具現化することも可能である。物体視野4及び像視野8は、1よりも大きいx/yアスペクト比を有する。従って、物体視野4は、x方向に長い物体視野寸法を有し、y方向に短い物体視野寸法を有する。これらの物体視野寸法は、視野座標x及びyに沿って延びている。
【0057】
図2及びそれ以降に描示す例示的実施形態のうちの1つを投影光学ユニット7に向けて使用することができる。
図2に記載の投影光学ユニット7は、8の縮小率を有する。他の縮小スケール、例えば、4x、5x、又は他に8xよりも大きい縮小スケールも可能である。
図2、並びに
図5及びそれ以降に記載の実施形態において、投影光学ユニット7における像平面9は、物体平面5と平行に配置される。
図1には、物体視野4と一致するレチクルとも呼ぶ反射マスク10の区画を描示している。レチクル10は、レチクルホルダ10aによって担持される。レチクルホルダ10aは、レチクル変位ドライブ10bによって変位される。
【0058】
投影光学ユニット7による結像は、基板ホルダ12によって担持されるウェーハの形態にある基板11の面上に実施される。基板ホルダ12は、ウェーハ変位ドライブ又は基板変位ドライブ12aによって変位される。
【0059】
図1には、レチクル10と投影光学ユニット7の間に、投影光学ユニット7に入射する照明光3のビーム13を略示しており、それと同じく投影光学ユニット7と基板11の間に、投影光学ユニット7から射出する照明光3のビーム14を略示している。
図1では、投影光学ユニット7の像視野側開口数(NA)を正確な縮尺では再現していない。
【0060】
投影露光装置1は、スキャナタイプ装置である。投影露光装置1の作動中に、レチクル10と基板11の両方がy方向に走査される。基板11の個々の露光間にレチクル10及び基板11のy方向の逐次変位があるステッパタイプ投影露光装置1も可能である。これらの変位は、変位ドライブ10b及び12aの適切な作動によって互いに同期される。
【0061】
図2は、投影光学ユニットの第1の実施形態7の光学設計を示している。
図2には、各々互いから
図2のy方向に離間した2つの物体視野点から発する3つの個々の光線15のビーム経路を描示している。主光線16、すなわち、投影光学ユニット7の瞳平面内の瞳の中心を通って延びる個々の光線15と、各々これらの2つの物体視野点のものである上側及び下側のコマ光線とを描示している。物体視野4から発する主光線16は、物体平面5の法線の間に5.5°の角度CRAOを含む。
【0062】
物体平面5は、像平面9と平行に位置する。
【0063】
投影光学ユニット7は、0.45の像側開口数を有する。
【0064】
投影光学ユニット7は、8xの縮小結像スケールを有する。
【0065】
図2に記載の投影光学ユニット7は、物体視野4から発する個々の光線15のビーム経路の順番にM1からM8までの番号が順次振られた合計で8つのミラーを有する。結像光学ユニット7は、異なる個数のミラー、例えば、4つ又は6つのミラーを有することができる。
【0066】
図2は、ミラーM1からM8の計算上の反射面を描示している。
図2に記載の図から分るように、これらの計算上の反射面の一部分しか使用されない。反射面のうちで実際に使用されるこの領域のみが、現実のミラーM1からM8に存在する。これらの使用反射面は、ミラー本体によってそれ自体公知の方式で担持される。
【0067】
図2に記載の投影光学ユニット7では、ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラー、すなわち、結像光3が45°よりも小さい入射角で入射するミラーとして具現化される。従って、
図2に記載の投影光学ユニット7は、合計で4つの法線入射ミラーM1、M4、M7、及びM8を有する。
【0068】
ミラーM2、M3、M5、及びM6は、照明光3のかすめ入射のためのミラー、すなわち、照明光3が60°よりも大きい入射角で入射するミラーである。かすめ入射ミラーM2、M3、及びM5、M6上への結像光3の個々の光線15の典型的な入射角は、80°の領域内にある。全体的に、
図2に記載の投影光学ユニット7は、正確に4つのかすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6を含む。
【0069】
ミラーM2及びM3は、結像光3のビーム経路内で互いに直接前後して配置されるミラー対を形成する。更に、ミラーM5及びM6も、結像光3のビーム経路内で互いに直接前後して配置されるミラー対を形成する。
【0070】
一方でミラー対M2、M3、他方でM5、M6は、これら2つのミラー対のそれぞれのミラーM2、M3、又はM5、M6上での個々の光線15の反射角が加算されるように結像光3を反射する。従って、それぞれのミラー対M2、M3及びM5、M6のそれぞれの第2のミラーM3及びM6は、それぞれの最初のミラーM2、M5によってそれぞれの個々の光線15に対して作用される偏向効果を増幅する。ミラー対M2、M3及びM5、M6のミラーのこの配置は、DE 10 2009 045 096 A1に照明光学ユニットに対して記載されているものに対応する。
【0071】
かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は、各々半径に関して非常に大きい絶対値を有し、すなわち、平面からの比較的小さい
ずれ(deviation)を有する。従って、これらのかすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は、
光学屈折力
(光学パワー:optical power)を事実上持たず、すなわち、凹ミラー又は凸ミラーのように全体的なビーム形成効果を有することは事実上ないが、特定の収差補正、特に局所収差補正に寄与する。
【0072】
投影光学ユニット7のミラーの偏向効果を特徴付けるために、以下に続く本文では、それぞれ描示する子午断面に基づいて偏向方向を定める。例えば、
図2に記載の子午断面内でそれぞれ入射するビームの方向に見た場合に、それぞれのミラーの時計周り方向の偏向効果、すなわち、右への偏向を略記号「R」で表している。一例として、投影光学ユニット7のミラーM1は、そのような「R」偏向効果を有する。ミラー上に入射するそれぞれのビームの方向から見た場合に、このミラーの反時計周り方向、すなわち、左への偏向効果を略記号「L」で表している。投影光学ユニット7のミラーM2及びM3は、「L」偏向効果に関する例である。−1°<f<1°が適用される折り返し角fを有するミラーの弱い偏向効果又は皆無の偏向効果を略記号「0」で表している。投影光学ユニット7のミラーM7は、「0」偏向効果に関する例である。全体的に、投影光学ユニット7は、ミラーM1からM8に関してRLLLRR0Lの偏向効果の順番を有する。
【0073】
原理的に、説明する投影光学ユニットの全ての例示的実施形態は、xz平面と平行に延びる平面に関して鏡像反転させることができ、この場合に、基本的な結像特性が変化しない。しかし、当然ながら、この鏡像反転は偏向効果の順番を変化させ、例えば、投影光学ユニット7から対応する鏡像反転によって出現する投影光学ユニットの場合に、LRRRLL0Rの順番を有する。
【0074】
偏向効果の選択、すなわち、例えば、ミラーM4上へのそれぞれの入射ビームの方向の選択、及びミラー対M2、M3及びM5、M6の偏向方向の選択は、各々投影光学ユニット7に対して利用可能な設置空間が効率的に使用されるような選択である。
【0075】
ミラーM1からM8は、結像光3に対するミラーM1からM8の反射率を最適化するコーティングを担持する。このコーティングは、ルテニウムコーティング、モリブデンコーティング、又は最上位にルテニウム層を有するモリブデンコーティングとすることができる。かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6では、例えば、モリブデン又はルテニウムから構成される段を有するコーティングを使用することができる。特に法線入射ミラーM1、M4、M7、及びM8のこれらの高反射層は、多段層として具現化することができ、この場合に、連続する層は、異なる材料から生成することができる。交替する材料層を使用することができる。典型的な多段層は、各々モリブデン層とシリコン層とで構成される二重段を50枚含むことができる。
【0076】
投影光学ユニット7の
全体反射率を計算するために、系伝達率が計算され、この計算は、案内光線、すなわち、中心物体視野点の主光線の入射角に依存する各ミラー面上のミラー反射率を決定し、これらを乗算によって組み合わせて系伝達率を形成するという手順で行われる。
【0077】
ここで、パーセントを単位とするミラー上の反射率R
Mは、次式のように導出される。
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式中のxは、度を単位とするそれぞれの入射角を表している。係数ciは、一方でS偏光に関し、他方でP偏光に関するそれぞれの係数の平均値として次式から導出される。
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【0078】
60°<x<88°の間の入射角度範囲では、ルテニウム層に対して下表の係数が導出され、これらの係数により、この層は、かすめ入射角の下での入射を受ける。
[この文献は図面を表示できません]
【0079】
NIミラーに対して、すなわち、垂直入射の領域内では、モリブデン/シリコン多段積層体に対して下表が導出される。
[この文献は図面を表示できません]
【0080】
GIミラー(かすめ入射ミラー)上での反射に関する更に別の情報は、WO 2012/126867 Aに見出される。NIミラー(法線入射ミラー)の反射率に関する更に別の情報は、DE 101 55 711 Aに見出される。
【0081】
投影光学ユニット7の全てのミラーM1からM8の反射率の積として導出される投影光学ユニット7の
全体反射率又は系伝達率は、R=10.43%である。
【0082】
ミラーM8、すなわち、結像ビーム経路内で像視野8の前にある最後のミラーは、最後から3番目のミラーM6から最後から2番目のミラーM7に反射される結像光3が通過するための通過開口部17を有する。ミラーM8は、通過開口部17の周りで反射する方式に使用される。他のミラーM1からM7のうちのいかなるものも通過開口部を持たず、これらのミラーは、間隙のない連続領域内で反射する方式に使用される。
【0083】
ミラーM1からM8は、回転対称関数によって表すことができない自由曲面として具現化される。ミラーM1からM8のうちの少なくとも1つが回転対称非球面として具現化される投影光学ユニット7の他の実施形態も可能である。全てのミラーM1からM8をそのような非球面として具現化することも可能である。
【0084】
自由曲面は、以下の自由曲面方程式(式1)によって表すことができる。
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【0085】
上式(1)のパラメータに対して、以下が適用される。
【0086】
Zは、x
2+y
2=r
2が成り立つ点x,yにおける自由曲面のサグである。式中のrは、自由曲面方程式の基準軸(x=0;y=0)からの距離である。
【0087】
自由曲面方程式(1)では、C1、C2、C3、...は、x及びyのべき乗での自由曲面級数展開の係数を表している。
【0088】
円錐底面の場合に、c
x、c
yは、対応する非球面の頂点曲率に対応する定数である。従って、c
x=1/R
x及びc
y=1/R
yが成り立つ。式中のk
x及びk
yの各々は、対応する非球面の円錐定数に対応する。従って、式(1)は、二重円錐自由曲面を表している。
【0089】
別の可能な自由曲面は、回転対称基準面から生成することができる。マイクロリソグラフィ投影露光装置の投影光学ユニットのミラーの反射面のためのそのような自由曲面は、US 2007−0058269 A1から公知である。
【0090】
これに代えて、自由曲面は、2次元スプライン面を用いて表すことができる。これに関する例は、ベジェ曲面又は不均一有理基底スプライン(NURBS)である。一例として、2次元スプライン面は、xy平面内の点の格子とそれに関連付けられるz値とにより、又はこれらの点とそれに関連付けられる勾配とによって表すことができる。スプライン面のそれぞれのタイプに基づいて、例えば、スプライン面の連続性及び微分可能性に関して特定の性質を有する多項式又は関数を用いた格子点の間の内挿によって完全な面が得られる。これに関する例は、解析関数である。
【0091】
投影光学ユニット7のミラーM1からM8の反射面の光学設計データを以下に続く表から収集することができる。これらの光学設計データは、各々像平面9から進み、すなわち、それぞれの投影光学ユニットを像平面9と物体平面5との間で結像光3の逆伝播方向に説明する。
【0092】
これらの表のうちの最初は、投影光学ユニット7の設計データの概要を提供し、開口数NA、結像光に対して計算した設計波長、像視野のx方向及びy方向の寸法、像視野曲率、並びに絞りの場所を要約している。この曲率は、視野の曲率半径の逆数として定められる。
【0093】
これらの表のうちの第2のものは、光学構成要素の光学面に関する頂点半径(Radius_x=R
x、Radius_y=R
y)及び屈折力値(Power_x、Power_y)を指定している。半径に関する負の値は、頂点での表面法線とそれぞれの曲率方向(x,y)とによって張られる着目平面(xz,yz)によるそれぞれの面の断面内で入射照明光3に向く凹曲線を意味する。2つの半径Radius_x、Radius_yは、異なる符号を明示的に有することができる。
【0094】
各光学面における頂点は、物体視野中心から像視野8に対称面x=0、すなわち、
図2の作図面(子午平面)に沿って延びる案内光線の入射点として定められる。
【0095】
頂点での屈折力Power_x(P
x)、Power_y(P
y)は、次式のように定められる。
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式中のAOIは、表面法線に対する案内光線の入射角を表している。
【0096】
3番目の表は、ミラーM1からM8に対してmmを単位として円錐定数k
x及びk
y、頂点半径R
x(=Radius_x)、及び自由曲面係数C
nを指定している。表内に見当たらない係数C
nは、各々0の値を有する。
【0097】
4番目の表は、それぞれのミラーが、基準面から進んでy方向に偏心(DCY)され、z方向に変位(DCZ)及び傾斜(TLA、TLC)された大きさを更に指定している。これは、自由曲面設計法を実施するときの平行変位及び傾斜に対応する。この場合に、変位は、y方向とz方向とにmm単位に実施したものであり、傾斜は、x軸周りとz軸周りとに実施したものである。この場合に、傾斜角を度を単位として指定している。最初に偏心が実施され、その後に傾斜が続く。偏心する際の基準面は、各々指定している光学設計データの最初の面である。物体視野4に対してもy方向及びz方向の偏心を指定している。4番目の表は、個々のミラーに割り当てられた面に加えて、像平面を最初の面として、物体平面を最後の面として列記し、時に絞り面(「絞り」で表す)を列記している。
【0098】
5番目の表は、ミラーM8からM1の伝達率データ、すなわち、それぞれのミラー上に中心で入射する照明光線の入射角に対するこれらのミラーの反射率を更に指定している。全伝達率を投影光学ユニット内の全てのミラーでの反射の後に残る強度の入射強度からの比率として指定している。
【0099】
6番目の表は、絞り(面M8)の縁部を多角形鎖として局所xyz座標で指定している。この絞りは、ミラーM8の場所に配置される。絞りは、上述のように偏心及び傾斜される。
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図2に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図2に対する表2
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図2に対する表3a
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図2に対する表3b
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図2に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,物体平面)
図2に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,物体平面)
図2に対する表4b
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(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図2に対する表5
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図2に対する表6
【0100】
投影光学ユニット7の全体反射率は10.43%である。
【0101】
ミラーM1からM7は、自由曲面展開が最大でx及びyの10乗に至る自由曲面である。ミラーM8では、この展開は、x及びyの12乗まで続く。
【0102】
上記の表の傾斜値によって明らかになるように、非球面ミラーの回転対称軸は、総じて像平面9の法線に対して傾斜される。
【0103】
ミラーM1、M2、M4、M5、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM3、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。ミラーM2、M3、M5、及びM6は、非常に大きい絶対半径を有し、すなわち、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0104】
像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット7は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0105】
ミラーM2とM3との間の結像光3のビーム経路内には最初の瞳平面18が配置される。
図2に略示しているものとは異なり、最初の瞳平面18は、中心視野点の主光線に対して傾斜され、すなわち、この主光線との間に≠90°の角度を含む。ミラーM2とM3との間の瞳平面18の領域内では、結像光3の全体ビームが全て横からアクセス可能である。従って瞳平面18の領域内には開口絞りを配置することができる。以下に続く本文では、この絞りを参照符号18によっても表す。これに代えて又はこれに加えて、
図2に対する表6に関連して上記に説明したように、この絞りをミラーM8上に配置することもできる。
【0106】
像側で視野中心点に向かって、完全な像側テレセントリック開口を有する絞り面の方向に伝播する照明光3の全ての光線の絞り面上の交点から、絞りの絞り面の縁部(
図2に対する表6も参照されたい)が導出される。絞り18が開口絞りとして具現化される場合には、縁部は内側縁部である。
【0107】
絞り18は、平面内に位置し、又はそれ以外に3次元実施形態を有することができる。絞り18の広がりは、走査直交方向(x)よりも走査方向(y)に小さいものとすることができる。
【0108】
ミラーM3とM4との間の結像ビーム経路内に、投影光学ユニット7の中間像19が配置される。
【0109】
ミラーM7とM8との間の結像光3の反射領域内に、投影光学ユニット7の更に別の瞳平面が配置される。ミラーM7及びM8の領域内で結像ビーム経路内の2つの位置に、一方でx寸法に対し、もう一方でy方向に対する開口絞りを分散して配置することができ、例えば、ミラーM8上で主としてy寸法に沿って制限を与え、ミラーM7上で主としてx寸法に沿って制限を与えるための開口絞りが存在することが可能である。
【0110】
投影光学ユニット7のz方向の設置長さ、すなわち、物体平面5と像平面9との間の距離は約2000mmである。ミラーM8は、650mmの領域内にある直径を有する。中心物体視野点と中心像視野点との間のy距離d
OISは1870mmである。
【0111】
投影光学ユニット7は、5mλ弱から10mλまでの波面収差の走査RMS値を有する。投影光学ユニット7の歪曲は、0.12nmよりも小さい。像視野8にわたってx方向に測定した投影光学ユニット7のテレセントリック度値は、6mradよりも小さい。像視野8にわたってy方向に測定した投影光学ユニット7のテレセントリック度値は、0.4mradよりも小さい。
【0112】
投影光学ユニット7は、像側でほぼテレセントリックである。
【0113】
像視野に最も近いミラーM7と像視野8との間の作動距離は78mmである。
【0114】
通過開口部17に起因して開口数の15%未満が掩蔽される。掩蔽縁部は、絞り18に関連して上記に説明したように絞り縁部が構築される手法と同様に構築される。掩蔽絞りとして具現化される場合には、縁部は、絞りの外側縁部である。投影光学ユニット7の系瞳内では、掩蔽に起因して照明することができない面は、系瞳全体の面の0.15
2よりも小さい。系瞳の内部の非照明面は、y方向とは異なる広がりをx方向に有することができる。系瞳内の非照明面は、円形、楕円形、正方形、又は矩形とすることができる。更に、系瞳内で照明することができないこの面は、系瞳の中心に対してx方向及び/又はy方向に偏心させることができる。
【0115】
図1に記載の投影露光装置1において投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態20を
図3に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1及び
図2の状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0116】
ミラーM1からM6は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面ミラーとして具現化される。投影光学ユニット20の光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
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図3に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図3に対する表2
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図3に対する表3a
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図3に対する表3b
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(左端列(面)、上から像平面、M6,M5,M4,M3,M2,M1,物体平面)
図3に対する表4a
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図3に対する表4b
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(上端行、左から面,AOI(度),反射率。左端列(面)、上からM6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達。)
図3に対する表5
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図3に対する表6
【0117】
投影光学ユニット20の全体反射率は12.99%である。
【0118】
投影光学ユニット20は、0.45の像側開口数を有する。像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット20は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0119】
投影光学ユニット20は、8xの縮小結像スケール(β=8)を有する。
【0120】
投影光学ユニット20は、正確に6つのミラーM1からM6を有する。ミラーM1及びM2は、前と同様にかすめ入射ミラーとして具現化され、ミラー対として結像ビーム経路内に互いに直接前後して配置される。投影光学ユニット20は、正確に2つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM1及びM2を有する。ミラーM3からM6は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0121】
投影光学ユニット20は、11.97%よりも高い全体反射率を有する。
【0122】
絶対値において、物体平面5は、x軸回りに約39°の角度だけ像平面9に対して傾斜される。従って上記の直前の表(
図3に対する表3b)において、物体視野について約219°の値TLAが明示されている。
【0123】
物体視野4と像視野8との間のz距離は約1740mmである。
【0124】
最も大きい直径を有するミラーは、1000mmの直径値を有するミラーM6である。
物体視野4と像視野8との間のy距離、すなわち、値d
OISは、物体視野4のところにある
285mmである。投影光学ユニット7と全く同様に、物体視野側主光線角度CRAOは、投影光学ユニット20では5.5°である。波面収差についての走査RMS値は、投影光学ユニット20では10.5mλよりも小さい。投影光学ユニット20における歪曲値は0.1nmよりも小さい。投影光学ユニット20のx方向のテレセントリック度値は、像視野側で5mradよりも小さい。投影光学ユニット20のy方向のテレセントリック度値は、像視野側で0.45mradよりも小さい。
【0125】
投影光学ユニット20では、像視野8の上流のビーム経路内の最後から2番目のミラーM5上での結像光3の反射領域内には瞳平面が配置される。従って、ミラーM5上、又はそれ以外にミラーM6上に開口絞りを配置することができる。
図3に対する表6に記載の多角形縁部は、ミラーM6上の絞りに関する。
【0126】
投影光学ユニット20は、像側で実質的にテレセントリックである。像視野に最も近いミラーM5と像視野8との間の作動距離は約90mmである。
【0127】
像視野8は、物体視野4の下流の投影光学ユニット20の最初の像平面内に位置する。従って投影光学ユニット20は、物体視野4と像視野8との間の結像ビーム経路内に中間像を生成しない。
【0128】
最後のミラーM6の中心のすぐ手前の結像ビーム経路内への最後から3番目のミラーM4の配置によって、投影光学ユニット20の瞳掩蔽が引き起こされる。この掩蔽は、投影光学ユニット20の像側開口数の26%よりも小さい。
【0129】
結像ビーム経路内の最後から2番目のミラーM5のみが、結像光3に対する通過開口部17を有する。全ての他のミラーM1からM4及びM6は、連続反射面を有する。
【0130】
ミラーM5の反射面は、ミラーM5の瞳掩蔽17の周囲で用いられる。ミラーM6の反射面は連続的には用いられず、ミラーM6の反射面の手前に配置されたミラーM4による掩蔽がない場所においてのみ用いられる。
【0131】
2つのかすめ入射ミラーM1及びM2は、最後のミラーM6を越えてかつその反射面の周囲に結像光3を横に偏向する。
【0132】
ミラーM2は、像平面9に対してx軸の回りに90°だけ回転され、すなわち、像平面9に対して事実上垂直である。
【0133】
ミラーM1、M3、及びM6は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M4、及びM5は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。かすめ入射ミラーM1及びM2は、前と同様に非常に大きい半径を有し、すなわち、平面反射面から小さい偏位しか引き起こさない。
【0134】
図1に記載の投影露光装置1において投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態21を
図4に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図3までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0135】
ミラーM1からM6は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面として具現化される。投影光学ユニット21の光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
[この文献は図面を表示できません]
図4に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図4に対する表2
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図4に対する表3a
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図4に対する表3b
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(左端列(面)、上から像平面、M6,M5,M4,M3,M2,M1,物体平面)
図4に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M6,M5,M4,M3,M2,M1,物体平面)
図4に対する表4b
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(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達。)
図4に対する表5
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図4に対する表6
【0136】
投影光学ユニット21の全体反射率は13.32%である。
【0137】
投影光学ユニット21は、8xの縮小結像スケール(β=8)を有する。
【0138】
像視野8は、2x6.5mmのx広がりと0.8mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット21は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0139】
投影光学ユニット20の場合と同様に、投影光学ユニット21も、正確に6つのミラーM1からM6を有する純粋に反射結像の投影光学ユニットである。投影光学ユニット20と同様に、物体視野4の下流の結像ビーム経路内の投影光学ユニット21の最初の2つのミラーM1及びM2は、かすめ入射ミラーとして具現化される。更に別のミラーM3からM6は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0140】
投影光学ユニット7及び20のビーム案内とは異なり、主光線は、投影光学ユニット21のビーム案内において交差する。この交差は、一方でミラーM2とM3との間の部分結像ビーム経路と、もう一方でM4とM5との間の部分結像ビーム経路との間で発生し、交差領域K1を示している。一方でミラーM5とM6との間の結像部分ビームの主光線との間、もう一方でミラーM6と像視野との間の結像部分ビームの主光線とミラーM2とM3との間の結像部分ビームとの主光線の更に別の交差が発生し、これらの交差を更に別の交差領域K2及びK3で示している。
【0141】
投影光学ユニット21では、物体平面5と像平面9とは、互いに対して平行に延びる。
【0142】
ミラーM1、M3、及びM6は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M4、及びM5は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。ミラーM1及びM2は、前と同様に非常に大きい絶対半径を有し、すなわち、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0143】
投影光学ユニット20の場合と同様に、投影光学ユニット21の最後から3番目のミラーM4は、最後のミラーM6の反射面の中心の手前に配置され、従って投影光学ユニット21の瞳掩蔽を引き起こす。
【0144】
投影光学ユニット21では、ミラーM1からM6のいずれのものも、結像光3に対する通過開口部を持たない。ミラーM6の場合を除き、投影光学ユニット21の全ての反射面、すなわち、ミラーM1からM5の反射面は、間隙なしで用いることができる。ミラーM6の反射面は、ミラーM4に起因する掩蔽が発生しない場所で用いられる。
【0145】
投影光学ユニット21では、物体平面5と像平面9との間のz距離は約2200mmである。
【0146】
最も大きいミラーM6の典型的な直径は約1200mmである。
【0147】
投影光学ユニット21では、物体/像オフセットd
OISは約1100mmである。投影光学ユニット21では、物体視野側主光線16は、物体平面5の法線との間に5.5°の角度CRAOを更に含む。
【0148】
投影光学ユニット21は、11mλよりも小さい像視野側波面の走査RMS値を有する。投影光学ユニット21では、像視野側歪曲値は0.1nmよりも小さい。投影光学ユニット21では、x方向の像視野側テレセントリック度値は4mradよりも小さい。投影光学ユニット21では、y方向の像視野側テレセントリック度値は0.3mradよりも小さい。
【0149】
投影光学ユニット21では、ミラーM6上の結像光3の反射領域内に瞳平面が配置される。従ってミラーM6上には開口絞りを設けることができる。
図4に対する表6に記載の多角形縁部は、ミラーM6上のこの絞り位置に関する。投影光学ユニット20と同様に、投影光学ユニット21も中間像を持たない。
【0150】
投影光学ユニット21は、像側で実質的にテレセントリックである。
【0151】
像視野に最も近いミラーである、結像ビーム経路内で最後から2番目のミラーM5と像視野8との間の作動距離は36mmである。
【0152】
ミラーM4は、投影光学ユニット21の像側開口数の23%よりも小さい像側掩蔽を定める。
【0153】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態22を
図5に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図4までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0154】
全体として、投影光学ユニット22は、7つのミラーM1からM7を有する。投影光学ユニット22は、3つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM1からM3と、4つの法線入射ミラー、すなわち、ミラーM4からM7とを有する。これらのミラーM1からM7は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面として構成される。投影光学ユニット22からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
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図5に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」、infは「無限大」)
図5に対する表2
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図5に対する表3a
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図5に対する表3b
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図5に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,物体平面)
図5に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,物体平面)
図5に対する表4b
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(上端行、左から面,AOI(度),反射率。左端列(面)、上からM7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図5に対する表5
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図5に対する表6
【0155】
投影光学ユニット22の全体反射率は11.89%である。
【0156】
投影光学ユニット22は、8xの縮小結像スケール(β=8)を有する。
【0157】
像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット22は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0158】
一方でミラーM1及びM2の領域内、もう一方でミラーM4からM7の領域内では、投影光学ユニット22のビーム経路は、
図3に記載の投影光学ユニット20からのものに定性的に対応する。投影光学ユニット20とは対照的に、投影光学ユニット22では、かすめ入射ミラーM2と法線入射ミラーM4との間に更に別のかすめ入射ミラーM3が配置される。かすめ入射ミラーM1及びM2の偏向効果と比較すると、この更に別のミラーは、投影光学ユニット20の場合とは異なり、投影光学ユニット22における物体平面5が、像平面9に対してかかる場合のような強い傾斜を伴って配置されることがないように、ミラーM4に向かって結像光3の逆偏向を引き起こす。これに代えて、投影光学ユニット22は、物体平面5が像平面9に対して平行に配置されるように具現化することもできる。ミラーM1とM2とは、前と同様に、結像光3のビーム経路内に互いに直接前後して配置されたかすめ入射ミラー対を形成する。
【0159】
投影光学ユニット20内のものと比較した投影光学ユニット22内での結像光3の誘導における更に別の相違点は、ミラーM7が、一方でミラーM4とM5との間、もう一方でミラーM5とM6との間の結像光3に対する通過開口部17を含む点である。ミラーM5の反射面は、ミラーM7内のこの通過開口部17に対して陥没して配置される。
【0160】
ミラーM1、M3、M4、及びM7は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M5、及びM6は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。
【0161】
ミラーM6及びM7は、それぞれ結像光3に対する通過開口部17を有する。他のミラーM1からM5は、結像光3に対する通過開口部を持たない。
【0162】
ミラーM6及びM7の反射面は、そのそれぞれの通過開口部17の周囲で用いられる。
【0163】
投影光学ユニット22では、ミラーM7上に開口絞りが配置される。
図5に対する表6に記載の多角形データは、この開口絞りに関する。
【0164】
投影光学ユニット22では、物体平面と像平面9との間のz距離は約2200mmである。
【0165】
最も大きいミラーM7の典型的な直径は約1350mmである。投影光学ユニット22では、物体/像オフセットd
OISは約1050mmである。投影光学ユニット22では、物体視野側主光線16は、物体平面5の法線との間に5.5°の角度CRAOを更に含む。
【0166】
投影光学ユニット22は、約100mλの像視野側波面の走査RMS値を有する。投影光学ユニット22では、像視野側歪曲値は約2nmである。投影光学ユニット22では、x方向の像視野側テレセントリック度値は2mradよりも小さい。投影光学ユニット22では、y方向の像視野側テレセントリック度値は0.5mradよりも小さい。
【0167】
投影光学ユニット22では、主光線16は、物体視野4とミラーM1との間で互いに対して発散的に伝播する。
【0168】
ミラーM6は、投影光学ユニット22の像側開口数の26%よりも小さい像側掩蔽をx寸法内に定義する。y方向には、掩蔽は大幅に小さく、更には偏心される。
【0169】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態23を
図6に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図5までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0170】
全体として、投影光学ユニット23は、8つのミラーM1からM8を有する。これらのミラーのうちで、ミラーM1、M4、M7、及びM8は法線入射ミラーとして具現化され、ミラーM2、M3、並びにM5及びM6はかすめ入射ミラーとして具現化される。ミラーM1からM8は、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面として構成される。投影光学ユニット23からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
図6に対する表1内の細目「絞りS8」は、絞りが、像平面を含めて数えて設計面の8番目の面の場所に配置されることを意味する(この点に関しては
図6に対する表4a、4bを参照されたい)。更に続く投影光学ユニットの説明する実施形態において、絞りの場所に関して対応する細目を見つけることができる。
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図6に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図6に対する表2
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図6に対する表3a
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図6に対する表3b
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図6に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,絞り,M2,M1,物体平面)
図6に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,絞り,M2,M1,物体平面)
図6に対する表4b
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(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図6に対する表5
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図6に対する表6
【0171】
投影光学ユニット23の全体反射率は8.11%である。
【0172】
投影光学ユニット23は、8xの縮小結像スケール(β=8)を有する。
【0173】
像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット23は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0174】
他の投影光学ユニットから外れて、投影光学ユニット23は、0.45の像側開口数を有する。
【0175】
ミラーM6と像視野8との間で投影光学ユニット23を通る結像光3のビーム経路は、xz平面に対して平行な平面に関して鏡像反転されてはいるが、
図2に記載の投影光学ユニット7におけるミラーM6と像視野8との間のビーム経路に定性的に対応する。
【0176】
一方でかすめ入射ミラーM2及びM3と、もう一方でかすめ入射ミラーM5及びM6とは、これらのミラーが、それぞれの逆の偏向効果を有するように、すなわち、これらのミラー対M2、M3及びM5、M6のそれぞれの2番目のミラーM3及びM6が、それぞれの最初のミラーM2及びM5の偏向効果から減算されるように配置される。各場合にミラーM2及びM3のうちの一方に関して、ミラーM5及びM6は、結像光3のそれぞれの個別光線15に対する反射率への逆の依存性を有し、すなわち、これらのミラーは補償ミラーに相当し、従って4つのかすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は、像視野8にわたって又はその照明角度分布にわたって反射率への望ましくない総合依存性を持たない。
【0177】
ミラーM2上の偏向領域内には、投影光学ユニット23の瞳平面が位置する。ミラーM1とM2との間の結像光3のビーム経路内には、x寸法に対して有効な開口絞りをM2に近接して配置することができる。ミラーM2とM3との間の結像光3のビーム経路内には、y寸法内で作用する開口絞りを前と同様にミラーM2に近接して配置することができる。ミラーM5上の偏向領域内には、投影光学ユニット23の中間像平面が位置する。ミラーM7とM8との間の結像光3のビーム経路内には、更に別の瞳平面が位置する。この場所には、x寸法に対して有効な開口絞りを配置することもできる。
【0178】
各区画において、ミラーM1とM8は、背中合わせに具現化される。
【0179】
ミラーM8のみが、ミラーM6とM7との間の結像ビーム経路内の結像光3の通過に向けた通過開口部17を有する。
【0180】
ミラーM1、M4、M5、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M3、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。ミラーM2、M3、及びM5は、前と同様に非常に大きい絶対半径を有し、すなわち、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0181】
投影光学ユニット23では、物体平面5と像平面9との間のz距離は約1840mmである。
【0182】
最も大きいミラーM8の典型的な直径は約800mmである。
【0183】
投影光学ユニット23では、物体/像オフセットd
OISは約520mmである。投影光学ユニット23では、物体視野側主光線16は、物体平面5の法線との間に5.5°の角度CRAOを更に含む。
【0184】
投影光学ユニット23は、70mλよりも小さい像視野側波面の走査RMS値を有する。投影光学ユニット23では、像視野側歪曲値は約1.2nmである。
【0185】
投影光学ユニット23では、物体視野4とミラーM1との間で互いに対して発散的に伝播する。
【0186】
ミラーM8は、投影光学ユニット23の像側開口数の20%よりも小さい像側掩蔽をx寸法内に定義する。y方向には、掩蔽は大幅に小さく、更には偏心される。
【0187】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態24を
図7に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図6までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0188】
投影光学ユニット24の結像ビーム経路は、
図6に記載の投影光学ユニット23のものに定性的に対応する。投影光学ユニット24も8つのミラーM1からM8を含み、そのうちのミラーM1、M4、M7、及びM8は法線入射ミラーとして具現化され、ミラーM2、M3、M5、及びM6はかすめ入射ミラーとして具現化される。一方でミラーM2及びM3の偏向効果と、もう一方でM5及びM6の偏向効果とは、互いから減算される。
【0189】
ミラーM1からM8は、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面として構成される。投影光学ユニット24からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
[この文献は図面を表示できません]
図7に対する表1
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図7に対する表2
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図7に対する表3a
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図7に対する表3b
[この文献は図面を表示できません]
図7に対する表3c
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,絞り,M3,M2,10,M1,物体平面)
図7に対する表4a
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,絞り,M3,M2,10,M1,物体平面)
図7に対する表4b
[この文献は図面を表示できません]
(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図7に対する表5
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図7に対する表6
【0190】
投影光学ユニット24の全体反射率は9.88%である。
【0191】
投影光学ユニット24は、8xの縮小結像スケール(β=8)を有する。
【0192】
像視野8は、2x6.5mmのx広がりと0.8mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット24は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0193】
投影光学ユニット24では、ミラーM2とM3との間の結像光3のビーム経路内に、瞳平面18が配置される。ミラーM4とM5との間の結像ビーム経路内には中間像平面19が配置される。
【0194】
ミラーM1、M3、M4、M6、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M5、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。ミラーM3、M5、及びM6は、前と同様に非常に大きい絶対半径を有し、すなわち、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0195】
投影光学ユニット24の場合にも、最後のミラーM8のみが、結像ビーム経路内でミラーM6とM7との間で案内される結像光3に対する通過開口部17を含む。
【0196】
投影光学ユニット24のz方向の設置長さ、すなわち、物体平面5と像平面9との間の距離は1900mmである。ミラーM8は、投影光学ユニット24内の全てのミラーのうちで最も大きい直径を有し、この直径は、700mmの領域内にある。
【0197】
投影光学ユニット24では、物体/像オフセットd
OISは約360mmである。投影光学ユニット24では、物体視野側主光線16は、物体平面5の法線との間に5.5°の角度CRAOを更に含む。
【0198】
投影光学ユニット24は、100mλの領域内の像視野側波面の走査RMS値を有する。投影光学ユニット24では、像視野側歪曲値は、0.6nmの領域内にある。
【0199】
ミラーM2とM3との間の結像光3のビーム経路内には、y寸法に対して有効な開口絞りを配置することができる。
【0200】
投影光学ユニット24では、結像光3の主光線16は、物体視野4とミラーM1との間で発散的に伝播する。
【0201】
ミラーM8は、x寸法内で投影光学ユニット24の像側開口数の24%よりも小さい像側掩蔽を定める。
【0202】
y方向には、掩蔽は大幅に小さく、更には偏心される。
【0203】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態25を
図8に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図7までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0204】
投影光学ユニット25の結像ビーム経路は、
図6及び
図7に記載の投影光学ユニット23及び24のものに定性的に対応する。投影光学ユニット25も8つのミラーM1からM8を含み、そのうちのミラーM1、M4、M7、及びM8は法線入射ミラーとして具現化され、ミラーM2、M3、M5、及びM6はかすめ入射ミラーとして具現化される。一方でミラーM2及びM3の偏向効果と、もう一方でM5及びM6の偏向効果とは、互いから減算される。
【0205】
ミラーM1からM8は、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面として構成される。投影光学ユニット25からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
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図8に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図8に対する表2
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図8に対する表3a
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図8に対する表3b
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図8に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図8に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図8に対する表4b
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(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図8に対する表5
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図8に対する表6
【0206】
投影光学ユニット25の全体反射率は10.04%である。
【0207】
投影光学ユニット25は、8xの縮小結像スケール(β=8)を有する。
【0208】
像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット25は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0209】
ミラーM1、M3、M4、M5、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。ミラーM3、M5、及びM6は、非常に大きい絶対半径を有し、すなわち、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0210】
投影光学ユニット25の場合にも、最後のミラーM8のみが、ミラーM6とM7との間で案内される結像光3に対する通過開口部17を含む。
【0211】
投影光学ユニット25では、ミラーM2とミラーM3との間に瞳平面18が配置される。投影光学ユニット25では、かすめ入射ミラーM5上の反射領域内に中間像平面19が配置される。
【0212】
投影光学ユニット25では、物体平面5と像平面9との間のz距離は1900mmである。
【0213】
投影光学ユニット25では、最も大きいミラーM8の典型的な直径は約800mmである。
【0214】
投影光学ユニット25では、物体/像オフセットd
OISは約600mmである。投影光学ユニット25では、物体視野側主光線16は、物体平面5の法線との間に5.5°の角度CRAOを更に含む。
【0215】
投影光学ユニット25は、約70mλの像視野側波面の走査RMS値を有する。投影光学ユニット25では、像視野側歪曲値は約3nmである。
【0216】
投影光学ユニット25では、ミラーM2とM3との間の結像光3のビーム経路内に、開口絞りを配置することができる。
【0217】
投影光学ユニット25では、主光線16は、物体視野4とミラーM1との間で発散的に伝播する。
【0218】
ミラーM8は、x寸法内で投影光学ユニット25の像側開口数の20%よりも小さい像側掩蔽を定める。y方向には、掩蔽は大幅に小さく、更には偏心される。
【0219】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態26を
図9に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図8までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0220】
投影光学ユニット26は、合計で8つのミラーM1からM8を有する。これらのミラーは、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面として構成される。投影光学ユニット26の結像ビーム経路は、xz平面に対して平行な平面に関して鏡像反転された投影光学ユニット7のものに定性的に対応する。
【0221】
一方でミラーM2とM3、もう一方でM5とM6とは、前と同様にかすめ入射ミラー対を構成し、結像光に対するその偏向効果は加算される。他のミラーM1、M4、M7、及びM8は法線入射ミラーである。
【0222】
投影光学ユニット26からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
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図9に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図9に対する表2
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図9に対する表3a
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図9に対する表3b
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図9に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,絞り,M2,M1,物体平面)
図9に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,絞り,M2,M1,物体平面)
図9に対する表4b
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(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図9に対する表5
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図9に対する表6
【0223】
投影光学ユニット26の全体反射率は8.83%である。
【0224】
投影光学ユニット26は、8xの縮小結像スケール(β=8)を有する。
【0225】
像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット26は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0226】
ミラーM1、M2、M4、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM3、M5、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。ミラーM2、M3、M5、及びM6は、非常に大きい絶対半径を有し、すなわち、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0227】
ミラーM2とM3との間のビーム経路内には、投影光学ユニット26の瞳平面18が位置する。
図9に略示しているものとは異なり、この絞り平面は、中心視野点の主光線に対して傾斜される。ミラーM3上の反射領域内には、投影光学ユニット26の中間像平面19が位置する。
【0228】
投影光学ユニット26の場合にも、ミラーM8が、ミラーM6とM7との間の結像光3に対する結像ビーム経路内の通過開口部17を含む唯一のミラーである。
【0229】
投影光学ユニット26では、物体平面5と像平面9との間のz距離は1900mmである。
【0230】
投影光学ユニット26では、最も大きいミラーM8の典型的な直径は約800mmである。
【0231】
投影光学ユニット26では、物体/像オフセットd
OISは約1350mmである。投影光学ユニット26では、物体視野側主光線16は、物体平面5の法線との間に5.5°の角度CRAOを更に含む。
【0232】
投影光学ユニット26は、約30mλの像視野側波面の走査RMS値を有する。投影光学ユニット26では、像視野側歪曲値は約1.0nmである。
【0233】
投影光学ユニット26では、ミラーM1とM2との間の結像光3のビーム経路内に、x方向に対して有効な絞りを配置することができ、ミラーM2とM3との間のビーム経路内にy寸法に対して有効な絞りを配置することができる。
【0234】
投影光学ユニット26では、主光線16は、物体視野4とミラーM1との間の結像光3のビーム経路内で発散的に伝播する。
【0235】
ミラーM8は、x寸法内で投影光学ユニット26の像側開口数の20%よりも小さい像側掩蔽を定める。y方向には、掩蔽は大幅に小さく、更には偏心される。
【0236】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態27を
図10に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図9までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0237】
投影光学ユニット27は、合計で9つのミラーM1からM9を有する。ミラーM1、M3、M5、M6、及びM7は、かすめ入射ミラーとして具現化される。ミラーM2、M4、M8、及びM9は、法線入射ミラーとして具現化される。投影光学ユニット27の結像ビーム経路は、ミラーM1上での反射の後に、投影光学ユニット26のその内部に設置されたミラーM1上での反射の前のものに定性的に対応する。
【0238】
投影光学ユニット26とは異なり、投影光学ユニット27における物体平面5と像平面9とは互いに対して平行に延びず、互いに対する角度を有する。物体平面5と像平面9との間の角度は約25°である。物体平面5と像平面9との間の異なる角度、例えば9°の角度も可能である。
【0239】
ミラーM1からM9は、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面として具現化される。投影光学ユニット27からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
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図10に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図10に対する表2
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図10に対する表3a
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図10に対する表3b
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図10に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M9,M8,M7,M6,M5,M4,絞り,M3,M2,M1,物体平面)
図10に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M9,M8,M7,M6,M5,M4,絞り,M3,M2,M1,物体平面)
図10に対する表4b
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(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM9,M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図10に対する表5
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図10に対する表6
【0240】
投影光学ユニット27の全体反射率は7.89%である。
【0241】
投影光学ユニット27は、8xの縮小結像スケール(β=8)を有する。
【0242】
像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット27は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0243】
投影光学ユニット27では、ミラーM3とM4との間の結像ビーム経路内に、瞳平面18が配置される。略示しているものとは異なり、瞳平面18は、中心視野点の主光線に対して傾斜される。ミラーM4とM5との間の結像ビーム経路内には、中間像平面19がミラーM4の近くに配置される。
【0244】
投影光学ユニット27では、一方でミラーM3とM4、もう一方でM6とM7とは、かすめ入射ミラー対を形成し、結像光3に対するこれらの偏向効果は加算される。
【0245】
ミラーM1、M4、M6、M7、及びM8は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。ミラーM2、M3、M5、及びM9は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM1、M3、M4、M6、及びM7は、非常に大きい絶対半径を有し、すなわち、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0246】
投影光学ユニット27の場合には、ミラーM9が、ミラーM7とM8との間で案内される結像光3の通過に向けた通過開口部17を含む唯一のミラーである。
【0247】
投影光学ユニット27では、物体平面5と像平面9との間のz距離は約1700mmである。
【0248】
投影光学ユニット27では、最も大きいミラーM9の典型的な直径は約730mmである。
【0249】
投影光学ユニット27では、物体/像オフセットd
OISは約1000mmである。投影光学ユニット27では、物体視野側主光線16は、物体平面5の法線との間に5.5°の角度CRAOを更に含む。
【0250】
投影光学ユニット27は、約30mλの像視野側波面の走査RMS値を有する。投影光学ユニット27では、像視野側歪曲値は約0.6nmである。
【0251】
ミラーM2とM3との間の結像光3のビーム経路内には、x寸法に対して有効な絞りを配置することができる。投影光学ユニット27では、ミラーM3とM4との間のビーム経路内にy寸法に対して有効な絞りを配置することができる。
【0252】
投影光学ユニット27における主光線16は、物体視野4とミラーM1との間の結像光3のビーム経路内で発散する伝播を有する。
【0253】
ミラーM9は、x寸法にわたって投影光学ユニット27の像側開口数の20%よりも小さい像側掩蔽を定める。y方向には、掩蔽は大幅に小さく、更には偏心される。
【0254】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態28を
図11に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図10までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0255】
投影光学ユニット28は、合計で8つのミラーM1からM8を有する。ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。ミラーM2、M3、M5、及びM6は、かすめ入射ミラーとして具現化される。ミラーM4の後に、投影光学ユニット28におけるビーム経路は、
図10に記載の投影光学ユニット27におけるミラーM5の後のビーム経路に定性的に対応し、この場合、投影光学ユニット28内の最後から2番目のミラーM7は、投影光学ユニット27の最後から2番目のミラーM8の配置と比較してxz平面に対して平行な平面に関して鏡像反転されて配置される。
【0256】
投影光学ユニット28のビーム案内では、ビーム経路の主光線16は、一方でミラーM1とM2との間で、もう一方でミラーM5とM6との間で交差する。
【0257】
一方で2つのかすめ入射ミラーM2とM3、もう一方で2つのかすめ入射ミラーM5とM6とは、各場合にミラー対として具現化され、これらのミラーの偏向効果は加算される。
【0258】
投影光学ユニット28では、最後のミラーM8のみが、ミラーM6とM7との間で案内される結像光3の通過に向けた通過開口部17を伴って具現化される。
【0259】
投影光学ユニット28では、像平面9からの物体平面5のz距離は約2000mmである。投影光学ユニット28では、物体/像オフセットは約1000mmである。
【0260】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態29を
図12に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図11までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0261】
投影光学ユニット29は、合計で8つのミラーM1からM8を有する。ミラーM1、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。ミラーM2、M3、M4、M5、及びM6は、かすめ入射ミラーとして具現化される。従って投影光学ユニット29は、連続して配置された5つのかすめ入射ミラーを有する。投影光学ユニット29では、全てのかすめ入射ミラーM2からM6は、結像光3に対して加算偏向効果を有する。
【0262】
投影光学ユニット29における結像ビーム経路は、ミラーM5の後に、
図2に記載の投影光学ユニット7におけるものに定性的に対応する。
【0263】
投影光学ユニット29では、前と同様に最後のミラーM8のみが、ミラーM6とM7との間で案内される結像光3の通過に向けた通過開口部17を含む。
【0264】
投影光学ユニット29では、互いに対して平行な物体平面5と像平面9との間のz距離は約2500mmである。投影光学ユニット29では、物体/像オフセットは約3000mmである。
【0265】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態30を
図13に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図12までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
【0266】
投影光学ユニット30は、合計で11個のミラーM1からM11を有する。ミラーM5、M10、及びM11は、法線入射ミラーとして具現化される。ミラーM1、M2、M3、M4、M6、M7、M8、及びM9は、かすめ入射ミラーとして具現化される。従って投影光学ユニット30は、各場合に連続して配置された4つのかすめ入射ミラーを有する2つの群を有する。かすめ入射ミラーM1からM4の偏向効果は加算される。かすめ入射ミラーM6からM9の偏向効果は加算される。
【0267】
ミラーM8の後に、投影光学ユニット30における結像ビーム経路は、xz平面に対して平行な平面に関して鏡像反転された
図11に記載の投影光学ユニット28におけるその内部のミラーM4の後のものに定性的に対応する。
【0268】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態31を
図14及び
図15に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図13までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
図14は、投影光学ユニット31の子午断面を示している。
図15は、投影光学ユニット31の矢状面図を示している。
【0269】
投影光学ユニット31は、合計で8つのミラーM1からM8を有し、その基本設計に関して、例えば
図2に記載の投影光学ユニット7と同様である。
【0270】
ミラーM1からM8は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面ミラーとして具現化される。投影光学ユニット31からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
[この文献は図面を表示できません]
図14/
図15に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図14/
図15に対する表2
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
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[この文献は図面を表示できません]
図14/
図15に対する表3a
[この文献は図面を表示できません]
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図14/
図15に対する表3b
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図14/
図15に対する表3c
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図14/
図15に対する表4a
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図14/
図15に対する表4b
[この文献は図面を表示できません]
(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図14/
図15に対する表5
[この文献は図面を表示できません]
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[この文献は図面を表示できません]
図14/
図15に対する表6
【0271】
投影光学ユニット31の全体反射率は8.67%である。
【0272】
投影光学ユニット31は、0.6の像側開口数を有する。像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1.20mmのy広がりとを有する。像視野8は、例えば20.28mmの曲率半径を伴ってy軸に対して対称に湾曲したものである。従って投影光学ユニット31は、矩形視野ではなく弧形視野を有する。投影光学ユニット31は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0273】
投影光学ユニット31は、正確に8つのミラーM1からM8を有する。一方でミラーM2及びM3、もう一方でM5、M6は、かすめ入射ミラーとして具現化され、各場合に結像ビーム経路内で互いに直接前後して配置される。投影光学ユニット31は、正確に4つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM2、M3、M5、及びM6を有する。ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0274】
投影光学ユニット31では、ミラーM1とM2との間のビーム経路内で、ミラーM2上へのかすめ入射の近くに絞り18が配置される。これに代えて又はこれに加えて、直接ミラーM2の面上に絞りを配置することができる。
【0275】
投影光学ユニット31は、縮小結像スケールβ=8.00を有する。
【0276】
物体平面5内への主光線16の入射角は6.3°である。
【0277】
図14に記載の子午断面内では、主光線は、物体視野4とミラーM1との間で発散方式で延びる。投影光学ユニット31の入射瞳は、yz平面内では物体視野4の手前の−3500mmのところの照明光のビーム経路内に位置する。xz平面(
図15を参照されたい)内では、入射瞳は、物体視野の2100mm後ろの投影光学ユニット31の結像ビーム経路内に位置する。
【0278】
絞り18は、xz断面(
図15を参照されたい)内で、そのyz断面内の位置と比較してz方向に変位された位置に位置することが可能である。
【0279】
物体視野4と像視野8との間のz距離は約1600mmである。
【0280】
物体/像オフセット(d
OIS)は約1560mmである。
【0281】
ミラーM7と像視野8との間の自由作動距離は61mmである。
【0282】
投影光学ユニット31では、波面収差についての走査RMS値は最大で8mλであり、平均で7mλである。
【0283】
最大歪曲値は、x方向には最大で0.12nmであり、y方向には最大で0.08nmである。x方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.61mradであり、y方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で1.16mradである。
【0284】
更に別のミラーデータは、以下に続く表から明らかになる。
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図14/
図15に対する表7
【0285】
yz平面(
図14)内ではビーム経路内のミラーM5上の反射領域内に、及びxz平面(
図15)内ではミラーM6とM7との間の結像ビーム経路領域内に中間像19が存在する。
【0286】
ミラーM8は掩蔽され、ミラーM6とM7との間の結像ビーム経路内の照明光3の通過に向けた通過開口部17を含む。
【0287】
結像ビーム経路内の最後のミラーM8のみが、結像光3に対する通過開口部17を含む。全ての他のミラーM1からM7は連続反射面を有する。ミラーM8の反射面は、その通過開口部17の周囲で用いられる。
【0288】
ミラーM1、M3、M4、M6、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M5、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は非常に大きい半径を有し、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0289】
図15Aは、投影光学ユニット31のミラーM1からM8上で各場合に照明光3による入射を受ける面の縁部輪郭、すなわち、ミラーM1からM8のいわゆるフットプリントを示している。これらの縁部輪郭は、各場合にそれぞれのミラーM1からM8の局所xy座標に対応するx/yグラフ内に描示したものである。例図は、ミリメートルを単位とする正確な縮尺のものである。ミラーM1、M2、M6、及びM8は、値1から偏位しないか又は僅かにしか偏位しないx/yアスペクト比を有する。ミラーM3は、約0.55のx/yアスペクト比を有する。ミラーM4は、約7.5のx/yアスペクト比を有する。ミラーM5は、約2.5のx/yアスペクト比を有する。ミラーM7は、約2のx/yアスペクト比を有する。
【0290】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態32を
図16及び
図17に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図15までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
図16は、投影光学ユニット32の子午断面を示している。
図17は、投影光学ユニット32の矢状面図を示している。
【0291】
投影光学ユニット32は、合計で8つのミラーM1からM8を有し、その基本設計に関して、例えば
図2に記載の投影光学ユニット7と同様である。
【0292】
ミラーM1からM8は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面ミラーとして具現化される。投影光学ユニット32からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
[この文献は図面を表示できません]
図16/
図17に対する表1
[この文献は図面を表示できません]
(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図16/
図17に対する表2
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図16/
図17に対する表3a
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図16/
図17に対する表3b
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図16/
図17に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図16/
図17に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図16/
図17に対する表4b
[この文献は図面を表示できません]
(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図16/
図17に対する表5
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図16/
図17に対する表6
【0293】
投影光学ユニット32の全体反射率は9.95%である。
【0294】
投影光学ユニット32は、0.63の像側開口数を有する。像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1.20mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット32は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0295】
投影光学ユニット32は、正確に8つのミラーM1からM8を有する。一方でミラーM2及びM3、もう一方でM5、M6は、かすめ入射ミラーとして具現化され、各場合に結像ビーム経路内で互いに直接前後して配置される。投影光学ユニット32は、正確に4つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM2、M3、M5、及びM6を有する。ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0296】
投影光学ユニット32では、ミラーM1とM2との間のビーム経路内で、ミラーM2上へのかすめ入射の近くに絞り18が配置される。これに代えて又はこれに加えて、直接ミラーM2の面上に絞りを配置することができる。
【0297】
投影光学ユニット32は、縮小結像スケールβ=8.00を有する。
【0298】
物体平面5内への主光線16の入射角は6.3°である。
【0299】
投影光学ユニット32では、入射瞳は、xz平面内とyz平面内との両方において結像ビーム経路内で物体視野4の下流に位置する。従って物体視野4から発する主光線16の広がりは、
図16に記載の子午断面内と
図17に記載の図内との両方において収束する。
【0300】
絞り18は、xz断面(
図17を参照されたい)内で、そのyz断面内の位置と比較してz方向に変位された位置に位置することが可能である。
【0301】
物体視野4と像視野8との間のz距離は約1680mmである。
【0302】
物体/像オフセット(d
OIS)は約2180mmである。
【0303】
ミラーM7と像視野8との間の自由作動距離は66mmである。
【0304】
投影光学ユニット32では、波面収差についての走査RMS値は最大で10mλであり、平均で10mλである。
【0305】
最大歪曲値は、x方向には最大で0.05nmであり、y方向には最大で0.05nmである。x方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.56mradであり、y方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.90mradである。
【0306】
更に別のミラーデータは、以下に続く表から明らかになる。
[この文献は図面を表示できません]
図16に対する表7
【0307】
yz平面(
図16)内ではビーム経路内のミラーM5上の反射領域内に、及びxz平面(
図17)内ではミラーM6とM7との間の結像ビーム経路領域内に中間像19が存在する。
【0308】
ミラーM8は掩蔽され、ミラーM6とM7との間の結像ビーム経路内の照明光3の通過に向けた通過開口部17を含む。
【0309】
結像ビーム経路内の最後のミラーM8のみが、結像光3に対する通過開口部17を含む。全ての他のミラーM1からM7は連続反射面を有する。ミラーM8の反射面は、その通過開口部17の周囲で用いられる。
【0310】
ミラーM1、M3、M4、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M5、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は非常に大きい半径を有し、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0311】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態33を
図18及び
図19に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図17までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
図18は、投影光学ユニット33の子午断面を示している。
図19は、投影光学ユニット33の矢状面図を示している。
【0312】
投影光学ユニット33は、合計で8つのミラーM1からM8を有し、その基本設計に関して、例えば
図2に記載の投影光学ユニット7と同様である。
【0313】
ミラーM1からM8は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面ミラーとして具現化される。投影光学ユニット33からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
[この文献は図面を表示できません]
図18/
図19に対する表1
[この文献は図面を表示できません]
(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図18/
図19に対する表2
[この文献は図面を表示できません]
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図18/
図19に対する表3a
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図18/
図19に対する表3b
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図18/
図19に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図18/
図19に対する表4a
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図18/
図19に対する表4b
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図18/
図19に対する表5
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図18/
図19に対する表6
【0314】
投影光学ユニット33の全体反射率は10.03%である。
【0315】
投影光学ユニット33は、0.55の像側開口数を有する。像視野8は、2x6.5mmのx広がりと1.20mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット33は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0316】
投影光学ユニット33は、正確に8つのミラーM1からM8を有する。一方でミラーM2及びM3、もう一方でM5、M6は、かすめ入射ミラーとして具現化され、各場合に結像ビーム経路内で互いに直接前後して配置される。投影光学ユニット33は、正確に4つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM2、M3、M5、及びM6を有する。ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0317】
投影光学ユニット33では、ミラーM1とM2との間のビーム経路内で、ミラーM2上へのかすめ入射の近くに絞り18が配置される。これに代えて又はこれに加えて、直接ミラーM2の面上に絞りを配置することができる。
【0318】
投影光学ユニット32は、縮小結像スケールβ=7.00を有する。
【0319】
物体平面5内への主光線16の入射角は6.4°である。
【0320】
投影光学ユニット33の入射瞳は、yz平面内では物体視野4の7700mm手前の照明光のビーム経路内に位置する。xy平面(
図19を参照されたい)内では、入射瞳は、物体視野の1775mm後ろの投影光学ユニット33の結像ビーム経路内に位置する。従って物体視野4から発する主光線16の広がりは、
図18に記載の子午断面内と
図19に記載の図内との両方において収束する。
【0321】
絞り18は、xz断面(
図19を参照されたい)内で、そのyz断面内の位置と比較してz方向に変位された位置に位置することが可能である。
【0322】
物体視野4と像視野8との間のz距離は約1290mmである。
【0323】
物体/像オフセット(d
OIS)は約1460mmである。
【0324】
ミラーM7と像視野8との間の自由作動距離は50mmである。
【0325】
投影光学ユニット33では、波面収差についての走査RMS値は最大で10mλであり、平均で8mλである。
【0326】
最大歪曲値は、x方向には最大で0.03nmであり、y方向には最大で0.08nmである。x方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.79mradであり、y方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.37mradである。
【0327】
更に別のミラーデータは、以下に続く表から明らかになる。
[この文献は図面を表示できません]
図18/
図19に対する表7
【0328】
yz平面(
図18)内ではビーム経路内のミラーM3とM4との間の結像ビーム経路領域内に、及びxz平面(
図19)内ではミラーM6とM7との間の結像ビーム経路領域内に中間像19が存在する。中間像19は、yz平面でミラーM5上の反射領域内に存在することも可能である。
【0329】
ミラーM8は掩蔽され、ミラーM6とM7との間の結像ビーム経路内の照明光3の通過に向けた通過開口部17を含む。
【0330】
投影光学ユニット33の瞳掩蔽は、この投影光学ユニットの像側開口数の14%である。
【0331】
結像ビーム経路内の最後のミラーM8のみが、結像光3に対する通過開口部17を含む。全ての他のミラーM1からM7は連続反射面を有する。ミラーM8の反射面は、その通過開口部17の周囲で用いられる。
【0332】
ミラーM1、M3、M4、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M5、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は非常に大きい半径を有し、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0333】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態34を
図20及び
図21に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図19までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
図20は、投影光学ユニット34の子午断面を示している。
図21は、投影光学ユニット34の矢状面図を示している。
【0334】
投影光学ユニット34は、合計で8つのミラーM1からM8を有し、その基本設計に関して、例えば
図2に記載の投影光学ユニット7と同様である。
【0335】
投影光学ユニット34は、歪像光学ユニットとして具現化される。投影光学ユニット34は、
図20に記載のyz断面内で8.00の縮小結像スケールβ
yを有する。yz断面に対して垂直なxz平面(
図21を参照されたい)内では、投影光学ユニット34は、4.00の縮小結像スケールβ
xを有する。
【0336】
投影光学ユニット34の回転対称射出瞳との組み合わせで、これらの異なる結像スケールβ
x、β
yは、
図20と
図21との間の比較から即座に明らかになるように、yz平面内でxz平面と比較して半分のサイズの物体側開口数を生じる。その結果、5.1°の有利に小さい主光線角度CRAOがyz平面内で得られる。
【0337】
本明細書に関わる歪像投影レンズの利点は、US 2013/0128251 A1にも解説されており、この文献は、その全文が引用によって本出願に組み込まれている。
【0338】
投影光学ユニット34の歪像効果は、ミラーM1からM8の全ての光学面に分散される。
【0339】
ミラーM1からM8は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面ミラーとして具現化される。投影光学ユニット34からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
[この文献は図面を表示できません]
図20/
図21に対する表1
[この文献は図面を表示できません]
(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図20/
図21に対する表2
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図20/
図21に対する表3a
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図20/
図21に対する表3b
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図20/
図21に対する表3c
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図20/
図21に対する表4a
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図20/
図21に対する表4b
[この文献は図面を表示できません]
(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図20/
図21に対する表5
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図20/
図21に対する表6
【0340】
投影光学ユニット34の全体反射率は10.17%である。
【0341】
投影光学ユニット34は、0.55の像側開口数を有する。像視野8は、2x13mmのx広がりと1.20mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット34は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0342】
投影光学ユニット34は、正確に8つのミラーM1からM8を有する。一方でミラーM2及びM3、もう一方でM5、M6は、かすめ入射ミラーとして具現化され、各場合に結像ビーム経路内で互いに直接前後して配置される。投影光学ユニット34は、正確に4つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM2、M3、M5、及びM6を有する。ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0343】
投影光学ユニット34では、ミラーM1とM2との間のビーム経路内で、ミラーM2上へのかすめ入射の近くに絞り18が配置される。これに代えて又はこれに加えて、直接ミラーM2の面上に絞りを配置することができる。
【0344】
投影光学ユニット33の入射瞳は、xz平面(
図21を参照されたい)内では物体視野4の2740mm手前の照明光のビーム経路内に位置する。yz平面内では、入射瞳は、物体視野の5430mm後ろの投影光学ユニット34の結像ビーム経路内に位置する。従って物体視野4から発する主光線16の広がりは、
図20に記載の子午断面内と
図21に記載の図内との両方において収束する。
【0345】
絞り18は、xz断面(
図21を参照されたい)内で、そのyz断面内の位置と比較してz方向に変位された位置に位置することが可能である。絞り18は平面であり、像視野に対して傾斜される。絞り18のx方向の長い広がりは583.18mmである。絞り18のy方向の総広がりは238.85mmである。
【0346】
物体視野4と像視野8との間のz距離は約1850mmである。
【0347】
物体/像オフセット(d
OIS)は約2400mmである。
【0348】
ミラーM7と像視野8との間の自由作動距離は83mmである。
【0349】
投影光学ユニット34では、波面収差についての走査RMS値は最大で8mλであり、平均で7mλである。
【0350】
最大歪曲値は、x方向には最大で0.10nmであり、y方向には最大で0.10nmである。x方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で1.58mradであり、y方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.15mradである。
【0351】
更に別のミラーデータは、以下に続く表から明らかになる。
[この文献は図面を表示できません]
図20/
図21に対する表7
【0352】
yz平面(
図20)内ではビーム経路内のミラーM4上の反射領域内に、及びxz平面(
図21)に対して平行なミラーM6とM7との間の結像ビーム経路領域内に中間像19が存在する。
【0353】
ミラーM8は掩蔽され、ミラーM6とM7との間の結像ビーム経路内の照明光3の通過に向けた通過開口部17を含む。
【0354】
結像ビーム経路内の最後のミラーM8のみが、結像光3に対する通過開口部17を含む。全ての他のミラーM1からM7は連続反射面を有する。ミラーM8の反射面は、その通過開口部17の周囲で用いられる。
【0355】
ミラーM1、M3、M4、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M5、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は非常に大きい半径を有し、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0356】
図21Aは、投影光学ユニット34のミラーM1からM8上で各場合に照明光3による入射を受ける面の縁部輪郭、すなわち、ミラーM1からM8のいわゆるフットプリントを示している。これらの縁部輪郭は、各場合にそれぞれのミラーM1からM8の局所xy座標に対応するx/yグラフ内に描示したものである。例図は、ミリメートルを単位とする正確な縮尺のものである。ミラーM2、M3、及びM8は、値1から偏位しないか又は僅かにしか偏位しないx/yアスペクト比を有する。ミラーM1及びM5及び同様にM7は、約2のx/yアスペクト比を有する。ミラーM4は、約15のx/yアスペクト比を有する。ミラーM6は、約0.7のx/yアスペクト比を有する。
【0357】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態35を
図22及び
図23に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図21Aまでの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
図22は、投影光学ユニット35の子午断面を示している。
図23は、投影光学ユニット35の矢状面図を示している。
【0358】
投影光学ユニット35は、合計で8つのミラーM1からM8を有し、その基本設計に関して、例えば
図2に記載の投影光学ユニット7と同様である。
【0359】
投影光学ユニット35は歪像光学ユニットとして具現化される。投影光学ユニット35は、
図22に記載のyz断面内で6.00の縮小結像スケールβ
yを有する。yz断面に対して垂直なxz平面(
図23を参照されたい)内では、投影光学ユニット35は、4.00の縮小結像スケールβ
xを有する。
【0360】
これらの異なる結像スケールβ
x、β
yは、
図22と
図23との間の比較から即座に明らかになるように、yz平面内でxz平面よりも小さい物体側開口数を生じる。その結果、6.3°の有利に小さい主光線角度CRAOがyz平面内で得られる。
【0361】
投影光学ユニット35の歪像効果は、ミラーM1からM8の全ての光学面に分散される。
【0362】
ミラーM1からM8は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面ミラーとして具現化される。投影光学ユニット35からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
[この文献は図面を表示できません]
図22/
図23に対する表1
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図22/
図23に対する表2
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図22/
図23に対する表3a
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図22/
図23に対する表3b
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図22/
図23に対する表3c
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図22/
図23に対する表4a
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図22/
図23に対する表4b
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図22/
図23に対する表5
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
図22/
図23に対する表6
【0363】
投影光学ユニット35の全体反射率は10.15%である。
【0364】
投影光学ユニット35は、0.49の像側開口数を有する。像視野8は、2x13mmのx広がりと1.20mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット35は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0365】
投影光学ユニット35は、正確に8つのミラーM1からM8を有する。一方でミラーM2及びM3、もう一方でM5、M6は、かすめ入射ミラーとして具現化され、各場合に結像ビーム経路内で互いに直接前後して配置される。投影光学ユニット35は、正確に4つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM2、M3、M5、及びM6を有する。ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0366】
投影光学ユニット35では、ミラーM1とM2との間のビーム経路内で、ミラーM2上へのかすめ入射の近くに絞り18が配置される。これに代えて又はこれに加えて、直接ミラーM2の面上に絞りを配置することができる。
【0367】
物体平面5内への主光線16の入射角は6.3°である。
【0368】
図22に記載の子午断面内では、主光線は、物体視野4とミラーM1との間で発散方式で延びる。投影光学ユニット35の入射瞳は、yz平面内では物体視野4の手前の約−6640mmのところの照明光のビーム経路内に位置する。xz平面(
図23を参照されたい)内では、入射瞳は、物体視野の約2750mm後ろの投影光学ユニット35の結像ビーム経路内に位置する。ミラーM8は、x寸法内で投影光学ユニット35の像側開口数の15%よりも小さい像側掩蔽を定める。
【0369】
絞り18は、xz断面(
図23を参照されたい)内で、そのyz断面内の位置と比較してz方向に変位された位置に位置することが可能である。
【0370】
物体視野4と像視野8との間のz距離は約1600mmである。
【0371】
物体/像オフセット(d
OIS)は約2430mmである。
【0372】
ミラーM7と像視野8との間の自由作動距離は88mmである。
【0373】
投影光学ユニット35では、波面収差についての走査RMS値は最大で10mλであり、平均で7mλである。
【0374】
最大歪曲値は、x方向には最大で0.27nmであり、y方向には最大で0.17nmである。x方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.01mradであり、y方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.06mradである。
【0375】
更に別のミラーデータは、以下に続く表から明らかになる。
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図22/
図23に対する表7
【0376】
yz平面(
図22)内ではビーム経路内のミラーM5上の反射領域内に、及びxz平面(
図23)内ではミラーM6とM7との間の結像ビーム経路領域内に中間像19が存在する。
【0377】
ミラーM8は掩蔽され、ミラーM6とM7との間の結像ビーム経路内の照明光3の通過に向けた通過開口部17を含む。掩蔽についての値は15%である。
【0378】
結像ビーム経路内の最後のミラーM8のみが、結像光3に対する通過開口部17を含む。全ての他のミラーM1からM7は連続反射面を有する。ミラーM8の反射面は、その通過開口部17の周囲で用いられる。
【0379】
ミラーM1、M3、M4、M5、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は非常に大きい半径を有し、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0380】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態36を
図24及び
図25に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図23までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
図24は、投影光学ユニット36の子午断面を示している。
図25は、投影光学ユニット36の矢状面図を示している。
【0381】
投影光学ユニット36は、合計で8つのミラーM1からM8を有し、その基本設計に関して、例えば
図2に記載の投影光学ユニット7と同様である。
【0382】
投影光学ユニット36は歪像光学ユニットとして具現化される。投影光学ユニット36は、
図24に記載のyz断面内で6.00の縮小結像スケールβ
yを有する。yz断面に対して垂直なxz平面(
図25を参照されたい)内では、投影光学ユニット36は、5.40の縮小結像スケールβ
xを有する。
【0383】
これらの異なる結像スケールβ
x、β
yは、
図24と
図25との間の比較から明らかになるように、yz平面内でxz平面よりも小さい物体側開口数を生じる。その結果、6.7°の有利に小さい主光線角度CRAOがyz平面内で得られる。
【0384】
投影光学ユニット36の歪像効果は、ミラーM1からM8の全ての光学面に分散される。
【0385】
ミラーM1からM8は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面ミラーとして具現化される。投影光学ユニット36からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
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図24/
図25に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図24/
図25に対する表2
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図24/
図25に対する表3a
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図24/
図25に対する表3b
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図24/
図25に対する表3c
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図24/
図25に対する表4a
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(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図24/
図25に対する表4b
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(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図24/
図25に対する表5
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図24/
図25に対する表6
【0386】
投影光学ユニット36の全体反射率は10.11%である。
【0387】
投影光学ユニット36は、0.50の像側開口数を有する。像視野8は、2x13mmのx広がりと1.20mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット36は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0388】
投影光学ユニット36は、正確に8つのミラーM1からM8を有する。一方でミラーM2及びM3、もう一方でM5、M6は、かすめ入射ミラーとして具現化され、各場合に結像ビーム経路内で互いに直接前後して配置される。投影光学ユニット36は、正確に4つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM2、M3、M5、及びM6を有する。ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0389】
投影光学ユニット36では、ミラーM1とM2との間のビーム経路内で、ミラーM2上へのかすめ入射の近くに絞り18が配置される。これに代えて又はこれに加えて、直接ミラーM2の面上に絞りを配置することができる。
【0390】
物体平面5内への主光線16の入射角は6.7°である。
【0391】
投影光学ユニット36の入射瞳は、xz平面(
図25を参照されたい)内では物体視野4の2225mm手前の照明光のビーム経路内に位置する。yz平面内では、入射瞳は、物体視野の4000mm後ろの投影光学ユニット36の結像ビーム経路内に位置する。従って物体視野4から発する主光線16の広がりは、
図24に記載の子午断面内と
図25に記載の図内との両方において収束する。ミラーM8は、x寸法内で投影光学ユニット36の像側開口数の18%よりも小さい像側掩蔽を定める。
【0392】
絞り18は、xz断面(
図25を参照されたい)内で、そのyz断面内の位置と比較してz方向に変位された位置に位置することが可能である。
【0393】
物体視野4と像視野8との間のz距離は約1600mmである。
【0394】
物体/像オフセット(d
OIS)は約2000mmである。
【0395】
ミラーM7と像視野8との間の自由作動距離は71mmである。
【0396】
投影光学ユニット36では、波面収差についての走査RMS値は最大で11mλであり、平均で10mλである。
【0397】
最大歪曲値は、x方向には最大で0.10nmであり、y方向には最大で0.32nmである。x方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.61mradであり、y方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で0.74mradである。
【0398】
更に別のミラーデータは、以下に続く表から明らかになる。
[この文献は図面を表示できません]
図24/
図25に対する表7
【0399】
yz平面(
図24)内ではビーム経路内のミラーM3とM4との間の領域内に、及びxz平面(
図25)内ではミラーM6とM7との間の結像ビーム経路領域内に中間像19が存在する。
【0400】
ミラーM8は掩蔽され、ミラーM6とM7との間の結像ビーム経路内の照明光3の通過に向けた通過開口部17を含む。
【0401】
結像ビーム経路内の最後のミラーM8のみが、結像光3に対する通過開口部17を含む。全ての他のミラーM1からM7は連続反射面を有する。ミラーM8の反射面は、その通過開口部17の周囲で用いられる。
【0402】
ミラーM1、M3、M4、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM2、M5、M6、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は非常に大きい半径を有し、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0403】
図1に記載の投影露光装置1において例えば投影光学ユニット7の代わりに用いることができる投影光学ユニットの更に別の実施形態37を
図26及び
図27に基づいて以下に続く本文で説明する。
図1から
図25までの状況で上記に既に説明した構成要素及び機能を適宜同じ参照符号で表しており、これらについて再度詳細に解説することはしない。
図26は、投影光学ユニット37の子午断面を示している。
図27は、投影光学ユニット37の矢状面図を示している。
【0404】
投影光学ユニット37は、合計で8つのミラーM1からM8を有し、その基本設計に関して、例えば
図2に記載の投影光学ユニット7と同様である。
【0405】
投影光学ユニット37は歪像光学ユニットとして具現化される。投影光学ユニット37は、
図26に記載のyz断面内で8.00の縮小結像スケールβ
yを有する。yz断面に対して垂直なxz平面(
図27を参照されたい)内では、投影光学ユニット37は、4.00の縮小結像スケールβ
xを有する。
【0406】
これらの異なる結像スケールβ
x、β
yは、
図26と
図27との間の比較から即座に明らかになるように、yz平面内でxz平面と比較して半分のサイズの物体側開口数を生じる。その結果、3.6°の有利に小さい主光線角度CRAOがyz平面内で得られる。
【0407】
投影光学ユニット37の歪像効果は、ミラーM1からM8の全ての光学面に分散される。
【0408】
ミラーM1からM8は、前と同様に、上記に明示した自由曲面方程式(1)が当てはまる自由曲面ミラーとして具現化される。投影光学ユニット37からの光学設計データは、それらの設計に関して
図2に記載の投影光学ユニット7に対する表に対応する以下に続く表から収集することができる。
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図26/
図27に対する表1
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(左から、面,半径_x,屈折力_x,半径_y,屈折力_y,作動モード。REFLは「反射」)
図26/
図27に対する表2
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図26/
図27に対する表3a
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図26/
図27に対する表3b
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
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[この文献は図面を表示できません]
図26/
図27に対する表3c
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図26/
図27に対する表4a
[この文献は図面を表示できません]
(左端列(面)、上から像平面、M8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,絞り,M1,物体平面)
図26/
図27に対する表4b
[この文献は図面を表示できません]
(上端行、左から面,入射角(度),反射率。左端列(面)、上からM8,M7,M6,M5,M4,M3,M2,M1,全伝達)
図26/
図27に対する表5
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
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図26/
図27に対する表6
【0409】
投影光学ユニット37の全体反射率は8.78%である。
【0410】
投影光学ユニット37は、0.45の像側開口数を有する。像視野8は、2x13mmのx広がりと1.20mmのy広がりとを有する。投影光学ユニット37は、13.5nmの照明光3の作動波長に対して最適化される。
【0411】
投影光学ユニット37は、正確に8つのミラーM1からM8を有する。一方でミラーM2及びM3、もう一方でM5、M6は、かすめ入射ミラーとして具現化され、各場合に結像ビーム経路内で互いに直接前後して配置される。ミラーM2とM3とは、xy平面内で反対の方向に主光線16を偏向する。投影光学ユニット37は、正確に4つのかすめ入射ミラー、すなわち、ミラーM2、M3、M5、及びM6を有する。ミラーM1、M4、M7、及びM8は、法線入射ミラーとして具現化される。
【0412】
投影光学ユニット37では、ミラーM1とM2との間のビーム経路内で、ミラーM2上へのかすめ入射の近くに絞り18が配置される。これに代えて又はこれに加えて、直接ミラーM2の面上に絞りを配置することができる。
【0413】
投影光学ユニット37の入射瞳は、xz平面(
図27を参照されたい)内では物体視野4の3000mm後ろの照明光のビーム経路内に位置する。yz平面内では、入射瞳は、物体視野の3100mm後ろの投影光学ユニット37の結像ビーム経路内に位置する。従って物体視野4から発する主光線16の広がりは、
図26に記載の子午断面内と
図27に記載の図内との両方において収束する。
【0414】
絞り18は、xz断面(
図27を参照されたい)内で、そのyz断面内の位置と比較してz方向に変位された位置に位置することが可能である。
【0415】
物体視野4と像視野8との間のz距離は約2100mmである。
【0416】
物体/像オフセット(d
OIS)は約3400mmである。
【0417】
ミラーM7と像視野8との間の自由作動距離は86mmである。
【0418】
投影光学ユニット37では、波面収差についての走査RMS値は最大で18mλであり、平均で14mλである。
【0419】
最大歪曲値は、x方向には最大で0.15nmであり、y方向には最大で0.14nmである。x方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で1.17mradであり、y方向の像視野側テレセントリック度値は、最大で2.77mradである。
【0420】
更に別のミラーデータは、以下に続く表から明らかになる。
[この文献は図面を表示できません]
図26/
図27に対する表7
【0421】
yz平面(
図26)内ではビーム経路内のミラーM3上の反射領域内に、及びxz平面(
図27)に対して平行なミラーM6とM7との間の結像ビーム経路領域内に中間像19が存在する。
【0422】
ビーム経路内で最後のミラーM8は掩蔽されない。照明光3は、ミラーM6とM7との間の部分ビーム経路内で連続使用ミラーM8のそばを通過するように案内される。全てのミラーM1からM8は、連続使用反射面を有する。
【0423】
ミラーM1、M2、M4、M6、及びM8は、半径に関して負の値を有し、すなわち、原理的に凹ミラーである。ミラーM3、M5、及びM7は、半径に関して正の値を有し、すなわち、原理的に凸ミラーである。かすめ入射ミラーM2、M3、M5、及びM6は非常に大きい半径を有し、平面反射面からの僅かな偏位しか引き起こさない。
【0424】
上記に説明した投影光学ユニットのデータのうちの一部を以下に続く表I及びIIに再度要約する。それぞれの最初の列は、これらのデータをそれぞれの例示的実施形態に割り当てる役割を果たす。
【0425】
以下に続く表Iは、開口数(NA)、x方向の像視野広がり(視野サイズX)、y方向の像視野広がり(視野サイズY)、像視野曲率(視野曲率)、及び全体反射率又は系伝達率(伝達率)の光学パラメータを要約している。
【0426】
以下に続く表IIは、「ミラータイプの順序」(ミラータイプ順序)、「ミラー偏向効果の順序」(ミラー回転順序)、「xz平面内の屈折力順序」(x屈折力順序)、及び「yz平面内の屈折力順序」(y屈折力順序)のパラメータを明示している。これらの順番は、各場合にビーム経路内の最後のミラーを始端とし、すなわち、逆ビーム方向を辿る。例として
図2に記載の実施形態では、順番「L0RRLLLR」は、M8からM1の順番の偏向効果に関するものである。
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(左から、図,NA,視野サイズX,視野サイズY,視野曲率,伝達率)
表1
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(左から、図,ミラータイプ順序,ミラー回転順序,x屈折率順序,y屈折率順序)
表2
【0427】
ミラータイプでは、細目「N」は法線入射(NI)ミラーに関し、表記「G」はかすめ入射(GI)ミラーに関する。屈折力順序では、「+」は凹ミラー面を表し、「−」は凸ミラー面を表す。屈折力順序をxとyとで比較すると、例えば
図5に記載の実施形態を例外として事実上全ての例示的実施形態がxとyとで異なる屈折力順序を有することがわかる。例として、
図2に記載の実施形態のミラーM1は、x方向では凸(屈折力「−」、負の屈折力)であり、y方向では凹(屈折力「+」、正の屈折力)である。xとyとで異なる符号の屈折力を有するこれらのミラーは、鞍面を構成する。
【0428】
図5及び
図10に記載の実施形態を例外として、GIミラーは、表IIのミラータイプ順序からわかるように、常に対で出現する。
図5に記載の実施形態では、3つのGIミラーが互いに前後して、すなわち、ミラーM1からM3として位置する。
図10に記載の実施形態では、単一のGIミラー、すなわち、ミラーM1が存在する。
【0429】
図6から
図9及び
図14から
図27に記載の実施形態のミラータイプ順序は、ミラーM8からM1に関して等しくNNGGNGGNである。
図14から
図17及び
図27に記載の実施形態は、ミラーM8からM1に関して等しい偏向効果順序、すなわち、LRRRLLLRを有する。
図18から
図25に記載の実施形態も、ミラーM8からM1に関して等しい偏向効果順序、すなわち、L0RRLLLRを有する。
【0430】
屈折力順序に関して、
図7に記載の実施形態は、xz平面内で正の屈折力を有する5つの連続するミラー、すなわち、ミラーM1からM5を有する。他の実施形態は、xz平面内で正の屈折力を有する4つまでの連続するミラーを有する。
図8及び
図22に記載の実施形態は、各場合に正の屈折力をyz平面内に有する互いに前後に配置された3つのミラー、すなわち、各場合にミラーM3からM5を有する。上記に設計データを解説した他の例示的実施形態は、yz平面内で正の屈折力を有する2つよりも多い連続するミラーを持たない。
【0431】
上記に説明した投影光学ユニットの複数の実施形態は、xz平面内又はyz平面内のいずれかにおいて正の屈折力を有する2つの連続するミラーを持たない。
図5に記載の実施形態は、平面xzとyzの両方において正の屈折力を有する2つの連続するミラーを持たない。
【0432】
微細構造化又はナノ構造化構成要素を生成するために、投影露光装置1は、以下のとおりに用いられる。最初に、反射マスク10又はレチクルと基板又はウェーハ11とが与えられる。続いて、投影露光装置1を用いてレチクル10上の構造がウェーハ11の感光層上に投影される。その後、感光層を現像することによって微細構造又はナノ構造がウェーハ11上に生成され、従って微細構造化構成要素が生成される。