(54)【発明の名称】バンプレスビルドアップ層(BBUL)用のバンプレスダイ−パッケージインターフェースを備えるパッケージアセンブリ、コンピューティングデバイス、及びパッケージアセンブリの製造方法
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
埋め込み露出コンタクトと、前記埋め込み露出コンタクトに配置され、前記埋め込み露出コンタクトが埋め込まれているパッシベーション層と、前記埋め込み露出コンタクトを露出するべく前記パッシベーション層中に配置された開口と、を含み、誘電材料の周囲部分によって画定される空洞中に配置されたダイと、
前記周囲部分を通る、1又は複数の第1の再配線層と、前記1又は複数の第1の再配線層と電気的に結合された再配線層コンタクトとを含む導電経路と、
前記ダイ及び前記周囲部分の間の空洞を埋めるように配置された誘電体層と、
前記開口に設けられ、前記埋め込み露出コンタクトと電気的に結合された貫通ビアと、
前記周囲部分、前記誘電体層、及び前記ダイの上面を通って形成され、前記埋め込み露出コンタクト及び前記貫通ビアと、前記再配線層コンタクトとの間を電気的に結合する少なくとも1つの相互接続であって、前記ダイの複数の電気信号を伝送する相互接続と、
を備え、
前記導電経路は、導電性ビアにより前記第1の再配線層に接続され、前記周囲部分上に配置された第2の再配線層を含む、パッケージアセンブリ。
前記周囲部分を通る前記導電経路は、前記パッケージアセンブリの第1面にある第1パッケージレベル相互接続を、前記パッケージアセンブリの第2面にある第2パッケージレベル相互接続に電気的に結合する、請求項7または8に記載のパッケージアセンブリ。
前記周囲部分を通る前記導電経路は、前記パッケージアセンブリの第1面にある第1パッケージレベル相互接続を、前記パッケージアセンブリの第2面にある第2パッケージレベル相互接続に電気的に結合する、請求項15または16に記載のコンピューティングデバイス。
前記コンピューティングデバイスは、前記回路基板と結合されたアンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、音声コーデック、映像コーデック、パワーアンプ、全地球測位システム(GPS)デバイス、コンパス、ガイガーカウンタ、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、またはカメラのうちの1または複数を含むモバイルコンピューティングデバイスである、請求項15から19のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の複数の実施形態は、埋め込みシリコンダイへの複数のバンプレスインターフェースを含む複数の集積回路(IC)パッケージアセンブリおよび複数のパッケージングアセンブリを製造する複数の方法における、そのような複数のインターフェースを記載する。以下の記載においては、当業者が他の複数の当業者に対して自身の研究の本質を伝えるために一般に用いられている複数の用語を用いて、複数の例示的な実施の様々な態様が記載されるであろう。しかしながら、記載される複数の態様のうちのいくつかのみによって本開示の複数の実施形態が実施され得ることが、当業者には明らかであろう。複数の例示的な実施の完全な理解を提供するために、具体的な複数の数値、材料、および構成が説明を目的として明記される。しかしながら、複数の具体的な詳細が無くても本開示の複数の実施形態が実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の複数の例においては、複数の例示的な実施を不明瞭にしないように、複数の周知の特徴が省略されている。または簡略化されている。
【0011】
以下の詳細な記載においては、本明細書の一部を形成する添付の複数の図面に対して参照が成される。複数の図面においては、複数の同様な参照番号は全体にわたって複数の同様な部分を指定し、本開示の主題が実施され得る例示として複数の実施形態が示されている。本開示の範囲から逸脱することなく、他の複数の実施形態が利用されてよいこと、および、構造的あるいは論理的な複数の変更が成されてよいことが理解されるべきである。従って、以下の詳細な記載は、限定的な意味に取られるべきではなく、添付される複数の請求項およびそれらの複数の均等物によって、複数の実施形態の範囲が定義される。
【0012】
本開示の複数の目的のためには、"Aおよび/またはB"という表現は、(A)、(B)、または(AおよびB)を意味する。本開示の複数の目的のためには、"A、B、および/またはC"という表現は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)、または(A、BおよびC)を意味する。
【0013】
本記載は、上/下、内/外、上方/下方、などのような、視点に基づいた複数の記載を使用することがある。そのような複数の記載は、単に説明を容易にするために用いられるに過ぎず、本明細書に記載される複数の実施形態の適用を任意の特定の方向に限定することは意図されていない。
【0014】
本記載は、"一実施形態において"、"複数の実施形態において"、または"いくつかの実施形態において"といった表現を使用することがあり、これらはそれぞれ、同じまたは異なる複数の実施形態の1または複数を指してよい。さらに、本開示の複数の実施形態に関して用いられるような"備える"、"含む"、"有する"などの複数の用語は同義である。
【0015】
何かと"結合され"という用語が、その複数の派生語とともに本明細書にて用いられるであろう。"結合され"とは、以下のうちの1または複数を意味してよい。"結合され"とは、2つまたはそれより多くの要素が、直接物理的または電気的に接触していることを意味してよい。しかしながら、"結合され"とはまた、2つまたはそれより多くの要素が間接的に互いに接触するが、それにもかかわらず、互いに協働または相互作用することを意味してよい。また、1または複数の他の要素が、互いに結合されているとされた複数の要素の間に結合されているあるいは接続されていることを意味してよい。"直接結合され"という用語は、2つまたはそれより多くの要素が直接接触していることを意味してよい。
【0016】
様々な実施形態において、"第2の特徴部に形成された、堆積された、さもなければ配置された第1の特徴部"という表現は、第1の特徴部が、第2の特徴部にわたって形成されている、堆積されている、または配置されていることを意味してよく、第1の特徴部の少なくとも一部が、第2の特徴部の少なくとも一部と、直接接触していてよい(例えば、直接物理的および/または電気的に接触している)。あるいは、間接的に接触していてよい(例えば、第1の特徴部と第2の特徴部との間に1または複数の他の特徴部を有する)。
【0017】
本明細書にて用いられるように、"モジュール"という用語は、1または複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラム、組合わせ論理回路、および/または記載される機能を提供する他の適切な複数の構成要素を実行する、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、システムオンチップ(SoC)、プロセッサ(共有、専用、またはグループ)、および/またはメモリ(共有、専用、またはグループ)を指してよい。または、これらの一部であってよい。あるいはこれらを含んでよい。
【0018】
図1A−2Hは、複数の特定の実施形態に従った、コアレス基板中に埋め込みダイを含むアセンブリを形成するための複数の処理を例示する。複数の特定の実施形態においては、2つの同一の埋め込みダイアセンブリが連続した態様で形成されてよい。これは、接着剤を用いて複数のアセンブリを一緒に接合することにより達成される。例えば、
図1Aに示されるように、キャリア構造は、プリプレグ材料10のような材料を含み、その上部には短い銅(Cu)箔12のような金属層が配置される。連続したアセンブリ形成を可能とするため、
図1Aに示されるように、短いCu箔12のような別の金属層が、プリプレグ材料10の下部に配置される。
図1A−2Hに示されるように、同一の複数のアセンブリが、プリプレグ材料10の上方および下方に形成される。簡潔にすべく、
図1A中のプリプレグ材料10の上方のアセンブリの形成が説明され、言及されるであろう。長いCu箔14のような金属層が、短いCu箔12に結合される。長いCu箔14は、その後の処理の間に除去される犠牲層であってよい。示されるアセンブリは、複数の連続した同一の構造を有する複数のアセンブリの、より大きなパネルの一部であってよい。複数の特定の実施形態においては、数千のアセンブリが単一のパネルから形成されてよい。複数の特定の実施形態においては、複数のアセンブリが、連続する個々の基板アセンブリの一つの大きなパネルの一部として形成されてよい。短いCu箔12はパネル端部の全体まで延びず、これに対して長いCu箔14は短いCu箔12を超えて延びるように、パネルが形成されてよい。短いCu箔12が存在しないそうした複数の端部部分では、長いCu箔14がプリプレグ材料10に結合されている(例えば、プリプレグ材料中のエポキシから)。長いCu箔14とプリプレグ材料10との間のこの結合は、アセンブリを一緒に保持するように作用する。パネル処理が完了したときに、長いCu箔14がプリプレグ材料10に結合されている複数の端部領域が切断される。パネル長の残りの部分に沿っては、短いCu箔に対して長いCu箔を保持するものは無い。その後長いCu箔は、後段の処理作業において、アセンブリからエッチングで除去される。
【0019】
図1Bに示されるように、複数のパッケージオンパッケージ(POP)パッド16が長いCu箔14に形成される。限定されるものではないが、金(Au)およびニッケル(Ni)を含む第1の層16aおよびCuを含む第2の層16bを含む多層構造を含め、任意の適切な複数の材料が複数のPOPパッド16用に用いられてよい。第1の層16aは、別の構成要素がそこに結合されてよい面となるであろう表面仕上げ層を構成してよい。複数のPOPパッド16は、任意の適切な処理を用いて形成されてよく、限定されるものではないが、堆積、マスキング、およびエッチング処理を含む。
【0020】
図1Cは、長いCu箔14および複数のPOPパッド16上の誘電体層18の形成を例示する。誘電体層18は任意の適切な誘電材料から形成されてよく、限定されるものではないが、複数の高分子材料を含む。誘電体層18は、例えばポリマーのような材料によるBBUL処理を用いて形成されてよい。適切な材料の1つの例は、味の素ファインテクノ株式会社から入手可能なAjinomoto Build-up Film(ABF)として知られている高分子エポキシフィルムである。
図1Dに示されるように、誘電体層18は、複数のPOPパッド16を覆う1または複数の誘電領域20を形成するようにパターニングされてよく、複数の誘電領域20の間には空洞または開口21が形成される。これは任意の適切な処理を用いて実行されてよく、限定されるものではないが、ドライフィルムレジスト(DFR)リソグラフィとそれに続くサンドブラスティング、および続くDFRの除去を含む。複数の誘電領域20は、複数の特定の実施形態において、空洞21の一部または全部の周りに延びる単一の誘電領域20であってよい。他の複数の実施形態において誘電領域20は、お互いにある距離だけ間隔を空けられた複数の個別の誘電領域20を含んでよい。
【0021】
図1Eは、空洞または開口23を画定する複数の誘電領域22に対する代替的な配置を例示する。
図1Eからは、明確にするべく、アセンブリの上部側のみが示されている。
図1Eに示される複数の構造は、
図1A−1Dに関連して上記にて説明されたように、両面処理で形成されてよい。この実施形態において複数の誘電領域22は、誘電領域22を通って形成され、完成したパッケージアセンブリの上側と下側との間の電気的結合を容易にする導電経路26を有する。
図1Eの断面中には2つの導電経路26が示されているものの、複数の誘電領域22は、任意の数の分離したまたは相互接続された導電経路を含んでよい。複数の誘電領域22は、間隔を空けられた別個の複数の領域を含んでよい。あるいは、空洞23の一部または全部の周りに延びる単一の誘電領域であってよい。複数の導電経路26は、中間的および最終的な複数のコンタクトの位置の柔軟な位置決めを可能にする、1または複数の再配線層24を含んでよい。複数の誘電領域22および複数の導電経路26は、ラミネーションまたはその他の複数のビルドアップ技術によって形成されてよい。
【0022】
図2Aに示されるように、その後、複数の誘電領域22の間の空洞23において、長いCu箔14にダイ30が取り付けられてよい。限定されるものではないが、複数のシリコン貫通ビア(TSV)を有するまたは有さない複数のシリコンダイ構造を含む、様々なダイ構造が利用されてよい。ダイ30と長いCu箔14との間には、ダイ結合フィルム32が配置されてよい。ダイ結合フィルム32は任意の適切な材料であってよく、限定されるものではないが、ポリマー接着剤を含む。ダイは、
図2Aおよび
図4に示されるように、複数のダイパッド40を含んでよい。3つのパッド40が示されているが、任意の数だけ存在してよい。
図1Dに示される配置の空洞21中にダイ30を取り付けるために、同じ処理が用いられてよい。
図2A中には1つのダイ30のみが示されているものの、いくつかの実施形態においては、2またはより多くのダイを空洞23中に配置することが可能であってよい。2またはより多くのダイが用いられる場合、それらは、
図2D−Fを参照して以下に説明されるように、複数のダイにある隣接した複数のダイパッド上に導電性材料を堆積することによって、パッケージアセンブリ内において電気的に結合されてよい。いくつかの実施形態においては、2またはより多くのダイが用いられてよいが、パッケージアセンブリ内では電気的に結合されない。そのような複数の実施形態におけるそれぞれのダイは、他の複数のダイに電気的に結合されることなく、異なる複数のパッケージレベルコンタクト(例えば、ボールグリッドアレイ中の個別の複数のBGAボール)に対して電気的に結合されてよい。
【0023】
ダイ30は、
図4中に最もよく見られるように、1または複数の埋め込み露出コンタクトを含んでよい(中央のダイパッド40の上部への直接のアクセスを提供する開口42によって形成された1つの埋め込み露出コンタクトを示す)。空洞23(または空洞21)中にダイを配置するよりも前に開口42が形成され、コンタクトが露出されるように、埋め込み露出コンタクトがダイに提供されてよい。
図4を参照して後でさらに詳細に説明されるように、この配置は、ダイの製造および/またはパッケージアセンブリの製造における複数の処理工程を除去し得る。従って、コストの節約を実現し、製造工程およびパッケージアセンブリの一方または両方を簡略化する。
【0024】
図2Bに示されるように、複数の誘電領域22上並びにダイ30上に誘電材料50が堆積されてよい。誘電材料は、空洞23中へのダイ30の配置の後に空洞23中に残存する、あらゆるボイドを埋めてよい。空洞23中のあらゆるボイドを埋めることに加えて、誘電材料50は、複数の誘電領域22上並びにダイ30上に堆積されてよい。誘電材料50はまた、ダイ30中に画定された開口42も埋めてよい。そのように、誘電材料50は、追加の複数の処理工程を容易にするために、均一表面を形成してよい。均一表面は、平面的且つ連続的の両方であってよい。均一表面は、制御されたリフローおよび平坦化を伴うラミネーションにより形成されてよい。平坦化は、複数の誘電領域22によって促進されてよい。複数の誘電領域22は、誘電材料50の高さおよび厚さを決定してよい。誘電材料50は、
図1Cを参照して上記にて説明された複数のものを含め、任意の適切な複数の誘電材料であってよい。
【0025】
図2Cに示されるように、誘電材料50は、開口42およびダイパッド40の上部を露出するべくエッチングされてよい。誘電材料50はまた、複数の誘電領域22を通って形成される導電経路のコンタクト52を露出するべくエッチングされてよい。エッチング処理は、プラズマエッチングまたはその他の適切な複数のエッチング技術を含んでよい。エッチング処理はまた、その後の複数の処理工程を容易にするべく、ダイ30と複数の誘電領域22との間の段差の高さを制御する態様で実行されてよい。
【0026】
図2Dは製造工程における次の段階を例示しており、ここでは、ダイ30および複数の誘電領域22上に導電性材料54が堆積される。導電性材料54は、銅(Cu)、チタニウム−銅合金(Ti/Cu)、または、他の適切な複数の導電性材料であってよい。導電性材料54は、スパッタリングまたは他の適切な複数の技術によって堆積されてよい。導電性材料54は、開口42の複数の表面並びにダイ30の露出されたダイパッド40の両方の上に堆積されてよい。導電性材料54はまた、複数の誘電領域22を通って形成される導電経路の1または複数のコンタクト52上に堆積されてもよい。
【0027】
図2Eは、以下に説明されるであろう、導電性材料の狙った堆積を可能とするためにパターニングされた材料の複数の領域56を画定するための、パターニング処理後のパッケージアセンブリを例示する。パターニングされた材料の複数の領域56は、例えばドライフィルムレジスト(DFR)ラミネーション層を適用し、その後リソグラフィによってこの層をパターニングすることによって形成されてよい。代替的に、パターニングされた材料の複数の領域56は、任意の他の適切なパターニング技術によって形成されてよい。パターニングされた材料の複数の領域56は、開口42および複数の誘電領域22を通って形成された導電経路の1または複数のコンタクト52を、次の処理工程のために露出された状態で残すために配置される。
【0028】
図2Fに示されるように、複数の露出領域(パターニングされた材料56によって覆われていない複数の領域)上に導電性材料58が堆積されてよい。導電性材料58は、めっきまたは他の適切な複数の技術によって堆積されてよい。導電性材料58は、開口42上および開口42内、並びに複数の誘電領域22を通って形成される導電経路の1または複数のコンタクト52上に堆積されてよい。このように導電性材料58は、導電性材料58を堆積する前に1または複数のビルドアップ層を堆積することと対照的に、第1の層(L1)として複数の露出領域上に直接堆積されてよい。これが可能なのは、以下に
図4に関してさらに詳細に説明されるように、少なくとも部分的には、ダイ30の構造に起因する。導電性材料58は、追加の処理および所望の電気的結合を容易にするための複数の線またはその他の複数の形状を形成するように堆積されてよい。いくつかの実施形態において導電性材料58を堆積することは、ダイの第1レベルの複数の相互接続(FLI)を形成する。
【0029】
図2Gに示されるように、パターニングされた材料の複数の領域56は、
図2Dに関連して上記にて説明されたスパッタリングまたは他の複数の技術により堆積された導電性材料54を露出するべく除去されてよい。この時点では、導電性材料54の複数の領域60のみが露出されたままである。何故ならば、
図2Fに関連して上記にて説明されたように、めっきまたは他の複数の技術により堆積された付加的な導電性材料58によって、他の複数の部分が覆われているからである。パターニングされた材料の複数の領域56は、パターニング処理に用いられた具体的な材料に応じて、化学的剥離または他の適切な複数の技術によって除去されてよい。
【0030】
図2Hに示されるように、導電性材料の複数の露出領域60(付加的な導電性材料58によって覆われていない複数の領域)は、下にある誘電材料の複数の領域62を露出するべく除去されてよい。下にある誘電材料の複数の領域62は、
図2Bに関連して上記にて説明された複数の誘電領域22の上部、ダイ30の上部、およびダイ30と複数の誘電領域22との間に配置される誘電材料のうちの1または複数を含んでよい。下にある誘電材料の複数の領域62は、導電性材料58の分離した複数の領域を画定してよい。導電性材料の複数の露出領域60は、フラッシュエッチングまたは他の適切な複数の技術により除去されてよい。この時点では、ダイはパッケージアセンブリに完全に組み込まれ、導電性材料58が、1または複数のダイパッド40への電気的結合を提供するために配置されている。さらに、導電性材料58はまた、複数の誘電領域22中に形成された1または複数の導電経路26への電気的結合を提供するためにも配置されている。
図2Hに示されるパッケージサブアセンブリ80は、最終的なパッケージアセンブリを形成するための続く複数のビルドアップ層に対して準備ができている。
【0031】
図3は、
図2Hに関連して上記にて説明されたパッケージサブアセンブリ80を含む集積回路(IC)パッケージアセンブリ100の例の側断面図を例示する。最終的なパッケージングの複数の要求および寸法の複数の要求を満たすべく、追加の複数のバンプレスビルドアップ層(BBUL)が、パッケージサブアセンブリ80上に形成されてよい。追加の複数のBBUL層は、64、66、68のような複数の誘電体層、74のような複数の導電性再配線層、および78のような複数の導電性ビアを含んでよい(多数の再配線層およびビアが示されているが、明確にするために、符号は付けられていない)。3つのBBUL層が示されているものの、任意の数のBBUL層が用いられてよい。複数のBBUL層は、半付加的な複数の処理または他の既知の複数の技術によって形成されてよい。
【0032】
図3にまた示されているものは、最も上部のBBUL層上に配置された表面層70である。表面層70は半田レジスト材料のような材料であってよく、パッケージレベルの複数の相互接続用に、表面層70中にパターニングされた複数の開口を有する。パッケージレベルの複数の相互接続は、ボールグリッドアレイ(BGA)、複数のパッケージオンパッケージ(PoP)パッド、または他の適切な複数の構造の形を取ってよい。パッケージレベルの複数の相互接続は、パッケージアセンブリ100と複数の回路基板または(パッケージオンパッケージ(PoP)配置におけるような)他の隣接する複数のパッケージとの間の電子的結合を提供する。さらに、1または複数の分離したBGAボール72を含むボールグリッドアレイが、他の複数のパッケージアセンブリへの電気的接続を提供するべく形成されてよい。ダイ30への通信またはダイ30からの通信用の経路を提供するべく、複数のBGAボール72は、一連のビアおよび再配線層を介して、ダイパッド40に電気的に結合されてよい。複数のBGAボール72はまた、複数の誘電領域22を通って形成された1または複数の導電経路26への電気的結合を提供するべく形成されてよい。
図3は複数のBGAボール72を例示しているものの、いくつかの実施形態においては、複数のPoPパッドまたはパッケージレベルの複数の相互接続用の他の適切な複数の構造を利用することが可能であろう。
【0033】
図3中にさらに示されるものは、プリプレグ材料10から2つのパッケージアセンブリを分離するための、以前に説明された元々の両面アセンブリのデパネリングである。プリプレグ材料10からアセンブリが除去された後で、長いCu箔14は、パッケージアセンブリ100の底面を露出するべく、エッチングまたは他の適切な複数の技術によって除去されてよい。パッケージアセンブリの底面は、複数の誘電領域22を通って形成された1または複数の導電経路26に電気的に結合された、複数の露出されたパッド76を含んでよい。複数の露出されたパッド76は、下にある第2パッケージアセンブリの上部上に形成された複数のBGAボールと接触するように配置されることによって、下にある第2パッケージアセンブリまたは回路基板へとパッケージアセンブリが電気的に結合されることを可能にする。このような態様で用いられた場合、複数の誘電領域22を通って形成された複数の導電経路26は、下にある第2パッケージアセンブリと、第1パッケージアセンブリ100の上部上に配置され、複数のBGAボール72と接触している第3のパッケージアセンブリとの間の電気的結合を提供してよい。
図3中には示されていないが、下にある第2パッケージアセンブリへとダイ30が電気的に結合されることができるように、ダイ30が複数のシリコン貫通ビア(TSV)を含むこともまた可能である。
図2Fを参照して説明された堆積する段階において、1つの誘電領域22を通って形成された導電経路26をダイパッド40へと接続する導電性材料を提供することにより、複数の露出されたパッド76をダイパッド40へと接続することもまた可能である。
【0034】
図4は、いくつかの実施形態に従ったダイ30を例示する。ダイ30は半導体部分34を含んでよい。半導体部分34は、シリコンまたは他の複数の半導体材料で作成されてよい。半導体部分34は、複数の能動および/または受動素子を含んでよく、複数の半導体アセンブリに関連する任意の機能を実行するように設計されてよい。半導体部分34は、既知の複数の半導体製造技術によって形成されてよい。ダイ30が他の複数の構成要素に電気的に結合され、パッケージアセンブリへのダイの組み込みを容易にすることを可能にするべく、ダイ30は多数のダイパッド40(3つが示されている)を含んでよい。複数のダイパッド40は、高さ4−8μmの間であってよい。コンフォーマル誘電体層36が、半導体部分34および複数のダイパッド40上に堆積されてよい。コンフォーマル誘電体層36は、窒化シリコンまたは別の適切な材料であってよい。コンフォーマル誘電体層36は、高さが1−2μmであってよい。
【0035】
ダイ30はまた、コンフォーマル誘電体層36上に堆積された感光性パッシベーション層38を含んでよい。感光性パッシベーション層38は、(JSR社より入手可能なJSR ELPAC(登録商標)WPRシリーズ材料のような)感光性の誘電材料、または別の適切な材料であってよい。感光性パッシベーション層38は、コンフォーマル誘電体層36と同様に、ダイパッド40を露出する開口42を形成するべく、選択的に除去されてよい。開口42は、パッケージアセンブリ中へのインストールの前にダイ構造中に存在する埋め込み露出コンタクトを形成する。開口42によって提供される1または複数の露出された埋め込みコンタクトをダイ30に設けることは、パッケージングアセンブリの他の複数の導電性部分と同時に貫通ビア1(TV1)が形成されることを可能にする。これは、ダイを製造する場合に付加的な導電性材料を堆積する必要性を取り除き、故に、ダイの製造工程において複数の工程を取り除き、コストを節約する。さらに、少なくともいくつかの例においては、パッケージアセンブリの他の複数の機構と同時にTV1を形成する能力によって、導電性材料を適用する前の最初のBBUL層の必要性を除き得る。これは複雑さをさらに低減し、製造コストを節約し得る。
【0036】
図5は、いくつかの実施形態に従った、ICパッケージアセンブリ(例えば、
図3のパッケージアセンブリ100または
図2Hのパッケージサブアセンブリ80)を製造する方法400のフロー図を概略的に例示する。方法400は、
図1A−E、
図2A−H、
図3、および
図4中に記載される複数の技術に適合してよい。
【0037】
402において方法400は、誘電材料の周囲部分(例えば、
図1E中の誘電領域22)を形成することを含んでよく、周囲部分は、その中に空洞(例えば、
図1E中の空洞23)を画定する。いくつかの実施形態においては、周囲部分(例えば、
図1E中の誘電領域22)を形成することは、周囲部分を通る導電経路(例えば、
図1E中の導電経路26)を形成することを含んでよい。いくつかの実施形態においては、周囲部分を通る導電経路(例えば、
図1E中の導電経路26)を形成することは、再配線層(例えば、
図1E中の再配線層24)を形成することを含んでよい。いくつかの実施形態においては、誘電材料の周囲部分(例えば、
図1E中の誘電領域22)を形成することは、ラミネーションまたは他の適切な複数の処理技術を含んでよい。
【0038】
404において方法400は、少なくとも1つのダイ(例えば、
図2A中のダイ30)を空洞中に配置することを含んでよい。ダイは、コンタクト(例えば、
図2Aおよび
図4中のダイパッド40)を含む。いくつかの実施形態においては、少なくとも1つのダイ(例えば、
図2A中のダイ30)を空洞中に配置することは、コンタクト(例えば、
図4中のダイパッド40)上に配置されたパッシベーション層(例えば、
図4中のパッシベーション層38)およびパッシベーション層中に配置されてコンタクトを露出するための開口(例えば、
図4中の開口42)を有するダイを配置することを含んでよい。いくつかの実施形態においては、少なくとも1つのダイ(例えば、
図2A中のダイ30)を空洞中に配置することは、複数のダイを空洞中に配置することを含んでよい。いくつかの実施形態においては、少なくとも1つのダイ(例えば、
図2A中のダイ30)を空洞中に配置することは、埋め込み露出コンタクト(例えば、
図4中に見られるような、開口42により露出されたダイパッド40)を含むダイを配置することを含んでよい。いくつかの実施形態において複数のダイが用いられる場合には、複数のダイのそれぞれが、埋め込み露出コンタクト(例えば、
図4中に見られるような、開口42により露出されたダイパッド40)を含んでよい。
【0039】
406において方法400は、ダイ(例えば、
図2A中のダイ30)および周囲部分(例えば、
図1E中の誘電領域22)上に誘電材料(例えば、
図2B中の誘電材料50)を堆積することを含んでよい。いくつかの実施形態においては、誘電材料を堆積することで均一表面を形成してよい。いくつかの実施形態において誘電材料を堆積することは、ラミネーションによって実行されてよい。いくつかの実施形態において誘電材料を堆積することは、ダイ(例えば、
図2A中のダイ30)と誘電材料の周囲部分(例えば、
図2A中の誘電領域22)との間に配置された空洞(例えば、
図1E中の空洞23)の複数の部分を実質的に埋めてよい。いくつかの実施形態において誘電材料を堆積することは、パッシベーション層中に配置された開口(例えば、
図4中の開口42)を埋めてよい。
【0040】
408において方法400は、コンタクト(例えば、
図4中のダイパッド40)を露出するべく、誘電材料(例えば、
図2B中の誘電材料50)をエッチングすることを含んでよい。いくつかの実施形態において誘電材料をエッチングすることは、パッシベーション層中に配置された開口(例えば、
図4中の開口42)から誘電材料を除去することを含んでよい。いくつかの実施形態において誘電材料をエッチングすることは、周囲部分を通る導電経路(例えば、
図1E中の導電経路26)と電気的に結合された少なくとも1つの追加コンタクト(例えば、
図2C中のコンタクト52)を露出することを含んでよい。
【0041】
410において方法400は、コンタクト(例えば、
図4中のダイパッド40)上に導電性材料(例えば、
図2F中の導電性材料58)を堆積することを含んでよい。いくつかの実施形態において導電性材料を堆積することは、めっきまたは他の適切な複数の技術を含んでよい。
【0042】
様々な動作が、請求される主題を理解するのに最も有用な態様で、複数の別個の動作として順に記載されている。しかしながら、記載の順序は、これら複数の動作が必ず順序に依存することを暗示するものとして解釈されるべきではない。
【0043】
本開示の複数の実施形態は、所望されるように構成するべく、任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアを用いたシステムに実装されてよい。
図6は、いくつかの実施形態に従った、本明細書に記載されるようなICパッケージアセンブリ(例えば、
図3のパッケージアセンブリ100)またはパッケージ基板(例えば、
図2Hのパッケージサブアセンブリ80)を含むコンピューティングデバイス500を概略的に例示する。コンピューティングデバイス500は、マザーボード502のような基板を収容するためのハウジングを含んでよい。マザーボード502は、限定されるものではないが、プロセッサ504および少なくとも1つの通信チップ506を含む多数の構成要素を含んでよい。プロセッサ504は、物理的および電気的にマザーボード502に結合されてよい。いくつかの実装例においては、少なくとも1つの通信チップ506もまた、物理的および電気的にマザーボード502に結合されてよい。さらなる複数の実装例においては、通信チップ506はプロセッサ504の一部であってよい。
【0044】
その複数の用途に応じてコンピューティングデバイス500は他の複数の構成要素を含んでよく、それらはマザーボード502に対して物理的および電気的に結合されていてもよいし、あるいは結合されていなくてもよい。これらの他の複数の構成要素は、限定されるものではないが、揮発性メモリ(例えばDRAM)、不揮発性メモリ(例えばROM)、フラッシュメモリ、グラフィクプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、暗号プロセッサ、チップセット、アンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、音声コーデック、映像コーデック、パワーアンプ、全地球測位システム(GPS)デバイス、コンパス、ガイガーカウンタ、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、カメラ、および、(ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などのような)大容量記憶装置を含んでよい。
【0045】
通信チップ506は、コンピューティングデバイス500へのデータ転送およびコンピューティングデバイス500からのデータ転送のための複数の無線通信を可能にしてよい。"無線"という用語およびその複数の派生語は、非固体媒体を通じての、変調された電磁放射の使用によってデータを通信し得る複数の回路、デバイス、システム、方法、技術、通信チャネルなどを記載するために用いられてよい。この用語は、関連する複数のデバイスが、いかなる配線も含まないことを暗示するものではない。但し、いくつかの実施形態においては含まないこともあろう。通信チップ506は、限定されるものではないが、WiFi(IEEE802.11群)、IEEE802.16規格(例えば、IEEE802.16−2005修正)、任意の複数の修正、更新、および/または改訂を伴うロングタームエボリューション(LTE)プロジェクト(例えば、アドバンストLTEプロジェクト、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)プロジェクト("3GPP2"としてもまた称される)など)を含む複数の米国電気電子学会(IEEE)規格を含む、多数の無線規格あるいはプロトコルの任意のものを実装してよい。IEEE802.16互換の複数のBWAネットワークは、Worldwide Interoperability for Microwave Accessを表す頭字語を取って、一般に複数のWiMAXネットワークと称される。これは、複数のIEEE802.16規格に対する適合性および相互運用性テストに合格した複数の製品に対する認証マークである。通信チップ506は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、進化型HSPA(E−HSPA)、またはLTEネットワークに従って動作してよい。通信チップ506は、GSM(登録商標)エボリューション用の発展データ(EDGE)、GSM(登録商標)EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、ユニバーサルテレストリアル無線アクセスネットワーク(UTRAN)、または進化型UTRAN(E−UTRAN)に従って動作してよい。通信チップ506は、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、デジタルエンハンストコードレス電気通信(DECT)、Evolution-Data Optimized(EV−DO)、それらの複数の派生物、並びに、3G、4G、5G、およびそれを超えたものとして指定される任意の他の複数の無線プロトコルに従って動作してよい。通信チップ506は、他の複数の実施形態においては、他の複数の無線プロトコルに従って動作してよい。
【0046】
コンピューティングデバイス500は複数の通信チップ506を含んでよい。例えば、第1の通信チップ506は、WiFiおよびブルートゥースのような、より短距離の複数の無線通信専用であってよく、第2の通信チップ506は、GPS、EDGE、GPRS、CDMA、WiMAX、LTE、EV−DO、およびその他複数のような、より長距離の複数の無線通信専用であってよい。
【0047】
コンピューティングデバイス500のプロセッサ504は、本明細書に記載されるようなICアセンブリ(例えば、
図3のパッケージアセンブリ100)またはパッケージ基板(例えば、
図2Hのパッケージサブアセンブリ80)中にパッケージングされてよい。例えばプロセッサ504は、ダイ30のうちの1つに対応してよい。パッケージアセンブリ100またはサブアセンブリ80とマザーボード502とは、複数のBGAボール72または複数のパッド76のような、パッケージレベルの複数の相互接続を用いて一緒に結合されてよい。"プロセッサ"という用語は、複数のレジスタおよび/またはメモリからの電子データを処理し、その電子データを、複数のレジスタおよび/またはメモリに格納され得る他の電子データへと変換する任意のデバイスまたはデバイスの一部のことを指してよい。
【0048】
通信チップ506はまた、本明細書に記載されるようなICアセンブリ(例えば、
図3のパッケージアセンブリ100)あるいはパッケージ基板(例えば、
図2Hのパッケージサブアセンブリ80)中にパッケージングされ得るダイ(例えばダイ30)を含んでよい。さらなる複数の実装例においては、コンピューティングデバイス500内に収容される別の構成要素(例えば、メモリデバイスまたは他の集積回路デバイス)が、本明細書に記載されるようなICアセンブリ(例えば、
図3のパッケージアセンブリ100)またはパッケージ基板(例えば、
図2Hのパッケージサブアセンブリ80)中にパッケージングされ得るダイ(例えばダイ30)を含んでよい。
【0049】
様々な実装例においてコンピューティングデバイス500は、ラップトップ、ネットブック、ノートブック、ウルトラブック(登録商標)、スマートフォン、タブレット、携帯情報端末(PDA)、ウルトラモバイルPC、携帯電話、デスクトップコンピュータ、サーバ、プリンタ、スキャナ、モニタ、セットトップボックス、エンターテインメントコントロールユニット、デジタルカメラ、ポータブル音楽プレーヤ、またはデジタルビデオレコーダであってよい。さらなる複数の実装例においてコンピューティングデバイス500は、データを処理する任意の他の電子デバイスであってよい。
例
【0050】
様々な実施形態に従うと、本開示は、パッケージアセンブリを製造する方法を記載する。本方法は、その中に空洞を画定する、誘電材料の周囲部分を形成する段階と、コンタクトを含む少なくとも1つのダイを上記空洞中に配置する段階と、上記ダイおよび上記周囲部分に誘電材料を堆積する段階と、上記コンタクトを露出するべく上記誘電材料をエッチングする段階と、上記コンタクト上に導電性材料を堆積する段階と、を含む。いくつかの実施形態においては、上記周囲部分を形成する段階は、上記周囲部分を通る導電経路を形成する段階を含む。いくつかの実施形態においては、上記導電経路を形成する段階は、再配線層を形成する段階を含む。いくつかの実施形態においては、上記周囲部分を形成する段階はラミネーションにより実行される。いくつかの実施形態においては、上記誘電材料を堆積する段階はラミネーションにより実行される。いくつかの実施形態においては、上記誘電材料を堆積する段階は、上記ダイと上記誘電材料の周囲部分との間に配置された上記空洞の複数の部分を実質的に埋める。いくつかの実施形態においては、上記ダイおよび上記周囲部分に上記誘電材料を堆積する段階は均一表面を形成する。
【0051】
いくつかの実施形態においては、上記少なくとも1つのダイを配置する段階は、上記コンタクトに配置されたパッシベーション層と、上記コンタクトを露出するべく上記パッシベーション層中に配置された開口とを有するダイを配置する段階を含み、上記誘電材料を堆積する段階は上記開口を埋め、上記誘電材料をエッチングする段階は、上記開口から上記誘電材料を除去する。いくつかの実施形態においては、上記少なくとも1つのダイを上記空洞中に配置する段階は、上記空洞中に複数のダイを配置する段階を含む。いくつかの実施形態においては、上記コンタクトは埋め込み露出コンタクトである。いくつかの実施形態においては、上記複数のダイのそれぞれは埋め込み露出コンタクトを含む。いくつかの実施形態においては、上記コンタクトを露出するべく上記誘電材料をエッチングする段階は、上記周囲部分を通る導電経路と電気的に結合された少なくとも1つの追加コンタクトを露出する。
【0052】
様々な実施形態に従うと、本開示は、誘電材料の周囲部分により画定される空洞中に配置されたダイであってダイコンタクトを有するダイと、上記周囲部分を通る導電経路と、上記ダイおよび上記周囲部分に配置された誘電体層と、上記誘電体層を通って形成され、上記ダイコンタクトと電気的に結合された少なくとも1つの相互接続であって、上記ダイの複数の電気信号を伝送するように構成された相互接続と、を備える装置(例えばパッケージアセンブリ)を記載する。いくつかの実施形態においては、上記誘電体層は上記ダイを封入する。いくつかの実施形態においては、上記周囲部分を通る上記導電経路は、上記パッケージアセンブリの第1面にある第1パッケージレベル相互接続を、上記パッケージアセンブリの第2面にある第2パッケージレベル相互接続に電気的に結合するように構成される。
【0053】
いくつかの実施形態において上記パッケージアセンブリは、上記空洞中に配置された第2のダイをさらに備える。いくつかの実施形態において上記パッケージアセンブリは、第1面および上記第1面の反対側に配置された第2面を有する第1パッケージアセンブリであり、上記第1パッケージアセンブリは、上記誘電体層に配置された1または複数のビルドアップ層と、上記第1面に配置され、上記第1パッケージアセンブリと回路基板との間で上記ダイの上記複数の電気信号を伝送するように構成された1または複数のパッケージレベル相互接続(例えば複数の半田ボール)と、をさらに備え、上記1または複数のビルドアップ層は、上記ダイと上記第1面との間に配置される。いくつかの実施形態においては、上記第2面に配置され、上記導電経路と電気的に結合された複数のパッケージオンパッケージ(PoP)パッドをパッケージアセンブリがさらに備え、上記複数のPoPパッドは、上記第1パッケージアセンブリを介して、上記回路基板と第2パッケージアセンブリとの間で複数の電気信号を伝送するように構成される。
【0054】
様々な実施形態に従うと、本開示は、回路基板と、第1面および上記第1面の反対側に配置された第2面を有するパッケージアセンブリとを備えたシステム(例えばコンピューティングデバイス)を記載する。上記第1面は、上記第1面に配置された1または複数のパッケージレベル相互接続を用いて上記回路基板に結合される。上記パッケージアセンブリは、誘電材料の周囲部分により画定された空洞中に配置されたダイであって、ダイコンタクトを有するダイと、上記周囲部分を通る導電経路と、上記ダイおよび上記周囲部分に配置された誘電体層と、上記誘電体層を通って形成され、上記ダイコンタクトと電気的に結合された少なくとも1つの相互接続であって、上記ダイの複数の電気信号を伝送するように構成された相互接続と、を含む。いくつかの実施形態においてコンピューティングデバイスは、上記空洞中に配置された第2のダイをさらに備える。いくつかの実施形態においては、上記周囲部分を通る上記導電経路は、上記パッケージアセンブリの第1面にある第1パッケージレベル相互接続を、上記パッケージアセンブリの第2面にある第2パッケージレベル相互接続に電気的に結合するように構成される。いくつかの実施形態において上記コンピューティングデバイスは、上記回路基板と結合されたアンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、音声コーデック、映像コーデック、パワーアンプ、全地球測位システム(GPS)デバイス、コンパス、ガイガーカウンタ、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、またはカメラのうちの1または複数を含むモバイルコンピューティングデバイスである。
【0055】
様々な実施形態は、上述の接続形(および)で記載された複数の実施形態の、代替的(または)な複数の実施形態を含む、上記の複数の実施形態の任意の適切な組み合わせを含んでよい(例えば、"および"は"および/または"であってよい)。さらに、いくつかの実施形態は、1または複数の製造物品(例えば非一時的なコンピュータ可読媒体)を含んでよい。製造物品は、そこに格納された複数の命令を有し、それらが実行された場合に、上記の複数の実施形態の任意の複数の動作をもたらす。さらに、いくつかの実施形態は、上記の複数の実施形態の様々な動作を実行するための任意の適切な複数の手段を有する、複数の装置またはシステムを含んでよい。
【0056】
要約書に記載されたものを含めて、示された複数の実施に関する上述の記載は、完全なものであること、あるいは、開示された複数の厳密な形態に本開示の複数の実施形態を限定することが意図されるものではない。具体的な複数の実施および例が複数の例示目的で本明細書に記載されているものの、当業者であれば認識するであろうが、本開示の範囲内で、様々な同等の修正が可能である。
【0057】
上述の詳細な記載を考慮して、本開示の複数の実施形態に対して、これらの修正が成されてよい。以下の複数の請求項において用いられる複数の用語は、本開示の様々な実施形態を明細書および複数の請求項に開示される具体的な複数の実施に限定するものとして解釈されるべきではない。むしろ範囲は、請求項の解釈の確立された原則に従って解釈されるべきである、以下の複数の請求項によって完全に決定されるべきである。
[項目1]
パッケージアセンブリを製造する方法であって、
その中に空洞を画定する、誘電材料の周囲部分を形成する段階と、
コンタクトを含む少なくとも1つのダイを上記空洞中に配置する段階と、
上記ダイおよび上記周囲部分に誘電材料を堆積する段階と、
上記コンタクトを露出するべく上記誘電材料をエッチングする段階と、
上記コンタクト上に導電性材料を堆積する段階と、
を含む方法。
[項目2]
上記周囲部分を形成する段階は、上記周囲部分を通る導電経路を形成する段階を含む、項目1に記載の方法。
[項目3]
上記導電経路を形成する段階は、再配線層を形成する段階を含む、項目2に記載の方法。
[項目4]
上記周囲部分を形成する段階はラミネーションにより実行される、項目1に記載の方法。
[項目5]
上記誘電材料を堆積する段階はラミネーションにより実行される、項目1に記載の方法。
[項目6]
上記誘電材料を堆積する段階は、上記ダイと上記誘電材料の周囲部分との間に配置された上記空洞の複数の部分を実質的に埋める、項目1に記載の方法。
[項目7]
上記ダイおよび上記周囲部分に上記誘電材料を堆積する段階は均一表面を形成する、項目1に記載の方法。
[項目8]
上記少なくとも1つのダイを配置する段階は、上記コンタクトに配置されたパッシベーション層と、上記コンタクトを露出するべく上記パッシベーション層中に配置された開口とを有するダイを配置する段階を含み、
上記誘電材料を堆積する段階は上記開口を埋め、
上記誘電材料をエッチングする段階は、上記開口から上記誘電材料を除去する、項目1に記載の方法。
[項目9]
上記少なくとも1つのダイを上記空洞中に配置する段階は、上記空洞中に複数のダイを配置する段階を含む、項目1から8のいずれか1項に記載の方法。
[項目10]
上記複数のダイのそれぞれは埋め込み露出コンタクトを含む、項目9に記載の方法。
[項目11]
上記コンタクトは埋め込み露出コンタクトである、項目1から8のいずれか1項に記載の方法。
[項目12]
上記周囲部分を形成する段階は、上記周囲部分を通る導電経路を形成する段階を含む、項目4から8のいずれか1項に記載の方法。
[項目13]
上記周囲部分を形成する段階はラミネーションにより実行される、項目2、3、または5から8のいずれか1項に記載の方法。
[項目14]
上記ダイおよび上記周囲部分に上記誘電材料を堆積する段階は均一表面を形成する、項目2から6または8のいずれか1項に記載の方法。
[項目15]
上記コンタクトを露出するべく上記誘電材料をエッチングする段階は、上記周囲部分を通る導電経路と電気的に結合された少なくとも1つの追加コンタクトを露出する、項目1、または4から8のいずれか1項に記載の方法。
[項目16]
ダイコンタクトを有し、誘電材料の周囲部分によって画定される空洞中に配置されたダイと、
上記周囲部分を通る導電経路と、
上記ダイおよび上記周囲部分に配置された誘電体層と、
上記誘電体層を通って形成され、上記ダイコンタクトと電気的に結合された少なくとも1つの相互接続であって、上記ダイの複数の電気信号を伝送する相互接続と、
を備えるパッケージアセンブリ。
[項目17]
上記誘電体層は上記ダイを封入する、項目16に記載のパッケージアセンブリ。
[項目18]
上記周囲部分を通る上記導電経路は、上記パッケージアセンブリの第1面にある第1パッケージレベル相互接続を、上記パッケージアセンブリの第2面にある第2パッケージレベル相互接続に電気的に結合する、項目16に記載のパッケージアセンブリ。
[項目19]
上記空洞中に配置された第2のダイをさらに備える、項目16に記載のパッケージアセンブリ。
[項目20]
上記パッケージアセンブリは、第1面および上記第1面の反対側に配置された第2面を有する第1パッケージアセンブリであり、
上記第1パッケージアセンブリは、
上記誘電体層に配置された1または複数のビルドアップ層と、
上記第1面に配置され、上記第1パッケージアセンブリと回路基板との間で上記ダイの上記複数の電気信号を伝送する1または複数のパッケージレベル相互接続と、
をさらに備え、
上記1または複数のビルドアップ層は、上記ダイと上記第1面との間に配置される、項目16に記載のパッケージアセンブリ。
[項目21]
上記第2面に配置され、上記導電経路と電気的に結合された複数のパッケージオンパッケージ(PoP)パッドをさらに備え、
上記複数のPoPパッドは、上記第1パッケージアセンブリを介して、上記回路基板と第2パッケージアセンブリとの間で複数の電気信号を伝送する、項目20に記載のパッケージアセンブリ。
[項目22]
回路基板と、
第1面および上記第1面の反対側に配置された第2面を有するパッケージアセンブリと、
を備え、
上記第1面は、上記第1面に配置された1または複数のパッケージレベル相互接続を用いて上記回路基板に結合され、
上記パッケージアセンブリは、
ダイコンタクトを有し、誘電材料の周囲部分により画定された空洞中に配置されたダイと、
上記周囲部分を通る導電経路と、
上記ダイおよび上記周囲部分に配置された誘電体層と、
上記誘電体層を通って形成され、上記ダイコンタクトと電気的に結合された少なくとも1つの相互接続であって、上記ダイの複数の電気信号を伝送する相互接続と、
を含む、コンピューティングデバイス。
[項目23]
上記空洞中に配置された第2のダイをさらに備える、項目22に記載のコンピューティングデバイス。
[項目24]
上記周囲部分を通る上記導電経路は、上記パッケージアセンブリの第1面にある第1パッケージレベル相互接続を、上記パッケージアセンブリの第2面にある第2パッケージレベル相互接続に電気的に結合する、項目22に記載のコンピューティングデバイス。
[項目25]
上記コンピューティングデバイスは、上記回路基板と結合されたアンテナ、ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ、タッチスクリーンコントローラ、バッテリ、音声コーデック、映像コーデック、パワーアンプ、全地球測位システム(GPS)デバイス、コンパス、ガイガーカウンタ、加速度計、ジャイロスコープ、スピーカ、またはカメラのうちの1または複数を含むモバイルコンピューティングデバイスである、項目22に記載のコンピューティングデバイス。