(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミドまたはその塩。
N-((7S)-4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミドまたはその塩。
【実施例】
【0173】
以下の実施例中の「室温」は通常約 10 ℃ないし約 35 ℃を示す。混合溶媒において示した比は、特に断らない限り容量比を示す。%は、特に断らない限り重量%を示す。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにおいて、NHと記載した場合は、アミノプロピルシラン結合シリカゲルを用いた。溶出溶媒の比は、特に断らない限り容量比を示す。
以下の実施例においては下記の略号を使用する。
mp: 融点
MS: マススペクトル
M: モル濃度
CDCl
3: 重クロロホルム
DMSO-d
6: 重ジメチルスルホキシド
1H NMR: プロトン核磁気共鳴
LC/MS: 液体クロマトグラフ質量分析計
ESI: エレクトロスプレーイオン化
APCI: 大気圧化学イオン化
DME: 1,2-ジメトキシエタン
DMA: N,N-ジメチルアセトアミド
DMF: N,N-ジメチルホルムアミド
HATU: 2-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HOBt: 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
DPPA: ジフェニルホスホリルアジド
mCPBA:m-クロロ過安息香酸
TBAF: テトラn-ブチルアンモニウムフルオリド
DBU: 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
THF: テトラヒドロフラン
【0174】
1H NMRはフーリエ変換型NMRで測定した。解析にはACD/SpecManager (商品名) などを用いた。水酸基やアミノ基などのプロトンが非常に緩やかなピークについては記載していない。
MSは、LC/MSにより測定した。イオン化法としては、ESI法、または、APCI法を用いた。データは実測値 (found) を記載した。通常、分子イオンピーク ([M+H]
+、[M-H]
- など) が観測されるが、例えば、tert-ブトキシカルボニル基を有する化合物の場合は、フラグメントイオンとして、tert-ブトキシカルボニル基あるいはtert-ブチル基が脱離したピークが観測され、水酸基を有する化合物の場合は、フラグメントイオンとして、H
2Oが脱離したピークが観測されることもある。塩の場合は、通常、フリー体の分子イオンピークもしくはフラグメントイオンピークが観測される。
【0175】
実施例1A
2-クロロ-N-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
A) メチル 1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(62 g) と炭酸カリウム (221 g) のDMF(700 mL)懸濁液に、氷冷下で硫酸ジメチル (121 g) を滴下し、室温で14時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (30 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.01 (3H, s), 4.03 (3H, s), 8.18 (1H, s).
【0176】
B) メチル 4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート
メチル 1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート(10 g)のメタノール(200 mL)溶液に、パラジウム炭素(10%) (2 g) を加え、水素雰囲気下(45psi)室温で6時間撹拌した。パラジウム炭素をろ過により除去後、ろ液を濃縮して標題化合物 (8.57 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.86 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.08 (2H, brs), 6.96 (1H, s).
【0177】
C) メチル 4-[(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート
メチル 4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート(7.67 g)とメチルアクリラート (5.45 g) の混合物に酢酸(0.77 g)を加え、マイクロウェーブ照射下135℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後酢酸エチルで希釈した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (6.76 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.61 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.28-3.35 (2H, m), 3.70 (3H, s), 3.87 (3H, s), 3.89 (3H, s), 5.03 (1H, t, J = 6.4 Hz), 6.88 (1H, s).
【0178】
D) メチル 4-[ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート
メチル 4-[(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート(1.2 g) 、ベンジルブロミド(1.0 g)と炭酸カリウム (1.4 g) の2-ブタノン(20 mL)混合物を還流下12時間撹拌した。反応混合物室温まで冷却後、不溶物をろ過により除去した。ろ液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (1.22 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.44 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.31 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.55 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.16 (2H, s), 6.97 (1H, s), 7.14-7.28 (5H, m).
【0179】
E) メチル 4-ベンジル-2-メチル-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-カルボキシラート
メチル 4-[ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート(1.22 g)のTHF(20 mL)溶液に、-20℃でリチウム ビス(トリメチルシリル)アミド(1M THF溶液)(6.3 mL)を滴下し2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (0.93 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.34 (1H, dd, J
1 = 4.2 Hz, J
2 = 11.4 Hz), 3.50-3.62 (2H, m), 3.68 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.08 (2H, d, J = 2.4 Hz), 6.62 (1H, s), 7.21-7.34 (5H, m).
【0180】
F) 4-ベンジル-2-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
メチル 4-ベンジル-2-メチル-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-カルボキシラート(3.2 g)の6規定塩酸(40 mL)溶液を還流下2時間撹拌した。反応混合物を2規定水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (1.83 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.69 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.25 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.85 (3H, s), 4.12 (2H, s), 6.67 (1H, s), 7.28-7.41 (5H, m).
【0181】
G) 2-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
4-ベンジル-2-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン(1.83 g)のメタノール(50 mL)溶液に、パラジウム炭素(10%) (0.3 g) と酢酸(50 mg)を加え、水素雰囲気下室温で12時間撹拌した。パラジウム炭素をろ過により除去後、ろ液を濃縮して標題化合物 (0.73 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.64 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.46-3.51 (2H, m), 3.89 (3H, s), 6.93 (1H, s).
【0182】
H) 4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
2-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン(0.73 g)とトリエチルアミン(1.47 g)のTHF(20 mL)溶液に3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド(1.16 g)を徐々に加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (382 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.81 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.95 (3H, s), 3.98 (3H, s), 4.03 (3H, s), 4.19 (2H, t, J = 6.4 Hz), 6.95 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.10-7.17 (2H, m).
【0183】
I) (3,4-ジメトキシフェニル)(7-ヒドロキシ-2-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)メタノン
4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン(380 mg)のメタノール(20 mL)溶液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム(137 mg)を徐々に加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、更に30分撹拌した。ジクロロメタンで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (384 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.85-2.00 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 3.78 (3H, s), 3.86 (3H, s), 3.88 (3H, s), 4.68-4.74 (1H, m), 5.32 (1H, d, J = 4.8 Hz), 7.05-7.14 (3H, m) , 8.17(1H, brs).
【0184】
J) (7-アジド-2-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
(3,4-ジメトキシフェニル)(7-ヒドロキシ-2-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)メタノン(384 mg)のトルエン(10 mL)とジクロロメタン(10 mL)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃でDPPA(0.84 g)を滴下した。10分間撹拌後、DBU(0.5 g)を加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物(330 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.91-2.02 (1H, m), 2.03-2.17 (1H, m), 3.63-3.72 (1H, m), 3.85 (3H, s), 3.87 (3H, s), 3.87-3.91 (1H, m), 3.93 (3H, s), 4.97 (1H, t, J = 4.0 Hz), 7.05-7.23 (3H, m), 8.26 (1H, brs).
【0185】
K) (7-アミノ-2-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
(7-アジド-2-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン(330 mg)のメタノール(10 mL)とジクロロメタン(3 mL)溶液に、パラジウム炭素(10%) (30 mg)を加え、水素雰囲気下室温で5時間撹拌した。パラジウム炭素をろ過により除去後、ろ液を濃縮して標題化合物 (295 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.76-1.90 (1H, m), 2.01-2.12 (1H, m), 2.48 (2H, brs), 3.58-3.72 (2H, m), 3.77 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.82 (3H, s), 4.15-4.21 (1H, m), 6.98- 7.07 (3H, m), 8.14 (1H, brs).
【0186】
L) 2-クロロ-N-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
(7-アミノ-2-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン(283 mg) とトリエチルアミン(270 mg)のTHF(15 mL)とジクロロメタン(5 mL)溶液に2-クロロベンゾイル クロリド(188 mg)を氷冷下徐々に加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物にジクロロメタンを加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (200 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.91-2.02 (1H, m), 2.05-2.16 (1H, m), 3.70-3.90 (11H, m), 5.17-5.24 (1H, m), 7.00-7.10 (3H, m), 7.35-7.51 (4H, m), 8.17 (1H, brs), 8.84 (1H, d, J = 8.0 Hz).
【0187】
実施例2A
2-クロロ-N-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
A) メチル 1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-カルボン酸(37 g) と炭酸カリウム (97.6 g) のDMF(600 mL)懸濁液に、氷冷下で硫酸ジメチル (71.2 g) を滴下し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (8.62 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 4.02 (3H, s), 4.03 (3H, s), 8.01 (1H, s).
【0188】
B) メチル 4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(8.62 g)のメタノール(100 mL)溶液に、パラジウム炭素(10%) (0.86 g) を加え、水素雰囲気下(40psi)室温で4時間撹拌した。パラジウム炭素をろ過により除去後、ろ液を濃縮して標題化合物 (4.71 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.91 (3H, s), 4.03 (3H, s), 4.15 (2H, brs), 7.07 (1H, s).
【0189】
C) メチル 4-[(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(4.71 g)とメチルアクリラート (3.14 g) の混合物に酢酸(0.4 g)を加え、マイクロウェーブ照射下165℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後酢酸エチルで希釈した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (2.25 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.61 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.38-3.46 (2H, m), 3.70 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.03 (3H, s), 5.04 (1H, brs), 7.06 (1H, s).
【0190】
D) メチル 4-[ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル4-[(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(2.25 g) 、ベンジルブロミド(1.91 g)と炭酸カリウム (2.58 g) の2-ブタノン(50 mL)混合物を還流下16時間撹拌した。反応混合物室温まで冷却後、不溶物をろ過により除去した。ろ液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (2.38 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.51 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.34 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.62 (3H, s), 3.89 (3H, s), 4.10 (3H, s), 4.21 (2H, s), 7.28-7.41 (6H, m).
【0191】
E) メチル 4-ベンジル-1-メチル-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-カルボキシラート
メチル 4-[ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(2.38 g)のTHF(50 mL)溶液に、-20℃でリチウム ビス(トリメチルシリル)アミド(1M THF溶液)(18 mL)を滴下し2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (2.13 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.37 (1H, dd, J
1 = 4.2 Hz, J
2 = 11.4 Hz), 3.51 (1H, dd, J
1 = 4.2 Hz, J
2 = 8.4 Hz), 3.55-3.65 (1H, m), 3.74 (3H, s), 4.08 (3H, s), 4.27 (2H, d, J = 4.2 Hz), 7.01 (1H, s), 7.24-7.41 (5H, m).
【0192】
F) 4-ベンジル-1-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
メチル 4-ベンジル-1-メチル-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-6-カルボキシラート(2.13 g)の6規定塩酸(20 mL)溶液を還流下5時間撹拌した。反応混合物を濃縮後、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (290 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.57 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.21 (2H, t, J = 7.2 Hz), 4.07 (3H, s), 4.24 (2H, s), 7.00 (1H, s), 7.24-7.41 (5H, m).
【0193】
G) 1-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
4-ベンジル-1-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン(280 mg)のメタノール(20 mL)溶液に、パラジウム炭素(10%) (30 mg) と酢酸(50 mg)を加え、水素雰囲気下室温で16時間撹拌した。パラジウム炭素をろ過により除去後、ろ液を濃縮して標題化合物 (140 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.57 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.50 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.85 (1H, brs), 4.06 (3H, s), 7.05 (1H, s).
【0194】
H) 4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
1-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン(570 mg)とトリエチルアミン(763 mg)のTHF(20 mL)溶液に3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド(908 mg)を徐々に加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (950 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.75 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.78 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.98-4.15 (5H, m), 7.00-7.10 (1H, m), 7.12-7.23 (2H, m), 7.30-7.70 (1H, brs).
【0195】
I) (3,4-ジメトキシフェニル)(7-ヒドロキシ-1-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)メタノン
4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン(400 mg)のメタノール(20 mL)溶液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム(144 mg)を徐々に加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、更に30分撹拌した。ジクロロメタンで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (418 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.02-2.12 (2H, m), 2.28-2.36 (1H, m), 3.50-3.65 (1H, m), 3.89 (6H, s), 3.92 (3H, s), 4.00-4.20 (1H, m), 4.88-4.94 (1H, m), 6.87 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.02-7.10 (2H, m).
【0196】
J) (7-アジド-1-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
(3,4-ジメトキシフェニル)(7-ヒドロキシ-1-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)メタノン(412 mg)のトルエン(10 mL)とジクロロメタン(10 mL)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃でDPPA(1.07 g)を滴下した。10分間撹拌後、DBU(589 mg)を加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ジクロロメタン/メタノール) で精製して標題化合物 (415 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.03-2.20 (2H, m), 3.18-3.30 (1H, m), 3.40-3.60 (1H, m), 3.79 (3H, s), 3.82 (3H, s), 3.86 (3H, s), 5.19 (1H, t, J = 4.0 Hz), 7.31 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.05-7.14 (2H, m).
【0197】
K) (7-アミノ-1-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
(7-アジド-1-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン(415 mg)のメタノール(20 mL)溶液に、パラジウム炭素(10%) (40 mg)を加え、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。パラジウム炭素をろ過により除去後、ろ液を濃縮して標題化合物 (350 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.86-2.05 (2H, m), 3.15-3.30 (1H, m), 3.60-3.75 (1H, m), 3.78 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.83 (3H, s), 4.00-4.04 (1H, m), 7.00- 7.08 (3H, m), 7.70-8.10 (1H, brs).
【0198】
L) 2-クロロ-N-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
(7-アミノ-1-メチル-2,5,6,7-テトラヒドロ-4H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン(340 mg) とトリエチルアミン(325 mg)のTHF(20 mL)溶液に2-クロロベンゾイル クロリド(226 mg)を氷冷下徐々に加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物にジクロロメタンを加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテルおよびジクロロメタン/メタノール) で精製し、酢酸エチル/石油エーテルから再結晶して標題化合物 (250 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.98-2.20 (2H, m), 3.57-3.72 (1H, m), 3.74-3.83 (9H, m), 3.84-4.00 (1H, m), 5.38-5.45 (1H, m), 6.98-7.10 (3H, m), 7.35-7.52 (4H, m), 7.70-8.30 (1H, brs), 9.07 (1H, d, J = 8.4 Hz).
【0199】
実施例3A
2-クロロ-N-(7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
A) メチル 3-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)プロパノアート
4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-アミン(3.50 g)、メチルアクリラート (8 mL)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン (0.49 g) およびDMF (3 mL) の混合物をマイクロウェーブ照射下、135 ℃で3時間30分撹拌した。反応混合物に水と酢酸エチルを加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、あわせた抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (3.20 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 261.8.
【0200】
B) メチル 3-(ベンジル(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)プロパノアート
メチル 3-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イルアミノ)プロパノアート (6.0 g)、炭酸カリウム (4.7 g) およびアセトニトリル (50 mL) の混合物に、ベンジルブロミド (4.3 g) を室温で加え、70 ℃で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (7.3 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 351.8.
【0201】
C) メチル 3-(ベンジル(4-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)プロパノアート
メチル 3-(ベンジル(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)プロパノアート (6.0 g)、シアン化銅(I) (12.2 g) およびDMF (50 mL) の混合物を150 ℃で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (4.0 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 299.0.
【0202】
D) メチル 3-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシラート
メチル 3-(ベンジル(4-シアノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ)プロパノアート (4.0 g)、水酸化カリウム (9.8 g)、エタノール (4 mL) および水 (40 mL)の混合物を100 ℃で48時間撹拌した。反応混合物を2 N 塩酸で希釈し (pH8)、減圧下濃縮した。残渣、炭酸カリウム (7.4 g) およびDMF (50 mL) の混合物に、ヨードメタン(9.5 g)を加え、50 ℃で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (3.3 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 331.9.
【0203】
E) 7-ベンジル-2-メチル-6,7-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4(5H)-オン
メチル 3-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシラート(2.8 g) のTHF溶液 (20 mL) に、1 M ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド−THF溶液 (15.1 mL) を-5 ℃で加え、同温度で40分撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣、水酸化ナトリウム (1.5 g)、THF (20 mL) および水 (20 mL)の混合物を70 ℃で6時間撹拌した。反応混合物を1 N 塩酸で希釈し (pH9)、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (1.2 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 242.0.
【0204】
F) 7-ベンジル-2-メチル-6,7-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4(5H)-オン オキシム
7-ベンジル-2-メチル-6,7-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4(5H)-オン (1.2 g)、酢酸ナトリウム (1.7 g)、ヒドロキシルアミン塩酸塩 (1.4 g) およびエタノール (15 mL) の混合物を加熱還流条件下で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を飽和炭酸ナトリウム水溶液で希釈し (pH9)、生じた沈殿をろ取して標題化合物 (1.0 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 257.0.
【0205】
G) 7-ベンジル-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-アミン
7-ベンジル-2-メチル-6,7-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4(5H)-オン オキシム (872 mg)、ラネーニッケル (1.6 g) およびメタノール (15 mL) の混合物を水素雰囲気下、40 ℃で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (800 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 243.0.
【0206】
H) tert-ブチル 7-ベンジル-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4- イルカルバマート
7-ベンジル-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-アミン(800 mg) のジクロロメタン溶液 (12 mL) に、トリエチルアミン (668 mg) とジ-tert-ブチル ジカルボナート (864 mg) を室温で加えた。同温度で2時間撹拌後、反応混合物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (715 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 343.0.
【0207】
I) tert-ブチル 2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イルカルバマート
tert-ブチル 7-ベンジル-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4- イルカルバマート (698 mg)、10%パラジウム−炭素 (50%含水、200 mg)、酢酸(0.5 mL) およびTHF (5 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で3日間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を飽和炭酸ナトリウム水溶液で希釈し (pH9)、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (480 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 253.1.
【0208】
J) tert-ブチル 7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ [3,4-b]ピリジン-4-イルカルバマート
tert-ブチル 2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イルカルバマート (139 mg)、トリエチルアミン (89 mg) およびジクロロメタン (3 mL) の混合物に3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド (133 mg) を氷冷下で加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を薄膜シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製して標題化合物(150 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 416.9.
【0209】
K) (4-アミノ-2-メチル-5,6-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)(3,4-ジメトキシ フェニル)メタノン
tert-ブチル 7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ [3,4-b]ピリジン-4-イルカルバマート (150 mg) をジクロロメタン (2 mL) に溶解し、TFA (2 mL) を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を水で希釈した後、飽和炭酸ナトリウム水溶液で希釈し (pH9)、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (106 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 317.0.
【0210】
L) 2-クロロ-N-(7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
(4-アミノ-2-メチル-5,6-ジヒドロ-2H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)(3,4-ジメトキシ フェニル)メタノン (108 mg)、ピリジン (54 mg) およびジクロロメタン (1.5 mL) の混合物に2-クロロベンゾイル クロリド (77 mg) を氷冷下で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷冷水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を逆相HPLCで精製して標題化合物 (89 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.11-2.17 (1H, m), 2.30-2.37 (1H, m), 3.72 (3H, s), 3.79-3.85 (1H, m), 3.87 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.05-4.11 (1H, m), 5.33-5.37 (1H, m), 6.42 (1H, d, J = 7.2 Hz), 6.82-6.84 (1H, m), 7.13-7.15 (2H, m), 7.33-7.42 (4H, m), 7.69-7.71 (1H, m).
【0211】
実施例17A
2-クロロ-N-[4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル]ベンズアミド
A) 5-メチル-4-ニトロ-1,2-オキサゾール-3-カルボン酸
5-メチル-1,2-オキサゾール-3-カルボン酸(50.84 g) の濃硫酸(500 mL)溶液に室温で硝酸ナトリウム(50.99 g) を徐々に加えた。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。室温まで冷却後、反応液を氷に徐々に加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して標題化合物 (51.6 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.28 (3H, s), 10.66 (1H, brs).
【0212】
B) メチル 5-メチル-4-ニトロ-1,2-オキサゾール-3-カルボキシラート
5-メチル-4-ニトロ-1,2-オキサゾール-3-カルボン酸(40 g) のメタノール(900 mL)溶液に氷冷下で塩化チオニル(80 mL) を滴下した。反応液を室温で3日間撹拌した後、メタノールを減圧下留去した。残渣に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (44.22 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ2.86 (3H, s), 4.04 (3H, s).
【0213】
C) メチル 4-アミノ-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-カルボキシラート
塩化アンモニウム(55.7 g) の水(400 mL)溶液に、メチル 5-メチル-4-ニトロ-1,2-オキサゾール-3-カルボキシラート(13 g) のメタノール(100 mL)溶液を加えた。反応混合物にに氷冷下で亜鉛粉末(54.5 g) を徐々に加え、その後5℃で1.5時間撹拌した。ろ過により不要物を除去し、ろ液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (9.47 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.55 (2H, brs), 2.85 (3H, s), 4.03 (3H, s).
【0214】
D) メチル 4-[(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-カルボキシラート
メチル 4-アミノ-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-カルボキシラート (27.8 g)とメチルアクリラート (55 mL) の混合物にBF
3.Et
2O (12.64 g)を室温で滴下し、その後80℃で9時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後酢酸エチルで希釈した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (35.7 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.48 (3H, s), 2.54 (2H, d, J = 6.4 Hz), 3.29 (2H, d, J = 6.8 Hz), 3.62 (3H, s) , 3.69 (3H, s) , 4.40 (1H, brs).
【0215】
E) メチル 4-[(4-メトキシベンジル)(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-カルボキシラート
メチル 4-[(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-カルボキシラート(15.7 g) 、4-メトキシベンジルブロミド(19.5 g)と炭酸カリウム (17.97 g) の2-ブタノン(200 mL)混合物を還流下6時間撹拌した。反応混合物室温まで冷却後、不溶物をろ過により除去した。ろ液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (12.02 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.05 (3H, s), 2.36 (2H, d, J = 6.8 Hz), 3.36 (2H, d, J = 6.8 Hz), 3.62 (3H, s), 3.77 (3H, s), 4.00 (3H, s), 4.04 (2H, s), 6.77 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.8 Hz).
【0216】
F) メチル 4-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-6-カルボキシラート
メチル 4-[(4-メトキシベンジル)(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-5-メチル-1,2-オキサゾール-3-カルボキシラート(12.02 g)のTHF(50 mL)溶液を、-20℃でt-BuOK (9.31 g)とTHF(200 mL)の混合物に滴下した。反応混合物を30分間撹拌した後に飽和塩化アンモニウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (9.02 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.20 (3H, s), 3.79 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.90 (2H, s), 4.09 (2H, s), 6.88 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.4 Hz).
【0217】
G) 4-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-5,6-ジヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン
メチル 4-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-6-カルボキシラート(9.02 g)、酸化アルミニウム(100 g)と1,4-ジオキサン(700 mL)混合物を還流下30分間撹拌した。反応混合物室温まで冷却後、不溶物をろ過により除去した。ろ液を減圧下留去して標題化合物 (3.46 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 272.9.
【0218】
H) 4-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オール
4-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-5,-ジヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン(3.46 g)のメタノール(100 mL)溶液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム(960 mg)を徐々に加え、15℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、更に30分撹拌した。酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (1.2 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.94-2.05 (2H, m), 2.38 (3H, s), 2.56 (1H, s), 2.82-2.91 (1H, m), 3.03-3.11 (1H, m), 3.81 (3H, s), 4.11 (1H, d, J = 14.8 Hz), 4.24 (1H, d, J = 14.8 Hz), 4.94-5.01 (1H, m), 6.88 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.22 (2H, d, J = 8.0 Hz).
【0219】
I) 2-クロロベンズアミド
4M アンモニア−THF溶液 (40 mL) に、2-クロロベンゾイル クロリド(5 g)のTHF(20 mL)溶液を氷冷下滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (4.6 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 155.7.
【0220】
J) tert-ブチル (2-クロロベンゾイル)カルバマート
60%水素化ナトリウム(油性) (0.32 g)のTHF (15 mL)懸濁液に、2-クロロベンズアミド(0.62 g)のTHF溶液を氷冷下滴下し、15℃で20分間撹拌した。反応混合物にBoc
2O(0.87 g)のTHF (15 mL)溶液をゆっくり加え、15℃で30分間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (0.88 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.29 (9H, s), 7.14-7.31 (3H, m), 7.37 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.64 (1H, brs).
【0221】
K) tert-ブチル (2-クロロベンゾイル)[4-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル]カルバマート
窒素雰囲気下、tert-ブチル (2-クロロベンゾイル)カルバマート(366 mg)、4-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オール(356 mg)およびトリフェニルホスフィン(3.75 g)のTHF(20 mL)溶液に0℃でDEAD(2.26 g)を滴下した後30分間撹拌した。さらに、室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製した。得られた残渣をHPLCで生成して標題化合物 (270 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.13 (9H, s), 2.06-2.15 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.60-2.73 (1H, m), 2.88-2.98 (1H, m), 3.08-3.14 (1H, m), 3.82 (3H, s), 4.03 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.30 (1H, d, J = 14.4 Hz), 5.84-5.94 (1H, m), 6.89 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.26-7.38 (5H, m), 7.51 (1H, d, J = 6.0 Hz).
【0222】
L) tert-ブチル (2-クロロベンゾイル)(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (2-クロロベンゾイル)[4-(4-メトキシベンジル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル]カルバマート(270 mg) と1-クロロエチル クロロホルマート(2.27 g)の1,2-ジクロロエタン(20 mL)溶液を還流下で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(20 mL)に溶解し、還流下2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して標題化合物 (260 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 392.0.
【0223】
M) 2-クロロ-N-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
tert-ブチル (2-クロロベンゾイル)(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート(260 mg)、トリフルオロ酢酸(3 mL) およびジクロロメタン(12 mL)の混合物を15℃で3時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去して標題化合物 (240 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.90-2.03 (1H, m), 2.30 (3H, s), 2.52-2.61 (1H, m), 2.93 (1H, brs), 3.25-3.40 (2H, m), 5.33-5.42 (1H, m), 6.68 (1H, brs), 7.30-7.44 (3H, m), 7.69-7.74 (1H, m).
【0224】
N) 2-クロロ-N-[4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル]ベンズアミド
2-クロロ-N-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]オキサゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド(240 mg) とトリエチルアミン(250 mg)のTHF(15 mL)溶液に3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド(198 mg)を氷冷下徐々に加え、30分間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去した。残渣をHPLCで精製して標題化合物 (75 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.96-2.10 (1H, m), 2.39 (3H, s), 2.50-2.60 (1H, m), 3.78-3.88 (1H, m), 3.92 (3H, s), 3.94 (3H, s), 4.05-4.15 (1H, m), 5.35-5.44 (1H, m), 6.78 (1H, d, J = 6.0 Hz), 6.91 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.12-7.21 (2H, m), 7.30-7.42 (3H, m), 7.71 (1H, d, J = 7.6 Hz).
【0225】
実施例18A
2-クロロ-N-{4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-[(3-メチルオキセタン-3-イル)メチル]-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル}ベンズアミド
2-クロロ-N-[4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-2H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル]ベンズアミドおよび2-クロロ-N-[4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル]ベンズアミドの異性体混合物(150 mg) 、3-(クロロメチル)-3-メチルオキセタン(45.1 mg)、炭酸カリウム(94 mg)およびDMF(10 mL)の混合物を50℃で15時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製して標題化合物(37 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.19 (3H, s), 1.90-2.21 (2H, m), 3.54-3.75 (1H, m), 3.77 (3H, s), 3.81 (3H, s), 3.83-3.98 (1H, m), 4.17-4.36 (4H, m), 4.62 (1H, d, J = 5.7 Hz), 4.71 (1H, d, J = 5.7 Hz), 5.26-5.42 (1H, m), 6.98-7.11 (3H,m), 7.34-7.54(4H, m), 8.03 (1H, brs), 9.10 (1H, d, J = 8.7 Hz).
【0226】
実施例30A
2-クロロ-N-[4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル]ベンズアミド
A) エチル (2E)-シアノ({[(4-メチルフェニル)スルホニル]オキシ}イミノ)アセタート
エチル (2E)-シアノ(ヒドロキシイミノ)アセタート(41.63 g) 、トリエチルアミン(45.53 g)の酢酸エチル(300 mL)溶液に氷冷下でp-トルエンスルホニルクロリド(57.2 g) を徐々に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。不溶物をろ過によって除去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣に水(300 mL)を加え15分間撹拌した。析出した沈殿をろ過し、減圧下乾燥することで標題化合物 (49.18 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.38 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.48 (3H, s), 4.41 (2H, q, J = 7.2 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.92 (2H, d, J = 8.4 Hz).
【0227】
B) ジエチル 4-アミノ-1,2-チアゾール-3,5-ジカルボキシラート
エチル (2E)-シアノ({[(4-メチルフェニル)スルホニル]オキシ}イミノ)アセタート(37.1 g) とエチル 2-メルカプトアセタート(22.53 g)のエタノール混合物に、液温が35-40℃となるようにピリジン(12.36 g)を滴下した。反応液を室温で3時間撹拌した後、トリエチルアミン(20 mL)を加え更に30分撹拌した。反応混合物を氷水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (28.45 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.38 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.45 (3H, t, J = 7.2 Hz), 4.36 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.45 (2H, q, J = 7.2 Hz), 6.49 (2H, brs).
【0228】
C) 4-アミノ-1,2-チアゾール-3-カルボン酸 塩酸塩
ジエチル 4-アミノ-1,2-チアゾール-3,5-ジカルボキシラート(28.45 g) の濃塩酸(110 mL)溶液を還流下4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、一晩静置した。析出した結晶をろ取し、アセトンで洗浄後乾燥することで標題化合物 (11.79 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, D
2O) δ 8.89 (1H, s).
【0229】
D) メチル 4-アミノ-1,2-チアゾール-3-カルボキシラート
4-アミノ-1,2-チアゾール-3-カルボン酸 塩酸塩(23.4 g) のメタノール(800 mL)溶液に氷冷下で塩化チオニル(30 mL) を滴下した。反応液を室温で2日間撹拌した後、メタノールを減圧下留去した。残渣に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (17.1 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.97 (3H, s), 4.93 (2H, brs), 7.56 (1H, s).
【0230】
E) メチル 4-[(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1,2-チアゾール-3-カルボキシラート
メチル 4-アミノ-1,2-チアゾール-3-カルボキシラート (18.2 g)とメチルアクリラート (18 mL) の混合物に酢酸(0.69 g)を加え、マイクロウェーブ照射下190℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後酢酸エチルで希釈した。飽和炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (5.6 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.68 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.48 (2H, t, J = 5.6 Hz), 3.73 (3H, s), 3.98 (3H, s), 6.31 (1H, brs), 7.40 (1H, s).
【0231】
F) メチル 4-[ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1,2-チアゾール-3-カルボキシラート
メチル 4-[(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1,2-チアゾール-3-カルボキシラート(5.63 g) 、ベンジルブロミド(5.93 g)と炭酸カリウム (6.36 g) の2-ブタノン(100 mL)混合物を還流下8時間撹拌した。反応混合物室温まで冷却後、不溶物をろ過により除去した。ろ液を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (6.43 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.55 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.43 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.61 (3H, s), 3.99 (3H, s), 4.29 (2H, s), 7.24-7.38 (5H, m), 7.95 (1H, s).
【0232】
G) メチル 4-ベンジル-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-6-カルボキシラート
メチル 4-[ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ]-1,2-チアゾール-3-カルボキシラート(6.45 g)のTHF(20 mL)溶液を、-20℃でt-BuOK (4.33 g)とTHF(80 mL)の混合物に滴下した。反応混合物を50分間撹拌した後に飽和塩化アンモニウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (6.12 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.73 (3H, s), 4.09 (2H, s), 4.21 (2H, s), 6.92 (1H, s), 7.20-7.38 (5H, m), 11.76 (1H, s).
【0233】
H) 4-ベンジル-5,6-ジヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン
メチル 4-ベンジル-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-6-カルボキシラート(6.12 g)、酸化アルミニウム(90 g)と1,4-ジオキサン(600 mL)混合物を還流下2時間撹拌した。反応混合物室温まで冷却後、不溶物をろ過により除去した。ろ液を減圧下留去して標題化合物 (3.66 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 244.9.
【0234】
I) 4-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オール
4-ベンジル-5,6-ジヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン(3.66 g)のメタノール(80 mL)溶液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム(1.14 g)を徐々に加え、15℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (2.87 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.02-2.28 (2H, m), 2.88 (1H, brs), 3.10-3.22 (1H, m), 3.25-3.39 (1H, m), 4.33 (2H, s), 4.92 (1H, t, J = 5.1 Hz), 7.05 (1H, s), 7.25-7.46 (5H, m).
【0235】
J) 7-アジド-4-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン
4-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オール(370 mg)のトルエン(15 mL)とジクロロメタン(15 mL)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃でDPPA(1.24 g)を滴下した。30分間撹拌後、DBU(680 mg)を加え、室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (390 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.94-2.02 (1H, m), 2.02-2.14 (1H, m), 3.02-3.10 (1H, m), 3.17-3.25 (1H, m), 4.24 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.30 (1H, d, J = 15.2 Hz), 4.75 (1H, t, J = 4.4 Hz), 7.06 (1H, s), 7.11-7.38 (5H, m).
【0236】
K) 4-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン
7-アジド-4-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン(380 mg)のメタノール(20 mL)溶液に、パラジウム炭素(10%) (40 mg)を加え、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。パラジウム炭素をろ過により除去後、ろ液を濃縮して標題化合物 (280 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.65 (2H, brs), 1.76-1.90 (1H, m), 2.12-2.24 (1H, m), 3.05-3.36 (2H, m), 4.00-4.06 (1H, m), 4.25 (2H, s), 6.95 (1H, s), 7.20-7.38 (5H, m).
【0237】
L) N-(4-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-クロロベンズアミド
4-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン(210 mg) とトリエチルアミン(261 mg)のTHF(10 mL)溶液に2-クロロベンゾイル クロリド(226 mg)を氷冷下徐々に加え、15℃で1時間撹拌した。反応混合物にジクロロメタンを加え、飽和炭酸ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (210 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.00-2.15 (1H, m), 2.68-2.70 (1H, m), 3.21-3.42 (2H, m), 4.34 (2H, s), 5.16-5.30 (1H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.05 (1H, s), 7.20-7.42 (8H, m), 7.72 (1H, d, J = 2.1 Hz).
【0238】
M) 2-クロロ-N-(4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
N-(4-ベンジル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-クロロベンズアミド(180 mg)、塩化アルミニウム(313 mg)とトルエン(10 mL)混合物を50℃で4時間撹拌した。反応混合物室温まで冷却後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (120 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 293.8.
【0239】
N) 2-クロロ-N-[4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル]ベンズアミド
2-クロロ-N-(4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド(120 mg)とトリエチルアミン(124 mg)のTHF(10 mL)溶液に3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド(98 mg)を15℃で徐々に加え、30分間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去し、残渣をHPLC で精製して標題化合物 (30 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.92-2.09 (1H, m), 2.74-2.84 (1H, m), 3.84-3.90 (1H, m), 3.92 (3H, s), 3.95 (3H, s), 4.09-4.20 (1H, m), 5.22-5.37 (1H, m), 6.93 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.03 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.05-7.13 (2H, m), 7.30-7.44 (3H, m), 7.72-7.80 (1H, m), 9.21 (1H, brs).
【0240】
実施例36A
2-クロロ-N-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
A) メチル 1-イソプロピル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボン酸 (10 g) とトシル酸一水和物 (0.605 g) とメタノール (120 mL) の混合物を65 ℃で終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を過剰量の炭酸カリウム水溶液で希釈し、酢酸エチル (200 mL) で抽出した。水層を6規定塩酸を用いてpH7-8に調整し、酢酸エチル−テトラヒドロフラン混合液 (3/1, v/v, 200 mL) で抽出した。有機層を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をN,N'-ジメチルホルムアミド (200 mL) に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム (60%, 3.06 g) を小分けにして加えた。同温度で20分間撹拌後、2-ヨウ化プロピル (19.1 mL) を20分間かけて滴下した。混合物を同温度で1時間、室温で5時間撹拌した。反応混合物を10 ℃に冷却し、水 (500 mL) で希釈し、酢酸エチル (300 mL) で2回抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (3.59 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.43 (6H, d, J = 6.6 Hz), 3.99 (3H, s), 4.64-4.79 (1H, m), 8.41 (1H, s).
【0241】
B) メチル 4-アミノ-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 1-イソプロピル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(3.57 g) と10%パラジウム−炭素 (50%含水, 0.18 g) とメタノール (60 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。不溶物をセライトを用いて濾去し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (3.02 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.30 (6H, d, J = 6.6 Hz), 3.79 (3H, s), 5.00 (2H, s), 5.21 (1H, dt, J = 13.1, 6.5 Hz), 7.05 (1H, s).
【0242】
C) メチル 4-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 4-アミノ-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(2.92 g) とメチルアクリラート (13.7 g) と4-(ジメチルアミノ)ピリジン (0.389 g) とN,N'-ジメチルホルムアミド (20 mL) の混合物を100 ℃で3日間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、余剰のメチルアクリラートを減圧下留去した。残渣にベンジルブロミド (2.84 mL) と炭酸カリウム (3.30 g) を加え、室温で8時間撹拌した。反応混合物を水 (200 mL) で希釈し、酢酸エチル (200 mL) で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (4.34 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.34 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.40-2.47 (2H, m), 3.22 (2H, t, J = 7.3 Hz), 3.50 (3H, s), 3.80 (3H, s), 4.14 (2H, s), 5.12-5.25 (1H, m), 7.17-7.26 (1H, m), 7.27-7.31 (4H, m), 7.41 (1H, s).
【0243】
D) 4-ベンジル-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン
メチル 4-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(4.24 g) のテトラヒドロフラン溶液 (80 mL) に、1.9 M ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド−テトラヒドロフラン溶液 (6.83 mL) を室温で滴下した。同温度で1時間撹拌後、1.9 M ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド−テトラヒドロフラン溶液 (3.10 mL) 加え、さらに30分間撹拌後、1.9 M ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド−テトラヒドロフラン溶液 (1.86 mL) を加えた。同温度で1時間撹拌後、2 M 水酸化ナトリウム水溶液 (59 mL) を加え、反応混合物を70 ℃で3時間撹拌した。反応混合物を水 (150 mL) で希釈し、酢酸エチル (150 mL + 50 mL) で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (2.89 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.33 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.45-2.53 (2H, m), 3.12-3.19 (2H, m), 4.30 (2H, s), 5.16 (1H, quin, J = 6.6 Hz), 7.25-7.42 (6H, m).
【0244】
E) 4-ベンジル-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン
4-ベンジル-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン (900 mg) とピリジン (1.32 g) とヒドロキシルアミン塩酸塩 (1.16 g) とエタノール (20 mL) の混合物を80-90 ℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣とラネーニッケル (8 g) とメタノール (20 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。不溶物をセライトを用いて濾去し、セライトをメタノール−水 (3/1) で洗浄した。ろ液を減圧下濃縮した。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (643 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 271.0.
【0245】
F) N-(4-ベンジル-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-クロロベンズアミド
4-ベンジル-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン(640 mg) のテトラヒドロフラン溶液 (12 mL) に、トリエチルアミン (0.66 mL) と2-クロロベンゾイル クロリド (0.36 mL) を室温で加えた。同温度で1時間撹拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (927 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.31-1.41 (6H, m), 1.87-2.07 (2H, m), 2.74-2.97 (2H, m), 3.92 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.23 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.36-4.46 (1H, m), 5.25-5.32 (1H, m), 7.00 (1H, s), 7.23-7.50 (9H, m), 9.03 (1H, d, J = 8.5 Hz).
【0246】
G) 2-クロロ-N-(1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
N-(4-ベンジル-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-クロロベンズアミド (900 mg) のアセトニトリル溶液 (12 mL) に、クロロギ酸 1-クロロエチル (472 mg) を室温で加えた。混合物を80 ℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣にメタノール (5 mL) を加えた。混合物を70 ℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (416 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.35 (6H, dd, J = 6.5, 1.0 Hz), 1.78-1.92 (2H, m), 2.98-3.07 (2H, m), 4.39 (1H, dt, J = 13.0, 6.6 Hz), 4.47-4.51 (1H, m), 5.23-5.31 (1H, m), 6.91 (1H, s), 7.32-7.51 (4H, m), 9.01 (1H, d, J = 8.7 Hz).
【0247】
H) 2-クロロ-N-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
2-クロロ-N-(1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド (300 mg) のピリジン溶液 (5 mL) に3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド (283 mg) を室温で加えた。同温度で1時間撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、酢酸エチル−ヘキサンに付した。析出物をろ取して標題化合物 (387 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.41 (6H, d, J = 6.4 Hz), 1.94-2.20 (2H, m), 3.57-3.98 (8H, m), 4.45-4.58 (1H, m), 5.38-5.49 (1H, m), 6.97-7.08 (3H, m), 7.34-7.53 (4H, m), 7.99 (1H, brs), 9.12 (1H, d, J = 8.7 Hz).
【0248】
実施例54A
N-(3-ブロモ-4-(3-クロロ-4-メトキシベンゾイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-クロロベンズアミド
2-クロロ-N-(4-(3-クロロ-4-メトキシベンゾイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド (95 mg) の酢酸エチル (2.0 mL) 溶液に氷冷下、N-ブロモスクシンイミド (38.7 mg) を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで結晶化して標題化合物 (37.5 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.04-2.20 (1H, m), 2.21-2.39 (1H, m), 3.70 (1H, t, J = 11.0 Hz), 3.85 (3H, s), 3.96 (3H, s), 4.08 (1H, d, J = 16.0 Hz), 5.51-5.66 (1H, m), 6.64 (1H, m), 6.95 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.31-7.45 (3H, m), 7.53 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.63-7.73 (2H, m).
【0249】
実施例74A
2-クロロ-N-((7S)-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
2-クロロ-N-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド (400 mg) をSFC (カラム:CHIRALCEL ODH、20 mmID×250 mmL、移動相:二酸化炭素/メタノール= 770/230) にて分取し、保持時間の小さい方を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサンに付した。析出物をろ取して標題化合物 (158 mg) を得た。実施例75Aの標題化合物をR体と決定したことから、本化合物をS体と決定した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.41 (6H, d, J = 6.4 Hz), 1.95-2.19 (2H, m), 3.56-3.95 (8H, m), 4.45-4.59 (1H, m), 5.39-5.47 (1H, m), 6.94-7.08 (3H, m), 7.34-7.54 (4H, m), 8.03 (1H, brs), 9.12 (1H, d, J = 8.7 Hz).
>99.9%ee
【0250】
実施例75A
2-クロロ-N-((7R)-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
実施例74Aの光学分割操作において、保持時間の大きい方を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサンに付した。析出物をろ取して標題化合物 (169 mg) を得た。単結晶X線解析により絶対構造をR体と決定した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.41 (6H, d, J = 6.4 Hz), 1.95-2.20 (2H, m), 3.54-3.94 (8H, m), 4.44-4.59 (1H, m), 5.37-5.49 (1H, m), 6.98-7.07 (3H, m), 7.35-7.53 (4H, m), 8.00 (1H, brs), 9.12 (1H, d, J = 8.5 Hz).
>99.9%ee
【0251】
実施例113A
2-クロロ-N-(3-クロロ-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド
2-クロロ-N-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)ベンズアミド (200 mg) のDMF (2.0 mL) 溶液に、室温でN-クロロスクシンイミド(70.4 mg) を加え、同温度で終夜撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) および逆層HPLCで精製した後、THF/酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで結晶化して標題化合物 (16.5 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.90-2.04 (1H, m), 2.05-2.18 (1H, m), 3.76 (6H, s), 3.81 (3H, s), 3.88-4.00 (2H, m), 5.29-5.50 (1H, m), 7.01 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.07-7.24 (2H, m), 7.34-7.59 (4H, m), 9.13 (1H, d, J = 8.5 Hz).
【0252】
実施例117A
2-クロロ-N-(7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
A) メチル 3-メチル-5-((フェノキシカルボニル)アミノ)イソチアゾール-4-カルボキシラート
クロロギ酸フェニル (24.7 mL) のアセトニトリル (300 mL) 溶液に、0℃でチオシアン酸カリウム (19.1 g) を加え、窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。3-アミノブタ-2-エン酸メチル(22.6 g) を加え、室温で30分撹拌した。反応混合液を0℃に冷却して、臭素 (10.1 mL) を加え、室温にて30分撹拌した。反応混合物を水/酢酸エチルに加え、不溶物をろ別し、 ろ液を酢酸エチルで抽出し、溶媒を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで洗浄して、標題化合物 (18.6 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 293.2.
【0253】
B) メチル 5-アミノ-3-メチルイソチアゾール-4-カルボキシラート
メチル 3-メチル-5-((フェノキシカルボニル)アミノ)イソチアゾール-4-カルボキシラート (36.3 g)と水 (25 mL) と、N,N-ジメチルホルムアミド (250 mL) の混合物に、炭酸ナトリウム (26.3 g) を加え、90℃ で1 時間撹拌した。反応混合物を水に加え、セライトを用いてろ過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (12.3 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 173.2.
【0254】
C) メチル 5-((3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-3-メチルイソチアゾール-4-カルボキシラート
メチル 5-アミノ-3-メチルイソチアゾール-4-カルボキシラート (12.0 g) とメチルアクリラート (62.8 mL) と N,N-ジメチルホルムアミド (25 mL) の混合溶液に、N,N-ジメチル-4-アミノピリジン(0.85 g) を加えて、窒素雰囲気下100℃ で 15 時間撹拌した。反応混合物を水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) およびシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (7.4 g) を得た。メチルアクリラート
MS: [M+H]
+ 259.1.
【0255】
D) メチル 5-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-3-メチルイソチアゾール-4-カルボキシラート
メチル 5-((3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-3-メチルイソチアゾール-4-カルボキシラート (6.10 g) とヨウ化ナトリウム (0.35 g) と炭酸セシウム (23.1 g) と2-ブタノン(47 mL) の混合物に、(ブロモメチル)ベンゼン (8.4 mL) を加えて、5 時間還流した後に、室温に冷却した。反応混合物に N,N-ジメチルアセトアミド (47 mL) と(ブロモメチル)ベンゼン (5.5 mL) を加え、窒素雰囲気下、室温で 15 時間撹拌した。反応混合物を水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (5.1 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 349.3.
【0256】
E) メチル 7-ベンジル-3-メチル-4-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-カルボキシラート
メチル 5-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-3-メチルイソチアゾール-4-カルボキシラート (4.40 g) のテトラヒドロフラン (63 mL) 溶液に、1.9 M ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド−テトラヒドロフラン溶液 (13.3 mL) を 0℃ で加えた。同温度で 5 分間撹拌後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.76 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 317.2.
【0257】
F) 7-ベンジル-3-メチル-6,7-ジヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4(5H)-オン
メチル 7-ベンジル-3-メチル-4-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-5-カルボキシラート (1.73 g) のテトラヒドロフラン (27 mL) 溶液に、2.0 M 水酸化ナトリウム水溶液 (27 mL) を室温で加えた。混合物を 60℃ で 3 d時間撹拌し、室温に冷却後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (983 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 259.1.
【0258】
G) 7-ベンジル-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-オール
7-ベンジル-3-メチル-6,7-ジヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4(5H)-オン (970 mg) のメタノール (15 mL) 溶液に、水素化ホウ素ナトリウム (142 mg) を 0℃ で加え、窒素雰囲気下、混合物を室温で 30 分撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製して標題化合物 (972 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 261.2.
【0259】
H) 4-アジド-7-ベンジル-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン
7-ベンジル-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-オール(950 mg) と DBU (1.64 mL) のトルエン(15 mL) 溶液に、DPPA (2.35 mL) を 0℃ で滴下して、窒素雰囲気下、室温で 15 時間撹拌した。反応混合液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製して、溶媒を減圧下留去した。残渣を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (833 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.76-2.02 (1H, m), 2.03-2.16 (1H, m), 2.38 (3H, s), 3.02-3.39 (2H, m), 4.38 (2H, s), 4.50-4.66 (1H, m), 7.19-7.48 (5H, m).
【0260】
I) 7-ベンジル-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-アミン
4-アジド-7-ベンジル-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン (820 mg) と10%パラジウム−炭素 (50%含水, 82 mg)とメタノール (15 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で 3 時間撹拌した。不溶物を濾去し、ろ液を減圧下留去して標題化合物 (742 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 260.2.
【0261】
J) N-(7-ベンジル-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-イル)-2-クロロベンズアミド
7-ベンジル-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-アミン(730 mg)とトリエチルアミン (0.79 mL)のテトラヒドロフラン (10 mL) 溶液に、塩化 2-クロロベンゾイル (0.38 mL)を滴下し、混合物を室温で 15時間撹拌した。反応混合液の溶媒を減圧下留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH, 酢酸エチル) で精製して、酢酸エチルを減圧下留去した。残渣を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (459 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 398.2.
【0262】
K) 2-クロロ-N-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
N-(7-ベンジル-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-イル)-2-クロロベンズアミド(410 mg) のトルエン (10 mL) 溶液に塩化アルミニウム (687 mg) を加え、60℃で2時間撹拌した。反応混合液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/メタノール) で精製して、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルで洗浄して、標題化合物(251 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 308.2.
【0263】
L) 2-クロロ-N-(7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
2-クロロ-N-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド (145 mg) のピリジン (2.0 mL) 溶液に、塩化 3,4-ジメトキシベンゾイル (113 mg) を滴下し、室温で30分撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去した後に、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル) で精製して、溶媒を減圧下留去した。残渣を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して、溶媒を減圧下留去して得られた残渣を、酢酸エチル/ヘキサンで洗浄して、標題化合物 (23.6 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.94-2.22 (2H, m), 2.38 (3H, s), 3.69-3.97 (7H, m), 4.02-4.17 (1H, m), 5.24-5.38 (1H, m), 6.94-7.24 (3H, m), 7.28-7.59 (4H, m), 8.80 (1H, d, J = 8.3 Hz).
【0264】
実施例118A
2-クロロ-N-(7-(3-クロロ-4-メトキシベンゾイル)-3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ[1,2]チアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
2-クロロ-N-(3-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロイソチアゾロ[5,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド (102 mg) と3-クロロ-4-メトキシ安息香酸 (186 mg)とトリエチルアミン (0.231 mL)とN,N-ジメチルホルムアミド (2.0 mL) の混合物にHATU (504 mg) を加え、室温で18時間撹拌した。反応混合物の溶媒を減圧下留去した後に、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル) で精製して、溶媒を減圧下留去した。残渣を再度シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製した。残渣を酢酸エチル/ジイソプロピルーテルに付した。得られた析出物をろ取して標題化合物 (49.5 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 2.01-2.22 (2H, m), 2.38 (3H, s), 3.69-4.18 (5H, m), 5.09-5.51 (1H, m), 7.18-7.63 (6H, m), 7.68 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.77 (1H, d, J = 8.3 Hz).
【0265】
実施例126A
4-クロロ-N-(4-((5-クロロ-6-メトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
A) メチル 1-(2,2-ジフルオロエチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート (7.00 g)、2,2-ジフルオロエタノール (3.69 g)、トリフェニルホスフィン (14.0 g) およびTHF (120 mL) の混合物に、1.9 M アゾジカルボン酸ジイソプロピル−トルエン溶液 (28.0 mL) を氷冷下で滴下し、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (7.11 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 4.03 (3H, s), 4.75 (2H, td, J = 13.2, 4.1 Hz), 5.80-6.41 (1H, m), 8.10 (1H, s).
【0266】
B) メチル 4-アミノ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 1-(2,2-ジフルオロエチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(7.10 g)、10%パラジウム−炭素 (0.964 g) およびメタノール (200 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (4.62 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 205.9.
【0267】
C) メチル 1-(2,2-ジフルオロエチル)-4-((3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 4-アミノ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート (4.60 g)、メチルアクリラート (20.2 mL)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン (548 mg) およびDMF (25 mL) の混合物を窒素雰囲気下、100 ℃で2日間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (2.46 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 291.9.
【0268】
D) メチル 4-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 1-(2,2-ジフルオロエチル)-4-((3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート (2.45 g)、炭酸カリウム (2.33 g) およびDMF (30 mL) の混合物に、ベンジルブロミド (1.31 mL)の混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (2.88 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 382.0.
【0269】
E) 4-ベンジル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン
メチル 4-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート (2.10 g) のTHF溶液 (30 mL) に、1 M ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド−THF溶液 (8.26 mL) を室温で加え、同温度で2時間撹拌した。2 M 水酸化ナトリウム水溶液 (27.5 mL) を加え、反応混合物を70 ℃で3時間撹拌した。反応混合物を2 M 塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (910 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 291.9.
【0270】
F) 4-ベンジル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン オキシム
4-ベンジル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン (910 mg)、ピリジン (1.24 g)、ヒドロキシルアミン塩酸塩 (1.09 g) およびエタノール (10 mL) の混合物を90 ℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下留去し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (933 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 306.9.
【0271】
G) 4-ベンジル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン
4-ベンジル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン オキシム (930 mg)、ラネーニッケル (10 g) およびメタノール (40 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (702 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 292.9.
【0272】
H) tert-ブチル (4-ベンジル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
4-ベンジル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン(700 mg) およびトリエチルアミン (0.668 mL)のTHF溶液 (7 mL) に、ジ-tert-ブチル ジカルボナート (0.612 mL) を室温で滴下した。同温度で2時間撹拌後、反応混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (826 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 393.0.
【0273】
I) tert-ブチル (1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (4-ベンジル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (825 mg)、10%パラジウム−炭素 (50%含水、112 mg)、酢酸 (2.0 mL) およびメタノール (20 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (625 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 302.9.
【0274】
J) tert-ブチル (4-(5-クロロ-6-メトキシニコチノイル)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (310 mg)、5-クロロ-6-メトキシニコチン酸 (250 mg)、HATU (585 mg)、トリエチルアミン (0.429 mL) およびDMF (4.0 mL) の混合物を室温で3時間撹拌後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (466 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 472.0.
【0275】
K) (7-アミノ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5-クロロ-6-メトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩
tert-ブチル (4-(5-クロロ-6-メトキシニコチノイル)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (466 mg) をメタノール (5 mL) に溶解し、4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液 (2.47 mL) を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルで洗浄して標題化合物 (422 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 371.9.
【0276】
L) 4-クロロ-N-(4-((5-クロロ-6-メトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
(7-アミノ-1-(2,2-ジフルオロエチル)-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5-クロロ-6-メトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩 (210 mg)、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸 (138 mg)、HATU (269 mg)、トリエチルアミン (0.197 mL) およびDMF (3.0 mL) の混合物を室温で4時間撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで結晶化して標題化合物 (101 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.91-2.24 (2H, m), 3.70 (1H, d, J = 10.4 Hz), 3.77-3.96 (1H, m), 4.01 (3H, s), 4.38-4.70 (2H, m), 5.41 (1H, d, J = 4.1 Hz), 6.14-6.68 (1H, m), 7.62 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.86 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.91 (1H, s), 8.04 (1H, s), 8.12 (1H, brs), 8.29 (1H, s), 9.22 (1H, d, J = 7.9 Hz).
【0277】
実施例132A
N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
A) tert-ブチル (4-ベンジル-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
4-ベンジル-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン(811 mg)およびトリエチルアミン (0.836 mL)のテトラヒドロフラン溶液 (10 mL) に、ジ-tert-ブチル ジカルボナート (0.766 mL) を室温で加えた。同温度で1時間撹拌後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.06 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 371.0.
【0278】
B) tert-ブチル (1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (4-ベンジル-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (1.06 g) と10%パラジウム−炭素 (50%含水、319 mg) とメタノール (20 mL) と酢酸 (2 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチル/THFで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (780 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 281.0.
【0279】
C) tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (260 mg)、5,6-ジメトキシニコチン酸 (221 mg)、HATU (529 mg)、トリエチルアミン (0.388 mL) およびDMF (4 mL) の混合物を室温で4時間撹拌後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (359 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 446.1.
【0280】
D) (7-アミノ-1-イソプロピル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩
tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (359 mg) をメタノール (3 mL) に溶解し、4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液 (2.02 mL) を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルで洗浄して標題化合物 (303 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 346.0.
【0281】
E) N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
(7-アミノ-1-イソプロピル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩 (300 mg)、2-(トリフルオロメトキシ)安息香酸 (192 mg)、HATU (409 mg)、トリエチルアミン (0.300 mL) およびDMF (3.0 mL) の混合物を室温で4時間撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、THF/酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで結晶化して標題化合物 (203 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.42 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.48 (3H, d, J = 6.4 Hz), 2.25 (2H, d, J = 3.8 Hz), 3.43-3.68 (1H, m), 3.91 (3H, s), 4.07 (3H, s), 4.14-4.33 (1H, m), 4.37-4.55 (1H, m), 5.48-5.70 (1H, m), 6.78 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.23-7.27 (1H, m), 7.32 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.41-7.49 (1H, m), 7.52-7.62 (1H, m), 7.89 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.99 (1H, dd, J = 7.7, 1.9 Hz), 8.20 (1H, brs).
【0282】
実施例133A
N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
A) 4-ベンジル-1-メチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン オキシム
4-ベンジル-1-メチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン(26 g)、ピリジン(25.8 mL)、ヒドロキシルアミン塩酸塩 (11.0 g) およびエタノール (150 mL) の混合物を窒素雰囲気下で加熱還流条件下、終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (22 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 257.2.
【0283】
B) 4-ベンジル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン
4-ベンジル-1-メチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン オキシム(16 g)、ラネーニッケル (10 g) およびメタノール (600 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (11 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 243.0.
【0284】
C) tert-ブチル (4-ベンジル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
4-ベンジル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン(3.40 g)およびトリエチルアミン (3.91 mL) のTHF溶液 (50 mL) に、ジ-tert-ブチル ジカルボナート (3.37 g) を室温で滴下した。同温度で1時間撹拌後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (4.70 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 343.0.
【0285】
D) tert-ブチル (1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (4-ベンジル-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (4.70 g)、10%パラジウム−炭素 (50%含水、1.46 g)、酢酸 (5.0 mL) およびメタノール (100 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で10時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、ジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (2.06 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 253.0.
【0286】
E) tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (260 mg)、5,6-ジメトキシニコチン酸 (245 mg)、HATU (588 mg)、トリエチルアミン (0.431 mL) およびDMF (4 mL) の混合物を室温で4時間撹拌後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (411 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 418.0.
【0287】
F) (7-アミノ-1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩
tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (411 mg) をメタノール (4 mL) に溶解し、4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液 (2.46 mL) を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルで洗浄して標題化合物 (340 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 318.0.
【0288】
G) N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
(7-アミノ-1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩 (340 mg)、2-(トリフルオロメトキシ)安息香酸 (233 mg)、HATU (497 mg)、トリエチルアミン (0.364 mL) およびDMF (4.0 mL) の混合物を室温で4時間撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、THF/酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで結晶化して標題化合物 (184 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6CDCl
3) δ 2.15-2.37 (2H, m), 3.43-3.65 (1H, m), 3.82 (3H, s), 3.91 (3H, s), 4.07 (3H, s), 4.12-4.32 (1H, m), 5.49-5.68 (1H, m), 6.75 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.21-7.28 (1H, m), 7.31 (1H, s), 7.40-7.50 (1H, m), 7.51-7.62 (1H, m), 7.88 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.95-8.04 (1H, m), 8.06-8.42 (1H, m).
【0289】
実施例153A
4-クロロ-N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
A) メチル 1-エチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート (15 g) をDMF (250 mL) に溶解し、水素化ナトリウム (60%, 5.3 g) を氷冷下で小分けにして加えた。ヨウ化エチル (20.5 g) を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (3.7 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 200.1.
【0290】
B) メチル 4-アミノ-1-エチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 1-エチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(1.6 g)、10%パラジウム−炭素 (0.16 g) およびメタノール (50 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (1.2 g) を得た。
1H NMR (500MHz, CDCl
3) δ 1.36 (3H, t, J = 7.0 Hz), 3.91 (3H, s), 4.44 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.09 (1H, s).
【0291】
C) メチル 4-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート
メチル 4-アミノ-1-エチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(1.2 g)、メチルアクリラート (6.11 g)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン (0.17 g) およびDMF (60 mL) の混合物を120 ℃で3日間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、余剰のメチルアクリラートを減圧下留去した。残渣にベンジルブロミド (1.42 g) と炭酸カリウム (2.28 g) を加え、80 ℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (2.0 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 346.0.
【0292】
D) 4-ベンジル-1-エチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン
メチル 4-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-エチル-1H-ピラゾール-5-カルボキシラート(2.0 g) のTHF溶液 (20 mL) に、2 M ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド−THF溶液 (4.4 mL) を氷冷下加え、同温度で30分間撹拌した。6 M 水酸化ナトリウム水溶液 (16.9 mL) を加え、反応混合物を還流条件で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (2.2 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 256.2.
【0293】
E) 4-ベンジル-1-エチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン オキシム
4-ベンジル-1-エチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン (3.5 g)、ピリジン (3.25 g)、ヒドロキシルアミン塩酸塩 (1.42 g) およびエタノール (60 mL) の混合物を90 ℃で終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/石油エーテル) で精製して標題化合物 (3.2 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 271.3
【0294】
F) 4-ベンジル-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン
4-ベンジル-1-エチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7(4H)-オン オキシム (2.8 g)、ラネーニッケル (2.8 g) およびメタノール (100 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (2.0 g) を得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d
6) δ 1.30 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.65-1.69 (1H, m), 1.74 (2H, brs), 1.84-1.92 (1H, m), 2.70-2.79 (2H, m), 3.91-3.95 (2H, m), 4.00-4.13 (2H, m), 4.14 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.89 (1H, s), 7.24-7.27 (1H, m), 7.31-7.36 (4H, m).
【0295】
G) tert-ブチル (4-ベンジル-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
4-ベンジル-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-アミン(1.66 g) のTHF溶液 (32.4 mL) に、トリエチルアミン (1.81 mL) とジ-tert-ブチル ジカルボナート (1.58 mL) を室温で加えた。同温度で1時間撹拌後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.89 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.37-1.57 (12H, m), 1.93-2.13 (2H, m), 2.53-2.63 (1H, m), 2.98 (1H, d, J = 11.5 Hz), 3.93-4.13 (3H, m), 4.22 (1H, d, J = 14.3 Hz), 4.83 (1H, s), 4.93 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.25-7.38 (6H, m).
【0296】
H) tert-ブチル (1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (4-ベンジル-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (1.89 g)、10%パラジウム−炭素 (50%含水、282 mg)、酢酸 (4.82 mL) およびメタノール (48.2 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.22 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.40 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.47 (9H, s), 1.93-2.01 (2H, m), 3.00 (1H, d, J = 5.7 Hz), 3.12 (1H, brs), 3.17-3.28 (1H, m), 4.04 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.88-4.99 (2H, m), 7.06 (1H, s).
【0297】
I) tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (500 mg)、5,6-ジメトキシニコチン酸 (447 mg)、HATU (1.07 g)、トリエチルアミン (0.785 mL) およびDMF (9.39 mL) の混合物を室温で3時間撹拌後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (601 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 432.1.
【0298】
J) (7-アミノ-1-エチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩
tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (601 mg) をメタノール(6.96 mL) に溶解し、4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液(3.48 mL) を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して標題化合物 (596 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.37 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.99-2.34 (2H, m), 3.72-3.78 (1H, m), 3.83 (3H, s), 3.93 (3H, s), 4.23 (1H, brs), 4.72-4.87 (1H, m), 7.39 (1H, d, J = 1.7 Hz), 7.85 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.57-8.83 (3H, m).
【0299】
K) 4-クロロ-N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
(7-アミノ-1-エチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩 (180 mg)、4-クロロ-2-(トリフルオロメチル)安息香酸 (130 mg)、HATU (254 mg)、トリエチルアミン (0.248 mL) およびDMF (2.23 mL) の混合物を室温で終夜撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (110 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.37 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.01 (2H, d, J = 10.7 Hz), 3.56-3.73 (1H, m), 3.83 (3H, s), 3.93 (4H, s), 4.06 (2H, q, J = 7.1 Hz), 5.35-5.42 (1H, m), 7.36 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.60 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.81-7.86 (2H, m), 7.90 (1H, d, J = 1.9 Hz), 9.25 (1H, d, J = 8.1 Hz).
【0300】
実施例155A
N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
(7-アミノ-1-エチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-4(5H)-イル)(5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)メタノン二塩酸塩(180 mg)、2-(トリフルオロメトキシ)安息香酸 (119 mg)、HATU (254 mg)、トリエチルアミン (0.248 mL) およびDMF (2.23 mL) の混合物を室温で終夜撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (139 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.35 (3H, t, J = 7.2 Hz), 3.61-3.76 (1H, m), 3.82 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.05 (2H, s), 5.37-5.48 (1H, m), 7.36 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.46 (2H, d, J = 1.4 Hz), 7.56-7.62 (2H, m), 7.82 (1H, d, J = 1.9 Hz), 9.08-9.19 (1H, m).
【0301】
実施例160A
(N-((7S)-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-(5-((3-(4,4-ジフルオロ-5,7-ジメチル-3a-アゾニア-4-ボラ(IV)-4H-4a-アザ-s-インダセン-3-イル)プロパノイル)アミノ)ペンチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
A) メチル 4-((3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート
メチル 4-アミノ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート(6.2 g)、N,N-ジメチル-4-アミノピリジン (300 mg)のDMF (50 mL) 溶液に、メチルアクリラート (24.79 mL) を室温で加え、100 ℃で6日間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (8.08 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.53-1.74 (3H, m), 1.93-2.12 (3H, m), 2.63 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.34 (2H, q, J = 6.6 Hz), 3.62-3.69 (1H, m), 3.70 (3H, s), 3.90 (3H, s), 4.07 (1H, dd, J = 11.0, 2.3 Hz), 5.05 (1H, t, J = 6.3 Hz), 5.35 (1H, dd, J = 8.7, 3.3 Hz), 7.13 (1H, s).
【0302】
B) メチル 4-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート
メチル 4-((3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート (8.05 g)、炭酸カリウム (7.15 g) のDMF (100 mL) 溶液に、ベンジルブロミド (4.00 mL) を室温で加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去し残渣を水と酢酸エチルに分配した。有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (10.18 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.56-1.74 (3H, m), 1.79-2.10 (3H, m), 2.48 (2H, t, J = 7.3 Hz), 3.34 (2H, t, J = 7.3 Hz), 3.58 (3H, s), 3.60-3.72 (1H, m), 3.92 (3H, s), 4.03 (1H, d, J = 11.1 Hz), 4.21 (2H, s), 5.34 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.07-7.40 (6H, m).
【0303】
C) 4-ベンジル-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
メチル 4-(ベンジル(3-メトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシラート (10.1 g) のTHF (150 mL) 溶液に、1.9 Mナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドTHF (19.86 mL) 溶液を室温で加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物に2M 水酸化ナトリウム水溶液(126 mL)を室温で加え70℃で終夜撹拌した。反応溶液に室温で2M 塩酸を加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (4.26 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.48-1.72 (3H, m), 1.90-2.16 (3H, m), 2.64-2.74 (2H, m), 3.13-3.25 (2H, m), 3.59-3.72 (1H, m), 3.90-4.05 (1H, m), 4.14 (2H, s), 5.30-5.44 (1H, m), 7.03 (1H, s), 7.21-7.49 (5H, m).
【0304】
D) 2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
4-ベンジル-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン (4 g)、10%パラジウム−炭素(200 mg)、酢酸(10 mL)およびメタノール (100 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (4.06 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.55-1.73 (3H, m), 1.90-2.15 (3H, m), 2.62-2.72 (2H, m), 3.45-3.56 (2H, m), 3.61-3.76 (1H, m), 3.94-4.07 (1H, m), 5.33-5.43 (1H, m), 6.98 (1H, s), 7.19 (1H, s).
【0305】
E) 4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン (2.8 g) のピリジン (80 mL)溶液に、3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド (3.81 g) を0℃で加え、室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去し残渣を1規定塩酸と酢酸エチルに分配した。有機相を飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.51 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.60-1.76 (3H, m), 1.94-2.03 (1H, m), 2.06-2.20 (2H, m), 2.71-2.84 (2H, m), 3.62-3.76 (1H, m), 3.92 (3H, s), 3.94 (3H, s), 3.99-4.07 (1H, m), 4.12-4.20 (2H, m), 5.47 (1H, dd, J = 8.1, 3.8 Hz), 6.88-6.96 (1H, m), 7.05-7.15 (2H, m), 8.13 (1H, brs).
【0306】
F) 4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン
4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-2,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン(1.5 g)に2 M塩化水素―メタノール溶液(20 mL) を0℃で加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を酢酸エチルと飽和炭酸ナトリウム水溶液に分配した。有機相を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣にジイソプロピルエーテルを加え、析出した固体をろ取することで標題化合物 (617.2 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 2.74 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.78 (3H, s), 3.82 (3H, s), 4.06 (2H, t, J = 6.2 Hz), 7.01-7.10 (1H, m), 7.12-7.23 (2H, m), 7.68 (1H, brs), 13.85 (1H, brs).
【0307】
G) tert-ブチル (5-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート
4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,4,5,6-テトラヒドロ-7H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-オン (300 mg)、tert-ブチル(5-ヒドロキシペンチル)カルバマート (0.30 mL)、トリブチルホスフィン (0.50 mL) およびトルエン (20 mL) の混合物に、(E)-ジアゼン-1,2-ジイルビス(ピペリジン-1-イルメタノン) (502 mg) を室温で加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別した後に反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1M 塩酸、飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (497 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.15-1.66 (15H, m), 2.74 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.65 (2H, q, J = 6.0 Hz), 3.91 (3H, s), 3.94 (3H, s), 4.17 (2H, t, J = 6.3 Hz), 4.33-4.65 (3H, m), 6.90 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.03-7.17 (2H, m), 7.43 (1H, brs).
【0308】
H) tert-ブチル (5-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-7-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート
tert-ブチル (5-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-7-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート (484 mg) のメタノール (10 mL) 溶液に、水素化ホウ素ナトリウム (38 mg) を0℃で加え、室温で3時間撹拌した。過剰量の1規定塩酸をを0℃で加え、溶媒を減圧下留去し、残渣を酢酸エチルと水に分配した。有機相を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し標題化合物 (423.9 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.31-1.66 (14H, m), 1.83-2.01 (1H, m), 2.01-2.15 (1H, m), 2.98-3.20 (3H, m), 3.64 (1H, brs), 3.77 (1H, brs), 3.89 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.04-4.23 (2H, m), 4.57 (1H, brs), 4.68 (1H, brs), 4.76-5.04 (1H, m), 6.88 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.00-7.12 (2H, m), 7.75-8.56 (1H, m).
【0309】
I) tert-ブチル (5-(7-アジド-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート
tert-ブチル (5-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-7-ヒドロキシ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート (410 mg) のトルエン (10 mL)とDMF (1 mL)混合溶液に、DPPA (0.36 mL)、DBU (0.25 mL) を室温で加え、アルゴン雰囲気下50℃で終夜撹拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を10%クエン酸水溶液、飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (368.2 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.30-1.57 (15H, m), 1.78-2.00 (2H, m), 2.09-2.35 (1H, m), 3.12 (2H, q, J = 6.5 Hz), 3.55-3.71 (1H, m), 3.90 (3H, s), 3.93 (3H, s), 4.12 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.57 (1H, brs), 4.67 (1H, t, J = 3.6 Hz), 6.89 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.96-7.16 (2H, m), 8.19 (1H, brs).
【0310】
J) tert-ブチル (5-(7-アミノ-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート
tert-ブチル (5-(7-アジド-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート (360 mg)、10%パラジウム−炭素 (40 mg) およびメタノール (10 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (313.6 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.27-2.00 (19H, m), 2.02-2.24 (1H, m), 3.11 (2H, q, J = 6.5 Hz), 3.51-3.72 (1H, m), 3.90 (3H, s), 3.92 (3H, s), 4.03-4.31 (3H, m), 4.63 (1H, brs), 6.88 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.02-7.15 (2H, m), 8.19 (1H, brs).
【0311】
K) tert-ブチル (5-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-7-((2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル)アミノ)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート
tert-ブチル (5-(7-アミノ-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート (300 mg)、2-(トリフルオロメトキシ)安息香酸 (152 mg)、WSC (143 mg)、HOBt (125 mg) およびDMF (10 mL) の混合物に WSC (143 mg) を0℃で加え、室温で3時間撹拌後、溶媒を減圧下留去した。残渣に酢酸エチルと飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えた。分離した有機相を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (410 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.25-1.51 (13H, m), 1.61-1.94 (3H, m), 2.22 (2H, brs), 2.89 (2H, d, J = 6.2 Hz), 3.55 (1H, brs), 3.90 (3H, s), 3.93 (3H, s), 3.98-4.09 (2H, m), 4.53 (1H, brs), 5.48-5.66 (1H, m), 6.90 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.02-7.11 (2H, m), 7.22 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.30 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.37-7.47 (1H, m), 7.49-7.60 (1H, m), 7.64-8.50 (2H, m).
【0312】
L) (N-((7S)-4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-(5-((3-(4,4-ジフルオロ-5,7-ジメチル-3a-アゾニア-4-ボラ(IV)-4H-4a-アザ-s-インダセン-3-イル)プロパノイル)アミノ)ペンチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
tert-ブチル (5-(4-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-7-((2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル)アミノ)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-1-イル)ペンチル)カルバマート (161 mg) をSFC (カラム:CHIRALPAK IB、20 mmID×250 mmL、移動相:二酸化炭素/メタノール= 860/140) にて分取し、保持時間の小さい方を減圧下濃縮した。残渣に4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液 (5 mL) を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して得た残渣をDMF (3 mL) に溶解し、3-(4,4-ジフルオロ-5,7-ジメチル-3a-アゾニア-4-ボラ(IV)-4H-4a-アザ-s-インダセン-3-イル)プロピオン酸 (29.3 mg)、HOBt (20 mg)、トリエチルアミン (0.042 mL) を DMF (3 mL) に溶解し、WSC (23 mg) を0℃で加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌後、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルと水に分配し、有機相を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を逆相HPLCで精製して標題化合物 (21.2 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, METHANOL-d
4) δ 1.26-1.37 (3H, m), 1.41-1.56 (2H, m), 1.76-1.98 (2H, m), 2.27 (4H, s), 2.49 (3H, s), 2.56 (2H, t, J = 7.6 Hz), 3.04-3.25 (5H, m), 3.55-3.77 (1H, m), 3.82 (3H, s), 3.87 (3H, s), 4.02-4.17 (3H, m), 5.54 (1H, t, J = 3.9 Hz), 6.20 (1H, s), 6.29 (1H, d, J = 4.1 Hz), 6.97-7.01 (1H, m), 7.03 (1H, s), 7.08 (2H, dt, J = 4.3, 2.2 Hz), 7.36-7.43 (2H, m), 7.46 (1H, dd, J = 7.5, 1.1 Hz), 7.52-7.63 (2H, m), 7.78-7.96 (1H, m), 8.11 (1H, brs).
【0313】
実施例162A
N-((7S)-4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-イソプロピル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド (300 mg) をSFC (カラム:CHIRALPAK AD、50 mmID×500 mmL、移動相:二酸化炭素/メタノール= 700/300) にて分取し、保持時間の大きい方を減圧下濃縮した。酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルから結晶化して標題化合物 (123 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6CDCl
3) δ 1.42 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.48 (3H, d, J = 6.6 Hz), 2.16-2.30 (2H, m), 3.45-3.66 (1H, m), 3.91 (3H, s), 4.07 (3H, s), 4.12-4.35 (1H, m), 4.47 (1H, quin, J = 6.6 Hz), 5.56-5.67 (1H, m), 6.78 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.24-7.28 (1H, m), 7.32 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.41-7.50 (1H, m), 7.52-7.61 (1H, m), 7.89 (1H, d, J = 1.7 Hz), 8.00 (1H, dd, J = 7.7, 1.9 Hz), 8.23 (1H, brs).
【0314】
実施例165A
4-クロロ-N-((7S)-4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
4-クロロ-N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド (90.0 mg) をSFC (カラム:CHIRALCEL OJ-H、20 mmID×250 mmL、移動相:二酸化炭素/メタノール= 840/160) にて分取し、保持時間の大きい方を減圧下濃縮した。酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルから結晶化して標題化合物 (31.2 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.44 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.13-2.35 (2H, m), 3.44-3.61 (1H, m), 3.90 (3H, s), 4.04-4.27 (6H, m), 5.42-5.57 (1H, m), 6.27-6.45 (1H, m), 7.21-7.76 (1H, m), 7.48 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.57-7.64 (1H, m), 7.70-7.74 (1H, m), 7.83-7.86 (1H, m), 7.90-8.36 (1H, m).
【0315】
実施例170A
4-クロロ-N-((7S)-4-((5-クロロ-6-メトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド
4-クロロ-N-(4-((5-クロロ-6-メトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメチル)ベンズアミド (1.08 g) をSFC (カラム:CHIRALPAK AS-H、20 mmID×250 mmL、移動相:二酸化炭素/メタノール= 840/160) にて分取し、保持時間の小さい方を減圧下濃縮した。酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルから結晶化して標題化合物 (457 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.09-2.37 (2H, m), 3.36-3.72 (1H, m), 3.95-4.26 (4H, m), 4.35-4.61 (2H, m), 5.42-5.65 (1H, m), 5.90-6.45 (2H, m), 7.45-7.54 (1H, m), 7.56-7.65 (1H, m), 7.68-7.74 (1H, m), 7.78-7.85 (1H, m), 7.86-8.55 (2H, m).
【0316】
実施例171A
N-((7S)-4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド (976 mg) をSFC (カラム:CHIRALPAK AS-H、20 mmID×250 mmL、移動相:二酸化炭素/メタノール= 880/120) にて分取し、保持時間の小さい方を減圧下濃縮した。酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルから結晶化して標題化合物 (380 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.12-2.35 (2H, m), 3.44-3.65 (1H, m), 3.82 (3H, s), 3.91 (3H, s), 4.07 (3H, s), 4.12-4.36 (1H, m), 5.51-5.66 (1H, m), 6.77 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.22-7.35 (2H, m), 7.40-7.49 (1H, m), 7.51-7.60 (1H, m), 7.88 (1H, s), 7.93-8.45 (2H, m).
【0317】
実施例172A
2-クロロ-N-(7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,3-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
A) 4-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン
1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン (8.77 g) の酢酸エチル溶液 (180 mL) に、N-ブロモスクシンイミド (14.75 g) を氷冷下で加え、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (12.6 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 189.9
【0318】
B) 4-ブロモ-N-(ブタ-3-エン-1-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン
4-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(12.3 g) をDMF (120 mL) に溶解し、室温で水素化ナトリウム (60%, 5.18 g) を小分けにして加えた。同温度で20分間撹拌後、4-ブロモブタ-1-エン (16.4 mL) を滴下し、混合物を窒素雰囲気下、同温度で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (4.75 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 243.9
【0319】
C) N-(4-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-N-(ブタ-3-エン-1-イル)-3,4-ジメトキシベンズアミド
4-ブロモ-N-(ブタ-3-エン-1-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン(4.73 g) をピリジン (40 mL) に溶解し、3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド (5.83 g) を加えた。混合物を窒素雰囲気下、90 ℃で5時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (6.52 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 408.0
【0320】
D) (3,4-ジメトキシフェニル)(1,3-ジメチル-4-メチレン-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)メタノン
N-(4-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-イル)-N-(ブタ-3-エン-1-イル)-3,4-ジメトキシベンズアミド (6.51 g)、トリ-ortho-トリルホスフィン (728 mg)、酢酸パラジウム(II) (358 mg)、トリエチルアミン (4.84 g) およびアセトニトリル (150 mL) の混合物を窒素雰囲気下、80 ℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.75 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 328.0
【0321】
E) 7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,3-ジメチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4(5H)-オン
(3,4-ジメトキシフェニル)(1,3-ジメチル-4-メチレン-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)メタノン (1.73 g)、過ヨウ素酸ナトリウム (4.52 g) および酸化オスミウム(固定化触媒I) (403 mg) のアセトニトリル (15 mL) -アセトン (15 mL) -水 (15 mL) の混合溶液を、室温にて終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (600 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 330.0
【0322】
F) (3,4-ジメトキシフェニル)(4-(ヒドロキシイミノ)-1,3-ジメチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)メタノン
7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,3-ジメチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4(5H)-オン (593 mg)、ピリジン (712 mg)、ヒドロキシルアミン塩酸塩 (626 mg) およびエタノール (10 mL) の混合物を窒素雰囲気下、90 ℃で3時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、THF/酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (577 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 345.0
【0323】
G) (4-アミノ-1,3-ジメチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
(3,4-ジメトキシフェニル)(4-(ヒドロキシイミノ)-1,3-ジメチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)メタノン (563 mg)、2 M アンモニア−メタノール溶液 (8.17 mL)、ラネーニッケル (1 g) およびメタノール (30 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (445 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 331.0
【0324】
H) 2-クロロ-N-(7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,3-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
(4-アミノ-1,3-ジメチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン (441 mg) のピリジン溶液 (4 mL) に、2-クロロベンゾイル クロリド (280 mg) を室温で加えた。同温度で3時間撹拌後、反応混合物を減圧下濃縮した。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、メタノール/酢酸エチルで結晶化して標題化合物 (255 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.07-2.21 (2H, m), 2.27 (3H, s), 3.50 (3H, s), 3.64-3.80 (1H, m), 3.93 (3H, s), 3.95 (3H, s), 4.06-4.20 (1H, m), 5.24-5.39 (1H, m), 6.24-6.40 (1H, m), 6.85-6.99 (1H, m), 7.23-7.28 (2H, m), 7.30-7.43 (3H, m), 7.62-7.75 (1H, m).
【0325】
実施例178A
N-((7S)-4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1-エチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド (90.0 mg) をSFC (カラム:CHIRALPAK AS-H、20 mmID×250 mmL、移動相:二酸化炭素/メタノール= 860/140) にて分取し、保持時間の小さい方を減圧下濃縮した。酢酸エチル/ヘキサンから結晶化して標題化合物 (31.1 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.42 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.16-2.32 (2H, m), 3.47-3.68 (1H, m), 3.91 (3H, s), 4.05-4.55 (6H, m), 5.52-5.65 (1H, m), 6.78 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.24-7.28 (1H, m), 7.29-7.35 (1H, m), 7.40-7.50 (1H, m), 7.52-7.64 (1H, m), 7.89 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.00 (1H, dd, J = 7.7, 1.9 Hz), 8.05-8.45 (1H, m).
【0326】
実施例192A
N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1,3-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
A) tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1,3-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート
tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (400 mg) のアセトニトリル (2.40 mL) 溶液に氷冷下、N-ブロモスクシンイミド (171 mg) のアセトニトリル (2.40 mL) 溶液を加え、同温度で1時間、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣(334 mg)、ジクロロ[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II) (24.6 mg)、炭酸カリウム (186 mg)、2,4,6-トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン (169 mg) およびDME (3.37 mL) の混合物を110 ℃でマイクロウェーブ照射下、1時間撹拌した。反応混合物に2,4,6-トリメチル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリボリナン (101.4 mg)を加え、110 ℃でマイクロウェーブ照射下、1時間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (124 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 432.1
【0327】
B) N-(4-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1,3-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
tert-ブチル (4-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-1,3-ジメチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[4,3-b]ピリジン-7-イル)カルバマート (124 mg) をTHF (1.44 mL) に溶解し、TFA (1.07 mL) を加え、室温で4日間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した。残渣と、2-(トリフルオロメトキシ)安息香酸 (177 mg)、HATU (163 mg)、トリエチルアミン (0.239 mL) およびDMF (2.0 mL) の混合物を窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、THF/酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで結晶化して標題化合物 (85.6 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.64-2.20 (4H, m), 2.21-2.36 (1H, m), 3.59-3.79 (4H, m), 3.92 (3H, s), 4.07 (3H, s), 4.11-4.25 (1H, m), 5.49-5.66 (1H, m), 6.71 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.29-7.39 (2H, m), 7.46 (1H, dd, J = 7.5, 1.1 Hz), 7.51-7.61 (1H, m), 7.93-8.01 (2H, m).
【0328】
実施例193A
2-クロロ-N-(7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
A) 4-ブロモ-N-(ブタ-3-エン-1-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-アミン
4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-アミン(5.00 g) をDMF (80 mL) に溶解し、室温で水素化ナトリウム (60%, 1.70 g) を小分けにして加えた。同温度で20分間撹拌後、4-ブロモブタ-1-エン (5.77 mL) を滴下し、窒素雰囲気下、混合物を50 ℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.27 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 229.8
【0329】
B) N-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-N-(ブタ-3-エン-1-イル)-3,4-ジメトキシベンズアミド
4-ブロモ-N-(ブタ-3-エン-1-イル)-1-メチル-1H-ピラゾール-5-アミン(1.25 g) をピリジン (15 mL) に溶解し、3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド (1.64 g) を加え、混合物を窒素雰囲気下、90 ℃で終夜撹拌した。反応混合物減圧下濃縮し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (2.01 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 393.9
【0330】
C) (3,4-ジメトキシフェニル)(1-メチル-4-メチレン-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)メタノン
N-(4-ブロモ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-イル)-N-(ブタ-3-エン-1-イル)-3,4-ジメトキシベンズアミド (2.00 g)、トリ-ortho-トリルホスフィン (232 mg)、酢酸パラジウム(II) (114 mg)、トリエチルアミン (1.54 g) およびアセトニトリル (50 mL) の混合物を窒素雰囲気下、80 ℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製した。残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (733 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 314.0
【0331】
D) 7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4(5H)-オン
(3,4-ジメトキシフェニル)(1-メチル-4-メチレン-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)メタノン (730 mg)、過ヨウ素酸ナトリウム (1.99 g) および酸化オスミウム(固定化触媒I) (178 mg) のアセトニトリル (5 mL) -アセトン (5 mL) -水 (5 mL) の混合溶液を、室温にて5時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (195 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 316.0
【0332】
E) (3,4-ジメトキシフェニル)(4-(ヒドロキシイミノ)-1-メチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)メタノン
7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-6,7-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4(5H)-オン (193 mg)、ピリジン (242 mg)、ヒドロキシルアミン塩酸塩 (213 mg) およびエタノール (3 mL) の混合物を窒素雰囲気下、90 ℃で終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (171 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 331.0
【0333】
F) (4-アミノ-1-メチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
(3,4-ジメトキシフェニル)(4-(ヒドロキシイミノ)-1-メチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)メタノン (170 mg)、2 M アンモニア−メタノール溶液 (2.57 mL)、ラネーニッケル (1 g) およびメタノール (10 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (153 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 317.0
【0334】
G) 2-クロロ-N-(7-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-4-イル)ベンズアミド
(4-アミノ-1-メチル-5,6-ジヒドロ-1H-ピラゾロ[3,4-b]ピリジン-7(4H)-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン (153 mg) のピリジン溶液 (3.0 mL) に、2-クロロベンゾイル クロリド (93 mg) を室温で加えた。窒素雰囲気下、同温度で2時間撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで結晶化して標題化合物 (71.9 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.99-2.15 (1H, m), 2.17-2.33 (1H, m), 3.59 (3H, s), 3.77-3.90 (1H, m), 3.92 (3H, s), 3.95 (3H, s), 4.03-4.16 (1H, m), 5.26-5.41 (1H, m), 6.38 (1H, d, J = 7.2 Hz), 6.92 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.20-7.30 (2H, m), 7.30-7.43 (3H, m), 7.52 (1H, s), 7.64-7.72 (1H, m).
【0335】
実施例201A
2-クロロ-N-(7-クロロ-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-4-イル)ベンズアミド
A) N-(3-クロロフェニル)-N-((4-メチルフェニル)スルホニル)-beta-アラニン
3-クロロアニリン (25.50 g)、アクリル酸 (13.7 mL) およびトルエン (100 mL) の混合物を110 ℃で16時間撹拌した。反応混合物を1 N 塩酸で酸性にした後、水と酢酸エチルを加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、あわせた抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣、p-トルエンスルホニルクロリド (41.00 g)、ピリジン (35 mL) およびトルエン (200 mL) の混合物を室温で100時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、1 N 塩酸で希釈した。酢酸エチルを加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出し、あわせた抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し標題化合物 (59.80 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 353.9.
【0336】
B) 7-クロロ-2,3-ジヒドロキノリン-4(1H)-オン
N-(3-クロロフェニル)-N-((4-メチルフェニル)スルホニル)-beta-アラニン(30.00 g) のTHF溶液 (500 mL) に触媒量のDMFとオキサリルクロリド (17.5 mL) を0 ℃で加えた。室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。得られた固体をニトロエタン (400 mL) に溶解し、塩化アルミニウム (47.60 g) を0 ℃で加えた後、室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷に注ぎ酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (7.60 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 182.0.
【0337】
C) tert-ブチル 7-クロロ-4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシラート
7-クロロ-2,3-ジヒドロキノリン-4(1H)-オン (7.60 g) のTHF溶液 (100 mL) にジ-tert-ブチル ジカルボナート (10.1 mL) とN,N-ジメチル-4-アミノピリジン (2.10 g) を室温で加えた。同温度で14時間撹拌後、反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製した。得られた油状物のTHF (150 mL) およびメタノール (75 mL) 溶液に水素化ホウ素ナトリウム (1.60 g) を0 ℃で加えた。同温度で1時間撹拌後、さらに室温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、反応混合物を減圧下濃縮し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (10.30 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.54 (9H, s), 1.71-1.85 (1H, m), 1.86-2.12 (1H, m), 3.47-3.75 (1H, m), 3.89-4.08 (1H, m), 4.65-4.78 (1H, m), 7.04 (1H, dd, J = 8.3, 2.1 Hz), 7.30 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.91 (1H, d, J = 1.9 Hz).
【0338】
D) tert-ブチル 4-アミノ-7-クロロ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシラート塩酸塩
tert-ブチル 7-クロロ-4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシラート(5.00 g) のトルエン溶液 (100 mL) にジフェニルリン酸アジド (4.5 mL) およびジアザビシクロウンデセン (3.1 mL) を室温で加えた。同温度で18時間撹拌後、反応液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製した。得られた油状物、トリフェニルホスフィン (8.30 g)、THF (400 mL) および水 (40 mL) の混合物を を100 ℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をジエチルエーテルで希釈し、4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液を加えて得られた沈殿物をろ取して標題化合物 (2.50 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.49 (9H, s), 1.94-2.10 (1H, m), 2.10-2.24 (1H, m), 3.59-3.77 (1H, m), 3.79-3.92 (1H, m), 4.49 (1H, brs), 7.22 (1H, dd, J = 8.3, 2.3 Hz), 7.55 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.88 (1H, d, J = 2.3 Hz), 8.60 (3H, brs).
【0339】
E) tert-ブチル 7-クロロ-4-((2-クロロベンゾイル)アミノ)-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシラート
tert-ブチル 4-アミノ-7-クロロ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシラート塩酸塩 (2.50 g)、2-クロロベンゾイル クロリド (1.1 mL)、トリエチルアミン (2.5 mL) およびTHF (50 mL) の混合物を室温で2時間撹拌後、反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (3.10 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.55 (9H, s), 2.09-2.32 (2H, m), 3.65-3.81 (1H, m), 3.87-4.03 (1H, m), 5.29-5.39 (1H, m), 6.39 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.04 (1H, dd, J = 8.3, 2.3 Hz), 7.27-7.43 (4H, m), 7.67-7.75 (1H, m), 7.88 (1H, d, J = 2.1 Hz).
【0340】
F) 2-クロロ-N-(7-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-4-イル)ベンズアミド塩酸塩
tert-ブチル 7-クロロ-4-((2-クロロベンゾイル)アミノ)-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシラート (3.10 g) と4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液 (20 mL) の混合物を室温で1時間撹拌した。反応液にジエチルエーテルを加えて30分撹拌し、得られた沈殿物をろ取して標題化合物 (2.40 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.87-1.98 (2H, m), 3.27 (2H, t, J = 5.7 Hz), 4.98-5.18 (1H, m), 6.46 (2H, brs), 6.54-6.66 (2H, m), 7.13 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.32-7.53 (4H, m), 8.82 (1H, d, J = 8.3 Hz).
【0341】
G) 2-クロロ-N-(7-クロロ-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-4-イル)ベンズアミド
3, 4-ジメトキシ安息香酸 (0.48 g) のTHF溶液 (15 mL) に触媒量のDMFとオキサリルクロリド (0.28 mL) を加え、混合物を室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。得られた固体のTHF懸濁液 (15 mL) に、2-クロロ-N-(7-クロロ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-4-イル)ベンズアミド塩酸塩(0.79 g) およびトリエチルアミン (0.69 mL) を加え、50 ℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (0.89 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.08-2.25 (1H, m), 2.28-2.49 (1H, m), 3.76-3.89 (1H, m), 3.84 (3H, s), 3.91 (3H, s), 4.00-4.17 (1H, m), 5.33-5.49 (1H, m), 6.56 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.80 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.98-7.15 (4H, m), 7.29-7.44 (4H, m), 7.68-7.78 (1H, m).
【0342】
実施例204A
2-クロロ-N-(1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-4-イル)ベンズアミド
A) N-((4-メチルフェニル)スルホニル)-N-フェニル-beta-アラニン
N-フェニル-beta-アラニン (18.90 g)、p-トルエンスルホニルクロリド (21.80 g)、ピリジン (18.5 mL) およびトルエン (100 mL) の混合物を100 ℃で15時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し標題化合物 (30.80 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 319.9.
【0343】
B) 2,3-ジヒドロキノリン-4(1H)-オン
N-((4-メチルフェニル)スルホニル)-N-フェニル-beta-アラニン(30.80 g) およびDMF (0.5 mL) のTHF溶液 (500 mL) にオキサリルクロリド (9.9 mL) を0 ℃で加えた。混合物を0 ℃で1時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去し窒素雰囲気下で乾燥させた。得られた固体をニトロエタン (500 mL) に溶解し、塩化アルミニウム (27.00 g) を0 ℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、氷に注ぎ水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にした後、不溶物をセライトろ過により除去した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた油状物に酢酸 (30 mL)および濃塩酸 (30 mL) を加え、加熱還流条件下で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、氷に注ぎ水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にした。酢酸エチルで抽出し、抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (9.80 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 148.0.
【0344】
C) 1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2,3-ジヒドロキノリン-4(1H)-オン
2,3-ジヒドロキノリン-4(1H)-オン (2.70 g)、エチレングリコール (2.1 mL)、p-トルエンスルホン酸 一水和物 (1.80 g)、モレキュラーシーブ (4Å、3.00 g) およびトルエン(100 mL) の混合物を条件下で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却後、炭酸水素ナトリウムを加え、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。
3, 4-ジメトキシ安息香酸 (3.40 g) のTHF溶液 (50 mL) に触媒量のDMFとオキサリルクロリド (1.9 mL) を0 ℃で加え、室温で30分間撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、窒素雰囲気下で乾燥させた。得られた固体をTHF (100 mL) に溶解させ、上で得られた油状物およびトリエチルアミン (3.9 mL) を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を6N塩酸で洗浄した後、溶媒を減圧下留去した。残渣にTHFと6N塩酸を加え、室温で1時間撹拌した。再び減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。トルエンを加えて不溶物をろ過により除去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (0.90 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 311.9.
【0345】
D) (3,4-ジメトキシフェニル)(4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メタノン
1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2,3-ジヒドロキノリン-4(1H)-オン (0.90 g) のTHF (15 mL) およびメタノール (7 mL) 溶液に水素化ホウ素ナトリウム (0.11 g) を0 ℃で加えた。室温で2時間撹拌後、反応液に水を加え、反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (0.62 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 314.0.
【0346】
E) (4-アミノ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン塩酸塩
(3,4-ジメトキシフェニル)(4-ヒドロキシ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)メタノン (0.62 g) のトルエン(10 mL) 溶液にトリフルオロボラン ジエチルエーテル錯体 (0.25 mL) を0 ℃で加え、ついでトリメチルシリルアジド (0.29 mL) を同温度で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した後、50 ℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、水を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残渣、10%パラジウム−炭素 (50%含水、200 mg)、酢酸エチル (10 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。不溶物をろ別し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣に酢酸エチルを加えた後、4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液 (1 mL)、ついでジエチルエーテルを加えた。得られた沈殿物をろ取して標題化合物 (0.42 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 335.0 (M
++Na).
【0347】
F) 2-クロロ-N-(1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-4-イル)ベンズアミド
(4-アミノ-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン塩酸塩 (0.20 g)、2-クロロベンゾイル クロリド (0.075 mL)、トリエチルアミン (0.12 mL) およびTHF (15 mL) の混合物を50 ℃で4時間撹拌後、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N 塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去し酢酸エチル/ヘキサンで結晶化して標題化合物 (169 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.09-2.28 (1H, m), 2.33-2.53 (1H, m), 3.77 (3H, s), 3.79-3.96 (1H, m), 3.88 (3H, s), 4.06-4.23 (1H, m), 5.38-5.54 (1H, m), 6.59 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.75 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.89 (1H, dd, J = 8.0, 1.2 Hz), 6.96-7.06 (3H, m), 7.06-7.12 (1H, m), 7.30-7.49 (4H, m), 7.69-7.80 (1H, m).
【0348】
実施例217A
2-クロロ-N-(7-クロロ-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)ベンズアミド
A) N-(6-クロロピリジン-2-イル)-beta-アラニン
2-アミノ-6-クロロピリジン (100 g)、メチルアクリラートメチルアクリラート (117 g) および酢酸 (34 mL) の混合物を120 ℃で72時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、6N水酸化ナトリウム水溶液 (375 mL) を加え、加熱還流条件下で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、ジエチルエーテルで未反応の原料2-アミノ-6-クロロピリジンを抽出した。残った水層を3N塩酸でpH=4-5に調整し、沈殿物をろ取した。ろ取した個体を酢酸エチルに溶解し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (60 g) を得た。
1HNMR (300 MHz, MeOD) δ 2.58 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.54 (2H, t, J = 6.8 Hz), 6.38 (1H, dd, J = 8.4, 0.6 Hz), 6.49 (1H, dd, J = 7.2, 0.6 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 8.4, 7.4 Hz).
【0349】
B) 7-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4(1H)-オン
N-(6-クロロピリジン-2-イル)-beta-アラニン (40 g) およびイートン試薬 (600 mL) の混合物を75 ℃で3時間撹拌した。反応物を氷水に注ぎ水酸化ナトリウムで塩基性 (pH=10) にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製して標題化合物を得た。
MS: [M+H]
+ 182.8.
【0350】
C) 7-クロロ-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2,3-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4(1H)-オントリフルオロ酢酸塩
7-クロロ-2,3-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4(1H)-オン(0.6 g) のTHF溶液 (30 mL) に1M リチウムビス(トリメチルシリル)アミド ヘキサン溶液 (3.3 mL) を−75 ℃から−70 ℃で加えた。反応混合液を同温度で30分間撹拌した後、3,4-ジメトキシベンゾイル クロリド (0.8 g) のTHF溶液 (5 mL) を30分かけて加えた。反応液を室温まで昇温し水に注いだ後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去した。逆相HPLCで精製して標題化合物 (28 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 346.9.
【0351】
D) (4-アミノ-7-クロロ-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
7-クロロ-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-2,3-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-4(1H)-オントリフルオロ酢酸塩(28 mg)、ヒドロキシルアミン塩酸塩 (15 mg) およびピリジン (5 mL) の混合物を加熱還流条件下で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル) で精製した。得られた残渣、三酸化モリブデン (14 mg) のTHF (2 mL) およびメタノール (2 mL) 溶液に水素化ホウ素ナトリウム (12 mg) を加え、室温で14時間撹拌した。反応液に水を加え、混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (24 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 348.0.
【0352】
E) 2-クロロ-N-(7-クロロ-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-4-イル)ベンズアミド
(4-アミノ-7-クロロ-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン(24 mg)、2-クロロベンゾイル クロリド (0.012 mL)、トリエチルアミン (0.020 mL) およびTHF (5 mL) の混合物を室温で64時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (12 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 2.19-2.33 (1H, m), 2.39-2.51 (1H, m), 3.84 (3H, s), 3.89 (3H, s), 3.91-4.03 (1H, m), 4.06-4.25 (1H, m), 5.38-5.59 (1H, m), 6.46-6.62 (1H, m), 6.73 (1H, d, J = 8.3 Hz), 6.85-6.93 (1H, m), 6.93-7.00 (1H, m), 7.12 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.31-7.46 (3H, m), 7.66-7.82 (2H, m).
【0353】
実施例4B
2-クロロ-N-(trans-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)ベンズアミド
A) tert-ブチル trans-4-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート
trans-1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-カルボン酸(1.0 g)のトルエン(25 mL)溶液にホスホルアジド酸ジフェニル (0.77 mL)、トリエチルアミン(0.50 mL) を室温で加え、1時間加熱還流した。反応混合物に室温でベンジルアルコール(0.41 mL)を加え、5時間加熱還流した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を水と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (1.35 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.46 (9H, s), 2.10-2.27 (1H, m), 2.46-2.64 (1H, m), 2.67-2.98 (2H, m), 3.83-4.03 (1H, m), 4.11-4.30 (2H, m), 4.47 (1H, brs), 4.70 (1H, d, J = 5.8 Hz), 4.95 (2H, s), 7.09-7.49 (10H, m).
【0354】
B) tert-ブチル trans-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル trans-4-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート (1.3 g)、10%パラジウム−炭素 (200 mg) およびメタノール (30 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (863.5 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.46 (9H, s), 1.74 (3H, brs), 1.83-2.04 (1H, m), 2.39 (1H, td, J = 11.0, 4.1 Hz), 2.66-2.93 (2H, m), 3.01 (1H, td, J = 10.7, 3.9 Hz), 3.99-4.35 (2H, m), 7.03-7.42 (5H, m).
【0355】
C) tert-ブチル trans-4-((2-クロロベンゾイル)アミノ)-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル trans-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート (484 mg)、トリエチルアミン (0.15 mL) およびTHF (10 mL) の混合物に0 ℃で塩化 2-クロロベンゾイル (0.11 mL) を加えた。室温で終夜撹拌後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を1規定塩酸、飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (247.6 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.47 (9H, s), 2.26-2.45 (1H, m), 2.61-2.76 (1H, m), 2.76-2.90 (1H, m), 2.90-3.06 (1H, m), 4.17-4.38 (2H, m), 4.38-4.59 (1H, m), 5.84 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.11-7.40 (10H, m).
【0356】
D) 2-クロロ-N-(trans-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)ベンズアミド
tert-ブチル trans-4-((2-クロロベンゾイル)アミノ)-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート (240 mg) に4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液 (10 mL) を氷冷下で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して得た残渣をピリジン (5 mL) に溶解し、塩化 3,4-ジメトキシベンゾイル (117 mg) を0 ℃で加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌後、溶媒を減圧下留去した。残渣を1規定塩酸と酢酸エチルとに分配し、有機相を飽和炭酸ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (217.3 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.37-1.68 (1H, m), 1.82-2.17 (1H, m), 2.70-2.90 (1H, m), 2.90-3.30 (2H, m), 3.78 (6H, s), 3.61-4.06 (1H, m), 4.42 (2H, d, J = 10.9 Hz), 6.88 (1H, d, J = 6.8 Hz), 6.92-7.05 (3H, m), 7.10-7.49 (8H, m), 8.27 (1H, d, J = 8.9 Hz).
【0357】
実施例23B
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド
A) メチル 8-クロロキノキサリン-6-カルボキシラート
メチル 3,4-ジアミノ-5-クロロベンゾアート(2.80 g)、オキサルアルデヒド40%水溶液 (2.43 g)、メタノール (20 mL) およびTHF (10 mL) の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、THF/酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルで洗浄して標題化合物 (1.28 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 222.8.
【0358】
B) 8-クロロキノキサリン-6-カルボン酸
メチル 8-クロロキノキサリン-6-カルボキシラート (1.27 g)、8M 水酸化ナトリウム水溶液 (7.13 mL)、メタノール (2 mL) およびTHF (10 mL) の混合物を50 ℃で10時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣を水とジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (1.11 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 209.0.
【0359】
C) (3S,4R)-tert-ブチル 3-フェニル-4-(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)ピペリジン-1-カルボキシラート
(3S,4R)-tert-ブチル 4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート (2.50 g) とトリエチルアミン (2.5 mL) のTHF (50 mL) 溶液に氷冷下、無水トリフルオロ酢酸 (1.4 mL) を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (2.80 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl
3) δ 1.46 (9H, s), 1.81 (2H, d, J = 4.9 Hz), 3.09-3.19 (1H, m), 3.19-3.69 (2H, m), 3.56-4.14 (2H, m), 4.31-4.45 (1H, m), 5.91 (1H, brs), 7.18-7.25 (2H, m), 7.29-7.38 (3H, m).
【0360】
D) 2,2,2-トリフルオロ-N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)アセトアミド塩酸塩
(3S,4R)-tert-ブチル 3-フェニル-4-(2,2,2-トリフルオロアセトアミド)ピペリジン-1-カルボキシラート (2.77 g) のメタノール (5 mL) 溶液に、4 M 塩酸―シクロペンチルメチルエーテル溶液 (9.5 mL) を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (2.01 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 273.0.
【0361】
E) N-((3S,4R)-1-(8-クロロキノキサリン-6-カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド
2,2,2-トリフルオロ-N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)アセトアミド塩酸塩(1.40 g)、8-クロロキノキサリン-6-カルボン酸 (1.23 g)、HATU (2.24 g)、トリエチルアミン (2.0 mL) およびDMF (10 mL) の混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.99 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 463.1.
【0362】
F) ((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン
N-((3S,4R)-1-(8-クロロキノキサリン-6-カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド (1.98 g)のメタノール (10 mL) 溶液に、2M 水酸化ナトリウム水溶液 (9.5 mL) を室温で加え、同温度で2時間撹拌した。反応混合物を1M 塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.32 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 367.0.
【0363】
G) N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド
((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン (200 mg)、1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(92 mg)、HATU (249 mg)、トリエチルアミン(0.228 mL) およびDMF (2 mL) の混合物を室温で2時間撹拌後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製した後、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルで結晶化して標題化合物 (209 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.74-2.15 (2H, m), 2.20 (3H, s), 3.11-3.48 (1H, m), 3.51-3.97 (2H, m), 4.02 (3H, s), 4.20-4.69 (2H, m), 5.48-5.79 (1H, m), 5.89 (1H, brs), 7.06-7.52 (6H, m), 7.63-8.25 (2H, m), 8.98 (2H, brs).
【0364】
実施例24B
N-((3S,4R)-1-(8-クロロキノキサリン-6-カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-(2-モルホリノエトキシ)ニコチンアミド
A) 6-クロロ-N-((3S,4R)-1-(8-クロロキノキサリン-6-カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)ニコチンアミド
((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン (200 mg)、6-クロロニコチン酸 (103 mg) 及びトリエチルアミン (0.227 ml) のDMF (2ml) 溶液に室温でHATU (249 mg )を加えた。乾燥雰囲気下、室温で1時間撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/へキサン)で精製した。得られた固体をジイソプロピルエーテルで洗浄し、標題化合物(273 mg)を得た。
MS: [M+H]
+ 506.1
【0365】
B) N-((3S,4R)-1-(8-クロロキノキサリン-6-カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-(2-モルホリノエトキシ)ニコチンアミド
N-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン (0.072 ml)のTHF (1.3 ml) 溶液に 0 °Cで水素化ナトリウム(60%、24.17 mg)を加えた。0 °Cで20分間撹拌した後、6-クロロ-N-((3S,4R)-1-(8-クロロキノキサリン-6-カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)ニコチンアミド (60 mg)を加えて、70 °C で 1.5 時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を室温で加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/へキサン)で精製し、標題化合物(18.40 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 1.65-2.09 (2H, m), 2.34-2.47 (5H, m), 2.62-2.72 (2H, m), 3.50-3.68 (6H, m), 3.99-4.50 (4H, m, J = 5.5, 5.5 Hz), 4.52-4.76 (1H, m), 6.84 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.07-7.41 (5H, m), 7.87-8.29 (4H, m), 8.36-8.50 (1H, m), 9.01-9.20 (2H, m, J = 19.6 Hz).
【0366】
実施例31B
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(ジフルオロメトキシ)ピリジン-2-カルボキサミド
3-(ジフルオロメトキシ)ピコリン酸 (70.5 mg)、((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン (97.2 mg) および N-エチルジイソプロピルアミン (0.139 mL) の DMF (2.0 mL) 溶液に、HATU (161 mg) を室温で加え、3 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチル/THF で抽出した。抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (121 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.61-2.15 (2H, m), 3.34-3.47 (1H, m), 3.48-3.74 (2H, m), 3.78-3.99 (1H, m), 4.09-4.49 (1H, m), 4.52-4.69 (1H, m), 6.72-7.45 (6H, m), 7.57 (1H, dd, J = 8.4, 4.6 Hz), 7.72 (1H, d, J = 7.7 Hz), 8.02 (1H, d, J = 11.1 Hz), 8.13 (1H, brs), 8.45 (1H, d, J = 3.8 Hz), 8.55-8.74 (1H, m), 8.97-9.20 (2H, m).
【0367】
実施例42B
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-2-カルボキサミド
A) N-((3S,4R)-1-(8-クロロキノキサリン-6-カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-メトキシピコリンアミド
6-メトキシピコリン酸 (0.052 g)、((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン (0.083 g) および N-エチルジイソプロピルアミン (0.12 mL) の DMF (2.0 mL) 溶液に、HATU (0.13 g) を室温で加え、16 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチル/THF で抽出した。抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (0.11 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 502.1.
【0368】
B) N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-2-カルボキサミド
窒素雰囲気下、N-((3S,4R)-1-(8-クロロキノキサリン-6-カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-メトキシピコリンアミド(0.077 g)、および DMF (0.2 mL) の混合物に、塩化ピリジニウム (0.18 g) を室温で加え、130 ℃ で 16 時間撹拌した。反応混合物に室温で 1 M 塩酸 を加え、析出物をろ取し、水で洗浄した。得られた個体を THF に溶かし、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (0.019 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.57-2.14 (2H, m), 3.35-4.45 (6H, m), 4.47-4.61 (1H, m), 6.60-6.79 (1H, m), 6.94-7.43 (6H, m), 7.58-7.73 (1H, m), 7.94-8.49 (3H, m), 9.01-9.25 (2H, m).
【0369】
実施例45B
N-((3S,4R)-1-((8-メトキシキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
A) tert-ブチル (3S,4R)-3-フェニル-4-(((3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)カルボニル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシラート
3-(トリフルオロメチル)ピコリン酸 (2.57 g)、tert-ブチル(3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート(3.1 g)および HOBt (2.27 g) の DMF (40 mL) 溶液に、WSC (2.95 mL) を氷冷下加え、室温で 終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (5.02 g) を得た。
MS: [M+H-Boc]
+ 350.2.
【0370】
B) N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド塩酸塩
tert-ブチル (3S,4R)-3-フェニル-4-(((3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)カルボニル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシラート(4.29 g) に、4 M 塩化水素−酢酸エチル溶液 (50 mL) を氷冷下加え、室温で 3 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去して標題化合物 (4.29 g) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.89 (1H, d, J = 13.4 Hz), 2.10-2.32 (1H, m), 2.92-3.15 (1H, m), 3.19-3.36 (2H, m), 3.39-3.55 (1H, m), 3.74 (1H, q, J = 11.4 Hz), 4.62 (1H, d, J = 6.2 Hz), 7.16-7.38 (5H, m), 7.69 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 8.24 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.83 (1H, d, J = 4.3 Hz), 8.94 (1H, d, J = 9.2 Hz), 9.27 (1H, d, J = 9.2 Hz), 9.77 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0371】
C) 2-メトキシ-6-ニトロアニリン
2-アミノ-3-ニトロフェノール (9.12 g)、炭酸カリウム(13.6 g)の DMF (100 mL) 溶液に、ヨードメタン (4.44 mL) を室温で加え、室温で 2時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、析出した固体をろ取し、水およびヘキサンで洗浄して標題化合物 (9.85 g) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 3.88 (3H, s), 6.61 (1H, dd, J = 8.9, 7.7 Hz), 6.95-7.17 (3H, m), 7.59 (1H, dd, J = 8.9, 1.3 Hz).
【0372】
D) 4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロアニリン
2-メトキシ-6-ニトロアニリン (9.12 g) の アセトニトリル (100 mL) 溶液に、N-ブロモスクシンイミド (10.8 g) を室温で加え、70 ℃で4時間撹拌した。反応混合物にチオ硫酸ナトリウム水溶液を室温で加え、析出した固体をろ取し、水およびヘキサンで洗浄して標題化合物 (11.77 g) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 3.91 (3H, s), 7.20 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.25 (2H, brs), 7.72 (1H, d, J = 2.1 Hz).
【0373】
E) N-(4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロフェニル)アセトアミド
4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロアニリン (11.8 g) 、無水酢酸(6.74 mL) の酢酸 (40 mL) 溶液に、濃硫酸(2.54 mL) を室温で加え、70 ℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を室温で加え、析出した固体をろ取し、水で洗浄した。トルエン共沸により固体を乾燥し、酢酸エチル中に懸濁した。固体をろ取し、酢酸エチルおよびジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (9.55 g) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 2.01 (3H, s), 3.93 (3H, s), 7.62 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.66 (1H, d, J = 2.1 Hz), 9.91 (1H, s).
【0374】
F) N-(4-シアノ-2-メトキシ-6-ニトロフェニル)アセトアミド
N-(4-ブロモ-2-メトキシ-6-ニトロフェニル)アセトアミド (2.04 g) 、亜鉛ジシアニド(1.76 g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (857 mg)のDMF (20 mL) 溶液をマイクロウェーブ照射下、170 ℃にて1時間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルとTHFで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチルおよびジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (967 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 2.07 (3H, s), 3.97 (3H, s), 7.90 (1H, d, J = 1.7 Hz), 8.02 (1H, d, J = 1.7 Hz), 10.29 (1H, s).
【0375】
G) メチル 4-アミノ-3-メトキシ-5-ニトロベンゾアート
N-(4-シアノ-2-メトキシ-6-ニトロフェニル)アセトアミド (967 mg) のエタノール (10 mL) 溶液に8 M 水酸化ナトリウム水溶液 (5.14 mL) を室温で加え、3時間加熱還流した。反応混合物に2M 塩酸 (20.6 mL) を0 ℃で加え、析出した固体をろ取した。得られた個体と炭酸カリウム (1.11 g) のDMF (15 mL) 溶液に室温でヨードメタン(0.39 mL)加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、析出した固体をろ取し、水とヘキサンで洗浄して標題化合物 (579 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 3.84 (3H, s), 3.94 (3H, s), 7.41 (1H, d, J = 1.7 Hz), 7.67 (2H, brs), 8.27 (1H, d, J = 1.7 Hz).
【0376】
H) メチル 3,4-ジアミノ-5-メトキシベンゾアート
メチル 4-アミノ-3-メトキシ-5-ニトロベンゾアート (579 mg)、10%パラジウム−炭素 (347 mg)、メタノール (20 mL)およびTHF (10 mL) の混合物を水素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (522.8 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 3.73 (3H, s), 3.76 (3H, s), 4.74 (2H, s), 4.81 (2H, s), 6.83 (1H, d, J = 1.7 Hz), 6.97 (1H, d, J = 1.7 Hz).
【0377】
I) メチル 8-メトキシキノキサリン-6-カルボキシラート
メチル 3,4-ジアミノ-5-メトキシベンゾアート (528 mg) のメタノール (5 mL)、 THF (10 mL) 溶液にオキサルアルデヒド40%水溶液(0.46 mL) を室温で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (249 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 3.96 (3H, s), 4.08 (3H, s), 7.66 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.22 (1H, d, J = 1.5 Hz), 9.01 (1H, d, J = 1.7 Hz), 9.06 (1H, d, J = 1.7 Hz).
【0378】
J) 8-メトキシキノキサリン-6-カルボン酸
メチル 8-メトキシキノキサリン-6-カルボキシラート (249 mg) のメタノール (2 mL)、 THF (4 mL) 溶液に1M水酸化ナトリウム水溶液 (5.14 mL) を室温で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に1M塩酸を室温で加え、析出した固体をろ取し、水とジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (160.4 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 4.07 (3H, s), 7.67 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.20 (1H, d, J = 1.7 Hz), 8.99 (1H, d, J = 1.7 Hz), 9.04 (1H, d, J = 1.7 Hz), 13.53 (1H, brs).
【0379】
K) N-((3S,4R)-1-((8-メトキシキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(100 mg)、8-メトキシキノキサリン-6-カルボン酸(62 mg)およびHOBt (61 mg)、トリエチルアミン(0.11 mL)の DMF (1 mL) 溶液に、WSC (0.07 mL) を室温で加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウム水溶液を室温で加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製して標題化合物 (79.6 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.62-2.12 (2H, m), 3.28-3.90 (4H, m), 3.91-4.11 (3H, m), 4.17-4.54 (1H, m), 4.55-4.71 (1H, m), 7.09-7.47 (6H, m), 7.50-7.77 (2H, m), 8.24 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.69-9.11 (4H, m).
【0380】
実施例47B
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
A) N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エトキシ)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エタノール (0.59 mL) のTHF (10 mL) 溶液に水素化ナトリウム(60%、178 mg)を0 ℃で加え、0 ℃で3時間撹拌した。反応混合物に6-クロロ-N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(500 mg)加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を室温で加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製して標題化合物 (313 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.43-1.59 (3H, m), 1.66-1.91 (2H, m), 2.05-2.29 (2H, m), 3.24-3.57 (2H, m), 3.57-4.08 (6H, m), 4.30-4.81 (5H, m), 5.66 (1H, brs), 7.02 (1H, s), 7.14-7.49 (6H, m), 7.60-8.23 (3H, m), 8.97 (2H, brs).
【0381】
B) N-((3S,4R)-1-((8-メトキシキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-(2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エトキシ)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(300 mg)に4 M 塩化水素―酢酸エチル溶液 (20 mL) を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (161.3 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.51-1.96 (1H, m), 1.98-2.15 (1H, m), 3.35-4.02 (6H, m), 4.21-4.53 (3H, m), 4.59 (1H, brs), 4.86 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.90-7.48 (6H, m), 7.86 (1H, d, J = 10.5 Hz), 7.96-8.21 (2H, m), 8.72 (1H, d, J = 8.3 Hz), 9.10 (2H, d, J = 19.4 Hz).
【0382】
実施例48B
ジベンジル 2-((5-(((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)カルバモイル)-4-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)オキシ)エチル ホスファート
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-6-(2-ヒドロキシエトキシ)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド(120 mg)、二リン酸テトラベンジル(151 mg)およびTHF (5 mL) の混合物に0 ℃で1.9 M ナトリウム ビス(トリメチルシリル)アミド−THF溶液(0.26 mL) を加えた。0 ℃で2時間撹拌後、反応混合物に飽和炭酸ナトリウム水溶液を0 ℃で加え、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (47.9 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.79 (2H, brs), 2.13 (2H, brs), 3.31 (1H, brs), 3.67 (2H, brs), 3.84-4.01 (1H, m), 4.20-4.32 (2H, m), 4.37-4.57 (3H, m), 4.73 (1H, brs), 4.83-5.12 (4H, m), 6.15 (1H, brs), 6.86 (1H, s), 7.05-7.42 (13H, m), 7.51-8.22 (3H, m), 8.96 (2H, brs).
【0383】
実施例55B
N-(cis-1'-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,3'-ビピペリジン-4'-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
A) (cis-4-アジド-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
tert-ブチル 5,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシラート (5.1 g) のトルエン (50 mL) 溶液に、70% m-CPBA (7.4 g) を室温で加え、室温で 16 時間撹拌した。析出物をろ過して除去し、濾液の溶媒を減圧下留去した。残渣にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和重曹水溶液および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去してtert-ブチル 7-オキサ-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-3-カルボキシラート (6.8 g) を得た。
tert-ブチル 7-オキサ-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-3-カルボキシラート(8.1 g) の DMF (80 mL)、THF (60 mL) および水 (20 mL) 溶液に、アジ化ナトリウム (8.0 g) を室温で加え、窒素雰囲気下、90 ℃ で 3 時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣に、4 M 塩化水素−酢酸エチル溶液 (50 mL) を室温で加え、室温で 20 分間撹拌した。溶媒を減圧下留去した。得られた残渣、3,4-ジメトキシ安息香酸 (7.5 g)、HOBt (8.1 g) およびトリエチルアミン (28 mL) の DMF (80 mL) 溶液に、WSC (7.1 mL) を室温で加え、16 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチル/THF で抽出した。抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (3.6 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 307.0.
【0384】
B) (cis-4-アジド-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン-1-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン
(cis-4-アジド-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン (1.0 g)、イミダゾール (1.24 g) の DMF (10 mL) 溶液に、TBSCl (1.6 g) を室温で加え、2 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.3 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 421.2.
【0385】
C) tert-ブチル(cis-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)ピペリジン-4-イル)カルバマート
(cis-4-アジド-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン-1-イル)(3,4-ジメトキシフェニル)メタノン(1.3 g)、10 % パラジウム炭素 (0.76 g)、THF (20 mL) の混合物を水素雰囲気下 (1 atm) 室温で 16 時間撹拌した。反応混合物をろ過し、濾液の溶媒を減圧下留去した。
得られた残渣およびトリエチルアミン (1.3 mL) の THF (20 mL) 溶液に、二炭酸ジ tert-ブチル (0.84 mL) を室温で加え、10 分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.3 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 495.3.
【0386】
D) tert-ブチル (cis-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-ヒドロキシピペリジン-4-イル)カルバマート
tert-ブチル (cis-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)ピペリジン-4-イル)カルバマート (1.3 g) の THF (20 mL) 溶液に、1.0 M TBAF−THF 溶液 (7.5 mL) を室温で加え、10 分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、メタノール/酢酸エチル) で精製して標題化合物 (0.83 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 381.2.
【0387】
E) N-(cis-3-アジド-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)ピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
tert-ブチル (cis-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-ヒドロキシピペリジン-4-イル)カルバマート (0.40 g) およびトリエチルアミン (0.44 mL) の THF (5 mL) 溶液に、塩化メタンスルホン酸 (0.12 mL) を氷冷下で加え、10 分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣の DMF (5 mL) 溶液に、アジ化ナトリウム (0.16 g) および酢酸ナトリウム (0.18 g) を室温で加え、窒素雰囲気下、80 ℃ で 30 分間、100 ℃ で 30 分間、120 ℃ で 1 時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣に、4 M 塩化水素−酢酸エチル溶液 (5.0 mL) を室温で加え、室温で 10 分間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣の DMF (5.0 mL) 溶液に、2-(トリフルオロメトキシ)安息香酸(0.32 g) 、HOBt 1 水和物 (0.25 g)、トリエチルアミン (0.74 mL) および WSC (0.37 mL) を室温で加え、室温で 16 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (0.092 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 494.1.
【0388】
F) N-(cis-1'-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-1,3'-ビピペリジン-4'-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
N-(cis-3-アジド-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)ピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド (0.092 g)、10 % パラジウム炭素 (0.092 g)、メタノール (5.0 mL) の混合物を水素雰囲気下 (1 atm) 室温で 1 時間撹拌した。反応混合物をろ過し、濾液の溶媒を減圧下留去した。得られた残渣、グルタルアルデヒド (0.20 mL)、DMF (3.0 mL) および酢酸 (1.0 mL) の混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム (0.25 g) を室温で加え、 室温で 30 分間撹拌した。反応混合物に炭酸カリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を 2 N 塩酸で逆抽出し、炭酸カリウム水溶液で塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (0.020 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.22-1.59 (7H, m), 1.60-1.87 (2H, m), 2.28-2.50 (6H, m), 3.08-3.28 (1H, m), 3.35-3.70 (1H, m), 3.78 (3H, s), 3.79 (3H, s), 4.45-4.66 (1H, m), 6.89-7.04 (3H, m), 7.40-7.64 (4H, m), 8.46 (1H, d, J = 8.1 Hz).
【0389】
実施例59B
5-クロロ-N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
A) (3S,4R)-tert-ブチル 4-(5-クロロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
5-クロロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(148 mg)、HATU (420 mg) およびN-エチルジイソプロピルアミン (0.3 mL) の DMF (3 mL) 溶液を室温で15分撹拌した。5-クロロ-N-((3S,4R)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(250 mg)を室温で反応混合物に加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (210 mg) を得た。
MS: [M+H-100]
+ 450.9.
【0390】
B) 5-クロロ-N-((3S,4R)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
(3S,4R)-tert-ブチル 4-(5-クロロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボキシラート(0.73 g) にのジクロロメタン (4 mL) 溶液に、TFA (1 mL) を室温で加え、室温で 2 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した。残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物の粗生成物を得た。この化合物は精製せずに次工程で用いた。
MS: [M+H]
+ 350.9.
【0391】
C) 5-クロロ-N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
8-クロロキノキサリン-6-カルボン酸 (65.4 mg)、HATU (163 mg) およびN-エチルジイソプロピルアミン (0.13 mL)の DMF (2 mL) 溶液を室温で15分撹拌した。5-クロロ-N-((3S,4R)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド(100 mg)を室温で反応混合物に加え、室温で16時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (110 mg) を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 1.70-2.21 (5H, m), 3.39-3.41 (1H, m), 3.50-3.68 (5H, m), 3.79-3.88 (1H, m), 4.15-4.40 (1H, m), 4.55 (1H, brs), 7.03-7.05 (1H, m), 7.11-7.22 (2H, m), 7.34 (1H, brs), 7.78-7.85 (1H, m), 7.98-8.02 (1H, m), 8.12 (1H, brs), 9.07-9.13 (2H, m).
【0392】
実施例74B
N-((3S,4R)-1-((8-メチルキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
A) メチル 8-メチルキノキサリン-6-カルボキシラート
メチル 8-クロロキノキサリン-6-カルボキシラート (199 mg) 、2,4,6-トリメチルボロキシン(449 mg)、2 M炭酸カリウム水溶液 (0.67 mL)、1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリド-ジクロロメタン錯体 (62 mg)とDMF (20 mL) の混合物をマイクロウェーブ照射下、140 ℃にて30分間撹拌した。反応混合物に水を加えてセライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (89.3 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 2.79 (3H, s), 3.96 (3H, s), 8.20 (1H, dd, J = 1.7, 0.9 Hz), 8.49 (1H, d, J = 1.5 Hz), 9.08 (1H, d, J = 1.7 Hz), 9.09 (1H, d, J = 1.9 Hz).
【0393】
B) 8-メチルキノキサリン-6-カルボン酸
メチル 8-メチルキノキサリン-6-カルボキシラート (89.3 mg) のメタノール (1 mL)、 THF (2 mL) 溶液に1M 水酸化ナトリウム水溶液 (2 mL) を室温で加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に1M 塩酸を室温で加え、溶媒を減圧下留去した。残渣を水で洗浄し、酢酸エチルとトルエンに溶解した。溶媒を減圧下留去して標題化合物 (46 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 2.78 (3H, s), 8.18 (1H, d, J = 0.8 Hz), 8.46 (1H, d, J = 1.5 Hz), 9.05 (1H, d, J = 1.8 Hz), 9.06 (1H, d, J = 1.8 Hz), 13.43 (1H, brs).
【0394】
C) N-((3S,4R)-1-((8-メチルキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド塩酸塩(80 mg)、8-メチルキノキサリン-6-カルボン酸(39 mg)および HOBt (42 mg)、トリエチルアミン(0.04 mL)の DMF (5 mL) 溶液に、WSC (0.06 mL) を0 ℃で加え、室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を水と酢酸エチルで希釈した。分離した有機相を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル/ヘキサン)で精製して標題化合物 (43.9 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.64-2.12 (2H, m), 2.79 (1H, brs), 3.32 (3H, s), 3.36 (1H, brs), 3.42-3.67 (2H, m), 3.68-4.01 (1H, m), 4.20-4.52 (1H, m), 4.63 (1H, brs), 7.04-7.48 (5H, m), 7.60-7.80 (2H, m), 7.81-8.04 (1H, m), 8.24 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.68-8.87 (1H, m), 9.00 (2H, d, J = 18.8 Hz).
【0395】
実施例81B
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド
1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸 (0.075 g)、0.24 M ((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン DMF 溶液 (1.1 mL)、HOBt (0.052 g) およびトリエチルアミン (0.11 mL) の DMF (1.0 mL) 溶液に、WSC (0.071 mL) を室温で加え、16 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチル/THF で抽出した。抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (0.10 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.57-2.12 (2H, m), 3.34-3.48 (1H, m), 3.51-3.83 (2H, m), 3.87 (3H, s), 3.91-4.10 (1H, m), 4.11-4.46 (1H, m), 4.48-4.76 (1H, m), 7.07-7.45 (6H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.6 Hz), 8.13 (1H, brs), 8.46 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.99-9.19 (2H, m).
【0396】
実施例97B
2-クロロ-N-(cis-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-イル)ベンズアミド
A) エチル 1-ベンジル-5-[(トリフルオロメタン)スルホニルオキシ]-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシラート
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200 mL) にエチル 1-ベンジル-3-オキソピペリジン-4-カルボキシラート塩酸塩(25 g) を加え、エーテル(200 mL)で抽出した。このエーテル溶液を水素化ナトリウム(60%、6.68 g)のエーテル(100 mL)懸濁溶液に0 ℃で滴下し、0 ℃で30分間撹拌した。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(17.7 mL)を0 ℃で加え、2時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を0 ℃で加えた。分離した有機相と水相に分配し、有機相を和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去し標題化合物 (28 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.31 (3H, t, J = 7.1 Hz), 2.57-2.59 (2H, m), 2.63-2.65 (2H, m), 3.18 (2H, s), 3.63 (2H, s), 4.24-2.43 (2H, m), 7.27-7.35 (5H, m).
【0397】
B) エチル 1-ベンジル-5-(ピリジン-3-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシラート
1-ベンジル-5-[(トリフルオロメタン)スルホニルオキシ]-1,2,3,6-テトラヒドロ ピリジン-4-カルボキシラート (10 g) 、ピリジン-3- ボロン酸 (3.2 g)、炭酸カリウム (7.02 g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (2.06 g)のDMF (20 mL) 溶液を90 ℃で16時間撹拌した。反応混合物をセライトでろ過し酢酸エチルで洗浄した。ろ液の溶媒を減圧下留去した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (4.0 g) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 0.81 (3H, t, J = 7.1 Hz), 2.45-2.50 (2H, m), 2.60-2.64 (2H, m), 3.22 (2H, m), 3.63 (2H, s), 3.85 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.24-7.27 (2H, m), 7.31-7.40 (3H, m), 7.56-7.62 (4H, m).
【0398】
C) cis- エチル 1-ベンジル-5-(ピリジン-3-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシラート
1-ベンジル-5-(ピリジン-3-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシラート (1.5 g)、10%パラジウム−炭素 (200 mg) 、10%水酸化パラジウム−炭素 (500 mg)、酢酸(0.5 mL) およびエタノール (60 mL) の混合物を300psi水素雰囲気下、65 ℃で48時間撹拌した。不溶物をろ別し、ろ液を減圧下濃縮して標題化合物 (800 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 235.2.
【0399】
D) cis-エチル 1-[(3,4-ジメトキシフェニル)カルボニル]-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-カルボキシラート
(cis-1-ベンジル-5-(ピリジン-3-イル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-カルボキシラート (5.5 g)のジクロロメタン (25 mL) 溶液に0 ℃でN,N-ジイソプロピルエチルアミン (12.83 mL)を加え、3,4-ジメトキシベンゾイルクロリドのジクロロメタン (3 mL) 溶液を加えた。室温で30分間撹拌後、ジクロロメタンで希釈し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を逆相HPLCで精製して標題化合物 (1.6 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 398.9.
【0400】
E) 2-(トリメチルシリル)エチル N-[cis-1-[(3,4-ジメトキシフェニル) カルボニル]-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート
cis-エチル 1-[(3,4-ジメトキシフェニル)カルボニル]-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-カルボキシラート (200 mg) のメタノール (5 mL)、 THF (5 mL) 溶液に水酸化リチウム(72 mg)の水 (1 mL) 溶液を室温で加え、室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を水で希釈し、4M 塩酸を加えて液性をpH = 4付近に調整した。ジクロロメタンで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去してを得た固体 (150 mg) のトルエン(10 mL)溶液にDPPA (0.2 mL)、トリエチルアミン(0.2 mL) を室温で加え、50 ℃で2時間撹拌した。反応混合物に室温でトリメチルシリ エタノール(0.75 mL)を加え、100 ℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (100 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 486.4.
【0401】
F) 2-クロロ-N-(cis-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-イル)ベンズアミド
2-(トリメチルシリル)エチル N-[cis-1-[(3,4-ジメトキシフェニル) カルボニル]-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート (130 mg) のTHF (1 mL) 溶液に1 MTBAF−THF溶液 (2 mL) を加え、2時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮して得た残渣をジクロロメタン (5 mL) に溶解し0 ℃でN,N-ジイソプロピルエチルアミン (0.1 mL)を加え、2-クロロベンゾイルクロリド (0.04 mL) を0 ℃で加えた。室温で30分間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (70 mg) を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 1.66-1.68 (1H, m), 1.90-2.07 (2H, m), 3.18-3.37 (2H, m), 3.55-3.60 (1H, m), 3.78 (3H, s), 3.80 (3H, s), 3.81-4.64 (2H, m), 6.98-7.10 (3H, m), 7.26-7.49 (4H, m), 7.66-7.68 (2H, m), 7.73-8.50 (3H, m).
【0402】
実施例117B
2-クロロ-N-(trans-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-イル)ベンズアミド
A) 2-(トリメチルシリル)エチル N-[trans-1-[(3,4-ジメトキシフェニル) カルボニル]-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート
cis-エチル 1-[(3,4-ジメトキシフェニル)カルボニル]-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-カルボキシラート(500 mg)のTHF(10 mL)溶液に-78 ℃で1 Mリチウムジイソプロピルアミド−THF(3.75 mL)溶液を滴下し、-78 ℃で4時間撹拌した。エタノール(10 mL)を-78 ℃で加え、室温で10分間撹拌した。溶媒を減圧下留去して得た固体(420 mg) のうち300 mgをエタノール (6 mL) と THF (6 mL) に溶解し、水酸化リチウム(90 mg)の水 (1 mL) 溶液を室温で加え、室温で6時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を水で希釈し、4M塩酸を加えて液性をpH = 5付近に調整した。ジクロロメタンで抽出し、水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去してを得た固体 (250 mg) のトルエン(10 mL)溶液にDPPA (0.41 mL)、トリエチルアミン(0.35 mL) を室温で加え、50 ℃で2時間撹拌した。反応混合物に室温でトリメチルシリ エタノール(0.75 mL)を加え、100 ℃で6時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し標題化合物 (210 mg) を得た。
MS: [M+H]
+ 486.0.
【0403】
B) 2-クロロ-N-(trans-1-(3,4-ジメトキシベンゾイル)-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-イル)ベンズアミド
2-(トリメチルシリル)エチル N-[trans-1-[(3,4-ジメトキシフェニル) カルボニル]-3-(ピリジン-3-イル)ピペリジン-4-イル]カルバマート (800 mg) のTHF (1 mL) 溶液に1 MTBAF−THF溶液 (3 mL) を加え、2時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮して得た残渣(500 mg)のうち70 mgをジクロロメタン (5 mL) に溶解し0 ℃でN,N-ジイソプロピルエチルアミン (0.11 mL)を加え、2-クロロベンゾイルクロリド (40 mg) を0 ℃で加えた。室温で30分間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (22 mg) を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ 1.64-1.70 (1H, m), 1.79-1.84 (2H, m), 2.04-2.07 (1H, m), 3.18-3.24 (2H, m), 3.81 (6H, s), 4.41-4.43 (2H, m), 6.98-7.03 (4H, m), 7.27-7.35 (4H, m), 7.72-7.74 (1H, m), 7.99-8.01 (1H, m), 8.43-8.50 (2H, m).
【0404】
実施例166B
5-クロロ-N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド
5-クロロ-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(0.012 g)、((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン (0.022 g) およびN-エチルジイソプロピルアミン (0.013 mL) のDMF (1.0 mL) 溶液に、HATU (0.027 g) を室温で加え、90分間撹拌した。反応混合物を水 (1 mL) で希釈し、酢酸エチル (3 mL) で抽出した後、水層に酢酸エチル(2 mL) を加えて再度反応混合物を抽出し、抽出液をあわせて60 ℃で吹き付け濃縮した。残渣を分取高速液体クロマトグラフィー (C18、移動相:アセトニトリル/10mM重炭酸アンモニウム水溶液) で精製して標題化合物 (20.4 mg) を得た。
【0405】
実施例170B
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-エトキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド
3-エトキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(0.012 g)、((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン (0.022 g) およびN-エチルジイソプロピルアミン (0.013 mL) のDMF (1.0 mL) 溶液に、HATU (0.027 g) を室温で加え、90分間撹拌した。反応混合物を水 (1 mL) で希釈し、酢酸エチル (3 mL) で抽出した後、水層に酢酸エチル(2 mL) を加えて再度反応混合物を抽出し、抽出液をあわせて60 ℃で吹き付け濃縮した。残渣を分取高速液体クロマトグラフィー (C18、移動相:アセトニトリル/10mM重炭酸アンモニウム水溶液) で精製して標題化合物 (23.1 mg) を得た。
【0406】
実施例241B
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
3-(トリフルオロメトキシ)ピコリン酸 (67.5 mg)、((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン (99.0 mg)、HOBt (51.8 mg) および トリエチルアミン (0.113 mL) の DMF (1 mL) 溶液に、1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド(62.9 mg) を室温で加え、16 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (84 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.60-2.12 (2H, m), 3.30-3.70 (3H, m), 3.71-4.12 (1H, m), 4.18-4.52 (1H, m), 4.53-4.72 (1H, m), 7.08-7.50 (5H, m), 7.61-7.77 (1H, m), 7.93-8.17 (2H, m), 8.24 (1H, d, J = 8.9 Hz), 8.66-8.89 (2H, m), 9.00-9.21 (2H, m).
【0407】
実施例242B
6-クロロ-N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-4-(トリフルオロメチル)ニコチンアミド
((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン(300 mg)、6-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ニコチン酸(221 mg)、トリエチルアミン (0.34 mL)の DMF (1.1 mL) 溶液に、HATU (373 mg) を室温で加え、室温で 4時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水と飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (284 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.60-1.95 (1H, m), 2.01-2.13 (1H, m), 3.34-3.50 (2H, m), 3.53-3.98 (2H, m), 4.22-4.55 (1H, m), 4.56-4.67 (1H, m), 7.10-7.45 (5H, m), 7.98-8.17 (4H, m), 8.78-8.92 (1H, m), 9.02-9.19 (2H, m, J = 18.8 Hz).
【0408】
実施例245B
N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
A) エチル 3-((3-エトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-2-(4-フルオロフェニル)プロパノアート
エチル 2-(4-フルオロフェニル)アセタート (29 g) の DMF (120 mL) 溶液に、N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール (32 mL) を室温で加え、窒素雰囲気下、140 ℃ で 16 時間撹拌した。反応混合物に β-アラニンエチルエステル塩酸塩 (33 g) を室温で加え、80 ℃ で 2 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣の DMF (300 mL) および酢酸 (300 mL) 溶液に、テトラヒドロほう酸ナトリウム (36 g) を氷冷下、徐々に加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル (150 mL) で希釈し、2 N 水酸化ナトリウム水溶液 (300 mL) を氷冷下、ゆっくり加えた。反応混合物に水 (300 mL) を加え、酢酸エチル (100 mL 、3 回) で抽出した。抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水 (100 mL、2 回) 、および飽和食塩水 (100 mL) で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エチル (500 mL) に溶かし、シュウ酸 (30 mL) を室温で加え、30 分間加熱還流した。析出物をろ取し、酢酸エチルで洗浄した。得られた個体を酢酸エチルに懸濁して炭酸カリウム水溶液で塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して標題化合物 (26 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 312.1.
【0409】
B) tert-ブチル 3-(4-フルオロフェニル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキシラート
エチル 3-((3-エトキシ-3-オキソプロピル)アミノ)-2-(4-フルオロフェニル)プロパノアート (26 g) の THF (250 mL) 溶液に、60% 水素化ナトリウム (60%、11 g) を氷冷下加え、窒素雰囲気下、30 分間加熱還流した。反応混合物に水 (250 mL) を加え、酢酸エチル (250 mL、 100 mL、3 回) で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残渣、濃塩酸 (110 mL) および酢酸 (110 mL) の混合物を 16 時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去した。
得られた残渣およびトリエチルアミン (35 mL) の THF (200 mL) 溶液に、二炭酸ジtert-ブチル (19 mL) を室温で加え、30 分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (15 g) を得た。
MS: [M+H-Boc]
+ 194.1.
【0410】
C) (3S,4R)-tert-ブチル 3-(4-フルオロフェニル)-4-(((R)-1-フェニルエチル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル 3-(4-フルオロフェニル)-4-オキソピペリジン-1-カルボキシラート (11 g) および (R)-1-フェニルエタンアミン (6.1 mL) のトルエン (120 mL) 溶液に塩化アルミニウム (0.34 g) を加え、窒素雰囲気下、 16 時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去した。得られた残渣、展開ニッケル触媒 (2.1 g) およびエタノール (55 mL) の混合物を水素雰囲気下 (0.5 MPa) 室温で 24 時間撹拌した。反応混合物をろ過し、濾液の溶媒を減圧下留去した。残渣をトルエンに懸濁し、固体をろ過して除去した。濾液の溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、標題化合物 (2.4 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 399.1.
【0411】
D) (3S,4R)-tert-ブチル 4-アミノ-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボキシラート
(3S,4R)-tert-ブチル 3-(4-フルオロフェニル)-4-(((R)-1-フェニルエチル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシラート(2.4 g)、10 % パラジウム炭素 (1.1 g)、メタノール (30 mL) および酢酸 (3 mL) の混合物を水素雰囲気下 (1 atm) 室温で 6 時間撹拌した。反応混合物をろ過し、濾液の溶媒を減圧下留去した。残渣の固体をろ取し、ヘキサンで洗浄して標題化合物 (0.95 g) を得た。
MS: [M+H-100]
+ 238.9.
【0412】
E) (3S,4R)-tert-ブチル 3-(4-フルオロフェニル)-4-(3-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド)ピペリジン-1-カルボキシラート
3-(トリフルオロメチル)ピコリン酸 (0.41 g)、(3S,4R)-tert-ブチル 4-アミノ-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-1-カルボキシラート (0.53 g) および HOBt (0.37 g) の DMF (10 mL) 溶液に、WSC (0.47 mL) を氷冷下加え、室温で 3 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去して反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (0.74 g) を得た。
MS: [M+H-100]
+ 368.0.
【0413】
F) N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-カルボキサミド
(3S,4R)-tert-ブチル 3-(4-フルオロフェニル)-4-(3-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド)ピペリジン-1-カルボキシラート(0.73 g) に、4 M 塩化水素酢酸エチル溶液 (50 mL) を氷冷下加え、室温で 3 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去してN-((3S,4R)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド塩酸塩を得た(0.64 g)。8-クロロキノキサリン-6-カルボン酸 (0.063 g)、N-((3S,4R)-3-(4-フルオロフェニル)ピペリジン-4-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピコリンアミド ヒドロクロリド (0.10 g)、HOBt (0.061 g) およびトリエチルアミン (0.17 mL) の DMF (1.0 mL) 溶液に、WSC (0.066 mL) を室温で加え、16 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製し、得られた個体をジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (0.079 g) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.58-2.16 (2H, m), 3.34-3.70 (3H, m), 3.72-4.00 (1H, m), 4.10-4.51 (1H, m), 4.54-4.66 (1H, m), 6.94-7.31 (3H, m), 7.32-7.51 (1H, m), 7.70 (1H, dd, J = 7.3, 5.1 Hz), 8.01 (1H, d, J = 11.5 Hz), 8.12 (1H, brs), 8.24 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.74-8.89 (2H, m), 9.10 (2H, d, J = 18.6 Hz).
【0414】
実施例246B
3-クロロ-N-((3S,4R)-1-((8-クロロキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)ピリジン-2-カルボキサミド
3-クロロピコリン酸 (62.4 mg)、((3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-イル)(8-クロロキノキサリン-6-イル)メタノン (99.0 mg)、HOBt (57 mg) および トリエチルアミン (0.113 mL) の DMF (1 mL) 溶液に、1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド(62.9 mg) を室温で加え、16 時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (82 mg) を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ 1.62-2.17 (2H, m), 3.33-3.69 (3H, m), 3.71-4.06 (1H, m), 4.14-4.54 (1H, m), 4.56-4.74 (1H, m), 7.07-7.42 (5H, m), 7.48 (1H, dd, J = 8.2, 4.6 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 8.3, 1.3 Hz), 8.02 (1H, d, J = 10.2 Hz), 8.13 (1H, brs), 8.46-8.54 (1H, m, J = 4.6, 1.2 Hz), 8.65-8.83 (1H, m), 8.99-9.21 (2H, m).
【0415】
実施例253B
N-(trans-1'-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1,3'-ビピペリジン-4'-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
A) trans-tert-ブチル 4-アジド-3-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル 7-オキサ-3-アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン-3-カルボキシラートの粗生成物 (7.0 g)、アジ化ナトリウム (3.4 g)、塩化アンモニウム (2.8 g) のエタノール (80 mL) および水 (80 mL) 溶液を 80 ℃ で6 時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/酢酸エチル) で精製し、標題化合物 (5.5 g) を得た。
MS: [M+H-100]
+ 143.1.
【0416】
B) trans-tert-ブチル 3-ヒドロキシ-4-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド)ピペリジン-1-カルボキシラート
trans-tert-ブチル 4-アジド-3-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシラート (11 g)、10 % パラジウム炭素(1.1 g)、メタノール (100 mL) の混合物を水素雰囲気下 (1 atm) 室温で 4 時間撹拌した。反応混合物をろ過し、濾液の溶媒を減圧下留去した。得られた残渣、2-(トリフルオロメトキシ)安息香酸 (9.0 g)、およびトリエチルアミン (13 g) の DMF (50 mL) 溶液に、HATU (25 g) を室温で加え、12 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (石油エーテル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (14 g) を得た。
MS: [M+H-56]
+ 349.1.
【0417】
C) N-(trans-1-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-3-ヒドロキシピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
trans-tert-ブチル 3-ヒドロキシ-4-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド)ピペリジン-1-カルボキシラート(14 g) に、4 M 塩化水素酢酸エチル溶液 (70 mL) を室温で加え、室温で 6 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去してN-((3RS,4RS)-3-ヒドロキシピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド塩酸塩を得た。得られた N-(trans-3-ヒドロキシピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド ヒドロクロリド (6.0 g)、5,6-ジメトキシニコチン酸 (3.3 g)、およびトリエチルアミン (5.3 g) の DMF (30 mL) 溶液に、HATU (10 g) を室温で加え、12 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を 逆相HPLCで精製して標題化合物 (4.0 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 470.2.
【0418】
D) N-(trans-1'-((5,6-ジメトキシピリジン-3-イル)カルボニル)-1,3'-ビピペリジン-4'-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
N-(trans-1-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-3-ヒドロキシピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド (0.94 g)、塩化メタンスルホン酸 (0.69 g)、トリエチルアミン (0.61 g) およびジクロロメタン (10 mL) の混合物を室温で 1 時間撹拌した。反応混合物に重曹水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して(3RS,4RS)-1-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-4-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド)ピペリジン-3-イル メタンスルホナートを得た。得られた trans-1-(5,6-ジメトキシニコチノイル)-4-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド)ピペリジン-3-イル メタンスルホナート (0.25 g) のアセトニトリル (5.0 mL) 溶液にピペリジン (0.078 g)、および炭酸セシウム (0.30 g) を室温で加え、室温で 14 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を分取 TLC で精製して標題化合物 (0.060 g) を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.38-1.58 (7H, m), 2.43-2.55 (3H, m), 2.74-2.77 (5H, m), 3.91-4.90 (9H, m), 7.18 (2H, d, J = 2.0 Hz), 7.32 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.39-7.43(1H, m), 7.50-7.54 (1H, m), 7.80 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.98-8.00 (1H, m).
【0419】
実施例255B
N-((3S,4R)-1-(5-シアノ-6-メトキシニコチノイル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
A) (3S,4R)-tert-ブチル 3-フェニル-4-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド)ピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル (3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート (5.00 g)のピリジン (50 mL) 溶液に、2-(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル クロリド (4.88 g) を氷冷下加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (NH、酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (1.80 g) を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl
3) δ 1.45 (9H, brs), 1.85-2.03 (2H, m), 3.13-3.29 (1H, m), 3.30-3.69 (2H, m), 3.79-4.12 (2H, m), 4.52-4.72 (1H, m), 6.15-6.43 (1H, m), 7.26 (7H, s), 7.41-7.51 (1H, m), 7.79-7.87 (1H, m).
【0420】
B) N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド塩酸塩
(3S,4R)-tert-ブチル 3-フェニル-4-(2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド)ピペリジン-1-カルボキシラート(1.79 g) のメタノール (3 mL) 溶液に、4 M 塩化水素−シクロペンチルメチルエーテル溶液 (9.63 mL) を室温で加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣をジイソプロピルエーテルで洗浄して標題化合物 (1.30 g) を得た。
MS: [M+H]
+ 365.0.
【0421】
C) N-((3S,4R)-1-(5-ブロモ-6-クロロニコチノイル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド塩酸塩 (267.2 mg), 5-ブロモ-6-クロロニコチン酸 (173 mg) 及びトリエチル アミン (0.278 ml)の乾燥 DMF (3.0 ml)溶液に室温でHATU (330 mg) を加え、30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、生じた固体をろ取して水で洗浄した。さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/へキサン)で精製した後、酢酸エチル/へキサンから結晶化し、標題化合物(317 mg)を得た。
MS: [M+H]
+ 582.0
【0422】
D) N-((3S,4R)-1-(5-ブロモ-6-メトキシニコチノイル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
メタノール(0.017 ml)の乾燥 THF (1.5ml)溶液に0 °Cで水素化ナトリウム(60%、17.02 mg)加えた後、0 °Cで40分間撹拌した。反応混合物にN-((3S,4R)-1-(5-ブロモ-6-クロロニコチノイル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド (80 mg)を加えた後、窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を0 °Cで加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル/へキサンから結晶化し、標題化合物(37.9 mg)を得た。
MS: [M+H]
+ 578.0
【0423】
E) N-((3S,4R)-1-(5-シアノ-6-メトキシニコチノイル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド
N-((3S,4R)-1-(5-ブロモ-6-メトキシニコチノイル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-2-(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド (69 mg), トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム), 2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2',6'-ジメトキシ-1,1'-ビフェニル (19.59 mg), 亜鉛 シアニド (28.0 mg), 乾燥DMF (1.2 ml) 及び水 (0.012 ml)の混合物をマイクロウェーブ照射下、120℃で20分間撹拌した。反応混合物を水に室温で加えた後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/へキサン)で精製した後、酢酸エチル/ジイソプロピルエーテルから結晶化し、標題化合物(7.60 mg)を得た。。
1H NMR (300 MHz, DMSO) δ 1.54-1.89 (1H, m), 1.91-2.04 (1H, m), 3.17-3.39 (1H, m), 3.40-3.67 (2H, m), 3.69-3.93 (1H, m), 4.02 (3H, brs), 4.12-4.42 (1H, m), 4.53-4.63 (1H, m), 7.07-7.15 (1H, m), 7.17-7.44 (7H, m), 7.48-7.58 (1H, m), 8.22-8.66 (3H, m).
【0424】
実施例412B
N-((3S,4R)-1-((8-メトキシキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド
A) tert-ブチル(3S,4R)-4-(((1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)カルボニル)アミノ)-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート
tert-ブチル (3S,4R)-4-アミノ-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート (3.00 g)、1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボン酸(2.53 g)および HOBt (2.20 g) の DMF (40 mL) 溶液に、WSC (2.86 mL) を氷冷下加え、室温で 終夜撹拌した。溶媒を減圧下留去して反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸エチル/ヘキサン) で精製して標題化合物 (4.42 g) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.41 (9H, brs), 1.60-1.91 (2H, m), 3.14 (1H, d, J = 3.6 Hz), 3.37-3.51 (1H, m), 3.58-3.87 (3H, m), 3.90 (3H, s), 4.49 (1H, brs), 6.80-7.47 (6H, m), 8.31 (1H, d, J = 8.9 Hz).
【0425】
B) N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド塩酸塩
tert-ブチル (3S,4R)-4-(((1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-イル)カルボニル)アミノ)-3-フェニルピペリジン-1-カルボキシラート (4.42 g) に、4 M 塩化水素酢酸エチル溶液 (50 mL) を氷冷下加え、室温で 3 時間撹拌した。溶媒を減圧下留去して標題化合物 (3.81 g) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.87 (1H, d, J = 12.6 Hz), 2.23 (1H, ddd, J = 14.1, 10.1, 4.1 Hz), 3.13-3.34 (3H, m), 3.45 (1H, dt, J = 13.4, 3.9 Hz), 3.83 (3H, s), 4.05 (1H, t, J = 13.0 Hz), 4.66 (1H, dd, J = 9.7, 3.1 Hz), 7.08-7.34 (5H, m), 7.40 (1H, s), 8.75 (1H, d, J = 9.8 Hz), 9.08 (1H, brs), 9.65 (1H, brs).
【0426】
C) N-((3S,4R)-1-((8-メトキシキノキサリン-6-イル)カルボニル)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド
N-((3S,4R)-3-フェニルピペリジン-4-イル)-1-メチル-3-(トリフルオロメチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド塩酸塩 (200 mg)、8-メトキシキノキサリン-6-カルボン酸(105 mg)および HOBt (104 mg)、トリエチルアミン(0.11 mL)の DMF (5 mL) 溶液に、WSC (0.14 mL) を室温で加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルで希釈し、分離した有機相を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (メタノール/酢酸エチル) で精製して標題化合物 (231.9 mg) を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d
6) δ 1.63-2.11 (2H, m), 3.35-3.45 (1H, m), 3.49-3.78 (2H, m), 3.88 (3H, s), 3.92-4.12 (4H, m), 4.13-4.50 (1H, m), 4.62 (1H, brs), 7.02-7.43 (7H, m), 7.49-7.72 (1H, m), 8.45 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.95 (2H, t, J = 19.4 Hz).
【0427】
上記の実施例に示した方法、またはそれらに準じた方法に従って、以下の表中の実施例4A〜10A、12A〜16A、19A〜29A、31A〜35A、37A〜40A、43A〜53A、55A〜73A、76A〜92A、95A、97A〜112A、114A〜116A、119A〜125A、127A〜131A、134A〜142A、144A〜147A、149A〜152A、154A、156A〜159A、161A、163A、164A、166A〜169A、173A〜177A、179A〜186A、188A、191A、195A、197A〜200A、202A、203A、205A〜216A、218A、1B〜3B、5B〜22B、25B〜30B、32B〜41B、43B、44B、46B、49B〜54B、56B〜58B、60B〜73B、75B〜80B、82B〜96B、98B〜116B、118B〜165B、167B〜169B、171B〜210B、213B、214B、216B〜219B、221B〜240B、243B、244B、247B〜252B、254B、256B〜411B、413B〜462Bの化合物を製造した。実施例化合物を以下の表に示す。表中のMSは実測値を示す。
【0428】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】
【表1-12】
【表1-13】
【表1-14】
【表1-15】
【表1-16】
【表1-17】
【表1-18】
【表1-19】
【表1-20】
【表1-21】
【表1-22】
【表1-23】
【表1-24】
【表1-25】
【表1-26】
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【表2-5】
【表2-6】
【表2-7】
【表2-8】
【表2-9】
【表2-10】
【表2-11】
【表2-12】
【表2-13】
【表2-14】
【表2-15】
【表2-16】
【表2-17】
【表2-18】
【表2-19】
【表2-20】
【表2-21】
【表2-22】
【表2-23】
【表2-24】
【表2-25】
【表2-26】
【表2-27】
【表2-28】
【表2-29】
【表2-30】
【表2-31】
【表2-32】
【表2-33】
【表2-34】
【表2-35】
【表2-36】
【表2-37】
【表2-38】
【表2-39】
【表2-40】
【表2-41】
【表2-42】
【表2-43】
【表2-44】
【表2-45】
【表2-46】
【表2-47】
【表2-48】
【表2-49】
【表2-50】
【表2-51】
【表2-52】
【表2-53】
【表2-54】
【表2-55】
【表2-56】
【表2-57】
【表2-58】
【0429】
製剤例1
本発明化合物を有効成分として含有する医薬は、例えば、次のような処方によって製造することができる。
【数1】
(1)、(2)、(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
【0430】
【数2】
(1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)の1/2を混和した後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0431】
製剤例2
日局注射用蒸留水50mLに実施例1で得られた化合物50mgを溶解した後、日局注射用蒸留水を加えて100mLとする。この溶液を滅菌条件下でろ過し、次にこの溶液1mLずつを取り、滅菌条件下、注射用バイアルに充填し、凍結乾燥して密閉する。
【0432】
試験例1 SPT酵素阻害試験
全長のヒトSPT1、ヒトSPT2、およびヒトssSPTaはそれぞれNCBIアクセッション番号NM_006415、NM_004863、およびNM_138288と同一のアミノ酸配列を使用した。目的配列を挿入したpcDNA3.1ベクターを作製し、FreeStyle293細胞(Life Technologies, Carlsbad, CA, US)にFreestyle293 Expression systemのプロトコルに従って、ヒトSPT1、ヒトSPT2、およびヒトssSPTaの発現ベクターを同時にトランスフェクトした。3日間の培養の後、細胞を回収し−80℃で凍結させ、発現細胞を得た。凍結細胞を250 mM スクロース、5 mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、5 mM ジチオスレイトール(DTT)、Complete, EDTA-free (Roche Applied Science, Penzberg, Upper Bavaria, Germany)を含む50 mM Hepesバッファ(pH 7.5)で懸濁した。ポリトロン(セントラル科学貿易社)を用い、細胞を破砕(氷上、20,000 rpm、20secを2回)し、2000 rpm(850×g)で10分間遠心後、上清を回収した。次いで、40,000 rpm(186,010×g)で60分間遠心し、上清を廃棄した。ペレットを5 mM EDTA、5 mM DTT、Complete, EDTA-freeを含む50 mM Hepesバッファ(pH 7.5)に懸濁し、40μmのセルストレイナーに通したものを−80℃で保存した。これをSPT2発現膜画分とした。タンパク質濃度はウシ血清アルブミンをスタンダードとしてCBB Protein Assayにより定量した。
アッセイバッファ(2.5 mM EDTA、5 mM DTT、0.01% 脂肪酸不含のウシ血清アルブミンを含む100 mM Hepes (pH 8.0))を用いて、5 μLの被験化合物と、10 μLの100 μg/mLのSPT2発現膜画分を混合し、60分室温で静置した。次いで、2 mM L-セリンおよび20 μM パルミトイルCoAを含む5μLの基質溶液を添加し、全量20μLの反応系により、384ウェルプレートで酵素反応を行った。室温で15分間反応させた後、20μLの2% ギ酸水溶液を添加することで反応を停止した。次いで、内部標準として600 nMのC17-スフィンガニン (Avanti Polar Lipids, Alabaster, AL, US)を含む40μLのアセトニトリルを添加した。反応サンプルはRapidFire 300(Agilent Technologies, Santa Clara, CA, US)を用いてオンラインで固層抽出を行った。ESIプローブを備えたAPI-4000 (AB SCIEX, Framingham, MA, US)を用いて、ポジティブSRMモードにより、3-ケトジヒドロスフィンゴシン(反応生成物)およびC17-スフィンガニン(内部標準)のSRMトランジションをそれぞれ、300.5/270.3および288.4/60.2に設定し、Analystソフトウェア(version 1.5.0, AB SCIEX)でマスクロマトグラムを取得した。マスクロマトグラムのエリア面積をそれぞれ計算し、反応生成物を内部標準で割ったエリア比を用いて、被験化合物の阻害率(%)を算出した。
試験結果を表3に示す。
【表3-1】
【表3-2】
この結果から、本発明化合物がSPTに対する阻害作用を有することが示された。
【0433】
試験例2 HCC4006細胞増殖阻害試験
肺腺癌細胞株HCC4006 (ATCC)を10% ウシ胎児血清とペニシリン/ストレプトマイシンを含むRPMI-1640培地(和光純薬)を用いて培養した。384ウェル培養プレートに、ウェルあたり250個の細胞を、40μLの培地中に播種した。翌日、細胞に10μLの被験化合物を添加した。5日間培養した後、培地を除き、30μLのCellTiter-Glo Luminescent Cell Viability Assay溶液(Promega, Fitchburg, WI, US)を添加した。発光シグナルをEnVision (PerkinElmer, Waltham, MA, US)を用いて測定した。被験化合物の阻害率(%)は、下記の式にて算出した。
阻害率(%) = (1−(被験化合物のカウント−ブランク) ÷(コントロール−ブランク))×100
なお、上記式では化合物非添加条件のカウントをコントロール、細胞を含まない条件のカウントをブランクと表記した。
試験結果を表4に示す。
【表4-1】
【表4-2】
この結果から、本発明化合物が肺腺癌細胞の増殖を阻害することが示された。
【0434】
試験例3 PL-21細胞を用いた抗腫瘍試験
本発明化合物のヒト白血病細胞株 PL-21 担癌マウスに対する抗腫瘍作用を以下の方法により評価した。
ヒト白血病細胞株 PL-21 (JCRB)を、6週齢 Icr-scid系雌マウス(日本クレア)に3.0×10
6個ずつ皮下に注入移植した。移植13日後に生着した腫瘍の腫瘍径を測定し、以下の式で腫瘍体積を算出した。
腫瘍体積 = 長径×短径×短径×(1/2)
腫瘍体積が100から150 mm
3の大きさに腫瘍が生着した個体を選び1群あたり5もしくは6匹を実験に使用した。試験化合物の0.5%メチルセルロース懸濁液を、表5に示す投与量(1回あたりの投与量を示す)、投与回数、投与期間で、マウスに経口投与した。投与開始前日と投与終了1日後の腫瘍径を測定し腫瘍体積を算出した。
対照投与群と比較した試験化合物投与群の腫瘍増殖率(T/C (%))は以下の式で算出した。
T/C (%) =(試験化合物投与群の投与終了後の腫瘍体積 − 試験化合物投与群の投与開始前の腫瘍体積)/(対照投与群の投与終了後の腫瘍体積 − 対照投与群の投与開始前日の腫瘍体積)×100
試験結果を表5に示す。
【表5】
この結果から、本発明化合物は抗腫瘍効果を有することが示された。
【0435】
試験例4 ニーマンピック病モデル細胞を用いた薬効評価試験
正常株およびニーマンピック病の原因である酸性スフィンゴミエリナーゼ欠損細胞株(ニーマンピック病モデル細胞)を10% ウシ胎児血清とペニシリン/ストレプトマイシンを含むIsocove's Modified Dulbecco's Mediumを用いて培養する。培養プレートに播種後翌日に培地を交換して、4日間、SPT阻害薬を含む培地で培養する。培養後、培地を除き、細胞中のスフィンゴミエリンなどのスフィンゴ脂質をヘキサン抽出して、TLCやガスクロマトグラフィーなどを用いて定量する。
【0436】
試験例5 ニーマンピック病モデルマウスを用いた薬効評価試験
SPT阻害薬のニーマンピック病改善作用についてニーマンピック病モデルマウス(例えば、酸性スフィンゴミエリナーゼ欠損マウス(FASEB J. 2000;14:1988)や、スフィンゴミエリン蓄積が認められるNPCマウス(Nat Med. 2008;14:1247))を用いて確認する。本モデルマウスは肝臓や肺などへのスフィンゴミエリン蓄積などを伴うヒトニーマンピック病と同様の症状を示す。さらにこのマウスは肝臓障害と神経機能不全を示し、治療なしでは約12週齢程度で死亡する。
4週齢のニーマンピック病モデルマウスを用いて4週齢を開始として、2あるいは4週間、0.5%メチルセルロース懸濁液として経口投与する。連投後、臓器サンプルを採取する。SPT阻害薬の改善作用の評価パラメータとして、肝臓障害のマーカーである血清AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)およびALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の低下作用を検証する。また、肝臓や中枢神経など各組織像の改善作用も検証する。さらにSPT阻害活性の確認として、組織中のスフィンゴミエリンなどのスフィンゴ脂質の低下作用を検討する。