特許第6717526号(P6717526)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6717526
(24)【登録日】2020年6月15日
(45)【発行日】2020年7月1日
(54)【発明の名称】電気移動手段及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20200622BHJP
   G01R 31/36 20200101ALI20200622BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20200622BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20200622BHJP
   B60L 3/00 20190101ALI20200622BHJP
【FI】
   H02J7/00 302D
   G01R31/36
   H01M10/48 P
   H02J7/00 P
   H02J7/34 B
   B60L3/00 S
【請求項の数】10
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-95354(P2016-95354)
(22)【出願日】2016年5月11日
(65)【公開番号】特開2016-214072(P2016-214072A)
(43)【公開日】2016年12月15日
【審査請求日】2019年3月27日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0065555
(32)【優先日】2015年5月11日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】590002817
【氏名又は名称】三星エスディアイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG SDI Co., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100159042
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 徹二
(72)【発明者】
【氏名】盧 憲 泰
【審査官】 佐藤 卓馬
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−030363(JP,A)
【文献】 特開2012−065488(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
B60L 3/00
G01R 31/36
H01M 10/48
H02J 7/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気移動手段において、
バッテリーパックと、
前記バッテリーパックに連結された前記電気移動手段に駆動力を提供する駆動部と、
前記バッテリーパックに連結されたユーザーインターフェース部と、
前記ユーザーインターフェース部に連結された補助貯蔵部と、
前記補助貯蔵部と前記駆動部との間に連結されたスイッチング部と、
前記バッテリーパック及び前記スイッチング部を制御する制御部と、を含み、
前記制御部は、
前記バッテリーパックの接触不良が発生した場合、前記スイッチング部をオフにするように制御することを特徴とする電気移動手段。
【請求項2】
前記制御部は、
前記バッテリーパックの接触不良の発生か否かを第1時点における前記バッテリーパックの+端子及び−端子の間の電圧、及び第2時点における前記バッテリーパックの+端子及び−端子の間の電圧の差があらかじめ設定された第1大きさ以上であるか否かによって判断することを特徴とする請求項1に記載の電気移動手段。
【請求項3】
前記制御部は、
前記バッテリーパックの接触不良が解除された場合、前記スイッチング部をオンにするように制御することを特徴とする請求項1に記載の電気移動手段。
【請求項4】
前記制御部は、
前記バッテリーパックの接触不良の解除か否かを第3時点における前記バッテリーパックの+端子と−端子との間の電圧、及び第4時点における前記バッテリーパックの+端子と−端子との間の電圧の差があらかじめ設定された第2大きさ以上であるか否かによって判断することを特徴とする請求項3に記載の電気移動手段。
【請求項5】
前記制御部及び前記スイッチング部は、
前記バッテリーパックの接触不良が発生した場合、前記補助貯蔵部から電源の供給を受けることを特徴とする請求項1に記載の電気移動手段。
【請求項6】
前記補助貯蔵部は、
キャパシタであることを特徴とする請求項1に記載の電気移動手段。
【請求項7】
前記ユーザーインターフェース部は、
電子計器盤であることを特徴とする請求項1に記載の電気移動手段。
【請求項8】
前記電気移動手段は、
電気自転車、電気バイク及び電気自動車のうちいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の電気移動手段。
【請求項9】
前記バッテリーパックの接触不良が発生しなかった場合に前記補助貯蔵部は、
前記駆動部のノイズを除去することを特徴とする請求項6に記載の電気移動手段。
【請求項10】
電気移動手段の制御方法において、
バッテリーパックの接触不良が発生したか否かを判断する段階と、
前記バッテリーパックの接触不良が発生した場合、
補助貯蔵部と前記電気移動手段に駆動力を提供する駆動部とを連結するスイッチをオフにする段階と、
前記バッテリーパックの接触不良が解除されたか否かを判断する段階と、
前記バッテリーパックの接触不良が解除された場合、
前記スイッチをオンにする段階と、
を含むことを特徴とする電気移動手段の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気移動手段及びその制御方法に関し、より詳細には、バッテリーパックの接触不良の発生時にも電源の維持機能を持つ電気移動手段及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
環境破壊、資源枯渇などが問題化されるにつれて、電力を貯蔵し、貯蔵された電力を效率的に活用することができるシステムについての関心が高まっている。また、これと共に、発展過程において公害を誘発しない新しいリサイクルエネルギーについての関心も高まっている。
【0003】
一般に、充電・放電の可能な二次電池は、携帯電話、ノート型パソコン、キャムコーダ、PDA(Personal Digital Assistantas)など、ポータブル電子機器と電気自転車、電気バイク、電気自動車などのような電気移動手段の開発のために活発な研究が進行している。
【0004】
特に、このような二次電池は、ニッケル−カドミウム、鉛蓄電池、ニッケル−水素電池(NiMH:Nickel Metal Hybrid Battery)、リチウム−イオン電池、リチウムポリマー電池、金属リチウム電池、空気亜鉛蓄電池などのような多様な種類が開発されている。 このような二次電池は、回路と結合されてバッテリーパックを構成し、バッテリーパックの外部端子を介して充電及び放電することができる。
【0005】
特に、最近には、化石燃料の代わりに電気を動力として使用する電気移動手段についての関心が高まっている。この時、電気自転車、電気バイク、電気自動車などのような電気移動手段は、充電・放電の可能なバッテリーパック、前記バッテリーパックから電源の供給を受けて車輪を駆動させるモーターなどを含み得る。
【0006】
この時、電気自転車を例として取り上げると、前記電気自転車は、バッテリーパックと前記バッテリーパックに連結された負荷部を含むことができる。
【0007】
この時、前記負荷部は、駆動部、例えば、モーターを含むことができる。また、前記電気自転車は、前記バッテリーパックと負荷部とを制御する制御部をさらに含むことができ、前記バッテリーパックと連結されたユーザーインターフェース部を含むことができる。
【0008】
前記ユーザーインターフェース部は、例えば、電子計器盤などでありえる。この時、前記ユーザーインターフェース部(計器盤)は、前記バッテリーパックから電圧の印加を受けて、前記印加を受けた電圧を利用してあらかじめ設定されたユーザーインターフェースをディスプレイすることができる。
【0009】
一方、前記電気自転車のような電気移動手段の場合、バッテリーパックの接触不良が発生して前記バッテリーパックと負荷部(または駆動部)及び/またはユーザーインターフェース部の間の連結が切れることがあり得る。
【0010】
例えば、電気自転車の走行中に凸凹のような路面によって電気自転車に衝撃が発生する場合に、前記バッテリーパックの接触不良が発生し得る。すなわち、前記バッテリーパックが電気自転車から分離されることがあり得る。
【0011】
この場合、電気自転車のバッテリーパックが負荷部に供給していた電源供給が中断されうる。また、これと同時に、前記電気自転車の計器盤のようなユーザーインターフェース部にもバッテリーパックからの電源供給が中断されうる。
【0012】
このように電気移動手段のバッテリーパックの接触不良が発生した場合、モーターのような駆動部の場合には、電源供給が中断されても加速ペダル(アクセル)または自転車のペダルのような駆動手段を利用して駆動することができる。そして、バッテリーパックの接触不良が解消した後には、前記駆動部に電源供給を再び行うことができる。
【0013】
しかしながら、ユーザーインターフェース部の場合には、電源の供給が一度中断されると、バッテリーパックの接触不良が解消された後にユーザーが再び電源スイッチを押す前まで電源が供給されない。
【0014】
すなわち、計器盤のようなユーザーインターフェース部の場合には、電源の供給が遮断されて消えた場合に、バッテリーパックから電源の供給が再び行われてもユーザーがスイッチを手で直接押して電源をつけなければ再び使用できなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】韓国公開特許 2004-0039623 号
【特許文献2】韓国公開特許 2013-0032504 号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたもので、その目的は、バッテリーパックの接触不良が発生してもユーザーインターフェース部の電源が遮断されない電気移動手段及びその制御方法を提供することである。
【0017】
ちなみに、本発明が成そうとする技術的課題等は、上述した技術的課題等に制限されず、言及しなかったまた他の技術的課題等は、下記の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を果たすために本発明の一実施例による電気移動手段は、バッテリーパックと、前記バッテリーパックに連結された駆動部と、前記バッテリーパックに連結されたユーザーインターフェース部と、前記ユーザーインターフェース部に連結された補助貯蔵部と、前記補助貯蔵部と前記駆動部との間に連結されたスイッチング部と、前記バッテリーパック及び前記スイッチング部を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、前記バッテリーパックの接触不良が発生した場合、前記スイッチング部をオフにするように制御することができる。
【0019】
また、前記制御部は、前記バッテリーパックの接触不良の発生か否かを第1時点における前記バッテリーパックの+端子及び−端子の間の電圧及び第2時点における前記バッテリーパックの+端子及び−端子の間の電圧の差があらかじめ設定された第1大きさ以上であるか否かによって判断することができる。
【0020】
また、前記制御部は、前記バッテリーパックの接触不良が解除された場合、前記スイッチング部をオンにするように制御することができる。
【0021】
また、前記制御部は、前記バッテリーパックの接触不良の解除か否かを第3時点における前記バッテリーパックの+端子と−端子との間の電圧及び第4時点における前記バッテリーパックの+端子と−端子との間の電圧の差があらかじめ設定された第2大きさ以上であるか否かによって判断することができる。
【0022】
また、前記制御部及び前記スイッチング部は、前記バッテリーパックの接触不良が発生した場合、前記補助貯蔵部から電源の供給を受けることができる。
【0023】
また、前記補助貯蔵部は、キャパシタであり得る。
【0024】
また、前記ユーザーインターフェース部は、電子計器盤であり得る。
【0025】
また、前記電気移動手段は、電気自転車、電気バイク及び電気自動車のうちいずれか一つであり得る。
【0026】
また、前記バッテリーパックの接触不良が発生しなかった場合に前記補助貯蔵部は、前記駆動部のノイズを除去することができる。
【0027】
さらに、上記目的を果たすために本発明の一実施例による電気移動手段の制御方法は、バッテリーパックの接触不良が発生したか否かを判断する段階と、前記バッテリーパックの接触不良が発生した場合、補助貯蔵部と駆動部とを連結するスイッチをオフにする段階と、前記バッテリーパックの接触不良が解除されたか否かを判断する段階と、前記バッテリーパックの接触不良が解除された場合、前記スイッチをオンにする段階と、を含むことができる。
【発明の効果】
【0028】
以上のように本発明の一実施例よれば、バッテリーパックの接触不良が発生してもユーザーインターフェース部の電源が遮断されない電気移動手段及びその制御方法を提供することができる。
【0029】
また、本発明から得られる效果は、上述した效果に制限されず、言及しなかったまた他の效果等は、下記記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】電気移動手段のブロック構成図の一例である。
図2】本発明の一実施例による電気移動手段のブロック構成図の一例である。
図3】本発明の一実施例による電気移動手段の概略構成図である。
図4】本発明の一実施例による電気移動手段の制御方法のフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本明細書の実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
実施例を説明するにおいて、本明細書の実施例の属する技術分野においてよく知られており、本明細書の実施例と直接的に係わりのない技術内容については説明を略する。これは不要な説明を略することで本明細書の実施例の要旨をより明確に伝達するためである。
【0033】
本明細書において、ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」とか、「接続されている」と言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることを意味することもでき、中間に他の構成要素が存在することを意味することもできる。同時に、本明細書において、特定構成を「含む」と記述する内容は、該構成以外の構成を排除するものではなく、追加的な構成が本発明の実施または本発明の技術的思想の範囲に含まれることを意味する。
【0034】
また、第1、第2等の用語は多様な構成を説明するために使用されうるが、前記構成等は前記用語によって限定されない。前記用語は、一つの構成を他の構成から区別する目的として使用される。例えば、本発明の権利範囲を脱しない範囲で第1構成は第2構成に使用することができ、類似に第2構成も第1構成に使用することができる。
【0035】
そして、本発明の実施例に示される構成部等は、互いに異なる特徴的な機能を示すために独立的に図示されるもので、各構成部等が分離されたハードウェアや一つのソフトウェア構成単位からなることを意味しない。すなわち、各構成部は、説明の便宜上それぞれの構成部として並べて含むものことであり、各構成部のうち少なくとも二つの構成部が一つの構成部を成すか、一つの構成部が複数個の構成部に分けられて機能を遂行することができる。各構成部の統合された実施例及び分離された実施例も本発明の本質から脱しない限り本発明の権利範囲に含まれる。
【0036】
また、一部の構成要素は、本発明で本質的な機能を遂行する必須構成要素ではなく、単に性能を向上するための選択的構成要素であり得る。
【0037】
本発明は、単に性能向上のために使用される構成要素を除いた本発明の本質を具現するのに必須的な構成部のみを含んで具現することができ、単に性能向上のために使用される選択的構成要素を除いた必須構成要素のみを含む構造も本発明の権利範囲に含まれる。
【0038】
下記において本明細書の実施例を説明するにあたり、関連公知機能または構成についての具体的な説明が本明細書の実施例の要旨を不要に曇らせることがあると判断される場合には、その詳細な説明を略する。
【0039】
以下添付された図面を参照して本明細書の実施例について説明する。そして後述される用語等は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、これはユーザー、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。そのため、その定義は、本明細書全般にわたる内容に基づいて決められるべきであろう。
【0040】
図1は、電気移動手段のブロック構成図の一例である。
【0041】
図1を参照すれば、電気移動手段は、充電・放電の可能なバッテリーパック110、前記バッテリーパック110から電源の供給を受けて駆動される負荷部160、前記バッテリーパック110から電源の供給を受けて駆動されるユーザーインターフェース部120、及び前記電気移動手段の全般的な動作を制御する制御部150を含むことができる。
【0042】
この時、前記負荷部160は駆動部、例えば、モーターを含むことができる。以下では負荷部という用語及び駆動部という用語は説明の便宜のために混用して使用することができる。
【0043】
また、前記ユーザーインターフェース部120は、電子計器盤などを含むことができる。そして、前記電子計器盤120はあらかじめ設定された情報をユーザーの入力またはあらかじめ設定された条件にしたがってディスプレイ部にディスプレイすることができる。実施例したがって前記ユーザーインターフェース部120は、人間−機械接続装置(HMI:Human Machine Interface)であり得る。
【0044】
前記負荷部160と前記ユーザーインターフェース部120は、バッテリーパック110から電源の供給を受けて、あらかじめ設定された条件にしたがって動作することができる。例えば、負荷部160は、入力を受けた電源によってモーターを駆動して所定の速力で電気移動手段を駆動させることができる。
【0045】
そして、ユーザーインターフェース部120は、バッテリーパック110から入力を受けた電源を利用してディスプレイ部に所定の情報をディスプレイすることができる。また、例えば、ユーザーはユーザーインターフェース部120の入力部を介して電気移動手段の動作を設定するか、またはディスプレイ部にディスプレイされる情報を設定することもできる。
【0046】
そして、制御部150は、前記電気移動手段の全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部150は、電気移動手段の速力に伴う駆動部160の必要電圧を計算することができる。そして、制御部150は、計算された駆動部160の必要電圧に応じて駆動部160に前記必要電圧が供給されるように前記バッテリーパック110を制御することができる。
【0047】
一方、実施例による前記電気移動手段は、センサー部170をさらに含むことができる。
【0048】
前記センサー部170は、電気移動手段の各種動作及び条件をセンシングし、前記センシングされた情報を制御部150に伝送することができる。
【0049】
そして制御部150は、受信したセンシング情報を利用して前記電気移動手段を制御することができる。例えば、センサー部170は、電気移動手段が現在移動している所の傾斜角についての情報をセンシングし、その情報を制御部150に伝送することができる。そして制御部150は、傾斜角情報を受信して傾斜度が高い場合、駆動部160にさらに高い電圧が印加されるようにバッテリーパック110を制御することができる。
【0050】
実施例よって、前記制御部150は、電気移動手段の全般的な動作を制御するので、モーター制御部などに呼称することもできる。また、実施例によって前記制御部150は、電界效果トランジスター(FET:Field Effect Transistor)ゲートドライバー155を含むことができる。
【0051】
バッテリーパック110は、バッテリーセル111、アナログフロントエンド(AFE:Analog Front End;113)、マイクロ制御部(Micom;115)及びバッテリーパックスイッチ118、119を含むことができる。
【0052】
バッテリーセル111は、一つまたは二つ以上のバッテリーセルを含むことができ、充電可能な多様な二次電池が使用されうる。例えば、バッテリーセルに使用される二次電池は、ニッケル-カドミウム電池、鉛蓄電池、ニッケル-水素電池(NiMH:Nickel Metal Hybride Battery)、リチウム-イオン電池、リチウムポリマー電池などであり得るが、これに限定されるものではない。
【0053】
AFE113は、バッテリーセル111に連結されて、バッテリーセル111の充電及び放電のための制御を遂行することができる。
【0054】
AFE113は、バッテリーパック110内部の電流の流れ状態のようなバッテリーセル111の充電・放電状態、電圧、電流、温度、残余電力量、寿命、充電状態などをモニタリングすることができる。
【0055】
そして、AFE113はバッテリーセル111の状態を感知したデータをマイクロ制御部115に伝送することができる。
【0056】
前記感知データは、温度データ、電圧データ、電流データなどでありえるが、これに限定するものではない。
【0057】
一方、AFE113は、バッテリーセル111の電圧を使用して動作することができる。そして、AFE113はマイクロ制御部115から命令信号を受信して、受信した命令信号に応じて充電制御信号または放電制御信号を生成し、バッテリーパックスイッチ118、119のオン/オフ状態を制御することができる。
【0058】
実施例よって、AFE113は複数のAFE113が互いに直列に連結されて構成することもでき、AFE113が単一ICで構成することも可能である。
【0059】
マイクロ制御部115は、バッテリーパック110の全般的な動作を制御することができる。例えばマイクロ制御部115は、AFE113の動作を制御し、AFE113からモニタリングデータを収集することができる。
【0060】
そしてマイクロ制御部115は、それに連結された他の構成要素を制御することができる。例えば、バッテリーセル111の各セルの電圧に偏差が発生した場合、マイクロ制御部115は各セルの電圧が一定になるようにAFE113でセルバランシング動作を制御できるようにすることができる。
【0061】
また、例えば、バッテリーセル111が過充電または過放電状態の場合、マイクロ制御部115は、バッテリーセル111の充電または放電動作が中止されるように制御することができる。
【0062】
充電スイッチ119及び放電スイッチ118は、バッテリーセル111と外部端子P+との間の大電流経路(High Current Psth)に直列に形成されており、充電電流及び放電電流の流れを制御するスイッチである。
【0063】
充電スイッチ119は、充電電流を遮断し、放電スイッチ118は放電電流を遮断することができる。このような充電スイッチ119及び放電スイッチ118それぞれは、電界效果トランジスターを含んで構成することができ、それぞれのスイッチは上述したようにマイクロ制御部115によって制御することができる。
【0064】
また、各スイッチは、寄生ダイオードをさらに含むことができる。下記では、説明の便宜のために前記充電スイッチ119は、C-FET(Charge FET)、放電スイッチ118は、D-FET(Discharge FET)に指称することができる。
【0065】
一方、バッテリーパック110の端子部Pは、バッテリーセル111を充電する充電器または外部器機と連結することができる。ここで、外部器機とは、バッテリーセル111に貯蔵された電気エネルギーを消費する負荷を意味し、本発明の一実施例による電気移動手段の場合には、駆動部160が外部器機になり得る。
【0066】
端子部Pは、陽極端子P+と陰極端子P−とを具備する。端子部Pに充電器が連結されると、充電が行われることができる。充電の間、陽極端子P+を介して電流が流入され、陰極端子P−を介して電流が出てゆく。そして、端子部Pに外部器機が連結されると、放電を行うことができる。放電の間、陽極端子P+を介して電流が出て行き、陰極端子P-を介して電流を流入することができる。
【0067】
また、前記バッテリーパック110は、図1に示されたように分類機(Shunt Resistor;117)のような構成要素をさらに含むことができる。
【0068】
一方、前記電気移動手段はノイズ除去部130をさらに含むことができる。
【0069】
前記ノイズ除去部130は、バッテリーパック110、負荷部160とそれぞれ並列に連結されることができる。すなわち、前記ノイズ除去部130は、バッテリーパック110の端子部Pの陽極端子P+と陰極端子P−との間に連結することができる。
【0070】
ノイズ除去部130は、駆動部160のモーターから発生するノイズを除去するもので、大容量キャパシタを通じて具現することができる。このため、以下では説明の便宜のためにノイズ除去部130は、ノイズ除去用キャパシタと混用して使用することができる。
【0071】
そして、電気移動手段は、電気自転車、電気バイク及び電気自動車のうちいずれか一つであり得る。
【0072】
このような場合に、電気移動手段でバッテリーパック110の接触不良が発生してバッテリーパック110と負荷部160及び/またはユーザーインターフェース部120との間の連結が切れることがある。例えば、電気移動手段の走行中に平坦でない路面などによって電気移動手段に衝撃が発生する場合に、バッテリーパック110の接触不良が発生し得る。すなわち、前記バッテリーパック110が電気移動手段から分離することができる。この場合、電気移動手段のバッテリーパック110が負荷部160及びユーザーインターフェース部120に供給していた電源供給が中断されうる。
【0073】
このように電気移動手段のバッテリーパック110の接触不良が発生した場合、モーターのような駆動部160の場合には電源供給が中断されても加速ペダル(アクセル)または自転車のペダルのような駆動手段を利用して駆動することができる。
【0074】
そして、バッテリーパック110の接触不良が解消された後には、前記駆動部160に電源供給が再び行われることができる。
【0075】
しかし、ユーザーインターフェース部120の場合には、電源供給が一度中断されると、バッテリーパック110の接触不良が解消された後にユーザーが再度電源スイッチを押す前まで電源が供給されない。すなわち、計器盤のようなユーザーインターフェース部120の場合には電源供給が遮断されて消えた場合に、バッテリーパック110から再度電源が供給されてもユーザーがスイッチを手で直接押して電源をつけなければ再び使用することができなくなる。
【0076】
図2は、本発明の一実施例による電気移動手段のブロック構成図の一例である。
【0077】
図2を参照すれば、本発明の一実施例による電気移動手段は、充電・放電の可能なバッテリーパック210、前記バッテリーパック210から電源の供給を受けて駆動される負荷部260、前記バッテリーパック210から電源の供給を受けて駆動されるユーザーインターフェース部220、前記ユーザーインターフェース部220に連結された補助貯蔵部230、前記補助貯蔵部230と前記駆動部260との間に連結されたスイッチング部240、及び前記電気移動手段の全般的な動作を制御する制御部250を含むことができる。そして、電気移動手段は電気自転車、電気バイク及び電気自動車のうちいずれか一つであり得る。
【0078】
以下、本発明の一実施例による電気移動手段について調べて見る。この時、上記図1で説明した電気移動手段の構成要素等についての説明は別途の言及がなくとも矛盾する内容ではないかぎり、図2で例示された本発明の一実施例による電気移動手段に適用することができる。
【0079】
負荷部260は駆動部、例えばモーターを含むことができる。また、前記ユーザーインターフェース部220は、電子計器盤などを含むことができる。そして、前記電子計器盤220は、あらかじめ設定された情報をユーザーの入力またはあらかじめ設定された条件にしたがってディスプレイ部にディスプレイすることができる。実施例したがって前記ユーザーインターフェース部220はHMIであり得る。
【0080】
前記負荷部260及び前記ユーザーインターフェース部220は、バッテリーパック210の接触不良が発生していない場合、バッテリーパック210から電源の供給を受けて、あらかじめ設定された条件にしたがって動作することができる。
【0081】
例えば、負荷部260は入力を受けた電源にしたがってモーターを駆動し、所定の速力で電気移動手段を駆動させることができる。そしてユーザーインターフェース部220は、バッテリーパック210から入力を受けた電源を利用してディスプレイ部に所定の情報をディスプレイすることができる。
【0082】
また、例えば、ユーザーはユーザーインターフェース部220の入力部を介して電気移動手段の動作を設定するか、またはディスプレイ部にディスプレイされる情報を設定することも可能である。
【0083】
そして、制御部250は、前記電気移動手段の全般的な動作を制御することができる。例えば、制御部250は、電気移動手段の速力による駆動部260の必要電圧を計算することができる。
【0084】
そして、制御部250は、計算された駆動部260の必要電圧に応じて駆動部260に前記必要電圧が供給されるように前記バッテリーパック210を制御することができる。これについての具体的な説明は後述する。
【0085】
一方、前記電気移動手段は、センサー部270をさらに含むことができる。また、前記制御部250は、電界效果トランジスター(FET;Field Effect Transistor)ゲートドライバー255を含むことができる。
【0086】
一方、バッテリーパック210は、バッテリーセル211、アナログフロントエンド(AFE:Analog Front End;213)、マイクロ制御部(Micom;215)及びバッテリーパックスイッチ218、219を含むことができる。
【0087】
バッテリーセル211は、一つまたは二つ以上のバッテリーセルを含むことができ、充電可能な多様な二次電池を使用することができる。そして、AFE213は、バッテリーセル211に連結されて、バッテリーセル211の充電及び放電のための制御を遂行することができる。
【0088】
AFE213は、バッテリーパック210内部の電流流れの状態のようなバッテリーセル211の充電・放電状態、電圧、電流、温度、残余電力量、寿命、充電状態などをモニタリングすることができる。
【0089】
そしてAFE213は、バッテリーセル211の状態を感知したデータをマイクロ制御部215に伝送することができる。
【0090】
そしてAFE213は、マイクロ制御部215から命令信号を受信し、受信した命令信号に応じて充電制御信号または放電制御信号を生成してバッテリーパックスイッチ218、219のオン/オフ状態を制御することができる。
【0091】
マイクロ制御部215は、バッテリーパック210の全般的な動作を制御することができる。例えば、マイクロ制御部215は、AFE213の動作を制御し、AFE213からモニタリングデータを収集することができる。そしてマイクロ制御部215は、それに連結された他の構成要素を制御することができる。
【0092】
充電スイッチ219及び放電スイッチ218は、バッテリーセル211と外部端子P+との間の大電流経路に直列に形成されて、充電電流及び放電電流の流れを制御するスイッチである。
【0093】
充電スイッチ219は充電電流を遮断し、放電スイッチ218は放電電流を遮断することができる。このような充電スイッチ219及び放電スイッチ218それぞれは電界效果トランジスターFETを含んで構成することができ、それぞれのスイッチは、上述したようにマイクロ制御部215によって制御することができる。
【0094】
一方、バッテリーパック210の端子部Pは、バッテリーセル211を充電する充電器または外部器機に連結することができる。ここで、外部器機とは、上記図1に係わる部分で説明したように、バッテリーセル211に貯蔵された電気エネルギーを消費する負荷を意味し、本発明の一実施例による電気移動手段の場合には、駆動部260が外部器機になり得る。
【0095】
端子部Pは、陽極端子P+及び陰極端子P-を具備する。端子部Pに充電器が連結されると、充電が行うことができる。そして、端子部Pに外部器機が連結されると、放電が行うことができる。
【0096】
前記バッテリーパック210は、図2に示されたように分類機217のような構成要素をさらに含むことができる。
【0097】
一方、本発明の一実施例による電気移動手段は、補助貯蔵部230をさらに含むことができる。
【0098】
前記補助貯蔵部230は、電気移動手段のバッテリーパック210の接触不良が発生した場合に前記ユーザーインターフェース部220に補助電圧を供給する役目を遂行することができる。
【0099】
例えば、電気移動手段が衝撃などによってバッテリーパック210が分離されるなどの接触不良が発生しえる。この時、制御部250は、前記バッテリーパック210の接触不良が発生したか否かを判断することができる。
【0100】
そして、バッテリーパック210の接触不良が発生した場合、制御部250は補助貯蔵部230が前記ユーザーインターフェース部220に補助電圧を供給するように補助貯蔵部230を制御することができる。この時、制御部250はバッテリーパック210の接触不良が発生した場合に補助貯蔵部230にユーザーインターフェース部210に補助電圧を供給せよと指示する情報を含むメッセージまたは信号を伝送することができる。
【0101】
一方、この時、制御部250はバッテリーパック電圧モニター部250を含むことができる。すなわち、制御部250はバッテリーパック210の電圧を測定してバッテリーパック210の陽極端子P+及び/または陰極端子P−の接触不良が発生したか否かを判断することができる。
【0102】
また、バッテリーパック電圧モニター部250は、バッテリーパック210の陽極端子P+と陰極端子P−との間の電圧を周期的にまたはあらかじめ設定された条件を満足する場合にモニタリングすることができる。
【0103】
そして、バッテリーパック210の陽極端子P+と陰極端子P−との間の電圧が、第1時点と第2時点においての差があらかじめ設定された第1大きさΔV1以上の場合、バッテリーパック電圧モニター部250は、前記バッテリーパック210の接触不良が発生したものと判断することができる。
【0104】
例えば、バッテリーパック210の電圧が第1時点に15Vであったが、電圧降下が発生して第2時点にバッテリーパック210の端子部Pで電圧が0Vに下がって電圧差が15Vになった場合、バッテリーパック電圧モニター部250は、前記バッテリーパック210の接触不良が発生したものと判断することができる。
【0105】
一方、前記制御部250は、バッテリーパック210の接触不良が発生した場合に、補助貯蔵部230が充電電圧をユーザーインターフェース部220にのみ提供するようにスイッチング部240を制御することができる。
【0106】
すなわち、本発明の一実施例による電気移動手段の補助貯蔵部230は、ユーザーインターフェース部220に連結されることができる。そして、前記補助貯蔵部230と負荷部260との間には、スイッチング部240が位置することができる。この時、バッテリーパック210の接触不良が発生したものと制御部250が判断した場合、制御部250は、補助貯蔵部230と負荷部260との間のスイッチング部240をオフにして前記補助貯蔵部230の電圧が負荷部260に流れ込むことを防止することができる。
【0107】
これは、上述したように負荷部(駆動部)260の場合には、電源供給が中断されても加速ペダルまたは自転車のペダルのような駆動手段を利用して駆動することができる反面、ユーザーインターフェース部220の場合には、電源供給が一度中断されると、バッテリーパック210の接触不良が解消された後にユーザーが再び電源スイッチを押す前まで電源が供給されないからである。
【0108】
すなわち、ユーザーインターフェース部220が駆動部260に比べてバッテリーパック210から電源の供給が遮断された場合にも補助電圧の供給によって電源を維持する必要性がさらに大きいからである。
【0109】
一方、前記スイッチング部240は、D-FETを含んで構成されることができ、実施例にしたがって寄生ダイオードをさらに含むこともできる。
【0110】
前記補助貯蔵部230は、バッテリーパック210に並列に連結されて、バッテリーパック210から電圧を受信して貯蔵することができる。そして補助貯蔵部230は、バッテリーパック210の接触不良が発生した場合にも貯蔵している電圧を利用して前記ユーザーインターフェース部220に電源を供給することができる。
【0111】
また、前記補助貯蔵部230は、バッテリーパック210の接触不良が発生していない場合にノイズ除去部であり得る。すなわち、補助貯蔵部230は、バッテリーパック210、負荷部260とそれぞれ並列に連結することができる。すなわち、前記補助貯蔵部230は、バッテリーパック210の端子部Pの陽極端子P+と陰極端子P−との間に連結することができる。この時、補助貯蔵部230は、駆動部260のモーターから発生するノイズを除去するために(大容量)キャパシタを通じて具現することができる。
【0112】
このため、補助貯蔵部230は、バッテリーパック210の接触不良が発生していない場合には、ノイズ除去部として動作するが、バッテリーパック210の接触不良が発生した場合には、ユーザーインターフェース部220への補助電源として動作することができる。このために、本発明の一実施例による電気移動手段は、補助貯蔵部230と駆動部260との間にスイッチング部240をさらに含み、バッテリーパック210の接触不良が発生した場合、前記スイッチング部240をオフにして、補助貯蔵部230がユーザーインターフェース部220の補助電源として動作できるようにすることができる。
【0113】
また、制御部250は、バッテリーパック210の接触不良が発生した以後に、バッテリーパック210の接触不良が解除されたか否かを判断することができる。例えば、バッテリーパック210が衝撃などによって分離された後、ユーザーが再びバッテリーパック210を電気移動手段に接触させるなどによってバッテリーパック210の接触不良を解消することができる。
【0114】
この時、制御部250は、バッテリーパック210の接触不良が解消されたものと判断された場合に、補助貯蔵部230がユーザーインターフェース部220に電源を供給することを遮断し、バッテリーパック210によって電源が供給されるように制御することができる。
【0115】
例えば、制御部250は、バッテリーパック210の電圧を測定してバッテリーパック210の陽極端子P+及び/または陰極端子P−の接触不良が解消されたかどうかを判断することができる。
【0116】
また、バッテリーパック電圧モニター部250は、バッテリーパック210の陽極端子P+と陰極端子P−との間の電圧を周期的にまたはあらかじめ設定された条件を満足する場合にモニタリングすることができる。
【0117】
そして、バッテリーパック210の陽極端子P+と陰極端子P−との間の電圧が第3時点と第4時点とで、差があらかじめ設定された第2大きさΔV2以上の場合、バッテリーパック電圧モニター部250は前記バッテリーパック210の接触不良が発生したものと判断することができる。
【0118】
例えば、バッテリーパック210の電圧が第3時点に0Vであったが、電圧の上昇が発生して第4時点でバッテリーパック210の端子部Pで電圧が15Vに上昇して電圧差が15Vになった場合、バッテリーパック電圧モニター部250は前記バッテリーパック210の接触不良が解消されたものと判断することができる。この時、前記バッテリーパック210の接触不良が発生したものと判断するための電圧差の第1大きさΔV1と、前記バッテリーパック210の接触不良が解除されたものと判断するための電圧差の第2大きさΔV2は、互いに同一であり得るが、互いに異なる場合もあり得る。
【0119】
例えば、バッテリーパック210の接触不良が発生したものと判断する基準をもう少し低くするために第1大きさΔV1が第2大きさΔV2よりも大きくすることができ、その反対の場合も可能であることは勿論である。
【0120】
一方、バッテリーパック210の接触不良が解消されたものと判断された場合、制御部250は、補助貯蔵部230がユーザーインターフェース部220のみに電圧を提供するようにしたことを解除するためにスイッチング部240を制御することができる。
【0121】
すなわち、制御部250は補助貯蔵部230と駆動部260との間のスイッチング部240をオンにすることができる。この場合、補助貯蔵部230は上述したようにバッテリーパック210、及び駆動部260にそれぞれ並列に連結されてノイズ除去部として動作することができる。
【0122】
一方、バッテリーパック210の接触不良が発生した場合にも動作ができるように前記制御部250は、補助貯蔵部230に貯蔵された電圧によって駆動することができる。
【0123】
また、制御部250は図示されたように、バッテリーパック電圧モニター部250と電気移動手段の全般的な動作を制御するモーター制御部253、そしてFETゲートドライバー255をさらに含むことができる。図示された例では三つの制御部が図示されているが、これに限定されるものではなく、一つの制御部が上述した三つの制御部の動作をすべて遂行することもできることは勿論である。
【0124】
図3は、本発明の一実施例による電気移動手段の概略構成図である。
【0125】
図3を参照すれば、本発明の一実施例による電気移動手段は、バッテリーパック310、ユーザーインターフェース部320、補助貯蔵部330、スイッチング部340、制御部350、及び負荷部/駆動部360を含むことができる。
【0126】
それぞれの構成要素の動作については前記図2に係わる説明部分で具体的に説明されたので、各構成要素について概略的に調べて見る。
【0127】
本発明の一実施例による電気移動手段において、バッテリーパック310は負荷部360及びユーザーインターフェース部320に電源を供給することができる。そして、バッテリーパック310に連結された補助貯蔵部330は、バッテリーパック310の正常動作中に補助電圧を貯蔵することができる。
【0128】
また、補助貯蔵部330は、負荷部/駆動部360に連結されてモーターのノイズを除去するノイズ除去部として動作することができ、この時、補助貯蔵部330は(大容量)キャパシタを通じて具現することができる。
【0129】
この時、バッテリーパック310の接触不良が発生した場合、制御部350はこれを感知することができる。そして制御部350は、スイッチング部340を制御して補助貯蔵部330がユーザーインターフェース部320に補助電源を供給するように制御することができる。すなわち、制御部350は、スイッチング部340をオフにして補助貯蔵部330の電圧が負荷部/駆動部360に提供しないようにすることができる。この具体的な動作は、前記図2に係わる部分で説明したので、具体的な説明は略する。
【0130】
以後、バッテリーパック310の接触不良が解消されたか否かを制御部350が判断し、バッテリーパック310の接触不良が解消された場合、制御部350はスイッチング部340をオンにし、バッテリーパック310の電源が負荷部/駆動部360に提供するように制御することができる。この具体的な動作は、前記図2に係わる部分で説明したので、具体的な説明は略する。
【0131】
図4は、本発明の一実施例による電気移動手段の制御方法のフローチャートの一例である。
【0132】
図4を参照すれば、410段階で制御部は、バッテリーパックの接触不良が発生したか否かを判断することができる。例えば、制御部はバッテリーパックの端子部Pの陽極端子P+と陰極端子P−との間の電圧を、第1時点と第2時点でそれぞれ測定し、測定された電圧差があらかじめ設定された値以上であるか否かによって判断することができる。
【0133】
もしも、バッテリーパックの接触不良が発生したものと判断された場合、420段階で制御部は、補助貯蔵部と負荷部/駆動部との間のスイッチング部をオフにすることができる。これにより補助貯蔵部の電圧は、ユーザーインターフェース部に提供され、補助貯蔵部の電圧を一定の水準以上に維持してユーザーインターフェース部の電源がオフになることを防止することができる。
【0134】
以後、430段階で制御部は、バッテリーパックの接触不良が解消されたかどうかを判断することができる。例えば、制御部は、バッテリーパックの端子部Pの陽極端子P+と陰極端子P−との間の電圧を第3時点と第4時点でそれぞれ測定し、測定された電圧差があらかじめ設定された値以上であるか否かによって判断することができる。
【0135】
もしも、バッテリーパックの接触不良が解消されたと判断された場合、440段階で制御部は、補助貯蔵部と負荷部/駆動部との間のスイッチング部をオフにすることができる。これにより補助貯蔵部の電圧がユーザーインターフェース部に提供されることが中断され、バッテリーパックによって負荷部/駆動部及びユーザーインターフェース部に電源が供給することができる。そして、前記補助貯蔵部は、ノイズ除去部として動作することができる。
【0136】
本明細書及び図面に開示された実施例は、技術の内容を分かりやすく説明して、理解のために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。これに開示された実施例等以外にも本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であるということは本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に自明である。
【符号の説明】
【0137】
210 バッテリーパック、
220 ユーザーインターフェース部、
230 補助貯蔵部、
240 スイッチング部、
250 制御部、
260 負荷部/駆動部
図1
図2
図3
図4