特許第6720141号(P6720141)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6720141
(24)【登録日】2020年6月19日
(45)【発行日】2020年7月8日
(54)【発明の名称】カーボンナノチューブのソート
(51)【国際特許分類】
   C08L 65/00 20060101AFI20200629BHJP
   C08K 3/02 20060101ALI20200629BHJP
   C08G 61/12 20060101ALI20200629BHJP
   H01L 51/05 20060101ALI20200629BHJP
   H01L 51/30 20060101ALI20200629BHJP
   H01L 51/40 20060101ALI20200629BHJP
   H01L 29/786 20060101ALI20200629BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20200629BHJP
   B82Y 30/00 20110101ALI20200629BHJP
   B82Y 40/00 20110101ALI20200629BHJP
   C01B 32/172 20170101ALI20200629BHJP
【FI】
   C08L65/00
   C08K3/02
   C08G61/12
   H01L29/28 100A
   H01L29/28 250E
   H01L29/28 250G
   H01L29/28 310E
   H01L29/28 310J
   H01L29/78 618B
   H01L29/78 618A
   B82Y30/00
   B82Y40/00
   C01B32/172
【請求項の数】14
【全頁数】118
(21)【出願番号】特願2017-507821(P2017-507821)
(86)(22)【出願日】2015年8月7日
(65)【公表番号】特表2017-534696(P2017-534696A)
(43)【公表日】2017年11月24日
(86)【国際出願番号】IB2015056035
(87)【国際公開番号】WO2016024196
(87)【国際公開日】20160218
【審査請求日】2018年8月7日
(31)【優先権主張番号】14180678.6
(32)【優先日】2014年8月12日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】62/045,045
(32)【優先日】2014年9月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/048,812
(32)【優先日】2014年9月11日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/164,590
(32)【優先日】2015年5月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508020155
【氏名又は名称】ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
(73)【特許権者】
【識別番号】316014571
【氏名又は名称】ザ ボード オブ トラスティーズ オブ ザ レランド スタンフォード ジュニア ユニバーシティ
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100182534
【弁理士】
【氏名又は名称】バーナード 正子
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ジェナン バオ
(72)【発明者】
【氏名】レイ ティン
(72)【発明者】
【氏名】ライ イン−チー
(72)【発明者】
【氏名】ホゥイリアン ワン
(72)【発明者】
【氏名】パスカル アヨ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ヴァイツ
【審査官】 横山 法緒
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0158946(US,A1)
【文献】 特表2014−503445(JP,A)
【文献】 特開2013−141631(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08L 65/00
C08K 3/02
C08G 61/12
C01B 32/172
B82Y 30/00
B82Y 40/00
H01L 21/336
H01L 29/786
H01L 51/05
H01L 51/30
H01L 51/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体の単層カーボンナノチューブ、半導体ポリマー及び溶媒Aを含有する組成物(組成物A)の製造方法であって、該製造方法は、半導体の単層カーボンナノチューブ及び金属性の単層カーボンナノチューブ、半導体ポリマー及び溶媒Bを含有する組成物(組成物B)から、組成物Aを分離する工程を含み、ここで前記半導体ポリマーは、0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有し、溶媒A及び溶媒Bは、芳香族又は複素芳香族の溶媒を含有し、前記組成物Aは、金属性単層カーボンナノチューブを実質的に全く含まないか、又は組成物A中に金属性単層カーボンナノチューブが存在する場合、組成物Aの半導体の単層カーボンナノチューブ/金属性単層カーボンナノチューブの質量比は、組成物Bの半導体の単層カーボンナノチューブ/金属性単層カーボンナノチューブの質量比よりも大きく、
前記半導体ポリマーは、式:
【化1】
の単位を少なくとも1個有するポリマーであり、
前記式中、
b及びcは相互に独立して、1、2、3、4、5、又は6であり、
a及びdは相互に独立して、0、1、2、3、又は4であり、
1はそれぞれ、H、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、C2〜100アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−C1〜100アルキル、C(O)−C5〜12シクロアルキル、及びC(O)−OC1〜100アルキルから成る群から選択され、
ここで、
1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRab、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、N[C(O)Ra][C(O)Rb]、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜40個の置換基によって置換されていてよく、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRab、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、N[C(O)Ra][C(O)Rb]、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRa、又はNRa−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRab、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、N[C(O)Ra][C(O)Rb]、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、O−C1〜60アルキル、O−C2〜60アルケニル、O−C2〜60アルキニル、O−C5〜8シクロアルキル、O−C6〜14アリール、O−5〜14員環のヘテロアリール、−[O−SiRSidSieo−RSif、NR56、ハロゲン、及びO−C(O)−R5から成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、RSifは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、O−C1〜60アルキル、O−C2〜60アルケニル、O−C2〜60アルキニル、O−C5〜8シクロアルキル、O−C6〜14アリール、O−5〜14員環のヘテロアリール、−[O−SiRSigSihp−RSii、NR5060、ハロゲン、及びO−C(O)−R50から成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、O−Si(CH33、NR500600、ハロゲン、及びO−C(O)−R500から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRcd、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、N[C(O)Rc][C(O)Rd]、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRcd、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、N[C(O)Rc][C(O)Rd]、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、C5〜8シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRc、又はNRc−COによって置き換えられていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRcd、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、N[C(O)Rc][C(O)Rd]、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
c、及びRdは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルから成る群から選択され、
Sij、RSik、及びRSilは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、−[O−SiRSimSinq−RSio、NR78、ハロゲン、及びO−C(O)−R7から成る群から選択され、
ここで、
qは、1〜50の整数であり、
Sim、RSin、RSioは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、−[O−SiRSipSiqr−RSir、NR7080、ハロゲン、及びO−C(O)−R70から成る群から選択され、
ここで、
rは、1〜50の整数であり、
Sip、RSiq、RSirは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、O−Si(CH33、NR700800、ハロゲン、及びO−C(O)−R700から成る群から選択され、
7、R8、R70、R80、R700、及びR800は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、
1、及びL2は相互に独立して、C6〜18アリーレン、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化3】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR31、OC(O)−R31、C(O)−OR31、C(O)−R31、NR3132、NR31−C(O)R32、C(O)−NR3132、N[C(O)R31][C(O)R32]、SR31、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化4】
は、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−R41、C(O)−NR4142、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
31、R32、R41、及びR42は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRi、又はNRi−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
Siv、RSiw、RSixは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
i、及びRjは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
k、及びRlは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
3、及びL4は、相互に独立して、C6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR91、OC(O)−R91、C(O)−OR91、C(O)−R91、NR9192、NR91−C(O)R92、C(O)−NR9192、N[C(O)R91][C(O)R92]、SR91、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R9によって置換されていてよく、
ここで、
91、及びR92は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRnm、N[C(O)Rn][C(O)Rm]、SRn、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRm、又はNRm−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Siy、RSiz、RSiaaは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
m、及びRnは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
o、及びRpは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
前記組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ及び金属性単層カーボンナノチューブの合計/半導体ポリマーの質量比は、0.25/1〜3/1の範囲にある、前記製造方法。
【請求項2】
前記半導体ポリマーが、0.6〜1.7eVの範囲にあるバンドギャップを有する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の製造方法であって、
1はそれぞれ、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜40個の置換基によって置換されていてよく、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、及びRSifは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、C5〜8シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRc、又はNRc−COによって置き換えられていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
c、及びRdは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルから成る群から選択され、
Sij、RSik、及びRSilは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSimSinq−RSioから成る群から選択され、
ここで、
qは、1〜50の整数であり、
Sim、RSin、RSioは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSipSiqr−RSirから成る群から選択され、
ここで、
rは、1〜50の整数であり、
Sip、RSiq、RSirは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
7、R8、R70、R80、R700、及びR800は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよい、
前記製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の製造方法であって、
1はそれぞれ、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORa、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、RSifは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよい、
前記製造方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の製造方法であって、
1はそれぞれ、C1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORa、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、RSifは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよい、
前記製造方法。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれか1項に記載の製造方法であって、
1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化7】
から成る群からそれぞれ選択され、
上記式中、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR31、OC(O)−R31、C(O)−OR31、C(O)−R31、NR3132、NR31−C(O)R32、C(O)−NR3132、SR31、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化8】
は、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−R41、C(O)−NR4142、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
31、R32、R41、及びR42は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRi、又はNRi−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
Siv、RSiw、RSixは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
i、及びRjは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
k、及びRlは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR91、OC(O)−R91、C(O)−OR91、C(O)−R91、NR9192、NR91−C(O)R92、C(O)−NR9192、SR91、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R9によって置換されていてよく、
ここで、
91、及びR92は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRnm、N[C(O)Rn][C(O)Rm]、SRn、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRm、又はNRm−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Siy、RSiz、RSiaaは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
m、及びRnは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
o、及びRpは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい、
前記製造方法。
【請求項7】
請求項1から5までのいずれか1項に記載の製造方法であって、
1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化9】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化10-1】
【化10-2】
から成る群から選択され、
上記式中、
104、及びR105は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR104、及びR105は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
u、及びRvは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜4個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化11】
は、C1〜30アルキル、C(O)−R41、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
41はそれぞれ、C1〜30アルキルであり、
3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化12-1】
【化12-2】
からなる群から選択され、
ここで、
104、及びR105は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR104、及びR105は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
u、及びRvは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜3個の置換基R9によって置換されていてよい、
前記製造方法。
【請求項8】
請求項1から5までのいずれか1項に記載の製造方法であって、
1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化13】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化14-1】
【化14-2】
から成る群から選択され、
上記式中、
104、及びR105は独立して、H、及びC1〜20アルキルから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜4個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化15】
は非置換であり、
3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化16】
から成る群から選択され、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1個の置換基R9によって置換されていてよい、
前記製造方法。
【請求項9】
b及びcが相互に独立して、1、2、3、又は4であり、
a及びdが相互に独立して、0、1、又は2である、
請求項1から8までのいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項10】
b及びcが相互に独立して、1、2、又は3であり、
a及びdが相互に独立して、0、又は1である、
請求項1から8までのいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項11】
電子デバイスを形成する方法であって、請求項1に記載の方法により得られた組成物Aを、電子デバイスの前駆体に適用することによって層を形成する工程を含む、前記方法。
【請求項12】
電子デバイスを製造するための、請求項1に記載の方法により得られた組成物Aの使用
【請求項13】
前記電子デバイスが、有機電界効果トランジスタ(OFET)である、請求項12に記載の使用
【請求項14】
半導体層を形成するための、請求項1に記載の方法により得られた組成物Aの使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体の単層カーボンナノチューブ及び半導体ポリマーを含有する組成物の製造方法;半導体の単層カーボンナノチューブ及び半導体ポリマーを含有する組成物;半導体の単層カーボンナノチューブ及び半導体ポリマーを含有する層を有する電子デバイス;並びに半導体層を形成するための、半導体の単層カーボンナノチューブ及び半導体ポリマーを含有する組成物の使用;に関する。
【0002】
単層カーボンナノチューブ(SWNT:single-walled carbon nanotube)は、チューブの直径、及び包まれる角度に応じて金属的又は半導体的な特性を示す。SWNTの数多くの適用、例えば有機光電池(OPV:organic photovoltaic)デバイス、及び有機電界効果トランジスタ(OFET:organic field effect transistor)は特に、最小の金属性SWNT不純物を有する半導体のSWNTを必要としている。残念ながら、SWNTのための現行の成長法(例えばアーク放電法、又はレーザーアブレーション)は全て、半導体のSWNTと、金属性SWNTとの混合物を作り出してしまう。
【0003】
半導体のSWNTと、金属性SWNTを分離するための方法は幾つか知られているが、その大部分は、大規模工業法には未だ適していない。効率的な方法は、半導体のSWNTと、金属性SWNTをポリマーによって分散させ、それから遠心分離することに基づく。
【0004】
Nish, A.、Hwang, J.-Y.、Doig, J.、Nicholas, R. J.は、Nat. Nano 2007, 2, 640〜646において、SWNTのための分散剤としてフルオレン単位を含有するポリマー及びコポリマーを幾つか記載している。分散剤としてのポリ(9,9−ジオクチル−フルオレニル−2,7−ジイル)(PFO)が、最も高い選択性を示す。
【0005】
Berton, N.、Lemasson, F.、Tittmann, J.、Suerzl, N.、Hennrich, F.、Kappes, M.M.、Mayor, M.は、Chem. Mat. 2011, 23, 2237〜2249において、ナフタレン、アントラセン、及びアントラキノンのスペーサーによって分離されたフルオレン単位又はカルバゾール単位のいずれかを含有するコポリマーを幾つか、SWNTのための分散剤として記載している。
【0006】
Tange, M.、Okazaki, T.、Iijima, S.は、J. Am. Chem. Soc. 2011, 133, 11908〜11911において、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−alt−ベンゾチアジアゾール)(F8BT)、及びポリ(9,9−ジ−n−ドデシルフルオレン)(PFD)を、SWNTのための分散剤として記載している。特にF8BTは、直径の大きい(1.3nm超)SWNTを選択的に分離する。
【0007】
Akazaki, K.、Toshimitsu, F.、Ozawa, H.、Fujigaya T.、Nakashima, N.はJ. Am. Chem. Soc. 2012, 134, 12700〜12707において、12種のコポリマー(9,9−ジオクチルフルオレン−2,7−ジイル)x((R)−又は(S)−2,2’−ジメトキシ−1,1’−ビナフタレン−6,6−ジイル)yをSWNTのための分散剤として記載しており、ここでx及びyは、コポリマーの組成比である。
【0008】
Jakubka, F.、Schiessl, S.P.、Martin, S.、Englert, J.M.、Hauke, F.、Hirsch A.、Zaumseil, J.は、ACS Marco Lett. 2012, 1, 815〜819において、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン)、及びポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−co−ベンゾチアジアゾール)を、SWNTのための分散剤として記載している。
【0009】
Mistry, K.S.、Larsen, B.A.、Blackburn, J.L.は、ACS Nano 2013, 7, 2231〜2239において、ポリ[(9,9−ジオクチルフルオレニル−2,7−ジイル)−alt−co−(6,6’−(2,2’−ビピリジン))]、及びポリ[(9,9−ジヘキシルフルオレニル−2,7−ジイル)−co−(9,10−アントラセン)]を、平均直径1.3nmのSWNTをレーザー蒸発させるための分散剤として記載している。
【0010】
Qian, L.、Xu, W.、Fan, X.、Wang, C.、Zhang, J.、Zhao, J.、Cui, Z.は、J. Phys. Chem. 2013, C117, 18243〜18250において、市販のアーク放電SWNTから、直径が大きなSWNTを選択的に分離するために、9,9−ジオクチルフルオレン−co−ビチオフェンをSWNTのための分散剤として記載している。
【0011】
Wang, H.、Mei, J.、Liu, P.、Schmidt, K.、Jimenez-Oses, G.、Osuna, S.、Fang, L.、Tassone, C.T.、Zoombelt, A.P.、Sokolov, A.N.、Houk K.N.、Toney, M.F.、Bao, Z.は、ACS Nano 2013, 7, 2659〜2668において、ポリ(ジチアフルバレン−フルオレン−co−m−チオフェン)を、1.1〜1.8nmのアーク放電SWNTから半導体のSWNTを分離するための分散剤として記載している。
【0012】
Berton, N.、Lemasson, F.、Poschlad, A.、Meded, V.、Tristram F.、Wenzel, W.、Hennrich, F.、Kappes, M.M.、Mayor, M.は、Small 2014, 10, 360〜367において、2,7−フルオレン単位をそれぞれ有するが、ピリジル基の接続性によって変化するポリ(フルオレン−alt−ピリジン)コポリマーを記載しており、またポリ(カルバゾール−alt−ピリジン)コポリマーを、直径が大きい(1nm超〜最大1.3nm)SWNTを選択的に分離するためのSWNT用分散剤として記載している。
【0013】
遠心分離に基づく分離工程における、SWNTのための分散剤としての半導体ポリマーは特に有用である。それと言うのも、半導体ポリマーと半導体のSWNTとを含有する遠心分離法の生成物は、有機デバイス、例えば有機電界効果トランジスタ(OFET)の製造に直接使用できるからである。
【0014】
Lee, H. W.、Yoon, Y.、Park, S.、Oh, J. H.、Hong, S.、Liyanage, L. S.、Wan, H.、Morishita, S.、Patil, N.、Park, Y. J.、Park, J. J.、Spakowitz, A.、Galli, G.、Gygi, F.、Wong, P. H.-S.、Tok, J. B.-H.、Kim, J. M.、Bao, Z.は、Nat. Commun. 2011, 2, 541〜548において、レジオ規則性(regioregular)ポリ(3−アルキルチオフェン)をSWNT用分散剤として記載しており、これは一般的に半導体材料として有機電子デバイス、例えば有機電界効果トランジスタ(OFET)で使用されるものである。レジオ規則性ポリ(3−アルキルチオフェン)、及び半導体のSWNTを含有するトランジスタが記載されている。
【0015】
米国特許出願公開第2012/0104328号公報(US 2012/0104328)は、チオフェン環と、このチオフェン環に結合された炭化水素側鎖とを有する、ポリチオフェン誘導体を記載している。ポリチオフェン誘導体と、半導体のSWNTとを含有するトランジスタが記載されている。
【0016】
Smithson, C、Wu, Y.、Wigglesworth, T.、Gardner, S.、Thu, S.、Nie H.-Y.は、Organic Electronics 2014, 15, 2639〜2646において、ジケトピロロピロール−クアテルチオフェンの半導体コポリマーと、ソート(選別)されていないSWNTとを用いた、有機薄膜トランジスタの製造を記載している。
【0017】
本発明の課題は、半導体の単層カーボンナノチューブと、半導体ポリマーとを含有する組成物であって、電子デバイス、好ましくは有機電界効果トランジスタ(OFET)において半導体層を形成するために適しており、かつ高い電荷担体移動度、及び高いオン/オフ比を示すOFETにつながる組成物の製造方法を提供することであった。
【0018】
この課題は、請求項1に記載の製造方法、請求項14に記載の組成物、請求項15に記載の方法、請求項16に記載の電子デバイス、及び請求項18に記載の使用によって解決される。
【0019】
本発明による方法は、半導体の単層カーボンナノチューブ、半導体ポリマー及び溶媒Aを含有する組成物(組成物A)の製造方法であって、この製造方法は、半導体の単層カーボンナノチューブ及び金属性単層カーボンナノチューブ、半導体ポリマー並びに溶媒Bを含有する組成物(組成物B)から、組成物Aを分離する工程を含み、ここで半導体ポリマーは、0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有し、溶媒A及び溶媒Bは、芳香族、又は複素芳香族の溶媒を含有する。
【0020】
バンドギャップとは、最高占有軌道(HOMO:highest occupied molecular orbital)と、最低空軌道(LUMO:lowest unoccupied molecular orbital)とのエネルギー差である。バンドギャップ(Egopt)は、以下の等式を用いて半導体ポリマーの吸収onset(λonset)から特定される:
Egopt[eV]=プランク定数[eV s]×光の速さ[nm s-1]/λonset[nm]
ここで半導体ポリマーの吸収onset(λonset)は25℃で、半導体ポリマーの薄膜UV−Vis−NIRスペクトルから特定され、吸収曲線の屈曲の最も赤にシフトした点における接線と、基準線(吸収度または吸光度=0)との交点での波長を表す。
【0021】
図5は、半導体ポリマーの吸収onset(λonset)を、25℃における半導体ポリマーの薄膜UV−Vis−NIRスペクトルからどのように特定するかを説明している。
【0022】
半導体ポリマーは好ましくは、0.6〜1.7eVの範囲にあるバンドギャップを有する。半導体ポリマーはさらにより好ましくは、0.8〜1.6eVの範囲にあるバンドギャップを有する。半導体ポリマーは最も好ましくは、1.0〜1.5eVの範囲にあるバンドギャップを有する。
【0023】
芳香族溶媒は、ベンゼン、ナフタレン、ビフェニル、及びこれらの混合物から成る群から選択することができ、これらのベンゼン、ナフタレン、及びビフェニルは、ハロゲン、C1〜20アルキル、C2〜20アルキニル、C5〜12シクロアルキル、CN、NO2、OH、SH、NR10002000、CHO、CO−C1〜20アルキル、COO−C1〜20アルキル、CONR10002000、O−C1〜20アルキル、S−C1〜20アルキル、O−C2〜20アルケニル、及びO−C2〜20アルキニルから成る群から独立して選択される1〜4個の置換基によって置換されていてよく、これらのベンゼン、ナフタレン、及びビフェニルは、−CH2−CH2−CH2−、又は−CH2−CH2−CH2−CH2−とともに環化していてよく、これらの−CH2−CH2−CH2−、又は−CH2−CH2−CH2−CH2−は、C1〜20アルキル、又はO−C1〜20アルキルによって置換されていてよく、又はここで−CH2−CH2−CH2−、又は−CH2−CH2−CH2−CH2−のCH2基の1個又は2個は、O、S、又はN−R1000によって置き換えられていてよく、ここでR1000、及びR2000は相互に独立してそれぞれ、H、又はC1〜20アルキルであり、
ここでC1〜20アルキルは、1個以上のハロゲンによって置換されていてよい。
【0024】
芳香族溶媒の例は、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、1,2,3−トリメチルベンゼン、1,2,4−トリメチルベンゼン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン(オルト−ジクロロベンゼン)、1,3−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、インダン、テトラリン、メトキシベンゼン(アニソール)、エチルベンゼン、1,2−ジエチルベンゼン、1,3−ジエチルベンゼン、1,4−ジエチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、1−メチルナフタレン、2−メチルナフタレン、及び1−クロロナフタレンである。
【0025】
複素芳香族溶媒は、チオフェン、フラン、ピリジン、ピロール、ピリミジン、及びこれらの混合物から成る群から選択することができ、これらのチオフェン、フラン、ピリジン、ピロール、及びピリミジンは、ハロゲン、C1〜20アルキル、C2〜20アルキニル、C5〜12シクロアルキル、CN、NO2、OH、SH、NR10002000、CHO、CO−C1〜20アルキル、COO−C1〜20アルキル、CONR10002000、O−C1〜20アルキル、S−C1〜20アルキル、O−C2〜20アルケニル、及びO−C2〜20アルキニルから成る群から独立して選択される1〜4個の置換基によって置換されていてよく、これらのチオフェン、フラン、ピリジン、ピロール、及びピリミジンは、−CH2−CH2−CH2−、又は−CH2−CH2−CH2−CH2−とともに環化していてよく、これらの−CH2−CH2−CH2−、又は−CH2−CH2−CH2−CH2−は、C1〜20アルキル、又はO−C1〜20アルキルによって置換されていてよく、又はここで−CH2−CH2−CH2−、又は−CH2−CH2−CH2−CH2−のCH2基の1個又は2個は、O、S、又はN−R1000によって置き換えられていてよく、ここでR1000、及びR2000は相互に独立してそれぞれ、H、又はC1〜20アルキルであり、
ここでC1〜20アルキルは、1個以上のハロゲンによって置換されていてよい。
【0026】
複素芳香族溶媒の例は、チオフェン、2−メチルチオフェン、3−メチルチオフェン、ピリジン、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、4−メチルピリジン、2,4−ジメチルピリジン、及び2,4,6−トリメチルピリジンである。
【0027】
溶媒Bは好ましくは、芳香族溶媒を含有する。
【0028】
溶媒Bはより好ましくは、溶媒Bの質量に対して芳香族溶媒を少なくとも40質量%含有し、この芳香族溶媒は、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、1,2,3−トリメチルベンゼン、1,2,4−トリメチルベンゼン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン(オルト−ジクロロベンゼン)、1,3−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、インダン、テトラリン、メトキシベンゼン(アニソール)、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0029】
溶媒Bはさらにより好ましくは、溶媒Bの質量に対して芳香族溶媒を少なくとも60質量%含有し、この芳香族溶媒は、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン(オルト−ジクロロベンゼン)、インダン、テトラリン、メトキシベンゼン(アニソール)、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0030】
溶媒Bは最も好ましくは、溶媒Bの質量に対して芳香族溶媒を少なくとも80質量%含有し、この芳香族溶媒は、トルエン、メシチレン、クロロベンゼン、オルト−ジクロロベンゼン、メトキシベンゼン(アニソール)、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0031】
溶媒Bは特に、トルエンである。
【0032】
組成物Bは好ましくは、半導体の単層カーボンナノチューブと、金属性単層カーボンナノチューブの質量の合計に対して、半導体の単層カーボンナノチューブを20〜95質量%、及び金属性単層カーボンナノチューブを80〜5質量%含有する。
【0033】
組成物Bはより好ましくは、半導体の単層カーボンナノチューブと、金属性単層カーボンナノチューブの質量の合計に対して、半導体の単層カーボンナノチューブを50〜90質量%、及び金属性単層カーボンナノチューブを50〜10質量%含有する。
【0034】
組成物Bは最も好ましくは、半導体の単層カーボンナノチューブと、金属性単層カーボンナノチューブの質量の合計に対して、半導体の単層カーボンナノチューブを60〜80質量%、及び金属性単層カーボンナノチューブを40〜20質量%含有する。
【0035】
組成物Bは特に、半導体の単層カーボンナノチューブと、金属性単層カーボンナノチューブの質量の合計に対して、半導体の単層カーボンナノチューブを65〜85質量%、及び金属性単層カーボンナノチューブを35〜25質量%含有する。
【0036】
好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ、及び金属性単層カーボンナノチューブの直径は、0.5〜5nmの範囲にある。より好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ、及び金属性単層カーボンナノチューブの直径は、0.8〜2.5nmの範囲にある。最も好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ、及び金属性単層カーボンナノチューブの直径は、1.0〜2.0nmの範囲にある。
【0037】
好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ、及び金属性単層カーボンナノチューブの合計の濃度は、組成物Bの質量に対して0.001〜3質量%の範囲にある。より好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ、及び金属性単層カーボンナノチューブの合計の濃度は、組成物Bの質量に対して0.01〜2質量%の範囲にある。最も好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ、及び金属性単層カーボンナノチューブの合計の濃度は、組成物Bの質量に対して0.1〜1質量%の範囲にある。
【0038】
好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ及び金属性単層カーボンナノチューブの合計/半導体ポリマーの質量比は、0.01/1〜10/1の範囲にある。好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ及び金属性単層カーボンナノチューブの合計/半導体ポリマーの質量比は、0.05/1〜5/1の範囲にある。より好ましくは、組成物Bにおける半導体の単層カーボンナノチューブ及び金属性単層カーボンナノチューブの合計/半導体ポリマーの質量比は、0.25/1〜3/1の範囲にある。
【0039】
組成物Bは例えば、溶媒Bを、半導体の単層カーボンナノチューブ及び金属性単層カーボンナノチューブの混合物と混合することによって製造できる。半導体の単層カーボンナノチューブと金属性のカーボンナノチューブとの混合物は、当業者に公知の方法、例えばアーク放電、レーザーアブレーション、又は炭素含有分子の接触分解(CVD)で製造することができる。
【0040】
好ましくは、半導体の単層カーボンナノチューブと金属性単層カーボンナノチューブとの混合物は、アーク放電によって製造する。
【0041】
組成物Bは通常、分離工程の前に、超音波を用いて混合する。
【0042】
組成物Aは好ましくは、遠心分離法によって組成物Bから分離する。遠心分離法で使用する角速度は好ましくは、1,000rpm〜100,000rpmの範囲にある。遠心分離法で使用する角速度はより好ましくは、5,000rpm〜50,000rpmの範囲にある。遠心分離法で使用する角速度はさらにより好ましくは、10,000rpm〜30,000rpmの範囲にある。遠心分離法で使用する角速度は最も好ましくは、12,000rpm〜25,000rpmの範囲にある。
【0043】
あらゆる適切な種類の遠心分離が、遠心分離法で使用できる(例えばマイクロ遠心分離、高速遠心分離、及び超遠心分離)。高速遠心分離を使用するのが好ましい。
【0044】
遠心分離法は通常、0〜100℃の温度、より好ましくは0〜50℃の温度、さらにより好ましくは0〜30℃の温度、最も好ましくは5〜20℃の温度、特に10〜20℃の温度で行う。
【0045】
遠心分離法は、組成物Aを得るためには、上澄み液体(これは場合によっては、溶媒で希釈されていることがある)を集めた後に行うのが好ましい。
【0046】
溶媒Aは好ましくは、芳香族溶媒を含有する。
【0047】
溶媒Aはより好ましくは、溶媒Aの質量に対して芳香族溶媒を少なくとも40質量%含有し、この芳香族溶媒は、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、1,2,3−トリメチルベンゼン、1,2,4−トリメチルベンゼン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン(オルト−ジクロロベンゼン)、1,3−ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、インダン、テトラリン、メトキシベンゼン(アニソール)、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0048】
溶媒Aはさらにより好ましくは、溶媒Aの質量に対して芳香族溶媒を少なくとも60質量%含有し、この芳香族溶媒は、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、1,3,5−トリメチルベンゼン(メシチレン)、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベンゼン(オルト−ジクロロベンゼン)、インダン、テトラリン、メトキシベンゼン(アニソール)、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0049】
溶媒Aは最も好ましくは、溶媒Aの質量に対して芳香族溶媒を少なくとも80質量%含有し、この芳香族溶媒は、トルエン、メシチレン、クロロベンゼン、オルト−ジクロロベンゼン、メトキシベンゼン(アニソール)、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0050】
溶媒Aは特に、トルエンである。
【0051】
組成物Aは、金属性単層カーボンナノチューブを実質的に全く含まないか、又は組成物A中に金属性単層カーボンナノチューブが存在する場合、組成物Aの半導体の単層カーボンナノチューブ/金属性単層カーボンナノチューブの質量比は、組成物Bの半導体の単層カーボンナノチューブ/金属性単層カーボンナノチューブの質量比よりも大きい。
【0052】
半導体ポリマーは好ましくは、式:
【化1】
又は式:
【化2】
の単位を少なくとも1個有するポリマーであり、
前記式中、
b及びcは相互に独立して、1、2、3、4、5、又は6であり、
a及びdは相互に独立して、0、1、2、3、又は4であり、
n及びmは相互に独立して、0、1、2、3、又は4であり、
1はそれぞれ、H、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、C2〜100アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−C1〜100アルキル、C(O)−C5〜12シクロアルキル、及びC(O)−OC1〜100アルキルから成る群から選択され、
ここで、
1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRab、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、N[C(O)Ra][C(O)Rb]、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜40個の置換基によって置換されていてよく、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRab、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、N[C(O)Ra][C(O)Rb]、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRa、又はNRa−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRab、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、N[C(O)Ra][C(O)Rb]、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、O−C1〜60アルキル、O−C2〜60アルケニル、O−C2〜60アルキニル、O−C5〜8シクロアルキル、O−C6〜14アリール、O−5〜14員環のヘテロアリール、−[O−SiRSidSieo−RSif、NR56、ハロゲン、及びO−C(O)−R5から成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、RSifは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、O−C1〜60アルキル、O−C2〜60アルケニル、O−C2〜60アルキニル、O−C5〜8シクロアルキル、O−C6〜14アリール、O−5〜14員環のヘテロアリール、−[O−SiRSigSihp−RSii、NR5060、ハロゲン、及びO−C(O)−R50から成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、O−Si(CH33、NR500600、ハロゲン、及びO−C(O)−R500から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRcd、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、N[C(O)Rc][C(O)Rd]、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRcd、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、N[C(O)Rc][C(O)Rd]、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、C5〜8シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRc、又はNRc−COによって置き換えられていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRcd、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、N[C(O)Rc][C(O)Rd]、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
c、及びRdは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルから成る群から選択され、
Sij、RSik、及びRSilは、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、−[O−SiRSimSinq−RSio、NR78、ハロゲン、及びO−C(O)−R7から成る群から選択され、
ここで、
qは、1〜50の整数であり、
Sim、RSin、RSioは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、−[O−SiRSipSiqr−RSir、NR7080、ハロゲン、及びO−C(O)−R70から成る群から選択され、
ここで、
rは、1〜50の整数であり、
Sip、RSiq、RSirは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、O−Si(CH33、NR700800、ハロゲン、及びO−C(O)−R700から成る群から選択され、
7、R8、R70、R80、R700、及びR800は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、
1、及びL2は、相互に独立して、C6〜18アリーレン、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化3】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR31、OC(O)−R31、C(O)−OR31、C(O)−R31、NR3132、NR31−C(O)R32、C(O)−NR3132、N[C(O)R31][C(O)R32]、SR31、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化4】
は、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−R41、C(O)−NR4142、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
31、R32、R41、及びR42は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRi、又はNRi−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
Siv、RSiw、RSixは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
i、及びRjは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
k、及びRlは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
3、及びL4は、相互に独立して、C6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR91、OC(O)−R91、C(O)−OR91、C(O)−R91、NR9192、NR91−C(O)R92、C(O)−NR9192、N[C(O)R91][C(O)R92]、SR91、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R9によって置換されていてよく、
ここで、
91、及びR92は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRnm、N[C(O)Rn][C(O)Rm]、SRn、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRm、又はNRm−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Siy、RSiz、RSiaaは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
m、及びRnは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
o、及びRpは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
Aは、
【化5】
から成る群から選択され、
かつ
Bは、
【化6-1】
【化6-2】
から成る群から選択され、
上記式中、
Xはそれぞれ、O、S、又はNR1であり、
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、B1、B2、B3、B4、B5、B6、又はB7は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよく、
2はそれぞれ、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR21、OC(O)−R21、C(O)−OR21、C(O)−R21、NR2122、NR21−C(O)R22、C(O)−NR2122、N[C(O)R21][C(O)R22]、SR21、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びOHから成る群から選択され、
ここで、
21、及びR22は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRe、又はNRe−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Sis、RSit、及びRSiuは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
e、及びRfは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
g、及びRhは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0053】
ハロゲンは、F、Cl、Br、及びIであり得る。
【0054】
1〜4アルキル、C1〜10アルキル、C1〜20アルキル、C1〜30アルキル、C1〜36アルキル、C1〜50アルキル、C1〜60アルキル、及びC1〜100アルキルは、分枝鎖状、又は非分枝鎖状であり得る。C1〜4アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、及びtertブチルである。C1〜10アルキルの例は、C1〜4アルキル、n−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、n−(1−エチル)プロピル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−(2−エチル)ヘキシル、n−ノニル、及びn−デシルである。C1〜20アルキルの例は、C1〜10アルキル、及びn−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、及びn−イコシル(C20)である。C1〜30アルキル、C1〜36アルキル、C1〜50アルキル、C1〜60アルキル、及びC1〜100アルキルの例は、C1〜20アルキル、及びn−ドコシル(C22)、n−テトラコシル(C24)、n−ヘキサコシル(C26)、n−オクタコシル(C28)、及びn−トリアコンチル(C30)である。
【0055】
2〜10アルケニル、C2〜20アルケニル、C2〜30アルケニル、C2〜60アルケニル、及びC2〜100アルケニルは、分枝鎖状、又は非分枝鎖状であり得る。C2〜10アルケニルの例は、ビニル、プロペニル、cis−2−ブテニル、trans−2−ブテニル、3−ブテニル、cis−2−ペンテニル、trans−2−ペンテニル、cis−3−ペンテニル、trans−3−ペンテニル、4−ペンテニル、2−メチル−3−ブテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、及びドセニルである。C2〜20アルケニルの例は、C2〜10アルケニル、及びリノレイル(C18)、リノレニル(C18)、オレイル(C18)、及びアラキドニル(C20)である。C2〜30アルケニル、C2〜60アルケニル、及びC2〜100アルケニルの例は、C2〜20アルケニル、及びエルシル(C22)である。
【0056】
2〜10アルキニル、C2〜20アルキニル、C2〜30アルキニル、C2〜60アルキニル、及びC2〜100アルキニルは、分枝鎖状、又は非分枝鎖状であり得る。C2〜10アルキニルの例は、エチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニル、オクチニル、ノニニル、及びデシニルである。C2〜20アルキニル、C2〜30アルキニル、C2〜60アルキニル、及びC2〜100アルキニルの例は、C2〜10アルキニル、及びウンデシニル、ドデシニル、ウンデシニル、ドデシニル、トリデシニル、テトラデシニル、ペンタデシニル、ヘキサデシニル、ヘプタデシニル、オクタデシニル、ノナデシニル、及びイコシニル(C20)である。
【0057】
5〜6シクロアルキルの例は、シクロペンチル、及びシクロヘキシルである。C5〜8シクロアルキルの例は、C5〜6シクロアルキル、及びシクロヘプチル、及びシクロオクチルである。C5〜12シクロアルキルは、C5〜8シクロアルキル、及びシクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、及びシクロドデシルである。
【0058】
6〜10アリールの例は、フェニル、
【化7】
である。
【0059】
6〜14アリールの例は、C6〜10アリール、及び
【化8-1】
【化8-2】
である。
【0060】
6〜18アリールの例は、C6〜14アリール、及び
【化9】
である。
【0061】
5〜10員環のヘテロアリールは、5〜10員環の単環式又は多環式の、例えば二環式、三環式、若しくは四環式の環系であり、この環系は、複素芳香族環を少なくとも1個有し、かつ非芳香族環(この環は=Oによって置換されていてよい)も有することができる。
【0062】
5〜14員環のヘテロアリールは、5〜14員環の単環式又は多環式の、例えば二環式、三環式、若しくは四環式の環系であり、この環系は、複素芳香族環を少なくとも1個有し、かつ非芳香族環(この環は=Oによって置換されていてよい)も有することができる。
【0063】
5〜20員環のヘテロアリールは、5〜20員環の単環式又は多環式の、例えば二環式、三環式、若しくは四環式の環系であり、この環系は、複素芳香族環を少なくとも1個有し、かつ非芳香族環(この環は=Oによって置換されていてよい)も有することができる。
【0064】
5〜10員環のヘテロアリールの例は、以下のものである:
【化10-1】
【化10-2】
【0065】
5〜14員環のヘテロアリールの例は、5〜10員環のヘテロアリールについて挙げた例、及び以下のものである:
【化11-1】
【化11-2】
【0066】
5〜20員環のヘテロアリールの例は、5〜14員環のヘテロアリールについて挙げた例、及び以下のものである:
【化12-1】
【化12-2】
上記式中、
100、及びR101は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR100、及びR101は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORq、OC(O)−Rq、C(O)−ORq、C(O)−Rq、NRqr、NRq−C(O)Rr、C(O)−NRqr、N[C(O)Rq][C(O)Rr]、SRq、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORq、OC(O)−Rq、C(O)−ORq、C(O)−Rq、NRqr、NRq−C(O)Rr、C(O)−NRqr、N[C(O)Rq][C(O)Rr]、SRq、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORq、OC(O)−Rq、C(O)−ORq、C(O)−Rq、NRqr、NRq−C(O)Rr、C(O)−NRqr、N[C(O)Rq][C(O)Rr]、SRq、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORq、OC(O)−Rq、C(O)−ORq、C(O)−Rq、NRqr、NRq−C(O)Rr、C(O)−NRqr、N[C(O)Rq][C(O)Rr]、SRq、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
q、及びRrは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜18アリーレンは、6〜18員環の単環式又は多環式の、例えば二環式、三環式、若しくは四環式の環系であり、この環系は、炭素芳香族環を少なくとも1個有し、かつ非芳香族環(この環は=Oによって置換されていてよい)も有することができる。
【0067】
6〜18アリーレンの例は、
【化13】
であり、
上記式中、
102、及びR103は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR102、及びR103は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORs、OC(O)−Rt、C(O)−ORs、C(O)−Rs、NRst、NRs−C(O)Rt、C(O)−NRst、N[C(O)Rs][C(O)Rt]、SRs、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORs、OC(O)−Rt、C(O)−ORs、C(O)−Rs、NRst、NRs−C(O)Rt、C(O)−NRst、N[C(O)Rs][C(O)Rt]、SRs、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORs、OC(O)−Rt、C(O)−ORs、C(O)−Rs、NRst、NRs−C(O)Rt、C(O)−NRst、N[C(O)Rs][C(O)Rt]、SRs、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORs、OC(O)−Rt、C(O)−ORs、C(O)−Rs、NRst、NRs−C(O)Rt、C(O)−NRst、N[C(O)Rs][C(O)Rt]、SRs、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
s、及びRtは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、5〜20員環の単環式又は多環式の、例えば二環式、三環式、若しくは四環式の環系であり、この環系は、複素芳香族環を少なくとも1個有し、かつ非芳香族環(この環は=Oによって置換されていてよい)も有することができる。
【0068】
5〜20員環のヘテロアリーレンの例は、以下のものである:
【化14-1】
【化14-2】
【化14-3】
【化14-4】
上記式中、
104、及びR105は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR104、及びR105は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Rv、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
u、及びRvは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0069】
5〜12員環の環系は、R100とR101、R102とR103のそれぞれ、R104とR105のそれぞれが結合している原子に加えて、CH2、O、S、及びNRwから成る群から選択される環員を有することができ、ここでRwはそれぞれ、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択される。
【0070】
0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有する半導体ポリマーは好ましくは、式(1)及び/又は(5)の単位を、ポリマーの質量に対して少なくとも60質量%含有する。
【0071】
0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有する半導体ポリマーはより好ましくは、式(1)及び/又は(5)の単位を、ポリマーの質量に対して少なくとも80質量%含有する。
【0072】
0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有する半導体ポリマーはさらにより好ましくは、式(1)及び/又は(5)の単位を、ポリマーの質量に対して少なくとも95質量%含有する。
【0073】
半導体ポリマーは最も好ましくは、実質的に式(1)及び/又は(5)の単位から成る。
【0074】
b及びcは好ましくは、相互に独立して1、2、3、又は4である。b及びcはより好ましくは、相互に独立して1、2、又は3である。
【0075】
a及びdは好ましくは、相互に独立して0、1、2、又は3である。a及びdはより好ましくは、相互に独立して0、1、又は2である。a及びdはさらにより好ましくは、相互に独立して0、又は1である。最も好ましくは、a及びdは、0である。
【0076】
好ましくは、nは0、1、又は2であり、mは0、1、又は2である。より好ましくは、nは0、又は1であり、mは0、1、又は2である。最も好ましくは、nは0であり、mは0、1、又は2である。
【0077】
1は好ましくは、H、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、C2〜100アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜40個の置換基によって置換されていてよく、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRa、又はNRa−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、O−C1〜60アルキル、O−C2〜60アルケニル、O−C2〜60アルキニル、O−C5〜8シクロアルキル、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、及びRSifは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、及びRSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、C5〜8シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRc、又はNRc−COによって置き換えられていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
c、及びRdは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルから成る群から選択され、
Sij、RSik、及びRSilは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSimSinq−RSioから成る群から選択され、
ここで、
qは、1〜50の整数であり、
Sim、RSin、RSioは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、−[O−SiRSipSiqr−RSir、NR7080、ハロゲン、及びO−C(O)−R70から成る群から選択され、
ここで、
rは、1〜50の整数であり、
Sip、RSiq、RSirは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、O−Si(CH33、NR700800、ハロゲン、及びO−C(O)−R700から成る群から選択され、
7、R8、R70、R80、R700、及びR800は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよい。
【0078】
より好ましくは、R1はそれぞれ、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜40個の置換基によって置換されていてよく、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、及びRSifは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、C5〜8シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRc、又はNRc−COによって置き換えられていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
c、及びRdは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルから成る群から選択され、
Sij、RSik、及びRSilは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSimSinq−RSioから成る群から選択され、
ここで、
qは、1〜50の整数であり、
Sim、RSin、RSioは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSipSiqr−RSirから成る群から選択され、
ここで、
rは、1〜50の整数であり、
Sip、RSiq、RSirは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
7、R8、R70、R80、R700、及びR800は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよい。
【0079】
さらにより好ましくは、R1はそれぞれ、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORa、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、RSifは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−O−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよい。
【0080】
最も好ましくは、R1はそれぞれ、C1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORa、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、RSifは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよい。
【0081】
特にR1はそれぞれ、非置換のC1〜36アルキルである。
【0082】
1、及びL2は好ましくは、相互に独立して、C6〜18アリーレン、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化15】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR31、OC(O)−R31、C(O)−OR31、C(O)−R31、NR3132、NR31−C(O)R32、C(O)−NR3132、SR31、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化16】
は、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−R41、C(O)−NR4142、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
31、R32、R41、及びR42は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRi、又はNRi−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
Siv、RSiw、RSixは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
i、及びRjは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
k、及びRlは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0083】
より好ましくは、L1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化17】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR31、OC(O)−R31、C(O)−OR31、C(O)−R31、NR3132、NR31−C(O)R32、C(O)−NR3132、SR31、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化18】
は、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−R41、C(O)−NR4142、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
31、R32、R41、及びR42は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRi、又はNRi−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
Siv、RSiw、RSixは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
i、及びRjは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
k、及びRlは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0084】
さらにより好ましくは、L1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化19】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化20-1】
【化20-2】
からなる群から選択され、
ここで、
104、及びR105は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR104、及びR105は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
u、及びRvは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜4個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化21】
は、C1〜30アルキル、C(O)−R41、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
41はそれぞれ、C1〜30アルキルである。
【0085】
さらにより好ましくは、L1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化22】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化23-1】
【化23-2】
からなる群から選択され、
ここで、
104、及びR105は独立して、H、及びC1〜20アルキルから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜4個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化24】
は、非置換である。
【0086】
最も好ましくは、L1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化25】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化26】
であり、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは非置換であり、
ここで、
【化27】
は、非置換である。
【0087】
特にL1、及びL2は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化28】
であり、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは非置換である。
【0088】
好ましくはL3、及びL4は、相互に独立して、C6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR91、OC(O)−R91、C(O)−OR91、C(O)−R91、NR9192、NR91−C(O)R92、C(O)−NR9192、SR91、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R9によって置換されていてよく、
ここで、
91、及びR92は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRnm、N[C(O)Rn][C(O)Rm]、SRn、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRm、又はNRm−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Siy、RSiz、RSiaaは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
m、及びRnは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
o、及びRpは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0089】
より好ましくは、L3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR91、OC(O)−R91、C(O)−OR91、C(O)−R91、NR9192、NR91−C(O)R92、C(O)−NR9192、SR91、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R9によって置換されていてよく、
ここで、
91、及びR92は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRnm、N[C(O)Rn][C(O)Rm]、SRn、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRm、又はNRm−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Siy、RSiz、RSiaaは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
m、及びRnは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
o、及びRpは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0090】
さらにより好ましくは、L3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化29-1】
【化29-2】
からなる群から選択され、
上記式中、
104、及びR105は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR104、及びR105は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
u、及びRvは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜3個の置換基R9によって置換されていてよい。
【0091】
最も好ましくは、L3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化30】
からなる群から選択され、
上記式中、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1個の置換基R9によって置換されていてよい。
【0092】
特にL3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化31】
であり、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは非置換である。
【0093】
Aは好ましくは、
【化32】
から成る群から選択され、
上記式中、
Xはそれぞれ、O、S、又はNR1であり、
A1、A2、A3、及びA4は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよい。
【0094】
Aはより好ましくは、
【化33】
であり、
上記式中、
Xはそれぞれ、S、又はNR1であり、
A1及びA4は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよい。
【0095】
Aは最も好ましくは、
【化34】
であり、
ここで、
A4は、非置換である。
【0096】
Bは好ましくは、
【化35】
から成る群から選択され、
上記式中、
Xはそれぞれ、O、S、又はNR1であり、
B1、B2、B3、及びB4は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよい。
【0097】
Bはより好ましくは、
【化36】
であり、
上記式中、
Xはそれぞれ、S、又はNR1であり、
B1及びB4は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよい。
【0098】
Bは最も好ましくは、
【化37】
であり、
ここで、
B4は、非置換である。
【0099】
好ましくはR2はそれぞれ、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群から選択され、
ここで、
1〜30アルキルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
Sis、RSit、及びRSiuは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
e、及びRfは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
g、及びRhは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0100】
より好ましくは、R2はそれぞれ、非置換のC1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群から選択される。
【0101】
式:
【化38】
又は式:
【化39】
の単位を少なくとも1個含有する好ましいポリマーにおいて、
b及びcは相互に独立して、1、2、3、4、5、又は6であり、
a及びdは相互に独立して、0、1、2、3、又は4であり、
n及びmは相互に独立して、0、1、2、3、又は4であり、
1は、H、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、C2〜100アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜40個の置換基によって置換されていてよく、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRa、又はNRa−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、O−C1〜60アルキル、O−C2〜60アルケニル、O−C2〜60アルキニル、O−C5〜8シクロアルキル、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、及びRSifは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、及びRSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、C5〜8シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRc、又はNRc−COによって置き換えられていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
c、及びRdは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルから成る群から選択され、
Sij、RSik、及びRSilは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSimSinq−RSioから成る群から選択され、
ここで、
qは、1〜50の整数であり、
Sim、RSin、RSioは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、−[O−SiRSipSiqr−RSir、NR7080、ハロゲン、及びO−C(O)−R70から成る群から選択され、
ここで、
rは、1〜50の整数であり、
Sip、RSiq、RSirは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、O−C1〜30アルキル、O−C2〜30アルケニル、O−C2〜30アルキニル、O−C5〜6シクロアルキル、O−C6〜10アリール、O−5〜10員環のヘテロアリール、O−Si(CH33、NR700800、ハロゲン、及びO−C(O)−R700から成る群から選択され、
7、R8、R70、R80、R700、及びR800は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよい。
【0102】
1、及びL2は、相互に独立して、C6〜18アリーレン、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化40】
から成る群からそれぞれ選択され、 ,
ここで、
6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR31、OC(O)−R31、C(O)−OR31、C(O)−R31、NR3132、NR31−C(O)R32、C(O)−NR3132、SR31、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化41】
は、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−R41、C(O)−NR4142、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
31、R32、R41、及びR42は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRi、又はNRi−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
Siv、RSiw、RSixは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
i、及びRjは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
k、及びRlは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
3、及びL4は、相互に独立して、C6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
6〜18アリーレン、及び5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR91、OC(O)−R91、C(O)−OR91、C(O)−R91、NR9192、NR91−C(O)R92、C(O)−NR9192、SR91、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R9によって置換されていてよく、
ここで、
91、及びR92は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRnm、N[C(O)Rn][C(O)Rm]、SRn、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRm、又はNRm−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは独立して、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Siy、RSiz、RSiaaは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
m、及びRnは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
o、及びRpは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
Aは、
【化42】
から成る群から選択され、
かつ
Bは、
【化43】
から成る群から選択され、
上記式中、
Xはそれぞれ、O、S、又はNR1であり、
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、B1、B2、B3、B4、B5、B6、又はB7は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよく、
2はそれぞれ、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR21、OC(O)−R21、C(O)−OR21、C(O)−R21、NR2122、NR21−C(O)R22、C(O)−NR2122、N[C(O)R21][C(O)R22]、SR21、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びOHから成る群から選択され、
ここで、
21、及びR22は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRe、又はNRe−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Sis、RSit、及びRSiuは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
e、及びRfは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
g、及びRhは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0103】
式:
【化44】
又は式:
【化45】
の単位を少なくとも1個有するより好ましいポリマーにおいて、
b及びcは相互に独立して、1、2、3、4、5、又は6であり、
a及びdは相互に独立して、0、1、2、又は3であり、
n及びmは相互に独立して、0、1、2、3、又は4であり、
1はそれぞれ、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORa、OC(O)−Ra、C(O)−ORa、C(O)−Ra、NRa−C(O)Rb、C(O)−NRab、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜40個の置換基によって置換されていてよく、C1〜100アルキル、C2〜100アルケニル、及びC2〜100アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、及びRSifは独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、C2〜60アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜60アルキル、C2〜60アルケニル、及びC2〜60アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、C5〜8シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRc、又はNRc−COによって置き換えられていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、ORc、OC(O)−Rc、C(O)−ORc、C(O)−Rc、NRc−C(O)Rd、C(O)−NRcd、SRc、Si(RSij)(RSik)(RSil)、−O−Si(RSij)(RSik)(RSil)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
c、及びRdは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルから成る群から選択され、
Sij、RSik、及びRSilは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSimSinq−RSioから成る群から選択され、
ここで、
qは、1〜50の整数であり、
Sim、RSin、RSioは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSipSiqr−RSirから成る群から選択され、
ここで、
rは、1〜50の整数であり、
Sip、RSiq、RSirは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
7、R8、R70、R80、R700、及びR800は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、
1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化46】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR31、OC(O)−R31、C(O)−OR31、C(O)−R31、NR3132、NR31−C(O)R32、C(O)−NR3132、SR31、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化47】
は、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、C(O)−R41、C(O)−NR4142、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
31、R32、R41、及びR42は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRi、又はNRi−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORi、OC(O)−Rj、C(O)−ORi、C(O)−Ri、NRij、NRi−C(O)Rj、C(O)−NRij、N[C(O)Ri][C(O)Rj]、SRi、ハロゲン、CN、SiRSivSiwSix、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
Siv、RSiw、RSixは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
i、及びRjは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORk、OC(O)−Rl、C(O)−ORk、C(O)−Rk、NRkl、NRk−C(O)Rl、C(O)−NRkl、N[C(O)Rk][C(O)Rl]、SRk、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
k、及びRlは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR91、OC(O)−R91、C(O)−OR91、C(O)−R91、NR9192、NR91−C(O)R92、C(O)−NR9192、SR91、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びOHから成る群からそれぞれ選択される1〜6個の置換基R9によって置換されていてよく、
ここで、
91、及びR92は相互に独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRnm、N[C(O)Rn][C(O)Rm]、SRn、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRm、又はNRm−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORm、OC(O)−Rm、C(O)−ORm、C(O)−Rm、NRmn、NRm−C(O)Rn、C(O)−NRmn、N[C(O)Rm][C(O)Rn]、SRm、ハロゲン、CN、SiRSiySizSiaa、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Siy、RSiz、RSiaaは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
m、及びRnは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORo、OC(O)−Ro、C(O)−ORo、C(O)−Ro、NRop、NRo−C(O)Rp、C(O)−NRop、N[C(O)Ro][C(O)Rp]、SRo、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
o、及びRpは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
Aは、
【化48】
から成る群から選択され、
かつ
Bは、
【化49】
から成る群から選択され、
上記式中、
Xはそれぞれ、O、S、又はNR1であり、
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、B1、B2、B3、B4、B5、B6、又はB7は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよく、
2はそれぞれ、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、5〜20員環のヘテロアリール、OR21、OC(O)−R21、C(O)−OR21、C(O)−R21、NR2122、NR21−C(O)R22、C(O)−NR2122、N[C(O)R21][C(O)R22]、SR21、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びOHから成る群から選択され、
ここで、
21、及びR22は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜12シクロアルキル、C6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
5〜12シクロアルキルは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、C5〜12シクロアルキルの1個又は2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O、S、OC(O)、CO、NRe、又はNRe−COによって置き換えられていてよく、
6〜18アリール、及び5〜20員環のヘテロアリールは、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜6個の置換基によって置換されていてよく、
Sis、RSit、及びRSiuは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
ここで、
e、及びRfは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
g、及びRhは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0104】
式:
【化50】
又は式:
【化51】
の単位を少なくとも1個有するさらにより好ましいポリマーにおいて、
b及びcは相互に独立して、1、2、3、又は4であり、
a及びdは相互に独立して、0、1、又は2であり、
n及びmは相互に独立して、0、1、又は2であり、
1はそれぞれ、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORa、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜50アルキル、C2〜50アルケニル、及びC2〜50アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、RSifは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、C2〜30アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜30アルキル、C2〜30アルケニル、及びC2〜30アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、
1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化52】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化53-1】
【化53-2】
からなる群から選択され、
上記式中、
104、及びR105は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR104、及びR105は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
u、及びRvは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜4個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化54】
は、C1〜30アルキル、C(O)−R41、C(O)−OR41、及びCNから成る群からそれぞれ選択される1個又は2個の置換基R4によって置換されていてよく、
ここで、
41はそれぞれ、C1〜30アルキルであり、
3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化55-1】
【化55-2】
からなる群から選択され、
ここで、
104、及びR105は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群からそれぞれ選択されるか、又はR104、及びR105は、同じ原子に結合している場合、これらが結合している原子と一緒になって、5〜12員環の環系を形成し、
ここで、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜12員環の環系は、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORu、OC(O)−Ru、C(O)−ORu、C(O)−Ru、NRuv、NRu−C(O)Rv、C(O)−NRuv、N[C(O)Ru][C(O)Rv]、SRu、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
u、及びRvは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜3個の置換基R9によって置換されていてよく、
Aは、
【化56】
から成る群から選択され、
上記式中、
Xはそれぞれ、O、S、又はNR1であり、
A1、A2、A3、及びA4は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよく、
かつ
Bは、
【化57】
から成る群から選択され、
上記式中、
Xはそれぞれ、O、S、又はNR1であり、
B1、B2、B3、及びB4は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよく、
ここで、
2はそれぞれ、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群から選択され、
ここで、
1〜30アルキルは、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、5〜14員環のヘテロアリール、ORe、OC(O)−Re、C(O)−ORe、C(O)−Re、NRef、NRe−C(O)Rf、C(O)−NRef、N[C(O)Re][C(O)Rf]、SRe、ハロゲン、CN、SiRSisSitSiu、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、C1〜30アルキルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
Sis、RSit、及びRSiuは相互に独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、フェニル、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
e、及びRfは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜8シクロアルキル、C6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
5〜8シクロアルキルは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
6〜14アリール、及び5〜14員環のヘテロアリールは、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、C2〜10アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORg、OC(O)−Rg、C(O)−ORg、C(O)−Rg、NRgh、NRg−C(O)Rh、C(O)−NRgh、N[C(O)Rg][C(O)Rh]、SRg、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から独立して選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよく、
ここで、
g、及びRhは独立して、H、C1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜10アルキル、C2〜10アルケニル、及びC2〜10アルキニルは、ハロゲン、CN、及びNO2から成る群から選択される1〜5個の置換基によって置換されていてよい。
【0105】
式:
【化58】
又は式:
【化59】
の単位を少なくとも1個有するさらにさらにより好ましいポリマーにおいて、
b及びcが相互に独立して、1、2、又は3であり、
a及びdが相互に独立して、0、又は1であり、
nは、0又は1であり、
mは、0、1、又は2であり、
1はそれぞれ、C1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルから成る群から選択され、
ここで、
1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルは、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、5〜10員環のヘテロアリール、ORa、SRa、Si(RSia)(RSib)(RSic)、−O−Si(RSia)(RSib)(RSic)、ハロゲン、及びCNから成る群から独立して選択される1〜20個の置換基によって置換されていてよく、C1〜36アルキル、C2〜36アルケニル、及びC2〜36アルキニルの少なくとも2個のCH2基(ただし、隣接するCH2基ではない)は、O又はSによって置き換えられていてよく、
ここで、
a、及びRbは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、及びC6〜10アリールから成る群から選択され、
Sia、RSib、及びRSicは独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSidSieo−RSifから成る群から選択され、
ここで、
oは、1〜50の整数であり、
Sid、RSie、RSifは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び−[O−SiRSigSihp−RSiiから成る群から選択され、
ここで、
pは、1〜50の整数であり、
Sig、RSih、RSiiは独立して、H、C1〜30アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及びO−Si(CH33から成る群から選択され、
5、R6、R50、R60、R500、及びR600は独立して、H、C1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、C2〜20アルキニル、C5〜6シクロアルキル、C6〜10アリール、及び5〜10員環のヘテロアリールから成る群から選択され、
1〜20アルキル、C2〜20アルケニル、及びC2〜20アルキニルは、ハロゲン、及びCNから成る群から選択される1〜10個の置換基によって置換されていてよく、
1、及びL2は相互に独立して、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化60】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化61-1】
【化61-2】
からなる群から選択され、
上記式中、
104、及びR105は独立して、H、及びC1〜20アルキルから成る群からそれぞれ選択され、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1〜4個の置換基R3によって置換されていてよく、
ここで、
【化62】
は非置換であり、
3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、
ここで5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化63】
からなる群から選択され、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは、C1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群からそれぞれ選択される1個の置換基R9によって置換されていてよく、
Aは、
【化64】
であり、
上記式中、
Xはそれぞれ、S、又はNR1であり、
A1及びA4は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよく、
かつ
Bは、
【化65】
であり、
上記式中、
Xはそれぞれ、S、又はNR1であり、
B1及びB4は、1〜3個の置換基R2によって置換されていてよく、
ここで、
2はそれぞれ、非置換のC1〜30アルキル、及びハロゲンから成る群から選択される。
【0106】
式:
【化66】
又は式:
【化67】
の単位を少なくとも1個有する最も好ましいポリマーにおいて、
b及びcは相互に独立して、1、2、又は3であり、
a及びdは0であり、
nは0であり、
mは0、1、又は2であり、
1はそれぞれ、非置換のC1〜36アルキルであり、
2はそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレン、
【化68】
から成る群から選択され、
ここで、5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化69】
であり、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは非置換であり、
ここで、
【化70】
は、非置換であり、
3、及びL4は相互に独立してそれぞれ、5〜20員環のヘテロアリーレンであり、
ここで、5〜20員環のヘテロアリーレンは、
【化71】
であり、
ここで、
5〜20員環のヘテロアリーレンは非置換であり、
Aは、
【化72】
であり、
ここで、
A4は、非置換であり、
かつ
Bは、
【化73】
であり、
ここで、
B4は、非置換である。
【0107】
式(1)の単位を少なくとも1個有するポリマーは、式(5)の単位を少なくとも1個有するポリマーよりも好ましい。
【0108】
式(1)の単位を有する特に好ましいポリマーは、式:
【化74-1】
【化74-2】
【化74-3】
【化74-4】
の単位を少なくとも1個有するポリマーである。
式:
【化75】
又は
【化76】
の単位[上記式中、a、b、c、d、n、m、L1、L2、L3、L4、A、及びBは、先に規定した通りである]を少なくとも1個有するポリマーは、当業者に公知の方法によって、例えば公知のSuzuki型、又はStille型の共重合条件を用いて、製造することができる。
【0109】
例えば、式:
【化77】
の単位[上記式中、a、b、c、d、R1、L1、L2、L3、及びL4は、先に規定した通りである]を少なくとも1個有するポリマーは、式:
【化78】
の化合物[上記式中、b、c、R1、L3、及びL4は、式(1)の単位について規定した通りであり、Y1はそれぞれ、I、Br、Cl、又はO−S(O)2CF3である]を、式:
【化79】
及び/又は
【化80】
の化合物[上記式中、L1、L2、a、及びdは、式(1)の単位について規定したものであり、Za、及びZbは独立して、B(OZ1)(OZ2)、SnZ123
【化81】
から成る群からそれぞれ選択され、ここでZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、及びZ6は相互に独立してそれぞれ、H、又はC1〜4アルキルである]で処理することによって製造できる。
【0110】
例えば、式:
【化82】
の単位[上記式中、n、m、R1、L1、L2、A、及びBは、先に規定した通りである]を有するポリマーは、式:
【化83】
の化合物[上記式中、n、m、R1、L1、L2、A、及びBは、式(5)の単位について規定した通りであり、Y2はそれぞれ、I、Br、Cl、又はO−S(O)2CF3である]を、式:
【化84】
及び/又は
【化85】
の化合物[上記式中、L1、L2、n、及びmは、式(5)の単位について規定したものであり、Za、及びZbは独立して、B(OZ1)(OZ2)、SnZ123
【化86】
から成る群からそれぞれ選択され、ここでZ1、Z2、Z3、Z4、Z5、及びZ6は相互に独立してそれぞれ、H、又はC1〜4アルキルである]で処理することによって製造できる。
【0111】
a、及びZbは独立してそれぞれ、B(OZ1)(OZ2)、
【化87】
から成る群からそれぞれ選択され、
ここで、Z1、Z2、Z3、Z4、Z5、及びZ6は相互に独立してそれぞれ、H、又はC1〜4アルキルであり、
この反応は通常、触媒、好ましくはPd触媒(例えばPd(P(Ph)34、Pd(OAc)2、及びPd2(dba)3)、及び塩基(例えばK3PO4、Na2CO3、K2CO3、LiOH、及びNaOMe)の存在下で行う。Pd触媒に応じて、この反応はまた、ホスフィン配位子(例えばP(Ph)3、P(o−トリル)3、及びP(tert−Bu)3)の存在を必要とすることもある。この反応はまた通常、高温で行い、例えば40〜250℃の範囲、好ましくは60〜200℃の範囲の温度で行う。この反応は、適切な溶媒、例えばテトラヒドロフラン、トルエン、又はクロロベンゼンの存在下で行うことができる。この反応は通常、不活性ガス下で行う。
【0112】
a、及びZbが独立してSnZ123である場合(ここでZ1、Z2、及びZ3は相互に独立してそれぞれ、C1〜4アルキルである)、この反応は通常、触媒、好ましくはPd触媒(例えばPd(P(Ph)34、及びPd2(dba)3)の存在下で行う。Pd触媒に応じて、この反応はまた、ホスフィン配位子(例えばP(Ph)3、P(o−トリル)3、及びP(tert−Bu)3)の存在を必要とすることもある。この反応はまた通常、高温で行い、例えば40〜250℃の範囲、好ましくは60〜200℃の範囲の温度で行う。この反応は、適切な溶媒、例えばトルエン、又はクロロベンゼンの存在下で行うことができる。この反応は通常、不活性ガス下で行う。
【0113】
半導体の単層カーボンナノチューブ、半導体ポリマー及び溶媒Aを含有する組成物(組成物A)もまた、本発明の一部であり、ここで半導体ポリマーは、0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有し、溶媒Aは、芳香族又は複素芳香族の溶媒を含有する。
【0114】
組成物Aは好ましくは、本発明による方法によって得られる。
【0115】
電子デバイスを形成する方法もまた、本発明の一部であり、この方法は、半導体の単層カーボンナノチューブ、半導体ポリマー及び溶媒Aを含有する組成物(組成物A)を、電子デバイスの前駆体に適用する工程によって、半導体の単層カーボンナノチューブ及び半導体ポリマーを含有する層を形成する工程を有し、ここで半導体ポリマーは、0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有し、溶媒Aは、芳香族又は複素芳香族の溶媒を含有する。
【0116】
この層は、あらゆる適切な液体加工技術(例えばスピンコート、ブレード塗布、スロットダイコーティング、ドロップキャスト、スプレーコート、インクジェット、又は電子デバイスの前駆体を組成物A中に浸すこと)により、電子デバイスの前駆体に組成物Aを適用することによって形成できる。組成物Aは好ましくは、ブレード塗布、スロットダイコーティング、スプレーコート、又は電子デバイスの前駆体を組成物A中に浸すことによって適用する。組成物Aはより好ましくは、ブレード塗布、スロットダイコーティング、又は電子デバイスの前駆体を組成物A中に浸すことによって適用する。
【0117】
電子デバイスは、有機光電池デバイス(OPV:organic photovoltaic device)、有機電界効果トランジスタ(OFET:organic field-effect transistor)、有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)、又は有機光ダイオード(OPD:organic photodiode)であり得る。
【0118】
電子デバイスは好ましくは、有機光電池デバイス(OPV)、有機電界効果トランジスタ(OFET)、又は有機光ダイオード(OPD)であり得る。
【0119】
電子デバイスはより好ましくは、有機電界効果トランジスタ(OFET)である。
【0120】
電子デバイスは好ましくは、有機電界効果トランジスタ(OFET)であり、層は半導体層である。
【0121】
有機電界効果トランジスタは通常、誘電体層、半導体層、及び基板を有する。加えて、有機電界効果トランジスタは通常、ゲート電極、及びソース/ドレイン電極を有する。
【0122】
半導体層は好ましくは、5〜500nm、好ましくは10〜100nm、より好ましくは20〜50nmの厚さを有することができる。
【0123】
誘電体層は、誘電性材料を含有する。誘電性材料は、二酸化ケイ素若しくは酸化アルミニウム、又は有機ポリマー、例えばポリスチレン(PS)、ポリ(メチルメタクリレート)(PMMA)、ポリ(4−ビニルフェノール)(PVP)、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、ベンゾシクロブテン(BCB)、又はポリイミド(PI)であり得る。誘電体層は、10〜2000nm、好ましくは50〜1000nm、より好ましくは100〜800nmの厚さを有することができる。
【0124】
誘電体層は、誘電性材料に加えて、有機シラン誘導体、又は有機リン酸誘導体の自己組織化単分子層を有することができる。有機シラン誘導体の例は、オクチルトリクロロシランである。有機リン酸誘導体の例は、オクチルデシルリン酸である。誘電体層内に含まれる自己組織化単分子層は通常、半導体層と接触している。
【0125】
ソース/ドレイン電極は、あらゆる適切な有機若しくは無機のソース/ドレイン材料から作製できる。無機のソース/ドレイン材料の例は、金(Au)、銀(Ag)、クロム(Cr)、又は銅(Cu)であり、またこれらの金属を少なくとも1種含有する合金である。ソース/ドレイン電極は、1〜100nm、好ましくは20〜70nmの厚さを有することができる。
【0126】
ゲート電極は、あらゆる適切なゲート材料、例えば高度にドープされたシリコン、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、酸化インジウムスズ、又は金(Au)、又はこれらの金属を少なくとも1種含有する合金から作製できる。ゲート電極は、1〜200nm、好ましくは5〜100nmの厚さを有することができる。
【0127】
基板は、あらゆる適切な基板、例えばガラス、又はプラスチック基板、例えばポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、及びポリエチレンナフタレート(PEN)であり得る。有機電界効果トランジスタの設計に応じて、ゲート電極、例えば高度にドープされたシリコンもまた、基板として働くことができる。
【0128】
有機電界効果トランジスタは、当業者に公知の方法によって製造できる。
【0129】
例えば、ボトムゲート・トップコンタクト型の有機電界効果トランジスタは、以下のように製造できる:誘電性材料(例えばAl23、又は二酸化ケイ素)を、適切な堆積法(例えば原子層堆積、又は熱蒸着)によって、ゲート電極(例えば高度にドープされたシリコンウェハ)上にある層として適用することができ、この層はまた、基板としても働く。有機リン酸誘導体、又は有機シラン誘導体の自己組織化単分子層は、誘電性材料の層に適用することができる。例えば、有機リン酸誘導体、又は有機シラン誘導体は、溶液堆積技術を用いて溶液から適用することができる。半導体層は、溶液堆積(例えば浸漬)によって、又は有機リン酸誘導体又は有機シラン誘導体の自己組織化単分子層上へ、真空で組成物Aを熱蒸着することによって形成することができる。ソース/ドレイン電極は、適切なソース/ドレイン材料、例えばタンタル(Ta)、及び/又は金(Au)を、シャドウマスクを通じて半導体層上に堆積することによって形成することができる。
【0130】
例えば、ボトムゲート・ボトムコンタクト型の有機電界効果トランジスタは、以下のように製造できる:誘電性材料(例えば二酸化ケイ素)を、適切な堆積法(例えば原子層堆積、又は熱蒸着)によって、ゲート電極(例えば高度にドープされたシリコンウェハ)上にある層として適用することができ、この層はまた、基板としても働く。ソース/ドレイン電極は、適切なソース/ドレイン材料、例えば金(Au)、又はクロム(Cr)を、誘電体層上にあるフォトリソグラフィーで規定された電極上に蒸着することによって形成することができる。半導体層は、ソース/ドレイン電極上、及び誘電体層上に組成物Aを適用し、続いてこの層を適切な溶媒、例えばトルエンですすぎ、この層を高温(例えば80〜360℃の範囲にある温度)でアニールすることによって、形成することができる。
【0131】
チャネル幅(W)は通常、10〜2000μmの範囲にあり、チャネル長(L)は通常、5〜100μmの範囲にある。
【0132】
本発明による方法によって得られる電子デバイスもまた、本発明の一部である。
【0133】
半導体層、好ましくは電子デバイスにおける半導体層を形成するための、半導体の単層カーボンナノチューブ、半導体ポリマー及び溶媒Aを含有する組成物(組成物A)の使用もまた、本発明の一部であり、ここで半導体ポリマーは、0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有し、溶媒Aは、芳香族又は複素芳香族の溶媒を含有する。
【0134】
本発明の方法により、半導体の単層カーボンナノチューブ、半導体ポリマー及び溶媒Aを含有する組成物(組成物A)が提供され、ここで半導体ポリマーは、0.5〜1.8eVの範囲にあるバンドギャップを有し、溶媒Aは、芳香族又は複素芳香族の溶媒を含有し、この組成物は、電子デバイスにおいて、好ましくは有機電界効果トランジスタ(OFET)において半導体層を形成するために適している。
【0135】
組成物Aを製造するための本発明の方法は、直径の大きい半導体単層カーボンナノチューブ、例えば1.3〜1.6nm、好ましくは1.4〜1.5nmの範囲にある直径を有する半導体の単層カーボンナノチューブに対して高度に選択的であるため、特に有利である。直径の小さい(1.3nm未満)の半導体SWNTと比較して、直径の大きな半導体SWNTは、ショットキーバリアがごくわずかであり、電荷担体移動度が高い一方で、高いオン/オフ比は維持されるため、論理回路適用にとって特に望ましい。
【0136】
さらに、組成物Aは、液体加工技術と適合性である。
【0137】
組成物Aから形成される半導体層を有する、本発明による有機電界効果トランジスタ(OFET)は、高い電荷担体移動度、及び高いオン/オフ比を示す。
【図面の簡単な説明】
【0138】
図1】組成物A−1’、A−2’、A−3’、及びA−4’(これらはすべて、半導体ポリマーで除去を行った半導体のSWNTを含有するものである)の規格化されたUV−VISスペクトル、及びSDBS(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)で除去を行ったアーク放電SWNTの規格化されたUV−VISスペクトル(AD−SWNT)を示す(固体状)。
図2】組成物A−3’、A−5’、A−6’、及びA−7’(これらはすべて、半導体ポリマーで除去を行った半導体のSWNTを含有するものである)の規格化されたUV−VISスペクトルを示す(固体状)。
図3】半導体のSWNTとポリマーPcとを含有する組成物A−6のラマンスペクトル(A6)、及び元々のアーク放電SWNT(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc.社製、SWNTの純度90%)のラマンスペクトル(AD−SWNTs)、及びポリマーPcのラマンスペクトル(Pc)を、785nm励起、及び100〜300cm-1ラマンシフトで示す。
図4】半導体のSWNTと、ポリマーPcとを含有する組成物A−6について、直径(d)に対するキラル角(θ)の分布図を示す。
図5】半導体ポリマーの吸収onset(λonset)を、25℃における半導体ポリマーの薄膜UV−Vis−NIRスペクトルからどのように特定するかを説明している。
図6】組成物A−8’、A−9’、A−10’、A−11’、及びA−12’(これらはすべて、半導体ポリマーで除去を行った半導体のSWNTを含有するものである)の規格化されたUV−VISスペクトルを示す(固体状)。
図7】組成物A−13’、A−14’、A−15’、及びA−16’(これらはすべて、半導体ポリマーで除去を行った半導体のSWNTを含有するものである)の規格化されたUV−VISスペクトル、及びSDBS(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)で除去を行ったアーク放電SWNTのUV−VISスペクトル(SDBS)を示す(固体状)。
【実施例】
【0139】
実施例
例1
ポリマーPcの製造
【化88-1】
【化88-2】
【0140】
化合物2a 815mg(2.423mmol)、化合物3a 1972mg(2.181mmol)、化合物3b 179mg(0.242mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pd2(dba)3) 78.30mg、及びトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート((tert−Bu)3P×HBF4) 48.15mgを、アルゴン下でテトラヒドロフラン50ml中に一緒に入れる。この反応混合物を還流しながら加熱し、それからリン酸カリウム1600mgを脱気水5ml中に入れたものを添加する。この反応混合物を一晩、還流させる。それからこの反応混合物を水にそそぎ、沈殿物を濾過し、水及びメタノールで洗浄する。それからこの沈殿物を、ヘプタン、テトラヒドロフラン、トルエン、クロロホルム、及びクロロベンゼンでソックスレー抽出する。触媒残分を除去するため、選択した画分を蒸発させ、その残分を150mlのクロロベンゼン中に溶解させる。それから1%のNaCN水溶液を50ml加え、この混合物を加熱し、一晩還流で撹拌する。相を分離させ、その有機層を3時間、還流で10mlの脱イオン水で3回、洗浄する。ポリマーPcは、メタノールの添加によって有機相から沈殿する。沈殿したPcを濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥させる。ポリマーPcは、ランダムポリマーである。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=47.0kDa、Mw=129.6kDa、PDI=2.76。UV−VIS−吸収スペクトル:λmax:840nm(膜)、及び832nm(トルエン中で10-5M溶液)。この膜は、5mgのポリマーPcを25mlのトルエンに溶かした溶液を、ガラス基板にスピンコートすることにより製造した。元素分析:C71.60%、H8.73%、N3.59%、S11.40%。バンドギャップEgopt:1.35eV。
【0141】
例2
ポリマーPaの製造
ポリマーPaは、例1におけるポリマーPcと同様に製造したのだが、化合物2aを733mg(2.181mmol)、及び化合物3aを1972mg(2.181mmol)使用し、化合物3bを使用しない点で異なる。ポリマーPaは、ランダムポリマーである。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=36.0kDa、Mw=36.0kDa、PDI=1.82。UV−VIS−吸収スペクトル:λmax:840nm(膜)、及び840nm(トルエン中で10-5M溶液)。この薄膜は、5mgのポリマーPaを25mlのトルエンに溶かした溶液を、ガラス基板にスピンコートすることにより製造した。元素分析:C72.50%、H8.95%、N3.66%、S11.20%。バンドギャップEgopt:1.36eV。
【0142】
例3
ポリマーPbの製造
ポリマーPbは、例1におけるポリマーPcと同様に製造したのだが、化合物2aを722mg(2.296mmol)、及び化合物3aを1972mg(2.181mmol)、及び化合物3bを85mg(0.115mmol)使用する点で異なる。ポリマーPbは、ランダムポリマーである。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=43.7kDa、Mw=150.7kDa、PDI=3.45。UV−VIS−吸収スペクトル:λmax:836nm(膜)、及び828nm(トルエン中で10-5M溶液)。この薄膜は、5mgのポリマーPbを25mlのトルエンに溶かした溶液を、ガラス基板にスピンコートすることにより製造した。元素分析:C72.85%、H8.69%、N3.61%、S11.40%。バンドギャップEgopt:1.35eV。
【0143】
例4
ポリマーPdの製造
ポリマーPdは、例1におけるポリマーPcと同様に製造したのだが、化合物2aを916mg(2.726mmol)、及び化合物3aを1972mg(2.181mmol)、及び化合物3bを403mg(0.545mmol)使用する点で異なる。ポリマーPdは、ランダムポリマーである。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=30.7kDa、Mw=80.2kDa、PDI=2.61。UV−VIS−吸収スペクトル:λmax:844nm(膜)、及び848nm(トルエン中で10-5M溶液)。この薄膜は、5mgのポリマーPdを25mLのトルエンに溶かした溶液を、ガラス基板にスピンコートすることにより製造した。元素分析:C72.45%、H8.51%、N3.79%、S11.60%。バンドギャップEgopt:1.35eV。
【0144】
例5
ポリマーPeの製造
【化89-1】
【化89-2】
【0145】
ポリマーPeは、例2におけるポリマーPaと同様に製造したのだが、化合物2bを739mg(1.768mmol)、及び化合物3cを1995mg(1.768mmol)使用する点で異なる。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=63.8kDa、Mw=64.9kDa、PDI=1.76。
【0146】
例6
半導体のSWNT及びポリマーPa、Pb、Pc、Pdをそれぞれ含有する組成物の製造
ポリマーPa、Pb、Pc、Pdをそれぞれ5mgと、アーク放電SWNT3mg(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc.社製、SWNTの純度90%、直径約1.1〜1.8nmの範囲、金属性SWNTの量は約30%)とを、トルエン25mL中で混合し、30分間、70%の振幅度で超音波処理した(Cole Parmer社製のultrasonicator 750 W)。それからこの分散液を、17000rpmで30分間、16℃で遠心分離した(Sorvall RC5C-plus)。その上澄みを集め、それぞれ組成物A−1、A−2、A−3、A−4とした。
【0147】
組成物A−1は、半導体のSWNT、及びポリマーPaを含有する。
【0148】
組成物A−2は、半導体のSWNT、及びポリマーPbを含有する。
【0149】
組成物A−3は、半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有する。
【0150】
組成物A−4は、半導体のSWNT、及びポリマーPdを含有する。
【0151】
組成物A−1、A−2、A−3、及びA−4を、ガラス基板上にドロップキャストし、アルゴン下で1時間、500℃でアニールし、ポリマーで除去を行った組成物A−1’、A−2’、A−3’、及びA−4’を得た。
【0152】
組成物A−1’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−1から誘導される。
【0153】
組成物A−2’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−2から誘導される。
【0154】
組成物A−3’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−3から誘導される。
【0155】
組成物A−4’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−4から誘導される。
【0156】
比較のため、アーク放電SWNT(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc社製、SWNTの純度90%)を1%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(SDBS)水溶液中に分散させたものを、ガラス基板上にドロップキャストし、Ar下で1時間、500℃でアニールし、SDBSで除去を行ったアーク放電SWNTを得た。
【0157】
図1は、組成物A−1’、A−2’、A−3’、A−4’の規格化されたUV−VISスペクトル、並びにSDBSで除去を行ったアーク放電SWNTの規格化されたUV−VISスペクトル(AD−SWNT)を示す(固体状)。
【0158】
金属性SWNTは、600〜850nmの範囲で吸収する。半導体のSWNTは、900〜1330nmの範囲で吸収する。600〜850nmの範囲における組成物A−1’、A−2’、A−3’、A−4’の吸光度が、この波長範囲における、SDBSで除去を行ったアーク放電SWNTの吸光度に比して減少していることを、図1は明確に示している。よって、半導体のSWNT/金属性SWNTの比率は、組成物A−1’、A−2’、A−3’、A−4’において、SDBSで除去を行ったアーク放電SWNTにおける場合よりも高い。組成物A−4’は、半導体のSWNT/金属性SWNTの最も高い比率を示す。
【0159】
例7
半導体のSWNT及びポリマーPcを含有する組成物の製造
ポリマーPcを5mgと、アーク放電SWNTをそれぞれ3mg、5mg、7mg、10mg(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc社製、SWNTの純度90%)とを、トルエン25mL中で混合し、30分間、70%の振幅度で超音波処理した(Cole Parmer社製のultrasonicator 750 W)。それからこの分散液を、17000rpmで30分間、16℃で遠心分離した(Sorvall RC5C-plus)。その上澄みを集め、それぞれ組成物A−3、A−5、A−6、及びA−7とした。
【0160】
組成物A−3は、半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有し、Pc5mgと、アーク放電SWNT3mgとの分散液から誘導される。
【0161】
組成物A−5は、半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有し、Pc5mgと、アーク放電SWNT5mgとの分散液から誘導される。
【0162】
組成物A−6は、半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有し、Pc5mgと、アーク放電SWNT7mgとの分散液から誘導される。
【0163】
組成物A−7は、半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有し、Pc5mgと、アーク放電SWNT10mgとの分散液から誘導される。
【0164】
組成物A−3、A−5、A−6、及びA−7を、ガラス基板上にドロップキャストし、アルゴン下で1時間、500℃でアニールし、ポリマーで除去を行った組成物A−3’、A−5’、A−6’、及びA−7’を得た。
【0165】
組成物A−3’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−3から誘導される。
【0166】
組成物A−5’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−5から誘導される。
【0167】
組成物A−6’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−6から誘導される。
【0168】
組成物A−7’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−7から誘導される。
【0169】
図2は、組成物A−3’、A−5’、A−6’、A−7’の規格化されたUV−VISスペクトルを示す(固体状)。
【0170】
金属性SWNTは、600〜850nmの範囲で吸収する。半導体のSWNTは、900〜1330nmの範囲で吸収する。600〜850nmの範囲における組成物A−6’の吸光度が、この波長範囲におけるA−3’、A−5’、及びA−7’の吸光度よりも、さらに減少していることを、図2は示している。よって、トルエン25mL中にポリマーPc5mg、及びアーク放電SWNT7mgを分散させた分散液により、上澄みにおいて最も高い半導体SWNT/金属性SWNT比率が得られる。
【0171】
半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有する組成物A−6のラマンスペクトル(型式:LabRam Aramis、Horiba Jobin Yvon社製)は、1.58eV(785nm)励起で、倍率100倍、スポットサイズ1μmで行った。ピーク位置は、521cm-1でSiラインにより校正した。
【0172】
比較のため、元々のアーク放電SWNT(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc社製、SWNTの純度90%)のラマンスペクトル、及びポリマーPcのラマンスペクトルも記録した。
【0173】
図3は、組成物A−6のラマンスペクトル(A6)、元々のアーク放電SWNT(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc社製、SWNTの純度90%)のラマンスペクトル(AD−SWNTs)、及びポリマーPcのラマンスペクトル(Pc)を、785nm励起、及び100〜300cm-1ラマンシフトで示す。
【0174】
785nm励起では、金属性SWNTの放射ブリーズモードに相当する162c-1mでの強いピークが、元々のアーク放電SWNTで観察されたこと、及び組成物A−6が、162cm-1で非常に、非常に弱いピークを示すに過ぎない事を、図3は示している。ポリマーPcは、162cm-1で何らピークを示さない。よって、半導体のSWNT/金属性のSWNTの比率は、A−6組成物では、元々のアーク放電SWNTよりも高い。
【0175】
半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有する組成物A−6に関するフォトルミネッセンス励起/放射(PLE:phospholuminescence excitation/emission)スペクトルは、1100〜2100nmの測定範囲を有する自作のNIR−II分光分析機設定で取得した。700〜1080nmの範囲における励起は、オゾン不含のHg/Xeランプ(Oriel社製)の白色光源(合計出力200W)によってもたらした。ランプの照明からは、紫外線フィルター(Thorlabs社製)によってフィルタリングして紫外線を除去し、1100nmのショートパスフィルター(Omega社製)によってフィルタリングして、1100nmより長い波長を有するNIR−IIの光を除去した。これらのフィルターによってきれいにした励起光を、グレーティングに基づくモノクロメータ(Oriel社製)によって分散させ、使用者が指定した15nmという帯域幅を有する1つの波長で励起線を生じさせる。モノクローム励起光はそれから、内部に装填されたSWNT溶液を有する1mmの石英光路キュベット(Starna Cells社製)に焦点を合わせた。SWNT溶液から発光された蛍光は、透過幾何学で集束させ、ここで透過した励起光は、1100nmのロングパスフィルタ(Thorlabs社製)によって退けられた。1100〜2100nmの範囲での蛍光は、放射フィルタを通過することができ、グレーティングに基づくトリプルタレット分光分析機(Acton SP2300i、この分光分析機は、1次元(1D)のヒ化インジウムガリウム(InGaAs)線状アレー検知器(Princeton Instruments 1D OMA-V)を備える)によって集束させた。本来のPLEスペクトルは、様々な波長における励起出力の差違、放射フィルタの減衰プロファイル、及び1D検知器の感度プロファイルを考慮するため、データ獲得後に、MATLAB softwareを用いて修正した。
【0176】
PLE結果に従い、キラル角(θ)対直径(d)の分布図が、データから作成される。その分布図が、図4に示されている。この分布図内では円の面積が、分散液中での半導体のSWNT1種の濃度に比例する。図4は、ポリマーPcによって分散された半導体のSWNTが、1.3〜1.6nmの範囲の直径を有し、ポリマーPcによって分散された半導体のSWNTの大部分が、1.4〜1.5nmの範囲の直径を有することを示す。
【0177】
例8
有機電界効果トランジスタ(OFET)の製造(半導体層は、半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有する組成物A−6から形成される)
ボトムコンタクトデバイス電極のためのドレイン電極及びソース電極を、高度にドープされた4インチのシリコンウェハ(300nmのSiO2を有する)の上にフォトリソグラフィーで作製した。Cr(3nm)及びAu(25nm)の二重層を、ソース・ドレイン電極として熱蒸着により堆積させ、それからアセトン中でリフトオフ法を行った。それからこの基板を、例7で記載したように(トルエン中で1:5の比)、半導体のSWNT、及びポリマーPcを含有する組成物A−6の希釈溶液中で5時間、含浸させ、それからこの基板を、トルエンですすぎ、200℃で30分、周辺条件下でアニールした。
【0178】
OFET(L=100μm、W=2000μm)の評価は大気中、試料台上で、パラメータ分析機としてKeithley社製の4200 SCSを用いて行った。電荷移動度(μ)は、飽和領域におけるデータから算出した(VDS=−40V)。同時にOFETは、41.2cm2-1-1という高い正孔移動度、及び3.6×104というオン/オフ比を示す。
【0179】
例9
半導体のSWNT及びポリマーPeを含有する組成物の製造
ポリマーPeを5mgと、アーク放電SWNTをそれぞれ5mg、7mg、8mg、10mg、12mg(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc社製、SWNTの純度90%)とを、トルエン25mL中で混合し、30分間、70%の振幅度で超音波処理した(Cole Parmer社製のultrasonicator 750 W)。それからこの分散液を、17000rpmで30分間、16℃で遠心分離した(Sorvall RC5C-plus)。その上澄みを集め、組成物A−8、A−9、A−10、A−11、及びA−12とした。
【0180】
組成物A−8は、半導体のSWNT、及びポリマーPeを含有し、Pe5mgと、アーク放電SWNT5mgとの分散液から誘導される。
【0181】
組成物A−9は、半導体のSWNT、及びポリマーPeを含有し、Pe5mgと、アーク放電SWNT7mgとの分散液から誘導される。
【0182】
組成物A−10は、半導体のSWNT、及びポリマーPeを含有し、Pe5mgと、アーク放電SWNT8mgとの分散液から誘導される。
【0183】
組成物A−11は、半導体のSWNT、及びポリマーPeを含有し、Pe5mgと、アーク放電SWNT10mgとの分散液から誘導される。
【0184】
組成物A−12は、半導体のSWNT、及びポリマーPeを含有し、Pe5mgと、アーク放電SWNT12mgとの分散液から誘導される。
【0185】
組成物A−8、A−9、A−10、A−11、及びA−12を、ガラス基板上にドロップキャストし、アルゴン下で1時間、500℃でアニールし、ポリマーで除去を行った組成物A−8’、A−9’、A−10’、A−11’、及びA−12’を得た。
【0186】
組成物A−8’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−8から誘導される。
【0187】
組成物A−9’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−9から誘導される。
【0188】
組成物A−10’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−10から誘導される。
【0189】
組成物A−11’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−11から誘導される。
【0190】
組成物A−12’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−12から誘導される。
【0191】
図6は、組成物A−8’、A−9’、A−10’、A−11’、及びA−12’の規格化されたUV−VISスペクトルを示す(固体状)。
【0192】
金属性SWNTは、600〜850nmの範囲で吸収する。半導体のSWNTは、900〜1330nmの範囲で吸収する。図6は、600〜850nmの範囲における組成物A−11’の吸光度が、この波長範囲におけるA−8’、A−9’、A−10’、及びA−12’の吸光度よりも、さらに減少していることを示している。よって、トルエン25mL中にポリマーPe5mg、及びアーク放電SWNT10mgを分散させた分散液により、上澄みにおいて最も高い半導体SWNT/金属性SWNT比率が得られる。
【0193】
例10
有機電界効果トランジスタ(OFET)の製造(半導体層は、半導体のSWNT、及びポリマーPeを含有する組成物A−8、A−9、A−10、A−11、A−12それぞれから形成される)
ボトムコンタクトデバイス電極のためのドレイン電極及びソース電極を、高度にドープされた4インチのシリコンウェハ(300nmのSiO2を有する)の上にフォトリソグラフィーで作製した。Cr(3nm)及びAu(25nm)の二重層を、ソース・ドレイン電極として熱蒸着により堆積させ、それからアセトン中でリフトオフ法を行った。それから、例9に記載したように製造した、半導体のSWNT、及びポリマーPeを含有する組成物A−8、A−9、A−10、A−11、A−12をそれぞれ、溶液剪断(スロットダイコーティング)によって、周囲条件下で堆積させた。この組成物(15μL)をまず、基板上で0.05mm/sの速度で剪断した。それからトルエン(20μL)を基板上で0.05mm/sの速度で剪断して、包まれるポリマーの大半を除去した。2つの剪断工程を5回繰り返して、濃密なSWNTを得た。最後に、基板をトルエンですすぎ、窒素流で乾燥させ、150℃で30分、周囲条件下でアニールした。
【0194】
OFET(L=20μm、又は30μm)の評価は大気中、試料台上で、パラメータ分析機としてKeithley社製の4200 SCSを用いて行った。電荷移動度(μ)は、飽和レジームにおけるデータから算出した(VDS=−40V)。同時にOFETは、約41〜57cm2-1-1という高い正孔移動度、及び約103〜104というオン/オフ比を示す。
【0195】
57cm2/Vsという最高の移動度を有するデバイスが、組成物A−11により得られた。このデバイスは、チャネル長さが30μmであり、チャネル幅が600μmであり、オン/オフ比が1.5×103であった。
【0196】
例11
ポリマーPfの製造
【化90】
【0197】
ポリマーPfは、例5におけるポリマーPeと同様に製造したのだが、化合物2bを821mg(1.962mmol)、及び化合物3dを2000mg(1.962mmol)使用する点で異なる。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=13.2kDa、Mw=26.7kDa、PDI=2.03。
【0198】
例12
ポリマーPgの製造
【化91】
【0199】
ポリマーPgは、例1におけるポリマーPcと同様に製造したのだが、化合物2aを1006mg(2.9mmol)、及び化合物2bを137mg(0.3mmol)、及び化合物3aを2989mg(3.2mmol)使用する点で異なる。ポリマーPgは、ランダムポリマーである。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=18.4kDa、Mw=35.8kDa、PDI=1.94。
【0200】
例13
ポリマーPhの製造
ポリマーPhは、例1におけるポリマーPcと同様に製造したのだが、化合物2aを602mg(1.75mmol)、及び化合物2bを184mg(0.4mmol)、及び化合物3aを2011mg(2.15mmol)使用する点で異なる。ポリマーPhは、ランダムポリマーである。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=24.5kDa、Mw=54.7kDa、PDI=1.99。
【0201】
例14
ポリマーPiの製造
ポリマーPiは、例1におけるポリマーPcと同様に製造したのだが、化合物2aを465mg(1.3mmol)、及び化合物2bを379mg(0.9mmol)、及び化合物3aを2067mg(2.2mmol)使用する点で異なる。ポリマーPiは、ランダムポリマーである。GPC(1,2,4−トリクロロベンゼン、150℃、ポリスチレン標準):Mn=16.4kDa、Mw=31.1kDa、PDI=1.90。
【0202】
例15
半導体のSWNT及びポリマーPf、Pg、Ph、Piをそれぞれ含有する組成物の製造
Pf、Pg、Ph、Piを5mgと、アーク放電SWNT5mg(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc社製、SWNTの純度90%)とを、トルエン25mL中で混合し、30分間、70%の振幅度で超音波処理した(Cole Parmer社製のultrasonicator 750 W)。それからこの分散液を、17000rpmで30分間、16℃で遠心分離した(Sorvall RC5C-plus)。その上澄みを集め、それぞれ組成物A−13、A−14、A−15、A−16とした。
【0203】
組成物A−13は、半導体のSWNT、及びポリマーPfを含有する。
【0204】
組成物A−14は、半導体のSWNT、及びポリマーPgを含有する。
【0205】
組成物A−15は、半導体のSWNT、及びポリマーPhを含有する。
【0206】
組成物A−16は、半導体のSWNT、及びポリマーPiを含有する。
【0207】
組成物A−13、A−14、A−15、及びA−16を、ガラス基板上にドロップキャストし、アルゴン下で1時間、500℃でアニールし、ポリマーで除去を行った組成物A−13’、A−14’、A−15’、及びA−16’を得た。
【0208】
組成物A−13’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−13から誘導される。
【0209】
組成物A−14’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−14から誘導される。
【0210】
組成物A−15’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−15から誘導される。
【0211】
組成物A−16’は半導体のSWNTを含有し、組成物A−16から誘導される。
【0212】
比較のため、アーク放電SWNT(商標名“P2 SWNT”、カリフォルニア州Riverside在、Carbon Solutions Inc社製、SWNTの純度90%)を1%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(SDBS)水溶液中に分散させたものを、ガラス基板上にドロップキャストし、Ar下で1時間、500℃でアニールし、SDBSで除去を行ったアーク放電SWNTを得た。
【0213】
図7は、組成物A−13’、A−14’、A−15’、及びA−16’の規格化されたUV−VISスペクトル、並びにSDBSで除去を行ったSWNTの規格化されたUV−VISスペクトル(SDBS)を示す(固体状)。
【0214】
金属性SWNTは、600〜850nmの範囲で吸収する。半導体のSWNTは、900〜1330nmの範囲で吸収する。600〜850nmの範囲における組成物A−13’、A−14’、A−15’、A−16’の吸光度が、この波長範囲における、SDBSで除去を行ったアーク放電SWNTの吸光度に比して減少していることを、図7は明確に示している。図7はまた、900〜1330nmの範囲における組成物A−13’、A−14’、A−15’、A−16’の吸光度が、この波長範囲における、SDBSで除去を行ったアーク放電SWNTの吸光度に比して増加していることを示している。よって、半導体のSWNT/金属性SWNTの比率は、組成物A−13’、A−14’、A−15’、A−16’において、SDBSで除去を行ったアーク放電SWNTにおける場合よりも高い。組成物A−13’は、半導体SWNT/金属性SWNTの最も高い比率を示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7