【実施例】
【0058】
  以下、本発明の実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0059】
(実施例1)
  容器本体として、
図1に示すような、152mm角のフォトマスクブランクス基板2を複数枚林立可能なインナーカセット3を収納可能な、上蓋7及び下箱6の2点を、ポリカーボネート系樹脂Aを用いて、射出成型により製造した。
【0060】
  製造した上蓋7の平面の平坦部において、表面抵抗測定器(三菱化学株式会社製)を使用して表面抵抗値を測定した結果、表面抵抗値は2.0×10
4Ω/sqであった。
【0061】
  また、上蓋7の一部から0.1gを切削し、精秤後にサンプルセル内に入れ、高純度ヘリウム雰囲気下で40℃×60minの加熱脱離を行い、発生したガス成分をガスクロマトグラフィー質量分析計(GC−MS,  Agilent  GC7890A)により、下記の条件で分析した。このとき、検出されたピークの面積値をn−テトラデカンにて作成した検量線により換算することで、容器本体を構成する高分子系材料のアウトガス総量を求めた。その結果、検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で18ngであった。また、同様に測定したインナー部材0.1gを分析した結果、検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で9ngであった。これより求めた容器内のアウトガス総量は、37μgであった。
【0062】
  [GC−MS測定条件(容器本体、インナー部材)]
測定方法  :ダイナミックヘッドスペース法
カラム    :DB−1(30m×0.32mmφ×0.25μm)
温度      :50℃3min(10℃/min)250℃12min
【0063】
  また、インナー部材5として、152mm角のフォトマスクブランクス基板2を複数枚林立可能なインナーカセット3と、上蓋7の内側に嵌合可能であって上蓋7を下箱6に嵌合した際にインナーカセット3に収納したそれぞれのフォトマスクブランクス基板2を上方から固定するリテイナー部材4とを、同一のポリブチレンテレフタラート樹脂を用いて、射出成型により製造した。
【0064】
  インナー部材2gをキュリーポイント・パージ&トラップ・サンプラー(日本分析工業  JHS−100A)を用い、100℃×20min、キャリアガスHeを流通させながらアウトガス成分を吸着管TENAX−TAに吸着採取した。吸着したアウトガス成分を、ガスクロマトグラフィー質量分析計(GC−MS,  Agilent  5975C−MSD)により、下記の条件で分析した。このとき、検出されたピークの面積値をn−テトラデカンにて作成した検量線により換算することで、インナー部材5のアウトガス総量を求めた。その結果、検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で1.3×10
2ngであった。
【0065】
  封止テープとして、基材が
ポリエチレンテレフタラート系かつ粘着面がポリアクリル酸エステルである封止テープAを用いた。
【0066】
  封止テープAを10mm×10mmの大きさに切削し、キュリーポイント・パージ&トラップ・サンプラー(日本分析工業  JHS−100A)を用いて、150℃×10min、キャリアガスHeを流通させながらアウトガス成分を吸着採取した。吸着したアウトガス成分を、ガスクロマトグラフィー質量分析計(GC−MS,  Agilent  5975C−MSD)により、下記の条件で分析し、検出されたピークの面積値をn−テトラデカンにて作成した検量線により換算することで、封止テープ9のアウトガス総量を求めた。その結果、封止テープAにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で5.3×10
2ngであった。これより求めたテープのアウトガス総量は、40μgであった。
【0067】
  [GC−MS測定条件(インナー部材、封止テープ)]
測定方法  :パージ&トラップ法
カラム    :DB−5MS(30m×0.25mmφ×0.25μm)
温度      :40℃5min(10℃/min)300℃5min
【0068】
  そして、化学増幅型レジストを塗布した3枚のフォトマスクブランクス基板2を、上記製造した上蓋7・下箱6・インナーカセット3・リテイナー部材4を組み立てたフォトマスクブランクス基板収納容器1に収納した。そして、上蓋7と下箱6の間隙を覆うように、封止テープAでテーピングした。
【0069】
  そして、容器本体を封止テープAでテーピングした状態で40℃の恒温槽で保管した。20日間保管後、EB描画、ベーク、現像処理を行い、線幅400nmのL/S(ライン&スペース)のレジストパターンを形成し、そのスペース幅を測定した。
【0070】
  また、同様にレジストを塗布したフォトマスクブランクス基板を、上記の収納容器に収納することなくEB描画、ベーク、現像処理を行い、上記の収納容器に保管したフォトマスクブランクス基板2とのレジストパターンのスペース幅の差をΔCDとして定義して、このΔCDの値を求めた。
【0071】
  その結果、実施例1におけるΔCD値は20日間で+1.0nmであり、収納容器及び封止テープの影響はほとんど受けていなかった。
【0072】
(実施例2)
  封止テープとして、基材がポリプロピレン系かつ粘着面がポリアクリル酸エステルである封止テープBを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0073】
  封止テープBのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、封止テープBにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で9.3×10
2ngであった。これより求めたテープのアウトガス総量は、71μgであった。
【0074】
  フォトマスクブランクス基板を収納した実施例2の容器本体を封止テープBでテーピングした状態で、実施例1と同様に40℃で20日間保管した。
【0075】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、実施例2におけるΔCD値は+0.3nmであり、収納容器及び封止テープの影響はほとんど受けていなかった。
【0076】
(実施例3)
  封止テープとして、基材がポリエチレン系かつ粘着面がポリアクリル酸エステルである封止テープCを使用した以外、実施例1と同様にしてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0077】
  封止テープCのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、封止テープCにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算7.2×10
2ngであった。これより求めたテープのアウトガス総量は、55μgであった。
【0078】
  フォトマスクブランクス基板を収納した実施例3の容器本体を封止テープCでテーピングした状態で、実施例1と同様に40℃で20日間保管した。
【0079】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、実施例3におけるΔCD値は−0.3nmであり、収納容器及び封止テープの影響はほとんど受けていなかった。
【0080】
(実施例4)
  実施例1と同様にしてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0081】
  フォトマスクブランクス基板を収納した実施例4の容器本体を封止テープAでテーピングした状態で、常温かつ3ヶ月間(90日間)保管した。
【0082】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、実施例4におけるΔCD値は+0.2nmであり、収納容器及び封止テープの影響はほとんど受けていなかった。
【0083】
(実施例5)
  実施例2と同様にしてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0084】
  フォトマスクブランクス基板を収納した実施例5の容器本体を封止テープBでテーピングした状態で、実施例4と同様に常温かつ3ヶ月間(90日間)保管した。
【0085】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、実施例5におけるΔCD値は−0.8nmであり、収納容器及び封止テープの影響はほとんど受けていなかった。
【0086】
(実施例6)
  容器本体の高分子系材料として、上蓋及び下箱の材料にポリカーボネート系樹脂Bを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0087】
  ポリカーボネート系樹脂Bのアウトガスの総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、ポリカーボネート系樹脂Bにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で21ngであった。また実施例1と同様、インナー部材の検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で9ngである。よって容器内のアウトガス総量は、42μgであった。
【0088】
  フォトマスクブランクス基板を収納した実施例6の容器本体を封止テープAでテーピングした状態で、実施例4と同様に常温で3ヶ月間(90日間)保管した。
【0089】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、実施例6におけるΔCD値は−0.1nmであり、収納容器及び封止テープの影響はほとんど受けていなかった。
【0090】
(実施例7)
  容器本体の高分子系材料として、上蓋及び下箱の材料にポリカーボネート系樹脂Cを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0091】
  ポリカーボネート系樹脂Cのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、ポリカーボネート系樹脂Cにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で34ngであった。よって容器内のアウトガス総量は、61μgであった。
【0092】
  フォトマスクブランクス基板を収納した実施例7の容器本体を封止テープAでテーピングした状態で、実施例4と同様に常温で3ヶ月間(90日間)保管した。
【0093】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、実施例7におけるΔCD値は+0.5nmであり、収納容器及び封止テープの影響はほとんど受けていなかった。
【0094】
(実施例8)
  容器本体の高分子系材料として、上蓋及び下箱の材料にポリプロピレン系樹脂Dを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0095】
  ポリプロピレン系樹脂Dのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、ポリプロピレン系樹脂Dにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で4.9×10
2ngであった。よって容器内のアウトガス総量は、635μg(6.4×10
2μg)であった。
【0096】
  フォトマスクブランクス基板を収納した実施例8の容器本体を封止テープAでテーピングした状態で、実施例4と同様に常温で3ヶ月間(90日間)保管した。
【0097】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、実施例8におけるΔCD値は−1.2nmであり、収納容器及び封止テープの影響はほとんど受けていなかった。以上の実施例1〜8の結果を、下記の表1にまとめた。
【0098】
【表1】
【0099】
(比較例1)
  容器本体として、上蓋及び下箱の材料にメタクリル酸メチル系樹脂Eを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0100】
  メタクリル酸メチル系樹脂Eのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、メタクリル酸メチル系樹脂Eにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で2.0×10
3ngであった。よって容器内のアウトガス総量は、3032μgであった。
【0101】
  フォトマスクブランクス基板を収納した比較例1の容器本体を封止テープAでテーピングした状態で、実施例1と同様に40℃で20日間保管した。
【0102】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、比較例1におけるΔCD値は+7.4nmであり、収納容器の影響を受けていた。
【0103】
(比較例2)
  封止テープとして、基材がポリ塩化ビニル系かつ粘着面が天然ゴム系である封止テープDを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0104】
  封止テープDのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、封止テープDにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で1.7×10
4ngであった。これより求めたテープのアウトガス総量は、1291μg(1.3×10
3μg)であった。
【0105】
  フォトマスクブランクス基板を収納した比較例2の容器本体を封止テープDでテーピングした状態で、実施例1と同様に40℃で20日間保管した。
【0106】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、比較例2におけるΔCD値は−12.9nmであり、封止テープの影響を受けていた。
【0107】
(比較例3)
  封止テープとして、基材がポリエチレン系かつ粘着面がポリアクリル酸エステルである封止テープEを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0108】
  また、封止テープEのアウトガスの総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、封止テープEにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で1.9×10
3ngであった。これより求めたテープのアウトガス総量は、144μg(1.4×10
2μg)であった。
【0109】
  フォトマスクブランクス基板を収納した比較例3の容器本体を封止テープEでテーピングした状態で、実施例1と同様に40℃で20日間保管した。
【0110】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、比較例3におけるΔCD値は−3.9nmであり、封止テープの影響を受けていた。
【0111】
(比較例4)
  封止テープとして、基材がポリエチレン系かつ粘着面がポリアクリル酸エステルである封止テープFを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0112】
  また、封止テープFのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、封止テープFにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で2.4×10
3ngであった。これより求めたテープのアウトガス総量は、182μg(1.8×10
2μg)であった。
【0113】
  フォトマスクブランクス基板を収納した比較例4の容器本体を封止テープFでテーピングした状態で、実施例1と同様に40℃で20日間保管した。
【0114】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、比較例4におけるΔCD値は−2.3nmであり、封止テープの影響を受けていた。
【0115】
(比較例5)
  比較例2と同様にしてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0116】
  フォトマスクブランクス基板を収納した比較例5の容器本体を封止テープDでテーピングした状態で、常温かつ3ヶ月間(90日間)保管した。
【0117】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、比較例5におけるΔCD値は−2.4nmであり、封止テープの影響を受けていた。
【0118】
(比較例6)
  容器本体として、上蓋及び下箱の材料にアクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂Fを使用した以外、実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0119】
  アクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂Fのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、アクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂Fにおいて検出されたアウトガス総量は、5.2×10
3ngであった。よって容器内のアウトガス総量は、7259μgであった。
【0120】
  フォトマスクブランクス基板を収納した比較例6の容器本体を封止テープAでテーピングした状態で、実施例4と同様に常温で3ヶ月間(90日間)保管した。
【0121】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、比較例6におけるΔCD値は−4.7nmであり、収納容器の影響を受けていた。
【0122】
(比較例7)
  容器本体として、上蓋及び下箱の材料にアクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂Gを使用した以外、実施例1と同条件にて実施例1と同条件にてフォトマスクブランクス基板収納容器を製造した。
【0123】
  アクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂Gのアウトガス総量について、実施例1と同様にしてGC−MS分析した。その結果、アクリロニトリルブタジエンスチレン系樹脂Gにおいて検出されたアウトガス総量は、n−テトラデカン換算で5.9×10
3ngであった。よって容器内のアウトガス総量は、8234μgであった。
【0124】
  フォトマスクブランクス基板を収納した比較例7の容器本体を封止テープAでテーピングした状態で、実施例4と同様に常温で3ヶ月間(90日間)保管した。
【0125】
  保管後のフォトマスクブランクス基板を、実施例1と同様にして、EB描画、ベーク、現像して得られたパターンを測定した。その結果、比較例7におけるΔCD値は−4.5nmであり、収納容器の影響を受けていた。比較例1〜7の結果を下記の表2にまとめた。
【0126】
【表2】
【0127】
  表2に示すように、比較例1、6、7では、インナー部材及び封止テープのアウトガス総量は少なかったが、容器本体のアウトガス総量が、n−テトラデカン換算で2.0×10
3ng以上であった。また容器内のアウトガス総量は、3.0×10
3μg以上であった。そのため、比較例1、6、7では、収納容器における、特に、容器本体の影響を受けてΔCD値が悪化したと考えられる。
【0128】
  また、比較例2〜5では、インナー部材及び容器本体のアウトガス総量は少なかったが、封止テープのアウトガス総量が、n−テトラデカン換算で1.9×10
3ng以上であった。またテープのアウトガス総量は1.4×10
2μg以上であった。そのため、比較例2〜5では、封止テープの影響を受けてΔCD値が悪化したと考えられる。
【0129】
  一方、表1に示したように、実施例1〜8では、容器本体、インナー部材及び封止テープのアウトガス総量がいずれも本発明の範囲内であったので、ΔCD値の悪化を抑制することができた。
【0130】
  このような、本発明のフォトマスクブランクス基板収納容器であれば、容器本体、インナー部材及び封止テープから発生する揮発性有機成分に
よる、レジストパターンへの影響を抑えながら、フォトマスクブランクス基板の保管・輸送が可能となることが分かった。
【0131】
  なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。