特許第6730879号(P6730879)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6730879
(24)【登録日】2020年7月7日
(45)【発行日】2020年7月29日
(54)【発明の名称】剥離方法及び剥離装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/683 20060101AFI20200716BHJP
   H01L 21/304 20060101ALI20200716BHJP
【FI】
   H01L21/68 N
   H01L21/304 622J
【請求項の数】3
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-160493(P2016-160493)
(22)【出願日】2016年8月18日
(65)【公開番号】特開2018-29131(P2018-29131A)
(43)【公開日】2018年2月22日
【審査請求日】2019年6月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】110001014
【氏名又は名称】特許業務法人東京アルパ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清原 恒成
【審査官】 山口 大志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−151275(JP,A)
【文献】 特開2014−063882(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/683
H01L 21/304
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムがウエーハの外周縁からはみ出してはみ出し部が形成された状態で樹脂を介して該フィルムがウエーハの一方の面に固着されると共に、ウエーハの外周縁に該樹脂を付着させている場合における該樹脂と該フィルムとからなる保護部材をウエーハから剥離する剥離方法であって、
ウエーハの他方の面を吸引保持する保持工程と、
該保持工程で保持したウエーハの該保護部材の該はみ出し部を把持部で把持して該把持部をウエーハの外周縁より外側に向かって水平移動させ該はみ出し部を引っ張り拡張させた後、拡張した該はみ出し部を把持した該把持部をウエーハよりも下方に向かって垂直に降下させてウエーハの外周縁に付着した樹脂をウエーハの外周縁から剥離させウエーハの外周縁に樹脂残りが発生していない状態とする外周縁付着樹脂剥離工程と、
該外周縁付着樹脂剥離工程の後、ウエーハから該保護部材全体を剥離する全体剥離工程とを備える剥離方法。
【請求項2】
フィルムがウエーハの外周縁からはみ出してはみ出し部が形成された状態で樹脂を介して該フィルムがウエーハの一方の面に固着されると共に、ウエーハの外周縁に該樹脂を付着させている場合における該樹脂と該フィルムとからなる保護部材をウエーハから剥離する剥離装置であって、
ウエーハの他方の面を保持する保持面を有する保持手段と、該はみ出し部を把持して該保護部材の外側部分をウエーハから剥離する外側部分剥離手段と、該保護部材全体をウエーハから剥離する全体剥離手段と、を備え、
該外側部分剥離手段は、該はみ出し部を把持する第1の把持部と、該第1の把持部を該保持面に対して垂直方向に移動させる垂直移動部と、該第1の把持部を該保持面方向に移動させる水平移動部と、を備え、
該全体剥離手段は、該はみ出し部を把持する第2の把持部と、該第2の把持部をウエーハの外周から中央を基準とする逆側の外周に向かって移動させる移動手段とを備え、
該保持手段に保持される該ウエーハの該保護部材のはみ出し部を該第1の把持部が把持し、該水平移動部で該第1の把持部をウエーハの外周縁より外側に水平移動させて該はみ出し部を引っ張り拡張させてウエーハの外周縁に付着した樹脂を剥離した後、該垂直移動部で該第1の把持部をウエーハの一方の面から離間する方向に降下させて該保護部材の外側部分をウエーハの外周縁に樹脂残りを発生させないように剥離し、さらに、該はみ出し部を該第2の把持部で把持し該第2の把持部をウエーハの外周から中央を基準とする逆側の外周に向かって相対的に移動させ該保護部材全体を剥離する剥離装置。
【請求項3】
前記保持手段は、前記保持面の中心を軸に該保持面を回転させる回転手段を備える請求項2記載の剥離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護部材をウエーハから剥離する剥離方法及び剥離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウエーハの製造工程において平坦面を備えるウエーハを作製する場合には、例えば、シリコン等の原材料からなる円柱状のインゴットを、ワイヤーソー等で薄く切断して、円板状のウエーハを得る。この円板状のウエーハの両面には、うねりが存在している場合が多いため、切り出したウエーハに対する研削加工を施す、すなわち、ウエーハのワイヤーソーによる切断面に対して、回転する研削砥石を当接させることにより、切断面のうねりを除去して平坦な面にしていく加工を施す。
【0003】
研削加工を行うにあたっては、ウエーハの一方の面に保護テープ等を貼着して保護する必要がある。しかし、保護テープでウエーハの一方の面を保護する場合、保護テープの粘着面の糊の厚みが足りないため、保護テープをウエーハの一方の面に貼りつける時に、ウエーハの他方の面にうねりが無い状態で貼りつけることになる。そのため、ウエーハの他方の面を研削した後、保護テープをウエーハの一方の面から剥離すると、ウエーハの他方の面にうねりが再び現れてしまい、ウエーハの他方の面はうねりが除去できていない状態となる。
【0004】
そこで、研削加工を行うにあたっては、例えば、図10に示すように、円板状のウエーハWの一方の面Waに液状樹脂S1で保護部材を形成する。液状樹脂S1を押し広げ液状樹脂S1を固めると、ウエーハWの他方の面Wbにうねりがある状態でウエーハWの一方の面Waに保護部材を形成することができる。そして、ウエーハWの他方の面Wbを研削することで、ウエーハWの他方の面Wbのうねりを除去することができる。ウエーハWに保護部材を形成するには、例えば、伸縮性を備えウエーハWの直径よりも大径の円形状フィルムS2を、保護部材形成装置の保持テーブル90の平坦な保持面90aに載置し、このフィルムS2上に液状の樹脂S1を樹脂供給装置91から所定量供給する。この樹脂S1は、例えば、光(代表的には、紫外線)によって硬化する性質を備えている。そして、保持手段92でウエーハWの他方の面Wbを吸引保持し、ウエーハWの一方の面Waに対向するように配設されたフィルムS2上で、ウエーハWを液状樹脂S1に対して上側から押し付けることで、液状樹脂S1を押し広げてウエーハWの一方の面Wa全面が液状樹脂S1で被覆された状態にする。次いで、液状樹脂S1に対して、例えば、保持テーブル90の内部に配設された紫外線照射機構93から紫外線の照射を行い硬化させることで、図11に示す保護部材Sが形成される。また、ウエーハWの外周縁WdからフィルムS2がはみ出したはみ出し部S2aが形成される。
【0005】
そして、図11に示すように、保護部材Sが形成されていない他方の面Wbが上側になるようにして、ウエーハWを研削装置94のチャックテーブル940の保持面上に載置し、ウエーハWの上方から回転する研削ホイール941を降下させて、ウエーハWの他方の面Wbに研削砥石941aを当接させながら研削を行っていく。その後、剥離装置(例えば、特許文献1参照)によりウエーハWから保護部材Sを剥離し、保護部材Sにより保護されていたウエーハWの一方の面Waをさらに研削することで、両面のうねりが取り除かれた平坦面となるウエーハWを作製することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2012−151275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
液状樹脂S1を押し広げてウエーハWの一方の面Waに保護部材Sを形成すると、図11に示すように、ウエーハWの外周縁Wdには液状樹脂S1が付着する。例えば、上記特許文献1に記載されている剥離装置においては、ウエーハWの外周縁Wdに付着した液状樹脂S1に対して押圧力を加えることで、ウエーハWの外周縁Wdに付着した液状樹脂S1をウエーハWの外周縁Wdから剥離している。しかし、ウエーハWの外周縁Wdに付着した液状樹脂S1を的確に押すことは難しく、また、硬化した液状樹脂S1が伸縮性・弾力性を備えるものである場合、ウエーハWの外周縁Wdに付着した液状樹脂S1を押すだけでウエーハWの外周縁Wdから剥離する事は困難である。
【0008】
よって、ウエーハWから保護部材Sを剥離する場合には、保護部材Sの樹脂S1の硬さによらず、容易にウエーハWの外周縁Wdに付着した樹脂S1をウエーハWの外周縁Wdから剥離させるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する本発明は、フィルムがウエーハの外周縁からはみ出してはみ出し部が形成された状態で樹脂を介して該フィルムがウエーハの一方の面に固着されると共に、ウエーハの外周縁に該樹脂を付着させている場合における該樹脂と該フィルムとからなる保護部材をウエーハから剥離する剥離方法であって、ウエーハの他方の面を吸引保持する保持工程と、該保持工程で保持したウエーハの該保護部材の該はみ出し部を把持部で把持して該把持部をウエーハの外周縁より外側に向かって水平移動させ該はみ出し部を引っ張り拡張させた後、拡張した該はみ出し部を把持した該把持部をウエーハよりも下方に向かって垂直に降下させてウエーハの外周縁に付着した樹脂をウエーハの外周縁から剥離させウエーハの外周縁に樹脂残りが発生していない状態とする外周縁付着樹脂剥離工程と、該外周縁付着樹脂剥離工程の後、ウエーハから該保護部材全体を剥離する全体剥離工程とを備える剥離方法である。
【0010】
また、上記課題を解決する本発明は、フィルムがウエーハの外周縁からはみ出してはみ出し部が形成された状態で樹脂を介して該フィルムがウエーハの一方の面に固着されると共に、ウエーハの外周縁に該樹脂を付着させている場合における該樹脂と該フィルムとからなる保護部材をウエーハから剥離する剥離装置であって、ウエーハの他方の面を保持する保持面を有する保持手段と、該はみ出し部を把持して該保護部材の外側部分をウエーハから剥離する外側部分剥離手段と、該保護部材全体をウエーハから剥離する全体剥離手段と、を備え、該外側部分剥離手段は、該はみ出し部を把持する第1の把持部と、該第1の把持部を該保持面に対して垂直方向に移動させる垂直移動部と、該第1の把持部を該保持面方向に移動させる水平移動部と、を備え、該全体剥離手段は、該はみ出し部を把持する第2の把持部と、該第2の把持部をウエーハの外周から中央を基準とする逆側の外周に向かって移動させる移動手段とを備え、該保持手段に保持される該ウエーハの該保護部材のはみ出し部を該第1の把持部が把持し、該水平移動部で該第1の把持部をウエーハの外周縁より外側に水平移動させて該はみ出し部を引っ張り拡張させてウエーハの外周縁に付着した樹脂を剥離した後、該垂直移動部で該第1の把持部をウエーハの一方の面から離間する方向に降下させて該保護部材の外側部分をウエーハの外周縁に樹脂残りを発生させないように剥離し、さらに、該はみ出し部を該第2の把持部で把持し該第2の把持部をウエーハの外周から中央を基準とする逆側の外周に向かって相対的に移動させ該保護部材全体を剥離する剥離装置である。
【0011】
前記保持手段は、前記保持面の中心を軸に該保持面を回転させる回転手段を備えると好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る剥離方法は、保持工程で保持したウエーハの保護部材のはみ出し部を把持してはみ出し部を把持部で把持して把持部をウエーハの外周縁より外側に向かって水平移動させはみ出し部を引っ張り拡張させた後、拡張したはみ出し部を把持した把持部をウエーハよりも下方に向かって垂直に降下させてウエーハの外周縁に付着した樹脂をウエーハの外周縁から剥離させウエーハの外周縁に樹脂残りが発生していない状態とする外周縁付着樹脂剥離工程と、外周縁付着樹脂剥離工程の後、ウエーハから保護部材全体を剥離する全体剥離工程とを備えるため、樹脂の硬さに左右されずに、外周縁付着樹脂剥離工程においてはみ出し部を把持して引っ張るという簡単な動作でウエーハの外周縁に付着した樹脂をウエーハの外周縁から剥離させることができ、次いで、ウエーハから保護部材全体を剥離することで、ウエーハの外周縁に樹脂残りを発生させずにウエーハから保護部材全体を容易に剥離させることができる。また、本発明に係る剥離装置は、本発明に係る剥離方法を実施するのに最適な装置構成となっており、はみ出し部を把持して引っ張るという簡単な動作でウエーハの外周縁に付着した樹脂をウエーハの外周縁から剥離させることができ、かつ、ウエーハの外周縁に樹脂残りを発生させずにウエーハから保護部材全体を容易に剥離させることができる。
【0013】
本発明に係る剥離装置の保持手段は、保持面の中心を軸に保持面を回転させる回転手段を備えるものとすることで、ウエーハの外周縁に付着した樹脂をウエーハの外周縁から剥離させる工程をウエーハの外周縁の複数個所で実施する際に、ウエーハを保持する保持面を回転させることで容易に実施できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】剥離装置の一例を示す斜視図である。
図2】保持手段及び外側部分剥離手段の構造の一例を示す断面図である。
図3】外側部分剥離手段の一例を示す斜視図である。
図4】保持手段で保持された状態のウエーハの保護部材のはみ出し部を第1の把持部が把持した状態を示す断面図である。
図5】はみ出し部を把持した該第1の把持部をウエーハの外周縁より外側に移動させてはみ出し部を引っ張りウエーハの外周縁に付着した樹脂を剥離している状態を示す断面図である。
図6】垂直移動部ではみ出し部を把持した第1の把持部を保持パッドの保持面から離間する方向に移動させて保護部材の外側部分を剥離している状態を示す断面図である。
図7】保持手段により保持されたウエーハの保護部材のはみ出し部を第2の把持部により把持した状態を示す断面図である。
図8】保護部材のはみ出し部を把持した第2の把持部を移動手段により移動させ、ウエーハから保護部材全体の剥離を開始した状態を示す断面図である。
図9】保護部材のはみ出し部を把持した第2の把持部を移動手段により移動させ、ウエーハから保護部材の大部分を剥離した状態を示す断面図である。
図10】ウエーハの一方の面に液状樹脂で保護部材を形成している状態を説明する模式的な説明図である。
図11】保護部材を保持してウエーハの他方の面を研削している状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示す剥離装置1は、保護部材SをウエーハWから剥離する装置である。図1、2に示す保護部材Sは、ウエーハWよりも大径に形成され、ウエーハWの一方の面Waに固着されており、ウエーハWの外周縁Wdよりも外側にはみ出したはみ出し部S2aを備えている。
【0016】
図1に示す剥離装置1のベース10上の後方側(−X方向側)には、コラム11が立設されており、コラム11の+X方向側側面の上部には、モータ122によりボールネジ120を回動させることで、可動板121に配設された保持手段2をY軸方向に往復移動させるY軸方向移動手段12が配設されている。
【0017】
可動板121上には、Z軸方向に保持手段2を往復移動させるZ軸方向移動手段13が配設されている。Z軸方向移動手段13は、モータ132によりボールネジ130を回動させることで、可動板131上に配設された保持手段2をZ軸方向に往復移動させる。
【0018】
ウエーハWを保持する保持手段2は、可動板131上に−X方向側の一端が固定されたアーム部20と、アーム部20の+X方向側のもう一端の下面に回転手段22を介して配設されウエーハWを吸引保持することができる保持パッド21とを備えている。図2に示すように、保持パッド21は、ポーラス部材からなりウエーハWを吸着する吸着部210と、吸着部210を支持する枠体211とを備える。吸着部210は、回転手段22内部を通る吸引管212を介して吸引源213に連通している。そして、吸引源213が吸引を行うことで生み出された吸引力が、吸着部210の露出面であり枠体211の下面と面一に形成されている保持面210aに伝達されることで、保持手段2は保持面210aでウエーハWを吸引保持する。スピンドル及びモータ等から構成される回転手段22は、保持パッド21の保持面210aの中心を通り軸方向がZ軸方向である軸心を軸として、保持パッド21を回転させることができる。
【0019】
図1に示すコラム11の+X方向側側面の中間部、すなわち、保持手段2の移動経路の下方には、+Z方向側から順に、X軸方向の軸心を有する回転ローラ18と、保護部材S全体をウエーハWから剥離する全体剥離手段4と、ウエーハWから剥離された保護部材Sが載置される載置テーブル5と、載置テーブル5上の保護部材Sを落下させる落下手段6とが並んで配設されている。また、全体剥離手段4の+Y方向側の近傍には、テーブル保持台140がコラム11の+X方向側側面に固定して配設されており、テーブル保持台140上には、研削加工後のウエーハWが載置される受け渡しテーブル141が配設されている。受け渡しテーブル141は、その保持面上に載置されたウエーハWを吸引保持できる。なお、テーブル保持台140上に受け渡しテーブル141が配設されていない構成としてもよい。
【0020】
テーブル保持台140上には、はみ出し部S2aを把持して保護部材Sの外側部分をウエーハWから剥離する外側部分剥離手段3が、受け渡しテーブル141を挟んで180度離間して配設されている。なお、外側部分剥離手段3は、テーブル保持台140上に周方向に一定の間隔をおいて複数(例えば90度間隔で4つ)配設されていてもよい。なお、図1においては、外側部分剥離手段3の構成を簡略化して示している。
【0021】
図2、3に示す外側部分剥離手段3は、はみ出し部S2aを把持する第1の把持部31と、第1の把持部31を保持手段2の保持面210aに対して垂直方向に移動する垂直移動部32と、第1の把持部31を保持面210aの保持面方向(X軸方向)に移動する水平移動部33とを備えている。
【0022】
図3に示すように、水平移動部33は、例えば、X軸方向の軸心を有するボールネジ330と、ボールネジ330が配設される保持板334と、ボールネジ330と平行に保持板334上に配設された一対のガイドレール331と、ボールネジ330を回動させるモータ332と、内部のナットがボールネジ330に螺合し底部がガイドレール331に摺接する可動ブロック333とから構成される。そして、モータ332がボールネジ330を回動させると、これに伴い可動ブロック333がガイドレール331にガイドされてX軸方向に移動し、可動ブロック333上に配設された第1の把持部31が可動ブロック333の移動に伴いX軸方向に移動する。
【0023】
例えば、図2に示すように、垂直移動部32は、可動ブロック333上に固定された第一の昇降シリンダ321と、第一の昇降シリンダ321のピストンロッド321cの上端に固定された第二の昇降シリンダ322とを備えている。第一の昇降シリンダ321は、内部にピストン321bを備え基端側(−Z方向側)に底のあるシリンダチューブ321aと、シリンダチューブ321aに挿入され下端がピストン321bに取り付けられたピストンロッド321cとを備える。ピストンロッド321cの上端には、第二の昇降シリンダ322のシリンダチューブ322aが固定されている。また、シリンダチューブ321aの基端側は、可動ブロック333の上面に固定されている。シリンダチューブ321aにエアが供給(または、排出)されシリンダチューブ321aの内部の圧力が変化することで、ピストンロッド321cがZ軸方向に移動し、第二の昇降シリンダ322及び第1の把持部31がZ軸方向に移動する。
【0024】
第二の昇降シリンダ322は、例えば、Y軸方向側から見て略L字形状のシリンダチューブ322aに供給されるエアによって、シリンダチューブ322aに配設されたピストン322bがZ軸方向に移動する構成となっており、ピストン322bには第1の把持部31が固定されている。なお、垂直移動部32は本実施形態における構成に限定されるものではなく、例えば、第一の昇降シリンダ321及び第二の昇降シリンダ322を1つの昇降シリンダで構成するものとしてもよい。
【0025】
第1の把持部31は、略直方体状のクランプ台310と、クランプ台310の側面に配設されるクランプシリンダ311と、クランプシリンダ311によってZ軸方向に上下動するクランプ板312とを備えており、クランプ台310の上面とクランプ板312の下面との間に挟持対象を挟み込むことができる。
【0026】
図1に示す全体剥離手段4は、はみ出し部S2aを把持する第2の把持部41と、第2の把持部41をY軸方向に移動させる移動手段40とを備えている。移動手段40は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ400と、ボールネジ400と平行に配設された一対のガイドレール401と、ボールネジ400を回動させるモータ402と、内部のナットがボールネジ400に螺合し側部がガイドレール401に摺接する可動ブロック403とから構成される。そして、モータ402がボールネジ400を回動させると、これに伴い可動ブロック403がガイドレール401にガイドされてY軸方向に移動し、可動ブロック403上に配設された第2の把持部41が可動ブロック403の移動に伴いY軸方向に移動する。
【0027】
第2の把持部41は、軸方向がX軸方向であるスピンドル410と、スピンドル410を回転可能に支持するハウジング411と、スピンドル410の+X方向側の先端に配設された挟持クランプ412とを備えている。挟持クランプ412は、互いが接近及び離間可能な一対の挟持板の間に挟持対象を挟み込むことができ、スピンドル410が回転することで、挟持対象に対する角度を変えることができる。なお、例えば、第2の把持部41は、可動ブロック403上を上下方向に移動可能となっていてもよい。
【0028】
回転ローラ18は、例えば、その外形が円柱状に形成されており、図示しないモータによりX軸方向の軸心を軸として回転する。回転ローラ18は、保護部材Sに当接することにより、例えば、保護部材Sの剥離の際に起き得る図2に示す樹脂S1の折れを防止する役割を果たす。なお、回転ローラ18は、Y軸方向に移動可能であってもよい。
【0029】
ウエーハWから剥離された保護部材Sが載置される載置テーブル5は、例えば、その外形が略長方形状であり、すのこ状の載置面5aを備えている。すなわち、載置テーブル5は、直線材50をその長手方向をY軸方向としてX軸方向に等間隔を保って隙間が形成されるように並列に整列させ、各直線材50の+Y軸方向側の一端を図示しない棒状の連結具で連結し固定した構成となっている。例えば、載置テーブル5は、各直線材50を連結する図示しない棒状の連結具により、コラム11の+X方向側側面に固定される、または、後述する落下手段6の一対のガイドレール61の側面上に、載置テーブル5の下面5bの一部分を固定することで、全体剥離手段4の移動経路下に配設される。
【0030】
載置テーブル5上の保護部材Sを落下させる落下手段6は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ60と、ボールネジ60と平行に配設された一対のガイドレール61と、ボールネジ60を回動させるモータ62と、内部のナットがボールネジ60に螺合し側部630がガイドレール61に摺接する可動部材63と、可動部材63に配設された突き出しピン64とから構成される。
【0031】
可動部材63は、例えば、ボールネジ60に螺合する側部630と、側部630の上端部分側面から+X方向側に向かって突き出すように形成されたピン台部631とを備えている。ピン台部631の上面には、+Z方向に向かって突き出る2本の突き出しピン64が配設されている。各突き出しピン64は、X軸方向に所定距離だけ離間して配置されており、モータ62がボールネジ60を回動させると、これに伴い可動部材63がガイドレール61にガイドされてY軸方向に移動し、可動部材63上に配設された突き出しピン64が、載置テーブル5の各直線材50間の隙間を通るようにしてY軸方向に移動する。
【0032】
ベース10上には、剥離された保護部材Sを収容するボックス7が配設されている。ボックス7は、例えば、外形が略直方体状に形成されており、載置テーブル5の+Y方向側端の下方において開口している。ボックス7の上部には、例えば、発光部790(−Y方向側)と受光部791(+Y方向側)とを備える透過型の光センサ79が配設されている。ウエーハWから剥離され載置テーブル5上に載置された保護部材Sが、落下手段6によりボックス7内に落とされていき、ボックス7内に保護部材Sが所定の高さまで積み上がり、発光部790と受光部791との間の検査光が保護部材Sにより遮られることで、光センサ79はボックス7内が保護部材Sで満たされたことを検出する。
【0033】
以下に、図1に示す剥離装置1を用いて本発明に係る剥離方法を実施しウエーハWから保護部材Sを剥離する場合の、剥離方法の各ステップ及び剥離装置1の動作について説明する。なお、図においては、剥離装置1の構成を簡略化して示している。
【0034】
(1)保持工程
まず、図1に示す研削後のウエーハWが、研削された面である他方の面Wbが上側になるように、受け渡しテーブル141上に載置される。保持手段2が+Y方向に移動し、保持パッド21の保持面210aの中心がウエーハWの他方の面Wbの中心に略合致するように、ウエーハWの上方に位置付けられる。さらに、保持手段2が−Z方向へと降下し、保持パッド21の保持面210aをウエーハWの他方の面Wbに接触させる。さらに、吸引源213が吸引することで生み出された吸引力が保持面210aへと伝達されることで、図2に示すように保持手段2が保護部材Sを下にしてウエーハWの他方の面Wbを吸引保持する。ここで、保護部材Sは、樹脂S1とフィルムS2とからなり、フィルムS2が樹脂S1を介してウエーハWの一方の面Waに固着されている。
【0035】
(2)外周縁付着樹脂剥離工程
例えば、ウエーハWを吸引保持した保持手段2が+Z方向に移動して、受け渡しテーブル141上からウエーハWを離脱させる。次いで、図4に示すように、第一の昇降シリンダ321及び第二の昇降シリンダ322それぞれに対してエアが供給され、ピストンロッド321c及びピストン322bが上昇し、クランプ台310の上面が保護部材Sの下面S2bと同程度の高さ位置に位置するように、第1の把持部31が所定の高さ位置に位置付けられる。また、各水平移動部33が、各第1の把持部31を−X方向及び+X方向に移動させ、第1の把持部31と保護部材Sのはみ出し部S2aとの径方向における位置合わせを行う。クランプシリンダ311によってクランプ板312が下降して、クランプ台310の上面とクランプ板312の下面との間にウエーハWの保護部材Sのはみ出し部S2aを挟み込むことで、第1の把持部31がウエーハWの保護部材Sのはみ出し部S2aを把持する。なお、第1の把持部31によるウエーハWの保護部材Sのはみ出し部S2aを把持等は、受け渡しテーブル141上にウエーハWを保持した状態で行ってもよい。
【0036】
次いで、図5に示すように、各水平移動部33がウエーハWの保護部材Sのはみ出し部S2aを把持した各第1の把持部31を、ウエーハWの外周縁Wdより径方向外側に向かって移動させることで、フィルムS2の外側部分を構成する一部であるはみ出し部S2aが、第1の把持部31により径方向外側に向かって引っ張られて拡張される。そして、第1の把持部31の上記移動によって、フィルムS2のはみ出し部S2aからウエーハWの外周縁Wdに付着した樹脂S1に対して付与される拡張力と、フィルムS2と樹脂S1との間に働く接着力とにより、ウエーハWの外周縁Wdに付着した樹脂S1がウエーハWの外周縁Wdから径方向外側に向かって容易に剥離される。
【0037】
次いで、図6に示すように、垂直移動部32が第1の把持部31をウエーハWの一方の面Waから離間する方向(−Z方向)に移動させて保護部材Sの外側部分をウエーハWから剥離させる。すなわち、第一の昇降シリンダ321及び第二の昇降シリンダ322のそれぞれからエアが排出され、ピストンロッド321c及びピストン322bが下降することで、保護部材Sのはみ出し部S2aを把持した各第1の把持部31が、保護部材Sの外側部分をウエーハWから−Z方向に向かって剥離していく。この際、すでにウエーハWの外周縁Wdに付着した樹脂S1がウエーハWの外周縁Wdから剥離されているため、ウエーハWの外周縁Wdに樹脂S1が残ることなく、保護部材Sの外側部分をウエーハWから容易に剥離することができる。
【0038】
例えば、図6に示すように、各第1の把持部31を所定の高さ位置まで降下させ、保護部材Sの外側部分をウエーハWからある程度剥離した後、各水平移動部33がウエーハWの保護部材Sのはみ出し部S2aを把持した各第1の把持部31を、ウエーハWの外周縁Wdより径方向内側に向かって移動させることで、保護部材Sの外側部分をよりウエーハWから剥離してもよい。
【0039】
このように、保護部材Sの外側部分の剥離をウエーハWの外周縁Wdの対称な2箇所で行った後、第1の把持部31が保護部材Sのはみ出し部S2aを開放する。そして、図6に示す回転手段22が、ウエーハWを吸引保持する保持パッド21を例えばZ軸を軸に90度回転させて、未だ保護部材Sの外側部分の剥離が行われていないウエーハWの外周縁Wdの対称な2箇所に対して、各第1の把持部31が向かい合うように、ウエーハWが外側部分剥離手段3に対して位置付けられる。そして、図4図6を用いて上記に説明した外周縁付着樹脂剥離工程の各ステップ及び保護部材Sの外側部分の剥離を実施し、保護部材Sの外側部分をウエーハWから複数個所で剥離する。例えば、外周縁付着樹脂剥離工程の各ステップ及び保護部材Sの外側部分のウエーハWからの剥離の実施は、ウエーハWの中心を基準として周方向において均等な角度で、ウエーハWの外周縁Wdの少なくとも計八箇所で行う。なお、ウエーハWが直径の大きなウエーハである場合には、保護部材Sの外側部分のウエーハWからの剥離箇所をさらに増やすと好ましい。
【0040】
(3)全体剥離工程
次いで、図7に示すように、ウエーハWを吸引保持した保持手段2が、回転ローラ18の上方に位置するまで−Y方向に移動してから−Z方向に下降して、保護部材Sの下面S2bの+Y方向側の外周部付近に回転ローラ18の側面18cを当接させる。移動手段40が第2の把持部41を−Y方向に移動させ、挟持クランプ412と保護部材Sのはみ出し部S2aとの位置合わせを行い、挟持クランプ412がはみ出し部S2aを挟持する。図7に示す例においては、第2の把持部41が、保護部材Sの外側部分の内ウエーハWからの剥離が行われていない外側部分のはみ出し部S2aを把持しているが、保護部材Sの外側部分の内ウエーハWからの剥離が行われている外側部分のはみ出し部S2a(図7における−Y方向側のはみ出し部S2a)を把持するものとしてもよい。
【0041】
例えば、図8に示すように、挟持クランプ412がはみ出し部S2aを挟持した後、スピンドル410が+X方向側からみて時計回り方向に90度回転することで、回転ローラ18が保護部材Sの下面S2b側を支持した状態で、保護部材Sの樹脂S1が回転ローラ18の側面18cにならって緩やかに曲げられつつ、保護部材Sが−Z方向に向かって挟持クランプ412により引っ張られることにより、ウエーハWの一方の面Waから保護部材Sの一部が剥離される。
【0042】
次いで、移動手段40によって第2の把持部41を−Y方向側に移動させるとともに、例えばY軸方向移動手段12が保持手段2を+Y方向側に移動させることで、第2の把持部41をウエーハWの+Y方向側の外周から中央を基準とする−Y方向側の外周に向かって相対的に移動させる。また、回転ローラ18がX軸方向の軸心を軸に回転し、保護部材Sの樹脂S1が回転ローラ18の側面18cにならって緩やかに曲げられた状態を維持しつつ、ウエーハWの+Y方向側の外周縁WdからウエーハWの中央に向かって保護部材Sを剥離していく。保護部材Sの剥離中に樹脂S1の折れが発生すると、剥離後も樹脂S1がウエーハWに対して部分的に残ってしまったり、樹脂折れによる反動で樹脂S1からウエーハWの一方の面Waに対して瞬間的に撃力が加わりウエーハWの一方の面Waが傷ついてしまったりする場合があるが、回転ローラ18の側面18cがフィルムS2に当接することにより、そのような問題が生じるのを防ぐことができる。
【0043】
図9に示すように、第2の把持部41がウエーハWの−Y方向側の外周縁Wd近くまで移動すると、スピンドル410が+X方向側からみて時計回り方向にさらに90度回転することで、保護部材Sの樹脂S1側が下に向けられた状態になる。さらに、Y軸方向移動手段12が保持手段2を+Y方向側に移動させ、移動手段40によって第2の把持部41を−Y方向側に移動させることで、ウエーハWから保護部材S全体が完全に剥離される。保護部材S全体がウエーハWから完全に剥離されると、挟持クランプ412を開き第2の把持部41によるはみ出し部S2aの把持を解除させ、保護部材Sの樹脂S1側を下にして保護部材Sを図1に示す載置テーブル5に向かって落下させる。
【0044】
本発明に係る剥離方法は、保持工程で保持したウエーハWの保護部材Sのはみ出し部S2aを把持してはみ出し部S2aをウエーハWの外周縁Wdより外側に引っ張りウエーハWの外周縁Wdに付着した樹脂S1をウエーハWの外周縁Wから剥離させる外周縁付着樹脂剥離工程と、外周縁付着樹脂剥離工程の後、ウエーハWから保護部材S全体を剥離する全体剥離工程とを備えるため、樹脂S1の硬さに左右されずに、外周縁付着樹脂剥離工程においてはみ出し部S2aを把持して引っ張るという簡単な動作でウエーハWの外周縁Wに付着した樹脂S1をウエーハWの外周縁Wdから剥離させることができる。外周縁付着樹脂剥離工程を実施した後、はみ出し部S2aを下方に引き下げて保護部材Sの外側部分をウエーハWから剥離し、さらに、ウエーハWから保護部材S全体を剥離することで、ウエーハWの外周縁Wdに樹脂残りを発生させずにウエーハWから保護部材S全体を容易に剥離させることができる。そして、本発明に係る剥離装置1は、本発明に係る剥離方法を実施するのに最適な装置構成となっており、はみ出し部S2aを第1の把持部31で把持して引っ張るという簡単な動作で、ウエーハWの外周縁Wdに付着した樹脂S1をウエーハWの外周縁Wdから剥離させることができ、かつ、ウエーハWの外周縁Wdに樹脂S1残りを発生させずにウエーハWから保護部材S全体を容易に剥離させることができる。
【0045】
本発明に係る剥離装置1の保持手段2は、保持面210aの中心を軸に保持面210aを回転させる回転手段22を備えるものとすることで、ウエーハWの外周縁Wdに付着した樹脂S1をウエーハWの外周縁Wdから剥離させ、さらに保護部材Sの外側部分をウエーハWから剥離する一連の工程を、ウエーハWの外周縁Wdの複数個所で実施する際に、ウエーハWを保持する保持面210aを回転させることで容易に実施可能にする。
【0046】
なお、本発明に係る剥離方法は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている剥離装置1の各構成の大きさや形状等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。例えば、全体剥離工程において、第2の把持部41はY軸方向には移動せず、保持手段2のみがY軸方向に移動することにより保護部材S全体をウエーハWから剥離する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0047】
1:剥離装置 10:ベース 11:コラム
12:Y軸方向移動手段 120:ボールネジ 121:可動板 122:モータ
13:Z軸方向移動手段 130:ボールネジ 131:可動板 132:モータ
140:テーブル保持台 141:受け渡しテーブル
18:回転ローラ 18c:回転ローラの側面
2:保持手段 20:アーム部 21:保持パッド 210:吸着部 210a:保持面
211:枠体 212:吸引管 213:吸引源 22:回転手段
3:外側部分剥離手段
31:第1の把持部 310:クランプ台 311:クランプシリンダ
312:クランプ板
32:垂直移動部 321:第一の昇降シリンダ 321a:シリンダチューブ
321b:ピストン 321c:ピストンロッド
322:第二の昇降シリンダ 322a:シリンダチューブ 322b:ピストン
33:水平移動部 330:ボールネジ 331:ガイドレール 332:モータ
333:可動ブロック 334:保持版
4:全体剥離手段 40:移動手段 400:ボールネジ 401:一対のガイドレール
402:モータ 403:可動ブロック
41:第2の把持部 410:スピンドル 411:ハウジング 412:挟持クランプ
5:載置テーブル 5a:載置テーブルの載置面 50:直線材
6:落下手段 60:ボールネジ 61:一対のガイドレール 62:モータ
63:可動部材 631:ピン台部 64:突き出しピン
7:ボックス 79:光センサ 790:発光部 791:受光部
90保持テーブル 90a:保持面 91:樹脂供給装置 92:保持手段
93:紫外線照射機構 94:研削装置 940:チャックテーブル
941:研削ホイール 941a:研削砥石
W:ウエーハ Wa:ウエーハの一方の面 Wb:ウエーハの他方の面
Wd:ウエーハの外周縁
S:保護部材 S1:樹脂 S2:フィルム S2a:はみ出し部
S2b:保護部材の下面
図1
図2
図3
図4
図5
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図11