(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記開口保護部は、前記複数の隔離部が、前記チューブ本体の円周方向に沿って等間隔で配置されるように形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のカテーテル。
前記開口は、前記チューブ本体の遠位端から30mm以内に配置され、その数が5個以上かつ8個以下である、ことを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のカテーテル。
前記チューブ本体と前記開口保護部は別体であり、前記開口保護部と前記チューブ本体とは結合手段により結合されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載のカテーテル。
前記チューブ本体にはネジ部が設けられており、前記開口保護部は、少なくとも近位端側に前記ネジ部と螺合可能な螺合部をさらに備えており、前記結合手段は、前記ネジ部及び前記螺合部を含むことを特徴とする、請求項9に記載のカテーテル。
前記開口保護部が前記チューブ本体に結合した状態において、前記筒状チューブ保持部を塑性変形させることにより、前記チューブ本体における前記開口保護部の近位端より近位側の部分の形状を、前記筒状チューブ保持部の変形後の形状に応じて調整可能に構成されたことを特徴とする、請求項15に記載のカテーテル。
近位端と遠位端とを連通する空洞部と、前記遠位端の近傍において前記空洞部と外部とを連通する開口と、を備え、体腔内に導入して少なくとも液体を含む吸引対象物を前記開口から吸引するカテーテルに、結合手段により結合して用いられ、前記遠位端近傍を覆うように配置されて前記開口が閉塞することを防止するカテーテルプロテクターであって、
前記体腔内の組織を前記開口から隔離する、形状が記憶された複数の隔離部を備え、該複数の隔離部は互いに所定の間隔を空けて設けられている、カテーテルプロテクター。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような問題に鑑み、体腔内に導入して用いられ、少なくとも液体を含む吸引対象物を吸引するカテーテルにおいて、当該吸引用の開口が閉塞することを抑止する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明に係るカテーテルは、体腔内に導入して用いられ、少なくとも液体を含む吸引対象物を吸引するカテーテルであって、近位端側と遠位端側とを連通する空洞部と、前記遠位端側において前記空洞部と外部とを連通する開口と、を備えるチューブ本体と、前記チューブ本体の遠位端近傍を覆うように設けられ、前記開口が閉塞することを防止する開口保護部と、を有しており、前記開口保護部は、前記体腔内の組織を前記開口から隔離する複数の隔離部を備え、該複数の隔離部は互いに所定の間隔を空けて設けられていることを特徴とする。
【0009】
なお、本明細書においては、「近位」「遠位」は、カテーテルの操作者を基準として記載されており、「近位端」とは操作者に近い側の端部のことをいう。上記のような構成によると、前記隔離部によって、体腔内の組織が吸引用の開口から隔離されるため、これによって開口が閉塞されることを抑止することができる。また、吸引用空間が形成されるため、当該空間を通過可能な性状を有する吸引対象を吸引することが可能である。
【0010】
また、前記複数の隔離部は、前記チューブ本体の長手方向に延び、かつ、外側に向けて凸状に膨らんでいてもよい。このような構成であると、チューブの外周側面部において前記生体組織を効果的に隔離することができ、チューブ側面に開口が設けられているカテーテルに好適である。
【0011】
また、前記開口保護部は、前記複数の隔離部が、前記チューブの円周方向に沿って等間隔で配置されるように形成されていてもよい。このような構成であると、偏り無く均一に隔離部及び吸引空間が形成されるため、カテーテルの周方向の向きに関わらずチューブの開口の閉塞を抑止することができる。
【0012】
また、前記開口保護部における前記複数の隔離部は、ワイヤーで形成されていてもよい。なお、ここでいうワイヤーには、丸線のワイヤーだけでなく、平線のワイヤー、断面が異形となるワイヤーなども含まれる。このような構成であると、吸引空間を容易に形成することができるとともに、形状を記憶させたワイヤーを用いて隔離部を構成することも可能になる。
【0013】
また、前記隔離部のそれぞれは、前記開口保護部の近位端において近位端側に向けて凸状となる屈曲部を備えていてもよい。また、前記屈曲部は、前記隔離部の近位端側の端部が前記チューブ本体側に折り曲げられて形成されていてもよい。
【0014】
また、前記複数の隔離部のそれぞれが複数のワイヤーによって形成されており、各隔離部は、前記開口保護部の近位端近傍において、前記複数のワイヤーが周方向に交差するワイヤー交差部を備えていてもよい。
【0015】
また、前記開口は、前記チューブ本体の遠位端から30mm以内に配置され、その数が5個以上かつ8個以下であってもよい。
【0016】
また、前記チューブ本体と前記開口保護部は別体であり、前記開口保護部は前記チューブ本体との結合手段を備えていてもよい。このような構成であると、一般的なカテーテルに対して開口保護部を後付けすることも可能になる。
【0017】
また、前記チューブ本体にはネジ部が設けられており、前記開口保護部は、少なくとも近位端側に前記ネジ部と螺合可能な螺合部をさらに備えており、前記結合手段は前記ネジ部及び前記螺合部を含んでいてもよい。このような構成であると、強固に開口保護部とチューブ本体を結合することができる。また、前記螺合部はコイルで形成されていてもよい。
【0018】
また、前記チューブ本体は、少なくとも前記チューブ本体の遠位端に開口を備えており、前記開口保護部は、弾性変形するように形成され、前記チューブ本体の遠位端の開口から前記チューブ本体の内部に収容されて、復元力によって前記チューブ内壁と当接することで、チューブ本体から脱落することを防止する抜け止め部をさらに備えていてもよく、前記結合手段は、前記抜け止め部を含んでいてもよい。
【0019】
このような構成であると、遠位端の開口からチューブ本体内部に抜け止め部を挿入するだけで、開口保護部とチューブ本体を結合することができ、容易に本発明に係るカテーテルを構成することができる。
【0020】
また、前記開口保護部は、遠位端側から近位端側に延び、前記チューブ本体の短手方向断面における中心に沿って位置する、穿刺針をさらに備えていてもよい。このような構成であると、穿刺針がチューブ本体の短手方向断面における中心位置のガイドの役割を果たすため、前記複数の隔離部と前記チューブの外周側面との距離に偏りを生じさせないで、開口保護部と、チューブ本体を結合することができる。
【0021】
また、前記穿刺針は、必ずしも前記チューブ本体の短手方向断面における中心に沿って位置する必要は無く、前記開口保護部が前記チューブ本体に結合した状態において、前記チューブ本体における前記開口保護部の近位端より近位側まで延びる長さを備え、前記穿刺針を塑性変形させることにより、前記チューブ本体における前記開口保護部の近位端より近位側の部分の形状を、該穿刺針の変形後の形状に応じて調整可能に構成されていてもよい。このような構成とすることで、チューブの遠位端側を所望の形状に曲げてこれを維持することが可能になる。
【0022】
また、前記開口保護部は、近位端側へ延在し、前記チューブ本体の外径よりも大きな内径を有する筒状チューブ保持部をさらに備えており、前記結合手段は、前記筒状チューブ保持部を含み、前記チューブ本体の遠位端側を前記筒状チューブ保持部に挿入することによって、前記チューブ本体と前記開口保護部が結合されるようにしてもよい。
【0023】
このような構成とすることで、チューブ本体側に結合のための手段を設けなくとも、チューブ本体と開口保護部を結合することができ、結合のための手段がチューブ内部に配置されないようにすることで、その分のチューブ内の体積を吸引のための経路として有効利用することができる。
【0024】
また、前記開口保護部が前記チューブ本体に結合した状態において、前記筒状チューブ保持部を塑性変形させることにより、前記チューブ本体における前記開口保護部の近位端より近位側の部分の形状を、前記筒状チューブ保持部の変形後の形状に応じて調整可能に構成されていてもよい。このような構成とすることで、チューブの遠位端側を所望の形状に曲げてこれを維持することが可能になる。
【0025】
また、本発明に係るカテーテルプロテクターは、近位端と遠位端とを連通する空洞部と、前記遠位端の近傍において前記空洞部と外部とを連通する開口と、を備え、体腔内に導入して少なくとも液体を含む吸引対象物を前記開口から吸引するカテーテルに、結合手段により結合して用いられ、前記遠位端近傍を覆うように配置されて前記開口が閉塞することを防止するカテーテルプロテクターであって、前記体腔内の組織を前記開口から隔離する複数の隔離部を備え、該複数の隔離部は互いに所定の間隔を空けて設けられている。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、体腔内に導入して用いられ、少なくとも液体を含む吸引対象物を吸引するカテーテルにおいて、当該吸引用の開口が閉塞することを抑止する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】
図1Aは、第1の実施例に係るベントカテーテルの遠位端近傍を示す概略図である。
図1Bは、第1の実施例に係るカテーテルプロテクターの概略を示す図である。
図1Cは第1の実施例に係るチューブの遠位側の概略を示す図である。
【
図2】
図2Aは、第1の実施例の第1の変形例に係るベントカテーテルの遠位端近傍を示す概略図である。
図2Bは、第1の実施例の第1の変形例に係るチューブの遠位端近傍の概略図である。
【
図3】
図3Aは、第1の実施例の第2の変形例に係るベントカテーテルの遠位端近傍を示す概略図である。
図3Bは、第1の実施例の第2の変形例に係るカテーテルプロテクターの概略を示す図である。
図3Cは、第1の実施例の第2の変形例に係る抜け止め部を示す図である。
【
図4】
図4Aは、第1の実施例の第2の変形例に係る抜け止め部ストッパーの他の例を説明する第1の図である。
図4Bは第1の実施例の第2の変形例に係る抜け止め部ストッパーの他の例を説明する第2の図である。
【
図5】
図5Aは、第1の実施例の第3の変形例に係るベントカテーテルの遠位端近傍を示す概略図である。
図5Bは、第1の実施例の第3の変形例に係るカテーテルプロテクターの概略を示す図である。
【
図6】
図6Aは、第1の実施例の第4の変形例に係るベントカテーテルの遠位端近傍を示す概略図である。
図6Bは、第1の実施例の第4の変形例に係るカテーテルプロテクターの概略を示す図である。
【
図7】
図7Aは、第1の実施例の第5の変形例に係るカテーテルプロテクターの概略を示す図。
図7Bは、第1の実施例の第5の変形例に係るベントカテーテルの第1の状態を示す図である。
図7Cは、第1の実施例の第5の変形例に係るベントカテーテルの第2の状態を示す図である。
【
図8】
図8Aは、第2の実施例に係るベントカテーテルの遠位端近傍を示す概略図である。
図8Bは、第2の実施例に係るカテーテルプロテクターの概略図である。
図8Cは第2の実施例に係るチューブの遠位側の概略を示す図である。
【
図9】
図9Aは、第2の実施例に係るカテーテルプロテクターと、チューブとを結合する方法について説明する第1の図である。
図9Bは、第2の実施例に係るカテーテルプロテクターと、チューブとを結合する方法について説明する第2の図である。
図9Cは、第2の実施例に係るカテーテルプロテクターと、チューブとを結合する方法について説明する第3の図である。
【
図10】
図10Aは、第2の実施例の変形例に係るベントカテーテルの遠位端近傍を示す概略図である。
図10Bは、第2の実施例の変形例に係るカテーテルプロテクターの概略図である。
図10Cは、第2の実施例の変形例に係るチューブの遠位端近傍の概略図である。
【
図11】
図11Aは、第3の実施例に係るベントカテーテルの遠位端近傍を示す概略図である。
図11Bは、第3の実施例に係るカテーテルプロテクターの概略図である。
図11Cは第3の実施例に係るチューブの遠位側の概略を示す図である。
【
図12】
図12Aは、第3の実施例に係るチューブとカテーテルプロテクターを結合する方法について説明する第1の図である。
図12Bは、第3の実施例に係るチューブとカテーテルプロテクターを結合する方法について説明する第2の図である。
図12Cは、第3の実施例に係るチューブとカテーテルプロテクターを結合した後のベントカテーテルの使用法について説明する図である。
【
図13】
図13Aは、第4の実施例に係るチューブの構成と、チューブとカテーテルプロテクターを結合する方法について説明する第1の図である。
図13Bは、第4の実施例に係るチューブの構成と、チューブとカテーテルプロテクターを結合する方法について説明する第2の図である。
図13Cは、第4の実施例に係るチューブの構成と、チューブとカテーテルプロテクターを結合する方法について説明する第3の図である。
【
図14】
図14は、カテーテルプロテクターの他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。また、以下では、同一の要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。
【0029】
<実施例1>
図1は本実施例に係るベントカテーテル1の概略を示す説明図である。
図1Aは、ベントカテーテル1の遠位端近傍を示す概略図である。本実施例に係るベントカテーテル1はチューブ12の遠位端側に、チューブとは別体のカテーテルプロテクター11を結合した構成であり、結合された状態のカテーテルプロテクター11が、本発明の開口保護部に該当する。なお、ベントカテーテル1の図示しない近位端側にはコネクターが設けられており、該コネクターにより負圧発生手段と接続可能になっている。
【0030】
図1Bは、カテーテルプロテクター11の概略を示す図である。カテーテルプロテクター11は、ワイヤーによって構成される吸引口保護部111と、ワイヤーをコイル状に形成した螺合部112、及び、吸引口保護部111の中空部の中心を、遠位側から近位側に延びる、穿刺針113を備える構成となっている。
【0031】
ワイヤーの材質は例えばステンレスなどが用いられるが、これに限定されるものではなく、その他の金属であってもよいし、樹脂であってもよい。また、金属に樹脂をコーティングしたものを用いてもよい。また、吸引口保護部111と螺合部112とは、別の種類のワイヤーで形成されていてもよいし、同一の素材で形成されていてもよい。
【0032】
吸引口保護部111は、12本の隔離ワイヤー115の一方の端部を結束し、各ワイヤーを外側に折り返して他方の端部を円周方向に均等に配置して螺合部112に固定する構成となっており、各ワイヤーは遠位側と近位側の中央付近を頂点として膨らむように湾曲している。ここで、吸引口保護部111を構成する隔離ワイヤー115のそれぞれが、本発明の隔離部に該当する。なお、吸引口保護部111の隔離ワイヤー115の螺合部112への固定は、例えばレーザー溶接によって行うことができる。なお、各部材の材質が樹脂である場合には、接着剤で接着してもよいし、溶着してもよい。
【0033】
螺合部112は、後述するチューブ12のネジ部122と螺合可能な外径を有するワイヤーで形成されたコイル形状を有している。なお、当該コイル、及び吸引口保護部111を形成する隔離ワイヤー115が溶接されている場合には当該溶接部が、生体組織を傷つけないように、螺合部112には、カバーを設けてもよい。カバーの材質は一定の柔軟性を有していることが望ましく、例えばポリマー素材を用いることができる。
【0034】
また、穿刺針113は、遠位側が隔離ワイヤー115の結束部分と固着されており、針の先端が近位側を向くように配置される。なお、穿刺針113の材質は特に限定されず、例えばステンレス等の金属を用いることもできるし、樹脂を用いることもできる。
【0035】
カテーテルプロテクター11のサイズは、特に限定されないが、例えば、長手方向の長さ(近位端と最も遠位に位置する箇所の距離)を45mm〜55mm、吸引口保護部111の最も膨らんでいる箇所の直径を14mm〜19mm、螺合部112の直径を5〜10mmとすることができる。
【0036】
図1Cは、チューブ12の遠位側の概略を示す図である。チューブ12は軟性の樹脂(例えばポリ塩化ビニルなど)によって形成されており、吸引開口部121、ネジ部122を備えている。また、本実施例においては、チューブ12の遠位端から例えば30mmの範囲が吸引開口部121に該当し、当該範囲内に遠位端開口123と、複数の側面開口124が設けられている。なお、チューブ12における開口の数はいくつであってもよいが、例えば5個〜8個とすることができる。本実施例では側面開口の数は6個である。
【0037】
上記で説明した、カテーテルプロテクター11と、チューブ12を結合するには、カテーテルプロテクター11の穿刺針113(及び、これと固着されているワイヤーの結束部分)を、チューブ12の遠位端開口123からチューブ12の内腔に差し込み、ネジ部122と、螺合部112とを螺合する。この際、穿刺針113はガイドとして機能するとともに、結合後はチューブ12の内腔に収納され、チューブ12の外壁と吸引口保護部111との距離が所定の範囲内に収まるように規定する役割を果たす。
【0038】
このようにして構成されたベントカテーテル1を用いて血液などの液体を吸引すると、隔離ワイヤー115によって形成される吸引口保護部111が、遠位端開口123、複数の側面開口124から生体組織を隔離し、各開口に生体組織が吸着して閉塞してしまうことを抑止する。一方、複数の隔離ワイヤー115間に形成された空間(吸引用空間に該当)を介して、各開口に液体が吸引されるため、液体の吸引を支障なく行うことができる。
【0039】
(変形例1)
なお、上記の実施例1では、チューブ12は、遠位端及びチューブ側面に開口を有していたが、このいずれかのみに開口を有しているチューブとカテーテルプロテクター11とを組み合わせることも可能である。
図2は、実施例1の変形例を示す図であり、
図2Aは本変形例に係るベントカテーテル2の遠位端近傍の概略図を、
図2Bは本変形例に係るチューブ120の遠位端近傍の概略図をそれぞれ表している。
【0040】
本変形例に係るベントカテーテル2は、カテーテルプロテクター11の構成が実施例1と同様であり、チューブ120の構成が実施例1と異なり、遠位端に開口がなく、半球状の形態を有する先端形状となっている。また、側面開口124の数も実施例1と異なっている。
【0041】
このようなチューブ120にカテーテルプロテクター11を結合する場合には、チューブ120の先端部に、穿刺針113を突き刺して貫通させ、そのまま穿刺針113がチューブ120の内部に収容されるようにして、カテーテルプロテクター11の螺合部112と、チューブ120のネジ部122を螺合すればよい。
【0042】
(変形例2)
また、上記実施例では、カテーテルプロテクター11とチューブ12の結合手段は、ネジによる螺合であったが、これ以外の結合手段を備える構成であってもよい。
図3は、実施例1の変形例を示す図であり、
図3Aは本変形例に係るベントカテーテル3の遠位端近傍の概略図を、
図3Bは本変形例に係るカテーテルプロテクター110を、
図3Cは後述する抜け止め部114をそれぞれ表している。
【0043】
カテーテルプロテクター110は、穿刺針の代わりに、或いは穿刺針と一体に構成された、抜け止め部114を有している。抜け止め部114はアンカー形状(釣り針2つを背中合わせにしたような形状)のストッパーを有しており、少なくとも該ストッパーは弾性変形する部材で形成されている。
図3Bに示すように、通常時には抜け止め部114のストッパー先端部分は吸引口保護部111の外側に飛び出すように形成されている。
【0044】
このような構成のカテーテルプロテクター110をチューブ12に結合する際には、抜け止め部114を含むカテーテルプロテクター110の内側中心部分を、チューブ12の遠位端開口123からチューブ内腔へと差し込む。そうすると、抜け止め部114(のストッパー)は、弾性変形しつつチューブ12の内腔へと収納される。
【0045】
このようにしてチューブ12の内腔へ収納された抜け止め部114のストッパーは、その復元力によって元の形状に戻ろうとするためチューブ12の内壁と当接し、内側から外側に向かって押圧する力が生じる。これによってカテーテルプロテクター110がチューブ12から脱落することが抑止される。このような構成であれば、カテーテルプロテクター110をチューブ12の遠位端開口123に差し込むだけで、容易にカテーテルプロテクター110とチューブ12とを結合することができる。
【0046】
また、チューブ12とカテーテルプロテクター110とは、抜け止め部114のみによって結合されていてもよいし、これに加えて、螺合部とネジ部とで螺合されていてもよい。螺合と組み合わせることで、より強固にカテーテルプロテクター110とチューブ12とを結合することができる。
【0047】
なお、抜け止め部114のストッパーの形状は上記で例示したものに限られず、様々な形状とすることが可能である。
図4A及び
図4Bは抜け止め部114のストッパーの他の例を示す図である。
図4Aに示すように、ストッパーの数が多数となる構成としてもよいし、
図4Bのように、一本のワイヤーを螺旋状に形成したものであっても構わない。また、先端部分を尖鋭に形成し針状に形成したものであってもよい。
【0048】
(変形例3)
また、上記の実施例1ではカテーテルプロテクター11の各隔離ワイヤー115が、遠位端側で凸部を形成するように折り曲げられた構成となっているが、各隔離ワイヤー115は近位端側でも凸部を形成するように折り曲げられた構成となっていてもよい。
図5は、実施例1の変形例を示す図であり、
図5Aは本変形例に係るベントカテーテル6の遠位端近傍の概略図を、
図5Bは本変形例に係るカテーテルプロテクター61をそれぞれ表している。
【0049】
図5A及び
図5Bに示すように、カテーテルプロテクター61は、ワイヤーによって構成される吸引口保護部611と、ワイヤーをコイル状に形成した螺合部112、及び、吸引口保護部611の中空部の中心を、遠位側から近位側に延びる、穿刺針113を備える構成となっている。
【0050】
実施例1と同様に、吸引口保護部611は、12本の隔離ワイヤー615の一方の端部を結束し、各ワイヤーを外側に折り返して他方の端部を円周方向に均等に配置して螺合部112の外周面に固定する構成となっており、各ワイヤーは遠位側と近位側の中央付近を頂点として膨らむように湾曲している。また、螺合部112及び穿刺針113の構成などは実施例1の場合と同様である。
【0051】
本変形例においては、隔離ワイヤー615の近位端側の端部は、螺合部112の近位端付近でチューブ12側に折り曲げられたうえで螺合部112の外周面に固着されており、吸引口保護部611の近位端に、略U字型となる屈曲部616が形成される。
図5Bに示すように、当該屈曲部616は、近位端側に向けて凸状となっている。
【0052】
このような構成によって、吸引口保護部611の近位端近傍においても、チューブ12と隔離ワイヤー615との間隔を大きく取ることができる。このため、吸引口保護部611の近位端近傍において、生体組織が吸着してしまうことを抑止することができる。
【0053】
(変形例4)
また、上記の各例では、各隔離部が1本の隔離ワイヤーによって形成されていたが、隔離部は必ずしもこのような構成でなくともよい。
図6は、3本のワイヤーによって1つの隔離部が形成される本変形例を示す図であり、
図6Aは本変形例に係るベントカテーテル7の遠位端近傍の概略図を、
図6Bは本変形例に係るカテーテルプロテクター71をそれぞれ表している。
【0054】
図6Bに示すように、カテーテルプロテクター71は、吸引口保護部711と、ワイヤーをコイル状に形成した螺合部112、及び、吸引口保護部711の中空部の中心を、遠位側から近位側に延びる、穿刺針113を備えている。
【0055】
そして、吸引口保護部711は、3本のワイヤーからなる隔離部715を複数備えており、それぞれの隔離部715の近位端近傍には、これらを構成する3本のワイヤーが交差するワイヤー交差部717が形成されている。本変形例では、3本のワイヤーによって形成される隔離部715を4つ備える構成であり、吸引口保護部711を構成するワイヤーの合計数は12本となる。また、ワイヤー交差部717はそれぞれの隔離部715に1つ、即ち合計4つ形成される。
【0056】
このような構成を採用することにより、それぞれの隔離部715のワイヤー交差部717においては、3本のワイヤーが立体的に交差するため、径方向(即ち、穿刺針113に垂直な方向)の厚みが増加し、同方向に対する剛性が増加する。
【0057】
このため、生体組織とチューブ12との距離が比較的近くなる吸引口保護部711の近位端近傍において、隔離部に内向きの力が加わることによって内側に撓み、側面開口124から生体組織を十分に隔離できなくなる、といったことを抑止することができる。
【0058】
なお、ワイヤー交差部717は、本変形例のように吸引口保護部711の近位端近傍に形成されることが効果的であるが、ワイヤー交差部717が形成される位置はこれに限られない。例えば、吸引口保護部711の遠位端近傍、或いは近位端と遠位端の中央付近に形成されていてもよい。
【0059】
(変形例5)
上記の各例では、穿刺針113はガイドとしての機能を有していたが、その他の機能を発揮するように構成されていてもよい。
図7は本変形例に係るベントカテーテル8を説明する図であり、
図7Aは本変形例に係るカテーテルプロテクター81を示している。また、
図7B及び
図7Cは、カテーテルプロテクター81の穿刺針813の機能を説明する図である。
【0060】
本変形例に係るカテーテルプロテクター81は実施例1と比べ、穿刺針813が近位端方向へ長く延びており、使用者の手の力で塑性変形させることができるように形成されている点が異なっている。穿刺針813の材質は実施例1と同様に、金属であってもよいし、金属に樹脂をコーティングしたものであってもよいし、樹脂であってもよい。このような構成を有するカテーテルプロテクター81をチューブ12に結合すると、穿刺針813は、チューブ12の内部空間に配置され、近位端側に向けて長く延在することになる。
図7Bは、カテーテルプロテクター81を適用したベントカテーテル8の遠位端近傍の通常の状態を示している。
【0061】
上記のベントカテーテル8の穿刺針813に対して力を加えると、穿刺針813は当該外力によって塑性変形する。穿刺針813はチューブ12の内部空間に配置されているため、チューブ12は、穿刺針813が配置されている箇所において、穿刺針813の変形に追随して変形することになる。
図7Cは、穿刺針813が外力によって円弧状に塑性変形し、これによって遠位端近傍が湾曲した状態のベントカテーテル8を示す図である。
【0062】
上記のような構成によると、使用者がチューブ12を介して穿刺針813を折り曲げ、ベントカテーテル8を所望の形状に変形させて使用することができるため、ベントカテーテル8の操作性を向上させることが可能になる。
【0063】
<実施例2>
続いて、
図8、
図9に基づいて本発明の第2の実施例について説明する。
図8は本実施例に係るベントカテーテル4の概略を示す説明図である。
図8Aは、ベントカテーテル4の遠位端近傍を示す概略図である。本実施例に係るベントカテーテル4はチューブ22の遠位端側に、チューブとは別体のカテーテルプロテクター21を結合した構成であり、結合された状態のカテーテルプロテクター21が、本発明の開口保護部に該当する。
【0064】
図8Bは、カテーテルプロテクター21の概略を示す図である。カテーテルプロテクター21は概略、複数の平線ワイヤー213によって構成される吸引口保護部211と、平線ワイヤー213の両端に配置される螺合部212a、212bを備える構成となっている。
【0065】
平線ワイヤー213のサイズは、特に限定されないが、例えば0.6mm×0.3mmとすることができる。また、平線ワイヤー213の材質は例えばステンレスなどが用いられるが、これに限定されるものではなく、その他の金属であってもよい。
【0066】
吸引口保護部211は、中央部分が凸状に膨らむように形状記憶された8本の平線ワイヤー213の各端部が円周方向に均等な距離に配置して螺合部212a、212bに固定される構成となっている。なお、吸引口保護部211の各ワイヤーの螺合部212a、212bへの固定は、例えばレーザー溶接によって行うことができる。
【0067】
螺合部212a、212bは、後述するチューブ22のネジ部222a及び222bと螺合可能なスクリューを有する部材で構成されており、例えば市販のナットなどを用いることもできる。また、溶接部が生体組織を傷つけないように、カバーを設けるようにしてもよい。カバーの材質は一定の柔軟性を有していることが望ましく、例えばポリマー素材を用いることができる。
【0068】
なお、カテーテルプロテクター21のサイズは、特に限定されないが、例えば、長手方向(近位端から遠位端の距離)を40mm〜50mm、吸引口保護部211の最も膨らんでいる箇所の直径を12mm、螺合部の直径を7mmとすることができる。
【0069】
図8Cは、チューブ22の遠位側の概略を示す図である。チューブ22は軟性の樹脂(例えばポリ塩化ビニルなど)によって形成されており、吸引開口部221、ネジ部222a、222bを備えている。また、吸引開口部221には、複数の側面開口224が設けられている。
【0070】
次に、
図9に基づいて、カテーテルプロテクター21と、チューブ22を結合する方法について説明する。カテーテルプロテクター21と、チューブ22を結合するには、まず、カテーテルプロテクター21の螺合部212aと、チューブ22のネジ部222bとを係合させて回転させる(
図9A)。そうすると、螺合部212aとネジ部222bは、一旦螺合した状態となるが、回転を続けると、螺合部212aは、ネジ部222bから近位側に抜け出た状態となる(
図9B)。ここからさらに、螺合部212aとネジ部222a、螺合部212bと、ネジ部222bを係合させて回転させると、各螺合部と各ネジ部が螺合した状態となり、カテーテルプロテクター21と、チューブ22が結合される(
図9C)。
【0071】
なお、
図9に基づいた上記の説明では、螺合部212a、212b(及びネジ部222a、b)が同じ径を有する構成を例としているが、螺合部212a(及びネジ部222a)の径を螺合部212b(及びネジ部222b)よりも大きくい構成とし、螺合部212aとネジ部222bとを係合させる手順(
図9Aの手順)を省略してもよい。
【0072】
このようにして構成されたベントカテーテル4を用いて血液などの液体を吸引すると、平線ワイヤー213によって形成される吸引口保護部211が、複数の側面開口224から生体組織を隔離し、各開口に生体組織が吸着して閉塞してしまうことを抑止する。一方、各ワイヤー間に形成された空間(吸引用空間に該当)を介して、各開口に液体が吸引されるため、液体の吸引を支障なく行うことができる。
【0073】
(変形例)
上記実施例2では、チューブ22の遠位端に開口が存在しない構成であったが、これを有する構成とすることも可能である。
図10は、実施例2の変形例を示す図であり、
図10Aは本変形例に係るベントカテーテル5の遠位端近傍の概略図を、
図10Bは本変形例に係るカテーテルプロテクター210を、
図10Cは本変形例に係るチューブ220の遠位端近傍の概略をそれぞれ表している。
【0074】
図10Bに示すように、本変形例に係るカテーテルプロテクター210は、遠位端側の螺合部212bに、遠位端開口隔離部214が設けられている。また、本変形例に係るチューブ220は遠位端開口223を備えている。これらを実施例2の要領で結合すると、
図10Aに示すベントカテーテル5が形成される。このような構成のベントカテーテル5であれば、遠位端開口隔離部214によって保護された遠位端開口223からも液体の吸引を行うことができる。
【0075】
<実施例3>
次に、
図11、
図12に基づいて本発明の第2の実施例について説明する。
図11は本実施例に係るベントカテーテル9の構成を示す説明図であり、
図11Aは、ベントカテーテル9の遠位端近傍を示す概略図である。本実施例に係るベントカテーテル9はチューブ92の遠位端側に、チューブとは別体のカテーテルプロテクター91を結合した構成であり、結合された状態のカテーテルプロテクター91が、本発明の開口保護部に該当する。
【0076】
図11Bは、カテーテルプロテクター91の概略を示す図である。
図11Bに示すように、本実施例に係るカテーテルプロテクター91は概略、複数の隔離ワイヤー915によって構成される吸引口保護部911、ワイヤーを円筒のコイル状に形成した筒状チューブ保持部912、及び、吸引口保護部911を形成する各ワイヤーを遠位端で結束して保持するワイヤー結束部913を備える構成となっている。
【0077】
各ワイヤーの材質は例えばステンレスなどが用いられるが、これに限定されるものではなく、その他の金属であってもよいし、樹脂であってもよい。また、金属に樹脂をコーティングしたものを用いてもよい。ただし、後述するように吸引口保護部911を形成する隔離ワイヤー915と筒状チューブ保持部912を形成するワイヤーとは、異なる弾性限界を有することが望ましい。具体的には、吸引口保護部911を形成する隔離ワイヤー915は筒状チューブ保持部912を形成するワイヤーと比較して弾性限界が高いものが望ましい。
【0078】
吸引口保護部911は、隔離ワイヤー915の一方の端部を筒状チューブ保持部912の遠位端近傍の外周に円周方向に均等に配置して固定し、各ワイヤーを外側に折り返して、他方の端部を筒状チューブ保持部912の中心軸と略同軸上の遠位端で結束することで形成されている。このため、吸引口保護部911は、各隔離ワイヤー915が遠位側と近位側の中央よりもやや近位側を頂点として膨らむように湾曲し、遠位端のワイヤー結束部913へ向けて窄まるような構造となっている。なお、隔離ワイヤー915の筒状チューブ保持部912への固定は、例えば溶接などの所望の公知技術によって行うことができる。
【0079】
ワイヤー結束部913は、束ねた隔離ワイヤー915の遠位側を、例えば医療用接着剤等で固定して樹脂製のキャップで被覆した構成となっている。なお、隔離ワイヤー915の固定は、医療用接着剤に限らず溶接によって行ってもよいし、光硬化樹脂等の樹脂を用いてもよい。また、キャップによる被覆は必ずしも必須では無く、人体を傷つけないような鈍い形状で隔離ワイヤー915を固定できれば、キャップを用いない構成としてもよい。
【0080】
図11Cは、チューブ92の遠位側の概略を示す図である。チューブ92は軟性の樹脂(例えばポリ塩化ビニルなど)によって形成されており、遠位端近傍に、複数の側面開口924からなる吸引開口部921が設けられている。
【0081】
カテーテルプロテクター91の筒状チューブ保持部912の内径は、チューブ92の外径よりもわずかに大きくなるように形成されており、後述のように、チューブ92を筒状チューブ保持部912内に挿入できるようになっている。
【0082】
次に、カテーテルプロテクター91とチューブ92との結合について説明する。
図12Aは、本実施例においてカテーテルプロテクター91とチューブ92とを結合する際の状態を示す図である。
図12A中の白矢印はチューブ92の相対的な移動方向を表しており、チューブ92をカテーテルプロテクター91の筒状チューブ保持部912内に挿通させて、カテーテルプロテクター91の遠位側まで挿し込むことで、両者を結合することが可能である。
【0083】
なお、カテーテルプロテクター91とチューブ92とは、結合状態において筒状チューブ保持部912を近位側に伸長するように変形させることで、より確実に結合することができる。
図12Bは、カテーテルプロテクター91とチューブ92とを結合した状態で、筒状チューブ保持部912を近位側に引き伸ばした状態を示す図である。
図12B中の白矢印は、筒状チューブ保持部912を引っ張る方向を示している。
【0084】
筒状チューブ保持部912は、使用者の手の力で塑性変形させることができる材質で形成されており、
図12Bに示すように引き伸ばされると、その形状が維持される。これにより、より近位側までチューブ92が筒状チューブ保持部912内に収容される(即ち、チューブ92のより多くの部分がカテーテルプロテクター91内に収まる)ことになるため、カテーテルプロテクター91とチューブ92とをより強固に結合することができる。
【0085】
図12Cは、チューブ92が挿通された筒状チューブ保持部912を近位側に引き伸ばしたうえで、チューブ92の遠位端近傍を湾曲させた状態のベントカテーテル9の先端近傍を示す図である。筒状チューブ保持部912が上記のような性質を有しているため、
図12Cに示すように、チューブ92の筒状チューブ保持部912内に位置している箇所を変形(例えば湾曲)させると、筒状チューブ保持部912は、当該チューブ92の変形に追従して変形し、その形状を維持することになる。このため、使用者はベントカテーテル9の先端近傍を所望の形状に変形させて使用することができ、ベントカテーテル9の操作性を向上させることができる。
【0086】
さらに、本実施例に係るベントカテーテル9は、チューブ92内部に配置される構成が存在しないため、その分のチューブ内の体積を吸引のための経路として有効利用することができる。なお、上記の筒状チューブ保持部912は、ワイヤーをコイル状に形成して構成されていたが、例えば軟性樹脂の円筒を蛇腹に形成したような構造であってもよい。
【0087】
<実施例4>
また、カテーテルプロテクターとチューブを結合するための結合手段は、チューブ側にのみ設けられていてもよい。
図13は、チューブ側にのみ結合手段が設けられている例を説明する図である。
図13Aに示すように、本実施例に係るチューブ32は、吸引開口部321の外径が、チューブ32の吸引開口部321よりも近位側の外径よりも細く形成されている。また、吸引開口部321の近位端側には係止部322a、322bとしてテーパー状の突起を備えている。
【0088】
本実施例で用いるカテーテルプロテクター31は実施例2で説明したものと略同様の構成であるが、螺合部に該当する末端リング311a、bはスクリューを備えていなくともよい。また、末端リング311a、bの内径は、チューブ32の吸引開口部321の外径よりも大きく、吸引開口部321よりも近位端側の外径よりも小さくなっている。
【0089】
本実施例において、カテーテルプロテクター31とチューブ32とを結合する場合には、
図13A〜Cに示すように、チューブ32をカテーテルプロテクター31に挿通させる。チューブ32は軟性の樹脂(例えばポリ塩化ビニルなど)によって形成されており、挿通時には係止部322a、322bを内側に歪ませて、カテーテルプロテクター31の近位側の末端リング311aを通すことができる。
【0090】
図13Cに示すように、末端リング311aが通過した後は係止部322a、322bが元通りの形状に復元し、末端リング311a即ちカテーテルプロテクター31が、遠位端側に抜け落ちるのを防止する。また、チューブ32の吸引開口部321よりも近位側の外径が末端リング311aの内径よりも大きいため、カテーテルプロテクター31が吸引開口部321を通り過ぎてチューブ32の近位端側に移動するのを防止することができる。
【0091】
<その他>
上記の各実施例の説明は、本発明を例示的に説明するものに過ぎず、本発明は上記の具体的な形態には限定されない。本発明は、その技術的思想の範囲内で種々の変形、組み合わせが可能である。例えば、各実施例の構成要素を組み合わせて、ハイブリッドタイプのベントカテーテルを構成することもできる。
【0092】
図14は、実施例1に係るカテーテルプロテクターと、実施例2に係るカテーテルプロテクターのハイブリッドタイプのカテーテルプロテクター41を示す図である。
図14に示すように、ハイブリッドタイプのカテーテルプロテクター41は実施例1の吸引口保護部の構成と、実施例2の螺合部の構成を組み合わせた構成となっている。また、図示しないが、実施例3に係るカテーテルプロテクターと、実施例4に係るチューブ本体を組み合わせて、両者をより強固に結合可能な、ハイブリッドタイプのベントカテーテルを構成することもできる。また、実施例3に係るカテーテルプロテクターの筒状チューブ保持部の遠位側の一部が実施例1又は2に係るカテーテルプロテクターの螺合部となるようにしてもよい。
【0093】
また、各実施例の構成要素を互いに入れ換えることも可能である。例えば、カテーテルプロテクターの螺合部の構成について、実施例1の螺合部をナットで構成してもよいし、実施例2の螺合部をコイルで構成しても構わない。
【0094】
また、カテーテルプロテクターを構成する各部位の素材については、上記の各実施例において樹脂又は樹脂でコーティングされた金属で形成されていてもよいと明示した以外の部位についても、金属に限られるのではなく、樹脂を採用することができる。用いられる樹脂の例としては、例えばナイロン、ポリウレタン、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などが挙げられる。また、カテーテルプロテクター全体が樹脂によって一体成形されたものであってもよく、その方法としては、型を用いる方法、三次元プリンターを用いる方法、など既知の所望の方法を用いることができる。なお、カテーテルプロテクターを構成する各部材を個別に樹脂で形成する場合は、部材同士を接着剤で固着してもよいし、溶着することによって固着してもよい。