【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは先の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことにSi化合物と、炭素質物または炭素質物と黒鉛とを含んでなるリチウムイオン2次電池用負極活物質において、Si化合物と炭素質物と黒鉛とを複合化した後に、炭素化物を添加して高分散混合することによって、Si化合物を使用した場合でも、高容量で、サイクル寿命が長く、クーロン効率の高いリチウムイオン2次電池を与える負極活物質が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち本発明は、平均粒子径が0.01〜5μmであるSiまたはSi合金と、炭素質物または炭素質物と黒鉛とからなる平均粒子径が1〜40μmである複合化物に、炭素化物を添加してなる混合物であることを特徴とするリチウムイオン2次電池用負極活物質である。
【0012】
以下、本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質について詳細に説明する。
【0013】
本発明でいうSiとは、純度が98%程度の汎用グレードの金属シリコン、純度が2〜4Nのケミカルグレードの金属シリコン、塩素化して蒸留精製した4Nより高純度のポリシリコン、単結晶成長法による析出工程を経た超高純度の単結晶シリコン、半導体製造プロセスで発生したウエハの研磨や切断の屑、プロセスで不良となった廃棄ウエハなど、汎用グレードの金属シリコン以上の純度のものであれば特に限定されない。
【0014】
本発明でいうSi合金とは、Siが主成分の合金である。前記Si合金において、Si以外に含まれる元素としては、周期表2〜15族の元素の一つ以上が好ましく、合金に含まれる相の融点が900℃以上となる元素の選択および/または添加量が好ましい。
【0015】
本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質において、Si化合物の平均粒子径(D50)は0.01〜5μmであり、0.05〜0.5μmの範囲がさらに好ましい。0.01μmより小さいと、表面酸化による容量や初期効率の低下が激しく、5μmより大きいと、リチウム挿入による膨張で割れが激しく生じ、サイクル劣化が激しくなりやすい。なお、平均粒子径(D50)はレーザー粒度分布計で測定した体積平均の粒子径である。
【0016】
本発明のSi化合物と、炭素質物または炭素質物と黒鉛とからなる複合化物粒子の平均粒子径は1〜40μmである。複合化物粒子の平均粒子径が1μm未満の場合は、嵩高くなって高密度の電極が作製し難くなると共に、粒子径が小さい微粉体であるためハンドリングに難点がある。粒子径が40μmを超えると負極の塗布厚みを厚くしないとシート作製ができないため、電極シート抵抗が大きくなり、放電容量やサイクル特性が低下する。
【0017】
本発明でいう炭素質物とは、非晶質もしくは微結晶の炭素物質であり、2000℃を超える熱処理で黒鉛化する易黒鉛化炭素(ソフトカーボン)と、黒鉛化し難い難黒鉛化炭素(ハードカーボン)がある。
【0018】
本発明でいう黒鉛とは、グラフェン層がc軸に平行な結晶であり、鉱石を精製した天然黒鉛、石油や石炭のピッチを黒鉛化した人造黒鉛等があり、原料の形状としては鱗片状、小判状もしくは球状、円柱状もしくはファイバー状等がある。また、それらの黒鉛を酸処理、酸化処理した後、熱処理することにより膨張させ、黒鉛層間の一部が剥離してアコーディオン状となった膨張黒鉛もしくは膨張黒鉛の粉砕物、または超音波等により層間剥離させたグラフェン等も用いることができる。
【0019】
本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質において、複合化物中に存在するSi化合物の量は、10重量%以上80重量%以下が好ましく、15〜50重量%がさらに好ましい。Si化合物の含有量が10重量%未満の場合、従来の黒鉛に比べて十分に大きい容量が得られず、80重量%より大きい場合、サイクル劣化が激しくなりやすい。
【0020】
本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質において、複合化物に添加混合する炭素化物の添加量は、複合化物と添加する炭素化物の総量に対して0.5重量%以上99.5重量%以下が好ましく、より好ましくは10〜90重量%、さらに好ましくは20〜80重量%である。
【0021】
本発明でいう添加する炭素化物は特に限定するものではないが、導電性を有し、Liの挿入脱離による負極活物質としての充放電容量を有し、サイクル特性やクーロン効率に優れた負極材料が好ましい。具体的には、前記炭素質物や黒鉛等が挙げられる。そのような材料を単独で使用した場合、電気抵抗率が1×10
−5Ωm以上、初期放電容量が350mAh/g程度であり、50サイクル後のサイクル容量維持率が95%以上、初回クーロン効率が85%以上、10回目のクーロン効率が98%以上、50回目のクーロン効率が99%以上のものが好ましい。
【0022】
本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質において、前記添加する炭素化物の粒子径は0.1〜40μmが好ましい。粒子径が0.1μm未満では、非常に微細な粒子のため、複合化物粒子との均質混合が難しい。粒子径が40μmを超えると負極の塗布厚みを厚くしないとシート作製ができないため、電極シート抵抗が大きくなり、放電容量やサイクル特性が低下する。
【0023】
本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質において、複合化物の粒子径に対する添加する炭素化物の平均粒子径の比率(平均粒子径比)は2.5〜300%であり、10〜200%が好ましく、30〜100%がさらに好ましい。平均粒子径比が2.5%未満では複合化物粒子に比べ添加する炭素化物の粒子径が極端に小さくなり、複合化物粒子との均質混合が難しくなる可能性がある。また、平均粒子径比が300%を超えると複合化物粒子の導電性を確保するのが難しくなる可能性がある。
【0024】
本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質においては、前記Si化合物と炭素質物が共に0.5μm以下の厚みの黒鉛薄層の間に挟まった構造であることが好ましく、その構造が積層および/または網目状に広がって活物質粒子を形成し、該黒鉛薄層が活物質粒子の表面付近で湾曲して複合化物粒子を覆っており、その複合化物粒子の周りに黒鉛または炭素質物が配置していることが好ましい。黒鉛薄層の厚みが0.5μmを超えると黒鉛薄層の電子伝導性が低下する可能性がある。
【0025】
次に、本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質の製造方法について説明する。
【0026】
本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質の製造方法は、Si化合物、炭素前駆体、さらに必要に応じて黒鉛を混合する工程と、造粒・圧密化する工程と、混合物を粉砕して複合化物粒子を形成する工程と、該複合化物粒子を不活性ガス雰囲気中で焼成する工程と、複合化物と炭素化物とを混合する工程を含むものである。
【0027】
原料であるSi化合物は、平均粒子径(D50)が0.01〜5μmの粉末を使用する。所定の粒子径のSi化合物を得るためには、上述のSi化合物の原料(インゴット、ウエハ、粉末などの状態)を粉砕機で粉砕し、場合によっては分級機を用いる。インゴット、ウエハなどの塊の場合、最初はジョークラッシャー等の粗粉砕機を用いて粉末化することができる。その後、例えば、ボール、ビーズなどの粉砕媒体を運動させ、その運動エネルギーによる衝撃力や摩擦力、圧縮力を利用して被砕物を粉砕するボールミル、媒体撹拌ミルや、ローラによる圧縮力を利用して粉砕を行うローラミルや、被砕物を高速で内張材に衝突もしくは粒子相互に衝突させ、その衝撃による衝撃力によって粉砕を行うジェットミルや、ハンマー、ブレード、ピンなどを固設したローターの回転による衝撃力を利用して被砕物を粉砕するハンマーミル、ピンミル、ディスクミルや、剪断力を利用するコロイドミルや高圧湿式対向衝突式分散機「アルティマイザー」などを用いて微粉砕することができる。
【0028】
粉砕は、湿式、乾式共に用いることができる。さらに微粉砕するには、例えば、湿式のビーズミルを用い、ビーズの径を段階的に小さくすること等により非常に細かい粒子を得ることができる。また、粉砕後に粒度分布を整えるため、乾式分級や湿式分級もしくはふるい分け分級を用いることができる。乾式分級は、主として気流を用い、分散、分離(細粒子と粗粒子の分離)、捕集(固体と気体の分離)、排出のプロセスが逐次もしくは同時に行われ、粒子相互間の干渉、粒子の形状、気流の乱れ、速度分布、静電気の影響などで分級効率を低下させないように、分級をする前に前処理(水分、分散性、湿度などの調整)を行うか、使用される気流の水分や酸素濃度を調整して行われる。乾式で分級機が一体となっているタイプでは、一度に粉砕、分級が行われ、所望の粒度分布とすることが可能となる。
【0029】
別の所定の粒子径のSi化合物を得る方法としては、プラズマやレーザー等でSi化合物を加熱して蒸発させ、不活性ガス中で凝固させて得る方法、ガス原料を用いてCVDやプラズマCVD等で得る方法があり、これらの方法は0.1μm以下の超微粒子を得るのに適している。
【0030】
原料の炭素前駆体としては、炭素を主体とする炭素系化合物で、不活性ガス雰囲気中での熱処理により炭素質物になるものであれば特に限定されないが、石油系ピッチ、石炭系ピッチ、合成ピッチ、タール類、セルロース、スクロース、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、フェノール樹脂、フラン樹脂、フルフリルアルコール、ポリスチレン、エポキシ樹脂、ポリアクリロニトリル、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等が使用できる。
【0031】
原料である黒鉛は、天然黒鉛、石油や石炭のピッチを黒鉛化した人造黒鉛等が利用でき、鱗片状、小判状もしくは球状、円柱状もしくはファイバー状等が用いられる。また、それらの黒鉛を酸処理、酸化処理した後、熱処理することにより膨張させて黒鉛層間の一部が剥離してアコーディオン状となった膨張黒鉛もしくは膨張黒鉛の粉砕物、または超音波等により層間剥離させたグラフェン等も用いることができる。原料の黒鉛は予め混合工程で使用可能な大きさに整えて使用し、混合前の粒子サイズとしては天然黒鉛や人造黒鉛では1〜100μm、膨張黒鉛もしくは膨張黒鉛の粉砕物、グラフェンでは5μm〜5mm程度である。
【0032】
これらのSi化合物、炭素前駆体、さらに必要に応じて黒鉛との混合は、炭素前駆体が加熱により軟化、液状化するものである場合は、加熱下でSi化合物、炭素前駆体、さらに必要に応じて黒鉛を混練することによって行うことができる。また、炭素前駆体が溶媒に溶解するものである場合には、溶媒にSi化合物、炭素前駆体、さらに必要に応じて黒鉛を投入し、炭素前駆体が溶解した溶液中でSi化合物、炭素前駆体、さらに必要に応じて黒鉛を分散、混合し、次いで溶媒を除去することで行うことができる。用いる溶媒は、炭素前駆体を溶解できるものであれば特に制限なく使用することができる。例えば、炭素前駆体としてピッチ、タール類を用いる場合には、キノリン、ピリジン、トルエン、ベンゼン、テトラヒドロフラン、クレオソート油等が使用でき、ポリ塩化ビニルを用いる場合には、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ニトロベンゼン等が使用でき、フェノール樹脂、フラン樹脂を用いる場合には、エタノール、メタノール等が使用できる。
【0033】
混合方法としては、炭素前駆体を加熱軟化させる場合は、混練機(ニーダー)を用いることができる。溶媒を用いる場合は、上述の混練機の他、ナウターミキサー、レーディゲミキサー、ヘンシェルミキサ、ハイスピードミキサー、ホモミキサー等を用いることができる。また、これらの装置でジャケット加熱したり、その後、振動乾燥機、パドルドライヤーなどで溶媒を除去する。
【0034】
これらの装置で、炭素前駆体を固化、または、溶媒除去の過程における撹拌をある程度の時間続けることで、Si化合物、炭素前駆体、さらに必要に応じて黒鉛との混合物は造粒・圧密化される。また、炭素前駆体を固化、または溶媒除去後の混合物をローラーコンパクタ等の圧縮機によって圧縮し、解砕機で粗粉砕することにより、造粒・圧密化することができる。これらの造粒・圧密化物の大きさは、その後の粉砕工程での取り扱いの容易さから0.1〜5mmが好ましい。
【0035】
造粒・圧密化物の粉砕方法は、圧縮力を利用して被砕物を粉砕するボールミル、媒体撹拌ミルや、ローラによる圧縮力を利用して粉砕を行うローラミルや、被砕物を高速で内張材に衝突もしくは粒子相互に衝突させ、その衝撃による衝撃力によって粉砕を行うジェットミルや、ハンマー、ブレード、ピンなどを固設したローターの回転による衝撃力を利用して被砕物を粉砕するハンマーミル、ピンミル、ディスクミル等の乾式の粉砕方法が好ましい。また、粉砕後に粒度分布を整えるため、風力分級、ふるい分け等の乾式分級が用いられる。粉砕機と分級機が一体となっているタイプでは、一度に粉砕、分級が行われ、所望の粒度分布とすることが可能となる。
【0036】
粉砕して得られた複合粒子は、アルゴンガスや窒素ガス気流中、もしくは真空など不活性雰囲気中で焼成する。
【0037】
前記複合化物と炭素化物とを混合する方法は、特に限定しないが、該複合化物と該炭素化物とを水またはアルコール等の有機溶媒等の分散溶媒を用いてスラリー化することが好ましい。それ以外の方法としては、V型ミキサー、スクリューミキサー等の乾式法が挙げられる。
【0038】
前記複合化物と炭素化物とを混合する工程において、電極作製時に必要なバインダーと導電助剤を添加することが可能である。これにより、複合化物と炭素化物、バインダー、導電助剤を一度に添加して調合できるだけでなく、これにより、それらの部材の均質な調製が可能となる。
【0039】
このようにして得られる本発明のリチウムイオン2次電池用負極活物質は、リチウム2次電池の負極材料として用いることができる。
【0040】
本発明の負極活物質は、例えば、有機系結着剤、導電助剤および溶剤と混練して、シート状、ペレット状等の形状に成形するか、または集電体に塗布し、該集電体と一体化してリチウム2次電池用負極とされる。
【0041】
有機系結着剤としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレンポリマー、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、イオン導電性の大きな高分子化合物が使用できる。イオン導電率の大きな高分子化合物としては、ポリ弗化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、ポリエピクロロヒドリン、ポリフォスファゼン、ポリアクリロニトリル、ポリイミド等が使用できる。有機系結着剤の含有量は、負極材全体に対して3〜20重量%含有させることが好ましい。また、有機系結着剤の他に粘度調整剤として、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、その他のアクリル系ポリマー、または脂肪酸エステル等を添加しても良い。
【0042】
導電剤の種類は特に限定されず、構成された電池において、分解や変質を起こさない電子伝導性の材料であれば良く、具体的にはAl,Ti,Fe,Ni,Cu,Zn,Ag,Sn,Si等の金属粉末や金属繊維、または天然黒鉛、人造黒鉛、各種のコークス粉末、メソフェーズ炭素、気相成長炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維、各種の樹脂焼成体等の黒鉛などを用いることができる。導電剤の添加量は、負極材全体中に対して0〜20重量%であり、さらには1〜10重量%が好ましい。導電剤量が少ないと、負極材の導電性に乏しい場合があり、初期抵抗が高くなる傾向がある。一方、導電剤量の増加は電池容量の低下につながる恐れがある。
【0043】
前記溶剤としては特に制限はなく、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、イソプロパノール、純水等が挙げられ、その量に特に制限はない。集電体としては、例えばニッケル、銅等の箔、メッシュなどが使用できる。一体化は、例えばロール、プレス等の成形法で行うことができる。
【0044】
このようにして得られた負極は、セパレータを介して正極を対向して配置し、電解液を注入することにより、従来のシリコンを負極材料に用いたリチウム2次電池と比較して、サイクル特性に優れ、高容量、高初期効率という優れた特性を有するリチウム2次電池を作製することができる。
【0045】
正極に用いられる材料については、例えばLiNiO
2、LiCoO
2、LiMn
2O
4、LiNi
xMn
yCo
1−x−yO
2、LiFePO
4、Li
0.5Ni
0.5Mn
1.5O
4、Li
2MnO
3−LiMO
2(M=Co,Ni,Mn)等を単独または混合して使用することができる。
【0046】
電解液としては、LiClO
4、LiPF
6、LiAsF
6、LiBF
4、LiSO
3CF
3等のリチウム塩を、例えばエチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメトキシエタン、ジメチルカーボネート、テトラヒドロフラン、プロピレンカーボネート等の非水系溶剤に溶解させた、いわゆる有機電解液を使用することができる。さらには、イミダゾリウム、アンモニウム、およびピリジニウム型のカチオンを用いたイオン液体を使用することができる。対アニオンは特に限定されるものではないが、BF
4−、PF
6−、(CF
3SO
2)
2N
−等が挙げられる。イオン液体は前述の有機電解液溶媒と混合して使用することが可能である。電解液には、ビニレンカーボネートやフロロエチレンカーボネートの様なSEI(固体電解質界面層)形成剤を添加することもできる。
【0047】
また、上記塩類をポリエチレンオキサイド、ポリホスファゼン、ポリアジリジン、ポリエチレンスルフィド等やこれらの誘導体、混合物、複合体等に混合された固体電解質を用いることもできる。この場合、固体電解質はセパレータも兼ねることができ、セパレータは不要となる、セパレータとしては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを主成分とした不織布、クロス、微孔フィルムまたはこれらを組み合わせたものを使用することができる。
【0048】
その後、充放電装置を用いて電池性能を評価する。電池評価条件は、特に制約はなく、定電流法、定電流定電圧法、定容量法、定電力法、パルス法などが挙げられる。特に、定電流法、定電流定電圧法は、充放電深度(DOD)が100%近くでの電池特性評価として用いられることが多く、定容量法や定電力法は、充放電深度(DOD)が比較的浅い領域での電池評価にも使用することが可能である。