【実施例】
【0011】
以下本発明の実施例について図面とともに説明する。
図1から
図3に、本発明の第1の実施例による農用車両の除泥装置を示す。
図1は本実施例による農用車両の除泥装置の斜視図、
図2は同除泥装置の側面図、
図3は同除泥装置の使用状態を示す斜視図である。
【0012】
本実施例による農用車両の除泥装置100は、
図3に示す農用車両1に用いられ、農用車両1のタイヤ11やクローラ12に付着した土や汚泥を除去する。農用車両1は、タイヤ11及びクローラ12を走行部10とし、耕うん作業などの農作業に用いるトラクタなどの車両である。
【0013】
図1に示すように、本実施例による農用車両の除泥装置100は、農用車両1を載置する車両台110と、農用車両1を所定高さに維持する車両固定具120とを備えている。
車両台110は、走行部10が乗降可能な固定台111と、走行部10を載置する移動台112とを有する。
車両固定具120は、載置した走行部10側の農用車両1を係止する係止部121と、係止部121を支持する支持部材122とを有する。
一対の車両固定具120は、車両台110の両側部に配置する。
固定台111は、傾斜面を形成する固定台乗降面111aと、支持部材122を固定する固定台フレーム111bと、固定台フレーム111bを所定高さに維持する固定台脚部111cと、連接面111dとを有する。連接面111dは、固定台乗降面111aと固定台フレーム111bとを連接している。
移動台112は、走行部10を載置する移動台載置面112aと、移動台載置面112aに対して傾斜角が変更可能な移動台乗降面112bと、移動台載置面112aの高さを変更できる昇降機構112cとを備えている。
連接面111dは、上昇位置にある移動台載置面112aと同一高さに配置される。
移動台載置面112aの一方には固定台111を配置し、移動台載置面112aの他方には移動台乗降面112bを接続している。このように、移動台載置面112aの両側には固定台111と移動台乗降面112bとが配置されているため、農用車両1の乗降を容易とするとともに、移動台載置面112aからの農用車両1の落下を防止できる。なお、移動台乗降面112bは、固定台乗降面111aがあるため、必ずしも必要としない。
固定台フレーム111bは、移動台載置面112aの両側部に配置し、移動台載置面112aを、昇降機構112cにより、固定台フレーム111bに対して上下動可能としている。
【0014】
図2に示すように、昇降機構112cは、移動台載置面112aに固定したモータ部131と、支持部材122に固定した回転体132と、モータ部131によって巻き取り又は巻き出されるベルトなどの伝達部133とからなる。
モータ部131は、固定材134を介して移動台載置面112aに固定され、伝達部133の一端は固定材134に固定されている。
図示の場合には、モータ部131を反時計回りに駆動することで、伝達部133はモータ部131に巻き取られ、モータ部131から巻き出されている伝達部133が短くなることで、移動台載置面112aは上昇する。また、モータ部131を時計回りに駆動することで、伝達部133はモータ部131から巻き出され、モータ部131から巻き出されている伝達部133が長くなることで、移動台載置面112aは降下する。
【0015】
図3(b)は
図3(a)の要部拡大斜視図、
図3(c)は装着前の状態を示す要部拡大斜視図である。なお、
図3(b)及び
図3(c)は
図3(a)と異なる角度からの斜視図である。
図3に示すように、クローラ12は、農用車両1の駆動軸2、駆動軸2を回転可能に支持する軸受材12a、軸受材12aを保持する外側フレーム12b、及び軸受材12aや外側フレーム12bに固定されているブラケット12cを有する。ブラケット12cは、係止部受け部材として機能する。
本実施例では、ブラケット(係止部受け部材)12cには開口部12dとピン穴12eとが形成されている。
一方、係止部121には長穴121aを有し、支持部材122には長穴122aを有している。係止部121に有する長穴121aは、支持部材122に有する長穴122aと直交する方向に形成している。係止部121にはピン穴121cを有している。
係止部121をブラケット12cの開口部12dに挿入し、ブラケット12cのピン穴12eと係止部121のピン穴121cとをピン12fで固定し、係止部121と支持部材122とを、長穴121a及び長穴122aを貫通する固定ボルト121bによって固定することで、係止部121をクローラ12に取り付ける。
【0016】
以上のように構成された農用車両の除泥装置100の動作について説明する。
本実施例による農用車両の除泥装置100は、初期状態では
図1に示すように、移動台載置面112aを、連接面111dの高さまで上昇させている。なお、移動台載置面112aは、連接面111dの高さを最上昇位置としている。
図1に示す状態で、農用車両1を運転し、固定台乗降面111a又は移動台乗降面112bから農用車両1を除泥装置100に進入させ、タイヤ11又はクローラ12を移動台載置面112aに載置する。
クローラ12を移動台載置面112aに載置する場合には、タイヤ11は連接面111d又は固定台乗降面111aに位置する。
クローラ12を移動台載置面112aに載置し、係止部121を、クローラ12又は係止部受け部材12cに固定する。
係止部121を、クローラ12又は係止部受け部材12cに固定した後、昇降機構112cにより、移動台載置面112aを降下させる。
図3は、移動台載置面112aを降下させ、クローラ12を空転可能な状態を示している。
図3に示す状態で、農用車両1は、タイヤ11の駆動を切り離し、クローラ12だけの駆動に切り替えて運転を行い、クローラ12を空転させる。
【0017】
以上のように本発明の第1の実施例による農用車両の除泥装置100は、移動台112に走行部10を載置した状態で、固定台111に対して移動台112を移動することで、載置した走行部10を、車両固定具120によって載置した高さを維持し空転可能な状態とするものである。
本実施例によれば、農用車両1に改造を加えることなく、走行部10を空転させることができるため、迅速な除泥を行うことができる。また、本実施例によれば、農用車両1をジャッキアップすることなく、自走により移動台112に乗せ、走行部10を載置した高さを維持した状態で空転を行えるため、除泥の作業性に優れるとともに安定した空転を行える。
また、本実施例による農用車両の除泥装置100は、移動台112が、走行部10を載置する移動台載置面112aと、移動台載置面112aの高さを変更できる昇降機構112cとを備えているため、走行部10を載置する移動台載置面112aを降下させることで走行部10を空転状態にでき、空転状態に変更するための負荷が小さい。
【0018】
図4から
図6に、本発明の第2の実施例による農用車両の除泥装置を示す。
図4は本実施例による農用車両の除泥装置の斜視図、
図5は同除泥装置の移動体をスライドさせた斜視図、
図6は同除泥装置の使用状態を示す側面図及び要部拡大斜視図である。なお、上記実施例と同一構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0019】
図4及び
図5に示すように、本実施例による農用車両の除泥装置200は、農用車両1を載置する車両台210と、農用車両1を所定高さに維持する車両固定具220とを備えている。
車両台210は、走行部10が乗降可能な固定台211と、走行部10を載置する移動台212とを有する。
車両固定具220は、載置した走行部10側の農用車両1を係止する係止部221と、係止部221を揺動可能に支持する支持部材222とを有する。
一対の車両固定具220は、車両台210の両側部に配置する。
固定台211は、傾斜面を形成する固定台乗降面211aと、支持部材222を固定する固定台フレーム211bと、固定台フレーム211bを所定高さに維持する固定台脚部211cとを有する。
移動台212は、走行部10を載置する面を傾斜させた移動台載置面212aと、移動台載置面212aを保持する移動台フレーム212dとを備えている。
本実施例による農用車両の除泥装置200は、移動台212を、固定台211に対して水平移動できるスライド式移動台としている。
初期状態では
図4に示すように、移動台212を、固定台211に近接させており、
図5に示すように、移動台212を、固定台211から離間させる方向にスライドさせることで走行部10を空転可能な状態とする。
【0020】
以上のように構成された農用車両の除泥装置200の動作について説明する。
本実施例による農用車両の除泥装置200は、初期状態では
図4に示すように、移動台載置面212aを、固定台乗降面211aに近接させている。
図4に示す状態で、農用車両1を運転し、固定台乗降面211aから農用車両1を除泥装置200に後進で進入させ、タイヤ11又はクローラ12を移動台載置面212aに載置する。
クローラ12を移動台載置面212aに載置する場合には、タイヤ11は固定台乗降面211a又は地面に位置する。
クローラ12を移動台載置面212aに載置し、係止部221を、クローラ12又は係止部受け部材12cに固定する。
係止部221を、クローラ12又は係止部受け部材12cに固定した後、移動台212を、固定台211から離間させる方向にスライドさせて
図5に示す状態とする。
図6(a)は、移動台212を、固定台211から離間させる方向にスライドさせ、クローラ12を空転可能な状態を示している。
図6(a)に示す状態で、農用車両1は、タイヤ11の駆動を切り離し、クローラ12だけの駆動に切り替えて運転を行い、クローラ12を空転させる。
図6(b)に示すように、本実施例では、係止部221は、支持部材222に揺動自在に取り付けられている。係止部221は、アーム部221aと、接続部221bと、固定ピン221cとを有する。接続部221bは、固定ピン221cを挿入可能な挿入孔(接続部側挿入孔)を有する。
農用車両1の外側フレーム12bには、係止部受け部材12cが取り付けられている。係止部受け部材12cは、外側に突出した複数の固定部12hを有する。それぞれの固定部12hは、固定ピン221cを挿入できる挿入孔(固定部側挿入孔)を有する。
クローラ12の停止位置に応じて、接続部221bを、固定部12hの間に配置し、固定ピン221cを、固定部12h及び接続部221bの挿入孔に挿入する。
このように、固定ピン221cを、固定部12h及び接続部221bの挿入孔に挿入するだけで、係止部221をクローラ12に固定でき、作業が容易である。
また、係止部221を支持部材222に揺動可能に取り付け、係止部受け部材12cには複数の固定部12hを設けていることから、農用車両1の停止位置にズレが生じても、作業が容易である。
さらに、接続部211bの先端をロッドエンドジョイントとすることで、固定ピン221c挿入時の挿入穴の位置合わせが容易となる。
また、係止部221は、アーム部221aに対して、接続部221bがスライド固定可能な構成としてもよい。こうすることで、農用車両1の停止位置ズレへの許容範囲が拡がるほか、幅広い農用車両1への適用が可能となる。
【0021】
以上のように本発明の第2の実施例による農用車両の除泥装置200は、移動台212に走行部10を載置した状態で、固定台211に対して移動台212を移動することで、載置した走行部10を、車両固定具220によって載置した高さを維持し空転可能な状態とするものである。
本実施例によれば、農用車両1に改造を加えることなく、走行部10を空転させることができるため、迅速な除泥を行うことができる。また、本実施例によれば、農用車両1をジャッキアップすることなく、自走により移動台212に乗せ、走行部10を載置した高さを維持した状態で空転を行えるため、除泥の作業性に優れるとともに安定した空転を行える。
また、本実施例による農用車両の除泥装置200は、移動台212をスライド式移動台とすることで、移動台212を水平移動することで走行部10を空転状態にでき、空転状態に変更するための負荷が小さい。
【0022】
図7から
図9に、本発明の第3の実施例による農用車両の除泥装置を示す。
図7は本実施例による農用車両の除泥装置の斜視図、
図8は
図7と異なる方向からの同除泥装置の斜視図、
図9は同除泥装置の側面図である。なお、上記実施例と同一構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0023】
本実施例による農用車両の除泥装置300は、第2の実施例に、更に高さ変更部材310を備えたものである。
高さ変更部材310は、気体の導入出によって膨張収縮するエアマットとし、移動台載置面212aに配置する。
本実施例による農用車両の除泥装置300によれば、高さ変更部材310であるエアマットを収縮させて高さを低くすることで、移動台載置面212aと走行部10との間に隙間を形成できるため移動台212を水平移動させやすい。
また、高さ変更部材310をエアマットとすることで、気体の導入出によって移動台載置面212aと走行部10との間に隙間を形成することができる。
【0024】
図10及び
図11に、本発明の第4の実施例による農用車両の除泥装置を示す。
図10は本実施例による農用車両の除泥装置の使用状態を示す斜視図、
図11(a)は
図10の要部拡大図、
図11(b)は
図11(a)の要部拡大図である。なお、上記実施例と同一構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0025】
本実施例による農用車両の除泥装置400は、農用車両1に係止部受け部材12cを設けた以外は、第3の実施例と同一である。
図11(b)に示すように、本実施例では、係止部221は、支持部材222に揺動自在に取り付けられている。係止部221は、アーム部221aと第1連結部品221dとからなる。第1連結部品221dは、取付穴を有し、アーム部221a下端部の取り付け部材221eに設けられた取付穴221fとともに、ピン221gを挿入することでアーム部221aに取り付けられている。さらに、第1連結部材221dは、側方(農用車両に向かう方向)に突出する突起部221hを有する。
一方、農用車両1側は、駆動輪の駆動軸2と、駆動軸2に取り付けられたベアリング12f、及びベアリング12fの外輪又は外輪とそこに取り付けられた外周部材とからなる第2連結部品12gで構成される。第2連結部品12gには、駆動軸2と平行に挿入穴が設けられている。
上記構成で、第1連結部材221dの突起部221gを第2連結部材12gの挿入穴に挿入することで固定する。
このように、位置合わせして突起部221hを挿入するだけで、係止部221をクローラ12に固定でき、作業が容易である。
係止部221を支持部材222に揺動可能に取り付け、アーム部221a下端部の取り付け部材221eに高さの異なる複数の取付穴221fを設けていることから、農用車両1の停止位置にズレが生じても、作業が容易である。
本実施例では、ベアリング12f及び第2連結部品12gが係止部受け部材を構成する。
なお、本実施例では係止部受け部材をクローラ12に設けた場合を示しているが、タイヤ11に設けてもよい。
【0026】
図12及び
図13に、本発明の第5の実施例による農用車両の除泥装置を示す。
図12は本実施例による農用車両の除泥装置の使用状態を示す斜視図、
図13は
図12の要部拡大図である。なお、上記実施例と同一構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0027】
本実施例による農用車両の除泥装置500は、第2実施例に記載した係止部221を第4実施例に記載したものに交換し、第1連結部品221dの突起部を農用車両1が備える標準ヒッチの左右ロワーリンク3に既設の取り付け穴に取り付ける構造以外は第2の実施例と同一である。
本実施例による農用車両の除泥装置500によれば、ロワーリンク3に係止部221を取り付けることで、走行部10を載置した高さを、安定した状態で維持できる。
【0028】
図14から
図18に、本発明の第6の実施例による農用車両の除泥装置を示す。
図14は本実施例による農用車両の除泥装置の移動台に走行部を載置した状態を示す斜視図、
図15は
図14に示す状態での同除泥装置の側面図、
図16は同除泥装置において走行部を空転状態とした斜視図、
図17は
図16と異なる方向からの同除泥装置の斜視図、
図18は
図17の要部拡大図である。なお、上記実施例と同一構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0029】
図14及び
図15に示すように、本実施例による農用車両の除泥装置600は、農用車両1を載置する車両台610と、農用車両1を所定高さに維持する車両固定具620とを備えている。
車両台610は、走行部10が乗降可能な固定台611と、走行部10を載置する移動台612と、補助固定台613とを有する。
車両固定具620は、農用車両1を係止する係止部621と、係止部621を支持する支持部材622とを有する。
移動台612は、走行部10を載置する移動台載置面612aと、移動台載置面612aに配置する高さ変更部材612eとを有している。高さ変更部材612eは、気体の導入出によって膨張収縮するエアマットとする。
本実施例による農用車両の除泥装置600は、移動台612として、農用車両1の前輪側の走行部10Fを載置する前輪側移動台612Fと、農用車両1の後輪側の走行部10Rを載置する後輪側移動台612Rとを備えている。補助固定台613は、前輪側移動台612Fと後輪側移動台612Rとの間に配置している。
また、車両固定具620として、前輪側移動台612Fの両側部に配置する前輪側車両固定具620Fと、後輪側移動台612Rの両側部に配置する後輪側車両固定具620Rとを備えている。
【0030】
図18に示すように、係止部621は、駆動軸2を回転可能に支持する車軸ケース4に取り付ける。なお、
図18は前輪側の走行部10Fを示しているが、後輪側の走行部10Rについても同様である。
係止部621は、第1車軸固定部品621aと第2車軸固定部品621bとを有する。第1車軸固定部品621aは、一端が支持部材622にピン621cで固定され、他端が第2車軸固定部品621bとボルト621dで連結される。
支持部材622には、高さの異なる複数のピン穴622aを有しており、このピン穴622aの高さによって係止部621の高さを変更できる。
第1車軸固定部品621aの他端と第2車軸固定部品621bとで車軸ケース4を挟み込み、車軸ケース4を挟んだ状態で第1車軸固定部品621aの他端と第2車軸固定部品621bとをボルト621dで連結する。
【0031】
以上のように構成された農用車両の除泥装置600の動作について説明する。
本実施例による農用車両の除泥装置600は、初期状態では
図14及び
図15に示すように、移動台載置面612aを、補助固定台613の高さまで上昇させている。
農用車両1を運転し、固定台611から農用車両1を除泥装置600に進入させ、前輪側移動台612Fに前輪側の走行部10Fを載置し、後輪側移動台612Rに後輪側の走行部10Rを載置する。
走行部10F、10Rをそれぞれ前輪側移動台612F及び後輪側移動台612Rに載置した後に、前輪側車両固定具620Fの係止部621を走行部10Fの車軸ケース4に固定し、後輪側車両固定具620Rの係止部621を走行部10Rの車軸ケース4に固定する。
係止部621を、車軸ケース4に固定した後、高さ変更部材612eにより、移動台載置面612aを降下させる。
図16及び
図17は、移動台載置面612aを降下させ、走行部10F、10Rを空転可能な状態を示している。
図16及び
図17に示す状態で、農用車両1は、4輪駆動の状態で運転を行い、走行部10F、10Rを空転させる。
【0032】
以上のように本発明の第6の実施例による農用車両の除泥装置600は、移動台612に走行部10を載置した状態で、固定台611に対して移動台612を移動することで、載置した走行部10を、車両固定具620によって載置した高さを維持し空転可能な状態とするものである。
本実施例によれば、農用車両1に改造を加えることなく、走行部10を空転させることができるため、迅速な除泥を行うことができる。また、本実施例によれば、農用車両1をジャッキアップすることなく、自走により移動台612に乗せ、走行部10を載置した高さを維持した状態で空転を行えるため、除泥の作業性に優れるとともに安定した空転を行える。
また、本実施例による農用車両1の除泥装置600は、前輪側の走行部10F及び後輪側の走行部10Bを共に空転状態とすることができ、除泥の作業性に優れるとともに安定した空転を行える。
また、本実施例による農用車両の除泥装置600は、高さ変更部材612eを、エアマットとしたことで、気体の導入出によって移動台載置面612aと走行部10との間に隙間を形成することができる。
また、本実施例による農用車両の除泥装置600は、駆動軸2を回転可能に支持する車軸ケース4に係止部621を取り付けることで、走行部10を載置した高さを、安定した状態で維持できる。
【0033】
なお、本発明の第4の実施例による農用車両の除泥装置400で説明した係止部受け部材12cを、第1から第3の実施例、及び第6の実施例に適用してもよい。
また、本発明の第5の実施例による農用車両の除泥装置500で説明したロワーリンク3に係止部221を取り付ける構成を、第1から第3の実施例、及び第6の実施例に適用してもよい。
また、本発明の第6の実施例による農用車両の除泥装置600で説明した車軸ケース4に係止部621を取り付ける構成を、第1から第5の実施例に適用してもよい。