【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、前記管状体を長軸方向に貫通する流路とを有する蓄熱容器を用いた蓄熱システムであって、前記流路から前記吸着材へ、液相の前記被吸着物を輸送する拡散層を有し、前記流路に前記被吸着物が輸送され、前記被吸着物が前記拡散層に輸送され、前記拡散層に輸送された前記被吸着物の一部が前記吸着材に吸着され、前記吸着材が熱を放出し、前記被吸着物の残部が、前記熱により気化して熱輸送流体となる蓄熱システムである。
【0009】
上記態様では、被吸着物は、吸着材の吸熱及び発熱に寄与する媒体として機能し、かつ液相から気相へ相変化することで熱輸送流体(すなわち、熱輸送媒体)としても機能する。
【0010】
本発明の態様は、前記熱輸送流体が、熱交換器に輸送され、気相から液相へ相変化する蓄熱システムである。
【0011】
本発明の態様は、前記拡散層が、毛細管構造を有する構造体である蓄熱システムである。
【0012】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、前記管状体を長軸方向に貫通する流路と、前記吸着材と前記流路との間に設けられた拡散層と、を有する蓄熱容器である。
【0013】
本発明の態様は、前記流路が、前記吸着材を貫通している蓄熱容器である。
【0014】
本発明の態様は、さらに、前記吸着材の形状を保持する保持部材を有する蓄熱容器である。
【0015】
本発明の態様は、前記保持部材の一部または全部が、前記拡散層を構成する蓄熱容器である。
【0016】
本発明の態様は、前記拡散層が、毛細管構造を有する構造体である蓄熱容器である。
【0017】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、該吸着材の前記管状体の一方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第1の蓋体と、該吸着吸着材の前記管状体の他方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第2の蓋体と、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との間に、前記吸着材の内側に隣接して設けられた、毛細管構造を有する第1のウィック構造体と、前記第1のウィック構造体の内側に設けられた、前記管状体を長軸方向に貫通する流路と、を有する蓄熱容器である。
【0018】
上記態様では、吸着材の内側に隣接して設けられた第1のウィック構造体に、吸着材の吸熱及び発熱に寄与する媒体としての機能を有する液相の被吸着物が供給されることで、第1のウィック構造体の毛細管力により、液相の前記被吸着物が第1のウィック構造体全体に移動する。第1のウィック構造体全体に移動した液相の前記被吸着物が吸着材に吸着され、吸着材から熱が放出される。また、第1の蓋体を通過した液相の前記被吸着物が吸着材に吸着され、吸着材から熱が放出される。一方で、第1のウィック構造体の内側に設けられた前記流路の、一方の開口端部から前記流路内へ、同じく、液相の前記被吸着物が供給される。流路の内部へ供給された、液相の前記被吸着物は、流路内部を流路の一方の開口端部側から他方の開口端部側へと流れる間に、上記熱を受熱して気化、すなわち、気相の前記被吸着物へ相変化する。
【0019】
流路内部にて生成した、気相の前記被吸着物は、上記熱を輸送する熱輸送流体として、流路の他方の開口端部から熱利用先と熱的に接続された熱交換器(例えば、凝縮器等)へ輸送される。従って、上記流路は、前記熱輸送流体の通路となっている。
【0020】
一方で、蓄熱容器の管状体の壁面を介して、蓄熱容器の外部の熱が、管状体内部に収容された吸着材へ移動可能となっている。この管状体の内部へ移動した熱により、吸着材から、被吸着材が脱離することで、吸着材が管状体内部へ移動した熱を貯蔵(蓄熱)する。
【0021】
上記態様では、管状体の壁面と第1のウィック構造体との間に吸着材が配置されている。また、第1の蓋体と第2の蓋体の材質である多孔質体は、液相の前記被吸着物は通過するが吸着材は通過しない寸法の貫通孔を、複数有する構造である。なお、本明細書中における「内側」とは、管状体の内面(内周面)に対して管状体の長軸方向の中心軸側を意味する。また、後述するように、流路は複数設けられていてもよく、その場合、「内側」とは、管状体から第1のウィック構造体への方向側を意味する。
【0022】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、該吸着材の前記管状体の一方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第1の蓋体と、該吸着材の前記管状体の他方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第2の蓋体と、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との間に、前記吸着材の内側に隣接して設けられた、毛細管構造を有する第1のウィック構造体と、前記第1のウィック構造体の内側に設けられた、前記管状体の長軸方向に形成された流路と、を有し、前記流路が、前記第1の蓋体によって閉塞された蓄熱容器である。
【0023】
本発明の態様は、前記管状体に、前記流路を形成する内管が収容されている蓄熱容器である。この態様では、内管の内部が前記流路となっている。
【0024】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、該吸着材の前記管状体の一方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第1の蓋体と、該吸着材の前記管状体の他方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第2の蓋体と、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との間であって、前記吸着材と前記管状体との間に設けられた、毛細管構造を有する第1のウィック構造体と、前記吸着材に外面が接し、前記管状体を長軸方向に貫通する流路を形成する内管と、を有する蓄熱容器である。
【0025】
上記態様では、第1のウィック構造体と前記流路を形成する内管の外面(外周面)との間に吸着材が配置されている。
【0026】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、該吸着材の前記管状体の一方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第1の蓋体と、該吸着材の前記管状体の他方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第2の蓋体と、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との間であって、前記吸着材と前記管状体との間に設けられた、毛細管構造を有する第1のウィック構造体と、前記吸着材に外面が接し、前記管状体の長軸方向の流路を形成する内管と、を有し、前記流路が、前記第1の蓋体によって閉塞された蓄熱容器である。
【0027】
本発明の態様は、前記内管の内面に、毛細管構造を有する第2のウィック構造体が設けられている蓄熱容器である。
【0028】
この態様では、第1のウィック構造体だけではなく、第2のウィック構造体にも液相の被吸着物が供給される。第2のウィック構造体に供給された液相の被吸着物は、上記熱を受熱して気化し、熱輸送流体となる。
【0029】
本発明の態様は、前記第1のウィック構造体が、金属メッシュ、または粉末状の金属材料を焼成することで構築される金属焼結体である蓄熱容器である。
【0030】
本発明の態様は、前記第1のウィック構造体が、前記内管の外面に形成された毛細管力を有する溝である蓄熱容器である。
【0031】
本発明の態様は、前記第1のウィック構造体が、前記管状体の内面に形成された毛細管力を有する溝である蓄熱容器である。
【0032】
本発明の態様は、前記第2のウィック構造体が、金属メッシュ、粉末状の金属材料を焼成することで構築される金属焼結体、または内管の内面に形成された毛細管力を有する溝である蓄熱容器である。
【0033】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、前記管状体を長軸方向に貫通する流路と、前記吸着材と前記流路との間に設けられた拡散層と、を有する蓄熱容器と、前記管状体の一方の端部と接続された、液相の前記被吸着物が収容された熱輸送流体容器と、前記管状体の他方の端部と接続された熱交換器と、前記蓄熱容器と前記熱輸送流体容器とを接続する第1の配管系と、前記熱輸送流体容器と前記熱交換器とを接続する第3の配管系と、を備えた、循環系を有し、前記循環系が、気密状態であり、脱気されている蓄熱装置であって、前記第1の配管系には、第1のバルブが設けられ、前記第1のバルブが、前記蓄熱容器の放熱温度に応じて閉鎖される蓄熱装置である。
【0034】
本発明の態様は、前記第1のバルブの閉鎖が、前記吸着材の熱放出の開始から所定時間経過したとき、所定量の前記被吸着物が前記熱輸送流体容器へ返送された時、または熱交換器の放熱量が所定値に達したときのいずれかである蓄熱装置である。
【0035】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、前記管状体を長軸方向に貫通する流路と、前記吸着材と前記流路との間に設けられた拡散層と、を有する蓄熱容器と、前記管状体の一方の端部と接続された、液相の前記被吸着物が収容された熱輸送流体容器と、前記管状体の他方の端部と接続された熱交換器と、前記蓄熱容器と前記熱輸送流体容器とを接続する第1の配管系と、前記熱輸送流体容器と前記熱交換器とを接続する第3の配管系と、を備えた、循環系を有し、前記循環系が、気密状態であり、脱気されている蓄熱装置であって、前記第1の配管系には、第1のバルブが設けられ、前記第3の配管系には、第2のバルブが設けられ、前記第2のバルブが、前記熱輸送流体容器における液相の前記被吸着物の収容量に応じて、前記第1のバルブの閉鎖後に閉鎖される蓄熱装置である。
【0036】
本発明の態様は、前記第1の配管系に、さらに、逆流防止部材が設けられている蓄熱装置である。
【0037】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、該吸着材の前記管状体の一方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第1の蓋体と、該吸着材の前記管状体の他方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第2の蓋体と、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との間に、前記吸着材の内側に隣接して設けられた、毛細管構造を有する第1のウィック構造体と、前記第1のウィック構造体の内側に設けられた、前記管状体を長軸方向に貫通する流路と、を有する蓄熱容器と、前記管状体の一方の端部と接続された、液相の前記被吸着物が収容された熱輸送流体容器と、前記管状体の他方の端部と接続された、気化した前記被吸着物を液化させる凝縮器と、前記熱輸送流体容器と前記凝縮器を接続し、前記凝縮器によって得られた液相の前記被吸着物を前記熱輸送流体容器へ供給する配管系と、を備えた、循環系を有し、前記循環系が、気密状態であり、脱気されている蓄熱装置であって、前記蓄熱容器と前記熱輸送流体容器との間に、逆流抑制部材 が配置された蓄熱装置である。
【0038】
上記態様では、逆流抑制部材が、例えば、孔質体の場合には、液相の被吸着物が通過できる寸法の貫通孔を、多数有する多孔質体である。
【0039】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、該吸着材の前記管状体の一方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第1の蓋体と、該吸着材の前記管状体の他方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第2の蓋体と、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との間に、前記吸着材の内側に隣接して設けられた、毛細管構造を有する第1のウィック構造体と、前記第1のウィック構造体の内側に設けられた、前記管状体の長軸方向に形成された流路と、を有し、前記流路が、前記第1の蓋体によって閉塞された蓄熱容器と、前記管状体の一方の端部と接続された、液相の前記被吸着物が収容された熱輸送流体容器と、前記管状体の他方の端部と接続された、気化した前記被吸着物を液化させる凝縮器と、前記熱輸送流体容器と前記凝縮器を接続し、前記凝縮器によって得られた液相の前記被吸着物を前記熱輸送流体容器へ供給する配管系と、を備えた、循環系を有し、前記循環系が、気密状態であり、脱気されている蓄熱装置であって、前記蓄熱容器と前記熱輸送流体容器との間に、逆流抑制部材が配置された蓄熱装置である。
【0040】
本発明の態様は、前記管状体に、前記流路を形成する内管が収容されている蓄熱装置である。
【0041】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、該吸着材の前記管状体の一方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第1の蓋体と、該吸着材の前記管状体の他方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第2の蓋体と、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との間であって、前記吸着材と前記管状体との間に設けられた、毛細管構造を有する第1のウィック構造体と、前記吸着材に外面が接し、前記管状体を長軸方向に貫通する流路を形成する内管と、を有する蓄熱容器と、前記管状体の一方の端部と接続された、液相の前記被吸着物が収容された熱輸送流体容器と、前記管状体の他方の端部と接続された、気化した前記被吸着物を液化させる凝縮器と、前記熱輸送流体容器と前記凝縮器を接続し、前記凝縮器によって得られた液相の前記被吸着物を前記熱輸送流体容器へ供給する配管系と、を備えた、循環系を有し、前記循環系が、気密状態であり、脱気されている蓄熱装置であって、前記蓄熱容器と前記熱輸送流体容器との間に、逆流抑制部材が配置された蓄熱装置である。
【0042】
本発明の態様は、管状体と、該管状体に収容された、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材と、該吸着材の前記管状体の一方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第1の蓋体と、該吸着材の前記管状体の他方の端部側に隣接して設けられた多孔質体である第2の蓋体と、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体との間であって、前記吸着材と前記管状体との間に設けられた、毛細管構造を有する第1のウィック構造体と、前記吸着材に外面が接し、前記管状体の長軸方向の流路を形成する内管と、を有し、前記流路が、前記第1の蓋体によって閉塞された蓄熱容器と、前記管状体の一方の端部と接続された、液相の前記被吸着物が収容された熱輸送流体容器と、前記管状体の他方の端部と接続された、気化した前記被吸着物を液化させる凝縮器と、前記熱輸送流体容器と前記凝縮器を接続し、前記凝縮器によって得られた液相の前記被吸着物を前記熱輸送流体容器へ供給する配管系と、を備えた、循環系を有し、前記循環系が、気密状態であり、脱気されている蓄熱装置であって、前記蓄熱容器と前記熱輸送流体容器との間に、逆流抑制部材が配置された蓄熱装置である。
【0043】
本発明の態様は、前記逆流抑制部材と前記第1の蓋体とが、一体である蓄熱装置である。
【0044】
本発明の態様は、前記逆流抑制部材と前記熱輸送流体容器との間に、熱輸送流体供給手段が設けられた蓄熱装置である。
【0045】
本発明の態様は、前記凝縮器と前記熱輸送流体容器との間に、熱輸送流体供給手段が設けられた蓄熱装置である。
【0046】
本発明の態様は、上記蓄熱装置を用いた暖気装置である。
【0047】
本発明の態様は、被吸着物の吸着によって発熱し被吸着物の脱離によって熱を吸収する吸着材を所定の形状に成形する工程と、前記吸着材へ芯棒を挿入する工程と、前記芯棒の外面と前記吸着材の孔部の内面との間に粉末状の金属材料を挿入する工程と、前記粉末状の金属材料を加熱または焼結する工程と、を有する吸着材の加工方法である。
【発明の効果】
【0048】
本発明の態様によれば、被吸着物は、吸着材の吸熱及び発熱に寄与する媒体として機能し、かつ液相から気相へ相変化することで吸着材から放出された熱を熱利用先へ輸送する熱輸送流体(熱輸送媒体)としても機能するので、被吸着物の経路と熱輸送流体の経路を、それぞれ、別経路とする必要がなく、一系統とすることができ、配管経路の構造を簡易化できる。また、蒸気ではなく液状体の被吸着物が吸着材に供給されるので、優れた蓄熱密度を得ることができる。
【0049】
本発明の態様によれば、吸着材と流路との間に拡散層が設けられているので、拡散層を介して、液相の被吸着物が、吸着材全体に渡って、円滑かつ確実に拡散される。従って、吸着材の発熱速度及び発熱効率がより向上する。
【0050】
本発明の態様によれば、吸着材の一方の端部は第1の蓋体により覆われ、吸着材の他方の端部は第2の蓋体により覆われ、第1の蓋体と第2の蓋体との間の吸着材の内側の側面部は第1のウィック構造体により覆われているので、被吸着物として水等の液体を使用しても、成型された吸着材の形状破壊を防止できる。また、第1の蓋体、第2の蓋体及び第1のウィック構造体によって、吸着材の形状が維持される。
【0051】
本発明の態様によれば、管状体に、内管が配置されているので、内管により第1ウィック構造体を外部環境から保護できる。さらに、内管により前記流路の形状を確実に維持できる。
【0052】
本発明の態様によれば、内管の内面(内周面)に第2のウィック構造体が配置されているので、第2のウィック構造体の毛細管力により、液相の被吸着物が、内管の内面を広範に拡散していく。よって、内管内部、すなわち、流路へ供給される前記被吸着物をより効率的に気化させることができる。また、前記被吸着物が第2のウィック構造体に吸収されることにより、前記被吸着物の前記熱に対する接触面積が増大するので、液相の前記被吸着物をより効率的に気化させることができる。
【0053】
本発明の態様によれば、蓄熱容器と熱輸送流体容器とを接続する第1の配管系に第1のバルブが設けられ、第1のバルブが蓄熱容器の放熱温度に応じて閉鎖されるので、吸着材の吸熱及び発熱を精度よく制御できる。
【0054】
本発明の態様によれば、蓄熱容器と熱輸送流体容器との間の配管内に、逆流抑制部材が配置されているので、蓄熱容器内で気化した前記被吸着物の熱輸送流体容器側への逆流を防止でき、蓄熱装置の熱輸送効率を向上させることができる。