特許第6765246号(P6765246)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6765246
(24)【登録日】2020年9月17日
(45)【発行日】2020年10月7日
(54)【発明の名称】送信装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/236 20110101AFI20200928BHJP
   H04N 21/2343 20110101ALI20200928BHJP
   H04N 21/462 20110101ALI20200928BHJP
   H04N 21/6373 20110101ALI20200928BHJP
   H04H 20/28 20080101ALI20200928BHJP
   H04H 60/07 20080101ALI20200928BHJP
【FI】
   H04N21/236
   H04N21/2343
   H04N21/462
   H04N21/6373
   H04H20/28
   H04H60/07
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-143063(P2016-143063)
(22)【出願日】2016年7月21日
(65)【公開番号】特開2018-14618(P2018-14618A)
(43)【公開日】2018年1月25日
【審査請求日】2019年5月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】生田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】若林 弘隆
【審査官】 松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−171799(JP,A)
【文献】 特開2008−236399(JP,A)
【文献】 特開2007−081810(JP,A)
【文献】 特開2008−252525(JP,A)
【文献】 特開2004−153620(JP,A)
【文献】 特開2006−270695(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04H20/00−20/46
20/51−20/86
20/91−40/27
40/90−60/98
H04J3/00−3/26
H04L5/22−5/26
12/00−12/26
12/50−12/955
H04N7/10
7/14−7/173
7/20−7/56
21/00−21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
TS信号に含まれるメインチャネルの映像パケット及び音声パケットのみに対して、所定レートで、再エンコード処理を施す再エンコード部と、
前記再エンコード処理に要する時間に基づいて、前記TS信号に含まれるパケットを遅延させた上で出力する遅延部と、
前記再エンコード処理が出力する映像パケット及び音声パケットと、前記遅延部が出力するパケットとを再多重することによって新たなTS信号を生成する再多重部と、
前記新たなTS信号をパケット化する変換部とを具備し、
前記再エンコード部は、前記メインチャネルの映像パケット及び音声パケットのそれぞれのPIDを、前記再エンコード処理の前後で同じとし、
前記再多重部は、前記PIDに基づいて、前記遅延部が出力する映像パケット及び音声パケットを、前記再エンコード処理が出力する映像パケット及び音声パケットに差し替えることを特徴とする送信装置。
【請求項2】
前記パケット化されたTS信号を送信するための回線のスループットを示す情報であって、受信側から送信されるスループット情報に応じて、前記所定レートを変更する制御部を具備することを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
前記パケット化されたTS信号を送信するための回線が安定していると判断された場合には、前記再エンコード部は、前記メインチャネルの映像パケット及び音声パケットに対して前記再エンコード処理を施さず、且つ、前記遅延部は、前記TS信号に含まれるパケットを遅延させず、且つ、前記再多重部は、前記遅延部が出力するパケットをそのまま出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の送信装置。
【請求項4】
前記TS信号には、前記メインチャネルのパケットと、前記メインチャネルとは異なる携帯向けのチャネルのパケットとが含まれ、
前記再エンコード部は、前記携帯向けのチャネルの映像パケット及び音声パケットに対して再エンコード処理を施さずに、前記メインチャネルの映像パケット及び音声パケットに対して再エンコード処理を施すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の送信装置。
【請求項5】
コンピュータを、請求項1〜4のいずれか一項に記載の送信装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信装置、受信装置、放送システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、TVプログラムを構成するTS(Transport Stream)信号は、任意のビットレートで伝送されているが、IP(Internet Protocol)ネットワーク等によって、かかるTS信号の伝送のバックアップを行う場合には、TS信号に対するパケット変換処理や誤り訂正符号化処理等を行うため、任意のビットレート以上の伝送帯域が必要になる。
【0003】
しかしながら、IPネットワークとしてベストエフォート回線(例えば、公衆網)を利用する場合には、スループットが変動するため、伝送帯域を安定して確保することが困難な場合が多く、かかるベストエフォート回線を安定してバックアップ回線として利用することが難しいという問題点があった。
【0004】
かかる問題点を解決するために、IPネットワーク等におけるビットレートを抑制する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、送信装置が、TS信号に含まれているヌル(Null)パケットを削除してIPネットワークを介して伝送し、受信装置が、ヌルパケットを付加することで任意のビットレートのTS信号を復調する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008-236399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の技術では、送信装置によって送信されるTS信号を圧縮することができる容量が一部に限られており、ベストエフォート回線を用いてTS信号の伝送のバックアップを適切に行うことができないという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ベストエフォート回線を用いてTS信号の伝送のバックアップを適切に行うことができる送信装置、受信装置、放送システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴は、送信装置であって、TS信号に含まれるメインチャネルの映像パケット及び音声パケットのみに対して、所定レートで、再エンコード処理を施すように構成されている再エンコード部と、前記再エンコード処理が施された前記映像パケット及び音声パケットと、前記TS信号に含まれる前記映像パケット及び音声パケット以外のパケットとを再多重することによって新たなTS信号を生成するように構成されている再多重部と、前記新たなTS信号をパケット化するように構成されている変換部とを具備することを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、送信装置によって回線を介して送信されたパケットを受信するように構成されている受信装置であって、前記パケットから、所定レートのTS信号を取得するように構成されている変換部と、前記送信装置において前記所定レートを算出するために前記回線のスループットを算出して前記送信装置に対して送信するように構成されている制御部とを具備することを要旨とする。
【0010】
本発明の第3の特徴は、送信装置及び受信装置を具備する放送システムであって、前記送信装置は、TS信号に含まれるメインチャネルの映像パケット及び音声パケットのみに対して、所定レートで、再エンコード処理を施すように構成されている再エンコード部と、前記再エンコード処理が施された前記映像パケット及び音声パケットと、前記TS信号に含まれる前記映像パケット及び音声パケット以外のパケットとを再多重することによって新たなTS信号を生成するように構成されている再多重部と、前記新たなTS信号をパケット化するように構成されている変換部とを具備しており、前記受信装置は、前記パケットから、前記所定レートのTS信号を取得するように構成されている変換部を具備することを要旨とする。
【0011】
本発明の第4の特徴は、コンピュータを、上述の送信装置として機能させるためのプログラムであることを要旨とする。
【0012】
本発明の第5の特徴は、コンピュータを、上述の受信装置として機能させるためのプログラムであることを要旨とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ベストエフォート回線を用いてTS信号の伝送のバックアップを適切に行うことができる送信装置、受信装置、放送システム及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、第1の実施形態に係る放送システム1の構成図の一例である。
図2図2は、第1の実施形態に係る送信装置10の再エンコード部の機能ブロック図の一例である。
図3図3は、第1の実施形態に係る送信装置10内部におけるTS信号を構成するパケットの一例である。
図4図4は、第1の実施形態に係る送信装置10の動作を示すフローチャートの一例である。
図5図5は、第1の実施形態に係る受信装置30の動作を示すフローチャートの一例である。
図6図6は、変更例1に係る送信装置10内部におけるTS信号を構成するパケットの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施形態)
以下、図1図5を参照して、本発明の第1の実施形態に係る放送システム1について説明する。
【0016】
本実施形態に係る放送システム1は、図1に示すように、送信装置10と、受信装置30とを具備している。ここで、本実施形態に係る放送システム1において、送信装置10は、バックアップ回線として、IP回線網を用いて、受信装置30に対してTS信号を送信するように構成されていてもよい。
【0017】
図1に示すように、本実施形態に係る送信装置10は、同期検出部11と、分配部12と、再エンコード部13と、遅延部14と、再多重部15と、制御部16と、変換部17とを具備している。
【0018】
同期検出部11は、入力された基準信号(10MHz及び1PPS(Pulse Per Second))に基づいて、入力信号から、安定したTS信号を生成するように構成されている。ここで、入力信号は、TS3信号(TS信号、Clock及びFsync信号)であってもよいし、TS信号のみであってもよい。
【0019】
分配部12は、同期検出部11からのTS信号を、遅延部14(ルートA)及び再エンコード部13(ルートB)に分配するように構成されている。
【0020】
再エンコード部13は、予め指定されたメインチャネルの映像パケット及び音声パケットのみに対して、所定レートで、再エンコード処理を施すように構成されている。
【0021】
例えば、図2(a)に示すように、再エンコード部13は、デコード部13Aと、デスクランブラー部13Bと、スクランブラー部13Cとによって構成されていてもよい。かかる場合、分配部12によって分配されたTS信号は、デコード部13A及びデスクランブラー部13BによってHD-SDI信号等にデコードされた後、エンコーダー部13Cによって再エンコード処理が施されるように構成されている。
【0022】
或いは、図2(b)に示すように、再エンコード部13は、トランスコーダー13Dによって構成されていてもよい。
【0023】
具体的には、図3に示すように、再エンコード部13は、分配部12によって分配されたTS信号(図3の「信号A」)内のメインチャネル(図3の「DGメイン」)の映像パケット及び音声パケットのみ(図3の「映像」「音声1」「音声2」)に対して所定レートで再エンコード処理を施すことによって、映像パケット及び音声パケットのみ(図3の「映像」「音声1」「音声2」)からなるTS信号(図3の「信号B」)を生成するように構成されている。
【0024】
ここで、メインチャネルの映像パケット及び音声パケットのPID(Packet ID,パケット識別情報)は、再エンコード処理が施される前後で同じとなるように構成されていてもよい。
【0025】
具体的には、図3に示すように、再エンコード処理が施される前の信号Aにおける映像パケット(図3の「映像」)のPID及び再エンコード処理が施された後の信号Bにおける映像パケット(図3の「映像」)のPIDは、共に「0x0110」である。
【0026】
また、図3に示すように、再エンコード処理が施される前の信号Aにおける音声パケット(図3の「音声1」)のPID及び再エンコード処理が施された後の信号Bにおける音声パケット(図3の「音声1」)のPIDは、共に「0x0110」である。
【0027】
さらに、図3に示すように、再エンコード処理が施される前の信号Aにおける音声パケット(図3の「音声2」)のPID及び再エンコード処理が施された後の信号Bにおける音声パケット(図3の「音声2」)のPIDは、共に「0x0111」である。
【0028】
かかる構成によれば、再多重部15において、ルートAを経由して送信された映像パケット及び音声パケットと、ルートBを経由して送信された映像パケット及び音声パケットとを容易に認識することができる。
【0029】
遅延部14は、再エンコード処理に要する時間(すなわち、再エンコード部13による処理時間)に基づいて、上述のメインチャネルの映像パケット及び音声パケット以外のパケット(すなわち、信号Aに含まれるパケット)を遅延させた上で再多重部15に送信するように構成されている。
【0030】
例えば、遅延部14は、再エンコード処理に要する時間(すなわち、再エンコード部13による処理時間)に対応する時間だけ、上述のメインチャネルの映像パケット及び音声パケット以外のパケット(すなわち、信号Aに含まれるパケット)を遅延させた上で再多重部15に送信するように構成されている。
【0031】
かかる構成によれば、再多重部15において、ルートAを経由して送信された信号AとルートBを経由して送信された信号Bとを正確に再多重することができる。
【0032】
再多重部15は、再エンコード処理が施された映像パケット及び音声パケットと、TS信号に含まれる映像パケット及び音声パケット以外のパケットとを再多重することによって新たなTS信号を生成するように構成されている。
【0033】
具体的には、図3に示すように、再多重部15は、再エンコード部13から受信した信号B(図3の「映像」、「音声1」、「音声2」を含む)と遅延部14から受信した信号Aとを再多重することによって、すなわち、遅延部14から受信した信号Aの「映像」、「音声1」、「音声2」を、再エンコード部13から受信した信号Bに含まれる「映像」、「音声1」、「音声2」に差し替えることによって、新たなTS信号である信号Cを生成するように構成されている。
【0034】
なお、再多重部15は、図3に示すように、再エンコード処理が施されることによって映像パケット及び音声パケットが削減された分に対応する量のヌルパケットを増加させるように構成されている。
【0035】
制御部16は、再エンコード部13、遅延部14、再多重部15及び変換部17を制御するように構成されている。
【0036】
例えば、制御部16は、上述の所定レートを決定して再エンコード部13に通知するように構成されている。ここで、制御部16は、パケット化されたTS信号を送信するための回線(本実施形態では、IP回線網)のスループットに応じて、かかる所定レートを変更するように構成されていてもよい。
【0037】
かかる構成によれば、送信装置10から受信装置30に対して送信されるTS信号の伝送エラーを低減することができる。
【0038】
変換部17は、再多重部15からの新たなTS信号からヌルパケットを削除した後、パケット化し、UDP等で受信装置30によって指定されているIPアドレス宛てに送信するように構成されている。
【0039】
なお、再エンコード部13は、パケット化されたTS信号を送信するための回線(本実施形態では、IP回線網)が安定していると判断された場合(すなわち、かかる回線のスループットに余裕がある場合)には、上述のメインチャネルの映像パケット及び音声パケットに対して再エンコード処理を施さないように構成されていてもよい。
【0040】
例えば、再エンコード部13は、かかる回線のスループットが所定閾値を上回っている場合には、スルーモード運用が適用され、上述のメインチャネルの映像パケット及び音声パケットに対して再エンコード処理を施さないように構成されていてもよい。
【0041】
かかるスルーモードが適用されている場合、遅延部14は、上述のメインチャネルの映像パケット及び音声パケット以外のパケット(すなわち、信号Aに含まれるパケット)を遅延させず、再多重部15は、遅延部14からの信号Aをそのまま出力するように構成されている。
【0042】
かかる構成によれば、送信装置10から受信装置30に対して、高品質且つ低遅延のTS信号を送信することができる。
【0043】
また、図1に示すように、本実施形態に係る受信装置30は、変換部31と、同期部32と、制御部33とを具備している。
【0044】
変換部31は、送信装置10によってIP回線網を介して送信されたパケットから、所定レートのTS信号を取得するように構成されている。具体的には、変換部31は、所定のIPアドレスのパケットをTS信号に変換した後、ヌルパケットを追加し、所定レートのTS信号を生成するように構成されている。
【0045】
同期部32は、入力された基準信号(10MHz及び1PPS)やTS信号のFbit等を参照して、送信装置10に入力されたTS信号(或いは、TS3信号)を再生するように構成されている。
【0046】
制御部33は、変換部31を制御するように構成されている。例えば、制御部33は、変換部31に対して、上述のIPアドレスを指定するように構成されている。
【0047】
また、制御部33は、送信装置10の制御部16において所定レートを算出するために回線(本実施形態では、IP回線網)のスループットを算出して送信装置10に対して送信部(図示せず)を介して送信するように構成されていてもよい。
【0048】
図4に、本実施形態に係る送信装置10の動作の一例について説明するためのフローチャートについて示す。
【0049】
図4に示すように、ステップS101において、送信装置10は、入力された基準信号に基づいて、同期検出を行い、入力信号から安定したTS信号を生成する。
【0050】
ステップS102において、送信装置10は、遅延部14(ルートA)及び再エンコード部13(ルートB)にTS信号を分配する。
【0051】
ステップS103において、送信装置10は、ルートAにおける信号Aにおいて、再エンコード処理に要する時間に基づいて、信号Aに含まれるパケットを遅延させる。
【0052】
ステップS104において、送信装置10は、ルートBにおける信号Bにおいて、予め指定されたメインチャネルの映像パケット及び音声パケットのみに対して、所定レートで、再エンコード処理を施す。
【0053】
ステップS105において、送信装置10は、再エンコード処理が施された映像パケット及び音声パケットと、TS信号に含まれる映像パケット及び音声パケット以外のパケットとを用いた再多重処理を施すことによって新たなTS信号を生成する。
【0054】
送信装置10は、ステップS106において、再多重処理が施された新たなTS信号に対して変換処理を施し、すなわち、再多重処理が施された新たなTS信号からヌルパケットを削除した後、パケット化し、ステップS107において、UDP等で受信装置30によって指定されているIPアドレス宛てに送信する。
【0055】
図5に、本実施形態に係る受信装置30の動作の一例について説明するためのフローチャートについて示す。
【0056】
図5に示すように、ステップS201において、受信装置30は、所定のIPアドレスのパケットをTS信号に変換した後(すなわち、変換処理を施した後)、ヌルパケットを追加し、所定レートのTS信号を生成する。
【0057】
ステップS202において、受信装置30は、入力された基準信号やTS信号のFbit等を参照して、送信装置10に入力されたTS信号(或いは、TS3信号)を再生する。
【0058】
本実施形態に係る放送システム1によれば、ベストエフォート回線(例えば、IP回線網)を用いてTS信号の伝送のバックアップを適切に行うことができる。
【0059】
(変更例1)
以下、図6を参照して、変更例1に係る放送システム1について、上述の第1の実施形態に係る放送システム1との相違点に着目して説明する。
【0060】
図6に示すように、本変更例に係る放送システム1において、信号Aにサブチャネル(図3の「DGサブ1」)が含まれている場合、再多重部15は、かかるサブチャネルを削除するように構成されていてもよい。
【0061】
かかる構成によれば、TS信号の伝送のバックアップにおけるデータ量を削減することができる。
【0062】
(その他の実施形態)
上述のように、本発明について、上述した実施形態によって説明したが、かかる実施形態における開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。かかる開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0063】
また、上述の実施形態では特に触れていないが、上述の送信装置10及び受信装置30によって行われる各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、かかるプログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、かかるプログラムをコンピュータにインストールすることが可能である。ここで、かかるプログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0064】
或いは、上述の送信装置10及び受信装置30内の少なくとも一部の機能を実現するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1…放送システム
10…送信装置
11…同期検出部
12…分配部
13…再エンコード部
14…遅延部
15…再多重部
16…制御部
17…変換部
30…受信装置
31…変換部
32…同期部
33…制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6