(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記開口の端の近くで前記パウチをシールするために、前記パウチの幅を横断方向に横切るように延びるシールをさらに備え、前記シールは、前記区画接合部を横切るように延びる、請求項1に記載の包装パウチ。
それぞれがチューブ及び前記チューブに取り付けられた連結器を備える複数のディップチューブ組立体であって、前記連結器の幅は前記チューブの幅よりも広い複数のディップチューブ組立体と、
少なくとも1つのポリマー材料の可撓性のシートを備え、シールされた縁部と、前記シールされた縁部間を延びるシールされた端部とを画定する包装体と
を備え、
前記包装体はさらに、
各ディップチューブ組立体の少なくとも前記チューブがそれぞれ配置される複数の分離された内部キャビティと、
前記シールされた端部と反対側の前記包装体の端部に配置された少なくとも1つのポケットであって、前記複数の分離された内部キャビティは前記ポケットに隣接し、前記ディップチューブ組立体の前記連結器は、前記ポケット内部に配置されるように、前記キャビティのそれぞれに対して前記ポケット内に延びる、少なくとも1つのポケットと
を画定し、
前記包装体は、前記チューブ間の接触によって引き起こされる微粒子の生成を避けるために、前記ディップチューブ組立体の前記チューブを互いに接触しないように維持し、
前記包装体はさらに、前記包装体を2つの区画に分ける区画分割体を画定し、前記少なくとも1つのポケットは複数のポケットを備え、各区画は前記複数の分離された内部キャビティを含み、各区画は前記複数のポケットの各ポケットを含み、前記ディップチューブ組立体の第1グループは第1の区画の前記キャビティ内に配置され、前記ディップチューブ組立体の第2のグループは第2の区画の前記キャビティ内に配置される、ディップチューブ組立体包装システム。
前記第2の区画から前記第1の区画をシールするために、及び、前記包装体の外側から前記第1及び第2の区画をシールするために、前記包装体を横切るように延びるシールをさらに備える、請求項5に記載のディップチューブ組立体包装システム。
前記包装体のある面に配置された引き裂きノッチをさらに備え、前記引き裂きノッチは、前記第1の区画を開口するとともに前記第2の区画をシールしたまま前記第1の区画から前記ディップチューブ組立体を取り出すことができるように、前記包装体の前記面から前記区画分割体まで前記第1の区画を横切るように引き裂き片を作るように適合される、請求項6に記載のディップチューブ組立体包装システム。
【発明の概要】
【0006】
本開示は、ディップチューブ及び/又はディップチューブ組立体用包装体と、それを製造する方法とに関する。本開示の実施形態は個々に、微粒子の生成を低減するとともにディップチューブ及びディップチューブ組立体の損傷を低減するために、包装体内部で個々のディップチューブ又はディップチューブ組立体を拘束する。本開示の実施形態によれば、ディップチューブ組立体は、連結器又は連結器部分に取り付けられたディップチューブを含む。
【0007】
1つの実施形態では、本開示は、1つ又は複数のディップチューブ組立体を貯蔵及び/又は輸送するための包装パウチに関する。パウチは、第1のシールされた縁部、第2のシールされた縁部、及びシールされた端部に沿って背面にシールされて固定して取り付けられた前面を含む。前面及び背面は、シールされた端部とは反対の端部に開口を画定する。複数の接合部が、パウチの長さの少なくとも一部の上方に、シールされた端部から開口に向かって延び、全体的に隣接する接合部は、ディップチューブの貯蔵のためのキャビティを画定する。パウチは、ポリエチレンの1つ又は2つのシート、例えば、ポリエチレンフィルムの単一のブロー成型された管、又は2つの実質的に長方形のポリエチレンシートであって、各ポリエチレンシートは3ミルから6ミルの厚さ又は約4ミルの厚さのもので形成される。本開示の実施形態によれば、パウチは実質的に透明又は半透明であり、これにより、エンドユーザにディップチューブ組立体若しくは内部に出荷又は貯蔵された他の品目を見えるようにする。
【0008】
本開示の様々な実施形態によれば、包装パウチは、1つ又は複数のディップチューブ組立体を保持するように適合される。パウチは、第1のシールされた縁部に沿って、第2のシールされた縁部に沿って、及びシールされた端部に沿って背面にシールされて固定して取り付けられた前面を含み、前面及び背面は、シールされた端部とは反対のパウチの端部に開口を画定する。複数の接合部が、パウチの長さの少なくとも一部の上方に、シールされた端部から開口に向かって延び、複数の接合部のうちの第1接合部と、複数の接合部のうちの最も隣の第2接合部とは、ディップチューブ組立体を保持するように適合されたキャビティを画定する。複数の接合部は、シールされた端部とは反対のパウチの端部にポケットを画定するために、パウチよりも長さが短く、第1のシールされた縁部よりも長さが短く、第2のシールされた縁部よりも長さが短い。キャビティはポケット内に開口する。ポケットは、キャビティから延びるディップチューブ組立体の広がった部分を収容するように、第1のシールされた縁部と第2のシールされた縁部との間のキャビティよりも広い。いくつかの場合では、複数の接合部は、複数のディップチューブ組立体を保持するように適合された複数のキャビティを画定し、複数のキャビティはポケット内に開口する。ポケットは、キャビティから延びるディップチューブ組立体の広がった部分を収容するように、第1のシールされた縁部と第2のシールされた縁部との間の複数のキャビティよりも広く、キャビティは、互いに接触させないでディップチューブ組立体を個々に保持するように適合される。
【0009】
いくつかの実施形態では、包装パウチは、パウチを第1の区画及び第2の区画に分けるために、シールされた端部から開口に向かってパウチの長さに沿って延びる区画接合部も含む。複数のキャビティを画定する複数の接合部は複数のキャビティ接合部であり、区画接合部は各キャビティ接合部よりも長く、複数のキャビティ接合部は、第1の区画内の複数のキャビティと第2の区画内の複数のキャビティとを画定するために、区画接合部の反対側に配置される。区画接合部は、シールされた端部とは反対のパウチの端部において開口までには至らない。ポケットは第1の区画内の第1のポケットであり、パウチはさらに、第1のポケットとは区画接合部の反対側の第2の区画内の第2のポケットを備え、第1の区画内のキャビティは第1のポケット内に開口し、第2の区画内のキャビティは第2のポケット内に開口する。
【0010】
包装パウチは、開口の端の近くでパウチをシールするために、パウチの幅を横断方向に横切るように延びるシールも含むことができ、シールは、区画接合部を横切るように延びる。パウチを開口してパウチからディップチューブ組立体を取り出すために開口の端に引き裂き片が配置される。いくつかの場合では、第1及び第2のシールされた縁部に設けられ、シールとキャビティとの間に配置された引き裂きノッチが引き裂き片を画定する。
【0011】
いくつかの実施形態では、パウチは、開口の端の近くでパウチをシールするために、パウチの幅を横断方向に横切るように延びるヒートシールを含むことができる。
【0012】
本開示の追加的な実施形態によれば、ディップチューブ組立体包装システムは複数のディップチューブ組立体を含み、各ディップチューブ組立体は管及び管に取り付けられた連結器を備え、連結器は管よりも広い。包装システムは追加的に、少なくとも1つのポリマー材料の可撓性のシートを含む包装体を含み、包装体は、シールされた縁部と、シールされた縁部間を延びるシールされた端部とを画定する。包装体はさらに、複数の分離された内部キャビティを画定し、各ディップチューブ組立体の少なくとも管がそれぞれのキャビティ内に配置される。シールされた端部とは反対の包装体の端部に少なくとも1つのポケットが配置され、複数の分離された内部キャビティがポケットと隣り合い、ディップチューブ組立体の連結器は、ポケット内部に配置されるように各キャビティに関してポケット内に延びる。包装体は、管間の接触によって引き起こされる微粒子の生成を避けるために、分離されて互いの接触がないディップチューブ組立体、特にディップチューブ組立体の管を維持する。
【0013】
本開示の実施形態によれば、包装体は、包装体を2つの区画に分ける区画分割体を画定し、少なくとも1つのポケットは複数のポケットを含み、各区画は複数の分離した内部キャビティを含み、各区画は複数のポケットの各ポケットを含む。ディップチューブ組立体の第1のグループは第1の区画のキャビティ内に配置され、ディップチューブ組立体の第2のグループは第2の区画のキャビティ内に配置される。
【0014】
第2の区画から第1の区画をシールするために、及び、包装体の外側から第1及び第2の区画をシールするために、シールは任意に包装体を横切るように任意に延びる。引き裂きノッチは包装体のある面に配置され、第1の区画を開口するとともに第2の区画をシールしたまま第1の区画からディップチューブ組立体を取り出させるために、包装体のその面から区画分割体まで第1の区画を横切るように引き裂き片を作るように適合される。引き裂きノッチは任意に、包装体の第1の面上の第1の引き裂きノッチであるとともに第1の引き裂き片を作るように適合され、包装体はさらに、第1の面と反対の包装体の第2の面に配置された第2の引き裂きノッチを含み、第2の引き裂きノッチは、第2の区画を開口するとともに第2の区画からディップチューブ組立体を取り出させるために、包装体の第2の面から区画分割体まで第2の区画を横切るように第2の引き裂き片を作るように適合される。
【0015】
包装体は任意に、各ディップチューブ組立体の少なくとも二倍の長さであり、任意に、単一のポリマー材料シートを含む一体物であり、複数の分離した内部キャビティは、包装体の長さに沿って延びる少なくとも1つのシールによって画定される。包装体は任意に、側縁及びシールされた端部に沿ってともにシールされた2つのポリマー材料シートも含む。
【0016】
ディップチューブ組立体包装システムを作る方法は、シールされた縁部及びシールされた縁部間を延びる第1のシールされた端部を有する少なくとも1つの可撓性のポリマー材料シートを含む包装体を準備することを含む。その方法はさらに、シールされた縁部間に複数の分離した内部キャビティを作るために、シールされた縁部間にそれらに実質的に平行に延びる少なくとも1つのシールを準備することを含み、分離した内部キャビティのそれぞれは、少なくとも1つのシートの長さよりも小さい長さを有する。その方法はさらに、各内部キャビティ内に各ディップチューブ組立体を挿入することを含み、各ディップチューブ組立体は、ディップチューブ及びディップチューブに接続された連結器を含み、各ディップチューブ組立体のディップチューブは各キャビティ内部に配置されるとともに隣り合うディップチューブに接触しないように保持されるようになっており、各ディップチューブ組立体の連結器は各キャビティから包装体内部を延びるようになっている。その方法は、第2のシールされた端部を作るとともに包装体をシールするために、第1のシールされた端部と反対の包装体の端部をシールすることも含み、ディップチューブ組立体は包装体内部にシールされる。
【0017】
本開示の実施形態によれば、各内部キャビティは、各ディップチューブが配置された占有された部分と、占有された部分から第1のシールされた端部に向かって延びる空の部分とを有する。その方法はさらに、各キャビティの空の部分が各キャビティの占有された部分の上又は下に置かれるように、包装体をそれ自身の上に折り重ねることを含む。
【0018】
その方法は任意に、シールされた縁部と少なくとも1つのシールとの間にそれらと実質的に平行に延びる区画シールを準備することも含み、区画シールは包装体を2つの区画に分け、各区画は複数の内部キャビティ及び複数のディップチューブ組立体を有する。本開示の実施形態は、少なくとも1つのシールされた縁部から区画シールに延びる引き裂き片を作るとともにディップチューブ組立体を取り出すために包装体の開口を促進するために、包装体のシールされた縁部の少なくとも1つに少なくとも1つの引き裂きノッチを設けることも含む。その方法は任意に、包装体を真空シールすることも含む。
【0019】
ディップチューブ組立体用の包装体を作る方法は、本明細書に記載されるディップチューブ組立体包装システムを作る方法内にも設けられ、任意に組み込まれる。1つのそのような方法は、シート材料の単一のシート又は2つのシートを準備することと、パウチを形成するために単一のシート又は2つのシートにシールされた縁部及びシールされた端部を設けることと、ディップチューブ又は他の細長い任意に薄く円筒形状の物体を収容するように適合されたキャビティをパウチ内部に設けることと、それぞれ1つ又は複数のキャビティを含む2つの分離した区画を作るためにパウチに沿って延びる区画接合部を任意に設けることとを含む。さらに、本開示の実施形態は、他の品目、特に、単なるディップチューブ組立体ではなく、細長い及び/又は円筒形状を有する品目を包装する方法に適用可能であることが明らかであろう。
【0020】
本開示のさらに他の実施形態は、本開示の図解的な実施形態を図示及び記載する以下の詳細な説明から、当業者にとって明らかになるであろう。認識されるように、本開示の実施形態は、本開示の主旨及び範囲から全く逸脱せずに、様々の明白な形態において変更が可能である。したがって、図面及び詳細な説明は、当然に図解としてみなされるべきであって、限定ではない。
【0021】
本開示の実施形態は、同様の参照符号は同様の要素を示す図面に関して記載される。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示は、ディップチューブ組立体のような品目用の包装体と、そのような包装体を製造及び使用する方法とに関する。本開示の実施形態によれば、ディップチューブ組立体は、微粒子の生成を低減するため、ディップチューブ組立体の形状を維持するためのより良好な能力のため、ディップチューブ組立体に対する損傷を低減するため、及び他の利点のために、包装体内に個々に拘束される。
【0024】
本明細書で参照するディップチューブ組立体は、受け入れキャビティを有する連結器部分を含み、受け入れキャビティは、全体的に円形の開口と、わずかにテーパの、又は、受け入れキャビティ内にさらに移動してその入口から離れると狭くなって円錐台を形成するような直径の断面を有する。ディップチューブ組立体の管状部分は、擦り合わせ又は圧入スタイルの連結器の受け入れキャビティを形作った円錐台の開口の中に挿入してもよく、これにより、密閉性のために連結器部分に全体的に固定して取り付けられた管状部分をぴったりと保持する。他のディップチューブ組立体は、一端が管状部分の頂端部内にやや可逆的に挿入されるように構成された連結器部分を含む。連結器部分の端部を管状部分の頂端部内に挿入するために、管状部分の頂端部は、開口を広げるために主軸上で最初に加熱され、これにより連結器の端部を挿入させる。冷却すると、連結器及び管状部分はしたがって、締り嵌めを介して連結される。
【0025】
いくつかの実施形態では、ディップチューブ組立体は既存の容器及び/又は分配システムとともに使用される一方、他の実施形態では、ディップチューブ組立体は、特注の容器及び分配システムに適合するように特に構成される。本開示のディップチューブ包装体と概して同じ産業で利用できる内張り、ディップチューブ組立体、ディップチューブ、連結器、オーバーパック、及び接続器のタイプの例及び実施形態は、国際公開第2014/070877号、米国特許出願公開第2013/193164号、国際公開第2012/118527号、国際公開第2013/096579号、米国特許出願公開第2013/284766号、国際公開第2012/071376号、米国特許出願公開第2011/226806号、米国特許出願公開第2010/112815号、国際公開第2011/046802号、国際公開第2011/006146号、米国特許第7335721号、米国特許出願公開第2009/212071号、米国特許第8313821号、米国特許出願公開第2011/187028号、国際公開第2009/076101号、及び国際公開第2013/074923号により詳細に開示され、全ての目的でそれらの全体が参照により本明細に援用される。
【0026】
本明細書で検討されるディップチューブ組立体の様々な実施形態は、直接及び間接圧力分配、ポンプ分配、及び圧力促進ポンプ分配を含む任意の適切な分配プロセス、並びに、例えば、参照によりその全体が本明細書に援用される「流体供給用装置」と題する韓国特許第10−0973707号に開示された転倒式分配方法の様々な実施形態とともに使用することができる。
【0027】
任意のディップチューブ組立体、若しくは、管状部分、連結器部分、又は任意の他の追加的な構成要素のような、ディップチューブ組立体の様々な構成要素は、限定はしないが、射出成型、射出吹き込み成型、射出延伸吹き込み成型、押し出し等のような任意の適切な製造プロセスを使用して製造することができる。いくつかの実施形態では、管状部分及び連結器部分は別々の構成要素として別々に製造できる一方、他の実施形態では、それらは単一の一体の構成要素として製造することができる。同様に、管状部分及び/又は連結器部分はそれぞれ、単一の一体要素で別々に形成できるか、又は、それらは複数の要素の組合せでそれぞれ形成できる。
【0028】
本開示の任意のディップチューブ組立体、又は、その様々な構成要素は、例えば限定はしないが、プラスチック、ナイロン、EVOH、ポリエステル、ポリオレフィン、若しくは天然又は合成ポリマーを含む1つ又は複数のポリマーである任意の適切な材料又は複数の材料の組合せで形成することができる。さらなる実施形態では、本開示の任意のディップチューブ組立体、又は、その様々な構成要素は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ(ブチレン2,6−ナフタレート)(PBN)、ポリエチレン(PE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、及び/又は、限定はしないが、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ化エチレンプロピレン(FEP)、及びパーフルオロアルコキシ(PFA)のようなフッ素ポリマーを使用して製造することができる。ディップチューブ組立体の任意の部分は、ディップチューブ組立体の1つ又は複数の部分と同じ又は異なる材料で形成することができる。
【0029】
分配が終わり又は実質的に終わり、内張りが空又は実質的に空になった後、エンドユーザは、ディップチューブ組立体を処分及び/又はディップチューブ組立体のいくつか又は全ての構成要素をリサイクルすることができる。本明細書に記載されるディップチューブ組立体をより持続可能に作ることを促進するために、いくつかの実施形態では、ディップチューブ組立体若しくはその1つ又は複数の構成要素を、限定はしないが、ポリ−3−ヒドロキシブチレート(PHB)、ポリヒドロキシバリレート(PHV)、及びポリヒドロキシヘキサノエート(PHH)のようなポリヒドロキシアルカノエート(PHAs)と、ポリ乳酸(PLA)と、ポリブチレンサクシネート(PBS)と、ポリカプロラクトン(PCL)と、ポリ酸無水物と、ポリビニルアルコールと、でんぷん誘導体と、アセチルセルロース及びニトロセルロース及びそれらの誘導体(セルロイド)等のようなセルロースエステル等を含む生分解性材料又は生分解性ポリマーから製造することができる。同様に、いくつかの実施形態では、産業用途に適切であれば、ディップチューブ組立体若しくはその1つ又は複数の構成要素を、リサイクルできる又は再生できる材料から製造することができ、いくつかの実施形態では、同じ又は異なるエンドユーザによって別のプロセスで使用することができ、これにより、そのようなエンドユーザに環境へのそれらの影響又はそれらの全体的な放出を低減することを学習させる。例えば、1つの実施形態では、ディップチューブ組立体若しくはその1つ又は複数の構成要素を、材料から生成される熱を捕捉し組み込むことができるか若しくは同じ又は異なるエンドユーザによって別のプロセスで使用できるように、焼却できる材料から製造することができる。一般に、ディップチューブ組立体若しくはその1つ又は複数の構成要素を、リサイクルできる、又は、再使用できる原材料に変換できる材料から製造することができる。
【0030】
本開示の実施形態に従って検討した包装袋又はパウチは、1つ又は複数のシートを含むことができる。各シートは、1つ又は複数の上述した材料を含むことができる。さらに、そのシートは、1つ又は複数の材料(の混合物又は共押出層)の単一のシート、若しくは、接合、接着、積層、ヒートシール、及びそれらの組合せを含む方法によって少なくとも一部に沿って組み合わせた1つ又は複数のシートを含むことができる。
【0031】
図1は、本開示のある実施形態に係るディップチューブ包装システムの内部の又は一部としてのディップチューブ組立体100を示す。ディップチューブ組立体100は、管状部分又はディップチューブ102と、連結器又は連結器部分104とを含む。管状部分102は、この開示を読むと当業者は理解するように、一端から他端に全体として延びる内部通路を有する全体的に円筒形状又はストロー状である。図解されるように、管状部分102は実質的に長くて細いが、管状部分102は、任意の適切な又は望ましい長さと、任意の適切な又は望ましい外径並びに内部通路の直径とを有することができることが理解される。例えば、管状部分の長さ及び直径は、意図する用途及び望ましい分配特性に依存することができる。いくつかの実施形態では、下端部、又は、連結器部分104の場所とは反対の端部は、1つ又は複数の側壁開口106を含むことができる。側壁開口106は、管状部分102を介してディップチューブを通る液体又は他の材料の分配を改善することができる。側壁開口106は、例えば、ディップチューブ102の底部が内張り又は容器の底部に当たるときに液体が内張り又は容器によって妨げられないように流体をディップチューブ102に流入させる十字のポートの形状にできる。
【0032】
連結器部分104は、管状部分102に連結されるか、又は、管状部分102と一体である。連結器部分104は、様々な構成をとることができるが、一端において管状部分102の上端部と流体連通し、他端において、内張り又は容器の備品に嵌合するか、又は、隣接するか、さもなければ連結するか等によって、特定の内張り又は容器の口に実質的に嵌合するか又は隣接するように概して構成される。この点について、連結器部分104は、任意の適切な内張り又は容器と協働するか又は嵌まるように構成することができ、したがって、任意の特定のモデル容器又は他の特注の容器とともに管状部分102を柔軟に使用させる。いくつかの連結器部分104は、その上方端部においてOリング108を含む。
【0033】
連結器部分104は、管状部分102を適切な配置にすることを概して促進し、内張り又は容器内の内容物を分配中に管状部分を内張り又は容器との固定した関係に概して維持する。連結器部分104は、一端から他端に概して延びる内部通路も含む。内部通路は、流体又は他の材料が管状部分の下端部から管状部分及び連結器を通って、例えば、分配接続器及び続いて下流のプロセスに送出中のように連結器の頂端部で流出するように流れることができるように、管状部分の内部通路と流体連通する。当業者にも理解されるように、ディップチューブ組立体100のようなディップチューブ組立体は、任意の適切な容器及び/又は分配システムとともに使用することができる。
【0034】
包装容器、袋又はパウチ200の1つの実施形態が
図1にも描かれている。本開示の実施形態によれば、包装パウチ200は、ポリナイロン、ポリエチレン、又は、比較的少ない数の微粒子を引き付ける及び/又は作る別の比較的薄いポリマー又はプラスチック材料のような可撓性の低密度のシート材料を含む。他の実施形態では、包装パウチ200は、この出願内部で識別されるか、又は、この出願に組み込まれる、ディップチューブ組立体、容器システムの内張り又はオーバーパックに適切な1つ又は複数の材料を含む。そのような材料の実施形態は、例えばプラスチック袋のように容易に曲がる又は形状を変える可撓性の材料と、包装容器又はパウチ200を形成するために使用されるときに容易に曲げることができず形を変えられない、例えば概して硬いか、弾力がないか、又は柔軟でない、実質的に非可撓性又は実質的に堅い材料とを含む。1つの実施形態では、包装パウチ200は、薄い可撓性の背面シート又は背面201と、比較的同様の正面シート又は正面202とを含む。1つの非限定的な例では、正面シート202及び/又は背面シート201の厚さはそれぞれ、約1ミルから15ミルの範囲であり、ここで「ミル」は0.001インチである。別の非限定的な例では、正面及び/又は背面シート202,201の厚さはそれぞれ、約3ミルから役6ミルの範囲、又はそれぞれ約4ミルである。本開示の実施形態によれば、シート202及び/又は201の厚さは、出来上がるパウチ200のシール及び/又は接合を容易に作りやすくするために選択される。
【0035】
正面202は、第1のシールされた縁部204、第2のシールされた縁部206、及びシールされた端部208に沿って、背面201にシールされて固定して取り付けられる。本開示の実施形態によれば、シールされた縁部204、206及びシールされた端部208は接合又は接着によって形成される。いくつかの実施形態では、正面202は、例えば材料管の形態で背面201と一体に形成され、1つ又は複数の縁部204、206及び端部208は、追加的なヒートシール又は接合とともに又はなしに、縁部又は端部にシールを提供する折り線又は折り領域を画定できる。包装パウチ200は、シールされた端部208とは反対の端部に開口の端又は開口210を有し、パウチの内部へのアクセスを提供する。
【0036】
包装パウチ200はさらに、シールされた端部208から開口210に向かってパウチの長さの一部の上に延びる複数のキャビティを画定するシール又は接合部212を含む。1つの実施形態では、各接合部212は、シールされた端部208で始まり、シールされた端部208と開口210との間に端部213を有する。1つの実施形態では、1つの接合部212は、第1のシールされた縁部204のすぐ隣であり、別の接合部212は、第2のシールされた縁部206のすぐ隣である。しかし、第1のシールされた縁部204及び第2のシールされた縁部206のすぐ隣のそのような接合部は必要ではなく、例えば、第1のシールされた縁部204及び/又は第2のシールされた縁部206は、キャビティを画定する接合部として二重に機能することができる。
【0037】
接合部212(又はシールされた縁部204、206)及びシールされた端部208はキャビティ214を画定し、ディップチューブ組立体100がそれぞれ開口210を通して、貯蔵及び/又は輸送用のキャビティ214内に挿入されるが、それぞれが、隣のディップチューブ組立体から分離されることを維持するようになっている。キャビティ接合部212の端部213は開口210の手前で停止し、したがって、キャビティ接合部212は、パウチ200、第1のシールされた縁部204及び第2のシールされた縁部206よりも長さが短い。したがって、パウチ200は、キャビティ214と開口210との間にポケット216、217を画定する。キャビティ214はポケット216、217内に開口する。各ポケット216、217は、各キャビティ214よりも実質的に広く、1つ又は複数のディップチューブ組立体100の1つ又は複数の連結器104を収容する。
図1に見られるように、ポケット216は左ポケットであり、ポケット217は右ポケットである。
【0038】
例えば
図1に示されるように、各連結器104は、キャビティ214内部に収容される代わりに、各キャビティ214からポケット216、217の一方内に延びる。各キャビティ214の外側に連結器104を保持することは、パウチ200からディップチューブ組立体を手動で又は他の方法で容易に取り出すことと、例えばシールされた端部208で又はそれを通して、各キャビティ214の底部をディップチューブ102が貫通する可能性を低減することとを含むいくつかの利点を提供する。各連結器104は、各キャビティ214内部に配置された各ディップチューブ102に取り付けられ、連結器104は、互いから間隔をあけて互いに接触しないで保持される。同時に、連結器104に取り付けられたディップチューブ102はそれぞれ、各キャビティ214内に保持され、キャビティ214の間のキャビティ接合部212によって互いから分離されるとともに互いに接触しない。したがって、ディップチューブ組立体100は全体として、たとえキャビティ接合部212が必ずしも連結器104間を延びなくても、互いから分離して互いに接触しないで保持される。したがって、本開示の実施形態は、隣のディップチューブ組立体100、又は、ディップチューブ102を含む、隣のディップチューブ組立体の少なくとも重要な部分が互いに直接接することを実質的に防止することを提供する。ディップチューブ又はディップチューブ組立体をこの方法で互いから隔離することと、図示されるように、ディップチューブ組立体を適所に維持することは、輸送及び/又は貯蔵中の汚染微粒子の生成を低減又は防止する。パウチ200の製造及び輸送、並びに、パウチ200にディップチューブ組立体100をつめること及びディップチューブを空にすることは全て、クリーンルーム又は他のクリーンな環境内で行う。
【0039】
本開示の実施形態は、それぞれのキャビティ214内の各ディップチューブ102に対して、わずかな締り嵌め構成で各ディップチューブをしっかりと保持するために、比較的ぴったりとした嵌合を提供する。連結器104は、ディップチューブ102及びキャビティに対してより大きな幅があることにより、キャビティ214に入ることが実質的に防止される。したがって、ディップチューブ102は概して、キャビティ214の底部及び/又は穿孔するシールされた端部208への落下又は移動を防止される。さらに、少なくとも1つの実施形態では、キャビティ214は互いに平行であり、したがって、包装パウチ200内部に貯蔵されるとき、ディップチューブ102は同様に、互いに平行に整列されるとともに直線構成に保持され、これによって、組立体100及び特にディップチューブ102を損傷する可能性も低減する。もちろん、本開示の実施形態に係るパウチ及びシステムは、関連する連結器104なしに、ディップチューブ102のみを保持するために使用することもできる。
【0040】
この開示を通して記載した様々な接合部及びシール、例えば、接合部212、218、シールされた縁部204、206、及びシールされた端部208は、熱接合又は熱溶着プロセスによって形成することができる。1つの実施形態では、接合部212、218及びシールされた縁部/端部204、206、208のパターンを画定する隆起面を有する圧盤は、シート202及び201への適用(application)がシート材料を溶融させてともに流動又は接着させる点まで加熱され、したがってシート202及び201をともに融合し、これにより、シート201又は202に特別な部品又は部分を追加することなく、接合部212、218及びシールされた縁部/端部204、206、208を作る。
【0041】
いくつかの実施形態では、複数のディップチューブ組立体は同時に、単一の包装パウチ200内部に貯蔵される。
図1に示される実施形態では、包装パウチ200は、包装パウチ内部に最大10個のディップチューブ組立体を貯蔵させるために、10個のキャビティを有する。しかし、より多い又はより少ないキャビティを特定の包装パウチ内に設けられることが本開示によって検討される。1つの実施形態では、包装パウチ内の貯蔵位置では、限定はしないがディップチューブ組立体100のようなディップチューブ組立体の管状部分又はその下位部分のみが概してキャビティ214内に延びる。しかし、他の実施形態では、ディップチューブ組立体の全体をキャビティ214内部に貯蔵することができ、ディップチューブ組立体の全体が接合部212の端部213とシールされた端部208との間に位置するようになっている。他の実施形態では、関連する連結部104なしに、ディップチューブ102のみがキャビティ214内部に貯蔵される。
【0042】
いくつかの実施形態では、ディップチューブ組立体が一旦、包装パウチ200内に挿入されると、開口210又はパウチ200の他の部分がシールされる。開口210は、限定はしないが、接着、接合、ヒートシール等を含む任意の適切な方法によってシールすることができる。
図1に示されるように、シール215は、開口210に正確に配置される代わりに、開口210から変位される。さらなる実施形態では、包装パウチ200に真空が適用されて、開口210がシールされる前に空気又は他の微粒子を低減又は除去する。パウチ200をシールすることは、外部の汚染からパウチ200の内部を保護する。
【0043】
単一の包装パウチの設計/構成は、様々な長さのディップチューブ組立体を受け入れること及び貯蔵することに適することができる。いくつかの実施形態では、単一の包装パウチ200は複数のディップチューブ組立体を受け入れること及び貯蔵することができ、それらの全ては同じ形状及び長さである。しかし、他の実施形態では、単一の包装パウチ200は複数のディップチューブ組立体を受け入れること及び貯蔵することができ、ディップチューブ組立体の少なくともいくつかは異なる形状及び/又は長さを有する。いくつかの実施形態では、ディップチューブ組立体、及び、さらに詳細には、ディップチューブ組立体の管状部分は、キャビティ214の長さよりも短くすることができる。より良好にそのようなディップチューブ組立体を収容するために、包装パウチ200は、シールされた端部208が包装パウチの正面202及び背面201の一部に重なるように、包装パウチの長さにほぼ垂直であるとともにシールされた端部208に平行な線又は領域に沿って折ることを許容するように任意に構成され、これにより、包装パウチの使用可能スペースの全体的な長さを効果的に低減する。このようにして包装パウチ200を折ることは、より短いディップチューブ組立体の実施形態を、輸送及び貯蔵用の包装袋、カートン、及び/又は他の二次的な包装体内に包装することも容易にし、様々な形状及びサイズのディップチューブ組立体用の同じ包装パウチの設計/構成を使用する柔軟性をさらに可能にすることができる。
【0044】
図1に示されるように、包装パウチ200はさらに、パウチ200に沿って縦に延びるとともにそれぞれが複数のキャビティ214を有する区画220、221を画定する少なくとも1つの区画接合部218を含む。2つの区画220、221を画定する1つの区画接合部218のみが図解されているが、本開示の実施形態は、3つ、4つ、又はそれより多い区画を画定する、2つ、3つ、又はそれより多い区画接合部218を有することを検討する。区画接合部218は、図解された実施形態では、第1のシールされた縁部204及び第2のシールされた縁部206に平行に延びる。区画接合部218は、2つのキャビティ接合部212間、及び、それらのすぐ隣にあることができる。代替的に、区画接合部218は、キャビティが画定する接合部の二重の役目をとることもできる。1つの実施形態では、区画接合部218は、包装パウチ200の長さに沿ってシールされた端部208から開口210に向かって延びる。各接合部218は、シールされた端部208において始まり、シールされた端部208と開口210との間に端部219を有する。本開示の実施形態によれば、区画接合部218は、キャビティが画定する接合部212のそれぞれよりも長い。
図1に示される実施形態では、包装パウチ200は、5つのキャビティ214のそれぞれの2つの区画220、221に分けられる。
図1に示されるように、第1の区画220は、第1のシールされた縁部204と区画接合部218との間に画定され、第2の区画221は、第2のシールされた縁部206と区画接合部218との間に画定される。
【0045】
もちろん、
図1は1つの例のみを図解し、本開示の実施形態に係る包装パウチは、図解されるよりも多い数又は少ない数の区画を含むことができ、同様に各区画は、図解されるよりも多い数又は少ない数のキャビティを含むことができる。複数のディップチューブ組立体100は、各区画内部でキャビティ214内に貯蔵され、又は、キャビティ214によって保持される。いくつかの実施形態では、区画された区域、例えば220、221はそれぞれ個々に、開口された区画内のちょうどそれらのディップチューブ組立体100にアクセスするために開口される。ユーザは、任意の適切な方法によって所与の区画を開口することができる。例えば、1つの実施形態では、ユーザは、その区画の開口の近くのパウチ200の端部を切断、引き裂き等することによって、包装パウチ200の区画を開口する。
【0046】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の引き裂きノッチ222は、区画の近くで包装パウチを容易に開口することを促進又は許容し、ユーザに一度に単一の区画にアクセスさせるために、例えばシールされた縁部204及び/又は206から区画接合部218に、パウチ200の長さにほぼ垂直に延びる1つ又は複数の引き裂き片224、226を形成する。例えば、引き裂き片224が開口されると、ユーザは、第1の区画220のキャビティ214内に貯蔵されたディップチューブ組立体100にアクセスすることができるが、第2の区画221内に貯蔵された他のディップチューブ組立体100を、シールされ、清潔で汚染のないままにする。2つよりも多い区画が設けられる場合、引き裂き片は同様に、対応し介在する区画接合部218間を延びることができる。代替的に、パウチ200をほぼ垂直に横切るように延びる代わりに、1つ又は複数の引き裂き片は、例えば開口210から各キャビティ接合部212の端部213へ又は向かって、シールされた縁部204、206の一方又は両方に沿って包装パウチ200に沿った縦の任意の距離を延びることができる。図解された実施形態では、各引き裂きノッチ222は、シールされた縁部204、206を通る途中の一部をスリットとして延び、パウチ200のユーザに、1つ又は複数の引き裂き片224、226を容易に作りパウチ200を開口し始めさせる。引き裂きノッチ222及び関連する引き裂き片に関する追加的な詳細は、
図5〜6に関して図解され記載される。
【0047】
ディップチューブ組立体100を挿入した後、パウチ200は、上述のようにシール215でシールすることができ、例えば、開口210と引き裂きノッチ222との間で区画接合部218及びシールされた縁部204及び206を横切るように、手動のヒートシール装置によって作られたヒートシールが、全体的にシールされた袋を提供する。所望であれば、包装パウチ200は、ジッパーシール、及び/又は、シールトップバッグの方法を含む、簡単開口又は押して閉じるシールで、再封止可能又は再シール可能にすることもでき、開口及び封止が指で押すことで繰り返し生じることができるようになっている。シール215は、開口210から離す代わりに開口210に作ることもできる。
【0048】
上記の開示は、キャビティ214を画定するようなシール又は接合部212を記載するが、他の実施形態では、リブ、正面202を背面201に取り付けるための線内に塗布された接着剤、又は他の構造的等価物が、キャビティ214を画定する。同様に、上記の開示は、2つ以上の区画220、221を画定するような1つ又は複数の接合部218を記載するが、他の実施形態では、リブ、正面202を背面201に取り付けるための線内に塗布された接着剤、又は他の構造的等価物が区画220、221を画定することができる。
【0049】
キャビティ214間の接合部212は、ディップチューブ102の直線性を維持するようにディップチューブを間隔をあけたままにすることを助ける。隣り合うキャビティ214と隣り合うディップチューブ102との間の間隔は、望ましくない微粒子の生成を引き起こす可能性がある、チューブ102が互いに擦れ合うことを防止し、ディップチューブ組立体100が互いに擦れ合うことを防止する。
【0050】
図2及び3を参照すると、本開示の第2の実施形態の包装パウチ250が描かれている。包装パウチ250は、包装パウチ200と多くの同じ形態及び特徴を含み、それらは全ての図を通して同様の参照番号で示される。描かれるように、包装パウチ250は、包装パウチ200の2区画、10キャビティ構成とは対照的に、5つのキャビティ214を有する単一の区画220を含む。包装パウチ250は、ディップチューブ組立体の貯蔵のためにより少ないキャビティ214を呈するが、所望であれば、より長い長さのキャビティも呈する。1つの実施形態では、包装パウチ200及び250によって占有される容積はおおよそ同じである。
【0051】
本開示の実施形態によれば、引き裂き片224を作ることによって容易に開口するために、包装パウチ250のいずれかの面又は両面に引き裂きノッチ222が含まれる。シールされた縁部204及び206を画定する2つの任意の接合部は、包装パウチ250の完全に垂直な長さを延びることができる。ディップチューブ組立体100を挿入後、パウチは、開口210においてシールされた縁部204及び206を横切るように水平なシール252でシールすることができ、全体的にシールされた袋又はパウチ200を提供する。代替的に、
図1に関して図解され記載された包装パウチ200のシール215と同様に、シール252が異なる場所、引き裂きノッチ222の近くに設けられる。パウチ250の他の特徴及び利点は、他の実施形態に関して前述したものと同じであり、他の実施形態の特徴及び利点は、パウチ250に同等にあてはまる。
【0052】
図4は包装パウチ300を図解し、これは、区画接合部318がパウチ300の開口の端又は開口210の全部に延びることを除いて、前述したパウチと同様である。一旦ディップチューブ組立体100を包装パウチ300内に装填すると、ユーザは、シール352を低精度で、したがって、より容易にかつ素早くパウチ300に渡って適用することができ、これは、シール352が、区画接合部318と袋300の開口の端210との間に偶然に適用される可能性がないからである。さらに、区画接合部318が開口の端まで又はパウチ300の開口210まで延びることは、例えば、引き裂きノッチ222の使用などにより区画220を開口することのみを意図するとき、区画221内に不注意に引き裂いて区画221を開口する可能性を低減するのを助ける。さらに、パウチ300は、200リットルディスペンサ用のディップチューブ組立体のようなより長いディップチューブ組立体用に適する実質的により長いキャビティ314を含む点で前述の実施形態と異なる。図解された実施形態によれば、キャビティ314は、ディップチューブ組立体100の二倍以上の長さである。したがって、各キャビティ314は、ディップチューブ組立体100が内部に配置された占有された部分316と、占有された部分316からシールされた端部208へ又は向かって延びる空の部分317とを含む。パウチ300にディップチューブ組立体100を装填した後、パウチ300は、空の部分317が上に又は下に重なり、例えば、各キャビティ314の占有された部分316の上又は下にあるように包装体300がそれ自身の上に折られるように、折り線360に沿って任意に折られる。折られた又は折られない1つ又は複数のパウチ300はその後、出荷又は貯蔵用の箱又はカートンのような二次的包装体内に配置される。
【0053】
もちろん、区画溶接部は、前述した実施形態のいずれにおいても開口の端210まで延びることができ、任意の前述した実施形態のパウチも、延長された長さにできることが理解されるであろう。異なる長さの特注サイズのパウチを製造する必要なく、異なるサイズのディップチューブ組立体100を全て同じパウチ300内に配置することができる。パウチ300の他の特徴及び利点は、他の実施形態に関して前述したものと同じであり、他の実施形態の特徴及び利点は、パウチ300に同等にあてはまる。
【0054】
図5〜6は、ディップチューブ組立体をパウチから取り外すための本開示の実施形態によるパウチの開口に関するさらなる詳細を図解する。前述したように、引き裂きノッチ222は、シールされた縁部204及び/又は206内に形成される。
図5に図解されるように、パウチ200を開口するために、ユーザは、シールされた縁部206内に配置された引き裂きノッチ222においてパウチ200を引き裂き始める。引き裂きノッチ222で始まり、パウチ200の長さにほぼ垂直に延び、区画接合部218で終端する引き裂き322が作られる。パウチの開口210及び引き裂き322によって境界を定められた引き裂き片226は、シールされた縁部206から区画接合部218へ又は向かって延び、区画221からディップチューブ組立体100を露出させ取り出すために、区画221のポケット217を開口する。引き裂き322は、区画接合部218で止まり、シール215を避け、区画220のポケット216をシールしたままにし、その中のディップチューブ組立体100が、パウチ200の外側に起因する汚染から保護される。区画220からディップチューブ組立体100を取り出すことが望まれるとき、シールされた縁部204内の引き裂きノッチ222で始まるとともに区画接合部218に渡ってパウチ200の長さにほぼ垂直に延びる同様の引き裂きが作られる。引き裂き片226と同様にして、引き裂き片224は、シールされた縁部204から区画接合部218へ又は向かって延びる。区画220を区画221から分離することができるように、シールされた区画220、221を互いから分離するために、区画接合部218に沿って切り取り点線330を設けることができ、区画220、221が互いから分離されるときにディップチューブ組立体100は依然として、それらのそれぞれの区画内部でシールされる。切り取り点線330は、例えば、本明細書の
図4に関して図解及び記載されるように、区画接合部218が開口210まで延びる実施形態にも適用可能である。2つよりも多い区画を作るために複数の区画接合部218が設けられる場合には、各区画接合部218は切り取り点線330を含むことができる。各区画は、それ自身の引き裂きノッチと、その中のディップチューブ組立体の開口及びアクセスを準備するための引き裂き片とを含むことができる。
【0055】
図7は、本開示の実施形態に係るとともに前述の実施形態に関連するディップチューブ組立体包装システムを作る方法を図解する。その方法は、410において、シールされた縁部及びシールされた縁部間を延びる第1のシールされた端部を有する可撓性のポリマー材料の少なくとも1つのシートを含む包装体を作ることを含む。その方法はさらに、415において、シールされた端部間に複数の分離された内部キャビティを作るために、シールされた縁部間をそれらに平行に延びる少なくとも1つのシールを作ること又は形成することを含み、分離された内部キャビティはそれぞれ、少なくとも1つのシートの長さよりも短い長さを有する。420において、各ディップチューブ組立体は各内部キャビティ内に挿入され、各ディップチューブ組立体は、ディップチューブと、ディップチューブに接続された連結器とを含む。各ディップチューブ組立体のディップチューブは、各キャビティ内部に配置されるとともに隣のディップチューブと接触しないように保持され、各ディップチューブ組立体の連結器は、包装体内部を、各キャビティから前述した1つ又は複数のポケット内に延びる。425において、第1のシールされた端部と反対の包装体の端部はそれ自体がシールされて、包装体内部でディップチューブ組立体がシールされるように、第2のシールされた端部を作るとともに包装体をシールする。
【0056】
任意に、各内部キャビティは、内部に各ディップチューブが配置される占有された部分と、占有された部分から第1のシールされた端部に向かって延びる空の部分とを有する。その方法はさらに、各キャビティの空の部分が上に又は下に重なり、例えば、各キャビティの占有された部分の上又は下にあるように、包装体をそれ自身の上に折ることを含む。
【0057】
その方法は任意に、シールされた縁部と少なくとも1つのシールとの間を実質的にそれらと平行に延びる区画シールを設けることも含み、区画シールは包装体を2つの区画に分け、各区画は、複数の内部キャビティと、複数のディップチューブ組立体とを有する。本開示の実施形態は、包装体のシールされた縁部のうちの少なくとも1つに少なくとも1つの引き裂きノッチを形成することも含み、少なくとも1つのシールされた縁部から区画シールに延びる引き裂き片を作るとともにディップチューブ組立体を取り出すために包装体の開口を促進する。その方法は任意に、包装体を真空シールすることも含む。
【0058】
本明細書で記載されたディップチューブ組立体の包装体の様々な実施形態は、従来のディップチューブの包装体に対して有利である。例えば、本明細書で記載されたディップチューブ組立体の包装体の様々な実施形態は、微粒子の生成を低減することができ、貯蔵及び/又は出荷中のディップチューブ組立体への損傷を低減することができる。さらに、本明細書で記載されたディップチューブ組立体の包装体の様々な実施形態は、貯蔵中及び/又は出荷中に、ディップチューブ組立体を実質的に整った、直線の、及び分離された構成で概して保持することを助ける。
【0059】
図解の目的のために、本明細書の図は、様々な実施形態におけるパウチ200、250、300内部に、ゼロ、1つ、又は2つのディップチューブ組立体100を描く。しかし、図解されるとともに記載される任意の数の内部キャビティは、その中に配置されるディップチューブ組立体100を有することができることを理解すべきである。出荷及び貯蔵効率を最大にするために、包装体をシールするために開口の端210又はその近くに最終シールを設ける前に、いずれの内部キャビティもディップチューブ組立体100を保持することが検討される。さらに、本開示の実施形態に係るパウチは、その各パウチ又は区画内部に任意の望ましい数のキャビティと、任意の望ましい数の区画とを有することができる。
【0060】
本開示の実施形態に係る包装体又は容器システムを使用して貯蔵、出荷、及び/又は分配され得るいくつかのタイプの材料の例は、限定はしないが、酸、溶媒、塩基、フォトレジスト、スラリー、洗剤、浄化製剤、ドーパント、無機、有機、有機金属、TEOS、及び生体液、DNA及びRNA溶媒及び試薬、薬剤、プリンタブルエレクトロニクス無機及び有機材料、リチウムイオン又は他のバッテリのタイプの電解質、ナノ材料(例えば、フラーレン、無機ナノ粒子、ゾルゲル、及び他のセラミックスを含む)、及び放射性化学物質のような超純粋液体、殺虫剤/肥料、塗料/光沢/溶媒/コーティング材料等、接着剤、強力洗浄流体、例えば自動車又は航空産業で使用するための潤滑剤、限定はしないが、例えば、調味料、調理油、ソフトドリンクのような食品、生体医療又は研究産業で使用するための試薬又は他の材料、例えば軍によって使用される危険な材料、ポリウレタン、農薬、工業薬品、化粧薬品、石油及び潤滑剤、シーラント、健康及び口腔衛生製品及びトイレタリ製品、又は、例えば、圧力分配によって分配され得る任意の他の材料を含む。一般に、そのような容器システムとともに使用できる材料は、高粘度及び低粘度を含む任意の粘度の流体を有してもよい。当業者は、様々な産業へのそのような容器システムの適合性と様々な製品の輸送及び分配のための適合性を認識し、したがって、本明細書で検討した容器システムは、上記に列挙した材料のみを貯蔵し輸送することに限定されない。しかし、いくつかの実施形態では、これらの容器システムは、半導体の製造、フラットパネルディスプレイ、LED、及びソーラーパネルに関する産業、接着剤及びポリアミドの塗布を含む産業、フォトリソグラフィ技術を利用する産業、又は他の重要な材料を送出する用途に特に役立つことができる。本発明の実施形態は、ライフサイエンスの用途にも役立つ。
【0061】
前述の記載では、様々な実施形態が図解及び記載の目的のために提示されてきた。それらは網羅的であることを意図せず、特許請求の範囲の開示を、開示された正確な形状に限定しない。上記の教示に照らして、明白な変更又は変形が可能である。動作原理及びその実際的な用途の最良の図解を提供するために、及び、当業者の1つが様々な実施形態における開示を、検討される特定の使用に適合するように様々な変更とともに利用できるようにするために、実施形態を選択し記載した。全てのそのような変更及び変形は、公正で、法的に、及び公平に権利が与えられている広さに従って解釈されるとき、添付の特許請求の範囲によって決定される開示の範囲内である。
【0062】
本明細書に開示される追加的な図及び方法のそれぞれは、改善された装置及びその作製方法及び使用方法を提供するために、別々に、又は他の特徴及び方法と併せて使用することができる。したがって、本明細書で開示される特徴及び方法の組合せは、その最も広い意味での開示を実施するために必要でなくてもよく、代わりに単に代表的かつ好ましい実施形態を特に記載するために開示される。
【0063】
この開示を読むと、実施形態に対する様々な変更が当業者に明らかであり得る。例えば、本明細書に描かれた様々な四角形のシール又は溶接部は、例えば各キャビティ214の頂部及び底部において丸くすることができる。追加の例として、関連技術の当業者は、異なる実施形態に関して記載された様々な特徴が単独で、又は異なる組合せで、他の特徴と適切に組み合わされること、組み合わされないこと、及び再び組み合わされ得ることを認識するであろう。
【0064】
同様に、上記の様々な特徴は、本開示の範囲又は主旨の限定ではなく、全て例示的な実施形態とみなされるべきである。