特許第6775797号(P6775797)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6775797
(24)【登録日】2020年10月9日
(45)【発行日】2020年10月28日
(54)【発明の名称】無意識除電装置
(51)【国際特許分類】
   H05F 3/02 20060101AFI20201019BHJP
   B01L 1/00 20060101ALI20201019BHJP
【FI】
   H05F3/02 H
   B01L1/00 A
【請求項の数】3
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-175439(P2016-175439)
(22)【出願日】2016年9月8日
(65)【公開番号】特開2018-41640(P2018-41640A)
(43)【公開日】2018年3月15日
【審査請求日】2019年7月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】504176911
【氏名又は名称】国立大学法人大阪大学
(73)【特許権者】
【識別番号】000114891
【氏名又は名称】ヤマト科学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】山本 仁
(72)【発明者】
【氏名】中田 正仁
【審査官】 内田 勝久
(56)【参考文献】
【文献】 実開平03−102799(JP,U)
【文献】 実開昭61−001299(JP,U)
【文献】 実開昭55−141500(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05F 1/00 〜 7/00
B01L 1/00 〜 99/00
B25H 1/00 〜 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面開口部から作業者が作業空間内へ手を入れて当該作業空間内で被処理物の処理を行うための本体部を備えたドラフトチャンバーに適用される無意識除電装置において、
前記本体部を構成する枠体の内、前記前面開口部の下側に位置される枠体であって前記作業空間の底部を形成する作業面の前部の中央領域には、前記作業者の手の除電をするための導電用部材が設けられていることを特徴とする無意識除電装置。
【請求項2】
前記導電用部材は、前記前面開口部の周囲に位置される左右の一方の前記枠体と他方の前記枠体の少なくとも片側に設けられていることを特徴とする請求項に記載の無意識除電装置。
【請求項3】
前記導電用部材は、前記下側に位置される前記枠体の全長にわたって設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の無意識除電装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業者が作業空間内に手を入れて、作業空間内の被処理物に対して処理を行うための無意識除電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無意識除電装置としての例えばドラフトチャンバーは、作業者が開口部から手を入れて作業空間内に置かれた被処理物の処理を行うのに用いられる。この種のドラフトチャンバーは、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示のドラフトチャンバーでは、ファンからの空気が作業空間内に流入するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−288241号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、作業者が、被処理物の処理作業を行おうとして、帯電したままの手を、開口部を通じて作業空間内に入れると、静電気が、例えば作業空間内に配置された機器の静電破壊や機器の誤動作を起こしたり、作業空間内の被処理物に対して影響を与えるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、アース導通をさせて作業者の静電気を防ぐことで、静電気による機器の静電破壊や機器の誤動作や、作業空間内の被処理物への影響を防ぐことができる無意識除電装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するため、本発明に係る無意識除電装置は、前面開口部から作業者が作業空間内へ手を入れて当該作業空間内で被処理物の処理を行うための本体部を備えたドラフトチャンバーに適用される無意識除電装置において、前記本体部を構成する枠体の内、前記前面開口部の下側に位置される枠体であって前記作業空間の底部を形成する作業面の前部の中央領域には、前記作業者の手の除電をするための導電用部材が設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る無意識除電装置では、本体部の枠体には、作業者の手の導電をするための導電用部材が設けられているので、作業者は、手を作業空間に入れて被処理物を処理する前に作業者の手が帯電していても、枠体に設けられている導電用部材によりあらかじめ手の除電をすることができる。枠体に導電用部材を設けることで枠体の導電性を向上させることができ、研究者等の作業者は、導電性の本体部の枠体に触れることにより、アース導通をさせて静電気を防ぐようになっている。このため、帯電した手を作業空間内に入れてしまうことが無くなるので、作業空間内における静電気による機器の静電破壊や機器の誤動作や、作業空間内の被処理物への影響を防ぐことができる。しかも、導電用部材が、下側に位置される枠体の中央領域に設けられていると、作業者は、無意識除電装置の前で、下側に位置される枠体の中央領域において、容易にしかも確実にあらかじめ手の除電をすることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、アース導通をさせて作業者の静電気を防ぐことで、静電気による機器の静電破壊や機器の誤動作や、作業空間内の被処理物への影響を防ぐことができる無意識除電装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の無意識除電装置の第1実施形態である低風量ドラフトチャンバーを示す正面図である。
図2図1に示す低風量ドラフトチャンバーのA−A線における内部構造例を示す断面図である。
図3図2に示す低風量ドラフトチャンバーのA−A線における内部構造例において、さらに低風量の空気供給を示す矢印Lで示す気流、矢印LLで示す均質化された空気の気流、矢印Mで示す気流、矢印Nで示す排気の気流を付加して示す断面図である。
図4図3に示す低風量ドラフトチャンバーのドラフト庫内における円形部分Rの詳細を示す図である。
図5図4に示すドラフト庫内における矢印Lで示す気流、矢印LLで示す均質化された空気の気流、矢印Mで示す気流、矢印Nで示す排気の気流を、より詳細に示す図である。
図6】本発明の第2実施形態を示す正面図である。
図7】本発明の第3実施形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
【0019】
(第1実施形態)
図1は、本発明の無意識除電装置の好ましい第1実施形態である低風量ドラフトチャンバー1を示す正面図である。図2は、図1に示す低風量ドラフトチャンバー1のA−A線における内部構造例を示す縦方向の断面図である。
【0020】
図1図2には、無意識除電装置の好ましい実施形態としての低風量ドラフトチャンバー1を示している。この低風量ドラフトチャンバー1は、研究者や実験者等の作業者が、被処理物として例えば微生物等の試料の無菌操作作業や化学実験作業等、器具類を用いて実験や処理作業を行うために用いられる。
【0021】
低風量ドラフトチャンバー1は、被処理物を内部の作業空間20において処理する際に、作業者が被処理物の影響を受けないように、内部の作業空間20の雰囲気を外部から隔離する構造を有している。この低風量ドラフトチャンバー1は、作業者を有害物質から保護することを目的とした局所排気装置であり、作業空間20は、危険物質や有害物質の封じ込め機能と、排気機能を有している。
【0022】
一般に、ドラフトチャンバーとは、化学実験等を行う作業者を有害な雰囲気から保護をする局所排気装置のことを指し、使用される薬品や用途により幾つかの法規制が適用される。ドラフトチャンバーは、定められた排気風速を維持することにより、有害な雰囲気が作業者の側に漏洩しない。
【0023】
特に、低風量ドラフトチャンバーの定義は、次の通りである。近年は、エネルギーコスト低減を目的として、少ないランニングコストで運転ができることが望まれている。その様な市場のニーズにより、排気風量を少なくして、一般的なドラフトチャンバーよりも低い前面風速で有害な雰囲気の漏洩防止が可能となる製品開発を行っている。そのためには、低い前面風速においても内部から有害な雰囲気が漏洩しない様に、効率よい排気経路の形成やスムーズな気流の制御技術が必要となる。低風量ドラフトチャンバーは、一般的なドラフトチャンバーに比較して40〜60%減の排気風量である。
【0024】
図1図2の低風量ドラフトチャンバー1は、空気の通常の風量ドラフトを作業空間内に送る標準ドラフトチャンバーに比較して、空気の低風量ドラフトを内部の作業空間20内に送ることができる。これにより、低風量ドラフトチャンバー1は、従来の通常ドラフトに比べて少ない風量ドラフトで運転して安全性を確保できる。この安全性とは、ドラフト庫内の危険雰囲気が、作業空間20内から外部に漏れてこないことである。
【0025】
このように、低風量ドラフトチャンバー1内の作業空間20内に低風量ドラフトで空気を送ることで、通常の風量ドラフトを作業空間20内に送る場合に比べて、低風量ドラフトチャンバー1の作動時の省エネルギー化(エコ化)や、低騒音化を図ることができる。
【0026】
低い空気の風速下では、外乱等により低風量ドラフトチャンバー1内の作業空間20内の雰囲気が、低風量ドラフトチャンバー1の外部に漏れ易くなる。このような状況では、低風量ドラフトチャンバー1内の作業空間20、特に作業面21上に滞留している雰囲気(例えば有害ガス)が低風量ドラフトチャンバー1の外部に漏れる量は、低風量ドラフトチャンバー1内の作業空間20内に押し込まれるプッシュエアーの質により左右される。このプッシュエアーの質とは、空気を作業空間20内に均一に分散して均質流として送ることができる程度をいう。
【0027】
低風量ドラフトチャンバー1内のドラフト庫内の作業空間20内に押し込まれるプッシュエアーを低風量化する場合には、ドラフト庫内19には、作業空間20内に押し込まれるプッシュエアーと、作業空間20内から押し出されるプルエアーを形成する必要がある。このため、低風量ドラフトチャンバー1では、プッシュエアーをドラフト庫内19の作業空間20内に送り込む機構が必要になる。そこで、プッシュエアーの質、すなわち均質流のプッシュエアーの送り込みが、低風量ドラフトチャンバーの性能確保に大きく影響する。
【0028】
次に、図1図2を参照して、無意識除電装置の好ましい実施形態としての低風量ドラフトチャンバー1の構造例を説明する。
【0029】
図1図2に示す低風量ドラフトチャンバー1は、被処理物を外部に漏れないように封じ込めながら処理をするための封じ込め装置の一例であり、箱状の囲い部分である本体部2を有する。この本体部2の前面部3には、長方形状の前面開口部(開口部の一例)4が設けられている。
【0030】
この前面開口部4には、開閉シャッタ5が設けられている。この開閉シャッタ5は前面開口部4内が見えるように透明板である。この開閉シャッタ5は、図1では図示しない駆動部のモータを駆動することで、開閉シャッタ5は、前面開口部4をZ方向(上下方向)に開閉可能である。
【0031】
図1図2に示すように、本体部2は、前面部3と、左右の側面6,7と、背面部8と、天井面9と、底面10を有している。本体部2では、例えば空気から微粒子を除去する例えばHEPAフィルタ(高性能フィルタ)等で空気を清浄化して排気し続けるようになっており、低風量の空気は、前面開口部4を通じて本体部2の内部の作業空間20に入って、作業空間20からHEPAフィルタを通して外部に向かって排気される。
【0032】
図1図2に示すように、本体部2の内部には、ドラフト庫内19が形成されている。このドラフト庫内19は、作業空間20を有している。この作業空間20は作業面21を有している。
【0033】
図1に示すように、ドラフト庫内19の作業空間20は、本体部2の左右幅方向(X方向)に沿って形成され、しかも図2に示すように、本体部2の前後幅方向(Y方向)に沿って形成され、Z方向に沿って形成されているほぼ直方体形状の閉鎖空間である。図2に示すように、作業空間20の作業面21は、作業空間20の底部を形成している。この作業面21の高さ位置は、作業者が作業用の椅子に座った状態で、前面開口部4を通じて、手を入れて、所定の作業ができるように設定されている。
【0034】
図1図2に示すように、エプロン部分22が、本体部2の前面部3において、作業面21の前部の位置に設けられている。作業者は、このエプロン部分22の前に立った姿勢や、椅子に座った姿勢で作業を行う。このエプロン部22は、X方向に沿って作業面21の前部に沿って設けられている。このエプロン部22は、空気の気流を作業空間20内に送り込むための気流の送り込み用流通路80を有している。気流の送り込み用流通路80には、電動の送風ファン230が設けられている。エプロン部22の気流の送り込み用流通路80は、この送風ファン230により作られたプッシュエアーを、本体部2の外部に漏れないようにして、作業空間20の作業面21側へ送り込むための閉鎖型の通路である。
【0035】
このエプロン部分22の下部には、空間部SPが設けられている。この空間部SPには、作業用の椅子に座った作業者の膝を入れる。
【0036】
図3では、図2に示す低風量ドラフトチャンバー1の内部構造例において、さらに低風量の空気供給を示す矢印Lで示す気流、矢印LLで示す均質化された気流、前面開口部4を通じて別に取り入れる矢印Mで示す気流、そして矢印Nで示す排気の気流を付加して示している。
【0037】
図3に示す矢印Lで示す気流と、矢印LLで示す均質化された気流は、作業空間20の作業面21上に、空気の層流を作るために人為的に発生させているプッシュエアーの気流の一例である。矢印Mで示す気流は、外部の空気を、前面開口部4を通じてドラフト庫内19の作業空間20内に取り込むプッシュエアーを示している。さらに、矢印Nで示す気流は、ドラフト庫内19の作業空間20内から外部に排気するプルエアーを示している。
【0038】
図4は、図3に示す低風量ドラフトチャンバー1のドラフト庫内19における円形部分Rの詳細を拡大して示す図である。図5は、図4に示すドラフト庫内19における矢印Lで示す気流、矢印LLで示す均質化された気流、矢印Mで示す気流、矢印Nで示す排気の気流を、より詳細に示している。なお、ドラフト庫内19においては、矢印Lで示す気流、矢印LLで示す均質化された気流、矢印Mで示す気流は、プッシュエアーであり、矢印Nで示す排気の気流は、プルエアーである。
【0039】
まず、図3図4を参照して、低風量ドラフトチャンバー1のドラフト庫内19付近の構造例を、さらに詳しく説明する。
【0040】
図1に示すように、本体部2のドラフト庫内19は、前面部3と背面部8と左右の側面部6,7により形成されている。ドラフト庫内19の作業空間20の下面部が、作業面21である。この作業面21は、図1に示す本体部2の左右幅方向(X方向)と図3に示す本体部2の前後幅方向(Y方向)に沿って形成されている面である。作業者は、この作業面21の上で、手を用いて被処理物に対して、必要な作業を行うことができる。
【0041】
図5に示すように、気流の送り込み用流通路80には、送風ファン230が設けられている。この送風ファン230は、作業面21上に矢印LLで示す均質化された気流を形成するために、矢印Lで示す気流を発生させる電動の気流発生手段である。
【0042】
図1図5に示すように、作業面21の前側部分には、X方向に沿ってドラフト庫内19のエプロン部分22が設けられている。このエプロン部分22は、すでに説明したように、送風ファン230により作られた矢印Lで示す気流から矢印LLで示す均質化された気流を、本体部2の外部に漏れないようにして、作業空間20内の作業面21側に送り込む。
【0043】
図5に示すように、エプロン部分22の上側には、前面部3の下部の位置において、好ましくは空気の分岐部55が形成されている。空気の分岐部55がエプロン部分22に設けられていると、空気の分岐部55は、送風ファン230から送られてくる矢印Lで示す気流を、整流部材40を通すことにより整流して、矢印LLで示す均質化された空気の気流(層流気流)とした後の一部を、斜め上方に向けて分岐する。
【0044】
これにより、矢印LLで示す均質化された気流(層流気流)は、作業面21上に層流を形成する矢印LLで示す均質化された気流と、ドラフト庫内19の中央付近へのプッシュエアーの気流と、に分岐することができる。
【0045】
空気の分岐部55は、折角発生させたプッシュエアーを分岐させて、作業面21上に層流を形成する気流を減量させてしまうことにはなる。しかし、空気の分岐部55は、分岐させてドラフト庫内19の中央付近へ斜め上方にプッシュエアーを押し込むことにより、ドラフト庫内19内の雰囲気が外部に漏れることを抑える効果がある。
【0046】
次に、図4を参照して、送風ファン230と空気案内部材31と整流部材40について、説明する。
【0047】
図4に示すように、空気案内部材31の前端部33内には、空気の整流手段としての整流部材40が配置されている。この整流部材40は、送風ファン230からの気流Lを整流することで、プッシュエアーの均質化を行って、矢印LLで示す均質化された気流を形成するための整流格子である。
【0048】
整流部材40は、図4において空気案内部材31の前端部33内で、本体部2の左右幅方向(X方向)に沿って、好ましくは着脱可能に配置されている。この整流部材40の好ましい構造例としては、例えば複数の六角形のハニカムから成るハニカム材であり、プッシュエアーを均質化するのに用いられる。
【0049】
図4に示すように、この整流部材40の下流側の空気の通路は、ドラフトのエプロン部分22を通じて、ドラフト庫内19の作業面21につながっている。しかも、図2図3に示すように、背面部8の内側には、空気の排気経路部44,45,46が設けられている。
【0050】
図4に示すように、空気案内部材31は、後端部32と、前端部33と、中間部34を有している。この空気案内部材31は、作業面21の下部であって、本体部2の左右幅方向(X方向)に沿って形成されている。送風ファン230は、空気案内部材31の後端部32に取り付けられている。
【0051】
図4に示すように、空気案内部材31の後端部32のZ方向の高さ寸法S1は、前端部33のZ方向の高さ寸法S2に比べて大きく設定されており、中間部34は、後端部32から前端部33にかけて空間が細くなるように傾斜して形成されている。空気案内部材31と送風ファン230は、作業面21の下部に収容するようにして配置されている。このため、空気案内部材31と送風ファン230は、本体部2の前面側に突出して設けられておらずに納められているので、本体部2の小型化が図れる。
【0052】
図4に示すように、この後端部32と中間部34は、前端部33に比べて内部容積が大きくなっており、ほぼ断面形状が三角形状に形成されていることから、この部分は、送風ファン230が作り出した空気を、一時的に溜めるための空気溜まり39として機能する。
【0053】
整流部材40は、送風ファン230と、作業面21との間の気流の流路である気流の送り込み用流通路80の途中に設定されている。整流部材40は、送風ファン230から送られる矢印Lで示す気流を均一な気流にして、すなわち空気の均質化を本体部2の左右幅方向(X方向)に沿って図ることにより、結果的に矢印LLで示す気流は、作業面21上に、均質で安定した空気の層流として送ることができる。
【0054】
次に、図1図4を参照して、導電用部材300について説明する。
【0055】
図1図4に例示するように、導電用部材300が、本体部2のエプロン部22に例えば貼り付けることで設けられている。導電用部材300は、研究者等の作業者の手が触れることで、作業者が帯びている静電気をアース導通するものであり、除電用部材ともいうことができる。このエプロン部22は、本体部2の前面開口部4の周囲に配置された下部側の枠体の一例である。
【0056】
図1に示すように、導電用部材300は、エプロン部22の前側の表面の中央領域において、X方向に沿って設けられている。導電用部材300の形状は、例えば帯状あるいは長方形状になっている。導電用部材300の寸法例を挙げれば、導電用部材300のX方向の長さXLは、例えば30cmであり、Z方向の幅ZLは、例えば5cmであるが、導電用部材300の寸法の数値は特に限定されない。
【0057】
導電用部材300は、好ましくは前面開口部4の下側の枠体としてのエプロン部22の前側の表面の中央領域に設けられている。このため、作業者が、本体部2の前面において、このエプロン部分22の前に立った姿勢や、椅子に座った姿勢で作業を行おうとする際に、作業者が、手を、前面開口部4を通じて作業空間20内に入れて、作業面21上において被処理物に対して必要な作業を行う前に、容易に手をこの導電用部材300に近づけたり、直接接触させることができる。
【0058】
ところで、作業者が手を、前面開口部4を通じて作業空間20内に入れて、作業面21において被処理物に対して必要な作業を行う際に、手が帯電したままで手を作業空間20内に入れると、静電気が、作業空間20内に配置された機器の静電破壊や機器の誤動作を発生させたり、作業空間内の被処理物に何等かの影響が出るおそれがある。
【0059】
このため、作業者が手を、前面開口部4を通じて作業空間20内に入れる前に、作業者が、手をこの導電用部材300に直接触れるか、手を導電用部材300に近づけることにより、導電用部材300は、手に帯電している静電気をアース導通する。このように、導電用部材300が、前面開口部4の下側に位置される枠体としてのエプロン部22の中央領域に設けられているので、作業者が本体部2の前面で、下側に位置されるエプロン部22の中央領域において、容易にしかも確実に手の導電をすることができる。
【0060】
これにより、作業者が手を、前面開口部4を通じて作業空間20内に入れて、作業面21において被処理物に対して必要な作業を行う際に、手はすでに帯電していない状態である。従って、帯電していない手を作業空間20内に入れても、作業空間20内に配置された機器の静電破壊や機器の誤動作や、作業空間20内の被処理物への影響を防止することができる。
【0061】
図1に示す導電用部材300としては、導電シートあるいは導電フィルムを用いることができる。この導電シートあるいは導電フィルムは、ドラフトのエプロン部分22の中央領域に例えば接着剤を用いて貼り付けられている。
【0062】
導電シートあるいは導電フィルムは、不透明であっても透明であってもよい。ただし、導電シートあるいは導電フィルムが不透明な場合に、導電シートあるいは導電フィルムの色は、本体部2の色と同じであっても、異なるようにしてもよい。導電シートあるいは導電フィルムの色が本体部2の色と同じであれば、導電シートあるいは導電フィルムは目立たないし、導電シートあるいは導電フィルムの色が本体部2の色が異なれば、逆に導電シートあるいは導電フィルムだけを目立たせることができる。
【0063】
導電シートあるいは導電フィルムの例としては、(1)導電剤が樹脂シートあるいは樹脂フィルムに練り込まれた導電剤練り込みシートあるいは導電剤練り込みフィルムや、(2)金属イオン結合樹脂のシートあるいはフィルムを使用することができる。
【0064】
導電剤練り込みシートあるいはフィルムは、例えば水に溶けやすい物質の導電剤(例えば界面活性剤である石鹸)と油系の樹脂を混合したものである。導電剤は、油系の樹脂とは相性が悪くて分離してしまうので、導電剤は表面に浮き出てきて、表面に浮いた導電剤は空気中の水分を吸収して導電剤と水の皮膜ができる。このために、導電剤練り込みシートあるいはフィルムの表面の電気漏洩抵抗を低減して、手に帯電している静電気を逃がす機能を発揮することができる。
【0065】
また、金属イオン結合樹脂のシートあるいはフィルムは、樹脂中の金属イオンがイオン伝導体となって、導電剤練り込みシートあるいはフィルムの表面の電気漏洩抵抗を低減して、手に帯電している静電気を逃がす機能を長期間発揮することができる。
【0066】
また、導電用部材300としては、シートあるいはフィルムを貼り付けるのではなく、エプロン部22の中央領域に特殊界面活性剤による分子レベルの親水性膜層を塗布または吹き付けることにより形成することもできる。これにより、導電用部材300は、空気中の水分を吸着することによって表面の電気漏洩抵抗を下げることで、手に帯電している静電気をアース導通して逃がすこともできる。
【0067】
次に、上述した無意識除電装置の好ましい一例である低風量ドラフトチャンバー1の動作例を、図1図5を参照して説明する。
【0068】
図5に示す制御部200が、図1図5に示す3つの送風ファン230を動作させる。各送風ファン230が動作すると、空気を図示しないフィルタを通して後に、その空気を空気案内部材31の後端部32側へ送り込む。
【0069】
図5に示すように、各送風ファン230が発生する矢印Lで示す気流は、空気案内部材31の後端部32から中間部34において空気の空気溜まり39で一度溜められる。空気案内部材31の空気の流路が、後端部32と中間部34から前端部33に至るに従って、先細りの断面形状になっている。このため、矢印Lで示す気流は、前端部33の整流部材40に向けて流速を上げて送ることができ、流速を上げた矢印Lで示す気流を整流部材40に通過させる。
【0070】
これにより、図5に示す整流部材40は、送風ファン230から送られる流速を上げた矢印Lで示す気流を、均一(均質)な矢印LLで示す気流に形成する。この矢印LLで示す均質化した気流は、図1に示す本体部2の左右幅方向(X方向)に関して供給することができる。その後、図4に示すように、矢印LLで示す均質化された気流は、本体部2の前面部3のドラフトのエプロン部分22内を通って、上側の空気の分岐部55に達する。
【0071】
この空気の分岐部55は、整流部材40により整流して矢印LLで示す均質化された空気の気流(層流気流)の一部を分岐して、作業面21上に矢印LLで示す層流を形成する気流と、ドラフト庫内19の作業空間20の中央付近への斜め上方向のプッシュエアーの気流とに分岐する。
【0072】
図5において、整流部材40により整流された矢印LLで示す気流(層流気流)が、作業面21上に層流を形成するプッシュエアーとして送ることができるとともに、作業空間20の中央付近への斜め上方向のプッシュエアーの気流としても送ることができる。これにより、作業者が実験や作業を行うための作業空間20内に、空気を低風量ドラフトで通過させて、低風量ドラフトチャンバー1内の雰囲気が外部に漏れないようにすることができる。
【0073】
図5に示すように、本体部2の前面開口部4からは、矢印Mで示す気流で示すように、外部の空気をドラフト庫内19内に、気流を取り込む。
【0074】
そして、作業面21に沿って通過した矢印LLで示す均質化された気流と、ドラフト庫内19内を通過した矢印Mで示す気流は、図5図3に示すように矢印Nで示す排気の気流をプルエアーとして、空気の排気経路部44,45,46を通じて、本体部2の外部へ排気される。
【0075】
低風量ドラフトチャンバー1は、気流の速度を上げるための空気案内部材31を有する。これにより、空気案内部材31が、矢印Lで示す気流の速度を上げることができるので、送風ファン230が作る矢印Lで示す気流の速度が小さくても、矢印Lで示す気流の速度を上げて、矢印LLで示す気流を作業面21側に安定して供給できる。
【0076】
低風量ドラフトチャンバー1は、矢印Lで示す気流の速度をあげた後に、矢印Lで示す気流を均一にして作業空間20の作業面21に送る整流部材40を有する。これにより、整流部材40は、矢印Lで示す気流の速度をあげた後に、矢印LLで示す気流を均一にして作業空間20の作業面21に送る。
【0077】
このようにして、低風量ドラフトチャンバー1の動作が立ち上って準備ができ、作業空間20内に被処理物が配置される。作業者が手を作業空間20内に入れようとする前に、作業者は、手を図1図5に示す導電用部材300に対して近づけるか、あるいは直接接触させることで、手の導電を行う。そして、作業者は、作業空間20内において作業面21に置かれた被処理物に対して、所定の作業を行おうとして、導電をした手を図5図1に示す前面開口部4を通じて、作業空間20内に入れる。
【0078】
これにより、作業者の手が帯電していても、作業者が手を作業空間20内に入れる前に、手に帯びている静電気のアース導通をあらかじめ容易にしかも確実に行うことができる。従って、作業者が手を作業空間20内に入れても、手は停電していないので、例えば作業空間20内に配置された機器の静電破壊を防止し、機器の誤動作を防止し、作業空間20内の被処理物へ何等かの影響を与えるのを防止できる。
【0079】
このように、第1実施形態では、本体部2の前面開口部4の周囲の枠体の好ましい例であるドラフトのエプロン部分22には、導電用部材300が設けられている。このため、枠体に導電用部材を設けることで枠体の導電性を向上させることができ、研究者等の作業者は、導電性の本体部の枠体に触れることにより、アース導通をさせて静電気を防ぐことができる。作業者の手の帯電を、作業者が手を作業空間20内に挿入する前に、あらかじめ導電することができる。このため、作業空間20内における静電気による機器の静電破壊を防止し、機器の誤動作を防止し、作業空間20内の被処理物への影響を防ぐことができる。
【0080】
(第2実施形態)
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。図6は、本発明の第3実施形態を示している正面図である。
【0081】
図1図4に示す本発明の第1実施形態では、導電用部材300は、エプロン部22の前側の表面の中央領域において、X方向に沿って設けられている。これに対して、図6に示す本発明の第2実施形態では、導電用部材310は、左側の導電用部材の部分312と、右側の導電用部材の部分313を有している。
【0082】
図6に示す左側の導電用部材の部分312は、本体部2の前面開口部4の周囲を形成している本体部2の左側の枠体6Rにおいて、Z方向に沿って設けられている。同様にして、右側の導電用部材の部分313は、本体部2の前面開口部4の周囲を形成している本体部2の右側の枠体7Rにおいて、Z方向に沿って設けられている。
【0083】
左側の導電用部材の部分312と右側の導電用部材の部分313は、図1図4に示す導電用部材300と同じ材質を用いており、例えば帯状または長方形状のシートあるいはフィルムである。導電用部材の部分312,313のZ方向の長さは、例えば30cmであり、X方向の幅は、例えば5cmであるが、特に寸法は限定されない。
【0084】
あるいは、左側の導電用部材の部分312と右側の導電用部材の部分313は、シートあるいはフィルムを貼り付けるのではなく、処理表面に特殊界面活性剤による分子レベルの親水性膜層を塗布または吹き付けることにより形成してもよい。
【0085】
このように、前面開口部4の左側と右側を囲む左側の枠体6Rと右側の枠体7Rには、導電用部材310を構成する左側の導電用部材の部分312と右側の導電用部材の部分313がそれぞれ配置されている。このため、作業者が手を、前面開口部4を通じて作業空間20内に入れる前に、作業者が、手をこの導電用部材310の導電用部材の部分312,313のいずれかに直接触れるか、手を近づけることにより、手に帯電している静電気をあらかじめアース導通することができる。
【0086】
これにより、作業者が手を、前面開口部4を通じて作業空間20内に入れて、作業面21上において被処理物に対して必要な作業を行う際に、手は帯電していないので、手を作業空間20内に入れていても、作業空間20内に配置された機器の静電破壊の防止や機器の誤動作の防止や、作業空間20内の被処理物への影響を防止することができる。
【0087】
なお、図6において、導電用部材310の左側の導電用部材の部分312と右側の導電用部材の部分313は、いずれか一方を設けるようにしてもよい。
【0088】
(第3実施形態)
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。図7は、本発明の第3実施形態を示している正面図である。
【0089】
図7に示す本発明の第3実施形態では、導電用部材310は、下側の導電用部材の部分311と、左側の導電用部材の部分312と、右側の導電用部材の部分313を有している。
【0090】
導電用部材の部分311は、前面開口部4の周囲を形成している枠体としてのエプロン部22の前側の表面のX方向に沿った全領域にわたって設けられている。左側の導電用部材の部分312は、本体部2の前面開口部4の周囲を形成している本体部2の左側の枠体6Rにおいて、Z方向に沿って設けられている。同様にして、右側の導電用部材の部分313は、本体部2の前面開口部4の周囲を形成している本体部2の右側の枠体7Rにおいて、Z方向に沿って設けられている。
【0091】
前面開口部4の下側の導電用部材の部分311と、左側の導電用部材の部分312と、右側の導電用部材の部分313は、図1図4に示す導電用部材300と同じ材質を用いており、帯状または長方形状のシートあるいはフィルムである。
【0092】
あるいは、前面開口部4の下側の導電用部材の部分311と左側の導電用部材の部分312と右側の導電用部材の部分313は、シートあるいはフィルムを貼り付けるのではなく、処理表面に特殊界面活性剤による分子レベルの親水性膜層を塗布または吹き付けることにより形成してもよい。導電用部材は、素材に対して導電性の素材(例えば金属やカーボンのフィラー等)を添加させたものを採用してもよい。
【0093】
このように、枠体としてのエプロン部22の全体と左側の枠体6Rと右側の枠体7Rには、導電用部材310の導電用部材の部分311,312,313が配置されているので、作業者が手を、前面開口部4を通じて作業空間20内に入れる前に、作業者が、手をこの導電用部材310の導電用部材の部分311,312,313のいずれかに直接触れるか、手を近づけることにより、手に帯電している静電気をあらかじめ導電することができる。
【0094】
これにより、作業者が手を、前面開口部4を通じて作業空間20内に入れて、作業面21において被処理物に対して必要な作業を行う際に、手は帯電していないので、手を作業空間20内に入れていても、作業空間20内に配置された機器の静電破壊の防止や機器の誤動作の防止や、作業空間20内の被処理物への影響を防止することができる。
【0095】
なお、図7において、導電用部材310の左側の導電用部材の部分312と右側の導電用部材の部分313は、いずれか一方を設けるようにしてもよい。
【0096】
以上説明したように、本発明の実施形態の無意識除電装置1は、図1図6図7に例示するように、被処理物が収容される作業空間20と、作業者が作業空間20内で被処理物の処理を行うために作業空間20内に手を入れる開口部(例えば前面開口部4)を有する本体部2を備える。本体部2の枠体としての例えばエプロン部22や左右の枠体6R,7Rには、作業者の手の導電をするための導電用部材300,310が設けられている。
【0097】
これにより、作業者は、手を作業空間20に入れて被処理物を処理する前に、作業者の手が帯電していても、導電用部材300,310によりあらかじめ導電することができる。このように、枠体に導電用部材を設けることで枠体の導電性を向上させることができ、作業者は、例えば手指を導電性の本体部の枠体に触れることにより、アース導通をさせて静電気を防ぐことができる。このため、帯電した手を作業空間20内に入れてしまうことが無くなるので、作業空間20内における静電気による機器の静電破壊や機器の誤動作や、作業空間20内の被処理物への影響を防ぐことができる。
【0098】
図1図7に例示するように、導電用部材300,310は、開口部としての前面開口部4の下側に位置される枠体としてのエプロン部22に設けられている。これにより、作業者の手が帯電していても、作業者の手は、エプロン部22に設けられている導電用部材300,310により、容易にあらかじめ導電することができる。このため、帯電した手を作業空間20内に入れてしまうことが無くなるので、作業空間20内における静電気による機器の静電破壊や機器の誤動作や、作業空間内の被処理物への影響を防ぐことができる。
【0099】
図6図7に例示するように、導電用部材310(導電用部材の部分312.313)は、開口部(例えば前面開口部4)の周囲に位置される左右の一方の枠体6Rと他方の枠体7Rの少なくとも片側に設けられている。これにより、作業者の手が帯電していても、作業者の手は、一方の枠体6Rに設けられた導電用部材310(導電用部材の部分312)と、他方の枠体7Rに設けられた導電用部材310(導電用部材の部分313)の少なくとも一方により、容易にあらかじめ導電することができる。このため、帯電した手を作業空間20内に入れてしまうことが無くなるので、作業空間20内における静電気による機器の静電破壊や機器の誤動作や、作業空間内の被処理物への影響を防ぐことができる。
【0100】
図7に例示するように、導電用部材310の導電用部材の部分311は、下側に位置される枠体としての例えばエプロン部22の全長にわたって設けられている。これにより、作業者は、作業者が無意識除電装置である例えば低風量ドラフトチャンバー1の前で、作業者の手を下側の枠体としての例えばエプロン部22の全長のどの位置においても、容易にしかも確実にあらかじめ手の導電をすることができる。
【0101】
図1に例示するように、導電用部材300は、下側に位置される枠体としての例えばエプロン部22の中央領域に設けられている。これにより、作業者は、無意識除電装置である例えば低風量ドラフトチャンバー1の前で、下側に位置される枠体としての例えばエプロン部22の中央領域において、容易にしかも確実にあらかじめ手の導電をすることができる。
【0102】
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、各実施形態は一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の範囲は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更できるものである。
【0103】
図示した本発明の実施形態では、導電用部材300,310は、帯状または長方形状に形成されているが、特に形状に限定されることはなく、例えば円形や楕円形やひし形等の他の形状であってもよい。
【0104】
図示した本発明の第1実施形態と第2実施形態、そして第1実施形態と第3実施形態は、任意に組み合わせることができる。
【0105】
本発明の無意識除電装置の実施形態としては、低風量ドラフトチャンバーの他に、他の種類の封じ込め装置や、例えば大気圧下や真空圧下で処理物を乾燥する恒温器、定温乾燥機、恒温乾燥機等の各種の機器であってもよい。本発明の実施形態の無意識除電装置は、被処理物を処理するための各種の装置を含む。
【0106】
本発明の実施形態の無意識除電装置では、導電用部材300,310は、帯電破壊が目的ではなく、研究者等の作業者が触ることで作業者が帯びている静電気をアース導通できるのであれば、除電用部材とも呼びことができる。
【符号の説明】
【0107】
1 低風量ドラフトチャンバー(無意識除電装置の一例)
2 本体部
3 前面部
4 前面開口部(開口部の例)
6R 枠体
7R 枠体
19 ドラフト庫内
20 作業空間
21 作業面
22 ドラフトのエプロン部分(下側に位置する枠体の一例)
31 空気案内部材
40 整流部材
230 送風ファン
300 導電用部材
310 導電用部材
311 導電用部材の部分
312 導電用部材の部分
313 導電用部材の部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7