(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6779846
(24)【登録日】2020年10月16日
(45)【発行日】2020年11月4日
(54)【発明の名称】セルフアライン式マルチパターニングのためのその場スペーサ再整形方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20201026BHJP
H01L 21/316 20060101ALI20201026BHJP
H01L 21/318 20060101ALI20201026BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20201026BHJP
H01L 29/78 20060101ALI20201026BHJP
H01L 29/786 20060101ALI20201026BHJP
【FI】
H01L21/302 105A
H01L21/316 X
H01L21/318 B
H01L29/78 301Y
H01L29/78 618C
H01L29/78 627C
【請求項の数】21
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-163358(P2017-163358)
(22)【出願日】2017年8月28日
(65)【公開番号】特開2018-37656(P2018-37656A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2020年8月21日
(31)【優先権主張番号】62/382,110
(32)【優先日】2016年8月31日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/486,928
(32)【優先日】2017年4月13日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】エリック チー−ファン リウ
(72)【発明者】
【氏名】アンジェリーク ラリー
(72)【発明者】
【氏名】高 明輝
【審査官】
宇多川 勉
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0157462(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2016/0247678(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0087149(US,A1)
【文献】
米国特許第9257280(US,B2)
【文献】
特開2015−050358(JP,A)
【文献】
特開2015−149473(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H01L 21/316
H01L 21/318
H01L 21/336
H01L 29/78
H01L 29/786
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上にスペーサパターンを形成する方法であって、
スペーサコアと該スペーサコア上に形成されたコンフォーマル層とを備えた基板を用意し、
前記コンフォーマル層をエッチングして、シリコン、酸化シリコン、窒化シリコン、金属酸化物、又は金属窒化物から選択されたスペーサ材料を有するスペーサを作り出し、
パッシベーション処理を実行して、前記スペーサの頂面上及び側壁表面上にパッシベーション層を形成し、該パッシベーション層は、窒化物又は酸化物から選択されたパッシベーション材料を有し、該パッシベーション材料は、前記スペーサ材料とは異なり、
スペーサリシェイピング処理を実行して前記スペーサを整形し直し、該スペーサリシェイピング処理は、前記頂面上に形成された前記パッシベーション層を突き破り、次いで、前記スペーサの前記頂面を前記パッシベーション層よりも速いレートでエッチングするプラズマエッチングを含み、及び
スペーサ形成目標を達成するために前記パッシベーション処理及び前記スペーサリシェイピング処理を制御する、
ことを有する方法。
【請求項2】
前記パッシベーション材料は酸化物である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スペーサ材料は窒化シリコン又は金属窒化物である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記パッシベーション材料は窒化物である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記スペーサ材料は酸化シリコン又は金属酸化物である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記パッシベーション処理を実行することは、化学気相成長プロセスを実行することを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記化学気相成長プロセスはプラズマアシストされる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記パッシベーション処理は、N2、O2、CO、CO2、H2、CxHy、CxHyFz、Ar、及びHeからなる群から選択されるガスを有するプラズマガスケミストリを用いて実行される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記プラズマエッチングは、N2、O2、CO、CO2、H2、HBr、Cl2、CxHy、Ar、He、CxHyFz、及びCxFyからなる群から選択されるプラズマエッチングガスを有するプラズマエッチングガスケミストリを用いて実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記プラズマエッチングは、CHF3、O2、及びArの混合物を用いて実行される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記スペーサリシェイピング処理は更に、前記基板に対して遠位にある前記スペーサの端部を平らにすることを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記スペーサは、ハードマスク層に近接して形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記スペーサによって画成されるパターンで前記ハードマスク層をエッチングすること、を更に有する請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ハードマスク層をエッチングすることは、N2、O2、CO、CO2、H2、HBr、Cl2、CxHy、Ar、He、CxHyFz、及びCxFyからなる群から選択されるプラズマエッチングガスを有するプラズマエッチングガスケミストリを用いて実行される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記基板内に物理的構造を形成するために、前記ハードマスク層によって画成されるパターンで前記基板をエッチングすること、を更に有する請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記基板をエッチングすることは、N2、O2、CO、CO2、H2、HBr、Cl2、CxHy、Ar、He、CxHyFz、及びCxFyからなる群から選択されるプラズマエッチングガスを有するプラズマエッチングガスケミストリを用いて実行される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記スペーサパターンを形成することは、フィン型電界効果トランジスタ(FinFET)構造を形成するセルフアライン式マルチパターニング(SAMP)技術を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記FinFETは、サブ22nmトランジスタアーキテクチャを有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記スペーサコアは、シリコン、アモルファスカーボン、フォトレジスト、酸化物、及び窒化物のうちの少なくとも1つを有し、エッチング中に前記スペーサコアはエッチングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記スペーサコアは、シリコン、アモルファスカーボン、フォトレジスト、及び酸化物のうちの少なくとも1つを有し、エッチング中に前記スペーサコアはエッチングされる、請求項3に記載の方法。
【請求項21】
前記スペーサコアは、シリコン、アモルファスカーボン、フォトレジスト、及び窒化物のうちの少なくとも1つを有し、エッチング中に前記スペーサコアはエッチングされる、請求項5に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理のためのシステム及び方法に関し、より具体的には、セルフアライン式マルチパターニングのためのその場(in−situ)スペーサ再整形(リシェイピング)方法及びシステムに関する。
【0002】
本出願は、2016年8月31日に出願された米国仮出願第62/382110号に関係するとともにその優先権を主張するものであり、その内容全体をここに援用する。
【背景技術】
【0003】
フィン型電界効果トランジスタ(FinFET)デバイスのコンポーネント及びそれに類するものの形成のために、セルフアライン式マルチパターニング(SAMP)技術が使用されてきた。寸法縮小は、集積回路処理の開発における原動力のうちの1つである。サイズ寸法を縮小させることにより、コスト便益及びデバイス性能の引き上げを得ることができる。このスケーラビリティは、特にパターニング技術について、プロセスフローに不可避の複雑さをもたらす。SAMP技術は、サブ22nmのFinFETアーキテクチャに広く適応されており、ピッチ縮小要求を達成するために追加のスペーサエッチング工程を使用する。従来のSAMPフローは、コアエッチング、スペーサ堆積、スペーサエッチング、及びコアプルを含む幾つかの工程を有する。このアプローチにおいて、最終的なフィーチャ(造形)のクリティカルディメンション(CD)は、スペーサ堆積厚さと、例えばラインエッジラフネス(LER)及びライン幅ラフネス(LWR)などのスペーサ物理形状とによって統制される。
【0004】
従来のSAMPアプローチでは、スペーサエッチングは、しばしば、例えばスペーサファセット及びCD損失などの最終的なスペーサプロファイルの歪みを受ける。しかしながら、スペーサプロファイルは、最終構造についてのピッチウォーキング効果、マスクバジェット及びCD目標に実質的な影響を及ぼすので、スペーサプロファイル及びCDを維持することが重要である。
【0005】
従来の処理技術に伴う更なる問題は、不均一なエッチングによるスペーサ高さの損失、及びゲートコア材料とスペーサ材料との間の選択性の欠如を含む。また、スペーサ材料の不十分なエッチングは、スペーサ足場部(フッティング)、コア−スペーサ間の段差高低差、及びこれらに類するものを生じさせ得る。このような製造上の欠陥は、更なるデバイス欠陥を引き起こし、製品生産速度を低下させ、製造可能なデバイスのスケールを制限し、等々してしまい得る。
【発明の概要】
【0006】
セルフアライン式マルチパターニングのためのその場スペーサ再整形の方法及びシステムが記述される。一実施形態において、基板上にスペーサパターンを形成する方法は、スペーサを備えた基板を用意することを含み得る。当該方法はまた、パッシベーション処理を実行してスペーサ上にパッシベーション層を形成することを含み得る。さらに、当該方法は、スペーサリシェイピング処理を実行してスペーサを整形し直すことを含み得る。当該方法はまた、スペーサ形成目標を達成するためにパッシベーション処理及びスペーサリシェイピング処理を制御することを含み得る。
【0007】
基板上にスペーサパターンを形成するシステムは、イオンエッチングチャンバを含むことができ、該イオンエッチングチャンバは、スペーサを備えた基板を受け取り、パッシベーション処理を実行してスペーサ上にパッシベーション層を形成し、且つスペーサリシェイピング処理を実行してスペーサを整形し直すように構成され得る。更に、当該システムは、イオンエッチングチャンバに結合されたコントローラを含むことができ、該コントローラは、スペーサ形成目標を達成するためにパッシベーション処理及びスペーサリシェイピング処理を制御するように構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示しており、以上にて与えられた本発明の概略説明及び以下にて与えられる詳細な説明とともに、本発明を記述する役割を果たす。
【
図1】セルフアライン式マルチパターニングのためのその場スペーサ再整形方法及びシステムに合わせて構成されたプラズマエッチングシステムの一実施形態を示す模式的なブロック図である。
【
図2A】スペーサ形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図2B】スペーサ形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図2C】スペーサ形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図2D】スペーサ形成に関するワークピースの一実施形態の断面x線像である。
【
図3A】基板内のフィーチャの形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図3B】基板内のフィーチャの形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図3C】基板内のフィーチャの形成に関するワークピースの一実施形態の断面x線像である。
【
図3D】基板内のフィーチャの形成に関するワークピースの一実施形態の断面x線像である。
【
図4A】基板内のフィーチャの改良形成に関するプロセスの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図4B】基板内のフィーチャの改良形成に関するワークピースの一実施形態の断面x線像である。
【
図5A】基板内のフィーチャの改良形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図5B】基板内のフィーチャの改良形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図5C】基板内のフィーチャの改良形成に関するワークピースの一実施形態の断面x線像である。
【
図5D】基板内のフィーチャの改良形成に関するワークピースの一実施形態の断面x線像である。
【
図6A】基板内のフィーチャの改良形成に関するパッシベーションプロセスの一実施形態を示すワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図6B】基板内のフィーチャの改良形成に関するパッシベーションプロセスの一実施形態を示すワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図7A】基板内のフィーチャの改良形成に関するスペーサリシェイピングプロセスの一実施形態を示すワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図7B】基板内のフィーチャの改良形成に関するスペーサリシェイピングプロセスの一実施形態を示すワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図8A】基板内のフィーチャの改良形成に関するスペーサリシェイピングプロセスの一実施形態を示すワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図8B】基板内のフィーチャの改良形成に関するスペーサリシェイピングプロセスの一実施形態を示すワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図8C】基板内のフィーチャの改良形成に関するスペーサリシェイピングプロセスの一実施形態を示すワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
【
図9】セルフアライン式マルチパターニングのためのその場スペーサ再整形の方法の一実施形態を示す概略的なフローチャートである。
【
図10】セルフアライン式マルチパターニングのためのその場スペーサ再整形の方法によって形成されるデバイスを有するシステムの一実施形態を示す切断図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
セルフアライン式マルチパターニングのためのその場(in−situ)スペーサ再整形(リシェイピング)の方法及びシステムが記述される。しかしながら、当業者が認識するように、これら様々な実施形態は、これらの具体的詳細事項のうちの1つ以上を用いずに実施されてもよいし、あるいは、他の置換、及び/又は更なる方法、材料、若しくはコンポーネントを用いて実施されてもよい。また、周知の構造、材料、又は処理については、本発明の様々な実施形態の態様を不明瞭にすることがないよう、詳細に示したり説明したりしていない。
【0010】
同様に、説明の目的で、本発明の完全なる理解を提供するために、具体的な数、材料、及び構成が記載される。そうはいっても、本発明は、具体的詳細事項を用いずに実施されてもよい。また、理解されるように、図面に示された様々な実施形態は例示的に表現したものであり、必ずしも縮尺通りに描かれていない。図面を参照する際に、全体を通して同様の参照番号は同様の部分を指す。
【0011】
本明細書全体を通しての“一実施形態”若しくは“或る実施形態”又はこれらの変形への言及は、その実施形態に関連して記載される特定の機構、構造、材料又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味しているのであって、それらが全ての実施形態に存在することを示すものではない。故に、本明細書を通して様々な箇所に例えば“一実施形態において”又は“或る実施形態において”などの言い回しが現れることは、必ずしも発明の同じ実施形態について言及しているわけではない。また、それら特定の機構、構造、材料、又は特性は、1つ以上の実施形態において好適なように組み合わされ得る。様々な追加の層及び/又は構造が含められてもよく、且つ/或いは、記述される特徴が他の実施形態では省略されてもよい。
【0012】
さらに、理解されるべきことには、“a”又は“an”は、別のことが明記されない限り、“1つ以上”を意味し得る。
【0013】
様々な処理が、本発明を理解する上で最も役立つやり方で、複数の別個の処理として順に説明される。しかしながら、記載の順序は、これらの処理が必ず順序依存であることを暗示するように解釈されるべきでない。特に、これらの処理は、提示の順序で実行される必要はない。記載される処理は、記載される実施形態とは異なる順序で実行されてもよい。様々な追加の処理が実行されてもよく、且つ/或いは、記載される処理が更なる実施形態では省略されてもよい。
【0014】
ここで使用されるとき、用語“基板”は、その上に材料が形成される基材又はベース構造を意味し、それを含む。理解されるように、基板は、単一の材料、異なる材料の複数の層、異なる材料又は異なる構造の領域をその中に有する1つ以上の層などを含み得る。これらの材料は、半導体、絶縁体、導電体、又はこれらの組合せを含み得る。例えば、基板は、半導体基板、支持構造上のベース半導体層、1つ以上の層、構造若しくは領域がその上に形成された金属電極又は半導体基板であり得る。基板は、従来のシリコン基板、又は半導電性材料の層を有するその他のバルク基板であってもよい。ここで使用されるとき、用語“バルク基板”は、シリコンウエハだけでなく、例えばシリコン・オン・サファイア(“SOS”)基板及びシリコン・オン・ガラス(“SOG”)基板などのシリコン・オン・インシュレータ(“SOI”)基板、ベース半導体基盤上のシリコンのエピタキシャル層、及び、例えばシリコンゲルマニウム、ゲルマニウム、ガリウム砒素、窒化ガリウム、及びインジウム燐などのその他の半導体又はオプトエレクトロニクス材料を意味し、それを含む。基板は、ドープされていてもよいし、ドープされていなくてもよい。
【0015】
以下、幾つかの図を通して同様の参照符号が同一又は対応する部分を指し示す図面を参照する。
【0016】
図1は、セルフアライン式マルチパターニングのためのその場スペーサ再整形に関するシステム100の一実施形態である。更なる一実施形態において、システムは、
図2A−
図9を参照して記述されるセルフアライン式マルチパターニングのためのその場スペーサ再整形を実行するように構成され得る。上で特定されたプロセス条件を実行するように構成されたエッチング及びポスト熱処理システム100が、処理チャンバ110と、処理されるべきウエハ125が上に固定される基板ホルダ120と、真空ポンプシステム150とを有して
図1に示されている。ウエハ125は、半導体基板、ウエハ、フラットパネルディスプレイ、又は液晶ディスプレイとし得る。処理チャンバ110は、ウエハ125の表面近傍の処理領域145をエッチングすることを支援するように構成されることができる。イオン化ガス又は複数のプロセスガスの混合物が、ガス分配システム140を介して導入される。プロセスガスの所与の流れのため、真空ポンプシステム150を用いてプロセス圧力が調節される。
【0017】
ウエハ125は、例えば機械的なクランプシステム又は電気的なクランプシステム(例えば、静電クランプシステム)などのクランプシステム(図示せず)を介して、基板ホルダ120に固定されることができる。また、基板ホルダ120は、基板ホルダ120及びウエハ125の温度を調節及び/又は制御するように構成された加熱システム(図示せず)又は冷却システム(図示せず)を含むことができる。加熱システム又は冷却システムは、冷却時に基板ホルダ120から熱を受け取って熱交換器システム(図示せず)に熱を伝達する、又は加熱時に熱交換器システムから基板ホルダ120に熱を伝達する熱伝達流体の再循環流を有し得る。他の実施形態では、例えば抵抗加熱素子又は熱電ヒータ/クーラなどの加熱/冷却素子が、基板ホルダ120、並びに処理チャンバ110のチャンバ壁及びシステム100内のその他のコンポーネントの中に含められ得る。
【0018】
さらに、ウエハ125と基板ホルダ120との間でのガスギャップの熱伝導率を改善するために、裏面側ガス供給システム126を介して、ウエハ125の裏面側に熱伝達ガスが送達され得る。このようなシステムは、上昇温度又は下降温度でのウエハ125の温度制御が要求されるときに利用され得る。例えば、裏面側ガス供給システムは、ウエハ125の中心とエッジとの間でヘリウムガスギャップ圧力を独立に変化させられ得る2区画(2ゾーン)ガス分配システムを有し得る。
【0019】
図1に示す実施形態において、基板ホルダ120は、それを介してRF電力が処理領域145に結合される電極122を有し得る。例えば、基板ホルダ120は、RF発生器130からインピーダンス整合回路132を介して基板ホルダ120へのRF電力の伝送を介して、或るRF電圧に電気バイアスされ得る。RF電気バイアスは、電子を加熱してプラズマを形成及び維持するように作用することができる。この構成において、システム100は、反応性イオンエッチング(RIE)リアクタとして動作することができ、チャンバ及び上部ガス注入電極がグランド面としての役割を果たす。
【0020】
また、RF電圧での電極122の電気バイアスは、パルスバイアス信号コントローラ131を用いてパルス化されてもよい。RF発生器130からのRF電力出力が、例えば、オフ状態とオン状態との間でパルス化され得る。他の例では、RF電力が、複数の周波数で基板ホルダ電極に印加される。さらに、インピーダンス整合回路132は、反射される電力を低減させることによって、プラズマ処理チャンバ110内のプラズマへのRF電力の伝達を改善させることができる。整合回路トポロジー(例えば、L型、π型、T型など)及び自動制御方法は、当業者に周知である。
【0021】
ガス分配システム140は、プロセスガスの混合物を導入するためのシャワーヘッド設計を有し得る。他の例では、ガス分配システム140は、プロセスガスの混合物を導入するとともにウエハ125の上方におけるプロセスガスの混合物の分布を調整するための多区画(マルチゾーン)シャワーヘッド設計を有し得る。例えば、多区画シャワーヘッド設計は、ウエハ125の上方の実質的に周縁の領域へのプロセスガスの流れ又は組成を、ウエハ125の上方の実質的に中心の領域へのプロセスガスの流れ又は組成の量に対して調節するように構成され得る。このような実施形態では、複数のガスが、処理チャンバ110の中に高度に均一なプラズマを形成するのに適した組み合わせでディスペンスされ得る。
【0022】
真空ポンプシステム150は、最大で毎秒約8000リットル(及びそれ以上)のポンプ速度が可能なターボ分子真空ポンプ(TMP)と、チャンバ圧力を絞るための仕切り弁とを含むことができる。ドライプラズマエッチングに利用される従来のプラズマ処理装置では、毎秒800から3000リットルが使用され得る。典型的に約50mTorrよりも低いものである低圧処理には、TMPが有用である。高圧処理(すなわち、約80mTorrより高い)には、機械的なブースターポンプ及び乾式粗引きポンプを使用することができる。また、チャンバ圧力を監視する装置(図示せず)をプラズマ処理チャンバ110に結合することができる。
【0023】
一実施形態において、ソースコントローラ155は、マイクロプロセッサ、メモリ、及び、システム100からの出力を監視するとともにシステム100への入力を伝達し且つアクティブにするのに十分な制御電圧を生成可能なデジタルI/Oポートを有し得る。さらに、ソースコントローラ155は、RF発生器130、パルスバイアス信号コントローラ131、インピーダンス整合回路132、ガス分配システム140、ガス供給源190、真空ポンプシステム150、及び基板加熱/冷却システム(図示せず)、裏面側ガス供給システム126、及び/又は静電クランプシステム128と結合されて、それらと情報を交換することができる。例えば、ウエハ上での例えばプラズマエッチングプロセス又はポスト熱処理プロセスなどのプラズマ支援プロセスを実行するために、プロセスレシピに従ってシステム100の上述のコンポーネントへの入力をアクティブにするように、メモリ内に格納されたプログラムが使用され得る。
【0024】
加えて、システム100は更に、オプションのインピーダンス整合回路174を介してRF発生器172からRF電力を結合させ得る上部電極170を有することができる。上部電極へのRF電力の印加に関する周波数は、一実施形態において、約0.1MHzから約200MHzまでの範囲とし得る。他の例では、本実施形態は、誘導結合プラズマ(ICP)源、容量結合プラズマ(CCP)源、GHz周波数レンジで動作するように構成されたラジアルラインスロットアンテナ(RLSA)源、サブGHzからGHzのレンジで動作するように構成された電子サイクロトロン共鳴(ECR)源、及びその他とともに使用されてもよい。また、下部電極への電力の印加に関する周波数は、約0.1MHzから約80MHzまでの範囲とし得る。さらに、上部電極170へのRF電力の印加を制御するために、ソースコントローラ155がRF発生器172及びインピーダンス整合回路174に結合される。上部電極の設計及び実装は、当業者に周知である。上部電極170及びガス分配システム140は、図示のように、同一のチャンバアセンブリの中で設計されることができる。他の例では、上部電極170は、ウエハ125の上方のプラズマに結合されるRF電力分布を調節するための多区画電極設計を有し得る。例えば、上部電極170は、中心電極とエッジ電極とに分割され得る。
【0025】
用途に応じて、例えばセンサ又は計測デバイスなどの追加デバイスを処理チャンバ110及びソースコントローラ155に結合し、リアルタイムデータを収集してそれらリアルタイムデータを使用することで、統合スキームの、堆積プロセス、RIEプロセス、プルプロセス、プロファイル改良プロセス、加熱処理プロセス、及び/又はパターン転写プロセスを含む2つ以上の工程において、2つ以上の選択された統合動作変数を同時に制御することができる。また、同じデータを用いて、ポスト熱処理の完了、パターニング均一性(均一性)、構造プルダウン(プルダウン)、構造スリミング(スリミング)、構造アスペクト比(アスペクト比)、線幅ラフネス、基板スループット、所有コスト、及びこれらに類するものを含め、統合ターゲットを保証することでできる。
【0026】
典型的にはパルス周波数及びデューティ比の変更によって印加電力を変調することにより、連続波(CW)で生成されるプラズマ特性とは著しく異なるプラズマ特性を得ることが可能である。結果として、電極のRF電力変調は、時間平均されたイオン束及びイオンエネルギーに対する制御を提供することができる。
【0027】
スペーサエッチングプロセスの一実施形態が、
図2A−2Cに記載されている。一実施形態において、ワークピースは、その上にハードマスク202が形成された基板200を含み、ハードマスク202は、1つ以上のスペーサコア204と、その上に形成されたスペーサ材料のコンフォーマル(共形)層206とを有する。一実施形態において、コンフォーマル層206は、スペーサコア204の上に配置された1つ以上のエッチング表面208を含み得る。一実施形態において、コンフォーマル層206は、エッチング方向210にエッチングされ得る。1つのそのような実施形態において、ウエハ125は基板200を有し得る。ハードマスク202は、基板200を覆う例えば窒化物層などの材料を有することができ、それが、
図3A−3B及び
図5A−5Bに示すように、スペーサ216を用いてパターニング及びエッチングされ得る。
【0028】
一実施形態において、基板200は、シリコン又はガリウム砒素を有する材料から形成され得る。ハードマスク層202は、酸化物、窒化物、金属酸化物、及び金属窒化物を含む材料で形成され得る。スペーサコア204は、シリコン、アモルファスカーボン、フォトレジスト、酸化物、窒化物、及びこれらに類するものを含む材料を有し得る。コンフォーマル層206は、酸化物、窒化物、シリコン、金属酸化物、及び金属窒化物を含む材料を有し得る。
【0029】
図2Bの工程にて、コンフォーマル層206及びスペーサコア204が、反応性イオンエッチングプロセスを用いてエッチングされ得る。反応性イオンエッチングプロセスでは、1つ以上の反応性イオン214を有するプラズマ場212がワークピースを覆って形成され得る。そのような一実施形態において、反応性イオン214は、エッチング表面208を開いて、スペーサコア204を選択的にエッチングし得る。反応性イオンエッチングプロセスの後、
図2Cのワークピースが形成され得る。
【0030】
図2Cの実施形態にて、複数のスペーサ216が形成され得る。各スペーサ216は、重イオンエッチングのために元のスペーサの高さから有意に低減された高さ220を有し得る。不十分なエッチング選択性の結果としてスペーサ216の間のトレンチ内に付加的なスペーサ足場部(フッティング)が残ることがある。また、基板202の中へのコア−スペーサ間高低差218は、イオンエッチングプロセスの結果であり得る。一実施形態において、コア−スペーサ間高低差218は、スペーサコア204をエッチングするのに必要な時間に関連付けられ得る。
図2Dは、
図2Cに示したスペーサエッチングプロセスの一実施形態の断面x線像である。
【0031】
図3Aは、基板内のフィーチャの形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図である。
図3Aの実施形態では、ハードマスク層202の一部がエッチングされて、パターニングされたマスク302を形成し得る。様々な実施形態において、基板をエッチングすることは、N
2、O
2、CO、CO
2、H
2、HBr、Cl
2、C
xH
y、Ar、He、C
xH
yF
z、及びC
xF
yのうちの1つ以上を含み得るプラズマエッチングガスケミストリを用いて実行される。
【0032】
図3Aに例示するように、パターニングされたマスク302は、上述のスペーサ形成における欠陥に起因する欠陥を含むことがあり、スペーサ216は、ハードマスク層202に近接して形成されている。例えば、スペーサ形状は、スペーサ間の小さい空間のため、パターン転写に重大な影響を有し得る。実験において、コアサイトとスペースサイトとの間にハードマスクプロファイル変形が見出されている。このようなハードマスク変形は、“ピッチウォーキング”とも呼ばれるCDシフト、基板プロファイルシフト、及び
図3Bに示されるような深さローディング308を引き起こし得る。
【0033】
図3A−3Bの例では、
図3Cの断面x線像に示されるように、基板エッチング後における変形が明らかである。図示されるように、このプロセスは、基板200内に物理的フィーチャ306を形成するために、ハードマスク層202のパターニングされたマスク302によって画成されたパターンで基板200をエッチングすることを含み得る。一実施形態において、この物理的構造は、finFETデバイス用のフィンとし得る。一実施形態において、基板をエッチングすることは、N
2、O
2、CO、CO
2、H
2、HBr、Cl
2、C
xH
y、Ar、He、C
xH
yF
z、及びC
xF
yのうちの1つ以上を含むプラズマエッチングガスケミストリを用いて実行される。
図3Dは、
図3Bに示されたプロセスの結果の一実施形態を例示する断面x線像である。
【0034】
図4Aは、基板200内の物理的フィーチャ306の改良形成に関するスペーサ処理プロセス402の一実施形態を示す模式的な断面図である。一実施形態において、スペーサ処理プロセス402は、パッシベーション処理404とスペーサリシェイピング処理406とを含む。パッシベーション処理404にて、スペーサ216がパッシベーション層408で覆われる。一実施形態において、パッシベーション層408は、酸化物層又は窒化物層とし得る。一実施形態においてスペーサ材料が窒化物材料である場合、パッシベーション層408は酸化物材料とし得る。それに代えて、スペーサ材料が酸化物材料である場合、パッシベーション層408は窒化物材料とし得る。一部の実施形態において、パッシベーション層408は、化学気相成長(CVD)によって形成され得る。更なる一実施形態において、CVDプロセスは、プラズマアシストによるCVDとし得る。そのような一実施形態において、パッシベーション処理は、N
2、O
2、CO、CO
2、H
2、C
xH
y、C
xH
yF
z、Ar、He、及びその他の好適ガスのうちの1つ以上を含むプラズマガスケミストリを用いて実行される。
【0035】
一実施形態において、スペーサリシェイピング処理406は、プラズマエッチングを用いて実行される。スペーサリシェイピング処理406では、スペーサ材料をパッシベーション材料よりも速くエッチングするようにエッチングガスケミストリが選択される。例えば、プラズマエッチングは、N
2、O
2、CO、CO
2、H
2、HBr、Cl
2、C
xH
y、Ar、He、C
xH
yF
z、C
xF
y、及びその他の好適ガスを含むプラズマエッチングガスケミストリを用いて実行される。故に、スペーサ216は、所定の再整形プロファイルに従って整形し直され得る。一実施形態において、スペーサ処理は、基板200に対して遠位にあるスペーサ216の端部410を平らにすることを含む。本実施形態を、CHF
3、O
2、及びArの混合物を用いて具体的に試験したところ、
図3A−3Bに示した結果と比較して好ましい結果を生じた。
【0036】
ここに記載される様々なガスに関する流量範囲を表1に列挙する。表1中の全ての流量はスタンダード立方センチメートル毎分(sccm)で測定されている。
【0037】
【表1】
一実施形態において、表1におけるガスのチャンバ圧力の範囲は、3mT−300mTとし得る。一実施形態において、RF発生器172によって作り出される高周波電力は0W−1500Wの範囲内とされることができ、電源130によって生成される低周波電力は、0W−1000Wの範囲内とされることができる。一実施形態において、処理チャンバ110内の温度は、−10℃−110℃の範囲内とし得る。
図4Bは、スペーサ処理プロセス402の一実施形態の結果の断面x線像である。
【0038】
図5A−5Bは、基板内のフィーチャの改良形成に関するワークピースの一実施形態を示す模式的な断面図を示している。
図5A−5Bの実施形態は、
図4Aに示したスペーサ処理プロセス402に応じた形成プロセスの結果を例示している。成形し直されたスペーサ216及びパッシベーション層408が、
図3Aに記載したようにパターニングされたマスク302を形成するための、パターニングされた層を提供し得る。しかしながら、
図5Aの実施形態においては、
図3Aの結果と比較すると、ハードマスクのプロファイル502が大いに改善されている。
図5Cの断面x線像は、
図5Aに示したプロセスの結果を裏付けている。従って、CDピッチウォーキング問題が実質的に解決される。同様に、基板200内に形成される物理的フィーチャ306が、
図3Bの結果と比較して、ピッチウォーキング、基板プロファイルシフト、及び深さローディングに関して有意に改善され得る。これらの結果は、
図5Bの図示に対応するものである
図5Dに示すx線像によって裏付けられている。
【0039】
パッシベーション処理404の更なる詳細を、
図6A−6Bに例示する。
図6Aに示すように、ワークピースは、
図2Bに記載したエッチング及びコアプルプロセスによって作り出された1つ以上のスペーサ216を含み得る。
図6Bに示すように、ワークピースに近接してプラズマ場602が形成され得る。様々な実施形態において、プラズマ場602は、スペーサ材料の組成に応じて、N
2又はO
2ガスで形成されることができ、それにより、スペーサ216に近接する領域に窒素又は酸素イオン604が導入される。故に、窒化物又は酸化物パッシベーション層408がスペーサ216上に形成され得る。
【0040】
図7A−7Bは、スペーサラジカル要素706の更なる詳細を例示している。
図7Aに示すように、ワークピースに近接する領域にプラズマ場702が形成され得る。プラズマ場702は、イオン要素704とラジカル要素706とを含み得る。イオン要素704は、スペーサ216に衝突して、パッシベーション層408の先端を突き破ってスペーサ材料に入り得る。このような一実施形態において、スペーサ材料は、ボックス708内のワークピースの部分について
図8A−8Cに更に例示するように、パッシベーション材料よりも速くエッチングされ得る。
図7Bは、
図7Aに示したリシェイピングプロセスの再整形後の結果を例示している。図示されるように、スペーサ216は、整形し直された領域410を有し得る。例えば、一実施形態において、整形し直された領域410は、
図7Bの図の向きで、スペーサ216の頂部の、平らにされた部分であり得る。
【0041】
図8A−8Cは、
図4に示したリシェイピング処理406の一実施形態の機構の更なる詳細を例示している。図示されるように、プラズマ場702のイオン要素704が、
図7に示されるような様々な位置でスペーサ216に衝突し得る。スペーサ216の傾斜された又は角度付けられた領域とし得る第1の位置802に衝突するイオン要素704は、図示されるように単にスペーサから跳ね返り得る。しかしながら、例えばスペーサ216の先端のような第2の領域804に衝突するイオン要素704は、パッシベーション層408を貫通してスペーサ材料をエッチングし始め得る。
図8Bに示すように、選択されたエッチングガスケミストリにより、スペーサ材料はパッシベーション材料よりも速くエッチングされ得る。この結果は、
図8Cに示すように、実質的に平らにされた遠位端を有するスペーサ216であり得る。
【0042】
図9は、セルフアライン式マルチパターニングのためのその場スペーサ再整形の方法900の一実施形態を示す概略的なフローチャートである。一実施形態において、基板上にスペーサパターンを形成する方法900は、ブロック902に示すように、スペーサを備えた基板を用意することを含み得る。ブロック904にて、方法900はまた、パッシベーション処理を実行してスペーサ上にパッシベーション層を形成することを含み得る。さらに、方法900は、ブロック906に示すように、スペーサリシェイピング処理を実行してスペーサを整形し直すことを含み得る。方法900はまた、ブロック908に示すように、スペーサ形成目標を達成するためにパッシベーション処理及びスペーサリシェイピング処理を制御することを含み得る。
【0043】
ここに記載されたプロセス及び方法の実施形態は、市販製品に含めるための半導体ベースのプロダクトを製造するための商業プロセスで使用され得る。例えば、
図10は、プリント回路基板(PCB)を有する電気機器1002を例示している。電気機器1002は、例えば、コンピュータ、コンピュータモニタ、テレビジョン、オーディオアンプ、カメラ、スマートフォン及び携帯情報端末、タブレットコンピューティング装置、スマートウォッチ、特定用途向け処理装置、センサ装置、医療機器などを含め、幾つの商業的に入手可能な製品のうちの1つとし得る。当業者が認識するように、本実施形態に従って製造される装置は、特定の分野に限定されるものではない。
【0044】
電気機器1002は、例えばチップパッケージ1006といった1つ以上の半導体ベースの電気部品を有した、1つ以上のPCB1004を含み得る。チップパッケージ1006は、例えば
図2A−
図9に記載されたプロセスに従って製造されたFinFETデバイスなどの1つ以上のフィーチャが上に配置された、セグメント化されたウエハのチップを含み得る。チップは、例えば基板200を有し得る。チップは、その上に配置されたフィーチャの保護のために耐久性のあるパッケージ内にパッケージングされ得る。チップパッケージ1006は更に、チップ上の特定の接点への外部アクセスを提供するように構成された1つ以上のコンタクトピンを含み得る。
【0045】
有利なことに、パッシベーション処理404及びスペーサリシェイピング処理406の使用が、以前の方法よりも、高い分解能での半導体デバイスのパターニングを可能にするので、チップパッケージ1006内のチップ上に配置されるフィーチャのサイズ及び密度が、他の技術で製造されるデバイスに対して小さくなり得る。
【0046】
当業者には直ちに、更なる利点及び変更が明らかになるであろう。故に、そのいっそう広範な態様における本発明は、特定の詳細や、代表的な装置及び方法や、図示及び記述された例示的な例に限定されるものではない。従って、全体的発明概念の範囲から逸脱することなく、このような詳細からの逸脱が為され得る。