【実施例】
【0139】
以下、本発明の好ましい実施例を記載する。但し、下記の実施例は本発明の好ましい一実施例に過ぎず、本発明が下記の実施例によって限定されるのではない。
【0140】
(中間体合成例1:中間体Aの合成)
2,4−ジメチルジフェニルアミン(10mol)、ベンジルブロミド(10mol)、水素化ナトリウム(10mol)をN,N−ジメチルホルムアミドに入れ、80℃で加熱して24時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ、水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して中間体Aを収得した。
【0141】
【化24】
【0142】
Maldi−tof MS:287.47m/z。
【0143】
(中間体合成例2:中間体Bの合成)
2,4−ジメチルジフェニルアミン(10mol)、(1−ブロモエチル)ベンゼン(10mol)、水素化ナトリウム(10mol)をN,N−ジメチルホルムアミドに入れ、80℃で加熱して24時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ、水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して中間体Bを収得した。
【0144】
【化25】
【0145】
Maldi−tof MS:301.43m/z。
【0146】
(中間体合成例3:中間体Cの合成)
2,4−ジメチルジフェニルアミン(10mol)、a−ブロモ−p−キシレン(10mol)、水素化ナトリウム(10mol)をN,N−ジメチルホルムアミドに入れ、80℃で加熱して24時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ、水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して中間体Cを収得した。
【0147】
【化26】
【0148】
Maldi−tof MS:301.43m/z。
【0149】
(中間体合成例4:中間体Dの合成)
2,4−ジメチルジフェニルアミン(10mol)、a−ブロモ−o−キシレン(10mol)、水素化ナトリウム(10mol)をN,N−ジメチルホルムアミドに入れ、80℃で加熱して24時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ、水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して中間体Dを収得した。
【0150】
【化27】
【0151】
Maldi−tof MS:301.43m/z。
【0152】
(中間体合成例5:中間体Eの合成)
2,4−ジメチルジフェニルアミン(10mol)、a−ブロモ−m−キシレン(10mol)、水素化ナトリウム(10mol)をN,N−ジメチルホルムアミドに入れ、80℃で加熱して24時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ、水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して中間体Eを収得した。
【0153】
【化28】
【0154】
Maldi−tof MS:301.43m/z。
【0155】
(中間体合成例6:中間体Fの合成)
2,4−ジメチルジフェニルアミン(10mol)、2,4−ジメチルベンジルクロリド(10mol)、水素化ナトリウム(10mol)をN,N−ジメチルホルムアミドに入れ、80℃で加熱して24時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ、水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して中間体Fを収得した。
【0156】
【化29】
【0157】
Maldi−tof MS:315.46m/z。
【0158】
(中間体合成例7:中間体Gの合成)
2,4−ジメチルジフェニルアミン(10mol)、2,4−ジメチルベンジルクロリド(10mol)、水素化ナトリウム(10mol)をN,N−ジメチルホルムアミドに入れ、80℃で加熱して24時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ、水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して中間体Gを収得した。
【0159】
【化30】
【0160】
Maldi−tof MS:315.46m/z。
【0161】
(合成例1:化学式1−1で表される化合物の合成)
中間体A(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、下記化学式1−1で表される化合物を合成した。
【0162】
【化31】
【0163】
Maldi−tof MS:652.84m/z。
【0164】
(合成例2:化学式1−2で表される化合物の合成)
中間体B(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、下記化学式1−2で表される化合物を合成した。
【0165】
【化32】
【0166】
Maldi−tof MS:680.89m/z。
【0167】
(合成例3:化学式1−3で表される化合物の合成)
中間体C(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、下記化学式1−3で表される化合物を合成した。
【0168】
【化33】
【0169】
Maldi−tof MS:680.89m/z。
【0170】
(合成例4:化学式1−4で表される化合物の合成)
中間体D(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、下記化学式1−4で表される化合物を合成した。
【0171】
【化34】
【0172】
Maldi−tof MS:680.89m/z。
【0173】
(合成例5:化学式1−5で表される化合物の合成)
中間体E(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、下記化学式1−5で表される化合物を合成した。
【0174】
【化35】
【0175】
Maldi−tof MS:680.89m/z。
【0176】
(合成例6:化学式1−6で表される化合物の合成)
中間体F(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、下記化学式1−6で表される化合物を合成した。
【0177】
【化36】
【0178】
Maldi−tof MS:708.95m/z。
【0179】
(合成例7:化学式1−7で表される化合物の合成)
中間体G(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、下記化学式1−7で表される化合物を合成した。
【0180】
【化37】
【0181】
Maldi−tof MS:708.95m/z。
【0182】
(合成例8:化学式6で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−1で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、イソフタロイルクロリド(Isophthaloyl chloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して、常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して下記化学式6で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0183】
【化38】
【0184】
Maldi−tof MS:1185.44m/z。
【0185】
(合成例9:化学式7で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−1で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。2,6−ピリジンジカルボニルジクロリド(2,6−pyridinedicarbonyl dichloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して、下記化学式7で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0186】
【化39】
【0187】
Maldi−tof MS:1187.41m/z。
【0188】
(合成例10:化学式8で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−2で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、イソフタロイルクロリド(Isophthaloyl chloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して、常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して下記化学式8で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0189】
【化40】
【0190】
Maldi−tof MS:1213.49m/z。
【0191】
(合成例11:化学式9で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−2で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。2,6−ピリジンジカルボニルジクロリド(2,6−pyridinedicarbonyl dichloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して、下記化学式9で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0192】
【化41】
【0193】
Maldi−tof MS:1215.47m/z。
【0194】
(合成例12:化学式10で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−3で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、イソフタロイルクロリド(Isophthaloyl chloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して、常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して下記化学式10で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0195】
【化42】
【0196】
Maldi−tof MS:1213.49m/z。
【0197】
(合成例13:化学式11で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−3で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。2,6−ピリジンジカルボニルジクロリド(2,6−pyridinedicarbonyl dichloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して、下記化学式11で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0198】
【化43】
【0199】
Maldi−tof MS:1215.47m/z。
【0200】
(合成例14:化学式12で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−4で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、イソフタロイルクロリド(Isophthaloyl chloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して、常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して、下記化学式12で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0201】
【化44】
【0202】
Maldi−tof MS:1213.49m/z。
【0203】
(合成例15:化学式13で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−4で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。2,6−ピリジンジカルボニルジクロリド(2,6−pyridinedicarbonyl dichloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して、下記化学式13で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0204】
【化45】
【0205】
Maldi−tof MS:1215.47m/z。
【0206】
(合成例16:化学式14で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−5で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、イソフタロイルクロリド(Isophthaloyl chloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して、常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して、下記化学式14で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0207】
【化46】
【0208】
Maldi−tof MS:1213.49m/z。
【0209】
(合成例17:化学式15で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−5で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。2,6−ピリジンジカルボニルジクロリド(2,6−pyridinedicarbonyl dichloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して下記化学式15で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0210】
【化47】
【0211】
Maldi−tof MS:1215.47m/z。
【0212】
(合成例18:化学式16で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−6で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、イソフタロイルクロリド(Isophthaloyl chloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して、常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して、下記化学式16で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0213】
【化48】
【0214】
Maldi−tof MS:1241.55m/z。
【0215】
(合成例19:化学式17で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−6で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。2,6−ピリジンジカルボニルジクロリド(2,6−pyridinedicarbonyl dichloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して下記化学式17で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0216】
【化49】
【0217】
Maldi−tof MS:1243.52m/z。
【0218】
(合成例20:化学式18で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−7で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、イソフタロイルクロリド(Isophthaloyl chloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して、常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して、下記化学式18で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0219】
【化50】
【0220】
Maldi−tof MS:1241.55m/z。
【0221】
(合成例21:化学式19で表されるコア−シェル染料の合成)
化学式1−7で表される化合物(5mmol)を600mLのクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。2,6−ピリジンジカルボニルジクロリド(2,6−pyridinedicarbonyl dichloride)(20mmol)、p−キシリレンジアミン(p−xylylenediamine)(20mmol)を60mLのクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで分離して下記化学式19で表されるコア−シェル染料を合成した。
【0222】
【化51】
【0223】
Maldi−tof MS:1243.52m/z。
【0224】
(比較合成例1:コア−シェル染料の合成)
100mLの3ネックフラスコにスクアリン酸398mgおよび2−(3−(ジブチルアミノ)フェノキシ)エチルアクリレート2.23gを入れた後、n−ブタノール40mLおよびトルエン20mLを添加し、120℃で5時間加熱還流した。ディーンスタークトラップセット(Dean−Stark trap set)を用いて反応中に発生する水を除去し反応を促進させた。反応終了後に冷却し、メチレンクロリドで抽出した後、カラムクロマトグラフィーして下記化学式Xで表される化合物を60%収率で製造した。その後、前記化学式Xで表される化合物0.72g(1mmol)と下記化学式Yで表されるトリアセチルβ−シクロデキストリン(triacetyl β−cyclodextrin、TCI、CAS# 23739−88−0)2.02g(1mmol)をジクロロメタン50mlに溶かし、約12時間常温で攪拌後、溶媒を完全に除去し減圧乾燥して約2.7gのコア−シェル染料を固体状態で収得した。前記コア−シェル染料は、下記化学式Xで表される化合物を下記化学式Yで表される化合物が囲む構造で収得された。
【0225】
【化52】
【0226】
(比較合成例2:化学式Zで表される化合物の合成)
【0227】
【化53】
【0228】
100mLの3ネックフラスコにスクアリン酸398mgおよび2−(3−(メチル(フェニル)アミノ)プロピルアミノ)エチルアクリレートを2.23gを入れた後、n−ブタノール40mLおよびトルエン20mLを添加し、120℃で5時間加熱還流した。ディーンスタークトラップセット(Dean−Stark trap set)を用いて反応中に発生する水を除去し反応を促進させた。反応終了後に冷却し、メチレンクロリドで抽出した後、カラムクロマトグラフィーして上記化学式Zで表される化合物を60%収率で合成した。
【0229】
Maldi−tof MS:514.26m/z。
【0230】
(比較合成例3:化学式101で表される化合物の合成)
【0231】
【化54】
【0232】
(2,4−ジメチル−フェニル)−(2−エチル−ヘキシル)−フェニル−アミン((2,4−Dimethyl−phenyl)−(2−ethyl−hexyl)−phenyl−amine)(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、上記化学式101で表される化合物を合成した。
【0233】
Maldi−tof MS:697.02m/z。
【0234】
(比較合成例4:化学式102で表される化合物の合成)
【0235】
【化55】
【0236】
ベンジル−イソプロピル−フェニル−アミン(Benzyl−isopropyl−phenyl−amine)(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、上記化学式102で表される化合物を合成した。
【0237】
Maldi−tof MS:528.70m/z。
【0238】
(比較合成例5:化学式103で表される化合物の合成)
【0239】
【化56】
【0240】
ジイソプロピル−フェニル−アミン(Diisopropyl−phenyl−amine)(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、上記化学式103で表される化合物を合成した。
【0241】
Maldi−tof MS:432.61m/z。
【0242】
(比較合成例6:化学式104で表される化合物の合成)
【0243】
【化57】
【0244】
ビス−(2,4−ジメチル−フェニル)−フェニル−アミン(Bis−(2,4−dimethyl−phenyl)−phenyl−amine)(60mmol)、3,4−ジヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をディーンスターク(Dean−stark)蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、上記化学式104で表される化合物を合成した。
【0245】
Maldi−tof MS:680.89m/z。
【0246】
(感光性樹脂組成物製造)
感光性樹脂組成物製造に使用される成分の仕様は以下の通りである。
【0247】
(A)染料
(A−1)合成例1で製造された化合物(化学式1−1で表示)
(A−2)合成例2で製造された化合物(化学式1−2で表示)
(A−3)合成例3で製造された化合物(化学式1−3で表示)
(A−4)合成例4で製造された化合物(化学式1−4で表示)
(A−5)合成例5で製造された化合物(化学式1−5で表示)
(A−6)合成例6で製造された化合物(化学式1−6で表示)
(A−7)合成例7で製造された化合物(化学式1−7で表示)
(A−8)合成例8で製造されたコア−シェル染料(化学式6で表示)
(A−9)合成例9で製造されたコア−シェル染料(化学式7で表示)
(A−10)合成例10で製造されたコア−シェル染料(化学式8で表示)
(A−11)合成例11で製造されたコア−シェル染料(化学式9で表示)
(A−12)合成例12で製造されたコア−シェル染料(化学式10で表示)
(A−13)合成例13で製造されたコア−シェル染料(化学式11で表示)
(A−14)合成例14で製造されたコア−シェル染料(化学式12で表示)
(A−15)合成例15で製造されたコア−シェル染料(化学式13で表示)
(A−16)合成例16で製造されたコア−シェル染料(化学式14で表示)
(A−17)合成例17で製造されたコア−シェル染料(化学式15で表示)
(A−18)合成例18で製造されたコア−シェル染料(化学式16で表示)
(A−19)合成例19で製造されたコア−シェル染料(化学式17で表示)
(A−20)合成例20で製造されたコア−シェル染料(化学式18で表示)
(A−21)合成例21で製造されたコア−シェル染料(化学式19で表示)
(A−22)比較合成例1で製造されたコア−シェル染料
(A−23)比較合成例2で製造された化合物(化学式Zで表示)
(A−24)比較合成例3で製造された化合物(化学式101で表示)
(A−25)比較合成例4で製造された化合物(化学式102で表示)
(A−26)比較合成例5で製造された化合物(化学式103で表示)
(A−27)比較合成例6で製造された化合物(化学式104で表示)。
【0248】
(A’)顔料分散液
(A’−1)C.I.緑色顔料7
(A’−2)C.I.緑色顔料36。
【0249】
(B)バインダー樹脂
重量平均分子量が22,000g/molであるメタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体(混合重量比15wt%/85wt%)。
【0250】
(C)光重合性単量体
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート。
【0251】
(D)光重合開始剤
(D−1)1,2−オクタンジオン
(D−2)2−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンジル)−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−ブタン−1−オン。
【0252】
(E)溶媒
(E−1)シクロヘキサノン
(E−2)プロピレングリコールメチルエーテルアセテート。
【0253】
実施例1〜実施例21および比較例1〜比較例8
下記表1〜表4の組成で各成分を混合して感光性樹脂組成物を製造した。具体的には、溶媒に光重合開始剤を溶解させた後、2時間常温で攪拌した後、染料(または顔料分散液)を投入して30分間攪拌した後、バインダー樹脂と光重合性単量体を添加して2時間常温で攪拌した。前記溶液に対して3回にわたるろ過を行って不純物を除去して感光性樹脂組成物を製造した。
【0254】
【表1】
【0255】
【表2】
【0256】
【表3】
【0257】
【表4】
【0258】
(評価)
評価1:輝度および明暗比評価
脱脂洗浄した厚さ1mmのガラス基板上に1μm〜3μmの厚さで実施例1〜実施例21と比較例1〜比較例8で製造した感光性樹脂組成物を塗布し、90℃のホットプレート上で2分間乾燥させて塗膜を収得した。続いて塗膜に365nmの主波長を有する高圧水銀ランプを用いて露光した後、200℃の熱風循環式乾燥炉の中で5分間乾燥させた。画素層は分光光度計(MCPD3000、Otsuka electronic社)を用いて輝度および明暗比を測定し、その結果を下記表5に示した。
【0259】
【表5】
【0260】
上記表5から、一実施形態による単分子化合物またはコア−シェル染料を含む実施例1〜実施例21の場合、前記単分子化合物またはコア−シェル染料を含まない比較例1〜比較例8の場合と比較して、高輝度および高明暗比を得ることができるのを確認できる。
【0261】
評価2:耐久性評価
脱脂洗浄した厚さ1mmのガラス基板上に1μm〜3μmの厚さで実施例8〜実施例21および比較例1〜比較例8で製造した感光性樹脂組成物を塗布し、90℃のホットプレート上で2分間乾燥させて塗膜を収得した。続いて塗膜に365nmの主波長を有する高圧水銀ランプを用いて露光した後、200℃のオーブンで20分間乾燥させた後、分光光度計(MCPD3000、Otsuka electronic社)を用いて色座標変化値を測定して耐久性を確認し、その結果を下記表6に示した。
【0262】
耐久性評価基準
○:色座標変化値が0.003以下
△:色座標変化値が0.003超過0.005以下
×:色座標変化値が0.005超過。
【0263】
【表6】
【0264】
上記表6から、一実施形態によるコア−シェル染料を含む実施例8〜実施例21の場合、前記単分子化合物またはコア−シェル染料を含まない比較例1〜比較例8の場合と比較して、耐久性が増加したことが分かる。
【0265】
本発明は、前記実施例に限定されるのではなく、互いに異なる多様な形態に製造でき、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は本発明の技術的な思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態に実施できるということを理解することができるはずである。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり、限定的ではないと理解しなければならない。