特許第6791475号(P6791475)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6791475有機質材料の乾燥工程中の炭化の早期検知方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6791475
(24)【登録日】2020年11月9日
(45)【発行日】2020年11月25日
(54)【発明の名称】有機質材料の乾燥工程中の炭化の早期検知方法
(51)【国際特許分類】
   F26B 25/00 20060101AFI20201116BHJP
   F26B 17/10 20060101ALI20201116BHJP
【FI】
   F26B25/00 C
   F26B17/10 C
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-520775(P2019-520775)
(86)(22)【出願日】2018年2月23日
(65)【公表番号】特表2019-533798(P2019-533798A)
(43)【公表日】2019年11月21日
(86)【国際出願番号】KR2018002270
(87)【国際公開番号】WO2018236026
(87)【国際公開日】20181227
【審査請求日】2019年5月14日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0079445
(32)【優先日】2017年6月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、ヨン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク、ウォン チャン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、キュン ヒュン
【審査官】 伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−504956(JP,A)
【文献】 特表2014−514523(JP,A)
【文献】 特表2008−524551(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0133831(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0083012(KR,A)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0082573(US,A1)
【文献】 国際公開第2011/063808(WO,A1)
【文献】 独国実用新案第202014101777(DE,U1)
【文献】 特許第5535730(JP,B2)
【文献】 特許第5537666(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F26B 25/00
F26B 17/10
Japio−GPG/FX
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機質材料の乾燥工程中の炭化の早期検知方法であって、
(1)有機質材料として直径500μm以下のアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)を乾燥器内で熱風乾燥させる段階と、
(2)前記熱風乾燥によって放出される水(HO)、一酸化炭素(CO)または二酸化炭素(CO)を含む排気温度の単位時間当たりの変化量を探知する段階と、または、
(3)前記排気中の一酸化炭素濃度を探知する段階と、または、
(4)前記排気中の二酸化炭素濃度を探知する段階と、
つ以上含むことを特徴とし、
前記排気温度の単位時間当たりの変化量が0.5℃/min以上であり、前記排気中の一酸化炭素濃度が2ppmを超過する場合、または、
前記排気温度の単位時間当たりの変化量が0.5℃/min以上であり、前記排気中の二酸化炭素濃度が環境濃度に対し10%以上増加する場合に炭化が発生したと判断する炭化の早期検知方法。
【請求項2】
前記排気温度の単位時間当たりの変化量が0.5℃/min以上であり、
前記排気中の一酸化炭素濃度が2ppmを超過し、前記排気中の二酸化炭素濃度が10%以上増加する場合に炭化が発生したと判断する請求項1に記載の炭化の早期検知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年6月23日付の大韓民国特許出願第10−2017−0079445号に基づいた優先権の利益を主張し、当該大韓民国特許出願の文献に開示されたあらゆる内容は、本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は、有機質材料の製品の合成後、乾燥器内での乾燥工程中の炭化による火災など安全事故の予防のための炭化現象の早期検知方法に関する。
【背景技術】
【0003】
現在生産されている有機質材料の製品、例えば、粒子系の基礎素材製品などの場合、合成、脱水などの工程を経て乾燥器で乾燥され、乾燥過程で使われる熱風の温度及び風速を制御することにより、仕様に合う製品を生産している。
【0004】
制御可能な多様な乾燥因子のうち、高い熱風温度を使用するほど製品品質(残留溶媒の低減側面)及び生産量の増大には有利であるが、製品品質及び安全上の理由によって、一定レベル以下の熱風温度で乾燥される。それにも拘らず、乾燥器内の炭化事故が持続的に報告されているために、炭化可能性は常に潜在されており、これは、大きな火災に繋がる可能性が高いために、安全性及び生産性の問題が発生する。
【0005】
ほとんどの炭化現象の原因は不明なので、炭化の早期検知を通じる予防が最善策であるが、現在は、乾燥器から放出される排気温度を確認するか、炭化発生時に作業者が直接匂いを嗅いで炭化を検知することが一般的である。しかし、このような方式は、炭化発生時点の検知に不正確であり、安全事故の恐れもあるので、それを改善する必要がある。これにより、より正確に炭化発生時点を検知することができる方法が持続的に要求され、本発明者らは、排気温度の上昇、一酸化炭素/二酸化炭素濃度の上昇などを用いて炭化現象を早期に検知することができる方法を明かにした。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、既存の有機質材料の製品の合成後、使われる乾燥器内の乾燥工程進行中の炭化による火災など安全事故の予防のための炭化現象の早期検知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を果たすために、本発明は、熱風及び熱水を使用する乾燥器内部の不確かな原因による安全事故の予防のための排気温度及び一酸化炭素/二酸化炭素濃度の検知方法を提供する。
【0008】
有機質材料の製品は、合成、脱水などの工程を経た後、乾燥器で熱風によって乾燥されるが、有機質材料が加熱されれば、熱分解によって水(HO)、一酸化炭素(CO)、二酸化炭素(CO)などが放出され、この過程で発熱反応が伴われて温度が上昇するが、これは、排気温度の上昇の原因となる。
【0009】
本発明では、前記炭化現象時に発生する発熱反応による排気温度の上昇及び/または一酸化炭素/二酸化炭素発生濃度などを測定して、炭化現象を早期に検知することができる方法を提供する。本発明では、実際現場炭化と類似している条件での再現実験室テスト(Lab Test)を通じて一酸化炭素/二酸化炭素発生濃度を測定することにより、炭化検知可能性を分析し、その可能性に基づいて実際適用事例を提示する。本発明による方法で有機質材料を高温で乾燥させ、炭化可能性がある物質を乾燥させる場合、炭化及び火災予防による安全性及び製品生産性の向上が期待される。
【0010】
本発明による検知方法は、多数の微粉によって乾燥器内部状況を視覚で確認することが不可能な状況、すなわち、外部で匂い検知外に炭化確認方法がない状況に使われ、また、乾燥器内部温度が高くて、ガス濃度測定器を内部に設置することができず、排気された後、サイクロンなどで特定の温度以下に冷えたガス濃度を通じて測定しなければならない場合に適用される。
【0011】
本発明は、1つの実施態様において、(1)有機質材料を乾燥器内で熱風乾燥させる段階;及び(2)前記乾燥によって放出される水(HO)、一酸化炭素(CO)または二酸化炭素(CO)を含む排気温度の単位時間当たりの変化量を探知する段階;または、(3)前記排気中の一酸化炭素濃度を探知する段階;または、(4)前記排気中の二酸化炭素濃度を探知する段階;を1つ以上含み、前記(2)段階で排気温度が0.5℃/min以上に上昇する場合、または、前記(3)段階で一酸化炭素濃度が2ppmを超過する場合、または、前記(4)段階で二酸化炭素濃度が10%以上増加する場合に炭化が発生したと判断する有機質材料の乾燥工程中の炭化の早期検知方法を提供する。
【0012】
1つの実施態様において、前記有機質材料は、直径500μm以下のポリマー粒子を含む。
【0013】
1つの実施態様において、前記有機質材料の乾燥と炭化とが発生する空間は、ポリマー粒子を乾燥させるために、産業体で主に活用する大型(数十m)流動層乾燥器(fluidized bed dryer、FBD:粒子を流動化させて乾燥させる乾燥器)の内部である。
【発明の効果】
【0014】
本発明の炭化の早期検知方法は、乾燥器排気温度の単位時間当たりの変化量及び/または排気中の一酸化炭素/二酸化炭素の濃度増加を測定して、それを炭化発生と判断することにより、乾燥機内の炭化を早期検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】比較例による炭化検知方法であって、製品乾燥時に、乾燥器内部または排気温度をモニタリングし、あらかじめ特定しておいた正常温度範囲を外れれば、炭化発生と判断する方法を示した図面である。
図2】本発明によって単位時間当たりの排気温度変化量をモニタリングして、温度上昇量が一定値以上に測定される場合、警告信号を作動させて、炭化の有無を確認する方法を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明をより具体的に説明する。
【0017】
本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は、通常的に、または辞書的な意味として限定して解釈されてはならず、発明者は、自分の発明を最も最善の方法で説明するために、用語の概念を適切に定義できるという原則を踏まえて、本発明の技術的思想に符合する意味と概念として解釈されなければならない。
【0018】
1つの実施態様において、本発明の有機質材料の乾燥工程中の炭化の早期検知方法は、(1)有機質材料を乾燥器内で熱風乾燥させる段階;及び(2)前記乾燥によって放出される水(HO)、一酸化炭素(CO)または二酸化炭素(CO)を含む排気温度の単位時間当たりの変化量を探知する段階;または、(3)前記排気中の一酸化炭素濃度を探知する段階;または、(4)前記排気中の二酸化炭素濃度を探知する段階;を1つ以上含み、前記(2)段階で排気温度が0.5℃/min以上に上昇する場合、または、前記(3)段階で一酸化炭素濃度が2ppmを超過する場合、または、前記(4)段階で二酸化炭素濃度が10%以上増加する場合に炭化が発生したと判断する。
【0019】
1つの実施態様において、前記方法は、前記(2)〜(4)段階のうち2個以上を含む。
【0020】
1つの実施態様において、前記有機質材料は、直径500μm以下のポリマー粒子、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、メチルメタクリレートブタジエンスチレン(MBS)、ポリ塩化ビニル(PVC)及び高密度ポリエチレン(HDPE)のうち1つ以上を含む。
【0021】
1つの実施態様において、乾燥によって放出される水(HO)、一酸化炭素(CO)または二酸化炭素(CO)を含む排気温度の単位時間当たりの変化量が0.5℃/min以上である場合に炭化が発生したと判断するが、これは、材料及び乾燥器状態によって、例えば、2℃/4minに変更されうる。
【0022】
1つの実施態様において、前記排気中の一酸化炭素濃度が2ppmを超過する場合に炭化が発生したと判断する。
【0023】
1つの実施態様において、前記排気中の二酸化炭素濃度が10%以上増加する場合に炭化が発生したと判断する。
【0024】
1つの実施態様において、前記温度の単位時間当たりの変化量が0.5℃/min以上であり、前記排気中の一酸化炭素濃度が2ppmを超過する場合に炭化が発生したと判断する。
【0025】
1つの実施態様において、前記温度の単位時間当たりの変化量が0.5℃/min以上であり、前記排気中の二酸化炭素濃度が10%以上増加する場合に炭化が発生したと判断する。
【0026】
1つの実施態様において、前記排気中の一酸化炭素濃度が2ppmを超過し、前記排気中の二酸化炭素濃度が10%以上増加する場合に炭化が発生したと判断する。
【0027】
1つの実施態様において、前記温度の単位時間当たりの変化量が0.5℃/min以上であり、前記排気中の一酸化炭素濃度が2ppmを超過し、前記排気中の二酸化炭素濃度が10%以上増加する場合に炭化が発生したと判断する。
【0028】
前述したように、本発明の炭化の早期検知方法は、特定の炭化発生条件を使用することにより、既存の検知方法に比べて、正確に炭化時点を判断することができる。前記方法によって、炭化事故を予防することができて、安定性及び製品生産性を改善させることができる。
【0029】
以下、実施例を通じて本発明をさらに詳しく説明する。下記に記載した実施例は、単に本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の要旨によって、本発明の範囲が、これら実施例によって制限されないということは当業者にとって明白である。
【0030】
比較例−乾燥器内部/排気温度モニタリング
【0031】
本比較例では、従来方式による炭化検知方法を記載する。
【0032】
有機質材料の製品合成後、乾燥時に、乾燥器内部あるいは排気温度をモニタリングして、あらかじめ特定しておいた正常運転範囲を外れれば、炭化可能性があると判断して対応する。
【0033】
大型乾燥器の場合、内部温度測定データにノイズが多数発生する。これにより、実際炭化が発生しなくても、状況に応じて特定の温度以上になるか、特定の温度以上をしばらく保持する場合が多い。また、炭化による急激な温度変化が発生するとしても、正常運転範囲の間であれば、炭化による発熱反応を推定しにくいという短所がある。
【0034】
これと関連して、経時的な乾燥器内の温度変化を示す図1を説明すれば、「1」は、正常運転範囲を外れたと見えるが、データノイズや状況に応じて発生可能な現象であって、炭化可能性は事実上低い。一方、「2」は、急激な温度変化で見る時、炭化可能性があるが、正常運転範囲内において炭化認知可能性が低い。
【0035】
したがって、従来方式による炭化検知方法では、正確な炭化時点検知の信頼性が落ちる。
【0036】
実施例
【0037】
本実施例では、本発明による炭化の早期検知方法を記載する。
【0038】
1.乾燥器排気温度の変化量モニタリング
【0039】
前記比較例の問題点を解決するために、単位時間当たりの排気温度の変化推移を分析して活用することができる。
【0040】
単位時間当たりの排気温度変化量をモニタリングして、特別な温度変化がないにも拘らず、温度上昇量が一定値以上に測定される場合(発熱反応を伴った炭化が発生する場合、急激な温度上昇が発生)、警告信号(warning signal)を作動させて、炭化の有無を確認する方法などとして活用することができる。
【0041】
これと関連して、単位時間当たりの排気温度変化量を示す図2を説明すれば、温度上昇量が温度変化量限界線を超える場合(「2」に該当)、炭化可能性がある。
【0042】
炭化に対する実験室テストの結果、温度の単位時間当たりの変化量が0.5℃/min以上である場合に炭化が発生したと判断することができる。
【0043】
実際に単位時間当たりの排気温度変化量をモニタリングした結果を量産工程に適用した事例がある。
【0044】
2.排気中の二酸化炭素濃度モニタリング
【0045】
有機質材料の炭化過程では、水及び一酸化炭素/二酸化炭素が発生し、二酸化炭素が最も多量発生するので、二酸化炭素濃度モニタリングを通じて一定濃度以上で警告信号を作動させて、炭化の有無を確認する方法などとして活用することができる。
【0046】
炭化に対する実験室テストの結果、炭化及び煙発生時に10%以上二酸化炭素の濃度が増加する傾向を確認したので、これに基づいて炭化が発生したと判断することができる。
【0047】
3.排気中の一酸化炭素濃度モニタリング
【0048】
有機質材料の炭化時に、一酸化炭素は二酸化炭素に比べて相対的に少ない量が発生すると知られており、例えば、二酸化炭素発生量の1/10〜1/5のレベルで発生する。
【0049】
二酸化炭素の場合、空気中に一般的に400ppmレベルで存在するが、状況及び環境に応じてレファレンス(reference)濃度が実際に100ppm以上差が出ることができて、データ変動(data fluctuation)が激しい。一方、一酸化炭素は、空気中に0〜2ppmで存在してレファレンスの基準線(base line)濃度が明確であり、データ変動がほとんどないという長所がある。
【0050】
したがって、一酸化炭素の濃度が2ppmを超過して増加すれば、炭化が進められると判断することができる。
【0051】
下記に実際現場での炭化を再現した本発明で実施した実験室テストの内容及び結果を記載する。
【0052】
<実験室テスト関連内容>
【0053】
実験室テストは、流動層乾燥器(FBD)で乾燥されるABS粉末に関する内容であるが、その他の有機材料物質の多様な形態の乾燥器に適用できると期待される。
【0054】
実験室テストの目的
【0055】
ABS粉末の炭化モニタリングのための炭化検知計器を設置してCO/COの検知可能性を確認するためのものである。
【0056】
実験室テストの内容
【0057】
−乾燥器累積粉末炭化現象再現
【0058】
−表面温度上昇によるABS粉末の外形変化、及びCOとCO濃度変化の観察
【0059】
実験室テストCO/CO測定器の仕様
【0060】
−CO測定器:正確度(accuracy)5ppm、範囲(range)0〜1,000ppm、反応時間:〜30秒
【0061】
−CO測定器:正確度40ppm、範囲0〜4,000ppm、反応時間:〜30秒
【0062】
実験室テストの結果
【表1】
*大気中のCO及びCOの平均濃度は、それぞれ0〜2ppm及び400ppmレベルであるが、環境に応じて異なる。
【0063】
前記表で外形変化、すなわち、表面変色に対する1)〜4)の状態は、次の通りである(丸表示部分が底面状態である)。
【表2】
【表3】
【0064】
実験室テストの結論
【0065】
−ABS粉末滞積及び表面温度の増加による炭化現象再現及び表面温度の増加による外形的変化及びCOとCO濃度変化を観察した。
【0066】
−炭化現象再現が可能である。
【0067】
−一酸化炭素濃度の場合、炭化が進められることによって発生する濃度の微量変化を観察し、煙及び完全な炭化が発生する前、比較的迅速に変化する濃度変化及び煙発生後、急激な濃度変化の観察を通じて一酸化炭素センサーを通じる炭化検知可能性を確認した。レファレンス濃度がほぼ0ppmレベルであるという長所がある。
【0068】
−二酸化炭素濃度の場合、実験装備が単純であり、計器正確度が低くて、実験室テストを通じる測定具現に限界があったが、炭化及び煙発生時にレファレンス濃度(環境/状況に応じて変化可能)に比べて、10%ほど濃度上昇を観察して、二酸化炭素センサーを通じる炭化検知可能性を確認した。
【0069】
−本実験は、開放された空間で進められた実験であって、実際密閉された空間で検知する乾燥器で優れた性能の一酸化炭素/二酸化炭素測定器を使用した濃度測定を通じて、炭化発生の有無をモニタリングすることができると判断される。
【0070】
以上、図面及び実施例を参照して、本発明による望ましい実施態様を記述したが、これは例示的なものであり、当業者ならば、これにより、本発明の範囲が制限されるものではなく、これより多様な変形及び均等な他の実施態様が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の実質的な範囲は、下記の特許請求の範囲とそれらの等価物とによって定義される。
図1
図2