【実施例】
【0037】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
【0038】
[実施例1]
1種類の細胞からなるスフェロイドを形成した。
細胞としては、スフェロイドを形成し易い細胞としてヒト結腸直腸腺がん細胞株HT29(ATCC(American Type Culture Collection)のHTB−38(登録商標))、スフェロイドを形成しにくい細胞としてヒト乳腺がん細胞株MCF7(ATCCのHTB−22(登録商標))の2種を用いた。培養容器としては、微小液中培養容器であるPERFECTA 3D Biomatrix Hanging Drop Plate(3D Biomatrix社製、NT−HDP1096)を用い、培養培地としては、D−MEM(和光純薬社製 043−30085)に10vol/vol%ウシ血清(Corning社製 #35−010−CV)と1vol/vol%ペニシリン/ストレプトマイシン(和光純薬社製 168−23191)を含有させた血清培養培地を用いた。促進剤としては、ヘパリン(SIGMA社製、H3149)を用いた。
【0039】
具体的には、まず、各細胞についてそれぞれ、細胞とヘパリンを、ヘパリン濃度が1mg/μL、細胞濃度が1×10
4個/50μLとなるように血清培養培地に添加して混合し、細胞懸濁液を調製した。
【0040】
次いで、調製した細胞懸濁液を、微小液中培養容器の3つのウェルにそれぞれ、1ウェル当たり50μLずつ(ウェル当たりの細胞数が1×10
4個となる。)添加し、37℃、5%CO
2ガス環境下で72時間培養し、スフェロイド形成の有無を経時的に評価した。また、72時間培養後の細胞の生存率を調べた。比較のため、促進剤無しの条件についても同様に実施した。
【0041】
スフェロイド形成の評価は、培養開始から2、4、6、8、10、12、18、24、48、72時間後の10点において、細胞懸濁液に対して、倒立型顕微鏡を用いた直接観察による画像解析を行い、3段階で評価した。評価値1は、スフェロイド形成無し(分散状態である。)、評価値2は、スフェロイド形成の兆候あり(アイランド形状等の不均一な凝集体ができている。)、評価値3は、スフェロイド形成有り(球状様形状で均一な形状のスフェロイドができている。)とした。評価方法は実施例で共通である。
【0042】
細胞の生存率は、生細胞数解析により行った。具体的には、培養72時間経過後の細胞懸濁液にトリパンブルー溶液を添加し、染色された細胞数を、ライフテクノロジーズ社製セルカウンター(CountessII)を用いてカウントして評価した。
【0043】
各細胞について、ウェルごと(「N1」、「N2」、「N3」)のスフェロイド形成の評価結果を表1に示す。また、生細胞数解析により得られた生細胞数と生存率(%)について、3つのウェルの平均値を表2に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
表1に示す通り、MCF7細胞の場合、促進剤無しの細胞懸濁液では、72時間培養後でも評価値3に至らなかったのに対して、促進剤有りの細胞懸濁液では、72時間後には3つのウェルのうち2つのウェルでは評価値3に至っていた。また、HT29細胞の場合は、評価値3に至るまでに、促進剤無しの細胞懸濁液では48〜72時間要していたのに対して、促進剤有りの細胞懸濁液では6〜8時間しか要しておらず、スフェロイド形成時間が約1/8に短縮できていた。一方で、表2に示す通り、いずれの細胞についても生存率は、促進剤無しの場合と促進剤有りの場合で同程度であり、促進剤が細胞の生存性を損なっていないことが確認された。
【0047】
また、
図1に、HT29細胞において、24時間培養後に形成されているスフェロイドの透過光写真図を示す。図中、左側2図が、促進剤無しの細胞懸濁液中に観察されたスフェロイド(上図:N1ウェル、下図:N2ウェル)であり、右側2図が、促進剤有りの細胞懸濁液中に観察されたスフェロイド(上図:N1ウェル、下図:N2ウェル)である。図に示す通り、促進剤無しの細胞懸濁液中に観察されたスフェロイドは、形状がいびつなものが大半であったのに対して、促進剤有りの細胞懸濁液中に観察されたスフェロイドは、球形で大きさも大体同程度であり、形成されたスフェロイドは、形状と大きさが比較的均質であった。
【0048】
[実施例2]
3種類の細胞からなるスフェロイドを形成した。
細胞としては、実施例1でも用いたHT29細胞と、ヒト新生児由来皮膚線維芽細胞(Lonza社製、CC−2509 Normal Human Dermal Fibroblasts:NHDF)、ヒト臍帯静脈内皮細胞(Lonza社製、CC−2517A Human Umbilical Vein Endothelial Cell:HUVEC)の3種を用いた。
【0049】
具体的には、細胞として、HT29細胞とNHDF細胞とHUVEC細胞とを20000:12000:8000(細胞数)で混合した細胞混合物を用いた以外は、実施例1と同様にして、ヘパリンと混合した細胞懸濁液を調製し、これを微小液中培養容器で72時間培養した。また、実施例1と同様にして、経時的に細胞懸濁液のスフェロイド形成を評価し、さらに72時間培養後の細胞の生存率を調べた。比較のため、促進剤無しの条件についても同様に実施した。
【0050】
ウェルごと(「N1」、「N2」、「N3」)のスフェロイド形成の評価結果を表3に示す。また、生細胞数解析により得られた生細胞数と生存率(%)について、3つのウェルの平均値を表4に示す。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
表3に示す通り、促進剤無しの細胞懸濁液では、72時間培養後でも評価値3には至らなかったのに対して、促進剤有りの細胞懸濁液では、24時間培養後には全てのウェルにおいて評価値3に至っていた。また、表4に示す通り、促進剤無しの場合に比べて、促進剤有りの場合には、生細胞数は約1.5倍、生存率は約1.5倍であった。
【0054】
また、
図2に、24時間培養後に形成されているスフェロイドの透過光写真図を示す。図中、左側2図が、促進剤無しの細胞懸濁液中に観察されたスフェロイドであり、右側2図が、促進剤有りの細胞懸濁液中に観察されたスフェロイドである。図に示す通り、促進剤無しの細胞懸濁液中に観察されたスフェロイドは、形状がいびつなものが大半であったのに対して、促進剤有りの細胞懸濁液中に観察されたスフェロイドは、球形で大きさも代替同程度であり、形成されたスフェロイドは、形状と大きさが比較的均質であった。
【0055】
[実施例3]
促進剤添加後培養前に外力を与える条件で、1種類の細胞からなるスフェロイドを形成した。
細胞としては、実施例1でも用いたMCF7を用いた。培養容器としては、細胞低吸着プレートGravityTRAP(登録商標)
ULA Plate(Insphero社製、ISP−09−001)を用いた。培養培地としては、実施例1でも用いた血清培養培地を用い、促進剤としては、実施例1でも用いたヘパリンを用いた。
【0056】
具体的には、まず、実施例1と同様にして、ヘパリンと細胞を血清培養培地に混合して細胞懸濁液を調製した。次いで、調製した細胞懸濁液を、細胞低吸着プレートの3つのウェルにそれぞれ、1ウェル当たり50μLずつ(ウェル当たりの細胞数が1×10
4個となる。)添加した後、当該細胞低吸着プレートを400×gで1分間遠心処理した。その後、当該細胞低吸着プレートを、37℃、5%CO
2ガス環境下で72時間培養した。また、実施例1と同様にして、経時的に細胞懸濁液のスフェロイド形成を評価し、さらに72時間培養後の細胞の生存率を調べた。比較のため、促進剤無しであり、かつ遠心処理も行わなかった条件と、促進剤有りであるが、遠心処理を行わなかった条件についても同様に実施した。
【0057】
ウェルごと(「N1」、「N2」、「N3」)のスフェロイド形成の評価結果を表5に示す。また、生細胞数解析により得られた生細胞数と生存率(%)について、3つのウェルの平均値を表6に示す。表5及び表6中、「促進剤無」は促進剤無しであり、かつ遠心処理も行わなかった条件の結果を、「促進剤有」は促進剤有りであるが、遠心処理を行わなかった条件の結果を、「促進剤・外力有」は促進剤有りであり、かつ遠心処理も行った条件の結果を、それぞれ示す。
【0058】
【表5】
【0059】
【表6】
【0060】
表5に示す通り、促進剤無しの細胞懸濁液では、72時間培養後でも評価値3には至らず、促進剤有りの細胞懸濁液では、72時間培養後にようやく3つのウェルのうち2つのウェルで評価値3に至っていたのに対して、促進剤を添加し、かつ培養前に外力をかけた細胞懸濁液では、10時間培養後には全てのウェルにおいて評価値3に至っていた。これらの結果から、細胞培養前の細胞懸濁液に外力をかけることにより、スフェロイド形成がさらに促進されることがわかった。一方で、表6に示す通り、細胞の生存率は、いずれの条件でも同程度であり、促進剤や外力の付加によって細胞の生存性が損なわれていないことが確認された。
【0061】
[実施例4]
促進剤添加後培養前に外力を与える条件で、3種類の細胞からなるスフェロイドを形成した。
細胞としては、実施例2でも用いたHT29細胞とNHDF細胞とHUVEC細胞とを用い、培養容器としては、実施例3でも用いた細胞低吸着プレートを用いた。培養培地としては、実施例1でも用いた血清培養培地を用い、促進剤としては、実施例1でも用いたヘパリンを用いた。
【0062】
具体的には、細胞として、HT29細胞とNHDF細胞とHUVEC細胞とを20000:12000:8000(細胞数)で混合した細胞混合物を用いた以外は、実施例3と同様にして、ヘパリンと混合した細胞懸濁液を調製し、これを細胞低吸着プレートのウェルに添加した。その後、実施例3と同様にして、当該細胞低吸着プレートに対して遠心処理を行い、さらに72時間培養した。また、実施例1と同様にして、経時的に細胞懸濁液のスフェロイド形成を評価し、さらに72時間培養後の細胞の生存率を調べた。比較のため、促進剤無しであり、かつ遠心処理も行わなかった条件と、促進剤有りであるが、遠心処理を行わなかった条件についても同様に実施した。
【0063】
ウェルごと(「N1」、「N2」、「N3」)のスフェロイド形成の評価結果を表7に示す。また、生細胞数解析により得られた生細胞数と生存率(%)について、3つのウェルの平均値を表8に示す。表7及び表8中、「促進剤無」、「促進剤有」、「促進剤・外力有」は表5と同じである。
【0064】
【表7】
【0065】
【表8】
【0066】
表7に示す通り、促進剤無しの細胞懸濁液では、72時間培養後でも評価値3には至らず、促進剤有りの細胞懸濁液では、24時間培養後にようやく全てのウェルで評価値3に至っていたのに対して、促進剤を添加し、かつ培養前に外力をかけた細胞懸濁液では、10時間培養後には全てのウェルにおいて評価値3に至っていた。これらの結果から、複数種類の細胞からスフェロイドを形成する場合でも、細胞培養前の細胞懸濁液に外力をかけることにより、スフェロイド形成がさらに促進されることがわかった。一方で、表8に示す通り、促進剤を添加し、かつ培養前に外力をかけた場合の生存率は、促進剤を添加し、培養前に外力をかけていない場合とほぼ同等であり、本実施例において行った外力付加によって細胞の生存性が損なわれていないことが確認された。
【0067】
[実施例5]
促進剤として3種類のグリコサミノグリカンを用いて、スフェロイドを形成させた。
細胞としては、実施例1でも用いたMCF7を用い、培養容器としては、実施例3でも用いた細胞低吸着プレートを用い、培養培地としては、実施例1でも用いた血清培養培地を用いた。促進剤としては、実施例1でも用いたヘパリンと、コンドロイチン硫酸ナトリウム(SIGMA社製、C3788)と、ヒアルロン酸ナトリウム(SIGMA社製、H1876)を用いた。
【0068】
具体的には、まず、実施例1と同様にして、各促進剤をそれぞれ細胞に添加し、ヘパリン濃度が1mg/μL、細胞濃度が1×10
4個/50μLである細胞懸濁液と、コンドロイチン硫酸ナトリウム濃度が1mg/μL、細胞濃度が1×10
4個/50μLである細胞懸濁液と、ヒアルロン酸ナトリウム濃度が1mg/μL、細胞濃度が1×10
4個/50μLである細胞懸濁液と、をそれぞれ調製した。次いで、実施例3と同様にして、各細胞懸濁液をそれぞれ、細胞低吸着プレートのウェルに添加した後、当該細胞低吸着プレートに対して遠心処理を行い、さらに72時間培養した。また、実施例1と同様にして、経時的に細胞懸濁液のスフェロイド形成を評価し、さらに72時間培養後の細胞の生存率を調べた。比較のため、促進剤無しであり、かつ遠心処理も行わなかった条件についても同様に実施した。
【0069】
各促進剤を添加した細胞懸濁液について、ウェルごと(「N1」、「N2」、「N3」)のスフェロイド形成の評価結果を表9に示す。また、生細胞数解析により得られた生細胞数と生存率(%)について、3つのウェルの平均値を表10に示す。表9及び表10中、「コンドロイチン」はコンドロイチン硫酸ナトリウムを添加した細胞懸濁液の結果を、「ヒアルロン」はヒアルロン酸ナトリウムを添加した細胞懸濁液の結果を、それぞれ示す。
【0070】
【表9】
【0071】
【表10】
【0072】
表9に示す通り、促進剤無しの細胞懸濁液では、72時間培養後でも評価値3には至らなかったのに対して、ヘパリンを添加した細胞懸濁液では10時間培養後には全てのウェルにおいて評価値3に至っており、コンドロイチン硫酸ナトリウムを添加した細胞懸濁液では72時間培養後には全てのウェルにおいて評価値3に至っており、ヒアルロン酸ナトリウムを添加した細胞懸濁液でも72時間培養後には3つのウェルのうち2つのウェルで評価値3に至っていた。これらの結果から、コンドロイチン硫酸とヒアルロン酸でも、ヘパリンと同様にスフェロイド形成促進効果が得られることがわかった。また、表10に示す通り、細胞の生存率は、いずれの細胞懸濁液でも同程度であり、促進剤の付加によって細胞の生存性が損なわれていないことが確認された。
【0073】
[実施例6]
細胞懸濁液中の促進剤の濃度によるスフェロイド形成に対する影響を調べた。
細胞としては、実施例1でも用いたMCF7を用い、培養容器としては、実施例3でも用いた細胞低吸着プレートを用い、培養培地としては、実施例1でも用いた血清培養培地を用い、促進剤としては、実施例1でも用いたヘパリンを用いた。
【0074】
具体的には、細胞懸濁液中の最終濃度が0.01、0.1、1、10mg/mLとなるようにヘパリンを添加した以外は、実施例3と同様にして、ヘパリンと混合した細胞懸濁液を調製し、これを細胞低吸着プレートのウェルに添加した。その後、実施例3と同様にして、当該細胞低吸着プレートに対して遠心処理を行い、さらに72時間培養した。また、実施例1と同様にして、経時的に細胞懸濁液のスフェロイド形成を評価し、さらに72時間培養後の細胞の生存率を調べた。比較のため、促進剤無しであり、かつ遠心処理も行わなかった条件についても同様に実施した。
【0075】
各細胞懸濁液について、ウェルごと(「N1」、「N2」、「N3」)のスフェロイド形成の評価結果を表11及び12に示す。また、生細胞数解析により得られた生細胞数と生存率(%)について、3つのウェルの平均値を表13に示す。表11〜表13中、「0.01mg/mL」、「0.1mg/mL」、「1mg/mL」、「10mg/mL」は、それぞれヘパリンを0.01、0.1、1、10mg/mLとなるように含有する細胞懸濁液の結果を示す。
【0076】
【表11】
【0077】
【表12】
【0078】
【表13】
【0079】
表11及び12に示す通り、促進剤無しの細胞懸濁液では、72時間培養後でも評価値3には至らなかったのに対して、ヘパリン0.01mg/mLを添加した細胞懸濁液では24時間培養後には全てのウェルにおいて評価値3に至っており、ヘパリン0.1mg/mLを添加した細胞懸濁液とヘパリン1mg/mLを添加した細胞懸濁液では10時間培養後には全てのウェルにおいて評価値3に至っており、ヘパリン10mg/mLを添加した細胞懸濁液では18時間培養後には全てのウェルにおいて評価値3に至っていた。また、表13に示す通り、細胞の生存率は、いずれの細胞懸濁液でも同程度であった。
【0080】
[実施例7]
細胞懸濁液中の細胞数によるスフェロイド形成に対する影響を調べた。
細胞としては、実施例1でも用いたMCF7を用い、培養容器としては、実施例3でも用いた細胞低吸着プレートを用い、培養培地としては、実施例1でも用いた血清培養培地を用い、促進剤としては、実施例1でも用いたヘパリンを用いた。
【0081】
具体的には、細胞数が1×10
3、1×10
4、1×10
5、1×10
6個/50μLとなるように細胞懸濁液を調製した以外は、実施例3と同様にして、ヘパリンと混合した細胞懸濁液を調製し、これを細胞低吸着プレートのウェルに添加した。その後、実施例3と同様にして、当該細胞低吸着プレートに対して遠心処理を行い、さらに72時間培養した。また、実施例1と同様にして、経時的に細胞懸濁液のスフェロイド形成を評価し、さらに72時間培養後の細胞の生存率を調べた。比較のため、促進剤無しであり、かつ遠心処理も行わなかった条件についても同様に実施した。
【0082】
各細胞懸濁液について、ウェルごと(「N1」、「N2」、「N3」)のスフェロイド形成の評価結果を表14及び15に示す。また、生細胞数解析により得られた生細胞数と生存率(%)について、3つのウェルの平均値を表16及び17に示す。表14〜表16中、「1×10
3個」、「1×10
4個」、「1×10
5個」、「1×10
6個」は、それぞれ細胞数が1×10
3、1×10
4、1×10
5、1×10
6個/50μLである細胞懸濁液の結果を示す。
【0083】
【表14】
【0084】
【表15】
【0085】
【表16】
【0086】
【表17】
【0087】
表14及び15に示す通り、促進剤無しの細胞懸濁液では、72時間培養後でも評価値3には至らなかったのに対して、ヘパリンを添加した細胞懸濁液ではいずれの細胞数でも48時間後には全てのウェルにおいて評価値3に至っていた。特に、細胞数が1×10
3個/50μLと1×10
4個/50μLの細胞懸濁液では、10時間後には全てのウェルにおいて評価値3に至っており、1×10
5個/50μLの細胞懸濁液では18時間後には全てのウェルにおいて評価値3に至っていた。また、表16及び17に示す通り、いずれの条件でも、促進剤有りの細胞懸濁液の細胞の生存率は、促進剤無しの細胞懸濁液の生存率以上であり、特に、細胞数が1×10
3個/50μLと1×10
5個/50μLと1×10
6個/50μLの細胞懸濁液では、促進剤有りの細胞懸濁液の細胞の生存率は、促進剤無しの細胞懸濁液の生存率よりも有意に高かった。