(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前方に突出したプレート状の電極リードを備える複数のバッテリーセルが上下方向に積層された形態で構成されたセルアセンブリであって、前記電極リードが、隣接した電極リード同士が上下方向に対面接触するように折り曲げられた形態で構成され、前記電極リードの前端の一部分から前方に突出した形態で構成された突出部、及び、対面接触した前記電極リードの間に備えられて電極リード同士を接合する接合部材を備える、セルアセンブリと、
電気伝導性材質で構成されて、前記突出部が嵌合されて前記突出部を囲みながら圧着するセンシング端子、及び前記センシング端子が載置されて支持される端子載置孔を備えるセンシング端子モジュールと、
を含むバッテリーモジュールであって、
前記接合部材が、前端に前記突出部が形成された前記電極リードの形態に対応するように、前記接合部材の前端の一部が前方に突出する形態で構成され、上下方向に隣接した突出部の間に備えられて突出部同士も接合する、バッテリーモジュール。
【背景技術】
【0003】
近年、ノートパソコン、ビデオカメラ、携帯電話などのような携帯用電子製品の需要が急激に伸び、電気自動車、エネルギー貯蔵用蓄電池、ロボット、衛星などの開発が本格化するにつれて、繰り返して充放電可能な高性能二次電池に対する研究が活発に行われている。
【0004】
現在、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池、リチウム二次電池などの二次電池が商用化しているが、中でもリチウム二次電池はニッケル系列の二次電池に比べてメモリ効果が殆ど起きず充放電が自在であり、自己放電率が非常に低くてエネルギー密度が高いという長所から脚光を浴びている。
【0005】
このようなリチウム二次電池は、主にリチウム系酸化物と炭素材をそれぞれ正極活物質と負極活物質として使用する。リチウム二次電池は、このような正極活物質と負極活物質がそれぞれ塗布された正極板と負極板がセパレータを介在して配置された電極組立体、及び電極組立体を電解液とともに密封収納する外装材、すなわち電池ケースを備える。
【0006】
一般にリチウム二次電池は、外装材の形状によって、電極組立体が金属缶に収納されている缶型二次電池と、電極組立体がアルミニウムラミネートシートのパウチに収納されているパウチ型二次電池とに分けられる。
【0007】
最近は携帯型電子機器のような小型装置だけでなく、自動車や電力貯蔵装置のような中大型装置にも二次電池が広く適用されている。特に、炭素エネルギーが徐々に枯渇し、環境に対する関心が高まるとともに、米国、欧州、日本、韓国を含めて全世界的にハイブリッド自動車と電気自動車に関心が集められている。このようなハイブリッド自動車や電気自動車において最も核心的部品は車両モーターに駆動力を付与するバッテリーパックである。ハイブリッド自動車や電気自動車は、バッテリーパックの充放電を通じて車両の駆動力を得るため、エンジンのみを使用する自動車に比べて燃費が優れ、公害物質を排出しないか又は減少できるという長所から、ユーザーが次第に増加している。そして、このようなハイブリッド自動車や電気自動車のバッテリーパックには多数の二次電池が含まれ、このような多数の二次電池は互いに直列及び並列で連結されることで容量及び出力を向上させる。
【0008】
一方、バッテリーパックには二次電池の外にBMS(Battery Managememt System)のような多様なバッテリーパック保護装置が含まれている。このような保護装置は、バッテリーパックの充放電を管理し、安全性を確保するなどの多くの役割を果たすことができる。このような保護装置は、多くの因子を考慮してその機能を果たすが、そのうち代表的な因子と言えるものが二次電池の電圧である。例えば、特定保護装置は二次電池の両端の電圧値を用いて該当二次電池の過充電又は過放電を防止でき、二次電池間の充電状態のバラツキを減らすバランシング機能を果たすこともできる。
【0009】
このように、バッテリーパックに含まれた保護装置の特定機能を果たすためには、バッテリーパックに含まれた二次電池の電圧をセンシングすることが非常に重要且つ必須であると言えるため、従来のバッテリーパックには二次電池の電圧を検出するための構成が殆ど適用されている。
【0010】
図1は、電極リードとレセプタクルとを連結したセンシング構造の従来のバッテリーモジュールを示した図である。
【0011】
図1を参照すれば、従来のバッテリーモジュールは、電極リード1と溶接などの方式で結合されたバスバー2、及びバスバー2を物理的に加圧してバスバー2と連結されるレセプタクル3を備えて、電圧検出のためのセンシング構造を構成する。
【0012】
上述したように、レセプタクル3とバスバー2とは別途の固定装置を用いずにニッパー状のレセプタクル3から加えられる圧力のみで結合される構造であって、外部からの圧力と振動によって連結が切れ易いという問題がある。
【0013】
図2は、印刷回路基板を用いたセンシング構造の従来のバッテリーモジュールを示した図である。
【0014】
図2を参照すれば、印刷回路基板を用いたセンシング構造の従来のバッテリーモジュールは、印刷回路基板4の半田付け領域Sにバスバー2を事前に半田付けし、電極リード1とバスバー2とを構造物や溶接などで固定して電圧検出のためのセンシング構造を構成する。
【0015】
このような印刷回路基板4を用いたセンシング構造の従来のバッテリーモジュールは、上述したように、バスバー2が事前に半田付けされた印刷回路基板4を用いなければならないため、バッテリーモジュールの製造工程に印刷回路基板4とバスバー2との半田付け工程が加えられ、半田付け工程で不良が頻繁に発生し、それによって電圧検出に誤謬が発生する問題がある。
【0016】
図3は、クランプ型バスバーを用いたセンシング構造の従来のバッテリーモジュールを示した図である。
【0017】
図3を参照すれば、従来のバッテリーモジュールは、電極リード1の溶接領域Wにクランプ型バスバー5を溶接してクランプ型バスバー5と電極リード1とを電気的に連結することで、電圧検出のためのセンシング構造を構成する。
【0018】
その後、クランプ型バスバー5の終端から延びた複数のワイヤ6をバッテリーモジュールの外部に整列させてバッテリーモジュールを製造する。
【0019】
このようなクランプ型バスバー5を用いたセンシング構造の従来のバッテリーモジュールは、クランプ型バスバー5と電極リード1とを溶接する別途の工程とバッテリーモジュールを組み立てる過程で、複数のワイヤ6を外部に整列させる工程をさらに必要とするだけでなく、複数のワイヤ6によってバッテリーモジュールのエネルギー密度が減少する問題がある。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳しく説明する。これによって、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者が本発明の技術的思想を容易に実施できるであろう。本発明の説明において、本発明に関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合は詳細な説明を省略する。なお、図面における同じ参照符号は同一または類似の構成要素を示すものである。
【0039】
図4は本発明の一実施例によるバッテリーモジュールの一部を示した斜視図であり、
図5は本発明の一実施例によるバッテリーモジュールの一部を示した分解斜視図である。
【0040】
図4及び
図5を参照すれば、本発明の一実施例によるバッテリーモジュール10は、セルアセンブリ100、センシングカバー200及びセンシング端子モジュール300を含むことができる。
【0041】
前記セルアセンブリ100は、バッテリーセル110を含むことができる。
【0042】
バッテリーセル110は複数個備えられ、それぞれのバッテリーセル110は上下方向(±Y軸方向)に並んで積層される。
【0043】
バッテリーセル110の種類は特に限定されず、多様な二次電池を本発明によるバッテリーモジュール10のセルアセンブリ100に採用できる。例えば、前記バッテリーセル110は、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、ニッケル亜鉛電池などで構成され得る。特に、前記バッテリーセル110は、リチウム二次電池であり得る。
【0044】
一方、バッテリーセル110は、外装材の種類によって、パウチ型、円筒型、角形などに分類され得る。特に、本発明によるバッテリーモジュール10のバッテリーセル110はパウチ型二次電池であり得る。
【0045】
バッテリーセル110がパウチ型二次電池で具現された場合、
図4及び
図5に示されたように、それぞれのバッテリーセル110は広い面が上下に位置して、広い面が互いに対面するように構成され得る。また、この場合、各バッテリーセル110は、水平方向(+X軸方向)に突設される電極リードを備えることができる。
【0046】
電極リードは正極リードと負極リードで構成されて、正極リードは電極組立体の正極板に連結され、負極リードは電極組立体の負極板に連結される。
【0047】
以下、
図6及び
図7を参照して電極リードの構造について具体的に説明する。
【0048】
図6は本発明の一実施例によるバッテリーセルを概略的に示した斜視図であり、
図7は
図6のA部分を示した拡大図である。
【0049】
図6及び
図7を参照すれば、電極リード111はプレート状で構成されて水平方向(+X軸方向)に突出し得る。特に、バッテリーセル110に備えられた電極リード111は、上側または下側に積層された他のバッテリーセルの電極リードに向かって折り曲げられた形態を有し得る。例えば、
図6及び
図7の構成において、上下に積層された2つのバッテリーセル110に備えられた電極リード111の左側(−Z軸方向)に位置した2つの電極リード111a、111bのうち下側に位置する電極リード111aは、水平方向(+X軸方向、前方)に突出して延びてから上方(+Y軸方向、+X軸方向)に折り曲げられ、再び水平方向(+X軸方向)に延びた形態で構成され得る。また、左側の2つの電極リード111a、111bのうち上側に位置する電極リード111bは、水平方向(+X軸方向)に突出して延びてから下部方向(−Y軸方向、+X軸方向)に折り曲げられ、再び水平方向(+X軸方向)に延びた形態で構成され得る。
【0050】
このとき、隣接した2つの電極リード111a、111bのうち折り曲げられてから水平方向(+X軸方向)に延びた区間(
図7のA′部分)は、相互対面接触することができる。これによって、複数のバッテリーセル110が電気的に連結されてセルアセンブリ(
図4の100)を構成することができる。
【0051】
一方、隣接した2つの電極リード111a、111bのA′区間の間には、電極リード111a、111bを接合させる接合部材115が備えられる。ここで、接合部材115は、電極リード111a、111bを電気的に連結させるために電気伝導性素材で構成され得る。
【0052】
これによって、接合部材115は、電極リード111a、111b間の電気的連結を堅固に維持させることで、外部の衝撃や振動などによって生じ得る電極リード111a、111b間の
断線を防止することができる。
【0053】
一方、電極リード111の前端には前方水平方向(+X軸方向)に突出した形態の突出部113が形成される。突出部113は、電極リード111の他の部分と同じ厚さで形成され得る。すなわち、電極リード111と突出部113とは全体的に同じ厚さで形成され得る。また、突出部113は、所定の左右方向の幅W2を有し得る。ここで、左右方向の幅は、±Z軸を基準に測定される長さであり得る。
【0054】
より具体的に、突出部113の左右方向の幅W2は電極リード111の左右方向の幅W1以下であり得る。そして、突出部113は、電極リード111と一体的に形成され得る。
【0055】
一方、突出部113は、上下方向(±Y軸方向)に積層されて相互結合された2つの電極リード111の両方に形成され得る。この場合、上下方向(±Y軸方向)に位置する2つの突出部113の間にも接合部材115が備えられる。そして、このような接合部材115は、隣接して積層された2つの突出部113同士を接合させることができる。これによって、接合部材115を通じて電極リード111a、111bだけでなく突出部113も電気的に連結できる。このような構成の実施例によれば、接合部材115は、前端に突出部113が形成された電極リード111a、111bの形態に対応するように、前端の一部が前方に突出する形態で構成され得る。
【0056】
このような突出部113は、センシング端子に嵌合される。そして、このようなセンシング端子は、センシング端子モジュールに備えられる。
【0057】
これを通じて、本発明による電極リード111の突出部113は、センシング端子に直接的に連結されることで、電極リードと溶接されたバスバーにレセプタクルまたはワイヤを物理的に連結させる過程で発生する電気的連結の不安定性を遮断することができる。
【0058】
上述した突出部113とセンシング端子との間の連結構成の詳細については後述する。
【0059】
図4及び
図5を再度参照して、バッテリーモジュール10の他の構成について説明する。
【0060】
前記センシングカバー200は、フック210、貫通孔230及びモジュール載置部250を含むことができる。
【0061】
センシングカバー200は一端と他端に形成されたフック210が後述するリードカートリッジのフック締結部に係止することで、セルアセンブリ100と結合される。ここで、センシングカバー200は、電極リードが形成されたセルアセンブリ100の側面を覆うことができる。
【0062】
すなわち、センシングカバー200は、電極リードとリードカートリッジ130が外部に露出しないように、セルアセンブリ100に結合されてセルアセンブリ100の側面を覆うことができる。
【0063】
前記貫通孔230は、センシングカバー200とセルアセンブリ100とが結合するとき、突出部113の位置に対応する位置に形成される。
【0064】
このような貫通孔230には、突出部113の突出方向(+X軸方向)に突出部113が貫通する。これによって、センシングカバー200がセルアセンブリ100に結合される場合、貫通孔230を通って突出部113が貫通してセンシングカバー200から突出することができる。
【0065】
これを通じて、突出部113がセンシング端子まで突出し、センシング端子と結合可能である。
【0066】
そのため、貫通孔230の深さは突出部113の長さより短い。
【0067】
また、貫通孔230の個数は突出部113の個数に対応する。例えば、
図5に示されたように、1つのセルアセンブリ100において、突出部113は、左右方向(±Z軸方向)には2つずつ、上下方向(±Y軸方向)には7列と、総14個備えられ得る。この場合、貫通孔230は、このような突出部113の個数及び配置に対応して、2つずつ7列で総14個備えられ得る。
【0068】
一方、センシングカバー200には、セルアセンブリ100に対向する側の反対側にセンシング端子モジュール300が支持されて載置されるモジュール載置部250が形成される。より具体的に、モジュール載置部250は、センシングカバー200とセンシング端子モジュール300とが結合するとき、センシング端子モジュール300と接触する表面に対応する形態で形成され得る。
【0069】
これを通じて、センシング端子モジュール300をセンシングカバー200から離脱しないように支持することができる。
【0070】
そのため、モジュール載置部250の外周には、センシング端子モジュール300が進入するときセンシング端子モジュール300の移動をガイドするガイド溝251が形成される。
【0071】
より具体的に、センシング端子モジュール300の外周にはガイド溝251の位置に対応するように突起部310が突設され、センシング端子モジュール300がモジュール載置部250に進入するとき、突起部310がガイド溝251に挿入され得る。
【0072】
その後、ガイド溝251は、挿入された突起部310の移動をガイドし、突起部310を支持して、モジュール載置部250にセンシング端子モジュール300を円滑に載置させることができる。
【0073】
これを通じて、センシング端子モジュール300は、別途の溶接工程がなくても、セルアセンブリ100に締結されたセンシングカバー200に移動した後加圧する工程だけで、簡単に結合できる。
【0074】
以下、
図8〜
図10を参照してセンシング端子モジュール300について具体的に説明する。
【0075】
図8は本発明の一実施例によるセンシング端子モジュールの分解斜視図であり、
図9は本発明の一実施例による突出部と結合されたセンシング端子の断面図であり、
図10は本発明の一実施例による突出部とセンシング端子とが結合される過程を示した図である。
【0076】
センシング端子モジュール300は、前記突起部310の外に、端子載置孔330及びセンシング端子350をさらに含むことができる。
【0077】
突起部310は、上述したように、センシング端子モジュール300の外周に突設され、センシング端子モジュール300がモジュール載置部250に結合するとき、モジュール載置部250のガイド溝251に挿入されてガイド溝251に沿って移動することができる。
【0078】
また、突起部310は、ガイド溝251に最後まで進入した後、ガイド溝251によって支持されて、センシング端子モジュール300をモジュール載置部250に固定させることができる。
【0079】
一方、センシング端子モジュール300には、センシングカバー200の反対側にセンシング端子350が支持されて載置される端子載置孔330が形成される。より具体的に、端子載置孔330は、センシング端子350の外形に対応し、水平方向(±X軸方向)に貫通した孔状であり得る。
【0080】
端子載置孔330は、センシング端子350が挿入されて支持及び載置されれば、外力によってセンシング端子350が離脱しないように、センシング端子350を外側から加圧することができる。
【0081】
これを通じて、センシング端子350に電極リード111の終端に形成された突出部113が挿入される場合、突出部113から加えられる圧力によってセンシング端子350が端子載置孔330から離脱することを防止することができる。
【0082】
センシング端子350には、突出部113が、
図10に示されたように、嵌合されて電極リード111と電気的に連結される。
【0083】
このようなセンシング端子350は、電極リード111と一体的に形成された突出部113と直接接触してバッテリーセル110の電圧をセンシングする構成要素であるため、アルミニウムや銅のような金属材質の電気伝導性材質で構成される。
【0084】
一方、センシング端子350は、突出部113に密着して接触する接触端子部351、接触端子部351の両側から延びて突出部113を囲みながら圧着する圧着端子部353を含むことができる。
【0085】
接触端子部351は、平板形態を有し、平板の接触端子部351の下部に突出部113が接触して結合される。
【0086】
このとき、接触端子部351の内部表面には加圧突起351aが形成されて突出部113を加圧することで、センシング端子350と突出部113との間の結合力と固定力を向上させることができる。
【0087】
一方、圧着端子部353は、
図9に示されたように、突出部113の両側面をそれぞれ囲みながら圧着する第1圧着端子部353a及び第2圧着端子部353bを含むことができる。すなわち、第1圧着端子部353a及び第2圧着端子部353bは、接触端子部351の両側面から延びて突出部113の側面をそれぞれ囲みながら圧着し、突出部113をより堅固に圧着して固定することができる。
【0088】
特に、第1圧着端子部353a及び第2圧着端子部353bは、接触端子部の両側から下方に曲げられた形態で構成される。そして、このような曲げ構成を通じて、第1圧着端子部353a及び第2圧着端子部353bは、弾性を有し得る。さらに、第1圧着端子部353a及び第2圧着端子部353bは、接触端子部351との間に突出部113が介在されることで、突出部113の下部を上方に加圧することができる。
【0089】
これによって、センシング端子350は、突出部113を囲みながら圧着する圧着端子部353を通じて突出部113との結合力及び固定力を高めることができ、特に、別途の設備、例えば、溶接設備を必要としないため、作業効率性を高めることができる。
【0090】
すなわち、本発明によるセンシング端子350は、突出部113が接触端子部351と密着して接触し、接触端子部351に形成された加圧突起351aによって加圧されて固定できる。また、突出部113の下部には接触端子部351から延びた第1圧着端子部353a及び第2圧着端子部353bが圧着することで、センシング端子350に突出部113を堅固に固定することができる。
【0091】
図4及び
図5を再度参照して前記セルアセンブリの他の構成について説明する。
【0092】
図4及び
図5を参照すれば、前記セルアセンブリ100は、リードカートリッジ130をさらに含むことができる。
【0093】
リードカートリッジ130は、電極リード間の設計されていない電気的連結を物理的に遮断するためのものであって、設計に従って電気的に連結された各電極リードを個別的に収容することができる。そのため、リードカートリッジ130の内部には電気的に連結された電極リードを個別的に収容可能な空間が複数形成される。
【0094】
また、リードカートリッジ130は、電極リードが挿入されて、上述した突出部113が外部に突出するように水平方向(±X軸方向)に貫通した形状であり得る。これによって、リードカートリッジ130は、バッテリーセル110と結合される過程で突出部113が内側に挿入されてから外側に突出され、対面接触した2つの電極リードはリードカートリッジ130の内部空間に収容される。
【0095】
これを通じて、リードカートリッジ130は、意図しない電極リード間の接触を防止し、外力によって生じ得る電極リードの損傷を防止することができる。
【0096】
一方、リードカートリッジ130の一端と他端には、それぞれ後述するセンシングカバー200のフック210が締結されるフック締結部131が形成される。
【0097】
フック締結部131は、セルアセンブリ100とセンシングカバー200とが結合されるとき、フック210の終端を締結方向(−X軸方向)と逆方向(+X軸方向)に係止させることで、フック210を固定させてフック210と連結されたセンシングカバー200をセルアセンブリ100と結合させることができる。
【0098】
これを通じて、セルアセンブリ100とセンシングカバー200とは、締結方向(−X軸方向)にセンシングカバー200を加圧する工程だけで簡単に結合できる。
【0099】
以下、本発明の他の実施例による突出部とセンシング端子との結合構成について説明する。
【0100】
図11は本発明の他の実施例による突出部とセンシング端子とが結合される過程を示した図であり、
図12は他の実施例による突出部と結合されたセンシング端子の断面図である。
【0101】
図11及び
図12を参照すれば、本発明の他の実施例による突出部113′とセンシング端子350′は、上述した本発明の一実施例による突出部(
図5の113)とセンシング端子(
図5の350)と役割及び他の構成との結合構造が同一であるかまたは類似するため、繰り返される説明は省略して相違点を中心に説明する。
【0102】
本発明の他の実施例による突出部113′は、電極リード111の終端から水平方向(+X軸方向)に突出した形態に形成され、一実施例による突出部(
図5の113)と電極リード111の左右方向の幅W3が電極リード111の左右方向の幅W1と同一であり得る。
【0103】
すなわち、他の実施例による突出部113′は、電極リード111の終端から同じ幅を維持しながら、水平方向(+X軸方向)に突出した形態で形成される。これによって、他の実施例による突出部113′は、一実施例による突出部(
図5の113)に比べて、センシング端子350′と接触可能な面積が増加して、センシング端子350′との結合力と電気的連結の安定性を向上させることができる。
【0104】
一方、接合部材115′も、突出部113′の左右方向の幅W3に対応して、突出部113′の間に全体的に塗布されて、突出部113′を物理的に接合させて電気的に連結させることができる。
【0105】
一方、他の実施例によるセンシング端子350′は、突出部113′の左右方向の幅W3に対応する左右方向の幅W4に形成された接触端子部351′と圧着端子部353′を含むことができる。
【0106】
上述したように、センシング端子350′に嵌合された電極リード111の突出部113′は、接触端子部351′と面接触して結合される。このとき、接触端子部351′の左右方向の幅W4は、突出部113′の左右方向の幅W3と同一であるか又は所定の長さほど長く形成され得る。
【0107】
本発明のこのような構成によれば、他の実施例による突出部113′は、一実施例による突出部(
図5の113)より幅が長く、面積が広く形成されることで、センシング端子350′により安定的に載置及び支持できる。したがって、この場合、電極リード111とセンシング端子350′との間で、機械的支持力及び電気的接続性をより安定的に維持することができる。
【0108】
一方、本発明のさらに他の実施例による突出部は、複数個で構成され得る。より具体的に、本発明のさらに他の実施例による突出部は、電極リードの終端から相互離隔して水平方向(+X軸方向)に突出した複数のプレート状で形成され得る。例えば、本発明のさらに他の実施例による突出部が3つ構成される場合、突出部は電極リードの一端部、他端部及び中央部のそれぞれから相互離隔して突出した形態の第1突出部、第2突出部及び第3突出部で構成され得る。
【0109】
これを通じて、本発明のさらに他の実施例による突出部は、センシング端子350′から結合力を受ける地点のみに形成されて、センシング端子350′との結合力及び固定力を向上させることができる。
【0110】
一方、
図11及び
図12の実施例による接触端子部351′は、内部の表面に突出部113′の左右方向の幅W3に対応して複数の加圧突起301′aが形成されて突出部113′を加圧することで、センシング端子350′と突出部113′との間の結合力と固定力を向上させることができる。
【0111】
このような
図11及び
図12の実施例によるセンシング端子350′も、接触端子部351′の両側から延びて突出部113′を囲みながら圧着する圧着端子部353′をさらに含むことができる。
【0112】
圧着端子部353′は、接触端子部351′の両側面から延びて突出部113′の側面をそれぞれ囲みながら圧着する第1圧着端子部353′a及び第2圧着端子部353′bを含むことができる。
【0113】
他の実施例による第1圧着端子部353′a及び第2圧着端子部353′bは、突出部113′を圧着する末端部が突出部113′の左右方向の幅W3に対応して延びた形態で形成され得る。
【0114】
すなわち、このような実施例による第1圧着端子部353′a及び第2圧着端子部353′bは、幅と広さがそれぞれ長くて広い突出部113′を堅固に圧着するため、末端部がそれぞれ突出部113′の中心付近まで長く延びて突出部113′を圧着することができる。この場合、第1圧着端子部353′a及び第2圧着端子部353′bは、接触端子部351′の両側から曲げられて曲線状に構成された曲げ部及び各曲げ部から突出部113′の中心付近方向、すなわち内側に扁平に延びた平坦部を備える形態で構成され得る。
【0115】
これを通じて、センシング端子350′と突出部113′とが広い面積で相互対面接触して結合されて電気的に連結されることで、物理的結合の安定性だけでなく、電気的連結の安定性を向上させることができる。
【0116】
一方、本発明によるバッテリーパックは、上述したバッテリーモジュールを1つ以上含む。このとき、バッテリーパックには、バッテリーモジュールの外に、バッテリーモジュールを収納するためのケース、バッテリーモジュールの充放電を制御するための各種の装置、すなわちBMS、電流センサ、ヒューズなどがさらに含まれ得る。特に、本発明の一実施例によるバッテリーパックは、バッテリーモジュールのセンシング端子モジュールに載置されたセンシング端子とBMSの接続端子とが電気的に連結されて接続され得る。
【0117】
本発明によるバッテリーモジュールは、電気自動車やハイブリッド自動車のような自動車に適用できる。すなわち、本発明による自動車は、本発明によるバッテリーモジュールを含むことができる。
【0118】
上述した本発明は、本発明が属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術的思想から逸脱することなく様々な置換、変形及び変更が可能であるため、上述した実施例及び添付された図面によって限定されるものではない。