特許第6794741号(P6794741)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6794741
(24)【登録日】2020年11月16日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】モジュール電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/20 20060101AFI20201119BHJP
   H01M 2/30 20060101ALI20201119BHJP
   H01M 2/10 20060101ALI20201119BHJP
【FI】
   H01M2/20 A
   H01M2/30 C
   H01M2/10 M
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-188683(P2016-188683)
(22)【出願日】2016年9月27日
(65)【公開番号】特開2018-55892(P2018-55892A)
(43)【公開日】2018年4月5日
【審査請求日】2019年6月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004455
【氏名又は名称】昭和電工マテリアルズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】特許業務法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】笹淵 寛之
(72)【発明者】
【氏名】三代 祐一朗
【審査官】 浅野 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−092238(JP,A)
【文献】 特開2012−028016(JP,A)
【文献】 特開2012−113834(JP,A)
【文献】 特開2005−268029(JP,A)
【文献】 特開2015−065066(JP,A)
【文献】 特開2011−023179(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/065523(WO,A1)
【文献】 特開2009−277393(JP,A)
【文献】 特開2015−069953(JP,A)
【文献】 特開2002−175797(JP,A)
【文献】 独国特許発明第102014002820(DE,B3)
【文献】 米国特許第6902434(US,B2)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0018417(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/20〜2/34
H01M 2/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部に正極端子が設けられ他端部に負極端子が設けられた複数の電池セルと、前記正極端子および前記負極端子に電気的に接続される銅製のバスバーとを備えたモジュール電池であって、
前記正極端子はアルミニウム又はアルミニウム合金であり、
前記バスバーが接触する前記正極端子の端子側の接触面と、前記正極端子が接触する前記バスバーのバー側の接触面との少なくともいずれか一方に、ローレット加工面、または同心円状の複数の溝からなる溝加工面からなる凹凸部を設け、
前記バー側の接触面にスズメッキ層を設けた、モジュール電池。
【請求項2】
請求項1記載のモジュール電池において、1つの前記電池セルの前記正極端子を他の1つの前記電池セルの前記負極端子に前記バスバーにより電気的に接続し、複数の前記電池セルを直列に接続した、モジュール電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電池セルを組み合わせて形成されるモジュール電池に関する。
【背景技術】
【0002】
円柱形状または四角柱形状に組み立てられた電池セルは単電池とも言われている。複数の電池セルを直列または並列に組み合わせることにより、高電力ないし高持久力のモジュール電池が形成されており、モジュール電池は組電池または電池パックとも言われる。柱形状の電池セルには、電池セルの一端部から正極端子が突出し、他端部から負極端子が突出している。
【0003】
このような電池セルを複数組み合わせて形成されるモジュール電池は、複数の電池セルが並列に配置された状態となってモジュールケース等の収容部材の中に組み込まれる。並列に配置される複数の電池セルからなるセル群を、上下にモジュールケース内に組み込むと複数のセル群を備えたモジュール電池の形態となる。このように、複数の電池セルを組み合わせて形成されるモジュール電池においては、隣り合う電池セルの端子は導電部材により直列または並列に電気的に接続される。
【0004】
特許文献1には、正極板、負極板およびセパレータを積層した扁平型の単電池を、複数積層して形成される組電池が記載されている。それぞれの単電池の電極タブの間には、突起部を有する導電部材が配置され、単電池が電極タブの部分で導電部材により電気的に接続された組電池つまりモジュール電池が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−268029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の組電池においては、突起部が設けられた導電部材を単電池の電極タブの間に挟むことにより、電極タブの表面に付着した酸化皮膜や油分を除去し、導電部材が接続される電極タブの接続部の抵抗を低減するようにしている。
【0007】
しかしながら、本発明者らの検討の結果、導電部材に突起部を設けたのみでは、接続部の電気抵抗を十分に低減することができず、モジュール電池の電池特定の向上には限度があることが判明した。
【0008】
本発明の目的は、電池セルの端子と導電部材との電気抵抗を低減し、電池特性を向上できるモジュール電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のモジュール電池は、一端部に正極端子が設けられ他端部に負極端子が設けられた複数の電池セルと、前記正極端子および前記負極端子に電気的に接続される銅製のバスバーとを備えたモジュール電池であって、前記正極端子はアルミニウム又はアルミニウム合金であり、前記バスバーが接触する前記正極端子の端子側の接触面と、前記正極端子が接触する前記バスバーのバー側の接触面との少なくともいずれか一方に、ローレット加工面、または同心円状の複数の溝からなる溝加工面からなる凹凸部を設け、前記バー側の接触面にスズメッキ層を設けた。
【発明の効果】
【0010】
正極端子と銅製のバスバーの少なくともいずれか一方の接触面には、ローレット加工面、または同心円状の複数の溝からなる溝加工面からなる凹凸部が形成されており、正極端子とバスバーは接触面には凹凸部が食い込んだ状態となって締結され、電池セルが温度変化しても締結部には隙間が生じない。これにより、締結部間に酸化皮膜が生じることがなく、バスバーと正極端子とが接続される接続部の電気抵抗の上昇が低減され、モジュール電池の電池特性を向上させることができる。また、モジュール電池が使用されているときには、バスバーに取り付けられた信号線により正確な電圧測定を行うことができ、モジュール電池の安全性を向上させることができる。
【0011】
銅製のバスバーにはスズメッキがなされており、メッキ層を介してバスバーと正極端子とが接触するので、バスバー自体の酸化皮膜の形成を抑制することができるとともに、異種金属の接触に起因した電食の発生を防止することができる。バスバーのスズメッキと、接触面に凹凸部を設けることによって、バスハーと正極端子との締結部における抵抗の上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施の形態であるモジュール電池を示す斜視図である。
図2】モジュール電池を構成する電池セルの両端部を示す断面図である。
図3図2に示された電池セルの正極端子側の端面を示す平面図である。
図4図2に示された正極端子の拡大断面図である。
図5】(A)は正極端子の接触面の一例を示す拡大図であり、(B)は接触面の凹凸形状を示す断面図である。
図6】(A)は正極端子の接触面の他の例を示す拡大図であり、(B)は接触面の応答形状を示す断面図である。
図7】バスバーの接触面の一例を示す拡大図である。
図8】正極端子の未加工の平坦な接触面を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示されるように、組電池つまりモジュール電池10は、モジュールケースを構成する直方体形状の収容部材である枠体11を有している。枠体11は、第1の枠片12と第2の枠片13と両方の枠片の四隅を連結する連結棒14とを備えている。枠体11の中には、6つの単電池つまり電池セル15が相互に平行となって組み込まれている。それぞれの電池セル15は、リチウムイオン二次電池であり、電力を充電する機能と、放電する機能とを有している。図1においては、6つの電池セル15に(a)〜(f)の符号が付されている。電池セル15(a)〜15(c)は1つのセル群を形成し、電池セル15(d)〜15(f)は他の1つのセル群を構成している。
【0014】
図1に示されるモジュール電池10は、6つの電池セル15を備えているが、枠体11に組み込まれる電池セル15は複数であれば、6つに限られることなく、任意の数の電池セル15とすることができる。また、複数の電池セル15は枠体11に組み込まれているが、図1において上下の壁体と、左右の壁体とを備え、それぞれの電池セル15の外周面を覆うようにした形状のモジュールケース内に複数の電池セル15を組み込むようにしても良い。さらに、それぞれの電池セル15としては、円柱形状に限られず、四角柱形状としても良い。
【0015】
図2に示されるように、電池セル15は、筒形の容器本体16を有し、容器本体16の両端部には蓋部材17,18が固定され、容器本体16の内部には軸芯19が配置される。軸芯19と容器本体16との間のスペースには、電解液に浸潤された捲回極板群20が収容される。電池セル15の一端部側の蓋部材17には、正極端子21が取り付けられ、他端部側の蓋部材18には負極端子22が取り付けられる。正極端子21と負極端子22の突出端部にはナット23がねじ結合され、ナット23は絶縁性のワッシャ24を介して蓋部材17,18に締結される。これにより、正極端子21と負極端子22はナット23により蓋部材17,18に固定される。
【0016】
正極端子21と負極端子22の内方端部は軸芯19の中空部内に嵌合され、それぞれの軸方向中央部にはディスク形状の集電部25が一体に設けられており、それぞれの集電部25は捲回極板群20の端面に突き当てられている。集電部25の外側には導電プレート26が配置され、導電プレート26と蓋部材17,18の間には絶縁リング27が装着されている。なお、蓋部材17,18と導電プレート26との間にはシール部材28が装着される。
【0017】
図1に示されるように、6つの電池セル15は、上下左右に隣り合う電池セル15の端部が相互に逆極性の端子となるように、枠体11内に組み込まれ、6つの電池セル15は電気的に直列となって接続用のバスバー31により電気的に接続される。例えば、図1において、電池セル15(a)の正面側の端部から正極端子21が突出している場合には、電池セル15(b)の負極端子22が電池セル15(a)の正極端子21に隣り合う。他のそれぞれの電池セル15(c)〜15(f)については、図1に示されるように、正極端子21と負極端子22とが隣り合う。
【0018】
図1においては、接続用のバスバー31には(a)〜(e)の符号が付されている。電池セル15(a)の負極端子22は、バスバー31(a)により電池セル15(b)の正極端子21に電気的に接続される。電池セル15(b)の負極端子22は、電池セル15(c)の正極端子21にバスバー31(b)により電気的に接続される。他の電池セル15(d)〜(e)についても、同様に、隣り合った1つの電池セル15の正極端子21と、隣り合った他の電池セル15の負極端子22はバスバー31により電気的に接続される。電池セル15(a)の正極端子21には、正極側の出力端子用のバスバー32が接続され、電池セル15(f)の負極端子22には、負極側の出力端子用のバスバー33が接続される。それぞれのバスバー31〜33は銅製の板材をプレス加工することにより形成される。
【0019】
正極端子21と負極端子22には、図2に示されるように、バー取付孔34が設けられており、バー取付孔34には雌ねじ部34aが設けられている。バスバー31〜33は正極端子21および負極端子22にねじ部材35により締結される。ねじ部材35は六角の頭部35aを有するボルトであり、雌ねじ部34aにねじ結合される雄ねじ部35bを有している。なお、符号36はワッシャを示す。
【0020】
ねじ部材35により正極端子21と負極端子22にバスバー31〜33を取り付けると、正極端子21と負極端子22の端面つまり端子側の接触面37には、バスバー31〜33が接触する。バスバー31〜33の内面のうち、正極端子21または負極端子22に対向する部分つまりバー側の接触面38には、端子側の接触面37が接触し、ねじ部材35により接触面37,38は締結される。
【0021】
それぞれのバスバー31〜33には、圧着端子が設けられた図示しない信号線が取り付けられる。圧着端子に設けられた取付孔を貫通するねじ部材を、バスバーに設けられた雌ねじにねじ結合することにより、信号線はバスバーに取り付けられる。信号線を電圧計に接続することによって、電池セル15の出力電圧を測定し、電圧に基づいて電池セル15の電圧特性の変化や、過放電などの異常状態の発生を検出することができる。
【0022】
正極端子21は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム製である。バスバー31〜33は、上述のように銅製であり、さらにバスバー31、32のうちバー側の接触面38にはスズメッキが施されてメッキ層が設けられている。正極端子21の端子側の接触面37と、バスバー31、32のバー側の接触面38の少なくともいずれか一方には、凹凸部が形成される。
【0023】
図3および図4は、正極端子21の端子側の接触面37に加工された凹凸部37aを示す。このように、凹凸部37aが形成された端子側の接触面37をバスバー31,32の接触面38に接触させてねじ部材35によりバスバー31,32を正極端子21に締結すると、接触面37の凹凸部37aはバスバー31,32の接触面38に食い込まれる。これにより、モジュール電池10の温度が変化しても、接触面37と接触面38との間に隙間が発生することが防止される。したがって、正極端子21とバスバー31,32の締結部の間には酸化皮膜が生じることがなく、バスバー31,32と正極端子21とが接続される接続部の電気抵抗の上昇が抑制される。このように、電池セルの端子と導電部材であるバスバーとの電気抵抗が低減され、モジュール電池の電池特性を向上させることができる。
【0024】
さらに、銅製のバスバー31,32の少なくとも接触面38にはスズメッキが施されてメッキ層が設けられているので、バー自体の酸化皮膜の形成が抑制されるとともに、異種金属の接触、つまりアルミニウム製の正極端子21と、銅製のバスバー31、32とが直接接触することによる電食の発生を防止することができる。イオン化傾向の差は、アルミニウムと銅との差よりも、アルミニウムとスズとの差の方が小さいので、銅製のバスバーの接触面38をスズメッキすると、正極端子21とバスバー31,32の電食の発生を防止することができる。電食発生に起因した締結部の電気抵抗の上昇を抑制することができる。
【0025】
図4においては、正極端子21に設けられた集電部25と導電プレート26とを通過する電流経路が矢印により模式的に示されている。矢印で示されるように、集電部25から正極端子21の外方端部に向かう電流経路と、集電部25から導電プレート26を介して正極端子21の外方端部に向かう電流経路とが形成される。
【0026】
図1に示されるモジュール電池10を組み立てるには、リチウムイオン電池である電池セル15を収容部材としての枠体11の中に組み込む。次いで、図1に示されたバスバー31〜33を正極端子21と負極端子22の接触面に突き当てた状態として、ねじ部材35によりそれぞれの接触面に締結する。さらに、上述した電圧検出用の信号線をバスバー31〜33にねじ部材により締結する。
【実施例】
【0027】
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)
図5は正極端子21の接触面37の一例としての実施例1を示す。この正極端子21の接触面37に、アヤメ形状のローレット加工を施すことにより、接触面37に凹凸部37aを形成した。つまり接触面37はローレット加工面となっており、図5(A)においてはローレット加工により形成された溝が実線で示されている。バスバー31,32の接触面38にはスズメッキを施して接触面38にスズメッキ層を設けた。直流抵抗計を用いて、バスバーと正極端子との接触抵抗を測定した。接触抵抗の測定は、バスバーと正極端子を締結した直後(1)と、締結後45日経過した日(2)とに行い、(2)−(1)の接触抵抗の上昇率を求めた。
【0029】
(実施例2)
図6は正極端子21の接触面37の他の一例としての実施例2を示す。この正極端子21の接触面37に、平目形状のローレット加工を施すことにより、接触面37を同心円状の複数の溝からなる溝加工面からなる凹凸部37aとした。図6(A)においては同心円状の複数の溝が接線で示されている。この接触面37に接触するバスバーの接触面38にはスズメッキを施した。他の条件は、実施例1と同様に行った。
【0030】
(実施例3)
図7はバスバー31,32の接触面38の一例を示す。接触面38には実施例1と同様のアヤメ形状のローレット加工を施すことにより、接触面38に凹凸部38aを設けた。このバスバー31,32を、図8に示されるように、未加工の平坦な接触面37に締結させて、上述と同様の測定を行った。
【0031】
(比較例1)
比較例としては、図8に示されるように、正極端子の接触面37とバスバーの接触面38のいずれにも凹凸部を設けない未加工のものを用い、実施例1と同様の測定を行った。
【0032】
以下の表1は、上述した実施例1〜3と、比較例1の測定結果を示す。
【0033】
【表1】
【0034】
実施例1〜3の結果から、バスバー又は正極端子の接触面に凹凸部を設けると、接触抵抗の上昇量を抑制できることが判明した。凹凸部を有しない場合、金属の熱膨張係数の違いから、気温の変化などによってバスバーと正極端子の締結部に隙間が生じ、接触面に酸化皮膜が形成されることによって、実質上の接触面積が低下する。しかしながら、凹凸形状の接触面とすることによって、凹凸形状が対向する接触面に凹凸部が食い込むことで温度変化時においても締結部間にも隙間を生じず実質上の接触面積が低下しないことから、接触抵抗の上昇を抑制することができ、モジュール電池の電池特性を向上させることができた。接触抵抗の上昇を抑制することにより、検出線を用いてより正確なリチウムイオン二次電池の電圧を測定することができるため、過放電などの異常状態を回避することが可能となり、モジュール電池の安全性を向上できる。また、通電時に締結部の上昇した接触抵抗に起因する発熱によるリチウム二次電池の劣化を予防することができる。
【0035】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。上述したモジュール電池においては、正極端子21の接触面37とバスバー31,32の接触面38のいずれか一方を凹凸形状としているが、両方を凹凸形状としても良い。また、負極端子22の接触面37とこれに接触するバスバー31,32の接触面38のいずれも凹凸形状に加工しておらず、無加工である。このように、無加工としても、負極端子側では接触抵抗の上昇が発生しなかった。しかし、負極端子22の接触面とこれに接触するバスバー側の接触面のいずれか一方を凹凸形状に加工するようにしても良い。
【符号の説明】
【0036】
10…モジュール電池、11…枠体、12…第1の枠片、13…第2の枠片、14…連結棒、15…電池セル、16…容器本体、17…蓋部材、18…蓋部材、19…軸芯、20…捲回極板群、21…正極端子、22…負極端子、23…ナット、24…ワッシャ、25…集電部、26…導電プレート、27…絶縁リング、28…シール部材、31〜33…バスバー、34…バー取付孔、34a…雌ねじ部、35…ねじ部材、35a…頭部、35b…雄ねじ部、36…ワッシャ、37…接触面、37a…凹凸部、38…接触面、38a…凹凸部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8