特許第6795145号(P6795145)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6795145
(24)【登録日】2020年11月16日
(45)【発行日】2020年12月2日
(54)【発明の名称】二次電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 2/12 20060101AFI20201119BHJP
   H01M 2/02 20060101ALI20201119BHJP
【FI】
   H01M2/12 101
   H01M2/02 F
【請求項の数】11
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-517023(P2019-517023)
(86)(22)【出願日】2018年4月13日
(65)【公表番号】特表2019-530962(P2019-530962A)
(43)【公表日】2019年10月24日
(86)【国際出願番号】KR2018004365
(87)【国際公開番号】WO2018190690
(87)【国際公開日】20181018
【審査請求日】2019年4月10日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0047937
(32)【優先日】2017年4月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500239823
【氏名又は名称】エルジー・ケム・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ジ、サン グ
(72)【発明者】
【氏名】ボク、チョン ヒ
(72)【発明者】
【氏名】リー、ミョン アン
(72)【発明者】
【氏名】キム、サン ウク
(72)【発明者】
【氏名】パク、グン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ハン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ダ ナ
【審査官】 浅野 裕之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−103026(JP,A)
【文献】 特開2001−345083(JP,A)
【文献】 特開2001−143664(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/158822(WO,A1)
【文献】 国際公開第2014/073518(WO,A1)
【文献】 特開2012−133904(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/153675(WO,A1)
【文献】 特開2014−232856(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0219834(US,A1)
【文献】 特開平07−211300(JP,A)
【文献】 特開2016−167575(JP,A)
【文献】 特開2014−036014(JP,A)
【文献】 特開2001−307707(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/145263(WO,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2017−0004720(KR,A)
【文献】 特開平11−213978(JP,A)
【文献】 米国特許第3855006(US,A)
【文献】 特許第3593709(JP,B2)
【文献】 特開2004−055290(JP,A)
【文献】 特開昭59−207558(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/02〜2/08
H01M 2/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極組立体と、
前記電極組立体を収容するための電池缶と、
前記電池缶に塗布される塗布部と
を含み、
前記電池缶は、前記電池缶の他の領域に比べ相対的に薄い厚さを有するスリム部を含み、
前記塗布部は前記スリム部上に塗布され、前記スリム部より低い引張強度を有する金属材質でなる
二次電池。
【請求項2】
前記電池缶は、
前記電池缶の上部に備えられ内側に湾入された形状を有するビーディング部を含み、
前記スリム部及び前記塗布部は、前記ビーディング部の下部に備えられる
請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
前記スリム部及び前記塗布部は、前記ビーディング部と前記電池缶の中央部の間に備えられる
請求項2に記載の二次電池。
【請求項4】
前記スリム部の厚さ及び前記塗布部の厚さの和は、前記電池缶の他の領域の厚さと同一である
請求項1から3のいずれか1項に記載の二次電池。
【請求項5】
前記スリム部は、互いに異なる方向に延長された少なくとも2個以上の面が交差する形態を有する
請求項1から4のいずれか1項に記載の二次電池。
【請求項6】
前記スリム部は、互いに異なる方向に延長された少なくとも2個以上の面が放射状に交差する形態を有する
請求項5に記載の二次電池。
【請求項7】
前記少なくとも2個以上の面が交差する領域の厚さが、前記交差する領域を除いた領域の厚さに比べ薄く形成される
請求項5または6に記載の二次電池。
【請求項8】
前記電池缶で前記スリム部以外の隣接した他の領域の厚さに対する前記スリム部の厚さの比が0.6から0.7である、
請求項1から7のいずれか1項に記載の二次電池。
【請求項9】
前記スリム部の厚さは0.09〜0.11mm範囲内であり、
前記電池缶で前記スリム部と隣接した他の領域の厚さは0.14から0.16mm範囲内である、
請求項1から8のいずれか1項に記載の二次電池。
【請求項10】
前記塗布部は、アルミニウム材質である
請求項1から9のいずれか1項に記載の二次電池。
【請求項11】
前記スリム部の引張強度に対する前記塗布部の引張強度の比は0.5から0.7である、
請求項1から10のいずれか1項に記載の二次電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
【0002】
本出願は、2017年4月13日付韓国特許出願第10−2017−0047937号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は、本明細書の一部として含まれる。
【0003】
本発明は、二次電池に関するものであって、二次電池内部のガスを効果的に排出できる構造を有する二次電池に関するものである。
【背景技術】
【0004】
繰り返し充電及び放電が可能な二次電池(secondary battery)の場合、安全性確保が重要である。従来技術によれば、二次電池の安全性確保のために、缶型(can−type)二次電池の場合、二次電池の上部に備えられ二次電池内部の圧力が上昇する場合に破断が起こることで、二次電池内部のガスを外部に放出するための安全ベントが備えられる場合がある。
【0005】
一方、二次電池内部の圧力が上昇する原因は多様であり得るが、そのような原因のうち一つである二次電池の発火の場合、他の原因に比べ二次電池内部の圧力が急激に上昇するという点で安全事故等の危険性が大きい。特に、二次電池が発火する場合、二次電池内部で燃焼された電極及び分離膜等によって安全ベントが破断することで形成されたガス等の排出経路が遮断される場合が発生し得る。この場合、二次電池内部のガス及び物質等が確実に排出されていないことによって、爆発等の安全事故が発生する危険性が大きいという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、二次電池が発火する場合、二次電池内部のガス及び物質等が円滑に排出されるようにし、二次電池の発火時の安全性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するための本発明の一様態によれば、電極組立体と、前記電極組立体を収容するための電池缶と、前記電池缶に塗布される塗布部とを含み、前記電池缶は、前記電池缶の他の領域に比べ相対的に薄い厚さを有するスリム部を含み、前記塗布部は前記スリム部上に塗布され、前記塗布部より低い引張強度を有する金属材質でなる二次電池が提供される。
【0008】
前記電池缶は、前記電池缶の上部に備えられ内側に湾入された形状を有するビーディング部とを含み、前記スリム部及び塗布部は、前記ビーディング部の下部に備えられてよい。
【0009】
前記スリム部の厚さ及び前記塗布部の厚さの和は、前記電池缶の他の領域の厚さと同一であってよい。
【0010】
前記スリム部は、互いに異なる方向に延長された少なくとも2個以上の面が交差する形態を有してよい。
【0011】
前記スリム部は、互いに異なる方向に延長された少なくとも2個以上の面が放射状に交差する形態を有してよい。
【0012】
前記少なくとも2個以上の面が交差する領域の厚さが、前記交差する領域を除いた領域の厚さに比べ薄く形成されてよい。
【0013】
電池缶10において、スリム部以外の隣接した他の領域の厚さに対するスリム部の厚さの比が0.6から0.7であってよい。
【0014】
前記スリム部の厚さは、0.09〜0.11mm範囲内であり、前記電池缶において前記スリム部と隣接した他の領域の厚さは、0.14から0.16mm範囲内であってよい。
【0015】
前記スリム部及び塗布部は、前記ビーディング部と前記電池缶の中央部の間に備えられてよい。
【0016】
前記塗布部は、アルミニウム材質であってよい。
【0017】
前記スリム部の引張強度に対する前記塗布部の引張強度の比は、0.5から0.7であってよい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、二次電池が発火する場合、二次電池内部のガス及び物質等が円滑に排出されるようにし、二次電池の発火時の安全性が向上され得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の一実施形態による二次電池の構造を示した側面図である。
図2】本発明の一実施形態による二次電池において、スリム部及び塗布部が形成された領域を拡大し示した側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照し本発明による二次電池の構造を説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態による二次電池の構造を示した側面図であり、図2は、本発明の一実施形態による二次電池においてスリム部及び塗布部が形成された領域を拡大し示した側断面図である。
【0022】
一方、本発明による二次電池は、缶型(can−type)二次電池であってよく、円筒形二次電池であってよい。
【0023】
図1及び図2を参照すれば、本発明の一実施形態による二次電池1は、二次電池1の本体を形成する電池缶10を含んでよい。電池缶10の内部には、電極と分離膜を含む電極組立体(図示省略)が収容されてよい。
【0024】
一方、二次電池1の電池缶10には、電池缶10の上部に備えられ内側に湾入された形状を有するビーディング部12が形成されてよい。
【0025】
次いで、図1及び図2を参照すれば、本発明の一実施形態による二次電池1の電池缶10は、電池缶10の他の領域に比べ相対的に薄い厚さを有するスリム部14を含んでよい。スリム部14を除いた電池缶10の他の領域の厚さは一定であり、且つ、スリム部14の厚さより厚くてよい。
【0026】
図1及び図2に示されたように、スリム部14は、外側から見る時、電池缶10の外側表面から内側に向けて湾入された形状であってよい。しかし、これと異なり、スリム部14は電池缶10の内側表面から外に向けて湾入された形状であってもよい。すなわち、本発明の他の実施例による二次電池1のスリム部14は、電池缶10の内部で湾入された形状を有してよい。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、二次電池1が電池缶10の他の領域に比べ相対的に薄い厚さを有するスリム部14を含むため、二次電池が発熱又は発火し二次電池1内部の圧力が非正常的に大きい場合、厚さが相対的に薄いスリム部14で先に破断が発生し、ガス及び二次電池内部の物質を外部に速かに放出できるようになる。
【0028】
特に、従来技術によれば、二次電池の安全性のために二次電池内部のガスを外部に放出するための安全ベント等が備えられる場合が多いが、二次電池が発火する場合、二次電池内部の電極又は分離膜等が燃焼する過程でガスが排出される経路を塞ぐ場合が発生するようになり、ガスや物質等の排出が円滑に行われない場合が多かった。しかし、本発明によれば、二次電池の側面にスリム部が形成されるため、二次電池が発火しても二次電池内部のガスや物質等の排出が円滑に行われるようになる。
【0029】
次いで、図1を参照すれば、本発明の一実施形態によるスリム部14は、互いに異なる方向に延長された少なくとも2個以上の面が交差する形態を有してよい。図1には、スリム部14が2個の面が互いに交差し一つの交差領域を有する十字形態を有する場合が示されている。しかし、これに限定されるものではなく、スリム部14は、3個以上の面が互いに交差し2個以上の交差領域を有する形態を有してもよい。又は、スリム部14は、2個以上の面が放射状に交差する形態を有してもよい。
【0030】
また、スリム部14で少なくとも2個以上の面が交差する領域の厚さは、2個以上の面が交差する領域を除いた領域の厚さに比べ薄くてよい。
【0031】
本発明によれば、スリム部14は、互いに異なる方向に延長された少なくとも2個以上の面が交差する形態を有しつつ、2個以上の面が交差する領域の厚さは2個以上の面が交差する領域を除いた領域の厚さに比べ薄くてよいため、2個以上の面が互いに交差する領域で破断が発生する場合、そのような破断が2個以上の面が互いに交差しない領域に拡がるため多くの量のガスが早く排出され得、様々な方向に形成されたスリム部の破断部を介して二次電池内部のガスが多様な方向に排出され得るため、二次電池内部のガス等が効果的に排出され得る。
【0032】
一方、スリム部14は、ビーディング部12の下部に備えられてよい。特に、スリム部14は、図1に示されたように、ビーディング部12と電池缶10の中央部との間に形成されてよい。円筒形電池の場合、二次電池の内圧上昇による非常時にガスを排出するための安全ベントが二次電池の上部に備えられる場合が一般的であるが、二次電池の内圧上昇による非常時に安全ベントが破断される場合にも、破断が起こった領域が二次電池内部の異物によって詰まる現象が発生し得る。この場合、二次電池が爆発する危険が増加する。本発明によれば、スリム部14がビーディング部12と電池缶10の中央部との間、すなわち、二次電池の上部に備えられるため、二次電池の上部に備えられた安全ベントが自らの役割ができない場合、二次電池の上部に溜まっているガスが破断されたスリム部14を介して排出され得る。
【0033】
一方、本発明の電池缶10でスリム部以外の隣接した他の領域の厚さに対するスリム部14の厚さの比は、0.6から0.7であってよい。好ましくは、電池缶10でスリム部以外の隣接した他の領域の厚さに対するスリム部14の厚さの比は、0.65から0.68であってよい。スリム部14の厚さが異なる領域の厚さ対比0.6未満に薄い場合には、二次電池内部の圧力が正常状態の場合にもスリム部に破断が発生し得る。反対に、電池缶10でスリム部14と隣接した他の領域の厚さに比べ、スリム部14の厚さ比が0.7を超過する場合には、二次電池内部の圧力が非正常的に増加する時もスリム部に破断が発生しないことがある。
【0034】
例えば、スリム部14の厚さは0.09から0.11mmの範囲内であってよく、電池缶10でスリム部14と隣接した他の領域の厚さは0.14から0.16mm範囲内であってよい。
【0035】
一方、本発明の一実施形態による二次電池1は、電池缶10に塗布される塗布部16をさらに含んでよい。この時、塗布部16はスリム部14上に塗布され、塗布部16の引張強度はスリム部の引張強度より低くてよい。また、スリム部14の厚さ及び塗布部16の厚さの和は、電池缶10の他の領域の厚さと実質的に同一であってよい。一方、スリム部14の場合と類似に、塗布部16もやはりビーディング部12の下部に備えられてよい。例えば、塗布部16は、ビーディング部12と電池缶10の中央部の間に備えられてよい。
【0036】
また、前述したところのように、スリム部14は電池缶10の外部に形成されるか、電池缶10の内部に形成されてよいため、これに対応されるよう、塗布部16もやはり電池缶10の外部に形成されるか、電池缶10の内部に形成されてよい。
【0037】
本発明によれば、塗布部16は、電池缶10中スリム部14が形成された領域を補強する役割をする。すなわち、スリム部上に塗布部が形成されることで、スリム部が電池缶の内部に形成される場合には、スリム部を電極組立体又は電解液等から保護し、スリム部が電池缶の外部に形成される場合には、スリム部を外部環境又は外部物体等から保護しつつ、スリム部に外部の異物がついてスリム部が損傷又は腐食されることを防止する役割ができる。但し、この時にも、二次電池内部の圧力が増加する場合、破断されることでガス等を外部に放出するスリム部の役割を続けることができるように、塗布部の引張強度がスリム部の引張強度よりは低くてよい。但し、塗布部16がスリム部14より高い引張強度を有する材質で形成される場合、スリム部に破断が発生することを妨害し得る。したがって、塗布部は、スリム部より低い引張強度を有する材質でなることが好ましく、具体的には、スリム部より低い引張強度を有する金属材質でなることが好ましい。
【0038】
このとき、前記スリム部の引張強度に対する塗布部の引張強度の比は、0.5から0.7であってよい。より好ましくは、スリム部の引張強度に対する塗布部の引張強度の比は、0.55から0.65であってよい。
【0039】
塗布部の引張強度があまりにも低ければ、外部衝撃から二次電池を保護する効果が落ち、反対に、スリム部14の厚さがあまりにも厚ければ、二次電池内部の圧力が非正常的に増加する時にも塗布部に破断が発生しないことがあるからである。
【0040】
例えば、塗布部16の引張強度は150から200MPaであってよい。より好ましくは、塗布部16の引張強度は170から180Mpaであってよい。
【0041】
一方、本発明による二次電池の電池缶は、ニッケル(Nickel)で構成された缶であってよく、本発明による塗布部16は、ニッケルの引張強度より低い物質であってよい。
【0042】
本発明による二次電池の電池缶10は、金属材質であってよく、例えば、ニッケル、SUS(Steel Use Stainless)、又はこれらの合金であってよく、好ましくは、SUSであってよい。
【0043】
本発明による二次電池の塗布部16は、金属材質であってよく、アルミニウム材質であってよい。例えば、塗布部16は、アルミニウム合金であってよい。この時、塗布部16に用いられるアルミニウム合金では、アルミニウムが98から99%の重量比を有してよく、マンガンは1から2%の重量比を有してよい。塗布部16に用いられるアルミニウム合金は、例えば、Al 3003であってよい。
【0044】
前記のように二次電池の塗布部16が金属材質でなる場合、フッ素系樹脂又はポリ−オレフィン系樹脂のような樹脂(resin)材質を用いる場合に比べ、二次電池内部の圧力増加によるスリム部の破断が円滑にスリム部の全領域にわたって均等に起こり得る。
【0045】
合金は、樹脂と比較し相対的に熱伝導率が高いことが一般的である。特に、アルミニウム合金は、樹脂に比べ熱伝導率が著しく高い。この時、二次電池内部の異常により二次電池内部の温度及び内圧が上昇する場合、二次電池内部の熱が塗布部に伝達されるが、合金の熱伝導性によって二次電池内部の熱が塗布部の全ての領域に均等に伝達され破断が速かに起こり得る。これに比べ、樹脂材質の場合、熱伝導率が落ちるため、二次電池内部に発火のような急激な温度変化が発生する場合、局所領域に熱が集中され樹脂が溶融されるか、熱変形される等の問題が発生し得る。このような樹脂の溶融又は熱変形が起こる場合、溶融された樹脂によって破断部が詰まるか遅延される等の問題点が発生し得る。
【0046】
以上のように本発明は、たとえ限定された実施形態と図面によって説明されたとしても、本発明は、これによって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により本発明の技術思想と、以下に記載する特許請求範囲の均等範囲内で多様な実施が可能なことは勿論である。
図1
図2