(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1アーム部と、第2アーム部と、第1アーム部及び第2アーム部を連結し且つアーム角度を調整可能である回転部であって、回転軸線及び回転方向を有するものと、第2アーム部に連結された清掃体取付部とを備える清掃具であって、
前記回転部が、スライド部と、第1アーム部及び第2アーム部の一方と連結している、2以上の第1連結部であって、そのそれぞれが第1軸孔を備えるものと、それらの他方と連結している第2連結部であって、第2軸孔を備えるものとを備え、
前記スライド部が、前記回転軸線の方向において、頂部と、底部と、前記頂部及び底部を連結する連結軸であって、第1軸孔及び第2軸孔を貫通しているものとを備えており、
前記スライド部が、前記回転軸線の方向のうち前記頂部から前記底部に向かう深さ方向に、初期深さ位置から少なくとも切替え深さ位置までスライド可能であり、前記スライド部を前記切替え深さ位置までスライドさせることにより、前記回転部が、前記アーム角度が調整不可能である回転不可能状態と、前記アーム角度が調整可能である回転可能状態とが切替わるように構成されており、
2以上の第1連結部が、2以上の第1連結部及び第2連結部の中で、前記深さ方向において、最も浅い深さ位置に配置された頂部側第1連結部であって、頂部側把持部を備えるものと、最も深い深さ位置に配置された底部側第1連結部であって、底部側把持部を備えるものとを含み、
前記底部側把持部が、前記深さ方向において、前記切替え深さ位置に配置された前記スライド部の前記底部と同一の深さ位置又はそれよりも深い深さ位置に配置されるように構成されている、
ことを特徴とする、前記清掃具。
前記回転部が、前記深さ方向において、前記底部より深さの深い領域に、前記スライド部とともにスライドしない部材を備えていない、請求項1〜3のいずれか一項に記載の清掃具。
前記頂部が、前記頂部の周縁に配置された周縁部と、前記周縁部に囲まれ且つ前記周縁部から、前記底部と反対側に突出している突出部とを備え、前記頂部側把持部が、前記深さ方向において、前記初期深さ位置における前記スライド部の前記突出部よりも深い深さ位置に配置されるように構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の清掃具。
前記頂部側把持部が、前記深さ方向において、前記初期深さ位置における前記スライド部の前記周縁部と同一の深さ位置又はそれよりも浅い深さ位置に配置されるように構成されている、請求項6に記載の清掃具。
第2アーム部が、中空部を有する第2アーム部第1筒体と、前記中空部内に挿入された第2アーム部第2筒体とを少なくとも備え、第2アーム部が、第2アーム部第1筒体及び第2アーム部第2筒体を相対的に移動させることにより、第2アーム部の軸線方向に伸縮可能であり、第2アーム部第1筒体が、前記清掃体取付部に連結されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の清掃具。
第1アーム部が、第1筒体中空部及び内面を備えており且つ把持部を構成する第1アーム部第1筒体と、第1筒体中空部内に挿入された第1アーム部第2筒体とを少なくとも備え、第1アーム部が、第1アーム部第1筒体及び第1アーム部第2筒体を相対的に移動させることにより、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能であり、第1アーム部第1筒体が、第1アーム部第2筒体よりも前記回転部から遠い位置に配置されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の清掃具。
第1アーム部第2筒体が、前記清掃具の基端よりの第2基端部と、前記清掃具の先端よりの第2先端部とを有し、第1アーム部第2筒体が、第2基端部において、第1アーム部第2筒体と連結しており且つ第1アーム部第2筒体と別体である摺動部材を備え、前記摺動部材が、第1アーム部第1筒体の内面に沿う筒状部であって、筒状部軸線と周方向とを有するものを備え、前記筒状部が、第1アーム部第1筒体の前記内面と摺動するように構成されている、請求項9に記載の清掃具。
第1アーム部第1筒体が、第1先端部の前記内面に、内方に突出する先端側係止部及び基端側係止部と、前記先端側係止部及び基端側係止部の間に配置された係合面を備えており、第1アーム部が、前記筒状部と、第1アーム部第1筒体の前記係合面とを係合させることにより、第1アーム部の伸長形態を保持することができるように構成されている、請求項10に記載の清掃具。
第1アーム部第1筒体が、前記基端よりの第1基端部と、前記先端よりの第1先端部とを有し、第1アーム部第1筒体が、第1基端部に、第1アーム部第1筒体とは別体のロック部材であって、第1ロック部を有するものを備え、前記筒状部が、第2ロック部を備え、第1ロック部及び第2ロック部が、それらの距離を近づけることにより係合を生じ、そして前記距離を遠ざけることにより前記係合を解除するように構成されている、請求項10又は11に記載の清掃具。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[定義]
・「収縮形態」及び「伸長形態」
本明細書では、清掃具を構成する構成部材(例えば、第1アーム部及び第2アーム部)に関する「収縮形態」及び「伸長形態」は、伸縮可能な部材に対して用いられる用語である。
具体的には、「収縮形態」は、伸縮可能な部材を最収縮させた状態を意味し、「伸長形態」は、伸縮可能な部材を最伸長させた状態を意味する。
また、収縮形態は、後述の清掃具の収納形態に関連し、伸長形態は、後述の清掃具の清掃形態に関連する。
【0013】
・清掃具に関する「収納形態」及び「清掃形態」
本明細書では、清掃具に関する「収納形態」は、清掃具を保管する際に採用される形態を意味する。一般的には、収納形態における清掃具は、清掃具の伸長しうる部分を全て収縮させ(収納形態にし)、アーム角度を最小にした状態にある。
本明細書では、清掃具に関する「清掃形態」は、清掃具を使用する際に採用される形態を意味する。一般的には、清掃形態における清掃具は、アーム角度を、清掃すべき箇所に応じて変え、清掃具の伸長しうる部分を、清掃すべき箇所に応じて伸長させた状態(伸縮可能な部材においては、伸長形態を含む)にある。なお、使用者と近い部分を清掃する場合には、清掃具の伸長しうる部分を伸長させずに使用する場合もある。
【0014】
・清掃具(回転部)に関する「アーム角度」
本明細書では、清掃具(回転部)に関する「アーム角度」は、第1アーム部の第1アーム部軸線と、第2アーム部の第2アーム部軸線との間の角度を意味する。なお、上記アーム角度では、第1実施形態に示される回転部連結体613のような、収納形態において、第1アーム部と、第2アーム部とを平行にするための部材は考慮に入れない。
図1には、アーム角度θが示されている。アーム角度θは、第1アーム部5の第1アーム部軸線AL
1と、第2アーム部9の第2アーム部軸線AL
2との間の角度である。
【0015】
・清掃具に関する「正面」、「側面」及び「背面」
本明細書では、清掃具に関し、使用者が清掃具を把持した状態において、使用者側を向く面を正面と称し、使用者側を向く面と反対側の面を背面と称する。側面は、正面及び背面の間の2面を意味する。
図1には、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸が示されており、X軸の向かって右側が清掃具の正面であり、X軸の向かって左側が清掃具の背面であり、Y軸の向かって奥側が、清掃具の右側面であり、Y軸の向かって手前側が、清掃具の左側面である。なお、Z軸は、第1アーム部軸線に相当する。
また、清掃具に関する上述の「正面」、「側面」及び「背面」の定義は、第1アーム部5の第1アーム部軸線AL
1と、第2アーム部9の第2アーム部軸線AL
2とが、平行となるように回転部7を回転させた状態(アーム角度θ=180度の状態)で適用される。
なお、回転部を構成する構成部材に関する「正面」、「側面」及び「背面」は、明細書中で別途説明する。
【0016】
・「基端」及び「先端」
本明細書では、「基端」及び「先端」は、それぞれ、清掃具の、第1アーム部側の端縁及び清掃体取付部側の端縁を意味する。
・「内方」及び「外方」
本明細書では、「内方」及び「外方」は、それぞれ、軸線を有する対象物において、軸線に近づく方向及び軸線から遠ざかる方向を意味する。
【0017】
・「外面断面形状」及び「内面断面形状」
本明細書では、「外面断面形状」は、軸線及び外形を有する対象物において用いられる用語であり、「外面断面形状」は、軸線と直交する平面と、対象物の外形とが交差する部分の形状を意味する。なお、上記外面断面形状は、対象物が空隙である場合、例えば、中空部等にも用いられる。
本明細書では、「内面断面形状」は、軸線及び内形(空隙)を有する対象物において用いられる用語であり、「内面断面形状」は、軸線と直交する平面と、対象物の内形とが交差する部分の形状を意味する。
【0018】
・回転部の構成部材に関する「深さ方向」及び「深さ位置」について
本明細書では、回転部の構成部材に関し、回転部の回転軸線の方向のうち、スライド部の頂部から底部に向かう方向を、「深さ方向」と称する。また、回転部の構成部材に関して、一方が頂部側に存在し、他方が底部側に存在する場合に、一方が他方よりも浅い深さ位置に配置されていると称し、そして他方が一方よりも深い深さ位置に配置されていると称する。
【0019】
・スライド部の「初期深さ位置」、「切替え深さ位置」及び「最大深さ位置」、並びに回転部に関する「回転不可能状態」及び「回転可能状態について」
本明細書では、スライド部が深さ方向にスライドされていない状態にある場合における、頂部の最も浅い深さ位置を、スライド部の「初期深さ位置」と称し、スライド部が深さ方向に最大限スライドした状態にある場合における、頂部の最も浅い深さ位置を、スライド部の「最大深さ位置」と称する。また、回転部が、回転不可能状態から回転可能状態に切り替わる際の頂部の最も浅い深さ位置を、スライド部の「切替え深さ位置」と称する。切替え深さ位置と、最大深さ位置とは、同一の深さ位置であってもよい。
スライド部の初期深さ位置:D
0(=0)、切替え深さ位置:D
C、及び最大深さ位置:D
MAXとの間には、以下の関係がある。
D
0<D
C≦D
MAX
また、回転部は、スライド部の深さ位置:Dxが、D
0≦D
X<D
Cの関係を満たす場合に、回転部が回転不可能状態にあり、そしてD
C≦D
X≦D
MAXにある場合に、回転部が回転可能状態にある。
【0020】
・「摺動機能」、「収縮時ロック機能」及び「伸長時ロック機能」
本明細書では、隣接する筒体、例えば、第1筒体及び第2筒体を摺動させる機能を「摺動機能」と称する。また、隣接する筒体、例えば、第1筒体及び第2筒体を収縮形態でロックする機能を、「収縮時ロック機能」と称し、そして隣接する筒体、例えば、第1筒体及び第2筒体を伸長形態でロックする機能を、「伸長時ロック機能」と称する。
なお、「摺動機能」、「収縮時ロック機能」及び「伸長時ロック機能」を発揮させる機構を、それぞれ、「摺動機構」、「収縮時ロック機構」及び「伸長時ロック機構」と称する。
【0021】
本開示は、以下の態様に関する。
[態様1]
第1アーム部と、第2アーム部と、第1アーム部及び第2アーム部を連結し且つアーム角度を調整可能である回転部であって、回転軸線及び回転方向を有するものと、第2アーム部に連結された清掃体取付部とを備える清掃具であって、
上記回転部が、スライド部と、第1アーム部及び第2アーム部の一方と連結している、2以上の第1連結部であって、そのそれぞれが第1軸孔を備えるものと、それらの他方と連結している第2連結部であって、第2軸孔を備えるものとを備え、
上記スライド部が、上記回転軸線の方向において、頂部と、底部と、上記頂部及び底部を連結する連結軸であって、第1軸孔及び第2軸孔を貫通しているものとを備えており、
上記スライド部が、上記回転軸線の方向のうち上記頂部から上記底部に向かう深さ方向に、初期深さ位置から少なくとも切替え深さ位置までスライド可能であり、上記スライド部を上記切替え深さ位置までスライドさせることにより、上記回転部が、上記アーム角度が調整不可能である回転不可能状態と、上記アーム角度が調整可能である回転可能状態とが切替わるように構成されており、
2以上の第1連結部が、2以上の第1連結部及び第2連結部の中で、上記深さ方向において、最も浅い深さ位置に配置された頂部側第1連結部であって、頂部側把持部を備えるものと、最も深い深さ位置に配置された底部側第1連結部であって、底部側把持部を備えるものとを含み、
上記底部側把持部が、上記深さ方向において、上記切替え深さ位置に配置された上記スライド部の上記底部と同一の深さ位置又はそれよりも深い深さ位置に配置されるように構成されている、
ことを特徴とする、上記清掃具。
【0022】
上記清掃具では、回転部の構成部材の点数が少なく、回転部が簡易な構造を有する。
また、上記清掃具では、底部側第1連結部の底部側把持部が、深さ方向において、切替え深さ位置に配置されたスライド部の底部と同一の深さ位置又はそれよりも深い深さ位置(以下、「所定の深さ位置」と称する場合がある)に配置されるように構成されているので、使用者が、回転部を、回転軸線の方向の両端から把持し、スライド部をあたかも押し込むように操作して、回転部の回転不可能状態及び回転可能状態を簡易に切替えることができる。
【0023】
具体的には、使用者は、例えば、左手の親指の指先を、スライド部の頂部及び頂部側把持部に添え、そして左手の人差し指を、底部側第1連結部の底部側把持部に添えた状態で、親指の指先でスライド部の頂部を押込み、スライド部をスライドさせ、回転部を回転不可能状態から回転可能状態に切替えることができる。底部側把持部は、所定の深さ位置に配置されているので、人差し指は、底部により押し戻されにくい。従って、使用者は、スライド部を、あたかも、押し込むように操作できる。
さらに、上記清掃具では、回転部の回転軸線の方向の両端から、回転部を直接把持できるので、回転部を回転可能状態に切替え、回転させる際に、アーム部、すなわち、第1アーム部及び第2アーム部に、それらの軸線と直交する方向の力が加わりにくく、アーム部が破損しにくい。
【0024】
[態様2]
上記スライド部が、上記アーム角度を調整する際に、上記頂部側第1連結部及び底部側第1連結部とともに回転するように構成されている、態様1に記載の清掃具。
上記清掃具では、アーム角度を調整する際に、スライド部の頂部と、頂部側第1連結部とが連動して回転する。従って、スライド部を把持した使用者の指が引きつられにくい。なお、スライド部の頂部と、頂部側第1連結部とが別個に回転する場合には、使用者の指が引きつられやすくなる。
【0025】
[態様3]
上記頂部側第1連結部及び底部側第1連結部が、第2アーム部に連結されており、第2連結部が、第1アーム部に連結されている、態様1又は2に記載の清掃具。
【0026】
上記清掃具では、頂部側第1連結部及び底部側第1連結部が、第2アーム部に連結されており、第2連結部が、第1アーム部に連結されているので、頂部側第1連結部の頂部側把持部及び底部側第1連結部の底部側把持部が、第2アーム部と一緒に回転する。従って、使用者が、第2アーム部を把持している手で回転部を回転可能状態に保持しながら、第2アーム部を回転させた場合に、頂部側把持部及び底部側把持部が第2アーム部と一緒に回転し、第2アーム部を把持している手が頂部側把持部及び底部側把持部による摩擦を受けにくい。
【0027】
具体的には、使用者が、例えば、左手の親指の指先をスライド部の頂部及び頂部側把持部に添え、左手の人差し指を底部側把持部に添え、左手の残りの部分で第2アーム部を把持した状態で、親指の指先でスライド部の頂部を押込み、スライド部をスライドさせ、回転部を回転不可能状態から回転可能状態に切替えつつ、第2アーム部を回転させると、頂部側把持部及び底部側把持部が第2アーム部、ひいては左手とともに回転するので、左手の親指及び人差し指が、頂部側把持部及び底部側把持部との間で摩擦を受けにくい。
【0028】
[態様4]
上記回転部が、上記深さ方向において、上記底部より深さの深い領域に、上記スライド部とともにスライドしない部材を備えていない、態様1〜3のいずれか一項に記載の清掃具。
【0029】
上記清掃具では、回転部が、深さ方向において、底部より深さの深い領域に、スライド部とともにスライドしない部材、例えば、蓋部を備えていないので、回転部の構造が単純であり、製造等の観点から優れる。また、上記清掃具は、底部より深さの深い領域にスライド部とともにスライドしない部材を備えていないにもかかわらず、スライド部を、あたかも、押し込むように操作できる。
【0030】
[態様5]
上記底部側把持部の、上記回転軸線と直交する方向における内径が、任意の方向において、20mm以下である、態様1〜4のいずれか一項に記載の清掃具。
【0031】
上記清掃具では、底部側把持部が所定の内径を有するので、手の小さな女性、子供等(以下「女性等」と称する)が、親指の指先、人差し指等で、回転部を把持した場合であっても、女性等の指が、スライド部の底部、特に、初期深さ位置又は切替え深さ位置にあるスライド部の底部に触れにくくなるので、使用者が、スライド部を、あたかも、押し込むように操作しやすくなる。
【0032】
[態様6]
上記頂部が、上記頂部の周縁に配置された周縁部と、上記周縁部に囲まれ且つ上記周縁部から、上記底部と反対側に突出している突出部とを備え、上記頂部側把持部が、上記深さ方向において、上記初期深さ位置における上記スライド部の上記突出部よりも深い深さ位置に配置されるように構成されている、態様1〜5のいずれか一項に記載の清掃具。
【0033】
上記清掃具では、頂部側把持部が、深さ方向において、初期深さ位置におけるスライド部の突出部よりも深い深さ位置に配置されるように構成されているので、使用者が、スライド部の突出部を押し込みやすい。
【0034】
[態様7]
上記頂部側把持部が、上記深さ方向において、上記初期深さ位置における上記スライド部の上記周縁部と同一の深さ位置又はそれよりも浅い深さ位置に配置されるように構成されている、態様6に記載の清掃具。
【0035】
上記清掃具では、頂部側把持部が、深さ方向において、初期深さ位置におけるスライド部の頂部の周縁部と同一の深さ位置か、又は浅い深さ位置に配置されるように構成されているので、使用者が、スライド部の頂部を押し込む際に、使用者の指が、頂部側把持部と、スライド部との間に巻き込まれにくい。
【0036】
[態様8]
第2アーム部が、中空部を有する第2アーム部第1筒体と、上記中空部内に挿入された第2アーム部第2筒体とを少なくとも備え、第2アーム部が、第2アーム部第1筒体及び第2アーム部第2筒体を相対的に移動させることにより、第2アーム部の軸線方向に伸縮可能であり、第2アーム部第1筒体が、上記清掃体取付部に連結されている、態様1〜7のいずれか一項に記載の清掃具。
【0037】
上記清掃具では、第2アーム部が伸縮可能であるとともに、第2アーム部第2筒体よりも外方に配置されている第2アーム部第1筒体が、上記清掃体取付部に連結されているので、回転部を回転させ、次いで、第2アーム部を伸縮させること、あるいは第2アーム部を伸縮させ、次いで、回転部を回転させることが簡易である。
【0038】
具体的には、例えば、右手で第1アーム部を把持し、左手の親指の指先をスライド部の頂部及び頂部側把持部に添え、左手の人差し指を底部側把持部に添え、左手の残りの部分で第2アーム部第1筒体を把持した状態から、左手の親指の指先でスライド部の頂部を押し込み、回転部を回転可能状態に切替えてアーム角度を調整し、次いで、左手の親指の指先の押込みを解除し、回転部を回転不可能状態に切替え、次いで、第2アーム部第1筒体を把持した左手を、回転軸から遠ざける方向(左方)に引くことにより、第2アーム部を簡易に伸長させることができる。
【0039】
[態様9]
第1アーム部が、第1筒体中空部及び内面を備えており且つ把持部を構成する第1アーム部第1筒体と、第1筒体中空部内に挿入された第1アーム部第2筒体とを少なくとも備え、第1アーム部が、第1アーム部第1筒体及び第1アーム部第2筒体を相対的に移動させることにより、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能であり、第1アーム部第1筒体が、第1アーム部第2筒体よりも上記回転部から遠い位置に配置されている、態様1〜8のいずれか一項に記載の清掃具。
【0040】
上記清掃具では、第1アーム部が伸縮可能であるとともに、第1アーム部第1筒体が、第1アーム部第2筒体よりも回転部から遠い位置に配置されているので、回転部を回転させ、次いで、第1アーム部を伸縮させること、あるいは第1アーム部を伸縮させ、次いで、回転部を回転させることが簡易である。すなわち、例えば、右手で第1アーム部第1筒体を把持し、左手で第2アーム部及び回転部を把持した状態から、回転部を回転可能状態に切替えてアーム角度を調整し、回転部を回転不可能状態に切替え、次いで、左手を、上方に引きあげるか、又は右手を下方に引き下げることにより、第1アーム部を簡易に伸長させることができる。
【0041】
[態様10]
第1アーム部第2筒体が、上記清掃具の基端よりの第2基端部と、上記清掃具の先端よりの第2先端部とを有し、第1アーム部第2筒体が、第2基端部において、第1アーム部第2筒体と連結しており且つ第1アーム部第2筒体と別体である摺動部材を備え、上記摺動部材が、第1アーム部第1筒体の内面に沿う筒状部であって、筒状部軸線と周方向とを有するものを備え、上記筒状部が、第1アーム部第1筒体の上記内面と摺動するように構成されている、態様9に記載の清掃具。
【0042】
上記清掃具では、第1アーム部第2筒体が、所定の摺動部材を備えるので、第1アーム部が、簡易な構造により摺動機能を発揮することができる。また、上記清掃具では、所定の摺動部材の筒状部が摺動機能を発揮するので、第1アーム部第1筒体及び第1アーム部第2筒体そのものの構造を簡易にすることができる。
【0043】
[態様11]
第1アーム部第1筒体が、第1先端部の上記内面に、内方に突出する先端側係止部及び基端側係止部と、上記先端側係止部及び基端側係止部の間に配置された係合面を備えており、第1アーム部が、上記筒状部と、第1アーム部第1筒体の上記係合面とを係合させることにより、第1アーム部の伸長形態を保持することができるように構成されている、態様10に記載の清掃具。
【0044】
上記清掃具では、摺動部材の筒状部が、第1アーム部第1筒体の係合面と係合することにより、第1アーム部の伸長形態を保持することができるので、第1アーム部が、簡易な構造により伸長時ロック機能を発揮することができる。また、上記清掃具では、摺動部材の筒状部が伸長時ロック機構の一部を備えるので、第1アーム部第2筒体そのものの構造を簡易にすることができる。
【0045】
[態様12]
第1アーム部第1筒体が、上記基端よりの第1基端部と、上記先端よりの第1先端部とを有し、第1アーム部第1筒体が、第1基端部に、第1アーム部第1筒体とは別体のロック部材であって、第1ロック部を有するものを備え、上記筒状部が、第2ロック部を備え、第1ロック部及び第2ロック部が、それらの距離を近づけることにより係合を生じ、そして上記距離を遠ざけることにより上記係合を解除するように構成されている、態様10又は11に記載の清掃具。
【0046】
上記清掃具では、第1アーム部第1筒体が、第1基端部に、第1アーム部第1筒体とは別体のロック部材であって、第1ロック部を有するものを備え、摺動部材の筒状部が、第2ロック部を備えるので、第1アーム部が、簡易な構造により収縮時ロック機能を発揮することができる。また、上記清掃具では、第1アーム部第1筒体とは別体のロック部材の第1ロック部と、摺動部材の筒状部の第2ロック部とが収縮時ロック機構を発揮することができるので、第1アーム部第1筒体及び第1アーム部第2筒体そのものの構造を簡易にすることができる。
【0047】
本開示の清掃具について、以下、詳細に説明する。
図1〜
図18は、本開示の実施形態の1つ(以下、「第1実施形態」と称する)に従う清掃具1を説明するための図である。
図19〜
図23は、第1実施形態に従う清掃具1の収納形態から清掃形態への変形を説明するための図である。
【0048】
図1は、清掃体51が取付けられた、清掃形態における、清掃具1の斜視図である。
図2は、収納形態(収縮形態)における、清掃具1の左側面図である。
図3は、収納形態(収縮形態)から第2アーム部9を回転させた状態における、清掃具1を示す図である。具体的には、
図3(a)は、清掃具1の正面図であり、
図3(b)は、清掃具1の左側面図である。
【0049】
第1実施形態に従う清掃具1は、把持部3を有する第1アーム部5と、第2アーム部9と、第1アーム部5及び第2アーム部9を連結し且つアーム角度θを調整可能である回転部7と、第2アーム部に連結され、清掃体を取付けるための清掃体取付部11とを備えている。清掃具1は、第1アーム部5の、回転部7から最も遠い位置に存在する基端15と、清掃体取付部11の、回転部7から最も遠い位置に存在する先端13とを有する。
なお、清掃体取付部は、特開2014−168646号に記載されるものと同様の公知の構造を有するため、説明を省略する。
【0050】
図4〜
図9は、回転部7を説明するための図である。具体的には、
図4は、スライド部101が初期深さ位置:D
Oに配置された回転部7の、
図3(b)のIV−IV断面における断面図である。
図5は、スライド部101を切替え深さ位置:D
Cまでスライドさせた回転部7の、
図3(b)のIV−IV断面に相当する断面図である。
図6は、スライド部101を構成する頂部側パーツ121を説明するための図である。具体的には、
図6(a)〜
図6(d)は、頂部側パーツ121を、
図3のIV−IV断面の参照方向と同一方向から参照した場合における、
図6(a)平面図、
図6(b)正面の断面図、
図6(c)底面図、及び
図6(d)左側面の断面図である。
【0051】
図7は、スライド部101を構成する底部側パーツ127を説明するための図である。具体的には、
図7(a)〜
図7(d)は、底部側パーツ127を、
図3のIV−IV断面の参照方向と同一方向から参照した場合における、それぞれ、
図7(a)平面図、
図7(b)正面の断面図、
図7(c)底面図、及び
図7(d)右側面の断面図である。
【0052】
図8は、第1連結部107を説明するための図である。具体的には、
図8(a)〜
図8(c)は、第1連結部107を、
図3のIV−IV断面の参照方向と同一方向から参照した場合における、
図8(a)断面図、
図8(b)正面図、及び
図8(c)断面図である。なお、
図8(a)は、
図8(b)のVIII(a)−VIII(a)断面における断面図であり、そして
図8(c)は、
図8(b)のVIII(c)−VIII(c)断面における断面図である。
【0053】
図9は、第2連結部115を説明するための図である。具体的には、
図9(a)〜
図9(c)は、第2連結部115を、
図3のIV−IV断面の参照方向と同一方向から参照した場合における、
図9(a)正面図、
図9(b)断面図、及び
図9(c)底面図である。
【0054】
回転部7は、第1アーム部5及び第2アーム部9(回転部連結体613)を連結し且つアーム角度θを調整可能である。回転部7は、回転軸線RAと、回転軸線RAに沿って回転する回転方向RDとを有する。回転部7は、頂部103及び底部105を有するスライド部101と、第2アーム部9と連結している2つの第1連結部107であって、そのそれぞれが、第1軸孔109を備えるものと、第1アーム部5と連結している第2連結部115であって、第2軸孔117を備えるものとを備えている。第1軸孔109及び第2軸孔117のそれぞれは、回転軸線RAと直交する方向の断面の形状が、回転軸線RAを中心とする円形である。
【0055】
2つの第1連結部107は、2つの第1連結部107及び第2連結部115のうち、最も浅い深さ位置に配置された頂部側第1連結部111と、最も深い深さ位置に配置された底部側第1連結部113とから構成される。
【0056】
スライド部101は、頂部103及び底部105に加え、頂部103及び底部105を連結する連結軸119とを備えている。
スライド部101は、頂部103、頂部側筒状部123及び嵌合用突起125を備える頂部側パーツ121と、底部105、底部側筒状部129及び嵌合用窪み131を備える底部側パーツ127とから形成されている。
【0057】
回転部7は、頂部側パーツ121の頂部側筒状部123を頂部103側から、底部側パーツ127の底部側筒状部129を底部105側から、底部側第1連結部113の第1軸孔109と、第2連結部の第2軸孔117と、頂部側第1連結部111の第1軸孔109と、圧縮コイルバネ133の中空部分とに通し、頂部側パーツ121の、一対の嵌合用突起125を、底部側パーツ127の、一対の嵌合用窪み131と嵌合させることにより形成されている。スライド部101の連結軸119は、頂部側パーツ121の頂部側筒状部123と、底部側パーツ127の底部側筒状部129とから構成されている。
【0058】
図4に、スライド部101がスライドしていない、すなわち、スライド部101が初期深さ位置:D
0に配置された回転部7が示されている。
図5に、スライド部101が切替え深さ位置:D
Cまでスライドした回転部7が示されている。
【0059】
図4に示される、初期深さ位置:D
0に配置されたスライド部101は、使用者が、スライド部101の頂部103を、切替え深さ位置:D
Cまで押し込むと、
図5に示される、切替え深さ位置:D
Cまでスライドしたスライド部101を形成し、そして
図5に示される、切替え深さ位置:D
Cまでスライドしたスライド部101は、使用者がスライド部101の頂部103の押込みを解除すると、スライド部101が、圧縮コイルバネ133の復元力により、初期深さ位置:D
0に戻る。
【0060】
スライド部101は、連結軸119の外周に、4本の回転制御用突起135を備えている。4本の回転制御用突起135のそれぞれは、回転軸線RAに沿って、底部105を基点として頂部103に向かって延びており、そして回転方向RDに、90°間隔で配置されている。4本の回転制御用突起135のそれぞれは、回転軸線RAと直交する方向の断面形状が、頂点が回転軸線RAの外方を向いている略三角形である。
図7に示されるように、4本の回転制御用突起135は、スライド部101を構成する底部側パーツ127の底部側筒状部129の外周に形成されている。
【0061】
図8に示されるように、底部側第1連結部113は、第1軸孔109の外周に、回転制御用突起135と噛み合う、4個の固定用窪み137を備えている。4個の固定用窪み137のそれぞれは、回転方向RDに、90°間隔で配置されている。4個の固定用窪み137のそれぞれは、回転軸線RAと直交する方向の断面形状が、頂点が回転軸線RAの外方を向いている略三角形であり、4本の回転制御用突起135のそれぞれの略三角形の断面形状と略同一である。
なお、
図8に示されるように、頂部側第1連結部111は、第1軸孔109に、固定用窪みを備えていない。
【0062】
図9に示されるように、第2連結部115は、第2軸孔117の外周に、8個の回転制御用窪み139を備えている。8個の回転制御用窪み139のそれぞれは、回転方向RDに45°間隔で配置されている。8個の回転制御用窪み139のそれぞれは、底部側第1連結部113と接する側の面116aを基点とし、回転軸線RAに沿って延びており、頂部側第1連結部111と接する側の面116bまでは到達していない。8個の回転制御用窪み139のそれぞれの、回転軸線RAと直交する方向の断面形状は、頂点が回転軸線RAの外方を向いている略三角形であり、4個の回転制御用突起135のそれぞれの略三角形の断面形状と略同一である。
【0063】
スライド部101が、
図4に示されるように、スライド部101が初期深さ位置:D
0に配置される場合には、スライド部101の4個の回転制御用突起135のそれぞれが、底部側第1連結部113の4個の固定用窪み137のそれぞれと噛合い、そしてスライド部101の4個の回転制御用突起135のそれぞれが、第2連結部115の8個の回転制御用窪み139のうち4個と噛み合っているので、アーム角度θは調整不可能である。
【0064】
一方、スライド部101を、スライド方向SDに、切替え深さ位置:D
Cまでスライドさせると、
図5に示されるように、スライド部101の4個の回転制御用突起135のそれぞれも、スライド方向SDにスライドし、スライド部101の計4個の回転制御用突起135のそれぞれが、第2連結部115の4個の回転制御用窪み139のそれぞれと噛み合わなくなるが、底部側第1連結部113の4個の固定用窪み137のそれぞれと噛み合っている状態となる。その結果、スライド部101と、第1連結部107(頂部側第1連結部111及び底部側第1連結部113)を介して連結している第2アーム部9は、スライド部101に対して回転することができないが、スライド部101と、第2連結部115を介して連結している第1アーム部5、スライド部101に対して回転することができるようになり、アーム角度θが可変となる。
なお、スライド部101は、スライド方向SDに、切替え深さ位置:D
Cを超え、最大深さ位置(図示せず)までスライドさせることができる。
【0065】
スライド部101は、切替え深さ位置:D
C、並びに最大深さ位置(図示せず)までスライドさせても、底部側第1連結部113の4個の固定用窪み137のそれぞれと噛み合っているので、アーム角度θを変える場合には、スライド部101は、第2アーム部9と一緒に回転することとなる。
【0066】
使用者が、アーム角度θの調整を終えて、スライド部101の頂部103の押込みを解除すると、スライド部101が初期深さ位置:D
0に戻り、その際に、スライド部101の4個の回転制御用突起135のそれぞれが、底部側第1連結部113の4個の固定用窪み137のそれぞれと噛合い、そしてスライド部101の4個の回転制御用突起135のそれぞれが、第2連結部115の8個の回転制御用窪み139のうち、回転前とは異なる4個の回転制御用窪み139と噛み合い、アーム角度θが調整不可能となる。
第2連結部115は、回転制御用窪み139を45°間隔で有するため、アーム角度θは、45°間隔で調整可能である。
【0067】
頂部側第1連結部111は、その最も浅い深さ位置に、使用者がスライド部101の頂部103を押し込む際に触れる可能性のある部分である、頂部側把持部141を備えている。また、底部側第1連結部113は、その最も深い深さ位置に、使用者がスライド部101をスライドさせる際に触れる可能性のある部分である、底部側把持部143を備えている。頂部側把持部141及び底部側把持部143のそれぞれは、回転方向RDに一周している。
【0068】
図4に示されるように、初期深さ位置:D
0に配置されたスライド部101では、底部105が、深さ方向DDにおいて、底部側第1連結部113の底部側把持部143よりも、スライド部101の切替え深さ位置:D
Cよりも大きな長さ:L
0だけ浅い深さ位置に配置されるように構成されている。従って、
図5に示されるように、スライド部101を切替え深さ位置:D
Cまでスライドさせると、底部105が、底部側第1連結部113の底部側把持部143よりも、深さ方向DDにおいて、長さ:L
1だけ浅い深さ位置に配置されることとなる。そうすることにより、使用者は、スライド部101を、あたかも、押し込むように操作できる。また、使用者が、スライド部101の頂部103を、スライド部101の切替え深さ位置:D
Cまでスライドさせた場合でも、底部105側に添えた指が、底部105から押し出されにくい。
【0069】
また、回転部7は、深さ方向DDにおいて、底部105より深さの深い領域に、回転部7を構成する構成部材、特に、スライド部101とともにスライドしない部材を備えていない。そうすることにより、回転部7の構造が単純であるにもかかわらず、スライド部101を、あたかも、押し込むように操作できる。
【0070】
スライド部101の頂部103は、頂部103の周縁に配置された周縁部145と、周縁部145に囲まれた突出部147とを備えている。突出部147は、周縁部145よりも、底部105と反対側に、高さHだけ突出している。換言すると、突出部147は、深さ方向DDにおいて、周縁部145よりも、高さH分だけ浅い深さ位置に配置されている。
【0071】
また、頂部側把持部141は、深さ方向DDにおいて、初期深さ位置:D
0に配置されたスライド部101の周縁部145と同一の深さ位置に配置されているので、頂部側把持部141は、深さ方向DDにおいて、初期深さ位置:D
0におけるスライド部101の突出部147の位置よりも、高さH分だけ深い深さ位置に配置されるように構成されている。そうすることにより、使用者が、頂部側把持部141の影響を受けずに、スライド部101の突出部147を押し込みやすくなる。また、使用者が、スライド部101の頂部103を押し込む際に、使用者の指が、頂部側把持部141と、スライド部101の周縁部145との間に巻き込まれにくくなる。
【0072】
上述のように、第1連結部107(頂部側第1連結部111及び底部側第1連結部113)が、第2アーム部9と連結されており、そして第2連結部115が、第1アーム部5と連結されている。そうすることにより、使用者が、例えば、左手の親指の指先をスライド部101の頂部103及び頂部側把持部141に添え、左手の人差し指を底部側把持部143に添えるとともに、左手の残りの部分で第2アーム部9を把持した際に、スライド部101の頂部103、頂部側把持部141及び底部側把持部143が、第2アーム部9、ひいては左手とともに回転するので、左手の親指及び人差し指が、スライド部101の頂部103、頂部側把持部141及び底部側把持部143との間で摩擦を受けにくい。
【0073】
図10は、収縮形態における第1アーム部5を説明するための図である。具体的には、
図10(a)は、収縮形態における第1アーム部5の正面の、第1アーム部軸線AL
1を通る断面図であり、
図10(b)は、収縮形態における第1アーム部5の左側面の、第1アーム部軸線AL
1を通る断面図である。
図11は、伸長形態における第1アーム部5を説明するための図である。具体的には、
図11(a)は、伸長形態における第1アーム部5の正面の、第1アーム部軸線AL
1を通る断面図であり、
図11(b)は、伸長形態における第1アーム部5の左側面の、第1アーム部軸線AL
1を通る断面図である。
【0074】
第1アーム部5は、第1筒体中空部202を備えている第1アーム部第1筒体201と、第1筒体中空部202に挿入された、第2筒体中空部204を備えている第1アーム部第2筒体203と、第2筒体中空部204に挿入された、第3筒体中空部206を備えている第1アーム部第3筒体205と、第3筒体中空部206に挿入された第1アーム部第4筒体207とを備えている。第1アーム部第4筒体207は、第4筒体中空部208を備えている。
【0075】
なお、第1アーム部第1筒体201、第1筒体中空部202、第1アーム部第2筒体203、第2筒体中空部204、第1アーム部第3筒体205、第3筒体中空部206、第1アーム部第4筒体207及び第4筒体中空部208は、第1アーム部軸線AL
1と直交する方向の断面形状が、お互いに略相似形である、長径及び短径を有する楕円形である。なお、第1実施形態では、X軸方向が長径方向であり、Y軸方向が短径方向である。
【0076】
また、第1アーム部第1筒体201の外面及び内面(すなわち、第1筒体中空部202の外形)と、第1アーム部第2筒体203の外面及び内面(すなわち、第2筒体中空部204の外形)と、第1アーム部第3筒体205の外面及び内面(すなわち、第3筒体中空部206の外形)と、第1アーム部第4筒体207の外面及び内面(すなわち、第4筒体中空部208の外形)とのそれぞれは、テーパーを有しており、基端15から先端13に向けて、第1アーム部軸線AL
1に沿って、その内面断面形状が徐々に小さくなる構造を有している。
【0077】
第1アーム部5は、
図10に示される収縮形態から、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203と、第1アーム部第3筒体205と、第1アーム部第4筒体207とを、第1アーム部軸線AL
1方向に伸長させることにより、
図11に示される伸長形態に変形することができる。
【0078】
第1アーム部第1筒体201は、清掃具1の基端15よりの第1基端部209と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第1先端部211とを備え、第1アーム部第2筒体203は、清掃具1の基端15よりの第2基端部213と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第2先端部215とを備え、第1アーム部第3筒体205は、清掃具1の基端15よりの第3基端部217と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第3先端部219とを備え、そして第1アーム部第4筒体207は、清掃具1の基端15よりの第4基端部221と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第4先端部223とを備えている。
【0079】
第1アーム部第1筒体201は、第1基端部209に、ロック部材225を備え、第1アーム部第2筒体203は、第2基端部213に、第1摺動部材227を備え、第1アーム部第3筒体205は、第3基端部217に、第2摺動部材229を備え、そして第1アーム部第4筒体207は、第4基端部221に、第3摺動部材231を備えている。
【0080】
第1摺動部材227は、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203に摺動機能を付与し、第2摺動部材229は、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205に摺動機能を付与し、そして第3摺動部材231は、第1アーム部第3筒体205及び第1アーム部第4筒体207に摺動機能を付与する。
【0081】
図12は、ロック部材225を説明するための図である。具体的には、
図12(a)は、ロック部材225の左側面図であり、
図12(b)は、ロック部材225の左側面の、第1アーム部軸線AL
1を通る断面図である。なお、
図12(b)では、理解のために、第1アーム部第1筒体201が波線で示されている。
【0082】
ロック部材225は、清掃具1を吊り下げて保管するための吊下穴233と、一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236と、ロック部材225を、第1アーム部第1筒体201に固定するためのネジ穴237とを備えている。
一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236は、それぞれ、外方、すなわち、第1アーム部軸線AL
1から遠ざかる方向に窪んでいる凹部241及び凹部242を備えている。凹部241及び凹部242のそれぞれは、貫通孔である。
【0083】
一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236は、第1ロック部として、後述する第1摺動部材227の第1筒状部303の一対の嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322(第2ロック部)とロックすることにより、収縮時ロック機構が作動することができる。
なお、ロック部材225は、
図10及び
図11に示されるように、ネジ穴237に差し込まれたネジ239により第1アーム部第1筒体201に固定されている。
【0084】
図13及び
図14は、第1摺動部材227を説明するための図である。具体的には、
図13(a)は、第1摺動部材227の正面図であり、
図13(b)は、第1摺動部材227の左側面図であり、そして
図13(c)は、第1摺動部材227の斜視図である。また、
図14は、
図11(b)の第1摺動部材227付近の拡大図であり、説明のため、第1摺動部材227と、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203とを、離間して示してある。
【0085】
第1摺動部材227は、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203とを摺動させる部材であり、第1挿入部301と、第1筒状部303とから構成されている。第1挿入部301は、第1アーム部第2筒体203の内面断面形状(第2筒体中空部204の外面断面形状)に沿う外面断面形状を有し、第1アーム部第2筒体203の内部(第2筒体中空部204)に挿入され、そして第1アーム部第2筒体203に固定されている。
【0086】
第1筒状部303は、第1アーム部軸線AL
1に沿って、第1アーム部第2筒体203の第2基端部213から、第1アーム部第2筒体203と反対方向の外側に延出しており、第1アーム部第2筒体203の動きに合わせて、第1アーム部第1筒体201の内面と摺動可能な形状を有している。第1筒状部303は、第1アーム部5の収縮形態及び伸長形態の両方において、第1アーム部第1筒体201の内部(第1筒体中空部202)に配置される。
第1筒状部303は、第1筒状部軸線AL
3と第1周方向P
1とを有する。なお、第1筒状部軸線AL
3は、第1アーム部軸線AL
1と同一直線上に存在する。
【0087】
第1アーム部第2筒体203は、第2基端部213に、一対の第2筒体嵌合孔243及び第2筒体嵌合孔244を備えている。第1挿入部301は、第1アーム部第2筒体203の一対の第2筒体嵌合孔243及び第2筒体嵌合孔244と嵌合する、一対の第1嵌合突起305及び第1嵌合突起306を備えている。第1摺動部材227は、第1嵌合突起305及び第1嵌合突起306を、それぞれ、第1アーム部第2筒体203の第2筒体嵌合孔243及び第2筒体嵌合孔244と嵌合させることにより、第1アーム部第2筒体203に固定されている。
【0088】
第1アーム部第2筒体203の第2基端部213はまた、第1筒状部303の、第2挿入部401との境界に配置された、第1係合用凸部315と隣接しており、第1筒状部303、ひいては第1摺動部材227のがたつきが抑制される。
【0089】
第1挿入部301はまた、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205が、それらの収縮形態を保持する収縮時ロック機構を作動させるための、一対の嵌合用第2窪み部327及び嵌合用第2窪み部328を備えている。
【0090】
第1筒状部303は、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308と、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310と、第1周方向延出部311とを備えている。第1筒状部303は、第1挿入部301との境界に、第1係合用凸部315を備えている。第1係合用凸部315は、第1筒状部303の第1周方向P
1に沿って配置されており、第1筒状部軸線AL
3の外方に突出している。
【0091】
一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310のそれぞれは、内方、すなわち、第1筒状部軸線AL
3に近づく方向へのたわみ性が、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308のそれぞれよりも低い。
【0092】
第1筒状部303は、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308と、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310とに区画されている。一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308のそれぞれと、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310のそれぞれとは、第1周方向P
1に交互に配置されており、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310が、第1アーム部第1筒体201の楕円形の断面形状の長径方向(X軸方向)の両端に配置されており、そして一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308が、第1アーム部第1筒体201の楕円形の断面形状の短径方向(Y軸方向)の両端に配置されている。
【0093】
一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308のそれぞれと、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310のそれぞれとの間には、計4本の第1スリット部313が配置されている。そうすることにより、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308のそれぞれと、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310のそれぞれとが、独立してたわむ(たわみ度を調節する)ことができる。
【0094】
第1周方向延出部311は、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203に摺動機能を付与する部材であり、第1アーム部第1筒体201の内面と摺動する。第1周方向延出部311は、第1スリット部313を間に挟んで、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308、並びに一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310の上を、第1筒状部303の第1周方向P
1に間欠的に延びている。そうすることにより、一対の第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310上に存在する第1周方向延出部311の部分が、第1アーム部第1筒体201と摺動しつつ、一対の第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308上に存在する第1周方向延出部311の部分が、第1アーム部第1筒体201の内面の形状(テーパー)の変化、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203の間の角度の変化等に合わせて、内方にたわむことができる。その結果、第1摺動部材227の第1周方向延出部311が、第1アーム部第1筒体201の内面と過度に強く接触しにくく、第1アーム部第1筒体201の内面を摩耗させにくい。
【0095】
第1高たわみ部307は、第1アーム部第1筒体201の内面と摺動するように構成された、一対の第1高たわみ部延出部317を備えている。一対の第1高たわみ部延出部317のそれぞれは、第1筒状部軸線AL
3の方向に延在し、そして第1筒状部軸線AL
3の外方に突出している。一対の第1高たわみ部延出部317は、第1高たわみ部307の、第1周方向P
1の両端部に配置されている。
【0096】
第1高たわみ部308は、第1アーム部第1筒体201の内面と摺動するように構成された、一対の第1高たわみ部延出部318を備えている。一対の第1高たわみ部延出部318のそれぞれは、第1筒状部軸線AL
3の方向に延在し、そして第1筒状部軸線AL
3の外方に突出している。一対の第1高たわみ部延出部318は、第1高たわみ部308の、第1周方向P
1の両端部に配置されている。
【0097】
一対の第1高たわみ部延出部317及び一対の第1高たわみ部延出部318により、第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308の剛性が向上し、清掃具1が長期にわたって使用された場合であっても、第1高たわみ部307及び第1高たわみ部308が、第1アーム部第1筒体201の内面の形状(テーパー)の変化、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203の角度の変化等に追従して、第1摺動部材227の摺動機能を補助する。
【0098】
第1低たわみ部309は、第1アーム部第1筒体201の内面と摺動するように構成された、一対の第1低たわみ部延出部319を備えている。一対の第1低たわみ部延出部319のそれぞれは、第1筒状部軸線AL
3の方向に延在し、そして第1筒状部軸線AL
3の外方に突出している。一対の第1低たわみ部延出部319は、第1周方向P
1に、所定の距離を空けて配置されている。
【0099】
また、第1低たわみ部310は、第1アーム部第1筒体201の内面と摺動するように構成された、一対の第1低たわみ部延出部320を備えている。一対の第1低たわみ部延出部320のそれぞれは、第1筒状部軸線AL
3の方向に延在し、そして第1筒状部軸線AL
3の外方に突出している。一対の第1低たわみ部延出部320は、第1周方向P
1に、所定の距離を空けて配置されている。
【0100】
一対の第1低たわみ部延出部319及び一対の第1低たわみ部延出部320は、第1摺動部材227の摺動機能を補助し、そして第1アーム部第2筒体203が、第1アーム部第1筒体201に対してがたつくことを抑制する。
【0101】
また、第1周方向延出部311と、一対の第1高たわみ部延出部317及び一対の第1高たわみ部延出部318と、一対の第1低たわみ部延出部319及び一対の第1低たわみ部延出部320とが一緒になって摺動機構を発揮することにより、第1摺動部材227が、第1アーム部第1筒体201の内面の形状(テーパー)の変化、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203の角度の変化等に追従して、適度な摺動機能を発揮し続けることができる。
【0102】
第1実施形態に従う清掃具1では、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203が、それらの収縮形態を保持する収縮時ロック機構を備えている。
具体的には、第1摺動部材227の第1筒状部303は、第2ロック部として、一対の嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322を備えている。嵌合用第1突起部321は、第1低たわみ部309を基点とし、第1筒状部軸線AL
3と平行に延びている第1筒状部軸線方向延出部323と、第1筒状部軸線方向延出部323の先端を基点とし、外方、すなわち、第1筒状部軸線AL
3から遠ざかる方向に突出している第1凸部325とを備えている。
【0103】
同様に、嵌合用第1突起部322は、第1低たわみ部310を基点とし、第1筒状部軸線AL
3と平行に延びている第1筒状部軸線方向延出部324と、第1筒状部軸線方向延出部324の先端を基点とし、外方、すなわち、第1筒状部軸線AL
3から遠ざかる方向に突出している第1凸部326とを備えている。嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322が、それぞれ、第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310から延出することにより、第1低たわみ部309及び第1低たわみ部310の低たわみ性に起因して、嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322の位置がずれにくく、特に、第1筒状部軸線AL
3に近づく又は遠ざかる方にずれにくく、収縮時ロック機能が確実に発揮されやすくなる。
【0104】
一対の嵌合用第1突起部321及び嵌合用第1突起部322は、ロック部材225の、一対の嵌合用第1窪み部235及び嵌合用第1窪み部236とロックすることができる。
第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203の収縮形態では、ロック部材225と、第1摺動部材227とは、嵌合用第1突起部321を嵌合用第1窪み部235にはめ込み、そして嵌合用第1突起部322を、嵌合用第1窪み部236にはめ込むことにより、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203とをロックしている。
【0105】
一方、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203を伸長形態にすると、すなわち、ロック部材225と、第1摺動部材227の距離を遠ざけると、嵌合用第1突起部321が、嵌合用第1窪み部235から外れ、そして嵌合用第1突起部322が、嵌合用第1窪み部236から外れ、第1アーム部第1筒体201と、第1アーム部第2筒体203とのロックが解除する。
【0106】
第1実施形態に従う清掃具1では、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203が、伸長形態を保持する伸長時ロック機構を備えている。
具体的には、
図14に示されるように、第1アーム部第1筒体201は、第1先端部211の第1内面245に、先端(図示せず)に近い順から、第1先端側係止部247、第1係合面249、第1基端側係止部251及び第1摺動面253を備えている。第1先端側係止部247は、内方、すなわち、第1アーム部軸線AL
1に向かって突出している。また、第1基端側係止部251は、内方に突出しており、そして第1アーム部軸線AL
1を通る平面と交差する断面形状が湾曲している。なお、第1先端側係止部247及び第1基端側係止部251のそれぞれは、理解のため、実際よりも突出の度合いが高い。
また、第1係合面249の第1アーム部軸線AL
1の方向の長さは、第1筒状部303の長さ、具体的には、第1係合用凸部315から、第1周方向延出部311に至る、第1筒状部軸線AL
3(第1アーム部軸線AL
1)の方向の長さと略同一である。
【0107】
第1筒状部303の第1係合用凸部315及び第1周方向延出部311は、第1アーム部第1筒体201の第1基端側係止部251に到達し、そこを乗り越えると、第1筒状部303、具体的には、第1係合用凸部315及び第1周方向延出部311が、第1アーム部第1筒体201の第1係合面249と係合するとともに、第1先端側係止部247及び第1基端側係止部251に挟まれることになる。従って、第1筒状部303の第1係合用凸部315及び第1周方向延出部311は、第1先端側係止部247と、第1基端側係止部251とに挟まれ且つ第1係合面249と係合した状態でロックされる。それにより、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203が、伸長状態でロックされる。
【0108】
第1筒状部303は、第1係合用凸部315に加え、第1周方向延出部311と、一対の第1高たわみ部延出部317及び一対の第1高たわみ部延出部318と、一対の第1低たわみ部延出部319及び一対の第1低たわみ部延出部320とを備えているので、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203は、収縮形態から伸長形態に伸長させる際に、第1摺動部材227の第1筒状部303の第1周方向延出部311等が、第1アーム部第1筒体201の第1摺動面253と摺動し、第1アーム部第1筒体201及び第1アーム部第2筒体203を、収縮形態及び伸長形態の間の任意の位置で固定することができる。
【0109】
図15は、第2摺動部材229を説明するための図である。具体的には、
図15(a)は、第2摺動部材229の正面図であり、
図15(b)は、第2摺動部材229の左側面図であり、
図15(c)は、第1摺動部材227の斜視図であり、そして
図15(d)は、
図11(b)の第2摺動部材229付近の拡大図であり、説明のため、第2摺動部材229と、第1アーム部第2筒体203と、第1アーム部第3筒体205とを、離間して示してある。
【0110】
第2摺動部材229は、第1アーム部第2筒体203と、第1アーム部第3筒体205とを摺動させる部材であり、第2挿入部401と、第2筒状部403とから構成されている。第2挿入部401は、第1アーム部第3筒体205の内面断面形状(第3筒体中空部206の外面断面形状)に沿う外面断面形状を有し、第1アーム部第3筒体205の内部(第3筒体中空部206)に挿入され、そして第1アーム部第3筒体205に固定されている。
【0111】
第2筒状部403は、第1アーム部軸線AL
1に沿って、第1アーム部第3筒体205の第3基端部217から、第1アーム部第3筒体205と反対方向の外側に延出しており、第1アーム部第3筒体205の動きに合わせて、第1アーム部第2筒体203の内面と摺動しながら移動する。第2筒状部403は、第1アーム部5の収縮形態及び伸長形態の両方において、第1アーム部第2筒体203の内部(第2筒体中空部204)に配置される。
【0112】
第2筒状部403は、第2筒状部軸線AL
4と第2周方向P
2とを有する。なお、第2筒状部軸線AL
4は、第1アーム部軸線AL
1と同一直線上にある。
【0113】
第1アーム部第3筒体205は、第3基端部217に、一対の第3筒体嵌合孔255及び第3筒体嵌合孔256を備えている。第2挿入部401は、第1アーム部第3筒体205の一対の第3筒体嵌合孔255及び第3筒体嵌合孔256と嵌合する、一対の第2嵌合突起405及び第2嵌合突起406を備えている。第2摺動部材229は、第2嵌合突起405及び第2嵌合突起406を、それぞれ、第1アーム部第3筒体205の第3筒体嵌合孔255及び第3筒体嵌合孔256と嵌合させることにより、第1アーム部第3筒体205に固定されている。
第1アーム部第3筒体205の第3基端部217はまた、第2筒状部403に形成された、第2係合用凸部415と隣接しており、第2筒状部403、ひいては第2摺動部材229のがたつきが抑制される。
【0114】
第2挿入部401はまた、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第3筒体205及び第1アーム部第4筒体207が、それらの収縮形態を保持する収縮時ロック機構を作動させるための、一対の嵌合用第3窪み部427及び嵌合用第3窪み部428を備えている。
【0115】
第2筒状部403は、一対の第2高たわみ部407及び第2高たわみ部408と、一対の第2低たわみ部409及び第2低たわみ部410と、第2周方向延出部411とを備えている。第2筒状部403は、第2挿入部401との境界に、第2係合用凸部415を備えている。第2係合用凸部415は、第2筒状部403の第2周方向P
2に沿って配置されており、第2筒状部軸線AL
4の外方に突出している。一対の第2高たわみ部407及び第2高たわみ部408のそれぞれと、一対の第2低たわみ部409及び第2低たわみ部410のそれぞれとの間には、第2スリット部413が配置されている。
【0116】
第2周方向延出部411は、第2スリット部413を間に挟んで、一対の第2高たわみ部407及び第2高たわみ部408、並びに一対の第2低たわみ部409及び第2低たわみ部410の上を、第2筒状部403の第2周方向P
2に間欠的に延びている。第2周方向延出部411は、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205に摺動機能を付与する部材であり、第1アーム部第2筒体203の内面と摺動する。
【0117】
第2高たわみ部407及び第2高たわみ部408は、それぞれ、第1アーム部第2筒体203の内面と摺動するように構成された、一対の第2高たわみ部延出部417及び一対の第2高たわみ部延出部418を備えている。一対の第2高たわみ部延出部417及び一対の第2高たわみ部延出部418のそれぞれは、第2筒状部軸線AL
4の方向に延在し、そして第2筒状部軸線AL
4の外方に突出している。一対の第2高たわみ部延出部417は、第2高たわみ部407の、第2周方向P
2の両端部に配置されており、そして一対の第2高たわみ部延出部418は、第2高たわみ部408の、第2周方向P
2の両端部に配置されている。
【0118】
第2低たわみ部409及び第2低たわみ部410は、それぞれ、第1アーム部第2筒体203の内面と摺動するように構成された、一対の第2低たわみ部延出部419及び一対の第2低たわみ部延出部420を備えている。一対の第2低たわみ部延出部419及び一対の第2低たわみ部延出部420のそれぞれは、第2筒状部軸線AL
4の方向に延在し、そして第2筒状部軸線AL
4の外方に突出している。一対の第2低たわみ部延出部419は、第2周方向P
2に、所定の距離を空けて配置されており、そして一対の第2低たわみ部延出部420は、第2周方向P
2に、所定の距離を空けて配置されている。
【0119】
第2周方向延出部411と、一対の第2高たわみ部延出部417及び一対の第2高たわみ部延出部418と、一対の第2低たわみ部延出部419及び一対の第2低たわみ部延出部420との機能は、それぞれ、第1周方向延出部311と、一対の第1高たわみ部延出部317及び一対の第1高たわみ部延出部318と、一対の第1低たわみ部延出部319及び一対の第1低たわみ部延出部320と同様であるので、説明は省略する。
【0120】
第1実施形態に従う清掃具1では、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205が、それらの収縮形態を保持する収縮時ロック機構を備えている。
具体的には、第2摺動部材229の第2筒状部403は、第2ロック部として、一対の嵌合用第2突起部421及び嵌合用第2突起部422を備えている。嵌合用第2突起部421は、第2低たわみ部409を基点とし、第2筒状部軸線AL
4と平行に延びている第2筒状部軸線方向延出部423と、第2筒状部軸線方向延出部423の先端を基点とし、外方、すなわち、第2筒状部軸線AL
4の外方に突出している第2凸部425とを備えている。
【0121】
同様に、嵌合用第2突起部422は、第2低たわみ部410を基点とし、第2筒状部軸線AL
4と平行に延びている第2筒状部軸線方向延出部424と、第2筒状部軸線方向延出部424の先端を基点とし、外方、すなわち、第2筒状部軸線AL
4の外方に突出している第2凸部426とを備えている。
【0122】
一対の嵌合用第2突起部421及び嵌合用第2突起部422は、第1摺動部材227の第1挿入部301の、一対の嵌合用第2窪み部327及び嵌合用第2窪み部328とロックすることができる。
第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205の収縮形態では、第1摺動部材227と、第2摺動部材229とは、嵌合用第2突起部421を嵌合用第2窪み部327にはめ込み、そして嵌合用第2突起部422を、嵌合用第2窪み部328にはめ込むことにより、第1アーム部第2筒体203と、第1アーム部第3筒体205とをロックする。
【0123】
一方、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205を伸長形態にすると、すなわち、第1摺動部材227と、第2摺動部材229の距離を遠ざけると、嵌合用第2突起部421が、嵌合用第2窪み部327から外れ、そして嵌合用第2突起部422が、嵌合用第2窪み部328から外れるので、第1アーム部第2筒体203と、第1アーム部第3筒体205とのロックが解除する。
第2摺動部材229の構造は、第1摺動部材227と同様であり、その作用効果も同様であることから、それらの説明は省略する。
【0124】
第1実施形態に従う清掃具1では、第1アーム部5、具体的には、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205が、伸長形態を保持する伸長時ロック機構を備えている。
具体的には、第1アーム部第2筒体203は、第2先端部215の第2内面257に、先端13に近い順から、第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263及び第2摺動面265を備えている。
【0125】
第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263及び第2摺動面265の構造は、それぞれ、第1先端側係止部247、第1係合面249、第1基端側係止部251及び第1摺動面253と同様であるので、説明を省略する。また、それら(第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263及び第2摺動面265)と、第2筒状部403との間の関係は、第1先端側係止部247、第1係合面249、第1基端側係止部251及び第1摺動面253と、第1筒状部303との間の関係と同様であるため、説明を省略する。
【0126】
図16は、第3摺動部材231を説明するための図である。具体的には、
図16(a)は、第3摺動部材231の正面図であり、
図16(b)は、第3摺動部材231の左側面図であり、
図16(c)は、第3摺動部材231の斜視図であり、そして
図16(d)は、
図11(b)の第3摺動部材231付近の拡大図であり、説明のため、第3摺動部材231と、第1アーム部第3筒体205と、第1アーム部第4筒体207とを、離間して示してある。
【0127】
第3摺動部材231は、第1アーム部第3筒体205と、第1アーム部第4筒体207とを摺動させる部材である。第3摺動部材231は、第3挿入部501と、第3筒状部503とから構成されており、第3筒状部軸線AL
5と、第3周方向P
3とを備えている。なお、第3筒状部軸線AL
5は、第1アーム部軸線AL
1と同一直線上にある。
第3挿入部501は、一対の第3嵌合突起505及び第3嵌合突起506を備えている。第3挿入部501は、嵌合用第3窪み部427及び嵌合用第3窪み部428に相当する構造を有しない以外は、第2挿入部401と同様の構造を有するため、説明を省略する。
【0128】
第3筒状部503は、一対の第3高たわみ部507及び第3高たわみ部508、一対の第3低たわみ部509及び第3低たわみ部510、第3周方向延出部511、第3スリット部513、第3係合用凸部515、第3高たわみ部延出部517、第3高たわみ部延出部518、第3低たわみ部延出部519、第3低たわみ部延出部520、嵌合用第3突起部521、嵌合用第3突起部522、第3筒状部軸線方向延出部523、第3筒状部軸線方向延出部524、第3凸部525、及び第3凸部526を備えている。
【0129】
第3筒状部503は、第3高たわみ部延出部517、第3高たわみ部延出部518、第3低たわみ部延出部519及び第3低たわみ部延出部520のそれぞれが、第1アーム部第3筒体205の内面と摺動する面積を確保する観点から、第3筒状部軸線AL
5の方向と、第3周方向P
3とに延在する単一の構造を有している。それ以外の点については、第3筒状部503は、第2筒状部403と同様の構造を有するので説明を省略する。
【0130】
第1アーム部第4筒体207は、第4基端部221に、一対の第4筒体嵌合孔267及び第4筒体嵌合孔268を備えているが、それらは第1アーム部第3筒体205の一対の第3筒体嵌合孔255及び第3筒体嵌合孔256と同様の構造であるため、説明を省略する。
【0131】
第1アーム部第3筒体205は、第3先端部219の第3内面269に、第3先端側係止部271、第3係合面273、第3基端側係止部275及び第3摺動面277を備えており、それらの構造は、それぞれ、第1アーム部第2筒体203の第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263及び第2摺動面265と同様であるので、説明を省略する。また、それらと、第3筒状部503との間の関係は、第1アーム部第2筒体203の第2先端側係止部259、第2係合面261、第2基端側係止部263、及び第2摺動面265と、第2筒状部403との間の関係と同様であるので、説明を省略する。
【0132】
上述のように、第1摺動部材227、第2摺動部材229及び第3摺動部材231のそれぞれが、(i)摺動機構及び(ii)収縮時ロック機構を備えているとともに、(iii)伸長時ロック機構(第1アーム部第1筒体201、第1アーム部第2筒体203及び第1アーム部第3筒体205と一緒になって作動する)を備えているため、第1アーム部5は、その全体として、(i)摺動機能、(ii)収縮時ロック機能及び(iii)伸長時ロック機能を有している。従って、第1アーム部5は、収縮形態から伸長形態の任意の長さで固定されうる。
【0133】
図17は、第2アーム部9の断面図である。具体的には、
図17(a)は、収縮形態における、第2アーム部9の左側面の、第2アーム部軸線AL
2を通る断面図であり、
図17(b)は、伸長形態における、第2アーム部9の左側面の、第2アーム部軸線AL
2を通る断面図である。
【0134】
図17(a)及び
図17(b)に示されるように、第2アーム部9は、中空部603を有する第2アーム部第1筒体601と、収縮形態における第2アーム部9において、中空部603内に挿入される第2アーム部第2筒体605とを備えている。第2アーム部第1筒体601は、清掃体取付部11に連結されており、そして第2アーム部第2筒体605は、回転部連結体613に連結されている。第2アーム部9は、第2アーム部第1筒体601及び第2アーム部第2筒体605を相対的に移動させることにより、第2アーム部9の軸線である第2アーム部軸線AL
2の方向に伸縮可能であり、
図17(a)に示される収縮形態と、
図17(b)に示される伸長形態とをとることができる。
【0135】
第2アーム部第1筒体601は、清掃具1の基端(図示せず)よりの第2アーム部第1基端部615と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第2アーム部第1先端部617とを備えている。また、第2アーム部第2筒体605は、清掃具1の基端(図示せず)よりの第2アーム部第2基端部619と、清掃具1の先端(図示せず)よりの第2アーム部第2先端部621とを備えている。
【0136】
図18は、第2アーム部第1筒体601及び第2アーム部第2筒体605の拡大図(左側面,第2アーム部軸線AL
2を通る断面図)である。具体的には、
図18(a)は、第2アーム部第1筒体601の第2アーム部第1基端部615付近の拡大図(左側面,第2アーム部軸線AL
2を通る断面図)であり、
図18(b)は、第2アーム部第2筒体605の第2アーム部第2先端部621付近の拡大図(左側面,第2アーム部軸線AL
2を通る断面図)である。第2アーム部第1筒体601は、第2アーム部第1基端部615の内面に、はめ込み部材607を有しており、第2アーム部第1筒体601は、はめ込み部材607よりも第2アーム部第1先端部617よりに、一対の嵌合用第4窪み部609及び嵌合用第4窪み部610を備えている。第2アーム部第2筒体605は、第2アーム部第2先端部621に、一対の嵌合用第4突起部611及び嵌合用第4突起部612を備えている。
【0137】
第2アーム部9は、伸長形態において、第2アーム部第2筒体605の嵌合用第4突起部611及び嵌合用第4突起部612が、それぞれ、第2アーム部第1筒体601の嵌合用第4窪み部609及び嵌合用第4窪み部610と嵌合することにより伸長形態を保持するロック機構を備えている。なお、嵌合用第4突起部611及び嵌合用第4突起部612のそれぞれは、その両側(
図18(b)では、手前及び奥)にスリット(図示せず)を有しており、嵌合用第4突起部611及び嵌合用第4突起部612のそれぞれが、内方に撓むことができる。
【0138】
回転部連結体613は、収納形態における清掃具1において、第1アーム部5と、第2アーム部9(の第2アーム部第1筒体601及び第2アーム部第2筒体605)とが平行になるように、換言すると、アーム角度(図示せず)が略0度となるように、湾曲した形状を有している。
【0139】
次に、
図19〜
図23を用いて、第1実施形態に従う清掃具1の、収納形態から清掃形態への変形の手順の一例を説明する。
清掃体取付部11に清掃体51が取付けられた、収納形態にある清掃具1を準備する。
図19に示されるように、右手で、清掃具1の第1アーム部5の把持部3を把持し、そして左手の親指の指先を、回転部7のスライド部101の頂部103及び頂部側把持部141に添え、左手の人差し指を回転部7のスライド部101の底部側把持部(図示せず)に添えながら、左手の残りの部分で、第2アーム部9の第2アーム部第1筒体601を把持する。
【0140】
次いで、
図20に示されるように、左手の人差し指を、スライド部101の底部側把持部(図示せず)に添えながら、左手の親指の指先で、スライド部101の頂部103を押込み、回転部7を回転不可能状態から回転可能状態に切替え、回転部7を、アーム角度θが所望の角度となるように回転させる。
次いで、
図21に示されるように、左手で、第2アーム部9の第2アーム部第1筒体601を、向かって左に動かし、第2アーム部9を、所望の長さに伸長させる。
次いで、
図22に示されるように、左手の親指の指先及び人差し指で回転部7をつまみながら、左手の残りの部分で第2アーム部9を保持し、左手を上に上げ、右手を下に下げることにより、第1アーム部5を、所望の長さに伸長させ、
図23に示されるように、清掃具1を清掃形態に変形させる。
以上のとおり、第1実施形態に従う清掃具1は、収納形態から清掃形態への変形が容易である。
【0141】
第1実施形態に従う清掃具1は、
図19〜
図23に示される変形手順を逆順で行うことにより、清掃形態から収納形態に簡易に変形することができる。
なお、
図19〜
図23に示される収納形態から清掃形態への変形、並びに清掃形態から収納形態への変形の手順は一例であり、本開示の清掃具の構成、使い方等を何ら限定するものではない。
図24に、一例として、実施形態1に従う清掃具1を用いて、エアコン53の天板を清掃する例を示す。
【0142】
第1実施形態では、回転部7が、連結部として、2つの第1連結部107(頂部側第1連結部111及び底部側第1連結部113)と、それらの間の第2連結部115とを備えているが、本開示の清掃具における回転部は、2以上の第1連結部(頂部側第1連結部と、底部側第1連結部とを含む)と、1又は複数の第2連結部とを備えている限り、第1連結部及び第2連結部のそれぞれの個数、それらの位置関係は、特に制限されない。例えば、回転部が、3つの第1連結部(頂部側第1連結部と、底部側第1連結部をと含む)と、2つの第2連結部とを備えており、3つの第1連結部と、2つの第2連結部とが交互に配置されていてもよい。また、回転部が、2つの第1連結部(頂部側第1連結部及び底部側第1連結部)と、2つの第2連結部とを備えており、お互いに離間している2つの第2連結部が、2つの第1連結部の間に配置されていてもよい。
【0143】
第1実施形態では、底部側把持部143が、深さ方向DDにおいて、切替え深さ位置:D
Cに配置されたスライド部101の底部105よりも長さ:L
1だけ浅い深さ位置に配置されるように構成されているが、本開示の清掃具では、底部側把持部が、深さ方向において、切替え深さ位置に配置されるスライド部の底部と同一の深さ位置又は底部よりも深い深さ位置に配置されるように構成される。スライド部をスライドさせ、回転部を回転不可能状態から回転可能状態に切替えた際に、スライド部の底部が、使用者の指に触れにくく、スライド部を、あたかも、押し込むように操作できる観点からである。
【0144】
本開示の清掃具では、スライド部を最大深さ位置までスライドさせた場合に、深さ方向において、スライド部の底部が、底部側把持部よりも、スライド部の、回転軸線方向の長さの、好ましくは5%未満、より好ましくは3%未満、さらに好ましくは2%未満、そしてさらにいっそう好ましくは1%未満、深い深さ位置に配置されるように構成されていてもよい。スライド部が最大深さ位置までスライドされた場合に、スライド部の底部が、若干、底部側把持部より突出していても、使用者が、スライド部を、あたかも押し込むように操作できるからである。
【0145】
本開示の清掃具では、スライド部を最大深さ位置までスライドさせた場合に、深さ方向において、底部側把持部が、スライド部の底部と同一の深さ位置又は底部よりも深い深さ位置に配置されるように構成されることがより好ましい。使用者の指が、スライド部の底部から押し出されにくくなり、スライド部を、あたかも、押し込むように操作できる観点からである。
なお、深さ方向における、スライド部の底部の深さ位置と、底部側把持部の深さ位置は、それらの最も深い深さ位置を基準とする。
【0146】
本開示の清掃具では、回転部がスライド部を備え、そしてスライド部をスライドさせることにより回転部の回転不可能状態と、回転可能状態とを切替えることができれば、回転部の構造は、第1実施形態のものに限定されるものではない。
【0147】
本開示の清掃具では、スライド部が、上記アーム角度を調整する際に、頂部側第1連結部及び底部側第1連結部とともに回転する、又は第2連結部とともに回転するように構成されることができるが、頂部側第1連結部及び底部側第1連結部とともに回転するように構成されることが好ましい。スライド部を把持した使用者の指を引きつられにくくする観点からである。
【0148】
第1実施形態では、2以上の第1連結部が第2アーム部に連結され、そして第2連結部が第1アーム部に連結していたが、本開示の清掃具では、2以上の第1連結部と、第2連結部とのそれぞれが連結するアーム部は任意であり、2以上の第1連結部が第1アーム部に連結され、そして第2連結部が第2アーム部に連結されていてもよい。
2以上の第1連結部が第2アーム部と連結している場合には、使用者が、例えば、左手の親指の指先をスライド部の頂部に添え、左手の人差し指を底部側把持部に添え、左手の残りの部分で第2アーム部を把持した際に、頂部側把持部及び底部側把持部が、第2アーム部、ひいては左手とともに回転するので、左手の親指及び人差し指が、頂部側把持部及び底部側把持部との間で摩擦を受けにくい。
【0149】
本開示の清掃具では、回転部が、深さ方向において、底部より深さの深い領域に、スライド部とともにスライドしない部材を備えていないことが好ましい。回転部の構造が単純であるにもかかわらず、スライド部を、あたかも、押し込むように操作できるからである。
【0150】
本開示の清掃具では、底部側把持部の、回転軸線と直交する方向における内径が、任意の方向において、好ましくは20mm以下、より好ましくは18mm以下、そしてさらに好ましくは16mm以下である。そうすることにより、使用者の指が底部側把持部を把持した際に、底部側把持部で囲まれた空隙に入り込みにくくなり、使用者の指がスライド部の底部に触れにくくなる。
【0151】
また、本開示の清掃具では、底部側把持部の、回転軸線と直交する方向における内径が、任意の方向において、好ましくは10mm以上、より好ましくは12mm以上、そしてさらに好ましくは13mm以上である。スライド部の頂部の押し込みやすさ観点からである。
【0152】
本開示の清掃具では、スライド部の頂部が、頂部の周縁に配置された周縁部と、周縁部に囲まれ且つ周縁部から底部と反対側に突出している突出部とを備え、頂部側把持部が、深さ方向において、初期深さ位置に配置されたスライド部の突出部よりも深い深さ位置に配置されるように構成されていることが好ましい。スライド部の突出部の押し込みやすさの観点からである。
上述の位置関係は、スライド部が、切替え深さ位置までスライドした場合に満たすことがより好ましく、そしてスライド部が、最大深さ位置までスライドした場合に満たすことがより好ましい。スライド部の突出部の押し込みやすさの観点からである。
【0153】
本開示の清掃具では、スライド部の頂部が、上述の周縁部及び突出部を備える場合に、スライドの部の頂部側把持部が、深さ方向において、初期深さ位置に配置されたスライド部の周縁部と同一の深さ位置又は浅い深さ位置に配置されるように構成されていることが好ましい。使用者が、スライド部の頂部を押し込む際に、使用者の指が、頂部側把持部と、スライド部との間に巻き込まれにくくなるからである。
なお、深さ方向における、スライド部の頂部の周縁部及び突出部の位置と、頂部側把持部の位置は、それらの最も浅い深さ位置を基準とする。
【0154】
本開示の清掃具では、第2アーム部が、第2アーム部の軸線方向に伸縮可能であっても、そして伸縮不可能であってもよいが、第2アーム部の軸線方向に伸縮可能であることが好ましい。回転部を回転させ、次いで、第2アーム部を伸縮させること、あるいは第2アーム部を伸縮させ、次いで、回転部を回転させることが簡易であるからである。
また、伸縮可能な第2アーム部としては、第1実施形態に記載のものに限定されず、当技術分野で公知の構造を採用することができる。
【0155】
伸縮可能な第2アーム部としては、第2アーム部が、中空部を有する第2アーム部第1筒体と、中空部内に挿入された第2アーム部第2筒体とを少なくとも備え、第2アーム部が、第2アーム部第1筒体及び第2アーム部第2筒体を相対的に移動させることにより伸縮可能であるものが挙げられる。当該態様では、第2アーム部第1筒体は、回転部に連結されていても、そして清掃体取付部に連結されていてもよいが、第2アーム部第1筒体が、清掃体取付部に連結されていることが好ましい。第2アーム部第1筒体を、回転部から遠ざける方向に動かすことにより、簡易に第2アーム部を伸長することができるからである。
なお、第2アーム部第2筒体より外方にある第2アーム部第1筒体が回転部と連結されている場合には、使用者は、清掃体取付部か、又は清掃体取付部に取付けられた清掃体を把持して第2アーム部を伸長させる必要が有り、清掃体取付部又は清掃体が抜ける、使用者の手が汚れる等の問題が生じうる。
【0156】
本開示の清掃具では、第1アーム部が、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能であっても、そして伸縮不可能であってもよいが、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能であることが好ましい。回転部を回転させ、次いで、第1アーム部を伸縮させること、あるいは第1アーム部を伸縮させ、次いで、回転部を回転させることが簡易であるからである。
また、伸縮可能な第1アーム部としては、第1実施形態に記載のものに限定されず、当技術分野で公知の構造を採用することができる。
【0157】
本開示の清掃具において、第1アーム部が、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能である場合には、第1アーム部が、第1筒体中空部及び内面を備えており且つ把持部を構成する第1アーム部第1筒体と、第1筒体中空部内に挿入された第1アーム部第2筒体とを少なくとも備え、第1アーム部が、第1アーム部第1筒体及び第1アーム部第2筒体を相対的に移動させることにより、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能であり、第1アーム部第1筒体が、清掃具の基端よりの第1基端部と、清掃具の先端よりの第1先端部とを有し、第1アーム部第2筒体が、基端よりの第2基端部と、先端よりの第2先端部とを有すること(以下、「特定の伸縮構造」と称する場合がある)が好ましく、そして第1アーム部第1筒体が、第1アーム部第2筒体よりも回転部から遠い位置に配置されていることがより好ましい。回転部を回転させ、次いで、第1アーム部を伸縮させること、あるいは第1アーム部を伸縮させ、次いで、回転部を回転させることが簡易であるからである。
【0158】
本開示の清掃具では、第1アーム部が、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能である場合には、第1アーム部が、摺動機構を備えていることが好ましい。本開示の清掃具では、回転部が、回転部を把持して、回転不可能状態と、回転可能状態とを簡易に切替えることができるので、第1アーム部が、摺動機構を備えていることにより、清掃具を、収納形態(収縮形態)から、第1アーム部の長さが任意である清掃形態に展開すること、並びに清掃具を、清掃形態に簡易に固定することができるからである。
【0159】
上記摺動機構は、第1アーム部が特定の伸縮構造を備え、第1アーム部第2筒体が、第2基端部において、第1アーム部第2筒体と連結しており且つ第1アーム部第2筒体と別体である摺動部材を備え、上記摺動部材が、第1アーム部第1筒体の上記内面に沿う筒状部であって、筒状部軸線と周方向とを有するものを備え、上記筒状部が、第1アーム部第1筒体の内面と摺動するように構成されていることにより作動するものであることが好ましい。第1アーム部が、簡易な構造により摺動機能を発揮することができるからである。また、上記清掃具では、所定の摺動部材の筒状部が摺動機能を発揮するので、第1アーム部第1筒体及び第1アーム部第2筒体そのものの構造を簡易にすることができるからである。
【0160】
上記筒状部は、上記周方向において、内方にたわみやすい高たわみ部と、高たわみ部よりも内方にたわみにくい低たわみ部と、高たわみ部及び低たわみ部の上を、上記周方向に連続的又は間欠的に延びる周方向延出部であって、第1筒体の内面と摺動するように構成されたものとを備えていることが好ましい。摺動部材が、第1アーム部第1筒体の内面と過度に強く接触しにくく、第1アーム部第1筒体の内面を摩耗させにくいからである。また、摺動部材が、長期にわたって摺動機能を発揮することができ、ひいては、清掃具が、第1アーム部において、長期にわたって摺動機能を発揮し続けることができるからである。
なお、上記高たわみ部は、筒状部のうち、内方へのたわみ性が最も高い部分を意味し、それ以外の部分は、低たわみ部を構成する。
【0161】
上記筒状部は、上記周方向において、上記高たわみ部と、上記低たわみ部とに区画され、上記高たわみ部と、上記低たわみ部との間に、上記筒状部軸線の方向に延びるスリット部が配置されていることが好ましい。高たわみ部と、低たわみ部とが、独立して、それらの機能を発揮することができるからである。また、第1アーム部第1筒体の内面断面形状は、製造の観点、構造上の観点から、第1アーム部第1筒体の軸線の方向に沿って変化する場合がある。例えば、第1アーム部第1筒体では、第1基端部から第1先端部にかけてその内面断面形状が徐々に小さくなる(テーパーを有する)場合がある。また、伸長状態における第1アーム部に横方向から力が加わった場合には、第1アーム部第1筒体と、第1アーム部第2筒体との間の角度が変化する場合がある。そのような場合に、上記摺動部材の筒状部がスリット部を備えることにより、筒状部が、筒状部軸線と直交する方向の断面形状を変化させることができるので、第1アーム部第1筒体がテーパーを有する場合であっても、摺動部材が摺動機能を発揮することができる。
【0162】
上記低たわみ部は、筒状部軸線の方向に延在し、第1アーム部第1筒体の内面と摺動するように構成された低たわみ部延出部を備えていることが好ましい。低たわみ部延出部が、摺動部材の摺動機能を補助し、そして第1アーム部第2筒体が、第1アーム部第1筒体に対してがたつくことを抑制する観点からである。
なお、上記低たわみ部延出部は、筒状部軸線の方向に延在してればよく、第1アーム部第1筒状部の周方向にさらに延在していてもよい。
また、上記低たわみ部延出部は、周方向延出部と交差してもよく、そして交差しなくともよいが、交差することが好ましい。摺動部材による摺動機能をより高める観点からである。
【0163】
上記高たわみ部は、筒状部軸線の方向に延在し、第1アーム部第1筒体の内面と摺動するように構成された高たわみ部延出部を備えていることが好ましい。高たわみ部の剛性が向上し、清掃具が長期にわたって使用された場合であっても、高たわみ部が、第1アーム部第1筒体の内面の形状(テーパー)の変化、第1アーム部第1筒体及び第1アーム部第2筒体の角度の変化等に追従して、摺動部材の摺動機能を補助することができるからである。
【0164】
なお、上記高たわみ部延出部は、筒状部軸線の方向に延在してればよく、第1アーム部第1筒状部の周方向にさらに延在していてもよい。
また、上記高たわみ部延出部は、周方向延出部と交差してもよく、そして交差しなくともよいが、交差することが好ましい。摺動部材による摺動機能をより高める観点からである。
【0165】
本開示の清掃具では、第1アーム部第1筒体の、第1アーム部軸線の方向と直交する方向の断面形状(内面断面形状、外面断面形状)は任意であり、例えば、円形、長径及び短径を有する楕円形等が挙げられる。
第1アーム部第1筒体の上記断面形状が楕円形である場合には、高たわみ部が一対の高たわみ部であって、第1アーム部第1筒体の短径の方向の両端に配置されており、低たわみ部が一対の低たわみ部であって、第1アーム部第1筒体の長径の方向の両端に配置されていることが好ましい。第1アーム部第2筒体が、第1アーム部第2筒体の軸線の周方向に回転しにくくなるからである。また、高たわみ部が、低たわみ部よりも第1アーム部第1筒体の内面と平面に近い状況で接することができるので、高たわみ部に配置された周方向延出部が、摺動機能をより発揮しやすくなるからである。
【0166】
上述の周方向延出部は、高たわみ部及び低たわみ部の上を、筒状部の周方向に連続的又は間欠的に延びている。周方向延出部が、高たわみ部及び低たわみ部の上を、筒状部の周方向に間欠的に延びているとは、周方向延出部が、スリット部で分断されている場合、周方向延出部が、高たわみ部及び/又は低たわみ部の一部に配置されている場合等が挙げられる。
【0167】
また、周方向延出部が、筒状部の周方向に延びていることには、周方向延出部の全部が、筒状部軸線と直交する所定平面上に存在する場合と、周方向延出部の一部が筒状部軸線と直交する所定平面上に存在するが、周方向延出部の残余の部分が当該所定平面上に存在しない場合とが含まれる。例えば、高たわみ部上の周方向延出部が、低たわみ部上の周方向延出部よりも、基端側に配置されていてもよい。
【0168】
本開示の清掃具では、第1アーム部が、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能である場合には、第1アーム部が、上述の摺動機構に加え、収縮形態を保持する収縮時ロック機構を備えることが好ましい。清掃具を収縮形態(非伸長状態)で使用している場合に、意図せず、第1アーム部が伸長することが抑制され、そして清掃具を収縮形態(非伸長状態)で、例えば、清掃具を吊り下げて保管している場合に、意図せず、第1アーム部が伸長することが抑制されるからである。
【0169】
上記収縮時ロック機構は、第1アーム部が、特定の伸縮構造を備え、第1アーム部第1筒体が、第1基端部に、第1アーム部第1筒体とは別体のロック部材であって、第1ロック部を有するものを備え、第1アーム部第2筒体が、第2基端部において、第1アーム部第2筒体と連結しており且つ第1アーム部第2筒体と別体である摺動部材を備え、上記摺動部材が、第1アーム部第1筒体の上記内面に沿う筒状部であって、筒状部軸線と周方向とを有するものを備え、上記筒状部が、第2ロック部を備え、第1ロック部及び第2ロック部が、それらの距離を近づけることにより係合を生じ、そして前記距離を遠ざけることにより上記係合を解除するように構成されていることにより作動することが好ましい。収縮時ロック機構を簡易に作動及び解除することができるからである。また、上記清掃具では、第1アーム部第1筒体とは別体のロック部材の第1ロック部と、摺動部材の筒状部の第2ロック部とが収縮時ロック機構を発揮することができるので、第1アーム部第1筒体及び第1アーム部第2筒体そのものの構造を簡易にすることができる。
【0170】
第1ロック部及び第2ロック部は、当技術分野で公知のものを採用することができるが、第1ロック部及び第2ロック部の一方が、嵌合用突起部であり、他方が嵌合用窪み部であることが好ましい。第1アーム部を収縮させることのみで収縮時ロック機構が作動し、そして第1アーム部を伸長させることのみで収縮時ロック機構が解除しやすくなり、ひいては第1アーム部の収縮形態を簡易に固定及び解除する観点からである。
【0171】
第2ロック部が嵌合用突起部であり、嵌合用突起部の基点が、低たわみ部であることが好ましい。低たわみ部の低たわみ性に起因して、嵌合用突起部の位置がずれにくく、特に、筒状部軸線に近づく方向又は遠ざかる方向にずれにくく、収縮時ロック機能が確実に発揮されやすくなる観点からである。
【0172】
上記嵌合用突起部が、一対の嵌合用突起部であって、そのそれぞれが、筒状部軸線の方向に延びている筒状部軸線方向延出部と、外方に突出している凸部とを備え、そして嵌合用窪み部が、一対の嵌合用窪み部であって、そのそれぞれが、外方に窪んでいる凹部を備えていることが好ましい。第1アーム部の収縮形態を簡易に固定及び解除する観点からである。
【0173】
本開示の清掃具では、第1アーム部が、第1アーム部の軸線方向に伸縮可能である場合には、第1アーム部が、上述の摺動機構に加え、伸長形態を保持する伸長時ロック機構を備えることが好ましい。本開示の清掃具では、回転部が、回転部を把持して、回転不可能状態と、回転可能状態とを簡易に切替えることができるので、第1アーム部が、伸長形態を保持する伸長時ロック機構を備えることにより、清掃具を、収納形態(収縮形態)から清掃形態(特に、伸長形態)に展開すること、並びに清掃具を、清掃形態(特に、伸長形態)に固定することが容易となるからである。
【0174】
上記伸長時ロック機構は、第1アーム部が、特定の伸縮構造を備え且つ第1アーム部第2筒体が上述の摺動部材及び筒状部を備える場合に、第1アーム部第1筒体が、第1先端部の内面に、内方に突出する先端側係止部及び基端側係止部と、先端側係止部及び基端側係止部の間に配置された係合面を備えており、第1アーム部が、筒状部と、第1アーム部第1筒体の係合面とを係合させるように構成されていることにより発現することが好ましい。第1アーム部を伸長させることのみで伸長時ロック機構が作動し、そして第1アーム部を収縮させることのみで伸長時ロック機構が解除し、第1アーム部の伸長状態を簡易に固定及び解除することができるからである。
【0175】
本開示の清掃具では、清掃体取付部は、特に制限されず、公知の構造、例えば、上述の公報に記載される構造を有することができる。
本開示の清掃具では、清掃体は、使い捨てのもの、洗浄等を経て繰り返し使用するのもの等、任意の公知の清掃体であることができる。