(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
N−アセチルグルコサミンには、軟骨の再生、関節痛の緩和等の生理機能があることが知られている。また、グルコサミンは、生体内でN−アセチルグルコサミンに変換され、前記生理機能を発現することが知られている。また、キチン及びキトサンは、血清コレステロール値の改善、高脂血症の改善、高尿酸血症の改善、血圧上昇抑制、解毒・排毒、抗菌等の生理機能があることが知られている。
【0003】
そこで、従来、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン、キチン等を機能成分として配合した一般食品、機能性表示食品、特定保健用食品等(以下、「食品」と表記することもある。)や医薬品が開発されている。また、食品や医薬品の中でも、錠剤は、機能成分の味等を感じさせることなく、水等で飲むことにより摂取できるので、利便性が高く、消費者に好まれている製剤形態である。
【0004】
一方、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン及びキチンには、圧縮成型性が悪いという特有の性質があり、打錠して錠剤に製剤化にすると、硬度が十分に得られず、表面が摩損し易くなったり、流通(輸送)時に割れが生じたりするという欠点がある。
【0005】
従来、圧縮成型性に劣る物質から十分な硬度の錠剤を製造する方法について、幾つか報告されている。例えば、特許文献1には、保形性が悪い成分を平均L/D値が3以上のセルロースと共に錠剤化することによって、十分な硬度を有する錠剤を製造できることが開示されている。また、特許文献2には、圧縮成型性の劣る薬物及び賦形剤を、賦形剤及び結合剤を溶解又は懸濁させた液を用いて湿式造粒して顆粒を得た後に、これを打錠することにより、打錠障害がなく錠剤を製造できることが報告されている。しかしながら、特許文献1及び2に記載されている製剤化技術でも、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン又はキチンを錠剤にする場合には、満足できる効果が得られず、更なる改善が望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン及びキチンよりなる群から選択される少なくとも1種を含む錠剤において、流通等に耐え得る十分な硬度を備えさせる製剤化技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行ったところ、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン、及びキチンよりなる群から選択される少なくとも1種に、α化澱粉及び/又は部分α化澱粉を共存させて打錠成型することにより、流通等に耐え得る十分な硬度を有する錠剤が得られることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン及びキチンよりなる群から選択される少なくとも1種、並びに(B)α化澱粉及び部分α化澱粉よりなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする、錠剤。
項2. 前記(A)成分100重量部当たり、前記(B)成分を1〜7.5重量部の比率で含む、項1に記載の錠剤。
項3. 前記(B)成分がα化澱粉である、項1又は2に記載の錠剤。
項4. 前記(A)成分の含有量が65〜98重量%である、項1〜3のいずれかに記載の錠剤。
項5. (A)グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン及びキチンよりなる群から選択される少なくとも1種、並びに(B)α化澱粉及び部分α化澱粉よりなる群から選択される少なくとも1種を含有する造粒物を調製する第1工程、並びに
得られた造粒物を打錠成型に供する第2工程、
を含む、錠剤の製造方法。
項6. 前記第1工程における造粒物の調製が、湿式造粒により行われる、項5に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明の錠剤は、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン及びキチンよりなる群から選択される少なくとも1種を含有していても、十分な硬度を備えることができるので、流通等に耐えうる物理的強度を備えることに加え、配合する結合剤等の含有量を低減でき、少ない服用錠数で、これらの成分が有する生理機能を効果的に享受させることが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の錠剤は、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン、及びキチンよりなる群から選択される少なくとも1種(以下、(A)成分と表記することもある)、並びにα化澱粉及び部分α化澱粉よりなる群から選択される少なくとも1種(以下、(B)成分と表記することもある)を含有することを特徴とする。以下、本発明の錠剤について、詳述する。
【0012】
(A)グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン及びキチン
本発明の錠剤は、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン及びキチンよりなる群から選択される少なくとも1種を含有する。従来技術では、これらの成分は、圧縮成型性に劣り、錠剤に製剤化すると、硬度を低下させる要因になっていたが、本発明では、後述する(B)成分を含むことにより、これらの成分を含んでいても、十分な硬度を備える錠剤を得ることが可能になっている。
【0013】
グルコサミンとは、グルコースの2位の炭素原子に結合している水酸基がアミノ基に置換されたアミノ糖である。また、N−アセチルグルコサミンとは、グルコースの2位の炭素原子に結合している水酸基がアセチルアミノ基に置換されたグルコサミンの誘導体である。
【0014】
キトサンとは、グルコサミンがβ1,4結合によって連結した構造を主に有しており、グルコサミン以外にもN−アセチルグルコサミンが構成成分として含まれることがある多糖類である。
【0015】
本発明で使用されるキトサンの由来については、特に制限されないが、例えば、エビ、カニ等の甲殻類の甲殻;イカの甲等から、カルシウムやタンパク質等を除去することにより得られたキチンを脱アセチル化したものを使用することができる。
【0016】
また、本発明で使用されるキトサンの脱アセチル化度については、特に制限されないが、例えば、50〜100%、好ましくは60〜100%、更に好ましくは80〜100%が挙げられる。ここで、キトサンの脱アセチル化度は、コロイド滴定法によって測定される値である。
【0017】
また、本発明で使用されるキトサンの平均分子量については、特に制限されないが、例えば、0.5w/v酢酸水溶液に0.5重量%となるように溶解させた際の20℃での粘度が、50mPa・s程度以上、好ましくは50〜1000mPa・s程度、更に好ましくは100〜1000mPa・s程度が挙げられる。ここで、20℃での粘度は、B型粘度計を使用して、回転数60rpm(ローターNo.2(50mPa・s以上100mPa・s未満)、回転数30rpm(ローターNo.2(100mPa・s以上400mPa・s未満)、ローターNo.3(400mPa・s以上4000mPa・s以下))
にて測定される値である。
【0018】
キチンとは、N−アセチルグルコサミンがβ1,4結合によって連結した構造を主に有しており、N−アセチルグルコサミン以外にも、グルコサミンが構成成分として含まれることがある多糖類である。
【0019】
本発明で使用されるキチンの由来については、特に制限されないが、例えば、エビ、カニ等の甲殻類の甲殻;イカの甲等から、カルシウムやタンパク質等を除去することにより得られたものを使用することができる。
【0020】
本発明で使用されるキチンの平均分子量についても、特に制限されないが、例えば、2000〜500万程度、好ましくは10000〜100万程度が挙げられる。ここで、キチンの平均分子量は、極限粘度法によって測定される重量平均分子量である。
【0021】
本発明では、(A)成分として、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、キトサン、及びキチンの中から1種を選択して使用してもよく、またこれらの中から2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0022】
本発明の錠剤における(A)成分の含有量については、特に制限されないが、例えば65〜98重量%、好ましくは65〜96重量%、更に好ましくは75〜94重量%が挙げられる。(A)成分を高含有量で含む場合には、圧縮成型性が著しく悪くなり、従来技術では、高い硬度の錠剤を製造することがとりわけ困難であったが、本発明の錠剤では、このような従来技術の問題点が克服されており、(A)成分を前記する高含有量で含む場合であっても、十分な硬度を有する錠剤を得ることが可能になっている。
【0023】
(B)α化澱粉及び/又は部分α化澱粉
本発明の錠剤は、α化澱粉及び/又は部分α化澱粉を含有する。α化澱粉及び/又は部分α化澱粉を含むことにより、従来のアミノ酸を含む錠剤の欠点を克服し、十分な硬度を備えることが可能になる。
【0024】
α化澱粉とは、α化度が90%以上である澱粉を指す。本発明で使用されるα化澱粉のα化度については、特に制限されないが、錠剤の硬度をより一層向上させるという観点から、好ましくは92%以上、更に好ましくは94%以上、特に好ましくは96%以上が挙げられる。なお、本発明において、α化度は、グルコアミラーゼ法(二國二郎編、「澱粉科学ハンドブック」、朝倉書店、1977年、p.242)に従って測定される値を指す。
【0025】
また、部分α化澱粉とは、α化度が50%以上90%未満の澱粉を指す。本発明で使用される部分α化澱粉のα化度については、特に制限されないが、錠剤の硬度をより一層向上させるという観点から、好ましくは55%以上90%未満、更に好ましくは60%以上90%未満、特に好ましくは65%以上90%未満が挙げられる。
【0026】
本発明において、α化澱粉及び/又は部分α化澱粉の原料澱粉の種類については、特に制限されないが、例えば、トウモロコシ澱粉、小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱粉、米澱粉、甘藷澱粉、サゴ澱粉、ソラマメ澱粉、緑豆澱粉、大豆澱粉、小豆澱粉等が挙げられる。これらの原料澱粉の中でも、打錠障害をより一層効果的に抑制するという観点から、好ましくはトウモロコシ澱粉が挙げられる。
【0027】
また、本発明で使用されるα化澱粉及び/又は部分α化澱粉は、必要に応じて、化学的加工処理が施されたものであってよい。このような化学的加工処理の種類については、特に制限されないが、例えば、ヒドロキシプロピル化、ヒドロキシプロピル化リン酸架橋、リン酸架橋、リン酸化、リン酸化モノエステル化リン酸架橋、アセチル化アジピン酸架橋、アセチル化、アセチル化リン酸架橋、オクテニルコハク酸化、酢酸化、漂白等が挙げられる。
【0028】
α化澱粉及び部分α化澱粉の中でも、錠剤の硬度をより一層向上させるという観点から、好ましくはα化澱粉、更に好ましくはα化トウモロコシ澱粉が挙げられる。
【0029】
本発明の錠剤において、(B)成分として、α化澱粉及び部分α化澱粉の中から1種のものを選択して使用してもよく、また、これらの中から2種以上のものを組み合わせて使用してもよい。
【0030】
本発明の造粒物において、(A)成分と(B)成分の比率については、特に制限されないが、錠剤の硬度をより一層向上させるという観点から、(A)成分の総量100重量部当たり、(B)成分が総量で1〜7.5重量部、好ましくは2〜5重量部、更に好ましくは2.4〜4.9重量部が挙げられる。
【0031】
本発明の造粒物における(B)成分の含有量については、前述する(A)成分と(B)成分と比率を充足する範囲で適宜設定すればよいが、例えば、0.65〜6.6重量%、好ましくは0.7〜5重量%、更に好ましくは2〜4重量%が挙げられる。
【0032】
その他の成分
本発明の造粒物には、前述する成分の他に、本発明の効果を妨げない範囲で、錠剤への製剤化等に必要な他の添加剤が含まれていてもよい。このような添加剤としては、例えば、賦形剤、流動化剤、滑沢剤、崩壊剤、結合剤、酸味料、甘味料、香料、着色料等が挙げられる。
【0033】
このような添加剤としては、具体的には、乳糖、ブドウ糖、麦芽糖、ショ糖、白糖等の糖類:マンニトール、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、エリスリトール等の糖アルコール;トウモロコシ澱粉、馬鈴薯澱粉、小麦澱粉、米澱粉、デキストリン、カルボキシメチルスターチ等の澱粉及びその誘導体;セルロース、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース及びその誘導体;アラビアガム、デキストラン、プルラン、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等が挙げられる。これらの添加剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0034】
本発明の錠剤は、前述する成分の他に、(A)成分以外の栄養成分や薬理成分を含有していてもよい。このような栄養成分や薬理成分としては、食品や医薬品に使用可能なものであれば特に制限されないが、例えば、制酸剤、健胃剤、消化剤、整腸剤、鎮痙剤、粘膜修復剤、抗炎症剤、収斂剤、鎮吐剤、鎮咳剤、去痰剤、消炎酵素剤、鎮静催眠剤、抗ヒスタミン剤、カフェイン類、強心利尿剤、抗菌剤、血管収縮剤、血管拡張剤、局所麻酔剤、生薬、生薬エキス末、アミノ酸、ビタミン類、メントール類等が挙げられる。これらの栄養成分や薬理成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、これらの成分の含有量については、使用する成分の種類等に応じて適宜設定される。
【0035】
本発明の錠剤において、(A)成分及び(B)成分以外の成分の含有量については、使用する成分の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、(A)成分及び(B)成分以外の成分の総量で0〜34重量%、好ましくは3〜34重量%、更に好ましくは3〜30重量%が挙げられる。
【0036】
錠剤の物性
本発明の錠剤は、十分な硬度を備えることができ、流通等に耐え得る特性を備えている。本発明の錠剤の硬度としては、具体的には、70N以上、好ましくは80N以上、更に好ましくは90N以上が挙げられる。ここで、錠剤の硬度は、ロードセル式錠剤硬度計(破断端子の試験スピード0.5mm/秒)によって測定される値を指す。
【0037】
錠剤の用途・形状
本発明の錠剤は、(A)成分による有用な生理機能がもたらされるので、食品や医薬品として使用される。本発明の錠剤は、素錠の状態で使用してもよいが、必要に応じて、糖衣コーティング、フィルムコーティング等のコーティングを施してコーティング錠として使用してもよい。
【0038】
本発明の錠剤の1錠あたりの重量については、1回当たりの服用量、(A)成分の含有量等に応じて適宜設定すればよいが、例えば120〜350mg程度が挙げられる。
【0039】
錠剤の製造方法
本発明の錠剤の製造方法については、特に制限されないが、好適な一例として、(A)成分及び(B)成分を含む造粒物を調製する第1工程、及び得られた造粒物を打錠成型に供する第2工程を含む方法が挙げられる。以下、当該第1工程及び第2工程について説明する。
【0040】
[第1工程]
第1工程では、(A)成分及び(B)成分を混合して造粒を行う。第1工程において、(A)成分及び(B)成分を含む造粒物を調製する方法については、(A)成分及び(B)成分を混合して湿式造粒を行う方法が挙げられる。
【0041】
湿式造粒に使用される溶媒については、特に制限されないが、例えば、水、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。これらの溶媒は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの溶媒の中でも、好ましくは水が挙げられる。
【0042】
湿式造粒に使用される溶媒の添加量については、特に制限されないが、例えば、(A)成分及び(B)成分の総量100重量部当たり、3〜10重量部、好ましくは4〜9重量部、更に好ましくは4〜8重量部が挙げられる。
【0043】
また、本発明の錠剤に、必要に応じて添加される他の成分を含有させる場合には、当該他の成分は、第2工程において造粒物と共に打錠成型に供することが望ましいが、第1工程において、造粒に供される原料に、当該他の成分の一部又は全部を混合して、造粒物中に含有させてもよい。
【0044】
第1工程で得られた造粒物は、必要に応じて乾燥させた後に、第2工程に供される。また、第1工程で得られた造粒物は、整粒機を用いて、所望の平均粒径になるように整粒することが好ましい。更に、第1工程で得られた造粒物は、打錠成型に供する前に、必要に応じて添加される他の成分(例えば、結合剤等)一部または全部を用いてコーティングを施してもよい。
【0045】
[第2工程]
第2工程では、第1工程で得られた造粒物を用いて打錠成型を行う。また、本発明の錠剤に、必要に応じて添加される他の成分を含有させる場合には、第2工程において、当該他の成分を造粒物と混合して打錠成型を行うことが望ましい。
【0046】
打錠成型の方法については、特に制限されないが、例えば、単発錠剤機、ロータリー式錠剤機、高速回転式錠剤機等の装置を用いて行うことができる。また、打錠成型する際の打圧については、錠剤成形が可能である限り、特に制限されないが、通常0.9〜2.0t程度、好ましくは1.0〜2.0t程度、更に好ましくは1.2〜2.0t程度に設定すればよい。
【0047】
また、本発明の錠剤をコーティング錠にする場合には、第2工程後に、使用するコーティング剤の種類に応じたコーティング工程を行えばよい。
【実施例】
【0048】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0049】
なお、以下の試験例及び製造例において、α化トウモロコシ澱粉は、商品名「アミコールC」(日澱化學株式会社製;α化度98.4)を使用し、部分α化トウモロコシ澱粉は、商品名「PCS」(旭化成ケミカルズ株式会社製;α化度70.0)を使用した。
【0050】
試験例
1.錠剤の製造
(実施例1〜9)
表1に示す組成の錠剤を製造した。具体的な製造方法は以下に示す通りである。先ず、(A)成分、(B)成分、及び水を混合して、撹拌造粒機にて湿式造粒を行った。なお、水の添加量は、(A)成分と(B)成分の総量100重量部当たり、6重量部となるように設定した。次いで、造粒物を40℃、10分間の条件で乾燥させることにより造粒物を得た。得られた造粒物をコールミル(目開き1mm)で整粒した後に、他の成分を所定量混合し、打錠機(ロータリー方式、VIRGO、株式会社菊水製作所)を用いて、打錠圧1.8t、回転数40rpmに設定して打錠成型に供することにより、錠剤(φ9mm)を製造した。
【0051】
(比較例1〜4)
表1に示す組成の錠剤を製造した。具体的な製造方法は、(B)成分の代わりに、表1に示す(B')成分を使用したこと以外は、前記実施例1〜9と同様である。
【0052】
2.硬度の測定
ロードセル式錠剤硬度計PC−30(岡田精工株式会社)を用いて、破断端子の試験スピード0.5mm/秒に設定して、錠剤の硬度を測定した。測定された硬度の値から、以下の判定基準に従って、錠剤の硬度を分類した。
<錠剤の硬度の分類基準>
◎:90N以上
○:80N以上90N未満
△:70N以上80N未満
×:70N未満
【0053】
3.結果
得られた結果を表1に示す。グルコサミンと、トウモロコシ澱粉、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、又はキシリトールを含む錠剤では、硬度が70N未満であり、流通に耐え得る硬度を備えることはできなかった(比較例1〜4)。これに対して、グルコサミンとα化澱粉及び/又は部分α化澱粉を含む錠剤では、いずれの硬度が70N以上であり、流通に耐え得る十分な硬度を備えていた(実施例1、2、及び6〜9)。更に、実施例1及び2の対比から明らかなように、α化澱粉は、部分α化澱粉よりも、硬度を向上させる作用が高かった。また、グルコサミンの代わりに、N−アセチルグルコサミン、キチン、及びキトサンを使用した場合でも、α化澱粉を含む場合では、十分な硬度が得られていた(実施例3〜5)。
【0054】
【表1】
【0055】
製造例
表2に示す組成の錠剤を前記試験例と同様の条件で製造した。得られた錠剤は、いずれも、流通に耐え得る十分な硬度を有していた。
【0056】
【表2】