【実施例】
【0038】
以下、実験例に基づいて、本開示の触媒担体用炭素材料及びその製造方法を具体的に説明する。
なお、以下の実験例において、調製された触媒担体用炭素材料のBET比表面積S
BET、水銀ポロシメトリ法における水銀吸収量の増加分ΔV
Hg:4.3-4.8、窒素ガス吸着量V
N:0.4-0.8、ラマン分光スペクトルの1580cm
-1のG-バンドピーク半値全幅ΔG、及び枝径についての測定は、それぞれ以下のようにして実施した。
【0039】
〔BET比表面積、及び窒素ガス吸着量V
N:0.4-0.8の測定〕
各実験例で調製され、あるいは、準備された触媒担体用炭素材料について、約30mgを測り採り、120℃で2時間真空乾燥した。その後に、自動比表面積測定装置(マイクロトラックベル社製BELSORP MAX)を用い、窒素ガスを吸着質に用いて、窒素ガス吸着等温線を測定した。吸着時の等温線のp/p
0が0.05〜0.15の範囲においてBET解析を実施しBET比表面積を算出した。
また、吸着時の等温線のp/p
0が0.8の時の吸着量と0.4の時の吸着量との差を算出し、V
N:0.4-0.8の値とした。
【0040】
〔水銀ポロシメトリ法における水銀吸収量の増加分ΔV
Hg:4.3-4.8の測定〕
各実験例で調製され、あるいは、準備された触媒担体用炭素材料について、50〜100mgを計り取り、これを軽く圧密して塊状に成形し、測定用の試料を調製した。このようにして成形された試料を測定装置(株式会社島津製作所製 オートポアIV9520)のサンプル容器内に装填し、導入初期圧力5kPa及び最高圧入圧力は400MPaの条件で水銀を圧入した。その時の水銀圧力P
Hgの常用対数LogP
Hgと水銀吸収量V
Hgとの関係から水銀吸収量V
Hgの増加分ΔV
Hg:4.3-4.8を求めた。
【0041】
〔ラマン分光スペクトルの1580cm
-1のG-バンドピーク半値全幅ΔGの測定〕
各実験例で調製され、あるいは、準備された触媒担体用炭素材料について、試料約3mgを測り採った。この試料を、レーザラマン分光光度計(日本分光(株)製NRS-3100型)にセットし、励起レーザー:532nm、レーザーパワー:10mW(試料照射パワー:1.1mW)、顕微配置:Backscattering、スリット:100μm×100μm、対物レンズ:×100倍、スポット径:1μm、露光時間:30sec、観測波数:2000〜300cm
-1、及び、積算回数:6回の測定条件で測定した。得られた6個のスペクトルから各々1580cm
-1近傍のG-バンドピーク半値全幅ΔGを求め、その平均値を測定値とした。
【0042】
〔枝径(nm)の測定〕
実験例1〜24で調製された触媒担体用炭素材料に関して、試料を走査型電子顕微鏡(SEM;日立ハイテク社製SU−9000)にセットした。そして、10万倍(2.5μm×2μm)の倍率で5視野のSEM画像を観察し、各視野の画像上でそれぞれ20ヶ所の枝径を計測し、総計100ヶ所の測定値の平均値を枝径の値とした。なお、計測する枝径は、注目する枝について、隣接する2つ分岐点間の中央部(枝分かれしている枝の中間部)の太さを計測して、枝径とした。
図2を参照すると、
図2中、Dが計測する枝径である。
【0043】
≪実験例1〜11≫
(1) 銀アセチリド生成工程
最初に、アンモニア水溶液中に硝酸銀を、表1に示す濃度で溶解した硝酸銀含有アンモニア水溶液からなる反応溶液を調製した。この際に、アンモニア水溶液のアンモニア濃度については、硝酸銀濃度が10質量%までは、この硝酸銀濃度と同じにした。(アンモニア濃度10質量%)また、硝酸銀濃度が10質量%を超えた場合にも10質量%とした。この反応溶液中に、アルゴン、窒素等の不活性ガスを40〜60分間吹き込んで、溶存する酸素を不活性ガスに置換し、この銀アセチリド生成工程で生成した銀アセチリドが分解爆発を起こす危険性を排除した。
このようにして調製された反応溶液中には、反応時間が10分程度となるように、アセチレンガスを吹き込んだ。アセチレンガスは、吹込み量及び吹込み速度を調整しながら、1つの吹込み口から撹拌下に反応温度25℃で吹き込み、反応溶液中からアセチレンガスが泡として放出され始めた時点でアセチレンガスの吹込みを中止した。そして、反応溶液中の硝酸銀とアセチレンとを反応させて銀アセチリドの白い沈殿物を生成させた。
生成した銀アセチリドの沈殿物については、メンブレンフィルターで濾過して沈殿物を回収した。この回収された沈殿物をメタノールに再分散させ、再び濾過して得られた沈殿物をシャーレに取り出し、少量のメタノールを含浸させ、実験例1〜11(実験記号M1〜M11)の銀アセチリドを調製した。
【0044】
(2) 第1の加熱処理工程
上記の銀アセチリド生成工程で得られた各実験例の銀アセチリドについて、メタノールが含浸された状態のまま約0.5gを直径5cmのステンレス製円筒容器内に装入した。これを真空加熱電気炉に入れ、60℃で、約15〜30分間かけて真空乾燥し、各実験例の銀アセチリド由来の銀粒子内包中間体を調製した。
【0045】
(3) 第2の加熱処理工程
次に、上記第1の加熱処理工程で得られた真空乾燥直後の60℃の銀粒子内包中間体を、そのまま更に真空加熱電気炉から取り出すことなく、200℃まで昇温させて加熱した。この過程で、銀アセチリドの自己分解爆発反応を誘発させ、銀と炭素との複合物からなる炭素材料中間体を調製した。
この自己分解爆発反応の過程で、銀のナノサイズの粒子(銀ナノ粒子)が生成する。それと同時に、この銀ナノ粒子を取り巻くように、六角網面の炭素層が形成されて3次元樹状構造の骨格が形成される。更に、生成した銀ナノ粒子が爆発エネルギーにより炭素層の細孔を介して多孔化し、その外部に噴出して銀の集合体(銀粒子)を形成する。
【0046】
(4) 洗浄処理工程
上記第2の加熱処理工程で得られた銀と炭素との複合物からなる炭素材料中間体について、濃度60質量%の濃硝酸による洗浄処理を実施した。この洗浄処理によって、炭素材料中間体の表面に存在する銀粒子及びその他の不安定な炭素化合物を除去し清浄化した。
【0047】
(5) 第3の加熱処理工程
上記洗浄処理工程で清浄化された炭素材料中間体について、不活性ガス雰囲気中で表1に示す加熱温度条件で2時間の加熱処理を実施し、各実験例の触媒担体用炭素材料を得た。この第3の加熱処理工程での熱処理温度は、結晶性の制御のために、これまで一般的に採用されている温度である。そして、この加熱処理により各実験例の銀アセチリド由来の炭素材料の物性変化と電池特性への影響を調べたものである。
【0048】
以上のようにして調製された各実験例1〜11の触媒担体用炭素材料について、BET比表面積S
BET、水銀ポロシメトリ法における水銀吸収量の増加分ΔV
Hg:4.3-4.8、窒素ガス吸着量V
N:0.4-0.8、ラマン分光スペクトルの1580cm
-1のG-バンドピーク半値全幅ΔG、及び枝径を測定した。
結果を表2に示す。
【0049】
≪実験例12〜17≫
上記の銀アセチリドを合成するアセチリド生成工程において、表1に示すように、硝酸銀濃度を20質量%とし、また、反応温度を25〜50℃の範囲で変化させ、更に、アセチレンガス吹込み時の吹込み口の数を2ヵ所又は4ヵ所とした。これ以外は、実験例1〜11の場合と同様にして、アセチリド生成工程、第1の加熱処理工程、第2の加熱処理工程、洗浄処理工程、及び第3の加熱処理工程を実施し、それぞれ各実験例12〜17(実験記号M12〜M17)の触媒担体用炭素材料を調製した。
【0050】
このようにして調製された各実験例12〜17の触媒担体用炭素材料について、BET比表面積S
BET、水銀ポロシメトリ法における水銀吸収量の増加分ΔV
Hg:4.3-4.8、窒素ガス吸着量V
N:0.4-0.8、ラマン分光スペクトルの1580cm
-1のG-バンドピーク半値全幅ΔG、及び枝径を測定した。
結果を表2に示す。
【0051】
≪実験例18〜24≫
上記の銀アセチリドを合成するアセチリド生成工程において、硝酸銀濃度を25質量%に固定し、また、反応温度を45℃に固定し、アセチレンガス吹込み時の吹込み口の数を4ヵ所に固定した。更に、第3の加熱処理工程の温度を1600〜2400℃の範囲で変化させた。これ以外は、実験例1〜11の場合と同様にして銀アセチリドを合成した。
このようにして調製された銀アセチリドを用い、実験例1〜11の場合と同様にして第1の加熱処理工程、第2の加熱処理工程、洗浄処理工程、及び第3の加熱処理工程を実施し、それぞれ各実験例18〜24(実験記号M18〜M24)の触媒担体用炭素材料を調製した。
【0052】
このようにして調製された各実験例18〜24の触媒担体用炭素材料について、BET比表面積S
BET、水銀ポロシメトリ法における水銀吸収量の増加分ΔV
Hg:4.3-4.8、窒素ガス吸着量V
N:0.4-0.8、ラマン分光スペクトルの1580cm
-1のG-バンドピーク半値全幅ΔG、及び枝径を測定した。
結果を表2に示す。
【0053】
≪実験例25〜31≫
また、市販の炭素材料についても実験例25〜31として検討した。
多孔質炭素材料としては、樹状構造を持ち細孔も発達し比表面積が大きい多孔質炭素材料A(ライオン社製ケッチェンブラックEC300)(実験例25)及び多孔質炭素材料B(ライオン社製ケッチェンブラックEC600JD)(実験例26、27、28)と、樹状構造を持たない典型的な多孔質炭素材料として多孔質炭素材料C(東洋炭素社製CNOVEL-MH)(実験例29)と、細孔構造を持たない樹状構造の発達した炭素材料として炭素材料D(デンカ社製アセチレンブラックAB)(実験例30)及び炭素材料E(東海カーボン社製導電グレード#4300)(実験例31)とを使用した。なお、多孔質炭素材料Bは、第3の熱処理温度を、1400℃(多孔質炭素材料B−1)、1800℃(多孔質炭素材料B−2)、及び2000℃(多孔質炭素材料B−3)とした3種類を準備した。
【0054】
これら各実験例25〜31の触媒担体用炭素材料については、BET比表面積S
BET、水銀ポロシメトリ法における水銀吸収量の増加分ΔV
Hg:4.3-4.8、窒素ガス吸着量V
N:0.4-0.8、及びラマン分光スペクトルの1580cm
-1のG-バンドピーク半値全幅ΔGを測定した。
結果を表2に示す。
【0055】
ここで、上記の実験例21の触媒担体用炭素材料と、実験例25(多孔質炭素材料A)、実験例27(多孔質炭素材料B−2)、実験例30、及び31(炭素材料D及びE)の各炭素材料とについて、上記の水銀ポロシメトリ法において測定された水銀圧力P
Hg(単位:kPa)と水銀吸収量V
Hgとの関係を示すP
Hg−V
Hgグラフ図を
図1に示す。
図1に示すグラフにおいて、横軸は、対数スケール(常用対数)で記載している。
なお、
図1中では、実験例21において、水銀圧力PHgの常用対数LogP
Hgが4.3から4.8に増加した際に測定される水銀ポロシメトリ法における水銀吸収量V
Hgの増加分ΔV
Hg:4.3-4.8を例示している。
【0056】
≪触媒の調製、触媒層の作製、MEAの作製、燃料電池の組立、及び電池性能の評価≫
次に、以上のようにして調製され、また、準備された触媒担体用炭素材料を用い、以下のようにして触媒金属が担持された固体高分子形燃料電池用触媒を調製した。また、得られた触媒を用いて触媒層インク液を調製し、次いで、この触媒層インク液を用いて触媒層を形成した。更に形成された触媒層を用いて膜電極接合体(MEA: Membrane Electrode Assembly)を作製し、この作製されたMEAを燃料電池セルに組み込み、燃料電池測定装置を用いて発電試験を行った。以下、各部材の調製及び発電試験によるセル評価について詳細に説明する。
【0057】
(1) 固体高分子形燃料電池用触媒(白金担持炭素材料)の作製
上記で作製した触媒担体用炭素材料、或いは、市販の炭素材料を、蒸留水中に分散させた。この分散液にホルムアルデヒドを加え、40℃に設定したウォーターバスにセットし、分散液の温度がバスと同じ40℃になってから、撹拌下に、この分散液中にジニトロジアミンPt錯体硝酸水溶液をゆっくりと注ぎ入れた。その後、約2時間撹拌を続けた後、濾過し、得られた固形物の洗浄を行った。このようにして得られた固形物を90℃で真空乾燥した後、乳鉢で粉砕した。次いで、水素を5体積%含むアルゴン雰囲気中200℃で1時間熱処理をして白金触媒粒子担持炭素材料を作製した。
なお、この白金担持炭素材料の白金担持量については、触媒担体用炭素材料と白金粒子の合計質量に対して40質量%となるように調整し、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP-AES: Inductively Coupled Plasma - Atomic Emission Spectrometry)により測定して確認した。
【0058】
(2) 触媒層の調製
以上のようにして調製された白金担持炭素材料(Pt触媒)を用いた。また、電解質樹脂としてDupont社製ナフィオン(登録商標:Nafion;パースルホン酸系イオン交換樹脂)を用いた。Ar雰囲気下でこれらPt触媒とナフィオンとを白金触媒粒子担持炭素材料の質量に対してナフィオン固形分の質量が1.0倍、非多孔質炭素に対しては0.5倍の割合で配合した。軽く撹拌した後、超音波でPt触媒を解砕した。更にエタノールを加えてPt触媒と電解質樹脂とを合わせた合計の固形分濃度が1.0質量%となるように調整し、Pt触媒と電解質樹脂とが混合した触媒層インク液を調製した。
【0059】
このようにして調製された固形分濃度1.0質量%の各触媒層インク液に、更にエタノールを加え、白金濃度が0.5質量%のスプレー塗布用触媒層インク液を作製した。白金の触媒層単位面積当たりの質量(以下、「白金目付量」という。)が0.2mg/cm
2となるようにスプレー条件を調節し、上記スプレー塗布用触媒層インクを、テフロン(登録商標)シート上にスプレーした。その後、アルゴン中120℃で60分間の乾燥処理を行い、触媒層を作製した。
【0060】
(3) MEAの作製
以上のようにして作製した触媒層を用い、以下の方法でMEA(膜電極複合体)を作製した。
ナフィオン膜(Dupont社製NR211)から、一辺6cmの正方形状の電解質膜を切り出した。また、テフロン(登録商標)シート上に塗布された、アノード及びカソードの各触媒層については、それぞれカッターナイフで一辺2.5cmの正方形状に切り出した。
このようにして切り出されたアノード及びカソードの各触媒層の間に、各触媒層が電解質膜の中心部を挟んだ。そして、それぞれ接すると共に、互いにずれが無いように、この電解質膜を挟み込み、120℃、100kg/cm
2で10分間プレスした。次いで、室温まで冷却した後、アノード及びカソードの各触媒層から、テフロン(登録商標)シートのみを注意深く剥ぎ取り、アノード及びカソードの各触媒層が電解質膜に定着した、触媒層−電解質膜接合体を調製した。
【0061】
次に、ガス拡散層として、カーボンペーパー(SGLカーボン社製35BC)から一辺2.5cmの大きさで一対の正方形状カーボンペーパーを切り出した。これらのカーボンペーパーの間に、アノード及びカソードの各触媒層が一致してずれが無いように、上記触媒層−電解質膜接合体を挟み、120℃、50kg/cm
2で10分間プレスしてMEAを作製した。
なお、作製された各MEAにおける触媒金属成分、炭素材料、及び電解質材料の各成分の目付量については、プレス前の触媒層付テフロン(登録商標)シートの質量とプレス後に剥がしたテフロン(登録商標)シートの質量との差から、ナフィオン膜(電解質膜)に定着させた触媒層の質量を求め、触媒層の組成の質量比より算出した。
【0062】
(4) 燃料電池の性能評価
各実験例で調製され、また、準備された触媒担体用炭素材料を用いて作製したMEAについて、それぞれセルに組み込み、燃料電池測定装置にセットして、次の手順で燃料電池の性能評価を行った。
反応ガスについては、カソード側に空気を、また、アノード側に純水素を、それぞれ利用率が40%と70%となるように、セル下流に設けられた背圧弁で圧力調整し、背圧0.10MPaで供給した。また、セル温度は80℃に設定し、供給する反応ガスについては、カソード及びアノード共に、加湿器中で80℃に保温された蒸留水でバブリングを行い、低加湿状態での発電評価を行った。
【0063】
このような設定のもとに、セルに反応ガスを供給した条件下で、負荷を徐々に増やし、電流密度100mA/cm
2及び1000mA/cm
2で2時間保持後のセル端子間電圧をそれぞれ各電流時の出力電圧として記録し、燃料電池の発電特性についてその性能を評価した。得られた燃料電池の発電特性の性能について、各電流密度での出力電圧により、下記の4水準のランクA、B、C、及びDに分類した。100mA/cm
2及び1000mA/cm
2のランクのうち、電流密度100mA/cm
2のときは、Bを合格ラインの下限とし、電流密度1000mA/cm
2のときは、Cを合格ラインの下限とした。結果を表2に示す。
【0064】
〔ランクの分類法〕
−100mA/cm
2における出力電圧−
A:0.86V以上であるもの。
B:0.85V以上、0.86未満であるもの。
C:0.84V以上、0.85未満であるもの。
D:Cに満たないもの。
−1000mA/cm
2における出力電圧−
A:0.65V以上であるもの
B:0.62V以上、0.65未満であるもの。
C:0.60V以上、0.62未満であるもの。
D:Cに満たないもの。
【0065】
引き続いて、耐久性評価のために、“セル端子間電圧を0.6Vにして4秒間保持し、次いでセル端子間電圧を1.2Vに上昇させて4秒間保持し、その後にセル端子間電圧を元の0.6Vに戻す”という操作を1回のサイクル操作とし、このサイクル操作を300回繰り返す耐久試験を実施した。
この耐久試験の後に、耐久試験前の初期性能の評価試験の場合と同様に電池性能(耐久試験後の1000mA/cm
2における出力電圧)を測定した。
この耐久試験後の出力電圧(V)を耐久試験前の出力電圧から差し引いて出力電圧の低下幅ΔVを求め、この低下幅ΔVを耐久前試験前の出力電圧で除して出力電圧低下率を算出し、算出された出力電圧低下率により、合格ランクのA:10%未満、及びB:10%以上15%未満と、不合格ランクのC:15%以上の基準で評価した。結果を表に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
日本国特許出願2017−070830の開示はその全体が参照により本明細書に取り込まれる。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願、および技術規格は、個々の文献、特許出願、および技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。