特許第6803357号(P6803357)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6803357
(24)【登録日】2020年12月2日
(45)【発行日】2020年12月23日
(54)【発明の名称】受信装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/435 20110101AFI20201214BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20201214BHJP
   H04H 20/93 20080101ALI20201214BHJP
   H04H 60/13 20080101ALI20201214BHJP
【FI】
   H04N21/435
   H04N21/436
   H04H20/93
   H04H60/13
【請求項の数】4
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2018-152663(P2018-152663)
(22)【出願日】2018年8月14日
(65)【公開番号】特開2019-68409(P2019-68409A)
(43)【公開日】2019年4月25日
【審査請求日】2020年7月29日
(31)【優先権主張番号】特願2017-194604(P2017-194604)
(32)【優先日】2017年10月4日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100171446
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 尚幸
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 裕幸
(74)【代理人】
【識別番号】100171930
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 郁一郎
(72)【発明者】
【氏名】小川 展夢
(72)【発明者】
【氏名】池尾 誠哉
(72)【発明者】
【氏名】大亦 寿之
(72)【発明者】
【氏名】藤沢 寛
【審査官】 川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−146478(JP,A)
【文献】 特開2015−139149(JP,A)
【文献】 特開2017−153107(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/001026(WO,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2016−0051794(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04H 20/00 − 20/95
H04H 60/00 − 60/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送信号を受信する機能を有し、外部の端末装置からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する受信機機能部と、
前記受信機機能部からの前記アプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、前記アプリケーション情報テーブルを放送外から取得するアプリケーション情報テーブル管理機能部と、
前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行機能部と、
を具備することを特徴とする受信装置。
【請求項2】
放送信号を受信する機能を有し、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令または放送外からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する受信機機能部と、
前記受信機機能部からの前記アプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、前記アプリケーション情報テーブルを放送外から取得するアプリケーション情報テーブル管理機能部と、
前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行機能部と、
前記放送信号および前記放送外の両方からそれぞれ前記アプリケーション起動命令を受信したときどのアプリケーション起動命令を優先させるかを判定する優先判定機能部と、
を具備する受信装置であって、
前記優先判定機能部は、前記受信装置の内部に設定された判定情報に基づいて、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と前記放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する、
ことを特徴とする受信装置。
【請求項3】
放送信号を受信する機能を有し、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令または放送外からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する受信機機能部と、
前記受信機機能部からの前記アプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、前記アプリケーション情報テーブルを放送外から取得するアプリケーション情報テーブル管理機能部と、
前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行機能部と、
前記放送信号および前記放送外の両方からそれぞれ前記アプリケーション起動命令を受信したときどのアプリケーション起動命令を優先させるかを判定する優先判定機能部と、
を具備し、
前記優先判定機能部は、予め定められた通りに固定的に、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と前記放送外からのアプリケーション起動命令とのいずれかを優先させる、
ことを特徴とする受信装置。
【請求項4】
コンピュータを、
請求項1からまでのいずれか一項に記載の受信装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
放送と通信とを連携させて実現するサービス(「放送通信連携サービス」と呼称)のための研究開発が近年盛んである。「ハイブリッドキャスト」(hybridcast)は、放送通信連携サービスの代表例の一つである。ハイブリッドキャストのサービスは2013年より開始され、HTML5で記述されたアプリケーション(以下、「アプリ」と呼称)によるサービスが複数の放送局より提供されている。ハイブリッドキャストでは、テレビ(受信装置)と連携端末装置(スマートフォンやタブレット端末)が連携する機能を利用することが可能である。具体的には、テレビで実行されるHTML5アプリ(以下、「ハイブリッドキャストアプリ」と呼称)と、連携端末装置にインストールしたコンパニオンアプリ上で動作するウェブアプリ(以下、単に「ウェブアプリ」と呼称)との間でテキストメッセージを相互に送受信することができる。
【0003】
ハイブリッドキャストアプリの特定及び制御のためには、アプリケーション情報テーブル(Application Information Table:AIT)が使用される。AITは、放送波に多重されて受信装置に送信される。受信装置は、放送波から抽出したAITを参照することで、ハイブリッドキャストアプリの取得先URL等、アプリに関する様々な情報を入手することができる。このように、AITを使用してハイブリッドキャストアプリを起動し制御することが可能となる。
【0004】
非特許文献1には、放送通信連携システムにおける、テレビ(受信装置)と連携端末装置との連携についての説明が記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】「IPTV規定 放送通信連携システム仕様 IPTVFJ STD-0010 2.1版」,「第12章 端末連携」一般社団法人IPTVフォーラム,2016年3月7日,pp.53−81
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上で説明したように、従来技術では、放送通信連携システムにおいて、テレビと連携端末装置とが連携して動作することが可能である。しかしながら、従来の技術では、放送波以外のリソースからAITを取得したり、または放送波以外のリソースからAITの取得を指示したりすることができない。また、受信装置が放送波からAITを取得したり、放送波からの指示によりAITを取得したりしなければ、ハイブリッドキャストアプリを起動することができない。また、受信装置と連携している連携端末装置の操作を起点としてハイブリッドキャストアプリを起動することができないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の事情を考慮して為されたものであり、連携端末装置の操作を起点として放送通信連携システムのアプリを起動することのできる受信装置およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]上記の課題を解決するため、本発明の一態様による受信装置は、放送信号を受信する機能を有し、外部の端末装置からのアプリケーション起動要求を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する受信機機能部と、前記受信機機能部からの前記アプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、前記アプリケーション情報テーブルを放送外から取得するアプリケーション情報テーブル管理機能部と、前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行機能部と、を具備することを特徴とする。
【0009】
[2]また、本発明の一態様は、上記の受信装置において、前記受信機機能部は、前記放送信号の選局状態の情報を取得し、前記アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する際には、前記選局状態の情報に対応する前記アプリケーション情報テーブルを要求するものであり、前記アプリケーション情報テーブル管理機能部は、前記受信機機能部から与えられる前記選局状態の情報に対応するアプリケーション情報テーブルを取得する、ことを特徴とする。
【0010】
[3]また、本発明の一態様は、上記の受信装置において、複数のアプリケーション情報テーブルのうちのどのアプリケーション情報テーブルを優先させるかを判定する優先アプリケーション情報テーブル判定機能部、をさらに具備し、前記アプリケーション情報テーブル管理機能部は、放送外から前記アプリケーション情報テーブルを、第1アプリケーション情報テーブルとして取得するものであり、前記受信機機能部は、前記放送信号に多重された第2アプリケーション情報テーブルを取得する機能を有しており、前記優先アプリケーション情報テーブル判定機能部は、前記受信装置の内部に設定された判定情報に基づいて、前記第1アプリケーション情報テーブルと前記第2アプリケーション情報テーブルとのどちらを優先させるかを判定する、ことを特徴とする。
【0011】
[4]また、本発明の一態様は、上記の受信装置において、複数のアプリケーション情報テーブルのうちのどのアプリケーション情報テーブルを優先させるかを判定する優先アプリケーション情報テーブル判定機能部、をさらに具備し、前記アプリケーション情報テーブル管理機能部は、放送外から前記アプリケーション情報テーブルを、第1アプリケーション情報テーブルとして取得するものであり、前記受信機機能部は、前記放送信号に多重された第2アプリケーション情報テーブルを取得する機能を有しており、前記優先アプリケーション情報テーブル判定機能部は、前記受信機機能部が受信した前記放送信号から抽出された判定情報に基づいて、前記第1アプリケーション情報テーブルと前記第2アプリケーション情報テーブルとのどちらを優先させるかを判定する、ことを特徴とする。
【0012】
[5]また、本発明の一態様は、コンピュータを、[1]から[4]までのいずれか一項に記載の受信装置として機能させるためのプログラムである。
【0013】
[A1]また、本発明の一態様は、放送信号を受信する機能を有し、外部の端末装置からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する受信機機能部と、前記受信機機能部からの前記アプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、前記アプリケーション情報テーブルを放送外から取得するアプリケーション情報テーブル管理機能部と、前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行機能部と、を具備することを特徴とする受信装置である。
【0014】
[A2]また、本発明の一態様は、放送信号を受信する機能を有し、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令または放送外からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する受信機機能部と、前記受信機機能部からの前記アプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、前記アプリケーション情報テーブルを放送外から取得するアプリケーション情報テーブル管理機能部と、前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行機能部と、前記放送信号および前記放送外の両方からそれぞれ前記アプリケーション起動命令を受信したときどのアプリケーション起動命令を優先させるかを判定する優先判定機能部と、を具備する受信装置であって、前記優先判定機能部は、前記受信装置の内部に設定された判定情報に基づいて、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と前記放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する、ことを特徴とする受信装置である。
【0015】
[A3]また、本発明の一態様は、放送信号を受信する機能を有し、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令または放送外からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する受信機機能部と、前記受信機機能部からの前記アプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、前記アプリケーション情報テーブルを放送外から取得するアプリケーション情報テーブル管理機能部と、前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行機能部と、前記放送信号および前記放送外の両方からそれぞれ前記アプリケーション起動命令を受信したときどのアプリケーション起動命令を優先させるかを判定する優先判定機能部と、を具備し、前記優先判定機能部は、予め定められた通りに固定的に、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と前記放送外からのアプリケーション起動命令とのいずれかを優先させる、ことを特徴とする受信装置である。
【0016】
[A4]また、本発明の一態様は、上記の受信装置において、前記優先判定機能部は、前記放送外からのアプリケーション起動命令に基づいて実行された前記アプリケーションが終了した際には再度、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と前記放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する、ことを特徴とする。
【0017】
[A5]また、本発明の一態様は、コンピュータを、[A1]から[A4]までのいずれか一項に記載の受信装置として機能させるためのプログラムである。
【0018】
[B1]また、本発明の一態様は、放送信号を受信する機能を有し、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令または放送外からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する受信機機能部と、前記受信機機能部からの前記アプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、前記アプリケーション情報テーブルを放送外から取得するアプリケーション情報テーブル管理機能部と、前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御するアプリケーション実行機能部と、前記放送信号および前記放送外の両方からそれぞれ前記アプリケーション起動命令を受信したときどのアプリケーション起動命令を優先させるかを判定する優先判定機能部と、を具備する受信装置であって、前記優先判定機能部は、前記受信機機能部が受信した前記放送信号から抽出された判定情報に基づいて、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と前記放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する、ことを特徴とする受信装置である。
【0019】
[B2]また、本発明の一態様は、上記の受信装置において、前記優先判定機能部は、前記放送外からのアプリケーション起動命令に基づいて実行された前記アプリケーションが終了した際には再度、前記放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と前記放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する、ことを特徴とする。
【0020】
[B3]また、本発明の一態様は、コンピュータを、[B1]または[B2]に記載の受信装置として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、外部の端末装置を起点として、受信装置側で、放送通信連携サービスのアプリケーションを起動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施形態による放送通信連携システム全体の構成例を示す概略図である。
図2】同実施形態による受信装置と連携端末装置のそれぞれの機能構成を示す概略図である。
図3】同実施形態による受信装置と連携端末装置とが連携を完了するまでの手順におけるユーザインタフェースを示す概略図である。
図4】同実施形態によるCH(チャンネル)−放送局リストのデータ構造およびデータ例を示す概略図である。
図5】同実施形態によるAIT URLリストのデータ構造およびデータ例を示す概略図である。
図6】同実施形態による放送通信連携システムを構成する装置間あるいは機能部間でのやりとりを含む動作シーケンスを示す、第1のシーケンス図のである。
図7】同実施形態による放送通信連携システムを構成する装置間あるいは機能部間でのやりとりを含む動作シーケンスを示す、第2のシーケンス図のである。
図8】同実施形態による放送通信連携システムを構成する装置間あるいは機能部間でのやりとりを含む動作シーケンスを示す、第3のシーケンス図のである。
図9】同実施形態による放送通信連携システムを構成する装置間あるいは機能部間でのやりとりを含む動作シーケンスを示す、第4のシーケンス図のである。
図10】同実施形態による放送通信連携システムを構成する装置間あるいは機能部間でのやりとりを含む動作シーケンスを示す、第5のシーケンス図のである。
図11】同実施形態による放送通信連携システムを構成する装置間あるいは機能部間でのやりとりを含む動作シーケンスを示す、第6のシーケンス図のである。
図12】同実施形態による放送通信連携システムを構成する装置間あるいは機能部間でのやりとりを含む動作シーケンスを示す、第7のシーケンス図のである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、同実施形態による放送通信連携システム全体の構成例を示す概略図である。図示するように、放送通信連携システム1は、受信装置2と、連携端末装置3と、放送送出装置5と、サービスサーバ装置群6と、インターネット100とを含んで構成される。放送送出装置5とサービスサーバ装置群6とは、放送通信連携システムによるコンテンツを送信する側の装置である。受信装置2と連携端末装置3とは、コンテンツを受信する側の装置である。放送送出装置5は、放送事業者が保有し運用する装置である。サービスサーバ装置群6は、複数のサーバ装置を含むものであり、放送事業者またはその関連事業者が保有し運用する装置である。受信装置2と連携端末装置3とは、例えば、家庭内あるいはオフィス内などに存在する装置である。例えば、家庭内に、1台または複数台の受信装置2と、1台または複数台の連携端末装置とが存在する。この図においては受信装置2と連携端末装置3とを1台ずつ示しているが、実際には、放送通信連携システム1は多数の受信装置2と多数の連携端末装置3を含む。各装置等の機能概略については後で説明する。
【0024】
なお、放送通信連携サービスの形態は複数存在するが、本実施形態では、ハイブリッドキャスト技術仕様に基づき、デジタル放送サービスとインターネットサービスが、ハイブリッドキャスト対応テレビにおいて連携動作することを想定する。なお、ハイブリッド技術仕様は、下記文献に定められている。
文献[IPTV規定 放送通信連携システム仕様 IPTVFJ STD-0010 2.1版,一般社団法人IPTVフォーラム,2016年3月7日]
文献[IPTV規定 HTML5ブラウザ仕様 IPTVFJ STD-0011 2.2版,一般社団法人IPTVフォーラム,2016年3月7日]
【0025】
受信装置2(ハイブリッドキャスト対応のテレビ)が、放送または通信(インターネット等)で配信されるアプリを受信し、そのアプリを実行することで、インターネット上のコンテンツを取得できるようになる。これにより、ユーザが、放送通信連携サービスを利用できるようになる。さらに、ハイブリッドキャスト技術仕様に則り、受信装置2および連携端末装置3にインストールされたコンパニオンアプリが、相互に連携動作する。
【0026】
インターネット100は、受信装置2や連携端末装置3がサービスサーバ装置群6と通信することを可能にする通信回線である。インターネット100では、例えば、インターネットプロトコル(IP)を用いた通信が行われる。
【0027】
受信装置2は、放送信号(放送波)を受信し、映像と音声などから成る放送コンテンツをユーザ(視聴者)に提示する。受信装置2は、テレビ受像機として機能する。つまり、受信装置2は、放送コンテンツに含まれる映像を画面に表示するとともに、放送コンテンツに含まれる音声をスピーカー等から出力する。また、受信装置2は、放送通信連携サービスに関する機能を有しており、そのために、インターネット100を介してサービスサーバ装置群6に含まれる装置との間で通信を行う。また、受信装置2は、連携端末装置3と連携動作を行う。そのために、受信装置2は、無線LANなどの近距離の通信手段を介して、連携端末装置3との間で通信を行う。
【0028】
連携端末装置3は、例えば、スマートフォン(スマホ)や、ウェアラブル端末や、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ(PC)等の情報機器である。連携端末装置3は、インターネット100を介して、サービスサーバ装置群6に含まれる装置との間で通信を行う。また、連携端末装置3は、無線LANなどの近距離通信手段を介して、受信装置2との間で通信を行う。これにより、連携端末装置3は、受信装置2との連携動作を行う。
【0029】
放送送出装置5は、放送信号を送出する。放送信号は、電波として伝送されたり、ケーブルテレビの信号として伝送されたりする。
【0030】
サービスサーバ装置群6は、放送通信連携サービスに関してサーバとしての機能を果たす各装置を含む。サービスサーバ装置群6は、AIT URLリストサーバ装置61と、AITサーバ装置62と、ハイブリッドキャストアプリケーションサーバ装置63と、ウェブアプリケーションサーバ装置64を少なくとも含む。ここに挙げた各サーバ装置の機能は、次の通りである。なお、ウェブアプリケーションサーバ装置64を、「ウェブアプリサーバ装置」とも呼ぶ。
【0031】
AIT URLリストサーバ装置61は、AIT URLリストを提供するサーバ装置である。AIT URLリストとは、放送局(あるいは、チャンネルや番組)と、その放送局等に対応するAITの所在を示すURLとの対応関係を保持するリストのデータである。AIT URLリストサーバ装置61は、内部に、磁気ハードディスク装置や半導体メモリ等の記憶手段を備えており、そういった記憶手段にAIT URLリストを保持している。なお、AITは「Application Information Table(アプリケーション情報テーブル)の略である。また、URLは「Uniform Resource Locator(統一資源位置指定子)」の略である。AIT URLリストの詳細については、別の図を参照して、さらに後で説明する。
【0032】
AITサーバ装置62は、上記のAITを提供するサーバ装置である。AITサーバ装置62は、記憶手段にAITを保持しており、クライアントからの要求に応じて、AITを返送する。AIT URLリストサーバ装置61が提供するURLは、このAITサーバ装置62内の資源位置を指し示すものであってよい。
【0033】
ハイブリッドキャストアプリケーションサーバ装置63は、ハイブリッドキャストアプリケーションのコードを提供するサーバ装置である。ハイブリッドキャストアプリケーションサーバ装置63は、内部の記憶手段にハイブリッドキャストアプリケーションを蓄えており、クライアントからの要求に応じて、ハイブリッドキャストアプリケーションを返送する。ハイブリッドキャストアプリケーションサーバ装置63内におけるアプリケーションの資源位置は、例えば、AIT内に含まれるURLによって指し示される。
【0034】
ウェブアプリケーションサーバ装置64は、ウェブアプリケーションのコードを提供するサーバ装置である。
【0035】
図2は、受信装置2と連携端末装置3のそれぞれの機能構成を示す概略図である。図示するように、この図では、機能の階層を示している。以下において、まず受信装置2の機能構成から説明し、その後に連携端末装置3の機能構成を説明する。
【0036】
図示するように、受信装置2は、コンピュータを用いて実現され、ハードウェア21と、オペレーティングシステム22と、レジデント機能部23と、HTML5アプリ実行機能部24との4層の機能を含んで構成される。なお、HTMLは、「Hyper Text Markup Language」の略である。
【0037】
HTML5アプリ実行機能部24は、HTML5で記述されたアプリを実行させる機能を有するブラウザである。つまり、HTML5アプリ実行機能部24は、HTML5で記述されたハイブリッドキャストアプリを実行させることができる。HTML5アプリ実行機能部24は、AITに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御する。以後、HTML5アプリ実行機能部を、「ハイブリッドキャストブラウザ」、「HCブラウザ」、「アプリケーション実行機能部」と呼称する場合がある。また、ハイブリッドキャストアプリを「HCアプリ」と呼称する場合がある。
【0038】
レジデント機能部23は、放送を受信するための受信機機能や、連携端末装置3と連携するための連携機能を、ハイブリッドキャストブラウザ24で実行されるアプリに提供する。具体的には、レジデント機能部23は、ハイブリッドキャスト技術仕様として定められるAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を通して、アプリにそれらの機能を提供する。
【0039】
なお、ハイブリッドキャストブラウザ24やレジデント機能部23の機能は、プログラムで実現してもよい。
オペレーティングシステム22は、コンピュータが有する各種資源(ハードウェア資源、ソフトウェア資源)を管理するとともに、それらの資源を上位層の機能に適切に配分して、受信装置全体の機能が正しく協調するよう制御する。
ハードウェア21は、CPUや、記憶部(半導体メモリ、磁気ハードディスク装置等)や、入出力装置等を含み、受信装置2が有する機能を物理的に実行可能とする。
【0040】
ここで、レジデント機能部23について、さらに詳しく説明する。
レジデント機能部23は、AIT管理機能部231(アプリケーション情報テーブル管理機能部)と、受信機機能部232と、端末連携機能部233とを含んで構成される。
【0041】
AIT管理機能部231は、ハイブリッドキャストにおいてアプリケーションを制御するための情報であるAIT(アプリケーション情報テーブル,Application Information Table)を取得し、管理する。
AIT管理機能部231は、受信機機能部232からのAITの取得要求に応じて、AITを放送外から取得する。また、AIT管理機能部231は、受信機機能部232から与えられる選局状態の情報に対応するAITを取得する。
放送外から取得されるAITを、第1AIT(第1アプリケーション情報テーブル)と呼ぶ場合がある。また、放送信号から取得されるAITを、第2AIT(第2アプリケーション情報テーブル)と呼ぶ場合がある。
【0042】
AIT管理機能部231は、内部に、優先AIT判定機能部2311(優先アプリケーション情報テーブル判定機能部)を含む。優先AIT判定機能部2311は、競合する複数のAITが存在する場合に、どのAITを優先的に用いてアプリの制御を行うべきであるかを判定するものである。競合する複数のAITとは、例えば、1つのアプリについて、内容の異なる2種類のAITが放送側と通信側(放送外)との両方からそれぞれ取得された場合などに生じる状況である。
優先AIT判定機能部2311は、受信装置2の内部(例えば、優先AIT判定機能部2311の内部)に設定された判定フラグ(判定情報)に基づいて、第1AITと第2AITとのどちらを優先させるかを判定する。あるいは、優先AIT判定機能部2311は、放送信号から抽出された判定フラグ(判定情報)に基づいて、第1AITと第2AITとのどちらを優先させるかを判定する。
【0043】
受信機機能部232は、放送信号を受信し、放送信号から取り出される情報を、ハイブリッドキャストブラウザ24上で実行されるアプリに提供する機能を有する。また、受信機機能部232は、レジデント機能部23上に実装されるアプリケーションを制御する機能を含む。
また、受信機機能部232は、外部の端末装置(連携端末装置3)からのアプリケーション起動要求を受信すると、AIT管理機能部231にAITを取得するよう要求する。
また、受信機機能部232は、放送信号の選局状態の情報を取得し、AITを取得するよう要求する際には、選局状態の情報(選局されているチャンネル番号や放送局を特定する情報)に対応するAITを要求するものである。
【0044】
端末連携機能部233は、連携端末装置3との連携動作を制御する機能を有する。端末連携機能部233は、内部に、DIALサーバ機能部2331と、WebSocketサーバ機能部2332とを含む。
DIALサーバ機能部2331は、DIAL(Discovery and Launch)による通信のサーバとしての機能を有する。例えば、連携端末装置3側と、DIALサーバ機能部2331との間で通信を行うことが可能である。
WebSocketサーバ機能部2332は、WebSocketによる通信のサーバとしての機能を有する。WebSocketサーバ機能部2332は、受信装置2や連携端末装置3の内部の各機能部との間でセッションを構築し、そのセッションを通して通信を行うことができる。
【0045】
一方、連携端末装置3もまた、コンピュータを用いて実現される。連携端末装置3は、ハードウェア31と、オペレーティングシステム32と、ネイティブアプリ実行機能部33との3層の機能を含んで構成される。
【0046】
ネイティブアプリ実行機能部33は、オペレーティングシステム32の制御下でアプリを実行させるものである。ネイティブアプリ実行機能部33で実行されるアプリの1つが、コンパニオンアプリ331である。
本実施形態における、受信装置2と連携端末装置3との間の連携動作は、受信装置2のハイブリッドキャストブラウザ24で動作するハイブリッドキャストアプリと、連携端末装置3内のコンパニオンアプリ331の内部で動作するウェブ(web)アプリの間で実現される。
つまり、受信装置2側のハイブリッドキャストアプリと、連携端末装置3側のウェブアプリとは、ハイブリッドキャスト仕様として規定されるAPIを用いて、相互にテキストメッセージの送受信を行う。そのテキストメッセージの内容に基づいて、受信装置2側のハイブリッドキャストアプリと連携端末装置3側のウェブアプリとは連携動作する。
【0047】
連携端末装置3側のオペレーティングシステム32およびハードウェア31は、それぞれ、受信装置2側において説明したオペレーティングシステム22およびハードウェア21と同様の機能を有するものである。なお、連携端末装置3側で用いられるオペレーティングシステムの例は、iOSやAndroid等である。
【0048】
以上説明したように、本実施形態では、受信装置2上にWebSocketサーバ機能部2332を設けている。ただし、代わりに、連携端末装置3上にWebSocketサーバの機能を置くようにしてもよい。
【0049】
次に、ユーザインタフェースについて説明する。
図3は、受信装置2と連携端末装置3とが連携を完了するまでのユーザインタフェースを示す概略図である。具体的には、同図は、両装置が連携を完了するまでの一連の手続における、ユーザの操作と、受信装置2の画面遷移と、連携端末装置3の画面遷移を示す。
図示する手順の前提として、受信装置2には既に電源が入っており、受信装置2においてハイブリッドキャストアプリは未だ起動しておらず、連携端末装置3側のコンパニオンアプリ331は既に起動している状態である。その状態から、受信装置2と連携端末装置3の連携が完了するまでのユーザの操作、および各装置の画面遷移を、次の(a)から(f)の6つのステップに分けて説明する。即ち、(a)受信装置の探索,(b)受信装置の選択、(c)ペアリング、(d)選局切り替え、(e)ハイブリッドキャストアプリの起動、(f)ウェブアプリの取得の6ステップである。
【0050】
(a)受信装置の探索: 連携端末装置3側のコンパニオンアプリ331は何らかのきっかけに基づき、ネットワーク(連携端末装置3と受信装置2との間の通信を可能とする無線LAN等)内で、受信装置2の探索を開始する。そのきっかけとは、例えば、ユーザがウェブアプリ上に実装された「機器探索」ボタンを押下することである。連携端末装置3による探索を検知すると、受信装置2は、受信装置2の機器情報およびAPI情報を返す。これにより連携端末装置3側のコンパニオンアプリ331は、ネットワーク内に存在する受信装置2の機器情報およびAPI情報のリストを取得する。
【0051】
(b)受信装置の選択: 連携端末装置3側のコンパニオンアプリ331は、得られた機器情報およびAPI情報リストの中から1台の受信装置2を選択する。1台の受信装置2を選択するためには、例えば、連携端末装置3の画面上に機器一覧リストを表示し、ユーザがそのリストの中から1つを選んで押下する方法がある。
【0052】
(c)ペアリング: 連携端末装置3側のコンパニオンアプリ331は、選択された受信装置2に対してペアリング要求を行う。なお、ここでは、ペアリングの要求元を認証するための処理を行う。認証の方法として、例えば、受信装置2の画面上にランダムなPIN(Personal Identification Number)コードを表示し、ユーザが連携端末装置3側のウェブアプリ上でそのコードを入力して、両方のコードを照合する方法などがある。
【0053】
(d)選局切り替え: 上記のペアリングが成功したら、連携端末装置3から受信装置2の選局を行うことが可能となる。つまり、受信装置2が受信する放送局を、連携端末装置3側から選択することが可能となる。選局切り替えのきっかけとしては、例えば、ユーザがウェブアプリ上に実装された「選局」ボタンを押下する方法がある。
(e)ハイブリッドキャストアプリの起動: 上記の選局が為されると、続いて、ハイブリッドキャストアプリが起動する。
(f)ウェブアプリの取得: 上記のハイブリッドキャストアプリの起動に続いて、受信装置2側で選局されている番組(放送局)に対応したウェブアプリが起動する。
【0054】
次に、本実施形態における受信装置2が扱う主要なデータについて説明する。
図4は、CH−放送局リストのデータ構造およびデータ例を示す概略図である。CH−放送局リストは、一例として、表形式のデータとして構成される。CH−放送局リストは、リモコンキーID(チャンネルの番号)と、放送局とを対応付けるデータである。受信装置2と連携する連携端末装置3から、受信装置2の選局状態(受信するチャンネル)を変更することは、リモコンキーIDを指定することで実行可能である。しかしながら、リモコンキーIDと放送局との対応関係は、値域に依存する。例えば、リモコンキーIDの1番は、関東甲信越地域ではNHK総合テレビに対応するが、北海道地域では他の放送局(民放)に対応する。そこで、連携端末装置3から任意の選局を行うために、地域に依存したCH−放送局リストを参照可能とする。このようにCH−放送局リストが適宜与えられることにより、連携端末装置3等は、リモコンキーIDと選局される放送局との関係を把握できる。
例えば、受信装置2の受信機機能部232が、連携端末装置3のコンパニオンアプリ331を経由してウェブアプリにCH−放送局リストを渡せるようにする。
【0055】
図4に示す例では、リモコンキーIDの1番が、「NHK総合」に対応している。また、リモコンキーIDの2番が、「NHK Eテレ」に対応している。また、リモコンキーIDの3番は、放送局に対応していない。リモコンキーIDの4番以後は、それぞれ、他の放送局に対応している。
【0056】
図5は、AIT URLリストのデータ構造およびデータ例を示す概略図である。AIT URLリストは、一例として、表形式のデータとして構成される。AIT URLリストは、放送局と、その放送局用のアプリのAITの所在を表すURLとを対応付けるデータである。つまり、放送局が特定されれば、このAIT URLリストを参照することにより、AITの所在を示すURLを得ることができる。そして、目的とするAITのURLを取得できれば、そのAITにアクセスすることが可能である。本実施形態では、受信装置2内のAIT管理機能部231からアクセス可能な場所に、このAIT URLリストを記憶させるようにする。ここで、AIT管理機能部231からアクセス可能な場所は、受信装置2の内部とは限らない。例えば、AIT管理機能部231が、通信ネットワークを介して、受信装置2の外部に記憶されているAIT URLリストを参照するようにしてもよい。後で、AIT URLリストが、AIT管理機能部231の内部に記憶されている場合と、AIT URLリストサーバ装置に記憶されている場合について説明する。
【0057】
図5に示す例では、放送局「NHK総合」に対して、あるURLが対応付けられている。また、放送局「NHK Eテレ」に対して、他のURLが対応付けられている。さらに、他の放送局にもまた、さらに他のURLが対応付けられている。
【0058】
次に、放送通信連携システム1内における動作のシーケンスについて説明する。
図6図7図8図9図10図11図12は、放送通信連携システム1を構成する装置間でのやりとりを含む、動作シーケンスを示すシーケンス図である。以下、これらの図の各々に沿って説明する。
【0059】
図6は、(a)受信装置の探索,(b)受信装置の選択,(c)ペアリングの処理の手順を示すシーケンス図である。
ステップS1からS4までが(a)の受信装置の探索の処理である。
ステップS1において、連携端末装置3上で稼働するコンパニオンプリが、ユーザによるボタン押下等のトリガに基づいて、受信装置2を探索する処理を開始する。
ステップS2において、連携端末装置3上のコンパニオンプリが、DIALプロトコルを用いてネットワーク内の受信装置2を探索する。具体的には、コンパニオンアプリ331は、無線信号により機器探索のメッセージを送出する。受信装置2上のDIALサーバ機能部2331は、その機器探索のメッセージを受信する。
次にステップS3において、DIALサーバ機能部2331は、受信した機器探索のメッセージへの応答として、機器情報およびAPI情報を含んだメッセージを連携端末装置3に返送する。この機器情報とは、例えば、機器(受信装置2)が提供するサービスの名称、機器のIPアドレス、サービスのURLの組である。連携端末装置3のコンパニオンアプリ331は返送されたメッセージを受信する。
なお、連携端末装置3がアクセスする無線ネットワーク内に複数の受信装置2が存在する場合、それら複数の受信装置2がそれぞれ、連携端末装置3へのメッセージを返送する。
次にステップS4において、連携端末装置3のコンパニオンアプリ331は、受信した情報を保存する。その情報とは、サービス名、機器IPアドレス、およびクレデンシャル情報の組である。クレデンシャル情報は、具体的には、受信装置2のサービスを受けるための認証情報である。
【0060】
次のステップS5からS9までが(b)の受信装置の選択、および(c)のペアリングの処理である。
ここで、受信装置2と連携端末装置3との間で、ペアリング認証のための手続きを実行する。ペアリング認証は、ステップS5からS7までに示すように、ペアリングキーの情報を用いて行われる。
ステップS5において、受信装置2の受信機機能部232が、画面にペアリングのために必要なペアリングキーの情報を表示する。ユーザは、表示されたペアリングキーの情報を視認できる。
次にステップS6において、連携端末装置3のコンパニオンアプリ331は、受信装置2およびサービスのリストを画面に表示する。ユーザは、表示された受信装置2およびサービスの中から、ペアリングする相手の受信装置2およびサービスをタッチパネル操作等により選択する。コンパニオンアプリ331は、選択されたサービスに接続するためのペアリングキーの入力をユーザに要求する。そしてコンパニオンアプリ331は、ユーザから入力されるペアリングキーを受け付ける。このペアリングキーはステップS5において受信装置2側で表示され、ユーザによって視認された情報である。
次にステップS7において、連携端末装置3のコンパニオンアプリ331は、ペアリングリクエストを受信装置2に送信する。このペアリングリクエストのメッセージは、連携端末装置3またはそのユーザを識別するためのIDと、クレデンシャル情報とを含む。また、このクレデンシャル情報は、ステップS6において入力されたペアリングキーの情報を含む。
【0061】
次にステップS8において、受信装置2のDIALサーバ機能部2331は、ペアリングリクエストを受け付けると、ペアリングキーの照合を行い、認証する。認証が成功すると、DIALサーバ機能部2331は、連携端末装置3側のコンパニオンアプリ331にクレデンシャルを発行する。つまり、DIALサーバ機能部2331は、クレデンシャル情報を含んだ応答メッセージを連携端末装置3のコンパニオンアプリ331に送信する。
次にステップS9において、連携端末装置3のコンパニオンアプリ331は、受信した新しいクレデンシャル情報を保存する。この新しいクレデンシャル情報は、連携端末装置3から受信装置2上のアプリへの要求を認可するためのものである。クレデンシャルを取得すると、コンパニオンアプリ331はDIALサーバ機能部2331に、利用可能なアプリ一覧表を送るよう要求する。DIALサーバ機能部2331は受信機機能部232から、アプリの名称、URL、アプリの状態(アプリの利用可否等を表す情報)の組のリスト(「アプリリスト」と呼ぶ)を取得し、その組を連携端末装置3側のコンパニオンアプリ331に返す。
【0062】
図7は、(d)選局切り替えの処理の手順を示すシーケンス図である。図6の処理の終了後に、この選局切り替えの処理が行われる。
ステップS10において、ウェブアプリは、コンパニオンアプリ331に、CH−放送局リストを要求する。CH−放送局リストは、図4で説明したように、チャンネルと放送局との対応関係を表すリストのデータである。連携端末装置3は、CH−放送局リストにより、チャンネルと放送局との対応関係を把握する。チャンネルは、選局のために用いるリモコンキーIDである。CH−放送局リストの要求を受けたコンパニオンアプリ331は、アプリリストの中から、リモコンアプリを探す。そして、コンパニオンアプリは、そのリモコンアプリを稼働させることができる。
ステップS11において、コンパニオンアプリ331は、取得したアプリリストの中からリモコンアプリを探し、受信装置2のDIALサーバ機能部2331に、CH−放送局リストを要求する。
次にステップS12において、DIALサーバ機能部2331は、受信機機能部232に対してCH−放送局リストを要求する。
次にステップS13において、受信機機能部232は、記憶しているCH−放送局リストを読み出し、DIALサーバ機能部2331に提供する。
次にステップS14において、受信装置2のDIALサーバ機能部2331は、連携端末装置3のコンパニオンアプリ331に、CH−放送局リストを返送する。
次にステップS15において、CH−放送局リストを受信したコンパニオンアプリ331は、ウェブアプリにCH−放送局リストを渡す。
ステップS16において、ウェブアプリは、CH−放送局リストを受け取り、保存する。
【0063】
ここで、ウェブアプリは、ユーザの操作等により、選局の処理を行う。即ち、ユーザの操作により、ウェブアプリは、どの放送局ないしはどのチャンネルを選局するかを決定する。ウェブアプリは、CH−放送局リストを参照することにより、ユーザが選択した放送局に対応するチャンネルを特定する。即ち、ウェブアプリは、選局するためのリモコンキーIDを特定する。
【0064】
ステップS17において、ウェブアプリは、チャンネル変更要求をコンパニオンアプリ331に送る。このとき、ウェブアプリは、選局された放送局(チャンネル変更先の放送局)に対応するチャンネル(CH,リモコンキーID)を指定する。
次にステップS18において、コンパニオンアプリ331は、ステップS17で受け取ったチャンネル変更要求を受信装置2のDIALサーバ機能部2331に送信する。この要求は、受信装置2が受信する放送のチャンネルを変更させるための要求である。
次にステップS19において、受信装置2のDIALサーバ機能部2331は、受信機機能部232に、指定されたチャンネルを選局することを要求する。この要求を受けた受信機機能部232は、指定されたチャンネルを選局する。受信装置2は、新たに選局された放送局の放送映像を表示し、放送音声を出力するようになる。
次にステップS20において、受信機機能部232は、選局終了後の選局状態の情報を含んだ応答をDIALサーバ機能部2331に渡す。
次にステップS21において、DIALサーバ機能部2331は、選局状態の情報を含んだ応答を、連携端末装置3のコンパニオンアプリ331に返す。選局状態の情報は、受信装置2において選局中のチャンネルの情報を含む。
次にステップS22において、コンパニオンアプリ331は、受信装置2から受信した上記の応答をウェブアプリに渡す。
次にステップS23において、ウェブアプリは受信した応答に含まれている選局状態の情報を保存する。またウェブアプリは、必要に応じて、選局状態の情報を連携端末装置3の画面上に表示する。
以上により、連携端末装置3側でのユーザによる操作を起点として受信装置2の選局を切り替える処理が行われた。
【0065】
図8図9図10図11は、(e)ハイブリッドキャストアプリを起動する処理の手順を示すシーケンス図である。図7の処理における選局終了後、以下に説明する処理によってハイブリッドキャストブラウザを起動し、受信装置2と連携端末装置3との間の通信路を確立する。本実施形態では、ハイブリッドキャストブラウザ上で稼働するハイブリッドキャストアプリと連携端末装置3側のウェブアプリとがWebSocket(ウェブソケット)を用いた通信を行う。
【0066】
まず図8のステップS21において、ウェブアプリは、コンパニオンアプリ331に対して、受信装置2側のハイブリッドキャスト(HC)ブラウザの起動を要求する。
次にステップS22において、コンパニオンアプリ331は、受信装置2のDIALサーバ機能部2331にハイブリッドキャストブラウザの起動を要求する。このとき、コンパニオンアプリ331は、ペアリング操作時に入手したクレデンシャルをDIALサーバ機能部2331に引き渡す。
次にステップS23において、DIALサーバ機能部2331はアプリを認証する。具体的には、DIALサーバ機能部2331は、受信したクレデンシャルを確認し、既にペアリング操作が完了しているアプリであると認められた場合に限り、その後の処理に移行する。
そしてステップS24において、DIALサーバ機能部2331は、受信機機能部232にハイブリッドキャストブラウザの起動を要求する。
ステップS25において、ステップS24での起動要求を受けた受信機機能部232は、現在の選局状態を取得する。選局状態は、受信装置2が現在受信している放送のチャンネルおよび放送局の情報を含む。
次にステップS26において、受信機機能部232は、起動すべきアプリに対応するAITの取得をAIT管理機能部231に要求する。このとき、受信機機能部232は、ステップS25で取得した選局状態の情報をあわせてAIT管理機能部231に渡す。
ステップS26の処理が終了すると、図9に示すシーケンスに移る。
【0067】
図9に示す手順において、AIT管理機能部231は、該当する放送局のアプリ用のAITを取得する。このとき、AIT管理機能部231はAIT URLリストを参照するが、このAIT URLリストを、AIT管理機能部231自身が保持している場合と、外部のAIT URLリストサーバ装置61が保持している場合とで、処理が分かれる。
【0068】
AIT URLリストをAIT管理機能部231自身が保持している場合には、ステップS31からの処理が実行される。この場合、AIT URLリストは、例えば受信装置2の出荷時に既に内部のメモリ等に書き込まれている。
ステップS31において、AIT管理機能部231は、選局状態(放送局を特定する情報)をキーとして、自身が記憶するAIT URLリストを参照する。
その結果、ステップS32においてAIT管理機能部231は目的とするAITのURLを得る。本ステップの処理が終了すると、図10のステップS41に移る。
【0069】
AIT URLリストを外部のAIT URLリストサーバ装置61が保持している場合には、ステップS33からの処理が実行される。
ステップS33において、AIT管理機能部231は、インターネットを介してAIT
URLリストサーバ装置61に対してAIT URLリストの取得を要求する。
そしてステップS34において、AIT URLリストサーバ装置61は、AIT URLリストをAIT管理機能部231に送信する。
ステップS35において、AIT管理機能部231は、受信したAIT URLリストを参照することにより、目的とするAITのURLを得る。本ステップの処理が終了すると、図10のステップS41に移る。
【0070】
なお、ステップS33からS35までの処理において、受信装置2内がキャッシュ(cache)メモリを備え、そのキャッシュメモリにAIT URLリストを保存するようにしてもよい。その場合、AIT管理機能部231はステップS33で説明したようにAIT
URLリストサーバ装置61に対してAIT URLリストの取得を要求する。AIT管理機能部231は、AIT URLリストを取得できた場合、そのAIT URLリストを参照するとともにキャッシュメモリに保存する。通信障害等の何らかの理由でAIT
URLリストを取得できなかった場合、AIT管理機能部231は、キャッシュメモリに保存されているAIT URLリストを参照する。
【0071】
図10は、AIT管理機能部231がAITのURLを取得した後の処理のシーケンスを示す。
ステップS41において、AIT管理機能部231は、取得したURLが指し示すAITサーバ装置62に、AITの取得を要求する。
ステップS42において、AITサーバ装置62は、要求されたAITをAIT管理機能部231に返送する。
ステップS43において、AIT管理機能部231は、受信したAITを保存する。
【0072】
次にステップS44からS46までの処理は、オプションの処理である。放送送出装置5から送出される放送信号にAITが多重されている場合、AIT管理機能部231は、図9に示した手順で取得したAIT(「放送外AIT」と呼称する)と放送信号に多重されたAIT(「放送AIT」と呼称する)の両方を取得することになる。すると、放送外AITと放送AITの両者の内容が矛盾する場合に、この矛盾はサービス提供者の予期しない動作を受信装置2等が起こす原因になり得る。そのような予期せぬ動作を避けるために、放送信号からもAITを取得している場合にはステップS44からS46までの手順により優先AITを判定する。
即ち、ステップS44において、AIT管理機能部231は、優先されるAITがどれであるかを確認するために、優先AIT判定機能部2311を呼び出す。
これを受け、優先AIT判定機能部2311は、放送外AITと放送AITとのいずれを優先すべきかを判定する。そのため、優先AIT判定機能部2311は、次に説明する第1の判定方法または第2の判定方法のどちらかの処理を実行する。ただし、優先AIT判定機能部2311が第1の判定方法または第2の判定方法の両方を実行する機能を備えており、適宜、それらのいずれかの方法を選択して判定を実行するようにしてもよい。
第1の判定方法(内部設定方法)を用いる場合、優先AIT判定機能部2311は、予め設定された判定フラグ(判定情報)の値を参照する。判定フラグの値が「0」ならば放送外AITが優先される。判定フラグの値が「1」ならば放送AITが優先される。第1の判定方法を用いる場合、優先AIT判定機能部2311からアクセス可能なメモリ領域内に判定フラグが設けられ、その値は所定のタイミングで(例えば工場出荷時に)設定される。
第2の判定方法(放送信号多重方法)を用いる場合、優先AIT判定機能部2311は、放送信号に多重される判定フラグ(判定情報)の値を参照する。第1の判定方法の場合と同様に、判定フラグの値が「0」ならば放送外AITが優先され、判定フラグの値が「1」ならば放送AITが優先される。なお放送信号内の、例えば、PMT(Program Map Table:番組対応テーブル)内に判定フラグのための領域が確保される。第2の判定方法を用いる場合には、放送事業者は、放送外AITと放送AITのどちらを優先させるかを適宜変更することもできる。
次にステップS45において、優先AIT判定機能部2311は、どちらのAITを優先すべきであるかを表す情報(例えば、上記の判定フラグの値そのもの)を、AIT管理機能部231に返す。
次にステップS46において、AIT管理機能部231では、放送外AITと放送AITとのうち、優先されるべきAITが確定する。
なお、受信装置2が放送AITを取得しない場合には、上記のステップS44からS46までの処理をスキップして、次のステップS47に飛ぶ。
【0073】
上述の通り、ステップS47の処理までに、AIT管理機能部231は目的とするAIT(即ち、選局中の放送局のAIT)を正しく取得している。
ステップS47において、AIT管理機能部231は、受信機機能部232に取得したAITを引き渡す。
ステップS48において、受信機機能部232は受け取ったAITを保存する。
【0074】
次に、図11のシーケンスに移る。
ステップS51において、受信機機能部232は、図10のシーケンスで取得したAITを用いて、ハイブリッドキャストブラウザ24に、ハイブリッドキャストアプリの起動を要求する。
そしてステップS52において、ハイブリッドキャストブラウザ24は、ステップS51で取得したAITに基づいて、ハイブリッドキャストアプリケーションサーバ装置63に対して、ハイブリッドキャストアプリの取得を要求する。具体的には、ハイブリッドキャストブラウザ24は、AITに記載されたハイブリッドキャストアプリの先頭ページのURLにアクセスする。
ステップS53において、ハイブリッドキャストアプリケーションサーバ装置63は、要求されたアプリをハイブリッドキャストブラウザ24に返送する。ハイブリッドキャストブラウザ24は、そのアプリを受信する。
ステップS54において、ハイブリッドキャストブラウザ24は、受信したアプリを実行可能な形でメモリ空間にロードする。アプリのロードに成功すると、ハイブリッドキャストブラウザ24はステップS55の処理に移る。
【0075】
ステップS55において、ハイブリッドキャストブラウザ24は、ステータスコードおよびWebSocket(WS)のURLを受信機機能部232に渡す。
ステップS56において、受信機機能部232は、受け取ったステータスコードおよびWebSocketのURLを保存する。
ステップS57において、受信機機能部232は、ステータスコードおよびWebSocketのURLをDIALサーバ機能部2331に渡す。
ステップS58において、DIALサーバ機能部2331は、受け取ったステータスコードおよびWebSocketのURLを保存する。
ステップS59において、DIALサーバ機能部2331は、ステータスコードおよびWebSocketのURLを、連携端末装置3側のコンパニオンアプリ331に渡す。
ステップS60において、コンパニオンアプリ331は、受け取ったステータスコードおよびWebSocketのURLを保存する。
ステップS61において、コンパニオンアプリ331は、ステータスコードおよびWebSocketのURLをウェブアプリに渡す。
ステップS62において、ウェブアプリは、受け取ったステータスコードおよびWebSocketのURLを保存する。
以上のように、ステータスコードおよびWebSocketのURLは、受信装置2側のハイブリッドキャストブラウザ24から、連携端末装置3側のウェブアプリまで、順次引き渡される。この処理が終了すると、図12のシーケンスに移る。
【0076】
図12は、(f)ウェブアプリの取得の処理手順を示すシーケンス図である。同図において、ステップS71からS74まではセッションの確立の処理である。また、ステップS75からS80まではメッセージの送信の処理である。なお、図2でも説明したように、本実施形態では、WebSocketサーバ機能部2332は受信装置2上に置かれている。また、既に述べたように、WebSocketサーバの機能を、受信装置2上ではなく連携端末装置3上に置くようにしてもよい。
【0077】
ステップS71において、コンパニオンアプリ331は、既に取得しているWebSocketのURLに基づいて、受信装置2側のWebSocketサーバ機能部2332にアクセスし、新しいセッションの構築を要求する。
次にステップS72において、WebSocketサーバ機能部2332は、コンパニオンアプリ331に承認を応答する(ACK送信)。
また、ステップS73において、WebSocketサーバ機能部2332は、ハイブリッドキャストブラウザ24との間のセッションを確立する。
さらに、ステップS74において、WebSocketサーバ機能部2332は、コンパニオンアプリ331との間のセッションを確立する。
以上の処理により、セッションが確立された。
【0078】
次にステップS75において、受信装置2上のハイブリッドキャストブラウザ24は、ハイブリッドキャストアプリの記述に従い、コンパニオンアプリ331によるウェブアプリの取得と表示を要求する。このとき、ハイブリッドキャストブラウザ24は、setURLにより、ウェブアプリのURLをWebSocketサーバ機能部2232に渡す。また、ハイブリッドキャストブラウザ24は、sendText()により、テキストメッセージをWebSocketサーバ機能部2232に渡す。
ステップS76において、WebSocketサーバ機能部2322は、ハイブリッドキャストブラウザ24から渡された情報を少なくとも一時的に保存する。
そしてステップS77において、WebSocketサーバ機能部2332は、宛先のハンドリングを行う。
ステップS78において、WebSocketサーバ機能部2332は、宛先である連携端末装置3のコンパニオンアプリ331に、受け取ったURLおよびテキストメッセージを送信する。
ステップS79において、コンパニオンアプリ331は、受信したURLおよびテキストメッセージを保存する。
ステップS80において、コンパニオンアプリ331は、ステップS79で受信したURLを用いて、そのURLで指定されるウェブアプリケーションサーバ装置64に、ウェブアプリのコードを要求する。
ステップS81において、ウェブアプリケーションサーバ装置64は、要求されたウェブアプリのコードをコンパニオンアプリ331に返送する。
ステップS82において、コンパニオンアプリ331は、受け取ったウェブアプリのコードを保存する。また、コンパニオンアプリ331は、その受信したウェブアプリを起動する。このとき、コンパニオンアプリ331は、必要に応じて、ステップS79において渡されたテキストメッセージをウェブアプリに渡すことができる。起動されたウェブアプリは、渡されたテキストメッセージにしたがって処理を行うことができる。
【0079】
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記の実施形態では、受信装置は、受信機機能部と、アプリケーション情報テーブル管理機能部と、アプリケーション実行機能部とを備えていた。
受信機機能部は、放送信号を受信する機能を有する。また、受信機機能部は、外部の端末装置からのアプリケーション起動要求を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する。
アプリケーション情報テーブル管理機能部は、受信機機能部からのアプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、アプリケーション情報テーブルを放送外から取得する。
アプリケーション実行機能部は、前記アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御する。
変形例は、次の通りである。
【0080】
[変形例A1]
受信機機能部は、放送信号を受信する機能を有する。また、受信機機能部は、外部の端末装置からのアプリケーション起動命令(アプリケーション起動要求に相当するもの)を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する。
アプリケーション情報テーブル管理機能部は、受信機機能部からのアプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、アプリケーション情報テーブルを放送外から取得する。なお、取得すべきアプリケーション情報テーブルの情報(アプリケーション情報テーブルの所在情報(例えば、URL)等)は、アプリケーション起動命令に含まれる。
アプリケーション実行機能部は、そのアプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御する。
つまり、変形例A1では、受信装置は、外部の端末装置からアプリケーション起動命令を受信すると、そのアプリケーション起動命令に記されたAIT(アプリケーション情報テーブル)を、例えばインターネットを経由して、外部のサーバ装置から取得する。そして、受信装置は、そのAITに基づいてアプリケーションを起動する。
言い換えれば、受信装置は、リクエスト(アプリケーション起動命令)を受信したときの、データ放送やアプリケーションの実行状態に関わらず、指定された編成チャンネルを提供する放送局によってアプリケーションの実行が認められているか否か(可否)を評価する。その後、受信装置は、その編成チャンネルへ選局し、指定されたアプリケーションを起動する。
【0081】
[変形例A2]
受信機機能部は、変形例A1と同様に、放送信号を受信する機能を有し、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令または放送外からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する。
アプリケーション情報テーブル管理機能部は、変形例A1と同様に、受信機機能部からのアプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、アプリケーション情報テーブルを放送外から取得する。
アプリケーション実行機能部は、変形例A1と同様に、アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御する。
優先判定機能部は、放送信号および放送外の両方からそれぞれ前記アプリケーション起動命令を受信したときどのアプリケーション起動命令を優先させるかを判定するものである。変形例A2の特徴として、この優先判定機能部は、受信装置の内部に設定された判定情報に基づいて、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する。
つまり、優先判定機能部は、優先アプリケーション情報テーブル判定機能部を代替する機能を有する。この優先判定機能部は、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定することを特徴とする。
この優先判定機能部の判定により、どのアプリケーション起動命令にしたがってアプリケーションを起動するかが決定される。優先判定機能部の判定結果に応じて、取得されるアプリケーション情報テーブルは異なり得る。つまり、優先判定機能部の判定結果に応じて、実行されるアプリケーションは異なり得る。
つまり、変形例A2では、受信装置は、AIT(アプリケーション情報テーブル)の取得先ではなく、アプリケーション起動命令を放送信号から受信したか放送外から受信したかのいずれを優先させるかの優先判定を行う。
【0082】
[変形例A3]
受信機機能部は、変形例A1と同様に、放送信号を受信する機能を有し、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令または放送外からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する。
アプリケーション情報テーブル管理機能部は、変形例A1と同様に、受信機機能部からのアプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、アプリケーション情報テーブルを放送外から取得する。
アプリケーション実行機能部は、変形例A1と同様に、アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御する。
優先判定機能部は、放送信号および放送外の両方からそれぞれ前記アプリケーション起動命令を受信したときどのアプリケーション起動命令を優先させるかを判定するものである。変形例A3においては、優先判定機能部は、予め定められた通りに固定的に、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と放送外からのアプリケーション起動命令とのいずれかを優先させる。一例として、優先判定機能部は、放送外から取得したアプリケーション起動命令を優先させる。また、他の例として、優先判定機能部は、放送信号から取得したアプリケーション起動命令を優先させる。
【0083】
[変形例A4]
変形例A4では、変形例A2またはA3のいずれかの機能に加えて、優先判定機能部は次の機能を備える。
即ち、優先判定機能部は、前記放送外からのアプリケーション起動命令に基づいて実行された前記アプリケーションが終了した際には再度、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する。
つまり、受信装置は、上記のアプリケーションの終了後に、優先判定を行い、その判定結果にしたがってアプリを起動する。
【0084】
[変形例B1]
受信機機能部は、変形例A1と同様に、放送信号を受信する機能を有し、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令または放送外からのアプリケーション起動命令を受信すると、アプリケーション情報テーブルを取得するよう要求する。
アプリケーション情報テーブル管理機能部とは、変形例A1と同様に、受信機機能部からのアプリケーション情報テーブルの取得要求に応じて、アプリケーション情報テーブルを放送外から取得する。
アプリケーション実行機能部は、変形例A1と同様に、アプリケーション情報テーブルに基づいて取得されるアプリケーションを起動し、当該アプリケーションの実行を制御する。
そして、優先判定機能部は、放送信号および放送外の両方からそれぞれ前記アプリケーション起動命令を受信したときどのアプリケーション起動命令を優先させるかを判定する。変形例B1においては、優先判定機能部は、受信機機能部が受信した放送信号から抽出された判定情報に基づいて、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する。
つまり、変形例B1では、受信装置は、AIT(アプリケーション情報テーブル)の取得先ではなく、アプリケーション起動命令を放送信号から受信したか放送外から受信したかのいずれを優先させるかの優先判定を行う。
【0085】
[変形例B2]
変形例B2では、変形例B1の機能に加えて、優先判定機能部は次の機能を備える。
即ち、優先判定機能部は、放送外からのアプリケーション起動命令に基づいて実行されたアプリケーションが終了した際には再度、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを判定する。
つまり、受信装置は、上記のアプリケーションの終了後に、優先判定を行い、その判定結果にしたがってアプリを起動する。
【0086】
なお、放送信号に含まれるアプリケーション起動命令と放送外からのアプリケーション起動命令とのどちらを優先させるかを示す情報は、放送信号内の、例えばPMT内に格納される。
【0087】
以上説明したように、本実施形態および変形例によれば、ハイブリッドキャストなどの放送通信連携サービスにおいて、連携端末装置側での操作を起点に、放送信号以外のリソースからAITを取得することができる。つまり、連携端末装置側での操作を起点に、ハイブリッドキャストアプリを起動することが可能になる。
【0088】
なお、上述した実施形態および変形例における受信装置や、連携端末装置や、サービスサーバ装置群に含まれる各サーバ装置の機能の少なくとも一部を、コンピュータで実現することができる。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0089】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明は、放送事業や、放送通信連携サービスを利用するための装置等を製造・販売する事業等に利用可能である。ただし、本発明の適用範囲はここに例示した事業に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0091】
1 放送通信連携システム
2 受信装置
21 ハードウェア
22 オペレーティングシステム
23 レジデント機能部
231 AIT管理機能部(アプリケーション情報テーブル管理機能部)
2311 優先AIT判定機能部(優先アプリケーション情報テーブル判定機能部)
232 受信機機能部
233 端末連携機能部
2331 DIALサーバ機能部
2332 WebSocketサーバ機能部
24 HTML5アプリ実行機能部(ハイブリッドキャストブラウザ,アプリケーション
実行機能部)
3 連携端末装置
31 ハードウェア
32 オペレーティングシステム
33 ネイティブアプリ実行機能部
331 コンパニオンアプリ
5 放送送出装置
6 サービスサーバ装置群
61 AIT URLリストサーバ装置
62 AITサーバ装置
63 ハイブリッドキャストアプリケーションサーバ装置
64 ウェブアプリケーションサーバ装置
100 インターネット
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